JP6699970B2 - 飛翔性害虫捕獲装置 - Google Patents

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Description

この発明は、飛翔性害虫捕獲装置に係り、さらに詳しくは家畜などに群がる害虫を捕獲するのに好適な飛翔性害虫捕獲装置に関する。
牛や豚等の家畜は、牛舎等の家畜場で飼育されている。この家畜場は、人間の家屋と違い、密閉されていないため、隙間があいているものが多い。そのため、家畜を刺し、或いは糞にたかったりするハエや蚊等の空中を飛翔する害虫が侵入する。この飛翔性害虫、例えばサシバエが家畜を刺すと、家畜がストレスを受けて品質を落とし、酪農業者などに経済的な打撃を与えることがある。すなわち、サシバエは、特に牛を好み、牛を刺そうとして牛を追い回すと、牛はそれを避けようとして互いに集合しあい、餌箱から遠ざかるようになる。その結果、乳量が数%(例えば5%)から十数%(例えば20%)の低下及び体重、体力の低下を招くともいわれている。
また、飛翔性の害虫が飛び回ることで、伝染病の原因となるおそれもある。なお、害虫を駆除するために殺虫剤を用いることも考えられるが、家畜や人体に悪影響が出るので好ましくない。
このような飛翔性の害虫を捕獲するために、下記特許文献1には、飛翔性害虫を誘引するような形状、模様又はこれらの結合或いはこれらと色彩との結合が施されている飛翔性害虫捕獲用粘着シートの発明が開示されている。
また、下記特許文献2には、基板に容器の底部を画成するよう折線を形成し、該折線を介して前面部、後面部を設け、該折線を折曲げた際上記底部の上方に上記前面部と後面部が間隔をあけて対向すると共に上方に開口する開口部が形成されるよう上記前面部と後面部を折畳み可能に連結し、上記前面部の内側及び又は後面部の内側に捕虫用粘着剤層が形成され、内部に害虫誘引物体を収納し、また近傍に害虫を誘引する発光ダイオ−ド等の発光源を設けて害虫を捕獲するようにした害虫捕獲容器及びそれを用いた害虫捕獲装置の発明が開示されている。
上記特許文献1に開示されている発明では、飛翔性害虫を誘引するような模様等を施すことで、上記特許文献2に開示されている発明では、内部に害虫誘引物体を収納し、また近傍に害虫を誘引する発光ダイオ−ド等の発光源を設けたりすることで、効率的に害虫を誘引して捕獲することができる。
しかし、上記特許文献1に開示されている発明では、誘引する模様等が施されているのはシート状のものであり、飛翔性害虫、特に吸血性の飛翔性害虫が好む家畜の形状とは大きく異なるので、多くの飛翔性害虫を誘引することは困難である。また、上記特許文献2に開示されている発明では、飛翔性害虫を誘引する誘引剤や発光源を用いているが、やはり、多くの飛翔性害虫を誘引することが困難である。
一方、下記特許文献3には、昆虫を捕獲するための立体形状で構成されたトラップの発明が開示されている。このトラップの立体形状は、単に捕獲する面積を増やしただけのものであるので、飛翔性害虫、特に吸血性の飛翔性害虫が好む家畜の形状とは異なるため、多くの飛翔性害虫を誘引することは困難である。
さらに、下記特許文献4には、害虫を外筒体の開口から内部に進入させ、捕獲筒体の粘着面に粘着・捕獲し駆除する害虫捕獲具の発明が開示されている。しかし、この害虫捕獲具は、構造上、外筒体が害虫の旋回の障害となり、捕獲効率が悪く、捕獲筒体を有効に利用できないなどの課題が存在している。
これらの従来技術の問題点を解決するものとして、下記特許文献5には、立体形状を有する駆除装置本体と、駆除装置本体を覆う外表面に粘着性材料が設けられた被覆シートと、を有する飛翔性害虫駆除装置の発明が開示されている。この飛翔性害虫駆除装置では、被覆シートは光吸収性の高い色とされ、駆除装置本体は曲面、又は、曲面と平面の組み合わせ、又は、隣接する面同士が平行でない少なくとも2面以上の平面のいずれかの形状で構成されている。
特開2002−084958号公報 特開2003−180221号公報 米国デザイン特許第498812号公報 特開2000―83553号公報 特開2013−153669号公報
上記特許文献5に開示されている飛翔性害虫駆除装置の発明によれば、駆除装置本体の形状を家畜の形状に似させることができるとともに、被覆シートの色が特に吸血性の飛翔性害虫が好む色となっているので、多くの飛翔性害虫を誘引することができる。しかしながら、この飛翔性害虫駆除装置の発明では、長方状の被覆シートを立体形状とされている駆除装置本体の外周に巻いた後、被覆シートの一端に設けた差込部を他端に設けた差込穴に差し込み、そして、被覆シートの被膜シートを取り外して粘着部を露出させ、差込部を粘着部に貼ることによって被覆シートで駆除装置本体を覆うように取り付けるようにしている。このために、このような取り付け方法では、手間がかかるとともに、被覆シートの交換を容易に行うことができないという課題が存在している。
また、被覆シートの交換の際、差込部を剥がさなければならないが、上記方法では粘着部に手が触れてしまい非常に作業効率が悪いと共に捕獲した飛翔性害虫を触る可能性も高く、作業者には険悪感を与えてしまうという課題もあった。さらに、この飛翔性害虫駆除装置の発明は、被覆シートは吸血性の飛翔性害虫が好む色に着色されているので、被覆シートが高価にあり装置のコストを低減できない課題がある。
加えて、この飛翔性害虫駆除装置の発明は、被覆シートに飛翔性害虫が全体に万遍なく付着・捕獲されず、その捕獲量が被覆シートの粘着エリアによって違うことが分かった。例えば、サシバエは、特に牛を好んで吸血する飛翔性害虫であるが、通常は、牛舎周辺の草むらや木陰で休息しており、吸血のために牛に近づく際にこの休息場所から飛び出して、地上の比較的低い空間を飛翔して、牛の尻、股及び乳の部分を旋回して、これらの部分を刺す習性をもっている。このサシバエを捕獲するために、地上に飛翔性害虫駆除装置を仕掛けると、サシバエの習性から被覆シートの粘着エリアによって捕獲量が多い粘着エリア、少ない粘着エリアに分かれて被覆シートの全体に万遍なく付着・捕獲されないが判明した。
この飛翔性害虫駆除装置では、被覆シートは粘着エリアによって捕獲量が多くなることや少なくなることは止むを得ないものとして、使用後は、そのまま廃棄することが行われている。しかしながら、この状態で廃棄すると被覆シートの有効利用とならず、資源の無駄になってしまう課題も存在することが分った。
本発明は、上記従来技術が抱えている課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、装着及び脱着が容易な粘着トラップ及び低コストで軽量な筒状支持体を備えた飛翔性害虫捕獲装置を提供することある。また、本発明の他の目的は、飛翔性害虫を効率よく誘引することができ、且つ粘着トラップの有効利用ができて、資源の無駄を無くした飛翔性害虫捕獲装置を提供することにある。
本発明の第1の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、
筒状の粘着トラップと、前記粘着トラップを外周囲で支持する筒状支持体と、を有する飛翔性害虫捕獲装置であって、前記粘着トラップは、透明材シートの外表面に粘着性材料が塗布された粘着シートの両側端縁が結合されて筒状に形成されたものからなり、前記筒状支持体は、外表面が光吸収性の高い色に着色されているとともに、前記外周囲の一部に弾力性及び復元性を有する弾性突起片が設けられており、前記筒状支持体に前記粘着トラップが被せられて前記筒状支持体の外表面の着色色が前記粘着シートから透過されており、前記筒状支持体の前記弾性突起片の復元性により前記粘着シートの内面が前記筒状支持体の外周囲に密接されていることを特徴とする。
本発明の第2の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、透明材シートの外表面に粘着性材料が塗布された粘着シートの両側端縁が結合されて筒状に形成された粘着トラップと、ベース盤と、外表面が光吸収性の高い色に着色されているとともに、一側下部を前記ベース盤に固定可能で他側を自由端となるように形成された、湾曲性及び復元性を有する略矩形上の弾性シートとからなり、前記弾性シートの一側を前記ベース盤に固定して着色側が外側となるように他側を渦巻き状にすることで筒状支持体を形成し、前記筒状支持体の直径を縮小した後に、前記粘着トラップを前記筒状支持体に被せ、前記筒状支持体の渦巻き部分の復元性により、前記粘着トラップの内面が前記筒状支持体の外面に密着して前記筒状支持体の外表面の着色色が前記粘着シートから透過するようにしたことを特徴とする。
本発明の第3の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第2の態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記ベース盤の径は、前記巻き込み筒状体の径よりも大きくされていることを特徴とする。
本発明の第4の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第1〜3のいずれかの態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記筒状支持体は、その体積をXとしたときに、前記Xは、1.000m≧X≧0.003mであることを特徴とする。
本発明の第5の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第1〜4のいずれかの態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記筒状支持体は、所定高さに直立される筒状部を有し、前記筒状部は、下部に外周から外方へ突出する鍔部及び前記鍔部の上方に設けたストッパー部を有し、前記粘着トラップは、前記筒状支持体の前記鍔部又はストッパー部のいずれかで位置決されることを特徴とする。
本発明の第6の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第5の態様の飛翔性害虫捕獲装置おいて、前記ストッパー部は、前記筒状部の一部を切り起した舌片で形成されていることを特徴とする。
本発明の第7の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第1〜6のいずれかの態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記筒状支持体は、外表面が複数色の前記光吸収性の高い色によって、斑点状、縞模様状又は網目状に、色分けして又は複数色の色分け部分の境目がぼかされた状態に着色されていることを特徴とする。
本発明の第8の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第1〜6のいずれかの態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記筒状支持体は、外表面が前記光吸収性の高い色に光吸収性の低い色が斑点状、縞模様状又は網目状に、色分けして又は色分け部分の境目がぼかされた状態に着色されていることを特徴とする。
本発明の第9の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第8の態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記光吸収性の低い色は白色又は灰色であることを特徴とする。
本発明の第10の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第8又は9の態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記筒状支持体の外表面において、前記光吸収性の低い色の占める割合は、面積比で10%以上50%以下であることを特徴とする。
本発明の第11の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第1〜10のいずれかの態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記光吸収性の高い色は、黒色、濃紺色、紺色、深緑色、濃茶色、茶色又は暗灰色のいずれか又はこれらの組み合わせであることを特徴とする。
本発明の第12の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第1〜11のいずれかの態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記光吸収性の高い色に着色されている外表面は光沢を有さない光散乱性表面とされていることを特徴とする。
本発明の第13の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第1〜12のいずれかの態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記筒状支持体は一枚のシート材で形成されたものであることを特徴とする。
本発明の第14の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第1〜13のいずれかの態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記粘着トラップは、前記粘着シートの両端縁が引き剥し又は引裂き可能な結合手により連結されていることを特徴とする。
本発明の第15の態様の飛翔性害虫捕獲装置は、第1〜14のいずれかの態様の飛翔性害虫捕獲装置において、前記粘着トラップは、前記透明シートの粘着性材料が塗布された面に剥離シートが貼付されていることを特徴とする。
本発明の第1の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、粘着トラップと所定形状の筒状支持体とにより、飛翔性害虫を効率よく誘引し、捕獲できる。また、筒状支持体は光吸収性の高い色に着色されているので、粘着シートに透明材シートの使用が可能になり、装置コストを低減できる。すなわち、透明材シートは着色材シートに比べて安価で容易に入手できるので、粘着トラップのコストを低減できる。加えて、本発明の第1の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、弾性突起片により粘着シートの内面が前記筒状支持体の外周囲に密接されるので、筒状支持体の着色色が粘着シートから確実に透過されるようになる。

本発明の第2の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、飛翔性害虫捕獲装置を使用しない場合にはベース盤及び筒状支持体となる弾性シートが分離した状態でそれぞれ個別に折り曲げることができるために嵩張らず、しかも粘着シートが折り畳み可能であることと相まって、流通、運搬等が容易になり、飛翔性害虫捕獲装置を使用する場合には容易に組み立てができる。また、筒状支持体は、湾曲性及び復元性を有する弾性シート材が渦巻き状に巻回された巻き込み筒状体で形成されているので、筒状支持体をさらに低コストにできる。
本発明の第3の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、弾性シートによって筒状支持体を形成して容易にベース盤に取り付けることができるようになる。
本発明の第4の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、飛翔性害虫捕獲装置を家畜の大きさにより近づけることができるので、より多くの害虫を捕獲することができるようになる。また、筒状支持体の体積Xが1.000mを越えるほど大きすぎると運搬が困難となり、体積Xが0.003m未満と小さすぎると配置する個数が多くなるので好ましくない。
本発明の第5の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、粘着トラップを筒状支持体の鍔部又はストッパー部のいずれかで位置決め固定できるので、使用中に粘着トラップへの飛翔性害虫の捕獲状況を監視し、その状況に応じて粘着トラップを筒状支持体で上下動させて鍔部又はストッパー部のいずれかの位置決め固定することにより、粘着トラップに万遍なく飛翔性害虫を捕獲できるようになり、粘着トラップの有効利用が図られて無駄を無くすることができる。
本発明の第6の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、ストッパー部を簡単に形成できる。
本発明の第7〜10のいずれかの態様の飛翔性害虫捕獲装置によれば、筒状支持体が単一色で着色されている場合よりも見た目をより家畜に似させることができるので、より多くの飛翔性害虫を捕獲することができるようになる。特に、光吸収性の高い色が土台となるようにして光吸収性の低い色とを組み合わせた場合には、光吸収性の低い色の占める割合は面積比で10%以上50%以下とすると飛翔性害虫の捕獲効率が良好になる。この場合において、光吸収性の低い色の占める割合が面積比で10%未満となると光吸収性の低い色の占める割合が小さすぎて光吸収性の高い色に対して光吸収性の低い色を組み合わせたことの効果が小さくなり、また、光吸収性の低い色の占める割合が面積比で50%を越えると光吸収性の低い色の占める割合が大きすぎて光吸収性の高い色を用いることの効果が小さくなり、いずれのばあいも飛翔性害虫の捕獲効率が低下する。
本発明の第11又は12の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、見た目をより家畜に似させることができるので、より多くの害虫を捕獲することができるようになる。特に害虫が飛翔しながら、視覚により獲物を見極めるときに誘引し捕獲することを容易にする。このとき、被覆部材の最適色は光吸収性が可視光中最大である黒色であり、適色としては光吸収性の高い黒色に近い色、たとえば、濃紺色、紺色、深緑色、濃茶色、暗灰色等であることが好ましく、また、これらの色を組み合わせてもよい。さらに、光吸収性の高い色に着色されている外表面が光沢を有さない光散乱性表面となるようにすると、見た目をより家畜に似させることができるので、飛翔性害虫の捕獲効率が向上する。なお、このような光沢を有さない光散乱性表面は、外表面を例えば半つや以下(つや度が低い)のつや消し塗装によって光吸収性の高い色に着色することにより容易に得ることができる。
本発明の第13の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、筒状支持体の組み立てが容易となり、運搬時には、シート材の状態で運搬することができるために嵩張らず、複数個まとめて容易に運搬することができるようになる。
本発明の第14の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、使用済みになった粘着トラップを筒状支持体から簡単に取外すことができる。
本発明の第15の形態の飛翔性害虫捕獲装置によれば、被覆シートを筒状支持体に被せる際には、剥離シートの両面の粘着性材料の表面は剥離シートで覆われているので、粘着性材料が周囲に付着することがなくなり、使用前の取り扱い、搬送及び設置も容易になる。また、設置後に外面側に設けられた剥離シートを取り外すことで、はじめて粘着性材料が外表面に現れるので、容易に飛翔性害虫を捕獲できる状態とすることができる。
本発明の実施形態1に係る飛翔性害虫捕獲装置の斜視図である。 図1の飛翔性害虫捕獲装置を構成する筒状支持体の斜視図である。 図2の筒状支持体の分解展開図である。 図4は飛翔性害虫捕獲装置を構成する粘着トラップを示し、図4は粘着トラップの斜視図、図4Bは図4Aの変形例の粘着トラップの斜視図である。 本発明の実施形態2に係る飛翔性害虫捕獲装置の斜視図である。 図5の飛翔性害虫捕獲装置を構成する筒状支持体の斜視図である。 図5の筒状支持体の分解展開図である。 図5の筒状支持体を構成するベース盤の平面図である。 本発明の実施形態3に係る飛翔性害虫捕獲装置を構成する筒状支持体の分解展開図である。 実施形態3、実施形態2及び比較例の飛翔性害虫捕獲装置を用いて飛翔性害虫の捕獲実験を行った状態を示す図である。 実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置を用いた場合の飛翔性害虫の捕獲状態を示す図である。 比較例1の飛翔性害虫捕獲装置を用いた場合の飛翔性害虫の捕獲状態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための飛翔性害虫捕獲装置を例示するものであって、本発明をこれに特定することを意図するものではない。本発明は特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
[実施形態1]
図1を参照して、本発明の実施形態に係る飛翔性害虫捕獲装置の概要を説明する。なお、図1は本発明の実施形態1に係る飛翔性害虫捕獲装置の斜視図である。
本発明の実施形態1に係る飛翔性害虫捕獲装置10は、筒状の粘着トラップ17と、この粘着トラップを外周囲で支持する筒状支持体11と、を有し、粘着トラップ17は、透明材シートの外表面に粘着性材料19が塗布された粘着シート18の両側端縁が結合されて筒状に形成されたものからなり、筒状支持体11は、外表面が光吸収性の高い色に着色されて、筒状支持体11に、粘着トラップ17が被せられて、外表面の光吸収性の高い色が粘着シート18から透過されて、この光吸収性の高い色及び筒状支持体の大きさによって害虫が誘引され、捕獲される構成となっている。
筒状支持体11は、害虫が家畜と誤認する程度の大きさ、すなわち家畜に疑似した形状で害虫が家畜と誤認する大きさに形成されている。また、この飛翔性害虫捕獲装置10は、使用前は粘着シート18の粘着性材料19が塗布された面が剥離シート21で覆われ、使用時に剥離されるようになっている。
この飛翔性害虫捕獲装置10によれば、粘着トラップと光吸収性の高い色及び筒状支持体の大きさにより、飛翔性害虫が効率よく誘引されて、捕獲、駆除ができる。また、筒状支持体は光吸収性の高い色に着色されているので、入手が容易で安価な透明材シートを用いて粘着トラップを作製でき、粘着トラップのコストを低減できる。すなわち、一般に透明材シートは着色材シートに比べて入手が容易で安価であるので、粘着トラップのコストを低減できる。この飛翔性害虫捕獲装置10は、家畜を刺す害虫、例えばサシバエを捕獲、駆除するのに好適なものである。
以下、飛翔性害虫捕獲装置10を構成する筒状支持体11及び粘着トラップ17を説明する。まず、図2、図3を参照して筒状支持体を説明する。なお、図2は飛翔性害虫捕獲装置を構成する筒状支持体の斜視図である。図3は図2の筒状支持体の分解展開図である。
筒状支持体11は、図2に示したように、平面視で四角形状の筒状部12と、筒状部12の上端を覆う蓋部13と、筒状部12の下端を覆う底部16と、を有し、筒状部12の一側面に弾性突起片12aが設けられて、外表面が光吸収性の高い色、例えば黒色などで着色されている。また、底部16は、実質的に四角形であり、筒状部12の下端を覆っているが、一部において筒状部12から外方にはみ出ており、このはみ出た部分が鍔部16となっている。ここでは鍔部16は4箇所に形成されている。
また、筒状部12は、底部16より高い位置に、一対のストッパー部12bが形成されている。これらのストッパー部12bは、筒状部12の外周囲を一部切り起した舌片で形成されている。なお、ストッパー部はこの位置からさらに高い位置にも設けてもよい。これにより、粘着トラップは段階的に位置決め固定が可能になる。
筒状支持体11は、その形状が家畜部位の形状、例えば牛の尻、股及び乳などの形状に擬似していることが好ましくい。その大きさは、例えば家畜の部位と誤認する程度の大きさの立体形状、すなわち、筒状支持体11の体積をXとしたとき、この体積が1.000m≧X≧0.003m程度とすると好ましい。なお、筒状支持体11の体積が1.000mより大きいと、運搬や設置、組み立てに多くの労力が必要となる。一方、筒状支持体11の体積が0.003mより小さいと捕獲する飛翔性害虫の量が少なくなり、多くの飛翔性害虫捕獲装置を設置する必要があり、また、製作費用も高くなるおそれがある。なお、このときの体積Xは、筒状支持体で形成される立体形状の内部空間のことをいう。
また、筒状支持体11は、飛翔性害虫捕獲装置10が屋外で使用されるものは、天候の変化に対応できる部材で形成されていることが好ましく、雨水に曝されても腐敗や錆が起こらないようなプラスチック材などで形成されるようにする。また、屋内で使用されるものでは、これらの材料のほかダンボール紙、画用紙などで形成することができる。
この筒状支持体11は、ここでは所定形状に切り抜かれた一枚のシート材11Aを折り曲げて組み立てることにより作製される。このシート材11Aは、作製工程からして、ある程度の柔軟性が必要であり通常は上記した材料、例えばプラスチック製シート、ダンボール紙ないし画用紙が用いられる。
シート材11Aは、図3に示したように、外表面12が光吸収性の高い色、例えば黒色に着色されている。着色する理由は、上記特許文献5にも示唆されているように、飛翔性害虫の捕獲効率が向上するためである。なお、光吸収性の高い色としては、黒色だけでなく、濃紺色、紺色、深緑色、濃茶色、茶色、暗灰色などを採用することができ、またこれらの色を適宜に組み合わせたものとすることも可能である。これらの光吸収性の高い色を複数色組み合わせる場合は、斑点状、縞模様状又は網目状に、色分けして又は複数色の色分け部分の境目がぼかされた状態に着色されているものとしてもよい。
このシート材11Aは、折り曲げることにより平面視で四形状の筒状部12となる4面分の筒状部形成部12〜12を有し、この筒状部形成部の一方の側端に細幅の糊代部12、他方の側端に弾性突起片12aとなる幅広の側面タブ12が設けられている。組立て時は、一方の糊代部12に接着剤が塗布されて、筒状部形成部12の裏面に貼付されて筒状部12が形成される。他方の側面タブ12は、筒状部形成部12に連なっているので筒状部12が形成されたときそのまま外方へ延びたフリー端縁となり弾性突起片12aを形成する。この筒状部12に粘着トラップ17を被せるときは、この側面タブ12、すなわち弾性突起片12aを押し倒して被せる。被せた後は、弾性突起片12aはその弾性により元に戻るので、筒状支持体11の外周囲を粘着トラップ17の内面に密接させることができる。
4面分の筒状部形成部12〜12は、下端側に、それぞれ鍔部16が形成される。これらの鍔部16は下端端縁の一部を半円形状に切り込んで、この切り込み片を図3の手前へ切り起したものとなっている。これらの鍔部は粘着トラップ17が下方へずれ落ちないストッパーとなる。また、一対の対向する筒状部形成部12、12は、上端側に上蓋片13b、13b及び取っ手片14a、14bが、下端側に底蓋片16a,16cが設けられている。さらに、他の一対の対向する筒状部形成部12、12は、上端側に側留片15a、15bが、下端側に他の底蓋片16b、16dが設けられている。
組立ての時に、上蓋片13b、13b及び取っ手片14a、14bにより、蓋部13及び取っ手が形成され、また、底蓋片16a〜16dにより底部16が形成される。また、これらの筒状部形成部12、12には鍔部16からの上端側にストッパー部12bが設けられている。これらのストッパー部12bは、筒状部12の外周囲の一部切り起した舌片で形成されて、これらの切り起し舌片は切り起す際にできた切欠き穴に嵌り或いはこの穴から外方へ突出自在になっている。
筒状支持体11の組立ては、まず、シート材11Aの4面分の筒状部形成部12〜12を着色面が外側になるように折り曲げ、一方の側面タブ12に接着剤を塗布し、筒状部形成部12の裏面に貼付して筒状部を形成する。これにより、他方の側面タブは、この筒状部の一面を構成する筒状部形成部12の折り曲げ箇所を基線にして外方、すなわち筒状部形成部12の外面から離れる方向へ弾性を持って自由に折れ曲がる弾性突起片12aとなる。この弾性突起片12aは、粘着トラップ17の内面を筒状支持体11の外周囲に密接させる働きをする。
シート材11Aの上端側に上蓋片13b、13b及び取っ手片14a、14bが、下端側に底蓋片16a,16cが設けられている。さらに、他の一対の対向する筒状部形成部12、12には、上端側に側留片15a、15bが、下端側に他の底蓋片16b、16dが設けられている。組立ての時に、上蓋片13b、13b及び取っ手片14a、14bにより、蓋部13及び取っ手が形成され、また、底蓋片16a〜16dにより底部16が形成される。
上記実施形態の飛翔性害虫捕獲装置10では、筒状支持体11を一枚のシート材11Aを折り畳んで組み立てることにより作製した例を示したが、筒状部と蓋部及び底部は別体のものであってもよい。ただし、底部は、筒状部の下端を覆うとともに、少なくとも一部が筒状部の外周よりも外方へ突出して鍔部を形成しているようにすることは必須である。
次に、図4を参照して、粘着トラップを説明する。なお図4は粘着トラップを示し、図4Aは粘着トラップの斜視図、図4Bは図4Aの粘着トラップの変形例の斜視図である。
粘着トラップ17は、図5Aに示したように、透明材シートの外表面に粘着性材料19が塗布された粘着シート18の両側端縁が結合されて筒状に形成されている。この結合は両側端縁を粘着性材料19の粘着を利用して貼り合せて行う。この粘着トラップ17は、透明材シートを使用するので、コストを低減できる。すなわち、一般に、透明材シートは、着色材シートに比べて入手が簡単で安価であるからである。この粘着トラップ17は、使用前は粘着シート18の粘着性材料19が塗布された面に剥離シート21が貼られている。
粘着トラップ17は、上下端が開放されて筒状となっており、その全長は、筒状支持体11の筒状部12の高さと同じ長さか、それより短長になっている。この長さによって、粘着トラップ17を筒状支持体11の筒状部12に被せた際に、短長の場合は、粘着トラップ17の下端が筒状支持体11の鍔部16上に載っているときに筒状部12の上端がこれで被われずに露出され、粘着トラップ17を引き上げ、ストッパー部12bに留めたとき、この露出部分が無くなり、また、同じ長さの場合は、露出部分が無いことになる。粘着トラップ17を筒状支持体11の筒状部12で上下動させることによって、粘着トラップに万遍なく飛翔性害虫を捕獲できるようになり、粘着トラップの有効利用が図られて無駄を無くすることができる。
粘着トラップ17Aは、図4Aに示したように、外表面に粘着性材料19が塗布された透明の粘着シート18の両側端縁が連結片20で結合されて筒状に形成されたものである。
連結片20には、ミシン目20aが設けられている。このミシン目により、ミシン目の間のタブ20bを摘まんで下方へ引き下げることによって、連結片20が引裂かれて筒状支持体11から取り外すことができる。連結片20に設けたミシン目20aは引き裂き手段となっているが、この手段はミシン目に限定されるものでなく、他の手段例えばスリットなどでもよい。これにより、粘着性材料19に手が触れることなく、連結片20の切り離し作業を容易に行うことができる。
これらの粘着トラップ17、17Aは、通常、嵩張らないようにするために折り畳まれた状態で運搬され、販売される。
このような構成の筒状の粘着トラップ17を、中心部で開いて図2に示した筒状支持体11の筒状部12に被せると、図1に示した飛翔性害虫捕獲装置10が完成される。
次に、図1、2を参照して、飛翔性害虫捕獲装置10の使用方法を説明する。まず、飛翔性害虫捕獲装置10を牛舎などへ持ち運び、筒状支持体11を組立てる。組立てた筒状支持体11は、その直立した筒状部12に、弾性突起片12aを押し倒して、粘着トラップ17を上方から被せる。この筒状部に沿って引き下げて、粘着トラップ17の下端を鍔部14aに当接させて、位置決め固定して、地面に設置する。これにより、粘着トラップ17の内面が筒状支持体11の筒状部12の外周囲に密接される。なお、図1の飛翔性害虫捕獲装置10は粘着トラップ17をストッパー部で位置決め固定した状態を示している。
次いで、粘着トラップ17の剥離シート21を剥離する。この剥離により、透明の粘着シート18は、筒状部12の色を透過させたものとなり、この状態で使用を開始する。この開始に伴い、飛翔性害虫は粘着トラップ17の粘着シート18に誘引されて捕獲される。しかし、この捕獲量は、粘着トラップの粘着シート18に均一に付着・捕獲されずに、粘着シート18の粘着エリアによって、違った量となる。例えば、サシバエの場合、概ね、直立した筒状部12の上方部分の粘着シート18に多く、筒状部12の根元部分の少なく、上方部に比べて極めて疎らになる。このまま使用を継続しても傾向は変わらない。
そこで、この使用中に、この捕獲量を監視して、根元部分の捕獲量が上方部に比べて少ない場合は、粘着トラップ17を直立した筒状部12に沿って上方へ引き上げて、粘着トラップ17の下端をストッパー部12f、12gで位置決め固定して、使用を継続する(図1参照)。これにより、粘着トラップ17の粘着シート18には害虫が万遍なく付着・捕獲される。
使用後の粘着トラップ17は、連結片20のタブ20bを下方に引っ張ることにより、粘着シート18が連結片20の中央部から開かれて、筒状支持体11の筒状部12から取り外し、廃棄する。その後、新たな粘着トラップ17を筒状支持体11の筒状部12に被せることにより、再度飛翔性害虫捕獲装置10を組み立てることができる。このとき、筒状支持体11は再利用ができるので、飛翔性害虫捕獲装置10の作製費用を減らすことができる。なお、新たな粘着トラップ17は、筒状部12内に保管しておくことができ、交換の際は、蓋部13を開いて取り出し使用すればよい。
この飛翔性害虫捕獲装置10によれば、粘着トラップ17は筒状支持体11の鍔部14a又はストッパー部12f、12gのいずれかで位置決め固定できるので、使用中に粘着トラップへの飛翔性害虫の捕獲状況を監視し、その状況に応じて粘着トラップを筒状支持体で下動させて鍔部又はストッパー部のいずれかの位置決め固定することにより、粘着トラップに万遍なく飛翔性害虫を捕獲できるようになり、粘着トラップの有効利用が図られて無駄を無くすることができる。
[実施形態2]
次に、図5〜図8を参照して、本発明の実施形態2に係る飛翔性害虫捕獲装置を説明する。なお、図5は本発明の実施形態2に係る飛翔性害虫捕獲装置の斜視図である。図6は図5の飛翔性害虫捕獲装置を構成する筒状支持体の斜視図である。図7は図5の筒状支持体の分解展開図である。また、図8は図5の筒状支持体を構成するベース盤の平面図である。
実施形態2に係る飛翔性害虫捕獲装置10Aは、筒状の粘着トラップ17と、この粘着トラップを外周囲で支持する筒状支持体22と、を有している。粘着トラップ17は、外表面に粘着性材料が塗布された透明の粘着シートの両側端縁が結合されて筒状に形成されたものからなる。筒状支持体22は、外表面が光吸収性の高い色に着色され、湾曲性及び復元性を有する弾性シート材22A(図7参照)が渦巻き状に巻回されたものからなる。この筒状支持体22に、粘着トラップ17が被せられて、外表面の光吸収性の高い色が透明の粘着シート18(図1参照)から透過されて、該光吸収性の高い色によって害虫が誘引され捕獲される構成となっている。
この実施形態2に係る飛翔性害虫捕獲装置10Aは、実施形態1に係る飛翔性害虫捕獲装置10と同じ粘着トラップ17(17A)を用いているが、筒状支持体22の構成が異なったものとなっている。筒状支持体22は、図6に示したように、所定の太さ及び高さの巻き込み筒状体21Aと、この巻き込み筒体21Aを立設させるベース盤24とで構成されている。
巻き込み筒状体21Aは、図6に示したように、湾曲性及び復元性を有する弾性シート材22Aを略矩形状に切り抜き、略渦巻き状に巻き込んで形成されている。この湾曲性及び復元性を有する弾性シート材は、例えばプラスチック製シート、ダンボール紙ない肉厚の画用紙が用いられる。
弾性シート材22Aは、図7に示したように、所定長さの上端辺22a及び下底辺22b並びに右側辺22c、左側変22dを有し、外表面22が光吸収性の高い色、例えば黒色などに着色されている。右側辺22c、左側変22dの長さは、巻き込み筒状体21Aの高さとなり、これは実施形態1の筒状部12の高さと同じである。
上端辺22a及び下底辺22bのうち、上端辺22aには辺縁から所定深さ切り込んだ複数の切込み部22、下底辺22bには、辺縁から下方へ突出した複数の所定長さの脚支持片21〜22が形成されている。また、この弾性シート材22Aは、下底辺22bから上辺22aへ向かった高い箇所に複数のストッパー部23aが形成されている。これらのストッパー部23aは、巻き込み筒体21Aの外周囲を一部切り起した舌片で形成されている。なお、ストッパー部23aはこの位置からさらに高い位置にも設けてもよい。これにより、粘着トラップ17(17A)は段階的に位置決め固定が可能になる。
ベース盤24は、図8に示したように、巻き込み筒状体21Aの直径より大きい径を有した略八角形状をなし、比較的肉厚のシート材、例えばプラスチック製シート、ダンボール紙ない肉厚画用紙などで形成されている。このベース盤24は、略中央付近に、弾性シート材22Aの各脚支持片21〜22が差し込まれるスリット24〜24が形成されている。
筒状支持体22の組立は、まず、弾性シート材22Aを一方の左側辺22dから着色した面が外側になるようにして、他方の右側辺22cに向って、シートの弾性力(元の平坦に戻ろうとする力)に抗して渦巻き状に巻き込む。この巻き込みにより、シートの弾性力により、巻き込みが解けるようになるが、強制的に巻き込むことによって、ある程度解けた状態になるが渦巻き状が維持される。この渦巻き状にしたものの各脚支持片21〜22を、ベース盤24のスリット24〜24にそれぞれ差込む。これにより、各脚支持片21〜22はシート材の右側辺22d側へ寄っているので、渦巻き状の弾性シート材22Aは一方の右側辺22d側がベース盤24にしっかり固定され、他方の左側辺22c側が自由端となって、直径が筒状の粘着トラップ17の直径より大きくなった渦巻き体が形成されて、筒状支持体22の組立を終了する(図6参照)。
飛翔性害虫捕獲装置10Aの使用は、組立てた筒状支持体22に粘着トラップ17(17A)を上方から被せる。このとき、筒状支持体22は渦巻き状になっているので、直径を縮小して、粘着トラップ17(17A)を被せる。被せた後は、この渦巻き部分が元に戻るので、粘着トラップ17の内面を筒状支持体22の外周囲に密接される。実施形態2の飛翔性害虫捕獲装置10Aの使用形態は、実施形態1の飛翔性害虫捕獲装置10と同じであるが、これと比べて、筒状支持体22を簡単になるので、コストをさらに低減できる。
[実施形態3]
次に、図9〜図12を参照して、本発明の実施形態2に係る飛翔性害虫捕獲装置を説明する。なお、図9は本発明の実施形態3に係る飛翔性害虫捕獲装置を構成する筒状支持体の分解展開図である。図10は実施形態3、比較例1及び比較例2の飛翔性害虫捕獲装置を用いて飛翔性害虫の捕獲実験を行った状態を示す図である。図11は実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置を用いた場合の飛翔性害虫の捕獲状態を示す図である。図12は比較例1の飛翔性害虫捕獲装置を用いた場合の飛翔性害虫の捕獲状態を示す図である。
実施形態3に係る飛翔性害虫捕獲装置10B(図10参照)は、弾性シート材22Bの構成が相違する以外は実質的に実施形態2に係る飛翔性害虫捕獲装置10Aと同様の構成を備えている。そのため、実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10Bにおいては、実施形態2の飛翔性害虫捕獲装置10Bと同様の構成部分には同様の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。
実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10Bで用いた弾性シート材22Bは、図9に示したように、外表面22の主要部分が光吸収性の高い色に着色された部分Bとなっており、この光吸収性の高い色に着色された部分B内に斑点状に光吸収性の低い色に着色された部分Wが形成されている。この光吸収性の低い色に着色された部分Wは、例えば白色又は薄い灰色を採用することができ、その形成状態としては、斑点状だけでなく、縞模様状又は網目状に形成してもよい。さらには、光吸収性の高い色に着色された部分Bと光吸収性の低い色に着色された部分Wとは境目がぼかされた状態となっていてもよい。
ここで、光吸収性の高い色として黒色、光吸収性の低い色として白色を採用し、弾性シート材22Bの外表面22における光吸収性の低い色に着色された部分Wの占める割合が、面積比で約25%となるようにした弾性シート材22Bを用い、実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10B(図10参照)を作成した。なお、弾性シート材22Bの外表面22の比較の基準となる面積は、複数のストッパー部23aよりも上方の粘着トラップ17(17A)(図5参照)で被覆される部分(図9の上下の点線S1及びS2で挟まれた部分)の面積を示している。
そして、実施形態3に係る飛翔性害虫捕獲装置10Bと、弾性シートの外表面全体を黒色に着色した実施形態2の飛翔性害虫捕獲装置10Aと、弾性シートの外表面全体を白色に着色した比較例の飛翔性害虫捕獲装置10Cとを用いて、牛舎にて実際に飛翔性害虫としてのサシバエの捕獲実験を行った。なお、それぞれの飛翔性害虫捕獲装置10A〜10Cの構成は、弾性シートの着色状態を除いて全て同一構成かつ同一サイズとしてあり、組立てた筒状支持体の直径は15cm、高さ35cmのものを使用した。また、サシバエの捕獲実験は、それぞれの飛翔性害虫捕獲装置10A〜10Cを、それぞれ実験日1においては丸2日(48時間)、実験例2及び3においては丸1日(24時間)放置し、予め定めた所定面積(5cm×5cm)内に捕獲されたサシバエの個体数を測定することにより行った。なお、捕獲されたサシバエの個体数は、天気、気温、風の方向及び強度、飛翔性害虫捕獲装置の設置場所等によって大きくばらつくが、この捕獲実験の状態を図10に示した。
測定結果は、実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10Bにおいては、白色部分α、白色部分αに近い黒色部分β及び白色部分αから離れた黒色部分γにおいて、それぞれ所定面積内に捕獲されたサシバエの個体数を測定した。また、実施形態2の飛翔性害虫捕獲装置10A及び比較例の飛翔性害虫捕獲装置10Cにおいては、高さ方向の中間部において、同じく所定面積内に捕獲されたサシバエの個体数を測定した。ただし、比較例の飛翔性害虫捕獲装置10Cを用いた捕獲試験は、実験日3においてのみ行った。それぞれの測定結果を、表1においては実験例3における捕獲された全サシバエ数の指標を得る目的でそれぞれの実験日毎に実験例3のα点、β点及びγ点を合わせた平均値とともに、表2においてはα点、β点及びγ点のそれぞれの捕獲された全サシバエ数の指標を得る目的で実験例3の実験日1〜3におけるα点、β点及びγ点のそれぞれの平均値とともに、纏めて示した。
表1及び表2に示した結果から以下のことが分かる。すなわち、比較例と実施形態3及び実施形態2の捕獲試験結果から、少なくとも弾性シートに光吸収性の高い色に着色されている部分を有する実施形態3及び実施形態2の方が、全体が光吸収性の低い色に着色されている比較例よりも多くのサシバエが捕獲されている。
また、実施形態3の白色部分α、白色部分αに近い黒色部分β及び白色部分αから離れた黒色部分γ間で比較すると、平均的には白色部分αの方が黒色部分β及び黒色部分γよりも多くのサシバエを捕獲できていることが分かる。しかも、黒色部分βと黒色部分γとで対比すると、白色部分αに近い黒色部分βの方が白色部分αから離れた黒色部分γよりも多くのサシバエを捕獲できている。
これらの結果を総合的に勘案すると、次のことがいえる。
(1)全体が一色に着色されている場合、光吸収性の高い色に着色されているものの方が光吸収性の低い色に着色されているものよりも多くのサシバエを捕獲することができる。
(2)光吸収性の高い色に着色されている部分内に斑点状に光吸収性の低い色に着色されている部分が形成されている場合、光吸収性の高い色に着色されている部分よりも光吸収性の低い色に着色されている部分の方がより多くのサシバエを捕獲することができる。
(3)光吸収性の高い色に着色されている部分内に斑点状に光吸収性の低い色に着色されている部分が形成されている場合、光吸収性の高い色に着色されている部分のサシバエの捕獲状態は、光吸収性の低い色に着色されている部分の近傍の方が光吸収性の低い色に着色されている部分から離間している方よりもより多くのサシバエを捕獲することができる。
これらの点において、特に(2)及び(3)の点は、従来技術からすると、上記(1)の点からしても明らかなように、光吸収性の高い色に着色されている部分の方が光吸収性の低い色に着色されている部分よりも多くのサシバエを捕獲すると予測されるため、従来技術からは全く予測し得なかった事項である。このことは、サシバエ等の飛翔性害虫の立場からすると、実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10Bの方が、一色で着色されている実施形態2及び比較例の飛翔性害虫捕獲装置の場合よりも見た目がより家畜に似ていると判断されるため、より多くの飛翔性害虫を捕獲することができるようになったものと推定される。
なお、実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10Bにおいては、弾性シート材22Bとして光吸収性の高い色に着色された部分B内に斑点状に光吸収性の低い色に着色された部分Wが形成されているものを用いた例を示したが、上記(2)の点からして光吸収性の高い色に着色された部分Bと光吸収性の低い色に着色された部分Wとが適宜に分散した状態となっていれば同様の作用効果を奏すると考えられるので、光吸収性の高い色の中に光吸収性の低い色が縞模様状又は網目状に色分けして形成されている場合も同様の作用効果を奏するものと考えられる。
また、実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10Bにおいては、弾性シート材22Bとして光吸収性の高い色に着色された部分B内に斑点状に光吸収性の低い色に着色された部分Wが明確に色分けして形成されているものを用いた例を示したが、上記(3)の点からして色分け部分の境目がぼかされた状態に着色されている場合も同様の作用効果を奏するものと考えられる。さらに、実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10Bにおいては、光吸収性の高い色として黒色、光吸収性の低い色として白色の例を示したが、光吸収性の高い色が濃紺色、紺色、深緑色、濃茶色、茶色又は暗灰色であっても、あるいは、これらの色と黒色を含めたいずれかの組み合わせであっても、さらには、光吸収性の低い色が灰色であっても、実質的に同様の作用効果を奏するものと考えられる。
なお、実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10Bにおいては、弾性シート材22Bの外表面22における光吸収性の低い色に着色された部分Wの占める割合が、面積比で約25%となるようにしたものを用いた例を示した。しかしながら、光吸収性の低い色に着色された部分Wの占める割合が小さくなると全体が光吸収性の高い色に着色されたものと同様の作用効果に近づき、光吸収性の低い色に着色された部分Wの占める割合が大きくなると全体が光吸収性の低い色に着色されたものと同様の作用効果に近づく。そこで、上記(2)及び(3)の点を考慮すると、光吸収性の低い色に着色された部分Wの占める割合が大きい場合(光吸収性の高い色に着色されている部分の面積が小さい場合)において光吸収性の低い色に着色された部分Wの占める割合が増加することによるサシバエの捕獲効率の低下割合は、光吸収性の低い色に着色された部分Wの占める割合が小さい場合(光吸収性の高い色に着色されている部分の面積が大きい場合)において光吸収性の低い色に着色された部分Wの占める割合が小さくなることによるサシバエの捕獲効率の低下割合よりも大きくなる。
したがって、実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10Bにおいては、弾性シート材22Bの外表面22における光吸収性の低い色に着色された部分Wの占める割合(面積比)には最適な範囲が存在し、各種予備実験を踏まえた結果によれば約10〜50%で良好な捕獲効率が得られ、約25%程度で最も良好な捕獲効率が得られる。すなわち、弾性シート材22Bの外表面22における光吸収性の低い色に着色された部分Wの占める割合(面積比)が10%未満となると光吸収性の低い色の占める割合が小さすぎて光吸収性の高い色に対して光吸収性の低い色を組み合わせたことの効果が小さくなり、また、光吸収性の低い色の占める割合が面積比で50%を越えると光吸収性の低い色の占める割合が大きすぎて光吸収性の高い色を用いることの効果が小さくなり、いずれの場合もサシバエ等の飛翔性害虫の捕獲効率が低下することとなる。
なお、実施形態1の飛翔性害虫捕獲装置10に対しては、上述のサシバエの捕獲実験を行った結果を示していないが、当業者であれば実施形態3の飛翔性害虫捕獲装置10Bの場合と同様の作用効果が奏されることは自明であろう。また、光吸収性の高い色に着色された表面は、光沢を有さない光散乱性表面とすると、見た目をより家畜に似させることができるので、飛翔性害虫の捕獲効率が向上する。このような光沢を有さない光散乱性表面は、例えば外表面を半つや以下(つや度が低い)のつや消し塗装によって着色することにより容易に得ることができる。
10、10A〜10C 飛翔性害虫捕獲装置
11,22、22A、22B 筒状支持体
11A シート材
12 筒状部
12a 弾性突起片
12b、23b ストッパー部
16 底部
16 鍔部
17、17A 粘着トラップ
18 粘着シート
19 粘着性材料
20 連結片
20a ミシン目
21 剥離シート
21A 巻き込み筒状体
22A、22B 弾性シート材
24 ベース盤

Claims (15)

  1. 筒状の粘着トラップと、前記粘着トラップを外周囲で支持する筒状支持体と、を有する飛翔性害虫捕獲装置であって、
    前記粘着トラップは、透明材シートの外表面に粘着性材料が塗布された粘着シートの両側端縁が結合されて筒状に形成されたものからなり、
    前記筒状支持体は、外表面が光吸収性の高い色に着色されているとともに、前記外周囲の一部に弾力性及び復元性を有する弾性突起片が設けられており、
    前記筒状支持体に前記粘着トラップが被せられて前記筒状支持体の外表面の着色色が前記粘着シートから透過されており、
    前記筒状支持体の前記弾性突起片の復元性により前記粘着シートの内面が前記筒状支持体の外周囲に密接されていることを特徴とする飛翔性害虫捕獲装置。
  2. 透明材シートの外表面に粘着性材料が塗布された粘着シートの両側端縁が結合されて筒状に形成された粘着トラップと、
    ベース盤と、
    外表面が光吸収性の高い色に着色されているとともに、一側下部を前記ベース盤に固定可能で他側を自由端となるように形成された、湾曲性及び復元性を有する略矩形上の弾性シートとからなり、
    前記弾性シートの一側を前記ベース盤に固定して着色側が外側となるように他側を渦巻き状にすることで筒状支持体を形成し、
    前記筒状支持体の直径を縮小した後に、前記粘着トラップを前記筒状支持体に被せ、前記筒状支持体の渦巻き部分の復元性により、前記粘着トラップの内面が前記筒状支持体の外面に密着して前記筒状支持体の外表面の着色色が前記粘着シートから透過するようにしたことを特徴とする飛翔性害虫捕獲装置。
  3. 前記ベース盤の径は、前記巻き込み筒状体の径よりも大きくされていることを特徴とする請求項2に記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  4. 前記筒状支持体は、その体積をXとしたときに、前記Xは、1.000m≧X≧0.003mであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  5. 前記筒状支持体は、所定高さに直立される筒状部を有し、
    前記筒状部は、下部に外周から外方へ突出する鍔部及び前記鍔部の上方に設けたストッパー部を有し、
    前記粘着トラップは、前記筒状支持体の前記鍔部又はストッパー部のいずれかで位置決めされることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  6. 前記ストッパー部は、前記筒状部の一部を切り起した舌片で形成されていることを特徴とする請求項5に記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  7. 前記筒状支持体は、外表面が複数色の前記光吸収性の高い色によって、斑点状、縞模様状又は網目状に、色分けして又は複数色の色分け部分の境目がぼかされた状態に着色されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  8. 前記筒状支持体は、外表面が前記光吸収性の高い色が土台となり光吸収性の低い色が斑点状、縞模様状又は網目状に、色分けして又は色分け部分の境目がぼかされた状態に着色されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  9. 前記光吸収性の低い色は白色又は灰色であることを特徴とする請求項8に記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  10. 前記筒状支持体の外表面において、前記光吸収性の低い色の占める割合は面積比で10%以上50%以下であることを特徴とする請求項8又は9に記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  11. 前記光吸収性の高い色は、黒色、濃紺色、紺色、深緑色、濃茶色、茶色又は暗灰色のいずれか又はこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  12. 前記光吸収性の高い色に着色されている外表面は光沢を有さない光散乱性表面とされていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  13. 前記筒状支持体は一枚のシート材で形成されたものであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  14. 前記粘着トラップは、前記粘着シートの両端縁が引き剥し又は引裂き可能な結合手により連結されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の飛翔性害虫捕獲装置。
  15. 前記粘着トラップは、前記透明シートの粘着性材料が塗布された面に剥離シートが貼付されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の飛翔性害虫捕獲装置。
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