JP4583815B2 - ミシン目付き筒状ラベル及びラベル付き容器 - Google Patents

ミシン目付き筒状ラベル及びラベル付き容器 Download PDF

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Description

本発明は、例えばPETボトル等の容器の胴部に装着されるミシン目付き筒状ラベルと、該ミシン目付き筒状ラベルが装着されたラベル付き容器に関する。
従来、飲料等の容器として、ポリエチレンテレフタレート製ボトル(PETボトル)などのプラスチック製容器等に、シート状ラベルの両端部が重ね合わされてセンターシールにより筒状に形成された筒状のラベルを装着したラベル付き容器が使用されている。そして、このラベル付き容器に装着される筒状ラベルには、ボトルのリサイクルのため消費者の段階でもラベルをボトルから剥離しやすいように、縦方向に1条或いは2条の切り取り用ミシン目を施すことが多くなっている。このミシン目は、1条の場合には、ラベル両端部の重ね合わせ部位以外の任意の箇所に施され、2条の場合には、指でつまんで切り取りやすいように、ラベル両端部の厚みのある重ね合わせ部位の両側(非重ね合わせ部位)に施される(例えば、特許文献1等)。
一方、アルコール飲料や緑茶などの光によって変質しやすい飲料等の容器に遮光性を付与したラベルを装着したラベル付き容器が提案されている(例えば、特許文献2〜4等)。また、酸素や二酸化炭素の透過によって変質、劣化しやすい内容物を充填した容器には、ガスバリア性を付与したラベルが装着されている(例えば、特許文献5等)。
特開2002−179029号公報 特開2002−68202号公報 特開2002−285020号公報 特開2003−26252号公報 特公昭62−7060号公報
しかしながら、上記のような遮光性やガスバリア性が付与されたラベルを装着したラベル付き容器において、ラベルを容器から剥離しやすくするため前記のように切り取り用ミシン目を施した場合には、ミシン目の孔から光やガスが入り込むので、遮光性やガスバリア性が損なわれ、容器内容物の変質、劣化が生じやすくなる。
従って、本発明の目的は、遮光性又はガスバリア性を保持でき、しかも容易に破断可能なミシン目を有する筒状ラベルと、該ラベルを装着したラベル付き容器を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、遮光性又はガスバリア性が付与された筒状ラベルにおいて、ミシン目の内側に、ラベル重なり部における内側のラベル端部またはラベルと同一の特性が付与された帯状のテープを、ミシン目を覆うように且つミシン目の切り取りが可能なように密着または貼着すると、遮光性又はガスバリア性という遮断性と、孔の開いたミシン目によるラベル切断性という相反する特性を両立できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、シート状ラベルの両端部が重ね合わされてセンターシールにより筒状に形成されたラベルであり、該ラベルには遮光性及びガスバリア性のうち少なくとも一方の特性が付与されており、且つ切り取り用のミシン目がラベル重なり部位における外側ラベル端部のうちセンターシール部位以外の重なり部位に縦方向に施されている筒状ラベルであって、ラベル重なり部位における内側ラベル端部のうちセンターシール部より周方向の端の部位(「内カス部位」と称する)の外面側、および外側ラベル端部の内面側の前記内カス部位と接触する部位には印刷が施されておらず、ラベルのベースフィルムが露出しているか、又は外側ラベル端部と内側ラベル端部の接触部位に低融点樹脂又はワックスが塗布されており、前記外側ラベル端部におけるミシン目の内側に、ラベル重なり部位における内側ラベル端部が、ミシン目を覆うように且つミシン目の切り取りが可能に密着または貼着されていることを特徴とするミシン目付き筒状ラベルを提供する
本発明は、また、容器胴部に前記のミシン目付き筒状ラベルが装着されているラベル付き容器を提供する。なお、本明細書では、上記の発明のほか、シート状ラベルの両端部が重ね合わされてセンターシールにより筒状に形成されたラベルであり、該ラベルには遮光性及びガスバリア性のうち少なくとも一方の特性が付与されており、且つ切り取り用のミシン目が縦方向に施されている筒状ラベルであって、前記ミシン目の内側に、ラベル重なり部位における内側ラベル端部またはラベルと同一の特性が付与された帯状のテープが、ミシン目を覆うように且つミシン目の切り取りが可能に密着または貼着されていることを特徴とするミシン目付き筒状ラベル、及び容器胴部に前記のミシン目付き筒状ラベルが装着されているラベル付き容器についても説明する。
本発明によれば、被着体(容器)に装着した場合に、被着体(容器)とラベルのミシン目との間に、遮光性又はガスバリア性が付与された遮断シート(すなわち、内側ラベル端部または帯状テープ)が介在することになるため、光やガスはミシン目の孔から入り込んでも、前記遮断シートにより容器内への進入が阻止される。このため、ラベルに多数の孔を有する切り取り用ミシン目が施されていても、遮光性又はガスバリア性を保持することができ、遮光性又はガスバリア性とラベルの易切断性とを両立できる。
以下、本発明を、必要に応じて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明のミシン目付き筒状ラベルの一例を示す概略斜視図である。このミシン目付き筒状ラベル1は、シート状ラベルの両端部が重ね合わされてセンターシールにより筒状に形成されており、該ラベル全体に遮光性及びガスバリア性のうち少なくとも一方の特性が付与されている。そして、切り取り用のミシン目4が、ラベル重なり部位における外側(被着体とは反対側)のラベル端部aのうちセンターシール部位2以外の重なり部位、すなわちラベル重なり部位における内側(被着体側)のラベル端部bのうちセンターシール部より周方向の端の部位(以下、「内カス部位」と称することがある)3と重なる部位に、1条縦方向に施されている。消費者は、このラベルを装着した容器から、容器のリサイクル等のためラベルを取り除く際には、ミシン目4の端部を引っ張ることでラベルを容易に切除することができる。
ラベルは、熱収縮性を有するシュリンクラベル、自己伸縮性を有するストレッチラベル、熱収縮性と自己伸縮性とを併有するストレッチシュリンクラベル等の何れであってもよい。ラベルの層構成は、特に限定されず種々の態様を採ることができるが、通常、ベースフィルムの少なくとも一方の面に印刷層(表示印刷層)が形成されており、必要に応じて種々の機能を付与した層が積層されている。
ベースフィルムは単層であっても多層であってもよい。ベースフィルムの構成材料としては、ラベルがシュリンクラベルの場合は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂などが用いられる。ラベルがストレッチラベルまたはストレッチシュリンクラベルの場合は、ベースフィルムの構成材料として、自己伸縮性を有する樹脂、例えば、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、メタロセン系ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが使用される。シュリンクラベル及びストレッチシュリンクラベルのベースフィルムには、熱収縮性を付与するため、主として筒状ラベルの周方向に対応する方向に延伸処理が施されている。
ベースフィルムの厚みは、ラベルの種類によっても異なるが、一般に10〜200μm程度である。シュリンクラベルのベースフィルムの厚みは、好ましくは10〜80μmであり、ストレッチラベル及びストレッチシュリンクラベルのベースフィルムの厚みは、好ましくは30〜150μmの範囲である。
印刷層は、商品名やイラスト、取り扱い注意事項等を表示した層であり、グラビア印刷やフレキソ印刷等の慣用の印刷方法により形成することができる。印刷層の形成に用いられる印刷インキとしては、特に制限されず印刷法に応じて適宜選択できる。印刷層は1層又は2層以上で構成できる。印刷層の厚みは、例えば0.1〜10μm程度である。
ラベルに遮光性を付与する方法としては、特に制限はなく、紫外線や可視光線をカットする公知の方法を採用できる。例えば、ベースフィルム(多層構造とする場合には少なくとも1層)に紫外線遮断剤、黄色顔料、褐色顔料、赤色顔料、白色顔料、黒色顔料等の1又は2以上を含有させる方法、透明或いは着色されたベースフィルム表面に前記の紫外線遮断剤や顔料を含むコーティング剤を塗布(印刷)する方法などが挙げられる。
また、上記の方法のほか、シュリンクラベル等のラベルに遮光性を付与する好ましい方法として、ベースフィルムを、無彩色または380〜500nmの波長帯域の光の透過を抑制する有彩色の中心層と、白色の表裏層とからなる乳白フィルムで構成する方法が挙げられる。前記中心層は、黒、黄、赤または茶系の顔料を少なくとも1種類含有しているのが好ましい。このようなベースフィルムを用いたラベルでは、ベースフィルムが380〜500nmの波長帯域(紫外線域〜青緑色の可視光線)の光の透過を抑制する黒色若しくはグレー系または有彩色の中心層を有するので、飲料等の容器内容物の変色や変質を防止できるとともに、ベースフィルムの表層が白色であるため、ラベルを容器に装着した場合、容器内容物が明るくきれいに見え、内容物の外観に優れるという効果が奏される。
ラベルにガスバリア性を付与する方法も特に制限はなく、酸素、二酸化炭素等のガスに対する遮断性を付与する公知の方法を採用できる。例えば、ベースフィルムにガスバリア性樹脂層を積層する方法等が挙げられる。積層方法としては、例えば、コーティング法、押出成形法、共押出し法などを使用できる。
ガスバリア性樹脂としては、酸素、二酸化炭素等のガスに対してバリア性を有する樹脂であればよく、例えば、エチレン−ビニルアルコール重合体、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン(塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体)、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。
ラベルには遮光性とガスバリア性のうち一方の特性のみを付与してもよく、両方の特性を付与してもよい。
シート状ラベルの両端部を重ね合わせてセンターシールにより筒状に形成する場合のセンターシールの方法としては、ラベル表面の材料の物性に応じて適宜選択でき、例えば、ヒートシール法、溶剤シール法、接着剤によるシール法等を用いることができる。
このミシン目付き筒状ラベル1の重要な特徴は、切り取り用のミシン目4が、ラベル重なり部位における外側のラベル端部aのうちのセンターシール部位2以外の重なり部位、すなわち内側ラベル端部bの内カス部位3と重なる部位に形成されている点にある。ミシン目4がこのような部位に形成されたミシン目付き筒状ラベルを容器に装着すると、ミシン目4が施されている部位の内面側(容器側)に、内側のラベル端部bがミシン目を覆う状態で密着しているので、光やガスはミシン目4の孔から入り込んでも、この内側ラベル端部bの内カス部位3によって容器内への進入が遮られる。従って、特に新たな材料や部材を付加することなく遮断性又はガスバリア性を付与できる。また、ミシン目形成部位では外側ラベル端部aと内側ラベル端部bとは強固に接着していなければ、ミシン目切除作業が阻害されることはなく、ミシン目形成部位の上端又は下端部を指でつまんで手前に引っ張ることによりミシン目を容易に切除でき、容器からラベルを簡単に剥がすことができる。
ミシン目部位における光やガスの遮断性を高めるため、外側ラベル端部aのミシン目形成部位と内側ラベル端部bの内カス部位3とは疑似接着する程度に密着しているのが好ましい。例えば、外側ラベル端部aの内面側の前記内カス部位3と接触する部位及び内側ラベル端部bの内カス部位3の外面側(被着体とは反対側)には印刷を施さず、ベースフィルムを露出させておくと、外側ラベル端部aと内側ラベル端部bの密着性が向上する。また、外側ラベル端部aと内側ラベル端部bの接触部位に、低融点の樹脂やワックス等を塗布して密着性を向上させることもできる。外側ラベル端部aと内側ラベル端部bの密着性が低いと、例えばシュリンクラベルやストレッチシュリンクラベルの場合には、加熱収縮時に内カス部位3に皺が生じ、この皺からガス等が容器内に入るおそれがある。
内側ラベル端部bの内カス部位3の幅は、ミシン目を確実に被覆するため、従来より少し長目にとるのが好ましい。内カス部位3の幅は、通常3〜20mm、好ましくは4〜12mmである。ミシン目の孔の大きさやピッチは、容器から剥離する際には手で容易に切除でき、しかも保管、運搬時や容器落下時等には裂けが生じにくいように、ラベルを構成するベースフィルムの材料等に応じて適宜選択、設定できる。ミシン目の切断部の長さ(或いは孔の径)は、例えば0.2mm〜1.5mm、ピッチは0.5〜5.0mm程度である。また、ミシン目はミシン目状の切り刃を有するトムソン刃や針、或いはレーザー照射により形成できる。ミシン目の上端部又は下端部には、ミシン目を切り取りやすくするため、大きめの切り込みを設けたり、つまみ部を設けてもよい。
図1に示されるミシン目付き筒状ラベル1は、例えば、ベースフィルムの少なくとも一方の面にグラビア印刷等の慣用の印刷法により所望の画像、文字を印刷して印刷層を形成してロール状に巻回し、これを所定の幅にスリットして複数個のロール状物とした後、各ロール状物を巻き戻し、所定の位置にミシン目4を縦方向に形成した後、ベースフィルムの幅方向が周方向となるように筒状に丸め、両端部を重ね合わせて接着剤、溶剤、ヒートシール等で接着(センターシール)し、長尺筒状のラベル連続体とし、各ラベルに切断することにより製造できる。より具体的には、例えば遮光性が付与された筒状ラベルは、前記白色の表裏層と黒色の中心層からなるベースフィルムの表面側にグラビア印刷等により文字、図柄を印刷し、ロール状に巻回し、後は上記のようにしてラベル連続体を形成できる。また、例えば、透明なベースフィルムに文字、図柄を印刷し、白色のベタ印刷を行い、さらにグレー色のベタ印刷を施した後、ロール状に巻回し、前述と同様にしてラベル連続体を得ることができる。
図2は本発明のミシン目付き筒状ラベルの他の例を示す概略斜視図である。このミシン目付き筒状ラベル11は、ミシン目が2条施されている点以外は図1に示されるミシン目付き筒状ラベルと同様である。このようなミシン目付き筒状ラベルによれば、このラベルを装着した容器からラベルを取り除く際、2条のミシン目の間の部分を指でつまんで手前に引っ張ってラベルを切断することにより容易にラベルを容器から剥離することができる。
2条のミシン目間の距離は、ミシン目を切断する際の操作性等を考慮して適宜設定できるが、通常2〜15mm、好ましくは5〜10mm程度である。ミシン目を2条設ける場合には、内側ラベル端部bの内カス部位3の幅は、ミシン目が1条の場合よりも、やや大きい方が望ましく、例えば4〜20mm、好ましくは8〜12mmである。
図2に示されるミシン目付き筒状ラベル11は、ミシン目を2条形成すること以外は図1に示されるミシン目付き筒状ラベル1と同様にして製造できる。
図3は本発明のミシン目付き筒状ラベルのさらに他の例を示す概略斜視図である。このミシン目付き筒状ラベル21は、シート状ラベルの両端部が重ね合わされてセンターシールにより筒状に形成されており、該ラベル全体に遮光性及びガスバリア性のうち少なくとも一方の特性が付与され、切り取り用のミシン目4が1条縦方向に施されている。そして、この切り取り用のミシン目4の内側に、ラベルに付与されている特性と同じ特性が付与されている帯状のカットテープ(ティアテープ)7が、ミシン目4を覆うように、ラベル内面側にラベルの全長に亘って貼着されている。
図3に示されるミシン目付き筒状ラベル21は、ミシン目4の形成位置及び帯状のカットテープ7が用いられている点以外は図1に示されるミシン目付き筒状ラベル1と同様である。このようなミシン目付き筒状ラベルによれば、これを装着した容器から、容器のリサイクル等のためラベルを取り除く際、カットテープ7を指でつまんで手前に引っ張ることによりミシン目4を容易に切断して容器から剥離することができる。
カットテープ7の材料としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂などの何れであってもよい。カットテープ7の材料は、ラベルと同様の特性を持たせるため、ラベルのベースフィルムと同じ材質であるのが好ましいが、ラベルの切断性を良くするため、長さ方向の引張強度の強いものが良い。カットテープ7への遮光性又はガスバリア性の付与は、前記ラベルに対して遮光性又はガスバリア性を付与する方法と同様にして行うことができる。すなわち、上記材料からなるカットテープ7のベースフィルムに紫外線遮断剤、黄色顔料、褐色顔料、赤色顔料、白色顔料、黒色顔料等の1又は2以上を含有させたり、該ベースフィルム表面に前記の紫外線遮断剤や顔料を含むコーティング剤を塗布(印刷)したり、該ベースフィルムを、無彩色または380〜500nmの波長帯域の光の透過を抑制する有彩色の中心層と、白色の表裏層とからなる乳白フィルムで構成することにより、カットテープ7に遮光性を付与できる。また、カットテープ7のベースフィルムに、ガスバリア性樹脂層を積層することにより、カットテープ7にガスバリア性を付与することができる。
本発明においては、帯状のテープ(カットテープ7)はラベルと同一の特性が付与されていればよく、遮光性やガスバリア性の程度等はラベルと異なっていてもよい。例えば、ベースフィルムは透明で紫外線を遮断するフィルムとし、帯状のテープとして白色や黒色のテープを用いてもよい。
カットテープ7の幅は、ミシン目の被覆性及びミシン目の切断性等を考慮して適宜選択できるが、通常2〜10mm程度である。カットテープ7の厚みは、例えば20〜100μm程度である。
カットテープ7をラベル内面側に貼付する際の接着剤としては、特に限定されず感圧性接着剤、感熱性接着剤等の公知の接着剤を使用できる。カットテープ7とラベル内面との剥離強度(接着強度)は、カットテープ7の先端部をつまみ、手前に引っ張ってミシン目を切除する際に容易にカットテープ7とラベル内面とが剥離する程度であればよい。
図3に示されるミシン目付き筒状ラベル21は、例えば、ラベルのベースフィルムの少なくとも一方の面にグラビア印刷等の慣用の印刷法により所望の画像、文字を印刷して印刷層を形成してロール状に巻回し、これを所定の幅にスリットして複数個のロール状物とした後、各ロール状物を巻き戻し、所定の位置にミシン目4を縦方向に形成した後、ミシン目4を覆うようにしてカットテープ7を貼着していく。そして、ベースフィルムの幅方向が周方向となるように筒状に丸め、両端部を重ね合わせて接着剤、溶剤、ヒートシール等で接着(センターシール)し、長尺筒状のラベル連続体とし、各ラベルに切断することにより製造できる。
図4は本発明のラベル付き容器の1例を示す概略斜視図であり、容器本体5と蓋体6とからなる容器の胴部外周面に、図1に示されるミシン目付き筒状ラベル1を装着したものである。このようなラベル付き容器では、ミシン目の孔が内側ラベル端部の内カス部位によって塞がれるので、ミシン目部位の遮光性又はガスバリア性も確保されるとともに、図5に示されるように、ミシン目4の上端部又は下端部の左右何れかの部位を指でつまんで引っ張ることによりミシン目4に沿ってラベルが切断するので、ラベル1を容器から容易に剥離できる。
図6は本発明のラベル付き容器の他の例を示す概略斜視図であり、容器本体5と蓋体6とからなる容器の胴部外周面に、図3に示されるミシン目付き筒状ラベル21を装着したものである。このようなラベル付き容器においては、ミシン目の孔が帯状のカットテープ7によって塞がれるので、ミシン目部位の遮光性又はガスバリア性も確保されるとともに、図7に示されるように、ミシン目4の内側に貼着されているカットテープ7の先端部分を指でつまんで手前に引っ張ることによりミシン目4に沿ってラベルが切断するので、ラベル21を容器から容易に剥離できる。
容器の形状としては、胴部横断面が円である円筒状、胴部横断面が四角形などの多角形である角状等の何れであってもよい。遮光性のラベルは、PETボトル等の透明或いは透光性を有するプラスチック製やガラス製等の容器に好適に用いられる。また、ガスバリア性のラベルは、PETボトルやポリプロピレン製、ポリエチレン製等の非ガスバリア性容器に特に好適である。
本発明のラベル付き容器は、ラベルがシュリンクラベルの場合は、例えば、ミシン目付き筒状ラベルを、通常内容物を充填した容器に連続的に被嵌し、所定温度のスチームトンネルや熱風トンネルを通過させて熱収縮させ、ラベルを容器表面に密着させることにより製造できる。また、ラベルがストレッチラベルの場合は、例えば、自動ラベル装着装置の拡径アームによってミシン目付き筒状ラベルを径大となるように伸長させ、その状態で、通常内容物を充填した容器(胴部がラベルの周囲よりも僅かに大きい容器)に外嵌した後、ラベル装着装置の拡径アームを抜き取ってラベルを容器表面に密着させることにより製造できる。また、ラベルがストレッチシュリンクラベルの場合は、例えば、ストレッチラベルと同様に拡径した筒状ラベルを容器に外嵌した後、所定温度のスチームトンネルや熱風トンネルを通過させて熱収縮させ、ラベルを容器表面に密着させることにより製造できる。
容器内容物の変質や劣化を抑制するため、ラベルは容器本体5の表面のできるだけ広い面積を覆うように装着するのが好ましい。例えば、容器本体の胴部全体と蓋体とをミシン目付き筒状ラベルで覆う形態(フルシュリンク)であってもよい。また、特にガスバリア性が付与されたラベルを容器に装着する場合には、ラベルと容器の隙間からガスが入らないように、ラベルの最内層に接着剤層を設けるのが好ましい。接着剤層はラベル最内面の略全面に設けてもよいが、図8に示されるように、ラベル上下の周縁部分に設けるのもよい。該接着剤層を構成する接着剤としては、例えば、感熱性接着剤、感圧性接着剤等の公知の接着剤を使用できる。図8において、1,11,21はミシン目付き筒状ラベル、5は容器本体、8はラベルに設けられた接着剤層である。
本発明のラベル付き容器によれば、容器に装着された筒状ラベルのミシン目の内側(容器側)に、遮光性又はガスバリア性が付与された遮断シート(ラベル重なり部位の内側ラベル端部又は帯状のテープ)がミシン目を覆うように且つミシン目の切り取りが可能なように密着または貼着されているので、光やガスはミシン目の孔から入り込んでも、前記遮断シートにより容器内への進入が遮断される。そのため、容器の内容物の変質や劣化を顕著に抑制できるとともに、内容物の消費後には、ミシン目を利用して容器からラベルを容易に剥離でき、ラベルを剥がした容器をリサイクルに供することができる。
本発明のミシン目付き筒状ラベルの一例を示す概略斜視図である。 本発明のミシン目付き筒状ラベルの他の例を示す概略斜視図である。 本発明のミシン目付き筒状ラベルのさらに他の例を示す概略斜視図である。 本発明のラベル付き容器の一例を示す概略斜視図である。 図4のラベル付き容器のラベルを破断する状態を示す概略斜視図である。 本発明のラベル付き容器の他の例を示す概略斜視図である。 図6のラベル付き容器のラベルを破断する状態を示す概略斜視図である。 本発明のラベル付き容器の一例を示す概略部分断面図である。
符号の説明
1,11,21 ミシン目付き筒状ラベル
2 センターシール部位
3 内カス部位
4 ミシン目
5 容器本体
6 蓋体
7 カットテープ
8 接着剤層
a ラベル外側端部
b ラベル内側端部

Claims (2)

  1. シート状ラベルの両端部が重ね合わされてセンターシールにより筒状に形成されたラベルであり、該ラベルには遮光性及びガスバリア性のうち少なくとも一方の特性が付与されており、且つ切り取り用のミシン目がラベル重なり部位における外側ラベル端部のうちセンターシール部位以外の重なり部位に縦方向に施されている筒状ラベルであって、ラベル重なり部位における内側ラベル端部のうちセンターシール部より周方向の端の部位(「内カス部位」と称する)の外面側、および外側ラベル端部の内面側の前記内カス部位と接触する部位には印刷が施されておらず、ラベルのベースフィルムが露出しているか、又は外側ラベル端部と内側ラベル端部の接触部位に低融点樹脂又はワックスが塗布されており、前記外側ラベル端部におけるミシン目の内側に、ラベル重なり部位における内側ラベル端部が、ミシン目を覆うように且つミシン目の切り取りが可能に密着または貼着されていることを特徴とするミシン目付き筒状ラベル。
  2. 容器胴部に請求項1に記載のミシン目付き筒状ラベルが装着されているラベル付き容器。
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