JPH07274793A - 飛行昆虫捕獲器 - Google Patents

飛行昆虫捕獲器

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JPH07274793A
JPH07274793A JP7312094A JP7312094A JPH07274793A JP H07274793 A JPH07274793 A JP H07274793A JP 7312094 A JP7312094 A JP 7312094A JP 7312094 A JP7312094 A JP 7312094A JP H07274793 A JPH07274793 A JP H07274793A
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JP
Japan
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light source
flying insect
trap
insect trap
light
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Application number
JP7312094A
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English (en)
Inventor
D Nelson Thomas
デー.ネルソン トーマス
G Anderson Douglas
ジー.アンダーソン ダグラス
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Original Assignee
Ecolab Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光害虫取り器の幾何学的な改善により昆虫
捕獲率をより向上する。 【構成】 直接光と散乱光により害虫を引き付ける飛行
害虫取り器であって、誘引光源16と、取り付け手段1
0と、水平面に対して90度以下の角度を成し、かつ誘
引光源の光が起立面に対して直接当たるように取り付け
手段に設けられた反射面21と、害虫不動面12とを有
するハウジング部19とを具備してなり、誘引光源16
からの反射発光を使用して、上部開口部24から害虫が
進入するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飛行する昆虫、害虫を
誘き寄せ、それらを捕獲器のハウジング部の中で不動固
定するようにした改善された発光誘引式の捕獲器に係
り、特に捕虫率を高めるために、昆虫を誘引する光を望
ましい囲いまたはハウジング部と組み合わせて使用する
飛行捕獲器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光で飛行昆虫を誘き寄せる捕
獲器はこれまでにもいくつか提案されている。たとえ
ば、I−O−Cで製造されたインセクト−オウ−キュー
ター捕獲器によれば、露出状態にある高電圧致死装置を
用いている。ます。ピケンズとシミジャンによれば、飛
行を捕らえ感電死させるために露出紫外線発光源と電流
グリッドを用いることを開示している。他の捕獲器は、
概して昆虫を誘き寄せるのに水平かつ前面に設けられる
露出不可視紫外線を使用している。捕獲器の中に入った
は、箱の後側の電気グリッドの上に着地する。この電気
グリッドには低電圧が通電されているので、昆虫は無毒
の粘着性捕獲板側に飛んでいき捕獲される。捕獲された
昆虫は粘着シートをはがして処分できる。グロサウス、
他(米国特許第4,696,126号)は、露出真空放
射管粘着捕獲器を開示している。ラッツェロニ、他(米
国特許第325,954号)は、概して正面に面した露
出真空放射管捕獲器を開示している。アイエロ、他(米
国特許第4,959,923号)は、ラッツェロニ氏、
他(米国特許第325,954号)の発明と関連して、
を気絶させる為の紫外線振動電気と粘着性の捕獲器を開
示している。同様に、ギルバート発光捕獲器は捕獲に、
露出真空放射管と、概して正面に面した入口を用いてい
る。ホリングスワース アンド ハートスタックジュニ
アは、露出真空放射管捕獲器の様々な構成物質の効能に
関するデータを開示している。
【0003】ラーキン(米国特許第4,949,501
号)とエイアールピー ヴィーナスフライライト(商
標)システムによれば、昆虫誘引光源が開示されてい
る。この光源と、光源のハウジング部は、壁の留め具に
ヒンジで取り付けられている為、その設備一式は上下運
動が可能である。また、その光源は垂直面に対して平行
で、また、垂直面に対して直角をなす水平面に対して9
0度の角度を成している。この装置によれば、いわゆる
目に見えないモードのもとで、この捕獲器は虫の探知か
らは離れて捕獲器の操作上の部品を維持するように設計
されており、勤務時間内に使用される。この捕獲器は
“ターボ”様式で設置することも可能であり、その時に
は、光源とそのハウジング部は垂直面に対し直角をな
し、床に平行(あるいは垂直面に対し90度以上の角度
をなす)ようにして、光が直接目に触れるようにして昆
虫の誘引力が増大できるようにしている。
【0004】ホワイト(米国特許第4,876,822
号)は光源と粘着性捕獲面とを取り囲む長方形のハウジ
ング部から成る飛行昆虫捕獲装置を開示している。この
装置のハウジング部の構成部品は垂直設置面に対し平行
または垂直となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明した従来の光で昆虫を誘引する捕獲器において、誘引
光線の最大限の放射や、改善された捕獲器入口の結合構
造を用いることには限界があり、更なる昆虫捕獲率を向
上できないものであった。
【0006】したがって、本発明は、上記事情に鑑みて
なされたものであり、発光捕獲器の幾何学的な改善によ
り昆虫捕獲率をより向上することにその目的がある。
【0007】即ち、垂直面への据付部品を具備したハウ
ジング部に取り囲まれた光源と、を粘着して不動状態に
する不動面とから成る飛行捕獲器において、誘引光源を
取り囲む捕獲器のハウジング部の結合構造の改善により
飛行虫の捕獲率を高めることができることに着目して、
上方に向けた開口部、と水平面に対して傾いた傾斜反射
面と、誘引光源とを用いることで捕獲率がかなり高まる
ことを発見した。
【0008】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上述の課題を解決し、目的を達成するために、
本発明の飛行捕獲器によれば、垂直面または水平な天井
面に隣接、あるいは据え付けられる飛行捕獲器であっ
て、捕獲器のハウジング部は天井面側上向きに入口が開
いており昆虫、が進入するようになっており、更に、直
接光が発し効果的且つ有効な誘引光を発するので、光源
から垂直面または天井面への誘引光の反射と散乱を行う
ことができる。更に、垂直面や天井面と対照的な色をハ
ウジング部の表面や囲いに使うことで、捕獲器が設置し
てある隣接した面の色と作用しあって捕獲率を高めるよ
うにできる。
【0009】
【実施例】反射光捕獲器は一般的に、効果的に光源に装
着されたハウジング部、昆虫不動面、そして据付部品か
ら成っている。
【0010】光源から発せられた光は、捕獲器の上部の
開口部分から空間と捕獲器の上の壁面と天井面へ直接的
に発光し反射することを発見した。更に、捕獲率をより
高めるために、反射面は反射光を垂直面あるいは天井面
へ導くようにしている。この実施例において有効である
光源は、紫外線源である。このような光源は普通電気の
力で作動する白熱性または蛍光性の光源なので、広い波
長のスペクトルを発光することができ、それらは主に紫
外線を発光するために活用されている。この目的のため
に、紫外線は、飛行昆虫を引き付ける約400オングス
トロームから40オングストロームの間の波長を持つ光
の放射から成ることが分かっている。その光源は普通、
約0.5から100ワットの光の出力から成るが、約
0.5から75ワットが最も望ましいと言える。望まし
い光源は、蛍光性で管1本に対し約1から40ワット出
力のものである。この捕獲器はハウジング部の中に水平
または垂直に取り付けられた1本、2本、またはそれ以
上の光源を使用することが可能である。この設備一式
は、家庭に供給される電力、あるいは光源を作動させる
ように転換回路を使って変換した電池のパワーに応じて
設計される。また、光源は標準的なプラグを差し込む方
式でハウジング部の中に据え付けることも出来る。
【0011】光源は少なくとも部分的に反射層に覆われ
た内面を持つハウジング部の中にしっかりと納められ
る。そのハウジング部は光源を取り囲んでいるが、飛行
昆虫が歩いたり飛んだりして入ってこれるように、上方
に向けて広く口を開けて設けられている。そのハウジン
グ部は一般に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレートなどを含む加熱可塑性物や、アル
ミニウム、マグネシウム、あるいは関連した合金などを
含む金属性の原料や、木材または木製品、強化加熱可塑
性物あるいは熱硬化性原料、ボール紙、圧縮ボール紙、
波形ボール紙、といった簡単に入手できる建築用の素材
から出来る。
【0012】ハウジング部の中には反射層が設けられて
おり、少なくとも部分的に反射するようにしている。こ
のような反射層は、アルミニウム箔、金属性ポリエステ
ル輝白反射パネル、銀鏡、あるいはその他の関連した反
射面などの光沢性金属面によって作ることが可能であ
る。
【0013】ハウジング部の中にはを閉じ込める機能も
ある。が一度捕獲器の中に入ると脱出を不可能とする様
々な昆虫不動手段が考えられている。殺虫剤付き表面、
層または罠、能動・受動罠、液状式の浸昆虫罠、粘着
層、圧縮性敏感粘着層、高・低直流、振動電流グリッ
ド、等々、といったを捕らえ固定し、殺害もしくは手足
切断する手段がある。
【0014】最良の不動手段は粘着面であり、最良の表
面は、高粘着性圧縮敏感粘着層によって作られ、最も入
手しやすい粘着物は、タングレフット社製の、タングレ
フット粘着物である。ハウジング部の中の光の下に設置
されたその粘着面は、上部の開いた口から入ってくるが
一番最初にその面の上に直接降り立つのに最も適した場
所に置かれる。
【0015】また、捕獲器は、虫を誘き寄せる化学的誘
引物質を含有することも出来、化学的誘引物質は独特の
有機物質なので、それらは少なくともいくぶん揮発性で
あり、また代表的な虫の食源から生じる物質、あるいは
ホルモン、若しくはホルモンの混合物が用いられる。
【0016】この捕獲器は、かなりの量の効果的な殺虫
剤を含有することも可能であり、飛行昆虫に対してよく
効くと言われてる様々な揮発性、非揮発性殺虫剤と公式
化殺虫剤混合物などが使用可能である。しかしながら、
ここで使用するのに最も適した殺虫剤は、触れたを殺害
する非揮発性の公式化殺虫剤混合物である。このような
非揮発性殺虫剤混合物は、蠅捕獲器の周りに放出される
ことはない。また、この物質としてはピレトリン類似化
合物と有機燐酸塩殺虫剤混合物を含んでいる。
【0017】この捕獲器の最良の構成は、捕獲器の中の
反射面の結合構造にある。従来の垂直・水平の両面を持
つハウジング部は虫を引き付ける力を持っていることが
知られているが、ハウジング部の改善された結合構造に
よれば驚くほど飛行の誘引力を増すことを発見した。即
ち、ハウジング部の上部が開いており、両側の壁が水平
面に対して90度以下、なるべくなら80度以下にする
ことで捕獲率を大幅に改善できることを見出した。この
ような傾いたハウジング部の反射面によれば、垂直設置
面に備え付けられた光源の光を最も効果的に反射し目立
たせることができるので、捕虫率を相当増加させること
を発見した。更に、反射面と水平面の間の角度が45〜
75度、なるべくならば60度の時、最も効果的である
ことも発見した。
【0018】このように上部に開口した捕獲器は、開口
から汚染物質が入ってきて、それらから誤用を引き起こ
すこともある。このような危険から捕獲器を守るため
に、捕獲器から反射された光の直接の放射を妨げること
なく、そのような誤用に対する遮蔽物を開口部の上方に
備え付けることが出来る。この遮蔽物は上方に面した開
口面を最大にでき、しかも妨害物の進入は最小限にしな
ければならない。昆虫は入ってこれるが、上方の開口に
直接入ってきた物体は遮断するような相当大きなグリッ
ドを持つものである。このようなグリッド、ないしスク
リーンとしては透明や不透明な物質を含む様々な物質を
用いることができる。例えば、金属線、合成または天然
繊維、熱可塑性グリッド、エキスパンド網金属、ワイヤ
ースクリーン等々を含む素材から作ることが出来る。
【0019】この捕獲器は、垂直面に近接した水平面ま
たは天井面、あるいは垂直面や天井面に対して直接取り
付けることが出来る。正しく設置することによって光が
直接差し込み、垂直面や水平面に対して光を反射をして
捕虫率を高めることができる。この捕獲器は垂直面や天
井面に隣接した水平面にも設置可能です。ひと度そのよ
うな場所に取り付けられると、この捕獲器は、捕獲器か
らの光が垂直面や天井面の上に反射できる距離で散乱、
反射することになる。更に、垂直面と対照的な色の捕獲
器を設置することによって、捕獲率を高めることが出来
ます。したがって、捕獲器を設置するときは、垂直面ま
たは天井面の30〜50インチ以内またはそれ以下の所
に設置するのが望まし。実際に設置するときは、据付部
品は、捕獲器の重さを支えることができ、かつ虫が入っ
てくる上部の開口を維持することの出来る機能を備えて
なければならない。そこで、この捕獲器は、ねじ、ボル
ト、釘、クリップ、フランジ、といった様々な据付金物
類で取り付けたり、あるいは一時的にナイロン製の接着
布や、圧力で作用する粘着パッド、ゴムなどを使って取
り付けることも出来る。通常、据付具として使用される
ものは、この捕獲器を垂直面に取り付けるのに使用する
ことが出来る。また、ハウジング部は、ネジ、釘、永久
構造粘着物、ナイロン製の接着布などのファスナー具を
用いて、捕獲器を固定している垂直面と相互に固定する
ことの出来るフランジ、タブ、フックを備える。更に、
この捕獲器は吊るし革紐、ケーブル、鎖などを用いて天
井からぶら下げ、垂直面に対して静止させておくことも
出来る。以上の内から、いづれかを選ぶものとして、設
置部品は、協働のフック、突起物に捕獲器をぶら下げる
ためにハウジング部に穿設された穴部、あるいは垂直面
に設けられたその他のぶら下げ部品から成る。この捕獲
器を据え付けるにあたって重要なことは、捕虫率を増加
させるために、垂直面や壁から捕獲器から発せられた光
が十分に散乱して反射光が反射するように、捕獲器を垂
直面に対してしっかりと据え付けることがある。更に、
壁は捕獲器の上方の開口面を規定することが出来る。ハ
ウジング部は発光源を完全に取り囲んだり、あるいはそ
の垂直面により発光源を三方から取り囲むことが出来
る。また、発光源はハウジング部に対して直接据え付け
たり、ハウジング部に囲まれた垂直面において据え付け
た出来る。可能であれば、光源はハウジング部に設けら
れた土台に設置するのが良い。この土台は、ハウジング
部のどの部分に据え付けても構わないが、光源は垂直面
に隣接した捕獲器の部分に据え付けるのが望ましい。こ
の時、光源は発するエネルギーの大部分が反射面に注が
れるように設置されるのが最も望ましい。光は傾斜反射
面から上方の垂直面と捕獲器の両側に反射されることに
なる。
【0020】同様に昆虫の不動面はハウジング部の中の
どこにでも設置することが出来る。不動面は捕獲された
が視界に入らない所に置くのが望ましい。不動面は、上
方の開口の丁度反対側に置くのが最もよい。歩いたり飛
んだりして捕獲器の中に入ってきたは、光源に誘われて
不動面が貼られている底へ導かれる。この不動面は底部
の全領域に取り付けられるのが望ましく、上方へ向かう
傾斜面に貼ることも出来る。この不動面には透明または
着色された白い粘着物、できれば圧力性敏感粘着物を用
いることが好ましいが、傾いた壁の反射面と相互作用し
て、反射光を垂直面に向けるのを助けるために利用する
も出来る。
【0021】この捕獲器のハウジング部は、普通、捕虫
率を高めるために捕獲器に隣接している垂直面や天井面
に対して光を反射する反射面が形成されている。光源の
配置に関しては、反射面は様々な配置が可能である。反
射面に関しては光源は垂直に置くことが出来るので、光
源は反射面の最も突き出ている部分の上にあり、突き出
ている面の高さと大体同じになるか、反射面の最も高い
部分のかなり下になる。光源が多数から成る場合は、反
射面はハウジング部の配置の最も高い部分に配置された
光源との関連がある。垂直面と密接な関係を持つ水平面
に設置するように設計されたハウジング部は、様々な形
態を取ることが可能である。捕獲器は一般的に円形、卵
形、楕円形で、平行な側面と直線か曲線の先端を持った
広がった形になり、外形形状は三角形、四角形、長方
形、六角形、八角形などに出来る。しかしながら、どの
ような形態であっても、光の反射を維持するために傾斜
反射面を保持することが重要となる。反射面は捕獲器の
外壁、または垂直壁内に設置された面、あるいは反射面
の角度以外の角度に据え付けることが可能である。換言
すると、ハウジング部の内壁が反射面に対し適切な角度
を成すかぎり、ハウジング部の外壁は他のハウジング部
の構成と水平面に対して任意の角度をとることが出来
る。この捕獲器を壁のような垂直面に据え付ける時、実
質的には如何なる高さにも設置出来る。特に、垂直面に
隣接している側は、垂直面に調和するように配置され
る。現在最も一般的に使われている垂直面は、平坦な垂
直面である。
【0022】可能であれば、この捕獲器は虫が最も集ま
ってくる目の高さ、あるいはそれより高い位置に、発光
源の装置が一番上になるように、またハウジング部の内
側が垂直面に隣接するように設置するのが望ましい。
【0023】以上説明の捕獲器は、様々な方法で製作可
能である。即ち、加熱可塑性材料から一体成形したり、
また傾斜側壁と平らな底部を作るために簡単に手入可能
な留め具を使いて平板状の素材を組み立てることで完成
することが可能である。このようにしてハウジング部が
組み立てられると、壁に据え付けられ、光源はしっかり
取り囲まれた状態になり、また据付金物類により不動面
と光源の適切な設置をすることができる。この捕獲器は
適切な位置に電燈線を取り付け、電気コードを使うかま
たは利用できる部分に電池を設置して使うことが出来
る。
【0024】
【実験結果】この捕獲器の開発の段階では、その作業の
大部分を飛行虫を最大限に捕獲する捕獲器の結合構造の
開発に費やした。一般には、垂直面に着地し、歩行して
進入していくか、あるいは直接捕獲器の中に飛んで行
き、最初に目に付いた面に着地するかのどちらかの方法
で捕獲器の中に入っていくことを確認した。どちらの方
法でも、最も入っていきそうなのは、上方を向いた口か
ら垂直に進入することも確認した。したがって、上方か
ら入ってくるのを妨げるような障害物を置くのは避ける
のが最も望ましい。虫が垂直面を歩いて下りてきて、捕
獲器の中に進入するのを妨げる物は決して置いてはいけ
ないことが判明した。また、光源は実質的にはハウジン
グ部の部分ですっかりハウジング部隠されていてはなら
ず、囲いに設置されたグリッドやスクリーンは必要最小
限の防御物を具備していなくてはならない。更に、発光
捕獲器においては、捕獲器の中の反射面が据付垂直面に
対して平行または直角を成さないように設置されると、
捕虫率が相当上がるということも発見できた。そのよう
な配置が、誘引光の効力をぐっと減少させます。という
のは、その虫を引き付ける光が十分に昆虫の目に入らな
いのです。更に、露出光は明るいにも関わらず、垂直面
への直接発光と反射散光の組み合わさったものほど虫を
引き付けない。また、普通は暗色であるが、囲いの色と
垂直面の色とを対照的な色にすることで捕虫率が高まる
ことも発見した。
【0025】捕虫率実験を行なうに当たり、この捕獲器
は、白い壁と天井、およそ50%の湿度、虫の餌、室内
蛍光灯、そして虫一匹に対しておよそ10立方フィート
の密度の部屋に設置された。蠅の密度は通常の統計上の
平均的な値に設定された。平均データは、30分毎に捕
獲された蠅の数の平均値を表す。実験用の捕獲器は、捕
虫率の効果を測定するために入口を様々な方向へ向けて
調節して実験部屋に設置された。上部が開いているも
の、下部が開いているもの、正面が開いているものとを
夫々設置した。統計上、上部が“開いた”形態と“閉じ
た”と呼ばれるその他のあらゆる形態との間に注目に値
する違いが発見された。(表1)上部が開いたものを使
った時には平均捕虫率が激増し、上部が開いた捕獲器を
垂直面に設置したときの捕虫率の40%以上増加してい
る。下の表の制御とは、露出真空放電管を取り囲む壁が
ない、底が平なハウジング部で出来ている場合を示し
た。
【0026】
【表1】 上部入口構造 反復回数 平均蠅捕獲値 標準偏差 開 12 23.083 6.067 閉 12 16.417 5.017 制御 4 22.000 4.167 反射面が設置されるのに最も適した角度を決める実験も
行なわれた。表2と表3は使用されたハウジング部の結
合構造を表している。ハウジング部の角度はハウジング
部の壁部と水平面の間の角度を示している。
【0027】
【表2】 角度 反復回数 平均蠅捕獲値 標準偏差 制御 3 15.3 6.7 30度 3 17.3 3.5 60度 3 19.7 2.5 90度 3 12.3 3.1
【表3】 角度 反復回数 平均蠅捕獲値 標準偏差 30度 12 18.0 5.3 60度 12 23.6 5.9 以上の表から分かるように、反射面の角度を30度また
は60度にすると、90度の時より捕虫率が相当高くな
る。更に、60度の面だと30度よりもかなり(31
%)捕虫率が高くなることも分かる。
【0028】下の表4は30分間の平均捕虫率を表して
おり、対照的な暗色が捕虫率を増加させることを示して
いる。これらのデータは相当数の蠅(34%以上)がハ
ウジング部の外壁の対照的な色に引かれていることを示
している。
【0029】
【表4】 捕獲器の色 総数 平均蠅捕獲値 標準偏差 白 27 19.4 5.4 黄褐色 12 26.0 5.8 更に、ハウジング部の中の光沢性金属反射面と非反射面
の設置の効果を比較するための実験が行なわれた。この
実験結果は下の表5の通り。
【0030】
【表5】 囲いの内壁面 総数 平均蠅捕獲値 標準偏差 黒1 13 18.6 5.6 金属黄褐色2 13 23.5 7.5 表5に示された実験は、ハウジング部の中に光沢性反射
面を設置すると捕虫率が著しく伸びることを実証してい
る。金属性のマイラー面を使用すると、黒い非反射面を
使用したときと比較して、捕虫率の著しい増加(26
%)が見られた。黒い面を使用したときの捕虫率は、上
部の開口を通ってくる光源からの直接の発光はかなりの
誘引効果をもたらしていることを示している。
【0031】図1はこの発明の実施例の捕獲器の最良の
形態図を表している。この捕獲器はハウジング部の腕金
部分を成している据付部品10から成る。このような腕
金は垂直面20にネジで取付けることが出来きる。ハウ
ジング部は、アルミホイルまたは金属性ポリエステルの
非反射性黒面1と反射性2から成る内側の反射面11か
ら構成される。ハウジング部の内壁には、圧力性敏感粘
着面12が、光源または発光体16の下方で、ハウジン
グ部の壁19の最上部13によって形作られている上部
の開口の反対側に設置されている。ハウジング部の外壁
19は、入口部分と捕獲器から垂直面に反射される光を
最も効果的に活用するために、水平面20に対して60
度を成すように配置されている。ハウジング部の外壁1
9は垂直面20と対照的な色を成している。発光体16
はソケット17に入った蛍光性紫外線源で、それらは普
通は家庭用や業務用として取り付けられている。粘着面
12は囲い19の一部である底部18の上に置かれる。
捕獲器は、発光体16が設置場所の所有者の視界に直接
入らないように垂直面20に据え付けられる。粘着物1
2の下にバラス(不図示)を敷くことも出来る。
【0032】図2は、図1の2の断面図である。この捕
獲器は据付部品10、これは図2では腕金とネジから成
っているが、を使って垂直面に設置することが出来る。
この捕獲器は、ハウジング部19と、反射光を垂直面2
0の上に導く働きをしている傾斜反射面21を使って作
られている。発光源16は、上方の開口24を通って反
射面21に光を発散するようにハウジング部の中に設置
されている。粘着面12は水平面22の上に置かれてい
る。
【0033】上記の記述、データ、図により説明された
捕獲器によれば結合構造の利点を理解する基礎を提供す
る一方、この発明の範囲において、様々な構成が可能で
あることは言うまでもない。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発光捕獲器の幾何学的な改善により昆虫捕獲率を向上す
ることができる。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の光源、ハウジング部、反射面、不動
面、そして据付部品を組み合わせた捕獲器の概観斜視図
である。
【図2】図1の横断面図である。
【符号の説明】
10 据付部品 11 反射面 12 不動粘着面 13 最上部 16 発光体 17 ソケット 18 底部 19 囲い 20 垂直面 21 傾斜反射面 24 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダグラス ジー.アンダーソン アメリカ合衆国 ミネソタ州 55040,レ イクビレ,168テイーエイチストリート 12190

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射光と散乱光により昆虫類を引き付け
    る飛行捕獲器であって、 (a)昆虫を引き寄せる誘引光源と、 (b)ハウジング部であって (1)取り付け手段と、(2)水平面に対して90度以
    下の角度を成し、かつ前記誘引光源の光が起立面に対し
    て直接当たるように前記取り付け手段に設けられた反射
    面と、(3)前記取り付け手段に機能的に取り付けられ
    てなり昆虫類を不動状態にする昆虫不動面と、を有する
    ハウジング部とを具備してなり、前記ハウジング部の上
    部に開口した開口部からが内部に進入するように構成し
    たことを特徴とする飛行昆虫捕獲器。
  2. 【請求項2】 前記誘引光源が少なくとも1つの紫外線
    発生源から成ることを特徴とする請求項1に記載の飛行
    昆虫捕獲器。
  3. 【請求項3】 前記昆虫不動面が、粘着面から成ること
    を特徴とする請求項1に記載の飛行昆虫捕獲器。
  4. 【請求項4】 前記昆虫不動面が、致死面から成ること
    を特徴とする請求項1に記載の飛行昆虫捕獲器。
  5. 【請求項5】 前記捕獲器が、更に誘引物から成ること
    を特徴とする請求項1に記載の飛行昆虫捕獲器。
  6. 【請求項6】 前記誘引物がフェロモンから成ることを
    特徴とする請求項5に記載の飛行昆虫捕獲器。
  7. 【請求項7】 前記反射面は平滑光沢金属面から成るこ
    とを特徴とする請求項2に記載の飛行昆虫捕獲器。
  8. 【請求項8】 前記昆虫不動面が致死用の通電面から成
    ることを特徴とする請求項4に記載の飛行昆虫捕獲器。
  9. 【請求項9】 直接光と散乱光により昆虫を引き付ける
    飛行昆虫捕獲器であって、 (a)昆虫を引き寄せる誘引光源と、 (b)起立面において前記誘引光源を囲み、かつ水平基
    部と傾斜面部とを一体形成したハウジング部であって、
    前記傾斜面部が水平面に対して約45度から75度の角
    度を成すハウジング部と、 (c)昆虫不動面とを具備してなり、 前記ハウジング部は、光源の光が起立面に直接当たるよ
    うにする反射面を設けてなり、かつ垂直面に取付けたと
    きに上部開口部が上方に開口するように構成されている
    ことを特徴とする飛行昆虫捕獲器。
  10. 【請求項10】 前記誘引光が少なくとも1つの紫外線
    源からなることを特徴とする請求項9に記載の飛行昆虫
    捕獲器。
  11. 【請求項11】 前記昆虫不動面が、粘着面から成るこ
    とを特徴とする請求項9に記載の飛行昆虫捕獲器。
  12. 【請求項12】 前記捕獲器が、更に昆虫誘引物から成
    ることを特徴とする請求項10に記載の飛行昆虫捕獲
    器。
  13. 【請求項13】 前記誘引物質が、フェロモンから成る
    ことを特徴とする請求項12に記載の飛行昆虫捕獲器。
  14. 【請求項14】 前記誘引光源が、2つまたはそれ以上
    の紫外線蛍光源から成ることを特徴とする請求項10に
    記載の飛行昆虫捕獲器。
  15. 【請求項15】 前記反射面が、金属性反射面から成る
    ことを特徴とする請求項9に記載の飛行昆虫捕獲器。
  16. 【請求項16】 前記捕獲器が、更に殺虫剤を具備する
    ことを特徴とする請求項9に記載の飛行昆虫捕獲器。
  17. 【請求項17】 直接光と散乱光によりを引き付ける飛
    行昆虫捕獲器であって、垂直面と、ハウジング部を前記
    垂直面に対して固定する固定手段と、昆虫不動面と、誘
    引光源とを具備してなり、 前記ハウジング部は、前記垂直面に固定されたときに、
    前記誘引光源が直接目に入らないようになり、かつ起立
    面が水平に対して80度以下の角度を成し、前記誘引光
    源からの光を反射する反射面を備えてなり、かつ上部に
    開口するように構成されていることを特徴とする飛行昆
    虫捕獲器。
  18. 【請求項18】 前記誘引光源が紫外線源から成ること
    を特徴とする請求項17に記載の飛行昆虫捕獲器。
  19. 【請求項19】 前記昆虫不動面が、粘着面から成るこ
    とを特徴とする請求項17に記載の飛行昆虫捕獲器。
  20. 【請求項20】 前記昆虫不動面が、致死面から成るこ
    とを特徴とする請求項17に記載の飛行昆虫捕獲器。
  21. 【請求項21】 前記捕獲器が、昆虫誘引フェロモンか
    ら成ることを特徴とする請求項19に記載の飛行昆虫捕
    獲器。
  22. 【請求項22】 前記反射面が、光沢性金属面から成る
    ことを特徴とする請求項17に記載の飛行昆虫捕獲器。
  23. 【請求項23】 前記捕獲器は、垂直面に対して取り付
    けられ、かつ前記垂直面と対照的な色を有していること
    を特徴とする請求項1に記載の飛行昆虫捕獲器。
  24. 【請求項24】 前記捕獲器が、垂直面に対して取り付
    けられ、かつ前記垂直面と対照的な色を有していること
    を特徴とする請求項9に記載の飛行昆虫捕獲器。
  25. 【請求項25】 前記捕獲器が、垂直面に取り付けら
    れ、かつ前記垂直面と対照的な色を有していることを特
    徴とする請求項17に記載の飛行昆虫捕獲器。
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CN104920323A (zh) * 2015-06-04 2015-09-23 张国山 一种滑动捕虫灯
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