JP2017154611A - ワイパシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】制御負担を増大させることなく、簡単な構成にてフロントワイパとリアワイパの同期制御を実現する。【解決手段】ワイパシステム1は、フロントワイパ11とリアワイパ12を有する。フロントワイパ11はフロントワイパモータ7、リアワイパ12はリアワイパモータ17にて駆動される。フロントワイパモータ7はコントローラ10にて制御される。コントローラ10には、フロントワイパモータ駆動回路32に加えて、リアワイパモータ駆動回路33が設けられている。リアワイパモータ駆動回路33は、信号線21を介してリアワイパモータ17と接続されている。リアワイパ12は、コントローラ10により、フロントワイパ11と共に同期制御される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用ワイパシステムに関し、特に、リアワイパが搭載された車両において、フロントワイパとリアワイパの動作を同期制御するワイパシステムに関する。
一般に、自動車等に搭載される車両用ワイパシステムでは、払拭面上に配置したワイパブレードを電動モータによって動作させている。例えば、自動車用のフロントワイパでは、1個の電動モータ+リンク機構によって、運転席側(DR側)と助手席側(AS側)の2つのワイパブレードを同期作動させる構成が広く用いられている。また、近年の自動車においては、リアウインドにもワイパ装置が取り付けられている場合が多く、このようなリアワイパもまた電動モータによって駆動される。
このようなリアワイパ付の車両では、車載の上位の電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)がユーザーのスイッチオン情報に基づいて、フロントワイパ、リアワイパの各駆動回路にそれぞれ駆動信号を送出し、各々別個の制御にてワイパ装置を作動させている。ところが、フロントワイパとリアワイパを別個に動作させると、ワイパが別々に動くことによる視覚的ストレスや、動作時・反転時の音が個々に聞こえてくる聴覚的なストレスをユーザーが感じることがある。このため、その改善手段として、フロントワイパとリアワイパの動作を同期させる制御形態も提案されている。特許文献1には、フロントワイパとリアワイパの同期制御を行うワイパシステムが記載されており、そこでは、ワイパ制御部からフロントワイパとリアワイパのそれぞれに作動信号が送信され、リアワイパの払拭周期をフロントワイパと同期させている。
DE10303998A1
しかしながら、フロントワイパとリアワイパを同期制御する場合、上位ECUに、フロントワイパとリアワイパを駆動するための制御回路をそれぞれ設ける必要があり、同期制御専用のソフトウエアも別途必要となる。また、両ワイパを同期させるには各ワイパの位置情報を取得する必要があり、上位ECUは、ワイパ位置情報の取得後、その情報に基づいてワイパモータに制御信号を送出する。このため、上位ECUでの演算処理量が大きくなると共に、制御信号の伝達経路が複雑かつ長くなり、上位ECUへの制御負荷が大きくなってしまうおそれがある。
一方、近年、バックギヤへの切換など、車両の状況に合わせてリアワイパを作動させる制御形態も検討されている。しかしながら、この場合も、フロントワイパとタイミングを合わせてリアワイパを動作させることは難しかった。このような制御形態では、リアワイパモータの制御に際し、車両状況と同調するためのコントローラが必要となるが、多くの車両においては上位ECUがそれを担っており、上位ECUは、スイッチ情報等を入手し、それに基づいてリアワイパモータを作動させる。このため、車両状況と同調しつつ、フロントワイパとリアワイパを同期制御させる、という制御形態は、前述同様、ソフトウエアや制御負担の問題があり、現状システムでの実現は難しい状況にあった。
本発明の目的は、制御負担を増大させることなく、簡単な構成にてフロントワイパとリアワイパの同期制御を実現することにある。
本発明のワイパシステムは、第1払拭面上に設定された上反転位置と下反転位置との間にて往復払拭動作を行う第1ワイパブレードと、第2払拭面上に設定された上反転位置と下反転位置との間にて往復払拭動作を行う第2ワイパブレードと、前記第1ワイパブレードを往復払拭動させるための第1モータと、前記第2ワイパブレードを往復払拭動させるための第2モータと、を有するワイパシステムであって、前記ワイパシステムは、前記第1モータを駆動する第1モータ駆動回路と、該第1モータ駆動回路を制御する第1ワイパ制御部と、を備えたワイパ制御装置を備え、該ワイパ制御装置は前記第2モータと信号線を介して接続され、前記第2モータを駆動する第2モータ駆動回路と、該第2モータ駆動回路を制御する第2ワイパ制御部と、該第2モータ駆動回路から前記第2モータに対し前記信号線を介して制御信号を送出させる信号送信部と、を有することを特徴とする。
本発明にあっては、第1ワイパブレードを作動させるための第1モータと、第2ワイパブレードを作動させるための第2モータと、を有するワイパシステムにて、第1モータを駆動する第1モータ駆動回路と、第1モータ駆動回路を制御する第1ワイパ制御部とを備えたワイパ制御装置に、第2モータを駆動する第2モータ駆動回路と、第2モータ駆動回路を制御する第2ワイパ制御部と、を設けることにより、第2モータの構成はそのままで、第1モータの制御に合わせて第2モータを駆動させることができる。また、上位の電子制御装置の制御負担を増大させることなく、簡単な構成にて第1及び第2ワイパブレードを制御することが可能となる。
前記ワイパシステムにおいて、前記第1モータに、前記第1ワイパブレードの位置を検出するブレード位置検出手段を設け、前記第1ワイパ制御部は、前記ブレード位置検出手段にて検出された前記第1ワイパブレードの位置情報に基づいて、第1モータ駆動回路に対し前記第1モータを駆動するための制御信号を送出し、前記第2ワイパ制御部は、前記第1ワイパブレードの位置情報に基づいて、前記第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと同期させて作動させるようにしても良い。この場合、前記第2ワイパ制御部は、前記第1ワイパブレードが前記上反転位置又は前記下反転位置を通過する時点で前記第2ワイパブレードを作動させる制御信号を、前記第2モータ駆動回路から前記第2モータに送出するようにしても良い。
また、前記第2ワイパ制御部は、当該ワイパシステムが搭載された車両の車両状況情報に基づいて、前記第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと同期させて作動するようにしても良い。この場合、前記ワイパ制御装置を、該ワイパ制御装置の上位に配された電子制御装置と信号線を介して接続し、前記第2ワイパ制御部は、前記電子制御装置から取得した前記車両状況情報に基づいて、前記第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと同期作動させる制御信号を、前記第2モータ駆動回路から前記第2モータに送出させるようにしても良い。
前記電子制御装置は、前記車両状況情報として、バックギヤへの切り換えの有無を取得し、前記第2ワイパ制御部は、前記第1ワイパブレードの作動スイッチがONで、前記バックギヤへの切り換えが行われた状態のとき、前記第2ワイパブレードの作動スイッチの状態にかかわらず、前記第2モータを駆動し、前記第2ワイパブレードを作動させるようにしても良い。また、前記電子制御装置は、前記車両状況情報として、ブレーキ操作の有無を取得し、前記第2ワイパ制御部は、前記第1ワイパブレード及び前記第2ワイパブレードの作動スイッチがONで、前記ブレーキが操作された状態のとき、前記第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと同期させて作動させるようにしても良い。
さらに、前記ワイパシステムにおいて、前記第2ワイパ制御部は、前記第1ワイパブレードの位置情報に基づいて、前記第2ワイパブレードを、前記上反転位置又は前記下反転位置にて前記第1ワイパブレードと同時に作動させるようにしても良い。第1および第2ワイパブレードの動作開始タイミングを合わせることにより、ワイパ騒音の減少、ユーザーストレスの軽減が図られる。
加えて、前記ワイパシステムにおいて、前記第1払拭面は車両のフロントガラスであり、前記第2払拭面は車両のリアガラスであり、前記第1ワイパブレードは、前記フロントガラス上にて往復払拭動作を行うフロントワイパブレードであり、前記第2ワイパブレードは、前記リアガラス上にて往復払拭動作を行うリアワイパブレードであり、前記第1モータは、前記フロントガラス上にて前記フロントワイパブレードを往復払拭動させるフロントワイパモータであり、前記第2モータは、前記リアガラス上にて前記リアワイパブレードを往復払拭動させるリアワイパモータであっても良い。
本発明のワイパシステムによれば、第1ワイパブレードを作動させるための第1モータと、第2ワイパブレードを作動させるための第2モータと、を有するワイパシステムにて、第1モータを駆動する第1モータ駆動回路を備えたワイパ制御装置に、第2モータを駆動する第2モータ駆動回路を設けることにより、第1モータの制御に合わせて第2モータを駆動させることができる。
本発明の一実施の形態であるワイパシステムの構成を示す説明図である。 図1のワイパシステムの制御系の構成を示すブロック図である。 コントローラの回路構成を示すブロック図である。 フロントワイパとリアワイパの同期作動状況を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるワイパシステムの構成を示す説明図である。図1に示すように、ワイパシステム1は、フロントワイパ11とリアワイパ12を備えている。フロントワイパ11とリアワイパ12は共に、フロントワイパ11側に配されたコントローラ10(ワイパ制御装置)によって制御される。コントローラ10は、信号線21を介して、ボディコントロールモジュール(上位ECU:以下、BCMと略記する)20と接続されている。リアワイパ12は、BCM20の下で、フロントワイパ11や車両状況(フロントワイパスイッチのON/OFF、バックギヤやブレーキ操作の状態等)に応じてその動作が制御される。
フロントワイパ11は、1モータ正逆駆動の並行払拭型ワイパ装置となっており、運転席側と助手席側のワイパアーム2a,2bを備えている。ワイパアーム2aとワイパアーム2bは、リンク機構3にて接続されている。各ワイパアーム2a,2bには、ガラス面を払拭するためのワイパブレード4a,4bが取り付けられている。ワイパブレード4a,4bは、ワイパアーム2a,2b内に内装された図示しないばね部材等によりフロントガラス(第1払拭面)5に弾圧的に接触している。リンク機構3はモータユニット6に接続されており、ワイパブレード4a,4bは、モータユニット6によって駆動される。モータユニット6には、コントローラ10が一体的に設けられており、フロントワイパモータ7はコントローラ10によって制御される。
モータユニット6は、フロントワイパモータ(第1モータ)7と減速機構8とを備えている。フロントワイパモータ7側には、ワイパブレード4a,4bの相対位置を検出するセンサ9aが、減速機構8側には、ワイパブレード4a,4bの絶対位置(例えば、下反転位置)を検出するセンサ9bがそれぞれ設けられている。相対位置検出用のセンサ9aからは、モータの回転に伴ってパルス信号が発せられる。また、絶対位置検出用のセンサ9bからは、ワイパブレード4a,4bが下反転位置に来たときに単発信号が発せられる。両センサ9a,9bはブレード位置検出手段として機能し、両センサ9a,9bからの信号に基づいてワイパブレード4a,4bの現在位置が検出される。
ワイパシステム1では、フロントワイパ11に加えて、リアワイパ12が設けられている。リアワイパ12は、車両後方のリアガラス(第2払拭面)13に配され、ワイパアーム14とワイパブレード(第2ワイパブレード;リアワイパブレード)15を備えている。ワイパアーム14及びワイパブレード15は、リンク機構16を介して、一方向に回転駆動するリアワイパモータ(第2モータ)17によって駆動される。リアワイパモータ17は、信号線21を介してコントローラ10に接続されており、フロントワイパモータ7と共に、同じコントローラ10によって制御される。なお、リアワイパ12のリンク機構16の代わりに,リアワイパモータ17の内部にクランク機構や、セクタギヤを用いた揺動機構等を内蔵して駆動させても良い。
図2は、ワイパシステム1の制御系の構成を示すブロック図である。図1,2に示すように、ワイパシステム1のコントローラ10は、信号線21を介してBCM20と接続されている。BCM20には、各種作動スイッチ類のON/OFF状態や、変速ギヤの位置、ブレーキ操作の状態などの種々の車両状況情報が入力されている。ここでは、フロントワイパスイッチ22や、リアワイパスイッチ23、フロントウォッシャスイッチ24、リアウォッシャスイッチ25、バックギヤ26、ブレーキ27、車速センサ28などが接続されており、各々の状態やデータがリアルタイムで入力される。
BCM20の下位に配されたコントローラ10には、CPU(マイクロコンピュータ)31と、フロントワイパモータ駆動回路(第1モータ駆動回路)32に加えて、リアワイパモータ駆動回路(第2モータ駆動回路)33が設けられている。フロントワイパモータ駆動回路32は、モータユニット6内に設けられており、フロントワイパモータ7と接続されている。リアワイパモータ駆動回路33は、信号線21を介して、リアワイパモータ17と接続されている。
CPU31内には、フロントワイパ制御部(第1ワイパ制御部)41と、リアワイパ制御部(第2ワイパ制御部)42、リアワイパモータ駆動回路33からリアワイパモータ17に対し制御信号を送信させる信号送信部43が設けられている。CPU31は、BCM20からの指令や車両状況情報に基づいて、フロントワイパ制御部41からフロントワイパモータ駆動回路32に制御信号が送信されて、モータユニット6が駆動することでワイパアーム2a,2bが適宜作動される。また、リアワイパ制御部42から信号送信部43を経由して、リアワイパモータ駆動回路33に制御信号が送信されて、モータユニット17が駆動することでワイパアーム14が適宜作動される。すなわち、ワイパシステム1では、フロントワイパモータ7のコントローラ10に、フロントワイパモータ7のみならず、リアワイパモータ17の制御機能と駆動機能をも持たせている。
図3は、コントローラ10の回路構成を示すブロック図である。図3に示すように、コントローラ10には、制御プログラムがインストールされたCPU31と、制御用の各種データが格納されたROM34、第1駆動回路35、第2駆動回路36、及び、FETモジュール37が設けられている。CPU31は、各センサから出力される信号に基づいてワイパブレード4a,4bの位置情報(現在位置)を算出し、ROM34内の制御データを参照しつつ、フロントワイパモータ7の正逆転や回転速度を制御する。また、CPU31は、リアワイパスイッチ23やバックギヤ26、ブレーキ27に連動してリアワイパモータ17を制御し、リアワイパ12のワイパブレード15をリアガラス13上にて作動させる。
コントローラ10では、FETモジュール37として、3相ブラシレスモータの駆動用に使用される汎用のFETモジュールが使用されている。通常、3相駆動用のFETモジュールには、逆接続防止用1個と、各相駆動用2個×3の合計7個のFETが含まれており、ここでは、各相駆動用の6個のFETのうち、4個をフロントワイパモータ7の正逆転駆動用、残りの2個をリアワイパモータ17の駆動用に使用する。このように、コントローラ10では、汎用の3相モータ駆動用FETモジュールの転用により、フロントワイパ駆動用FETとリアワイパ駆動用FETと逆接続保護用FETを1パッケージ化したFETモジュールにてコントローラを構成することができる。これにより、駆動回路の大規模化を伴うことなく、フロントワイパモータ7とリアワイパモータ17を共に制御し得るコンパクトなコントローラを実現することが可能となる。
図3に示すように、FETモジュール37は、バッテリー逆接続保護部38、フロントワイパモータ駆動回路32、リアワイパモータ駆動回路33に区画される。バッテリー逆接続保護部38には1個のFET39a、フロントワイパモータ駆動回路32には4個のFET39b〜39e、リアワイパモータ駆動回路33には2個のFET39f,39gがそれぞれ配されている。フロントワイパモータ駆動回路32では、FET39b〜39eにより、フロントワイパモータ7を正逆転駆動させるためのブリッジ回路が形成される。FETモジュール37では、ワイパブレード4a,4bの位置情報に基づいて、CPU31(フロントワイパ制御部41)と第1及び第2駆動回路35,36によって、FET39b〜39eが適宜オンオフされ、フロントワイパモータ7の正逆転動作が制御される。また、CPU31(リアワイパ制御部42)と第1及び第2駆動回路35,36によって、FET39f,39gが適宜オンオフされ、リアワイパモータ17の動作が制御される。
このようなワイパシステム1では、前述のように、リアワイパ12の動作がフロントワイパ11の動作や車両状況に応じて制御される。ここでは、その例として、次の場合におけるリアワイパ12の動作制御形態について説明する。
(1)フロントワイパスイッチ22:ON,リアワイパスイッチ23:ONの場合
(2)フロントワイパスイッチ22:ON,バックギヤ26:ONの場合
(3)フロントワイパスイッチ22:ON,リアワイパスイッチ23:ON,ブレーキ27:ONの場合
(1)フロントワイパスイッチ22:ON,リアワイパスイッチ23:ON
この場合、リアワイパ12は、フロントワイパ11の動作開始に同期して作動する。図4(a)は、(1)の場合におけるフロントワイパ11とリアワイパ12の作動状況を示す説明図である。BCM20は、フロントワイパスイッチ22とリアワイパスイッチ23が共にONとなったとき、その旨をコントローラ10に通知し、これを受けたコントローラ10は、フロントワイパ11に同期させてリアワイパ12を作動させる。
図4(a)に示すように、このときリアワイパ12は、フロントワイパ11の往路払拭(下反転位置→上反転位置)開始時に合わせて払拭動作を開始する。つまり、フロントワイパ11のワイパブレード4a,4bとリアワイパ12のワイパブレード15は、下反転位置から同時に動き始める。図4(a)の場合、リアワイパ12の払拭周期はフロントワイパ11のそれよりも短いため、リアワイパ12は、1払拭動作の後、フロントワイパ11の1払拭動作が終了するまで、下反転位置にて待機する。そして、フロントワイパ11の反転動作と同時にリアワイパ12は次の払拭動作を開始する。
このように、フロントワイパ11とリアワイパ12の払拭タイミングを合わせることにより、ワイパブレード4a,4bとワイパブレード15が同時期に往路動作を開始する。その結果、両者がバラバラに作動する動作形態に比して、ユーザーの視覚的なストレスを軽減することが可能となる。また、下反転位置におけるワイパブレード4a,4bの反転音と、ワイパブレード15の作動開始音が同時に発生するため、動作時・反転時の音が個々に聞こえてくる聴覚的なストレスも軽減される。なお、通常、リアワイパ12の払拭周期はフロントワイパ11よりも短いが、リアワイパ12の払拭周期の方がフロントワイパ11よりも長い場合には、図4(a)に破線にて示したように、フロントワイパ11の複数回払拭動作(図4(a)では2回)に1回、という形で両ワイパ11,12の動作を同期させる。
(2)フロントワイパスイッチ22:ON,バックギヤ26:ON
BCM20は、フロントワイパスイッチ22がONのとき、変速ギヤがバックギヤ26に入っている状態を検知した場合は、その旨をコントローラ10に通知する。これを受けたコントローラ10は、リアワイパスイッチ23のON/OFFにかかわらず、フロントワイパ11に同期させてリアワイパ12を作動させる。この場合、リアワイパ12は、先の(1)と同様に、フロントワイパ11の動き出しに同期して作動する(図4(a)と同じ)。これにより、雨天・降雪時に車両をバックさせる際、自動的にリアガラス13が払拭され、クリアな後方視界を確保することが可能となる。
(3)フロントワイパスイッチ22:ON,リアワイパスイッチ23:ON,ブレーキ27:ON
この場合は、雨天・降雪走行時に、信号等により車両を停止させるような状況が想定され、その際、ユーザー(運転者)は、通常、後続車の様子を確認する。すなわち、このとき運転者は、リアガラス13を介して、ルームミラーによって後方を確認するが、頻繁なワイパ払拭動作は、却って後方視界の妨げになるおそれがある。そこで、当該ワイパシステム1では、(3)の状況では、リアワイパ12の動作回数を減らし間欠動作とする(図4(b))。つまり、BCM20は、フロントワイパスイッチ22とリアワイパスイッチ23が共にONのとき、ブレーキ27が踏まれたことを検知した場合は、その旨をコントローラ10に通知し、それを受けたコントローラ10は、リアワイパ12を同期(間欠)作動させる。
このように本発明によるワイパシステムでは、コントローラ10に、リアワイパモータ17の制御駆動機能を持たせることにより、BCM20(上位ECU)やリアワイパ12の構成を変更することなく、コントローラ10のみにてフロントワイパ11とリアワイパ12の同期制御を実現できる。また、この場合、上位ECUはリアワイパ12の制御を直接行わず、車両状況をコントローラ10に通知し、その通知に基づいてコントローラ10がフロントワイパ11とリアワイパ12を適宜制御するため、当該制御によって上位ECUの制御負荷は増大しない。従って、制御負担を増大させることなく、簡単な構成にてフロントワイパとリアワイパの同期制御を実現することが可能となる。
さらに、前述のような形でフロントワイパ11とリアワイパ12の払拭開始を合わせることにより、ユーザーストレスの軽減やワイパ騒音の減少を図ることが可能となる。加えて、バックギヤ情報やブレーキ情報を通信によってコントローラ10に送り、その信号を受けたコントローラ10がリアワイパ12をコントロールするので、BCM20の制御負荷を増大させることなく、車両状況に適合したフロント・リアワイパの同期動作を実現することが可能となる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、BCM20に入力される車両状況情報は、前述のものには限定されず、また、同期制御形態も前述の(1)〜(3)には限定されない。例えば、前記の実施形態では、下反転位置からの作動タイミングを同期させる制御形態を示したが、リアワイパの停止位置が上反転位置の場合などでは、上反転位置からの作動タイミングを同期させる制御形態とすることも可能である。さらに、例えば、図1のリアワイパ12のリンク機構16をリアワイパモータ17に内蔵することも可能である。
加えて、前述の実施形態では、1モータ正逆駆動の並行払拭型のフロントワイパ11に本発明を適用した例を示したが、フロントワイパの形態はこれには限られず、2モータ正逆駆動の対向払拭型ワイパシステムや2モータ正逆駆動の並行払拭型など、他の形態のワイパシステムにも本発明は適用可能である。また、ワイパシステムの機械的な構成も前述のものには限定されず、例えば、ワイパアームを、リンク機構を介することなく、ワイパモータの出力軸に装着する構成のワイパシステムにも本発明は適用可能である。加えて、フロントワイパモータ7やリアワイパモータ17は、ブラシ付きのモータでも、ブラシレスモータでも良い。
1 ワイパシステム
2a,2b ワイパアーム
3 リンク機構
4a,4b ワイパブレード(第1ワイパブレード)
5 フロントガラス(第1払拭面)
6 モータユニット
7 フロントワイパモータ(第1モータ)
8 減速機構
9a,9b センサ
10 コントローラ
11 フロントワイパ
12 リアワイパ
13 リアガラス(第2払拭面)
14 ワイパアーム
15 ワイパブレード(第2ワイパブレード)
16 リンク機構
17 リアワイパモータ(第2モータ)
20 ボディコントロールモジュール
21 信号線
22 フロントワイパスイッチ
23 リアワイパスイッチ
24 フロントウォッシャスイッチ
25 リアウォッシャスイッチ
26 バックギヤ
27 ブレーキ
28 車速センサ
31 CPU
32 フロントワイパモータ駆動回路(第1モータ駆動回路)
33 リアワイパモータ駆動回路(第2モータ駆動回路)
34 ROM
35 第1駆動回路
36 第2駆動回路
37 FETモジュール
38 バッテリー逆接続保護部
39a〜39g FET
41 フロントワイパ制御部(第1ワイパ制御部)
42 リアワイパ制御部(第2ワイパ制御部)
43 信号送信部

Claims (9)

  1. 第1払拭面上に設定された上反転位置と下反転位置との間にて往復払拭動作を行う第1ワイパブレードと、
    第2払拭面上に設定された上反転位置と下反転位置との間にて往復払拭動作を行う第2ワイパブレードと、
    前記第1ワイパブレードを往復払拭動させるための第1モータと、
    前記第2ワイパブレードを往復払拭動させるための第2モータと、を有するワイパシステムであって、
    前記ワイパシステムは、前記第1モータを駆動するための第1モータ駆動回路と、該第1モータ駆動回路を制御する第1ワイパ制御部と、を備えたワイパ制御装置を備え、
    該ワイパ制御装置は前記第2モータと信号線を介して接続され、前記第2モータを駆動するための第2モータ駆動回路と、該第2モータ駆動回路を制御する第2ワイパ制御部と、該第2モータ駆動回路から前記第2モータに対し前記信号線を介して制御信号を送出させる信号送信部と、を有することを特徴とするワイパシステム。
  2. 請求項1記載のワイパシステムにおいて、
    前記第1モータは、前記第1ワイパブレードの位置を検出するブレード位置検出手段を有し、
    前記第1ワイパ制御部は、前記ブレード位置検出手段にて検出された前記第1ワイパブレードの位置情報に基づいて、第1モータ駆動回路に対し前記第1モータを駆動するための制御信号を送出し、
    前記第2ワイパ制御部は、前記第1ワイパブレードの位置情報に基づいて、前記第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと同期させて作動させることを特徴とするワイパシステム。
  3. 請求項2記載のワイパシステムにおいて、
    前記第2ワイパ制御部は、前記第1ワイパブレードが前記上反転位置又は前記下反転位置を通過する時点で前記第2ワイパブレードを作動させる制御信号を、前記第2モータ駆動回路から前記第2モータに送出させることを特徴とするワイパシステム。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のワイパシステムにおいて、
    前記第2ワイパ制御部は、当該ワイパシステムが搭載された車両の車両状況情報に基づいて、前記第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと同期させて作動させることを特徴とするワイパシステム。
  5. 請求項4記載のワイパシステムにおいて、
    前記ワイパ制御装置は、該ワイパ制御装置の上位に配された電子制御装置と信号線を介して接続され、
    前記第2ワイパ制御部は、前記電子制御装置から取得した前記車両状況情報に基づいて、前記第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと同期作動させる制御信号を、前記第2モータ駆動回路から前記第2モータに送出させることを特徴とするワイパシステム。
  6. 請求項4又は5記載のワイパシステムにおいて、
    前記電子制御装置は、前記車両状況情報として、バックギヤへの切り換えの有無を取得し、
    前記第2ワイパ制御部は、前記第1ワイパブレードの作動スイッチがONで、前記バックギヤへの切り換えが行われた状態のとき、前記第2ワイパブレードの作動スイッチの状態にかかわらず、前記第2モータを駆動し、前記第2ワイパブレードを作動させることを特徴とするワイパシステム。
  7. 請求項4又は5記載のワイパシステムにおいて、
    前記電子制御装置は、前記車両状況情報として、ブレーキ操作の有無を取得し、
    前記第2ワイパ制御部は、前記第1ワイパブレード及び前記第2ワイパブレードの作動スイッチがONで、前記ブレーキが操作された状態のとき、前記第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと同期させて作動させることを特徴とするワイパシステム。
  8. 請求項2〜7の何れか1項に記載のワイパシステムにおいて、
    前記第2ワイパ制御部は、前記第1ワイパブレードの位置情報に基づいて、前記第2ワイパブレードを、前記上反転位置又は前記下反転位置にて前記第1ワイパブレードと同時に作動させることを特徴とするワイパシステム。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載のワイパシステムにおいて、
    前記第1払拭面は車両のフロントガラスであり、前記第2払拭面は車両のリアガラスであり、
    前記第1ワイパブレードは、前記フロントガラス上にて往復払拭動作を行うフロントワイパブレードであり、前記第2ワイパブレードは、前記リアガラス上にて往復払拭動作を行うリアワイパブレードであり、
    前記第1モータは、前記フロントガラス上にて前記フロントワイパブレードを往復払拭動させるフロントワイパモータであり、前記第2モータは、前記リアガラス上にて前記リアワイパブレードを往復払拭動させるリアワイパモータであることを特徴とするワイパシステム。
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