JP2003219673A - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置

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JP2003219673A
JP2003219673A JP2002012687A JP2002012687A JP2003219673A JP 2003219673 A JP2003219673 A JP 2003219673A JP 2002012687 A JP2002012687 A JP 2002012687A JP 2002012687 A JP2002012687 A JP 2002012687A JP 2003219673 A JP2003219673 A JP 2003219673A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータの作動時に発生する時間遅れを解
消する電動モータ制御装置を提供する。 【解決手段】 操作者の操作により制御信号を出力する
スイッチ38と、スイッチ38の制御信号によりコイル
67,68が励磁され電動モータ19に電流を供給する
駆動回路64を切り換えるリレー65,66とを有す
る。駆動回路64に組み込まれ電動モータ19に電流を
供給制御する電流制御部39を有し、この電流制御部3
9は信号処理部53からの制御信号によって操作され
る。スイッチ38の制御信号は、信号処理部53に出力
されるとともにコイル67,68に直接出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータ制御装置に関
し、特に、電動モータの駆動速度の制御に適用して有効
な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される電装品は電動モータ
を駆動源とするものが多い。この電装品としては、たと
えば、ウィンドガラスに付着した雨等を拭き取るワイパ
装置や、ウィンドガラス、スライドドア、テールゲート
を開閉する開閉装置などがある。
【0003】たとえば、ワイパ装置にあっては、それぞ
れワイパブレードを装着した一対のワイパアームが装着
されており、電動モータによりワイパアームを揺動させ
ウィンドガラスの払拭を行っている。近年、ウィンドガ
ラスの大型化、高曲率化に伴い、一対のワイパアームを
リンク機構を介して1つの電動モータにより駆動する方
式に代えて、ワイパアームをそれぞれ別個の電動モータ
で駆動する方式が多く採用されている。
【0004】この駆動方式は、電動モータの特性の違い
や負荷変動によってワイパアームの動作にずれが生じて
ワイパブレードが干渉するおそれがある。このため、特
開平11−301409号公報に示されるように、他方
のワイパブレードの位置角度を確認することにより、電
動モータを個別に速度制御してワイパブレードの干渉を
防止する制御方法および制御装置が開発されている。
【0005】また、一方の電動モータを速度制御するこ
となく駆動させ、この電動モータの位置角度を検出し
て、他方の電動モータを追従させるように速度制御をお
こなう制御方法も開発されている。この制御方法によれ
ば、速度制御回路を構成するCPUやスイッチング素子
等が故障した場合であっても、一方の電動モータを駆動
させることができ、一方のワイパブレードによる払拭動
作を続けることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一方の
電動モータは直接的に電源に接続されて駆動するのに対
して、他方の電動モータは速度制御回路を介して駆動す
る必要がある。この速度制御回路には、回路を切り換え
るリレーや速度制御を行うスイッチング素子等が組み込
まれており、これらはCPUからの制御信号を受けて作
動している。
【0007】従って、他方の電動モータを駆動するに
は、一方の電動モータに比べて、CPUの認識時間や、
制御信号を受けてからリレーが作動する時間が必要とな
っていた。
【0008】特に、リレーはコイルが励磁されてから接
触子が作動するという機械的な動作を行うため、一方の
電動モータに比べて1/1000秒〜1/100秒単位
の遅れが生じていた。
【0009】本発明の目的は、電動モータの駆動時に発
生する時間遅れを解消する電動モータ制御装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のモータ制御装置
は、電動モータの駆動速度を制御するモータ制御装置で
あって、操作されることにより制御信号を出力するスイ
ッチと、前記スイッチの制御信号によりコイルが励磁さ
れ、前記電動モータに電流を供給する駆動回路を切り換
えるリレーと、前記駆動回路に組み込まれ、前記電動モ
ータに電流を供給制御する電流制御部と、前記スイッチ
の操作状況を認識し、前記電流制御部に制御信号を出力
する信号処理部とを有し、前記スイッチの制御信号は、
前記信号処理部に出力されるとともに前記コイルに直接
出力されることを特徴とする。
【0011】これにより、操作者のスイッチ操作に基づ
き、駆動回路をリレーにより切り換え、信号処理部から
の制御信号により電動モータの速度制御をおこなう場合
であっても、リレーのコイルを励磁する制御信号を信号
処理部を介すことなく直接コイルに出力するため、電動
モータを迅速に駆動することができる。
【0012】本発明のモータ制御装置は、第1電動モー
タを駆動し、第2電動モータの駆動速度を制御するモー
タ制御装置であって、操作されることにより制御信号を
出力するスイッチと、前記スイッチの操作により直接切
り換えられ、前記第1電動モータに電流を供給する第1
駆動回路と、前記スイッチの制御信号によりコイルが励
磁され、前記第2電動モータに電流を供給する第2駆動
回路を切り換えるリレーと、前記第2駆動回路に組み込
まれ、前記第2電動モータに対する電流の供給を制御す
る電流制御部と、前記スイッチの操作状況を認識し、前
記電流制御部に制御信号を出力する信号処理部とを有
し、前記スイッチの制御信号は、前記信号処理部に出力
されるとともに前記コイルに直接出力されることを特徴
とする。
【0013】これにより、操作者のスイッチ操作に基づ
き第1駆動回路を切り換え第1電動モータを駆動し、操
作者のスイッチ操作に基づきリレーによって第2駆動回
路を切り換え、信号処理部からの制御信号により第2電
動モータの速度制御をおこなう場合であっても、リレー
のコイルを励磁する制御信号を信号処理部を介すことな
く直接コイルに出力するため、第1電動モータに対する
第2電動モータの作動遅れを減少させることができる。
【0014】本発明のモータ制御装置は、前記電動モー
タは、ウィンドガラス面を払拭するためのワイパブレー
ドを駆動するワイパモータであることを特徴とする。こ
れにより、ワイパモータを駆動制御することにより、操
作者のスイッチ操作から、スイッチ操作に対応したワイ
パブレードの動作を迅速におこなうことができる。ま
た、一方のワイパブレードはスイッチ操作により直接駆
動され、他方のワイパブレードはリレーにより駆動回路
が切り換えられる場合であっても、一方のワイパブレー
ドに対する他方のワイパブレードの作動遅れを減少させ
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の一実施の形態であるモータ
制御装置10が適用されるワイパ装置11を示す平面図
である。図1に示すように、このワイパ装置11は、車
体のウィンドガラス12(以下ガラスという。)に付着
する雨や前車の飛沫等を拭き取って、運転者の視界を確
保するため車体に取り付けられている。このワイパ装置
11は、対向払拭型であり、運転席側のワイパアーム1
3aと助手席側のワイパアーム13bとが互いに向かい
合って装着されている。それぞれのワイパアーム13
a,13bの先端部にワイパブレード14a,14bが
装着されており、これらのワイパブレード14a,14
bは、ワイパアーム13a,13b内に装着されるばね
部材(図示しない)等により、ガラス12に弾圧的に接
触するようになっている。
【0017】車体の左右両端部に、2つのワイパ軸15
a,15bがそれぞれ設けられており、このワイパ軸1
5a,15bに、ワイパアーム13a,13bの基端部
が装着されている。ワイパアーム13a,13bは、ワ
イパ軸15a,15bを支点として所定の揺動角で揺動
運動をおこなうため、それぞれのワイパブレード14
a,14bは、ガラス12左右両側辺の上側反転位置1
6a,17aと、ガラス12下辺の下側反転位置16
b,17bとの間で往復運動を行い、図1にそれぞれ一
点鎖線で示す払拭範囲内16,17に付着した雨等を拭
き取ることができる。なお、休止状態にあっては、ガラ
ス12の下辺付近に助手席側のワイパブレード14bが
配置され、その上方に運転席側のワイパブレード14a
が配置される。
【0018】また、ワイパアーム13a,13bを揺動
させるための電動モータであるワイパモータ18,19
が、ワイパアーム13a,13bのそれぞれに対応して
取り付けられている。このワイパモータ18,19は、
モータ部18a,19aと減速機構部18b,19bと
により構成されており、モータ部18a,19aから発
生される駆動力は、減速機構部18b,19bを介して
所定の駆動力に変換され出力軸20,21より出力され
る。この出力軸20,21と、ワイパアーム13a,1
3bの基端部から延びた連結部22a,22bとは、ク
ランク機構23,24を介して連結されており、ワイパ
アーム13a,13bはワイパ軸15a,15bを支点
に揺動運動を行うようになっている。
【0019】図2は図1に示すワイパモータ18の構造
を示す断面図である。なお、ワイパモータ19も同様の
構造となっている。図2に示すように、モータ部18a
の内部にアマチュア25が回転自在に装着されている。
また、アマチュア25に巻き付けられたアマチュアコイ
ル26に対して電流を供給するため、陽極ブラシ27と
2つの陰極ブラシ28,29とが設けられている。これ
らのブラシ27,28,29は、アマチュアコイル26
に接続されるコミュテータ30に対して摺接するように
設けられ、電流を案内する陰極ブラシ28,29を切り
換えることによってアマチュア25の回転速度が変更さ
れるようになっている。なお、陰極ブラシ29は、図2
に示す陰極ブラシ28の背後に配置されている。
【0020】また、ワイパモータ18の回転位置や回転
速度、つまりワイパブレード14aの作動位置や作動速
度などを検出するため、アマチュア25に設けられる回
転軸31の先端には、6極に着磁された多極着磁磁石3
2が取り付けられており、センサ33が多極着磁磁石3
2に近接するように設けられている。このセンサ33と
してホールICが用いられており、多極着磁磁石32が
回転して磁界が変化する度にパルス信号を出力する。従
って、回転軸31が1回転すると、ホールICからは6
周期分のパルス信号が出力され、このパルス信号を用い
て回転軸31の回転角度や回転速度が検出される。な
お、ホールICとは磁界の変化を電流に変換するセンサ
である。
【0021】さらに、出力軸20が固定される減速歯車
34にも磁石35が固定されており、この磁石35に近
接するようにセンサ36としてホールICが設けられて
いる。この磁石35はワイパブレード14aの下側反転
位置16bに対応するように装着されており、ワイパブ
レード14aの絶対位置が検出される。これらのセンサ
33,36より出力されるパルス信号は、図1に示すE
CU37内に入力され助手席側のワイパモータ19の駆
動速度を制御するために用いられる。
【0022】図3は本発明の一実施の形態であるモータ
制御装置10を示す回路図であり、この回路図に図示す
るA点は互いに接続されている。運転者は、図3に示す
ワイパスイッチ38を操作することにより、払拭速度を
選択して2つのワイパモータ18,19を作動する。運
転席側のワイパモータ18は、ワイパスイッチ38に直
結されており主動的に作動する一方、助手席側のワイパ
モータ19は、ECU37内に設けられる電流制御部と
してのスイッチング素子39を介して駆動速度が制御さ
れており、運転席側に対して従動的に作動するように構
成されている。
【0023】ワイパスイッチ38には、運転者の操作に
より作動する接点切換部40,41,42が設けられて
おり、図示される3つの接点切換部40,41,42
は、それぞれ連動して作動する。接点切換部40,4
1,42に設けられる接点としては、払拭速度に基づ
き、高速モードのHi接点40h,41h,42h、低
速モードのLo接点40l,41l,42l、間欠モー
ドのINT接点40i,41i,42iおよび停止のO
FF接点40o,41o,42oがそれぞれ設定されて
いる。なお、接点切換部40は助手席側のワイパモータ
19を駆動制御するために設けられており、接点切換部
41,42は運転席側のワイパモータ18を駆動制御す
るために設けられている。
【0024】運転席側のワイパモータ18の陽極ブラシ
27は電源43に接続されており、ワイパスイッチ38
が高速モードに操作されると、接点切換部41のHi接
点41hを介して陰極ブラシ29が接地され、アマチュ
アコイル26に電流が供給される。また、ワイパスイッ
チ38が低速モードに操作されると、接点切換部42の
Lo接点42lを介して陰極ブラシ28が接地されアマ
チュアコイル26に電流が供給される。このように、ワ
イパモータ18に電流を供給する駆動回路44は、ワイ
パスイッチ38によって直接切り換えられている。
【0025】また、ワイパモータ18と連動して回転す
る接触子45が設けられており、接触子45はリレープ
レート46に接触しながら回転する。リレープレート4
6は、接触子45の回転に沿って配置されるC字型プレ
ート47と、この開口端に配置されるプレート片48と
により構成されており、C字型プレート47は接地さ
れ、プレート片48は陽極ブラシ27に接続されてい
る。また、接点切換部42のOFF接点42oおよびI
NT接点42iと、接触子45とを接続する配線49が
設けられている。この配線49と、陰極ブラシ28から
切換接点部42に接続される配線50とを、接続および
遮断するように間欠リレー51が設けられている。
【0026】従って、ワイパスイッチ38が停止モード
に操作されると、ワイパスイッチ38を介しての接地は
解除されるが、接触子45がC字型プレート47に接触
している間は、ワイパモータ18の通電は維持される。
そして、接触子45がプレート片48に接触するまでワ
イパモータ18が回転すると、プレート片48を介して
ワイパモータ18の両極のブラシ27,28は短絡さ
れ、発電制動が行われることによってワイパモータ18
は停止する。なお、プレート片48はワイパブレード1
4aの下側反転位置16bに対応するように配置されて
おり、ワイパブレード14aが停止するときは、常に下
側反転位置16bに配置されるようになっている。
【0027】また、間欠リレー51のコイル52は、E
CU37内に設けられる信号処置部つまりCPU53を
介して通電制御されており、通電によりコイル52が励
磁されると陰極ブラシ28は間欠リレー51を介して接
地される。従って、ワイパスイッチ38が間欠モードに
操作されるときには、CPU53からの制御信号により
コイル52が励磁されるとワイパモータ18は回転し、
コイル52の励磁が解除されると陰極ブラシ28はリレ
ープレート46を介して接地されるため、接触子45が
プレート片48に接触するまで回転した後、ワイパモー
タ18は停止することとなる。
【0028】次に、助手席側のワイパモータ19につい
て説明する。助手席側のワイパモータ19には、運転席
側と同様にブラシ54,55,56やセンサ57,58
が設けられている。ブラシ54,55,56によってワ
イパモータ19のアマチュアコイルに電流が供給される
とともに、センサ57,58によってワイパモータ19
の回転位置や回転速度が検出されCPU53にパルス信
号が入力される。なお、ワイパモータ19に設けられる
ブラシ54,55,56およびセンサ57,58は、ワ
イパモータ18のブラシ27,28,29およびセンサ
33,36と同様のものである。
【0029】助手席側のワイパモータ19の陽極ブラシ
54と電源43との間には、助手席側メインリレー59
が配置されており、イグニッションスイッチ60をON
に操作することによりメインリレー59のコイル61に
通電が行われる。このコイル61が励磁されることによ
り、陽極ブラシ54と電源43とはメインリレー59を
介して接続される。このとき、イグニッションスイッチ
60とコイル61とを接続する配線62は、ECU37
内に配置されるダイオード63を介してコイル61に通
電を行っているが、CPU53を介すことなくイグニッ
ションスイッチ60のみによって制御信号の出力、つま
り電流の供給がおこなわれている。
【0030】また、助手席側のワイパモータ19に電流
を供給する駆動回路64には、駆動速度を切り換えるL
o/Hi切換リレー65と、ワイパモータ19を駆動す
る駆動リレー66とが設けられており、陰極ブラシ5
5,56の接続先が切り換えられる。これらのリレー6
5,66を作動させるコイル67,68には、ワイパス
イッチ38の接点切換部40を介して通電制御が行われ
ている。ワイパスイッチ38を高速モードに操作する
と、Lo/Hi切換リレー65のコイル67はHi接点
40hを介して接地され、駆動リレー66のコイル68
についてもダイオード69を介してHi接点40hより
接地されるため、双方のリレー65,66が作動され
る。また、ワイパスイッチ38を低速モードに操作する
と、駆動リレー66のみのコイル68が接点切換部40
のLo接点40lを介して接地されるため、駆動リレー
66のみが作動される。そして、ワイパスイッチ38が
間欠モードおよび停止モードに操作されると、いずれの
コイル67,68にも通電は行われずにリレー65,6
6は停止状態となる。
【0031】Lo/Hi切換リレー65に設けられる2
つの入力接点70,71は、それぞれ陰極ブラシ55,
56に接続される。また、駆動リレー66に設けられる
2つの出力接点72,73は、ワイパモータ19と連動
して回転する接触子74と、ECU37内に設けられる
スイッチング素子39とにそれぞれ接続されている。L
o/Hi切換リレー65と駆動リレー66とは直列に接
続されており、これらのリレー65,66の作動によっ
て、陰極ブラシ55,56と、接触子74またはスイッ
チング素子39との接続が切り換えられている。
【0032】このように、助手席側のワイパモータ19
の駆動回路64は、Lo/Hi切換リレー65と駆動リ
レー66とによって切り換えられている。また、リレー
65,66の動作を制御するコイル67,68の通電
は、ワイパスイッチ38から直接おこなわれる。このと
き、ワイパスイッチ38とコイル67,68とを接続す
る2つの配線75,76は、ECU37内に配置される
ダイオード69を介して連結されているが、コイル6
7,68の通電制御はCPU53を介すことなくワイパ
スイッチ38のみによって制御信号の出力、つまり電流
の供給がおこなわれている。なお、イグニッションスイ
ッチ60およびワイパスイッチ38の操作状態を表す制
御信号は、それぞれのスイッチ60,38よりCPU5
3に入力されている。
【0033】また、助手側のワイパモータ19に対して
も、運転席側と同様にC字型プレート77とプレート片
78とからなるリレープレート79が設けられており、
C字型プレート77はスイッチング素子39に接続さ
れ、プレート片78は陽極ブラシ54に接続されてい
る。
【0034】従って、ワイパスイッチ38が停止モード
に操作されると、運転席側と同様に助手席側のワイパモ
ータ19の停止位置が制御されることになる。すなわ
ち、接触子74がC字型プレート77に接触している間
は、スイッチング素子39を介してワイパモータ19の
通電が維持され、接触子74がプレート片78に接触す
るまでワイパモータ19が回転すると、プレート片78
を介してワイパモータ19の両極のブラシ54,55は
短絡され、発電制動によってワイパモータ19は停止す
る。なお、ワイパモータ19の停止位置は運転席側と同
様の下側反転位置17bに設定されている。
【0035】以下、図3のモータ制御装置10が適用さ
れるワイパ装置11の作動について説明する。まず、運
転者によりイグニッションスイッチ60がONに操作さ
れると、助手席側メインリレー59が作動し、助手席側
のワイパモータ19と電源43が接続される。次に、ワ
イパスイッチ38が高速モードに操作されると、運転席
側のワイパモータ18に接点切換部42を介して通電が
行われ、ワイパモータ18が作動するとともに、センサ
33,36からワイパモータ18の回転位置や回転速度
がCPU53に対して入力される。
【0036】また、ワイパスイッチ38が高速モードに
操作されると、運転席側のワイパモータ18の通電とと
もに、助手席側のLo/Hi切換リレー65と駆動リレ
ー66とのコイル67,68に対して通電が行われる。
これらのリレー65,66が作動して、助手席側のワイ
パモータ19の駆動回路64が切り換えられると、ワイ
パモータ19に対して通電が行われ、ワイパモータ19
が作動するとともに、センサ57,58からワイパモー
タ19の回転位置や回転速度がCPU53に対して入力
される。
【0037】続いて、CPU53に各センサ33,3
6,57,58より入力されるパルス信号や、ワイパス
イッチ38の操作状況に基づき、CPU53よりスイッ
チング素子39に対して制御信号が出力され、助手席側
のワイパモータ19の供給電流がスイッチング素子39
を介して制御される。なお、スイッチング素子39とし
てMOSFET(電界効果トランジスタ)が用いられ、
制御信号としてのゲート電圧により電流の供給が制御さ
れている。この供給電流の制御によりワイパモータ19
の駆動速度が制御され、ワイパモータ18の回転に追従
するように、CPU53からスイッチング素子39に制
御信号が出力される。
【0038】従って、CPU53が相互のワイパブレー
ド14a,14bの作動位置や作動速度を把握した状態
において、運転席側のワイパブレード14aに追従させ
るように、助手席側のワイパブレード14bの駆動速度
を制御するため、ワイパブレード14a,14b相互の
接触を防止することができる。また、ワイパモータ18
が電源43に直接的に接続される運転席側に対して、駆
動回路64をリレー65,66により切り換える必要の
ある助手席側のワイパモータ19であっても、CPU5
3を介すことなくワイパスイッチ38によって直接リレ
ー65,66を駆動するため、運転席側に対する作動遅
れを最小限に押さえることができる。なお、助手席側の
ワイパモータ19は、運転席側のワイパモータ18を追
従制御するため、運転席側よりも高トルクの電動モータ
が使用される。
【0039】また、ワイパスイッチ38が低速モードに
操作されたときには、双方のワイパモータ18,19
は、それぞれ陰極ブラシ28,55を用いて駆動され、
ワイパモータ18,19の駆動速度が低下するのに伴
い、ワイパブレード14b,14bの払拭速度も低下す
る。運転席側に対する助手席側の追従制御は、ワイパス
イッチ38が高速モードに操作されたときと同様とな
る。
【0040】さらに、ワイパスイッチ38が間欠モード
に操作されたときには、CPU53により間欠時間が制
御され、運転席側のワイパモータ18は、CPU53に
より間欠リレー51が作動されると、ワイパモータ18
がワイパブレード14aを一往復させるだけ回転し、リ
レープレート46により定位置で停止することになる。
なお、間欠リレー51は、ワイパモータ18を回転させ
るときだけ作動され、回転後は作動が解除される。運転
席側に対する助手席側の追従制御は、ワイパスイッチ3
8が高速モードに操作されたときと同様となる。
【0041】図4は従来のモータ制御装置と本発明のモ
ータ制御装置10との電動モータの作動時間をそれぞれ
示すタイミングチャートである。図4に示すように、従
来のモータ制御装置にあっては、まず、スイッチがON
に操作され、CPUがスイッチの操作状況を制御信号に
よって認識してから、CPUよりリレーに対して制御信
号が出力され、リレーが作動し駆動回路が切り換えられ
るという手順を経ていた。
【0042】一方、本発明のモータ制御装置10にあっ
ては、スイッチ38の操作によってCPU53に制御信
号が出力されるとともに、リレー65,66に対しても
直接制御信号が出力される。このように、スイッチ38
から直接リレー65,66のコイル67,68に対して
通電が行われるため、図4にTで示す時間、つまりCP
U53がスイッチ38の操作状況を認識してから、リレ
ー65,66に制御信号を供給するまでの時間を短縮す
ることができる。
【0043】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0044】たとえば、本実施の形態においては、2つ
のワイパモータ18,19を有し、一方のワイパモータ
18がワイパスイッチ38によって直接的に作動され、
他方のワイパモータ19がCPU53を介して作動制御
されるワイパ装置に基づいて説明をおこなったが、これ
に限定されるものではなく、1つのワイパモータを使用
するワイパ装置に使用しても良い。また、ワイパ装置の
払拭パターンは対向払拭型に限られるものではなく、平
行払拭型のワイパ装置に使用しても良い。
【0045】また、ワイパモータに限られることなく、
ウィンドガラス、スライドドア、テールゲートを開閉す
る開閉装置などを駆動する電動モータに適用しても良
い。
【0046】さらに、ワイパモータ19の駆動速度を制
御する電流制御部として、MOSFET(電界効果トラ
ンジスタ)を使用しているが、これに限定されるもので
はなく、他のトランジスタを使用しても良く、可変抵抗
器等を用いて供給する電流を制御しても良い。
【0047】
【発明の効果】本発明のモータ制御装置によれば、操作
者のスイッチ操作に基づき、駆動回路をリレーにより切
り換え、信号処理部からの制御信号により電動モータの
速度制御をおこなう場合であっても、リレーのコイルを
励磁する制御信号を信号処理部を介すことなく直接コイ
ルに出力するため、電動モータを迅速に駆動することが
できる。
【0048】本発明のモータ制御装置によれば、操作者
のスイッチ操作に基づき第1駆動回路を切り換え第1電
動モータを駆動し、操作者のスイッチ操作に基づきリレ
ーによって第2駆動回路を切り換え、信号処理部からの
制御信号により第2電動モータの速度制御をおこなう場
合であっても、リレーのコイルを励磁する制御信号を信
号処理部を介すことなく直接コイルに出力するため、第
1電動モータに対する第2電動モータの作動遅れを減少
させることができる。
【0049】本発明のモータ制御装置によれば、ワイパ
モータを駆動制御することにより、操作者のスイッチ操
作から、スイッチ操作に対応したワイパブレードの動作
を迅速におこなうことができる。
【0050】本発明のモータ制御装置によれば、一方の
ワイパブレードはスイッチ操作により直接駆動され、他
方のワイパブレードはリレーにより駆動回路が切り換え
られる場合であっても、一方のワイパブレードに対する
他方のワイパブレードの作動遅れを減少させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるモータ制御装置に
より駆動制御されるワイパ装置を示す平面図である。
【図2】図1のワイパモータを示す断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるモータ制御装置を
示す回路図である。
【図4】従来のモータ制御装置と本発明の一実施の形態
であるモータ制御装置との電動モータ作動状況をそれぞ
れ示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 モータ制御装置 11 ワイパ装置 12 ウィンドガラス 13a,13b ワイパアーム 14a,14b ワイパブレード 15a,15b ワイパ軸 16,17 払拭範囲 16a,17a 上側反転位置 16b,17b 下側反転位置 18 ワイパモータ(電動モータ,第1電動モー
タ) 18a モータ部 18b 減速機構部 19 ワイパモータ(電動モータ,第2電動モー
タ) 19a モータ部 19b 減速機構部 20,21 出力軸 22a,22b 連結部 23,24 クランク機構 25 アマチュア 26 アマチュアコイル 27 陽極ブラシ 28,29 陰極ブラシ 30 コミュテータ 31 回転軸 32 多極着磁磁石 33 センサ 34 減速歯車 35 磁石 36 センサ 37 ECU 38 ワイパスイッチ(スイッチ) 39 スイッチング素子(電流制御部) 40,41,42 接点切換部 40h,41h,42h Hi接点 40l,41l,42l Lo接点 40i,41i,42i INT接点 40o,41o,42o OFF接点 43 電源 44 駆動回路(第1駆動回路) 45 接触子 46 リレープレート 47 C字型プレート 48 プレート片 49,50 配線 51 間欠リレー 52 コイル 53 CPU(信号処理部) 54 陽極ブラシ 55,56 陰極ブラシ 57,58 センサ 59 助手席側メインリレー(リレー) 60 イグニッションスイッチ(スイッチ) 61 コイル 62 配線 63 ダイオード 64 駆動回路(第2駆動回路) 65 Lo/Hi切換リレー(リレー) 66 駆動リレー(リレー) 67,68 コイル 69 ダイオード 70,71 入力接点 72,73 出力接点 74 接触子 75,76 配線 77 C字型プレート 78 プレート片 79 リレープレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの駆動速度を制御するモータ
    制御装置であって、 操作されることにより制御信号を出力するスイッチと、 前記スイッチの制御信号によりコイルが励磁され、前記
    電動モータに電流を供給する駆動回路を切り換えるリレ
    ーと、 前記駆動回路に組み込まれ、前記電動モータに電流を供
    給制御する電流制御部と、 前記スイッチの操作状況を認識し、前記電流制御部に制
    御信号を出力する信号処理部とを有し、 前記スイッチの制御信号は、前記信号処理部に出力され
    るとともに前記コイルに直接出力されることを特徴とす
    るモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 第1電動モータを駆動し、第2電動モー
    タの駆動速度を制御するモータ制御装置であって、 操作されることにより制御信号を出力するスイッチと、 前記スイッチの操作により直接切り換えられ、前記第1
    電動モータに電流を供給する第1駆動回路と、 前記スイッチの制御信号によりコイルが励磁され、前記
    第2電動モータに電流を供給する第2駆動回路を切り換
    えるリレーと、 前記第2駆動回路に組み込まれ、前記第2電動モータに
    対する電流の供給を制御する電流制御部と、 前記スイッチの操作状況を認識し、前記電流制御部に制
    御信号を出力する信号処理部とを有し、 前記スイッチの制御信号は、前記信号処理部に出力され
    るとともに前記コイルに直接出力されることを特徴とす
    るモータ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のモータ制御装置
    において、前記電動モータは、ウィンドガラス面を払拭
    するためのワイパブレードを駆動するワイパモータであ
    ることを特徴とするモータ制御装置。
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