JP4053775B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はモータ制御装置に関し、特に、電動モータの駆動速度の制御に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車に搭載される電装品は電動モータを駆動源とするものが多い。この電装品としては、たとえば、ウィンドガラスに付着した雨等を拭き取るワイパ装置や、ウィンドガラス、スライドドア、テールゲートを開閉する開閉装置などがある。
【0003】
たとえば、ワイパ装置にあっては、それぞれワイパブレードを装着した一対のワイパアームが装着されており、電動モータによりワイパアームを揺動させウィンドガラスの払拭を行っている。近年、ウィンドガラスの大型化、高曲率化に伴い、一対のワイパアームをリンク機構を介して1つの電動モータにより駆動する方式に代えて、ワイパアームをそれぞれ別個の電動モータで駆動する方式が多く採用されている。
【0004】
この駆動方式は、電動モータの特性の違いや負荷変動によってワイパアームの動作にずれが生じてワイパブレードが干渉するおそれがある。このため、特開平11−301409号公報に示されるように、他方のワイパブレードの位置角度を確認することにより、電動モータを個別に速度制御してワイパブレードの干渉を防止する制御方法および制御装置が開発されている。
【0005】
また、一方の電動モータを速度制御することなく駆動させ、この電動モータの位置角度を検出して、他方の電動モータを追従させるように速度制御をおこなう制御方法も開発されている。この制御方法によれば、速度制御回路を構成するCPUやスイッチング素子等が故障した場合であっても、一方の電動モータを駆動させることができ、一方のワイパブレードによる払拭動作を続けることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一方の電動モータは直接的に電源に接続されて駆動するのに対して、他方の電動モータは速度制御回路を介して駆動する必要がある。この速度制御回路には、回路を切り換えるリレーや速度制御を行うスイッチング素子等が組み込まれており、これらはCPUからの制御信号を受けて作動している。
【0007】
従って、他方の電動モータを駆動するには、一方の電動モータに比べて、CPUの認識時間や、制御信号を受けてからリレーが作動する時間が必要となっていた。
【0008】
特に、リレーはコイルが励磁されてから接触子が作動するという機械的な動作を行うため、一方の電動モータに比べて1/1000秒〜1/100秒単位の遅れが生じていた。
【0009】
本発明の目的は、電動モータの駆動時に発生する時間遅れを解消する電動モータ制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のモータ制御装置は、電動モータの駆動速度を制御するモータ制御装置であって、操作されることにより制御信号を出力するスイッチと、前記スイッチの制御信号によりコイルが励磁され、前記電動モータに電流を供給する駆動回路を切り換えるリレーと、前記駆動回路に組み込まれ、前記電動モータに電流を供給制御する電流制御部と、前記スイッチの操作状況を認識し、前記電流制御部に制御信号を出力する信号処理部とを有し、前記スイッチの制御信号は、前記信号処理部に出力されるとともに前記コイルに直接出力されることを特徴とする。
【0011】
これにより、操作者のスイッチ操作に基づき、駆動回路をリレーにより切り換え、信号処理部からの制御信号により電動モータの速度制御をおこなう場合であっても、リレーのコイルを励磁する制御信号を信号処理部を介すことなく直接コイルに出力するため、電動モータを迅速に駆動することができる。
【0012】
本発明のモータ制御装置は、第1電動モータを駆動し、第2電動モータの駆動速度を制御するモータ制御装置であって、操作されることにより制御信号を出力するスイッチと、前記スイッチの操作により直接切り換えられ、前記第1電動モータに電流を供給する第1駆動回路と、前記スイッチの制御信号によりコイルが励磁され、前記第2電動モータに電流を供給する第2駆動回路を切り換えるリレーと、前記第2駆動回路に組み込まれ、前記第2電動モータに対する電流の供給を制御する電流制御部と、前記スイッチの操作状況を認識し、前記電流制御部に制御信号を出力する信号処理部とを有し、前記スイッチの制御信号は、前記信号処理部に出力されるとともに前記コイルに直接出力されることを特徴とする。
【0013】
これにより、操作者のスイッチ操作に基づき第1駆動回路を切り換え第1電動モータを駆動し、操作者のスイッチ操作に基づきリレーによって第2駆動回路を切り換え、信号処理部からの制御信号により第2電動モータの速度制御をおこなう場合であっても、リレーのコイルを励磁する制御信号を信号処理部を介すことなく直接コイルに出力するため、第1電動モータに対する第2電動モータの作動遅れを減少させることができる。
【0014】
本発明のモータ制御装置は、前記電動モータは、ウィンドガラス面を払拭するためのワイパブレードを駆動するワイパモータであることを特徴とする。これにより、ワイパモータを駆動制御することにより、操作者のスイッチ操作から、スイッチ操作に対応したワイパブレードの動作を迅速におこなうことができる。また、一方のワイパブレードはスイッチ操作により直接駆動され、他方のワイパブレードはリレーにより駆動回路が切り換えられる場合であっても、一方のワイパブレードに対する他方のワイパブレードの作動遅れを減少させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施の形態であるモータ制御装置10が適用されるワイパ装置11を示す平面図である。図1に示すように、このワイパ装置11は、車体のウィンドガラス12(以下ガラスという。)に付着する雨や前車の飛沫等を拭き取って、運転者の視界を確保するため車体に取り付けられている。このワイパ装置11は、対向払拭型であり、運転席側のワイパアーム13aと助手席側のワイパアーム13bとが互いに向かい合って装着されている。それぞれのワイパアーム13a,13bの先端部にワイパブレード14a,14bが装着されており、これらのワイパブレード14a,14bは、ワイパアーム13a,13b内に装着されるばね部材(図示しない)等により、ガラス12に弾圧的に接触するようになっている。
【0017】
車体の左右両端部に、2つのワイパ軸15a,15bがそれぞれ設けられており、このワイパ軸15a,15bに、ワイパアーム13a,13bの基端部が装着されている。ワイパアーム13a,13bは、ワイパ軸15a,15bを支点として所定の揺動角で揺動運動をおこなうため、それぞれのワイパブレード14a,14bは、ガラス12左右両側辺の上側反転位置16a,17aと、ガラス12下辺の下側反転位置16b,17bとの間で往復運動を行い、図1にそれぞれ一点鎖線で示す払拭範囲内16,17に付着した雨等を拭き取ることができる。なお、休止状態にあっては、ガラス12の下辺付近に助手席側のワイパブレード14bが配置され、その上方に運転席側のワイパブレード14aが配置される。
【0018】
また、ワイパアーム13a,13bを揺動させるための電動モータであるワイパモータ18,19が、ワイパアーム13a,13bのそれぞれに対応して取り付けられている。このワイパモータ18,19は、モータ部18a,19aと減速機構部18b,19bとにより構成されており、モータ部18a,19aから発生される駆動力は、減速機構部18b,19bを介して所定の駆動力に変換され出力軸20,21より出力される。この出力軸20,21と、ワイパアーム13a,13bの基端部から延びた連結部22a,22bとは、クランク機構23,24を介して連結されており、ワイパアーム13a,13bはワイパ軸15a,15bを支点に揺動運動を行うようになっている。
【0019】
図2は図1に示すワイパモータ18の構造を示す断面図である。なお、ワイパモータ19も同様の構造となっている。図2に示すように、モータ部18aの内部にアマチュア25が回転自在に装着されている。また、アマチュア25に巻き付けられたアマチュアコイル26に対して電流を供給するため、陽極ブラシ27と2つの陰極ブラシ28,29とが設けられている。これらのブラシ27,28,29は、アマチュアコイル26に接続されるコミュテータ30に対して摺接するように設けられ、電流を案内する陰極ブラシ28,29を切り換えることによってアマチュア25の回転速度が変更されるようになっている。なお、陰極ブラシ29は、図2に示す陰極ブラシ28の背後に配置されている。
【0020】
また、ワイパモータ18の回転位置や回転速度、つまりワイパブレード14aの作動位置や作動速度などを検出するため、アマチュア25に設けられる回転軸31の先端には、6極に着磁された多極着磁磁石32が取り付けられており、センサ33が多極着磁磁石32に近接するように設けられている。このセンサ33としてホールICが用いられており、多極着磁磁石32が回転して磁界が変化する度にパルス信号を出力する。従って、回転軸31が1回転すると、ホールICからは6周期分のパルス信号が出力され、このパルス信号を用いて回転軸31の回転角度や回転速度が検出される。なお、ホールICとは磁界の変化を電流に変換するセンサである。
【0021】
さらに、出力軸20が固定される減速歯車34にも磁石35が固定されており、この磁石35に近接するようにセンサ36としてホールICが設けられている。この磁石35はワイパブレード14aの下側反転位置16bに対応するように装着されており、ワイパブレード14aの絶対位置が検出される。これらのセンサ33,36より出力されるパルス信号は、図1に示すECU37内に入力され助手席側のワイパモータ19の駆動速度を制御するために用いられる。
【0022】
図3は本発明の一実施の形態であるモータ制御装置10を示す回路図であり、この回路図に図示するA点は互いに接続されている。運転者は、図3に示すワイパスイッチ38を操作することにより、払拭速度を選択して2つのワイパモータ18,19を作動する。運転席側のワイパモータ18は、ワイパスイッチ38に直結されており主動的に作動する一方、助手席側のワイパモータ19は、ECU37内に設けられる電流制御部としてのスイッチング素子39を介して駆動速度が制御されており、運転席側に対して従動的に作動するように構成されている。
【0023】
ワイパスイッチ38には、運転者の操作により作動する接点切換部40,41,42が設けられており、図示される3つの接点切換部40,41,42は、それぞれ連動して作動する。接点切換部40,41,42に設けられる接点としては、払拭速度に基づき、高速モードのHi接点40h,41h,42h、低速モードのLo接点40l,41l,42l、間欠モードのINT接点40i,41i,42iおよび停止のOFF接点40o,41o,42oがそれぞれ設定されている。なお、接点切換部40は助手席側のワイパモータ19を駆動制御するために設けられており、接点切換部41,42は運転席側のワイパモータ18を駆動制御するために設けられている。
【0024】
運転席側のワイパモータ18の陽極ブラシ27は電源43に接続されており、ワイパスイッチ38が高速モードに操作されると、接点切換部41のHi接点41hを介して陰極ブラシ29が接地され、アマチュアコイル26に電流が供給される。また、ワイパスイッチ38が低速モードに操作されると、接点切換部42のLo接点42lを介して陰極ブラシ28が接地されアマチュアコイル26に電流が供給される。このように、ワイパモータ18に電流を供給する駆動回路44は、ワイパスイッチ38によって直接切り換えられている。
【0025】
また、ワイパモータ18と連動して回転する接触子45が設けられており、接触子45はリレープレート46に接触しながら回転する。リレープレート46は、接触子45の回転に沿って配置されるC字型プレート47と、この開口端に配置されるプレート片48とにより構成されており、C字型プレート47は接地され、プレート片48は陽極ブラシ27に接続されている。また、接点切換部42のOFF接点42oおよびINT接点42iと、接触子45とを接続する配線49が設けられている。この配線49と、陰極ブラシ28から切換接点部42に接続される配線50とを、接続および遮断するように間欠リレー51が設けられている。
【0026】
従って、ワイパスイッチ38が停止モードに操作されると、ワイパスイッチ38を介しての接地は解除されるが、接触子45がC字型プレート47に接触している間は、ワイパモータ18の通電は維持される。そして、接触子45がプレート片48に接触するまでワイパモータ18が回転すると、プレート片48を介してワイパモータ18の両極のブラシ27,28は短絡され、発電制動が行われることによってワイパモータ18は停止する。なお、プレート片48はワイパブレード14aの下側反転位置16bに対応するように配置されており、ワイパブレード14aが停止するときは、常に下側反転位置16bに配置されるようになっている。
【0027】
また、間欠リレー51のコイル52は、ECU37内に設けられる信号処置部つまりCPU53を介して通電制御されており、通電によりコイル52が励磁されると陰極ブラシ28は間欠リレー51を介して接地される。従って、ワイパスイッチ38が間欠モードに操作されるときには、CPU53からの制御信号によりコイル52が励磁されるとワイパモータ18は回転し、コイル52の励磁が解除されると陰極ブラシ28はリレープレート46を介して接地されるため、接触子45がプレート片48に接触するまで回転した後、ワイパモータ18は停止することとなる。
【0028】
次に、助手席側のワイパモータ19について説明する。助手席側のワイパモータ19には、運転席側と同様にブラシ54,55,56やセンサ57,58が設けられている。ブラシ54,55,56によってワイパモータ19のアマチュアコイルに電流が供給されるとともに、センサ57,58によってワイパモータ19の回転位置や回転速度が検出されCPU53にパルス信号が入力される。なお、ワイパモータ19に設けられるブラシ54,55,56およびセンサ57,58は、ワイパモータ18のブラシ27,28,29およびセンサ33,36と同様のものである。
【0029】
助手席側のワイパモータ19の陽極ブラシ54と電源43との間には、助手席側メインリレー59が配置されており、イグニッションスイッチ60をONに操作することによりメインリレー59のコイル61に通電が行われる。このコイル61が励磁されることにより、陽極ブラシ54と電源43とはメインリレー59を介して接続される。このとき、イグニッションスイッチ60とコイル61とを接続する配線62は、ECU37内に配置されるダイオード63を介してコイル61に通電を行っているが、CPU53を介すことなくイグニッションスイッチ60のみによって制御信号の出力、つまり電流の供給がおこなわれている。
【0030】
また、助手席側のワイパモータ19に電流を供給する駆動回路64には、駆動速度を切り換えるLo/Hi切換リレー65と、ワイパモータ19を駆動する駆動リレー66とが設けられており、陰極ブラシ55,56の接続先が切り換えられる。これらのリレー65,66を作動させるコイル67,68には、ワイパスイッチ38の接点切換部40を介して通電制御が行われている。ワイパスイッチ38を高速モードに操作すると、Lo/Hi切換リレー65のコイル67はHi接点40hを介して接地され、駆動リレー66のコイル68についてもダイオード69を介してHi接点40hより接地されるため、双方のリレー65,66が作動される。また、ワイパスイッチ38を低速モードに操作すると、駆動リレー66のみのコイル68が接点切換部40のLo接点40lを介して接地されるため、駆動リレー66のみが作動される。そして、ワイパスイッチ38が間欠モードおよび停止モードに操作されると、いずれのコイル67,68にも通電は行われずにリレー65,66は停止状態となる。
【0031】
Lo/Hi切換リレー65に設けられる2つの入力接点70,71は、それぞれ陰極ブラシ55,56に接続される。また、駆動リレー66に設けられる2つの出力接点72,73は、ワイパモータ19と連動して回転する接触子74と、ECU37内に設けられるスイッチング素子39とにそれぞれ接続されている。Lo/Hi切換リレー65と駆動リレー66とは直列に接続されており、これらのリレー65,66の作動によって、陰極ブラシ55,56と、接触子74またはスイッチング素子39との接続が切り換えられている。
【0032】
このように、助手席側のワイパモータ19の駆動回路64は、Lo/Hi切換リレー65と駆動リレー66とによって切り換えられている。また、リレー65,66の動作を制御するコイル67,68の通電は、ワイパスイッチ38から直接おこなわれる。このとき、ワイパスイッチ38とコイル67,68とを接続する2つの配線75,76は、ECU37内に配置されるダイオード69を介して連結されているが、コイル67,68の通電制御はCPU53を介すことなくワイパスイッチ38のみによって制御信号の出力、つまり電流の供給がおこなわれている。なお、イグニッションスイッチ60およびワイパスイッチ38の操作状態を表す制御信号は、それぞれのスイッチ60,38よりCPU53に入力されている。
【0033】
また、助手側のワイパモータ19に対しても、運転席側と同様にC字型プレート77とプレート片78とからなるリレープレート79が設けられており、C字型プレート77はスイッチング素子39に接続され、プレート片78は陽極ブラシ54に接続されている。
【0034】
従って、ワイパスイッチ38が停止モードに操作されると、運転席側と同様に助手席側のワイパモータ19の停止位置が制御されることになる。すなわち、接触子74がC字型プレート77に接触している間は、スイッチング素子39を介してワイパモータ19の通電が維持され、接触子74がプレート片78に接触するまでワイパモータ19が回転すると、プレート片78を介してワイパモータ19の両極のブラシ54,55は短絡され、発電制動によってワイパモータ19は停止する。なお、ワイパモータ19の停止位置は運転席側と同様の下側反転位置17bに設定されている。
【0035】
以下、図3のモータ制御装置10が適用されるワイパ装置11の作動について説明する。まず、運転者によりイグニッションスイッチ60がONに操作されると、助手席側メインリレー59が作動し、助手席側のワイパモータ19と電源43が接続される。次に、ワイパスイッチ38が高速モードに操作されると、運転席側のワイパモータ18に接点切換部42を介して通電が行われ、ワイパモータ18が作動するとともに、センサ33,36からワイパモータ18の回転位置や回転速度がCPU53に対して入力される。
【0036】
また、ワイパスイッチ38が高速モードに操作されると、運転席側のワイパモータ18の通電とともに、助手席側のLo/Hi切換リレー65と駆動リレー66とのコイル67,68に対して通電が行われる。これらのリレー65,66が作動して、助手席側のワイパモータ19の駆動回路64が切り換えられると、ワイパモータ19に対して通電が行われ、ワイパモータ19が作動するとともに、センサ57,58からワイパモータ19の回転位置や回転速度がCPU53に対して入力される。
【0037】
続いて、CPU53に各センサ33,36,57,58より入力されるパルス信号や、ワイパスイッチ38の操作状況に基づき、CPU53よりスイッチング素子39に対して制御信号が出力され、助手席側のワイパモータ19の供給電流がスイッチング素子39を介して制御される。なお、スイッチング素子39としてMOSFET(電界効果トランジスタ)が用いられ、制御信号としてのゲート電圧により電流の供給が制御されている。この供給電流の制御によりワイパモータ19の駆動速度が制御され、ワイパモータ18の回転に追従するように、CPU53からスイッチング素子39に制御信号が出力される。
【0038】
従って、CPU53が相互のワイパブレード14a,14bの作動位置や作動速度を把握した状態において、運転席側のワイパブレード14aに追従させるように、助手席側のワイパブレード14bの駆動速度を制御するため、ワイパブレード14a,14b相互の接触を防止することができる。また、ワイパモータ18が電源43に直接的に接続される運転席側に対して、駆動回路64をリレー65,66により切り換える必要のある助手席側のワイパモータ19であっても、CPU53を介すことなくワイパスイッチ38によって直接リレー65,66を駆動するため、運転席側に対する作動遅れを最小限に押さえることができる。なお、助手席側のワイパモータ19は、運転席側のワイパモータ18を追従制御するため、運転席側よりも高トルクの電動モータが使用される。
【0039】
また、ワイパスイッチ38が低速モードに操作されたときには、双方のワイパモータ18,19は、それぞれ陰極ブラシ28,55を用いて駆動され、ワイパモータ18,19の駆動速度が低下するのに伴い、ワイパブレード14b,14bの払拭速度も低下する。運転席側に対する助手席側の追従制御は、ワイパスイッチ38が高速モードに操作されたときと同様となる。
【0040】
さらに、ワイパスイッチ38が間欠モードに操作されたときには、CPU53により間欠時間が制御され、運転席側のワイパモータ18は、CPU53により間欠リレー51が作動されると、ワイパモータ18がワイパブレード14aを一往復させるだけ回転し、リレープレート46により定位置で停止することになる。なお、間欠リレー51は、ワイパモータ18を回転させるときだけ作動され、回転後は作動が解除される。運転席側に対する助手席側の追従制御は、ワイパスイッチ38が高速モードに操作されたときと同様となる。
【0041】
図4は従来のモータ制御装置と本発明のモータ制御装置10との電動モータの作動時間をそれぞれ示すタイミングチャートである。図4に示すように、従来のモータ制御装置にあっては、まず、スイッチがONに操作され、CPUがスイッチの操作状況を制御信号によって認識してから、CPUよりリレーに対して制御信号が出力され、リレーが作動し駆動回路が切り換えられるという手順を経ていた。
【0042】
一方、本発明のモータ制御装置10にあっては、スイッチ38の操作によってCPU53に制御信号が出力されるとともに、リレー65,66に対しても直接制御信号が出力される。このように、スイッチ38から直接リレー65,66のコイル67,68に対して通電が行われるため、図4にTで示す時間、つまりCPU53がスイッチ38の操作状況を認識してから、リレー65,66に制御信号を供給するまでの時間を短縮することができる。
【0043】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0044】
たとえば、本実施の形態においては、2つのワイパモータ18,19を有し、一方のワイパモータ18がワイパスイッチ38によって直接的に作動され、他方のワイパモータ19がCPU53を介して作動制御されるワイパ装置に基づいて説明をおこなったが、これに限定されるものではなく、1つのワイパモータを使用するワイパ装置に使用しても良い。また、ワイパ装置の払拭パターンは対向払拭型に限られるものではなく、平行払拭型のワイパ装置に使用しても良い。
【0045】
また、ワイパモータに限られることなく、ウィンドガラス、スライドドア、テールゲートを開閉する開閉装置などを駆動する電動モータに適用しても良い。
【0046】
さらに、ワイパモータ19の駆動速度を制御する電流制御部として、MOSFET(電界効果トランジスタ)を使用しているが、これに限定されるものではなく、他のトランジスタを使用しても良く、可変抵抗器等を用いて供給する電流を制御しても良い。
【0047】
【発明の効果】
本発明のモータ制御装置によれば、操作者のスイッチ操作に基づき、駆動回路をリレーにより切り換え、信号処理部からの制御信号により電動モータの速度制御をおこなう場合であっても、リレーのコイルを励磁する制御信号を信号処理部を介すことなく直接コイルに出力するため、電動モータを迅速に駆動することができる。
【0048】
本発明のモータ制御装置によれば、操作者のスイッチ操作に基づき第1駆動回路を切り換え第1電動モータを駆動し、操作者のスイッチ操作に基づきリレーによって第2駆動回路を切り換え、信号処理部からの制御信号により第2電動モータの速度制御をおこなう場合であっても、リレーのコイルを励磁する制御信号を信号処理部を介すことなく直接コイルに出力するため、第1電動モータに対する第2電動モータの作動遅れを減少させることができる。
【0049】
本発明のモータ制御装置によれば、ワイパモータを駆動制御することにより、操作者のスイッチ操作から、スイッチ操作に対応したワイパブレードの動作を迅速におこなうことができる。
【0050】
本発明のモータ制御装置によれば、一方のワイパブレードはスイッチ操作により直接駆動され、他方のワイパブレードはリレーにより駆動回路が切り換えられる場合であっても、一方のワイパブレードに対する他方のワイパブレードの作動遅れを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるモータ制御装置により駆動制御されるワイパ装置を示す平面図である。
【図2】図1のワイパモータを示す断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態であるモータ制御装置を示す回路図である。
【図4】従来のモータ制御装置と本発明の一実施の形態であるモータ制御装置との電動モータ作動状況をそれぞれ示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 モータ制御装置
11 ワイパ装置
12 ウィンドガラス
13a,13b ワイパアーム
14a,14b ワイパブレード
15a,15b ワイパ軸
16,17 払拭範囲
16a,17a 上側反転位置
16b,17b 下側反転位置
18 ワイパモータ(電動モータ,第1電動モータ)
18a モータ部
18b 減速機構部
19 ワイパモータ(電動モータ,第2電動モータ)
19a モータ部
19b 減速機構部
20,21 出力軸
22a,22b 連結部
23,24 クランク機構
25 アマチュア
26 アマチュアコイル
27 陽極ブラシ
28,29 陰極ブラシ
30 コミュテータ
31 回転軸
32 多極着磁磁石
33 センサ
34 減速歯車
35 磁石
36 センサ
37 ECU
38 ワイパスイッチ(スイッチ)
39 スイッチング素子(電流制御部)
40,41,42 接点切換部
40h,41h,42h Hi接点
40l,41l,42l Lo接点
40i,41i,42i INT接点
40o,41o,42o OFF接点
43 電源
44 駆動回路(第1駆動回路)
45 接触子
46 リレープレート
47 C字型プレート
48 プレート片
49,50 配線
51 間欠リレー
52 コイル
53 CPU(信号処理部)
54 陽極ブラシ
55,56 陰極ブラシ
57,58 センサ
59 助手席側メインリレー(リレー)
60 イグニッションスイッチ(スイッチ)
61 コイル
62 配線
63 ダイオード
64 駆動回路(第2駆動回路)
65 Lo/Hi切換リレー(リレー)
66 駆動リレー(リレー)
67,68 コイル
69 ダイオード
70,71 入力接点
72,73 出力接点
74 接触子
75,76 配線
77 C字型プレート
78 プレート片
79 リレープレート

Claims (3)

  1. 電動モータの駆動速度を制御するモータ制御装置であって、
    操作されることにより制御信号を出力するスイッチと、
    前記スイッチの制御信号によりコイルが励磁され、前記電動モータに電流を供給する駆動回路を切り換えるリレーと、
    前記駆動回路に組み込まれ、前記電動モータに電流を供給制御する電流制御部と、
    前記スイッチの操作状況を認識し、前記電流制御部に制御信号を出力する信号処理部とを有し、
    前記スイッチの制御信号は、前記信号処理部に出力されるとともに前記コイルに直接出力されることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 第1電動モータを駆動し、第2電動モータの駆動速度を制御するモータ制御装置であって、
    操作されることにより制御信号を出力するスイッチと、
    前記スイッチの操作により直接切り換えられ、前記第1電動モータに電流を供給する第1駆動回路と、
    前記スイッチの制御信号によりコイルが励磁され、前記第2電動モータに電流を供給する第2駆動回路を切り換えるリレーと、
    前記第2駆動回路に組み込まれ、前記第2電動モータに対する電流の供給を制御する電流制御部と、
    前記スイッチの操作状況を認識し、前記電流制御部に制御信号を出力する信号処理部とを有し、
    前記スイッチの制御信号は、前記信号処理部に出力されるとともに前記コイルに直接出力されることを特徴とするモータ制御装置。
  3. 請求項1または2記載のモータ制御装置において、前記電動モータは、ウィンドガラス面を払拭するためのワイパブレードを駆動するワイパモータであることを特徴とするモータ制御装置。
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