JP6510967B2 - ワイパ制御装置及びワイパ制御装置の制御方法 - Google Patents

ワイパ制御装置及びワイパ制御装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、ワイパ制御装置及びワイパ制御装置の制御方法に関する。
自動車等の車両には、雨天時等における運転者の視界を確保するため、ウインドシールド(フロントガラス)に付着した雨や、前車からの飛沫を拭き取るワイパ装置が設けられている。ワイパ装置は、ワイパ制御装置によって揺動制御されるワイパアームを有しており、ワイパアームの先端には、ウインドシールドに当接するワイパブレードが装着されている。ワイパアームは、リンク機構によってモータの回転運動を往復運動に変えることにより揺動して往復運動することにより、ワイパブレードがウインドシールド上にて払拭動作を行う。
ワイパアームを駆動させるためのモータ(以下、ワイパモータという)に角度センサ及びコントローラ等を搭載している場合、ワイパ制御装置は、払拭動作の前にユーザーに分からない程度にワイパモータを僅かに動作させて、モータやコントローラが故障していないか否かをチェック(以降、これをシステムテストという)する故障検出部を備えている。
ここで、ワイパ制御装置がシステムテストを実施するタイミングについて説明する。図6は、システムテストを1回実施するタイミングを示す図である。図6(A)においては、横軸は時間を表し、縦軸はワイパブレードの位置角度を表している。位置角度とは、ワイパブレードの位置を角度で表現し、ワイパブレードの格納位置を最小値とし、最大の払拭範囲におけるワイパブレードの折り返し位置(上反転位置)を最大値であるものとする(図1参照)。また、図6(B)においては、横軸は時間を表し、縦軸は車両の車速を表している。
図6に示すように、時刻t1に車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンした後、時刻t2に、車速が車速閾値Va以上となったときにシステムテストが実行される。時刻t3にワイパスイッチがオンすると、ワイパアームが下反転位置と上反転位置の間を往復運動する。
このように、車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンしている間に、システムテストを1回実施していたが、機能安全を考慮するためには、車両の走行開始毎に走行開始の判断をある車速閾値としてシステムテストを実施する必要がある。
なお、ワイパアームを駆動させるためのワイパモータが異常状態又は故障していると判断する異常検出手段を有するワイパ装置が、例えば特許文献1には記載されている。しかし、特許文献1に記載のワイパ装置では、上記のような車両の車速に応じてワイパモータが異常状態又は故障していると判断する異常検出部を備えていない。
特開2010−158131号公報
上記のように、車両の走行開始毎に走行開始の判断を、ある車速閾値としてシステムテストを実施することによれば、システムテストが頻繁に実施されるため、ワイパモータが発熱により故障する可能性が生じるという問題がある。以下、この問題点について図面を参照して説明する。図7は、車両の走行開始毎にシステムテストを実施するタイミングを示す図である。
図7(A)においては、図6(A)と同様、横軸は時間を表し、縦軸はワイパブレードの位置角度を表している。また、図7(B)においては、図6(B)と同様、横軸は時間を表し、縦軸は車両の車速を表している。
図7に示すように、時刻t1に車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンした後、時刻t2に車速が車速閾値Va以上となったときにシステムテストが実行される。また、時刻t2の後、車速が車速閾値Va未満となり時刻t3に車速が車速閾値Va以上となったときにシステムテストが実行される。以降、時刻t4、t5、t6においても、車速が車速閾値Va未満から車速閾値Va以上となったときにシステムテストが実行される。
このシステムテストの繰り返しは、車両が低速走行する、すなわち、車速閾値が低速の車速である場合、頻繁に実施されるため、ワイパモータが発熱により故障する可能性が生じるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、車両が低速走行しているときにおけるシステムテストの回数を減らし、ワイパモータの発熱による故障を防止することができるワイパ制御装置及びワイパ制御装置の制御方法を提供することである。
本発明の一態様は、車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンした後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、ワイパ装置に搭載されているワイパモータを僅かに動作させ、前記ワイパモータが異常状態にあるか故障であるか否かの異常検出動作を実行する異常検出部を有するワイパ制御装置であって、前記異常検出部は、前記車両の車速が第1の車速閾値より小さい第2の車速閾値以下になってから所定時間経過後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、前記異常検出動作を実行する、ワイパ制御装置である。
また、本発明の一態様は、上述のワイパ制御装置であって、前記異常検出部は、前記ワイパ装置を構成するワイパブレードが格納位置と下反転位置との間で動作するテスト動作を実行する駆動制御指示部と、外部から入力される前記車両の車速が前記第2の車速閾値以下になったときに時間計測を開始し、時間計測を開始した時点から前記所定時間が経過して前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、指示信号を出力して前記駆動制御指示部に前記ワイパブレードの前記テスト動作を実行させる車速速度判定部と、前記ワイパブレードの現在位置を検出するワイパブレード位置検出部と、前記ワイパブレードの現在速度を検出するワイパブレード速度検出部と、検出された前記現在位置と前記現在速度とに応じて、前記ワイパモータが異常状態にあるか故障であるかを前記テスト動作において判定するモータ異常判定部と、を有する。
また、本発明の一態様は、上述のワイパ制御装置であって、前記第2の車速閾値はゼロである。
本発明の一態様は、車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンした後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、ワイパ装置に搭載されているワイパモータを僅かに動作させ、前記ワイパモータが異常状態にあるか故障であるか否かの異常検出判定動作を実行する異常検出判定部を有するワイパ制御装置の制御方法であって、前記異常検出判定部が、前記車両の車速が第1の車速閾値より小さい第2の車速閾値以下になってから所定時間経過後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、前記異常検出判定動作を実行する、ワイパ制御装置の制御方法である。
以上説明したように、本発明によれば、車両が低速走行しているときにおけるシステムテストの回数を減らし、ワイパモータの発熱による故障を防止することができるワイパ制御装置及びワイパ制御装置の制御方法を提供することができる。
本実施形態におけるワイパ装置の概略構成の一例を示す図である。 図1に示すワイパ装置において使用されるモータの構成の一例を示す図である。 図1に示すワイパ制御装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 本発明によるシステムテストの回数を減らしたテスト動作を実施するタイミングを示す図である。 本発明によるシステムテストの回数を減らしたテスト動作を実施するタイミングの他の一例を示す図である。 システムテストを1回実施するタイミングを示す図である。 車両の走行開始毎にシステムテストを実施するタイミングを示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
実施形態におけるワイパ制御装置は、車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンした後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、ワイパ装置に搭載されているワイパモータを僅かに動作させ、前記ワイパモータが異常状態にあるか故障であるか否かの異常検出動作を実行する異常検出部を有するワイパ制御装置であって、前記異常検出部は、前記車両の車速が第1の車速閾値より小さい第2の車速閾値以下になってから所定時間経過後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、前記異常検出動作を実行する。
以下、実施形態におけるワイパ制御装置を、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態におけるワイパ装置の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、ワイパ装置は、車体に揺動自在に設けられた運転席側のワイパアーム1aと助手席側のワイパアーム1bとを有している。各ワイパアーム1a,1bには、運転席側のワイパブレード2aと助手席側のワイパブレード2bが取り付けられている。ワイパブレード2a,2bは、それぞれワイパアーム1a,1b内に内装された図示しないばね部材等によりフロントガラス3に弾圧的に接触している。
車体には2つのワイパ軸(ピボット軸)4a,4bが設けられており、ワイパアーム1a,1bはその基端部でワイパ軸4a,4bにそれぞれ取り付けられている。なお、符号における「a,b」は、それぞれ運転席側と助手席側に関連する部材や部分等であることを示している。
ワイパアーム1a,1bを揺動運動させるため、当該システムにはPWM duty制御される2つの電動モータ(以下、モータ6a,6bと略記する)が設けられている。
モータ6a,6bは、モータ本体7と減速機構8とによって構成されており、ワイパ制御装置10a,10bによって駆動制御され正逆回転する。モータ6aを駆動制御するワイパ制御装置10aは、車両側のコントローラであるECU11と車載LAN12を介して接続されている。ワイパ制御装置10a,10b同士の間は通信線13にて接続されている。
ワイパ制御装置10aに対しては、ワイパスイッチのON/OFFなどのスイッチ情報やエンジン起動情報(車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンしたときに供給されるエンジン起動信号、車両の車速を示す信号)などがLAN12を介してECU11から入力される。
図1に示すワイパ装置では、ワイパブレード2a,2bの位置情報に基づいてモータ6a,6bがフィードバック制御(PI制御)される。ここでは、ワイパブレード2a,2bの位置に対応して、両ワイパブレードの目標速度が設定されており、予めマップ等の形でワイパ制御装置10a,10b内に格納されている。
ワイパ制御装置10a,10bは、ワイパブレード2a,2bの現在位置を検出すると共に、ワイパ軸4a,4bの回転速度からワイパブレード2a,2bの移動速度を検出する。そして、現在のワイパブレード2a,2bの速度と、当該位置におけるワイパブレード2a,2bの目標速度とを比較し、目標速度と現在速度との差に応じて、適宜、モータ6a,6bを制御する。
図2は、図1に示すワイパ装置において使用されるモータの構成の一例を示す図である。なお、図2は、モータ6aの構成を示す説明図であるが、モータ6bも同様の構成となっている。ワイパ制御装置10a,10bが、以上のフィードバック制御を行うため、モータ6a,6bには、センサマグネット31と、ロータリーエンコーダIC32が設けられている。また、上述したように、モータ6a,6bは、モータ本体7と減速機構8とによって構成されている。
モータ本体7には、ロータ33が回転自在に配されている。ロータ33の回転軸34には、ウォーム35が形成されている。ウォーム35は、減速機構8に配されたウォームホイール36と噛合(ごうごう)している。ウォームホイール36はワイパ軸4aに取り付けられており、ワイパ軸4aもしくはウォームホイール36にはさらにセンサマグネット31が取り付けられている。モータ6aの減速機構8側には、図示しない制御基板が設けられており、センサマグネット31は、この基板に取り付けられたロータリーエンコーダIC32と対向する形で配置されている。
ロータリーエンコーダIC32は、MRセンサとホールICセンサの両方の機能を持ったICとなっている。ワイパ制御装置10aは、センサマグネット31とロータリーエンコーダIC32によって、パルスと角度の両方を検知し、モータ6aを制御している。
すなわち、ワイパ制御装置10aは、センサマグネット31の回転に伴って発生するパルスにより、ワイパ軸4aの回転数を検出し、センサマグネット31の磁気変化に伴う出力電圧の変化により、ワイパ軸4aの回転角度を検出する。この場合、ワイパ軸4aの回転数を検出することにより、ワイパ軸4aの回転速度が算出され、ワイパブレード2aの速度が検出される。また、ロータリーエンコーダIC32の出力電圧値とワイパ軸4aの回転角度との間には所定の関係があり、この電圧値に基づいてワイパブレード2aの現在位置が検出される。
このような制御情報(ワイパブレード2aの速度及びワイパブレード2aの現在位置)は、通信線13を介してワイパ制御装置10a,10bの間で交換され、双方のワイパブレードの位置関係に基づいて、モータ6a,6bが同期制御される。すなわち、ワイパ制御装置10a,10bは、まず、自身の側のワイパブレード位置に基づきモータ6a,6bを正逆転制御する。同時にワイパ制御装置10a,10bは、両ワイパブレード2a,2bのワイパブレード位置情報に基づいてモータ6a,6bを制御し、ワイパブレード同士が干渉したり、角度差が拡大したりしないようにワイパシステムを制御する。これにより、図1に示すように、ワイパブレード2a,2bが、払拭範囲内5の下反転位置Aと上反転位置Bとの間を揺動運動し、フロントガラス3に付着した雨や雪などが払拭される。
また、図1に示すワイパ装置では、下反転位置Aの下方に格納位置Cが設けられている。ワイパブレード2a,2bは、ワイパスイッチがオフされた状態のときは、格納位置Cに留置される。ワイパスイッチがオンされると、ワイパブレード2a,2bは、格納位置Cから動作を開始し、下反転位置Aと上反転位置Bとの間にて往復払拭動作を行う。払拭動作中にワイパスイッチがオフされると、ワイパブレード2a,2bは、復路払拭動作の後、下反転位置Aを通り、格納位置Cまで作動し停止する。その際、本発明によるワイパ装置では、ワイパブレード2a,2bは、下反転位置Aにて一旦停止することなく、復路払拭動作に連続して格納位置Cまで作動してよい。また、復路払拭動作から格納位置Cに至るまでの動作も、違和感のないスムーズな格納動作が行われる。
図3は、図1に示すワイパ制御装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。なお、ワイパ制御装置10a,10bは同一構成となっているため、図3及び以下の記載では、ワイパ制御装置10aについてのみ説明する。
図3に示すように、ワイパ制御装置10aには、モータ駆動部20と、CPU21(異常検出部)と、データ送受信部22が設けられている。ワイパ制御装置10aは、LAN12を介してECU11と接続されている。ワイパ制御装置10aには、ECU11から、ワイパスイッチの設定状態(ON/OFF)、エンジン起動信号、車両の車速を示す信号などの各種車両情報が入力される。
ワイパ制御装置10a内にはさらに、制御プログラムや各種制御情報が格納されたROM23と、モータ回転数やワイパブレード現在位置などの制御上のデータを格納しておくRAM24が設けられている。
CPU21は中央演算処理装置であり、ここでは、ECU11と接続されたCPU21がマスタ側となっており、図3では図示しないワイパ制御装置10bのCPUがスレーブ側となっている。ワイパ制御装置10aのCPU21は、データ送受信部22と通信線13を介してワイパ制御装置10bのCPUと接続されている。ワイパ制御装置10aのCPU21とワイパ制御装置10bのCPUは、通信線13を通じて位置情報や動作指示を互いにやり取りしている。マスタ側のCPU21は、ワイパスイッチの状態に従って、ワイパ制御装置10bから送られてきたワイパブレード2bの位置情報や自ら(ワイパブレード2a)の位置情報に基づいてモータ6aの動作を制御する。スレーブ側のCPUは、ワイパ制御装置10aからの指示に従って、ワイパ制御装置10aから送られてきたワイパブレード2aの位置情報や自ら(ワイパブレード2b)の位置情報に基づいてモータ6bの動作を制御する。
モータ駆動部20は、ドライバとインバータ回路とから構成されている。ドライバは、ワイパ制御装置10aのCPU21が出力する制御信号(Duty)が入力されると、制御信号に基づいてインバータ回路に対して、例えば4つのスイッチング信号を出力する。
インバータ回路は、モータ6aへの電力供給を制御するスイッチ素子として、4つのNチャネル型のMOSFET(電界効果トランジスタ、以下MOSFETと略する)を備えている。ドライバから出力される4つのスイッチング信号は、MOSFETの各ゲート端子に入力される。インバータ回路は、一対のMOSFET(MOSFET1u、MOSFET1dとする)を直列に接続した直列回路C1と、一対のMOSFET(MOSFET2u、MOSFET2dとする)を直列に接続した直列回路C2とを並列に接続して構成される。
MOSFET1uのソース端子とMOSFET1dのドレイン端子とは、共通接続点N1に接続される。MOSFET2uのソース端子とMOSFET2dのドレイン端子とは、共通接続点N2に接続される。また、MOSFET1uのドレイン端子とMOSFET2uのドレイン端子とは、インバータ回路の電源に接続される。また、MOSFET1dのソース端子とMOSFET2dのソース端子とは、接地される。以上の構成により、インバータ回路は、H(ハイ)ブリッジ回路として構成される。
モータ6aは、インバータ回路の共通接続点N1に接続される第1の電極と、インバータ回路の共通接続点N2に接続される第2の電極と、を備えるモータとして構成される。
MOSFET1u、MOSFET1d、MOSFET2u、MOSFET2d各々はL(ロー)レベルのスイッチング信号がゲート端子に入力された状態ではオフ状態となり、ドレイン端子からソース端子へ電流が流れない。一方、MOSFET1u、MOSFET1d、MOSFET2u、MOSFET2d各々はH(ハイ)レベルのスイッチング信号がゲート端子に入力された状態ではオン状態となり、ドレイン端子からソース端子へ電流が流れる。
モータ6aは、MOSFET1u及びMOSFET2dがオン状態とされると、第1の電極から第2の電極へ電流が流れてワイパ軸4aが一方向に回転する。一方、モータ6aは、MOSFET1d及びMOSFET2uがオン状態とされると、第2の電極から第1の電極へ電流が流れてワイパ軸4aが他方向に回転する。
ワイパ制御装置10aのCPU21は、ドライバを介してモータ6aの回転を制御することにより、ワイパブレード2aに対して往復払拭動作をさせている。
CPU21は、ワイパブレード位置検出部25と、ワイパブレード速度検出部26と、モータ異常判定部27と、車速速度判定部28と、駆動制御指示部29と、を含んで構成される。
ワイパブレード位置検出部25は、ロータリーエンコーダIC32からのセンサ信号に基づいて、ワイパブレード2aの現在位置を検出する。
ワイパブレード速度検出部26は、センサマグネット31からのセンサ信号に基づいて、ワイパブレード2aの現在の移動速度(現在速度)を検出する。
モータ異常判定部27は、ワイパブレード位置検出部25が検出した現在位置とワイパブレード速度検出部26が検出した現在速度とに応じて、モータ6aが異常状態にあるか故障であるかをテスト動作(システムテスト)において判定する。
モータ異常判定部27は、モータ6aが動作しない場合、例えば、ワイパブレード2aの現在速度が目標速度に達しない場合、モータ6a自体の故障(ロック、断線)、モータ駆動部20のインバータ回路を構成するMOSFETの故障、センサマグネット31及びロータリーエンコーダIC32(角度センサ)の故障が発生していると判定する。
また、モータ異常判定部27は、モータ6aが動作しているが、ワイパブレード2aが目標位置に戻らない場合、例えば、ワイパブレード2aの現在位置が目標位置に達しない場合、センサマグネット31が取り付けられたワイパ軸4aもしくはウォームホイール36からの剥離、モータ駆動部20のインバータ回路の故障が発生していると判定する。
モータ異常判定部27は、モータ6aが故障であるか否かの判定結果をROM23に記憶させる。なお、モータ異常判定部27は、この判定結果をECU11に対して出力してもよい。
車速速度判定部28は、ECU11(外部)から入力される車両の車速Vが車速閾値V2(第2の車速閾値)以下になったときに時間計測を開始し、時間計測を開始した時点から予め設定された時間Δtc(所定時間)が経過して車両の車速が車速閾値V1(第1の車速閾値)以上となったときに、指示信号を出力して駆動制御指示部29にワイパブレード2aのテスト動作を実行させる。車速速度判定部28は、カウンタを有しており、このカウンタにより時間計測を行うが、カウントされた時間は、車両の車速Vが車速閾値V1以上となる毎にゼロにリセットされる。なお、予め設定された時間Δtcは、ROM23に予め設定されている。
駆動制御指示部29は、車速速度判定部28から指示信号を受けると、モータ駆動部20に対して制御信号を出力し、ワイパブレード2aが格納位置Cと下反転位置Aとの間で動作するテスト動作を実行する。ワイパブレード2aが格納位置Cと下反転位置Aとの間で動作するテスト動作は、ユーザーには分からない程度に、払拭動作の前にモータを僅かに動作させることに対応する。
以上構成を説明したワイパ制御装置10aは、車両が低速走行しているときにおけるシステムテストの回数を減らしたテスト動作を実行する。
図4は、本発明によるシステムテストの回数を減らしたテスト動作を実施するタイミングを示す図である。図4に示す処理は、ワイパ制御装置10a,10bによって実行される。図4(A)においては、横軸は時間を表し、縦軸はワイパブレードの位置角度θを表している。位置角度θとは、ワイパブレードの位置を角度で表現し、ワイパブレードの格納位置を最小値とし、最大の払拭範囲におけるワイパブレードの折り返し位置(上反転位置)を最大値であるものとする(図1参照)。また、図4(B)においては、横軸は時間を表し、縦軸は車両の車速を表している。
図4に示すように、時刻t1に車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンした後、時刻t2に、車速が車速閾値V1以上となったときにシステムテストが実行される。
その後、時刻t3に、車速が車速閾値V2以下となったときに車速速度判定部28のカウンタが時間のカウントを開始する。時刻t4に、車速が車速閾値V1以上となったときに、時刻t3から時間Δtcが未経過である、すなわち、カウンタの測定時間<時間Δtcであるので、車速速度判定部28は、駆動制御指示部29にワイパブレード2aのテスト動作を実行させる指示信号を出力しない。つまり、時刻t4は時刻t3から時間Δtcが未経過であるので、時刻t4に、車速が車速閾値V1以上となっても、システムテストは実行されない。
その後、時刻t5に、車速が車速閾値V2以下となったときに車速速度判定部28のカウンタが時間のカウントを開始する。時刻t6に、車速が車速閾値V1以上となったときに、時刻t5から時間Δtcが経過している、すなわち、カウンタの測定時間≧時間Δtcであるので、車速速度判定部28は、駆動制御指示部29にワイパブレード2aのテスト動作を実行させる指示信号を出力する。つまり、時刻t6は時刻t5から時間Δtcが経過しているので、時刻t6に、車速が車速閾値V1以上となったときに、システムテストが実行される。
このように、システムテストは、車両が信号待ちなどの一定時間停止後から走り始めた場合に実行したいので、車両が停止したという判断を実行する。そのため、車速が車速閾値V2以下になった判定と、車速が車速閾値V2以下になった時刻から車速が車速閾値V1以上になった時刻までの時間の判定を実行している。
なお、車速閾値V2はゼロ(0km/h)であってもよい。また、車速閾値V2は、イグニッションがオンしているので、車両が停止と走行を繰り返す渋滞時の車速であってもよい。
上述したように、本実施形態のワイパ制御装置10aは、車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンした後、前記車両の車速が車速閾値V1(第1の車速閾値)以上となったときに、ワイパ装置に搭載されているモータ6a(ワイパモータ)を僅かに動作させ、前記ワイパモータが異常状態にあるか故障であるか否かの異常検出動作を実行するCPU21(異常検出部)を有するワイパ制御装置である。前記異常検出部は、前記車両の車速が第1の車速閾値より小さい車速閾値V2(第2の車速閾値)以下になってから時間Δtc(所定時間)経過後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、前記異常検出動作を実行する。
図5は、本発明によるシステムテストの回数を減らしたテスト動作を実施するタイミングの他の一例を示す図である。
図5(A)においては、図4(A)と同様、横軸は時間を表し、縦軸はワイパブレードの位置角度を表している。また、図5(B)においては、図4(B)と同様、横軸は時間を表し、縦軸は車両の車速を表している。
図5に示すように、時刻t1に車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンした後、時刻t2に車速が車速閾値V1以上となったときにシステムテストが実行される。また、時刻t2の後、車速が車速閾値V1未満となり時刻t3に車速が車速閾値V1以上となったときは、車速が時刻t2とt3の間において車速閾値V2以下とならないため、時間Δtc(所定時間)経過することなく、システムテストは実行されない。以降、時刻t4、t5、t6においても、車速が車速閾値V2以下から時間Δtc(所定時間)経過して車速閾値V1以上となることはないため、システムテストは実行されない。
すなわち、本発明によれば、車両が車速閾値V1程度の低速で走行しているときにおけるシステムテストの回数を減らし、ワイパモータの発熱による故障を防止することができるワイパ制御装置及びワイパ制御装置の制御方法を提供することができる。
上述した実施形態におけるワイパ制御装置10aをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、実施の形態では、ワイパモータである電動モータを2つ備え、運転席側と助手席側とのワイパアームおよびワイパブレード(以下、ワイパアーム等)を略同一方向に払拭動作させるワイパ装置を示したが、本発明はこれに限らず、2つの電動モータをフロントガラス3に対して左右対称に配置し、運転席側と助手席側とのワイパアーム等を対向するよう払拭動作させる対向払拭型のワイパ装置にも適用可能である。さらに、実施の形態では、電動モータを2つ備えたワイパ装置を示したが、ワイパ装置の構成はこれに限られず、特開2005−94821号公報の図1に記載のように、リンク機構を用いて1つの電動モータで運転席側と助手席側のワイパアーム等を払拭動作させるものでも良い。
また、実施の形態では、位置センサとしてウォームホイールに搭載される角度センサ(絶対位置センサ)を示したが、位置センサとして、特開2005−94821号公報の図2、3、4に記載のように、ロータ及びウォームホイールにマグネットと磁気検出装置が搭載されている位置センサであっても良い。
1a,1b ワイパアーム
2a,2b ワイパブレード
3 フロントガラス
4a,4b ワイパ軸
5 払拭範囲
6a,6b モータ
7 モータ本体
8 減速機構
10 ワイパ制御装置
10a,10b ワイパ制御装置
11 ECU
12 車載LAN
13 通信線
20 モータ駆動部
21 CPU
22 データ送受信部
23 ROM
24 RAM
25 ワイパブレード位置検出部
26 ワイパブレード速度検出部
27 モータ異常判定部
28 車速速度判定部
29 駆動制御指示部
31 センサマグネット
32 ロータリーエンコーダIC
33 ロータ
34 回転軸
35 ウォーム
36 ウォームホイール
A 下反転位置
B 上反転位置
C 格納位置
θ ワイパブレード位置角度

Claims (4)

  1. 車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンした後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、ワイパ装置に搭載されているワイパモータを僅かに動作させ、前記ワイパモータが異常状態にあるか故障であるか否かの異常検出動作を実行する異常検出部を有するワイパ制御装置であって、
    前記異常検出部は、前記車両の車速が第1の車速閾値より小さい第2の車速閾値以下になってから所定時間経過後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、前記異常検出動作を実行する、
    ワイパ制御装置。
  2. 前記異常検出部は、
    前記ワイパ装置を構成するワイパブレードが格納位置と下反転位置との間で動作するテスト動作を実行する駆動制御指示部と、
    外部から入力される前記車両の車速が前記第2の車速閾値以下になったときに時間計測を開始し、時間計測を開始した時点から前記所定時間が経過して前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、指示信号を出力して前記駆動制御指示部に前記ワイパブレードの前記テスト動作を実行させる車速速度判定部と、
    前記ワイパブレードの現在位置を検出するワイパブレード位置検出部と、
    前記ワイパブレードの現在速度を検出するワイパブレード速度検出部と、
    検出された前記現在位置と前記現在速度とに応じて、前記ワイパモータが異常状態にあるか故障であるかを前記テスト動作において判定するモータ異常判定部と、
    を有する請求項1に記載のワイパ制御装置。
  3. 前記第2の車速閾値はゼロである、
    請求項1または請求項2に記載のワイパ制御装置。
  4. 車両のエンジンを起動するイグニッションスイッチがオンした後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、ワイパ装置に搭載されているワイパモータを僅かに動作させ、前記ワイパモータが異常状態にあるか故障であるか否かの異常検出判定動作を実行する異常検出判定部を有するワイパ制御装置の制御方法であって、
    前記異常検出判定部が、前記車両の車速が第1の車速閾値より小さい第2の車速閾値以下になってから所定時間経過後、前記車両の車速が第1の車速閾値以上となったときに、前記異常検出判定動作を実行する、
    ワイパ制御装置の制御方法。
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