JP2007062671A - ワイパ装置の制御方法及びワイパ制御装置 - Google Patents

ワイパ装置の制御方法及びワイパ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通信異常が発生した場合でも、DR側とAS側のブレードが干渉しないようにワイパ装置を駆動する。
【解決手段】ワイパ装置1は、モータ3aによって駆動されるワイパブレード2aと、モータ3bによって駆動されるワイパブレード2bとを備える。モータ3a,3bは、それぞれ制御マイコン5a,5bによって駆動制御される。制御マイコン5a,5b間は通信線7にて接続されている。制御マイコン5a,5bは、ブレード2a,2bの位置情報を通信線7を介して交換しつつ、双方のブレードの位置関係に基づいて、モータ3a,3bを同期駆動する。制御マイコン5a,5b間に通信異常が発生した場合には、ブレード2bをブレード2aと干渉しない払拭領域11b’のみにて作動させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ワイパ装置の制御技術に関し、特に、対向払拭型のワイパ装置に適用して有効な技術に関する。
近年、自動車等の車両用ワイパ装置、特に対向払拭型(オポジットタイプ)のワイパ装置では、特開平11−301409号公報のように、運転席側と助手席側の各ワイパアームを個別にモータ駆動する方式が採用されている。このようなワイパ装置では、左右のワイパブレード(以下、適宜ブレードと略記する)が払拭面上で干渉しないように、各ブレードの位置角度を見ながらモータを個別に制御している。例えば前記公報の装置では、ワイパ制御装置にて左右のブレードの位置角度が常時監視されている。両ブレード間には予め目標角度差が設定され、互いに他方のブレードの位置角度を参照しつつ、目標角度差と実測角度差との差が小さくなるように左右のモータが個別に速度制御される。
図6は、このようなワイパ装置のシステム構成を示す説明図である。図6のワイパ装置51は、運転席側と助手席側のワイパブレードを対向配置したいわゆる対向払拭型の構成となっている。運転者側(以下、DR側と略記する)のブレード52aと助手席側(以下、AS側と略記する)のブレード52bは、フロントガラスの両端側に設定された上反転位置とフロントガラスの下端中央部に設定された下反転位置との間で対向的に払拭作動を行う。DR側とAS側にはそれぞれDR側モータ53aとAS側モータ53bが別個に設けられている。
モータ53a,53bは、モータユニット54a,54b内に収容されている。モータユニット54a,54b内には、モータ回転角度に比例しブレード移動量を示す相対位置信号(回転信号)や、ブレード位置を示す絶対位置信号を出力するセンサが設けられている。モータユニット54a,54bにはさらに、制御マイコン55a,55bが配設されている。制御マイコン55a,55bは、ユニット内のセンサ出力信号に基づいて、ブレード52a,52bの位置情報(現在位置)を算出する。制御マイコン55a,55bは、絶対位置信号が得られた後の相対位置信号のパルス数をカウントすることにより、ブレード52a,52bの現在位置を認識する。
DR側のモータユニット54aは、車体側の制御装置であるECU56に接続されている。ECU56からモータユニット54aに対しては、ワイパスイッチのON/OFFやLO,HI,INTなどのスイッチ情報が入力される。モータユニット54a,54b同士の間は通信線57にて接続されている。両ユニット54a,54bの制御マイコン55a,55bは、通信線57を介して、互いのブレード位置の情報を交換し合っている。制御マイコン55a,55bは、上下反転位置にてモータ53a,53bを正逆転制御してブレード52a,52bを往復払拭動作させると共に、自身と相手側のブレード位置情報に基づき、両ブレード52a,52b同士が干渉したり、角度差が拡大したりしないようにモータ53a,53bを同期制御する。
特開平11-301409号公報
一方、図7に示すように、通信線57にトラブルが生じるなど、制御マイコン55a,55b間の通信が途絶えると、各制御マイコン55a,55bには相手方のブレード位置情報が入力されなくなる。このため、制御マイコン55a,55bは両ブレードの位置関係が把握できなくなり、ワイパ軌跡の重複部分でブレード同士が干渉してしまうおそれがある。このため、図6のようなシステムでは、モータ間の通信が途絶えた場合は、一方側のモータのみ(通常は、図7のようにDR側を優先する)を作動させ、運転者の視界を確保しつつ、ブレード同士の衝突を回避するようにモータ53a,53bを制御している。
しかしながら、故障発生時とは言え、このように一方側のブレードしか作動しないと、フロントガラス面積に対し払拭可能な範囲が大幅に狭くなってしまう。すなわち、図7に示すように、フロントガラスのDR側のみはブレード52aによって払拭されるが、AS側はブレード52bが停止状態のため、全く払拭が行われない。このため、運転者の視界が十分確保されないおそれがあり、安全走行の観点からその改善が求められていた。
本発明の目的は、通信異常が発生した場合でも、一方側のブレード動作を停止させることなく、DR側とAS側のブレードが干渉しないようにワイパ装置を駆動し、もって、車両搭乗者の視界を最大限確保することにある。
本発明のワイパ装置の制御方法は、第1制御回路によって駆動制御される第1モータと、前記第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと、前記第1制御回路と通信線を介して接続された第2制御回路によって駆動制御される第2モータと、前記第2モータによって駆動される第2ワイパブレードとを有してなるワイパ装置の制御方法であって、前記第1制御回路と前記第2制御回路との間に通信異常が発生した場合、前記第1及び第2ワイパブレードの何れか一方を、他方側のワイパブレードと干渉しない領域のみにて作動させることを特徴とする。
本発明にあっては、両モータの制御回路間に通信異常が発生した場合、ワイパブレードの何れか一方を他方側のブレードと干渉しない領域のみにて作動させるので、両制御回路が双方のブレード位置関係を見失った状態で他方側のブレードを動作を継続しても、両ブレードが干渉することがない。従って、通信異常発生時に、例えばDR側のブレードを通常時と同様に動作させつつ、AS側のブレードをDR側のブレードと干渉しない範囲で最大限作動させることができる。
前記ワイパ装置の制御方法において、通信異常発生時に前記第1及び第2ワイパブレードを同一周期にて往復動作させても良い。これにより、動作中における両ワイパブレードの払拭タイミングのずれを防止でき、運転者の視界を広く確保しつつ、違和感のない払拭動作を実現できる。
本発明のワイパ制御装置は、第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと、第2モータによって駆動される第2ワイパブレードとを備えてなるワイパ装置の制御装置であって、第1モータを駆動制御する第1制御回路と、前記第1制御回路と通信線を介して接続され、前記第1制御回路との間に通信異常が発生した場合、前記第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと干渉しない領域のみにて作動させる第2制御回路とを有することを特徴とする。
本発明にあっては、両モータの制御回路間に通信異常が発生した場合、第2制御回路は、第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと干渉しない領域のみにて作動させる。このため、両制御回路が双方のブレード位置関係を見失った状態で第1ワイパブレードの動作を継続しても、両ブレードが干渉することがない。従って、通信異常発生時に第1ワイパブレードを通常時と同様に動作させつつ、第2ワイパブレードを第1ワイパブレードと干渉しない範囲で最大限作動させることができる。
前記ワイパ制御装置において、前記第1及び第2制御回路は、通信異常発生時に前記第1及び第2ワイパブレードを同一周期にて往復動作させても良い。これにより、動作中における両ワイパブレードの払拭タイミングのずれを防止でき、運転者の視界を広く確保しつつ、違和感のない払拭動作を実現できる。
本発明のワイパ装置の制御方法によれば、第1制御回路にて駆動制御される第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと、第1制御回路と通信線を介して接続された第2制御回路にて駆動制御される第2モータによって駆動される第2ワイパブレードとを有してなるワイパ装置にて、第1制御回路と第2制御回路との間に通信異常が発生した場合に、第1及び第2ワイパブレードの何れか一方を、他方側のワイパブレードと干渉しない領域のみにて作動させるようにしたので、両制御回路が双方のブレード位置関係を見失った状態でブレード動作を継続しても、両ブレードが干渉することがない。従って、通信異常発生時に、他方側のブレードを通常時と同様に動作させつつ、一方側のブレードを他方側のブレードと干渉しない範囲で最大限作動させることができ、車両搭乗者の視界をより広く確保することが可能となる。
また、通信異常発生時に第1及び第2ワイパブレードを同一周期にて往復動作させることにより、動作中における両ワイパブレードの払拭タイミングのずれを防止でき、運転者の視界を広く確保しつつ、違和感のない払拭動作を実現することが可能となる。
本発明のワイパ制御装置によれば、第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと、第2モータによって駆動される第2ワイパブレードとを備えてなるワイパ装置に、第1モータを駆動制御する第1制御回路と、第1制御回路と通信線を介して接続され、第1制御回路との間に通信異常が発生した場合、第2ワイパブレードを第1ワイパブレードと干渉しない領域のみにて作動させる第2制御回路とを設けたので、両制御回路が双方のブレード位置関係を見失った状態で第1ワイパブレードの動作を継続しても、両ブレードが干渉することがない。従って、通信異常発生時に第1ワイパブレードを通常時と同様に動作させつつ、第2ワイパブレードを第1ワイパブレードと干渉しない範囲で最大限作動させることができ、車両搭乗者の視界をより広く確保することが可能となる。
また、第1及び第2制御回路によって、通信異常発生時に第1及び第2ワイパブレードを同一周期にて往復動作させることにより、動作中における両ワイパブレードの払拭タイミングのずれを防止でき、運転者の視界を広く確保しつつ、違和感のない払拭動作を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である制御方法が適用されるワイパ装置のシステム構成を示す説明図である。図1のワイパ装置1は図6のシステムと同様の構成となっており、DR側とAS側のワイパブレード2a(第1ワイパブレード),2b(第2ワイパブレード)を対向配置したいわゆる対向払拭型のワイパ装置となっている。DR側とAS側にはそれぞれDR側モータ(第1モータ)3aとAS側モータ(第2モータ)3b(以下、モータ3a,3bと略記する)が別個に設けられている。なお、符号における「a,b」は、それぞれDR側とAS側に関連する部材や部分であることを示している。
ブレード2a,2bには図示しないブレードラバー部材が取り付けられており、このラバー部材を車両のフロントガラス上に密着させて移動させることにより、図1に破線にて示した払拭領域11a,11bに存在する水滴等が払拭される。ブレード2a,2bは、ワイパ軸12a,12bの先端に固定されるワイパアーム13a,13bに支持されており、モータ3a,3bを駆動源とする駆動系14a,14bによって、左右に揺動運動を行う。駆動系14a,14bは、モータ3a,3bと、クランクアーム15a,15b、連結ロッド16a,16b、駆動レバー17a,17bおよびワイパアーム13a,13bからなるリンク機構から構成されている。
ワイパアーム13a,13bが固定されたワイパ軸12a,12bにはさらに、駆動レバー17a,17bが取り付けられている。駆動レバー17a,17bの端部には連結ロッド16a,16bが取り付けられている。連結ロッド16a,16bの他端側は、モータ3a,3bの出力軸18a,18bに固定されたクランクアーム15a,15bの先端部に接続されている。モータ3a,3bが駆動され出力軸18a,18bが回転すると、クランクアーム15a,15bが回転し、この動きが連結ロッド16a,16bを介して駆動レバー17a,17bへと伝達される。これにより、モータ3a,3bの回転運動がワイパアーム13a,13bの揺動運動に変換され、ブレード2a,2bが上下反転位置間にて往復動する。
モータ3a,3bはモータユニット4a,4b内に収容されており、モータユニット4a,4b内には、相対位置信号や絶対位置信号を出力するセンサ(図示せず)が設けられている。モータユニット4a,4bにはさらに、センサ出力信号に基づいてブレード2a,2bの位置情報を算出する制御マイコン5a(第1制御回路),5b(第2制御回路)が配設されている。DR側のモータユニット4aは、車体側の制御装置であるECU6に接続されている。ECU6からモータユニット4aに対しては、ワイパスイッチのON/OFFやLO,HI,INTなどのスイッチ情報や車速情報などが入力される。モータユニット4a,4b同士の間は通信線7にて接続されており、ECU6に接続されたモータ3aがマスター側となり、通信線7にてモータ3aと接続されたモータ3bがスレーブ側となって両モータの制御が行われる。
両ユニット4a,4bの制御マイコン5a,5bは、通信線7を介して相手方のブレード位置情報を取得する。ここで、前述の相対位置信号はモータの回転に伴って発生するパルス信号であり、モータの回転角度に比例したパルス数が出力される。一方、絶対位置信号はブレード52a,52bが下反転位置に来たときに発せられる単発信号である。モータ3a,3bの回転数と出力軸18a,18bの回転数は減速比に基づく一定関係にあることから、パルス数によって出力軸18a,18bの回転角度を算出することができる。一方、出力軸18a,18bの回転角度とブレード2a,2bの移動角度は、駆動系14a,14bのリンク機構に基づき一定の相関関係を有している。従って、相対位置信号のパルス数を積算することでブレード2a,2bの移動角度を知ることができる。
そこで、制御マイコン5a,5bは、下反転位置を示す絶対位置信号とパルス数の組み合わせによって、ブレード2a,2bの現在位置を検出する。制御マイコン5a,5bはこの位置情報を通信線7を介して交換しつつ、双方のブレードの位置関係に基づいて、モータ3a,3bを同期駆動する。すなわち、制御マイコン5a,5bは、自身の側のブレード位置に基づきモータ3a,3bを正逆転制御する。これにより、ブレード2a,2bが上下反転位置間で往復払拭動作を行う。また、同時に制御マイコン5a,5bは、両ブレード2a,2bのブレード位置情報に基づいてモータ3a,3bを制御し、ブレード同士が干渉したり、角度差が拡大したりしないようにワイパ装置1を制御する。
このようなシステム構成を備えたワイパ装置1では、制御マイコン5a,5b間の通信異常が発生した場合には、次のような制御形態を採る。図2は通信異常発生時における制御形態の処理手順を示すフローチャート、図3は通信異常発生時におけるブレード動作を示す説明図である。図2に示すように、ここではまず、ステップS1にて制御マイコン5a,5b間の通信状態が検出される。制御マイコン5a,5bは、相手方からブレード位置情報が入力されているか否かを検出し、ステップS2に進んで通信異常発生か否かを判断する。このとき、相手方からの信号入力がない場合には通信異常発生と判断し、ステップS3に進み、「残払拭フラグ」を立てる(フラグ→1)。その後、ステップS4に進み、狭範囲払拭処理を実施しルーチンを抜ける。
この狭範囲払拭処理では、図3に示すように、AS側ブレード2bは、払拭領域11bが縮小された状態で駆動される。この場合の払拭領域11b’は、ブレード2aが払拭領域11aを全範囲払拭した場合でも、ブレード2bがブレード2aと接触しない範囲に設定されている。従って、制御マイコン5a,5bが両ブレード2a,2bの位置関係を見失った状態でブレード2bの動作を継続しても、ブレード2bが払拭領域11b’内で動作している限り、ブレード2a,2bが干渉することはない。すなわち、当該ワイパ装置1では、通信異常発生時においてもAS側ブレード2bは、ブレード2aと干渉しない範囲で最大限作動される。このため、モータ間に通信異常が発生した場合であっても、従来のシステム(図7)に比してより広い領域が払拭され、運転者の視界を広く確保することが可能となる。
一方、ステップS2において通信異常が認められない場合には、ステップS5に進み「残払拭フラグ」の有無を判定する。「残払拭フラグ」が立っている場合(フラグ=1)には、ステップS6に進み、AS側が上反転位置に到達しているか否かを判断する。このとき、AS側が上反転位置に到達している場合には、ステップS7にて「残払拭フラグ」を収め(フラグ→0)、ステップS8にて全範囲払拭処理を実施しルーチンを抜ける。この全範囲払拭処理は、図1に示したようなフィードバック制御による通常払拭動作を意味しており、制御マイコン5a,5bは互いにブレード位置情報を通信線7を介して交換しつつ、通常の払拭制御を行う。一方、ステップS6にてAS側が上反転位置に到達していない場合には、ステップS9に進み、狭範囲払拭処理を行い(継続し)ルーチンを抜ける。
ここで、ステップS2→S5→S6の処理は、現在、通信異常が発生していないが、過去に通信異常が発生したことがあり、「残払拭フラグ」が立っている状態を意味している。ワイパ装置1では、ワイパ動作は上反転位置→下反転位置→上反転位置の動作が1サイクルとなっており、上反転位置到達までが1動作とされる。そこで、当該処理では、1動作中に通信異常が修復した場合でも、制御上の混乱を避けるため、上反転位置に到達する1サイクルが終了するまでは、異常発生時の処理(狭範囲払拭処理)を行わせるべく、「残払拭フラグ」を立てた状態で維持する(S6→S9)。そして、通信異常が修復され、ブレード2bが上反転位置に到達して初めて、「残払拭フラグ」を収め(フラグ→0)、異常発生時の処理を解除する(S6→S7→S8)。
ステップS5にて「残払拭フラグ」が立っていない場合(フラグ=0)には、ステップS10に進み、全範囲払拭処理を実施しルーチンを抜ける。この場合、ステップS2→S5→S10の処理は、(1)現在、過去に亘って通信異常が発生していない場合、(2)過去に通信異常が発生したことがあったがその後修復し、AS側が上反転位置に到達して狭範囲払拭処理が解除され、現在は通信異常が発生していない場合、の何れかの状態を意味している。
このように、図2の制御処理においては、通信異常が発生していない通常時は、前述の(1)の場合となり、ステップS2→S5→S10のように進み全範囲払拭が行われる。これに対し、通信異常が発生すると、ステップS2→S3→S4のように進み狭範囲払拭が行われる。一方、通信異常が発生したがその後修復した場合には、AS側が上反転位置に到達するまでは狭範囲払拭が実施され(ステップS2→S5→S6→S9)、上反転位置に到達すると狭範囲払拭処理が解除され全範囲払拭が行われる(ステップS2→S5→S6→S7→S8)。
前述のように、実施例1の制御では、通信異常が発生した場合であっても、ブレード2bが狭範囲払拭制御されるため、ブレード2aと干渉しない範囲で作動され、運転者の視界を広く確保される。しかしながら、通信途絶のため、双方のブレード位置関係は把握できず、しかも、ガラス面負荷の影響を受け、DR側とAS側とでは払拭スピードに差が発生する。このため、DR側とAS側の払拭タイミングがずれ、違和感のある払拭動作となってしまうおそれがある。そこで、実施例2では、通信異常により狭範囲払拭処理を行っている場合に、DR側とAS側で払拭タイミングがずれないように、双方のモータ3a,3bがそれぞれ一定の間隔で上反転−下反転を繰り返すように動作モードを切り替える。
図4は本発明の実施例2であるワイパ装置制御方法の処理手順を示すフローチャート、図5は図4の制御処理におけるブレード動作を示す説明図である。なお、実施例2の制御方法も図1のワイパ装置1にて実施され、実施例1と同様の部材、部分、処理等については同一の符号や用語を使用し、その説明は省略する。図4に示すように、実施例2の制御処理にいてもまず、ステップS11にて制御マイコン5a,5b間の通信状態が検出され、ステップS12にて通信異常発生か否かを判断する。通信異常発生と判断した場合にはステップS13に進み、「残払拭フラグ」を立てる(フラグ→1)。その後、ステップS14に進み、狭範囲払拭処理を実施しルーチンを抜ける。
この狭範囲払拭処理では、実施例1の場合と同様に、AS側ブレード2bが縮小された払拭領域11b’内で作動し、ブレード2aが払拭領域11aを全範囲払拭した場合でも、両ブレード2a,2bが接触しないよう設定されている。但し、実施例2の制御処理では、DR側とAS側で払拭タイミングがずれないように、両ブレード2a,2bの払拭周期が一定に制御される。すなわち、両ブレード2a,2bは時間基準にて制御され、図5(b)に示すように、一定時間間隔Tにて往復払拭動作を行う。この場合、払拭領域11a,11b’は、図5(a)から明らかなように、DR側払拭領域11aの方が大きい。このため、ブレード2の移動速度はDR側の方が速く設定され、上下反転位置での反転動作がDR側とAS側で同期するようにモータ3a,3bの回転数が制御される。
従って、実施例1と同様に、制御マイコン5a,5bが両ブレード2a,2bの位置関係を見失った状態でブレード2bの動作を継続しても、ブレード2a,2bの干渉を回避できると共に、動作中における両ブレード2a,2bの払拭タイミングのずれも防止できる。このため、実施例2の制御処理によれば、運転者の視界を広く確保しつつ、違和感のない払拭動作を実現することが可能となる。
一方、ステップS12において通信異常が認められない場合には、ステップS15に進み「残払拭フラグ」の有無を判定する。「残払拭フラグ」が立っている場合(フラグ=1)には、ステップS16に進み、AS側が上反転位置に到達しているか否かを判断する。このとき、AS側が上反転位置に到達している場合には、ステップS17にて「残払拭フラグ」を収め(フラグ→0)、ステップS18にて全範囲払拭処理を実施しルーチンを抜ける。この全範囲払拭処理は、実施例1と同様のフィードバック制御による通常払拭動作を意味しており、制御マイコン5a,5bは互いにブレード位置情報を通信線7を介して交換しつつ、通常の払拭制御を行う。一方、ステップS16にてAS側が上反転位置に到達していない場合には、ステップS19に進み、狭範囲払拭処理を行い(継続し)ルーチンを抜ける。
ステップS12→S15→S16の処理は、図2のS2→S5→S6の処理と同様、現在、通信異常が発生していないが、過去に通信異常が発生したことがあり、「残払拭フラグ」が立っている状態を意味している。当該処理においても、上反転位置→下反転位置→上反転位置の1動作中に通信異常が修復した場合には、1サイクルが終了するまでは、狭範囲払拭処理を行わせるべく、「残払拭フラグ」を立てた状態で維持する(S16→S19)。そして、通信異常が修復され、ブレード2bが上反転位置に到達して初めて、「残払拭フラグ」を収め(フラグ→0)、異常発生時の処理を解除する(S16→S17→S18)。
ステップS15にて「残払拭フラグ」が立っていない場合(フラグ=0)には、ステップS20に進み、全範囲払拭処理を実施しルーチンを抜ける。この場合も、ステップS12→S15→S20の処理は、前述同様、(1)現在、過去に亘って通信異常が発生していない場合、(2)過去に通信異常が発生したことがあったがその後修復し、AS側が上反転位置に到達して狭範囲払拭処理が解除され、現在は通信異常が発生していない場合、の何れかの状態を意味している。
このように、図4の制御処理においても、通信異常が発生していない通常時は、前述の(1)の場合となり、ステップS12→S15→S20のように進みフィードバック制御による全範囲払拭が行われる。これに対し、通信異常が発生すると、ステップS12→S13→S14のように進み狭範囲払拭が行われ、その際には、払拭動作が時間制御(一定時間間隔T)される。一方、通信異常が発生したがその後修復した場合には、AS側が上反転位置に到達するまでは狭範囲払拭が実施され(ステップS12→S15→S16→S19)、上反転位置に到達すると狭範囲払拭処理が解除され全範囲払拭が行われる(ステップS12→S15→S16→S17→S18)。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、DR側のモータ3aをマスター側とし、AS側のモータ3bをスレーブ側としたが、AS側をECU6に接続してマスター側とする構成も可能である。また、前述の実施例では、通信途絶時にAS側を狭範囲払拭とする制御形態としたが、DR側を狭範囲払拭としても良く、この場合には、AS側が第1側、DR側が第2側となる。但し、安全走行の観点からは、運転者側の視界を優先させる方が好ましい。
さらに、前述の実施例では、狭範囲払拭処理においてブレード2の移動速度はDR側を速くするとしたが、これに限らず例えばブレード2a,2bの移動速度を一定として、上下反転位置でタイミングを合わせるような動作としても良い。加えて、前述の実施例では、駆動系14a,14bは、モータ3a,3bと、クランクアーム15a,15b、連結ロッド16a,16b、駆動レバー17a,17bおよびワイパアーム13a,13bからなるリンク機構から構成されているが、モータ3a,3bの出力軸18a,18bにワイパアーム13a,13bを直接取り付けても良い。
本発明の一実施例である制御方法が適用されるワイパ装置のシステム構成を示す説明図である。 通信異常発生時における制御形態の処理手順を示すフローチャートである。 通信異常発生時におけるブレード動作を示す説明図である。 本発明の実施例2であるワイパ装置制御方法の処理手順を示すフローチャートである。 図4の制御処理におけるブレード動作を示す説明図である。 対向払拭型のワイパ装置のシステム構成を示す説明図である。 通信途絶時における従来のワイパ動作を示す説明図である。
符号の説明
1 ワイパ装置
2a ワイパブレード(第2ワイパブレード)
2b ワイパブレード(第1ワイパブレード)
3a モータ(第1モータ)
3b モータ(第2モータ)
4a,4b モータユニット
5a 制御マイコン(第1制御回路)
5b 制御マイコン(第2制御回路)
6 ECU
7 通信線
11a DR側払拭領域
11b AS側払拭領域
11b' 狭範囲払拭領域
12a,12b ワイパ軸
13a,13b ワイパアーム
14a,14b 駆動系
15a,15b クランクアーム
16a,16b 連結ロッド
17a,17b 駆動レバー
18a,18b 出力軸
51 ワイパ装置
52a,52b ワイパブレード
53a DR側モータ
53b AS側モータ
54a,54b モータユニット
55a,55b 制御マイコン
56 ECU
57 通信線

Claims (4)

  1. 第1制御回路によって駆動制御される第1モータと、前記第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと、前記第1制御回路と通信線を介して接続された第2制御回路によって駆動制御される第2モータと、前記第2モータによって駆動される第2ワイパブレードとを有してなるワイパ装置の制御方法であって、
    前記第1制御回路と前記第2制御回路との間に通信異常が発生した場合、前記第1及び第2ワイパブレードの何れか一方を、他方側のワイパブレードと干渉しない領域のみにて作動させることを特徴とするワイパ装置の制御方法。
  2. 請求項1記載のワイパ装置の制御方法において、通信異常発生時に前記第1及び第2ワイパブレードを同一周期にて往復動作させることを特徴とするワイパ装置の制御方法。
  3. 第1モータによって駆動される第1ワイパブレードと、第2モータによって駆動される第2ワイパブレードとを備えてなるワイパ装置の制御装置であって、
    第1モータを駆動制御する第1制御回路と、
    前記第1制御回路と通信線を介して接続され、前記第1制御回路との間に通信異常が発生した場合、前記第2ワイパブレードを前記第1ワイパブレードと干渉しない領域のみにて作動させる第2制御回路とを有することを特徴とするワイパ制御装置。
  4. 請求項3記載のワイパ制御装置において、前記第1及び第2制御回路は、通信異常発生時に前記第1及び第2ワイパブレードを同一周期にて往復動作させることを特徴とするワイパ制御装置。
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