JP2017147206A - 非水電解質二次電池用正極、非水電解質二次電池用巻回素子、及び非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池用正極、非水電解質二次電池用巻回素子、及び非水電解質二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することが可能な、新規かつ改良された非水電解質二次電池用正極、非水電解質二次電池用巻回素子、及び二次電池を提供する。【解決手段】上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、正極活物質と、第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダを含む混合バインダと、を含み、第1のバインダは、ポリフッ化ビニリデン、酸変性ポリフッ化ビニリデン、及び酸変性ポリフッ化ビニリデンを含む共重合体から選択されるいずれか1種以上を含み、混合バインダは、第1のバインダを、混合バインダの総質量に対して30〜60質量%の割合で含み、かつ、引張弾性率が200〜600MPaであることを特徴とする、非水電解質二次電池用正極が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、非水電解質二次電池用正極、非水電解質二次電池用巻回素子、及び非水電解質二次電池に関する。
近年、携帯電話、ノートパソコン(note PC)等の情報処理装置の小型化に伴い、これらの情報処理装置の電源として用いられる非水電解質二次電池のさらなる高エネルギー密度化が求められている。
例えば、特許文献1、2には、正極活物質層を高密度化することで、非水電解質二次電池の特性(容量、サイクル(cycle)特性)を向上させる技術が開示されている。特許文献1に開示された技術では、平均粒子径が互いに異なる複数種類の活物質粒子を所定の配合比で配合し、かつ、カーボンブラック(CB)と膨張黒鉛とを所定の配合比で配合する。特許文献2に開示された技術では、正極活物質粒子の表面に特定の導電助剤を複合化させ、かつ、バインダの引張弾性率を特定の範囲内の値とする。
しかし、単に正極活物質層を高密度化しただけでは非水電解質二次電池の特性を十分に向上することができなかった。このため、正極活物質層を高密度化するとともに、厚膜化することが提案されている。
特開2012−146590号公報 特開2015−109154号公報 国際公開第2011/052126号
しかし、正極活物質層を高密度化した上でさらに厚膜化すると、正極活物質層の柔軟性が低下するという問題があった。このため、巻回型の非水電解質二次電池を作製する際に、正極が損傷する可能性があった。特に、正極と巻回素子の中心との距離が近いほど、正極の曲率半径が小さくなるので、正極が損傷しやすくなる。このため、正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することができる技術が強く求められていた。
一方、正極活物質層の柔軟性を確保する技術としては、低弾性率のバインダ(binder)を正極活物質層のバインダとすることが考えられる。しかし、低弾性率のバインダは、非水電解質二次電池の特性、特にサイクル特性を低下させる要因となりうる。したがって、低弾性率のバインダを使用して正極活物質層を厚膜化しても、非水電解質二次電池の特性を向上することはできない。
また、特許文献3には、巻回素子に関する技術が開示されている。この技術では、集電体の表面及び裏面のそれぞれに正極活物質層を形成する。そして、表面側の正極活物質層に含まれるバインダの弾性率は、裏面側の正極活物質層に含まれるバインダの弾性率と異なる。しかし、この技術によっても、上記の問題を根本的に解決することができなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することが可能な、新規かつ改良された非水電解質二次電池用正極、非水電解質二次電池用巻回素子、及び二次電池を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、正極活物質と、第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダを含む混合バインダと、を含み、第1のバインダは、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、酸変性ポリフッ化ビニリデン、及び酸変性ポリフッ化ビニリデンを含む共重合体から選択されるいずれか1種以上を含み、混合バインダは、第1のバインダを、混合バインダの総質量に対して30〜60質量%の割合で含み、かつ、引張弾性率が200〜600MPaであることを特徴とする、非水電解質二次電池用正極が提供される。
本観点によれば、正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することが可能となる。
ここで、酸変性ポリフッ化ビニリデンを含む共重合体は、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、及びクロロトリフルオロエチレン(CTFE)からなる群から選択されるいずれか1種以上のモノマーを含んでいてもよい。
本観点によれば、正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することが可能となる。
また、第2のバインダは水素化アクリロニトリルブタジエンゴム(水素化NBR)であり、混合バインダは、第2のバインダを、混合バインダの総質量に対して10〜40質量%の割合で含んでいてもよい。
本観点によれば、正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することが可能となる。
また、第3のバインダは、フッ化ビニリデンを含む共重合体であり、かつ、引張弾性率が150〜600MPaであってもよい。
本観点によれば、正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することが可能となる。
また、フッ化ビニリデンを含む共重合体は、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−アクリレート共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−アクリレート共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−アクリレート共重合体、及びフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−アクリレート共重合体からなる群から選択されるいずれか1種以上であってもよい。
本観点によれば、正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することが可能となる。
本発明の他の観点によれば、上記の非水電解質用正極を含むことを特徴とする、非水電解質二次電池用巻回素子が提供される。
本観点によれば、正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することが可能となる。
本発明の他の観点によれば、上記の非水電解質二次電池用巻回素子を含むことを特徴とする、非水電解質二次電池が提供される。
本観点によれば、正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、正極活物質層の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池の特性を向上することが可能となる。
本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池の概略構成を示す平断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.非水電解質二次電池の構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池の構成について説明する。図1は、巻回素子1aの平断面図と、巻回素子1aの領域Aを拡大した拡大図とを示す。非水電解質二次電池は、巻回素子1aと、非水電解質溶液と、外装材40とを備える。巻回素子1aは、帯状正極10、セパレータ(separator)20、帯状負極30、及びセパレータ20がこの順で積層された電極積層体を長手方向に巻回し、矢印B方向に圧縮したものである。もちろん、各構成要素の積層順序はこの限りではない。
帯状正極10(以下、「正極10」とも称する)は、正極集電体11と、正極活物質層12とを備える。正極集電体11は、特に限定されないが、例えばアルミニウム(Al)、ステンレス(stainless)鋼、及びニッケルメッキ(nickel plated)鋼等で構成される。正極集電体11には、正極端子が接続される。
正極活物質層12は、正極活物質及び混合バインダ(binder)を含み、導電助剤をさらに含んでいてもよい。正極活物質は、リチウムイオンを可逆的に吸蔵及び放出することが可能な物質であれば特に限定されず、例えば、リチウム含有遷移金属酸化物、硫化ニッケル、硫化銅、硫黄、酸化鉄、酸化バナジウム等が挙げられる。リチウム含有遷移金属酸化物の例としては、コバルト酸リチウム(LCO)、ニッケル酸リチウム、ニッケルコバルト酸リチウム、ニッケルコバルトアルミニウム酸リチウム(以下、「NCA」と称する場合もある。)、ニッケルコバルトマンガン酸リチウム(以下、「NCM」と称する場合もある。)、マンガン酸リチウム、リン酸鉄リチウム等が挙げられる。これらの正極活物質は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
正極活物質は、上記で列挙した例のうち、リチウム含有遷移金属酸化物が好ましく、特に、層状岩塩型構造を有する遷移金属酸化物のリチウム塩であることが好ましい。
また、正極活物質は、高電圧時の電解液との副反応を抑制するため、上記の各物質に表面処理を施したものであってもよい。正極活物質の平均凝集粒径としては、正極活物質の安全性や充填性の観点から10〜30μmが望ましい。なお、正極活物質の平均凝集粒径は、正極活物質の1次粒子が凝集した2次粒子を球体とみなした場合における直径の分布の50%体積積算値(D50値)であり、レーザ(laser)回折・散乱法によって測定することができる。
なお、正極活物質の正極活物質層12における含有量(例えば体積密度)は、特に制限されず、従来の非水電解質二次電池の正極活物質層に適用される含有量であればいずれであってもよい。
混合バインダは、正極活物質及び導電助剤同士を結合すると共に、正極活物質及び導電助剤と正極集電体11とを結合する。また、混合バインダは、少なくとも後述する第1〜第3のバインダを含む。本発明者は、正極活物質層12のバインダとして少なくとも第1〜第3のバインダを混合して使用することで、正極活物質層12の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池1の特性を向上させることができることを見出した。
第1のバインダは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、酸変性ポリフッ化ビニリデン、及び酸変性ポリフッ化ビニリデンを含む共重合体から選択されるいずれか1種以上を含むことが好ましい。また、混合バインダは、第1のバインダを、混合バインダの総質量に対して30〜60質量%の割合で含むことが好ましい。
ここで、酸変性ポリフッ化ビニリデンは、酸変性モノマーとして、アクリル酸、マレイン酸等のカルボキシル基、または無水マレイン酸等のカルボン酸無水物基を有するモノマーを含むことが好ましい。また、酸変性ポリフッ化ビニリデンを含む共重合体は、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン(HFP)、及びクロロトリフルオロエチレン(CTFE)からなる群から選択されるいずれか1種以上のモノマーを含むことが好ましい。例えば、酸変性ポリフッ化ビニリデンを含む共重合体は、酸変性PVdF−HFP共重合体であってもよい。
第1のバインダは、正極活物質及び導電助剤と正極集電体11とを強固に結着することができる。すなわち、第1のバインダは、正極活物質層12の正極集電体11に対する剥離強度を高くするためのバインダである。特に酸変性タイプのバインダは結着力が強く、バインダの総量を減らすことができるため正極10の厚膜高密度化に適している。また、第1のバインダは、電気化学安定性が高い。このため、第1のバインダを使用しても電池特性の低下は少ない。ただし、第1のバインダは、第2及び第3のバインダに比べ、柔軟性が低いので、第1のバインダを過剰に使用すると正極活物質層12の柔軟性が低下する可能性がある。このため、第1のバインダは、上記割合で混合バインダに含まれることが好ましい。
また、第2のバインダは水素化アクリロニトリルブタジエンゴム(水素化NBR)であることが好ましい。混合バインダは、第2のバインダを、混合バインダの総質量に対して10〜40質量%の割合で含むことが好ましい。
第2のバインダは、正極活物質層12の柔軟性を高めることができる。また、第2のバインダの延伸性が高いため、アンカー効果よって正極活物質及び導電助剤と正極集電体11との結着力も高めることができる。ただし、第2のバインダは第1のバインダに比べて電気化学安定性が低いため、過剰に使用すると、電池特性が低下する可能性がある。このため、第2のバインダは、上記割合で混合バインダに含まれることが好ましい。
また、第3のバインダは、フッ化ビニリデンを含む共重合体であり、かつ、引張弾性率が150〜600MPaであることが好ましい。第3のバインダの引張弾性率は、200〜350MPaであることがより好ましい。ここで、フッ化ビニリデンを含む共重合体は、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン(VdF−TFE)共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン(VdF−HFP)共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン(VdF−CTFE)共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン(VdF−TFE−HFP)共重合体、フッ化ビニリデン−アクリレート共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−アクリレート共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−アクリレート共重合体、及びフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−アクリレート共重合体からなる群から選択されるいずれか1種以上であることが好ましい。
第3のバインダは、正極活物質層12の柔軟性を高めることができる。さらに、第3のバインダは柔軟なバインダであるにも関わらず、電気化学安定性が高い。このため、第3のバインダを使用しても電池特性の低下は少ない。ただし、第3のバインダは、第2のバインダに比べて延伸性が小さいので、アンカー効果による結着力が低い。したがって、第3のバインダを過剰に使用すると、正極活物質層12の正極集電体11に対する剥離強度が低下する可能性がある。ただし、第1及び第2のバインダの質量比が上述した範囲内の値となる場合、第3のバインダの質量比も適切な値となる。
混合バインダが第1〜第3のバインダのみからなる場合、これらの質量%の合計値は100質量%となる。また、混合バインダの引張弾性率は、200〜600MPaであることが好ましく、250〜450MPaであることがより好ましい。混合バインダが上記要件を満たす場合、正極活物質層12の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池1の特性を向上させることができる。なお、第1のバインダは第2及び第3のバインダに比べて非常に硬い。このため、第1のバインダに第2及び第3のバインダを適量(具体的には、上述した質量比で)混合することで、混合バインダの引張弾性率を調整することになる。
また、混合バインダの正極活物質層12における含有量は特に制限されないが、正極活物質層12の総質量に対して0.3〜5質量%であることが好ましく、0.5〜2質量%であることがより好ましい。混合バインダの含有量がこの範囲内となる場合に、正極活物質層12の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池1の特性を向上させることができるからである。
導電助剤は、例えばケッチェンブラック(Ketjenblack)、アセチレンブラック(acetylene black)等のカーボンブラック、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンナノチューブ、グラフェン等であるが、正極の導電性を高めるためのものであれば特に制限されない。
正極活物質層12の厚さは特に制限されず、少なくとも従来の非水電解質二次電池と同程度の厚さとすることが可能である。さらに、本実施形態では、正極活物質層12が優れた柔軟性を有しているので、従来よりも正極活物質層12の厚膜化が可能である。また、正極活物質層12の空隙率は特に制限されないが、10〜20体積%であることが好ましい。
セパレータ20、帯状負極30(以下、「負極30」とも称する)、電解液、及び外装材については、一般的な非水電解質二次電池で使用可能なものを任意に使用することができる。これらについて、概略的に説明すると以下の通りである。
セパレータ20は、特に制限されず、一般的な非水電解質二次電池のセパレータとして使用されるものであれば、どのようなものであってもよい。セパレータとしては、優れた高率放電性能を示す多孔膜や不織布等を、単独あるいは併用することが好ましい。また、セパレータは、Al、Mg(OH)、SiO等の無機物によってコーティングされていてもよい。セパレータを構成する材料としては、例えば、ポリエチレン(polyethylene),ポリプロピレン(polypropylene)等に代表されるポリオレフィン(polyolefin)系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate),ポリブチレンテレフタレート(polybuthylene terephthalate)等に代表されるポリエステル(polyester)系樹脂、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene difluoride)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン(hexafluoropropylene)共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロビニルエーテル(perfluorovinylether)共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン(tetrafluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン(trifluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−フルオロエチレン(fluoroethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロアセトン(hexafluoroacetone)共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン(ethylene)共重合体、フッ化ビニリデン−プロピレン(propylene)共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロプロピレン(trifluoropropylene)共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等を使用することができる。セパレータの気孔率も特に制限されず、非水電解質二次電池のセパレータが有する気孔率が任意に適用可能である。
負極30は、負極集電体31と、負極活物質層32とを含む。負極集電体31は、例えば、銅(Cu)、ニッケル(Ni)等で構成される。ここで、負極活物質層32は、非水電解質二次電池の負極活物質層として使用されるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、負極活物質層32は、負極活物質を含み、負極用バインダをさらに含んでいてもよい。負極活物質は、例えば、黒鉛活物質(人造黒鉛、天然黒鉛、人造黒鉛と天然黒鉛との混合物、人造黒鉛を被覆した天然黒鉛等)、ケイ素(Si)もしくはスズ(Sn)もしくはそれらの酸化物の微粒子と黒鉛活物質との混合物、ケイ素もしくはスズの微粒子、ケイ素もしくはスズを基本材料とした合金、およびLiTi12等の酸化チタン(TiO)系化合物等を使用することができる。なお、ケイ素の酸化物は、SiO(0≦x≦2)で表される。また、負極活物質としては、これらの他に、例えば金属リチウム等を使用することができる。
負極用バインダは、例えば、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene difluoride)、エチレンプロピレンジエン三元共重合体(ethylene−propylene−diene terpolymer)、スチレンブタジエンゴム(styrene−butadiene rubber、SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(acrylonitrile−butadiene rubber)、フッ素ゴム(fluoroelastomer)、ポリ酢酸ビニル(polyvinyl acetate)、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate)、ポリエチレン(polyethylene)、ニトロセルロース(nitrocellulose)等である。なお、負極用バインダは、負極活物質および導電助剤を負極集電体31上に結着させることができるものであれば、特に制限されない。また、負極用バインダの含有量は、特に制限されず、非水電解質二次電池の負極活物質層に適用される含有量であればいずれであってもよい。
電解液は、従来からリチウム二次電池に用いられる非水電解液と同様のものを特に限定されることなく使用することができる。ここで、電解液は、非水溶媒に電解質塩を含有させた組成を有する。非水溶媒としては、例えば、プロピレンカーボネート(propylene carbonate)、エチレンカーボネート(ethylene carbonate)、ブチレンカーボネート(buthylene carbonate)、クロロエチレンカーボネート(chloroethylene carbonate)、ビニレンカーボネート(vinylene carbonate)等の環状炭酸エステル(ester)類;γ−ブチロラクトン(butyrolactone)、γ−バレロラクトン(valerolactone)等の環状エステル類;ジメチルカーボネート(dimethyl carbonate)、ジエチルカーボネート(diethyl carbonate)、エチルメチルカーボネート(ethylmethyl carbonate)等の鎖状カーボネート(carbonate)類;ギ酸メチル(methyl formate)、酢酸メチル(methyl acetate)、酪酸メチル(methyl butyrate)等の鎖状エステル類;テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran)またはその誘導体;1,3−ジオキサン(1,3−dioxane)、1,4−ジオキサン(1,4−dioxane)、1,2−ジメトキシエタン(1,2−dimethoxyethane)、1,4−ジブトキシエタン(1,4−dibutoxyethane)、メチルジグライム(methyldiglyme)等のエーテル(ether)類;アセトニトリル(acetonitrile)、ベンゾニトリル(benzonitrile)等のニトリル(nitrile)類;ジオキソラン(dioxolane)またはその誘導体;エチレンスルフィド(ethylene sulfide)、スルホラン(sulfolane)、スルトン(sultone)またはその誘導体等を単独で、またはそれら2種以上を混合して使用することができるが、これらに限定されるものではない。
また、電解質塩としては、例えば、LiClO、LiBF、LiAsF、LiPF、LiSCN、LiBr、LiI、LiSO、Li10Cl10、NaClO、NaI、NaSCN、NaBr、KClO、KSCN等のリチウム(Li)、ナトリウム(Na)またはカリウム(K)の1種を含む無機イオン塩、LiCFSO、LiN(CFSO、LiN(CSO、LiN(CFSO)(CSO)、LiC(CFSO、LiC(CSO、(CHNBF、(CHNBr、(CNClO、(CNI、(CNBr、(n−CNClO、(n−CNI、(CN−maleate、(CN−benzoate、(CN−phtalate、ステアリルスルホン酸リチウム(lithium stearyl sulfate)、オクチルスルホン酸リチウム(lithium octyl sulfate)、ドデシルベンゼンスルホン酸リチウム(lithium dodecylbenzene sulphonate)等の有機イオン塩等を使用することができる。なお、これらのイオン性化合物は、単独、あるいは2種類以上混合して用いることが可能である。また、電解質塩の濃度は、従来のリチウム二次電池で使用される非水電解液と同様でよく、特に制限はない。本発明では、適当なリチウム化合物(電解質塩)を0.5〜2.0mol/L程度の濃度で含有させた電解液を使用することができる。外装材40は、例えばアルミラミネートであるが、金属製の外装材であってもよい。
<2.非水電解質非水電解質二次電池の製造方法>
次に、非水電解質非水電解質二次電池の製造方法について説明する。
(帯状正極の製造方法)
正極10は、例えば、以下の方法により作製される。まず、正極集電体11上に正極活物質層12を形成する。すなわち、正極活物質層12の材料を有機溶媒や水に分散させることで正極合剤スラリーを形成し、この正極合剤スラリーを正極集電体11上に塗工する。これにより、塗工層が形成される。ついで、塗工層を乾燥する。これにより、正極活物質層12が正極集電体11上に形成される。
なお、塗工の方法は、特に限定されないが、例えば、ドクターブレード(doctor blade)法、スロットダイ(slot die)法、ナイフコーター(knife coater)法、グラビアコーター(gravure coater)法等を用いてもよい。
(帯状負極の製造方法)
負極30は、例えば、以下の方法により作製される。すなわち、負極活物質層の材料を溶剤(例えば水)に分散させることで負極合剤スラリーを形成し、この負極合剤スラリーを集電体上に塗工する。これにより、塗工層を形成する。ついで、塗工層を乾燥する。ついで、乾燥した塗工層を負極集電体31とともに圧延する。これにより、負極30が作製される。
(巻回素子及び電池の製造方法)
ついで、正極10、セパレータ20、負極30、及びセパレータ20をこの順で積層することで電極積層体を作製する。ついで、電極積層体を巻回する。これにより、巻回素子1aを作製する。ついで、巻回素子1aを例えば矢印B方向に押しつぶすことで扁平状の巻回素子1aを作製する。ついで、扁平状の巻回素子1aを非水電解液とともに外装体(例えばラミネートフィルム)40に挿入し、外装体を封止することで、非水電解質二次電池1を作製する。なお、外装体を封止する際には、各集電体に導通する端子を外装体の外部に突出させる。
<1.実施例1>
つぎに、本発明の実施例を説明する。実施例1では、以下の工程により実施例1に係る非水電解質二次電池1を作製した。
(1−1.正極の作製)
コバルト酸リチウム、カーボンブラック、及び混合バインダを固形分の質量比97.8:1.2:1.0でN−メチルピロリドン(NMP)中に溶解分散させることで正極合剤スラリーを作製した。ここで、混合バインダは、アクリル酸変性PVdF(第1のバインダ)、水素化NBR(第2のバインダ)、及びVdF−TFE−HFP共重合体(第3のバインダ)を0.4:0.3:0.3の質量比で含むものである。
アクリル酸変性PVdFの引張弾性率は1200MPaであった。水素化NBRの引張弾性率は180MPa、VdF−TFE−HFP共重合体の引張弾性率は250MPa、混合バインダの引張弾性率は420MPaであった。
ここで、各バインダの引張弾性率は、以下の方法で測定した。まず、バインダのキャストフィルムを作製し、ついで、試験幅5mmのダンベル型の試験片を作製した。ついで、この試験片を島津製作所のオートグラフAGS−100NXにて試験速度2mm/minで1軸延伸し、応力、ひずみ値を測定した。そして、これらの測定値に基づいて、引張弾性率を算出した。
ついで、この正極合剤スラリーを厚さ12μmのアルミ箔集電体の両面に塗工することで、塗工層を作製した。その後、塗工層の固形分の密度が4.1g/ccとなるように圧延して正極10を作製した。ついで、アルミリード線を正極端部に溶接した。混合バインダの組成を表1にまとめて示す。
(1−2.負極の作製)
黒鉛、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩を固形分の質量比98:1:1で水溶媒中に溶解分散させることで、負極合剤スラリーを作製した。ついで、この負極合剤スラリーを厚さ6μmの銅箔集電体(負極集電体31)の両面に塗工後、乾燥した。乾燥後の塗工層を圧延することで負極を作製した。その後、ニッケルリード線を負極30の端部に溶接した。
(1−3.巻回素子の作製)
正極、セパレータ(旭化成イーマテリアルズ社製ND314)、負極、セパレータをこの順に積層し、直径3cmの巻き芯を用いて、この積層体を長手方向に巻きつけた。端部をテープにて固定した後、巻き芯を取り除き、厚さ3cmの2枚の金属プレートの間に円筒状電極巻回素子を挟み、3秒間保持することで、扁平状の巻回素子を得た。
(1−4.非水電解質二次電池の作製)
上記電極巻回素子をポリプロピレン/アルミ/ナイロンの3層からなるラミネートフィルムに、2本のリード線が外に出るように電解液とともに減圧封止することで、電池を作製した。電解液には、エチレンカーボネート/ジメチルカーボネートを3対7(体積比)で混合した溶媒に、10体積%のFEC(フルオロエチレンカーボネート)及び1.3MのLiPFを溶解させたものを使用した。この電池を90℃に加熱した厚さ3cmの2枚の金属プレートの間に挟み、5分間保持した。以上の工程により、非水電解質二次電池1を作製した。
(1−5.正極の柔軟性評価試験)
作製した正極を180°折り曲げることで、正極の柔軟性を評価した。正極の可撓性が低いと、180°折り曲げ後に正極集電体11が破断してしまう。正極集電体11が破断した正極では巻回素子作製時も同様の破断が発生し、電池が作製できない。そこで、本試験では、180°折り曲げ後に正極集電体11の破断(ピンホールを含む)の有無を目視で確認し、破断が確認できなかった場合には柔軟性を「○」と評価し、破断が確認できた場合には柔軟性を「×」と評価した。なお、柔軟性が「×」となった場合、電池が作製できないので、後述するサイクル試験は行わなかった。
(1−6.サイクル試験)
まず、1サイクル目において、電圧が4.4Vとなるまで0.1CにてCC−CV充電(定電流定電圧充電)を行い、電圧が2.75Vとなるまで0.1CにてCC放電(定電流放電)を行った。次に、2サイクル目において、電圧が4.4Vとなるまで0.2CにてCC−CV充電を行い、電圧が2.75Vとなるまで0.2CにてCC放電を行った。さらに、3サイクル目以降において、電圧が4.4Vとなるまで1.0CにてCC−CV充電を行い、電圧が3.00Vとなるまで1.0CにてCC放電を行うサイクルを繰り返した。そして、300サイクル目の放電容量を3サイクル目の放電容量で除した数値を容量維持率として定義した。柔軟性及び容量維持率の結果を表1にまとめて示す。
<2.実施例2>
第3のバインダをVdF−アクリレート共重合体(引張弾性率:200MPa)とした他は実施例1と同様の処理を行った。混合バインダの引張弾性率は400MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<3.実施例3>
第1のバインダをアクリル酸変性PVdF−HFP共重合体(引張弾性率:1100MPa)とした他は実施例1と同様の処理を行った。混合バインダの引張弾性率は350MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<4.実施例4>
第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダの質量比を0.33:0.33:0.33とした他は実施例1と同様の処理を行った。混合バインダの引張弾性率は250MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<5.実施例5>
第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダの質量比を0.5:0.35:0.15とした他は実施例1と同様の処理を行った。混合バインダの引張弾性率は450MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<6.実施例6>
第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダの質量比を0.5:0.15:0.35とした他は実施例1と同様の処理を行った。混合バインダの引張弾性率は450MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<7.実施例7>
第3のバインダをVdF−TFE共重合体(引張弾性率:350MPa)とし、かつ、第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダの質量比を0.4:0.35:0.25とした他は実施例1と同様の処理を行った。混合バインダの引張弾性率は420MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<8.実施例8>
第3のバインダをVdF−HFP−アクリレート共重合体(引張弾性率:200MPa)とし、かつ、第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダの質量比を0.5:0.3:0.2とした他は実施例1と同様の処理を行った。混合バインダの引張弾性率は440MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<9.実施例9>
コバルト酸リチウム、カーボンブラック、及び混合バインダの固形分の質量比を97.4:1.2:1.4とし、第1のバインダをPVdFとし、第3のバインダをVdF−HFP−アクリレート共重合体(引張弾性率:200MPa)とし、かつ、第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダの質量比を0.58:0.21:0.21とした他は実施例1と同様の処理を行った。混合バインダの引張弾性率は500MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<10.比較例1>
第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダの質量比を0.4:0.6:0とした他は実施例1と同様の処理を行った。すなわち、比較例1では第3のバインダを使用しなかった。混合バインダの引張弾性率は300MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<11.比較例2>
第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダの質量比を0.4:0:0.6とした他は実施例1と同様の処理を行った。すなわち、比較例2では第2のバインダを使用しなかった。混合バインダの引張弾性率は400MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<12.比較例3>
第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダの質量比を0.4:0:0.6とした他は実施例2と同様の処理を行った。すなわち、比較例3では第2のバインダを使用しなかった。混合バインダの引張弾性率は300MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
<13.比較例4>
第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダの質量比を0.8:0.1:0.1とした他は実施例1と同様の処理を行った。すなわち、比較例4では第1のバインダの質量%を60質量%より大きい80質量%とした。混合バインダの引張弾性率は、第1のバインダの質量比が大きいため900MPaであった。結果を表1にまとめて示す。
Figure 2017147206
表1によれば、本実施形態の要件をすべて満たす実施例1〜9では、正極活物質層12の柔軟性を維持しつつ、非水電解質二次電池1の特性を向上させることができた。これに対し、混合バインダに第2または第3のバインダが含まれていない比較例1〜3では、混合バインダの柔軟性が実施例1〜9と同程度であったので、柔軟性の評価は良好であった。しかし、非水電解質二次電池1の特性が著しく劣っていた。比較例4では、混合バインダが硬すぎたため、柔軟性評価試験において正極集電体11が破断してしまった。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、巻回素子型の非水電解質二次電池を示したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、積層型の非水電解質二次電池等に本発明を適用してもよい。例えば、非水電解質二次電池は、円筒形、角形、ラミネート(laminate)形、ボタン(button)形等のいずれであってもよい。また、負極30も正極10と同様の構造としてもよい。
1 非水電解質二次電池
1a 巻回素子
10 正極
11 正極集電体
12 正極活物質層
20 セパレータ
30 負極
31 負極集電体
32 負極活物質層

Claims (7)

  1. 正極活物質と、
    第1のバインダ、第2のバインダ、及び第3のバインダを含む混合バインダと、を含み、
    前記第1のバインダは、ポリフッ化ビニリデン、酸変性ポリフッ化ビニリデン、及び酸変性ポリフッ化ビニリデンを含む共重合体から選択されるいずれか1種以上を含み、
    前記混合バインダは、前記第1のバインダを、前記混合バインダの総質量に対して30〜60質量%の割合で含み、かつ、引張弾性率が200〜600MPaであることを特徴とする、非水電解質二次電池用正極。
  2. 前記酸変性ポリフッ化ビニリデンを含む共重合体は、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、及びクロロトリフルオロエチレンからなる群から選択されるいずれか1種以上のモノマーを含むことを特徴とする、請求項1記載の非水電解質二次電池用正極。
  3. 前記第2のバインダは水素化アクリロニトリルブタジエンゴムであり、
    前記混合バインダは、前記第2のバインダを、前記混合バインダの総質量に対して10〜40質量%の割合で含むことを特徴とする、請求項1または2に非水電解質二次電池用正極。
  4. 前記第3のバインダは、フッ化ビニリデンを含む共重合体であり、かつ、引張弾性率が150〜600MPaであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池用正極。
  5. 前記フッ化ビニリデンを含む共重合体は、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−アクリレート共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン−アクリレート共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−アクリレート共重合体、及びフッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−アクリレート共重合体からなる群から選択されるいずれか1種以上であることを特徴とする、請求項4記載の非水電解質二次電池用正極。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の非水電解質用正極を含むことを特徴とする、非水電解質二次電池用巻回素子。
  7. 請求項6記載の非水電解質二次電池用巻回素子を含むことを特徴とする、非水電解質二次電池。
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