JP2017136874A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックのリクライニング時に、天板サイド部の張り出しによる窮屈感を緩和させられるようにすること。【解決手段】シートバックの前面の中央部分を成すシートバック部12(天板メイン部)と、シートバックの前面のサイド部分を成すアッパシェル21の両側部21a(天板サイド部)と、を有するシートであり、シートバックの背凭れ角度を調節可能なリクライニングアジャスタ(第1リクライニング機構13と第2リクライニング機構23)を有する。リクライニングアジャスタ(第1リクライニング機構13と第2リクライニング機構23)は、シートバック部12をリクライニングさせる動きに伴って、シートバック部12の下部領域12fをアッパシェル21の両側部21a(天板サイド部)に対して前方側へ移動させる構成となっている。【選択図】図15

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートバックの前面の中央部分を成す天板メイン部と、前記シートバックの前面のサイド部分を成す天板サイド部と、を有する乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートにおいて、シートバックの天板メイン部とその両サイドで前方側に膨らむ形となって張り出す天板サイド部とが互いに別体の構造物により構成されたものが知られている(特許文献1)。
特表2008−540224号公報
上記従来技術では、シートバックのリクライニング時に、天板メイン部とその両サイドに張り出す天板サイド部とが互いに一体的となって動く構成となっている。そのため、シートバックのリクライニング時には、両天板サイド部の張り出すサイド領域に着座乗員の腕が重力作用により凭れ掛かることとなり、背凭れ面の幅が窮屈となってしまう。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックのリクライニング時に、天板サイド部の張り出しによる窮屈感を緩和させられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートバックの前面の中央部分を成す天板メイン部と、シートバックの前面のサイド部分を成す天板サイド部と、を有する乗物用シートである。この乗物用シートは、シートバックの背凭れ角度を調節可能なリクライニングアジャスタを有する。リクライニングアジャスタは、天板メイン部をリクライニングさせる動きに伴って、天板メイン部の下部領域を天板サイド部に対して前方側へ移動させる構成となっている。
この第1の発明によれば、シートバックのリクライニング時には、天板メイン部のリクライニングに伴って、天板メイン部の下部領域が天板サイド部に対して前方側へ移動する。したがって、天板サイド部がいわゆるサイドサポートを構成するような前方側に膨らんだ形に張り出す構成となっていても、シートバックのリクライニング時には、天板サイド部の張り出しが相対的に抑えられて張り出しによる窮屈感を緩和することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。リクライニングアジャスタが、天板メイン部と天板サイド部とを個々に動作させる構成となっている。
この第2の発明によれば、天板メイン部と天板サイド部との相対移動を、個々の少ない移動、或いは個々の簡単な移動の組み合わせによって行うことができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。リクライニングアジャスタが、天板メイン部の背凭れ角度を調節可能なメイン側リクライニング機構と、天板サイド部の背凭れ角度を調節可能なサイド側リクライニング機構と、によって、天板メイン部と天板サイド部とを個々に動作させる構成となっている。
この第3の発明によれば、リクライニングアジャスタを、天板メイン部の背凭れ角度を調節するメイン側リクライニング機構と、天板サイド部の背凭れ角度を調節するサイド側リクライニング機構と、の組み合わせから成る簡素な構成とすることができる。
第4の発明は、上述した第3の発明において、次の構成とされているものである。メイン側リクライニング機構とサイド側リクライニング機構とが、それぞれ、個々に設定された回転中心まわりの回転により背凭れ角度を変化させる構成とされ、メイン側リクライニング機構の回転中心が、サイド側リクライニング機構の回転中心よりも着座乗員のヒップポイントに近い位置に設定されている。
この第4の発明によれば、天板メイン部よりも天板サイド部の方が遠い回転中心まわりにリクライニングするようになる。したがって、天板サイド部を天板メイン部よりも効率的にリクライニングさせる方向に変移させることができ、天板メイン部の下部領域を天板サイド部に対して前方側へ相対移動させやすい構成をとることができる。
第5の発明は、上述した第4の発明において、次の構成とされているものである。メイン側リクライニング機構の回転中心とサイド側リクライニング機構の回転中心とが、各々のリクライニング角度の増大に伴って、天板メイン部と天板サイド部との間の距離を広げていく位置に設定されている。
この第5の発明によれば、天板サイド部を天板メイン部よりも効率的にリクライニングさせる方向に変移させることができ、天板メイン部の下部領域を天板サイド部に対して前方側へ相対移動させやすい構成をとることができる。
第6の発明は、上述した第4又は第5の発明において、次の構成とされているものである。メイン側リクライニング機構の回転中心とサイド側リクライニング機構の回転中心とが、各々のリクライニング角度の増大に伴って、天板サイド部の天板メイン部に対する回転半径方向の相対位置を上げていく方向に動かす位置に設定されている。
この第6の発明によれば、天板メイン部と天板サイド部のリクライニングに伴って、天板サイド部が天板メイン部に対して回転半径の外側となるシートバックの頭側へ向かって変移するようになる。したがって、シートバックのリクライニングに合わせて、着座乗員の頭部の両横側に天板サイド部に設定したサイドサポート形状を持ってくるなど、リクライニング時の快適性を向上させる応用が可能となる。
第7の発明は、上述した第4から第6のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。メイン側リクライニング機構の回転中心が、着座乗員のヒップポイントの後下側の位置に設定され、サイド側リクライニング機構の回転中心が、メイン側リクライニング機構の回転中心の後下側の位置に設定されている。
この第7の発明によれば、メイン側リクライニング機構とサイド側リクライニング機構とを、それぞれのリクライニング動作に合わせて、天板サイド部の張り出しが相対的に抑えられる形となるように最適に動作させることができる。
本発明の一実施形態の斜視図であり、着座部に対してシェル部を離間させず一体化した状態を示す。 図1と同様の斜視図であり、着座部に対してシェル部を離間させず一体化したまま、着座部のシートバック部を後傾した状態を示す。 図1と同様の斜視図であり、着座部に対してシェル部を離間させた状態を示す。 上記実施形態の正面図である。 上記実施形態の側面図であり、着座姿勢を通常モードとした状態を示す。 上記実施形態の側面図であり、着座姿勢を安楽モードとした状態を示す。 上記実施形態の平面図であり、着座部に対してシェル部を離間させず一体化した状態を示す。 図7と同様の平面図であり、着座部に対してシェル部を離間させた状態を示す。 上記実施形態の動作説明図であり、着座部のシートバック部の傾斜角度調整動作を示す。 図9のX−X線断面矢視図である。 上記実施形態の動作説明図であり、着座部に対してシェル部を離間させた状態と離間させず一体化した状態との間のシェル部の位置変化を平面視で示す。 上記実施形態の電気回路図である。 上記実施形態における着座部及びシェル部の骨格構造を示す側面図である。 図13と同様の骨格構造を示す斜視図である。 上記実施形態のアッパシェルをシートバック部よりも大きく後傾させた状態を示す側面図である。 シートバック部とアッパシェルとを後傾させた時の位置関係を示す側面図である。 図16を単純化したモデルで表した模式図である。 アッパシェルにおける弾性体の変形例を示す図7に対応する図である。 図18と同様の図であり、着座部に対してシェル部を離間させた状態を示す。
図1〜3は、本発明の一実施形態としての乗物用シートの外観を示す。このシートは、着座乗員にパーソナル感を醸成するシェルタイプシートであり、着座部10の両側がシェル部20により被われている。ここでは、互いに別体で構成された着座部10とシェル部20によりシートが構成されている。なお、以下の説明では、このシートに着座した乗員から見た方向を基準に各方向を記述する。
乗員を着座姿勢で支持する着座部10は、シートクッション部11とシートバック部12とから成る。シートクッション部11は乗員の下部で座部を成し、シートバック部12は乗員の背部で背凭れを成す。後述のように、シートバック部12はシートクッション部11の後方で第1リクライニング機構によりシートクッション部11に対する後傾角度を調整可能とされている。また、シートクッション部11、シートバック部12は、一般的な車両用シートと同様に、骨格部材であるフレームに、弾性材であるウレタンパッドを重ね、表皮材であるシートカバーを被せて構成されている。なお、シートクッション部11は前後スライドレール、横スライドレールによって、シートを設置するフロア上で前後及び横方向に移動自在に構成されてもよい。
着座部10の後方から側部に回り込む領域は、シェル部20によって被われている。具体的には、シェル部20は、アッパシェル21とアンダーシェル31とから成る。アッパシェル21は、シートクッション部11及びシートバック部12を含む着座部10の後方に配置され、アンダーシェル31は、着座部10の両側部に配置されている。アンダーシェル31は、シートクッション部11に固定されている。また、アッパシェル21は、後述のように、シートクッション部11に対して第2リクライニング機構を介して固定され、シートクッション部11に対する後傾角度を調整可能とされている。
アッパシェル21及びアンダーシェル31は、それぞれ樹脂の一体成形にて形成され、樹脂成形品の内部には骨格部材としてのフレームがインサート成形のインサート材として組み込まれている。また、アッパシェル21及びアンダーシェル31を成す樹脂成形品の着座乗員に面する側には、弾性体22が設けられ、弾性体22は弾性材としてのウレタンパッドと、その表面を被う表皮材とから成る。
なお、アッパシェル21及びアンダーシェル31を含むシェル部20の形状、構造は、シートのデザイン思想によって各種のものが採用可能である。この実施形態のシートは、パーソナル感を醸成するシェルタイプシートであり、シェル部20を着座乗員にパーソナル感を醸成できる形状、構造としている。シートをスポーツシートとしたい場合は、シェル部20をバケットシートのような形状、構造とすることができる。
上記のようにシートバック部12とアッパシェル21は、個別にシートクッション部11に対して後傾角度を調整可能とされている。そのため、図1及び図2に示すように、シートバック部12とアッパシェル21とを前後方向に重なって一体化した状態で、シートクッション部11に対するシートバック部12及びアッパシェル21の後傾角度を調整可能とされている(図5、6参照)。この状態では、図7のように、着座乗員Pの背部がシートバック部(本発明の「天板メイン部」に相当)12により支えられながら、着座乗員Pの両側部がアッパシェル21の両側部(本発明の「天板サイド部」に相当)21aにより被われるため、乗員Pにはパーソナル感が醸成される。
また、図3、8に示すように、アッパシェル21をシートバック部12から離間させることができる。この状態では、着座乗員Pの上半身の両側部がアッパシェル21の両側部21aにより被われないため、若しくは被われる量が少なくなるため、乗員Pは閉塞感や圧迫感のない開放感を感じることができる。
図7のように、シートバック部12の着座乗員Pを支える着座面は、着座乗員Pの背中を背面及び側方から包み込む形状で、乗員P着座側が窪んだ湾曲面12bで構成されている。また、シェル部20が着座部10と前後方向で重なって一体化した状態において、アッパシェル21の弾性体22の乗員P側は、シートバック部12の湾曲面12bに連続して、その湾曲面12bを側方に延長する湾曲面22aで構成されている。
そのため、図8のように、シェル部20が着座部10から離間した状態において、乗員Pの背中は、シートバック部12の湾曲面12bにより安定して支持される。また、図7のように、シェル部20が着座部10と前後方向で重なって一体化した状態において、シートバック部12の湾曲面12bは、アッパシェル21の弾性体22の湾曲面22aとつながって、乗員Pの背中を受け入れる面が拡張される(図4参照)。従って、乗員Pは、その周りに広いスペースを確保されて、寛いだ姿勢を採ることができる。
図9のように、シートバック部12は、第1リクライニング機構(本発明の「メイン側リクライニング機構(リクライニングアジャスタ)」に相当)13によりシートクッション部11に対する後傾角度を調整可能とされている。また、アッパシェル21は、第2リクライニング機構(本発明の「サイド側リクライニング機構(リクライニングアジャスタ)」に相当)23によりシートクッション部11に対する後傾角度を調整可能とされている。第2リクライニング機構23は、その回転中心が着座乗員PのヒップポイントHPに対して後方下部に離間して配置されている。換言すると、第2リクライニング機構23の回転中心は、ヒップポイントHPを交点とする水平軸及び垂直軸による平面座標における第4象限に位置する。また、第1リクライニング機構13は、その回転中心が第2リクライニング機構23の回転中心より着座乗員PのヒップポイントHPに近い位置に配置されている。
この結果、着座部10のシートバック部12の後傾角度を調整したとき、乗員Pの上半身の回動中心であるヒップポイントHPとシートバック部12の回動中心が互いに近接しているため、乗員Pの背中の位置の変化とシートバック部12の着座面の位置の変化との相対的なずれが少なくなる。そのため、シートバック部12の後傾角度を大きくしたとき、上記相対的なずれによって乗員Pの着衣が背中でずれ上がる不快感を抑制することができる。
一方、シートバック部12と同時にアッパシェル21の後傾角度を調整したとき、乗員Pの上半身の回動中心であるヒップポイントHPとアッパシェル21の回動中心が互いに離間しているため、乗員Pの上半身の位置の変化とアッパシェル21の位置の変化との相対的なずれが大きくなる。即ち、シートクッション部11に対するアッパシェル21の乗員Pの座高方向高さを高くすることができる。そのため、アッパシェル21の後傾角度を大きくしたとき、上記相対的なずれによって、図9の実線で示す通常モードでは乗員Pの座高よりも低い位置にあったアッパシェル21が、図9の仮想線で示す安楽モードでは、乗員Pの座高と等しい位置まで相対的に上昇する。従って、安楽モードでは乗員Pにパーソナル感を醸成させつつ、通常モードでは、図5のように、アッパシェル21の上端と乗物の天井Lとの間に所定の距離lを確保することができる。
なお、乗員Pに対するシートバック部12の位置は、両者の回転中心が互いに近接しているため、シートバック部12の後傾角度の変化に係わらず、略一定に保たれる。その結果、図9の実線で示す通常モードでは、アッパシェル21の上端位置とシートバック部12の上端位置とは乗員Pの座高方向高さで略同じとされているのに対し、図9の仮想線で示す安楽モードでは、アッパシェル21の上端位置がシートバック部12の上端位置よりも乗員Pの座高方向高さで高くされている。
図4、5のように、シートバック部12及びアッパシェル21が通常モードの位置にあるときは、シートバック部12は、アッパシェル21の弾性体22に形成された切欠部22bに嵌め込まれている(図7参照)。即ち、アッパシェル21の弾性体22には、シートバック部12の外形に対応させて切欠部22bが形成されている。
図6のように、シートバック部12及びアッパシェル21が安楽モードとされると、シートバック部12に対してアッパシェル21が相対的に上方に移動する。そのため、図4のように、シートバック部12とアッパシェル21の境界部は、上方より下方が漸次幅広に形成されている。そして、安楽モードでは、シートバック部12とアッパシェル21の相対移動に伴い、その境界部に隙間が形成されることになる(図8参照)。
図4のように、アッパシェル21は、下方が上方に比べて左右方向幅を大きくされている。そのため、安楽モードで、シートバック部12に対してアッパシェル21が相対的に上方に移動されると、乗員Pはアッパシェル21の幅広の領域に位置することになる。従って、乗員Pはゆったり寛いだ姿勢を採ることができる。
図10のように、第1リクライニング機構13は、駆動側リクライナ13aと従動側リクライナ13bとが、連結ロッド13cにより連結されて構成されている。そのため、駆動側リクライナ13aが第1モータにより駆動されることにより、連結ロッド13cを介して従動側リクライナ13bも連動して駆動される。駆動側リクライナ13aと従動側リクライナ13bは、シートクッション部11の後部両側部とシートバック部12の下部両側部との間を回動自在に結合している。
第2リクライニング機構23は第1リクライニング機構13と同一構成とされている。即ち、第2リクライニング機構23は、駆動側リクライナ23aと従動側リクライナ23bとが、連結ロッド23cにより連結されて構成されている。駆動側リクライナ23aと従動側リクライナ23bは、シートクッション部11の後部両側部とアッパシェル21の下部両側部との間を回動自在に結合している。
図12のように、第1モータ41は、第1リクライニング機構13の駆動側リクライナ13aを回転駆動するように構成されており、任意にオンオフ操作されるスイッチ43を介して電源に接続されている。第1モータ41は、パルス発生器48により所定角度回転毎にパルス信号を発生するように構成されており、そのパルス信号を受けて、第1モータ回転位置検出回路45は、パルス信号数に基づいて第1モータ41の回転位置を検出するように構成されている。
一方、第2モータ42は、第2リクライニング機構23の駆動側リクライナ23aを回転駆動するように構成されており、任意にオンオフ操作されるスイッチ44を介して電源に接続されている。第2モータ42は、第1モータ41と同様に構成されており、第2モータ回転位置検出回路46も、第1モータ回転位置検出回路45と同様の構成で、パルス発生器49からのパルス信号数に基づいて第2モータ42の回転位置を検出するように構成されている。
第1モータ回転位置検出回路45及び第2モータ回転位置検出回路46の検出出力は作動禁止回路47に供給されている。作動禁止回路47は、第1モータ回転位置検出回路45により検出される第1モータ41の回転位置に対して、第2モータ回転位置検出回路46により検出される第2モータ42の回転位置が所定量以上離間すると、第2モータ42の通電回路を遮断して第2モータ42の作動を停止する。第1モータ41の回転位置はシートバック部12の後傾角度に相当し、第2モータ42の回転位置はアッパシェル21の後傾角度に相当する。従って、作動禁止回路47は、シートバック部12に対するアッパシェル21の相対離間距離を所定量に規制し、アッパシェル21がシートバック部12から所定量以上離間しないようにしている。
このようにアッパシェル21はシートバック部12から所定量以上離間しない構成とされているため、衝突安全等のためにシートとして必要な強度を、シートバック部12とアッパシェル21との合わせた強度で確保することができる。
図13、14は、着座部10及びアッパシェル21の骨格構造を示す。シートクッション部11のクッションフレーム11aは、一般的な車両用シートと同様にスライドレール11c上に支持されて構成されている。クッションフレーム11aの左右両外側には、前上がりで傾斜したブラケット11bが固定されている(図13、14では、左側のみが示されている)。ブラケット11bには、その傾斜に沿って前上側に第1リクライニング機構13のリクライナ(図13、14では従動側リクライナ13bが図示されている)が固定され、後下側に第2リクライニング機構23のリクライナ(図13、14では従動側リクライナ23bが図示されている)が固定されている。
着座部10のシートバック部12及びアッパシェル21の骨格部材であるバックフレーム12c、24は、互いに相似形で、大略逆U字形のパイプによって構成されている。バックフレーム12c、24は、バックフレーム12cをバックフレーム24に対して内側で、且つやや後方の位置関係で嵌り合うように配置されている。バックフレーム12c、24は、それぞれ各リクライナ(駆動側リクライナ13a、23a、従動側リクライナ13b、23b)、及びブラケット12d、25を介してブラケット11bに対して後傾角度調整可能に固定されている。また、ブラケット12d、25の後部にはロアパネル12e、26が固定され、左右両側に配置された各ブラケット12d、25同士を結合している。
図13、14の状態は、着座部10とアッパシェル21が前後方向で重なって一体化した状態、つまり通常モードとされた状態を示している。この状態において、シートバック部12側の骨格部材であるバックフレーム12c、ブラケット12dと、アッパシェル21側の骨格部材であるバックフレーム24、ブラケット25とは、互いに干渉しないように配置されている。そして、この状態から各リクライナ(駆動側リクライナ13a、23a、従動側リクライナ13b、23b)の操作によりバックフレーム12cとバックフレーム24とを共に後傾させることができる。また、バックフレーム12cよりもバックフレーム24の後傾角度を大きくするように操作することができる。
図11は、シートバック部12に対してアッパシェル21を離間させた状態と、離間させず一体化した状態との間のシートバック部12及びアッパシェル21の位置変化を平面視で示している。図11において実線は、シートバック部12に対してアッパシェル21を離間させず一体化した状態であり、シートバック部12の着座面は、アッパシェル21の弾性体22の前側面と一つの曲面に沿って形成されて、乗員Pは、その一つの曲面に沿って拡がった着座面でゆとりを持って支持される。しかも、乗員Pの両側部はアッパシェル21の両側部21aで被われ、パーソナル感が醸成される。
一方、図11において仮想線は、シートバック部12に対してアッパシェル21を離間させた状態であり、太い線による仮想線の位置は、アッパシェル21の両側部21aの両側端部21bは、シートバック部12の両側端部12aと同等、若しくはそれより後方に位置している。この位置が作動禁止回路47によって第2モータ42の作動が停止される位置であり、アッパシェル21はシートバック部12に対して、これ以上離間されない。この状態では、着座乗員Pの上半身の両側部がアッパシェル21の両側部21aにより被われないため、乗員Pは閉塞感や圧迫感のない開放感を感じることができる。また、シートバック部12とアッパシェル21の連係関係を維持してシート強度を確保することができる。
細い線による仮想線の位置は、シートバック部12に対するアッパシェル21の離間距離を中間レベルにした場合を示す。この位置では、乗員Pは実線で示す位置の場合のように一つの曲面に沿って拡がった着座面により支持されることはない。しかし、アッパシェル21の弾性体22の湾曲面22aとシートバック部12の湾曲面12bとは前後方向に離間しているが、乗員Pの体がシートバック部12とアッパシェル21の弾性体22の湾曲面22aとの間に跨って支持される。その結果、上記離間距離の調整により、乗員Pの体が支持される領域の広さは適宜確保しながら、ある程度の開放感は感じることができるという、好みに応じた調整をすることができる。
ところで、図9で前述したように、シートバック部12の回転中心である第1リクライニング機構13の回転中心は、乗員Pの上半身の回動中心であるヒップポイントHPの後方下部の位置に設定されている。また、アッパシェル21の回転中心である第2リクライニング機構23の回転中心は、上記第1リクライニング機構13の回転中心の後方下部の位置に設定されている。上記ヒップポイントHPと、第1リクライニング機構13の回転中心と、第2リクライニング機構23の回転中心とは、各々が略一直線上の位置に並ぶ形に配置されている。
この結果、図15に示すように、シートバック部12とアッパシェル21とは、各々を後傾させていくことにより、各々を互いに一体的に重ねた状態で後傾させていくか離間させた形で後傾させていくかに拘らず、各々の回転中心に近い根元側の領域間の距離が漸次広がっていく態様で動かされていくようになっている。具体的には、図16及び図17に示すように、上記シートバック部12とアッパシェル21とは、各々が太い仮想線で示す通常モードの位置で重なった状態とされている位置から、同じ角度分ずつ後傾させていくと、その後傾角度の増大に伴って、各々の間の距離Tが漸次広がっていく態様で動かされていくようになっている。
したがって、上記のようにシートバック部12とアッパシェル21とを同じ角度分ずつ後傾させることにより、シートバック部12は、後傾した姿勢をとりながらも、アッパシェル21に対しては前方側に相対移動した状態をとることとなる。上記の相対移動は、図16及び図17の実線で示すように、シートバック部12をアッパシェル21と重ねる位置まで後傾させたとしても、すなわち、両者を互いに一体的に重ねた状態で後傾させたとしても、シートバック部12の回転中心に近い下部領域12fにおいて生じる。
すなわち、シートバック部12を安楽モードの位置にあるアッパシェル21に対して一体的に重ねる位置まで後傾させて、その回転中心から離れた先端側の領域部を当接させた状態としても、シートバック部12の回転中心に近い下部領域12fでは、アッパシェル21との間の距離が先端側の領域部間の距離よりも広がった状態として維持される。この結果、シートバック部12は、その下部領域12fが、アッパシェル21よりも前側の位置で乗員Pの腰部を支える状態となる。その結果、図2の実線で示すように、着座乗員Pの両側部を支えるアッパシェル21の両側部21aは、そのシートバック部12の下部領域12fに対する前方側への張り出しが、後方下部側へ退けられる形で抑えられた状態となる。したがって、これらアッパシェル21の両側部21a上に着座乗員Pの腕が重力作用により凭れ掛かっても、これらの張り出しが抑えられていることから、腕を幅方向に押し狭められるような窮屈感が感じられにくくなる。
以上をまとめると、本シートは次のような構成となっている。すなわち、シートバックの前面の中央部分を成す天板メイン部(シートバック部12)と、シートバックの前面のサイド部分を成す天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)と、を有するシートである。このシートは、シートバックの背凭れ角度を調節可能なリクライニングアジャスタ(第1リクライニング機構13と第2リクライニング機構23)を有する。リクライニングアジャスタ(第1リクライニング機構13と第2リクライニング機構23)は、天板メイン部(シートバック部12)をリクライニングさせる動きに伴って、天板メイン部(シートバック部12)の下部領域(下部領域12f)を天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)に対して前方側へ移動させる構成となっている。
このような構成となっていることにより、シートバックのリクライニング時には、天板メイン部(シートバック部12)のリクライニングに伴って、天板メイン部(シートバック部12)の下部領域(下部領域12f)が天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)に対して前方側へ移動する。したがって、天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)が着座乗員Pの両側部を支えるために前方側に膨む形に張り出していても、シートバックのリクライニング時には、天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)の張り出しが相対的に抑えられて張り出しによる窮屈感を緩和することができる。
上記リクライニングアジャスタ(第1リクライニング機構13と第2リクライニング機構23)は、天板メイン部(シートバック部12)と天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)とを個々に動作させる構成となっている。このような構成となっていることにより、天板メイン部(シートバック部12)と天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)との相対移動を、個々の少ない移動、或いは個々の簡単な移動の組み合わせによって行うことができる。
具体的には、上記リクライニングアジャスタ(第1リクライニング機構13と第2リクライニング機構23)は、天板メイン部(シートバック部12)の背凭れ角度を調節可能なメイン側リクライニング機構(第1リクライニング機構13)と、天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)の背凭れ角度を調節可能なサイド側リクライニング機構(第2リクライニング機構23)と、によって、天板メイン部(シートバック部12)と天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)とを個々に動作させる構成となっている。
上記メイン側リクライニング機構(第1リクライニング機構13)とサイド側リクライニング機構(第2リクライニング機構23)とは、それぞれ、個々に設定された回転中心まわりの回転により背凭れ角度を変化させる構成とされ、メイン側リクライニング機構(第1リクライニング機構13)の回転中心が、サイド側リクライニング機構(第2リクライニング機構23)の回転中心よりも着座乗員PのヒップポイントHPに近い位置に設定されている。このような構成となっていることにより、天板メイン部(シートバック部12)よりも天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)の方が遠い回転中心まわりにリクライニングするようになる。したがって、天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)を天板メイン部(シートバック部12)よりも効率的にリクライニングさせる方向に変移させることができ、天板メイン部(シートバック部12)の下部領域(下部領域12f)を天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)に対して前方側へ相対移動させやすい構成をとることができる。
また、上記メイン側リクライニング機構(第1リクライニング機構13)の回転中心とサイド側リクライニング機構(第2リクライニング機構23)の回転中心とが、各々のリクライニング角度の増大に伴って、天板メイン部(シートバック部12)と天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)との間の距離Tを広げていく位置に設定されている。このような構成となっていることにより、天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)を天板メイン部(シートバック部12)よりも効率的にリクライニングさせる方向に変移させることができ、天板メイン部(シートバック部12)の下部領域(下部領域12f)を天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)に対して前方側へ相対移動させやすい構成をとることができる。
また、メイン側リクライニング機構(第1リクライニング機構13)の回転中心とサイド側リクライニング機構(第2リクライニング機構23)の回転中心とが、各々のリクライニング角度の増大に伴って、天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)の天板メイン部(シートバック部12)に対する回転半径方向の相対位置(座高方向高さ)を上げていく方向に動かす位置に設定されている。このような構成となっていることにより、天板メイン部(シートバック部12)と天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)のリクライニングに伴って、天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)が天板メイン部(シートバック部12)に対して回転半径の外側となるシートバックの頭側へ向かって変移するようになる。したがって、上記に説明したように、シートバックのリクライニングに合わせて、着座乗員Pの頭部の両横側に天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)に設定したサイドサポート形状を持ってくるなど、リクライニング時の快適性を向上させる応用ができる。
また、メイン側リクライニング機構(第1リクライニング機構13)の回転中心が、着座乗員PのヒップポイントHPの後下側の位置に設定され、サイド側リクライニング機構(第2リクライニング機構23)の回転中心が、メイン側リクライニング機構(第1リクライニング機構13)の回転中心の後下側の位置に設定されている。このような構成となっていることにより、メイン側リクライニング機構(第1リクライニング機構13)とサイド側リクライニング機構(第2リクライニング機構23)とを、それぞれのリクライニング動作に合わせて、天板サイド部(アッパシェル21の両側部21a)の張り出しが相対的に抑えられる形となるように最適に動作させることができる。
図18、19は、アッパシェル21の弾性体22の変形例を示す。この変形例では、上記実施形態に対し、弾性体22の着座面側の形状を変形している。具体的には、弾性体22の左右方向における中央部に着座面側に突出する突起部22dを形成し、その突起部22dの左右方向の外側(図18では右側)に窪みを形成している。この窪みにより着座面側に凹型の外側湾曲部22eが形成されている。また、突起部22dの左右方向の内側には着座面側に凹型の内側湾曲部22cが形成されている。
この変形例によれば、図18のように、シートバック部12に対してアッパシェル21を離間させず一体化した状態では、シートバック部12の着座面は、仮想線で示すように、アッパシェル21の弾性体22の内側湾曲部22cと一つの曲面に沿って形成されて、乗員Pは、その一つの曲面に沿って拡がった着座面でゆとりを持って支持される。
一方、図19のように、シートバック部12に対してアッパシェル21を、僅かに離間させて、突起部22dの着座面側がシートバック部12の着座面と一つの湾曲面(仮想線で示す)に沿った状態では、乗員Pの体は、その一つの湾曲面に沿った突起部22dの着座面側とシートバック部12の着座面とによって支持され、図18の場合に比べて体の大きい乗員Pに対して拡がった着座面でゆとりを持って支持することができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、リクライニングアジャスタによる天板メイン部の移動は、天板メイン部をリクライニングさせる動きに伴って、天板メイン部の下部領域を天板サイド部に対して前方側へ移動させるようになっていればよい。すなわち、上記リクライニングアジャスタは、天板メイン部と天板サイド部とが互いに一体的に構成されたものにおいて、これらのリクライニングに合わせて着座乗員の腰部を支えるランバーサポートの作用を強めるように、天板メイン部の下部領域を天板サイド部に対して前へ出すように動かすものであってもよい。
また、リクライニングアジャスタは、天板メイン部の後傾に合わせて天板メイン部の下部領域を天板サイド部に対して前に出す構成を、天板メイン部の後傾によってシートクッションとの間に形成される隙間を埋めるように機能させるものであってもよい。このような構成を採ることにより、天板メイン部のリクライニングの回転中心をシートクッションと同じ高さ位置かそれより低い位置に設定して天板メイン部をシートクッションと面一状かそれ以下の状態に後倒しできるようにしても、その後倒しによってシートクッションとの間に形成される隙間を埋めて両者を滑らかに繋ぐ形にすることができる。また、シートバックの回転中心の位置に因らず、シートバックのリクライニングによりシートクッションとの間に形成される隙間や段差を埋めて滑らかに繋ぐようにも機能させることができる。
上記リクライニングアジャスタは、天板メイン部と天板サイド部とを個々に動作させるものであってもよいが、天板メイン部のみを動作させるものであってもよい。天板メイン部のみの動作だけであっても、天板メイン部をリクライニングさせる動きに伴って、天板メイン部の下部領域を天板サイド部に対して前方側へ移動させるようにすることは可能である。また、天板メイン部をリクライニングさせる動きに伴って、天板メイン部の下部領域を天板サイド部に対して前方側へ移動させる動きは、天板メイン部と天板サイド部とをそれぞれリクライニングさせる際の移動軌跡の違いによって相対的に行うこともできるが、天板メイン部の下部領域を前に移動させる絶対的な動作によって行うものであってもよい。天板メイン部の下部領域をリクライニングに合わせて前に出す構成とすることで、天板メイン部のリクライニング角度が小さくても、下部領域の張り出しにより実際の傾き角度を大きくすることができる。また、リクライニングアジャスタは、天板メイン部や天板サイド部を1軸回転でリクライニングさせるものであってもよいが、スライド運動やリンク運動によってリクライニングさせるものであってもよい。
また、天板サイド部は、必ずしも天板メイン部に対して前方側に膨らむ形をとるサイドサポート形状を備えるものでなくても良く、互いに面一状の前面を成すものであってもよい。
10 着座部
11 シートクッション部
11a クッションフレーム
11b ブラケット
11c スライドレール
12 シートバック部(天板メイン部)
12a 側端部
12b 湾曲面
12c バックフレーム
12d ブラケット
12e ロアパネル
12f 下部領域
13 第1リクライニング機構(メイン側リクライニング機構(リクライニングアジャスタ))
13a 駆動側リクライナ
13b 従動側リクライナ
13c 連結ロッド
20 シェル部
21 アッパシェル
21a 側部(天板サイド部)
21b 側端部
22 弾性体
22a 湾曲面
22b 切欠部
22c 内側湾曲部
22d 突起部
22e 外側湾曲部
23 第2リクライニング機構(サイド側リクライニング機構(リクライニングアジャスタ))
23a 駆動側リクライナ
23b 従動側リクライナ
23c 連結ロッド
24 バックフレーム
25 ブラケット
26 ロアパネル
31 アンダーシェル
41 第1モータ
42 第2モータ
43、44 スイッチ
45 第1モータ回転位置検出回路
46 第2モータ回転位置検出回路
47 作動禁止回路
48、49 パルス発生器
T 距離

Claims (7)

  1. シートバックの前面の中央部分を成す天板メイン部と、前記シートバックの前面のサイド部分を成す天板サイド部と、を有する乗物用シートであって、
    前記シートバックの背凭れ角度を調節可能なリクライニングアジャスタを有し、
    該リクライニングアジャスタは、前記天板メイン部をリクライニングさせる動きに伴って、該天板メイン部の下部領域を前記天板サイド部に対して前方側へ移動させる構成となっている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記リクライニングアジャスタが、前記天板メイン部と前記天板サイド部とを個々に動作させる構成となっている乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記リクライニングアジャスタが、前記天板メイン部の背凭れ角度を調節可能なメイン側リクライニング機構と、前記天板サイド部の背凭れ角度を調節可能なサイド側リクライニング機構と、によって、前記天板メイン部と前記天板サイド部とを個々に動作させる構成となっている乗物用シート。
  4. 請求項3に記載の乗物用シートであって、
    前記メイン側リクライニング機構と前記サイド側リクライニング機構とが、それぞれ、個々に設定された回転中心まわりの回転により背凭れ角度を変化させる構成とされ、前記メイン側リクライニング機構の回転中心が、前記サイド側リクライニング機構の回転中心よりも着座乗員のヒップポイントに近い位置に設定されている乗物用シート。
  5. 請求項4に記載の乗物用シートであって、
    前記メイン側リクライニング機構の回転中心と前記サイド側リクライニング機構の回転中心とが、各々のリクライニング角度の増大に伴って、前記天板メイン部と前記天板サイド部との間の距離を広げていく位置に設定されている乗物用シート。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の乗物用シートであって、
    前記メイン側リクライニング機構の回転中心と前記サイド側リクライニング機構の回転中心とが、各々のリクライニング角度の増大に伴って、前記天板サイド部の前記天板メイン部に対する回転半径方向の相対位置を上げていく方向に動かす位置に設定されている乗物用シート。
  7. 請求項4から請求項6のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記メイン側リクライニング機構の回転中心が、着座乗員のヒップポイントの後下側の位置に設定され、前記サイド側リクライニング機構の回転中心が、前記メイン側リクライニング機構の回転中心の後下側の位置に設定されている乗物用シート。
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