JP2018192945A - 乗物用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】揺動中心軸がシートの上方に飛び出さず、かつ少ない部品点数でシートクッション及びシートバックの連動した動きを可能とする乗物用シートを提供する。
【解決手段】本開示の一態様は、クッションフレームと、バックフレームと、シートクッション及びシートバックの姿勢を調整するための調整機構とを備える乗物用シートである。調整機構は、ボディに固定されるベースと、ベースに対して揺動可能なように一方の端部が連結された第1リンク、第2リンク及び第3リンクと、少なくとも1つのリンクに動力を与えるアクチュエータとを有する。ベースは、シートクッションの下方に配置される。第1リンク及び第2リンクは、クッションフレームに対して揺動可能なように他方の端部が連結される。第3リンクは、バックフレームに対して揺動可能なように他方の端部が連結されるか、又はクッションフレームに対して揺動可能なように他方の端部が連結される。
【選択図】図1
【解決手段】本開示の一態様は、クッションフレームと、バックフレームと、シートクッション及びシートバックの姿勢を調整するための調整機構とを備える乗物用シートである。調整機構は、ボディに固定されるベースと、ベースに対して揺動可能なように一方の端部が連結された第1リンク、第2リンク及び第3リンクと、少なくとも1つのリンクに動力を与えるアクチュエータとを有する。ベースは、シートクッションの下方に配置される。第1リンク及び第2リンクは、クッションフレームに対して揺動可能なように他方の端部が連結される。第3リンクは、バックフレームに対して揺動可能なように他方の端部が連結されるか、又はクッションフレームに対して揺動可能なように他方の端部が連結される。
【選択図】図1
Description
本開示は、乗物用シートに関する。
車両等に配置される乗物用シートにおいて、シートクッションと共にシートバックを連動して動かすリクライニング装置が装着されたものがある。このリクライニング装置は、アクチュエータを有するリンク機構により、シートクッションを上下方向に揺動させながら、シートバックをシート前後方向に揺動させる(特許文献1参照)。
上記公報のリクライニング装置は、シートバックの揺動中心軸がシートクッションよりも上方に飛び出しているため、リンク機構の一部を覆い隠す必要がある。また、リンク機構を構成する部材が多く、構造が複雑である。
本開示の一局面は、揺動中心軸がシートの上方に飛び出さず、かつ少ない部品点数でシートクッション及びシートバックの連動した動きを可能とする乗物用シートを提供することを目的としている。
本開示の一態様は、シートクッション(2)と、シートクッション(2)に対してシート前後方向に揺動可能なシートバック(3)とを備える乗物用シート(1)である。乗物用シート(1)は、シートクッション(2)の骨格を構成するクッションフレーム(6)と、シートバック(3)の骨格を構成すると共に、クッションフレーム(6)に対してシート前後方向に揺動可能に連結されたバックフレーム(7)と、シートクッション(2)及びシートバック(3)の姿勢を調整するための調整機構(9)と、を備える。調整機構(9)は、乗物のボディに固定されるベース(91)と、ベース(91)に対してシート前後方向に揺動可能なように、それぞれ一方の端部が連結された第1リンク(92)、第2リンク(93)及び第3リンク(94)と、第1リンク(92)、第2リンク(93)及び第3リンク(94)のうち少なくとも1つのリンクに動力を与える少なくとも1つのアクチュエータ(95)と、を有する。ベース(91)は、シートクッション(2)の下方に配置される。第1リンク(92)は、クッションフレーム(6)に対してシート前後方向に揺動可能なように他方の端部が連結される。第2リンク(93)は、クッションフレーム(6)に対してシート前後方向に揺動可能なように、第1リンク(92)の固定位置よりもシート後方側の位置に他方の端部が連結される。第3リンク(94)は、バックフレーム(7)に対してシート前後方向に揺動可能なように他方の端部が連結されるか、又はクッションフレーム(6)に対してシート前後方向に揺動可能なように第1リンク(92)の固定位置及び第2リンク(93)の固定位置よりもシート後方側の位置に他方の端部が連結される。
このような構成によれば、シートの姿勢を変えるためのリンク機構を構成する部材がシートクッション(2)及びシートバック(3)の下方に配置され、シートの各部位における揺動中心軸がシートの上方に飛び出さない。そのため、シートの意匠性を高めることができる。
また、3つのリンク(92,93,94)により、シートクッション(2)を上下方向に揺動すると同時に、シートバック(3)をシート前後方向に揺動できる。つまり、少ない部品点数で、好適な姿勢へのシートクッション(2)及びシートバック(3)の連動した動きを実現できる。
本開示の一態様では、クッションフレーム(6)は、シート前後方向に延伸するサイドフレーム(6A)と、サイドフレーム(6A)に対しシート前後方向に揺動可能に連結されると共に、バックフレーム(7)が揺動可能に連結されるリクライニングプレート(6B)と、を有してもよい。また、第1リンク(92)及び第2リンク(93)は、サイドフレーム(6A)に他方の端部が連結されてもよい。第3リンク(94)は、リクライニングプレート(6B)に他方の端部が連結されてもよい。このような構成によれば、シートバック(3)単体のリクライニング機構と、シートクッション(2)及びシートバック(3)の連動した運動機構とを独立させることができる。そのため、調整機構(9)による姿勢の調整後に、例えばシートバック(3)を個別で揺動することにより、リクライニング状態の細かな調整が可能となる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す乗物用シート1は、シートクッション2と、シートバック3と、ヘッドレスト4と、フットレスト5と、クッションフレーム6と、バックフレーム7と、調整機構9とを備える。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す乗物用シート1は、シートクッション2と、シートバック3と、ヘッドレスト4と、フットレスト5と、クッションフレーム6と、バックフレーム7と、調整機構9とを備える。
本実施形態の乗物用シート1は、普通乗用車の座席シートとして使用される。なお、以下の説明及び各図面における方向は、乗物用シート1を乗物(つまり車両)に組み付けた状態における方向を意味する。また、本実施形態では、シート幅方向は、乗物の左右方向に一致し、シート前方は、乗物の前方に一致する。
シートクッション2は、着席者Uの臀部等を支持するための部位である。シートバック3は、着席者Uの背部を支持するための部位であり、シートクッション2に対してシート前後方向に揺動可能である。ヘッドレスト4は、着席者Uの頭部を支持するための部位である。
フットレスト5は、着席者Uの脚部を支持するための部位である。フットレスト5は、図1に示すように、支持面が上下方向と平行となる向きでシートクッション2の下方に収納された収納位置と、シートクッション2の前方で脚部を支持する展開位置との間に変位可能に構成されている。フットレスト5の変位は、シート前後方向の揺動と、シート前後方向のスライドとの組合せにより行われる。
<クッションフレーム>
クッションフレーム6は、シートクッション2の骨格を構成する。クッションフレーム6は、シート前後方向に延伸するサイドフレーム6Aと、サイドフレーム6Aに対しシート前後方向に揺動可能に連結されると共に、バックフレーム7が揺動可能に連結されるリクライニングプレート6Bとを有する。
クッションフレーム6は、シートクッション2の骨格を構成する。クッションフレーム6は、シート前後方向に延伸するサイドフレーム6Aと、サイドフレーム6Aに対しシート前後方向に揺動可能に連結されると共に、バックフレーム7が揺動可能に連結されるリクライニングプレート6Bとを有する。
サイドフレーム6Aは、パネル状の部材である。サイドフレーム6Aの後端部分には、リクライニングプレート6Bが揺動可能に連結されている。また、サイドフレーム6Aには、第1リンク92及び第2リンク93がそれぞれ揺動可能に連結されている。
リクライニングプレート6Bは、電動又は手動による揺動力をバックフレーム7に伝達する部材である。リクライニングプレート6Bには、バックフレーム7及び第3リンク94がそれぞれ揺動可能に連結されている。
なお、リクライニングプレート6Bは、バックフレーム7をリクライニングさせるリクライナを構成する。つまり、リクライニングプレート6Bには、リクライナを構成する各種部材が取り付けられる。
サイドフレーム6Aに対するリクライニングプレート6Bの揺動中心軸P1、及びリクライニングプレート6Bに対するバックフレーム7の揺動中心軸P2は、それぞれシート幅方向と平行である。
<バックフレーム>
バックフレーム7は、シートバック3の骨格を構成する。バックフレーム7は、クッションフレーム6に対してシート前後方向に揺動可能に連結されている。具体的には、バックフレーム7は、上述のように、リクライニングプレート6Bに揺動可能に連結されている。
バックフレーム7は、シートバック3の骨格を構成する。バックフレーム7は、クッションフレーム6に対してシート前後方向に揺動可能に連結されている。具体的には、バックフレーム7は、上述のように、リクライニングプレート6Bに揺動可能に連結されている。
<調整機構>
調整機構9は、シートクッション2及びシートバック3の姿勢を調整する機構である。調整機構9は、図1に示す前傾状態から、図2に示す後傾状態までの間の任意の姿勢に、シートクッション2及びシートバック3を運動させる。調整機構9は、ベース91と、第1リンク92と、第2リンク93と、第3リンク94と、アクチュエータ95と、制御部(図示省略)とを有する。
調整機構9は、シートクッション2及びシートバック3の姿勢を調整する機構である。調整機構9は、図1に示す前傾状態から、図2に示す後傾状態までの間の任意の姿勢に、シートクッション2及びシートバック3を運動させる。調整機構9は、ベース91と、第1リンク92と、第2リンク93と、第3リンク94と、アクチュエータ95と、制御部(図示省略)とを有する。
(ベース)
ベース91は、車両の乗員室におけるフロアの一部又はフロアに固定された部材である。ベース91は、第1リンク92、第2リンク93、及び第3リンク94を揺動可能に支持すると共に、アクチュエータ95を格納する。ベース91は、シートクッション2の下方に配置される。つまり、ベース91は、クッションフレーム6及びバックフレーム7よりも下方に配置される。なお、ベース91がフロアの一部の場合、第1リンク92、第2リンク93、及び第3リンク94はフロアに直接連結される。
ベース91は、車両の乗員室におけるフロアの一部又はフロアに固定された部材である。ベース91は、第1リンク92、第2リンク93、及び第3リンク94を揺動可能に支持すると共に、アクチュエータ95を格納する。ベース91は、シートクッション2の下方に配置される。つまり、ベース91は、クッションフレーム6及びバックフレーム7よりも下方に配置される。なお、ベース91がフロアの一部の場合、第1リンク92、第2リンク93、及び第3リンク94はフロアに直接連結される。
(リンク)
第1リンク92、第2リンク93及び第3リンク94は、それぞれ剛性を有する帯状の部材である。第1リンク92、第2リンク93及び第3リンク94は、それぞれ、ベース91に対してシート前後方向に揺動可能なように一方の端部が連結されている。
第1リンク92、第2リンク93及び第3リンク94は、それぞれ剛性を有する帯状の部材である。第1リンク92、第2リンク93及び第3リンク94は、それぞれ、ベース91に対してシート前後方向に揺動可能なように一方の端部が連結されている。
第1リンク92とベース91との連結部92A、第2リンク93とベース91との連結部93A、及び第3リンク94とベース91との連結部94Aは、この順に、シート前方から後方に向かって配置されている。連結部92A,93A,94Aは、それぞれのリンクのベース91に対する揺動中心軸を構成する。
第1リンク92は、クッションフレーム6のサイドフレーム6Aに対してシート前後方向に揺動可能なように他方の端部が連結されている。第1リンク92とサイドフレーム6Aとの連結部92Bは、第1リンク92のサイドフレーム6Aに対する揺動中心軸を構成する。
第2リンク93は、クッションフレーム6のサイドフレーム6Aに対してシート前後方向に揺動可能なように、第1リンク92の固定位置とは異なる位置に他方の端部が連結されている。
具体的には、第2リンク93とサイドフレーム6Aとの連結部93Bは、第1リンク92とサイドフレーム6Aとの連結部92Bよりもシート後方側に設けられている。また、第2リンク93とサイドフレーム6Aとの連結部93Bは、サイドフレーム6Aに対するリクライニングプレート6Bの揺動中心軸P1よりも前方に位置する。連結部93Bは、第2リンク93のサイドフレーム6Aに対する揺動中心軸を構成する。
第3リンク94は、サイドフレーム6Aのリクライニングプレート6Bに対してシート前後方向に揺動可能なように他方の端部が連結されている。第3リンク94とリクライニングプレート6Bとの連結部94Bは、図1に示す前傾状態において、サイドフレーム6Aに対するリクライニングプレート6Bの揺動中心軸P1よりも上方かつシート後方、さらにリクライニングプレート6Bに対するバックフレーム7の揺動中心軸P2よりも下方かつシート後方に設けられている。
第1リンク92、第2リンク93、及び第3リンク94の揺動中心軸は、それぞれ、サイドフレーム6Aに対するリクライニングプレート6Bの揺動中心軸P1、及びリクライニングプレート6Bに対するバックフレーム7の揺動中心軸P2と平行である。
また、第1リンク92、第2リンク93、及び第3リンク94は、図1に示す前傾状態から図2に示す後傾状態へ変位する際、それぞれの他方の端部の連結部92B,93B,94Bが、一方の端部の連結部92A,93A,94Aを中心にシート前方に揺動する。逆に、前傾状態から後傾状態へ変位する際、それぞれのリンクにおける他方の端部の連結部92B,93B,94Bがシート後方に揺動する。
なお、調整機構9は、各リンクの移動を規制する複数の規制部材(図示省略)を備える。複数の規制部材は、乗物用シート1の前傾状態における各リンクのシート後方側と、乗物用シート1の後傾状態における各リンクのシート前方側とにそれぞれ配置される。複数の規制部材は、前傾状態における各リンクのシート後方への揺動と、後傾状態における各リンクのシート前方への揺動を規制する。
(アクチュエータ)
アクチュエータ95は、第3リンク94に、ベース91に対して揺動するための動力を与える。アクチュエータ95は、本体部95Aと、カップリング部95Bとを有する。
アクチュエータ95は、第3リンク94に、ベース91に対して揺動するための動力を与える。アクチュエータ95は、本体部95Aと、カップリング部95Bとを有する。
本体部95Aは、例えば電動機により構成される。カップリング部95Bは、本体部95Aと連結され、本体部95Aの回転動力を第3リンク94の一方の端部に伝達する部位である。
(制御部)
調整機構9の制御部は、着席者Uの操作により、乗物用シート1が前傾状態、後傾状態、又は前傾状態と後傾状態との中間状態となるようにアクチュエータ95を駆動する。制御部は、例えばマイクロコントローラ等により構成される。
調整機構9の制御部は、着席者Uの操作により、乗物用シート1が前傾状態、後傾状態、又は前傾状態と後傾状態との中間状態となるようにアクチュエータ95を駆動する。制御部は、例えばマイクロコントローラ等により構成される。
制御部は、乗物用シート1を前傾状態から後傾状態にする際に、予めシートバック3のリクライニング位置をニュートラル(つまり初期位置)に戻してからアクチュエータ95を駆動させるように構成されるとよい。また同時に、フットレスト5をシートクッション2から最大に離間した展開位置まで予め移動させるとよい。
また、制御部は、乗物用シート1を後傾状態から前傾状態にする際には、シートバック3、フットレスト5等を、調整機構9によるシートクッション2の運動中に他の部材と干渉しない位置に予め移動させるように構成されるとよい。
[1−2.調整機構の動作]
以下、乗物用シート1におけるシートクッション2及びシートバック3の姿勢を調整するための調整機構9の動作について説明する。
以下、乗物用シート1におけるシートクッション2及びシートバック3の姿勢を調整するための調整機構9の動作について説明する。
まず、図1の前傾状態から図2の後傾状態への変位について説明する。
図1の前傾状態では、第1リンク92、第2リンク93、及び第3リンク94は、それぞれクッションフレーム6に連結された端部(つまり、連結部92B,93B,94B)が揺動方向におけるシート後方端に位置する。
図1の前傾状態では、第1リンク92、第2リンク93、及び第3リンク94は、それぞれクッションフレーム6に連結された端部(つまり、連結部92B,93B,94B)が揺動方向におけるシート後方端に位置する。
第1リンク92、第2リンク93、及び第3リンク94は、この状態で、シートクッション2及びシートバック3が通常の座席状態となるように、その配置や大きさが設計される。
第3リンク94に接続されたアクチュエータ95を駆動させると、第3リンク94のリクライニングプレート6Bとの連結部94Bが、ベース91との連結部94Aを中心にシート前方側(図1では、シート前方かつ下方側)に揺動する。
第3リンク94が揺動すると、シートバック3等の重量によって、リクライニングプレート6Bが、揺動中心軸P2を中心に第3リンク94に対しシート後方側に向かって揺動する。これにより、シートバック3もシート後方側に揺動する。
また同時に、サイドフレーム6Aが、揺動中心軸P2を中心にリクライニングプレート6Bに対し鉛直方向上方に揺動する。サイドフレーム6Aには、第1リンク92及び第2リンク93が連結されているので、サイドフレーム6Aは、第1リンク92及び第2リンク93を揺動させつつ、シート前方に移動する。したがって、シートクッション2は、シート前方の部分が鉛直方向上方に向かって移動し、シート後方の部分が鉛直方向下方に向かって移動する。
本実施形態では、シートクッション2及びシートバック3の姿勢の調整中に着席者UのヒップポイントHの移動量が抑えられるようにリンク構造が設計されている。そのため、乗物用シート1の姿勢の調整に伴う着席者Uの座り心地の低下が抑えられる。
上述のシートクッション2及びシートバック3の運動は、第3リンク94のベース91に対する揺動に伴って進退する。そのため、第3リンク94が図2に示す前方の規制位置(つまり、シート前方側の規制部材と当接する位置)まで揺動すると、シートクッション2及びシートバック3は図2に示す後傾状態に変位する。
また、図2の後傾状態において、アクチュエータ95の逆向きの駆動により、第3リンク94を前方の規制位置から図1に示す後方の規制位置(つまり、シート後方側の規制部材と当接する位置)まで揺動させることで、シートクッション2及びシートバック3は図1に示す前傾状態に変位する。
さらに、第3リンク94を前方の規制位置と後方の規制位置との間における任意の揺動位置で止めることで、シートクッション2及びシートバック3を任意の姿勢にすることができる。
[1−3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)乗物用シート1の姿勢を変えるためのリンク機構を構成する部材である調整機構9がシートクッション2及びシートバック3の下方に配置され、乗物用シート1の各部位における揺動中心軸が乗物用シート1の上方に飛び出さない。そのため、乗物用シート1の意匠性を高めることができる。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)乗物用シート1の姿勢を変えるためのリンク機構を構成する部材である調整機構9がシートクッション2及びシートバック3の下方に配置され、乗物用シート1の各部位における揺動中心軸が乗物用シート1の上方に飛び出さない。そのため、乗物用シート1の意匠性を高めることができる。
(1b)3つのリンク92,93,94により、シートクッション2を上下方向に揺動すると同時に、シートバック3をシート前後方向に揺動できる。つまり、少ない部品点数で、着席者Uにとって好適な姿勢へのシートクッション2及びシートバック3の連動した動きを実現できる。
(1c)シートバック3単体のリクライニング機構と、シートクッション2及びシートバック3の連動した運動機構とを独立させることができる。そのため、調整機構9による姿勢の調整後に、例えばシートバック3を個別で揺動することにより、リクライニング状態の細かな調整が可能となる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態の乗物用シート1において、第3リンク94は、リクライニングプレート6Bの替わりに、バックフレーム7に対してシート前後方向に揺動可能なように他方の端部が連結されてもよい。
また、第3リンク94は、クッションフレーム6のサイドフレーム6Aに対してシート前後方向に揺動可能なように、第1リンク92の固定位置及び第2リンク93の固定位置よりもシート後方側の位置に他方の端部が連結されてもよい。
(2b)上記実施形態の乗物用シート1において、アクチュエータ95は、第1リンク92又は第2リンク93に動力を与えるように設けられてもよい。
また、1つのアクチュエータ95によって、複数のリンクに同時に動力を与えてもよい。さらに、複数のアクチュエータを複数のリンクにそれぞれ連結してもよい。
また、1つのアクチュエータ95によって、複数のリンクに同時に動力を与えてもよい。さらに、複数のアクチュエータを複数のリンクにそれぞれ連結してもよい。
(2c)上記実施形態の乗物用シート1において、調整機構9は、4以上のリンクを有してもよい。また、調整機構9は、3つのリンク92,93,94を1つのリンクセットとして、シート幅方向に離間して複数のリンクセットを有してもよい。
(2d)上記実施形態の乗物用シート1は、普通乗用車以外の自動車に用いられるシートや、自動車以外の例えば鉄道車両、船舶、航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
(2e)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…乗物用シート、2…シートクッション、3…シートバック、4…ヘッドレスト、
5…フットレスト、6…クッションフレーム、6A…サイドフレーム、
6B…リクライニングプレート、7…バックフレーム、9…調整機構、91…ベース、
92…第1リンク、92A,92B…連結部、93…第2リンク、
93A,93B…連結部、94…第3リンク、94A,94B…連結部、
95…アクチュエータ、95A…本体部、95B…カップリング部。
5…フットレスト、6…クッションフレーム、6A…サイドフレーム、
6B…リクライニングプレート、7…バックフレーム、9…調整機構、91…ベース、
92…第1リンク、92A,92B…連結部、93…第2リンク、
93A,93B…連結部、94…第3リンク、94A,94B…連結部、
95…アクチュエータ、95A…本体部、95B…カップリング部。
Claims (2)
- シートクッションと、前記シートクッションに対してシート前後方向に揺動可能なシートバックとを備える乗物用シートであって、
前記シートクッションの骨格を構成するクッションフレームと、
前記シートバックの骨格を構成すると共に、前記クッションフレームに対してシート前後方向に揺動可能に連結されたバックフレームと、
前記シートクッション及び前記シートバックの姿勢を調整するための調整機構と、
を備え、
前記調整機構は、
乗物のボディに固定されるベースと、
前記ベースに対してシート前後方向に揺動可能なように、それぞれ一方の端部が連結された第1リンク、第2リンク及び第3リンクと、
前記第1リンク、前記第2リンク及び前記第3リンクのうち少なくとも1つのリンクに動力を与える少なくとも1つのアクチュエータと、
を有し、
前記ベースは、前記シートクッションの下方に配置され、
前記第1リンクは、前記クッションフレームに対してシート前後方向に揺動可能なように他方の端部が連結され、
前記第2リンクは、前記クッションフレームに対してシート前後方向に揺動可能なように、前記第1リンクの固定位置よりもシート後方側の位置に他方の端部が連結され、
前記第3リンクは、前記バックフレームに対してシート前後方向に揺動可能なように他方の端部が連結されるか、又は前記クッションフレームに対してシート前後方向に揺動可能なように前記第1リンクの固定位置及び前記第2リンクの固定位置よりもシート後方側の位置に他方の端部が連結される、乗物用シート。 - 請求項1に記載の乗物用シートであって、
前記クッションフレームは、
シート前後方向に延伸するサイドフレームと、
前記サイドフレームに対しシート前後方向に揺動可能に連結されると共に、前記バックフレームが揺動可能に連結されるリクライニングプレートと、
を有し、
前記第1リンク及び前記第2リンクは、前記サイドフレームに前記他方の端部が連結され、
前記第3リンクは、前記リクライニングプレートに前記他方の端部が連結される、乗物用シート。
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