JP7023089B2 - 車両の荷室構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の荷室構造に関する。
特許文献1には、その図1等に示されるように、前後方向にスライドできるリヤシ-トが設置され、その後方にデッキボードが配置された形式の自動車のリアデッキ部の構造が開示されている。
この構造では、デッキボードの前端部に車幅方向の回動軸を有するヒンジによって補助ボードを取付け、補助ボード不使用時には補助ボードはデッキボードに重ね合わされた状態とされ、補助ボード使用時には前記ヒンジを中心にして補助ボードを前方へ回動させて補助ボードの前方部分を前方へ倒されたシートバックの背面上に載せる。
特許文献2には、その図1、図5、図9等に示されるように、リヤシートと、リヤシートの後方に位置する収納部を開閉するデッキボードを備え、シートバックを倒伏状態にすることにより、倒伏状態のシートバックの上方空間を荷室空間とする車両の荷室構造が開示されている。この構造は、デッキボードの前端に対して回動自在に連結される可動ボードと、可動ボードの前端を下方へ付勢して、シートバックに当接していない状態では可動ボードの前端が前下方に指向させる姿勢設定手段とを備えている。
そして、この構造では、シートバックが起立状態のときには、可動ボードがシートバックとデッキボードの間隙内に入り込みした状態でシートバック裏面又はシートバック裏面を覆うカバー部材に当接し、シートバックが倒伏状態の際には、可動ボードがシートバック裏面又はカバー部材に架け渡した状態となるように、シートバックを配置している。
特許文献3には、その図3等に示されるように、リクライニング機能を有するシートの後方に荷室を備え、シートのシートバックにスライドボードを傾動可能に取り付け、スライドボードをシートバックから荷室のフロアボードに架け渡すようにした車両の荷室構造が開示されている。
この荷室構造では、スライドボードを車両側方から見て上向きの曲面断面形状としている。
特開2001-328570号公報 特開2012-180022号公報 特開2017-30451号公報
特許文献1に開示されている自動車のリアデッキ部の構造は、その図1に示されるように、シートバックが前方に倒されている場合に補助ボードを使用して、補助ボードの上側の面と、倒れたリヤシートの上側の面とを同一平面にすることができる。しかしながら、当該構造は、リヤシートが倒されていない場合、補助ボードをリヤシートに接触させた状態で補助ボードをフラットにすることができない。すなわち、当該構造は、倒れていないリヤシートとデッキボードとの間にフラットな状態の補助ボードを配置することができない。
また、特許文献2に開示されている車両の荷室構造は、その図5、図9等に示されるように、シートバックが起立状態及び倒伏状態の場合、可動ボードは傾斜した状態を維持する。すなわち、当該車両の荷室構造は、何れの状態であっても可動ボードをフラットな姿勢にすることができない。すなわち、当該車両の荷室構造は、起立状態及び倒伏状態のシートとデッキボードとの間で可動ボードをフラットな姿勢にすることはできない。
また、特許文献3に開示されている車両の荷室構造は、シートバックの姿勢に関わらず、シートバックとフロアボードとの隙間は常にスライドボードにより覆われている。しかしながら、スライドボードの形状がフラットではないことから、当該車両の荷室構造は、シートとフロアボードとがフラットな部材で繋がるようになっていない。
本発明は、シートの使用時及び格納時にシートと本体ボードとの間をフラットにすることができる車両の荷室構造の提供を目的とする。
本発明の車両の荷室構造は、シートと、前記シートの後ろ側に配置され、上面が平面とされるデッキボードとを備え、前記シート及び前記デッキボードを境界面の一部にして車体内に荷室を形成する車両の荷室構造であって、前記シートは、シートクッションと、シートバックと、前記シートクッション及び前記シートバックを繋ぎつつ前記シートバックが前記シートクッションに対して起立した使用状態又は前側に倒れて前記シートクッションに沿った格納状態となるように前記シートバックを回動可能に支持する繋ぎ部と、一端側が前記車体に連結され他端側が前記シートクッションに連結され、前記車体に対して前記シートを前後方向に移動可能に支持する脚部と、を有し、前記デッキボードは、本体ボードと、前記本体ボードの前端に揺動可能に取り付けられ先端側が前記繋ぎ部に接触されて支持される揺動ボードとを有する。車両の荷室構造は、前記シートクッションに対して前記シートバックを回動させる第1の駆動源と、前記シートクッションに対して前記脚部を回動させる第2の駆動源と、前記第1の駆動源及び前記第2の駆動源を制御して、前記使用状態及び前記格納状態の何れか一方の状態にある前記シートを他方の状態に変形させる制御部と、をさらに有する。そして、前記格納状態では、前記揺動ボードは、前記シートバックの回動に伴い前記繋ぎ部の上面に生じる露出部分で支持される。
本発明の車両の荷室構造は、シートの使用時及び格納時にシートと本体ボードとの間をフラットにすることができる。これに伴い、本発明の車両の荷室構造は、荷室における積載スペースを大きくすることができる。
本実施形態の車両の荷室(荷室構造)を斜め後方から見た斜視図であって、2つの後ろ側シートが使用状態にある場合の図である。 本実施形態の車両の荷室構造を車体の幅方向から見た図であって、後ろ側シートが使用状態にある場合の図である。 本実施形態の車両の荷室構造を車体の幅方向から見た図であって、後ろ側シートが使用状態から格納状態へ変形している場合の図である。 本実施形態の車両の荷室構造を車体の幅方向から見た図であって、後ろ側シートが格納状態にある場合の図である。 本実施形態の車両の荷室(荷室構造)を斜め後方から見た斜視図であって、2つの後ろ側シートのうち一方が使用状態、他方が格納状態にある場合の図である。 本実施形態の車両の荷室(荷室構造)を斜め後方から見た斜視図であって、2つの後ろ側シートが格納状態にある場合の図である。 本実施形態の後ろ側シートの状態を変形させる、制御部、第1モーター及び第2モーターのブロック図である。 変形例の車両の荷室構造を車体の幅方向から見た図であって、後ろ側シートが格納状態にある場合の図である。 他の変形例の車両の荷室構造を車体の幅方向から見た図であって、後ろ側シートが格納状態にある場合の図である。
≪概要≫
以下、本実施形態について説明する。まず本実施形態の車両100の荷室構造10(図1、図2等参照、以下、車両100の荷室構造10を荷室構造10という。)の機能及び構成について説明し、次いで本実施形態の荷室構造10の動作について説明し、次いで本実施形態の荷室構造10の効果について説明する。
なお、本明細書では、車両100とは、後述する車体20、後ろ側シート50その他の要素の組み合せにより構成される、いわゆる完成品を意味する。また、図面において、車両100(又は車体20)の前後方向前側を符号Ft、後ろ側を符号Rrとし、車両100を前後方向後ろ側から見て車両100(又は車体20)の幅方向の右側を符号Rs、左側を符号Lsとする。
≪本実施形態の機能及び構成≫
本実施形態の荷室構造10は、車体20内の後ろ側で、後述するデッキボード30及び後ろ側シート50(シートの一例)を境界面の一部にして車体20内に荷室LRを形成するための構造とされている。そのため、本実施形態の荷室構造10は、車体20と、デッキボード30と、後ろ側シート50とを含んで構成されている。
<車体>
本実施形態の車体20は、車両100の筐体とされている。本実施形態の車体20は、図1、図5及び図6に示されるように、一例として、3つの前側シート40と、2つの後ろ側シート50とを収容している。なお、複数の前側シート40及び複数の後ろ側シート50は、それぞれ、車体20の幅方向に並べられて、車体20内に収容されている。
<デッキボード>
本実施形態のデッキボード30は、荷室LRにおける境界面の一部(この場合は床面)を構成している。また、デッキボード30は、後ろ側シート50に対して車体20の前後方向後ろ側に配置されている。本実施形態のデッキボード30は、図2~図4に示されるように、一例として、本体ボード32と、揺動ボード34と、支持部材36とを有している。
本体ボード32は、図1及び図2に示されるように、荷室LRの床の大部分を構成する平板状の部材とされている。本体ボード32の上面は、平面とされている。また、本体ボード32は、図2~図4に示されるように、支持部材36を介して車体20に固定されている。なお、図1、図2等に示されるように、本体ボード32の前端32Aは、車体20の前後方向において、後ろ側シート50から離間した位置に位置している。
揺動ボード34は、図2~図4に示されるように、本体ボード32の前端32Aに揺動可能に取り付けられている。具体的には、揺動ボード34は、車体20の幅方向から見ると、本体ボード32の前端32Aを揺動軸として揺動可能とされている。また、揺動ボード34は、揺動ボード34の先端側(本体ボード32に取り付けられている側と反対側)が後述する後ろ側シート50の繋ぎ部56に下側から接触されて、繋ぎ部56に支持されている。
なお、揺動ボード34は、図1、図5及び図6に示されるように、各後ろ側シート50に対応するように、車体20の幅方向の各後ろ側シート50の境界を境に別々のボードとされている。別言すれば、1枚の本体ボード32に対して揺動ボード34は複数とされており、複数の揺動ボード34は複数の後ろ側シート50に対応して車体20の幅方向に並べられている。
<後ろ側シート>
本実施形態の後ろ側シート50は、搭乗者を乗車させる機能を有する他に、デッキボード30とともに、荷室LRを形成するための境界面の一部を構成する機能を有する(図1~図6参照)。具体的には、各後ろ側シート50は、図1に示されるように、両方が倒れていない状態では当該両方が荷室LRの側壁の境界面の一部として荷室LRを形成するようになっている。また、各後ろ側シート50は、図5に示されるように、一方が倒れて他方が倒れていない状態では一方が荷室LRの床の一部として、他方が荷室LRの側壁の境界面の一部として荷室LRを形成するようになっている。さらに、各後ろ側シート50は、図6に示されるように、両方が倒れている状態では当該両方が荷室の床の一部として荷室LRを形成するようになっている。
本実施形態の後ろ側シート50は、図2に示されるように、シートクッション52と、シートバック54と、繋ぎ部56と、複数の脚部58とを有している。
シートクッション52は後ろ側シート50に座った搭乗者を下側から支持する部分とされ、シートバック54はいわゆる背もたれとされている。
繋ぎ部56は、図2に示されるように、シートクッション52の後ろ側かつシートバック54の下側に配置され、シートクッション52及びシートバック54を繋いでいる。繋ぎ部56は、シャフト56Aと、シャフト56Aを支持するハウジング56Bとを有している。そして、ハウジング56Bはシートクッション52に固定され、シャフト56Aはシートバック54を回転可能に支持している。以上のとおりであるから、繋ぎ部56は、シートバック54がシートクッション52に対して起立した状態(図2参照)又はシートバック54が前側に倒れてシートクッション52に沿った状態(図4参照)となるように、シートバック54を回動可能に支持するようになっている。
ここで、シートバック54がシートクッション52に対して起立した状態とは前述の後ろ側シート50が倒れていない状態を意味し、シートバック54が前側に倒れてシートクッション52に沿った状態とは前述の後ろ側シート50が倒れている状態を意味する。本明細書では、前者の状態を使用状態といい、後者の状態を格納状態という。
ハウジング56Bは、図2~図4に示されるように、車体20の幅方向から見ると、後ろ側に突き出している矩形状の突起56B1(繋ぎ部の後ろ側の部分の一例)を有している。そして、突起56B1は、図2に示される使用状態において、揺動ボード34の先端側の下面に接触して揺動ボード34を支持するようになっている。この場合、突起56B1に支持されている揺動ボード34は、図1及び図2に示されるように、本体ボード32とともに上面に同一平面を形成するようになっている。本明細書では、後ろ側シート50が使用状態にある場合の後ろ側シート50とデッキボード30との位置関係を第1の位置関係という。
また、ハウジング56Bは、図4に示される格納状態において、使用状態時のシートバック54により露出されていなかった上側の部分が露出されるようになっている。以下の説明では、当該上側の部分を上部56B2(露出部分の一例)という。そして、上部56B2は、図4に示される格納状態において、揺動ボード34の下面に接触して揺動ボード34を支持するようになっている。この場合、上部56B2に支持されている揺動ボード34は、図4及び図6に示されるように、本体ボード32及びシートバック54とともに上面に同一平面を形成するようになっている。本明細書では、後ろ側シート50が格納状態にある場合の後ろ側シート50とデッキボード30との位置関係を第2の位置関係という。そして、図4及び図6に示される第2の位置関係では、ハウジング56Bの上部56B2は揺動ボード34により覆われ、揺動ボード34の先端はシートバック54の下端(繋ぎ部56側の端部)にほぼ位置するようになっている。また、第2の位置関係では、シートバック54は、シートクッション52よりも車体20の前後方向前側にはみ出しつつ(図4参照)、前側シート40の背面に接触又は近接するようになっている(図6参照)。さらに、本実施形態では、格納状態時におけるハウジング56Bの上部56B2の上面の位置は、使用状態時におけるハウジング56Bの突起56B1の上面の位置となるように、設定されている。
なお、第1の位置関係及び第2の位置関係の何れの関係の場合においても、揺動ボード34は本体ボード32とともに上面に同一平面を形成するようになっているが(例えば、図2及び図4参照)、これは後ろ側シート50がデッキボード30に対して相対的に移動することによる。このメカニズムについては後述する。
本実施形態の脚部58は、各後ろ側シート50につき、一対の前側脚部58A(以下、脚部58Aという。)と一対の後ろ側脚部58B(以下、脚部58Bという。)とで構成されている(図2~図4参照)。以下の説明において特に脚部58Aと脚部58Bとを区別する必要がない場合、単に各脚部58と表記する。各脚部58は、それぞれ、長尺状とされ、一端側が車体20に連結され、他端側がシートクッション52に連結されている。各脚部58は、それぞれ、車体20に連結された部分を回転軸として、回動可能とされている。すなわち、各脚部58は、車体20に対して回動可能に連結されている。以上の構成から、各脚部58と、シートクッション52と、車体20との組み合せは、いわゆるリンク機構を構成している(図2~図4参照)。また、各脚部58は、後ろ側シート50を車体20に対して前後方向に移動可能に支持するようになっている。
ここで、図2に示される使用状態では、各脚部58は、車体20の幅方向から見て、車体20の前側に倒れている状態とされている。これに対して、図4に示される格納状態では、各脚部58は、車体20の幅方向から見て、車体20の後ろ側に倒れている状態とされている。そして、格納状態における各脚部58の方が、使用状態における各脚部58に比べて、車体20の前後方向に沿っている(大きく倒れている)。
以上の構成から、本実施形態の各脚部58は、後ろ側シート50が使用状態から格納状態に変形する場合、すなわち、後ろ側シート50が図2の状態から図3の状態を経て図4の状態になる場合、前側に倒れていた状態から後ろ側に倒れるように回動しながら(時計回りに回動しながら)、後ろ側シート50を後ろ側に移動させつつ下側に移動させるようになっている。別の見方をすると、本実施形態の各脚部58は、後ろ側シート50が格納状態から使用状態に変形する場合、後ろ側に倒れていた状態から前側に倒れるように回動しながら(反時計回りに回動しながら)、後ろ側シート50を前側に移動させつつ上側に移動させるようになっている。
<その他の構成要素>
次に、その他の構成要素について説明する。前述のとおり、本実施形態の荷室構造10は、使用状態及び格納状態の何れか一方の状態にある後ろ側シート50が他方の状態に変形するようになっているが、この変形は、一例として、制御部CR、第1モーターM1(第1の駆動源の一例)及び第2モーターM2(第2の駆動源の一例)が後ろ側シート50と協働して実現されるようになっている。
ここで、第1モーターM1は、図2に示されるように、繋ぎ部56のハウジング56B内に収容されており、シートバック54を使用状態の姿勢(図2参照)から格納状態の姿勢(図4参照)に亘る範囲(以下、定められた範囲という。)で回動させるようになっている。また、第2モーターM2は、図2に示されるように、シートクッション52内に収容されて脚部58Bに連結されており、脚部58Bを定められた範囲で回動させるようになっている。
また、制御部CRは、図7に示されるように、第1モーターM1及び第2モーターM2を制御して、第1モーターM1及び第2モーターM2を回動させるようになっている。制御部CRによる第1モーターM1及び第2モーターM2の制御は、ユーザーが車体20内に取り付けられたスイッチSW(図7参照)を操作することにより行われるようになっている。なお、本実施形態のスイッチSWは、一例として、ユーザーの選択により2種類の動作のための入力が可能とされている。具体的には、通常状態にある後ろ側シート50を格納状態に変更する動作と、格納状態にある後ろ側シート50を通常状態に変更する動作とのための入力が可能とされている。
なお、制御部CR、第1モーターM1及び第2モーターM2の具体的な動作については、後述する本実施形態の動作の説明の中で説明する。
以上が、本実施形態の機能及び構成についての説明である。
≪本実施形態の動作≫
次に、本実施形態の動作について図面を参照しつつ説明する。以下、本実施形態の動作について、使用状態にある2つの後ろ側シート50が格納状態に変形する場合の動作(以下、第1の動作という。)、格納状態にある2つの後ろ側シート50が使用状態に変形する場合の動作(以下、第2の動作という。)、使用状態にある2つの後ろ側シート50のうち一方の後ろ側シート50のみが格納状態に変形する場合の動作(以下、第3の動作という。)、及び、第1~第3の動作以外の動作に分けて説明する。
<第1の動作>
第1の動作の開始時における後ろ側シート50及びデッキボード30は、図1及び図2に示される状態とされている。
まず、ユーザーがスイッチSWに通常状態にある各後ろ側シート50を格納状態に変更する動作のための入力をすると、制御部CRが第1モーターM1及び第2モーターM2を制御して第1モーターM1及び第2モーターM2が作動する(図7参照)。そうすると、第1モーターM1が駆動してシートバック54が車体20の前後方向前側に倒れるように回動し始める(図2及び図3参照)。また、第2モーターM2が駆動して脚部58Bがシートクッション52に連結された部分を回転軸として回動し始める(図2及び図3参照)。これに伴い、各脚部58と、シートクッション52と、車体20との組み合せで構成されるリンク機構が動き始める。
その結果、後ろ側シート50は、上記リンク機構の動き及びシートバック54の倒れにより、図2に示される使用状態から図3に示される変形途中状態に変形する。そして、後ろ側シート50は、図3の変形途中状態において、後ろ側かつ上側に移動する。これに伴い、繋ぎ部56の突起56B1も後ろ側かつ上側に移動する。そのため、揺動ボード34は、図3に示されるように、下側から突起56B1に押されて本体ボード32の前端32Aを揺動軸として揺動して先端側が後端に対して上側の姿勢となる。なお、この場合、シートバック54が前側に倒れることに伴い、繋ぎ部56の上部56B2が徐々に露出し始める。
さらに、第1モーターM1及び第2モーターM2が作動して作動開始から定められた期間が経過すると、図4に示されるように、上記リンク機構は畳まれた状態となり、シートバック54は前側に倒れてシートクッション52に沿った状態となる。すなわち、後ろ側シート50は、格納状態に変形する。これに伴い、後ろ側シート50は、使用状態時の場合よりも、後ろ側かつ下側に移動する。また、繋ぎ部56の上部56B2はシートバック54の変形に伴い露出するとともに揺動ボード34を下側から支持する。その結果、上部56B2に支持されている揺動ボード34は、図4及び図6に示されるように、本体ボード32及びシートバック54とともに上面に同一平面を形成する。この場合、シートバック54は、シートクッション52よりも車体20の前後方向前側にはみ出しつつ(図4参照)、前側シート40の背面に接触又は近接する(図6参照)。
以上が、第1の動作についての説明である。
<第2の動作>
第2の動作の開始時における後ろ側シート50及びデッキボード30は、図4及び図6に示される状態とされている。
まず、ユーザーがスイッチSWに格納状態にある各後ろ側シート50を通常状態に変更する動作のための入力をすると、制御部CRが第1モーターM1及び第2モーターM2を制御して第1モーターM1及び第2モーターM2が作動する(図7参照)。そうすると、第1モーターM1が駆動して倒れた状態のシートバック54が起立するように回動し始める(図4及び図3参照)。また、第2モーターM2が駆動して脚部58Bがシートクッション52に連結された部分を回転軸として回動し始める(図4及び図3参照)。この場合の第1モーターM1及び第2モーターM2の回動方向は、第1の動作の場合と逆方向とされる。これに伴い、畳まれた状態の上記リンク機構が動き始める。そして、第1モーターM1及び第2モーターM2が作動して作動開始から定められた期間が経過すると、本実施形態の荷室構造10は、図1及び図2に示される状態、すなわち、各後ろ側シート50が通常状態となる。以上のとおり、第2の動作は、前述した第1の動作と逆の動作である。そのため、本動作の場合、作動開始時の脚部58は前側に起立するように回動しながら後ろ側シート50を前側かつ上側に移動させ、作動終了時に揺動ボード34は突起56B1に下側から支持されて図2の状態となる。
以上が、第2の動作についての説明である。
<第3の動作>
第3の動作の開始時における後ろ側シート50及びデッキボード30は、図1及び図2に示される状態とされている。
まず、ユーザーがスイッチSWに通常状態にある各後ろ側シート50のうちの一方の後ろ側シート50を格納状態に変更する動作のための入力をすると、制御部CRが当該一方の後ろ側シート50の第1モーターM1及び第2モーターM2を制御して第1モーターM1及び第2モーターM2が作動する(図7参照)。そして、当該一方の後ろ側シート50は、前述した第1の動作と同様の動作をして、通常状態から格納状態に変形する。そして、第1モーターM1及び第2モーターM2が作動して作動開始から定められた期間が経過すると、本実施形態の荷室構造10は、図5に示される状態、すなわち、一方の後ろ側シート50が格納状態で他方の後ろ側シート50が通常状態となる。この場合、図5に示されるように、格納状態にある後ろ側シート50のシートバック54は、通常状態にある後ろ側シート50のシートクッション52と近接し、各上面を揃えた状態で並ぶ。
以上が、第3の動作についての説明である。
<第1~第3の動作以外の動作>
例えば、第3の動作では、一方の後ろ側シート50を左側の後ろ側シート50であるとして説明したが、一方の後ろ側シート50を右側の後ろ側シート50とする場合は第3の動作に準じた動作をすればよい。
また、図5に示される状態から図1に示される状態、すなわち、一方の後ろ側シート50が格納状態で他方の後ろ側シート50が通常状態から一方の後ろ側シート50を通常状態に変形させて他方の後ろ側シート50を変形させない場合は、一方の後ろ側シート50のみに対して前述の第3の動作をすればよい。
さらに、図5に示される状態から図6に示される状態、すなわち、一方の後ろ側シート50を変形させずに他方の後ろ側シート50を格納状態に変形させる場合、他方の後ろ側シート50のみに対して前述の第1の動作をすればよい。
以上が、本実施形態の動作についての説明である。
≪本実施形態の効果≫
次に、本実施形態の効果(後述する第1~第6の効果)について図面を参照しつつ説明する。
<第1の効果>
本実施形態の荷室構造10は、車体20、デッキボード30及び後ろ側シート50を備えていることを前提とする。そのうえで、本実施形態の荷室構造10では、後ろ側シート50とデッキボード30とが、後ろ側シート50が使用状態にある場合に前述の第1の位置関係(図1及び図2参照)を有し、後ろ側シート50が使用状態から格納状態へ変形する場合に前述の第2の位置関係(図4及び図6参照)を有する。
そして、本実施形態の荷室構造10は、前述の第1の位置関係にある場合、すなわち、後ろ側シート50が使用状態にある場合、揺動ボード34は、後ろ側シート50と本体ボード32との間に配置され、かつ、本体ボード32とともに上面に同一平面を形成する(図1及び図2参照)。また、本実施形態の荷室構造10は、前述の第2の位置関係にある場合、すなわち、後ろ側シート50が格納状態にある場合、揺動ボード34は、後ろ側かつ下側に移動した後ろ側シート50の繋ぎ部56の上部56B2に下側から支持され、かつ、本体ボード32及びシートバック54とともに上面に同一平面を形成する(図4及び図6)。
したがって、本実施形態の荷室構造10は、後ろ側シート50の使用時及び格納時に後ろ側シート50と本体ボード32との間をフラットにすることができる。これに伴い、本実施形態の荷室構造10は、使用時及び格納時の何れの場合においてもフラットになる揺動ボード34の上側のスペースを荷室LRの一部として有効活用することができる。
<第2の効果>
また、本実施形態の場合、シートクッション52に連結されている脚部58が車体20に対して回転可能に連結されている(図2~図4参照)。この場合、脚部58は、使用状態において車体20の前後方向前側に倒れた姿勢とされ(図2参照)、格納状態において車体20の前後方向に沿って車体20の前後方向後ろ側に倒れた姿勢とされている(図4参照)。そのため、後ろ側シート50が使用状態から格納状態に変形すると、繋ぎ部56は使用状態の場合よりも車体20の前後方向後ろ側かつ車体20の高さ方向下側に移動する。そして、後ろ側シート50とデッキボード30とは、格納状態時の繋ぎ部56における上部56B2の上面の位置が使用状態時の突起56B1の上面の位置となるように、設定されている。
したがって、本実施形態の荷室構造10は、後ろ側シート50の使用時及び格納時に後ろ側シート50と本体ボード32との間をフラットにすることができる。
<第3の効果>
また、本実施形態の場合、各脚部58と、シートクッション52と、車体20との組み合せはリンク機構を構成している(図2~図4参照)。そのため、本実施形態の場合、簡単な構成により前述の第2の効果を奏することができる。
<第4の効果>
また、本実施形態の場合、デッキボード30は、1枚の本体ボード32と、2つの後ろ側シート50に対応して(後ろ側シート50ごとに)車体20の幅方向に沿って並べられている2枚の揺動ボード34とを有する(図1参照)。
そのため、本実施形態では、2つの後ろ側シート50のうちの一方の後ろ側シート50が使用状態で、他方の後ろ側シート50が格納状態である場合(図5参照)、一方の後ろ側シート50に対応する揺動ボード34は起立した状態のシートバック54と本体ボード32との間にフラットな状態で配置され、他方の後ろ側シート50に対応する揺動ボード34はシートクッション52に沿って倒れたシートバック54と本体ボード32との間にフラットな状態で配置される。
したがって、本実施形態の荷室構造10は、複数の後ろ側シート50がそれぞれ異なる状態(一部が使用状態で残りが格納状態)の場合であっても、各後ろ側シート50に対応する揺動ボード34をフラットな状態にすることができる。そのため、本実施形態の荷室構造10の場合、揺動ボード34同士の境界付近に大きな隙間が形成され難いため、当該隙間からの物落ちを抑制することができる。
<第5の効果>
また、本実施形態では、後ろ側シート50が格納状態の場合にシートバック54はシートクッション52よりも車体20の前後方向前側にはみ出しつつ前側シート40に接触又は近接するように設定されている(図5及び図6参照)。また、この場合、格納状態で前側に倒れたシートバック54は、フラットな状態となる。
したがって、本実施形態の荷室構造10は、シートバック54が前側シート40に接触している場合には物落ちを防止することができ、シートバック54が前側シート40に近接している場合には物落ちを抑制することができる。
<第6の効果>
また、本実施形態では、第1モーターM1、第2モーターM2及び制御部CRを協働させることにより後ろ側シート50の変形させる(図2~図4及び図7参照)。そして、本実施形態では、スイッチSWをいわゆるユーザーインターフェイスとして荷室LRの形成を自動的に行うことができる。すなわち、本実施形態では、ユーザーによるスイッチSWの入力により、すなわち、ユーザーが直接的に後ろ側シート50を回動させることなく、荷室LRを形成することができる。
したがって、本実施形態の荷室構造10は、ユーザーの操作により自動的に荷室LRを形成することができる。
以上が、本実施形態の効果についての説明である。
以上のとおり、本発明について前述の実施形態を一例として説明したが、本発明の技術的範囲に含まれる形態は当該実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明の技術的範囲には、下記のような形態(変形例)も含まれる。
例えば、本実施形態では、後ろ側シート50の変形は、制御部CR、第1モーターM1及び第2モーターM2により後ろ側シート50が動かされて実現されるとして説明した(図2及び図7参照)。また、この場合、第2モーターM2はシートクッション52内に配置され、脚部58のうち脚部58Bに連結されているとした(図2参照)。しかしながら、制御部CRにより制御された第2モーターM2が後ろ側シート50を移動させることができれば第2モーターM2が連結されている脚部58は脚部58Bでなく、脚部58は脚部58Aでもよい。
また、制御部CRにより制御された第2モーターM2が後ろ側シート50を移動させることができれば第2モーターM2が配置されている場所はシートクッション52内ではなくてもよい。例えば、車体20に取り付けられて脚部58における車体20に連結されている部分に配置されていてもよい。
また、本実施形態では、制御部CRが第1モーターM1及び第2モーターM2をそれぞれ別個に駆動させるとして説明した(図7参照)。しかしながら、モーターを1つにして、複数の歯車によるトルク伝達機構(図示省略)によりシートバック54の回動と、脚部58の回動(リンク機構の変形)とを同時に実現できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、後ろ側シート50の変形は、制御部CR、第1モーターM1及び第2モーターM2により後ろ側シート50が動かされて実現されるとして説明した(図2及び図7参照)。しかしながら、後ろ側シート50がデッキボード30とで前述した第1の位置関係及び第2の位置関係を有するように移動可能に構成されていれば、後ろ側シート50の変形はユーザーによる手動により実現されるようにしてもよい。この変形例の場合、少なくとも前述した第1~第5の効果を奏するといえる。
また、後ろ側シート50がデッキボード30とで前述した第1の位置関係及び第2の位置関係を有するように移動可能に構成されていれば、第1モーターM1及び第2モーターM2の何れか一方をなくして、シートバック54の変形又は脚部58の変形(後ろ側シート50の移動)をユーザーによる手動により実現されるようにしてもよい。この変形例の場合、少なくとも前述した第1~第5の効果を奏するといえる。
また、本実施形態では、後ろ側シート50が車体20の幅方向に沿って2つ並べられているとして説明した(図1、図5及び図6参照)。しかしながら、後ろ側シート50は、1つ又は3つ以上であってもよい。ここで、後ろ側シート50が1つの変形例の場合、前述した第1~第6の効果のうち少なくとも第4の効果以外の効果を奏するといえる。また、後ろ側シート50が3つ以上の場合、各後ろ側シート50の数に対応するように揺動ボード34を配置すれば、当該変形例の場合、前述の第1~第6の効果を奏するといえる。
また、本実施形態では、後ろ側シート50の繋ぎ部56に後ろ側に突き出している突起56B1が形成されており、使用状態時に揺動ボード34は突起56B1に下側から支持されて本体ボード32とともに上面に同一平面を形成するとして説明した(図2参照)。しかしながら、使用状態時に揺動ボード34が後ろ側シート50に接触して支持されて本体ボード32とともに上面に同一平面を形成するようになっていれば、後ろ側シート50における揺動ボード34の支持部分は突起56B1でなくてもよい。
また、本実施形態では、図4及び図6に示される格納状態において、揺動ボード34は、繋ぎ部56の上部56B2に支持されて本体ボード32及びシートバック54とともに上面に同一平面を形成することを説明した。しかしながら、格納状態において、揺動ボードが本体ボード32及びシートバック54とともに上面に同一平面を形成すれば、当該揺動ボードは本実施形態の場合のように上部56B2に支持されなくてもよい。
例えば、図8に示される変形例の車両100Aの荷室構造10Aの場合のように、格納状態において、デッキボード30Aの揺動ボード34Aの先端側の部分34A1がシートバック54の背面54Aの下部に形成された傾斜面54A1(傾斜背面の一例)で支持されて、揺動ボード34Aが本体ボード32及びシートバック54とともに上面に同一平面を形成してもよい。ここで、傾斜面54A1は、収納状態時において、車体の前後方向の前側から後ろ側に向かうにつれて下方に傾斜する面とされている。また、例えば、図9に示される他の変形例の車両100Bの荷室構造10Bの場合のように、格納状態において、デッキボード30Bの揺動ボード34Bの先端側の部分34B1がシートバック54の背面54Aの下部に形成された傾斜面54A1で支持されて、揺動ボード34Bが本体ボード32及びシートバック54とともに上面に同一平面を形成してもよい。なお、これらの場合、揺動ボード34は、繋ぎ部56の上部56B2に接触してもしなくてもよい。
なお、各変形例の荷室構造10A、10Bの場合(図8及び図9参照)、本実施形態の荷室構造10の場合(例えば、図4参照)に比べて、格納状態時に傾斜面54A1が隠れる分、上面のフラット感が向上する。
また、図8に示される変形例の場合、揺動ボード34Aの先端側の部分34A1は、車体の幅方向から見ると、一例として円弧状とされている。これに対して、図9に示される変形例の場合、揺動ボード34Bの先端側の部分34B1の下面34B2は、格納状態時に、車体の幅方向から見ると、車体の前後方向の後ろ側から前側に向かうにつれて上方に傾斜している面とされている。そして、格納状態時の下面34B1の傾斜角度は、一例として格納状態時のシートバック54の傾斜面54A1の傾斜角度と同等に設定されている。したがって、図9に示される変形例は、図8に示される変形例の場合に比べて、格納状態時に傾斜面54A1が隠れる分、上面のフラット感が向上する。
また、前述のとおり、複数の変形例について説明したが、複数の変形例のうちの1つの変形例に他の変形例の要素を組み合せた変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、第1モーターM1及び第2モーターM2を1つのモーターにしつつ複数の歯車によるトルク伝達機構(図示省略)によりシートバック54の回動と、脚部58の回動(リンク機構の変形)とを同時に実現できるようにした変形例に、突起56B1のない繋ぎ部56を組み合せた変形例も本発明の技術的範囲に含まれるといえる。
なお、本明細書及び図面には、下記の〔付記1〕~〔付記5〕に記載された発明が含まれる。
======================================
〔付記1〕
シートと、前記シートの後ろ側に配置され、上面が平面とされるデッキボードとを備え、前記シート及び前記デッキボードを境界面の一部にして車体内に荷室を形成する車両の荷室構造であって、
前記シートは、シートクッションと、シートバックと、前記シートクッション及び前記シートバックを繋ぎつつ前記シートバックが前記シートクッションに対して起立した使用状態又は前側に倒れて前記シートクッションに沿った格納状態となるように前記シートバックを回動可能に支持する繋ぎ部と、一端側が前記車体に連結され他端側が前記シートクッションに連結され、前記車体に対して前記シートを前後方向に移動可能に支持する脚部とを有し、
前記デッキボードは、本体ボードと、前記本体ボードの前端に揺動可能に取り付けられ先端側が前記繋ぎ部に接触されて支持される揺動ボードとを有し、
前記シートと前記デッキボードとは、前記シートが前記使用状態にある場合、前記揺動ボードが前記本体ボードとともに上面に同一平面を形成する第1の位置関係を有し、前記シートが前記格納状態にある場合、前記シートが前記使用状態時よりも前記本体ボード側に位置して前記揺動ボードが前記本体ボード及び前記シートバックとともに上面に同一平面を形成する第2の位置関係を有する、
車両の荷室構造。
〔付記2〕
シートと、前記シートの後ろ側に配置され、上面が平面とされるデッキボードとを備え、前記シート及び前記デッキボードを境界面の一部にして車体内に荷室を形成する車両の荷室構造であって、
前記シートは、シートクッションと、シートバックと、前記シートクッション及び前記シートバックを繋ぎつつ前記シートバックが前記シートクッションに対して起立した使用状態又は前側に倒れて前記シートクッションに沿った格納状態となるように前記シートバックを回動可能に支持する繋ぎ部と、一端側が前記車体に連結され他端側が前記シートクッションに連結され、前記車体に対して前記シートを前後方向に移動可能に支持する脚部とを有し、
前記デッキボードは、本体ボードと、前記本体ボードの前端に揺動可能に取り付けられ先端側が前記シートバックに接触されて支持される揺動ボードとを有し、
前記シートと前記デッキボードとは、前記シートが前記使用状態にある場合、前記揺動ボードが前記本体ボードとともに上面に同一平面を形成する第1の位置関係を有し、前記シートが前記格納状態にある場合、前記シートが前記使用状態時よりも前記本体ボード側に位置して前記揺動ボードが前記本体ボード及び前記シートバックとともに上面に同一平面を形成する第2の位置関係を有する、
車両の荷室構造。
〔付記3〕
前記シートバックにおける前記繋ぎ部側の部分には、前記格納状態時に前記前後方向の前側から後ろ側に向かうにつれて下方に傾斜する傾斜背面が形成されており、
前記揺動ボードにおける先端側の部分には、前記格納状態時に前記前後方向の後ろ側から前側に向かうにつれて上方に傾斜している傾斜下面が形成されており、
前記揺動ボードは、前記格納状態時に、前記傾斜下面が前記傾斜背面に接触されて、前記シートバックに支持される、
前記付記2に記載の車両の荷室構造。
〔付記4〕
前記脚部は、前記車体及び前記シートクッションに対してそれぞれ回動可能に連結され、
前記車体と、前記シートクッションと、前記脚部とは、リンク機構を構成している、
付記1、付記2及び付記3の何れか1つに記載の車両の荷室構造。
〔付記5〕
前記シートバック及び前記脚部の何れか一方を回動させるモーター(駆動源の一例)と、
前記モーターのトルクを前記一方に対する他方に伝達するトルク伝達機構と、
前記モーターを制御して、前記使用状態及び前記格納状態の何れか一方の状態にある前記シートを他方の状態に変形させる制御部と、
を備えた付記1、付記2、付記3及び付記4の何れか1つに記載の車両の荷室構造。
======================================
10 荷室構造
10A 荷室構造
10B 荷室構造
20 車体
30 デッキボード
30A デッキボード
30B デッキボード
32 本体ボード
32A 本体ボードの前端
34 揺動ボード
34A 揺動ボード
34B 揺動ボード
34A1 揺動ボードの先端側の部分
34B1 揺動ボードの先端側の部分
34B2 揺動ボードの先端側の部分の下面(傾斜下面の一例)
36 支持部材
40 前側シート
50 後ろ側シート(シートの一例)
52 シートクッション
54 シートバック
54A シートバックの背面
54A1 シートバックの背面の傾斜面(傾斜背面の一例)
56 繋ぎ部
56A シャフト
56B ハウジング
56B1 突起(繋ぎ部の後ろ側の部分の一例)
56B2 上部(露出部分の一例)
58 脚部
58A 前側脚部
58B 後ろ側脚部
100 車両
100A 車両
100B 車両
CR 制御部
Ft 車体前後方向前側
LR 荷室
Ls 車体幅方向左側
M1 第1モーター(第1の駆動源の一例)
M2 第2モーター(第2の駆動源の一例)
Rr 車体前後方向後ろ側
Rs 車体幅方向右側
SW スイッチ

Claims (4)

  1. シートと、前記シートの後ろ側に配置され、上面が平面とされるデッキボードとを備え、前記シート及び前記デッキボードを境界面の一部にして車体内に荷室を形成する車両の荷室構造であって、
    前記シートは、シートクッションと、シートバックと、前記シートクッション及び前記シートバックを繋ぎつつ前記シートバックが前記シートクッションに対して起立した使用状態又は前側に倒れて前記シートクッションに沿った格納状態となるように前記シートバックを回動可能に支持する繋ぎ部と、一端側が前記車体に連結され他端側が前記シートクッションに連結され、前記車体に対して前記シートを前後方向に移動可能に支持する脚部と、を有し、
    前記デッキボードは、本体ボードと、前記本体ボードの前端に揺動可能に取り付けられ先端側が前記繋ぎ部に接触されて支持される揺動ボードとを有し、
    前記シートクッションに対して前記シートバックを回動させる第1の駆動源と、
    前記シートクッションに対して前記脚部を回動させる第2の駆動源と、
    前記第1の駆動源及び前記第2の駆動源を制御して、前記使用状態及び前記格納状態の何れか一方の状態にある前記シートを他方の状態に変形させる制御部と、をさらに有し、
    前記格納状態では、前記揺動ボードは、前記シートバックの回動に伴い前記繋ぎ部の上面に生じる露出部分で支持される、車両の荷室構造。
  2. 前記シートと前記デッキボードとは、前記シートが前記使用状態にある場合、前記揺動ボードが前記本体ボードとともに上面に同一平面を形成する第1の位置関係を有し、前記シートが前記使用状態から前記格納状態へ変形する場合、前記シートが前記脚部により後ろ側に移動されて前記揺動ボードが前記本体ボード及び前記シートバックとともに上面に同一平面を形成する第2の位置関係を有する、請求項1に記載の車両の荷室構造。
  3. 前記脚部は、前記車体に対して回動可能に連結され、
    前記シートが前記使用状態から前記格納状態に変形する場合、前記脚部は後側に倒れるように回動しながら前記シートを下側に移動させる、
    請求項1又は2に記載の車両の荷室構造。
  4. 前記脚部は、前記車体に対して回動可能に連結され、
    前記シートが前記格納状態から前記使用状態に変形する場合、前記脚部は前側に起立するように回動しながら前記シートを上側に移動させ、前記揺動ボードは前記シートバックの回動に伴い前記繋ぎ部の後ろ側の部分で支持される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の荷室構造。
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