JP2017129714A - 磁性トナー - Google Patents
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Abstract
Description
SPa−SPq≧+0.50・・・(1)
SPc−SPq≧+0.50・・・(2)
0.20≦|SPa−SPc|≦0.70・・・(3)
第一実施形態に係る磁性トナー(以下、単に「トナー」と記載することがある)は、静電潜像現像用トナーである。第一実施形態に係るトナーは、多数のトナー粒子から構成される粉体である。第一実施形態に係るトナーは、例えば、電子写真装置(画像形成装置)で用いることができる。
構成(A):帯電制御剤は、帯電性の官能基を有する樹脂である。非結晶性ポリエステル樹脂の溶解度パラメータSPaと、結晶性ポリエステル樹脂の溶解度パラメータSPcと、帯電制御剤の溶解度パラメータSPqとが、数式(1)、数式(2)及び数式(3)を満たす。
SPa−SPq≧+0.50・・・(1)
SPc−SPq≧+0.50・・・(2)
0.20≦|SPa−SPc|≦0.70・・・(3)
δ=(ΣEcoh/ΣV)1/2・・・(I)
数式(I)中、Ecohは、分子構造の凝集エネルギーを表し、Vは分子の体積を表す。
構成(B):高化式フローテスターで測定される溶融粘度10,000Pa・sにおいて、非結晶性ポリエステル樹脂の温度Taと、結晶性ポリエステル樹脂の温度Tcと、帯電制御剤の温度Tqとが、数式(4)及び数式(5)を満たす。
Tc<Tq<Ta・・・(4)
Ta−Tc<+40℃・・・(5)
構成(C):透過型電子顕微鏡によるトナー粒子の断面観察で得られる結晶性ポリエステル樹脂の分散径が0.1μm以下である。
構成(D):透過型電子顕微鏡によるトナー粒子の断面観察で得られる帯電制御剤の分散径が0.1μm以上である。
既に述べたように、トナー粒子は、結着樹脂と磁性粉と帯電制御剤とを含む。トナー粒子は更に内添剤を含んでよい。以下、結着樹脂、磁性粉、帯電制御剤及び内添剤を説明する。
結着樹脂は、結晶性ポリエステル樹脂及び非結晶性ポリエステル樹脂を含む。以下、結晶性ポリエステル樹脂及び非結晶性ポリエステル樹脂を説明する。
結晶性ポリエステル樹脂は、例えば、アルコール成分とカルボン酸成分との縮重合又は共縮重合によって得られる。アルコール成分としては2価又は3価以上のアルコールを使用できる。2価又は3価以上のアルコール成分の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジ1,2−プロパンジオール、ポリエチレングリコール、ポリ1,2−プロパンジオール又はポリテトラメチレングリコールのようなジオール類;ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレンビスフェノールA又はポリオキシプロピレンビスフェノールAのようなビスフェノール類;ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン又は1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンのような3価以上のアルコール類が挙げられる。
非結晶性ポリエステル樹脂を調製する場合、得られるポリエステル樹脂の結晶化を抑制する必要がある。ポリエステル樹脂の結晶化抑制方法は、特に限定されないが、一般的な結晶化抑制方法として、例えば以下の方法(イ)〜(ハ)が挙げられる。
磁性粉としては、例えば、強磁性金属、複数種の強磁性金属の合金、強磁性金属を主成分とした磁性粉、コバルト若しくはニッケルを酸化鉄にドーピングした磁性粉、強磁性金属元素を含まないが熱処理により強磁性を示すようになる合金又は二酸化クロムが挙げられる。強磁性金属としては、例えば、鉄、コバルト又はニッケルが挙げられる。鉄は、酸化鉄(例えば、マグネタイト又はフェライト)の形態で使用されてもよい。磁性粉は、これらの磁性粉の1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。トナー粒子の帯電量を調整し易いことから、磁性粉としては、マグネタイトが好ましい。
帯電制御剤は、帯電性の官能基を有する樹脂(例えば、カチオン性共重合体)である。帯電性の官能基としては、例えば、4級アンモニウム塩、カルボン酸塩又はカルボキシル基を挙げることができる。帯電性の官能基を有する樹脂としては、例えば、樹脂の繰り返し単位中に帯電性の官能基を有する樹脂が挙げられる。このような樹脂としては、例えば、4級アンモニウム塩を有するスチレン系樹脂、4級アンモニウム塩を有するアクリル酸系樹脂、4級アンモニウム塩を有するスチレン−アクリル酸系樹脂、4級アンモニウム塩を有するポリエステル樹脂、カルボン酸塩を有するスチレン系樹脂、カルボン酸塩を有するアクリル酸系樹脂、カルボン酸塩を有するスチレン−アクリル酸系樹脂、カルボン酸塩を有するポリエステル樹脂、カルボキシル基を有するスチレン系樹脂、カルボキシル基を有するアクリル酸系樹脂、カルボキシル基を有するスチレンアクリル酸系樹脂及びカルボキシル基を有するポリエステル樹脂が挙げられる。これらの帯電性の官能基を有する樹脂のうち、4級アンモニウム塩を有するスチレン−アクリル酸系樹脂又は4級アンモニウム塩を有するアクリル酸系樹脂が好ましい。これらの樹脂は、オリゴマーであってもポリマーであってもよい。また、これらの樹脂は、1種単独であっても2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ρ=(1/G)×(S/L)・・・(III)
数式(III)中、Sはペレットの断面積(cm2)を表し、Lはペレットの長さ(cm)を表す。
トナーの内添剤としては、例えば、離型剤が挙げられる。以下、離型剤について説明する。トナーは離型剤を含有していてもよい。離型剤は、例えばトナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。トナーコアのアニオン性を強めるためには、アニオン性を有するワックスを用いてトナーコアを作製することが好ましい。トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下であることが好ましく、5質量部以上20質量部以下であることがより好ましい。
次に、トナーの製造方法を説明する。トナーの製造方法は、特に限定されないが、本実施形態に係るトナーの好適な製造方法について説明する。トナーの製造法は、例えば、準備工程と、トナー粒子作製工程とを含む。
既に上述したように、準備工程は、例えば、結着樹脂を準備する。結着樹脂として、結晶性ポリエステル樹脂及び非結晶性ポリエステル樹脂を調製し、準備する。
トナー粒子作製工程は、結着樹脂と磁性粉と帯電制御剤とを含むトナー粒子を作製する工程である。トナー粒子作製工程は、非結晶性ポリエステル樹脂中に、結晶性ポリエステル樹脂、磁性粉及び帯電制御剤を良好に分散できれば特に制限されず、公知の方法を適宜採用できる。公知の方法としては、例えば、溶融混練法又は凝集法が挙げられる。トナー粒子作製工程では、任意の成分(例えば、離型剤)をトナー粒子中に分散させてもよい。
[1−1.結晶性ポリエステル樹脂C1]
4つ口フラスコを反応容器として用いた。この4つ口フラスコは、窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を備える容量2Lの反応容器である。表1に示す量(モル比)の、アルコールモノマーとして1,10−デカンジオール及び酸モノマーとしてセバシン酸を反応容器に仕込んだ。更に触媒としてジオクチル酸錫を、モノマー総量100質量部に対して1質量部反応容器に投入した。反応容器をマントルヒーター上に置き、窒素導入管より窒素ガスを反応容器内に導入して、反応容器内を窒素雰囲気とした。次いで、常圧下で、単量体の混合物を攪拌しながら反応容器の内温を140℃に昇温し、同温度で攪拌を継続して水を留去しながら6時間重合反応を行った。次いで、反応容器内の内温を200℃まで昇温速度10℃/時間で昇温しつつ反応させた。次いで、反応容器内の内温が200℃に到達してから2時間反応させた。その後、反応容器内を5kPa以下に減圧して200℃で3時間反応させた。反応容器内の内容物をバットに取り出し、室温(25℃)まで冷却し、ポリエステル樹脂C1を得た。なお、表1に結晶性ポリエステル樹脂の調製に用いた原料とその配合組成比をまとめた。表2に結晶性ポリエステル樹脂の諸物性をまとめた。
結晶性ポリエステル樹脂C2〜C9は、表1に記載のアルコールモノマー及び酸モノマーの種類、並び配合組成を変更した以外は、結晶性ポリエステル樹脂C1の調製方法と同様にして調製した。
[2−1.非結晶性ポリエステル樹脂A1]
4つ口フラスコを反応容器として用いた。この4つ口フラスコは、窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を備える容量2Lの反応容器であ表3に示す量(モル比)の、ビスフェノールA−エチレンオキサイド2モル付加物(以下、BPA−EOと記載することがある)及びビスフェノールA−プロピレンオキサイド2モル付加物(以下、BPA−POと記載することがある)、並びに酸モノマーとしてテレフタル酸、アルケニルコハク酸及びトリメリット酸を反応容器に仕込んだ。更に触媒としてジブチル錫を、モノマー総量100質量部に対して1.5質量部反応容器に投入した。反応容器をマントルヒーター上に置き、窒素導入管より窒素ガスを反応容器内に導入して、反応容器内を窒素雰囲気とした。次いで、常圧下で、単量体の混合物を攪拌しながら反応容器の内温を180℃に素早く昇温した。次いで、反応容器の内温を、180℃から210℃まで10℃/時間の速度で昇温し、水を留去しながら重合反応を行った。次いで、反応容器内の内温が210℃に到達してから反応容器内の圧力を5kPaまで減圧した。反応容器内の温度210℃及び圧力5kPaで、重縮合反応を行った。その結果、非結晶性ポリエステル樹脂A1を得た。なお、表3は、非結晶性ポリエステル樹脂の調製に用いた原料とその配合組成比を示す。表4は、非結晶性ポリエステル樹脂の諸物性を示す。
非結晶性ポリエステル樹脂A2〜A5は、表3に記載のアルコールモノマー及び酸モノマーの種類、並びに配合組成を変更した以外は、非結晶性ポリエステル樹脂A1の調製方法と同様にして調製した。
[3−1.帯電制御剤Q1]
[3−1−1.カチオン性共重合体(A−1)の調製]
4つ口フラスコを反応容器として用いた。この4つ口フラスコは、窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を備える容量2Lの反応容器である。溶媒としてイソブタノール180gを反応容器内に仕込んだ。更に、メタクリル酸ジエチルアミノエチル18gとパラトルエンスルホン酸メチル18gとを反応容器内に投入した。反応容器をマントルヒーター上に置き、窒素導入管より窒素ガスを反応容器内に導入して、反応容器内を窒素雰囲気とし、反応容器内の温度を80℃に昇温した。反応容器内の温度を80℃に維持して、反応容器内の混合物を攪拌しながら、1時間4級化反応を行った。次いで、反応容器内に窒素を導入しながら、スチレン210g、アクリル酸ブチル72g及び過酸化物系開始剤としてt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート(アルケマ吉富株式会社製)12gを反応容器内に加えた。反応容器内の温度を95℃まで昇温し、95℃(重合温度)を維持しながら反応容器内の内容物を3時間攪拌した。その結果、重合体溶液を得た。得られた重合体溶液を、反応容器内の温度140℃及び減圧(10kPa以下)の条件で、加熱及び乾燥させた。その結果、溶剤分を除去した樹脂を得た。樹脂を解砕してカチオン性共重合体(A−1)を得た。得られたカチオン性共重合体におけるスチレン単量体(M1)と、(メタ)アクリル酸エステル単量体(M2)と、(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノアルキル単量体の4級アンモニウム塩(M3)との共重合比(モル%)は、(M1+M2):M3=88.7:11.3であった。
オートクレーブを反応容器として用いた。この反応容器は、窒素導入管、攪拌器及び温度計を備える容量1Lの反応容器である。反応容器内に、部分鹸化ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製「ゴーセノール(登録商標)GH−20」)0.2gを仕込んだ。更に、反応容器内にスチレンモノマー100gと、環酸化物系ベンゾイルパーオキサイド(日油株式会社製「ナイパーBW」)15gとを含む混合物を投入した。反応容器内の内容物を攪拌しながら、反応容器内の温度を130℃に昇温して、懸濁重合を1時間行った。懸濁重合の後、反応容器内の内容物を濾過、洗浄、脱水及び乾燥した。その結果、スチレン樹脂(B−1)を得た。得られたスチレン樹脂(B−1)の質量平均分子量は、8,000であった。
フラスコを反応容器として用いた。このフラスコは、攪拌器、温度計を備える容量5Lの反応容器である。カチオン性共重合体(A−1)300gと、スチレン樹脂(B−1)(ヤスハラケミカル社製「SX−100」、質量平均分子量2,500)700gと、溶媒としてメチルエチルケトン1000gとを反応容器内に仕込んだ。反応容器をマントルヒーター上に置き、反応容器の内容物を攪拌しながら昇温した。反応容器内の溶媒が還流し始めたら、その溶媒を反応容器から排出させながら、反応容器内の温度を更に昇温した。反応容器内の温度が140℃になったところで、反応容器内の圧力が10KPa以下になるまで減圧し、溶媒を除去して、溶融した樹脂成分を得た。得られた樹脂成分を取出し、樹脂成分を冷却し、更に粉砕した。その結果、帯電制御剤Q1を得た。なお、表5は、帯電制御剤の調製に用いた原料とその配合組成比とを示す。表6は、帯電制御剤の諸物性を示す。
帯電制御剤Q2〜Q4は、スチレンモノマーの添加量100g、カチオン性共重合体の添加量300g及びスチレン樹脂の添加量700gを、それぞれ表5に記載のスチレンモノマーの添加量、カチオン性共重合体の添加量及びスチレン樹脂の添加量に変更した以外は、帯電制御剤Q1の調製と同様にして、帯電制御剤Q2〜Q4を調整した。
[4−1.トナー1]
結晶性ポリエステル樹脂C1を5質量%、非結晶性ポリエステル樹脂A1を42質量%、帯電制御剤Q1を5質量%、磁性粉(戸田工業株式会社製「マグネタイト」)を45質量%及びワックス(日油株式会社製「ニッサンエレクトール(登録商標)WEP−3」)を3質量%の配合比率で、FMミキサー(日本コークス工業株式会社製「FM−20型」)を用いて混合した。次いで、2軸混練機(池貝鉄工株式会社製「PCM−30」)を用いて、温度100℃で混合物を混練した。粗粉砕機(ホソカワケミクロン株式会社製「ロートプレックス(登録商標)」)を用いて、得られた混練物を一次粉砕した。次いで、得られた一次粉砕物を微粉砕機(フロイント・ターボ株式会社製「T−250」)を用いて、回転速度9,500rpmで得られた一次粉砕物を二次粉砕した。コアンダー効果を利用したエルボージェット分級機を用いて、得られた二次粉砕物を分級し、トナー母粒子を得た。FMミキサー(日本コークス株式会社製「FM−20型」)を用いて、得られたトナー母粒子に正帯電の疎水性シリカ(一次粒子径20nm)及び疎水性酸化チタン(一次粒子径300nm)を添加し、表面処理されたトナー1を得た。なお、疎水性シリカ及び疎水性酸化チタンは、トナー1に対する含有量がそれぞれ1質量%となるように、トナー母粒子に添加された。また、トナーの調製に用いたマグネタイトの個数平均粒径は0.25μmであった。トナーの調製に用いたマグネタイトの磁性特性は、796kA/m印加時の保持力が4.5kA/mであり、飽和磁化が82Am2/kgであり、残留磁化が4.5Am2/kgであった。マグネタイトの磁気特性は、振動試料型磁力計(東英工業株式会社製「VSM−P7−15」)を用いて測定した。
トナー2〜9及びトナーB1〜B6は、非結晶性ポリエステル樹脂A1、結晶性ポリエステル樹脂C1及び帯電制御剤Q1を、それぞれ表7に記載の非結晶性ポリエステル樹脂、結晶性ポリエステル樹脂及び帯電制御剤に変更した以外は、トナー1の調製方法と同様にして、トナー2〜9及びトナーB1〜B6を調製した。
[5−1.結晶性ポリエステル樹脂及び帯電制御剤の分散径]
まず、評価用試料を調製した。試料(トナー)と樹脂(常温硬化性のエポキシ樹脂)とを混合して、トナーが十分分散した混合物を調製した。得られた混合物をトナーが十分分散した状態及び温度40℃で2日間放置し、硬化させた。これにより試料が樹脂に包埋した硬化物を得た。硬化物を四酸化オスミウムにて染色した。ミクロノーム(ライカ株式会社製「EMUC6」)を用いて、染色した硬化物から薄片状試料を調製した。得られた薄片状試料を評価用試料とした。透過型電子顕微鏡(日本電子株式会社製「JSM−6700F」)を用いて、倍率10,000倍で、評価用試料を撮影し、トナー粒子の断面の画像を得た。得られた画像における結晶性ポリエステル樹脂の最長径を測定した。得られた複数の最長径(測定数n=100)から平均値を得た。得られた平均値を結晶性ポリエステル樹脂の分散径とした。同様にして、帯電制御剤の分散径を得た。
結晶性ポリエステル樹脂1.8gを10MPaの圧力で加圧成型し、直径1cmの円柱型の成型サンプル(体積1cm3)を作製した。作製した成型サンプルを測定用試料とした。高化式フローテスター(株式会社島津製作所製「CFT−500D」)に成型サンプルをセットした。以下の条件で測定用試料を溶融させて流出させた。このようにして複数の温度における溶融粘度を測定した。測定した溶融粘度から片対数プロット(横軸:温度、縦軸:溶融粘度の対数)を作成した。なお、測定は、温度23℃、湿度50%RHで行われた。
プランジャー荷重:20kg/cm2
ダイス細孔径:1mm
ダイスの長さ:1mm
昇温速度4.0℃/分
予熱温度:40℃
予熱時間:300秒(5分)
得られた片対数プロットから前述の読み取り方法に基づいて、結晶性ポリエステル樹脂の温度Tcを決定した。同様にして、非結晶性ポリエステル樹脂の温度Ta及び帯電制御剤の温度Tqを決定した。
質量平均分子量(Mw)は、ゲルろ過クロマトグラフィー(GPC)(東ソー株式会社製「HLC−8220GPC」)を用いて測定した。試料(結晶性ポリエステル樹脂)をテトラヒドロフラン(THF)中に入れ、約1時間静置し、溶解させた。その後、サンプル前処理用フィルター(クラボウ社製クロマトディスク 25N 非水系 ポアサイズ0.45μm)を通過させた。得られたTHF可溶成分を、GPC測定用試料とした。樹脂成分が3mg/mLとなるように試料濃度を調整した。カラムをヒートチャンバー内で安定化させて、展開溶媒としてTHFを流速1mL/分で流した。このようなカラムに、得られた測定用試料を約50〜200μL注入して、測定した。検出器にはRI(屈折率)検出器を用いた。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子量分布を数種の単分散スチレン樹脂標準試料により作成された検量線の対数値とカウント数(リテンションタイム)との関係から算出した。検量線作成用の標準スチレン樹脂試料としては、例えば、東ソー社製の分子量が3.84×106、1.09×106、3.55×105、1.02×105、4.39×104、9.10×103、2.98×103の標準スチレン樹脂試料を用いた。カラムとしては、103〜2×106の分子量領域を的確に測定するために、市販のスチレン樹脂ジェルカラムを複数本組み合わせて用いた。
[6−1.トナーの低温定着温度の測定(低温定着性の評価)]
評価機としてプリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−1370DN」)の改造機を用いた。この評価機は、定着装置をRoller−Roller方式の加熱加圧型に改造したプリンターである。評価機を用いて、線速200mm/秒、ニップ通過時間40ミリ秒、ニップ幅8mm、トナー載り量1.0mg/cm2の条件で、90g/m2の紙(A4サイズの評価用紙)に、大きさ25mm×25mm、印字率100%のソリッド画像を形成した。続けて、画像が形成された紙を定着装置に通し、画像を形成した。得られた定着後の画像を折り曲げ、1kgの分銅にて5往復し、折り目の剥がれた幅が1mm未満となるか確認した。折り目の剥がれた幅が1mm未満となる画像をコールドオフセットが発生しない画像であると評価した。定着温度の設定範囲は100℃以上200℃以下であった。詳しくは、定着装置の定着温度を100℃から徐々に上昇させて、コールドオフセットが発生せずにトナー(ソリッド画像)を紙に定着できる最低温度(最低定着温度)を決定した。得られた最低定着温度から、下記の基準に基づいてトナーの低温定着性を評価した。
○(良い):最低定着温度が145℃以下であった。
×(悪い):最低定着温度が145℃超であった。
試料(トナー)3gを容量20mLのポリ容器に秤量し、60℃に設定された恒温器内に3時間静置することで、耐熱保存性評価用の試料を得た。その後、耐熱保存性評価用の試料を、パウダーテスター(ホソカワミクロン株式会社製)のマニュアルに従い、レオスタッド目盛り2、時間30秒の条件で、200メッシュ(目開き75μm)の篩を用いて篩別した。篩別後に、篩上に残留した試料の質量を測定した。篩別前の試料の質量と、篩別後に篩上に残留した試料の質量とから、下記の数式(IV)にしたがってトナーの凝集度(質量%)を算出した。
凝集度(質量%)=(篩上に残留した試料の質量/篩別前の試料の質量)×100・・・(IV)
算出された凝集度から、下記基準にしたがってトナーの耐熱保存性を評価した。
○(良い):凝集度が10質量%以下であった。
×(悪い):凝集度が10質量%超であった。
帯電減衰は、日本工業規格JIS61340−2−1で規定されている静電気電荷拡散法を用いて測定した。静電気拡散率測定装置(株式会社ナノシーズ製「NS−D100型」)を用いて帯電減衰を測定した。上記測定装置及び試料(トナー)を常温常湿(NN、温度23℃、湿度50%RH)に12時間放置した。得られた試料を評価用試料とした。次いで、評価用試料を測定装置にセットした。評価用試料に7KVの帯電を与え、2秒後の電荷の保持状態を計測した。計測は、常温常湿環境下で実施された。トナー表面での電荷の保持状態の計測から、以下の数式(V)を用いて、電荷減衰定数αを求めた。
V=V0exp(−α√t)・・・(V)
数式(V)中、V0はトナーの初期表面電位(V)を表し、Vはトナーの表面電位(V)を表し、αは電荷減衰定数を表し、tは時間(秒)を表す。得られた電荷減衰定数をα(NN)とした。試料調製環境及び測定環境を、常温常湿(NN)環境から高温高湿(HH、温度32.5℃、湿度80%RH)環境に変更させた以外は、α(NN)の測定方法及び算出方法と同様にして、高温高湿環境での電荷減衰定数αを求めた。得られた電荷減衰定数をα(HH)とした。得られたα(NN)及びα(HH)から、以下の数式(VI)を用いて、電荷減衰定数の変化率を求めた。
変化率(%)=(α(HH)/α(NN))×100・・・(VI)
得られた変化率から、下記基準にしたがってトナーの帯電安定性を評価した。
○(良い):変化率が20%以下であった。
×(悪い):変化率が20%超であった。
Claims (5)
- 複数のトナー粒子を含有する磁性トナーであって、
前記トナー粒子は、結着樹脂と磁性粉と帯電制御剤とを含み、
前記帯電制御剤は、帯電性の官能基を有する樹脂であり、
前記結着樹脂は、非結晶性ポリエステル樹脂と、結晶性ポリエステル樹脂とを含み、
前記磁性粉の含有量は、前記結着樹脂100質量部に対して40質量部以上であり、
前記非結晶性ポリエステル樹脂の溶解度パラメータSPaと、前記結晶性ポリエステル樹脂の溶解度パラメータSPcと、前記帯電制御剤の溶解度パラメータSPqとが、数式(1)、数式(2)及び数式(3)を満たす、磁性トナー。
SPa−SPq≧+0.50・・・(1)
SPc−SPq≧+0.50・・・(2)
0.20≦|SPa−SPc|≦0.70・・・(3) - 高化式フローテスターで測定される溶融粘度10,000Pa・sにおいて、前記非結晶性ポリエステル樹脂の温度Taと、前記結晶性ポリエステル樹脂の温度Tcと、前記帯電制御剤の温度Tqとが、数式(4)及び数式(5)を満たす、請求項1に記載の磁性トナー。
Tc<Tq<Ta・・・(4)
Ta−Tc<+40℃・・・(5) - 透過型電子顕微鏡による前記トナー粒子の断面観察で得られる前記結晶性ポリエステル樹脂の分散径が0.10μm以下である、請求項1又は2に記載の磁性トナー。
- 透過型電子顕微鏡による前記トナー粒子の断面観察で得られる前記帯電制御剤の分散径が0.10μm以上である、請求項1〜3の何れか一項に記載の磁性トナー。
- 前記結着樹脂は、4級アンモニウム基を有さず、
前記帯電制御剤は、前記帯電性の前記官能基として4級アンモニウム基を有する、請求項1〜4の何れか一項に記載の磁性トナー。
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