JP2017128561A - 環状アジン化合物、その製造方法、製造中間体、及び用途 - Google Patents

環状アジン化合物、その製造方法、製造中間体、及び用途 Download PDF

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Abstract

【課題】素子を低電圧で駆動させると共に、発光効率が高く、素子を長時間駆動させる電子輸送材料の提供。
【解決手段】式(1)で表される環状アジン化合物。
Figure 2017128561

[Rは各々独立に連結/縮環していてもよいC6〜30置換/非置換芳香族炭化水素、H、D、C1〜10アルキル、C1〜10アルコキシ、C1〜10アルキルチオ(但し、一つの環におけるいずれか二つのRは連結/縮環していてもよいC6〜30置換/非置換芳香族炭化水素);Y〜Yは各々独立に=N−、=CH−(但し、いずれか一つは=N−)]
【選択図】図1

Description

本発明は、有機電界発光素子の構成成分として有用な環状アジン化合物、その製造方法、製造中間体、及び用途に関するものである。
有機電界発光素子は、発光材料を含有する発光層を正孔輸送層と電子輸送層で挟み、さらにその外側に陽極と陰極を取付けたものを基本的な構成とし、発光層に注入された正孔及び電子の再結合により生ずる励起子失活に伴う光の放出(蛍光又は燐光)を利用する素子であり、ディスプレー等へ応用されている。なお、正孔輸送層は正孔輸送層と正孔注入層に、発光層は、電子ブロック層と発光層と正孔ブロック層に、電子輸送層は電子輸送層と電子注入層に分割して構成される場合もある。
近年、トリアジン、ピリミジン、ピリジン化合物(例えば特許文献1−7)を発光層及び電子輸送層等に用いたが多数報告されているが、発光効率特性、駆動電圧特性、長寿命特性において、完全に市場要求を満たしているとは言えず、更に優れた材料が求められている。
また、熱活性遅延蛍光(TADF)を活用した有機電界発光素子にトリアジン(例えば非特許文献1)及びピリミジン化合物(例えば特許文献8)を電子輸送層等に用いた例が多数報告されているが、発光効率特性、駆動電圧特性、寿命特性において、完全に市場要求を満たしているとは言えず、トリアジン及びピリミジン化合物の改善が求められている。
特開2004−22334号公報 特開2008−280330号公報 特開2010−155826号公報 国際公開第2010/072300号パンフレット 米国公開第2014/367656号パンフレット 韓国公開第2012/158474号パンフレット 国際公開第2010/080471号パンフレット 特開2014−22666号公報
Scientific Report,3巻,2127−2132,2013年
有機電界発光素子は様々な表示機器への利用が始まっているが、長寿命化、高発光効率化、低駆動電圧化等、更なる素子の高性能化が要求されている。より具体的には、長寿命、高発光効率、低駆動電圧化、駆動時の電圧上昇抑制を達成するキャリア輸送材料の開発が要求されている。
前記キャリア輸送材料のうち電子注入材料及び電子輸送材料については、優れた電子注入性及び電子輸送特性により素子を低電圧で駆動させると共に、発光効率が高く、素子を長時間駆動させる新たな材料が望まれている。特に、燐光発光及びTADFを活用した有機電界発光素子において、長寿命化、低駆動電圧化と同時に高発光効率を実現するために、高い励起三重項準位を有する発光材料及びキャリア輸送材料が望まれている。
本発明者らは、先の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明の一般式(1)で表される環状アジン化合物が、従来公知の化合物に比べて、電子耐久性及び正孔耐久性が顕著に向上することを見いだした。また、発明者らは、本発明の一般式(1)で表される環状アジン化合物が、従来公知の化合物に比べて励起三重項準位が向上することを見出した。このような知見から、当該環状アジンン化合物を有機電界発光素子における電子輸送層として用いた場合、公知又は汎用の電子輸送材を用いた場合に比べて、有機電界発光素子が長寿命化することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記本発明の一般式(1)で表される環状アジン化合物(以下、「化合物(1)」とも称する)、その製造方法、及びそれを含有する有機電界発光素子に関するものである。
Figure 2017128561
{式中、
ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
上記以外のRは、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。}
また、本発明は、前記化合物(1)の製造方法、前記化合物(1)を工業的に製造するために極めて有用な製造中間体、及び前記化合物(1)の用途に関する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本願の化合物(1)における置換基はそれぞれ以下のように定義される。
Rにおける、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基は、縮合又は連結していてもよい環骨格のみを規定するものであり、当該芳香族炭化水素基の炭素数に別途有してもよい置換基の炭素数は含まれない。当該炭素数6〜30の芳香族炭化水素基において、単環、又はこれらが縮合又は連結したものであれば、特に限定されるものではない。
すなわち、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基は、環骨格の全炭素数が6〜30であって、単環のもの、2つ以上の環が縮合したもの、又は2つ以上の環が連結したものを含む。
当該連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基としては、特に限定するものではないが、例えば、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニル基、ナフチル基、ビナフチル基、ナフチルフェニル基、フェニルナフチル基、ナフチルビフェニル基、ビフェニルナフチル基、ジフェニルナフチル基、フェニルナフチルフェニル基、アントリル基、アントリルフェニル基、フェニルアントリル基、フェニルアントリルフェニル基、フェナントリル基、フェナントリルフェニル基、フェニルフェナントリル基、ピレニル基、フェニルピレニル基、ピレニルフェニル基、フルオレニル基、フルオレニルフェニル基、フェニルフルオレニル基、フルオランテニル基、フェニルフルオランテニル基、フルオランテニルフェニル基、ペリレニル基、フェニルペリレニル基、ペリレニルフェニル基、トリフェニレニル基、フェニルトリフェニレニル基、トリフェニレニルフェニル基、テトラセニル基、フェニルトテラセニル基、テトラセニルフェニル基、クリセニル基、フェニルクリセニル基、クリセニルフェニル基等が挙げられる。
Rにおける、炭素数3〜10のアルキル基としては、特に限定するものではないが、例えば、プロピル基(n−プロピル基、イソプロピル基)、ブチル基(n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基)、ペンチル基(n−ペンチル基、sec−ペンチル基、イソペンチル基、シクロペンチル基)、ヘキシル基(n−ヘキシル基、シクロヘキシル基)、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基、n−デシル基、ベンジル基、又はフェネチル基等が挙げられる。
Rにおける、炭素数3〜10のアルコキシ基としては、特に限定するものではないが、例えば、プロポキシ基(n−プロポキシ基、イソプロポキシ基)、ブトキシ基(n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基)、ペンチルオキシ基(n−ペンチルオキシ基、sec−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基)、ヘキシルオキシ基(n−ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基)、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基、ベンジルオキシ基、又はフェネチルオキシ基等が挙げられる。
Rにおける、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基としては、特に限定するものではないが、例えば、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、フロロメチル基、ジフロロメチル基、トリフロロメチル基、クロロエチル基、ジクロロエチル基、トリクロロエチル基、ペンタクロロエチル基、フロロエチル基、ジフロロエチル基、トリフロロエチル基、ペンタフロロエチル基、クロロプロピル基、又はフロロプロピル基等が挙げられる。
Rにおける、炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基としては、特に限定するものではないが、例えば、クロロメチルオキシ基、ジクロロメチルオキシ基、トリクロロメチルオキシ基、フロロメチルオキシ基、ジフロロメチルオキシ基、トリフロロメチルオキシ基、クロロエチルオキシ基、ジクロロエチルオキシ基、トリクロロエチルオキシ基、ペンタクロロエチルオキシ基、フロロエチルオキシ基、ジフロロエチルオキシ基、トリフロロエチルオキシ基、ペンタフロロエチルオキシ基、クロロプロピルオキシ基、又はフロロプロピルオキシ基等が挙げられる。
Rにおける、炭素数3〜10のスルフィド基としては、特に限定するものではないが、例えば、プロピルスルフィド基(n−プロピルスルフィド基、イソプロピルスルフィド基)、ブチルスルフィド基(n−ブチルスルフィド基、sec−ブチルスルフィド基、イソブチルスルフィド基、tert−ブチルスルフィド基)、ペンチルスルフィド基(n−ペンチルスルフィド基、sec−ペンチルスルフィド基、イソペンチルスルフィド基、シクロペンチルスルフィド基)、ヘキシルスルフィド基(n−ヘキシルスルフィド基、シクロヘキシルスルフィド基)、n−ヘプチルスルフィド基、n−オクチルスルフィド基、n−ノニルスルフィド基、n−デシルスルフィド基、ベンジルスルフィド基、又はフェネチルスルフィド基等が挙げられる。
Rにおいて、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、及び炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基からなる群より選ばれる置換基を有していてもよく、当該置換基は複数であってもよい。連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基上の置換基が複数個ある場合、それぞれの置換基については同一であっても異なっていてもよい。本段落で記載した置換基の定義については、前述のとおりである。
なお、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族基が有していてもよい置換基としては、電子輸送材料特性に優れる点で、フッ素原子、メチル基、ブチル基、メトキシ基、ブトキシ基、ハロゲン化メチル基、又はハロゲン化メトキシ基が好ましく、メチル基又フッ素原子がより好ましい。
ベンゼン環Aについては、電子輸送材料特性に優れる点で、下記一般式(A−1)乃至一般式(A−14)のいずれかであることが好ましい。
Figure 2017128561
(一般式(A−1)〜(A−14)中、Rは、上記一般式(1)の定義に従う。)
なお、一般式(A−1)〜(A−14)で表される置換基のうち、電子輸送特性に優れる点で、(A−4)又は(A−12)が好ましく、(A−12)がより好ましい。
ベンゼン環Bについては、電子輸送材料特性に優れる点で、下記一般式(B−1)乃至一般式(B−14)のいずれかで表される置換基であることが好ましい。
Figure 2017128561
(一般式(B−1)〜(B−14)中、Rは、上記一般式(1)の定義に従う。)
なお、一般式(B−1)〜(B−14)で表される置換基のうち、電子輸送特性に優れる点で、(B−5)、(B−10)、(B−12)、(B−13)、又は(B−14)で表される置換基が好ましい。
ベンゼン環Cについては、電子輸送材料特性に優れる点で、下記一般式(C−1)乃至一般式(C−14)のいずれかで表される置換基であることが好ましい。
Figure 2017128561
(一般式(C−1)〜(C−14)中、Rは、上記一般式(1)の定義に従う。)
なお、一般式(C−1)〜(C−14)で表される置換基のうち、電子輸送特性に優れる点で、(C−1)、(C−5)、(C−6)、(C−10)、(C−12)、(C−13)、又は(C−14)が好ましく、(C−1)又は(C−6)がより好ましく、(C−1)がより好ましい。
Figure 2017128561
{式中、
ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
上記以外のRは、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。}
Figure 2017128561
{式中、
ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
上記以外のRは、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。}
また、上記の一般式(1)、(4)、及び(6)等で表される環状アジン化合物については、電子輸送特性に優れる点で、ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、上記以外のRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)であって、尚且つRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)、又はXとの連結部位を表すことが好ましい。
Rにおける、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基は、縮合又は連結していてもよい環骨格のみを規定するものであり、当該芳香族炭化水素基の炭素数に別途有してもよい置換基の炭素数は含まれない。当該炭素数6〜17の芳香族炭化水素基において、単環、又はこれらが縮合又は連結したものであれば、特に限定されるものではない。
すなわち、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基は、環骨格の全炭素数が6〜17であって、単環のもの、2つ以上の環が縮合したもの、又は2つ以上の環が連結したものを含む。
当該連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基としては、特に限定するものではないが、例えば、フェニル基、ビフェニリル基、ナフチル基、ナフチルフェニル基、フェニルナフチル基、アントリル基、フェナントリル基、ピレニル基、フルオレニル基、又はフルオランテニル基等が挙げられる。
一般式(1)におけるRに関しては、電子輸送特性に優れる点で、ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのR、及びそれ以外のRのうち0、1、2、3、又は4個が、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、且つ上記以外のRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、又は炭素数3〜10のスルフィド基を表すことが好ましく、ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのR、及びそれ以外のRのうち0、1、2、又は3個が、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、且つ上記以外のRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、又は炭素数3〜10のスルフィド基を表すことがより好ましく、ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのR、及びそれ以外のRのうち0、1、又は2個が、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、且つ上記以外のRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、又は炭素数3〜10のスルフィド基を表すことが好ましい。
また、一般式(1)におけるRのうち、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)については、電子輸送特性や化合物の熱耐久性に優れる点で、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)であることが好ましく、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、又はフェナントリル基(これらの基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、ブチル基、メトキシ基、ブトキシ基、ハロゲン化メチル基、又はハロゲン化メトキシ基を置換基として有していてもよい)であることが好ましく、フェニル基、又はビフェニル基(これらの基は、各々独立して、フッ素原子、又はメチル基を置換基として有していてもよい)であることがより好ましく、フェニル基、又はビフェニル基であることがより好ましい。
また、一般式(1)におけるRのうち、最初に規定される連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)に該当しないものについては、水素原子、メチル基、ブチル基、メトキシ基、又はブトキシ基であることが好ましく、水素原子、メチル基、又はブチル基であることがより好ましく、水素原子であることがより好ましい。
すなわち、一般式(1)におけるRに関しては、電子輸送特性や化合物の熱耐久性に優れる点で、ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのR、及びそれ以外のRのうち0、1、2、3、又は4個が、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、且つ上記以外のRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、又は炭素数3〜10のスルフィド基を表すことが好ましく、ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのR、及びそれ以外のRのうち0、1、2、又は3個が、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、且つ上記以外のRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、又は炭素数3〜10のスルフィド基を表すことがより好ましく、ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのR、及びそれ以外のRのうち0、1、又は2個が、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、且つ上記以外のRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、又は炭素数3〜10のスルフィド基を表すことが好ましい。なお、本段落における各連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)については、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、又はフェナントリル基(これらの基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、ブチル基、メトキシ基、ブトキシ基、ハロゲン化メチル基、又はハロゲン化メトキシ基を置換基として有していてもよい)であることが好ましく、フェニル基、又はビフェニル基(これらの基は、各々独立して、フッ素原子、又はメチル基を置換基として有していてもよい)であることがより好ましく、フェニル基、又はビフェニル基であることがより好ましい。そして、本段落中における連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)に該当しないRについては、水素原子、メチル基、ブチル基、メトキシ基、又はブトキシ基であることが好ましく、水素原子、メチル基、又はブチル基であることがより好ましく、水素原子であることがより好ましい。
また、一般式(1)において、有機電界発光素子としての寿命特性に優れる点で、C環に結合するRについては、水素原子であることが好ましい。
一般式(1)において、Y、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。
一般式(1)においては、電子輸送特性に優れる点で、Y及びYがいずれも=N−を表し、Yが=CH−又は=N−であることが好ましく、Y、Y及びYがいずれも=N−であることがより好ましい。
一般式(1)で表される環状アジン化合物の具体例としては、以下の化合物1から554を例示できるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2017128561
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次に、本発明の製造方法について説明する。
本発明の環状アジン化合物(1)は、金属触媒の存在下又は塩基及び金属触媒の存在下に、次の反応式(1)で示される方法により製造することができる。
また、これ以降、一般式(2)で表される化合物については略儀的に化合物(2)と称する。なお、化合物(3)含めその他の化合物についても同義とする。
Figure 2017128561
(式中、
ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
上記以外のRは、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。
X及びYは脱離基を表す。
は、各々独立して、炭素数6〜60の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
nは1〜15の整数を表す。
Aは下記一般式(2−1)〜(2−18)で表される置換基を表す。
Figure 2017128561
(式中、
は、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)、又はXとの連結部位を表す。
、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。)
なお、Aは、一般式(1)で表される環状アジン化合物をより効率的、工業的に製造し得る点で、上記一般式(2−1)、(2−3)、(2−4)、又は(2−7)であることが好ましい。
化合物(2)は、例えば、山中宏著、「新編 ヘテロ環化合物 基礎編」,講談社,2004年に開示されている方法を用いて製造することができる。
化合物(3)は、例えば、J.Tsuji著、「Palladium Reagents and Catalysts」,John Wiley & Sons,2004年、Journal of Organic Chemistry,60巻,7508−7510,1995年、Journal of Organic Chemistry,65巻,164−168,2000年、Organic Letters,10巻,941−944,2008年、又はChemistry of Materials,20巻,5951−5953,2008年に開示されている方法を用いて製造することができる。また化合物(3)中の任意の水素原子は重水素原子に置換されていてもよい。
で表される炭素数6〜60の芳香族炭化水素基は、化合物(2)におけるAと連結することで化合物(1)を成すために必要な構成成分を表すものであり、特に限定されるものではない。
なお、当該芳香族炭化水素基の炭素数に置換基の炭素数は含まれない。当該炭素数6〜60の芳香族炭化水素基において、単環、又はこれらが縮合及び/又は連結したものであれば、特に限定されるものではない。
すなわち、炭炭素数6〜60の芳香族炭化水素基は、環骨格の全炭素数が6〜60であって、化合物(2)におけるAと連結することで化合物(1)を成すために必要な構成成分を成すことができれば、単環、又はこれらが縮合及び/又は連結していてもよい芳香族基を表わす。なお、当該炭素数6〜60の芳香族基には、別途有してもよい置換基の炭素数は含まれない。当該炭素数6〜60の芳香族基は、単環、又はこれらが縮合及び/又は連結したものであれば、特に限定されるものではない。
当該炭素数6〜60の芳香族炭化水素基としては、特に限定するものではないが、例えば、フェニル基、ビフェニリル基、ターフェニル基、クアテルフェニル基、キンクフェニル基、セキシフェニル基、セプチフェニルキ、オクチフェニル基、ノビフェニル基、デシフェニル基、ナフチル基、ビナフチル基、ナフチルフェニル基、フェニルナフチル基、ナフチルビフェニル基、ビフェニルナフチル基、ジフェニルナフチル基、フェニルナフチルフェニル基、アントリル基、アントリルフェニル基、フェニルアントリル基、フェニルアントリルフェニル基、フェナントリル基、フェナントリルフェニル基、フェニルフェナントリル基、ピレニル基、フェニルピレニル基、ピレニルフェニル基、フルオレニル基、フルオレニルフェニル基、フェニルフルオレニル基、フルオランテニル基、フェニルフルオランテニル基、フルオランテニルフェニル基、ペリレニル基、フェニルペリレニル基、ペリレニルフェニル基、トリフェニレニル基、フェニルトリフェニレニル基、トリフェニレニルフェニル基、テトラセニル基、フェニルトテラセニル基、テトラセニルフェニル基、クリセニル基、フェニルクリセニル基、クリセニルフェニル基等が挙げられる。
X及びYで表される脱離基は、反応に伴って脱離する基を表し、特に限定するものではないが、例えば、水素原子、塩素原子、臭素原子、トリフラート、ヨウ素原子、金属含有基(例えば、Li、Na、MgCl、MgBr、MgI、CuCl、CuBr、CuI、AlCl、AlBr、Al(Me)、Al(Et)、Al(Bu)、Sn(Me)、Sn(Bu)、SnF、ZnR24(R24は、ハロゲン原子を表す。ZnR24としては、ZnCl、ZnBr、ZnI等が例示できる)、Si(R21(例えば、SiMe、SiPh、SiMePh、SiCl、SiF、Si(OMe)、Si(OEt)、Si(OMe)OH等)、BFK、B(OR22(例えば、B(OH)、B(OMe)、B(OPr)、B(OBu)、B(OPh)等)、B(OR23等)等が例示できる。
X及びYで表される金属含有基には、エーテル類やアミン類などの配位子が配位していても良く、配位子の種類としては反応式(1)を阻害しないものであれば制限はない。
また、B(OR22としては、次の(I)から(VII)で示されるものが例示でき、収率がよい点で(II)で示されるものが好ましい。
Figure 2017128561
前記B(OR23としては次の(I)から(III)で示されるものが例示できる。
Figure 2017128561
これらの脱離基のうち、反応後処理の容易性、原料調達の容易さの点で、塩素原子、臭素原子、トリフラート、ヨウ素原子、B(OR22、又はB(OR23が好ましい。
なお、化合物(2)のうち、下記一般式(5)で表される環状アジン化合物が、化合物(1)を製造する製造中間体として好ましい。
Figure 2017128561
{式中、
は、各々独立して、脱離基、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、少なくとも二つのXは脱離基である。
は、脱離基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜60の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、脱離基、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
は、各々独立して、脱離基、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。}
当該化合物(5)のRについては、本願の化合物(1)を低環境負荷で効率的に製造することができるという点で、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、又はフェナントリル基(これらの基は、各々独立して、ハロゲン原子、メチル基、ブチル基、メトキシ基、ブトキシ基、ハロゲン化メチル基、又はハロゲン化メトキシ基を置換基として有していてもよい)、又はハロゲン原子であることが好ましく、フェニル基、又はビフェニル基(これらの基は、各々独立して、ハロゲン原子、又はメチル基を置換基として有していてもよい)、又はハロゲン原子であることが好ましく、ハロゲン原子を有していてもよいフェニル基又はハロゲン原子であることがより好ましい。
当該化合物(5)のRについては、本願の化合物(1)を低環境負荷で効率的に製造することができるという点で、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、ブチル基、メトキシ基、ブトキシ基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)が好ましく、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、ブチル基、メトキシ基、ブトキシ基、又はフェニル基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)であることがより好ましい。
次に反応式(1)について説明する。
反応式(1)の反応に示すように、本願発明の化合物(1)は、金属触媒の存在下又は塩基及び金属触媒の存在下に、一般式(2)で表される化合物と、一般式(3)で表される化合物とをカップリング反応を行うことで合成することが出来る。
なお、カップリング反応の効率等が優れる点で、反応式(1)の反応において、金属触媒は、パラジウム触媒、ニッケル触媒、イリジウム触媒、ロジウム触媒又は銅触媒であることが好ましく、取扱が容易である点で、パラジウム触媒、ニッケル触媒又は銅触媒であることがより好ましい。
なお、反応式(1)の反応において、塩基を加えて反応を行うことも可能であり、反応収率が向上する点で、塩基を添加することが好ましい。ただし、X及びYがB(OR22、又はSi(R21の場合は、塩基を加えることを必須とする。
また、反応式(1)の反応において、相関移動触媒を添加することもできる。相関移動触媒としては、特に限定するものではないが、例えば、18−クラウン−6−エーテル等を用いることができる。なお、その添加量としては、反応を著しく阻害しない範囲の任意の量である。
反応式(1)の反応に用いる金属触媒としては、特に限定するものではないが、例えば、パラジウム触媒、ニッケル触媒、イリジウム触媒、ロジウム触媒、銅触媒があげられる。
パラジウム触媒としては、特に限定するものではないが、例えば、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、トリフルオロ酢酸パラジウム、硝酸パラジウム等の塩を例示することができる。さらに、π−アリルパラジウムクロリドダイマー、パラジウムアセチルアセトナト、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリ(tert−ブチル)ホスフィンパラジウム及びジクロロ(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム等を例示することができる。中でも、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリ(tert−ブチル)ホスフィンパラジウム等の第三級ホスフィンを配位子として有するパラジウム錯体は収率がよい点で好ましく、入手容易である点で、トリ(tert−ブチル)ホスフィンパラジウムがさらに好ましい。
ニッケル触媒としては、特に限定するものではないが、例えば、塩化ニッケル、臭化ニッケル、塩化ニッケル水和物、ジクロロ(ジメトキシエタン)ニッケル、ジクロロ[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ニッケル、ジクロロ[1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン]ニッケル、ジクロロ[1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン]ニッケル、ジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ニッケル、[1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタン]ジカルボニルニッケル(前記5つは、第三級ホスフィンを配位子として有するニッケル錯体の一例)、ジクロロ(N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン)ニッケルがあげられる。中でも、ジクロロ(ジメトキシエタン)ニッケル、ジクロロ[1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン]ニッケル、ジクロロ(N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン)ニッケルが、カップリング反応成績に優れる点で、好ましく、入手容易である点で、ジクロロ(ジメトキシエタン)ニッケル、ジクロロ[1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン]ニッケルがさらに好ましい。
イリジウム触媒としては、特に限定するものではないが、例えば塩化イリジウム(III)、(2,2’−ビピリジン)ビス(2−フェニルピリジナト)イリジウム(III)ヘキサフルオロホスファート、ビス(トリフェニルホスフィン)イリジウム(I)カルボニルクロリド、トリス(トリフェニルホスフィン)イリジウム(I)カルボニルヒドリド、ジ−μ−クロロビス(シクロオクテン)イリジウム(I)、ジクロロテトラ(エチレン)ジイリジウム(I)、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ジイリジウム(I)ジクロリド、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ジ−μ−メトキシジイリジウム(I)、(1,5−シクロオクタジエン)(ピリジン)(トリシクロヘキシルホスフィン)イリジウム(I)ヘキサフルオロホスファート、ジクロロ(ペンタメチルシクロペンタジエニル)イリジウム(III)(ダイマー)が挙げられる。
ロジウム触媒としては、特に限定するものではないが、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロリド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)ヒドリド、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ジロジウム(I)ジクロリド、クロロビス(シクロオクテン)ロジウム(I)(ダイマー)、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)カルボニルヒドリド、ビス(トリフェニルホスフィン)カルボニルロジウム(I)クロリド、ビス[η−(2,5−ノルボルナジエン)]ロジウム(I)テトラフルオロボラート、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ロジウム(I)テトラフルオロボラート、(アセチルアセトナト)(ノルボルナジエン)ロジウム(I)、ビス(エチレン)(2,4−ペンタンジオナト)ロジウム(I)が挙げられる。
銅触媒としては、特に限定するものではないが、例えば、塩化銅、臭化銅、ヨウ化銅、酸化銅、銅トリフラートがあげられる。中でも、酸化銅、ヨウ化銅が、カップリング反応成績に優れる点で、好ましく、入手容易である点で、ヨウ化銅、又は酸化銅が更に好ましい。
なお、上記の第三級ホスフィンを配位子として有するパラジウム錯体及び第三級ホスフィンを配位子として有するニッケル錯体については、パラジウム塩、ニッケル塩又はそれらの錯化合物に第三級ホスフィンを添加して調整することができる。なお、当該調整は、反応とは別に行ったうえで反応系中に加えることもできるし、反応系中で行うこともできる。
第三級ホスフィンとしては、特に限定するものではないが、例えば、トリフェニルホスフィン、トリメチルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリ(tert−ブチル)ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、tert−ブチルジフェニルホスフィン、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン、2−(ジフェニルホスフィノ)−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、トリ(2−フリル)ホスフィン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリス(2,5−キシリル)ホスフィン、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル等を例示することができる。このうち、入手容易であり、収率がよい点で、(tert−ブチル)ホスフィン又は2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニルが好ましい。
パラジウム塩、ニッケル塩又はそれらの錯化合物に第三級ホスフィンを添加する場合、第三級ホスフィンの添加量は、パラジウム塩、ニッケル塩又はそれらの錯化合物の1モル(パラジウム若しくはニッケル原子換算)に対して0.1〜10倍モルであることが好ましく、収率がよい点で0.3〜5倍モルであることがさらに好ましい。
なお、上記の銅触媒には、別途、配位子を添加することも可能である。銅触媒に添加する配位子としては、特に限定するものではないが、例えば、2,2’−ビピリジン、1,10−フェナントロリン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、トリフェニルホスフィン、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル等を例示することができる。このうち、入手容易であり、収率がよい点で、1,10−フェナントロリンが好ましい。
反応式(1)において、用いることのできる塩基としては、特に限定するものではないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、炭酸銀等を例示することができる。このうち、収率がよい点で、炭酸カリウム、リン酸カリウム又は水酸化ナトリウムが好ましい。
反応式(1)の反応は、溶媒中で実施することが好ましい。溶媒としては、特に制限はないが、例えば、水、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、トルエン、ベンゼン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、エタノール、ブタノール又はキシレン等を例示することができ、これらを適宜組み合わせて用いてもよい。このうち、収率がよい点で、THF、1,4−ジオキサン、キシレン、トルエン及びブタノールの混合溶媒、又はキシレン及びブタノールの混合溶媒が好ましい。
反応式(1)における化合物(3)としては、特に限定するものではないが、例えば、次の3−1〜3−24で表される化合物を例示することができる。
Figure 2017128561
(これらの置換基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化メチル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化メトキシ基を置換基として有してもよい。
また、Yは、上記一般式(3)におけるYと同じ定義である。)
反応式(1)は、化合物(2)を、金属触媒の存在下又は塩基及び金属触媒の存在下、化合物(3)と反応させ、本発明の化合物(1)を製造する方法であり、鈴木−宮浦反応の反応条件を適用することにより、収率よく目的物を得ることができる。
反応式(1)で用いる金属触媒の量は、いわゆる触媒量であれば特に制限はないが、収率がよい点で、化合物(2)の1モルに対して、0.1〜0.01倍モル(金属原子換算)であることが好ましい。
塩基の使用量は特に制限はないが、化合物(3)の1モルに対して、0.1〜10倍モルであることが好ましく、収率がよい点で、1〜4倍モルであることがさらに好ましい。
反応式(1)で用いる化合物(2)と化合物(3)とのモル比に特に制限はないが、化合物(2)の脱離基1モルに対して、1〜10倍モルの化合物(3)を用いることが好ましく、収率がよい点で1〜3倍モルの化合物(3)を用いることがさらに好ましい。
なお、化合物(2)は、化合物(1)のような、有機電界発光素子の低駆動電圧性、高発光効率性、長寿命性に顕著に優れる化合物を工業的に供給するために優れた材料であり、工業的に非常に価値が高いものである。
本願発明の化合物(1)については、それぞれの反応終了後に再沈殿、濃縮、ろ過、精製等の処理を行うことで純度を高めることができる。さらに高純度化するために、必要に応じて、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー又は昇華等で精製してもよい。
本願発明の化合物(6)については、前述した反応式(1)と同様の方法で製造することができる。
Figure 2017128561
(式中、
ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
上記以外のRは、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。)
X及びYは脱離基を表す。
は、各々独立して、炭素数6〜60の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
nは1〜15の整数を表す。
Aは下記一般式(2−1’)〜(2−18’)で表される置換基を表す。
Figure 2017128561
(式中、
は、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)、又はXとの連結部位を表す。
、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。)
なお、Aは、一般式(1)で表される環状アジン化合物をより効率的、工業的に製造し得る点で、上記一般式(2−1’)、(2−3’)、(2−4’)、又は(2−7’)であることが好ましい。
本願発明は、一般式(1)で表される環状アジン化合物を含む有機電界発光素子であり、当該環状アジン化合物は電子輸送層、電子注入層、又は発光層に好ましく用いられる。
一般式(1)で表される環状アジン化合物は、有機電界発光素子の電子輸送性材料(電子輸送材料、電子注入材料等)として好ましく用いることができる。この際、組合せて用いられる陽極、正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロッキング層、発光層、発光層ドーパント、発光層ホスト、陰極等については、一般公知の材料を当業者の選択の範囲で用いることができる。
当該有機電界発光素子の構成については、従来公知のものであればよく、特に限定されない。
本発明の化合物(1)を含んでなる有機電界発光素子用薄膜の製造方法に特に限定はないが、好ましい例としては真空蒸着法による成膜を挙げることができる。真空蒸着法による成膜は、汎用の真空蒸着装置を用いることにより行うことができる。真空蒸着法で膜を形成する際の真空槽の真空度は、有機電界発光素子作製の製造タクトタイムが短く製造コストが優位である点で、一般的に用いられる拡散ポンプ、ターボ分子ポンプ、クライオポンプ等により到達し得る1×10−2〜1×10−6Pa程度が好ましいく、蒸着速度は形成する膜の厚さによるが0.005〜10nm/秒が好ましい。また、溶液塗布法によっても化合物(1)から成る有機電界発光素子用薄膜を製造することが出来る。例えば、化合物(1)を、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、トルエン、酢酸エチル又はテトラヒドロフラン等の有機溶媒に溶解し、汎用の装置を用いたスピンコート法、インクジェット法、キャスト法又はディップ法等による成膜も可能である。
本発明の一般式(1)で表される環状アジン化合物は、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン等に対する溶解度が高いため、汎用の装置を用いた、スピンコ−ト法、インクジェット法、キャスト法、ディップ法等による成膜も可能である。
本発明の効果が得られる有機電界発光素子の典型的な構造としては、基板、陽極、正孔注入層、正孔輸送層発光層、電子輸送層、及び陰極を含む。
有機電界発光素子の陽極及び陰極は、電気的な導体を介して電源に接続されている。陽極と陰極との間に電位を加えることにより、有機電界発光素子は作動する。正孔は陽極から有機電界発光素子内に注入され、電子は陰極で有機電界発光素子内に注入される。
有機電界発光素子は、典型的には基板に被せられ、陽極又は陰極は基板と接触することができる。基板と接触する電極は便宜上、下側電極と呼ばれる。一般的には、下側電極は陽極であるが、本発明の有機電界発光素子においてはそのような形態に限定されるものではない。
基板は、意図される発光方向に応じて、光透過性又は不透明であってよい。光透過特性は、基板を通してエレクトロルミネッセンス発光により確認できる。一般的には、透明ガラス又はプラスチックが基板として採用される。基板は、多重の材料層を含む複合構造であってよい。
エレクトロルミネッセンス発光を、陽極を通して確認する場合、陽極は当該発光を通すか又は実質的に通すもので形成される。
本発明において使用される一般的な透明アノード(陽極)材料は、インジウム−錫酸化物(ITO)、インジウム−亜鉛酸化物(IZO)、又は酸化錫が挙げられる。さらに、その他の金属酸化物、例えばアルミニウム又はインジウム・ドープ型酸化錫、マグネシウム−インジウム酸化物、又はニッケル−タングステン酸化物も好ましく用いられる。これらの酸化物に加えて、金属窒化物、例えば窒化ガリウム、金属セレン化物、例えばセレン化亜鉛、又は金属硫化物である、例えば硫化亜鉛を陽極として使用することができる。陽極は、プラズマ蒸着されたフルオロカーボンで改質することができる。
陰極を通してだけエレクトロルミネッセンス発光が確認される場合、陽極の透過特性は重要ではなく、透明、不透明又は反射性の任意の導電性材料を使用することができる。この用途のための導体の一例としては、金、イリジウム、モリブデン、パラジウム、白金等が挙げられる。
正孔注入層は、陽極と正孔輸送層との間に設けることができる。正孔注入層の材料は、正孔輸送層や正孔注入層等の有機材料層の膜形成特性を改善し、正孔輸送層内に正孔を注入するのを容易にするのに役立つ。正孔注入層内で使用するのに適した材料の一例としては、ポルフィリン化合物、プラズマ蒸着型フルオロカーボン・ポリマー、及びビフェニル基、カルバゾール基等芳香環を有するアミン、例えばm−MTDATA(4,4’,4’’−トリス[(3−メチルフェニル)フェニルアミノ]トリフェニルアミン)、2T−NATA(4,4’,4’’−トリス[(N−ナフタレン−2−イル)−N−フェニルアミノ]トリフェニルアミン)、トリフェニルアミン、トリトリルアミン、トリルジフェニルアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N,N’N’−テトラキス(4−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、MeO−TPD(N,N,N’N’−テトラキス(4−メトキシフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジナフチル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ビス(メチルフェニル)−N,N’−ビス(4−ノルマルブチルフェニル)フェナントレン−9,10−ジアミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(9−フェニルカルバゾール−3−イル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン等が挙げられる。
有機電界発光素子の正孔輸送層は、1種以上の正孔輸送化合物(正孔輸送材料)、例えば芳香族第三アミンを含有することが好ましい。芳香族第三アミンは、1つ以上の三価窒素原子を含有する化合物であり、この三価窒素原子は炭素原子だけに結合されており、これらの炭素原子の1つ以上が芳香族環を形成している。具体的には、芳香族第三アミンは、アリールアミン、例えばモノアリールアミン、ジアリールアミン、トリアリールアミン、又は高分子アリールアミンであってよい。
正孔輸送材料としては、1つ以上のアミノ基を有する芳香族第三アミンを使用することができる。さらに、高分子正孔輸送材料を使用することができる。例えばポリ(N−ビニルカルバゾール)(PVK)、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン等を使用することができる。
具体的には、NPD(N,N’−ビス(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン)、α−NPD(N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’ −ジアミン)、TPBi(1,3,5−トリス(1−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)ベンゼン)、TPD(N,N’−ビス(3−メチルフェニル) −N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン)等が挙げられる。
正孔注入層と正孔輸送層の間に、電荷発生層としてジピラジノ[2,3−f:2’,3’−h]キノキサリン−2,3,6,7,10,11−ヘキサカルボニトリル(HAT−CN)、7,7’,8,8’−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、2,3,5,6−テトラフルオロ−7,7’,8,8’−テトラシアノキノジメタン(F−TCNQ)等を含む層を設けてもよく、又、正孔輸送層にこれらの化合物をドープしてもよい。
有機電界発光素子の発光層は、燐光材料又は蛍光材料を含み、この場合、この領域で電子・正孔対が再結合された結果として発光を生じる。発光層は、低分子及びポリマー双方を含む単一材料から形成されていてもよいが、より一般的には、ゲスト化合物でドーピングされたホスト材料から形成されており、発光は主としてドーパントから生じ、任意の色を発することができる。
発光層のホスト材料としては、一般式(1)で表される環状アジン化合物をもちいることができる、その他の材料としては、例えば、ビフェニル基、フルオレニル基、トリフェニルシリル基、カルバゾール基、ピレニル基、又はアントラニル基を有する化合物が挙げられ、これらの材料は単独で用いることもできるし、一般式(1)で表される環状アジン化合物と混合して用いることもできる。
具体的には、DPVBi(4,4’−ビス(2,2−ジフェニルビニル)−1,1’−ビフェニル)、BCzVBi(4,4’−ビス(9−エチル−3−カルバゾビニレン)1,1’−ビフェニル)、TBADN(2−ターシャルブチル−9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン)、ADN(9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン)、CBP(4,4’−ビス(カルバゾール−9−イル)ビフェニル)、CDBP(4,4’−ビス(カルバゾール−9−イル)−2,2’−ジメチルビフェニル)、9,10−ビス(ビフェニル)アントラセン等が挙げられる。又、熱活性化遅延蛍光(TADF)を発現する化合物等も用いることが出来る。
発光層内のホスト材料は、下記に定義の電子輸送材料、上記に定義の正孔輸送材料、正孔・電子再結合をサポートする別の材料、又はこれら材料の組み合わせであってよい。
蛍光ドーパントの一例としては、ピレン、アントラセン、テトラセン、キサンテン、ペリレン、ルブレン、クマリン、ローダミン及びキナクリドン、ジシアノメチレンピラン化合物、チオピラン化合物、ポリメチン化合物、ピリリウム、又はチアピリリウム化合物、フルオレン誘導体、ペリフランテン誘導体、インデノペリレン誘導体、ビス(アジニル)アミンホウ素化合物、ビス(アジニル)メタン化合物、カルボスチリル化合物、又は熱活性化遅延蛍光(TADF)を発現する化合物等が挙げられる。
有用な燐光ドーパントの一例としては、イリジウム、白金、パラジウム、オスミウム等の遷移金属の有機金属錯体が挙げられる。
ドーパントの一例として、Alq(トリス(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウム))、DPAVBi(4,4’−ビス[4−(ジ−パラ−トリルアミノ)スチリル] ビフェニル)、ペリレン、Ir(PPy)(トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(III)、FlrPic(ビス(3,5−ジフルオロ−2−(2−ピリジル)フェニル−(2−カルボキシピリジル)イリジウム(III)等が挙げられる。
本発明の有機電界発光素子の電子輸送層を形成するのに使用する薄膜形成材料は、本発明の一般式(1)で表される環状アジン化合物を用いることができる。なお、当該電子輸送層には、他の電子輸送性材料を含んでいてもよい。他の電子輸送性材料としては、アルカリ金属錯体、アルカリ土類金属錯体、土類金属錯体等が挙げられる。
望ましいアルカリ金属錯体、アルカリ土類金属錯体、又は土類金属錯体としては、例えば、8−ヒドロキシキノリナートリチウム(Liq)、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)亜鉛、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)銅、ビス(8−ヒドロキシキノリナート)マンガン、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(2−メチル−8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)ガリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベリリウム、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)亜鉛、ビス(2−メチル−8−キノリナート)クロロガリウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)(o−クレゾラート)ガリウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)−1−ナフトラートアルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリナート)−2−ナフトラートガリウム等が挙げられる。
発光層と電子輸送層との間に、キャリアバランスを改善させる目的で、正孔阻止層を設けてもよい。正孔阻止層としては、一般式(1)で表される環状アジン化合物を用いることができる、その他の材料としては、BCP(2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン)、Bphen(4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン)、BAlq(ビス(2−メチル−8−キノリノラート)−4−(フェニルフェノラート)アルミニウム)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]キノリナート)ベリリウム)等が挙げられる。
本発明の有機電界発光素子においては、電子注入性を向上させ、素子特性(例えば、発光効率、低電圧駆動、又は高耐久性)を向上させる目的で、電子注入層を設けてもよい。
電子注入層として望ましい化合物としては、一般式(1)で表される環状アジン化合物、フルオレノン、アントラキノジメタン、ジフェノキノン、チオピランジオキシド、オキサゾール、オキサジアゾール、トリアゾール、イミダゾール、ペリレンテトラカルボン酸、フレオレニリデンメタン、アントラキノジメタン、又はアントロン等が挙げられる。また、上記に記した金属錯体やアルカリ金属酸化物、アルカリ土類酸化物、希土類酸化物、アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ土類ハロゲン化物、希土類ハロゲン化物、SiO、AlO、SiN、SiON、AlON、GeO、LiO、LiON、TiO、TiON、TaO、TaON、TaN、Cなどの各種酸化物、窒化物、及び酸化窒化物のような無機化合物も使用できる。
発光が陽極を通してのみ見られる場合、本発明において使用される陰極は、ほぼ任意の導電性材料から形成することができる。望ましい陰極材料としては、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al)混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、希土類金属等が挙げられる。
評価実施例1−1等で作製する有機電界発光素子の断面模式図である。 評価実施例2−1等で作製する有機電界発光素子の断面模式図である。 評価実施例3−1等で作製する有機電界発光素子の断面模式図である。 評価実施例4−1等で作製する有機電界発光素子の断面模式図である。 評価実施例5−1等で作製する有機電界発光素子の断面模式図である。
11.ITO透明電極付きガラス基板
12.正孔注入層
13.第一正孔輸送層
14.第二正孔輸送層
15.発光層
16.第一電子輸送層
17.第二電子輸送層
18.陰極層
21.ITO透明電極付きガラス基板
22.正孔注入層
23.第一正孔輸送層
24.第二正孔輸送層
25.発光層
26.第一電子輸送層
27.第二電子輸送層
28.陰極層
31.ITO透明電極付きガラス基板
32.正孔注入層
33.第一正孔輸送層
34.第二正孔輸送層
35.発光層
36.電子輸送層
37.陰極層
41.ITO透明電極付きガラス基板
42.正孔注入層
43.第一正孔輸送層
44.第二正孔輸送層
45.発光層
46.第一電子輸送層
47.第二電子輸送層
48.陰極層
51.ITO透明電極付きガラス基板
52.正孔注入層
53.第一正孔輸送層
54.第二正孔輸送層
55.電子阻止層
56.発光層
57.第一電子輸送層
58.第二電子輸送層
59.陰極層
以下、合成例、実施例、比較例及び参考例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
実施例1
Figure 2017128561
アルゴン気流下、2,4−ビス(5−ブロモビフェニル−3−イル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン(D−1)(2.0g)、フェニルボロン酸(0.95g)、酢酸パラジウム(14.5mg)、及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(92.4mg)をTHF(32mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(5.2mL)を添加し、78時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を水、メタノール及びヘキサンで洗浄し、目的の2,4−ビス[1,1’:3’,1’’−テルフェニル−5’−イル]−6−フェニル−1,3,5−トリアジン(E−1)の灰色粉末(収量1.94g,収率98%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.46(t,J=7.4Hz,4H),7.55−7.58(m,8H),7.59−7.66(m,3H),7.81(m,8H),8.09(s,2H),8.83(d,J=8.0Hz,2H),9.01(s,4H).
13C−NMR(CDCl)δ(ppm):126.69,127.45,127.78,128.74,128.99,129.13,130.23,132.70,136.12,137.36,140.82,142.32,171.77,171.85.
実施例2
Figure 2017128561
アルゴン気流下、2−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−2)(5.0g)、フェニルボロン酸(1.59g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(166mg)をTHF(118mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(7.9mL)を添加し、45時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取し、2−(3−クロロビフェニル−5−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−3)の灰色粉末(収量4.2g,収率85%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.46(t,J=7.4Hz,1H),7.53−7.57(m,2H),7.59−7.67(m,6H),7.74(d,J=8.3Hz,2H),7.82(s,1H),8.73(s,1H),8.80(d,J=8.2Hz,4H),8.88(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 D−3(1.0g)、5’−m−ターフェニルボロン酸(0.72g)、酢酸パラジウム(107mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(92.1mg)をTHF(24mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(1.6mL)を添加し、69時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加え、析出した固体をろ取し、目的の2−(5’’−フェニル−1,1’:5’,1’’:3’’,1’’’−クアテルフェニル−3’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−2)の灰色粉末(収量1.46g,収率99%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.41−7.49(m,3H),7.51−7.66(m,12H),7.78(d,J=8.3Hz,4H),7.84(d,J=8.3Hz,2H),7.90(s,1H),7.97(s,2H),8.13(s,1H),8.81−8.84(m,4H),9.03−9.05(m,2H).
実施例3
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−2(12.0g)、3−ビフェニルボロン酸(6.75g)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(985mg)をTHF(250mL)に懸濁し、さらに2M−炭酸カリウム水溶液(43mL)を添加し、112時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン3回、キシレン1回)することで2−(3−クロロ−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−5−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−4)の灰色粉末(収量10.9g,収率78%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.41(t,J=7.3Hz,1H),7.50(t,J=7.8Hz,2H),7.57−7.72(m,11H),7.86(s,1H),7.90(s,1H),8.75(s,1H),8.79(d,J=6.3Hz,4H),8.91(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 D−4(1.5g)、5’−m−ターフェニルボロン酸(0.99g)、酢酸パラジウム(6.9mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(29.4mg)をTHF(80mL)に懸濁し、さらに2M−炭酸カリウム水溶液(4.5mL)を添加し、20時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、2−(5’−フェニル−1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’:3’’’,1’’’’−キンクフェニル−5’’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−3)の灰色粉末(収量1.91g,収率92%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.37−7.81(m,24H),7.89(s,1H),7.97(s,2H),8.00(s,1H),8.15(s,1H),8.81(d,J=6.3Hz,4H),9.05(s,2H).
実施例4
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−2(12g)、2−ビフェニルボロン酸(6.75g)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(991mg)をTHF(300mL)に懸濁し、さらに2M−炭酸カリウム水溶液(42.6mL)を添加し、75時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水、メタノール、ヘキサンを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで2−(3−クロロ−1,1’:2’,1’’−ターフェニル−5−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−5)の灰色粉末(収量10.58g,収率75%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.18(m,1H),7.23−7.29(m,4H),7.39(s,1H),7.49−7.58(m,10H),8.45(s,1H),8.57(s,1H), 8.70(d,J=6.5Hz,4H).
アルゴン気流下、化合物 D−5(1.5g)、5’−m−ターフェニルボロン酸(0.99g)、酢酸パラジウム(6.9mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(29.3mg)をTHF(50mL)に懸濁し、さらに2M−炭酸カリウム水溶液(4.5mL)を添加し、20時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、2−(5’−フェニル−1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’:2’’’,1’’’’−キンクフェニル−5’’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−4)の灰色粉末(収量1.9g,収率90%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.18(m,1H),7.27−7.33(m,4H),7.42(t,J=7.4Hz,2H),7.50−7.65(m,16H),7.69(d,J=8.3Hz,4H),7.73(m,1H),7.80(s,1H), 8.77(d,J=6.4Hz,4H),8.79(s,1H),8.88(s,1H).
実施例5
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−2(5.0g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.15g)、酢酸カリウム(2.44g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(166mg)を1,4−ジオキサン(118mL)に懸濁し、18時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、固体を濾別し、溶媒を減圧留去した。得られた混合物をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム、ヘキサン)にて精製したところ、目的の2−[3−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−6)の灰色粉末(収量3.62g,収率65%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):1.42(s,12H),7.59−7.65(m,6H),8.03(s,1H),8.80(d,J=8.8Hz,4H),8.83(s,1H),9.01(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 D−6(1.50g)、2,6−ジクロロ−1−ヨードベンゼン(0.96g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(44.8mg)をTHF(16mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(2.1mL)を添加し、20時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をトルエンに溶解させ、不溶成分を濾別した。その後、濾液を濃縮し、MeOHで晶析させた。これを濾取することで、目的の2−(2’,5,6’−トリクロロビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−7)の灰色粉末(収量0.99g,収率64%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.34(t,J=8.1Hz,1H),7.49(d,J=8.1Hz,2H),7.52(s,1H),7.60−7.66(m,6H),8.57(s,1H),8.78(d,J=8.2Hz,4H),8.83(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 D−7(0.98g)、フェニルボロン酸(1.10g)、酢酸パラジウム(9.0mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(57.3mg)をTHF(20mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(6.0mL)を添加し、69時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取することで、目的の2−(6’’−フェニル−1,1’:5’,1’’:2’’,1’’’−クアテルフェニル−3’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−5)の灰色粉末(収量1.18g,収率96%)を得た。
H−NMR(THF−d)δ(ppm):7.13−7.26(m,12H),7.30(s,1H),7.31−7.41(m,3H),7.55−7.64(m,9H),8.28(s,1H),8.61(s,1H),8.68(d,J=8.2Hz,4H).
実施例6
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−6(1.50g)、2,4−ジクロロ−1−ブロモベンゼン(0.79g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(44.8mg)をTHF(16mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(2.1mL)を添加し、20時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をトルエンに溶解させ、不溶成分を濾別した。その後、濾液を濃縮し、MeOHで晶析させた。これを濾取することで、目的の2−(2’,4’,5−トリクロロビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−8)の灰色粉末(収量1.25g,収率80%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.40−7.41(m,2H),7.57−7.66(m,8H),8.69(s,1H),8.76−8.79(m,5H).
アルゴン気流下、化合物 D−8(1.14g)、フェニルボロン酸(1.28g)、酢酸パラジウム(10.5mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(66.9mg)をTHF(23mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(7.0mL)を添加し、4時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取し、2−(4’’−フェニル−1,1’:5’,1’’:2’’,1’’’−クアテルフェニル−3’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−6)の灰色粉末(収量1.34g,収率93%)を得た。
H−NMR(THF−d)δ(ppm):7.11(t,J=7.3Hz,1H),7.19−7.41(m,12H),7.46−7.54(m,6H),7.56(s,1H),7.66−7.72(m,5H),8.64(s,1H),8.68(d,J=8.1Hz,4H),8.78(s,1H).
実施例7
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−6(2.0g)、2,4,6−トリクロロ−1−ブロモベンゼン(1.57g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(59.8mg)をTHF(21mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(2.8mL)を添加し、19時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加え、析出した固体をろ取した。その後、トルエンで再結晶することで、目的の2−(2’,4’,5,6’−テトラクロロビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−9)の灰色粉末(収量1.66g,収率75%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.49(s,1H),7.51(s,2H),7.57−7.66(m,6H),8.53(s,1H),8.77(d,J=8.2Hz,4H),8.83(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 D−9(1.64g)、フェニルボロン酸(2.29g)、酢酸パラジウム(14.1mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(89.7mg)をTHF(31mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(13mL)を添加し、115時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、溶媒を減圧留去し、析出した固体をろ取し、水、メタノール及びヘキサンで洗浄した。その後、トルエンで再結晶することで。目的の2−(4’’,6’’−ジフェニル−1,1’:5’,1’’:2’’,1’’’−クアテルフェニル−3’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−7)の灰色粉末(収量1.15g,収率53%)を得た。
H−NMR(THF−d)δ(ppm):7.16(t,J=7.4Hz,2H),7.25−7.43(m,14H),7.45(s,1H),7.51(t,J=7,4Hz,2H),7.59−7.67(m,6H),7.85−7.87(m,4H),8.42(s,1H),8.70(s,1H),8.76(d,J=8.1Hz,4H).
実施例8
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−10(1.5g)、2,4−ジクロロ−1−ブロモベンゼン(0.66g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(37.5mg)をTHF(27mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(1.8mL)を添加し、67時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をトルエンに溶解させ、不溶成分を濾別した。その後、濾液を濃縮し、MeOHで晶析させた。これを濾取することで、目的の2−(2,2’’,4,4’’−テトラクロロ−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−5’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−11)の灰色粉末(収量0.62g,収率39%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.41(dd,J=8.2,2.1Hz,2H),7.49(d,J=8.2Hz,2H),7.56−7.64(m,8H),7.74(s,1H),8.78(d,J=8.2Hz,4H),8.84(s,2H).
アルゴン気流下、化合物 D−11(0.61g)、フェニルボロン酸(0.62g)、酢酸パラジウム(4.6mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(29.3mg)をTHF(10mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(3.4mL)を添加し、23時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(4’’’,5’−ジフェニル−1,1’:2’,1’’:3’’,1’’’:2‘’’,1’’’’−キンクフェニル−3’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−8)の灰色粉末(収量45g,収率58%)を得た。
H−NMR(THF−d)δ(ppm):7.08−7.13(m,2H),7.20−7.26(m,10H),7.28(d,J=8.0Hz,2H),7.30(s,1H),7.33−7.37(m,4H),7.44−7.51(m,6H),7.60(dd,J=8.0,2.0Hz,2H),7.64(d,J=8.2Hz,4H),7.65(d,J=2.0Hz,2H),8.36(s,2H),8.57(d,J=8.2Hz,4H).
実施例9
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−12(1.50g)、2,5−ジクロロ−1−ブロモベンゼン(0.73g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(41.2mg)をTHF(29mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(2.0mL)を添加し、23時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(2,5−ジクロロ−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−5’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−13)の灰色粉末(収量1.39g,収率89%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.37(dd,J=8.6、2.5Hz,1H),7.46(t、J=7.4Hz,1H),7.51(d、J=8.6Hz,1H),7.53−7.64(m、9H),7.80(d、J=8.4Hz,2H),7.90(s、1H),8.79−8.82(m、5H),9.05(s、1H).
アルゴン気流下、化合物 D−13(1.39g)、4−ビフェニルボロン酸(1.24g)、酢酸パラジウム(11.7mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(74.8mg)をTHF(26mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(4.4mL)を添加し、91時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取し、目的の2−(5’’−ビフェニル−4−イル−1,1’:3’,1’’:2’’,1’’’:4’’’,1’’’’−キンクフェニル−5’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−9)の灰色粉末(収量1.96g,収率98%)を得た。
H−NMR(THF−d)δ(ppm):7.11(t,J=7.3Hz,1H),7.18−7.23(m,4H),7.26−7.30(m,2H),7.33(t,J=8.5Hz,4H),7.38−7.53(m,12H),7.58−7.60(m,3H),7.65(s,1H),7.66(d,J=8.5Hz,2H),7.78(dd,J=8.0,1.9Hz,1H),7.81(d,J=8.5Hz,2H),7.94(d,J=1.9Hz,1H),8.66(d,J=8.2Hz,4H),8.71(s,1H),8.80(s,1H).
実施例10
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−6(1.36g)、2,5−ジクロロ−1−ブロモベンゼン(0.72g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(44.8mg)をTHF(15mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(1.9mL)を添加し、22時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(2’,5,5’−トリクロロビフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−14)の灰色粉末(収量1.12g,収率79%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.37(dd,J=8.6,2.5Hz,1H),7.47(d,J=2.5Hz,1H),7.49(d,J=8.6Hz,1H),7.58−7.67(m,7H),8.70(s,1H),8.77−8.81(m,5H).
アルゴン気流下、化合物 D−14(1.12g)、フェニルボロン酸(1.26g)、酢酸パラジウム(10.3mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(65.6mg)をTHF(23mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(6.9mL)を添加し、122時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(5’’−フェニル−1,1’:3’,1’’:2’’,1’’’−クアテルフェニル−5’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−10)の灰色粉末(収量0.88g,収率63%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.22−7.26(m、1H),7.29−7.53(m、12H),7.57−7.65(m、8H),7.75−7.77(m、3H),7.90(s、1H),8.71(s、1H),8.75(d、J=8.1Hz,4H),8.86(s、1H).
実施例11
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−2(1.50g)、4−ビフェニルボロン酸(0.77g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(49.8mg)をTHF(36mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(2.4mL)を添加し、46時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(3−クロロ−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−5−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−15)の灰色粉末(収量1.64g,収率93%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.41(t,J=7.4Hz,1H),7.49−7.53(m,2H),7.59−7.66(m,6H),7.70(d,J=8.3Hz,2H),7.78(d,J=8.6Hz,2H),7.83(d,J=8.6Hz,2H),7.87(s,1H),8.75(s,1H),8.82(d,J=8.1Hz,4H),8.94(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 D−15(1.45g)、5’−m−ターフェニルボロン酸(0.88g)、酢酸パラジウム(13.1mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(83.6mg)をTHF(29mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(1.9mL)を添加し、48時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(5’−フェニル−1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’:4’’’,1’’’’−キンクフェニル−5’’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−11)の灰色粉末(収量1.70g,収率84%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.38−7.46(m,3H),7.49−7.55(m,6H),7.58−7.67(m,6H),7.72(d,J=8.4Hz,2H),7.77−7.80(m,4H),7.80(d,J=8.5Hz,2H),7.91(s、1H),7.92(d,J=8.5Hz,2H),7.98(s,2H),8.18(s,1H),8.83(d,J=8.0Hz,4H),9.06(s,1H),9.09(s,1H).
実施例12
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−12(3.0g)、ブロモ−3,5−ジクロロベンゼン(1.46g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(82.3mg)をTHF(59mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(3.9mL)を添加し、92時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(3,5−ジクロロ−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−5’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−16)の灰色粉末(収量2.73g,収率88%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.45(t,J=1.9Hz,1H),7.48(t,J=7.4Hz,1H),7.56−7.66(m,8H),7.67(d,J=1.9Hz,2H),7.80(d,J=8.3Hz,2H),7.97(s,1H),8.81(d,J=8.1Hz,4H),8.88(s,1H),9.04(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 D−16(0.50g)、2−ナフタレンボロン酸(0.39g)、酢酸パラジウム(4.2mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(27.0mg)をTHF(9.4mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(1.5mL)を添加し、116時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−[3,5−ジ(2−ナフチル)−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−5’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−12)の灰色粉末(収量0.55g,収率82%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.41(t,J=7.4Hz,1H),7.45−7.59(m,12H),7.79(d,J=8.1Hz,2H),7.84−7.93(m,6H),7.95(d,J=8.6Hz,2H),8.06(s,2H),8.09(s,1H),8.13(s,1H),8.20(s,2H),8.76(d,J=8.1Hz,4H),8.99(s,1H),9.05(s,1H).
実施例13
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−12(1.12g)、4’−ヨード−5’−フェニル−1,1’:2’,1’’−ターフェニル(1.04g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(30.8mg)をTHF(22mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(1.5mL)を添加し、24時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(4’’,5’’−ジフェニル−1,1’:3’,1’’:2’’,1’’’−クアテルフェニル−5’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−13)の灰色粉末(収量1.00g,収率66%)を得た。
H−NMR(THF−d)δ(ppm):7.21−7.40(m,14H),7.44−7.49(m,4H),7.59−7.68(m,9H),7.79(s,1H),7.84(s,1H),8.74(s,1H),8.80(dmJ=8.2Hz,4H),8.94(s,1H).
実施例14
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−16(0.27g)、2,3−ジメトキシフェニルボロン酸(0.22g)、酢酸パラジウム(2.3mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(14.6mg)をTHF(2.5mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(0.8mL)を添加し、22時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(2’’’,3’’’−ジメトキシ−5’’−(2,3−ジメトキシフェニル)−1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’−クアテルフェニル−5’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−14)の白色固体(収量0.28g,収率76%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):3.78(s,6H),3.96(s,6H),6.99(dd,J=7.7,2.1Hz,2H),7.14(dd,J=7.7,2.1Hz,2H),7.18(t,J=7.7Hz,2H),7.45(t,J=7.4Hz,1H),7.54−7.66(m,8H),7.82(d,J=8.2Hz,2H),7.85(s,1H),8.01(s,2H),8.13(s,1H),8.82(d,J=8.0Hz,4H),8.99(s,1H),9.08(s,1H).
実施例15
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−16(1.0g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.0g)、酢酸カリウム(0.78g)、酢酸パラジウム(8.5mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(53.9mg)をTHF(9.4mL)に懸濁し、21時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧留去した。その後、メタノールを加え、析出物を濾取し、水、メタノール及びヘキサンで洗浄した。濾取物を再結晶(トルエン)することで、目的の2−[3,5−ジ(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−5’−イル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−17)の灰色粉末(収量0.74g,収率55%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):1.39(s,24H),7.46(t,J=7.4Hz,1H),7.53−7.66(m,8H),7.82(d,J=8.2Hz,2H),8.07(s,1H),8.31(s,2H),8.37(s,1H),8.83(d,J=8.1Hz,4H),8.96(s,1H),9.00(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 D−17(0.28g)、3,4,5−トリフルオロベンゼン(100μL)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(5.4mg)をTHF(3.9mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(0.6mL)を添加し、93時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−[3,4,5−トリフルオロ−5’−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’−ターフェニル−5’’−イル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−15)の灰色粉末(収量0.10g,収率36%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm): 7.35(dd,J=8.5,6.4Hz,4H),7.49(t,J=7.4Hz,1H),7.56−7.67(m,9H),7.82(d,J=8.2Hz,2H),7.89(s,2H),8.06(s,1H),8.81(d,J=8.2Hz,4H),9.00(s,1H),9.04(s,1H).
実施例16
Figure 2017128561
アルゴン気流下、2,4−ビス(5−ブロモビフェニル−3−イル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン(D−1)(1.50g)、4−ビフェニルボロン酸(1.15g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(34.0mg)をTHF(24mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(3.9mL)を添加し、143時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を水、メタノール及びヘキサンで洗浄した後、再結晶(o−キシレン)することで、目的の2,4−ビス[1,1’:3’,1’’:4’’,1’’’−クアテルフェニル−5’−イル]−6−フェニル−1,3,5−トリアジン(E−16)の灰色粉末(収量1.43g,収率77%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.39(t,J=7.4Hz,2H),7.44−7.52(m,6H),7.58(dd,J=7.8,7.4Hz,4H),7.64−7.70(m,3H),7.77(d,J=7.8Hz,4H),7.87(d,J=8.4Hz,4H),7.95(d,J=8.2Hz,4H),8.04(d,J=8.4Hz,4H),8.30(s,2H),8.94(d,J=8.1Hz,2H),9.16(s,2H),9.21(s,2H).
実施例17
Figure 2017128561
アルゴン気流下、2,4−ビス(5−ブロモビフェニル−3−イル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン(D−1)(0.31g)、5’−m−ターフェニルボロン酸(0.30g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(7.0mg)をTHF(10mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(0.7mL)を添加し、45時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を水、メタノール及びヘキサンで洗浄した後、再結晶(o−キシレン)することで、目的の2,4−ビス[5’’−フェニル−1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’−クアテルフェニル−5’−イル]−6−フェニル−1,3,5−トリアジン(E−17)の灰色粉末(収量0.17g,収率36%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.39(m,6H),7.47−7.53(m,12H),7.58−7.64(m,3H),7.75(d,J=8.2Hz,8H),7.82(d,J=8.2Hz,4H),7.88(s,2H),7.97(s,4H),8.15(s,2H),8.84(d,J=8.0Hz,2H),9.06(s,2H),9.09(s,2H).
実施例18
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 F−1(2.00g)、4−ビフェニルボロン酸(1.03g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(66.6mg)をTHF(47mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(3.2mL)を添加し、21時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(3−クロロ−1,1’:4’,1’’−ターフェニル−5−イル)−4,6−ジフェニル−ピリミジン(F−2)の薄褐色固体(収量2.03g,収率86%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.40(t,J=7.4Hz,1H),7.50(t,J=7.6Hz,2H),7.56−7.63(m,6H),7.69(d,J=8.2Hz,2H),7.76(d,J=8.5Hz,2H),7.78(s,1H),7.82(d,J=8.5Hz,2H),8.09(s,1H),8.32(d,J=7.7Hz,4H),8.71(s,1H),8.90(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 F−2(1.00g)、5’−m−ターフェニルボロン酸(0.61g)、酢酸パラジウム(9.1mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(57.8mg)をTHF(20mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(1.3mL)を添加し、68時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(5’−フェニル−1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’:4’’’,1’’’’−キンクフェニル−5’’−イル)−4,6−ジフェニル−ピリミジン(G−1)の白色粉末(収量1.07g,収率77%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.40(t,J=7.4Hz,1H),7.42(t,J=7.4Hz,2H),7.48−7.62(m,12H),7.71(d,J=8.3Hz,2H),7.77−7.79(m,6H),7.89(s,1H),7.92(d,J=8.4Hz,2H),7.99(s,2H),8.09(s,1H),8.10(s,1H),8.34(d,J=7.7Hz,4H),9.03(s,1H),9.04(s,1H).
実施例−19
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 F−3(2.00g)、5’−m−ターフェニルボロン酸(1.44g)、酢酸パラジウム(21.4mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(136.6mg)をTHF(48mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(3.5mL)を添加し、95時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(5’’−フェニル−1,1’:5’,1’’:3’’,1’’’−クアテルフェニル−3’−イル)−4,6−ジフェニル−ピリミジン(G−2)の白色粉末(収量2.66g,収率91%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.40−7.47(m,3H),7.50−7.61(m,12H),7.78(d,J=8.3Hz,4H),7.84(d,J=8.3Hz,2H),7.88(s,1H),7.98(s,2H),8.05(s,1H),8.10(s,1H),8.31−8.35(m,4H),8.99(s,1H),9.02(s,1H).
実施例−20
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−2(1.2g)、5’−m−ターフェニルボロン酸(2.38g)、酢酸パラジウム(22.0mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(126mg)をTHF(500mL)に懸濁し、さらに2M−炭酸カリウム水溶液(8.6mL)を添加し、186時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、溶媒を減圧留去し、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、2−(5’,5’’’−ジフェニル−1,1’:3’,1’’:3’’,1’’’:3’’’,1’’’’−キンクフェニル−5’’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−18)の灰色粉末(収量1.37g,収率63%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.42(t,J=7.6Hz,4H),7.51(t,J=7.8Hz,8H),7.56−7.65(m,6H),7.77(d,J=6.4Hz,8H),7.90(s,2H),7.97(s,4H),8.19(s,1H),8.81(d,J=6.3Hz,4H),9.08(s,2H).
実施例−21
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−2(7.33g)、5’−m−ターフェニルボロン酸(5.23g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(243mg)をTHF(346mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(12.7mL)を添加し、139時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(o−キシレン)することで、目的の2−(5−クロロ−5’−フェニル−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−3−イル)−4,6−ジフェニル−トリアジン(D−18)の白色粉末(収量8.80g,収率89%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.44(t,J=7.4Hz,2H),7.51−7.55(m,4H),7.58−7.67(m,6H),7.75−7.78(m,4H),7.89−7.91(m,4H),8.78−8.82(m,5H),8.95(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 D−18(2.50g)、2,4,6−トリメチルフェニルボロン酸(0.86g)、酢酸パラジウム(19.6mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(125mg)をTHF(44mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(3.5mL)を添加し、24時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(2,4,6−トリメチル−5’’−フェニル−1,1’:5’,1’’:3’’,1’’’−クアテルフェニル−3’−イル)−4,6−ジフェニル−トリアジン(E−19)の白色粉末(収量2.51g,収率87%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):2.18(s,6H),2.41(s,3H),7.07(s,2H),7.43(t,J=7.4Hz,2H),7.50−7.65(m,10H),7.75−7.78(m,5H),7.88(s,1H),7.96(s,2H),8.64(s,1H),8.80(dmJ=8.2Hz,4H),9.08(s,1H).
実施例−22
Figure 2017128561
アルゴン気流下、化合物 D−18(5.00g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.66g)、酢酸カリウム(2.14g)、酢酸パラジウム(19.6mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(83.3mg)をTHF(44mL)に懸濁し、22時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、溶媒を減圧留去した。その後、水及びクロロホルムで分液抽出し、溶媒を減圧留去した。これをカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/ヘキサン)で生成することで、目的の2−[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5’−フェニル−1,1’:3’,1’’−ターフェニル−3−イル]−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−19)の灰色粉末(収量3.99g,収率69%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):1.44(s,12H),7.43(t,J=7.4Hz,2H),7.53(t,J=7.4Hz,4H),7.58−7.66(m,6H),7.78(d,J=8.3Hz,4H),7.87(s,1H),7.94(s,2H),8.35(s,1H),8.83(d,J=8.0Hz,4H),9.15(s,1H),9.17(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 D−19(3.99g)、2,6−ジクロロ−ヨードベンゼン(1.80g)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(84.4mg)をTHF(30mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(4.0mL)を添加し、96時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(2,6−ジクロロ−5’’−フェニル−1,1’:5’,1’’:3’’,1’’’−クアテルフェニル−3’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(D−20)の灰色粉末(収量3.27g,収率80%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm): 7.34(dd、J=8.5,7.7Hz,1H),7.42(t、J=7.4Hz,2H),7.50−7.65(m、12H),7.77(d、J=8.3Hz,4H),7.85(s、1H),7.88(s、1H),7.96(s、2H),8.72(s、1H),8.80(d、J=8.1Hz,4H),9.14(s、1H).
アルゴン気流下、化合物 D−20(3.27g)、フェニルボロン酸(1.23g)、酢酸パラジウム(21.5mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(137mg)をTHF(48mL)に懸濁し、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(6.7mL)を添加し、48時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びメタノールを加え、析出した固体をろ取した。得られた固体を再結晶(トルエン)することで、目的の2−(3’,5’’’−ジフェニル−1,1’:2’,1’’:5’’,1’’’:3’’’,1’’’’−キンクフェニル−3’’−イル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(E−20)の灰色粉末(収量3.27g,収率89%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm): 7.16(t、J=7.2Hz,2H),7.24−7.32(m,8H),7.42(t,J=7.4Hz,2H),7.47(s,2H),7.50−7.67(m,14H),7.78(d,J=8.3Hz,4H),7.90(s,1H),8.40(s,1H),8.74−8.76(m,5H).
実施例−23
Figure 2017128561
大気下、3−ブロモ−5−クロロベンズアルデヒド(10.0g)、及びアセトフェノン(5.55g)を酢酸(92mL)に懸濁させ、そこに濃硫酸(22.6mL)を滴下した後、16時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出物を濾取した。濾取物を水で洗浄することで、目的の(E)−3−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−1−フェニル−2−プロペン−1−オン(D−21)の薄黄色粉末(収量13.5g,収率91%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.53(d,J=15.7Hz,1H),7.51−7.56(m,4H),7.63(t,J=7.4Hz,1H),7.66(d,J=15.7Hz,1H),7.67(s,1H),8.02−8.05(m,2H).
大気下、化合物 D−21(6.43g)、及び1−フェナシルピリジニウムブロミド(8.34g)をDMF(57mL)に懸濁させ、そこに酢酸(57mL)を滴下し、16時間150℃で加熱撹拌した。反応混合物を冷却後、水を加え、析出物を濾過した。濾取物を水で洗浄することで、目的の4−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−2,6−ジフェニルピリジン(H−1)の白色粉末(収量6.91g,収率82%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.48(t,J=7.2Hz,2H),7.52−7.56(m,4H),7.63(s,1H),7.66(s,1H),7.77(s,1H),7.81(s,2H),8.21(d,J=8.3Hz,4H).
アルゴン気流下、化合物 H−1(2.10g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.67g)、酢酸カリウム(2.06g)、酢酸パラジウム(22.4mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(143mg)をTHF(50mL)に懸濁し、16時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、溶媒を減圧留去した。その後、水及びクロロホルムで分液抽出し、溶媒を減圧留去した。これをカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/ヘキサン)で生成することで、目的の4−[3,5−ジ(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−フェニル]−2,6−ジフェニルピリジン(H−2)の白色粉末(収量2.57g,収率92%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):1.39(s,24H),7.46(t,J=7.3Hz,2H),7.52−7.56(m,4H),7.95(s,2H),8.22−8.26(m,6H),8.39(s,1H).
アルゴン気流下、化合物 H−2(1.12g)、6’−ヨード−1,1’:3’,1’’−ターフェニル(1.50g)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(46.2g)をTHF(10mL)に懸濁させ、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(2.7mL)を添加し、72時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びクロロホルムで分液抽出し、溶媒を減圧留去した。これをカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/ヘキサン)で生成することで、目的の4−(4’’’,5’−ジフェニル−1,1’:2’,1’’:3’’,1’’’:2’’’,1’’’’−キンクフェニル−3’−イル)−2,6−ジフェニルピリジン(I−1)の粉末(収量0.26g,収率17%)を得た。
H−NMR(THF−d)δ(ppm):7.19−7.40(m,29H),7.58(d,J=8.0Hz,2H),7.60−7.63(m,6H),8.05−8.08(m,4H).
実施例−24
Figure 2017128561
大気下、化合物 D−21(6.75g)、及びベンズアミジン塩酸塩(1.57g)をEtOH(40mL)に懸濁させ、さらに水酸化カリウム(1.12g)のEtOH溶液(13mL)を滴下し、6時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水を加え、析出した固体をろ取した。得られた固体をMeOHで洗浄することで、目的の4−(3−ブロモ−5−クロロフェニル)−2,6−ジフェニル−ピリミジン(F−4)の白色粉末(収量3.26g,収率77%)を得た。
H−NMR(THF−d)δ(ppm):7.55−7.61(m,6H),7.69(s,1H),7.96(s,1H),8.22(s,1H),8.30(m,3H),8.70−8.72(m,2H).
アルゴン気流下、化合物 F−4(843mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.07g)、酢酸カリウム(824mg)、酢酸パラジウム(9.0mg)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(57.2mg)をTHF(20mL)に懸濁し、3時間加熱還流した。その後、6’−ヨード−1,1’:3’,1’’−ターフェニル(1.50g)、を加え、さらに3M−炭酸カリウム水溶液(2.7mL)を添加し、22時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、水及びクロロホルムで分液抽出し、溶媒を減圧留去した。これをカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム/ヘキサン)で生成することで、目的の4−(4’’’,5’−ジフェニル−1,1’:2’,1’’:3’’,1’’’:2’’’,1’’’’−キンクフェニル−3’−イル)−2,6−ジフェニルピリミジン(G−3)の粉末(収量0.87g,収率57%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ(ppm):7.12−7.45(m,25H),7.50(s,1H),7.56(d,J=8.0Hz,2H),7.59−7.62(m,6H),7.87(s,2H),8.17(d,J=8.1Hz,2H),8.50(d,J=7.9Hz,2H).
本発明の環状アジン化合物の励起三重項準位測定
本願発明の化合物及び従来公知の化合物について励起三重項準位を測定した。
なお、励起三重項準位は以下の様に決定した。評価対象化合物の0.5〜5mmol/Lの2−メチルテトラヒドロフラン溶液を調製し、それを分光蛍光光度計(FP−6500、日本分光製)にて、77Kにおける燐光スペクトルを測定。この燐光スペクトルの短波長側の立ち上がりに対して接線を引き、その接線と横軸との交点の波長値(nm)を算出。この波長値を下式に代入することで励起三重項準位とした。
計算式:励起三重項準位[eV]=1240/波長値
上記手法により測定した励起三重項準位を下表に示した。なお、従来公知の化合物として、下記に示すETL−2等を同様に評価した。結果を下表に示した。
Figure 2017128561
Figure 2017128561
本発明の環状アジン化合物を構成成分とする有機電界発光素子の作製と性能評価
以下に示す試験例により本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されない。また、用いる化合物の構造式及びその略称を以下に示す。
Figure 2017128561
評価実施例1−1
基板には、2mm幅の酸化インジウム−スズ(ITO)膜がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用いた。この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、酸素プラズマ洗浄にて表面処理を行った。洗浄後の基板に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、断面模式図を図1に示すような発光面積4mm有機電界発光素子を作製した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10−4Paまで減圧した。
その後、図1の11で示すITO透明電極付きガラス基板上に有機化合物層として、正孔注入層12、第一正孔輸送層13、第二正孔輸送層14、発光層15、第一電子輸送層16及び第二電子輸送層17を順次成膜し、その後陰極層18を成膜した。
なお、有機電界発光素子の各層をなす材料はいずれも抵抗加熱方式により真空蒸着した。
正孔注入層12としては、HIL−1を0.15nm/秒の成膜速度で65nmの膜厚で真空蒸着した。
第一正孔輸送層13としては、HAT−CNを0.025nm/秒の成膜速度で5nmの膜厚で真空蒸着した。
第二正孔輸送層14としてはHTL−2を0.15nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
発光層15としては、EML−H1とEML−D1を0.18nm/秒の成膜速度で25nmの膜厚(EML−H1/EMLD1=95.4/4.6(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。
第一電子輸送層16としては、本発明の実施例2で合成したE−2を0.15nm/秒の成膜速度で5nmの膜厚で真空蒸着した。
第二電子輸送層17としてはETL−2とLiqを0.15nm/秒の成膜速度で25nmの膜厚(ETL−2/Liq=50/50(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。
最後に、ITOストライプと直行するようにメタルマスクを配し、陰極層18を成膜した。陰極層18は、マグネシウム/銀(重量比80/20)、銀を、この順番に、それぞれ0.5nm/秒、0.2nm/秒の成膜速度で80nm、20nmの膜厚で真空蒸着し、2層構造とした。
それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK、Veeco社製)で測定した。さらに、この素子を酸素及び水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと前記成膜基板エポキシ型紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いた。
評価実施例1−2
評価実施例1−1の第一電子輸送層16において、E−2に代えて、実施例3で合成したE−3を用いた以外は、評価実施例1−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例1−3
評価実施例1−1の第一電子輸送層16において、E−2に代えて、実施例4で合成したE−4を用いた以外は、評価実施例1−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例1−4
評価実施例1−1の第一電子輸送層16において、E−2に代えて、実施例6で合成したE−6を用いた以外は、評価実施例1−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例1−5
評価実施例1−1の第一電子輸送層16において、E−2に代えて、実施例7で合成したE−7を用いた以外は、評価実施例1−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
比較例1−1
評価実施例1−1の第一電子輸送層16において、E−2に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−1を用いた以外は、評価実施例1−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
参考例1−1
評価実施例1−1の第一電子輸送層16において、E−2に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−2を用いた以外は、評価実施例1−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
参考例1−2
評価実施例1−1の第一電子輸送層16において、E−2に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−3を用いた以外は、評価実施例1−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例1−1〜1−5、比較例1−1及び参考例1−1〜1−2で作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。寿命特性(h)としては、電流密度10mA/cmを流した時の連続点灯時の輝度減衰時間を測定し、輝度(cd/m)が25%減じた時の時間を素子寿命(h)とした。なお、各評価実施例の素子寿命については、比較例1−1における素子寿命を100として、相対値で示した。
Figure 2017128561
比較例1−1に比べて、本発明の環状アジン化合物を使用した有機電界発光素子は寿命特性に優れていることが分かった。
評価実施例2−1
基板には、2mm幅の酸化インジウム−スズ(ITO)膜がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用いた。この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、酸素プラズマ洗浄にて表面処理を行った。洗浄後の基板に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、断面模式図を図2に示すような発光面積4mm有機電界発光素子を作製した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10−4Paまで減圧した。
その後、図2の21で示すITO透明電極付きガラス基板上に有機化合物層として、正孔注入層22、第一正孔輸送層23、第二正孔輸送層24、発光層25、第一電子輸送層26及び第二電子輸送層27を順次成膜し、その後陰極層28を成膜した。
なお、有機電界発光素子の各層をなす材料はいずれも抵抗加熱方式により真空蒸着した。
正孔注入層22としては、HIL−1を0.15nm/秒の成膜速度で60nmの膜厚で真空蒸着した。
第一正孔輸送層23としては、HAT−CNを0.025nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
第二正孔輸送層24としてはHTL−2を0.15nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
発光層25としては、EML−H2とIr(ppy)を0.18nm/秒の成膜速度で30nmの膜厚(EML−1/EML−2=90.0/10.0(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。
第一電子輸送層26としては、本発明の実施例1で合成したE−1を0.15nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
第二電子輸送層27としてはETL−2とLiqを0.15nm/秒の成膜速度で40nmの膜厚(ETL−2/Liq=50/50(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。
最後に、ITOストライプと直行するようにメタルマスクを配し、陰極層28を成膜した。陰極層28は、マグネシウム/銀(重量比80/20)、銀を、この順番に、それぞれ0.5nm/秒、0.2nm/秒の成膜速度で80nm、20nmの膜厚で真空蒸着し、2層構造とした。
それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK、Veeco社製)で測定した。さらに、この素子を酸素及び水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと前記成膜基板エポキシ型紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いた。
評価実施例2−2
評価実施例2−1の第一電子輸送層26において、E−1に代えて、実施例2で合成したE−2を用いた以外は、評価実施例2−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例2−3
評価実施例2−1の第一電子輸送層26において、E−1に代えて、実施例3で合成したE−3を用いた以外は、評価実施例2−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例2−4
評価実施例2−1の第一電子輸送層26において、E−1に代えて、実施例4で合成したE−4を用いた以外は、評価実施例2−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例2−5
評価実施例2−1の第一電子輸送層26において、E−1に代えて、実施例5で合成したE−5を用いた以外は、評価実施例2−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例2−6
評価実施例2−1の第一電子輸送層26において、E−1に代えて、実施例6で合成したE−6を用いた以外は、評価実施例2−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例2−7
評価実施例2−1の第一電子輸送層26において、E−1に代えて、実施例7で合成したE−7を用いた以外は、評価実施例2−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例2−8
評価実施例2−1の第一電子輸送層26において、E−1に代えて、実施例10で合成したE−10を用いた以外は、評価実施例2−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例2−9
評価実施例2−1の第一電子輸送層26において、E−1に代えて、実施例13で合成したE−13を用いた以外は、評価実施例2−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
参考例2−1
評価実施例2−1の第一電子輸送層26において、E−1に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−2を用いた以外は、評価実施例2−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
参考例2−2
評価実施例2−1の第一電子輸送層26において、E−1に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−3を用いた以外は、評価実施例2−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例2−1〜2−9、比較例2−1及び参考例2−1〜2−2で作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。寿命特性(h)としては、電流密度4mA/cmを流した時の連続点灯時の輝度減衰時間を測定し、輝度(cd/m)が15%減じた時の時間を素子寿命(h)とした。なお、各評価実施例の素子寿命については、参考例2−1における素子寿命を100として、相対値で示した。
Figure 2017128561
参考例2−1に比べて、本発明の環状アジン化合物を使用した有機電界発光素子は寿命特性に優れていることが分かった。
評価実施例3−1
基板には、2mm幅の酸化インジウム−スズ(ITO)膜がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用いた。この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、酸素プラズマ洗浄にて表面処理を行った。洗浄後の基板に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、断面模式図を図3に示すような発光面積4mm有機電界発光素子を作製した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10−4Paまで減圧した。
その後、図3の31で示すITO透明電極付きガラス基板上に有機化合物層として、正孔注入層32、第一正孔輸送層33、第二正孔輸送層34、発光層35、及び電子輸送層36を順次成膜し、その後陰極層37を成膜した。
なお、有機電界発光素子の各層をなす材料はいずれも抵抗加熱方式により真空蒸着した。
正孔注入層32としては、HIL−1を0.15nm/秒の成膜速度で65nmの膜厚で真空蒸着した。
第一正孔輸送層33としては、HAT−CNを0.025nm/秒の成膜速度で5nmの膜厚で真空蒸着した。
第二正孔輸送層34としてはHTL−2を0.15nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
発光層35としては、EML−H1とEML−D1を0.18nm/秒の成膜速度で25nmの膜厚(EML−1/EML−2=95.4/4.6(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。
電子輸送層36としては、本発明の実施例2で合成したE−2とLiqを0.15nm/秒の成膜速度で30nmの膜厚(ETL−2/Liq=50/50(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。
最後に、ITOストライプと直行するようにメタルマスクを配し、陰極層37を成膜した。陰極層37は、マグネシウム/銀(重量比80/20)、銀を、この順番に、それぞれ0.5nm/秒、0.2nm/秒の成膜速度で80nm、20nmの膜厚で真空蒸着し、2層構造とした。
それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK、Veeco社製)で測定した。さらに、この素子を酸素及び水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと前記成膜基板エポキシ型紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いた。
評価実施例3−2
評価実施例3−1の第一電子輸送層36において、E−2に代えて、実施例3で合成したE−3を用いた以外は、評価実施例3−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例3−3
評価実施例3−1の第一電子輸送層36において、E−2に代えて、実施例4で合成したE−4を用いた以外は、評価実施例3−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例3−4
評価実施例3−1の第一電子輸送層36において、E−2に代えて、実施例6で合成したE−6を用いた以外は、評価実施例3−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例3−5
評価実施例3−1の第一電子輸送層36において、E−2に代えて、実施例7で合成したE−7を用いた以外は、評価実施例3−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
比較例3−1
評価実施例3−1の第一電子輸送層36において、E−2に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−1を用いた以外は、評価実施例3−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
参考例3−1
評価実施例3−1の第一電子輸送層36において、E−2に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−3を用いた以外は、評価実施例3−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例3−1〜3−5、比較例3−1及び参考例3−1で作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。寿命特性(h)としては、電流密度10mA/cmを流した時の連続点灯時の輝度減衰時間を測定し、輝度(cd/m)が20%減じた時の時間を素子寿命(h)とした。なお、各評価実施例の素子寿命については、比較例3−1における素子寿命(h)を100として、相対値で示した。
Figure 2017128561
比較例3−1に比べて、本発明の環状アジン化合物を使用した有機電界発光素子は寿命特性に優れていることが分かった。
評価実施例4−1
基板には、2mm幅の酸化インジウム−スズ(ITO)膜がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用いた。この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、酸素プラズマ洗浄にて表面処理を行った。洗浄後の基板に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、断面模式図を図4に示すような発光面積4mm有機電界発光素子を作製した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10−4Paまで減圧した。
その後、図4の41で示すITO透明電極付きガラス基板上に有機化合物層として、正孔注入層42、第一正孔輸送層43、第二正孔輸送層44、発光層45、第一電子輸送層46及び第二電子輸送層47を順次成膜し、その後陰極層48を成膜した。
なお、有機電界発光素子の各層をなす材料はいずれも抵抗加熱方式により真空蒸着した。
正孔注入層42としては、HIL−1を0.15nm/秒の成膜速度で60nmの膜厚で真空蒸着した。
第一正孔輸送層43としては、HAT−CNを0.025nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
第二正孔輸送層44としてはHTL−2を0.15nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
発光層45としては、mCBPと公知のTADF発光材料である4Cz−IPNを0.18nm/秒の成膜速度で30nmの膜厚(mCBP/4Cz−IPN=85.0/15.0(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。
第一電子輸送層46としては、本発明の実施例1で合成したE−1を0.15nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
第二電子輸送層47としてはETL−2とLiqを0.15nm/秒の成膜速度で40nmの膜厚(ETL−2/Liq=50/50(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。
最後に、ITOストライプと直行するようにメタルマスクを配し、陰極層48を成膜した。陰極層48は、マグネシウム/銀(重量比80/20)、銀を、この順番に、それぞれ0.5nm/秒、0.2nm/秒の成膜速度で80nm、20nmの膜厚で真空蒸着し、2層構造とした。
それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK、Veeco社製)で測定した。さらに、この素子を酸素及び水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと前記成膜基板エポキシ型紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いた。
評価実施例4−2
評価実施例4−1の第一電子輸送層46において、E−2に代えて、実施例11で合成したE−11を用いた以外は、評価実施例4−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
比較例4−1
評価実施例4−1の第一電子輸送層46において、E−2に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−1を用いた以外は、評価実施例4−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例4−1〜4−2、及び比較例4−1で作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。寿命特性(h)としては、電流密度10mA/cmを流した時の連続点灯時の輝度減衰時間を測定し、輝度(cd/m)が15%減じた時の時間を素子寿命(h)とした。なお、各評価実施例の素子寿命については、比較例4−1における素子寿命(h)を100として、相対値で示した。
Figure 2017128561
比較例4−1に比べて、本発明の環状アジン化合物を使用した有機電界発光素子は寿命特性に優れていることが分かった。
評価実施例5−1
基板には、2mm幅の酸化インジウム−スズ(ITO)膜がストライプ状にパターンされたITO透明電極付きガラス基板を用いた。この基板をイソプロピルアルコールで洗浄した後、酸素プラズマ洗浄にて表面処理を行った。洗浄後の基板に、真空蒸着法で各層の真空蒸着を行い、断面模式図を図5に示すような発光面積4mm有機電界発光素子を作製した。
まず、真空蒸着槽内に前記ガラス基板を導入し、1.0×10−4Paまで減圧した。
その後、図5の51で示すITO透明電極付きガラス基板上に有機化合物層として、正孔注入層52、第一正孔輸送層53、第二正孔輸送層54、電子阻止層55、発光層56、第一電子輸送層57及び第二電子輸送層58を順次成膜し、その後陰極層59を成膜した。
なお、有機電界発光素子の各層をなす材料はいずれも抵抗加熱方式により真空蒸着した。
正孔注入層52としては、HIL−1を0.15nm/秒の成膜速度で60nmの膜厚で真空蒸着した。
第一正孔輸送層53としては、HAT−CNを0.025nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
第二正孔輸送層54としてはHTL−2を0.15nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
電子阻止層55としてはmCBPを0.15nm/秒の成膜速度で5nmの膜厚で真空蒸着した。
発光層56としては、mCBPと公知のTADF発光材料である4Cz−IPNを0.18nm/秒の成膜速度で30nmの膜厚(mCBP/4Cz−IPN=85.0/15.0(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。
第一電子輸送層57としては、本発明の実施例1で合成したE−2を0.15nm/秒の成膜速度で10nmの膜厚で真空蒸着した。
第二電子輸送層58としてはETL−2とLiqを0.15nm/秒の成膜速度で40nmの膜厚(ETL−2/Liq=50/50(重量比)の共蒸着)で真空蒸着した。
最後に、ITOストライプと直行するようにメタルマスクを配し、陰極層59を成膜した。陰極層59は、マグネシウム/銀(重量比80/20)、銀を、この順番に、それぞれ0.5nm/秒、0.2nm/秒の成膜速度で80nm、20nmの膜厚で真空蒸着し、2層構造とした。
それぞれの膜厚は、触針式膜厚測定計(DEKTAK、Veeco社製)で測定した。さらに、この素子を酸素及び水分濃度1ppm以下の窒素雰囲気グローブボックス内で封止した。封止は、ガラス製の封止キャップと前記成膜基板エポキシ型紫外線硬化樹脂(ナガセケムテックス社製)を用いた。
評価実施例5−2
評価実施例5−1の第一電子輸送層57において、E−2に代えて、実施例11で合成したE−11を用いた以外は、評価実施例5−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例5−3
評価実施例5−1の第一電子輸送層57において、E−2に代えて、実施例18で合成したG−1を用いた以外は、評価実施例5−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例5−4
評価実施例5−1の第一電子輸送層57において、E−2に代えて、実施例11で合成したE−11を用い、更に第二電子輸送層58において、ETL−2に代えて、実施例11で合成したE−11を用いた以外は、評価実施例5−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。 評価実施例5−5
評価実施例5−1の第一電子輸送層57において、E−2に代えて、実施例18で合成したG−1を用い、更に第二電子輸送層58において、ETL−2に代えて、実施例11で合成したE−11を用いた以外は、評価実施例5−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
比較例5−1
評価実施例5−1の第一電子輸送層57において、E−2に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−1を用いた以外は、評価実施例5−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
比較例5−2
比較例5−1の第二電子輸送層58において、ETL−2に代えて、公知の電子輸送材料であるETL−1を用いた以外は、評価実施例5−1と同じ方法で有機電界発光素子を作製した。
評価実施例5−1〜5−5、及び比較例5−1〜5−2で作製した有機電界発光素子に直流電流を印加し、TOPCON社製のLUMINANCE METER(BM−9)の輝度計を用いて発光特性を評価した。寿命特性(h)としては、電流密度10mA/cmを流した時の連続点灯時の輝度減衰時間を測定し、輝度(cd/m)が15%減じた時の時間を素子寿命(h)とした。なお、各評価実施例の素子寿命については、比較例5−1における素子寿命(h)を100として、相対値で示した。
Figure 2017128561
比較例5−1及び5−2に比べて、本発明の環状アジン化合物を使用した有機電界発光素子は寿命特性に優れていることが分かった。
本発明の環状アジン化合物を用いた有機電界発光素子は、既存材料を用いた有機電界発光素子に比較して、長時間駆動することができる。また、本発明の環状アジン化合物は、本実施例の電子輸送層以外にも、発光ホスト層などにも適用可能である。更に、蛍光発光材料を用いた素子だけではなく、燐光発光材料を用いた様々な有機電界発光素子への適用も可能である。又、本発明の環状アジン化合物は溶解度も高く、真空蒸着法ばかりでなく塗布法を用いた素子作成も可能である。更に、フラットパネルディスプレイなどの用途以外にも、低消費電力が求められる照明用途などにも有用である。

Claims (17)

  1. 一般式(1)
    Figure 2017128561
    {式中、
    ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    上記以外のRは、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。}
    で表される環状アジン化合物。
  2. ベンゼン環Aが下記である、請求項1に記載の環状アジン化合物。
    Figure 2017128561
    (式中、Rは、請求項1と同義。)
  3. ベンゼン環Cが下記である、請求項1に記載の環状アジン化合物。
    Figure 2017128561
    (式中、Rは、請求項1と同義。)
  4. 一般式(4)
    Figure 2017128561
    {式中、
    ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    上記以外のRは、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。}
    で表される、請求項1に記載の環状アジン化合物。
  5. 一般式(6)
    Figure 2017128561
    {式中、
    ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    上記以外のRは、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。}
    で表される、請求項1に記載の環状アジン化合物。
  6. ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、上記以外のRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の環状アジン化合物。
  7. ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのR、及びそれ以外のRのうち0、1、2、3、又は4個が、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、且つ上記以外のRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、又は炭素数3〜10のスルフィド基を表すことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の環状アジン化合物。
  8. 及びYがいずれも=N−を表し、Yが=CH−又は=N−である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の環状アジン化合物。
  9. 、Y及びYがいずれも=N−である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の環状アジン化合物。
  10. 連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)が、フェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、又はフェナントリル基(これらの基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、ブチル基、メトキシ基、ブトキシ基、ハロゲン化メチル基、又はハロゲン化メトキシ基を置換基として有していてもよい)である、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の環状アジン化合物。
  11. 金属触媒の存在下、一般式(2)で表される化合物と、一般式(3)で表される化合物とをカップリング反応させることを特徴とする、請求項1に記載の環状アジン化合物の製造方法。
    Figure 2017128561
    (式中、
    ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    上記以外のRは、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。
    X及びYは脱離基を表す。
    は、各々独立して、炭素数6〜60の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    nは1〜15の整数を表す。
    Aは下記一般式(2−1)〜(2−18)で表される置換基を表す。
    Figure 2017128561
    (式中、
    は、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)、又はXとの連結部位を表す。
    、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。)
  12. Aが下記一般式(2−1)、(2−3)、(2−4)、又は(2−7)である、請求項11に記載の製造方法。
    Figure 2017128561
    (式中、
    は、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)、又はXとの連結部位を表す。
    、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。)
  13. ベンゼン環A、B、Cの少なくとも一つの環における少なくとも二つのRは、各々独立して、連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、上記以外のRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)であって、尚且つRが、各々独立して、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は炭素数6〜17の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)、又はXとの連結部位を表すことを特徴とする請求項11又は12に記載の環状アジン化合物の製造方法。
  14. 一般式(5)
    Figure 2017128561
    {式中、
    は、各々独立して、脱離基、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表し、少なくとも二つのXは脱離基である。
    は、脱離基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜60の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、脱離基、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    は、各々独立して、脱離基、水素原子、重水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、炭素数3〜10のスルフィド基、又は連結及び/又は縮環していてもよい炭素数6〜30の芳香族炭化水素基(該基は、各々独立して、フッ素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜10のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、炭素数3〜10のアルコキシ基、炭素数1〜3のハロゲン化アルキル基、又は炭素数1〜3のハロゲン化アルコキシ基を置換基として有していてもよい)を表す。
    、Y及びYのうち、いずれか一つは=N−を表し、それ以外は、=CH−又は=N−を表す。}
    で表される環状アジン化合物。
  15. が、ハロゲン原子を有していてもよいフェニル基、又はハロゲン原子であることを特徴とする、請求項14に記載の環状アジン化合物。
  16. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の環状アジン化合物を含んでなる有機電界発光素子用材料。
  17. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の環状アジン化合物を含んでなる有機電界発光素子用の電子注入材料、電子輸送材料又は発光材料。
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