JP2017119478A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体外方への熱気の排出性を向上させることができる自動二輪車を提供する。
【解決手段】エンジン21と、エンジン21の冷却水を冷却するラジエータ51と、ラジエータ51の前方の空気を吸引して排出する、ラジエータファン52と、ラジエータファン52から排出される空気を下方に案内する、ファンカバー53と、ラジエータ51の側方に配置されるサイドカウル4と、を備える自動二輪車であって、サイドカウル4は、側面視でファンカバー53と重なる部分の下方に位置する部分の下端となるカバー側下端414aが、ファンカバー53の下端53aの近傍に位置するように形成されていることを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、エンジンの冷却水を冷却するラジエータを備える自動二輪車に関するものである。
特許文献1に示される技術では、エンジンの冷却水を冷却するラジエータを備える自動二輪車において、ラジエータファンによってラジエータの前方から吸引され排出された空気は、ラジエータの後方に位置するファンカバーによって、下方に案内され排出される。
特開2013−136273号公報
自動二輪車では、車体外方への熱気の排出をさらに向上させることが望まれる場合がある。
そこで本発明では、車体外方への熱気の排出性を向上させることができる自動二輪車を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンと、
前記エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、
前記ラジエータの前方の空気を吸引して排出する、ラジエータファンと、
前記ラジエータファンから排出される空気を下方に案内する、ファンカバーと、
前記ラジエータの側方に配置されるサイドカウルと、を備える自動二輪車であって、
前記サイドカウルは、側面視で前記ファンカバーと重なる部分の下方に位置する部分の下端となるカバー側下端が、前記ファンカバーの下端の近傍に位置するように形成されていることを特徴とする。
前記構成によれば、ラジエータファンによって下方に案内された熱気は、すぐにサイドカウルの下端に達することになる。サイドカウルの下端に達した熱気は、サイドカウルの下端よりも下方に進むことで、熱気の一部がサイドカウルよりも車幅方向外方に向けて移動しやすい。このようにして、車体の車幅方向外方への熱気の移動が促進されることによって、車体外方への熱気の排出性を向上させることができる。
本発明は、更に、次のような構成を備えるのが好ましい。
(1)前記エンジンの排気口に接続され、前記排気口から前方に延びて前端部において後方へ折り返すよう配設された排気管を備え、
前記サイドカウルは、前記排気管の少なくとも一部に対して、上下方向に間隔をおいて配置される。
(2)前記構成(1)において、前記カバー側下端は、後方に向かって上方に傾斜する後端縁を有しており、
前記サイドカウルの下端部は、前記排気管の前端部より上方に位置し、
前記排気管は、前記排気口から前記後端縁に沿うように前方に延びて、前記前端部に至る。
(3)前記サイドカウルと前記エンジンの排気口との間には、車幅方向両側に開放される開放空間が形成される。
(4)前記構成(3)において、前記開放空間の下方に、前記エンジンを覆うエンジンカバーが形成される。
(5)前記構成(1)において、前記排気管の一部は、前記サイドカウルの前後方向端から前後方向へ延長した延長面よりも車幅方向外側に突出する。
(6)前記ラジエータの後方空間と前記自動二輪車の車幅方向外方空間とを連通する開口部が設けられている。
前記構成(1)によれば、サイドカウルは、排気管に対して、上下方向に間隔をおいて配置されるので、熱気は、排気管の上面に達する前に車体外方へ拡散する。その結果、熱気が排気管によって加熱されることを防止できる。
前記構成(2)によれば、排気管は、排気口から後端縁に沿うように前方に延びているので、サイドカウルと排気管とが広い範囲で上下方向の間隔を有することとなり、熱気の排出性をさらに向上させることができる。
前記構成(3)によれば、サイドカウルとエンジンの排気口との間には、車幅方向両側に開放される開放空間が形成されるので、ファンカバーによって排出案内された空気が、サイドカウルの下端からすぐに車体側方への拡散が可能となる。その結果、熱気の排出性をさらに向上させることができる。
熱気の排出性を向上させるために、サイドカウルの下端がエンジンの上方に位置することとなり、サイドカウルでエンジンを覆うことができないが、前記構成(4)によれば、エンジンを覆うエンジンカバーが形成されるので、エンジンからの熱が運転者に達しにくくなり、エンジンの熱による運転者の不快感を抑制すると共に、エンジンの露出を防止できる。
前記構成(5)によれば、排気管の一部は、サイドカウルの延長面よりも車幅方向外方に突出するので、排気管が車幅方向外方に拡がりやすくすることができ、排気管の管路長を確保しつつ、エンジンの排気口から前方に突出する量を抑制することができる。このように、排気管の排気口から前方に突出する量を抑制することによって、ファンカバーによって下方に案内された熱気が、排気管によって邪魔されることを防止できる。
前記構成(6)によれば、ラジエータの後方にファンカバーが形成されるため、空気がラジエータの前後方向に通過しにくくなるが、開口部が形成されることによって、ラジエータの後方から開口部を介して車幅方向外方へ空気を拡散させることができる。
要するに本発明によると、車体外方への熱気の排出性を向上させることができる自動二輪車を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 エンジン部分の拡大側面図である。 フロントカウルを除いた自動二輪車の前面図である。 ラジエータ近傍の前面図である。 ラジエータ等の後面斜視図である。 左方のサイドカウル本体の外面図である。 左方のサイドカウル本体の後面斜視図である。 サイドカバーを取り付けた状態のラジエータ近傍の側面図である。 サイドカバーを取り外した状態の図8の側面図である。
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車10の左側面図である。なお、本実施形態で用いる方向の概念は、自動二輪車10の運転者から見た方向の概念と一致するものとして説明する。
(全体構成)
図1に示されるように、自動二輪車10は前輪11と後輪12とを備え、前輪11は略上下方向に延びるフロントフォーク13の下部にて回転自在に支持される。フロントフォーク13は、その上端部に設けられたアッパーブラケット14と、アッパーブラケット14の下方に設けられたアンダーブラケットとを介して、図示しないステアリング軸に支持され、ステアリング軸は、ヘッドパイプによって回転自在に支持される。アッパーブラケット14には、左右に延びるバー型のステアリングハンドル15が取り付けられる。従って、運転者がステアリングハンドル15を左右に揺動させることによって、ステアリング軸を回転軸として、前輪11が操舵される。
メインフレーム16は、ヘッドパイプから後下方へ延設され、メインフレーム16の後部には、スイングアーム17の前端部がピボットボルト18で支持される。スイングアーム17の後端部には、後輪12が回転自在に支持される。
メインフレーム16の上方であって、ステアリングハンドル15の後方には、燃料タンク19が配置され、燃料タンク19の後方には、運転者用のシート20が配置される。燃料タンク19の下方には、エンジン21が配置される。そして、エンジン21の動力がチェーン等を介して後輪12に伝達される。
ステアリングハンドル15の前方には、ヘッドランプ22が配置されており、ヘッドランプ22は、フロントカウル23で覆われる。フロントカウル23の上部には、運転者への風圧を緩和するウインドシールド24が配置されている。
(エンジン、排気管)
図2は、エンジン21部分の拡大側面図であり、図3は、フロントカウル23を除いた自動二輪車10の前面図である。なお、図3において、フロントカウル23を除いた部分は、その断面が示されている。エンジン21は、前方に向かって下傾する気筒211を備えている。本実施形態では、気筒は2つであり、それぞれの気筒211の前壁には第1排気口212、第2排気口213が形成されている。そして、第1排気口212には、第1排気管61が接続され、第2排気口213には、第2排気管62が接続されている。第1排気管61が接続される第1排気口212は、第2排気管62が接続される第2排気口213より、左方に位置している。第1排気管61、第2排気管62は、それぞれ、第1排気口212、第2排気口213から左右方向一方側、本実施形態では右方側の前方に延び、エンジン21の前方に位置する前端部61a、62aで左方後方に折り返す。前面視で、前端部61aの車幅方向位置と前端部62aの車幅方向位置とは略一致しており、前端部62aは前端部61aの上方に位置している。
第1排気管61、第2排気管62は、それぞれ、前端部61a、62aで左方後方に折り返した後、エンジン21のクランクケース214の前方近傍において、連結部材63で連結されている。第1排気管61、第2排気管62は、その後、クランクケース214に沿って下方に進みながらさらに左方後方に延び、クランクケース214の左部下方に位置する集合管64で1つに集合される。集合管64は、クランクケース214の左部下方において、クランクケース214に沿って後方に延び、排気マフラーに至る。なお、第1排気管61の集合管64への接続部は、第2排気管62の集合管64への接続部より右方に位置している。
エンジン21のクランクケース214には、クランクケース214の前部及び下半部を覆うエンジンカバー215が、クランクケース214のボス孔を利用してボルト216によって取り付けられている。エンジンカバー215は、クランクケース214の左右側部に左右一対として設けられており、エンジンの構成部品、例えば、オイルプレッシャースイッチ、排ガスセンサ、オイルフィルタ等を覆うようになっている。エンジンカバー215は、前輪11や対向車等による石等の異物の巻き上げによる異物の衝突から上記エンジンの構成部品を防御している。
(ラジエータ、ラジエータファン、ファンカバー)
エンジン21は水冷式であり、冷却水は、エンジン21の上方前方に配置されたラジエータ51によって冷却される。図4は、ラジエータ近傍の前面図であり、図5は、ラジエータ51等の後面斜視図である。図4及び図5に示されるように、ラジエータ51は、前面視で横長の矩形状を有しており、その右端に冷却水の導入タンク511が、そしてその左端に冷却水の導出タンク512が設けられ、導入タンク511と導出タンク512との間にコア513が設けられた、クロスフロータイプのものである。導入タンク511は、エンジン21のシリンダヘッドから排出された比較的高温の冷却水を導入して、コア513に導くものである。一方、導出タンク512は、コア513を通過して低温になった冷却水を集めて、エンジン21に送り出すためのものである。コア513には、左右に延びるチューブが上下に並んで設けられ、隣り合うチューブの間には繰り返し折り返されるようにフィンが設けられて、チューブ内を流れる冷却水がコアを通過する走行風と熱交換するようになっている。
ラジエータ51の後方には、電動のラジエータファン52が設けられており、低速時など走行風の弱いときには、ラジエータファン52によって強制的にラジエータ51から熱風を吸い出すようになっている。ラジエータファン52は、例えば、羽根車を薄型の電気モータによって回転させ、羽根車の軸方向に風を吸い出すようにした軸流式のものである。なお、ラジエータファンの羽根車は軸流式に限らず、例えば遠心式であってもよい。
ラジエータファン52の後方には、ラジエータファン52を後方から覆うと共に、ラジエータファン52の上方から左右側方にかけても覆って、下方のみ開口するファンカバー53が設けられている。ファンカバー53は、ラジエータファン52の後方を覆う全体として三角形状の後壁部531と、後壁部531の上縁から前方に延びてラジエータファンの上部外周を囲むように円弧状に湾曲した上壁部532と、上壁部532の左右両端からそれぞれ左右に拡がりながら下方に向かって延びる左右一対の側壁部533と、を備えている。
ファンカバー53は、全体としても三角形状を有しており、左右一対の側壁部533が下方に向かって車幅方向に拡がっているので、ラジエータファン52からの熱風を下方に導く流路の断面積は、下方に向かって車幅方向に拡大している。さらに、ファンカバー53の前後方向寸法も下方に向かって徐々に大きくなっており、熱風の流路の断面積は、下方に向かって前後にも拡大している。なお、左右の側壁部533の下部は、緩やかに内方に向かって湾曲した後に略上下方向に延びており、熱風の吹き出し方向を下方に向けている。なお、ファンカバー53は樹脂でできており、後壁部531と上壁部532及び左右の側壁部533とは、一体成形されている。
ラジエータ51及びファンカバー53は、エンジン21の気筒211の傾斜(前方に向かって下傾する)に沿って配置されている。具体的には、ラジエータ51及びファンカバー53は、側面視で、気筒211の軸に対して平行に配置されている。
図3に示されるように、ラジエータ51の車幅方向長さは、エンジン21の車幅方向長さよりも長くなっており、ラジエータ51の車幅方向外側面とエンジン21の車幅方向外側面との間には間隔Dが設けられている。そして、ファンカバー53の車幅方向外側面は、エンジン21の車幅方向外側面よりも車幅方向外方に位置している。
(フロントカウル、サイドカウル、サイドカバー)
図1に示されるように、自動二輪車10には、車体を覆う車体カバーが設けられており、車体カバーは、車体前部を覆う上述したフロントカウル23と、車体側部を覆う左右一対のサイドカウル4と、車体後部を覆う左右一対のリヤカウル25と、を備えており、これらは、合成樹脂等からそれぞれ形成されている。また、前輪11を覆うフロントフェンダー26がフロントフォーク13に取り付けられ、後輪12を覆うリヤフェンダー27がリヤカウル25に取り付けられている。フロントカウル23及びサイドカウル4は、エンジン21を露出させた状態で、ヘッドランプ22及び車体前部の上部の前面及び側面を覆う。
フロントカウル23は、車体前部の上部中央を覆っており、車体フレームにカウルステーを介してヘッドパイプの前方で固定されている。フロントカウル23は、前端から後方に向かって車幅方向に拡がる、上面視で三角形状を有している。フロントカウル23の下端部とフロントフェンダー26との間には、エンジン21への吸気を取り入れるための吸気開放空間28が形成されている。走行風は、吸気開放空間28から、吸気通路を介してエアクリーナに至り、エアクリーナで浄化された空気がエンジン21に供給されるようになっている。なお、特に図4に示されるように、フロントフェンダー26の上端は、ラジエータ51の上下方向中間部に位置するようになっている。
サイドカウル4は、フロントカウル23の左右後端から後方及び下方に向かって車幅方向外側に拡がるよう延びており、左右対称形状に形成されている。サイドカウル4は、フロントカウル23の後端に接続されるサイドカウル本体41と、サイドカウル本体41の後端に接続されるサイドカバー42と、を備えている。サイドカウル4は、前後方向において、少なくとも、ラジエータ51の前方位置からファンカバー53の後方位置まで延びている。
(サイドカウル本体の形状)
図6は、左方のサイドカウル本体41の外面図、図7は、左方のサイドカウル本体41の後面斜視図である。サイドカウル本体41は、左右一対として、左右対称形状に形成されている。以下、左方のサイドカウル本体41を例として説明する。
図6及び図7に示されるように、サイドカウル本体41は、全体として、後部近傍で最も車幅方向に突出する湾曲形状を有している。サイドカウル本体41は側面視において、前部上端を頂点として、頂点から後方に向かって上方に傾斜する第1面411と、頂点から後方に向かって下方に傾斜する第2面412と、サイドカバー42が取り付けられる第3面413と、第2面412の下端と第3面との下端とを連結する第4面414と、を備えている。サイドカウル本体41は、側面視において、大略的に三角形状を有している。具体的には、前端点41aと、前端点41aから上方で後方に位置する上端点41bと、前端点41aから下方で後方に位置する下端点41cと、を結ぶ略三角形状を有している。前端点41aと上端点41bとの上下方向距離は、前端点41aと下端点41cとの上下方向距離に比べて小さくなるよう形成されている。サイドカウル本体41は、前後方向において、少なくともラジエータ51の前方位置からラジエータ51の後方位置まで延びている。
図3に示されるように、サイドカウル本体41の前面端から前方へ延長した延長面Sは、前方に進むにつれて車幅方向内方に向かうようになっている。ここで、延長面Sは、サイドカウル本体41の内壁面の延長面又は外壁面の延長面のいずれでもよく、内壁面の曲面と外壁面の曲面とが異なる場合、車幅方向内側に位置する側の延長面であることが好ましい。したがって、第1排気管61の前端部61aの近傍部分及び第2排気管62の前端部62aの近傍部分は、延長面Sよりも車幅方向外方に突出している。また、第1排気管61の前端部61a及び第2排気管62の前端部62aは、車幅方向において、ラジエータ51の右端位置に略位置するようになっている。
第1面411の前端部と第2面412の上端部とは連結部401で連結されており、連結部401は、側面視で前方に突出し、さらに車幅方向内方に突出している。第1面411の後端部と第3面413の上端部とは連結部402で連結されており、連結部402は、側面視で後方に突出し、さらに車幅方向内方に突出している。第2面412の上部には、フロントカウル23に接続されるため、側面視で後方に凹む凹部403が形成されている。第3面413には、サイドカバー42に接続されるため、側面視で前方に凹む凹部404、405が上下に並んで形成されている。凹部404と凹部405との間には、車幅方向内方に延びる突出部406が形成されている。
サイドカウル本体41において、第2面412の下端が最下位に位置しており、第4面414は、第2面412の下端から後方に向かって上方に傾斜している。すなわち、サイドカウル本体41の下端面は、側面視でV形状を有しており、V形状の最下位位置が第2面412の下端407となる。そして、下端407は、サイドカウル本体41全体の最下端となる。下端407は、ファンカバー53より前方に位置しており、運転者のフットステップより上方に位置している。そして、下端407付近から、ラジエータ51の冷却ホースが下方に延びている。第4面414は、全体として車幅方向内方に向かって湾曲しており、その後端部408は、車幅方向内方に最も突出している。第4面414は、下端407からエンジン21のシリンダヘッドに向けて延びており、第1排気口212、第2排気口213は、側面視で露出するようになっている。
ラジエータ51の冷却ホース51aの一部は、サイドカウル本体41から露出するように設けられている。すなわち、サイドカウル本体41は、冷却ホース51aの一部を露出させる形状を有しており、具体的には、サイドカウル本体41の下端は、冷却ホース51aの下端より上方に位置するようになっている。
(サイドカバーの形状)
サイドカバー42は、左右一対として、左右対称形状に形成されている。以下、左方のサイドカバー42を例として説明する。図8はサイドカバー42を取り付けた状態のラジエータ51近傍の側面図であり、図9はサイドカバー42を取り外した状態の図8の側面図である。図1、図8及び図9に示されるように、サイドカバー42は燃料タンク19の前部を覆うカバー上部421と、エンジン21の気筒の上方及びファンカバー53の後方を覆うカバー下部422と、を備えている。カバー上部421とカバー下部422とは、一体として形成されており、側面視で、カバー上部421は逆三角形状を有しており、カバー下部422は三角形状を有している。カバー上部421とカバー下部422との連結部が、側面視で最も小さくなっている。カバー上部421は、サイドカウル本体41の第3面413の凹部404に連結されるようになっており、カバー下部422は、サイドカウル本体41の第3面413の凹部405に連結されるようになっている。カバー下部422の下端面は、後方に向かって上方に傾斜している。すなわち、サイドカウル本体41及びサイドカバー42は、サイドカウル本体41の下端407から後方に向かって上方に傾斜するようになっている。
カバー下部422には、車幅方向に貫通する開口部423が形成されている。カバー下部422は、前部が後部に比べて車幅方向外方に突出する形状を有しており、開口部423は、前部の側端面の略全体に亘って形成されている。側面視で、開口部423は、ファンカバー53の後端部と重なるようになっている。開口部423は、上下方向長さが前後方向長さより長い上下に細長い形状を有している。開口部423は、エンジン21の第1排気口212、第2排気口213よりも前方に位置している。
開口部423の縁部には左右一対のガードステー43が設けられており、ガードステー43には、ガード部材44が取り付けられている。ガード部材44は、開口部423から車幅方向外方に突出し、前方下方に延びる第1部分44aと、第1部分44aの先端から分岐して前方上方に延びる第2部分44bと、前記先端から分岐して後方下方に延びる第3部分44cと、第1部分44aと第2部分44bとを連結する第4部分44dと、を備えている。ガード部材44は、サイドカウル本体41の側方に位置しており、前輪11や対向車等による石等の異物の巻き上げによる異物の衝突からサイドカウル本体41を保護している。
(サイドカウル本体及びサイドカバーと排気管等の位置関係)
サイドカウル本体41の、側面視でファンカバー53と重なる部分の下方に位置する部分の下端となるカバー側下端414aは、サイドカウル本体41の第4面414の一部となっており、カバー側下端414aは、ファンカバー53の下端53aの近傍に位置するようになっている。上述したように、第4面414は後方に向かって上方に傾斜しており、具体的には、後端部408がファンカバー53の下端53aと略一致するようになっている。したがって、カバー側下端414aは、後方に向かって上方に傾斜する後端縁を有している。なお、サイドカウル本体41の内、カバー側下端414aの少なくとも一部が、ファンカバー53の下端53aと略同じ高さであれば良く、例えば、カバー側下端414aの一部が、ファンカバー53の下端53aより上方及び/又は下方に配置されてもよい。なお、本実施形態では、カバー側下端414aは、ファンカバー53の下端53aよりも下方に位置している。
サイドカウル本体41の第4面414は、第1排気管61、第2排気管62の前端部61a、62aより上方に位置し、第1排気管61、第2排気管62は、それぞれ、第1排気口212、第2排気口213から第4面414に沿うように前方に延びて、前端部61a、62aに至るようになっている。そして、サイドカウル本体41の下端407は、ファンカバー53の下端53aの下方であって、第1排気管61、第2排気管62の前端部61a、62aの上方に位置している。なお、第1排気口212、第2排気口213は、第4面414の後方であって、上下方向において、第4面414の略中間位置に位置している。
サイドカウル本体41の第4面414と第1排気口212、第2排気口213から第1排気管61、第2排気管62の前端部61a、62aに至る第1排気管61、第2排気管62との間には、上下方向に間隔を有し、車幅方向両側に開放される開放空間29が形成されている。開放空間29は、側面視で、上下方向に第1排気管61、第2排気管62の厚さ以上の間隔が、後方に向かって上方に傾斜するように形成されている。そして、下端407と第1排気管61、第2排気管62の前端部61a、62aとは、側面視で、前後方向において略同じ位置に位置し、両者によって開放空間29の前端を形成しており、前端は、開放空間29の内最も広い上下方向間隔を有している。
前記構成の自動二輪車10によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)サイドカウル本体41の、側面視でファンカバー53と重なる部分の下方に位置する部分の下端となるカバー側下端414aが、ファンカバー53の下端53aの近傍に位置するようになっているので、ラジエータファン52によって下方に案内された熱気は、すぐにサイドカウル本体41の下端に達することになる。サイドカウル本体41の下端に達した熱気は、サイドカウル本体41の下端よりも下方に進むことで、熱気の一部がサイドカウル本体41よりも車幅方向外方に向けて移動しやすい。このようにして、車体の車幅方向外方への熱気の移動が促進されることによって、車体外方への熱気の排出性を向上させることができる。その結果、サイドカウル本体41内でファンカバー53からの排気が滞留して熱気がこもることを抑制でき、サイドカウル本体41内での温度上昇を抑制できる。
(2)サイドカウル本体41は、第1排気管61、第2排気管62に対して、上下方向に間隔をおいて配置されるので、熱気は、第1排気管61、第2排気管62の上面に達する前に車体外方へ拡散する。その結果、熱気が第1排気管61、第2排気管62によって加熱されることを防止できる。
(3)第1排気管61、第2排気管62は、それぞれ、第1排気口212、第2排気口213から後端縁に沿うように前方に延びているので、サイドカウル本体41と第1排気管61、第2排気管62とが広い範囲で上下方向の間隔を有することとなり、熱気の排出性をさらに向上させることができる。そして、第1排気管61、第2排気管62は、それぞれ、カバー側下端414aの後端縁に沿うように延びているので、第1排気管61、第2排気管62とサイドカウル本体41との間の空間を上下方向及び前後方向に延ばすことができる。
(4)サイドカウル本体41とエンジン21の第1排気口212、第2排気口213との間には、車幅方向両側に開放される開放空間29が形成されるので、ファンカバー53によって排出案内された空気が、サイドカウル本体41の下端からすぐに車体側方への拡散が可能となる。その結果、熱気の排出性をさらに向上させることができる。その結果、ファンカバー53からの空気が運転者に達しにくくなり、空気の熱気による運転者の不快感を抑制することができる。また、第1排気管61及び第2排気管62の全体よりも、サイドカウル本体41が上方に位置しているので、開放空間29を大きくすることができ、熱気の排出性を向上させることができる。
(5)熱気の排出性を向上させるために、サイドカウル本体41の下端がエンジンの上方に位置することとなり、サイドカウル本体41でエンジンを覆うことができないが、エンジン21を覆うエンジンカバー215が形成されるので、エンジン21からの熱が運転者に達しにくくなり、エンジン21の熱による運転者の不快感を抑制すると共に、エンジン21の露出を防止できる。
(6)第1排気管61、第2排気管62の一部である前端部61a近傍及び前端部62a近傍は、サイドカウル本体41の延長面Sよりも車幅方向外方に突出するので、第1排気管61、第2排気管62が車幅方向外方に拡がりやすくすることができ、第1排気管61、第2排気管62の管路長を確保しつつ、エンジン21の第1排気口212、第2排気口213から前方に突出する量を抑制することができる。このように、第1排気管61、第2排気管62の排気口から前方に突出する量を抑制することによって、ファンカバー53によって下方に案内された熱気が、第1排気管61、第2排気管62によって邪魔されることを防止できる。また、サイドカウル本体41との干渉を防止しながら、第1排気管61、第2排気管62を車幅方向に拡げて配置することによって、第1排気管61、第2排気管62の管路長を大きくしつつ、エンジン21に近接させて第1排気管61、第2排気管62を配置できる。
(7)ラジエータ51の後方にファンカバー53が形成されるため、空気がラジエータ51の前後方向に通過しにくくなるが、開口部423が形成されることによって、ラジエータ51の後方から開口部423を介して車幅方向外方へ空気を拡散させることができる。その結果、ラジエータ51の温度上昇を抑制することができる。
(8)サイドカウル本体41の下端部は、第1排気管61、第2排気管62の前端部61a、62aより上方に位置し、第1排気管61、第2排気管62は、それぞれ、第1排気口212、第2排気口213から後端面に沿うように前方に延びて、前端部61a、62aに至るようになっているので、サイドカウル本体41と第1排気管61、第2排気管62との干渉を防止できる。また、サイドカウル本体41の下端部は、第1排気管61、第2排気管62の前端部61a、62aより上方に位置しているので、第1排気管61、第2排気管62の配設の自由度を大きくすることができる。
(9)開口部423は、上下方向長さが前後方向長さより長い上下に細長い形状を有しているので、前後方向長さが上下方向長さより長い開口部と比べて、前方からの走行風によって、開口部423内の熱気を車幅方向外方後方へ容易に拡散させることができる。
(10)開口部423には、エンジン21の構成部品の一部を保護するガード部材44が取り付けられている。ここで、側面視でファンカバー53と重なる部分のサイドカウル本体41の下端面が、ファンカバー53の下端53aの近傍に位置するようになっているので、サイドカウル本体41によって、エンジン21の構成部品を覆うことはできないが、サイドカバー42に形成された開口部423を利用して、エンジン21の構成部品を異物の衝突から防御することができる。
(11)側面視でファンカバー53と重なる部分のサイドカウル本体41の下端面が、ファンカバー53の下端53aの近傍に位置するようになっているので、サイドカウル本体41によって、エンジン21の構成部品を覆うことはできないが、エンジン21にエンジンカバー215を取り付けることによって、エンジン21のセンサ等を異物の衝突から防御することができ、また、エンジンカバー215によってエンジン21の美観を向上させることができる。
(12)フロントカウル23の下端部とフロントフェンダー26との間には、エンジン21への吸気を取り入れるための吸気開放空間28が形成されているので、自動二輪車10の前方からの走行風が吸気開放空間28を通ってラジエータ51に至ることが容易となり、ラジエータ51の冷却性能を向上させることができる。
(13)サイドカウル本体41は、全体として、後部近傍で最も車幅方向に突出する湾曲形状を有しているので、運転者の脚部に対して走行風が向かうことを抑制できる。
(14)サイドカウル本体41は、前後方向において、少なくとも、ラジエータ51前方位置からラジエータ51後方位置まで延びているので、走行風が、ラジエータ51の車幅方向外側にそれることを防止でき、ラジエータ51を通過しやすくすることができる。
(15)サイドカウル本体41及びサイドカバー42は、ファンカバー53を車幅方向外側から覆うようになっているので、ファンカバー53が露出することを防止でき、その結果、自動二輪車10の外観の美観を向上させることができる。
(16)サイドカウル本体41及びサイドカバー42は、サイドカウル本体41の第2面412の下端を最下端とし、第2面412の最下端から後方に向かって上方に傾斜するようになっているので、ファンカバー53を覆うサイドカウル本体41及びサイドカバー42の内、後端部が最も上方に配置される。その結果、低速走行時の熱気の拡散を促進することができる。
(17)カバー側下端414aは、ファンカバー53の下端53aよりも下方に位置しているので、側面視でファンカバー53が露出することを防止でき、自動二輪車10の美観を向上させることができる。
(18)下端407は、ファンカバー53より前方に位置しているので、ファンカバーからの熱気は、下端407に達する前に車幅方向外方へ拡散されやすくなっている。
(19)ファンカバー53の車幅方向外側面は、エンジン21の車幅方向外側面よりも車幅方向外方に位置しているので、ファンカバー53から案内された熱気がサイドカウル本体41の下方に位置した状態において、エンジン21の車幅方向外側面とサイドカウル本体41との間に車幅方向の隙間を形成しやすく、熱気が抜けやすい。そして、具体的には、4気筒未満の気筒のエンジンに本発明を好適に適用することができる。
(20)ファンカバー53の車幅方向垂直断面において、ファンカバー53は、ラジエータファンからの熱気を車幅方向外方に案内するようになっている。そして、サイドカウル本体41は、ファンカバー53の熱気の案内方向よりも上方に位置することが好ましい。これによれば、ファンカバー53の案内による熱気がサイドカウル本体41に衝突することを防止でき、熱気をより拡散させることができる。
上記実施形態では、サイドカウル本体41の第4面414の後端部408が、ファンカバー53の下端53aに略一致するようになっているが、サイドカウル本体41の後端部408に限定されず、サイドカウル本体41の内、ファンカバー53を覆う部分の少なくとも一部が、ファンカバー53の下端53aと略同じ高さであれば良く、例えば、ファンカバー53を覆う部分の一部は、ファンカバー53の下端53aより上方及び/又は下方に配置されてもよい。
上記実施形態では、サイドカウル本体41とサイドカバー42とは別体で形成されているが、サイドカウル本体とサイドカバーとが一体として形成されてもよい。
上記実施形態では、エンジンカバー215は、左右一対として、クランクケース214の前部及び下半部を覆うようになっているが、クランクケース214の左右側部に左右別々の形状のエンジンカバーが取り付けられてもよく、左右片方のみ取り付けられてもよい。また、クランクケース214を覆う部分についても、クランクケース214全体、又は後部、上半部を覆うようになっていてもよい。なお、エンジンカバー215は、少なくともエンジンの構成部品であるオイルプレッシャースイッチ、排ガスセンサ、オイルフィルタ等を覆うようになっていることが好ましい。
上記実施形態では、ガード部材44は、左右一対として、ガードステー43から前方下方に延びて、その後前方上方と後方下方に分岐する形状を有し、サイドカウル本体41の側方に位置して、サイドカウル本体41を保護しているが、左右別々の形状であってもよく、また左右片方のみであってもよい。また、ガード部材44は、ガードステー43から後方下下方に延びて、エンジン21の上部である気筒211やシリンダヘッド等の側方に位置し、これらエンジン21の構成部材を保護するようになっていてもよい。
上記実施形態では、サイドカウル本体41は、第1排気管61及び第2排気管62の全体よりも上方に配置されているが、サイドカウル本体41が第1排気管61又は第2排気管62の一部分よりも上方に配置されるものも本発明の範囲に含まれる。
上記実施形態では、エンジン21は2気筒エンジンであるが、気筒数は2に限定されず、1気筒エンジン又は2気筒以外の多気筒エンジンでもよい。
本発明は、上記実施形態で説明した構成には限定されず、特許請求の範囲に記載した内容を逸脱することなく、当業者が考え得る各種変形例を含むことができる。
本発明では、車体外方への熱気の排出性を向上させることができる自動二輪車を提供できるので、産業上の利用価値が大である。
10 自動二輪車
11 前輪 13 フロントフォーク
21 エンジン
211 気筒 212 第1排気口 213 第2排気口
214 クランクケース
215 エンジンカバー
23 フロントカウル
25 リヤカウル
26 フロントフェンダー
28 吸気開放空間
29 開放空間
4 サイドカウル
41 サイドカウル本体
411 第1面 412 第2面 413 第3面
414 第4面 414a カバー側下端
42 サイドカバー
421 カバー上部 422 カバー下部 423 開口部
43 ガードステー
44 ガード部材
51 ラジエータ
52 ラジエータファン
53 ファンカバー 53a 下端
61 第1排気管 61a 前端部
62 第2排気管 62a 前端部
63 連結部材
64 集合管

Claims (7)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの冷却水を冷却するラジエータと、
    前記ラジエータの前方の空気を吸引して排出する、ラジエータファンと、
    前記ラジエータファンから排出される空気を下方に案内する、ファンカバーと、
    前記ラジエータの側方に配置されるサイドカウルと、を備える自動二輪車であって、
    前記サイドカウルは、側面視で前記ファンカバーと重なる部分の下方に位置する部分の下端となるカバー側下端が、前記ファンカバーの下端の近傍に位置するように形成されていることを特徴とする、自動二輪車。
  2. 前記エンジンの排気口に接続され、前記排気口から前方に延びて前端部において後方へ折り返すよう配設された排気管を備え、
    前記サイドカウルは、前記排気管の少なくとも一部に対して、上下方向に間隔をおいて配置される、請求項1記載の自動二輪車。
  3. 前記カバー側下端は、後方に向かって上方に傾斜する後端縁を有しており、
    前記サイドカウルの下端部は、前記排気管の前端部より上方に位置し、
    前記排気管は、前記排気口から前記後端縁に沿うように前方に延びて、前記前端部に至る、請求項2に記載の自動二輪車。
  4. 前記サイドカウルと前記エンジンの排気口との間には、車幅方向両側に開放される開放空間が形成される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動二輪車。
  5. 前記開放空間の下方に、前記エンジンを覆うエンジンカバーが形成される、請求項4記載の自動二輪車。
  6. 前記排気管の一部は、前記サイドカウルの前後方向端から前後方向へ延長した延長面よりも車幅方向外方に突出する、請求項2記載の自動二輪車。
  7. 前記ラジエータの後方空間と前記自動二輪車の車幅方向外方空間とを連通する開口部が設けられている、請求項1〜6のいずれか1つに記載の自動二輪車。
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