JP2017112900A - 天然色素含有飲料およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 天然色素を含有する飲料において、添加剤を加えなくとも、飲料を長期保存しても退色を抑制しうる、飲料の製造方法、および、長期保存しても退色を抑制することができる飲料を提供すること。
【解決手段】 本発明は、中空糸膜モジュールを用いて水から溶存気体を脱気する工程を有する飲料の製造方法であって、飲料が天然色素を含有することを特徴とする飲料の製造方法。および、中空糸膜モジュールを用いて溶存気体が脱気された水と、天然色素を含有する飲料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、中空糸膜モジュールを用いて水を脱気する脱気工程を有する飲料の製造方法および当該製造方法を用いて製造された飲料に関する。
食品添加物として用いられる天然色素は一般的に、退色性が高く、光、熱、溶存酸素などの影響を受けて変色や退色を起こしやすいことが知られている。このため、飲料への適用に際しても制限があった。
そこで天然色素を含む飲料の退色防止方法として、冷蔵、遮光等の物理的方法の他、退色防止剤を用いる方法が行われていた。退色防止剤として代表的なものとしては、例えばトコフェロール、アルコルビン酸等の酸化防止剤が挙げられる。その他、コーヒー豆に含まれているタンニン成分の一種であるクロロゲン酸類に酸化防止効果があることが見出されており、アントシアニン、クチナシ、パプリカ色素等の天然色素の退色防止剤として用いられている(特許文献1、2、3参照)。
しかし、これまでの退色防止方法は、天然色素を含む飲料にさらに、添加剤を加えることが主流であり、退色防止剤自体が着色、色相変化、風味変化の原因となっていた。
特開昭57−117566号公報 特開平5−32909号公報 特開2001−323263号公報
そこで本発明が解決しようとする第一の課題は、天然色素を含有する飲料において、添加剤を加えなくとも、飲料を長期保存しても退色を抑制しうる、飲料の製造方法、および、長期保存しても退色を抑制することができる飲料を提供することにある。
本発明者らは、当該方法として溶存酸素に着目し、溶存酸素を中空糸膜を用いた脱気モジュールで脱気する方法により長期保存しても退色防止効果があることを見出したものの、通常の多孔質膜を有する中空糸膜を用いた脱気モジュールで脱気すると、水と樹脂製の多孔質層とが接液することで、樹脂臭が移り香として残ることがあった。
そこで本発明が解決しようとする第二の課題は、天然色素を含有する飲料において、添加剤を加えなくとも、飲料を長期保存しても退色を抑制し、さらに、樹脂臭等の異臭を抑えることができる飲料の製造方法、および、長期保存しても退色を抑制し、さらに、樹脂臭等の異臭を抑えることができる飲料を提供することにある。
本願発明者らは種々の検討を行った結果、中空糸膜モジュールを用いて、水中の溶存気体を脱気した水(以下、処理水ということがある)を含む、天然色素含有飲料が、添加剤を加えることなく、飲料を長期保存しても退色を抑制しうる効果を有することを見出し、さらに、スキン層が水と接液する中空糸膜モジュールを用いることで、上記退色抑制効果に加え、樹脂臭を抑えることができることも見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、中空糸膜モジュールを用いて水から溶存気体を脱気する工程を有する飲料の製造方法であって、飲料が天然色素を含有することを特徴とする飲料の製造方法に関する。
また、本発明は、中空糸膜モジュールを用いて溶存気体が脱気された水と、天然色素を含有する飲料に関する。
本発明によれば、天然色素を含有する飲料において、添加剤を加えなくとも、飲料を長期保存しても退色を抑制しうる、飲料の製造方法、および、長期保存しても退色を抑制しうる飲料を提供することができる。
さらに本発明によれば、天然色素を含有する飲料において、添加剤を加えなくとも、飲料を長期保存しても退色を抑制し、さらに、樹脂臭等の異臭を抑えることができる飲料の製造方法、および、長期保存しても退色を抑制し、さらに、樹脂臭等の異臭を抑えることができる飲料を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態例のみに限定されるものではない。また、本発明の飲料の製造方法において、飲料を製造するまでの工程は周知なため、概略のみ説明し、詳細は省略する。
本発明の飲料の具体的な製造方法は、例えば、脱気工程を経て得られた処理水を10〜50℃の範囲、好ましくは20〜40℃の範囲に加熱した後、天然色素や、香料、甘味料、ミネラルなどの他、本発明の効果を損ねない範囲で公知の酸化防止剤や保存剤他を加えて所望の濃度に希釈化(調合)し、これを容器に密封するようにして製造すればよい。
また、コーヒー飲料や茶類などの原料抽出飲料の場合には、脱気工程を経て得られた処理水を10〜50℃の範囲、好ましくは20〜40℃の範囲に加熱した後、コーヒー豆や茶葉と接触させて抽出液を得る。次に、得られた抽出液に10〜50℃の範囲、特に20〜40℃の範囲の前記処理水と、天然色素や、香料、甘味料、ミネラルなどの他、本発明の効果を損ねない範囲で公知の酸化防止剤や保存剤他を加えて所望の濃度に希釈化(調合)し、これを容器に密封するようにして製造すればよい。
本発明において飲料を製造する際は、製造段階での酸化を防ぎ、かかる飲料中の溶存酸素濃度を低下させるために不活性ガス雰囲気、好ましくは窒素雰囲気下で行うことが好ましい。
本発明における脱気工程は、濾過装置を経て得られた水を、脱気装置に送り、溶存気体を除去する。脱気後の水中の溶存酸素量は0.01〜10ppmの範囲であることが好ましく、さらに0.5〜4ppmの範囲であることがより好ましい。本発明に用いることのできる脱気装置としては、内部環流型中空糸膜モジュールや外部環流型中空糸膜モジュールが挙げられ、当該モジュールを用いて、中空糸膜モジュール内を流れる水から溶存気体を脱気する。この内、外部環流型中空糸膜モジュールは、内部環流型中空糸膜モジュールよりも脱気効率に優れ、且つ水の流動圧力損失を極めて低水準に抑えることが可能であり、特に多量の水を脱気処理する場合に最も好ましいだけでなく、より樹脂臭を低減できるため好ましい。
本発明に用いる中空糸膜モジュールに使用する中空糸膜は、膜構造が、少なくともスキン層(緻密層)、細孔を有する層(多孔質層)とが積層しているものであれば、通常、脱気モジュールとして用いられるものを制限なく使用できるが、さらに以下のものが好適に用いられる。
本発明に用いる中空糸膜の素材は、疎水性の高い素材よりなる膜が好ましく、例えばポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂等のポリオレフィン系樹脂が好ましい。また膜構造は、少なくともスキン層(緻密層)と、細孔を有する層(多孔質層)とが積層していれば特に限定されるものではないが、好ましくはスキン層(緻密層)と細孔を有する支持層(多孔質層)とが積層した不均質膜であることが好ましく、さらに、外側にスキン層(緻密層)、内側に細孔を有する支持層(多孔質層)とが積層した不均質膜であることがより好ましい。当該細孔の孔径は特に限定されないが、0〜100nmの範囲が好ましく、0.1〜50nmの範囲がより好ましい。
本発明に用いる中空糸膜モジュールに使用する中空糸膜は、膜の酸素透過速度が0.1×10−5〜5000×10−5[cm(STP)/cm・sec・cmHg]の範囲のものが好ましく、さらに0.5×10−5〜500×10−5[cm(STP)/cm・sec・cmHg]の範囲のものがより好ましく、さらに0.9×10−5〜100×10−5[cm(STP)/cm・sec・cmHg]の範囲のものが最も好ましい。
また、本発明に用いる中空糸膜モジュールに使用する中空糸膜は、酸素と窒素の分離係数α=(QO:酸素透過量/QN:窒素透過量= 1〜5の範囲のものが好ましく、さらに1〜4.5の範囲のものがより好ましく、さらに3.0〜4.2の範囲のものが特に好ましい。当該範囲内であれば、実質的に液体として水を透過させず、かつ、溶存酸素濃度を数ppb以下まで脱気することが容易になり好ましい。
なお、モジュールの脱気性能は中空糸膜の隔膜の酸素透過速度が高くなるにつれ一般に向上するが、これに伴い液体の透過速度も大きなものとなるため、両特性のバランスに優れた隔膜を選択することが望ましい。
また、酸素透過速度の測定及び気体分離係数αはASTM−D1434に準拠して容易に行われる。
特にポリ(4−メチルペンテン−1)樹脂を素材とする中空糸不均質膜は酸素、窒素、炭酸ガス等のガス透過性に優れ且つ水蒸気バリヤー性が高く好ましい。本不均質膜については、例えば特公平2−38250号公報、特公平2−54377号公報、特公平4−15014号公報、特公平4−50053号公報及び特開平5−6656号公報等に詳しく述べてある。
本発明で用いる中空糸膜モジュールが内部環流型の場合、内部還流型中空糸膜モジュールの中空糸膜外(気相側)の圧力を減圧下に保ちつつ、中空糸膜内(液相側)から通液して脱気する。
一方、本発明で用いる中空糸膜モジュールが外部環流型の場合、外部還流型中空糸膜モジュールの中空糸膜内(気相側)の圧力を減圧下に保ちつつ、中空糸膜外(液相側)から通液して脱気する。いずれの場合も、液相側がスキン層(緻密層)、気相側が細孔を有する層(多孔質層)となるようにする。
中空糸膜モジュールの中空糸膜内の気相側圧力は、使用流量と目的とする処理後の溶存酸素量に合わせて調整することが重要であるが、脱気する水のその温度での飽和蒸気圧以上の圧力に設定することが好ましい。
その際、減圧手段は単に真空ポンプ等で排気しても良いが、適当なスイープガスを流しながら真空ポンプで排気しても良い。特定の溶存気体を除去する場合には、スイープガスを併用する方法は有効である。例えば、溶存酸素や炭酸ガスのみを除去する事が重要な場合には、スイープガスとして窒素ガス、アルゴンガス等が有効に用いられる。真空ポンプを用いる場合には公知のものを用いることができ、例えば、油回転式ポンプ、ダイヤフラム式ポンプ、水流アスピレータ、水封式真空ポンプ、ブースター付水封式真空ポンプ、ルーツ型及びスクロール型等のドライ型真空ポンプ等が挙げられる。また、油回転式ポンプに油水分離装置を付属して使用してもよく、また水封式ポンプの封水をチラー等で冷却したり、蒸気圧の低い封液を使用してもよく、また水封式真空ポンプに空気エゼクターを付属して使用する等適宜実施できる。
脱気する水の温度に特に制限はないが、液温は高いほうが好ましい。液温を高くすることにより多量の水を効率良く脱気することができるばかりでなく、液温上昇により必然的に飽和水蒸気圧も上昇し、したがって膜の気相側の真空圧力を高めることができ、これにより真空装置の負荷を軽減することができ極めて好ましい。脱気する液温は10℃〜50℃が好ましくさらに好ましくは20℃〜40℃である。
モジュールの構造及び中空糸膜の充填方法は脱気される水に遍流が発生しないように構成されておれば良く、例えば特許公開平2−102714号公報等に好適ないくつかのモジュール構造が開示されている。
本発明に用いる中空糸膜モジュールに適用する中空糸膜の寸法は、中空糸膜の外径が小さい方が、その簾巻き体の径が小さくとも大きな膜面積を得ることができ、従って、外径は70μm〜370μmであることが好ましく、さらに150μm〜280μmであることがより好ましい。一方、中空糸膜の内径は30μm〜310μmの範囲が好ましく、さらに80μm〜220μmの範囲がより好ましい。膜面積は0.018m〜400mの範囲であることが好ましく、0.18m〜120mの範囲であることがより好ましく、1.8〜40mの範囲がさらに好ましく、7〜20mの範囲が特に好ましい。
本発明に用いる中空糸膜モジュールは、脱気する液体の遍流を容易に抑制でき、且つ耐圧性に優れ、構造が単純であり、また製造が容易である特徴を有する。中空糸簾状シートの形態に制限はなく不織布体、編み物、織物等特に制限はないが、好ましくは、中空糸膜を緯糸または経糸とし、他の糸たとえばポリエステル等からなるモノフィラメント糸またはマルチフィラメント糸を経糸または緯糸として組織された編み物または織物である。
本発明において好適に使用される外部還流型中空糸膜モジュールを用いた脱気装置と当該装置もちいた水の脱気方法の一例を説明する。
処理前の水(原水)は、減圧弁を通り、外部還流型中空糸膜モジュールに導入される。外部還流型中空糸膜モジュールの中空糸膜内は、真空ポンプによって減圧され、中空糸膜外を流れる原水から溶存気体が除去される。脱気処理された水(処理水)は、フロースイッチを通って装置外に供給される。このフロースイッチは、脱気装置中を水(原水ないし処理水)が流れることで作動し、真空ポンプのスイッチを入れ、電磁弁を開けるようになっている。脱気装置を通過した水(処理水)を貯蔵容器に移し、前記飲料の製造に供すればよい。
以上の通り、本発明の飲料は、中空糸膜モジュールにより溶存酸素量が抑えられているので、脱気していない場合と比較して酸化による味覚(香り、味)の劣化を起こし難く、さらにスキン層で水と接液して脱気することにより、多孔質層で接液して脱気する場合と比較して樹脂臭も低減されたものとなっている。本願発明は、上記脱気工程において、水または水溶液中の溶存気体をスキン層と接液させて脱気させることで上記効果を発揮する水を用いることから、飲料の種類は特に限定されず、例えば、コーヒー、緑茶、ウーロン茶、紅茶、麦茶など茶類の原料を抽出して得られる原料抽出飲料や、炭酸飲料、ココア飲料、果汁飲料、野菜飲料、豆乳飲料、コーヒーに牛乳などを調合した調合飲料などの清涼飲料や、加工乳、乳飲料、発酵乳、乳酸菌飲料などの乳飲料を挙げることができ、飲料製品ばかりか中間製品も含むものとする。なお、飲料原料とは、例えば原料抽出飲料においては抽出液であり、原料抽出飲料以外の飲料では、水を加える前の飲料の原料となる中間物質で、ココア飲料においてはカカオ粉末或いはカカオペーストであり、果汁飲料においては果汁であり、乳飲料においては乳である。
また、天然色素(天然着色料)としては、アナトー色素、クチナシ黄色素、デュナリエラカロテン、ニンジンカロテン、パーム油カロテン、イモカロテン、トマト色素、エビ色素、オキアミ色素、オレンジ色素、カニ色素、トウモロコシ色素、ファフィア色素、ヘマトコッカス藻色素、マリーゴールド色素、サフラン色素及びトウガラシ色素(パプリカ色素)等のカロテノイド色素や、アカネ色素、コチニール色素、シコン色素及びラック色素等のキノン色素や、赤キャベツ色素、アカダイコン色素、シソ色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、ブドウ果皮色素、紫イモ色素、紫コーン色素、紫ヤマイモ色素、エルダーベリー色素、クランベリー色素、チェリー色素、ハイビスカス色素、ブラックベリー色素、プラム色素、ブルーベリー色素、ラズベリー色素、及びボイセンベリー色素等のアントシアニン色素や、カカオ色素、クーロー色素、コウリャン色素、シタン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、カキ色素、カロブ色素、カンゾウ色素、スオウ色素、ピーナッツ色素、ペカンナッツ色素、ベニバナ赤色素及びベニバナ黄色素等のフラボノイド色素や、クロロフィリン、クロロフィル(葉緑素)、クロレラ色素及びスピルリナ色素等のポルフィリン色素や、ウコン色素等のジケトン色素や、赤ビート色素等のベタシアニン色素や、紅麹色素(モナスカス色素)等のアザフィロン色素や、その他、紅麹黄色素、カラメル、クチナシ青色素、クチナシ赤色素が含まれる。 アカキャベツ色素、シソ色素、クチナシ色素、ブドウ果汁色素、ムラサキイモ色素、アカダイコン色素などのアントシアニン系色素、ベニバナ色素等のフラボノイド系色素、クロロフィルaなどのクロロフィル系色素、ゼアキサンチンなどのカロテノイド系色素、フィコシアノピリンなどのフィコシアンニン系色素が好ましいものとして挙げられる。これらは天然色素のため、複数を含有することもあり、たとえば、スピルリナ色素などのように、クロロフィルa、フィコシアニン、総カロテノイドなどを含有するものであってもよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
(退色性比較)
製造直後および暗室20℃2週間保存後の色調変化を下記のように比較した。
試験条件は各試料5gをφ30mmの測定用丸セルに入れ、分光式色彩計(日本電色工業株式会社製、形式SE−2000)を用いてL*,a*及びb*の値を測定した。また、色差ΔEは、光暴露前後のL*,a*及びb*の値の差(ΔL*、Δa*及びΔb*)から下記の数式により算出した。結果を表2に示す。
(官能評価の方法および評価基準)
・樹脂臭の評価
本実施例においての評価方法は、特に断りのない限り、以下の通りに行った。
官能評価について、樹脂臭と味覚(苦味)を評価した。
なお、樹脂臭とは、「プラスチックを連想する香り、紙パック臭」(宇都宮仁、他3名、”清酒の官能評価分析における香味に関する品質評価用語及び標準見本”、〔online〕、2006年、独立行政法人酒類総合研究所、第3頁第1表「樹脂臭」、検索日平成27年9月25日、http://www.nrib.go.jp/data/pdf/seikoumihou.pdf)を感じる評価を参考にして以下の方法で実施した。
樹脂臭の官能評価の結果は標準見本(実施例1a、1bおよび対照試験1では、抽出器において、85℃に加熱した上水を用いて緑茶を抽出し、得られた抽出液を、また、実施例2a〜対照試験4では上水を、50mlポリプロピレン製遠心管に40ml入れ、10分間沸騰水中につけたもの)を用いて訓練されたパネラー5名の評価結果を集計して示した。
樹脂臭を感知したときの強度を1(感じない)、2(ほとんど感じない)、3(やや感じる)、4(感じる)、5(強い)、6(とても強く感じる)の6段階で評価した。集計した平均値が1以上〜2未満の場合を◎、2以上〜3未満の場合を○、3以上〜4未満の場合を△、4以上の場合を×とした。
・味覚(苦味)の評価
官能評価の結果は標準見本(抽出器において、85℃に加熱した上水を用いて緑茶を抽出し、得られた抽出液に、チロソール(TCI98+%)を80mg/lの割合で加えたもの)を用いて訓練されたパネラー5名の評価結果を集計して示した。
製造直後と、暗室20℃2週間保存後の飲料に対する味覚(苦味)の変化を官能評価し、両者の差を、1(感じない)、2(やや感じる)、3(感じる)、4(とても感じる)の4段階で評価した。集計した平均値が1以上〜2未満の場合を◎、2以上〜3未満の場合を○、3以上〜4未満の場合を△、4の場合を×とした。
(実施例1a)
外部還流型中空糸膜モジュールは、DIC株式会社製「EF−020G−A30」(スキン層(外層)と中空糸孔径5〜20nmの多孔質層(内側)とが積層した非対称膜を有するポリ−4−メチルペンテン−1樹脂製中空糸膜)を用い、試験前に超純水で72時間洗浄後、モジュール内部を無菌エアーで乾燥した。さらに、上水(23℃)で3分間洗浄した。
上水(脱気処理前DO値8.5ppm)を前記モジュールに通液し脱気処理(絶対圧2.4kPa)した後、得られた処理水(脱気処理後DO値0.8ppm)を、窒素雰囲気中の貯留容器内に保存した。
次に、抽出器において、85℃に加熱した処理水を用いて緑茶を抽出し、得られた抽出液を、貯留容器及び濾過器を介して調合容器に送り、調合容器において得られた抽出液100質量部に、スピルリナ乾燥原末(クロロフィルa1.28g/100g、フィコシアニンン7.00g/100g、総カロテノイド360.9mg/100g)1質量部を配合して調合した。その後、缶容器に飲料を充填して密閉した。なお、すべての工程を窒素雰囲気下でおこなった。各評価結果を表1に示した。
(実施例1b)
外部還流型中空糸膜モジュールDIC株式会社製「EF−020G−A30」の替りに、内部還流型中空糸膜モジュール三菱レイヨン社製「20M3400A」(非多孔質の超薄膜を多孔質層でサンドイッチ状に挟み込んだ三層複合構造を有するポリエチレン製対称膜)を用いたこと以外は実施例1aと同様に行った。なお、得られた処理水の脱気処理後DO値は2.0ppmであった。各評価結果を表1に示した。
(対照試験1)
抽出液100質量部に変えて、上水(DO値8.5ppm)100質量部に対して、スピルリナ乾燥原末(クロロフィルa1.28g/100g、フィコシアニンン7.00g/100g、総カロテノイド360.9mg/100g)1質量部を配合したこと以外は実施例1aと同様に行った。各評価結果を表1に示した。
(実施例2a)
外部還流型中空糸膜モジュールは、DIC株式会社製「EF−020G−A30」(スキン層(外層)と中空糸孔径5〜20nmの多孔質層(内側)とが積層した非対称膜を有するポリ−4−メチルペンテン−1樹脂製中空糸膜)を用い、試験前に超純水で72時間洗浄後、モジュール内部を無菌エアーで乾燥した。さらに、上水(23℃)で3分間洗浄した。
上水(脱気処理前DO値8.5ppm)を前記モジュールに通液し脱気処理(絶対圧2.4kPa)した後、得られた処理水(脱気処理後DO値0.8ppm)を、窒素雰囲気中の貯留容器内に保存した。
次に、前記処理水100質量部に対して、アカダイコン色素1質量部を配合して調合した。その後、缶容器に飲料を充填して密閉した。なお、すべての工程を窒素雰囲気下でおこなった。各評価結果を表2に示した。
(実施例2b)
外部還流型中空糸膜モジュールDIC株式会社製「EF−020G−A30」の替りに、内部還流型中空糸膜モジュール三菱レイヨン社製「20M3400A」(非多孔質の超薄膜を多孔質層でサンドイッチ状に挟み込んだ三層複合構造を有するポリエチレン製対称膜)を用いたこと以外は実施例1aと同様に行った。なお、得られた処理水の脱気処理後DO値は2.0ppmであった。各評価結果を表2に示した。
(対照試験2)
上水(DO値8.5ppm)100質量部に対して、アカダイコン色素1質量部を配合したこと以外は実施例2aと同様に行った。各評価結果を表2に示した。
(実施例3a)
外部還流型中空糸膜モジュールは、DIC株式会社製「EF−020G−A30」(スキン層(外層)と中空糸孔径5〜20nmの多孔質層(内側)とが積層した非対称膜を有するポリ−4−メチルペンテン−1樹脂製中空糸膜)を用い、試験前に超純水で72時間洗浄後、モジュール内部を無菌エアーで乾燥した。さらに、上水(23℃)で3分間洗浄した。
上水(脱気処理前DO値8.5ppm)を前記モジュールに通液し脱気処理(絶対圧2.4kPa)した後、得られた処理水(脱気処理後DO値0.8ppm)を、窒素雰囲気中の貯留容器内に保存した。
次に、前記処理水100質量部に対して、ベニバナ色素1質量部を配合して調合した。その後、缶容器に飲料を充填して密閉した。なお、すべての工程を窒素雰囲気下でおこなった。各評価結果を表2に示した。
(実施例3b)
外部還流型中空糸膜モジュールDIC株式会社製「EF−020G−A30」の替りに、内部還流型中空糸膜モジュール三菱レイヨン社製「20M3400A」(非多孔質の超薄膜を多孔質層でサンドイッチ状に挟み込んだ三層複合構造を有するポリエチレン製対称膜)を用いたこと以外は実施例3aと同様に行った。なお、得られた処理水の脱気処理後DO値は2.0ppmであった。各評価結果を表2に示した。
(対照試験3)
上水(DO値8.5ppm)100質量部に対して、アカダイコン色素1質量部を配合したこと以外は実施例3aと同様に行った。各評価結果を表2に示した。
(実施例4a)
外部還流型中空糸膜モジュールは、DIC株式会社製「EF−020G−A30」(スキン層(外層)と中空糸孔径5〜20nmの多孔質層(内側)とが積層した非対称膜を有するポリ−4−メチルペンテン−1樹脂製中空糸膜)を用い、試験前に超純水で72時間洗浄後、モジュール内部を無菌エアーで乾燥した。さらに、上水(23℃)で3分間洗浄した。
上水(脱気処理前DO値8.5ppm)を前記モジュールに通液し脱気処理(絶対圧2.4kPa)した後、得られた処理水(脱気処理後DO値0.8ppm)を、窒素雰囲気中の貯留容器内に保存した。
次に、前記処理水100質量部に対して、クチナシ色素1質量部を配合して調合した。その後、缶容器に飲料を充填して密閉した。なお、すべての工程を窒素雰囲気下でおこなった。各評価結果を表2に示した。
(実施例4b)
外部還流型中空糸膜モジュールDIC株式会社製「EF−020G−A30」の替りに、内部還流型中空糸膜モジュール三菱レイヨン社製「20M3400A」(非多孔質の超薄膜を多孔質層でサンドイッチ状に挟み込んだ三層複合構造を有するポリエチレン製対称膜)を用いたこと以外は実施例4aと同様に行った。なお、得られた処理水の脱気処理後DO値は2.0ppmであった。各評価結果を表2に示した。
(対照試験4)
上水(DO値8.5ppm)100質量部に対して、クチナシ色素1質量部を配合したこと以外は実施例4aと同様に行った。各評価結果を表2に示した。
以上の評価分析より、実施例1a、1bでは中空糸膜モジュールを用いることで、緑茶抽出物飲料および緑色色素(クロロフィルa等)に対して、長期保存時に優れた退色防止効果を示しつつ、かつ味覚(苦味)の変化を抑制することができた。さらに、実施例1aでは、スキン層で接液する中空糸膜モジュールを用いることで、優れた退色防止効果を示しつつ、かつ、樹脂臭などの異臭を抑え、かつ味覚(苦味)の変化を抑制することができた。
また、実施例2a〜4a、2b〜4bでは中空糸膜モジュールを用いることで、天然色素に対して、長期保存時に優れた退色防止効果を示すことが明らかとなった。さらに、実施例2a〜4aでは、スキン層で接液する中空糸膜モジュールを用いることで、優れた退色防止効果を示しつつ、かつ、樹脂臭などの異臭を抑制することができた。

Claims (9)

  1. 中空糸膜モジュールを用いて水から溶存気体を脱気する工程を有する飲料の製造方法であって、飲料が天然色素を含有することを特徴とする飲料の製造方法。
  2. 前記中空糸膜モジュールに用いられる中空糸膜がスキン層と多孔質層とを有し、かつ、スキン層が水と接液することを特徴とする請求項1記載の飲料の製造方法。
  3. 膜面積が0.018m〜400mの範囲である請求項1記載の飲料の製造方法。
  4. 酸素透過量と窒素透過量の比(QO/QN)が、1〜5の範囲である請求項1記載の飲料の製造方法。
  5. 中空糸膜が4−メチル−ペンテン−1からなる請求項1記載の飲料の製造方法。
  6. 脱気後の溶存酸素量は0.01〜10ppmの範囲である請求項1記載の飲料の製造方法。
  7. 脱気前に、脱気する水で中空糸膜モジュール内を共洗いする工程を有する請求項1記載の飲料の製造方法。
  8. 中空糸膜モジュールを用いて溶存気体が脱気された水と、天然色素を含有する飲料。
  9. 前記中空糸膜モジュールに用いられる中空糸膜がスキン層と多孔質層とを有し、かつ、スキン層が水と接液することを特徴とする請求項8記載の飲料。
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