JP2017108011A - セラミックコンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

セラミックコンデンサ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017108011A
JP2017108011A JP2015241215A JP2015241215A JP2017108011A JP 2017108011 A JP2017108011 A JP 2017108011A JP 2015241215 A JP2015241215 A JP 2015241215A JP 2015241215 A JP2015241215 A JP 2015241215A JP 2017108011 A JP2017108011 A JP 2017108011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic
length direction
density
length
internal electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015241215A
Other languages
English (en)
Inventor
中西 徹
Toru Nakanishi
徹 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2015241215A priority Critical patent/JP2017108011A/ja
Priority to US15/368,718 priority patent/US9947475B2/en
Publication of JP2017108011A publication Critical patent/JP2017108011A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • H01G4/008Selection of materials
    • H01G4/0085Fried electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • H01G4/012Form of non-self-supporting electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/018Dielectrics
    • H01G4/06Solid dielectrics
    • H01G4/08Inorganic dielectrics
    • H01G4/12Ceramic dielectrics
    • H01G4/1209Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material
    • H01G4/1218Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material based on titanium oxides or titanates
    • H01G4/1227Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material based on titanium oxides or titanates based on alkaline earth titanates
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/018Dielectrics
    • H01G4/06Solid dielectrics
    • H01G4/08Inorganic dielectrics
    • H01G4/12Ceramic dielectrics
    • H01G4/1209Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material
    • H01G4/1236Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material based on zirconium oxides or zirconates
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/228Terminals
    • H01G4/232Terminals electrically connecting two or more layers of a stacked or rolled capacitor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)

Abstract

【課題】優れた信頼性を有するセラミックコンデンサを提供する。
【解決手段】第1及び第2の引き出し部11b、12bは、それぞれ、厚み方向に貫通する複数のセラミック柱20を有する。第1の引き出し部11bは、セラミック柱20が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられている第1のセラミック柱高密度部11b1を有する。第2の引き出し部12bは、セラミック柱20が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられている第2のセラミック柱高密度部12b1を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、セラミックコンデンサ及びその製造方法に関する。
セラミックコンデンサの一例として、例えば、チタン酸バリウムなどからなるコンデンサ本体と、コンデンサ本体内に配された第1及び第2の内部電極と、第1の内部電極に接続された第1の外部電極と、第2の内部電極に接続された第2の外部電極とを有するセラミックコンデンサが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
一般的に、セラミックコンデンサを大容量化する方法として、内部電極の面積を大きくする方法、大きい誘電常数を有する誘電体を使う方法、誘電体の厚さを薄くする方法、内部電極の積層数を増加させる方法などが知られている。
特開2005−203213号公報
例えば、内部電極の積層数を増加させることによりセラミックコンデンサを大容量化しようとすると、内部電極を薄くする必要がある。内部電極を薄くするためには、内部電極を形成するための導電性ペーストに含まれる金属粉末の粒子径を小さくする必要がある。しかしながら、導電性ペーストの金属粉末の大きさを小さくすると金属粉末の融点が低下する。このため、内部電極形成用の導電性ペーストの焼結温度が低下し、焼結によりコンデンサ本体を作製する際に、内部電極の収縮率と誘電体の収縮率の差が大きくなる。よって、焼結によりセラミックコンデンサ本体を作製する際に、内部電極が複数に分断されたり、内部電極がコンデンサ本体の端面から露出せず、内部電極と外部電極との接続性が低下してしまうなどという問題がある。従って、製造されるセラミックコンデンサの信頼性が低くなるという問題がある。
本発明の主な目的は、優れた信頼性を有するセラミックコンデンサを提供することにある。
本発明に係るセラミックコンデンサは、コンデンサ本体と、第1の内部電極と、第2の内部電極と、第1の外部電極と、第2の外部電極とを備える。コンデンサ本体は、第1及び第2の主面と、第1及び第2の側面と、第1及び第2の端面とを有する。第1及び第2の主面は、長さ方向及び幅方向に沿って延びている。第1及び第2の側面は、長さ方向及び高さ方向に沿って延びている。第1及び第2の端面は、幅方向及び高さ方向に沿って延びている。コンデンサ本体は、誘電体層により構成されている。第1の内部電極は、コンデンサ本体内に設けられている。第1の内部電極は、第1の端面に引き出されている。第2の内部電極は、コンデンサ本体内において、第1の内部電極と対向するように設けられている。第2の内部電極は、第2の端面に引き出されている。第1の外部電極は、第1の端面の上に設けられている。第1の外部電極は、第1の内部電極に接続されている。第2の外部電極は、第2の端面の上に設けられている。第2の外部電極は、第2の内部電極に接続されている。第1の内部電極は、第1の対向部と、第1の引き出し部とを有する。第1の対向部は、第2の内部電極と対向している。第1の引き出し部は、第1の対向部から延びている。第1の引き出し部は、第1の端面に引き出されている。第2の内部電極は、第2の対向部と、第2の引き出し部とを有する。第2の対向部は、第1の対向部と対向している。第2の引き出し部は、第2の対向部から延びている。第2の引き出し部は、第2の端面に引き出されている。第1及び第2の引き出し部は、それぞれ、第1及び第2の引き出し部の厚み方向に貫通する複数のセラミック柱を有する。第1の引き出し部は、セラミック柱が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられている第1のセラミック柱高密度部を有する。第2の引き出し部は、セラミック柱が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられている第2のセラミック柱高密度部を有する。
本発明に係るセラミックコンデンサでは、第1の引き出し部は、セラミック柱が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられている第1のセラミック柱高密度部を有する。第2の引き出し部は、セラミック柱が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられている第2のセラミック柱高密度部を有する。このため、引き出し部が強固に固定される。従って、本発明に係るセラミックコンデンサは、優れた信頼性を有している。
本発明に係るセラミックコンデンサでは、第1のセラミック柱高密度部が第1の引き出し部の第1の端面側端部に設けられており、第2のセラミック柱高密度部が第2の引き出し部の第2の端面側端部に設けられていることが好ましい。この場合、内部電極と外部電極との電気的接続がより高い確実性で図られるため、本発明に係るセラミックコンデンサは、より優れた信頼性を有する。
本発明に係るセラミックコンデンサでは、第1のセラミック柱高密度部の長さ方向における長さに対する、第1のセラミック柱高密度部に含まれる複数のセラミック柱の長さ方向における長さの総和の比((第1のセラミック柱高密度部に含まれる複数のセラミック柱の長さ方向における長さの総和)/(第1のセラミック柱高密度部の長さ方向における長さ))が、5%以上50%以下であることが好ましい。当該範囲とすることで、セラミックコンデンサの信頼性をより向上することができる。
本発明に係るセラミックコンデンサでは、第1のセラミック柱高密度部の長さ方向における長さに対する、第1のセラミック柱高密度部に含まれる複数のセラミック柱の長さ方向における長さの総和の比((第1のセラミック柱高密度部に含まれる複数のセラミック柱の長さ方向における長さの総和)/(第1のセラミック柱高密度部の長さ方向における長さ))が、10%以上30%以下である。当該範囲とすることで、セラミックコンデンサの信頼性をさらに向上することができる。
本発明に係るセラミックコンデンサでは、第1及び第2のセラミック柱高密度部のそれぞれの長さ方向に沿った長さが20μm以上であることが好ましい。当該範囲とすることで、セラミックコンデンサの信頼性をより向上することができる。
本発明に係るセラミックコンデンサでは、長さ方向において、第1の対向部と第1のセラミック柱高密度部との間の距離が20μm以上であると共に、長さ方向において、第2の対向部と第2のセラミック柱高密度部との間の距離が20μm以上であることが好ましい。この場合、第1及び第2のセラミック柱高密度部を構成する酸化物組成物が第1及び第2の対向部まで拡散しないため、第1及び第2の対向部の特性を維持することができる。
本発明に係るセラミックコンデンサでは、第1及び第2の対向部には、セラミック柱が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられているセラミック柱高密度部が設けられていないことが好ましい。このようにすることにより、セラミックコンデンサの静電容量を大きくすることができる。
本発明に係るセラミックコンデンサの製造方法は、上記本発明に係るセラミックコンデンサの製造方法に関する。本発明に係るセラミックコンデンサの製造方法は、導電性ペースト層を焼成することにより第1及び第2の電極を形成する工程を含む。導電性ペースト層を形成する工程は、第1の導電性ペーストを塗布することにより、第1又は第2の対向部を構成するための第1の部分を形成する工程と、第1の導電性ペーストとは異なる種類の第2の導電性ペーストを塗布することにより、第1または第2の引き出し部を構成するための第2の部分を形成する工程とを含む。このようにすることにより、セラミック柱高密度部を好適に形成することができる。
本発明に係るセラミックコンデンサの製造方法では、第2の導電性ペーストとして、第1の導電性ペーストよりもセラミック粒子の含有率が高い導電性ペーストを用いることが好ましい。このようにすることにより、セラミック柱高密度部を好適に形成することができる。
本発明に係るセラミックコンデンサの製造方法では、第1及び第2の部分のうちの少なくとも一方を、非接触印刷法により印刷することにより形成することが好ましい。このようにすることにより、セラミック柱高密度部を好適に形成することができる。
本発明に係るセラミックコンデンサの製造方法では、第1及び第2の部分を、非接触印刷法により印刷することにより形成してもよい。
本発明に係るセラミックコンデンサの製造方法では、非接触印刷法として、インクジェット印刷法を用いることが好ましい。
本発明によれば、優れた信頼性を有するセラミックコンデンサを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るセラミックコンデンサの模式的斜視図である。 図1のII−II線で切り出した部分の模式的断面図である。 図2のIII部分の模式的断面図である。 図2のIV部分の模式的断面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものである。図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
図1は、本実施形態に係るセラミックコンデンサの模式的斜視図である。図2は、図1におけるII−II線で切り出した部分の模式的断面図である。図3は、図2のIII部分の模式的断面図である。図4は、図2のIV部分の模式的断面図である。
セラミックコンデンサ1は、直方体状のコンデンサ本体10を備える。コンデンサ本体10は、第1及び第2の主面10a、10bと、側面10c、10dと、端面10e、10f(図2を参照)とを有する。第1及び第2の主面10a、10bは、長さ方向L及び幅方向Wに沿って延びている。側面10c、10dは、高さ方向H及び長さ方向Lに沿って延びている。端面10e、10fは、高さ方向H及び幅方向Wに沿って延びている。長さ方向L、幅方向W及び高さ方向Hは、それぞれ直交している。
なお、本発明において、「直方体状」には、角部や稜線部が丸められた直方体が含まれるものとする。すなわち、「直方体状」の部材とは、第1及び第2の主面、2つの側面及び2つの端面とを有する部材全般を意味する。また、主面、側面及び端面の一部または全部に凹凸などが形成されていてもよい。
コンデンサ本体10の寸法は特に限定されない。例えばコンデンサ本体10の厚み寸法は0.1mm以上2.5mm以下であることが好ましく、長さ寸法は0.2mm以上3.2mm以下であることが好ましく、幅寸法は0.1mm以上2.5mm以下であることが好ましい。
コンデンサ本体10は、誘電体セラミック材料により形成することができ、複数の誘電体層を有する。誘電体セラミック材料の具体例としては、例えば、BaTiO、CaTiO、SrTiO、CaZrOなどが挙げられる。コンデンサ本体10には、セラミックコンデンサ1に要求される特性に応じて、例えばMn化合物、Mg化合物、Si化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物、希土類化合物などの副成分が適宜添加されていてもよい。
図2に示すように、コンデンサ本体10の内部には、複数の第1の内部電極11と、複数の第2の内部電極12とが設けられる。複数の第1の内部電極11と複数の第2内部電極12とは、複数の誘電体層10gを介して交互に積層されている。
第1の内部電極11は矩形状である。第1の内部電極11は、第1及び第2の主面10a、10bと略平行に設けられている。すなわち、第1の内部電極11は、長さ方向L及び幅方向Wに沿って設けられている。第1の内部電極11は、端面10eに露出しており、第1及び第2の主面10a、10b、側面10c、10d及び側面10fには露出していない。
第2の内部電極12は矩形状である。第2の内部電極12は、第1及び第2の主面10a、10bと略平行に設けられている。すなわち、第2の内部電極12は、長さ方向L及び幅方向Wに沿って設けられている。よって、第2の内部電極12と第1の内部電極11とは互いに略平行である。第2の内部電極12は、端面10fに露出しており、第1及び第2の主面10a、10b、側面10c、10d及び端面10eには露出していない。
第1及び第2の内部電極11、12は、高さ方向Hに沿って交互に設けられている。高さ方向Hにおいて隣り合う第1の内部電極11と第2の内部電極12とは、誘電体層10gを介して対向している。誘電体層10gの厚みは、例えば、0.5μm以上100μm以下程度とすることができる。
具体的には、第1の内部電極11は、第1の対向部11aと、第1の引き出し部11bとを有する。第1の対向部11aは、高さ方向Hにおいて誘電体層10gを介して第2の内部電極12(詳細には、後述する第2の内部電極12の第2の対向部12a)と対向している。第1の引き出し部11bは、第1の対向部11aに接続されている。第1の引き出し部11bは、第1の対向部11aから延びている。第1の引き出し部11bは、第1の端面10eに引き出されている。
第2の内部電極12は、第2の対向部12aと、第2の引き出し部12bとを有する。第2の対向部12aは、高さ方向Hにおいて誘電体層10gを介して第1の対向部11aと対向している。第2の引き出し部12bは、第2の対向部12aに接続されている。第2の引き出し部12bは、第2の対向部12aから延びている。第2の引き出し部12bは、第2の端面10fに引き出されている。
第1及び第2の内部電極11、12は、適宜の導電材料により構成することができる。第1及び第2の内部電極11、12は、例えばNi,Cu,Ag,Pd及びAuからなる群から選ばれた金属、またはNi,Cu,Ag,Pd及びAuからなる群から選ばれた一種以上の金属を含む合金(例えば、Ag−Pd合金など)により構成することができる。
第1及び第2の内部電極11、12の厚みは、例えば、0.2μm以上2.0μm以下程度であることが好ましい。
図1及び図2に示すように、セラミックコンデンサ1は、第1及び第2の外部電極13、14を備えている。第1の外部電極13は、端面10eにおいて第1の内部電極11に電気的に接続されている。第1の外部電極13は、第1の端面10eの上から、第1及び第2の主面10a、10b並びに第1及び第2の側面10c、10dの上にまで至っている。もっとも、第1の外部電極13は、第1の端面10eの上にのみ設けられていてもよい。一方、第2の外部電極14は、端面10fにおいて第2の内部電極12に電気的に接続されている。第2の外部電極14は、第2の端面10fの上から、第1及び第2の主面10a、10b並びに第1及び第2の側面10c、10dの上にまで至っている。もっとも、第2の外部電極14は、第2の端面10fの上にのみ設けられていてもよい。
第1及び第2の外部電極13、14は、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、Sn、Ag−Pd合金等により構成することができる。第1及び第2の外部電極13,14は、それぞれ、複数の導電層の積層体により構成されていてもよい。具体的には、第1及び第2の外部電極13,14は、それぞれ、下地電極層と、下地電極層の上に配置されためっき層とを含んでいてもよい。下地電極層は、焼付け層、樹脂層、薄膜層等から選ばれる少なくとも1つを含んでいてもよい。
焼付け層は、ガラスと金属とを含むことが好ましい。焼付け層を構成する金属としては、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag−Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。焼付け層のガラスとしては、例えば、B、Si、Ba、Mg、Al、Liなどを含むガラスを用いることができる。焼付け層は、ガラスおよび金属を含む導電性ペーストを積層体に塗布して焼き付けることにより形成することができる。焼付け層は、内部電極と同時焼成したものでもよく、内部電極を焼成した後に焼き付けたものであってもよい。焼付け層を複数層形成してもよい。焼付け電極層の厚み(最も厚い部分)は、10μm以上50μm以下であることが好ましい。
樹脂層は、導電性粒子と熱硬化性樹脂を含む樹脂層を含んでもよい。樹脂層を形成する場合は、焼付け電極層を形成せずに積層体上に樹脂層を直接形成してもよい。樹脂層を複数層形成してもよい。樹脂層の厚み(最も厚い部分)は、10μm以上150μm以下であることが好ましい。
薄膜層は、スパッタ法または蒸着法等の薄膜形成法により形成することができる。薄膜層の厚みは、1μm以下であることが好ましい。
めっき層は、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag−Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む層であってもよい。めっき層は複数層により形成されていてもよい。めっき層は、Niめっき、Snめっきの積層体により構成されていることが好ましい。下地電極層を覆うようにNiめっきからなるめっき層を設けることにより、めっき層により下地電極層を保護することができる。また、Niめっき層の上に、さらにSnめっき層を設けることにより、はんだ濡れ性を向上させることができ、セラミックコンデンサ1の実装を容易にすることができる。めっき層一層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。 図3及び図4に示すように、第1及び第2の引き出し部11b、12bは、それぞれ、引き出し部11b、12bの厚み方向(本実施形態では、高さ方向H)に貫通する複数のセラミック柱20を有する。なお、セラミック柱は、内部電極のうち、引き出し部にのみ設けられている必要は必ずしもない。セラミック柱は、例えば、対向部にも設けられていてもよい。
なお、図3及び図4では、セラミック柱20の太さが、セラミック柱20の高さ方向において一定に描画している。しかしながら、セラミック柱20の形状は、これに限定されない。セラミック柱20は、内部電極の上下の誘電体層10gを接続する形状であれば特に限定されない。セラミック柱20は、例えば、セラミック柱20の高さ方向の中央部から端部に向かって太くなる形状を有していてもよい。
図4に示すように、第1の引き出し部11bには、第1のセラミック柱高密度部11b1が設けられている。第1のセラミック柱高密度部11b1は、コンデンサ本体10の第1の端面10eから内側に入った部分において、第1の内部電極11の引き出し部11bを部分的に分断するように柱構造となるように存在している。セラミック柱高密度部11b1は、例えば、コンデンサ本体10の特定の断面において、コンデンサ本体10の第1の端面10eから内側に延びる内部電極11の引き出し部11bにおいて、セラミック柱20の間隔がコンデンサ本体10の第1の端面10e側から連続して20μm以下で存在している部分をいう。第1のセラミック柱高密度部10b1の長さは、コンデンサ本体10の第1の端面10eからセラミック柱20の間隔が20μm以下の柱構造の終端までの距離とする。
同様に、図3に示すように、第2の引き出し部12bには、第2のセラミック中高密度部12b1が設けられている。第2のセラミック柱高密度部12b1は、コンデンサ本体10の第2の端面10fから内側に入った部分において、第2の内部電極12の引き出し部12b1を部分的に分断するように柱構造となるように存在している。セラミック柱高密度部12b1は、例えば、コンデンサ本体10の特定の断面において、コンデンサ本体10の第2の端面10fから内側に延びる第2の内部電極12の引き出し部12bにおいて、セラミック柱20の間隔がコンデンサ本体10の第2の端面10f側から連続して20μm以下で存在している部分をいう。第2のセラミック柱高密度部12b1の長さは、コンデンサ本体10の第2の端面10fからセラミック柱20の間隔が20μm以下の柱構造の終端までの距離とする。
これら第1及び第2のセラミック柱高密度部11b1、12b1が設けられているため、セラミック柱20により、高温下で生の積層体を焼成する際に内部電極11、12を構成する金属粉の液状化によって生じる内部電極11、12の玉化を抑制することが可能となる。内部電極11、12の玉化を抑制することが可能となることで、内部電極11、12が厚くなることを抑制でき、内部電極11、12の収縮量を小さくすることができる。よって、内部電極11、12と誘電体層10gとの収縮率の差を抑制することができる。その結果、内部電極11、12が複数に分断されることや、内部電極11、12と外部電極13、14とが離間することが効果的に抑制されている。特に、本実施形態では、第1のセラミック柱高密度部11b1は、第1の引き出し部11bの第1の端面10e側端部に設けられている。第1のセラミック柱高密度部11b1は、第1の端面10eから延びている。第2のセラミック柱高密度部12b1は、第1の引き出し部12bの第2の端面10f側端部に設けられている。第2のセラミック柱高密度部12b1は、第2の端面10fから延びている。このため、内部電極11、12と外部電極13、14とが離間することがより効果的に抑制されている。
内部電極11、12が複数に分断されることや、内部電極11、12と外部電極13、14とが離間することをさらに効果的に抑制する観点からは、第1のセラミック柱高密度部11b1の長さ方向Lにおける長さL1に対する、第1のセラミック柱高密度部11b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和の比((第1のセラミック柱高密度部11b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和)/(第1のセラミック柱高密度部11b1の長さ方向Lにおける長さL1))が、5%以上50%以下であることが好ましく、10%以上30%以下であることがさらに好ましい。第2のセラミック柱高密度部12b1の長さ方向Lにおける長さL2に対する、第2のセラミック柱高密度部12b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和の比((第2のセラミック柱高密度部12b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和)/(第2のセラミック柱高密度部12b1の長さ方向Lにおける長さL1))が、5%以上50%以下であることが好ましく、10%以上30%以下であることがさらに好ましい。
第1のセラミック柱高密度部11b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの算出方法としては、例えば、コンデンサ本体10の特定の断面において、コンデンサ本体10の第1の端面10eから第1のセラミック柱高密度部11b1に存在するセラミック柱20の幅をそれぞれ測定する。この時セラミック柱20の幅は、第1の内部電極11の厚みの1/2の位置で測定する。
比((第1のセラミック柱高密度部11b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和)/(第1のセラミック柱高密度部11b1の長さ方向Lにおける長さL1))及び比((第2のセラミック柱高密度部12b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和)/(第2のセラミック柱高密度部12b1の長さ方向Lにおける長さL1))が小さすぎると、引き出し部11b、12bの分断や引き出し部11b、12bが端面10e、10fに露出しないことを効果的に抑制できない場合がある。一方、比((第1のセラミック柱高密度部11b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和)/(第1のセラミック柱高密度部11b1の長さ方向Lにおける長さL1))及び比((第2のセラミック柱高密度部12b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和)/(第2のセラミック柱高密度部12b1の長さ方向Lにおける長さL1))が大きすぎると、内部電極11、12と外部電極13、14とのコンタクト性が低下する場合がある。
同様の観点から、第1及び第2のセラミック柱高密度部11b1、12b1のそれぞれの長さ方向Lに沿った長さL1、L2が20μm以上であることが好ましく、30μm以上であることがより好ましい。但し、長さL1、L2が大きすぎると、対向部を確保できない場合がある。従って、長さL1、L2は、100μm以下であることが好ましい。
また、長さL1、L2が長すぎると、長さ方向Lにおいて、第1の対向部11aと第1のセラミック柱高密度部11b1との間の距離L3、及び第2の対向部12aと第2のセラミック柱高密度部12b1との間の距離L4が小さくなりすぎる場合がある。距離L3、L4が小さくなりすぎると、対向部11a、12aの対向面積が小さくなり、セラミックコンデンサ1の静電容量が小さくなる場合がある。従って、L3、L4は、20μm以上であることが好ましく、30μm以上であることがより好ましい。
なお、セラミック柱20及びセラミック柱高密度部11b1、12b2は、以下の要領で確認することができる。まず、セラミックコンデンサ1の側面10cを側面10cと平行に、幅方向Wにおける寸法が1/2となるまで研磨し、断面を露出させる。この断面を走査型電子顕微鏡を用いて観察することによってセラミック柱20及びセラミック柱高密度部11b1、12b2を確認することができる。隣り合うセラミック柱20間の間隔は、内部電極11、12の厚み方向における中央において測定する。
本実施形態に係るセラミックコンデンサ1では、第1及び第2の対向部11a、12aには、セラミック柱20が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられているセラミック柱高密度部が設けられていない。従って、第1の対向部11aと第2の対向部12aとの対向面積が大きい。従って、セラミックコンデンサ1は、大きな静電容量を有する。
(セラミックコンデンサ1の製造方法)
次に、セラミックコンデンサ1の製造方法の一例を示す。
まず、コンデンサ本体10を準備する。具体的には、まず、誘電体粉末を含む誘電体ペーストを、例えばスクリーン印刷法などによりシート状に塗布し、乾燥させることにより、誘電体グリーンシートを作製する。次に、誘電体グリーンシートの上に、内部電極形成用の導電性ペーストを印刷する。この際に、対向部11a、12aを構成するための部分と、引き出し部11b、12bを構成するための部分とを別個に印刷する。対向部11a、12aを構成するための第1の部分の印刷に用いる第1の導電性ペーストにおけるセラミック粒子の含有率よりも、引き出し部11b、12bを構成するための第2の部分の印刷に用いる第2の導電性ペーストにおけるセラミック粒子の含有率を高くする。このようにすることにより、セラミック柱高密度部11b1、12b1を好適に形成することができる。なお、第1の部分を第2の部分よりも先に印刷してもよいし、第2の部分を第1の部分よりも先に印刷してもよい。
具体的には、第1の部分を印刷するための第1の導電性ペーストにおけるセラミック粒子の含有率は、0質量%以上13質量%未満であることが好ましく、3質量%以上12質量%以下であることがより好ましい。第2の部分を印刷するための第2の導電性ペーストにおけるセラミック粒子の含有率は、13%質量以上35%質量以下であることが好ましく、15質量%以上25質量%以下であることがより好ましい。
対向部11a、12aを構成するために印刷された第1の部分と、引き出し部11b、12bを構成するために印刷された第2の部分とが触れて、印刷のにじみや印刷塗布厚のばらつきなどの図形異状が発生することを抑制する観点からは、第1及び第2の部分の少なくとも一方を非接触印刷法により印刷することが好ましい。
なお、第1の部分及び第2の部分の両方を非接触印刷法により印刷してもよい。
ここで、「非接触印刷法」とは、印刷治具が被印刷物と接触しない印刷法をいう。非接触印刷法の具体例としては、例えば、インクジェット印刷法や、ディスペンサ印刷法等が挙げられる。
以上のように、内部電極用導電性パターンが形成された誘電体グリーンシートと、内部電極用導電性パターンが形成されていない誘電体グリーンシートとを用意する。なお、誘電体ペーストや、内部電極形成用の導電ペーストには、例えば公知のバインダーや溶媒が含まれていてもよい。
次に、内部電極導電性パターンが形成されていない誘電体グリーンシートを所定枚数積層し、その上に、内部電極用導電性パターンが形成された誘電体グリーンシートを順次積層し、さらに、内部電極用導電性パターンが形成されていない誘電体グリーンシートを所定枚数積層することにより、マザー積層体を作製する。
必要に応じて、静水圧プレスなどの手段により、マザー積層体を積層方向にプレスしてもよい。
次に、マザー積層体を所定の形状寸法にカットし、生の積層体を複数作製する。なお、このとき、生の積層体に対してバレル研磨等を施し、稜線部や角部を丸めてもよい。
次に、生の積層体を焼成することにより、コンデンサ本体10を完成させることができる。なお、生の積層体の焼成温度は、用いたセラミック材料や導電材料に応じて適宜設定することができる。生の積層体の焼成温度は、例えば、900℃以上1300℃以下程度とすることができる。
次に、コンデンサ本体10の両端面10e、10fの上に外部電極13、14を形成することによりセラミックコンデンサ1を完成させることができる。外部電極13、14は、例えば、公知の方法により形成することができる。外部電極13、14は、例えば、導電性ペースト層の焼き付け、めっき法、スパッタリング法、化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition:CVD)法等を適宜組み合わせることにより形成することができる。
上述の製造方法では、第2の部分を印刷するための第2の導電性ペーストにおけるセラミック粒子の含有率を高くする。このため、生の積層体の焼成時にセラミック柱20が形成される。このセラミック柱20により内部電極11、12が長さ方向Lに収縮することを抑制することができる。このため、内部電極11、12が複数に分断されることや、内部電極11、12と外部電極13、14とが離間することを効果的に抑制することができる。また、内部電極を露出させるための研磨工程を省略できたり、研磨工程に要する時間を短くできるため、コンデンサ本体10が損傷することを効果的に抑制することができる。
以下、本発明について、具体的な実施例に基づいて、さらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。
(実施例1)
上記実施形態に係るセラミックコンデンサ1と実質的に同様の構成を有するセラミックコンデンサを、上記実施形態において説明した製造方法により、以下の条件で作製した。
コンデンサ本体の長さ方向寸法(設計値):3.2mm
コンデンサ本体の幅方向寸法(設計値):1.6mm
コンデンサ本体の高さ方向寸法(設計値):2.0mm
コンデンサ本体に含まれる誘電体セラミック材料:BaTiO
セラミックコンデンサの静電容量(設計値):10μF
セラミックコンデンサの定格電圧:16V
外部電極の構造:下地電極層とめっき層との積層体
下地電極層:Cuとガラスとを含む焼成電極層
めっき層:Niめっき層とSnめっき層との積層体
内部電極の材質:Ni
内部電極における金属粒子の粒子径:0.3μm
対向部の形成方法:スクリーン印刷法
引き出し部の形成方法:インクジェット印刷法
第1の導電性ペーストにおけるセラミック粒子の含有率:8質量%
第2の導電性ペーストにおけるセラミック粒子の含有率:20質量%
比((第1のセラミック柱高密度部11b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和)/(第1のセラミック柱高密度部11b1の長さ方向Lにおける長さL1))及び比((第2のセラミック柱高密度部12b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和)/(第2のセラミック柱高密度部12b1の長さ方向Lにおける長さL1)):20%
L1、L2:50μm
L3、L4:100μm
なお、以下の説明において、「比((第1のセラミック柱高密度部11b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和)/(第1のセラミック柱高密度部11b1の長さ方向Lにおける長さL1))及び比((第2のセラミック柱高密度部12b1に含まれる複数のセラミック柱20の長さ方向Lにおける長さの総和)/(第2のセラミック柱高密度部12b1の長さ方向Lにおける長さL1))」を比aとすることがある。
(実施例2)
以下の条件としたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
L1、L2:30μm
L3、L4:30μm
(実施例3)
以下の条件としたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
対向部の形成方法:インクジェット印刷法
L1、L2:30μm
L3、L4:30μm
(比較例1)
対向部と引き出し部とを第1の導電性ペーストを用いて、スクリーン印刷法で印刷し、セラミック柱高密度部を形成しなかったこと、焼成後の研磨時間を100分としたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(比較例2)
焼成後の研磨時間を30分としたこと以外は、比較例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(比較例3)
焼成後に研磨を行わなかったこと以外は、比較例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(比較例4)
対向部と引き出し部との両方をスクリーン印刷法により形成し、セラミック柱高密度部を形成しなかったこと、焼成後の研磨時間を100分としたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(L1、L2の長さの測定方法)
まず、セラミックコンデンサを側面に沿って、セラミックコンデンサの幅方向Wの1/2寸法の位置まで断面研磨を行った。その後、化学エッチング゛処理を行い、外部電極を溶出した。次に、断面において、セラミックコンデンサの下部領域、中央領域および上部領域の各領域の無作為に抽出された第1の内部電極及び第2の内部電極の各3層分(計18層)の引き出し電極において、セラミックコンデンサの端面から柱構造の間隔が連続して20μm以下で存在している部分の柱構造の終端までの距離を走査型電子顕微鏡(×3000倍)を使用して観察し、得られた画像から、各部の寸法を測定した。なお、セラミックコンデンサの端面から柱構造の間隔が連続して20μm以下で存在しないものは、セラミック柱高密度部がないと判断した。
(L3、L4の長さの測定方法)
まず、セラミックコンデンサを側面に沿って、セラミックコンデンサの幅方向Wの1/2寸法の位置まで断面研磨を行った。その後、化学エッチング゛処理を行い、外部電極を溶出した。次に、断面において、セラミックコンデンサの下部領域、中央領域および上部領域の各領域の無作為に抽出された第1の内部電極及び第2の内部電極の各3層分(計18層)の引き出し電極において、第1及び第2の対向部と、第1及び第2のセラミック柱高密度部との間の距離を走査型電子顕微鏡(×3000倍)を使用して観察し、得られた画像から、各部の寸法を測定した。なお、セラミックコンデンサの端面からセラミック柱の間隔が20μm以下の柱構造を有していないもは、セラミック柱高密度部がないと判断した。
(内部電極と外部電極とのコンタクト性の評価)
各実施例及び比較例において作製したサンプルの静電容量を測定し、静電容量の測定値を、セラミックコンデンサの静電容量(設計値:10μF)で除算した値を求めた。その結果、算出された割合が100%以上である場合を「◎」として評価し、95%以上100%未満である場合を「○」として評価し、50%以上95%未満である場合を「△」として評価し、50未満である場合を「×」として評価した。
(セラミックコンデンサの割れ、欠け)
各実施例及び比較例において作製した1000個のコンデンサ本体を顕微鏡を用いて観察し、50μm以上のクラック、欠けがないものを「○」として評価し、あるものを「×」として評価した。
(比aの測定方法)
まず、セラミックコンデンサを側面に沿って、セラミックコンデンサの幅方向Wの1/2寸法の位置まで断面研磨を行った。その後、化学エッチング゛処理を行い、外部電極を溶出した。次に、断面において、セラミックコンデンサの下部領域、中央領域および上部領域の各領域の無作為に抽出された第1の内部電極及び第2の内部電極の各3層分(計18層)の引き出し電極において、セラミック柱高密度部の長さに対する、セラミック柱高密度部に存在するセラミック柱の幅の合計の比から算出した。セラミック柱の幅は、内部電極の厚みの1/2の位置で測定した。
(実施例5)
比aを5%としたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(実施例6)
比aを10%としたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(実施例7)
比aを30%としたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(実施例8)
比aを40%としたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(実施例9)
比aを50%としたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(比較例5)
比aを60%とし、セラミック柱高密度部を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(実施例10)
L1、L2及びl3、L4を下記の表3に示すようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(実施例11)
L1、L2及びl3、L4を下記の表3に示すようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(実施例12)
比a、L1、L2及びl3、L4を下記の表3に示すようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
(実施例13〜実施例19)
L1、L2及びl3、L4を下記の表3に示すようにしたこと以外は、実施例1と同様にしてセラミックコンデンサを作製した。
1 セラミックコンデンサ
10 コンデンサ本体
10a 第1の主面
10b 第2の主面
10c 第1の側面
10d 第2の側面
10e 第1の端面
10f 第2の端面
10g 誘電体層
11 第1の内部電極
11a 第1の対向部
11b 第1の引き出し部
11b1 第1のセラミック柱高密度部
12 第2の内部電極
12a 第2の対向部
12b 第2の引き出し部
12b1 第2のセラミック柱高密度部
13 第1の外部電極
14 第2の外部電極
20 セラミック柱

Claims (12)

  1. 長さ方向及び幅方向に沿って延びる第1及び第2の主面と、長さ方向及び高さ方向に沿って延びる第1及び第2の側面と、幅方向及び高さ方向に沿って延びる第1及び第2の端面とを有し、誘電体層により構成されたコンデンサ本体と、
    前記コンデンサ本体内に設けられており、前記第1の端面に引き出された第1の内部電極と、
    前記コンデンサ本体内において、前記第1の内部電極と対向するように設けられており、前記第2の端面に引き出された第2の内部電極と、
    前記第1の端面の上に設けられており、前記第1の内部電極に接続された第1の外部電極と、
    前記第2の端面の上に設けられており、前記第2の内部電極に接続された第2の外部電極と、
    を備え、
    前記第1の内部電極は、
    前記第2の内部電極と対向している第1の対向部と、
    前記第1の対向部から延びる、前記第1の端面に引き出された第1の引き出し部と、
    を有し、
    前記第2の内部電極は、
    前記第1の対向部と対向している第2の対向部と、
    前記第2の対向部から延びる、前記第2の端面に引き出された第2の引き出し部と、
    を有し、
    前記第1及び第2の引き出し部は、それぞれ、前記第1及び第2の引き出し部の厚み方向に貫通する複数のセラミック柱を有し、
    前記第1の引き出し部は、前記セラミック柱が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられている第1のセラミック柱高密度部を有し、
    前記第2の引き出し部は、前記セラミック柱が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられている第2のセラミック柱高密度部を有する、セラミックコンデンサ。
  2. 前記第1のセラミック柱高密度部が前記第1の引き出し部の前記第1の端面側端部に設けられており、
    前記第2のセラミック柱高密度部が前記第2の引き出し部の前記第2の端面側端部に設けられている、請求項1に記載のセラミックコンデンサ。
  3. 前記第1のセラミック柱高密度部の長さ方向における長さに対する、前記第1のセラミック柱高密度部に含まれる前記複数のセラミック柱の長さ方向における長さの総和の比((前記第1のセラミック柱高密度部に含まれる前記複数のセラミック柱の長さ方向における長さの総和)/(前記第1のセラミック柱高密度部の長さ方向における長さ))が、5%以上50%以下である、請求項1又は2に記載のセラミックコンデンサ。
  4. 前記第1のセラミック柱高密度部の長さ方向における長さに対する、前記第1のセラミック柱高密度部に含まれる前記複数のセラミック柱の長さ方向における長さの総和の比((前記第1のセラミック柱高密度部に含まれる前記複数のセラミック柱の長さ方向における長さの総和)/(前記第1のセラミック柱高密度部の長さ方向における長さ))が、10%以上30%以下である、請求項3に記載のセラミックコンデンサ。
  5. 前記第1及び第2のセラミック柱高密度部のそれぞれの長さ方向に沿った長さが20μm以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のセラミックコンデンサ。
  6. 長さ方向において、前記第1の対向部と前記第1のセラミック柱高密度部との間の距離が20μm以上であると共に、
    長さ方向において、前記第2の対向部と前記第2のセラミック柱高密度部との間の距離が20μm以上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のセラミックコンデンサ。
  7. 前記第1及び第2の対向部には、前記セラミック柱が長さ方向に沿って20μm以下の間隔で設けられているセラミック柱高密度部が設けられていない、請求項1〜6のいずれか一項に記載のセラミックコンデンサ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載のセラミックコンデンサの製造方法であって、
    導電性ペースト層を焼成することにより前記第1及び第2の電極を形成する工程を含み、
    前記導電性ペースト層を形成する工程は、
    第1の導電性ペーストを塗布することにより、前記第1又は第2の対向部を構成するための第1の部分を形成する工程と、
    前記第1の導電性ペーストとは異なる種類の第2の導電性ペーストを塗布することにより、前記第1または第2の引き出し部を構成するための第2の部分を形成する工程と、
    を含む、セラミックコンデンサの製造方法。
  9. 前記第2の導電性ペーストとして、前記第1の導電性ペーストよりもセラミック粒子の含有率が高い導電性ペーストを用いる、請求項8に記載のセラミックコンデンサの製造方法。
  10. 前記第1及び第2の部分のうちの少なくとも一方を、非接触印刷法により印刷することにより形成する、請求項8又は9に記載のセラミックコンデンサの製造方法。
  11. 前記第1及び第2の部分を、非接触印刷法により印刷することにより形成する、請求項10に記載のセラミックコンデンサの製造方法。
  12. 非接触印刷法として、インクジェット印刷法を用いる、請求項10又は11に記載のセラミックコンデンサの製造方法。
JP2015241215A 2015-12-10 2015-12-10 セラミックコンデンサ及びその製造方法 Pending JP2017108011A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015241215A JP2017108011A (ja) 2015-12-10 2015-12-10 セラミックコンデンサ及びその製造方法
US15/368,718 US9947475B2 (en) 2015-12-10 2016-12-05 Ceramic capacitor and method for manufacturing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015241215A JP2017108011A (ja) 2015-12-10 2015-12-10 セラミックコンデンサ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017108011A true JP2017108011A (ja) 2017-06-15

Family

ID=59020763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015241215A Pending JP2017108011A (ja) 2015-12-10 2015-12-10 セラミックコンデンサ及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9947475B2 (ja)
JP (1) JP2017108011A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7102256B2 (ja) * 2018-06-27 2022-07-19 株式会社村田製作所 積層セラミック電子部品
KR20240022687A (ko) * 2022-08-12 2024-02-20 삼성전기주식회사 적층형 커패시터 및 그 제조 방법

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4667703B2 (ja) 2002-03-08 2011-04-13 株式会社村田製作所 積層セラミック電子部品
JP2005203213A (ja) 2004-01-15 2005-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 導電性ペーストおよびこれを用いた積層セラミック電子部品
JP4151846B2 (ja) 2004-03-03 2008-09-17 Tdk株式会社 積層セラミック電子部品、回路基板等、および当該部品、基板等の製造に供せられるセラミックグリーンシートの製造方法
JP2006140428A (ja) 2004-11-15 2006-06-01 Murata Mfg Co Ltd 電子部品
JP5409443B2 (ja) * 2010-03-03 2014-02-05 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
KR101288154B1 (ko) * 2010-12-06 2013-07-18 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품 및 적층 세라믹 전자부품 제조방법
JP5665618B2 (ja) * 2011-03-17 2015-02-04 太陽誘電株式会社 コンデンサ構成用ユニット及びコンデンサ
JP5987812B2 (ja) * 2013-01-25 2016-09-07 株式会社村田製作所 積層コンデンサ、テーピング積層コンデンサ連及び積層コンデンサの実装構造
JP5796602B2 (ja) * 2013-06-05 2015-10-21 株式会社村田製作所 セラミック電子部品およびその製造方法
JP6252393B2 (ja) * 2014-07-28 2017-12-27 株式会社村田製作所 セラミック電子部品およびその製造方法
JP6344184B2 (ja) * 2014-09-30 2018-06-20 株式会社村田製作所 セラミック電子部品及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20170169950A1 (en) 2017-06-15
US9947475B2 (en) 2018-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6852253B2 (ja) 積層セラミック電子部品及びその製造方法
JP5632046B2 (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
JP5900449B2 (ja) セラミック電子部品の製造方法及びセラミック電子部品
JP2021002645A (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
KR102380837B1 (ko) 적층 세라믹 커패시터 및 그의 제조 방법
JP5825322B2 (ja) 積層セラミックキャパシタ、その製造方法及び積層セラミックキャパシタの実装基板
JP5590055B2 (ja) 積層セラミックコンデンサの製造方法及び積層セラミックコンデンサ
JP2021010000A (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
JP2022008697A (ja) 積層セラミック電子部品及びその実装基板
JP2014204113A (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
JP2022116342A (ja) 積層型キャパシタ及びその製造方法
JP2018067568A (ja) 積層セラミックコンデンサの製造方法
JP2020053577A (ja) 電子部品
JP2020077815A (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2021044533A (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
JP2013115422A (ja) 積層セラミック電子部品
KR101950715B1 (ko) 적층 세라믹 콘덴서
JP2017162956A (ja) 電子部品及びその製造方法
JP2022075550A (ja) 積層型キャパシター
JP2023076581A (ja) 積層セラミックキャパシタ及びその製造方法
JP2018022832A (ja) 電子部品
JP5414940B1 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2017143130A (ja) 電子部品
JP2017108011A (ja) セラミックコンデンサ及びその製造方法
US9281121B2 (en) Multilayer ceramic electronic component and manufacturing method thereof