JP2017107712A - スパークプラグおよび電極の製造方法 - Google Patents

スパークプラグおよび電極の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スパークプラグ用の電極における芯部の先端側が先細りになることを安定的に抑制する。
【解決手段】電極の製造方法は、円柱状を成す小径部と、小径部の後端に繋がるとともに小径部より大きな径を有する円柱状の大径部と、を有する芯材料を作製し;芯部材の小径部より大きな外径を有するとともに小径部を挿入可能な有底孔が後端側に形成された有底円筒状を成す被覆材料を作製し;芯材料の小径部を被覆材料の有底孔に挿入することによって、芯材料の大径部と被覆材料の後端面との間に間隙を有する複合材料を作製し;大径部より大きな孔径を有する大径孔部と、大径孔部と同軸上に形成され大径部より小さな孔径を有する小径孔部と、を備える金型を用意し;金型の大径孔部に複合材料を大径部側から挿入した後、複合材料を小径孔部へと押出成形する。
【選択図】図4

Description

本発明は、スパークプラグおよび電極の製造方法に関する。
スパークプラグは、中心電極と接地電極との間の間隙に火花放電を発生させることによって、内燃機関の燃焼室内の混合気に対する着火を実現する。スパークプラグにおける電極の耐熱性を向上させるために、スパークプラグ用の電極として、熱伝導性に優れた芯部を被覆部によって被覆した電極が知られている。このような電極は、芯部の元となる素材と被覆部の元となる素材とを組み合わせた複合材料を作製した後、その複合材料を押出成形することによって製造される(特許文献1,2を参照)。
特開平7−37678号公報 特開2013−4326号公報
特許文献1の製造方法では、電極における芯部の先端側が先細りになりやすいため、電極の熱伝導性を十分に確保できない可能性があった。特許文献2の製造方法では、電極における芯部の先端側の形状に個体ごとのばらつきが発生しやすいという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態は、先端側から後端側へと軸線方向に延びた芯部と、前記芯部を先端から側面にわたって覆う被覆部と、を有するスパークプラグ用の電極を製造する、電極の製造方法を提供する。この製造方法は、前記芯部の元となる素材として、円柱状を成す小径部と、前記小径部の後端に繋がるとともに前記小径部より大きな径を有する円柱状の大径部と、を有する芯材料を作製し;前記被覆部の元となる素材として、前記芯部材の前記小径部より大きな外径を有するとともに前記小径部を挿入可能な有底孔が後端側に形成された有底円筒状を成す被覆材料を作製し;前記芯材料の前記小径部を前記被覆材料の前記有底孔に挿入することによって、前記芯材料と前記被覆材料とを組み合わせた素材として、前記芯材料の前記大径部と前記被覆材料の後端面との間に間隙を有する複合材料を作製し;前記大径部より大きな孔径を有する大径孔部と、前記大径孔部と同軸上に形成され前記大径部より小さな孔径を有する小径孔部と、を備える金型を用意し;前記金型の前記大径孔部に前記複合材料を前記大径部側から挿入した後、前記複合材料を前記小径孔部へと押出成形することを特徴とする。この形態によれば、複合材料を押出成形する前に、芯材料の大径部と被覆材料の後端面との間に間隙が予め形成されているため、押出成形中に芯材料が被覆材料に食い込む際に、芯材料の先端側における内側と外側との間に発生する食い込み量の差を抑制できる。したがって、電極における芯部の先端側が先細りになることを安定的に抑制できる。
(2)上述した製造方法では、前記複合材料の前記間隙は、径方向外側に向かうに従って大きくなってもよい。この形態によれば、芯材料の先端側における内側と外側との間に発生する食い込み量の差をいっそう抑制できる。
(3)上述した製造方法では、前記複合材料の前記間隙は、前記大径部と前記後端面との間の全域にわたって形成されてもよい。この形態によれば、芯材料の先端側における内側と外側との間に発生する食い込み量の差をいっそう抑制できる。
(4)上述した製造方法では、前記大径部と前記後端面とは径方向内側で接触し、前記複合材料の前記間隙は、前記大径部と前記後端面との間のうち径方向外側に形成されてもよい。この形態によれば、複合材料を作製する際に、芯材料の小径部を被覆材料の有底孔へと一定の挿入量で挿入しやすくできる。
(5)上述した製造方法では、前記複合材料において、前記間隙の軸線方向における大きさは、前記芯材料の前記小径部の先端と前記被覆材料の前記有底孔の底面との間に形成される他の間隙の軸線方向における大きさより大きくてもよい。この形態によれば、芯部の先端側と被覆部との間に間隙が形成されることを防止できる。
(6)上述した製造方法では、前記複合材料の前記間隙の軸線方向における最大の大きさは、1μm以上50μm以下であってもよい。この形態によれば、芯材料の先端側における内側と外側との間に発生する食い込み量の差を抑制できる。
(7)上述した製造方法では、前記被覆材料の前記有底孔の底面は、前記被覆材料の先端側に向けて凸状の曲面を成してもよい。この形態によれば、芯部の先端側の隅部と被覆部との間に間隙が形成されることを防止できる。
(8)上述した製造方法によって製造された電極を、スパークプラグの中心電極および接地電極の少なくとも一方の電極として用いてもよい。この形態によれば、スパークプラグの耐久性を向上させることができる。
本発明は、スパークプラグ用の電極の製造方法とは異なる種々の形態で実現可能であり、例えば、スパークプラグの製造方法、電極を製造する製造装置、ならびに、スパークプラグ用の電極などの形態で実現可能である。
スパークプラグの部分断面を示す説明図である。 中心電極の詳細構成を示す説明図である。 中心電極の断面を示す説明図である。 中心電極の製造方法を示す説明図である。 芯材料を示す説明図である。 被覆材料を示す説明図である。 複合材料を示す説明図である。 金型を示す説明図である。 複合材料を金型に挿入した様子を示す説明図である。 複合材料を押出成形する様子を示す説明図である。 成形体を示す説明図である。 成形体を押出成形する様子を示す説明図である。 成形体を示す説明図である。 第2実施形態における複合材料を示す説明図である。 第3実施形態における複合材料を示す説明図である。 第4実施形態における複合材料を示す説明図である。
A.第1実施形態
A−1.スパークプラグの構成
図1は、スパークプラグ10の部分断面を示す説明図である。図1には、スパークプラグ10の軸心である軸線CAを境界として、軸線CAより紙面左側にスパークプラグ10の外観形状が図示され、軸線CAより紙面右側にスパークプラグ10の断面形状が図示されている。本実施形態の説明では、スパークプラグ10における図1の紙面下側を「先端側」といい、図1の紙面上側を「後端側」という。
スパークプラグ10は、中心電極100と、絶縁体200と、主体金具300と、接地電極400とを備える。本実施形態では、スパークプラグ10の軸線CAは、中心電極100、絶縁体200および主体金具300の各部材における軸心でもある。
スパークプラグ10は、中心電極100と接地電極400との間に形成された間隙SGを先端側に有する。スパークプラグ10の間隙SGは、火花ギャップとも呼ばれる。スパークプラグ10は、間隙SGが形成された先端側を燃焼室920の内壁910から突出させた状態で内燃機関90に取り付け可能に構成されている。スパークプラグ10を内燃機関90に取り付けた状態で高電圧(例えば、1万〜3万ボルト)を中心電極100に印加した場合、間隙SGに火花放電が発生する。間隙SGに発生した火花放電は、燃焼室920における混合気に対する着火を実現する。
スパークプラグ10の絶縁体200は、電気絶縁性を有する碍子である。絶縁体200は、軸線CAを中心に延びた筒状を成す。本実施形態では、絶縁体200は、絶縁性セラミックス材料(例えば、アルミナ)を焼成することによって作製される。絶縁体200は、軸線CAを中心に延びた貫通孔である軸孔290を有する。絶縁体200の軸孔290には、中心電極100を絶縁体200の先端側から突出させた状態で、中心電極100が軸線CA上に保持されている。
スパークプラグ10の主体金具300は、導電性を有する金属体である。主体金具300は、軸線CAを中心に延びた筒状を成す。本実施形態では、主体金具300は、筒状に成形された低炭素鋼にニッケルめっきを施した部材である。他の実施形態では、主体金具300は、亜鉛めっきを施した部材であっても良いし、めっきを施していない部材(無めっき)であっても良い。主体金具300は、中心電極100から電気的に絶縁された状態で絶縁体200の外側面にかしめ固定されている。主体金具300の先端側には、端面310が形成されている。端面310の中央からは、中心電極100と共に絶縁体200が先端側に向けて突出している。端面310には、接地電極400が接合されている。
スパークプラグ10の接地電極400は、導電性を有する電極である。接地電極400は、主体金具300の端面310から先端側に延びた後に軸線CAに向けて屈曲した形状を成す。接地電極400の後端側は、主体金具300に接合されている。接地電極400は、中心電極100との間に間隙SGを形成する。
スパークプラグ10の中心電極100は、導電性を有する電極である。中心電極100は、軸線CAを中心に延びた棒状を成す。中心電極100の外側面は、絶縁体200によって外部から電気的に絶縁されている。中心電極100の先端側は、絶縁体200の先端側から突出している。中心電極100の後端側は、絶縁体200の後端側へと電気的に接続されている。本実施形態では、中心電極100の後端側は、端子金具190を介して絶縁体200の後端側へと電気的に接続されている。
図2は、中心電極100の詳細構成を示す説明図である。図2には、軸線CAより紙面左側に中心電極100の外観形状が図示され、軸線CAより紙面右側に中心電極100の断面形状が図示されている。図3は、中心電極100の断面を示す説明図である。図3には、図2の矢視F3−F3で切断した中心電極100の断面形状が図示されている。中心電極100は、芯部110と、被覆部120とを有する。
中心電極100の芯部110は、先端側から後端側へと延びた形状を成す。本実施形態では、芯部110の断面形状は、円形である。芯部110の材質は、被覆部120より高い熱伝導性を有する。本実施形態では、芯部110の材質は、ニッケル(Ni)を主成分とするニッケル合金である。
中心電極100の被覆部120は、芯部110を先端から側面にわたって覆う形状を成す。本実施形態では、被覆部120の断面形状は、円形である。本実施形態では、被覆部120の材質は、銅を主成分とする合金である。
本実施形態では、中心電極100の後端側には、径方向外側に突出した突出部108が形成されている。中心電極100の突出部108は、主体金具300の内側に嵌まり合う。これによって、中心電極100が主体金具300に位置決めされる。
図4は、中心電極100の製造方法を示す説明図である。中心電極100の製造者は、芯部110の元となる素材として芯材料110pを作製する(工程P110)。
図5は、芯材料110pを示す説明図である。図5の軸線CAは、スパークプラグ10の軸線CAに対応し、図5の先端側は、スパークプラグ10の先端側に対応し、図5の後端側は、スパークプラグ10の後端側に対応する。中心電極100の製造方法に説明する他の図における軸線CAについても同様である。芯材料110pは、小径部112pと、大径部114pとを有する。芯材料110pの小径部112pは、円柱状を成す。芯材料110pの大径部114pは、小径部112pの後端に繋がるとともに、小径部112pより大きな径を有する。芯材料110pにおいて、小径部112pは、先端側に位置し、大径部114pは、後端側に位置する。軸線CAに沿った軸線方向において、小径部112pの長さL1は、大径部114pより長い。
芯材料110pを作製した後(工程P110)、製造者は、被覆部120の元となる素材として被覆材料120pを作製する(工程P120)。他の実施形態では、製造者は、芯材料110pの作製に先立って被覆材料120pを作製してもよい。
図6は、被覆材料120pを示す説明図である。被覆材料120pは、本体部122pと、先端部128pとを有する。被覆材料120pの本体部122pは、芯材料110pの小径部112pより大きな外径を有する。被覆材料120pの先端部128pは、本体部122pの先端側を面取りした部位である。本体部122pの後端側には、後端側を向いた後端面121pが形成されている。後端面121pには、小径部112pを挿入可能な有底孔123pが形成されている。有底孔123pは、底面124pと、側面125pとを有する。軸線CAに沿った軸線方向において、有底孔123pの長さL2は、芯材料110pにおける小径部112pの長さL1より短い。
被覆材料120pを作製した後(工程P120)、製造者は、芯材料110pの小径部112pを被覆材料120pの有底孔123pに挿入することによって、芯材料110pと被覆材料120pとを組み合わせた素材として複合材料100pを作製する(工程P130)。
図7は、複合材料100pを示す説明図である。複合材料100pは、芯材料110pの小径部112pが被覆材料120pの有底孔123pに挿入された構造を有する。小径部112pの長さL1が有底孔123pのL2より長いため、複合材料100pは、芯材料110pの大径部114pと被覆材料120pの後端面121pとの間に間隙GP1を有する。本実施形態では、間隙GP1は、大径部114pと後端面121pとの間の全域にわたって形成されている。中心電極100における芯部110の先細りを抑制する観点から、軸線CAに沿った軸線方向における間隙GP1の最大値は、1μm以上50μm以下であることが好ましい。
複合材料100pにおいて、間隙GP1の軸線方向における大きさは、芯材料110pの小径部112pの先端と被覆材料120pの有底孔123pの底面124pとの間に形成される他の間隙GPtの軸線方向における大きさより大きい。本実施形態では、複合材料100pにおいて、芯材料110pの小径部112pは、被覆材料120pにおける有底孔123pの底面124pの少なくとも一部に接触する。そのため、本実施形態では、複合材料100pにおいて、他の間隙GPtは存在しない。他の実施形態では、複合材料100pにおいて、芯材料110pの小径部112pは、被覆材料120pにおける有底孔123pの底面124pに接触していなくてもよい。
複合材料100pを作製した後(工程P130)、製造者は、複合材料100pを加工する金型810を用意する(工程P140)。
図8は、金型810を示す説明図である。金型810は、大径孔部812と、小径孔部814とを備える。金型810の大径孔部812は、芯材料110pの大径部114pより大きな孔径を有する。金型810の小径孔部814は、大径孔部812と同軸上に形成され、大径孔部812より小さな孔径を有する。
金型810を用意した後(工程P140)、製造者は、金型810の大径孔部812に複合材料100pを大径部114p側から挿入する(工程P150)。
図9は、複合材料100pを金型810に挿入した様子を示す説明図である。金型810において、複合材料100pの後端側は、小径孔部814を向いている。
複合材料100pを金型810に挿入した後(工程P160)、製造者は、複合材料100pを小径孔部814へと押出成形する(工程P160)。
図10は、複合材料100pを押出成形する様子を示す説明図である。製造者は、押棒820を大径孔部812に挿入することによって、芯材料110pを小径孔部814へと押し出す。これによって、複合材料100pは、複合材料100pより細長い形状を成す成形体100qへと加工される。
図11は、成形体100qを示す説明図である。成形体100qは、芯部110qと、大径部114qと、被覆部120qとを備える。成形体100qの芯部110qは、芯材料110pの小径部112pに由来し、小径部112pより細長い形状を成す。芯部110qの大径部114qは、芯材料110pの大径部114pに由来し、大径部114pより細長い形状を成す。成形体100qの被覆部120qは、被覆材料120pに由来し、被覆材料120pより細長い形状を成す。成形体100qは、大径部114qと被覆部120qとの間に間隙GP2を有する。成形体100qの間隙GP2は、複合材料100pの間隙GP1に由来し、間隙GP1より大きい。
本実施形態では、複合材料100pから成形体100qを作製した後(工程P160)、製造者は、切断線CL1に沿って成形体100qを切断することによって、成形体100qにおける被覆部120qより後端側を切除する。その後、製造者は、成形体100qを押出成形することによって、成形体100qより細長い形状を成す成形体100rを作製する。
図12は、成形体100qを押出成形する様子を示す説明図である。製造者は、金型810および押棒820より細い金型830および押棒840を用いて、複合材料100pの押出成形と同様に、成形体100qを押出成形する。これによって、成形体100qは、成形体100qより細長い形状を成す成形体100rへと加工される。
図13は、成形体100rを示す説明図である。成形体100rは、芯部110rと、被覆部120rとを備える。成形体100rの芯部110rは、芯部110qの小径部112qに由来し、小径部112qより細長い形状を成す。成形体100rの被覆部120rは、被覆部120qに由来し、被覆部120qより細長い形状を成す。
本実施形態では、成形体100qから成形体100rを作製した後、製造者は、切断線CL2に沿って成形体100rを切断することによって、成形体100rにおける被覆部120rのうち加工代として残された先端側を切除する。その後、製造者は、成形体100rを更に押出成形することによって、成形体100rから中心電極100を作製する。これらの工程を経て、中心電極100が完成する。
以上説明した第1実施形態によれば、複合材料100pを押出成形する前に(工程P130)、芯材料110pの大径部114pと被覆材料120pの後端面121pとの間に間隙GP1が予め形成されているため、押出成形中(工程P150)に芯材料110pが被覆材料120pに食い込む際に、芯材料110pの先端側における内側と外側との間に発生する食い込み量の差を抑制できる。したがって、中心電極100における芯部110の先端側が先細りになることを安定的に抑制できる。
また、複合材料100pの間隙GP1は、大径部114pと後端面121pとの間の全域にわたって形成されている。これによって、芯材料110pの先端側における内側と外側との間に発生する食い込み量の差をいっそう抑制できる。
また、複合材料100pにおいて、間隙GP1の軸線方向における大きさは、芯材料110pの小径部112pの先端と被覆材料120pの有底孔123pの底面124pとの間に形成される他の間隙GPtの軸線方向における大きさより大きい。これによって、芯部110の先端側と被覆部120との間に間隙が形成されることを防止できる。
また、複合材料100pの間隙GP1の軸線方向における最大の大きさは、1μm以上50μm以下である。これによって、芯材料110pの先端側における内側と外側との間に発生する食い込み量の差を抑制できる。
B.第2実施形態
図14は、第2実施形態における複合材料102pを示す説明図である。第2実施形態におけるスパークプラグ10の構成は、第1実施形態と同様である。第2実施形態におけるスパークプラグ10の製造方法は、複合材料100pに代えて複合材料102pを用いる点を除き、第1実施形態と同様である。
第2実施形態の複合材料102pは、間隙GP1が径方向外側に向かうに従って大きくなる点を除き、第1実施形態と同様である。本実施形態では、大径部114pの外径は、小径部112pとの接続部分において、小径部112pに向けて小さくなる。これによって、間隙GP1は、径方向外側に向かうに従って大きくなる。
以上説明した第2実施形態によれば、芯材料110pの先端側における内側と外側との間に発生する食い込み量の差をいっそう抑制できる。したがって、中心電極100における芯部110の先端側が先細りになることをいっそう安定的に抑制できる。
C.第3実施形態
図15は、第3実施形態における複合材料103pを示す説明図である。第3実施形態におけるスパークプラグ10の構成は、第1実施形態と同様である。第3実施形態におけるスパークプラグ10の製造方法は、複合材料100pに代えて複合材料103pを用いる点を除き、第1実施形態と同様である。
第3実施形態の複合材料103pは、大径部114pと後端面121pとは径方向内側で接触する点、ならびに、間隙GP1が大径部114pと後端面121pとの間のうち径方向外側に形成されている点を除き、第1実施形態と同様である。本実施形態では、大径部114pの外径は、小径部112pに向けて階段状に小さくなる。
以上説明した第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、中心電極100における芯部110の先端側が先細りになることを安定的に抑制できる。また、複合材料103pを作製する際に、芯材料110pの小径部112pを被覆材料120pの有底孔123pへと一定の挿入量で挿入しやすくできる。
D.第4実施形態
図16は、第4実施形態における複合材料104pを示す説明図である。第4実施形態におけるスパークプラグ10の構成は、第1実施形態と同様である。第4実施形態におけるスパークプラグ10の製造方法は、複合材料100pに代えて複合材料104pを用いる点を除き、第1実施形態と同様である。
第4実施形態の複合材料104pは、被覆材料120pの有底孔123pの底面124pが先端側に向けて凸状の曲面を成す点を除き、第1実施形態と同様である。本実施形態では、芯材料110pの小径部112pは、被覆材料120pにおける有底孔123pの底面124pに接触しない。間隙GP1の大きさは、小径部112pと底面124pとの間に形成される間隙GPtより大きい。
以上説明した第4実施形態によれば、第1実施形態と同様に、中心電極100における芯部110の先端側が先細りになることを安定的に抑制できる。また、芯部110の先端側の隅部と被覆部との間に間隙が形成されることを防止できる。
E.他の実施形態
本発明は、上述した実施形態、実施例および変形例に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、実施形態、実施例および変形例における技術的特徴のうち、発明の概要の欄に記載した各形態における技術的特徴に対応するものは、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えおよび組み合わせを行うことが可能である。また、本明細書中に必須なものとして説明されていない技術的特徴については、適宜、削除することが可能である。
中心電極100の耐久性を向上させるために、中心電極100の先端側に、貴金属チップが設けられていてもよい。接地電極400の耐久性を向上させるために、接地電極400の先端側に、貴金属チップが設けられていてもよい。接地電極400には、中心電極100と同様に、芯部と被覆部とを有する電極が適用されてもよい。
10…スパークプラグ
90…内燃機関
100…中心電極
100p…複合材料
100q…成形体
100r…成形体
102p,103p,104p…複合材料
108…突出部
110…芯部
110p…芯材料
110q…芯部
110r…芯部
112p…小径部
112q…小径部
114p…大径部
114q…大径部
120…被覆部
120p…被覆材料
120q…被覆部
120r…被覆部
121p…後端面
122p…本体部
123p…有底孔
124p…底面
125p…側面
128p…先端部
190…端子金具
200…絶縁体
290…軸孔
300…主体金具
310…端面
400…接地電極
810…金型
812…大径孔部
814…小径孔部
820…押棒
830…金型
840…押棒
910…内壁
920…燃焼室

Claims (8)

  1. 先端側から後端側へと軸線方向に延びた芯部と、前記芯部を先端から側面にわたって覆う被覆部と、を有するスパークプラグ用の電極を製造する、電極の製造方法であって、
    前記芯部の元となる素材として、円柱状を成す小径部と、前記小径部の後端に繋がるとともに前記小径部より大きな径を有する円柱状の大径部と、を有する芯材料を作製し、
    前記被覆部の元となる素材として、前記芯部材の前記小径部より大きな外径を有するとともに前記小径部を挿入可能な有底孔が後端側に形成された有底円筒状を成す被覆材料を作製し、
    前記芯材料の前記小径部を前記被覆材料の前記有底孔に挿入することによって、前記芯材料と前記被覆材料とを組み合わせた素材として、前記芯材料の前記大径部と前記被覆材料の後端面との間に間隙を有する複合材料を作製し、
    前記大径部より大きな孔径を有する大径孔部と、前記大径孔部と同軸上に形成され前記大径部より小さな孔径を有する小径孔部と、を備える金型を用意し、
    前記金型の前記大径孔部に前記複合材料を前記大径部側から挿入した後、前記複合材料を前記小径孔部へと押出成形することを特徴とする、電極の製造方法。
  2. 前記複合材料の前記間隙は、径方向外側に向かうに従って大きくなる、請求項1に記載の電極の製造方法。
  3. 前記複合材料の前記間隙は、前記大径部と前記後端面との間の全域にわたって形成される、請求項1または請求項2に記載の電極の製造方法。
  4. 前記大径部と前記後端面とは径方向内側で接触し、前記複合材料の前記間隙は、前記大径部と前記後端面との間のうち径方向外側に形成される、請求項1または請求項2に記載の電極の製造方法。
  5. 前記複合材料において、前記間隙の軸線方向における大きさは、前記芯材料の前記小径部の先端と前記被覆材料の前記有底孔の底面との間に形成される他の間隙の軸線方向における大きさより大きい、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電極の製造方法。
  6. 前記複合材料の前記間隙の軸線方向における最大の大きさは、1μm以上50μm以下である、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電極の製造方法。
  7. 前記被覆材料の前記有底孔の底面は、前記被覆材料の先端側に向けて凸状の曲面を成す、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電極の製造方法。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の電極を、スパークプラグの中心電極および接地電極の少なくとも一方の電極として用いる、スパークプラグの製造方法。
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