JP2017105004A - 筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者が手指に徒に力を込めずとも軸筒の向きや姿勢が安定して筆記を行いやすい筆記具を実現できる。【解決手段】使用者の手指により保持される軸筒が、軸心方向に沿って伸長する後部と、前記後部の前方に連なり軸心方向に沿って伸長し、その外周面における使用者の手指が接する部位に、平坦面または略平坦面状の凸曲面であって軸心方向に対し平行または略平行に拡張した唯一の平坦面領域が形成され、その他の部位が当該平坦面領域よりも曲率の大きい曲面領域となっている前部と、前記前部の前方に連なり先細りのテーパ状をなし、筆記用の筆先を突出させる先端部とを備えている筆記具を構成した。【選択図】図1

Description

本発明は、筆記を行うための機能を具現する筆記芯を軸筒に収容してなる筆記具に関する。
この種の筆記具の代表例として、ボールペンやシャープペンシルが周知である。ボールペンは、インキを充填した容器の先端部位にインキを紙等に転写するためのボールを包有する筆記機構部を取り付けたリフィルを筆記芯として軸筒に収容したもので、その筆記機構部が軸筒の先端部から突出する。シャープペンシルでは、筆記芯である鉛筆芯を繰り出すための機構を軸筒内に内蔵している。
使用者の手指によって保持される軸筒の外周面の形状は、円筒状であることが多いが、昔ながらの鉛筆のように断面視六角形状をなすものや、断面視三角形状をなすものも存在する(例えば、下記非特許文献1を参照)。また、円筒状の外形をなした軸筒の所定部位に、当該軸筒の軸心に向かって凹んだ凹陥を形成しているものもある(例えば、下記特許文献1を参照)。
特開2005−138420号公報
"ボールペン/シャープペンシル/鉛筆シャープ",コクヨ総合カタログ2015年版ステーショナリー編,コクヨ株式会社,平成26年12月,p.539−545
本発明は、使用者が徒に手指に力を込めずとも軸筒の向きや姿勢が安定して筆記を行いやすい筆記具を提供しようとするものである。
本発明では、使用者の手指により保持される軸筒が、軸心方向に沿って伸長する後部と、前記後部の前方に連なり軸心方向に沿って伸長し、その外周面における使用者の手指が接する部位に、平坦面または略平坦面状の凸曲面であって軸心方向に対し平行または略平行に拡張した唯一の平坦面領域が形成され、その他の部位が当該平坦面領域よりも曲率の大きい曲面領域となっている前部と、前記前部の前方に連なり先細りのテーパ状をなし、筆記用の筆先を突出させる先端部とを備えている筆記具を構成した。
前記前部の外周面における平坦面領域と前記先端部の外周面とは、凸曲面状に連続していることが好ましい。
そして、前記前部の外周面における曲面領域を、前記平坦面領域に接続する部分を除き、前記後部の外周面と略面一とすることも許される。この場合、軸筒における後部から前部までが一貫して連続している外観を作出することができ、筆記具としての格調、美観を高めることができる。
あるいは、前記前部の外周面における曲面領域が前記後部の外周面よりも外方に膨出しているものとすれば、軸筒の後部の外径の大きさにかかわらず、前部の外径を使用者の手指になじむ最適な大きさに設計することが容易となる。換言すれば、前部を後部よりも太くすることができる。
側面視前記前部の外周面における平坦面領域の輪郭と前記後部の外周面の輪郭とが同一直線状または略同一直線状をなしていれば、前部の平坦面領域が後部の外周面に対して大きく凹まない、逆に言えば後部の外周面が前部の平坦面領域よりも大きく張り出さないことにより、使用者が軸筒を自然に持ちやすくなる上、軸筒の後部による、使用者の人差し指の付け根部分に対する圧迫が小さくなる。
本発明によれば、使用者が手指に徒に力を込めずとも軸筒の向きや姿勢が安定して筆記を行いやすい筆記具を実現できる。
本発明の第一実施形態の筆記具の斜視図。 同実施形態の筆記具の平面図。 同実施形態の筆記具の側面図。 同実施形態の筆記具の正面図。 同実施形態の筆記具のA−A線断面図。 同実施形態の筆記具のB−B線断面図。 本発明の第二実施形態の筆記具の斜視図。 同実施形態の筆記具の平面図。 同実施形態の筆記具の側面図。 同実施形態の筆記具の正面図。 同実施形態の筆記具のC−C線断面図。 同実施形態の筆記具のD−D線断面図。 本発明に係る筆記具の使用状態を示す図。
<第一実施形態>本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1ないし図6に示す本実施形態の筆記具は、後端ノック式のボールペンである。本筆記具は、筆記を行うための機能を具現する筆記芯と、使用者が筆記を行う際に使用者の手指によって保持される軸筒1と、軸筒1の後端側に配したノック棒3がノック操作されることで筆先2即ち筆記芯の先端部位を軸筒1の前端(先端)側から突没させるノック機構とを具備する。軸筒1は、それら筆記芯及びノック機構を内部に収容する。
筆記芯は、インキを充填した容器の先端部位に、インキを紙等に転写するためのボールを包有する筆記機構部2を取り付けたリフィルである。ノック機構は、ノック棒3の押下を受けて筆先である筆記機構部2を軸筒1から突出させるとともに、ノック棒3の再度の押下を受けて軸筒1から突出していた筆記機構部2を軸筒1内に没入させる、従来より周知のカーン式ノック機構である。
軸筒1は、それぞれが内部に筆記芯を挿通できるよう軸心L方向に沿って延伸した中空筒状の後軸11及び前軸12を要素とする。後軸11の前端部と前軸12の後端部とのうち一方には雄ねじを設け、他方には雌ねじ孔を設けており、その雄ねじを雌ねじ孔に螺着することで後軸11と前軸12とを結合し、一体の軸筒1を構成する。前軸12は、筒状の基体121の外周に、使用者の手指と直に接触する外装体122を被せたものである。なお、基体121と外装体122とを、二色成形により一時に成形することも可能である。
本実施形態における筆記具の軸筒1は、軸心L方向に沿って伸長する後部13と、後部13の前方に連なり軸心L方向に沿って伸長する前部14と、前部14の前方に連なり前方に向かうにつれて径が小さくなる先細りのテーパ状の先端部15とを有している。後部13の大半は後軸11により形作られるが、後部13の前端部分、前部14及び先端部15は前軸12により形作られている。筆記芯の筆記機構部2は、その先端部15から突出する。
後部13の外周面は、全体的に円筒状をなしている。これに対し、前部14の外周面には、単一の平坦面領域141と、平坦面領域141以外の領域である曲面領域142とが存在している。平坦面領域141は、前部14の外周面における、使用者の手指が接する部位にあって、軸心L方向に対し平行または略平行に拡張した略平坦面状をなす。特に、図5のA−A線断面図に示すように、本実施形態では、平坦面領域141が完全な平坦面ではなく、外方(軸筒1(または、筆記具)の軸心Lから離反する方向)に向かって僅かに膨出した凸曲面となっている。凸曲面とは、当該曲面上の任意の二点を当該曲面に沿って最短経路で結ぶ線分が、それら二点を結ぶ直線よりも外方にあるかそのような直線に等しいような曲面をいう。要するに、凸曲面とは、軸筒1の軸心Lに向かって凹んだ凹陥の存在しない曲面のことである。尤も、平坦面領域141を、完全な平坦面に成形しても構わない。
前部14の外周面の平坦面領域141は、切頭円錐状をなす先端部15の外周面とともに凸曲面をなすように連続しており、平坦面領域141と先端部15の外周面との境界部分には軸筒1の軸心Lに向かって凹む凹陥が存在していない。付言すれば、図3に示す側面視(図2に示すように平坦面領域141が最も大きく見える平面視の方向に対して直交する側方から見た状態)において、平坦面領域141の輪郭141aと先端部15の外周面の輪郭15aとが凸曲線をなすように連続している。凸曲線とは、当該曲線上の任意の二点を結ぶ当該曲線の部分が、それら二点を結ぶ直線よりも外方にあるかそのような直線に等しいような曲線をいう。
加えて、図3に示す側面視において、前部14の外周面の平坦面領域141の輪郭141aが、軸心L方向に対して平行または略平行な直線または略直線状の凸曲線をなしている。即ち、この輪郭線141a上の任意の二点を当該輪郭線141aに沿って最短経路で結ぶ線分は、それら二点を結ぶ直線よりも外方にあるかそのような直線に等しい。つまり、平坦面領域141は、その内部に軸筒1の軸心Lに向かって凹んだ凹陥を含んでいない。さらには、前部14の外周面の平坦面領域141の輪郭141aと後部13の外周面の輪郭13aとが略一直線状をなしており、前者と後者との段差が僅少となっている。図示例では、前部14の外周面の平坦面領域141の輪郭141aが、後部13の外周面の輪郭13aよりも極僅かに内方(軸筒1の軸心Lに近い側)に位置しているが、これは図2に示す平面視において平坦面領域141の長円状の周縁を美しい形とするためである。尤も、側面視において前部14の外周面の平坦面領域141の輪郭141aと後部13の外周面の輪郭13aとが完全に一直線状をなすように、平坦面領域141及び後部13の外周面を成形しても構わない。
前部14の外周面の曲面領域142は、平坦面領域141よりも曲率の大きい曲面となっている。その上で、図6のB−B線断面図に示すように、この曲面領域142が、平坦面領域141に接続する部分142aを除いて、後部13の外周面と略面一となっている。即ち、曲面領域142は、接続部分142aを除き、その外径が後部13の外周面の外径に等しい、後部13の外周面と連続した部分円筒面である。翻って、曲面領域142における、平面視領域に接続する部分142aは、後部13の外周面よりも外方に膨出している。これは、軸筒1の前部14の太さを後部13の太さに揃えながら、平坦面領域141の幅寸法を拡大するための形状である。また、図5に示しているように、軸筒1の軸心Lに対して直交する切断面と曲面領域142との交線(断面視において曲面領域142の外周面に相当する輪郭)は、上記の接続部分142aを除いて真円弧状をなす。
本実施形態では、使用者の手指により保持される軸筒1が、軸心L方向に沿って伸長する後部13と、前記後部13の前方に連なり軸心L方向に沿って伸長し、その外周面における使用者の手指が接する部位に、平坦面または略平坦面状の凸曲面であって軸心L方向に対し平行または略平行に拡張した唯一の平坦面領域141が形成され、その他の部位が当該平坦面領域141よりも曲率の大きい曲面領域142となっている前部14と、前記前部14の前方に連なり先細りのテーパ状をなし、筆記用の筆先2を突出させる先端部15とを備えている筆記具を構成した。
本実施形態によれば、図13の(a)ないし(c)に示すように、筆記具を保持する使用者の親指、人差し指または中指の何れかが軸筒1の前部14の平坦面領域141に面接触してフィットし、残りの二本の指が曲面領域142に接する状態となる。結果、使用者が手指に力を込めずとも、軸筒1の使用者の手指に対する相対的な向きや姿勢が安定し、軽い力でこれを保持して筆記を行うことが可能となる。それでいて、断面視六角形状をなす昔ながらの鉛筆のように、複数の平坦面が交わる稜線(エッジ)の部分が指に食い込むような尖った感触を使用者の手指に与えにくく、快適な筆記を実現できる。
軸筒1を軽い力で安定して保持できることは、筆記の際の筆圧を小さくすることにつながり、使用者の手指や腕の疲労の軽減に寄与し得る。しかも、筆記具のリフィルに充填しているインクが比較的低粘度のもの(例えば、水性ゲルインクや低粘度油性インク)である場合、そのようなインク本来の書き心地と相まって、非常にスムーズに筆記を行うことが可能となる。逆に、低粘度のインクを充填している筆記具において、使用者が徒に手指に力を込めて軸筒1を挟持して筆圧が増大すると、却って筆記の滑らかさが損なわれる懸念があるが、本実施形態の軸筒1を採用することにより、不必要な筆圧の増大が抑制され、筆記の滑らかさが維持されることを期待できる。
前記前部14の外周面における平坦面領域141と前記先端部15の外周面とは凸曲面状に連続しており、平坦面領域141と先端部15の外周面との境界部分に凹みが存在しないため、軸筒1の先端部15に近い部位を持つ使用者にとって、手指で軸筒1を把持する位置を違和感なく柔軟に変更可能となる。従って、個人差に対応できる利便性の高い筆記具となる。
前記前部14の外周面における曲面領域142を、前記平坦面領域141に接続する部分142aを除き、前記後部13の外周面と略面一としていることから、軸筒1における後部13から前部14までが一貫して直線的に連続している外観を作出することができ、筆記具としての格調、美観を高めることができる。
さらに、側面視前記前部14の外周面における平坦面領域141の輪郭141aと前記後部13の外周面の輪郭13aとが同一直線状または略同一直線状をなしているため、前部14の平坦面領域141が後部13の外周面に対して大きく凹まない、逆に言えば後部13の外周面が前部14の平坦面領域141よりも大きく張り出さないことにより、使用者が軸筒1を自然に持ちやすくなる上、軸筒1の後部13による、使用者の人差し指の付け根部分に対する圧迫が小さくなる。
<第二実施形態>次に説明する第二実施形態は、軸筒1の前部14の外形を第一実施形態から変更したものである。以降、本実施形態特有の構成に関して述べる。筆記芯やノック機構等については、上記第一実施形態(さらには、既存の筆記具)と同様に構成することができるため、ここでは説明を割愛する。
本実施形態の筆記具は、第一実施形態と同様の、ノック式のボールペンである。本筆記具の軸筒1もまた、軸心L方向に沿って伸長する後部13と、後部13の前方に連なり軸心L方向に沿って伸長する前部14と、前部14の前方に連なり前方に向かうにつれて径が小さくなる先細りのテーパ状の先端部15とを有している。後部13の大半は後軸11により形作られるが、後部13の前端部分、前部14及び先端部15は前軸12により形作られている。筆記芯の筆先である筆記機構部2は、その先端部15から突出する。
後部13の外周面は、全体的に円筒状をなしている。これに対し、前部14の外周面には、単一の平坦面領域141と、平坦面領域141以外の領域である曲面領域142とが存在している。平坦面領域141は、前部14の外周面における、使用者の手指が接する部位にあって、軸心L方向に対し平行または略平行に拡張した略平坦面状をなす。特に、図11のC−C線断面図に示すように、平坦面領域141は完全な平坦面ではなく、外方に向かって僅かに膨出した凸曲面となっている。尤も、平坦面領域141を、完全な平坦面に成形しても構わない。
前部14の外周面の平坦面領域141は、切頭円錐状をなす先端部15の外周面とともに凸曲面をなすように連続しており、平坦面領域141と先端部15の外周面との境界部分には軸筒1の軸心Lに向かって凹む凹陥が存在していない。付言すれば、図9に示す側面視において、平坦面領域141の輪郭141aと先端部15の外周面の輪郭15aとが凸曲線をなすように連続している。
加えて、図9に示す側面視において、前部14の外周面の平坦面領域141の輪郭141aが、軸心L方向に対して平行または略平行な直線または略直線状の凸曲線をなしている。即ち、この輪郭線141a上の任意の二点を当該輪郭線141aに沿って最短経路で結ぶ線分は、それら二点を結ぶ直線よりも外方にあるかそのような直線に等しい。つまり、平坦面領域141は、その内部に軸筒1の軸心Lに向かって凹んだ凹陥を含んでいない。さらには、前部14の外周面の平坦面領域141の輪郭141aと後部13の外周面の輪郭13aとは略一直線状をなしており、前者と後者との段差が僅少となっている。図示例では、前部14の外周面の平坦面領域141の輪郭141aが、後部13の外周面の輪郭13aよりも極僅かに内方に位置しているが、これは図8に示す平面視において平坦面領域141の長円状の周縁を美しい形とするためである。尤も、側面視において前部14の外周面の平坦面領域141の輪郭141aと後部13の外周面の輪郭13aとが完全に一直線状をなすように、平坦面領域141及び後部13の外周面を成形しても構わない。
前部14の外周面の曲面領域142は、平坦面領域141よりも曲率の大きい曲面となっている。その上で、図12のD−D線断面図に示すように、この曲面領域142は後部13の外周面よりも外方に膨出しており、先端部15に連なる前端部分を除いて、曲面領域142の外径が後部13の外周面の外径よりも大きくなっている。より具体的には、後部13の外周面に連なる後端から前方に向かうにつれて曲面領域142の径が徐々に太くなり、その中途で最大径となる。しかる後、先端部15に近づくほど曲面領域142の径が細くなってゆき、曲面領域142の前端においてその径が先端部15の後端の径に等しくなる。また、図11に示しているように、軸筒1(または、筆記具)の軸心Lに対して直交する切断面と曲面領域142との交線(断面視において曲面領域142の外周面に相当する輪郭)は、真円弧状をなす。
本実施形態では、使用者の手指により保持される軸筒1が、軸心L方向に沿って伸長する後部13と、前記後部13の前方に連なり軸心L方向に沿って伸長し、その外周面における使用者の手指が接する部位に、平坦面または略平坦面状の凸曲面であって軸心L方向に対し平行または略平行に拡張した唯一の平坦面領域141が形成され、その他の部位が当該平坦面領域141よりも曲率の大きい曲面領域142となっている前部14と、前記前部14の前方に連なり先細りのテーパ状をなし、筆記用の筆先2を突出させる先端部15とを備えている筆記具を構成した。
本実施形態によれば、図13の(a)ないし(c)に示すように、筆記具を保持する使用者の親指、人差し指または中指の何れかが軸筒1の前部14の平坦面領域141に面接触してフィットし、残りの二本の指が曲面領域142に接する状態となる。結果、使用者が手指に力を込めずとも、軸筒1の使用者の手指に対する相対的な向きや姿勢が安定し、軽い力でこれを保持して筆記を行うことが可能となる。それでいて、断面視六角形状をなす昔ながらの鉛筆のように、複数の平坦面が交わる稜線(エッジ)の部分が指に食い込むような尖った感触を使用者の手指に与えにくく、快適な筆記を実現できる。
軸筒1を軽い力で安定して保持できることは、筆記の際の筆圧を小さくすることにつながり、使用者の手指や腕の疲労の軽減に寄与し得る。しかも、筆記具のリフィルに充填しているインクが比較的低粘度のものである場合、そのようなインク本来の書き心地と相まって、非常にスムーズに筆記を行うことが可能となる。逆に、低粘度のインクを充填している筆記具において、使用者が徒に手指に力を込めて軸筒1を挟持して筆圧が増大すると、却って筆記の滑らかさが損なわれる懸念があるが、本実施形態の軸筒1を採用することにより、不必要な筆圧の増大が抑制され、筆記の滑らかさが維持されることを期待できる。
前記前部14の外周面における平坦面領域141と前記先端部15の外周面とは凸曲面状に連続しており、平坦面領域141と先端部15の外周面との境界部分に凹みが存在しないため、軸筒1の先端部15に近い部位を持つ使用者にとって、手指で軸筒1を把持する位置を違和感なく柔軟に変更可能となる。従って、個人差に対応できる利便性の高い筆記具となる。
前記前部14の外周面における曲面領域142が前記後部13の外周面よりも外方に膨出していることから、軸筒1の後部13の外径の大きさにかかわらず、前部14の外径を使用者の手指になじむ最適な大きさに設計することが容易となるだけでなく、筆記具の外観デザインを斬新なものとすることも可能となる。
さらに、側面視前記前部14の外周面における平坦面領域141の輪郭141aと前記後部13の外周面の輪郭13aとが同一直線状または略同一直線状をなしているため、前部14の平坦面領域141が後部13の外周面に対して大きく凹まない、逆に言えば後部13の外周面が前部14の平坦面領域141よりも大きく張り出さないことにより、使用者が軸筒1を自然に持ちやすくなる上、軸筒1の後部13による、使用者の人差し指の付け根部分に対する圧迫が小さくなる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、筆記具の態様はボールペンには限定されない。換言すれば、筆記芯はボールペンのリフィルであるとは限らない。筆記具がボールペン以外の種類のペン(例えば、サインペン等)である場合も、筆記芯は、インキを充填した容器の先端部位に、インキを紙等に転写するための機構が設けられたものとなり、その機構が筆先となる。あるいは、筆記具がシャープペンシルである場合には、筆記芯が鉛筆芯であり、筆記芯を繰り出して軸筒の先端部から突出させるための機構を筆記芯とともに軸筒に収容することになる。
また、軸筒の前部の外表面における平坦面領域及び/または曲面領域に、使用者の指の太さや指の節の大きさと比べて顕著に微細な、幅や径が1mm以下の凹凸、溝、穴等を設けることを妨げない。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、筆記を行うための機能を具現する筆記芯を軸筒に収容してなる筆記具に適用できる。
1…軸筒
13…後部
13…側面視における後部の輪郭
14…前部
141…平坦面領域
141a…側面視における平坦面領域の輪郭
142…曲線領域
142a…平坦面領域に接続する部分
15…先端部
2…筆先
L…軸心

Claims (5)

  1. 使用者の手指により保持される軸筒が、
    軸心方向に沿って伸長する後部と、
    前記後部の前方に連なり軸心方向に沿って伸長し、その外周面における使用者の手指が接する部位に、平坦面または略平坦面状の凸曲面であって軸心方向に対し平行または略平行に拡張した唯一の平坦面領域が形成され、その他の部位が当該平坦面領域よりも曲率の大きい曲面領域となっている前部と、
    前記前部の前方に連なり先細りのテーパ状をなし、筆記用の筆先を突出させる先端部と
    を備えている筆記具。
  2. 前記前部の外周面における平坦面領域と前記先端部の外周面とが凸曲面状に連続している請求項1記載の筆記具。
  3. 前記前部の外周面における曲面領域が、前記平坦面領域に接続する部分を除いて、前記後部の外周面と略面一である請求項1または2記載の筆記具。
  4. 前記前部の外周面における曲面領域が前記後部の外周面よりも外方に膨出している請求項1または2記載の筆記具。
  5. 側面視前記前部の外周面における平坦面領域の輪郭と前記後部の外周面の輪郭とが同一直線状または略同一直線状をなす請求項1、2、3または4記載の筆記具。
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