JP2017096788A - 検査治具、基板検査装置、及び基板検査方法 - Google Patents

検査治具、基板検査装置、及び基板検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】基板が伸縮しても、正しく基板検査を実行することが容易な検査治具、基板検査装置、基板検査方法を提供する。【解決手段】板状の固定プレート31と、固定プレート31に取り付けられてプローブPrを配置する第一及び第二対向部材30a,30bとを備え、固定プレート31には位置決ピン36を挿通するための複数の固定側位置決孔21が形成され、第二対向部材30bには、複数の固定側位置決孔21とそれぞれ対応して対をなす移動側位置決穴22が形成され、固定側位置決孔211と移動側位置決穴221とに位置決ピン36を挿入して固定プレート31と第二対向部材30bとを位置決めした状態で、固定側位置決孔21と移動側位置決穴22とが、X軸方向に沿ってずれた位置に位置する対(212と222の対,・・・、217と227の対)が形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、基板にプローブを接触させるための検査治具、その検査治具を備えた基板検査装置、及び基板検査方法に関する。
従来、検査対象となる複数の単位基板が複数行複数列のマトリクス状に形成されて集合基板が作成され、隣接する複数の単位基板の検査点に対応して複数の検査治具を配置し、その集合基板内の複数の単位基板に対して一度に検査を行う技術が知られている(特許文献1参照)。
特開平8−21867号公報
しかしながら、複数の単位基板が配置されて一枚の基板に集約された集合基板では、集合基板の製造工程において、集合基板内の各単位基板の検査点に設計上の理想位置からのずれが生じる。これは、ビルドアップ構造により製造される基板は、各層を積層する際に、高温圧着により固着され、基板を構成する基材が収縮する場合がある。特に、フレキシブル基板により構成された集合基板では、薄く柔軟性に富んだ素材が用いられることから、その製造時に基板が伸長する傾向が顕著である。
このように、基板が収縮又は伸長すると、本来プローブを接触させるべき検査点の位置と、検査治具に取り付けられたプローブとの位置関係にずれが生じ、基板を正しく検査できない。特に集合基板の場合、複数の単位基板を含むことから基板面積が大きくなる。その結果、基板が収縮又は伸長した場合の検査点の位置ずれ量が大きくなり易く、従って基板検査を正しく実行できないおそれが増大するという、不都合があった。
本発明の目的は、基板が収縮又は伸長した場合であっても、正しく基板検査を実行することが容易な検査治具、基板検査装置、及び基板検査方法を提供することである。
本発明に係る検査治具は、検査対象となる被検査基板を検査する検査装置本体に取り付けられ、前記被検査基板に設けられる複数の検査点に対してそれぞれプローブを接触させるための検査治具であって、第一面と第二面とを有する板状の固定プレートと、前記固定プレートに取り付けられる第一及び第二対向部材とを備え、前記第一対向部材は、前記被検査基板の一部の第一領域に設けられた検査点の配置に対応するように前記プローブを配置すると共に前記第一領域と対向配置されるための第一対向面と前記固定プレートの前記第二面に取り付けられる第一取付面とを有し、前記第二対向部材は、前記被検査基板の、前記第一領域とは別の第二領域に設けられた検査点の配置に対応するように前記プローブを配置すると共に前記第二領域と対向配置されるための第二対向面と前記固定プレートの前記第二面に取り付けられる第二取付面とを有し、前記固定プレートの前記第一面は、前記検査装置本体に取り付けられるための面であり、前記第二面に前記第二対向部材が取り付けられる領域内に、位置決めのための位置決ピンを挿通するための、前記固定プレートを垂直に貫通する複数の固定側位置決孔が形成され、前記第二対向部材には、前記複数の固定側位置決孔とそれぞれ対応して対となり、かつ前記位置決ピンの先端側を受け入れ可能な位置決めのための移動側位置決穴が形成されて前記固定側位置決孔と前記移動側位置決穴とが複数対とされ、前記複数対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とのうち少なくとも一対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とに前記位置決ピンを挿入して前記固定プレートと前記第二対向部材とを位置決めした状態で、前記固定側位置決孔と前記移動側位置決穴とが、所定の第一方向に沿ってずれた位置に位置する対が前記複数対に含まれる。
この構成によれば、被検査基板に設けられた検査点の配置に対応するようにプローブを配置する第一及び第二対向部材が、固定プレートに取り付けられる。そして、固定プレートの第二対向部材が取り付けられる領域内に、複数の固定側位置決孔が形成されている。一方、第二対向部材には、複数の固定側位置決孔とそれぞれ対応して対となり、かつ位置決ピンの先端側を受け入れ可能な移動側位置決穴が形成されている。さらに、複数対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とのうち少なくとも一対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とに位置決ピンを挿入して固定プレートと第二対向部材とを位置決めしたならば、固定側位置決孔と前記移動側位置決穴とが、所定の第一方向に沿ってずれた位置に位置するように配置された対が設けられている。
ここで、前記ずれた位置に位置する対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とに位置決ピンを挿入すると、そのずれた位置に位置していた固定側位置決孔の位置と移動側位置決穴の位置とが一致するように、固定プレートに対して第二対向部材が移動されることになる。固定プレートに対して第二対向部材が移動すれば、第一対向部材と第二対向部材との位置関係が変化する。すなわち、この構成によれば、適切なずれ量を有する固定側位置決孔と移動側位置決穴との対に位置決ピンを挿入することによって、第一対向部材と第二対向部材の位置関係を調節し、すなわち第一対向部材により配置されるプローブと第二対向部材により配置されるプローブの位置関係を調節することができるので、被検査基板が収縮又は伸長した場合であっても、被検査基板に設けられた検査点に対して適切にプローブを接触させることが容易となり、その結果、正しく基板検査を実行することが容易となる。
また、前記第一方向は、前記第一対向部材と前記第二対向部材との並び方向に沿う方向であることが好ましい。
この構成によれば、前記ずれた位置に位置する対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とに位置決ピンを挿入すると、第一対向部材と第二対向部材との並び方向に沿って第二対向部材が移動し、すなわち第一対向部材により配置されるプローブと第二対向部材により配置されるプローブの間隔を調節することができるので、被検査基板が収縮又は伸長した場合であっても、被検査基板に設けられた検査点に対して適切にプローブを接触させることが容易となり、その結果、正しく基板検査を実行することが容易となる。
また、前記ずれた位置に位置する対は複数対であり、その複数対は、前記第一方向に沿うずれ量が互いに異なることが好ましい。
この構成によれば、位置決ピンを挿入する対を適宜選択することによって、第二対向部材を移動させる移動量を変更することができる。これにより、第二対向部材の位置調整の自由度が高まる。その結果、被検査基板に設けられた検査点に対して適切にプローブを接触させることが容易となり、正しく基板検査を実行することが容易となる。
また、前記少なくとも一対は、前記第一方向に沿うずれ量が互いに等しい複数対であり、前記ずれた位置に位置する対は、前記第一方向に沿うずれ量が互いに等しい複数対であることが好ましい。
この構成によれば、第二対向部材の、互いに異なる位置に形成された複数対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とに位置決ピンを挿入することが可能となる。その結果、固定プレートに取り付けられる第二対向部材の向きを規定することができるので、被検査基板に設けられた検査点に対して適切にプローブを接触させることが容易となり、その結果、正しく基板検査を実行することが容易となる。
また、前記ずれた位置に位置する対は、前記第一方向に沿うずれ量が互いに等しい複数の対をそれぞれの組が含む、複数の組を含み、前記複数の組は、前記第一方向に沿うずれ量が互いに異なることが好ましい。
この構成によれば、位置決ピンを挿入する対を複数適宜選択することによって、固定プレートに取り付けられる第二対向部材の向きを規定しつつ、第二対向部材を移動させる移動量を変更することができる。これにより、固定プレートに取り付けられる第二対向部材の向きを規定しつつ第二対向部材の位置調整の自由度が高めることができる。その結果、被検査基板に設けられた検査点に対して適切にプローブを接触させることが容易となり、正しく基板検査を実行することが容易となる。
また、前記位置決ピンの先端部には、当該位置決ピンの外周から軸心へ向かって傾斜し、前記位置決ピンの軸線に対してなす角度が45度以下の傾斜面が形成されており、前記ずれた位置に位置する対における前記第一方向に沿うずれ量は、前記傾斜面の前記軸線と直交する方向に沿う幅より小さいことが好ましい。
この構成によれば、前記ずれた位置に位置する対に位置決ピンを挿入すると、傾斜面によって、その挿入された固定側位置決孔と移動側位置決穴とのずれをなくす方向に第二対向部材が移動される。その結果、位置決ピンを挿入することにより、第二対向部材を移動させることが可能になる。
また、前記位置決ピンは、後端側に形成されたねじ部と、前記ねじ部より小径で前記ねじ部の先端から前記軸線に沿って延びる円柱形の位置決部とを備え、前記傾斜面は、前記位置決部の先端部に形成され、前記固定側位置決孔の、前記第一面側の開口部付近には、前記ねじ部と螺合するための雌ねじ部が形成され、前記位置決部の後端から前記傾斜面の先端までの前記軸線方向の長さは、前記固定プレートの厚さよりも短いことが好ましい。
この構成によれば、位置決ピンを固定側位置決孔に挿入し、ねじ部と雌ねじ部とを螺合させると、位置決ピンの位置決部が移動側位置決穴に挿入される。ここで、位置決部の後端から傾斜面の先端までの軸線方向の長さは、固定プレートの厚さよりも短くされているので、固定側位置決孔と移動側位置決穴との対に位置決ピンを差し込むと、傾斜面が移動側位置決穴の開口部周縁に到達する前に、位置決ピンのねじ部が固定側位置決孔の雌ねじ部に到達して互いのねじ山が干渉する。この状態で位置決ピンをねじ締め方向に回転させると、位置決ピンが移動側位置決穴方向へ進行し、傾斜面が移動側位置決穴の開口部周縁に当接する。さらに位置決ピンをねじ締め方向に回転させて位置決ピンを進行させると、傾斜面と移動側位置決穴の開口部周縁とが摺動し、位置決ピンの進行に伴い固定側位置決孔の位置と移動側位置決穴の位置とを一致させる方向に第二対向部材が移動され、位置決ピンの位置決部が移動側位置決穴に挿入されて固定側位置決孔と移動側位置決穴とが位置決めされる。従って、第二対向部材を移動させて位置決めすることが容易となる。
また、前記位置決ピンの先端部は、球面状とされており、当該球面状の一部が当該位置決ピンの外周から軸心へ向かって傾斜する傾斜面とされており、前記ずれた位置に位置する対における前記第一方向に沿うずれ量は、前記傾斜面に対する接線が前記位置決ピンの軸線となす角度が45度となる接点位置から前記位置決ピンの外周までの前記軸線と直交する方向に沿う距離より小さいことが好ましい。
この構成によれば、前記ずれた位置に位置する対に位置決ピンを挿入すると、傾斜面によって、その挿入された固定側位置決孔と移動側位置決穴とのずれをなくす方向に第二対向部材が移動される。その結果、位置決ピンを挿入することにより、第二対向部材を移動させることが可能になる。
また、前記位置決ピンは、後端側に形成されたねじ部と、前記ねじ部より小径で前記ねじ部の先端から前記軸線に沿って延びる円柱形の位置決部とを備え、前記傾斜面は、前記位置決部の先端部に形成され、前記固定側位置決孔の、前記第一面側開口部付近には、前記ねじ部と螺合するための雌ねじ部が形成され、前記位置決部の後端から前記接点位置までの前記軸線方向の長さは、前記固定プレートの厚さよりも短いことが好ましい。
この構成によれば、位置決ピンを固定側位置決孔と移動側位置決穴との対に挿入、ねじ締めすることによって、第二対向部材を移動させて位置決めすることが容易となる。さらに、傾斜面を球面状にすることによって、位置決ピンの軸線位置から遠ざかるに従って、傾斜面と軸線方向とのなす角が小さくなるので、ねじ締めにより位置決ピンを進行させる力が、効率よく第二対向部材を移動させる力に変換される。その結果、ねじ締めするのに必要な力を低減することができる。
また、本発明に係る基板検査装置は、上述の検査治具と、前記検査治具が取り付けられた前記検査装置本体とを備える。
この構成によれば、被検査基板が収縮又は伸長した場合であっても、被検査基板に設けられた検査点に対して適切にプローブを接触させることが容易となり、その結果、正しく基板検査を実行することが容易な基板検査装置が得られる。
また、前記被検査基板には、前記第一領域と前記第二領域とを含む領域であって、互いに略同一の配置で前記検査点が配置された複数の単位領域が設けられ、前記検査装置本体は、前記被検査基板と前記検査治具とを相対的に移動させる駆動部と、前記駆動部によって、前記各単位領域の前記検査点に対し、順次、前記各プローブを接触させるように前記被検査基板と前記検査治具とを相対的に移動させる移動制御部とを備えることが好ましい。
この構成によれば、複数の単位領域相互間の間隔が、被検査基板の収縮又は伸長によって変化した場合であっても、単位領域毎に、その位置に検査治具を移動させることが可能となるので、被検査基板が収縮又は伸長した場合であっても、被検査基板に設けられた検査点に対して適切にプローブを接触させることが容易となり、その結果、正しく基板検査を実行することが容易な基板検査装置が得られる。
また、本発明に係る基板検査方法は、上述の検査治具を用いて前記被検査基板を検査する基板検査方法であって、前記被検査基板には、前記第一領域と前記第二領域とを含む領域であって、互いに略同一の配置で前記検査点が配置された複数の単位領域が設けられ、前記複数対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とのうち少なくとも一対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とに前記位置決ピンを挿入して前記固定プレートと前記第二対向部材とを位置決めするプレート位置決工程と、前記各単位領域の前記検査点に対し、順次、前記各プローブを接触させるように前記被検査基板と前記検査治具とを相対的に移動させる移動工程とを含む。
この基板検査方法によれば、複数の単位領域相互間の間隔と、各単位領域内の第一領域と第二領域との位置関係とが、被検査基板の収縮又は伸長によって変化した場合であっても、第一領域と第二領域との間の位置変化に対応してプレート位置決工程によって適宜固定プレートに対する第二対向部材の位置を位置決めし、すなわち第一対向部材と第二対向部材との位置関係を調節することができる。また、単位領域相互間の間隔変化については、移動工程によって単位領域毎に、その位置に検査治具を移動させることが可能となる。その結果、被検査基板が収縮又は伸長した場合であっても、被検査基板に設けられた検査点に対して適切にプローブを接触させることが容易となり、正しく基板検査を実行することが容易となる。
また、前記複数の単位領域は、前記第一方向と、前記第一方向に対して垂直な第二方向とに沿うマトリクス状に配置されており、前記移動工程において、前記第二方向に並ぶ一列の各単位領域の前記検査点に対し、順次、前記各プローブを接触させるように前記被検査基板と前記検査治具とを相対的に移動させた後、前記プレート位置決工程において、前記一列に対して前記第一方向に隣接する列の前記単位領域に対応して前記複数対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とのうち一対を選択し、その選択された対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とに前記位置決ピンを挿入して前記固定プレートと前記第二対向部材とを位置決めし、その後に前記移動工程において、前記第一方向に隣接する列の前記各単位領域の前記検査点に対し、順次、前記各プローブを接触させるように前記被検査基板と前記検査治具とを相対的に移動させることが好ましい。
この構成によれば、複数の単位領域がマトリクス状に配置されている場合に、被検査基板に設けられた検査点に対して適切にプローブを接触させることが容易である。
このような構成の検査治具、基板検査装置、及び基板検査方法は、基板が収縮又は伸長した場合であっても、正しく基板検査を実行することが容易である。
本発明の一実施形態に係る基板検査方法を実行する基板検査装置の構成を概略的に示す正面図である。 図1に示す基板の一例を示す説明図である。 図1に示す検査部駆動機構及び検査部の構成の一例を概念的に示す概念図である。 固定プレートに取付プレートが取り付けられた状態を示す平面図である。 図4におけるV−V線断面図である。 図5に示す固定側位置決孔と移動側位置決穴との対に、位置決ピンを挿入する際の位置決ピンの作用を説明するための説明図である。 図5に示す固定側位置決孔と移動側位置決穴との対に位置決ピンを挿入した状態を示す説明図である。 傾斜面が球面状にされた位置決ピンについて説明するための説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る基板検査方法を実行する基板検査装置1の構成を概略的に示す正面図である。図1に示す基板検査装置1は、検査対象の被検査基板である基板100に形成された回路パターンを検査するための装置である。図1においては、基板検査装置1の紙面左右方向をX軸方向、紙面奥行き方向をY軸方向、紙面上下方向をZ軸方向として方向を示している。
基板100は、例えばフレキシブル基板、ガラスエポキシ等のリジッド基板、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ用の電極板、及び半導体パッケージ用のパッケージ基板やフィルムキャリアなど種々の基板であってもよい。基板100には、配線パターンが形成されており、その配線パターンの導通、断線、短絡等を検査するための検査点が設定されている。検査点としては、配線パターンの所定箇所、パッド、ランド、電極等が適宜設定されている。
図2は、図1に示す基板100の一例を示す説明図である。図2に示す基板100は、例えばフレキシブル基板であり、複数の回路基板が1枚に集約された集合基板である。図2に示す基板100には、回路基板P1と回路基板P2とが一組にされた複数の単位領域A11〜A14、単位領域A21〜A24、及び単位領域A31〜A34が形成されている。単位領域A11〜A14、単位領域A21〜A24、及び単位領域A31〜A34は、それぞれ第一領域A1と第二領域A2とを含む。なお、各図においては、回路基板P1,P2に形成された配線パターンや検査点の記載を省略している。以下、単位領域A11〜A14、単位領域A21〜A24、及び単位領域A31〜A34を総称して単位領域Aと称する。
第一領域A1は、回路基板P1に形成された検査点を含むように設けられ、第二領域A2は、回路基板P2に形成された検査点を含むように設けられている。図2に示す例では、回路基板P1と回路基板P2とは同じ回路基板である。回路基板P1,P2の形状を考慮して、基板100から効率よく回路基板P1,P2を取得できるように、回路基板P2は、回路基板P1を180度回転させて配置したものである。
なお、回路基板P1と回路基板P2とは、異なる回路基板であってもよく、あるいは同じ回路基板を同じ方向に配置したものであってもよい。
図1に示す基板検査装置1は、検査装置本体2と、検査治具3U,3Dとを備えている。すなわち、検査装置本体2は、基板検査装置1から検査治具3U,3Dを取り外した部分に相当している。検査装置本体2は、検査部4U,4D、検査治具駆動機構5U,5D、基板固定装置6、検査部駆動機構7U,7D、制御部9、及びこれらの各部を収容する筐体8を主に備えている。検査治具駆動機構5U,5D及び検査部駆動機構7U,7Dは、駆動部の一例に相当している。基板固定装置6は、検査対象の基板100を所定の位置に固定するように構成されている。
制御部9は、例えばプローブPrに検査用の電流や電圧を供給する電源回路、プローブPrで検出された電圧又は電流信号を検出する検出回路、及びマイクロコンピュータ等を用いて構成されており、所定の制御プログラムを実行することによって、基板検査装置1の各部の動作を制御し、基板100の検査を実行する。制御部9は、プローブPrを介して例えば各検査点に電圧又は電流を供給し、プローブPrによって各検査点から検出された電圧信号又は電流信号を検出し、これら検出値や検出値から算出された抵抗値等を予め記憶された基準値と比較することによって、基板100の検査を行う。
検査部4Uは、基板固定装置6に固定された基板100の上方に位置する。検査部4Dは、基板固定装置6に固定された基板100の下方に位置する。検査部駆動機構7Uは検査部4UをX軸方向とY軸方向とに移動させる移動機構である。検査部駆動機構7Dは検査部4DをX軸方向とY軸方向とに移動させる移動機構である。検査部駆動機構7U,7Dは、制御部9からの制御信号に応じて検査部4U,4DをX−Y平面上の任意の位置に移動可能にされている。以下、検査部駆動機構7U,7Dを総称して検査部駆動機構7と称する。制御部9は、移動制御部の一例に相当している。
検査部4U,4Dは、基板100に形成された回路パターンを検査するための検査治具3U,3Dを着脱可能に構成されている。検査部4Uと検査部4Dとは上下反転している他、同様に構成されているので、以下検査部4U,4Dを総称して検査部4と称し、検査治具駆動機構5U,5Dを総称して検査治具駆動機構5と称し、検査治具3U,3Dを総称して検査治具3と称し、以下、総称により検査部4U,4Dの各部の構成について一括して説明する。
図3は、図1に示す検査部駆動機構7及び検査部4の構成の一例を概念的に示す概念図である。図3に示す検査部4は、検査治具駆動機構5に検査治具3が取り付けられて構成されている。
検査治具3は、固定プレート31、第一対向部材30a、及び第二対向部材30bを備えている。固定プレート31は、板状形状を有し、その板面の一方が第一面31aとされ、他方が第二面31bとされている。固定プレート31の第一面31aは、検査治具駆動機構5に対して脱着可能に取り付けられている。なお、固定プレート31は、検査治具駆動機構5に対して固定的に取り付けられていてもよい。
第一対向部材30a及び第二対向部材30bは、固定プレート31の第二面31bに取り付けられている。
第一対向部材30aは、固定プレート31の第二面31bに取り付けられる板状の取付プレート32aと、プローブPrと接触するための電極が形成された電極プレート33aと、基板100と対向配置される対向プレート34aとがこの順に積層されて構成されている。取付プレート32a、電極プレート33a、及び対向プレート34aは、例えば図略のボルト等の締結具や接着剤等によって一体にされている。
取付プレート32aは、複数のボルト35によって、固定プレート31に取り付けられている。電極プレート33a及び対向プレート34aには、ボルト35をねじ締めするドライバーを差し込むための貫通孔351が形成されている。取付プレート32aの、固定プレート31側の板面が第一取付面320aとされている。これにより、第一対向部材30a全体が固定プレート31に取り付けられている。
対向プレート34aの、基板100と対向配置される側の板面が、第一対向面341aとされている。対向プレート34aには、第一領域A1に設けられた各検査点の配置と対応するように、プローブPrを保持するための貫通孔が形成されている。この貫通孔にプローブPrが挿入され、プローブPrの先端部が第一対向面341aからわずかに突出するようにされている。
電極プレート33aの、対向プレート34a側の板面には、対向プレート34aに形成された各貫通孔と対応するように配置された電極37が形成されている。これにより、各貫通孔に挿入されたプローブPrの後端部が、各電極37に接触するようにされている。各電極37は、図略のケーブルによって、制御部9と接続されている。
第二対向部材30bは、固定プレート31の第二面31bに取り付けられる板状の取付プレート32bと、プローブPrと接触するための電極が形成された電極プレート33bと、基板100と対向配置される対向プレート34bとがこの順に積層されて構成されている。取付プレート32b、電極プレート33b、及び対向プレート34bは、例えば図略のボルト等の締結具や接着剤等によって一体にされている。
取付プレート32bは、複数のボルト35によって、固定プレート31に取り付けられている。電極プレート33b及び対向プレート34bには、ボルト35をねじ締めするドライバーを差し込むための貫通孔351が形成されている。取付プレート32bの、固定プレート31側の板面が第二取付面320bとされている。これにより、第二対向部材30b全体が固定プレート31に取り付けられている。
固定プレート31の、第二面31bに第二対向部材30bが取り付けられる領域内に、位置決めのための位置決ピン36を挿通するための、固定プレート31を垂直に貫通する固定側位置決孔211〜217が形成されている。
第二対向部材30bの取付プレート32bには、固定側位置決孔211〜217のそれぞれと対応して対となり、かつ位置決ピン36の先端側を受け入れ可能な位置決めのための移動側位置決穴221〜227が形成されている。なお、図3では、移動側位置決穴221〜227が取付プレート32bを貫通する例を示したが、移動側位置決穴221〜227は、位置決ピン36の先端部を受け入れ可能であればよく、必ずしも取付プレート32bを貫通していなくてもよい。
対向プレート34bの、基板100と対向配置される側の板面が、第二対向面341bとされている。対向プレート34bには、第二領域A2に設けられた各検査点の配置と対応するように、プローブPrを保持するための貫通孔が形成されている。この貫通孔にプローブPrが挿入され、プローブPrの先端部が第二対向面341bからわずかに突出するようにされている。
電極プレート33bの、対向プレート34b側の板面には、対向プレート34bに形成された各貫通孔と対応するように配置された電極37が形成されている。これにより、各貫通孔に挿入されたプローブPrの後端部が、各電極37に接触するようにされている。各電極37は、図略のケーブルによって、制御部9と接続されている。
図4は、固定プレート31に取付プレート32aと取付プレート32bとが取り付けられた状態を示す平面図である。図4では、固定プレート31の第一面31a側から見た平面図を示している。取付プレート32aは、第一領域A1を被うことが出来るように第一領域A1と対応した形状にされている。取付プレート32bは、第二領域A2を被うことが出来るように第二領域A2と対応した形状にされている。図4に示す例では、取付プレート32aと取付プレート32bとの並び方向がX軸方向に沿うようにされており、すなわち第一対向部材30aと第二対向部材30bの並び方向がX軸方向に沿うようにされている。X軸方向は第一方向の一例に相当し、Y軸方向は第二方向の一例に相当する。
取付プレート32a,32bは、その角部付近でボルト35によって固定プレート31に取り付けられている。固定プレート31の、取付プレート32bが取り付けられる位置には、固定側位置決孔211〜217が、三箇所に設けられている。
図5は、図4におけるV−V線断面図である。取付プレート32bがボルト35によって固定プレート31に取り付けられた状態で、取付プレート32bの第二取付面320bには、固定プレート31の固定側位置決孔211〜217とそれぞれ対応する位置に、移動側位置決穴221〜227が固定側位置決孔211〜217と対をなすように形成されている。図5では、三箇所に設けられた固定側位置決孔211〜217及び移動側位置決穴221〜227のうち一箇所を示しているが、他の二箇所についても同様に構成されているのでその説明を省略する。
図6は、図5に示す固定側位置決孔214と移動側位置決穴224との対に、位置決ピン36を挿入する際の位置決ピン36の作用を説明するための説明図である。図5と図6とを参照しながら以下、位置決ピン36と、固定側位置決孔211〜217及び移動側位置決穴221〜227との構成の一例について説明する。
位置決ピン36は、円柱状の位置決部361と、位置決部361の先端に設けられた傾斜面362と、位置決部361よりも大径で、かつ外周にねじ山が形成されたねじ部363とを備えている。ねじ部363には、ドライバーでねじ締めするための工具穴又は工具溝が形成されている。
傾斜面362は、位置決部361の外周から軸心へ向かって傾斜し、例えば円錐形状とされている。傾斜面362と、位置決部361の軸心とのなす角度Rは、45度以下にされている。なお、傾斜面362は円錐状に限らず、例えば円錐台状であってもよく、球面状であってもよく、その他の形状であってもよい。
位置決ピン36は、三箇所の固定側位置決孔211〜217及び移動側位置決穴221〜227に対応して三つ用意されている。以下、固定側位置決孔211〜217を総称して固定側位置決孔21と称し、移動側位置決穴221〜227を総称して移動側位置決穴22と称する。
固定側位置決孔211〜217には、それぞれ、位置決部361を精度よく受け入れ可能にされた円孔状の孔部Bと、ねじ部363と螺合するように形成された雌ねじ部Cとが形成されている。移動側位置決穴221〜227は、孔部Bと同じ径の円孔形状とされている。孔部Bの長さL2は、位置決ピン36の位置決部361の長さLbより短くされており、位置決ピン36を固定側位置決孔211〜217に挿入し、ねじ部363と雌ねじ部Cとを螺合させると、位置決ピン36の位置決部361が移動側位置決穴221〜227に挿入されるようになっている。
図5に示す例では、固定側位置決孔211と移動側位置決穴221との対に、位置決ピン36を挿入した状態を示している。図5では記載を省略しているが、三箇所の固定側位置決孔211及び移動側位置決穴221の対のうち他の二箇所の固定側位置決孔211及び移動側位置決穴221の対にも位置決ピン36が挿入される。以下、固定側位置決孔211〜217及び移動側位置決穴221〜227のいずれかの対に位置決ピン36を挿入するときは、三箇所すべてについて、互いに同じ符号が付された対応する対に位置決ピン36を挿入するものとする。
固定側位置決孔211と移動側位置決穴221との対に、位置決ピン36が挿入された状態では、固定側位置決孔211の中心軸と移動側位置決穴221の中心軸とは一致する。この状態で、固定側位置決孔211及び移動側位置決穴221以外の他の対では、各対をなす固定側位置決孔212〜217と移動側位置決穴222〜227とが、X軸方向、すなわち第一対向部材30aと第二対向部材30bの並び方向に沿ってずれた位置に位置するようにされている。
具体的に一例を例示すると、移動側位置決穴222は、固定側位置決孔212に対して−X方向(紙面左方向)に20μmずれた位置に位置する。以下、−X方向へのずれ量に対して「−」符号を伏し、+X方向へのずれ量に対して「+」符号を伏して示す。移動側位置決穴223は、固定側位置決孔213に対して−40μmずれた位置に位置し、移動側位置決穴224は、固定側位置決孔214に対して−60μmずれた位置に位置し、移動側位置決穴225は、固定側位置決孔215に対して+20μmずれた位置に位置し、移動側位置決穴226は、固定側位置決孔216に対して+40μmずれた位置に位置し、移動側位置決穴227は、固定側位置決孔217に対して+60μmずれた位置に位置する。
すなわち、孔位置がずれた位置に位置する、三箇所に設けられた固定側位置決孔212〜217と移動側位置決穴222〜227との各対は、X軸方向に沿うずれ量が互いに等しい複数の対(三箇所の固定側位置決孔212と移動側位置決穴222との対、三箇所の固定側位置決孔213と移動側位置決穴223との対、・・・、三箇所の固定側位置決孔217と移動側位置決穴227との対)を含む複数の組(三箇所の固定側位置決孔212と移動側位置決穴222との対からなる組、三箇所の固定側位置決孔213と移動側位置決穴223との対からなる組、・・・、三箇所の固定側位置決孔217と移動側位置決穴227との対からなる組)を含み、これら複数の組は、X軸方向に沿うずれ量が互いに異なっている。
孔位置がずれた位置に位置する固定側位置決孔212〜217と移動側位置決穴222〜227との対におけるX軸方向に沿うずれ量Dは、位置決ピン36の傾斜面362の軸心と直交する方向に沿う幅Wより小さくされている。これにより、固定側位置決孔212〜217と移動側位置決穴222〜227との対に位置決ピン36を挿入すると、傾斜面362によって、その挿入された固定側位置決孔と移動側位置決穴とのずれをなくす方向に取付プレート32bが移動される。
ここで、ボルト35は、ボルト35の軸線方向と直交する方向に対して所定のあそびが設けられている。ボルト35のあそびは、上記各対のずれ量のうち最大のずれ量以上にされており、図5に示す例では+X方向及び−X方向に対してそれぞれ60μm以上のあそびが設けられている。従って、ボルト35を少し緩めた状態で位置決ピン36を挿入すると、ボルト35のあそびの範囲内で取付プレート32bが移動可能にされている。
図6に示すように、位置決ピン36の、位置決部361と傾斜面362とを合わせた長さLa、すなわち位置決部361の後端から傾斜面362の先端までの軸線方向の長さLaは、固定側位置決孔21の深さ、すなわち固定プレート31の厚さL1よりも短くされている。これにより、例えば図6に示すように、固定側位置決孔214と移動側位置決穴224との対に位置決ピン36を差し込むと、傾斜面362が移動側位置決穴22の開口部周縁に到達する前に、位置決ピン36のねじ部363が固定側位置決孔21の雌ねじ部Cに到達して互いのねじ山が干渉し、直線的に挿入することはできなくなる。
この状態で工具を用いて位置決ピン36をねじ締め方向に回転させると、位置決ピン36が移動側位置決穴224方向へ進行し、傾斜面362が移動側位置決穴22の開口部周縁に当接する。さらに位置決ピン36をねじ締め方向に回転させて位置決ピン36を進行させると、傾斜面362と移動側位置決穴22の開口部周縁とが摺動し、位置決ピン36の進行に伴い固定側位置決孔214の位置と移動側位置決穴224の位置とを一致させる方向に取付プレート32bが移動され、位置決ピン36の位置決部361が移動側位置決穴224に挿入されて固定側位置決孔214と移動側位置決穴224とが位置決めされる。
位置決部361と傾斜面362とを合わせた長さLaが、固定プレート31の厚さL1よりも長い場合、位置のずれた固定側位置決孔21と移動側位置決穴22との対に位置決ピン36を直線的に挿入しようとしても、傾斜面362が移動側位置決穴22の開口部周縁に当接し、そのまま位置決ピン36を押し込んで挿入するには、非常に大きな押し込み力が必要になる。
しかしながら、図6に示すように、位置決部361と傾斜面362とを合わせた長さLaが、固定プレート31の厚さL1よりも短くされているので、傾斜面362が移動側位置決穴22の開口部周縁に当接しても、以後ドライバなどの工具を用いて位置決ピン36を回転させることで、取付プレート32bを移動させつつ位置決ピン36を挿入し、固定プレート31と取付プレート32bとを位置決めすることができる。従って、位置決部361と傾斜面362とを合わせた長さLaが、固定プレート31の厚さL1よりも短くされていることで、取付プレート32bを移動させて位置決めすることが容易となる。
図7は、図5に示す固定側位置決孔214と移動側位置決穴224との対に位置決ピン36を挿入した状態を示す説明図である。図5に示す固定側位置決孔214と移動側位置決穴224との対に位置決ピン36を挿入することにより、取付プレート32bが移動され、図7に示すように、固定側位置決孔214と移動側位置決穴224の位置が一致する。そして、その固定側位置決孔214と移動側位置決穴224に跨がって位置決ピン36が挿入され、固定プレート31に対して取付プレート32bが位置決めされ、すなわち固定プレート31に固定された第一対向部材30aに対して第二対向部材30bが位置決めされる。
図5に示すように固定側位置決孔211と移動側位置決穴221とを一致させたときに、移動側位置決穴224は、固定側位置決孔214に対して−X方向に60μmずれて配置されている。従って、固定側位置決孔214と移動側位置決穴224の位置を一致させると、図7に示すように、移動側位置決穴224が形成された取付プレート32bを、+X方向に60μm移動させたことになる。
ここで、固定側位置決孔211と移動側位置決穴221との対(ずれ量がゼロ)、固定側位置決孔212と移動側位置決穴222との対、固定側位置決孔213と移動側位置決穴223との対、固定側位置決孔214と移動側位置決穴224との対、固定側位置決孔215と移動側位置決穴225との対、固定側位置決孔216と移動側位置決穴226との対、及び固定側位置決孔217と移動側位置決穴227との対は、互いにずれ量が異なっているので、位置決ピン36を挿入する対として、いずれの対を選択するかに応じて取付プレート32bの移動量、すなわち第一対向部材30aと第二対向部材30bとの間隔を適宜設定することができる。この場合、取付プレート32bの移動量は、位置決ピン36が挿入された固定側位置決孔と移動側位置決穴のずれ量となるので、第一対向部材30aと第二対向部材30bとの間隔を高精度で設定することが可能となる。
これにより、基板100が収縮又は伸長し、回路基板P1と回路基板P2との間隔が設計上の間隔から変化した場合であっても、その変化量に応じて適宜固定側位置決孔と移動側位置決穴との対を選択し、位置決ピン36を挿入することによって、回路基板P1と回路基板P2とに、第一対向部材30aと第二対向部材30bとを精度よく対向配置させ、回路基板P1と回路基板P2とに設けられた各検査点に、第一対向部材30aと第二対向部材30bとに設けられた各プローブPrを精度よく接触させることで、正しく基板検査を実行することが容易となる。
図8は、傾斜面362が球面状、例えば半球形にされた位置決ピン36について説明するための説明図である。図8に示す位置決ピン36は、位置決ピン36の軸線を含む平面内の線であって球面状の傾斜面362に対する接線364が、その軸線となす角度Rが45度となる接点位置Pxから、位置決部361の後端部までのその軸線に沿う方向の距離である長さLaが、固定プレート31の厚さL1より短くされている。また、ずれ量Dは、接線364が、その軸線となす角度Rが45度となる接点位置Pxとその軸線とを含む平面内で、接点位置Pxから位置決部361までの、軸線に対して直交する方向の距離W1以下にされている。
これにより、図6に示す位置決ピン36と同様、位置決ピン36を固定側位置決孔214と移動側位置決穴224とに挿入、ねじ締めすることによって、取付プレート32bを移動させて位置決めすることが容易となる。さらに、傾斜面362を球面状にすることによって、軸線位置から遠ざかるに従って、傾斜面362と軸線とのなす角が小さくなるので、ねじ締めにより位置決ピン36を進行させる力が、効率よく取付プレート32bを移動させる力に変換される。その結果、傾斜面362が円錐、又は円錐台形状の場合よりもねじ締めするのに必要な力を低減することができる。
一方、図6に示す位置決ピン36のように傾斜面362が円錐形状の場合、軸心位置まで傾斜面362と軸心とのなす角度Rを45度以下にすることが容易である。従って、固定側位置決孔21と移動側位置決穴22のずれ量を、位置決部361の半径に近い値にすることができるので、傾斜面362を円錐形状とすれば、固定側位置決孔21と移動側位置決穴22とのずれ量を増大させることが容易である。
図3を参照して、検査治具駆動機構5は、検査装置本体2に対してX軸方向に検査治具3を移動させるX治具駆動部5Xと、X治具駆動部5Xに連結されて検査治具3をY軸方向に移動させるY治具駆動部5Yと、Y治具駆動部5Yに連結されて検査治具3をZ軸回りに回転移動させるθ治具駆動部5θと、θ治具駆動部5θに連結されて検査治具3をZ軸方向に移動させるZ治具駆動部5Zとで構成されている。
これにより、検査治具駆動機構5は、制御部9からの制御信号に応じて、検査治具3を基板100に対して相対的に位置決めしたり、検査治具3を上下方向(Z軸方向)に昇降させて検査治具3に取り付けられプローブPrを基板100に形成された配線パターン上の検査点に対して接触させたり、離間させたりすることができるように構成されている。
次に、本発明の一実施形態に係る検査治具3が取り付けられた基板検査装置1を用いた基板検査方法について説明する。なお、検査部4Uと検査部4Dとは同様に動作するので、検査部4Dの動作についてはその説明を省略し、検査部4Uの動作を説明する。
図2を参照して、基板100は、その製造ばらつきによって、単位領域A相互間の距離にばらつきが生じ、さらに各単位領域A内でも第一領域A1と第二領域A2との間の距離にばらつきが生じる。そのため、各単位領域A内の各検査点にプローブPrを正確に接触させるためには、そのばらつきに応じてプローブの接触位置を調整する必要がある。
そこで、本発明に係る基板検査方法では、各単位領域A相互間の位置調整については、各単位領域Aの検査点に対し、検査部駆動機構7及び検査治具駆動機構5によって、順次、各プローブPrを接触させるように検査治具3を移動させる移動工程によって調整する。また、第一領域A1と第二領域A2との間の位置調整については、複数対の固定側位置決孔21と移動側位置決穴22とのうちいずれか一対の固定側位置決孔21と移動側位置決穴22とに位置決ピン36を挿入して固定プレート31と第二対向部材30bとを位置決めすることによって、第一対向部材30aと第二対向部材30bとの距離を調節するプレート位置決工程により調節するようになっている。
移動工程においては、例えば基板100の表面を撮像するカメラを設け、制御部9が、そのカメラで撮像された単位領域A(回路基板P1,P2)の画像に基づき検査部駆動機構7及び検査治具駆動機構5の駆動を制御して検査治具3を移動させ、検査対象の単位領域Aに設けられた各検査点にプローブPrを接触させるようにしてもよい。
プレート位置決工程は、例えば以下のようにして実行される。まず、ユーザが検査対象の基板100における回路基板P1と回路基板P2との間隔を測定し、設計上の基準値との差を算出する。そして、ユーザは、まず第二対向部材30bのボルト35を緩め、算出した差を相殺するようなずれ量Dが設定された固定側位置決孔21と移動側位置決穴22との対を選択し、その対に位置決ピン36を挿入、ねじ締めして第二対向部材30bの位置を調整、位置決めした後、第二対向部材30bのボルト35を締めて固定する。
これにより、基板100の伸縮による回路基板P1と回路基板P2との間隔のずれが補正され、第一対向部材30aに取り付けられたプローブPrと、第二対向部材30bに取り付けられたプローブPrとを、それぞれ回路基板P1の検査点と回路基板P2の検査点とに適切に接触させることが可能となる。
プレート位置決工程は任意のタイミングで適宜実行すればよい。例えば、回路基板P1と回路基板P2との間隔のずれは、基板100の製造ロット毎に変化する場合が多い。そこで、基板100の製造ロット毎に、プレート位置決工程を実行するようにしてもよい。
また、例えば図2に示す基板100において、X軸方向での伸縮のばらつきが大きくなるような伸縮の仕方をする場合がある。このような場合、移動工程により、Y軸方向(第二方向)に並ぶ一列の単位領域A11〜A14に順次検査治具3を移動させて単位領域A11〜A14の検査を実行した後、単位領域A11〜A14の列とX軸方向に隣接する列に並ぶ単位領域A21〜A24における第一領域A1と第二領域A2との間隔に合わせてプレート位置決工程を実行して第一対向部材30aと第二対向部材30bとの間隔を調節し、その後に移動工程により単位領域A21〜A24に順次検査治具3を移動させて単位領域A21〜A24の検査を実行してもよい。
なお、第二対向部材30bは、取付プレート32b、電極プレート33b、及び対向プレート34bが積層されて構成された例を示したが、第二対向部材30bは、積層構造に限られず、一体に構成されていてもよい。また、移動側位置決穴22が、取付プレート32bを貫通する貫通孔である例を示したが、移動側位置決穴22は、取付プレート32bを貫通していなくてもよく、あるいは第二対向部材30b全体を貫通する貫通孔であってもよい。
また、第一領域A1と第二領域A2とが、回路基板P1と回路基板P2とにそれぞれ対応し、回路基板P1と回路基板P2とが同一の基板である例を示したが、回路基板P1と回路基板P2とは互いに異なる基板であってもよい。また、単位領域Aに、回路基板P1と回路基板P2とが含まれる例を示したが、単位領域Aには、一つの回路基板のみ含まれる構成であってもよい。そして、その一つの回路基板に対して、第一領域A1と第二領域A2とが設定されていてもよい。
また、単位領域Aに、第一領域A1と第二領域A2との二つの領域が設定され、第一領域A1に対応する第一対向部材30aと第二領域A2に対応する第二対向部材30bとが設けられる例を示したが、単位領域Aには、第一領域A1と、複数の第二領域A2とが設定され、第一領域A1に対応する第一対向部材30aと複数の第二領域A2に対応する複数の第二対向部材30bが設けられていてもよい。
また、固定側位置決孔211〜217及び移動側位置決穴221〜227が、三箇所に設けられる例を示したが、二箇所又は四箇所以上に設けられていてもよい。また、固定側位置決孔211〜217及び移動側位置決穴221〜227は、一箇所であってもよい。しかしながら固定側位置決孔211〜217及び移動側位置決穴221〜227は、複数箇所に設けられた方が、複数の位置決ピン36によって、固定プレート31に対する取付プレート32bの取付角度を正確に規定できる点でより好ましい。
また、位置決ピン36の先端に傾斜面362が形成される例を示したが、傾斜面362が設けられていない構成であってもよい。しかしながら、傾斜面362を備えることによって、固定側位置決孔21と移動側位置決穴22との対に位置決ピン36をスムーズに挿入することができ、かつ位置決ピン36を挿入する力を、取付プレート32bを移動させる力に変換できる点でより好ましい。
また、位置決ピン36にねじ部363が設けられ、固定プレート31に雌ねじ部Cが設けられる例を示したが、ねじ部363及び雌ねじ部Cは設けられていなくてもよい。
また、駆動部の一例である。検査治具駆動機構5U,5D及び検査部駆動機構7U,7Dが、検査治具3を移動させることで基板100と検査治具3とを相対移動させる例を示したが、駆動部は、基板100を移動させたり、あるいは基板100と検査治具3とを両方とも移動させたりすることによって基板100と検査治具3とを相対移動させてもよい。
また、固定プレート31の第一対向部材30aが取り付けられる領域にも固定側位置決孔21を形成し、第一対向部材30a(取付プレート32a)にも移動側位置決穴22を形成する構成であってもよい。
1 基板検査装置
2 検査装置本体
3,3U,3D 検査治具
4,4U,4D 検査部
5,5U,5D 検査治具駆動機構
5X X治具駆動部
5Y Y治具駆動部
5Z Z治具駆動部
5θ θ治具駆動部
6 基板固定装置
7,7U,7D 検査部駆動機構
8 筐体
9 制御部
21,211〜217 固定側位置決孔
22,221〜227 移動側位置決穴
30a 第一対向部材
30b 第二対向部材
31 固定プレート
31a 第一面
31b 第二面
32a,32b 取付プレート
33a,33b 電極プレート
34a,34b 対向プレート
35 ボルト
36 位置決ピン
37 電極
100 基板(移動制御部)
320a 第一取付面
320b 第二取付面
341a 第一対向面
341b 第二対向面
351 貫通孔
361 位置決部
362 傾斜面
363 ねじ部
364 接線
A,A11〜A14,A21〜A24,A31〜A34 単位領域
A1 第一領域
A2 第二領域
B 孔部
C 雌ねじ部
D ずれ量
L1 厚さ
L2,La,Lb 長さ
P1,P2 回路基板
Pr プローブ
Px 接点位置
R 角度
W 幅
W1 距離

Claims (13)

  1. 検査対象となる被検査基板を検査する検査装置本体に取り付けられ、前記被検査基板に設けられる複数の検査点に対してそれぞれプローブを接触させるための検査治具であって、
    第一面と第二面とを有する板状の固定プレートと、
    前記固定プレートに取り付けられる第一及び第二対向部材とを備え、
    前記第一対向部材は、前記被検査基板の一部の第一領域に設けられた検査点の配置に対応するように前記プローブを配置すると共に前記第一領域と対向配置されるための第一対向面と前記固定プレートの前記第二面に取り付けられる第一取付面とを有し、
    前記第二対向部材は、前記被検査基板の、前記第一領域とは別の第二領域に設けられた検査点の配置に対応するように前記プローブを配置すると共に前記第二領域と対向配置されるための第二対向面と前記固定プレートの前記第二面に取り付けられる第二取付面とを有し、
    前記固定プレートの前記第一面は、前記検査装置本体に取り付けられるための面であり、前記第二面に前記第二対向部材が取り付けられる領域内に、位置決めのための位置決ピンを挿通するための、前記固定プレートを垂直に貫通する複数の固定側位置決孔が形成され、
    前記第二対向部材には、前記複数の固定側位置決孔とそれぞれ対応して対となり、かつ前記位置決ピンの先端側を受け入れ可能な位置決めのための移動側位置決穴が形成されて前記固定側位置決孔と前記移動側位置決穴とが複数対とされ、
    前記複数対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とのうち少なくとも一対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とに前記位置決ピンを挿入して前記固定プレートと前記第二対向部材とを位置決めした状態で、前記固定側位置決孔と前記移動側位置決穴とが、所定の第一方向に沿ってずれた位置に位置する対が前記複数対に含まれる検査治具。
  2. 前記第一方向は、前記第一対向部材と前記第二対向部材との並び方向に沿う方向である請求項1記載の検査治具。
  3. 前記ずれた位置に位置する対は複数対であり、その複数対は、前記第一方向に沿うずれ量が互いに異なる請求項1又は2に記載の検査治具。
  4. 前記少なくとも一対は、前記第一方向に沿うずれ量が互いに等しい複数対であり、
    前記ずれた位置に位置する対は、前記第一方向に沿うずれ量が互いに等しい複数対である請求項1又は2に記載の検査治具。
  5. 前記ずれた位置に位置する対は、前記第一方向に沿うずれ量が互いに等しい複数の対をそれぞれの組が含む、複数の組を含み、前記複数の組は、前記第一方向に沿うずれ量が互いに異なる請求項4記載の検査治具。
  6. 前記位置決ピンの先端部には、当該位置決ピンの外周から軸心へ向かって傾斜し、前記位置決ピンの軸線に対してなす角度が45度以下の傾斜面が形成されており、
    前記ずれた位置に位置する対における前記第一方向に沿うずれ量は、前記傾斜面の前記軸線と直交する方向に沿う幅より小さい請求項1〜5のいずれか1項に記載の検査治具。
  7. 前記位置決ピンは、後端側に形成されたねじ部と、前記ねじ部より小径で前記ねじ部の先端から前記軸線に沿って延びる円柱形の位置決部とを備え、
    前記傾斜面は、前記位置決部の先端部に形成され、
    前記固定側位置決孔の、前記第一面側の開口部付近には、前記ねじ部と螺合するための雌ねじ部が形成され、
    前記位置決部の後端から前記傾斜面の先端までの前記軸線方向の長さは、前記固定プレートの厚さよりも短い請求項6記載の検査治具。
  8. 前記位置決ピンの先端部は、球面状とされており、当該球面状の一部が当該位置決ピンの外周から軸心へ向かって傾斜する傾斜面とされており、
    前記ずれた位置に位置する対における前記第一方向に沿うずれ量は、前記傾斜面に対する接線が前記位置決ピンの軸線となす角度が45度となる接点位置から前記位置決ピンの外周までの前記軸線と直交する方向に沿う距離より小さい請求項1〜5のいずれか1項に記載の検査治具。
  9. 前記位置決ピンは、後端側に形成されたねじ部と、前記ねじ部より小径で前記ねじ部の先端から前記軸線に沿って延びる円柱形の位置決部とを備え、
    前記傾斜面は、前記位置決部の先端部に形成され、
    前記固定側位置決孔の、前記第一面側開口部付近には、前記ねじ部と螺合するための雌ねじ部が形成され、
    前記位置決部の後端から前記接点位置までの前記軸線方向の長さは、前記固定プレートの厚さよりも短い請求項8記載の検査治具。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の検査治具と、
    前記検査治具が取り付けられた前記検査装置本体とを備える基板検査装置。
  11. 前記被検査基板には、前記第一領域と前記第二領域とを含む領域であって、互いに略同一の配置で前記検査点が配置された複数の単位領域が設けられ、
    前記検査装置本体は、
    前記被検査基板と前記検査治具とを相対的に移動させる駆動部と、
    前記駆動部によって、前記各単位領域の前記検査点に対し、順次、前記各プローブを接触させるように前記被検査基板と前記検査治具とを相対的に移動させる移動制御部とを備える請求項10記載の基板検査装置。
  12. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の検査治具を用いて前記被検査基板を検査する基板検査方法であって、
    前記被検査基板には、前記第一領域と前記第二領域とを含む領域であって、互いに略同一の配置で前記検査点が配置された複数の単位領域が設けられ、
    前記複数対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とのうち少なくとも一対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とに前記位置決ピンを挿入して前記固定プレートと前記第二対向部材とを位置決めするプレート位置決工程と、
    前記各単位領域の前記検査点に対し、順次、前記各プローブを接触させるように前記被検査基板と前記検査治具とを相対的に移動させる移動工程とを含む基板検査方法。
  13. 前記複数の単位領域は、前記第一方向と、前記第一方向に対して垂直な第二方向とに沿うマトリクス状に配置されており、
    前記移動工程において、前記第二方向に並ぶ一列の各単位領域の前記検査点に対し、順次、前記各プローブを接触させるように前記被検査基板と前記検査治具とを相対的に移動させた後、前記プレート位置決工程において、前記一列に対して前記第一方向に隣接する列の前記単位領域に対応して前記複数対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とのうち一対を選択し、その選択された対の固定側位置決孔と移動側位置決穴とに前記位置決ピンを挿入して前記固定プレートと前記第二対向部材とを位置決めし、その後に前記移動工程において、前記第一方向に隣接する列の前記各単位領域の前記検査点に対し、順次、前記各プローブを接触させるように前記被検査基板と前記検査治具とを相対的に移動させる請求項12記載の基板検査方法。
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