JP2017087376A - ワーク搬送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】爪のアクチュエータの選択の自由度が高いワーク搬送システムを提供することを課題とする。【解決手段】ワーク搬送システム1a〜1cは、ワークWを把持可能な爪203bを有する搬送チャック203と、爪203bに径方向に対向して搬送チャック203に配置され爪203bと自身との隙間Cに空気を供給する供給孔205aを有する測定ヘッド205と、を有するワーク搬送装置2と、隙間Cの幅に対応する検出データを取得する制御装置50と、を備えることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば生産ラインなどでワークを搬送するのに用いられるワーク搬送システムに関する。
特許文献1のワーク搬送装置のチャックは、エンコーダと、サーボモータと、ワークを把持する爪と、を備えている。爪は、サーボモータにより駆動される。エンコーダは、サーボモータの回転角を検出する。エンコーダは、当該回転角を基に、ワークの径を測定する。
特開2007−307677号公報
同文献記載のワーク搬送装置によると、ワークの径の測定にエンコーダを用いている。このため、爪を駆動するアクチュエータがサーボモータに限定されてしまう。したがって、アクチュエータの選択の自由度が低い。そこで、本発明は、爪のアクチュエータの選択の自由度が高いワーク搬送システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のワーク搬送システムは、ワークを把持可能な爪を有する搬送チャックと、前記爪に径方向に対向して前記搬送チャックに配置され前記爪と自身との隙間に空気を供給する供給孔を有する測定ヘッドと、を有するワーク搬送装置と、前記隙間の幅に対応する検出データを取得する制御装置と、を備えることを特徴とする。
本発明のワーク搬送システムによると、制御装置が、爪と測定ヘッドとの隙間の幅に対応する検出データを、取得することができる。制御装置は、当該検出データに基づいて、演算処理(例えば、爪の種類の正誤判定、ワークの種類の正誤判定、ワークの外径または内径の測定など)を、行うことができる。このため、エンコーダの検出データ(サーボモータの回転角)は不要である。したがって、爪用のアクチュエータがサーボモータに限定されない。よって、アクチュエータの選択の自由度が高い。
本発明の一実施形態であるワーク搬送システムが配置されている生産ラインの模式図である。 同ワーク搬送システムの搬送ロボットの斜視図である。 図2の右側の搬送チャックの正面図である。 図3のIV−IV方向断面図である。 同ワーク搬送システムによって実行される爪正誤判定方法のフローチャートである。 同ワーク搬送システムによって実行されるワーク正誤判定方法のフローチャートである。 同ワーク搬送システムによって実行されるワーク外径算出方法のフローチャートである。
以下、本発明のワーク搬送システムの実施の形態について説明する。
<生産ライン>
まず、本実施形態のワーク搬送システムが配置されている生産ラインの構成について説明する。図1に、本実施形態のワーク搬送システムが配置されている生産ラインの模式図を示す。図1に示すように、生産ライン9は、3台のワーク搬送システム1a〜1cと、3台のマシニングセンタ3a〜3cと、2台の工程間中継装置4b、4cと、未加工ワーク供給装置4aと、加工済ワークストッカ装置4dと、を備えている。
これらの装置は、左側(搬送方向上流側)から右側(搬送方向下流型)に向かって、未加工ワーク供給装置4a→第一のマシニングセンタ3aおよびワーク搬送システム1a→第一の工程間中継装置4b→第二のマシニングセンタ3bおよびワーク搬送システム1b→第二の工程間中継装置4c→第三のマシニングセンタ3cおよびワーク搬送システム1c→加工済ワークストッカ装置4d、の順に並んでいる。
ワークWは、3台のワーク搬送システム1a〜1cにより、生産ライン9を搬送される。すなわち、生産ライン9には、3台のワーク搬送システム1a〜1cが連なることにより、搬送ライン8が構成されている。
[マシニングセンタ、未加工ワーク供給装置、加工済ワークストッカ装置、工程間中継装置]
3台のマシニングセンタ3a〜3cは、ワークWに段階的に加工を施している。未加工ワーク供給装置4aには加工前のワークWが、加工済ワークストッカ装置4dには加工後のワークWが、各々ストックされている。工程間中継装置4bにはマシニングセンタ3aからマシニングセンタ3bに搬送されるワークWが、工程間中継装置4cにはマシニングセンタ3bからマシニングセンタ3cに搬送されるワークWが、各々ストックされている。
<ワーク搬送システム>
次に、ワーク搬送システム1a〜1cの構成について説明する。ワーク搬送システム1a〜1cの構成は、同様である。ここでは、ワーク搬送システム1bの構成について説明する。図2に、本実施形態のワーク搬送システムの搬送ロボットの斜視図を示す。図3に、図2の右側の搬送チャックの正面図を示す。図4に、図3のIV−IV方向断面図を示す。なお、図2、図3においては、ワークWを透過して示す。図1〜図4に示すように、ワーク搬送システム1bは、ワーク搬送装置2と、制御装置50と、空気供給装置51と、レギュレータ52と、A−E変換器53と、を備えている。
(ワーク搬送装置)
ワーク搬送装置2は、いわゆるガントリローダである。ワーク搬送装置2は、搬送ロボット20と、ロボット走行台21と、を備えている。ロボット走行台21は、左右一対の支柱の上端間に架設されている。ロボット走行台21は、左右方向に延在している。
搬送ロボット20は、走行軸スライド200と、第一アーム201と、第二アーム202と、左右一対の搬送チャック203と、本体204と、左右一対の測定ヘッド205と、を備えている。
走行軸スライド200は、ロボット走行台21に、左右方向に移動可能に取り付けられている。本体204は、走行軸スライド200に固定されている。第一アーム201は、本体204に対して、下方に伸縮可能である。第二アーム202は、第一アーム201の下端から、後方に突出している。第二アーム202は、軸周りに回転可能である。
左右一対の搬送チャック203は、第二アーム202の後端に取り付けられている。左右一対の搬送チャック203は、共に、いわゆる三つ爪チャックである。左右一対の搬送チャック203の構成は、同様である。左右一対の搬送チャック203の配置は、第二アーム202を挟んで、対称である。ここでは、右側の搬送チャック203の構成について説明する。
図2〜図4に示すように、搬送チャック203は、チャック本体203aと、三つの爪203bと、を備えている。チャック本体203aは、円板状を呈している。三つの爪203bは、チャック本体203aの右面(正面)に配置されている。爪203bは、油圧シリンダ(図略)により、チャック本体203aの径方向に移動可能である。爪203bは、チャック本体203aに対して、交換可能である。
爪203bの内面(チャック本体203aの径方向内側の面)は、階段状を呈している。爪203bの内面は、対向面F1と、ワーク当接面F2と、を備えている。対向面F1、ワーク当接面F2は、共に平滑な弧面状を呈している。対向面F1に対して、ワーク当接面F2は、外側(チャック本体203aの径方向外側)に配置されている。対向面F1に対して、ワーク当接面F2は、右側(チャック本体203aから遠い側)に配置されている。三つのワーク当接面F2により、ワークWの外周面が把持される。
左右一対の測定ヘッド205は、各々、搬送チャック203に取り付けられている。左右一対の測定ヘッド205の構成は、同様である。左右一対の測定ヘッド205の配置は、第二アーム202を挟んで、対称である。ここでは、右側の測定ヘッド205の構成について説明する。
図2〜図4に示すように、測定ヘッド205は、チャック本体203aの右面(正面)の径方向中心に配置されている。測定ヘッド205は、三つの爪203bの内側(チャック本体203aの径方向内側)に配置されている。測定ヘッド205は、円板状を呈している。
測定ヘッド205の外周面(チャック本体203aの径方向外側の面)は、基準面F0を備えている。基準面F0には、三つの供給孔205aの下流端が開口している。供給孔205aと、三つの爪203bの対向面F1と、はチャック本体203aの径方向に対向している。基準面F0のうち供給孔205aが開口している部分と三つの対向面F1との間には、各々、隙間Cが区画されている。
(制御装置、空気供給装置、A−E変換器)
制御装置50は、ワーク搬送装置2の制御装置、およびマシニングセンタ3b(ワーク搬送装置2がワークWの搬送を担当するマシニングセンタ3b)の制御装置を、兼ねている。制御装置50は、演算部500と、記憶部501と、を備えている。制御装置50、空気供給装置51、レギュレータ52、A−E変換器53は、各々、マシニングセンタ3bに配置されている。
制御装置50は、空気供給装置51を駆動可能である。空気供給装置51は、三つの供給孔205aに、空気を供給可能である。レギュレータ52は、当該空気を調圧可能である。A−E変換器53は、隙間Cからの空気の漏れ量に関連する検出値(例えば圧力など)を検出し、所定の電気量に変換し、制御装置50に伝送可能である。当該電気量(漏れ量に対応する電気量なので、以下、説明の便宜上「漏れ量」と称す。)は、本発明の「検出データ」の概念に含まれる。漏れ量は隙間Cの幅に対応している。例えば、隙間Cの幅が大きい場合は、漏れ量が多くなる。反対に、隙間Cの幅が小さい場合は、漏れ量が少なくなる。
<爪正誤判定方法>
次に、本実施形態のワーク搬送システムによって実行される爪正誤判定方法について説明する。なお、爪正誤判定方法は、例えばワークWの段取り替えなどに応じて爪203bを交換する場合や、摩耗した古い爪203bを新しい爪203bに交換する場合などに実行される。
制御装置50の記憶部501には、爪203bの種類毎に、ワークWを把持しないで爪203bを最も内側(チャック本体203aの径方向内側)に移動させた場合の、隙間Cからの空気の漏れ量に対応する基準値(以下、「爪用基準値Pα」と称す。)が格納されている。このため、制御装置50は、検出された漏れ量と、爪用基準値Pαと、を比較することにより、現在チャック本体203aに取り付けられている爪203bの種類を判定することができる。また、現在チャック本体203aに取り付けられている爪203bが、想定外の爪203b(記憶部501に爪用基準値Pαが格納されていない爪203b)であることを判定することができる。
図5に、本実施形態のワーク搬送システムによって実行される爪正誤判定方法のフローチャートを示す。まず、作業者は、チャック本体203aから、第一の種類の三つの爪203bを取り外す(図5のS(ステップ)1、S2)。次に、作業者は、チャック本体203aに、第二の種類の三つの爪203bであると思われる爪203bを取り付ける(図5のS3)。続いて、作業者は、入力装置(図略)を介して、制御装置50に、爪正誤判定指示を出す。
それから、制御装置50は、油圧シリンダを駆動し、三つの爪203bを、最も内側(チャック本体203aの径方向内側)まで移動させる。続いて、制御装置50は、空気供給装置51を駆動する。空気供給装置51からは、三つの供給孔205aを介して、三つの隙間Cに、空気が供給される。その後、A−E変換器53が、空気の漏れ量を検出する(図5のS4)。A−E変換器53は、当該漏れ量を制御装置50に伝送する。
次に、制御装置50は、検出された漏れ量と、記憶部501の爪用基準値Pαと、を比較する。比較の結果、検出された漏れ量が、許容範囲ΔPα(爪用基準値Pα±許容幅)内である場合、制御装置50は、「交換後の爪203bは第二の種類の爪203bである」、つまり「爪203bは正しい」と判定する(図5のS5)。そして、爪交換作業を終了する(図5のS6)。
一方、検出された漏れ量と、記憶部501の爪用基準値Pαと、の比較の結果、漏れ量が許容範囲ΔPα外である場合、制御装置50は、「交換後の爪203bは第二の種類の爪203bではない」、つまり「爪203bは誤り」と判定する(図5のS5)。
この場合は、作業者が、チャック本体203aから爪203bを取り外し(図5のS7)、別の爪203b(第二の種類の爪203bであると思われる爪203b)をチャック本体203aに取り付ける(図5のS3)。その後、再び、作業者は、入力装置を介して、制御装置50に、爪正誤判定指示を出す。
<ワーク正誤判定方法>
次に、本実施形態のワーク搬送システムによって実行されるワーク正誤判定方法について説明する。なお、ワーク正誤判定方法は、段取り替え後に、図1に示す最上流側のワーク搬送システム1aが未加工ワーク供給装置4aからワークWを取り出した直後に実行される。
制御装置50の記憶部501には、ワークWの種類毎に、任意の種類の爪203bでワークW(詳しくは、当該ワークWの理想的な寸法を有するマスタ治具)を把持した場合の、隙間Cからの空気の漏れ量に対応する基準値(以下、「ワーク用基準値Pβ」と称す。)が格納されている。このため、制御装置50は、検出された漏れ量と、ワーク用基準値Pβと、を比較することにより、現在搬送チャック203に把持されているワークWの種類を判定することができる。また、現在搬送チャック203に把持されているワークWが、想定外のワークW(記憶部501にワーク用基準値Pβが格納されていないワークW)であることを判定することができる。
図6に、本実施形態のワーク搬送システムによって実行されるワーク正誤判定方法のフローチャートを示す。例えば、段取り替えにより、生産対象となるワークWの種類が、第一の種類のワークWから第二の種類のワークWに、切り替えられた場合を想定する。まず、作業者は、第二の種類のワークWであると思われるワークWを、搬送チャック203で把持する(図6のS11)。次に、作業者は、入力装置を介して、制御装置50に、ワーク正誤判定指示を出す。続いて、制御装置50は、空気供給装置51を駆動する。空気供給装置51からは、三つの供給孔205aを介して、三つの隙間Cに、空気が供給される。それから、A−E変換器53が、空気の漏れ量を検出する(図6のS12)。A−E変換器53は、当該漏れ量を制御装置50に伝送する。
次に、制御装置50は、検出された漏れ量と、記憶部501のワーク用基準値Pβと、を比較する。比較の結果、検出された漏れ量が、許容範囲ΔPβ(ワーク用基準値Pβ±許容幅)内である場合、制御装置50は、「段取り替え後のワークWは第二の種類のワークWである」、つまり「ワークWは正しい」と判定する(図6のS13)。そして、ワークWを搬送する(図6のS14)。
一方、検出された漏れ量と、記憶部501のワーク用基準値Pβと、の比較の結果、漏れ量が許容範囲ΔPβ外である場合、制御装置50は、「段取り替え後のワークWは第二の種類のワークWではない」、つまり「ワークWは誤り」と判定する(図6のS13)。この場合、ワーク搬送システム1aはワークWを搬送しない(図6のS15)。
この場合は、作業者が、搬送チャック203からワークWを取り外し(図6のS16)、別のワークW(第二の種類のワークWであると思われるワークW)を搬送チャック203で把持する(図6のS11)。その後、再び、作業者は、入力装置を介して、制御装置50に、ワーク正誤判定指示を出す。
<ワーク外径算出方法>
次に、本実施形態のワーク搬送システムによって実行されるワーク外径算出方法について説明する。なお、ワーク外径算出方法は、ワークWの加工時に実行される。例えば、図1に示すマシニングセンタ3aで外周面を加工されたワークWが、ワーク搬送システム1aの搬送チャック203に、把持された直後に実行される。
制御装置50の記憶部501には、A−E変換器53から伝送される空気の漏れ量と、ワークWの外径と、の相関テーブルデータTが格納されている。相関テーブルデータTは、外径の異なる複数のワークW(詳しくは、当該ワークWの理想的な寸法を有するマスタ治具)を把持し、ワークW(マスタ治具)毎にA−E変換器53で漏れ量を検出することにより、作成される。このため、制御装置50は、検出された漏れ量から、ワークWの外径を算出することができる。また、制御装置50の記憶部501には、ワークWの加工プログラム、および加工後のワークWの理想的な外径が格納されている。
図7に、本実施形態のワーク搬送システムによって実行されるワーク外径算出方法のフローチャートを示す。まず、作業者は、ワークWを搬送チャック203で把持する(図7のS21)。次に、作業者は、入力装置を介して、制御装置50に、ワーク外径算出指示を出す。続いて、制御装置50は、空気供給装置51を駆動する。空気供給装置51からは、三つの供給孔205aを介して、三つの隙間Cに、空気が供給される。それから、A−E変換器53が、空気の漏れ量を検出する(図7のS22)。A−E変換器53は、当該漏れ量を制御装置50に伝送する。
次に、制御装置50は、検出された漏れ量を相関テーブルデータTに照合し、当該漏れ量に対応するワークWの外径を算出する(図7のS23)。算出された外径が所定の許容範囲内である場合(図7のS24)、制御装置50は画面(図略)に、当該外径を測定結果として出力する(図7のS25)。一方、算出された外径が所定の許容範囲外である場合(図7のS24)、制御装置50は補正値(詳しくは、記憶部501に格納されている理想的な外径と、算出された外径と、の差分)を算出する(図7のS26)。その後、制御装置50は、画面に、当該外径、補正値を測定結果として出力する(図7のS25)。また、制御装置50は、次回のワークWの加工から、当該補正値を用いて加工プログラムを補正する。
<作用効果>
次に、本実施形態のワーク搬送システムの作用効果について説明する。図1〜図4に示すように、本実施形態のワーク搬送システム1a〜1cによると、制御装置50は、隙間Cの幅に対応する検出データ(隙間Cからの空気の漏れ量に対応する電気量)を取得することができる。また、制御装置50は、取得した検出データに基づいて、演算処理を実行することができる。このため、エンコーダの検出データ(サーボモータの回転角)は不要である。したがって、爪203b用のアクチュエータがサーボモータに限定されない。よって、アクチュエータの選択の自由度が高い。
また、爪203b用のアクチュエータとしてサーボモータを用いる場合、サーボモータの回転軸から爪203bに駆動力を伝達する際に、回転軸の回転運動を爪203bの直線運動に変換する必要がある。この際、複数のギヤ間のバックラッシなどにより、エンコーダの検出データから算出されるワークWの径と、実際のワークWの径と、の間に誤差が発生しやすい。この点、本実施形態のワーク搬送システム1a〜1cによると、エンコーダが不要である。また、図3、図4に示すように、供給孔205aから隙間Cに空気を噴射することにより、検出データを取得している。このため、検出データから算出されるワークWの径と、実際のワークWの径と、の間に誤差が発生しにくい。したがって、検出精度が高い。
図5に示すように、制御装置50は、爪203bがワークWを把持しない状態で検出データを取得することにより、爪203bの正誤を判定することができる。すなわち、爪203bが正しいときの漏れ量(爪用基準値Pα)と、実際に検出された漏れ量と、を比較することにより、爪203bの正誤を判定することができる。
図6に示すように、制御装置50は、爪203bがワークWを把持した状態で検出データを取得することにより、ワークWの正誤を判定することができる。すなわち、ワークWが正しいときの漏れ量(ワーク用基準値Pβ)と、実際に検出された漏れ量と、を比較することにより、ワークWの正誤を判定することができる。
図7に示すように、制御装置50は、爪203bがワークWを把持した状態で検出データを取得することにより、ワークWの外径または内径を算出することができる。すなわち、漏れ量と径との相関テーブルデータTに、実際に検出された漏れ量を照合することにより、実際のワークWの外径または内径を測定することができる。
図3、図4に示すように、検出データの取得に必要な部材は、制御装置50、空気供給装置51、レギュレータ52、A−E変換器、供給孔205a付きの測定ヘッド205である。このうち、測定ヘッド205だけが、搬送チャック203に配置されている。このため、搬送チャック203延いては搬送ロボット20が軽量である。
<その他>
以上、本発明のワーク搬送システムの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図6に示すワーク正誤判定方法は、ワークWの加工時に実行してもよい。例えば、マシニングセンタ3a〜3cにより、ワークWの外周面が段階的に加工される場合を想定する。この場合、ワーク搬送システム1a〜1c各々の制御装置50は、検出された漏れ量と、ワーク用基準値Pβと、を比較することにより、現在搬送チャック203に把持されているワークWの外径と、ワークWの理想的な外径(マスタ治具の外径)と、を比較することができる。このため、ワークWの加工の途中であっても、ワークWの外径が許容範囲を外れた時点で、当該ワークWを生産ライン9から除外することができる。
爪203b用のアクチュエータは特に限定しない。油圧シリンダ、エアシリンダ、サーボモータ、ソレノイドなどであってもよい。制御装置50、空気供給装置51、レギュレータ52、A−E変換器53の配置場所は特に限定しない。例えば、生産ライン1外の場所に配置してもよい。搬送チャック203の爪203bの配置数は特に限定しない。爪203bは、ワークWの内周面を把持してもよい。測定ヘッド205は、ワークWの径方向外側に配置してもよい。測定ヘッド205における供給孔205aの数、供給孔205aの下流端の開口位置は特に限定しない。制御装置50は、ワークWの内径を算出してもよい。搬送ライン8を構成するワーク搬送システム1a〜1cの数は、特に限定しない。例えば、搬送ライン8を単一のワーク搬送システム1aで構成してもよい。
制御装置50は、ワーク搬送装置2専用の制御装置であってもよい。また、制御装置50は、搬送ライン8全体を制御する制御装置や、生産ライン9全体を制御する制御装置と兼用でもよい。また、制御装置50は、運転時だけワーク搬送装置2に接続される、パソコン、スマートフォン、タブレット端末などであってもよい。
制御装置50は、三つの供給孔205aのうち少なくとも一つの供給孔205aに関する検出データを採用すればよい。例えば、制御装置50は、単一の供給孔205aに関する検出データを採用してもよい。また、制御装置50は、全ての供給孔205aに関する検出データを採用してもよい。この場合、制御装置50は、全ての検出データの合計値や平均値を採用してもよい。
本発明の「検出データ」には、例えば、隙間Cからの空気の漏れ量(体積流量、質量流量など)に関連する電気量(電流、電圧など)、隙間Cに供給される空気の圧力(差圧を含む)に関連する電気量などが含まれる。
本発明の「爪」には、ワークWに接触してワークWを把持する「把持爪」、把持爪が着脱可能に取り付けられる「親爪」が含まれる。特許文献1の記載からも明らかなように、把持爪と共に動く親爪を利用しても、把持爪と同様の効果を奏するためである。
1a〜1c:ワーク搬送システム、2:ワーク搬送装置、20:搬送ロボット、200:走行軸スライド、201:第一アーム、202:第二アーム、203:搬送チャック、203a:チャック本体、203b:爪、204:本体、205:測定ヘッド、205a:供給孔、21:ロボット走行台、3a〜3c:マシニングセンタ、4a:未加工ワーク供給装置、4b:工程間中継装置、4c:工程間中継装置、4d:加工済ワークストッカ装置、8:搬送ライン、9:生産ライン、50:制御装置、500:演算部、501:記憶部、51:空気供給装置、52:レギュレータ、53:A−E変換器、C:隙間、F0:基準面、F1:対向面、F2:ワーク当接面、Pα:爪用基準値、Pβ:ワーク用基準値、ΔPα:許容範囲、ΔPβ:許容範囲、T:相関テーブルデータ、W:ワーク

Claims (4)

  1. ワークを把持可能な爪を有する搬送チャックと、前記爪に径方向に対向して前記搬送チャックに配置され前記爪と自身との隙間に空気を供給する供給孔を有する測定ヘッドと、を有するワーク搬送装置と、
    前記隙間の幅に対応する検出データを取得する制御装置と、
    を備えるワーク搬送システム。
  2. 前記爪は交換可能であり、
    前記制御装置は、前記爪が前記ワークを把持しない状態で前記検出データを取得することにより、前記爪の正誤を判定する請求項1に記載のワーク搬送システム。
  3. 前記制御装置は、前記爪が前記ワークを把持した状態で前記検出データを取得することにより、前記ワークの正誤を判定する請求項1に記載のワーク搬送システム。
  4. 前記制御装置は、前記爪が前記ワークを把持した状態で前記検出データを取得することにより、前記ワークの外径または内径を算出する請求項1に記載のワーク搬送システム。
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