JP7377117B2 - 工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械に関する。
例えば、特許文献1に記載の工作機械は、チャック圧を指令するコードを読み込むと、当該コードに応じてワークチャックのチャック圧を変更する。これにより、ワークの形状に適したチャック圧に設定可能となる。
特開昭63-99109号公報
ワークには形状誤差が発生し、ワークの形状誤差によりワーク毎にチャック圧のバラツキが生じるおそれがある。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、ワーク毎のチャック圧のバラツキの発生を抑制できる工作機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る工作機械は、ワークの寸法を測定する測定部と、調圧室を有し、前記調圧室内のチャック流体圧により決まるチャック圧にて前記ワークを把持するワークチャックと、前記チャック流体圧を調整するチャック流体圧調整部と、前記測定部の測定結果に基づき、前記チャック流体圧調整部を通じて、前記ワークの形状誤差に伴う前記チャック圧の誤差を補正するように前記チャック流体圧を調整する制御部と、を備え、前記チャック流体圧調整部は、空気路を介して前記調圧室に流体を供給する流体供給源と、前記流体供給源と前記調圧室の間の前記空気路に互いに並列に設けられ、前記チャック流体圧をそれぞれ異なる値に設定する複数のレギュレータと、前記複数のレギュレータそれぞれに対応して直列に設けられ、対応する前記レギュレータを動作させる開状態と対応する前記レギュレータの動作を停止させる閉状態の間で切り替わる複数のバルブと、を備え、前記制御部は、前記測定部の測定結果に基づき、前記複数のバルブのうち何れか一つの選択バルブを前記開状態とし、前記複数のバルブのうち前記選択バルブ以外の残りのバルブを前記閉状態とすることにより、前記選択バルブに対応する前記レギュレータを通じて前記チャック流体圧を設定する。
本発明によれば、工作機械において、ワーク毎のチャック圧のバラツキの発生を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る工作機械の概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る工作機械の概略平面図である。 本発明の一実施形態に係る工作機械の概略側面図である。 本発明の一実施形態に係るダイヤフラムチャックの概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る測定部及びワーク設置パレットの概略平面図である。 本発明の一実施形態に係る工作機械のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る加工処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るワークの外径とチャックエア圧の関係を示すグラフである。
本発明の一実施形態に係る工作機械について図面を参照して説明する。
図1に示すように、工作機械1は、ワークを加工するNC(Numerical Control)旋盤である。詳しくは、工作機械1は、図1に示すように、工作機械1全体の台であるベッドSと、第1主軸ユニット10と、第2主軸ユニット70と、Z軸移動機構13,73と、X軸移動機構16,76と、工具ユニット20と、ローダ装置60と、パレット駆動装置90と、主軸収容ケース部5と、ワーク収容ケース部6と、仕切り板部7と、シャッタ8と、チャックエア圧調整部50と、工作機械1を制御する制御部300と、図2に示すように、測定部80と、を備える。
(第1主軸ユニット10)
図1に示すように、第1主軸ユニット10は、ワークWを把持しつつ軸回転させる。第1主軸ユニット10は、ワークWを把持するダイヤフラムチャック17を有し、把持するワークWとともにダイヤフラムチャック17を回転させる第1主軸14を備える。
Z軸移動機構13は第1主軸ユニット10を第1主軸14の軸線に沿うZ軸方向に移動させる。Z軸移動機構13は、Z軸モータ13zで図示しないねじ軸を軸回転させることで図示しないナットとともに第1主軸ユニット10をZ軸方向に移動させる。
X軸移動機構16は、第1主軸ユニット10を、第1主軸14の軸線に直交し、かつ水平方向に沿うX軸方向に移動させる。X軸移動機構16は、図示しないX軸モータで図示しないねじ軸を軸回転させることで図示しないナットとともにZ軸移動機構13及び第1主軸ユニット10をX軸方向に移動させる。
ダイヤフラムチャック17の構成については後で詳述する。
(第2主軸ユニット70)
図1及び図2に示すように、第2主軸ユニット70は、Z軸方向において第1主軸ユニット10と向かい合う位置に設けられ、ワークWを把持しつつ軸回転させる。第2主軸ユニット70は、ワークWを把持するダイヤフラムチャック77を有し、把持するワークWとともにダイヤフラムチャック77を回転させる第2主軸74を備える。
Z軸移動機構73は、Z軸移動機構13と同様に、第2主軸ユニット70をZ軸方向に移動させる。X軸移動機構76は、X軸移動機構16と同様に、Z軸移動機構73及び第2主軸ユニット70をX軸方向に移動させる。
(工具ユニット20)
図1に示すように、工具ユニット20は、複数の工具20a,20bと、複数の工具20a,20bを保持する刃物台20cと、を備える。
刃物台20cは、Z軸方向における第1主軸14と第2主軸74の間に位置する。複数の工具20a,20bは、バイトから構成され、Z軸方向に沿って延び、X軸方向に並べられる。各工具20aの刃先はZ軸方向において第1主軸14のダイヤフラムチャック17を向く。各工具20bの刃先はZ軸方向において第2主軸74のダイヤフラムチャック77を向く。
(ローダ装置60)
図1及び図3に示すように、ローダ装置60は、ワークWを把持するハンドユニット65と、ハンドユニット65に固定されるY軸スライダ64と、Y軸スライダ64をY軸方向に沿って移動させるY軸移動機構68と、Y軸スライダ64及びY軸移動機構68をZ軸方向に沿って移動させるZ軸移動機構67と、を備える。
Y軸移動機構68は、制御部300により制御され、Y軸スライダ64を高さ方向に沿うY軸方向に移動させる。Y軸スライダ64の下端にはハンドユニット65が固定されている。Z軸移動機構67は、制御部300により制御され、ハンドユニット65及びY軸移動機構68をZ軸方向に移動させる。
図1及び図3に示すように、ハンドユニット65は、第1ハンド部65aと、第2ハンド部65bと、モータ65cと、回動部65dと、を備える。
モータ65cはY軸スライダ64の下端に固定される。モータ65cは、制御部300による制御のもと、X軸方向に沿って延びる回転軸Axを中心に回動部65dを回転させる。
回動部65dは立方体状に形成され、回動部65dの中心に回転軸Axが延びる。図1に示すように、回動部65dの複数の側面のうち第1側面65d1には第1ハンド部65aが設けられる。回動部65dの複数の側面のうち第2側面65d2には第2ハンド部65bが設けられる。第1側面65d1及び第2側面65d2は互いに直交する。第1ハンド部65a及び第2ハンド部65bは、それぞれ、ワークWの外周を把持、又はワークWの把持を解除する。
(測定部80)
測定部80は、図5に示すように、シリンダ81と、ロッド82と、磁気センサ83と、エア供給口84a,84bと、ワーク設置部85と、図6に示すように、レギュレータ86と、バルブ88と、を備える。
図5に示すように、シリンダ81は筒状に形成される。ロッド82は棒状に形成される。ロッド82は、シリンダ81の内部空間81aに位置する基端部82bと、シリンダ81の外部に位置する先端部82aと、先端部82a及び基端部82bの間に延びる本体部82cと、を備える。
ロッド82の基端部82bは、シリンダ81の内部空間81aを2つの空間である第1室81b及び第2室81cに仕切る。第2室81cは、第1室81bよりも先端部82aに近い位置に設けられる。ロッド82の本体部82cには、本体部82cが延びる方向、例えば、X軸方向に沿って図示しない磁性部と非磁性部が交互に設けられている。
磁気センサ83は、シリンダ81の内部空間81aの壁面に固定されている。磁気センサ83は、ロッド82の軸線方向に沿うロッド82の移動に伴う本体部82cの磁性部と非磁性部による磁場の変化に基づきロッド82の先端部82aの位置を検出する。磁気センサ83は、ワーク設置部85に設置されるワークWに接触したときのロッド82の先端部82aの位置を検出し、その検出結果をワークWの寸法、例えばワークWの外径を示す情報として制御部300に出力する。
図6に示すように、バルブ88は、エア供給源57とエア供給口84a,84bの間の空気路87a,87bに設けられる。バルブ88は、制御部300により制御される電磁バルブである。バルブ88は、ロッド82を前進させる前進状態とロッド82を後退させる後退状態の間で切り替わる。バルブ88は、前進状態では、エア供給源57からのエアをエア供給口84aを介して第1室81b内に供給し、かつ、エア供給口84bを介して第2室81c内のエアを排出する。これにより、第1室81b内の圧力が第2室81c内の圧力よりも高くなり、ワーク設置部85に設置されるワークWに対してロッド82が前進する。
バルブ88は、後退状態では、エア供給源57からのエアをエア供給口84bを介して第2室81cに供給し、かつ、エア供給口84aを介して第1室81b内のエアを排出する。これにより、第2室81c内の圧力が第1室81b内の圧力よりも高くなり、ワーク設置部85に設置されるワークWに対してロッド82が後退する。
レギュレータ86は、エア供給口84aとバルブ88の間の空気路87aに設けられる。レギュレータ86は、エア供給源57からの空気圧を降圧することによりエア供給口84aを介して第1室81bの圧力を調整する。これにより、ロッド82の移動速度が調整される。
図5に示すように、ワーク設置部85は、ワーク設置面85aと、ワーク位置決め面85b,85cと、を備える。ワーク設置面85aは、ワークWが設置可能に形成され、Y軸方向の上側を向く平面状に形成される。
ワーク位置決め面85b,85cは、ワークWの外周面に当接することにより、ワーク設置面85aに設置されたワークWを位置決めする。ワーク設置面85aは、ワーク設置面85aに位置決めされたワークWの外周面に、前進するロッド82の先端部82aが当接可能となる位置に設けられる。
ワーク位置決め面85b,85cは、ロッド82の進退方向において、ワーク設置面85aにおけるロッド82から遠い位置に設けられる。ワーク位置決め面85b,85cはワークWの外周面の接線方向に沿って延びる。ワーク位置決め面85b,85cはロッド82の進退方向に対して傾斜する。詳しくは、ワーク位置決め面85b,85cは、ロッド82の進退方向において、ロッド82に近づくにつれて互いに離れるように傾斜する。
図2に示すように、パレット駆動装置90は、ワーク設置テーブル91と、一対のレール92と、テーブル駆動機構98と、を備える。
一対のレール92は、X軸方向に沿って延び、Z軸方向に並ぶ。ワーク設置テーブル91は、レール92に沿ってX軸方向に移動可能にレール92に設置されている。ワーク設置テーブル91の上面には、ワーク設置パレット95a,95bが作業者により交換可能に設置される。
ワーク設置パレット95a,95bは、ぞれぞれ、複数のワーク支持部95cを備える。複数のワーク支持部95cは、各ワーク設置パレット95a,95bの上面にX軸方向及びZ軸方向に沿うマトリックス状に配置されている。各ワーク支持部95cは、外周にリング状のワークWが嵌まる円柱状に形成される。ワークWは例えば樹脂製である。
テーブル駆動機構98は、制御部300による制御のもと、ワーク設置テーブル91をレール92に沿ってX軸方向に移動させる。
図1に示すように、主軸収容ケース部5は、第1主軸ユニット10、第2主軸ユニット70、Z軸移動機構13,73、X軸移動機構16,76及び工具ユニット20を収容する箱状に形成される。主軸収容ケース部5はベッドSの上面に位置する。
ワーク収容ケース部6は、ローダ装置60、パレット駆動装置90及び測定部80を収容する箱状に形成される。ワーク収容ケース部6は主軸収容ケース部5の上部に位置する。
仕切り板部7は、主軸収容ケース部5の内部空間とワーク収容ケース部6の内部空間を仕切る。仕切り板部7は、X軸方向及びZ軸方向に沿って板状に延びる。仕切り板部7の上面には、一対のレール92及び測定部80が固定される。
仕切り板部7には、主軸収容ケース部5の内部空間とワーク収容ケース部6の内部空間を繋ぐ貫通孔7aが形成されている。シャッタ8は、制御部300による制御のもと、貫通孔7aを塞ぐ閉位置と貫通孔7aを露出させる開位置の間で動作させる。貫通孔7aは、ローダ装置60のハンドユニット65が主軸収容ケース部5内に位置する第1主軸ユニット10又は第2主軸ユニット70に到達可能とするために形成される。
図2に示すように、ワーク収容ケース部6は扉9を備える。扉9は例えばヒンジ式の扉である。作業者は、扉9を開くことにより、ワーク収容ケース部6内のワーク設置テーブル91の上面のワーク設置パレット95a,95bを交換することができる。扉9は、扉9の開閉を検出する扉開閉検出部9aを備える。扉開閉検出部9aは検出結果を制御部300に出力する。
(ダイヤフラムチャック17)
次に、ダイヤフラムチャック17の具体的な構成について説明する。
図4に示すように、ダイヤフラムチャック17は、ダイヤフラム膜17aと、複数の爪部17bと、複数の爪支持部17dと、チャック本体部17cと、気密シール17c2と、を備える。
チャック本体部17cは中空の円筒状に形成される。チャック本体部17cの先端側の板部には、爪支持部17dが通過する貫通孔17c1が形成されている。気密シール17c2は、貫通孔17c1と爪支持部17dの間の隙間を埋めるように設けられる。
ダイヤフラム膜17aは、チャック本体部17cの内部空間に設けられ、X軸方向及びY軸方向に沿って延びる。ダイヤフラム膜17aはチャック本体部17cの内部空間を仕切ることにより、調圧室17eを形成する。調圧室17eは、チャック本体部17cの内部空間における爪部17bとは反対側に形成される空間である。調圧室17e内のチャックエア圧はチャックエア圧調整部50により調整される。
各爪支持部17dは、ダイヤフラム膜17aにおける調圧室17eとは反対側の面に固定される。各爪支持部17dは、Z軸方向に延びる柱状をなし、チャック本体部17cの各貫通孔17c1を通過する。
各爪部17bは、チャック本体部17cの外部に位置する各爪支持部17dの先端に固定される。複数の爪部17bは、ワークWの外周に沿って並べられ、ワークWを外周から把持する。
調圧室17e内のチャックエア圧がチャックエア圧調整部50により高められるにつれて、ダイヤフラム膜17aは爪部17bに向けて凸状に膨らむ。これにより、複数の爪部17bは、互いに離間するようにワークWの径方向外側に移動し、複数の爪部17bがワークWを把持する圧力であるチャック圧Pcが低下する。チャック圧Pcは、ワークWの外径に応じて変化する。ワークWの外径が大きくなるにつれて、チャック圧Pcは高くなる。
一方、調圧室17e内のチャックエア圧がチャックエア圧調整部50により低下されるにつれて、ダイヤフラム膜17aは平板状に近づく。これにより、複数の爪部17bは、互いに接近するようにワークWの径方向内側に移動し、チャック圧Pcは高くなる。
ダイヤフラムチャック77は、ダイヤフラムチャック17と同様に構成される。
図6に示すように、チャックエア圧調整部50は、第1~第5レギュレータ51r~55rと、バルブ51b~55b,56と、エア供給源57と、を備える。
エア供給源57は、ダイヤフラムチャック17の調圧室17eに空気路58a,58bを介して接続される。エア供給源57は、ダイヤフラムチャック17の調圧室17eにエアを供給することにより調圧室17eを加圧する。
バルブ56は、空気路58a,58bに設けられる。バルブ56は、制御部300により制御される電磁バルブである。バルブ56は、空気路58a,58bにおいて空気を通過させる開状態と空気の通過を遮断する閉状態の間で切り替わる。
第1~第5レギュレータ51r~55rは、空気路58bに互いに並列に設けられている。第1~第5レギュレータ51r~55rは、エア供給源57からの空気圧を降圧して調圧室17e内のチャックエア圧をそれぞれ異なるチャックエア圧P1~P5に設定する。第1レギュレータ51rは調圧室17e内のチャックエア圧をチャックエア圧P1に設定する。第2レギュレータ52rは調圧室17e内のチャックエア圧をチャックエア圧P2に設定する。第3レギュレータ53rは調圧室17e内のチャックエア圧をチャックエア圧P3に設定する。第4レギュレータ54rは調圧室17e内のチャックエア圧をチャックエア圧P4に設定する。第5レギュレータ55rは調圧室17e内のチャックエア圧をチャックエア圧P5に設定する。チャックエア圧P1~P5の大小関係は、「P5>P4>P3>P2>P1」に設定される。第1~第5レギュレータ51r~55rは、それぞれ図示しないダイヤル操作部を備え、このダイヤル操作部によりチャックエア圧の設定値が設定される。
バルブ51bは第1レギュレータ51rに直列に空気路58bを介して接続される。バルブ52bは第2レギュレータ52rに直列に空気路58bを介して接続される。バルブ53bは第3レギュレータ53rに直列に空気路58bを介して接続される。バルブ54bは第4レギュレータ54rに直列に空気路58bを介して接続される。バルブ55bは第5レギュレータ55rに直列に空気路58bを介して接続される。
バルブ51b~55bは、制御部300により制御され、空気路58bにおいて空気を通過させる開状態と空気の通過を遮断する閉状態の間で切り替えられる。バルブ51bが開状態に切り替えられると、バルブ51bに対応する第1レギュレータ51rが動作し、第1レギュレータ51rにより調圧室17eのチャックエア圧はチャックエア圧P1に設定される。バルブ51bが閉状態に切り替えられると、バルブ51bに対応する第1レギュレータ51rの動作が停止する。
制御部300は、エア供給源57を動作させ、かつ、バルブ56を開状態に切り替えた状態で、5つのバルブ51b~55bのうち4つを閉状態に切り替え、バルブ51b~55bのうち残りの1つを選択バルブとして開状態に切り替える。これにより、この選択バルブに直列に接続されるレギュレータにより、調圧室17eのチャックエア圧がこの選択バルブに対応するチャックエア圧に設定される。例えば、制御部300は、4つのバルブ52b~55bを閉状態に切り替え、残りの1つのバルブ51bを選択バルブとして開状態に切り替える。これにより、第1レギュレータ51rにより調圧室17eのチャックエア圧はチャックエア圧P1に設定される。このように、制御部300は、バルブ51b~55bのうち選択バルブを切り替えることによりチャックエア圧をチャックエア圧P1~P5の何れかに設定する。
制御部300は、測定部80により測定されたワークWの外径の測定結果に基づき、チャックエア圧調整部50を通じて調圧室17eのチャックエア圧をチャックエア圧P1~P5の何れかに設定する。詳しくは、制御部300は、ワークWの外径が大きくなるにつれて、調圧室17eのチャックエア圧を高く設定する。これにより、複数の爪部17bにてワークWを把持する際に爪部17bからワークWに加わるチャック圧PcがワークW毎の形状誤差に関わらず安定する。
図1に示すように、制御部300は、工作機械1の各部の動作を制御する。
制御部300は、数値制御によって、第1主軸14、第2主軸74、Z軸移動機構13,73、X軸移動機構16,76及びチャックエア圧調整部50を制御し、測定部80により測定されたワークWの外径の測定結果を取得する。ワークWの外径は、ワークWにおけるチャック圧に影響する部分の寸法である。
制御部300は、図7のフローチャートに沿って加工処理を実行する。以下、この加工処理について説明する。
制御部300は、ローダ装置60を介してワーク設置テーブル91に設置された加工前のワークWを把持する(ステップS101)。
詳しくは、制御部300は、図2の矢印Yj1に示すように、テーブル駆動機構98を介して、ワーク設置テーブル91をX軸方向に移動させることにより、加工前のワークWをX軸方向においてワーク設置部85及びハンドユニット65(図3参照)に一致させる。そして、制御部300は、図1の矢印Yj2に示すように、Z軸移動機構67を介して、ハンドユニット65をZ軸方向におけるワーク設置テーブル91に設置される加工前のワークWに一致させる。これにより、ハンドユニット65は、加工前のワークWの直上に位置する。次に、制御部300は、図1の矢印Yj3に示すように、ローダ装置60のY軸移動機構68を介して、Y軸方向においてハンドユニット65を加工前のワークWに近づける。これにより、ハンドユニット65は加工前のワークWを把持する。
次に、制御部300は、ローダ装置60を介して加工前のワークWを測定部80のワーク設置部85に設置する(ステップS102)。
詳しくは、制御部300は、図1の矢印Yj4に示すように、ローダ装置60のZ軸移動機構67を介して、ハンドユニット65をZ軸方向における測定部80のワーク設置部85に一致させる。そして、制御部300は、図1の矢印Yj5に示すように、ローダ装置60のY軸移動機構68を介して、Y軸方向においてハンドユニット65をワーク設置部85に近づけ、ハンドユニット65を介して加工前のワークWの把持を解除する。これにより、加工前のワークWがワーク設置部85に設置される。
そして、制御部300は、測定部80からワークWの外径を示す測定結果を取得する(ステップS103)。
詳しくは、制御部300は、図5及び図6に示すように、エア供給源57を動作させ、かつ、バルブ88を前進状態に切り替えることによりロッド82を前進させ、ロッド82の先端部82aをワークWの外周面に接触させる。制御部300は、ロッド82の先端部82aがワークWの外周面に接触したときの磁気センサ83の検出結果をワークWの外径を示す情報として取得する。
次に、制御部300は、測定部80の測定結果が示すワークWの外径が許容範囲内であるか否かを判別する(ステップS104)。この許容範囲は、ワークWの形状誤差及び測定部80の測定誤差を加味してワークWの外径が取り得る値に設定される。例えば、測定部80のワーク設置部85におけるワークWの設置位置が正しくない場合、又はワーク設置部85にワークWが設置されていない場合には、測定部80の測定結果が示すワークWの外径が許容範囲外となる。制御部300は、ワークWの外径が許容範囲外であると判別したとき(ステップS104;NO)、図示しない発音部を通じてアラームを鳴らし(ステップS105)、加工処理を終了する。作業者は、アラームを聞いて、工作機械1に異常が発生したことを知り、ワークWの設置位置が正しくない場合にはワークWをワーク設置パレット95a,95bに戻したうえで加工処理を最初から開始する等の対応をとることができる。
一方、制御部300は、ワークWの外径が許容範囲内であると判別したとき(ステップS104;YES)、ローダ装置60のハンドユニット65を介して測定部80に設置されたワークWを把持し、ワークWを把持したハンドユニット65を第1主軸ユニット10のダイヤフラムチャック17に対向する位置まで移動させる(ステップS106)。
詳しくは、制御部300は、シャッタ8を介して貫通孔7aを開いた状態で、図1の矢印Yj6に示すように、Z軸移動機構67及びY軸移動機構68を介して、貫通孔7aを通過するようにハンドユニット65を移動させる。制御部300は、第1主軸ユニット10をX軸方向に工具ユニット20を避けた位置まで移動させ、Z軸方向において第1主軸ユニット10のダイヤフラムチャック17とハンドユニット65を対向させる。制御部300は、ハンドユニット65の第1ハンド部65aが下方向を向いた状態でワークWを把持している場合、モータ65cを駆動させて回動部65dを回転軸Axを中心に90°回転させることにより、第1ハンド部65aが把持するワークWをダイヤフラムチャック17にZ軸方向に対向させる。
そして、制御部300は、測定部80から取得した情報が示すワークWの外径に応じたダイヤフラムチャック17のチャックエア圧に調整し、ダイヤフラムチャック17を介して調整したチャックエア圧にてワークWを把持する(ステップS107)。
ワークW毎の形状誤差に伴うチャック圧の誤差を補正するために、ワークWの外径が大きいほど、チャックエア圧が高く設定される。形状誤差によりワークWの外径が大きくなることによりチャック圧が所望値よりも高くなると、ダイヤフラムチャック17が把持するワークWが変形するおそれがある。このワークWの変形を抑制するため、制御部300は、ワークWの外径が大きくなるほどチャックエア圧を高くすることにより、ワークWの形状誤差に伴うチャック圧の誤差を補正し、チャック圧を所望値に維持する。
一方、形状誤差によりワークWの外径が小さくなることによりチャック圧が所望値よりも低すぎると、ダイヤフラムチャック17がワークWを安定的に把持することが困難となる。ワークWを安定的に把持するため、制御部300は、ワークWの外径が小さくなるほどチャックエア圧を低くすることにより、ワークW毎の形状誤差に伴うチャック圧の誤差を補正し、チャック圧を所望値に維持する。
よって、チャック圧は、ワークWが変形しない程度に低く、かつ、ワークWを安定的に把持できる程度に高く設定されることが好ましい。本例では、ワークWは、樹脂製で、かつリング状に形成されている。よって、ワークWは変形しやすい。このため、チャック圧は、ワークが金属製である場合又はワークが円柱状である場合に比べて、精度高く設定されることが好ましい。
このステップS107においては、制御部300は、図8に示すように、測定部80から取得した情報が示すワークWの外径が予め設定される外径範囲D1~D5のうち何れに属するかを判別する。外径範囲D1~D5の大小関係は、「D5>D4>D3>D2>D1」に設定される。そして、制御部300は、ワークWの外径が属する外径範囲D1~D5に応じたチャックエア圧P1~P5に決定し、チャックエア圧調整部50を通じて決定したチャックエア圧P1~P5に調整する。制御部300は、例えば、ワークWの外径が外径範囲D1に属する場合には、外径範囲D1に対応するチャックエア圧P1に調整する。
制御部300は、ハンドユニット65を介してワークWをダイヤフラムチャック17に受け渡した後、図1の矢印Yj7に示すように、Z軸移動機構67及びY軸移動機構68を介して、貫通孔7aを通過するようにハンドユニット65を移動させ、ハンドユニット65をワーク収容ケース部6の内部空間に戻す。そして、制御部300はシャッタ8を閉じる。シャッタ8が閉じることにより、ワークWの加工に伴い発生する切り粉が貫通孔7aを通過して、ワーク収容ケース部6の内部空間に進入することが抑制される。
そして、制御部300は、第1主軸14を介してワークWの第1加工を行う(ステップS108)。
詳しくは、図1に示すように、制御部300は、Z軸移動機構13とX軸移動機構16を介して第1主軸ユニット10をZ軸方向及びX軸方向に移動させ、第1主軸14とともに回転するワークWを工具ユニット20の工具20aに接触させる。これにより、ワークWのZ軸方向の一端側の加工である第1加工が行われる。
次に、制御部300は、第1加工が完了したワークWを第1主軸14から第2主軸74に受け渡す(ステップS109)。このステップS109において、制御部300は、第2主軸74がワークWを受け取る際、上記ステップS107と同様に、第2主軸74のダイヤフラムチャック77のチャックエア圧を測定部80から取得した情報が示すワークWの外径に応じて調整する。これにより、ワークWの形状誤差に関わらず、ダイヤフラムチャック77がワークWを把持する際のチャック圧を安定させることができる。ダイヤフラムチャック77がワークWを把持する際に、ダイヤフラムチャック17がワークWを把持した状態を解除する。
そして、制御部300は、第2主軸74を介してワークWの第2加工を行う(ステップS110)。
詳しくは、図1に示すように、制御部300は、Z軸移動機構73とX軸移動機構76を介して第2主軸ユニット70をX軸方向及びZ軸方向に移動させ、第2主軸74とともに回転するワークWを工具ユニット20の工具20bに接触させる。これにより、ワークWのZ軸方向の他端側の加工である第2加工が行われる。
次に、制御部300は、ローダ装置60を介して第2主軸74からワークWを受け取り、受け取った加工済みのワークWをワーク設置パレット95a,95bに戻す(ステップS111)。このステップS111において、制御部300は、シャッタ8を開き、貫通孔7aを通過させるようにハンドユニット65を移動させ、ワーク収容ケース部6の内部空間に戻し、ハンドユニット65をワーク設置パレット95a,95bにY軸方向に対向させる。この状態で、制御部300は、ハンドユニット65の加工済みのワークWの把持状態を解除させ、ワーク設置パレット95a,95bのワーク支持部95cに加工済みのワークWを設置する。
以上で、1つのワークWの加工を行う加工処理が完了する。この加工処理が繰り返されることにより、複数のワークWの加工が順番に行われる。
例えば、作業者は、ワーク設置パレット95a,95bの少なくとも何れか一方を交換するために扉9を開く。制御部300は、ローダ装置60のハンドユニット65の移動中に、扉開閉検出部9aにより扉9が開かれた旨が検出されると、ハンドユニット65の移動を停止する。よって、作業者は、ワーク設置パレット95a,95bの少なくとも何れか一方を安全に交換することができる。制御部300は、扉開閉検出部9aにより扉9が開かれた旨が検出されても、第1主軸14又は第2主軸74による加工を継続する。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)工作機械1は、ワークWの寸法の一例であるワークWの外径を測定する測定部80と、調圧室17eを有し、調圧室17e内のチャック流体圧の一例であるチャックエア圧により決まるチャック圧にてワークWを把持するワークチャックの一例であるダイヤフラムチャック17と、チャックエア圧を調整するチャック流体圧調整部の一例であるチャックエア圧調整部50と、測定部80の測定結果に基づき、チャックエア圧調整部50を通じて、ワークWの形状誤差に伴うチャック圧の誤差を補正するようにチャックエア圧を調整する制御部300と、を備える。
この構成によれば、ワークWの形状誤差に伴ってワークW毎にチャック圧のバラツキが生じることが抑制される。このように、ワークW毎のチャック圧のバラツキを小さくすることで、ダイヤフラムチャック17により把持されるワークWが変形することを抑制しつつ、ダイヤフラムチャック17によりワークWが安定的に把持される。従って、ダイヤフラムチャック17が把持するワークWを加工する際の加工精度が高められる。
また、ユーザがチャック圧を調整するための作業を行う必要がなく、簡単にワークW毎にチャック圧のバラツキが生じることが抑制される。
(2)ダイヤフラムチャック17は、調圧室17eを有する。チャックエア圧調整部50は、空気路58a,58bを介して調圧室17eに流体の一例であるエアを供給する流体供給源の一例であるエア供給源57と、エア供給源57と調圧室17eの間の空気路58bに互いに並列に設けられ、調圧室17eのチャックエア圧をそれぞれ異なる値に設定する複数のレギュレータの一例である第1~第5レギュレータ51r~55rと、第1~第5レギュレータ51r~55rそれぞれに対応して直列に設けられ、対応する第1~第5レギュレータ51r~55rを動作させる開状態と対応する第1~第5レギュレータ51r~55rの動作を停止させる閉状態の間で切り替わる複数のバルブ51b~55bと、を備える。制御部300は、測定部80の測定結果に基づき、複数のバルブ51b~55bのうち何れか一つの選択バルブを開状態とし、複数のバルブ51b~55bのうち選択バルブ以外の残りのバルブを閉状態とすることにより、第1~第5レギュレータ51r~55rのうち選択バルブに対応するレギュレータを通じて調圧室17eのチャックエア圧を設定し、設定した調圧室17eのチャックエア圧に応じたチャック圧に調整する。
この構成によれば、第1~第5レギュレータ51r~55rそれぞれに1つのチャック圧が対応して設定される。よって、1つのレギュレータで調圧室17eのチャックエア圧を変化させる必要がなく、調圧室17eのチャックエア圧の圧力制御を安定的に行うことができる。
(3)ダイヤフラムチャック17は、ワークWを外周側から把持し、チャックエア圧が変化することにより互いに接近又は離間する複数の爪部17bを備える。測定部80はワークWの寸法としてワークWの外径を測定する。制御部300は、ワークWの形状誤差に伴うチャック圧の誤差を補正するために、測定部80により測定されたワークWの外径が大きいほど、複数の爪部17bが互いに離間するようにチャックエア圧調整部50を通じてチャックエア圧を調整する。
この構成によれば、ワークWの外径を測定するだけで、簡単に、ワークW毎にチャック圧のバラツキが生じることが抑制される。
(4)工作機械1は、複数のワークWが設置されるワーク設置テーブル91と、ワーク設置テーブル91、測定部80及びダイヤフラムチャック17の間でワークWを運搬するローダ装置60と、を備える。制御部300は、ローダ装置60を通じて、ワーク設置テーブル91に設置された加工前のワークW(加工前ワーク)を測定部80まで運搬した後に測定部80を通じて加工前のワークWの寸法を測定し、加工前のワークWの寸法を測定した後、加工前のワークWを第1主軸14のダイヤフラムチャック17に受け渡し、ダイヤフラムチャック17がローダ装置60から加工前のワークWを受け取る際に、測定部80による加工前のワークWの寸法の測定結果に基づきチャックエア圧調整部50を通じてチャックエア圧を調整する。
この構成によれば、ローダ装置60を通じてワーク設置テーブル91から測定部80まで加工前のワークWを運搬する第1工程と、測定部80を通じて加工前のワークWの寸法を測定する第2工程と、ローダ装置60を通じて測定部80から第1主軸14のダイヤフラムチャック17に加工前のワークWを受け渡す第3工程と、が順に自動で実施される。よって、作業者の手間を低減することができる。
(5)工作機械1は、ダイヤフラムチャック17を囲む第1収容ケース部の一例である主軸収容ケース部5と、ワーク設置テーブル91、ローダ装置60及び測定部80を囲む第2収容ケース部の一例であるワーク収容ケース部6と、主軸収容ケース部5の内部空間とワーク収容ケース部6の内部空間を仕切る仕切り板部7と、を備える。ローダ装置60は、ワークWを把持し、ワークWを把持した状態を解除するハンドユニット65と、ワーク設置テーブル91、測定部80及び第1主軸14の間でハンドユニット65を移動させる移動機構の一例であるY軸移動機構68及びZ軸移動機構67と、を備える。仕切り板部7には、Y軸移動機構68及びZ軸移動機構67により移動するハンドユニット65が通過可能な貫通孔7aが形成される。
この構成によれば、主軸収容ケース部5の内部空間とワーク収容ケース部6の内部空間が仕切り板部7により仕切られている。よって、第1主軸14がワークWを把持しつつワークWを加工する際に生じる切り粉がワーク収容ケース部6の内部空間に進入することが抑制される。また、第1主軸14によるワークWの加工中であっても、ワーク収容ケース部6内のワーク設置テーブル91に設置されるワークWを交換することが可能となる。
(6)ハンドユニット65は、第1ハンド部65a及び第2ハンド部65bと、ハンドユニット65を回転軸Axを中心に回転させるモータ65cと、を備える。
この構成によれば、第1ハンド部65a及び第2ハンド部65bの一方で加工前のワークWを把持しつつ、第1ハンド部65a及び第2ハンド部65bの他方で第1主軸14からワークWを受け取ることができる。これにより、ハンドユニット65が第1主軸14とワーク設置テーブル91の間で往復する回数を減らすことができる。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に、変形の一例を説明する。
(変形例)
上記実施形態においては、ワークWは、樹脂製で、かつリング状に形成されているが、ワークWの材質及び形状はこれに限定されない。例えば、ワークWは、金属製であってもよい。また、例えば、ワークWは、円柱状又は円筒状であってもよい。
上記実施形態においては、ダイヤフラムチャック17は、リング状のワークWを外周から把持していたが、これに限らず、リング状のワークWの内周面から把持してもよい。この場合、ダイヤフラムチャック17のチャックエア圧が高くなることによりチャック圧が高まる。この場合、制御部300は、測定部80により測定されたワークWの内径が大きいほど、チャックエア圧調整部50を通じてチャックエア圧が高くなるように調整する。
上記実施形態においては、チャックエア圧調整部50は5つのレギュレータ51r~55rを備えていたが、レギュレータの数は2~4、又は6つ以上であってもよい。
また、レギュレータの数は1つであってもよい。この場合、レギュレータは、制御部300により制御され、無段変圧可能な電空レギュレータであってもよい。制御部300は、電空レギュレータを通じて、チャック圧をワークWの寸法に応じた値に調整する。
測定部80の方式は、上記実施形態に限らず、例えば、光学式や非接触式であってもよい。
上記実施形態においては、ローダ装置60は第1ハンド部65a及び第2ハンド部65bを備えていたが、第1ハンド部65a及び第2ハンド部65bの何れか一方が省略されてもよい。
また、ハンド部の数は3つ以上であってもよい。
上記実施形態において、仕切り板部7及びシャッタ8が省略されてもよい。
上記実施形態の工作機械1において、第2主軸ユニット70、Z軸移動機構73及びX軸移動機構76は省略されてもよい。
上記実施形態において、テーブル駆動機構98が省略されてもよい。この場合、ローダ装置60は、ハンドユニット65をX軸方向に移動させるXスライド機構を備えていてもよい。
さらに、上記実施形態においては、ローダ装置60がワークWをワーク設置テーブル91からローダ装置60に運搬していたが、これに限らず、作業者が加工前のワークWを測定部80に設置してもよい。
また、上記実施形態においては、ダイヤフラムチャック17の調圧室17eにはエアが供給されていたが、エアに限らず、油等の液体が供給されてもよい。
1…工作機械、5…主軸収容ケース部、6…ワーク収容ケース部、7…仕切り板部、7a…貫通孔、8…シャッタ、9…扉、9a…扉開閉検出部、10…第1主軸ユニット、13…Z軸移動機構、14…第1主軸、16…X軸移動機構、17,77…ダイヤフラムチャック、17a…ダイヤフラム膜、17b…爪部、17c…チャック本体部、17d…爪支持部、17c2…気密シール、17e…調圧室、20…工具ユニット、20a,20b…工具、20c…刃物台、50…チャックエア圧調整部、51b~55b,56,88…バルブ、51r~55r…第1~第5レギュレータ、57…エア供給源、58a,58b,87a,87b…空気路、60…ローダ装置、64…Y軸スライダ、65…ハンドユニット、65a…第1ハンド部、65b…第2ハンド部、65c…モータ、65d…回動部、65d1…第1側面、65d2…第2側面、67…Z軸移動機構、68…Y軸移動機構、70…第2主軸ユニット、73…Z軸移動機構、74…第2主軸、76…X軸移動機構、80…測定部、81…シリンダ、81a…内部空間、81b…第1室、81c…第2室、82…ロッド、82a…先端部、82b…基端部、82c…本体部、83…磁気センサ、84a,84b…エア供給口、85…ワーク設置部、85a…ワーク設置面、85b,85c…ワーク位置決め面、86…レギュレータ、90…パレット駆動装置、91…ワーク設置テーブル、92…レール、95a,95b…ワーク設置パレット、95c…ワーク支持部、98…テーブル駆動機構、300…制御部、D1~D5…外径範囲、P1~P5…チャックエア圧、S…ベッド、W…ワーク

Claims (4)

  1. ワークの寸法を測定する測定部と、
    調圧室を有し、前記調圧室内のチャック流体圧により決まるチャック圧にて前記ワークを把持するワークチャックと、
    前記チャック流体圧を調整するチャック流体圧調整部と、
    前記測定部の測定結果に基づき、前記チャック流体圧調整部を通じて、前記ワークの形状誤差に伴う前記チャック圧の誤差を補正するように前記チャック流体圧を調整する制御部と、を備え、
    前記チャック流体圧調整部は、
    空気路を介して前記調圧室に流体を供給する流体供給源と、
    前記流体供給源と前記調圧室の間の前記空気路に互いに並列に設けられ、前記チャック流体圧をそれぞれ異なる値に設定する複数のレギュレータと、
    前記複数のレギュレータそれぞれに対応して直列に設けられ、対応する前記レギュレータを動作させる開状態と対応する前記レギュレータの動作を停止させる閉状態の間で切り替わる複数のバルブと、を備え、
    前記制御部は、前記測定部の測定結果に基づき、前記複数のバルブのうち何れか一つの選択バルブを前記開状態とし、前記複数のバルブのうち前記選択バルブ以外の残りのバルブを前記閉状態とすることにより、前記選択バルブに対応する前記レギュレータを通じて前記チャック流体圧を設定する、
    工作機械。
  2. 前記ワークチャックは、前記ワークを外周側から把持し、前記チャック流体圧が変化することにより互いに接近又は離間する複数の爪部を備え、
    前記測定部は前記ワークの寸法として前記ワークの外径を測定し、
    前記制御部は、前記ワークの形状誤差に伴う前記チャック圧の誤差を補正するために、前記測定部により測定された前記ワークの外径が大きいほど、前記複数の爪部が互いに離間するように前記チャック流体圧調整部を通じて前記チャック流体圧を調整する、
    請求項1に記載の工作機械。
  3. 複数の前記ワークが設置されるワーク設置テーブルと、
    前記ワーク設置テーブル、前記測定部及び前記ワークチャックの間で前記ワークを運搬するローダ装置と、を備え、
    前記制御部は、前記ローダ装置を通じて、前記ワーク設置テーブルに設置された前記ワークである加工前ワークを前記測定部まで運搬した後に前記測定部を通じて前記加工前ワークの寸法を測定し、前記加工前ワークの寸法を測定した後、前記加工前ワークを前記ワークチャックに受け渡し、前記ワークチャックが前記ローダ装置から前記加工前ワークを受け取る際に、前記測定部による前記加工前ワークの寸法の測定結果に基づき、前記チャック流体圧調整部を通じて、前記ワークの形状誤差に伴う前記チャック圧の誤差を補正するように前記チャック流体圧を調整する、
    請求項1または2に記載の工作機械。
  4. ワークの寸法を測定する測定部と、
    調圧室を有し、前記調圧室内のチャック流体圧により決まるチャック圧にて前記ワークを把持するワークチャックと、
    前記チャック流体圧を調整するチャック流体圧調整部と、
    前記測定部の測定結果に基づき、前記チャック流体圧調整部を通じて、前記ワークの形状誤差に伴う前記チャック圧の誤差を補正するように前記チャック流体圧を調整する制御部と、
    複数の前記ワークが設置されるワーク設置テーブルと、
    前記ワーク設置テーブル、前記測定部及び前記ワークチャックの間で前記ワークを運搬するローダ装置と、を備え、
    前記制御部は、前記ローダ装置を通じて、前記ワーク設置テーブルに設置された前記ワークである加工前ワークを前記測定部まで運搬した後に前記測定部を通じて前記加工前ワークの寸法を測定し、前記加工前ワークの寸法を測定した後、前記加工前ワークを前記ワークチャックに受け渡し、前記ワークチャックが前記ローダ装置から前記加工前ワークを受け取る際に、前記測定部による前記加工前ワークの寸法の測定結果に基づき、前記チャック流体圧調整部を通じて、前記ワークの形状誤差に伴う前記チャック圧の誤差を補正するように前記チャック流体圧を調整し、
    さらに、
    前記ワークチャックを囲む第1収容ケース部と、
    前記ワーク設置テーブル、前記ローダ装置及び前記測定部を囲む第2収容ケース部と、
    前記第1収容ケース部の内部空間と前記第2収容ケース部の内部空間を仕切る仕切り板部と、を備え、
    前記ローダ装置は、
    前記ワークを把持し、前記ワークを把持した状態を解除するハンドユニットと、
    前記ワーク設置テーブル、前記測定部及び前記ワークチャックの間で前記ハンドユニットを移動させる移動機構と、を備え、
    前記仕切り板部には、前記移動機構により移動する前記ハンドユニットが通過可能な貫通孔が形成される、
    作機械。
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