JP2017081283A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ナローオフセット衝突の衝突エネルギーを、左右のフロントサイドフレームによって効率よく吸収できること。【解決手段】フロントバンパビーム16の左右のバンパビームエクステンション17の後端に設けられた左右のエクステンション側取付部材40と、この左右のエクステンション側取付部材に前端が連結された左右のフロントサイドフレーム14とを有する車体前部構造である。この車体前部構造は、さらに前記左右のバンパビームエクステンションの後端部の車幅方向外面と、前記左右の左右のエクステンション側取付部材との、左右のコーナに位置した左右のガセット100を有する。この左右のガセットは、前記左右のバンパビームエクステンションに接合された構成である。前記左右のガセットの強度は、前記左右のバンパビームエクステンションよりも高強度である。【選択図】図1

Description

本発明は、車体前部構造の改良技術に関する。
乗用車等の車両では、車幅方向へ延びたフロントバンパビームが、車体の前端に位置している。このフロントバンパビームの長手方向の両端部には、後方へ延びた左右のバンパビームエクステンションが設けられている。この左右のバンパビームエクステンションの後端には、左右のエクステンション側取付部材が設けられている。この左右のエクステンション側取付部材には、左右のフロントサイドフレームの前端が連結されている。
近年、車体の前部にナローオフセット衝突が発生した際の、衝突エネルギーの吸収に関する技術の開発が進められている。この技術については、例えば特許文献1〜2から知られている。
特許文献1で知られている車体前部構造は、左と右とに2つずつのバンパビームエクステンションを有する。内側に位置した左右のバンパビームエクステンションは、左右のフロントサイドフレームの前端に連結されている。外側に位置した左右のバンパビームエクステンションは、左右のフロントアッパメンバの前下端部の前端に連結されている。左右のフロントアッパメンバは、左右のフロントサイドフレームの車幅方向の外側に位置している。
特許文献2で知られている車体前部構造は、正面視横長の矩形状断面の左右のバンパビームエクステンションを有する。
一般に、フロントバンパビームは、車体を上から見て、車幅中央が前方へ凸となるように湾曲している。このため、車体の前部にナローオフセット衝突が発生した際に、フロントバンパビームには、衝突した一端部側から他方へ向かう車幅方向の荷重が作用する。この車幅方向の荷重は、衝突荷重の水平分力である。このため、衝突した側のバンパビームエクステンションとフロントサイドフレームには、車幅中央側へ向かう曲げモーメントが働く。
バンパビームエクステンションは、衝突荷重を受けて圧縮変形をすることによって、衝突エネルギーを吸収することが可能な部材である。車幅中央側へ向かう曲げモーメントが、バンパビームエクステンションに発生すると、このバンパビームエクステンションは偏った圧縮変形をしてしまう。フロントサイドフレームが、ナローオフセット衝突の衝突荷重を受けて、効率よく折れ曲がり変形や圧縮変形をすることによって、衝突エネルギーを十分に吸収するためには、この曲げモーメントがフロントサイドフレームに及ぼす影響を、極力排除することが好ましい。
特開平2007−190964号公報 特開平2010−125884号公報
本発明は、ナローオフセット衝突の衝突エネルギーを、左右のフロントサイドフレームによって効率よく吸収することができる技術を、提供することを課題とする。
本発明によれば、車体前部構造は、車体の前端に位置して車幅方向へ延びたフロントバンパビームと、このフロントバンパビームの長手方向の両端部から後方へ延びた左右のバンパビームエクステンションと、この左右のバンパビームエクステンションの後端に設けられた左右のエクステンション側取付部材と、この左右のエクステンション側取付部材に前端が連結された左右のフロントサイドフレームとを有する。
この車体前部構造は、前記左右のバンパビームエクステンションの後端部の車幅方向外面と、前記左右の左右のエクステンション側取付部材との、左右のコーナに位置した左右のガセットを有する。この左右のガセットは、前記左右のバンパビームエクステンションに接合された構成である。前記左右のガセットの強度は、前記左右のバンパビームエクステンションよりも高強度である。
車体の前部にナローオフセット衝突が発生した際に、フロントバンパビームには、衝突した一端部側から他方へ向かう車幅方向の荷重(衝突荷重の水平分力)が作用する。衝突初期では、衝突した側のバンパビームエクステンションとフロントサイドフレームには、車幅中央側へ向かう曲げモーメント(内向き曲げモーメント)が発生する。バンパビームエクステンションは圧縮変形をしていく。
しかし、左右のバンパビームエクステンションの後端部の車幅方向外面と、左右の左右のエクステンション側取付部材との、左右のコーナには左右のガセットが位置している。つまり、この左右のガセットは、左右のフロントサイドフレームよりも車幅方向の外側に位置する。このため、バンパビームエクステンションの圧縮変形が進むことにより、衝突中期には、衝突荷重がガセットに作用し始める。
このガセットの強度は、バンパビームエクステンションよりも高強度である。従って、ガセットは潰れにくい。ガセットに衝突荷重が作用することによって、衝突した側のバンパビームエクステンションとフロントサイドフレームには、車幅方向の外側へ向かう曲げモーメント(外向き曲げモーメント)が発生する。この外向き曲げモーメントは、前記内向き曲げモーメントを打ち消すように働く。しかも、左右のガセットは、左右のバンパビームエクステンションの後端部の車幅方向外面に接合されている。このため、外向き曲げモーメントは、ガセットを介してバンパビームエクステンションとフロントサイドフレームとを、車幅方向の外側へ曲げようとする。
このように、ガセットに衝突荷重が作用することによって、バンパビームエクステンションとフロントサイドフレームの曲げ変形や圧縮変形を、促進することができる。この結果、ナローオフセット衝突の衝突エネルギーを、左右のフロントサイドフレームによって効率よく吸収できる。
好ましくは、前記左右のフロントサイドフレームの車幅方向の外側に位置して左右のフロントピラーから前下方へ延びた左右のフロントアッパメンバを、更に有する。前記左右のガセットは、前記左右のエクステンション側取付部材を介して前記左右のフロントアッパメンバの前下端部に接合された構成である。前記左右のガセットの前面は、前記左右のバンパビームエクステンションから車幅外方へ向かうにつれて、車体後方へ傾斜している。
このように、左右のガセットは、左右のバンパビームエクステンションの後端部の車幅方向外面と、左右の左右のエクステンション側取付部材との、左右のコーナに位置している。そして、左右のガセットの前面は、左右のバンパビームエクステンションから車幅外方へ向かうにつれて、車体後方へ傾斜している。つまり、左右のガセットは、実質的に平面視略三角形状に形成されている。このため、ナローオフセット衝突の衝突荷重が、ガセットに作用した場合に、衝突荷重をガセットからフロントアッパメンバの前下端部へ効率よく伝えることができる。フロントサイドフレームの他に、フロントアッパメンバによっても、衝突エネルギーを十分に吸収することができる。
好ましくは、前記左右のガセットは、閉断面に構成されている。前記左右のガセットのなかの、前記左右のバンパビームエクステンションの後端部の車幅方向外面に接合される部分の近傍、且つ前記左右のガセットの内部には、補強用の左右の当て板が設けられている。
このため、左右のバンパビームエクステンションの後端部に対する、左右のガセットの接合部分の剛性を高めることができる。ナローオフセット衝突の衝突荷重に対して、ガセットは潰れにくい。従って、バンパビームエクステンションとフロントサイドフレームの曲げ変形や圧縮変形を、一層促進することができる。この結果、ナローオフセット衝突の衝突エネルギーを、左右のフロントサイドフレームによって効率よく吸収できるので、衝突エネルギー吸収性能を一層高めることができる。
好ましくは、前記左右のエクステンション側取付部材は、前記左右のバンパビームエクステンションの後端部の車幅方向内面に接合された構成である。
このため、フロントバンパビームにナローオフセット衝突が発生、特に、左右のバンパビームエクステンションよりも車幅方向の外側の位置に衝突が発生したときに、取付部材は、バンパビームエクステンションが車幅中央へ向かって横倒れしないように支えることができる。つまり、フロントサイドフレームに対するバンパビームエクステンションの横倒れを規制することができる。この結果、バンパビームエクステンションからフロントサイドフレームに衝突荷重を効率よく伝えることができる。
好ましくは、前記左右のエクステンション側取付部材は、前記左右のバンパビームエクステンションの後端部と前記左右のガセットとを、上下に挟み込んでいる。
このため、左右のバンパビームエクステンションと左右のガセットとを、左右のエクステンション側取付部材によって支持する支持剛性を高めることができる。この結果、フロントバンパビームの上下方向の振動を抑制することができる。従って、車両全体のNV性能(振動騒音性能)を高めることができる。しかも、車体の前部に衝突が発生することによって、フロントバンパビームに上向き又は下向きの衝突荷重が作用した場合には、左右のバンパビームエクステンションと左右のガセットの、上下方向の倒れを防止することができる。
好ましくは、前記左右のフロントサイドフレームの前端部に対して前記左右のフロントアッパメンバの前下端部を繋ぐ左右のサイド連結部材を、更に有する。この左右のサイド連結部材は、前記左右のエクステンション側取付部材の後面に接合された構成である。
このため、左右のサイド連結部材によって、左右のガセットを補強することができる。つまり、外向き曲げモーメントが発生したときのガセットを、サイド連結部材によって後側から十分に支えることができる。従って、内向き曲げモーメントを打ち消すための外向き曲げモーメントを、十分に発生させることができる。しかも、ガセットから、フロントサイドフレームの前端部とフロントアッパメンバの前下端部とに、衝突荷重を分散させることができる。
好ましくは、前記左右のバンパビームエクステンションに対する前記左右のガセットの接合構造は、ボルトによる締結構造である。
このように、両者をボルトによって強固に締結することができる。従って、バンパビームエクステンションに内向き曲げモーメントが発生したときや、ガセットに外向き曲げモーメントが発生したときに、バンパビームエクステンションに対するガセットの剥離を、十分に防止することができる。このため、ガセットに外向き曲げモーメントが発生したときには、バンパビームエクステンションにも外向き曲げモーメントが発生しやすくなる。
好ましくは、前記左右のフロントサイドフレームは、左右の前側折れ部と、この左右の前側折れ部の後方に離間して位置する左右の中間折れ部と、この左右の中間折れ部の後方に離間して位置する左右の後側折れ部の、少なくとも左右に3つずつの折れ部を有する。前記左右の前側折れ部は、前記車体の前端に前方から作用した衝突荷重により、車幅方向の内側へ突き出るように折れ曲がることによって、衝突エネルギーを吸収する部分である。前記左右の後側折れ部は、前記衝突荷重により車幅方向の外側へ折れ曲がることによって衝突エネルギーを吸収することが可能なエネルギー吸収部分である。前記左右の中間折れ部は、前記左右の前側折れ部と前記左右の後側折れ部の折れ曲がりを許容するように車幅方向の外側へ折れ曲がることが可能な折れ曲がり補助部分である。
このため、フロントサイドフレームは、バンパビームエクステンションから伝達された衝突荷重によって、前側折れ部と中間折れ部と後側折れ部の、3つの折れ部が折れ曲がり変形し得る。この3つの折れ部が折れ曲がることによって、衝突エネルギーの吸収量を増すことができる。
本発明では、ナローオフセット衝突の衝突エネルギーを、左右のフロントサイドフレームによって効率よく吸収することができる。
本発明による車体の前部の平面図である。 図1に示される車体の前部の左側面図である。 図1に示される車体の前部の左半分の平面図である。 図3に示される車体の前部の左側の部分を前上方から見た斜視図である。 図4に示される車体の前部の左側の部分を前上方から見て断面した斜視図である。 図5の6−6線に沿って断面した斜視図である。 図4に示される左のフロントサイドフレームの前部から左のフレーム側取付部材を外した構成の分解図である。 図4に示される車体の前部の左側の部分を車幅中央側の後上方から見た斜視図である。 図4に示される車体の前部の左側の部分を車幅方向左側の後上方から見た斜視図である。 図4の10−10線に沿って断面した斜視図である。 図10の11−11線に沿った断面図である。 図4に示される車体の前部の左側の部分を車幅中央側の前上方から見た斜視図である。 図1に示される車体前部の作用説明図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る車体前部構造について図面に基づき説明する。なお、車体の「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側を示す。
図1に示されるように、乗用車等の車両10は、モノコックボディの車体11を有する。この車体11は、車両10の車幅方向の中心を通って車両前後方向へ延びる車幅中心線CLに対し、実質的に左右対称形に形成されている。
図1及び図2に示されるように、車体11の前部は、左右のサイドシル12,12と、左右のフロントピラー13(左のみ示す)と、左右のフロントサイドフレーム14,14と、左右のフロントアッパメンバ15,15と、フロントバンパビーム16とを含む。
左右のサイドシル12,12は、車体前後方向中央部の車幅方向の両側に位置して、車体前後方向に延びている。左右のフロントピラー13は、左右のサイドシル12,12の前端部から上方へ延びている。
左右のフロントサイドフレーム14,14は、車体前部の車幅方向両側に位置して、車体前後方向に延びている。つまり、この左右のフロントサイドフレーム14,14は、左右のサイドシル12,12の車幅方向の内側且つ前側に位置し、車体前後方向に延びている。
図3も参照すると、左右のフロントサイドフレーム14,14は、左右の前側折れ部21,21と、この左右の前側折れ部21,21の後方に離間して位置する左右の中間折れ部22,22と、この左右の中間折れ部22,22の後方に離間して位置する左右の後側折れ部23,23の、少なくとも左右に3つずつの折れ部を有する。
左のサイドフレーム14,14は、左の中間折れ部22,22から左の後側折れ部23,23へ向かうにつれて、車幅中央側へ屈曲している。このため、左右の後側折れ部23,23は、左右の前側折れ部21,21及び左右の中間折れ部22,22よりも車幅方向の内側に位置している。
左右の前側折れ部21,21は、車体11の前端に前方から作用した衝突荷重により、車幅方向の内側へ突き出るように折れ曲がることによって、衝突エネルギーを吸収する部分である。左右の後側折れ部23,23は、前記衝突荷重により車幅方向の外側へ折れ曲がることによって衝突エネルギーを吸収することが可能なエネルギー吸収部分である。左右の中間折れ部22,22は、左右の前側折れ部21,21と左右の後側折れ部23,23の折れ曲がりを許容するように車幅方向の外側へ折れ曲がることが可能な折れ曲がり補助部分である。
このため、左右のフロントサイドフレーム14,14は、フロントバンパビーム16から左右のバンパビームエクステンション17,17を介して伝達された衝突荷重によって、左右の前側折れ部21,21と左右の中間折れ部22,22と左右の後側折れ部23,23の、3つの折れ部が折れ曲がり変形し得る。この3つの折れ部が折れ曲がることによって、衝突エネルギーの吸収量を増すことができる。
図1及び図2に示されるように、左右のフロントアッパメンバ15,15は、左右のフロントサイドフレーム14,14の車幅方向の外側に位置して、左右のフロントピラー13から前下方へ湾曲しつつ延びている。左右のフロントサイドフレーム14,14と左右のフロントアッパメンバ15,15との間には、左右のホイールハウス34,34と左右のフロントダンパハウジング35,35とが、掛け渡され且つ接合されている。
左右のフロントアッパメンバ15,15は、左右のアッパメンバ31,31と左右のロアメンバ32,32とからなる。左右のアッパメンバ31,31は、左右のサイドフレーム14,14の車幅方向の外側且つ上側に位置して、左右のフロントピラー13から前方へ延びている。
ここで、左のフロントアッパメンバ15について詳しく説明する。右のフロントアッパメンバ15は、左のフロントアッパメンバ15に対して左右対象形である他には同じ構成なので、同一符号を付して説明を省略する。
図4も参照すると、左のロアメンバ32は、左のアッパメンバ31の前端部から前下方へ湾曲しつつ延びるとともに、さらに下方へほぼ垂直に延びている。車体11を車幅方向から見て、該左のロアメンバ32の前下端部32aは、左のフロントサイドフレーム14の前端の近傍に位置する。
なお、左のフロントアッパメンバ15は、左のアッパメンバ31と左のロアメンバ32とを一体に形成した構成であってもよい。左のロアメンバ32の前下端部32aのことを、適宜「左のフロントアッパメンバ15の前下端部32a」と言い換える。
図5も参照すると、左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aは、左のフロントサイドフレーム14に対して、左のサイド連結部材37により連結されている。つまり、左のサイド連結部材37は、左のフロントサイドフレーム14の前端部に対して、左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aを繋いでいる。
次に、フロントバンパビーム16について説明する。図1に示されるように、フロントバンパビーム16は、車体11の前端に位置して車幅方向へ延びており、左右のバンパビームエクステンション17,17によって左右のフロントサイドフレーム14,14の前端に設けられている。詳しく述べると、フロントバンパビーム16は、車体11を上から見て、車幅中央が前方へ凸となるように湾曲している。さらに、フロントバンパビーム16の両端部の前面は、車幅方向外側へ延びるにつれて、車体後方へ傾斜している。
左右のバンパビームエクステンション17,17は、フロントバンパビーム16の長手方向の両端部から後方へ延びている。この左右のバンパビームエクステンション17,17は、車体11の前部に衝突が発生したときの衝突荷重により変形して、衝突エネルギーの一部を吸収するとともに、前記衝突荷重をフロントバンパビーム16から左右のフロントサイドフレーム14,14へ伝える部材である。
図1及び図4に示されるように、左右のバンパビームエクステンション17,17の後端には、左右のエクステンション側取付部材40,40が設けられている。一方、左右のフロントサイドフレーム14,14の前端には、左右のフレーム側取付部材50,50が設けられている。このため、左右のエクステンション側取付部材40,40の後端は、左右のフロントサイドフレーム14,14の前端、つまり左右のフレーム側取付部材50,50に複数のボルト93(図4参照)によって連結可能である。この複数のボルト93を外すことによって、左右のバンパビームエクステンション側取付部材40,40を左右のフレーム側取付部材50,50から取り外すことができる。
以下、左右のフロントサイドフレーム14,14のことを、適宜「左右のサイドフレーム14,14」と略称する。フロントバンパビーム16のことを、適宜「バンパビーム16」と略称する。左右のバンパビームエクステンション17,17のことを、適宜「エクステンション17,17」と略称する。
次に、左のサイドフレーム14について詳しく説明する。右のサイドフレーム14は、左のサイドフレーム14に対して左右対象形である他には同じ構成なので、同一符号を付して説明を省略する。
図3及び図5に示されるように、左のサイドフレーム14は、車幅方向内側の左のサイドインナパネル61と、車幅方向外側の左のサイドアウタパネル62とからなる。この左のサイドアウタパネル62は、左のサイドフレーム14の後半部分14Rに位置する左の後部アウタパネル63と、左のサイドフレーム14の前半部分14Fに位置する左の前部アウタパネル64とからなる。
左のサイドインナパネル61の前端と、左の前部アウタパネル64の前端は、左のフレーム側取付部材50の後面に接合されている。この左のフレーム側取付部材50は、実質的に縦板状の部材であって、左のサイドフレーム14の前端を、全面にわたって塞ぐとともに、車幅方向外側へ向かって、左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aの前まで延びている。
図5〜図7に示されるように、左のサイドインナパネル61は、車幅方向の外側を開放した正面視略U字状断面に形成された構成である。左の後部アウタパネル63は、車幅方向の内側を開放した正面視略U字状断面に形成された構成である。左のサイドフレーム14の後半部分14Rは、左のサイドインナパネル61と左の後部アウタパネル63とからなる、矩形の閉断面状の構成物である。
左の前部アウタパネル64は、縦板状の左の側板64aと、この左の側板64aの上端から車幅方向へ延びた横板状の左の上板64bと、この左の側板64aの下端から車幅方向へ延びた横板状の左の下板64cとからなる。
左の上板64bと左の下板64cとの、少なくともいずれか一方は、左の側板64aに対し別部材によって構成されている。例えば、左の側板64aに対して、左の上板64bが別部材によって構成されている。左の下板64cは、左の側板64aに一体に形成されている。なお、左の側板64aに対して、左の下板64cが別部材によって構成されてもよく、また、左の上板64bと左の下板64cの両方が、別部材によって構成されてもよい。これらの別部材は、左の側板64aに対し、スポット溶接等の溶接によって接合されている。
左の側板64aは、左の後部アウタパネル63の前端から車幅方向外側へ傾きつつ前方へ延びて、左の左のフレーム側取付部材50に接合された構成である。この結果、左の左のフレーム側取付部材50と左のサイドインナパネル61と左の前部アウタパネル64とによって、平面視三角形状の左のガセット構造体65が構成されている。この左のガセット構造体65は、左のサイドフレーム14の前端部から車幅方向の外側へ張り出している。
このように、左の上板64bと左の下板64cとの、少なくともいずれか一方は、左右の側板64aに対し別部材によって構成されている。このため、左のサイドインナパネル61に対して、左の前部アウタパネル64の前端が車幅方向の外側へ変位した構成であるにもかかわらず、左のサイドフレーム14の加工性が良い。
例えば、左の上板64bと左の下板64cの両方が、左の側板64aに一体に形成されている場合には、単一の板材を絞り加工することによって、左の前部アウタパネル64を形成することになる。これに対し、本実施例では、左の上板64bと左の下板64cとの、少なくともいずれか一方は、左の側板64aに対し別部材によって構成されている。このため、絞り加工が困難な深さであっても、曲げ加工や接合によって、容易に左の前部アウタパネル64を形成することができる。
より詳しく述べると、左の上板64bは、左の側板64aの上端から車幅方向の内方へ延びて、左のサイドインナパネル61の上板61aに接合された構成である。より具体的には、左の上板64bは、左の側板64aの上端に対して車幅方向の内外にわたって延びており、車幅方向の内端を左のサイドインナパネル61の上板61aに接合され、車幅方向の外端を左のロアメンバ32に接合された構成である。左の下板64cは、左の側板64aの下端から車幅方向の内方へ延びて、左のサイドインナパネル61の下板61bに接合された構成である。
左の前部アウタパネル64のなかの、左のサイドインナパネル61に対して向かい合う面には、補強用の左の当て板66が設けられている。左の前部アウタパネル64は、左の当て板66によって補強されるので、剛性が高まる。このため、車体11の前部に左側のナローオフセット衝突が発生したときに、前部アウタパネル64は曲げ変形しにくく、しかも長手方向に潰れにくい。従って、衝突荷重を前部アウタパネル64から左のサイドフレーム14の後半部分14Rへ、一層確実に効率よく伝えることができる。左のサイドフレーム14の後半部分14Rによって、衝突エネルギーをより十分に吸収することができる。
左の当て板66は、左の側板64aと左の上板64bとの間のコーナと、左の側板64aと左の下板との間のコーナとの、少なくともいずれか一方に設けられている。例えば、左の当て板66は、左の側板64aと左の下板との間のコーナに接合されている、略L字状断面の部材である。この左の当て板66は、前部アウタパネル64の前端から後端近傍まで延びていることが好ましい。
元々、左の前部アウタパネル64のなかの、コーナの部分(左の前部アウタパネル64の長手方向の稜線の部分)は、他の部分に比べて高剛性なので、左の前部アウタパネル64の長手方向へ衝突荷重を伝えやすい。つまり、多くの衝突荷重を伝えやすい。この高剛性であるコーナの部分の剛性を、小型の左の当て板66によって一層高めることができる。
図5に示されるように、左のサイドアウタパネル62は、左の後部アウタパネル63の前端部と左の前部アウタパネル64の前端部とが重ね合わされ且つ接合されてなる「左の接合部67」を有するとともに、この左の接合部67の近傍に設けられた「左の脆弱部68」を有する。この左の脆弱部68は、左の前側折れ部21を構成している。
左のサイドアウタパネル62のなかの、左の接合部67は、他の部位よりも高剛性である。一方、左のサイドアウタパネル62のなかの、左の脆弱部68は、他の部位よりも低剛性である。左の接合部67と左の脆弱部68との剛性の差は大きい。両者67,68に明確な剛性差があるので、車体11の前部に衝突が発生した(ナローオフセット衝突の他にフルラップ衝突を含む)際には、左の脆弱部68を確実に折れ曲げることができる。従って、左のサイドフレーム14により、衝突エネルギーを一層確実に吸収することができる。
さらには、上述のように、左のサイドアウタパネル62は、高剛性である左の接合部67を有している。このため、左のサイドフレーム14の剛性は高められている。走行路面に対する車輪の振動やエンジンからの振動が、左のサイドフレーム14に伝わっても、この左のサイドフレーム14の振動を抑制することができる。このため、車両10全体のNV性能(振動騒音性能)を高めることができる。
図5に示されるように、左のサイドフレーム14の内部は、左のサイドインナパネル61と左の後部アウタパネル63との間に設けられた左のバルクヘッド69によって、前後に仕切られている。このため、左のサイドフレーム14のなかの、左のバルクヘッド69を有している位置の、剛性を高めることができる。
しかも、この左のバルクヘッド69は、左の脆弱部68の後且つこの左の脆弱部68の近傍に位置している。このため、車体11の前部に衝突が発生した(ナローオフセット衝突の他にフルラップ衝突を含む)際には、左のサイドアウタパネル62のなかの左の脆弱部68を確実に折れ曲げることができる。
図9に示されるように、左の前部アウタパネル64のなかの、左の側板64aは、板面に形成されてなる、側板64a用の左のビード64dを有する。この側板64a用の左のビード64dは、左の側板64aに沿って車体前後方向へ細長い。このため、左の側板64aが板面方向へ曲げ変形しないように抑制することができる。つまり、左の側板64aの剛性を高めることができる。従って、車体11の前部の左側にナローオフセット衝突が発生したときに、左の側板64aから左のサイドフレーム14の後半部分14Rへ、多くの衝突荷重を伝えやすい。左のサイドフレーム14の後半部分14Rによって、衝突エネルギーを十分に吸収することができる。
図3、図6及び図8に示されるように、左の前部アウタパネル64のなかの、左の上板64bは、板面に形成されてなる、上板64b用の左のビード64eを有する。この上板64b用の左のビード64eは、左の側板64aの延び方向に細長い。このため、左の上板64bが板面方向への曲げ変形しないように抑制することができる。つまり、左の上板64bの剛性を高めることができる。従って、車体11の前部の左側にナローオフセット衝突が発生したときに、左の上板64bから左のサイドフレーム14の後半部分14Rへ、多くの衝突荷重を伝えやすい。左のサイドフレーム14の後半部分14Rによって、衝突エネルギーを十分に吸収することができる。
さらに、図6及び図10に示されるように、左の上板64bは、車幅方向外側の縁部64fに、板面方向に起伏した左右の凹凸部64gを有する。この左の凹凸部64gは、縁部64fに沿って連続して起伏している。このため、左の側板64aの上端と左の上板64bの下面との間には、左の凹凸部64gに沿った間欠した隙間を有する。車体の塗装工程において、前記隙間から、左のサイドインナパネル61と左のサイドアウタパネル62との間の空間部へ、電着液を浸透させることができる。この結果、車体11の防錆処理を一層十分に施すことができる。
図2及び図7に示されるように、車体11は、左右のサイドフレーム14の前端から下方へ延びた左右のサブフレーム取付ブラケット71を有する。この左右のサブフレーム取付ブラケット71の下端には、サブフレーム73の前端部を取り付けることが可能である。このサブフレーム73の後端部は、左右のサイドフレーム14の後端部の下端に取り付けることが可能である。このサブフレーム73は、エンジン等の駆動部をマウントするものである。図示せぬ右のサブフレーム取付ブラケットは、左のサブフレーム取付ブラケット71に対し、左右対象形の構成であり、説明を省略する。
左のサブフレーム取付ブラケット71を上から見た断面形状は、前側を開放した略U字状である。左のサブフレーム取付ブラケット71の前側の開放端は、左の左のフレーム側取付部材50によって閉鎖され且つこの左の左のフレーム側取付部材50に接合された構成である。
このように、略U字状断面の左のサブフレーム取付ブラケット71は、開放端を左のフレーム側取付部材50によって塞がれることより、閉断面に構成されている。上述のように、左のフレーム側取付部材50は、左のサイドフレーム14の前端に設けられている。このため、左のサブフレーム取付ブラケット71の剛性を高めることができる。
図6に示されるように、左のサブフレーム取付ブラケット71のなかの、車幅方向外側の側板72は、左のサイドインナパネル61の車幅方向外側の側面と、左の前部アウタパネル64の車幅方向内側の側面との間に介在しつつ(挟まれつつ)接合されるとともに、左のサイドインナパネル61の上端まで延びて接合されている。
このため、左のサブフレーム取付ブラケット71の上側の基端の剛性を高めることができる。走行路面に対する車輪の振動やエンジンからの振動が、サブフレーム73(図2参照)から左のサブフレーム取付ブラケット71を介して、左のサイドインナパネル61と左の前部アウタパネル64との両方に伝わることにより、振動エネルギーを分散することができる。このため、車両10全体のNV性能を高めることができる。
次に、左のエクステンション17について詳しく説明する。右のエクステンション17は、左のエクステンション17に対して左右対象形である他には同じ構成なので、同一符号を付して説明を省略する。
図5、図10及び図11に示されるように、左のエクステンション17は、車体11を正面から見て横長の矩形状の閉断面、且つ平面視略矩形状の構成である。車体11を前方から見て、左のエクステンション17の車幅方向の内面の後端は、左のサイドフレーム14の車幅方向の内面に対して合致している。
一方、車体11を前方から見て、左のエクステンション17の車幅方向の外面の後端は、左のサイドフレーム14の車幅方向の外面の前端に対して合致している。つまり、車体11を上から見て、左の前部アウタパネル64の左の側板64aの前端は、左のエクステンション17の車幅方向の外面17aを通る前後方向の直線La上(図5参照)に位置している。
このため、車体11の前部の左側にナローオフセット衝突が発生したときに、左のエクステンション17から前部アウタパネル64へ伝える衝突荷重量を増すことができる。従って、左のサイドフレーム14によって、衝突エネルギーを十分に吸収することができる。
左のエクステンション17の内部には、左の補強部材81が設けられている。この左の補強部材81は、左のエクステンション17の前端から後端にわたって、車体前後方向へ延びた、縦板状の部材である。図5に示されるように、左の補強部材81の真後ろに、左のサイドインナパネル61の車幅方向外側の側面と、左のサブフレーム取付ブラケット71のなかの車幅方向外側の側板72とが、位置している。このため、車体11の前部の左側にナローオフセット衝突が発生したときに、左のエクステンション17から前部アウタパネル64へ伝える衝突荷重量を増すことができる。従って、左のサイドフレーム14によって、衝突エネルギーを十分に吸収することができる。
図5、図10及び図11に示されるように、左のエクステンション側取付部材40は、少なくとも1つの左の取付ブラケット91と、この左の取付ブラケット91に一体的に設けられた左のブラケット補助部92とからなる。
左の取付ブラケット91は、左のエクステンション17の後端に設けられている。この左の取付ブラケット91は、左のエクステンション17の上面17bと下面17cの少なくとも一方に位置している。より好ましくは、左の取付ブラケット91は、左のエクステンション17の上面17bと下面17cの、両方に位置している。
以下、上下に位置している左の取付ブラケット91,91を、別々に説明する場合には、左のエクステンション17の上面17bに位置している左の取付ブラケット91のことを、適宜「左の上側取付ブラケット91U」という。また、左のエクステンション17の下面17cに位置している左の取付ブラケット91のことを、適宜「左の下側取付ブラケット91D」という。
左の取付ブラケット91は、車幅方向から見て略L字状断面のL字部材によって構成されており、車幅方向に細長く延びている。この左のL字部材91(左の取付ブラケット91)は、横板状の左の接合板部91aと、この左の接合板部91aの後端から上下方向へ延びた縦板状の左のフランジ91bとからなる。左の接合板部91aは、左のエクステンション17にスポット溶接等の溶接によって接合された構成である。左のフランジ91bは、左のフレーム側取付部材50の前面に複数のボルト93によって取り外し可能に連結された構成である。
このため、左のエクステンション17の上面17bと下面17cの、少なくとも一方を、左のL字部材91(左の取付ブラケット91)の、横板状の接合板部91aによって支えることができる。従って、左のサイドフレーム14による、左のエクステンション17の支持剛性を高めることができる。この結果、バンパビーム16の上下方向の振動を抑制することができる。このため、車両10全体のNV性能(振動騒音性能)を高めることができる。
しかも、横板状の左の接合板部91aは、左のエクステンション17の上面17bと下面17cの、少なくとも一方に接合されている。このため、応力が集中する、左の接合板部91aと左のエクステンション17との接合部分の、接合強度を高めることができる。
図10及び図11に示されるように、左の接合板部91aと左のフランジ91bとのコーナには、縦板状の複数のリブ91cが一体に形成された構成である。このため、L字状の左の取付ブラケット91のコーナを、リブ91cによって補強することができる。従って、左のサイドフレーム14による、左のエクステンション17の支持剛性を、一層高めることができる。この結果、バンパビーム16の上下方向の振動を、一層抑制することができる。このため、車両10全体のNV性能をより高めることができる。
図10に示されるように、左のエクステンション側取付部材40のなかの、少なくとも左の取付ブラケット91と、左のフレーム側取付部材50とは、左のエクステンション17の位置よりも車幅方向外側へ延びている。左の取付ブラケット91は、左のフレーム側取付部材50を介して左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aに接合された構成である。
このため、バンパビーム16に左側のナローオフセット衝突が発生したときに、衝突荷重を左のエクステンション17から左の取付ブラケット91と左のフレーム側取付部材50とを介して、左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aに伝えることができる。従って、衝突エネルギーを左のフロントアッパメンバ15によっても吸収することができる。
図10に示されるように、左のフレーム側取付部材50は、車幅方向外側の上端から後方へ延びた左の後方延出部51を有する。この左の後方延出部51は、左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aの上面に接合された構成である。このため、左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aに対する、左の左のフレーム側取付部材50の車体上下方向の接合剛性を、左右の後方延出部51によって高めることができる。
車体11の前部の右側にナローオフセット衝突が発生したときに、バンパビーム16は衝突側(右側)へ引き込まれる。このときに、ナローオフセット衝突の衝突点は、フロントバンパビームの高さ中央であるとは限らない。衝突点がバンパビーム16の高さ中央から上下方向にオフセットした場合には、このバンパビーム16には、上下方向に捩れる現象が発生し得る。このため、衝突点とは反対側(左側)に位置している方の、フロントアッパメンバ15の前下端部32aに対する、左のフレーム側取付部材50の接合部分には、車体上下方向の過大な荷重が作用し得る。
これに対し、左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aの上面に、左の後方延出部51が接合されているので、左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aに対する、左のフレーム側取付部材50の車体上下方向の接合剛性を、十分に高めることができる。
図5及び図10に示されるように、左のサイド連結部材37は、左のフレーム側取付部材50の真後ろに位置するとともに、この左のフレーム側取付部材50の後面に接合された構成である。この左のサイド連結部材37は、前と上を開放した側面視略L字状断面に形成されており、開放した前面を左のフレーム側取付部材50の後面に接合されるとともに、開放した上面を左の前部アウタパネル64の左の上板64bに接合されている。この結果、左のサイド連結部材37と左のフレーム側取付部材50と左の前部アウタパネル64の左の上板64bとの組み合わせ構造は、側面視閉断面状に構成されている。
このため、バンパビーム16にナローオフセット衝突が発生したときに、衝突荷重を左のエクステンション17から左のサイド連結部材37によっても、左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aに伝えることができる。従って、左のエクステンション17から左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aに伝える衝突荷重量を増すことができる。しかも、左のサイド連結部材37と左のフレーム側取付部材50とが、側面視閉断面状に組み合わされている。従って、左のサイドフレーム14と左のフロントアッパメンバ15とによる、左のエクステンション17の支持剛性を一層高めることができる。この結果、バンパビーム16の上下方向の振動を一層抑制することができる。このため、車両10全体のNV性能をより高めることができる。
図5、図11及び図12に示されるように、左のエクステンション側取付部材40のなかの、左のブラケット補助部92は、左の取付ブラケット91,91の後面に接合された構成である。より詳しく述べると、左のブラケット補助部92は、左の取付ブラケット91,91の後面に重ねられ且つ接合された、縦板状の平板によって構成されている。この左のブラケット補助部92は、左の上側取付ブラケット91Uの左のフランジ91bの後面と、左の下側取付ブラケット91Dの左のフランジ91bの後面とを、一体に繋いでいる。
なお、この左のブラケット補助部92は、左の上側取付ブラケット91Uの左のフランジ91bの上端から左の下側取付ブラケット91Dの左のフランジ91bの下端までの、高さ方向の全範囲にわたって形成される構成を含む。また、この左のブラケット補助部92の幅方向の範囲は、少なくとも左のエクステンション17の車幅方向の内面17dから車幅方向の外面17aまでの範囲にわたっている。好ましくは、この左のブラケット補助部92の幅は、フレーム側取付部材50の幅の全範囲に対して実質的に(基本的に)同じである。
左のブラケット補助部92の車幅方向内端には、左の延長部94が一体に形成されている。この左の延長部94は、左のブラケット補助部92の車幅方向内端から前方へ延びた縦板状の部材である。この結果、左の延長部94は、左の取付ブラケット91,91の車幅方向内端から前方へ延びていることになる。この左の延長部94は、左のエクステンション17の車幅方向の内面17dに接合された構成である。言い換えると、左のエクステンション側取付部材40は、左のエクステンション17の後端部の車幅方向内面17dに接合された構成である。
このため、バンパビーム16に左側のナローオフセット衝突が発生、特に、左右のバンパビームエクステンションよりも車幅方向の外側の位置に衝突が発生したときに、左の延長部94は、左のエクステンション17が車幅内方へ(車幅中央へ向かって)横倒れしないように支えることができる。つまり、左のサイドフレーム14に対する左のエクステンション17の横倒れを規制することができる。このため、衝突荷重による左のエクステンション17の圧縮変形を、促進することができる。この結果、左のバンパビームエクステンションによって、衝突エネルギーを十分に吸収することができる。しかも、左のエクステンション17から左のサイドフレーム14に衝突荷重を効率よく伝えることができる。
図1に示されるように、左右のエクステンション17,17の後端部の車幅方向の外面17a,17aには、左右のガセット100,100が位置している。以下、左のガセット100について詳しく説明する。右のガセット100は、左のガセット100に対して左右対象形である他には同じ構成なので、同一符号を付して説明を省略する。
図4及び図5に示されるように、左のガセット100の後端は、左のエクステンション側取付部材40の前面、特にブラケット補助部92の前面に対して実質的に接している(若干離間している構成を含む)。そして、左のガセット100は、左のエクステンション側取付部材40から前方へ延びて、左のエクステンション17の後端部の車幅方向外面17aに接し、且つ接合された構成である。つまり、左のガセット100は、左のエクステンション17の後端部の車幅方向外面17aと、左のエクステンション側取付部材40との、左右のコーナに設けられている。
左のガセット100は、車体11の前部にナローオフセット衝突が発生、特に、左のバンパビームエクステンョン17よりも車幅方向の外側の位置に衝突が発生したときに、衝突荷重を直接に受けることが可能である。このため、左のガセット100のことを、荷重受け部材100ともいう。
さらに、左のガセット100の強度は、左のエクステンション17よりも高強度である。左のガセット100の強度が、左のエクステンション17よりも高強度である構成を例示すると、次の通りである。ここで、左のガセット100が閉断面の場合を挙げる。
第1例は、左のガセット100の材質は左のエクステンション17の材質と同じである。しかし、左のガセット100の板厚は左のエクステンション17の板厚よりも厚い。この結果、左のガセット100は高強度である。
第2例は、左のガセット100の板厚は左のエクステンション17の板厚と同じである。しかし、左のガセット100の材料の引っ張り強さは、左のエクステンション17の材料の引っ張り強さよりも大きい。この結果、左のガセット100は高強度である。
第3例は、左のガセット100は補強部材(例えば、図5に示される左の補強部材81)によって補強されている。この結果、左のガセット100は高強度である。
第4例は、前記第1例と前記第2例と前記第3例の、いずれか2つ以上が組み合わされた複合の構成である。この結果、左のガセット100は高強度である。
図4及び図5に示されるように、左のガセット100は、左のエクステンション側取付部材40を介して左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aに接合された構成である。左のガセット100の前面101は、左のエクステンション17から車幅外方へ向かうにつれて、車体後方へ傾斜している。上述のように、左のガセット100は、左右のエクステンション17の後端部の車幅方向の外面17aと、左のエクステンション側取付部材40との、左のコーナに位置している。
つまり、左のガセット100は、実質的に平面視略三角形状に形成されている。このため、ナローオフセット衝突の衝突荷重が、左のガセット100に作用した場合に、衝突荷重を左のガセット100から左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aへ効率よく伝えることができる。左のサイドフレーム14の他に、左のフロントアッパメンバ15によっても、衝突エネルギーを十分に吸収することができる。
図4及び図5に示されるように、左のエクステンション17に対する左のガセット100の接合構造は、ボルト102による締結構造を含む。より具体的には、左のガセット100は、前面101の最前端101a(車幅方向の内端且つ前端101a)から前方へ延びた、フランジ103を有する。このフランジ103は、左のエクステンション17の車幅方向の外面17aに重ね合わされるとともに、ボルト102等の締結部材によって締結された構成である。なお、左のエクステンション17に対する左のガセット100の接合構造は、ボルト102等の締結部材による締結構造と、溶接との併用を含む。
このように、左のエクステンション17と左のガセット100とをボルト102によって強固に締結することができる。従って、左のエクステンション17に内向き曲げモーメントが発生したときや、左のガセット100に外向き曲げモーメントが発生したときに、左のエクステンション17に対する左のガセット100の剥離を、十分に防止することができる。このため、左のガセット100に外向き曲げモーメントが発生したときには、左のエクステンション17にも外向き曲げモーメントが発生しやすくなる。
図6、図10及び図11に示されるように、左のガセット100は、閉断面に構成されている。左のガセット100のなかの、左のエクステンション17の後端部の車幅方向外面に接合される部分の近傍、且つ左のガセット100の内部には、補強用の左の当て板104が設けられている。
このため、左のエクステンション17の後端部に対する、左のガセット100の接合部分の剛性を高めることができる。ナローオフセット衝突の衝突荷重に対して、左のガセット100は潰れにくい。従って、左のエクステンション17と左のサイドフレーム14の曲げ変形や圧縮変形を、一層促進することができる。この結果、ナローオフセット衝突の衝突エネルギーを、左のサイドフレーム14によって効率よく吸収できるので、衝突エネルギー吸収性能を一層高めることができる。
左のエクステンション側取付部材40は、左のエクステンション17の後端部と左のガセット100とを、上下に挟み込んだ構成である。つまり、左のエクステンション17の後端部と左のガセット100とは、左の上側取付ブラケット91Uと左の下側取付ブラケット91Dとによって、挟み込まれ且つ接合された構成である。
このため、左のエクステンション17と左のガセット100とを、左のエクステンション側取付部材40によって支持する支持剛性を高めることができる。この結果、バンパビーム16の上下方向の振動を抑制することができる。従って、車両10全体のNV性能(振動騒音性能)を高めることができる。しかも、車体11の前部に衝突が発生することによって、左のバンパビーム16に上向き又は下向きの衝突荷重が作用した場合には、左のエクステンション17と左のガセット100の、上下方向の倒れを防止することができる。
上述のように、左のガセット100は、左のエクステンション17の後端部の車幅方向外面17aに接している。左の取付ブラケット91,91、つまり左の上側取付ブラケット91Uと左の下側取付ブラケット91Dとは、左のエクステンション17の上面17bと下面17bの両方に位置した構成である。従って、左の上側取付ブラケット91Uの接合板部91aと、左の下側取付ブラケット91Dの接合板部91aとは、左のガセット100によって繋がれた構成である。
このように、左のエクステンション17の後端部の車幅方向外面17aは、左のガセット100に接している。バンパビーム16にナローオフセット衝突が発生、特に、左のエクステンション17よりも車幅方向の外側の位置に衝突が発生したときに、左のガセット100は、左のエクステンション17が車幅外方へ横倒れしないように支えることができる。このため、衝突荷重による左のエクステンション17の圧縮変形を、促進することができる。この結果、左のエクステンション17によって、衝突エネルギーを十分に吸収することができる。
さらには、上側の左の取付ブラケット91Uの接合板部91aと、下側の左の取付ブラケット91Dの接合板部91aとを、左のガセット100によって繋いでいる。このため、車体11を正面から見て、上下に位置した左の接合板部91a,91aと左のガセット100とにより、実質的に閉断面を構成することができる。従って、左のサイドフレーム14による、左のエクステンション17の支持剛性を一層高めることができる。この結果、のバンパビーム16の上下方向の振動を一層抑制することができる。このため、車両10全体のNV性能をより高めることができる。
図4及び図5に示されるように、左のフレーム側取付部材50の後面に接合されている左のサイド連結部材37は、左のエクステンション17の位置よりも車幅方向外側へ延びている。
左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aは、左のサイド連結部材37と左のフレーム側取付部材50の両方によって、左の前部アウタパネル64の前端部に連結されている。このため、車体11の前部に左側のナローオフセット衝突が発生したときには、フロントアッパメンバ15の前下端部32aを左の前部アウタパネル64の前端部へ向かって引き込んで、折り曲げ変形させることができる。従って、衝突エネルギーを左のフロントアッパメンバ15と左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aとの両方によって、吸収することができ、エネルギー吸収量を増すことができる。また、車体11の前部にフルラップ衝突が発生したときには、衝突荷重を左右のサイドフレーム14,14と左右のフロントアッパメンバ15,15の、両方に分散することができる。この両方に衝突エネルギーを分散することによって、十分に吸収することができる。
さらには、左のサイド連結部材37によって、左のガセット100を補強することができる。つまり、左側の外向き曲げモーメントが発生したときの左のガセット100を、左のサイド連結部材37によって後側から十分に支えることができる。従って、内向き曲げモーメントを打ち消すための外向き曲げモーメントを、十分に発生させることができる。しかも、左のガセット100から、左のサイドフレーム14の前端部と左のフロントアッパメンバ15の前下端部32aとに、衝突荷重を分散させることができる。
次に、図1及び図13を参照しつつ、左右のガセット100を有する場合の車体前部の作用を説明する。図13(a)は、車体11の左前部を上から見た模式図であり、図1に対応している。図13(a)に示されるように、車体11の前部の左側にナローオフセット衝突が発生した際に、バンパビーム16には、衝突した左側(一端部側)から右側(他方)へ向かう車幅方向の荷重、つまり衝突荷重の水平分力が作用する。衝突初期では、衝突した側の左のエクステンション17と左のサイドフレーム14には、車幅中央側へ向かう曲げモーメント(内向き曲げモーメント)が発生する。左のバンパビームエクステンションは圧縮変形をしていく。
しかし、図1に示されるように、左右のエクステンション17,17の後端部の車幅方向の外面17a,17aと、左右のフレーム側取付部材50,50との、左右のコーナには左右のガセット100,100が位置している。つまり、この左右のガセット100,100は、左右のサイドフレーム14,14よりも車幅方向の外側に位置する。このため、左のエクステンション17の圧縮変形が進むことにより、衝突中期には、図13(b)に示されるように、衝突荷重が左のガセット100に作用し始める。
上述のように、左のガセット100の強度は、左のエクステンション17よりも高強度である。従って、左のガセット100は潰れにくい。この左のガセット100に車体前方からの衝突荷重が作用することによって、衝突した側の左のエクステンション17と左のサイドフレーム14には、車幅方向の外側へ向かう曲げモーメント(外向き曲げモーメント)が発生する。この外向き曲げモーメントは、前記内向き曲げモーメントを打ち消すように働く。しかも、左右のガセット100,100は、左右のエクステンション17,17の後端部の車幅方向外面17a,17aに接合されている。このため、外向き曲げモーメントは、左のガセット100を介して左のエクステンション17と左のサイドフレーム14とを、車幅方向の外側(左側)へ曲げようとする。
このように、左のガセット100に衝突荷重が作用することによって、図13(c)に示されるように、左のエクステンション17と左のサイドフレーム14の曲げ変形や圧縮変形を、促進することができる。この結果、ナローオフセット衝突の衝突エネルギーを、左のフロントサイドフレーム14によって効率よく吸収できる。
本発明の車体前部構造は、SUVやミニバン等の比較的大型の車乗用車に採用するのに好適である。
10 車両
11 車体
13 フロントピラー
14 フロントサイドフレーム
15 フロントアッパメンバ
16 フロントバンパビーム
17 バンパビームエクステンション
17a 車幅方向の外面
17b 上面
17c 下面
17d 車幅方向の内面
17e 車幅方向の内面の後端
21 前側折れ部
22 中間折れ部
23 後側折れ部
37 サイド連結部材
40 エクステンション側取付部材
50 フレーム側取付部材
91 取付ブラケット
91U 上側取付ブラケット
91D 下側取付ブラケット
92 ブラケット補助部
93 ボルト
94 ブラケット補助部の延長部
100 ガセット(荷重受け部材)
101 前面
101a最前端
102 ボルト
104 当て板

Claims (8)

  1. 車体の前端に位置して車幅方向へ延びたフロントバンパビームと、
    このフロントバンパビームの長手方向の両端部から後方へ延びた左右のバンパビームエクステンションと、
    この左右のバンパビームエクステンションの後端に設けられた左右のエクステンション側取付部材と、
    この左右のエクステンション側取付部材に前端が連結された左右のフロントサイドフレームとを有する車体前部構造において、
    前記左右のバンパビームエクステンションの後端部の車幅方向外面と、前記左右の左右のエクステンション側取付部材との、左右のコーナに位置した左右のガセットを有し、
    この左右のガセットは、前記左右のバンパビームエクステンションに接合された構成であり、
    前記左右のガセットの強度は、前記左右のバンパビームエクステンションよりも高強度であることを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記左右のフロントサイドフレームの車幅方向の外側に位置して左右のフロントピラーから前下方へ延びた左右のフロントアッパメンバを、更に有し、
    前記左右のガセットは、前記左右のエクステンション側取付部材を介して前記左右のフロントアッパメンバの前下端部に接合された構成であり、
    前記左右のガセットの前面は、前記左右のバンパビームエクステンションから車幅外方へ向かうにつれて、車体後方へ傾斜していることを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
  3. 前記左右のガセットは、閉断面に構成されており、
    前記左右のガセットのなかの、前記左右のバンパビームエクステンションの後端部の車幅方向外面に接合される部分の近傍、且つ前記左右のガセットの内部には、補強用の左右の当て板が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体前部構造。
  4. 前記左右のエクステンション側取付部材は、前記左右のバンパビームエクステンションの後端部の車幅方向内面に接合された構成であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車体前部構造。
  5. 前記左右のエクステンション側取付部材は、前記左右のバンパビームエクステンションの後端部と前記左右のガセットとを、上下に挟み込んでいることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車体前部構造。
  6. 前記左右のフロントサイドフレームの前端部に対して前記左右のフロントアッパメンバの前下端部を繋ぐ左右のサイド連結部材を、更に有し、
    この左右のサイド連結部材は、前記左右のエクステンション側取付部材の後面に接合された構成であることを特徴とする請求項2記載の車体前部構造。
  7. 前記左右のバンパビームエクステンションに対する前記左右のガセットの取付構造は、ボルト締結構造であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車体前部構造。
  8. 前記左右のフロントサイドフレームは、左右の前側折れ部と、この左右の前側折れ部の後方に離間して位置する左右の中間折れ部と、この左右の中間折れ部の後方に離間して位置する左右の後側折れ部の、少なくとも左右に3つずつの折れ部を有し、
    前記左右の前側折れ部は、前記車体の前端に前方から作用した衝突荷重により、車幅方向の内側へ突き出るように折れ曲がることによって、衝突エネルギーを吸収するであり、
    前記左右の後側折れ部は、前記衝突荷重により車幅方向の外側へ折れ曲がることによって衝突エネルギーを吸収することが可能なエネルギー吸収部分であり、
    前記左右の中間折れ部は、前記左右の前側折れ部と前記左右の後側折れ部の折れ曲がりを許容するように車幅方向の外側へ折れ曲がることが可能な折れ曲がり補助部分であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の車体前部構造。
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