JP7238004B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体前部構造に関する。
従来、フロントサイドフレームの車幅方向外側に側部フレームが配置されている。側部フレームは、後端がフロントピラーに接続するホイールハウスアッパメンバと、フロントサイドフレームの前端と略同じ位置まで前下方に延びるホイールハウスロアメンバと、を備えている(例えば特許文献1)。ホイールハウスロアメンバは、ホイールハウスアッパメンバから上屈曲部および下屈曲部を介して、前端をフロントサイドフレームの上下方向および前後方向位置まで延設している。
ホイールハウスロアメンバの内部には、上屈曲部を挟んで前後に延びるスチフナが取り付けられている。スチフナは、車両前方からの荷重入力をフロントサイドフレームの前後方向の所望の箇所に設けられた折れ点に伝達する。
特許6546065号
しかしながら、このような従来の車体前部構造では、フロントサイドフレームの外側の突出する部位の断面を有効に活用できていない。したがって、更なる改良の余地があった。
この発明は、フロントサイドフレームに有効に荷重入力を伝えつつ、変形モードを安定させることができる車体前部構造を提供することを目的とする。
車両前後方向に延設されるフロントサイドフレームと、フロントサイドフレームの外側上方で前方に延出するアッパメンバと、アッパメンバから前側下方に延出するロアメンバと、を備える。フロントサイドフレームの前端部は、フロントサイドフレームの後端部よりも車幅方向の外側に拡幅されており、フロントサイドフレームは、車幅方向に延びる平坦な上壁と、上壁の内端から下方に延びる内壁と、内壁の外端から外側に延びる平坦な下壁と、上壁と下壁との外端縁間を上下方向に連結する外壁と、上壁と下壁との間に上下に延びて、フロントサイドフレームの前端部の断面を車幅方向に二分割する補強壁と、を有する。フロントサイドフレームの前端部と、ロアメンバの先端で車幅方向の内側に向けて折曲げられる前端部と、の間に平面視でV字空間を形成し、V字空間には、フロントサイドフレームの前端部と、ロアメンバの前端部と、の間を接合する接合部材を設けている。接合部材は、二つのプレート状の第一接合部材および第二接合部材を有し、第一接合部材は、フロントサイドフレームの前端部とロアメンバの前端部との各下方を接合するとともに、第二接合部材は、フロントサイドフレームの前端部とロアメンバの前端部との各上方を接合して、V字空間を塞ぐように架設されている、ことを特徴としている。
本発明によれば、フロントサイドフレームに有効に荷重入力を伝えつつ、変形モードを安定させることができる車体前部構造が提供される。
本発明の実施形態の車体前部構造で、車幅方向中央付近から左側のフロントサイドフレーム前端部を見た側面図である。 実施形態の車体前部構造で、図1中矢視II方向から見た正面図である。 実施形態の車体前部構造で、図1中III-III線に沿った位置での断面図である。 実施形態の車体前部構造で、図3中IV-IV線に沿った位置での断面図である。 実施形態の車体前部構造で、フロントサイドフレームの左側面図である。 実施形態の車体前部構造で、フロントサイドフレームの外側部材を省略して描いた側面図である。 実施形態の車体前部構造で、フロントサイドフレームの外側部材を省略して描いた斜視図である。 実施形態の車体前部構造で、図3中VIII-VIII線に沿った位置での断面図である。 実施形態の車体前部構造で、図8中IX-IX線に沿った位置での断面図である。 実施形態の車体前部構造で、フロントサイドフレームの前端部を斜め下方から見た斜視図である。 実施形態の車体前部構造で、図10中XI-XI線に沿った位置での断面図である。 実施形態の車体前部構造で、図8中XII-XII線に沿った位置での断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。方向を説明する際には、特に示さない限り、基本的に運転者から見た前後,左右あるいは上下に基づいて説明する。また、「車幅方向」は「左右方向」と同義である。
本実施形態の車体前部構造の構成について説明する。
図1に示すように、車両の前部には、図示しないエンジン、モータ等の動力源を収容する動力室Eが形成されている。動力室Eの左,右両側には、車両前後方向に延設される左,右一対のフロントサイドフレーム1が備えられている。
なお、左右のフロントサイドフレーム1,1は、ほぼ左,右対称の形状を有している。このため、本実施形態では、左側のフロントサイドフレーム1について主に説明して右側のフロントサイドフレーム1の説明を省略する。
フロントサイドフレーム1の前端部1aには、バンパを架設するバンパ接合プレート14(図2参照)が固定されている。バンパ接合プレート14は、ロアメンバ2から前側下方に延設された前端部2aおよび前端部1aを結合している。前端部2aは、前端部1aと車幅方向で揃えられて固定されている。
図3に示すように、前端部1aは、フロントサイドフレーム1の後端部1bよりも車幅方向の外側に拡幅されている。
前端部1aは、車幅方向に延びる平坦な上壁3と、上壁3の内端から下方に延びる内壁4とを有している。また、前端部1aは、内壁4の下端から外側下方に傾斜して延びる第一傾斜壁5と、第一傾斜壁5の外端から外側に延びる平坦な下壁6とを有している。さらに、フロントサイドフレーム1の上壁3と内壁4との間には、上壁3の内端から内壁4の上端に向かって下方に傾斜して延びる第二傾斜壁10が形成されている。
また、前端部1aは、上壁3と下壁6との外端縁間を上下方向に連結する外壁7と、補強壁9と、を有している。補強壁9は、平板パネル状で上壁3と下壁6との間に上下に延びて、上側の前端9aを上壁3の側縁に接合するとともに下側の前端9aを外壁7の下縁に接合している。そして、補強壁9によってフロントサイドフレーム1の前端部1aは、二つの断面d1,d2を有して車幅方向に二分割される。二分割された前端部1aの一方の断面d1は、第一傾斜壁5を含む。
さらに、フロントサイドフレーム1の後端部1b側は、図4に示すように、内側メンバ1eがハット断面形状に形成されている。また、外側メンバ1fは、平板状に形成されている。そして、内側メンバ1eの側縁に形成される接合フランジ1g,1gを介して車幅方向に内側メンバ1eおよび外側メンバ1fは接合されて中空の略矩形形状の閉断面が形成されている。
図5に示すように、フロントサイドフレーム1は、衝突時にフロントサイドフレーム1を水平方向に折り曲げるきっかけとなる第一~第三折れ点11~13を有している。
また、第一~第三折れ点11~13は、フロントサイドフレーム1の前方側からこの順番で互いに前後方向に離間して設けられている。また、第一折れ点11及び第三折れ点13は、フロントサイドフレーム1の車幅外側の側面に設けられた凹状の屈曲部であり、第二折れ点12は、1の車幅内側の側面に設けられた凹状の屈曲部である。
さらに、図6,7,8に示すように、本実施形態のフロントサイドフレーム1において、補強壁9の前端9a側は、外壁7と平行に伸びている。補強壁9の後端9bは、後方に向かうほど内側となるように傾斜している。そして、後端9bは、第一折れ点11の近傍で内壁4に結合している。
図7に示すように、内壁4には、補強部材15が取り付けられている。補強部材15は、U字断面形状を有して補強壁9よりも後方で前後方向に延設されている。
また、内壁4と補強壁9との間には、エンジンマウントまたはトランスミッションマウント等のカラーナット16を挟持するバルクヘッド17が配置されている。
そして、内壁4または補強壁9は、カラーナット16を介して図示しないエンジンまたはトランスミッションを支持している。
また、図1,図7に示すように、前端部1aは、前方に向かうほど上下方向に広がるラッパ状に形成されている。
さらに、図8に示すように、前端部1aは、前方に向かうほど車幅方向外側に広がるラッパ状に形成されている(図3参照)。
本実施形態のフロントサイドフレーム1には、外側上方で後方に延出するロアメンバ2がバンパ接合プレート14を介して接続されている。
ロアメンバ2は、車幅方向の内側に向けて折曲げられる前端部2aとフロントサイドフレーム1の前端部1aとの間に平面視でV字空間40を形成している。
また、図9に示すように、V字空間40には、前端部2aと前端部1aとの間を接合して塞ぐ接合部材50が架設されている。
接合部材50は、フロントサイドフレーム1の前端部1aとロアメンバ2の前端部2aとの下方に接合される第一接合部材51を有している(図10参照)。また、接合部材50は、フロントサイドフレーム1とロアメンバ2との各前端部1a,2aの上方に接合される第二接合部材52(図9参照)を有している。
このうち、図10に示すように、第一接合部材51は、接合パネル51aと側方曲げフランジ51bとを有している。接合パネル51aは、側面視でくの字状の側縁を有していて、ロアメンバ2の前端部2a下面に結合されている。また、接合パネル51aの周囲には、側方曲げフランジ51bが形成されている。そして、側方曲げフランジ51bを介してフロントサイドフレーム1の前端部1aの突出している外面1cに結合されている。
さらに、図9に示すように、第二接合部材52は、プレート状の本体部52aと接合フランジ部52bとを設けている。接合フランジ部52bは、略方形の本体部52aの周縁に立壁状に形成されている。接合フランジ部52bは、フロントサイドフレーム1の前端部1aの外側方へ突出する外壁7部分と、前端部1aの上壁3およびロアメンバ2の内側メンバ2eの前端部2aと、バンパ接合プレート14の後面とに接合される。
また、ロアメンバ2は、図11に示すように、内側メンバ2eがクランク断面形状に形成されている。また、外側メンバ2fは、L字形状に形成されている。そして、内側メンバ2eの側縁に形成される接合フランジ2g,2gを介して車幅方向に内側メンバ2eおよび外側メンバ2fは接合されて中空の略矩形形状の閉断面が形成されている。
次に、本実施形態の車体前部構造の作用効果について説明する。
本実施形態の車体前部構造は、図1に示すように、車両前後方向に延設されるフロントサイドフレーム1を備える。また、図3に示すように、フロントサイドフレーム1の前端部1aは、フロントサイドフレーム1の後端部1bよりも車幅方向の外側に拡幅されている。
前端部2aは、車幅方向に延びる平坦な上壁3と、上壁3の内端から下方に延びる内壁4と、内壁4の下端から外側下方に傾斜して延びる第一傾斜壁5と、第一傾斜壁5の外端から外側に延びる平坦な下壁6とを有している。
また、前端部1aは、上壁3と下壁6との外端縁間を上下方向に連結する外壁7と、上壁3と下壁6との間に上下に延びて、フロントサイドフレーム1の前端部1aの断面を車幅方向に二分割する補強壁9と、を有している。
二分割された前端部1aの一方の断面は、第一傾斜壁5を含む。
このように構成された本実施形態の車体前部構造は、フロントサイドフレーム1に有効に荷重入力を伝えつつ、変形モードを安定させることができる。
詳しくは、図3に示すように、フロントサイドフレーム1の前端部1aの断面は上壁3と下壁6との間に上下に延びる補強壁9によって、第一傾斜壁5を含む断面d1と、含まない断面d2とに二分割される。
したがって、フロントサイドフレーム1は、車幅方向の外側からの荷重入力に対しては、変形方向に二重の断面d1および断面d2が形成される。これにより、前端部1aの強度および剛性を向上させることができる。
また、フロントサイドフレーム1が大断面であっても第一傾斜壁5によって断面が断面d1と断面d2とに二分割されている。このため、断面崩れが抑制される。そして、第一傾斜壁5を含む断面d1によってさらに剛性を向上させてフロントサイドフレーム1の変形モードを安定させることができる。
また、図3に示すように、上壁3と内壁4との間に上壁3の内端から内壁4の上端に向かって下方に傾斜して延びる第二傾斜壁10が形成されている。
このように、第二傾斜壁10が上壁3と内壁4との間に傾斜して形成されることにより、フロントサイドフレーム1の前端部1aの内側に形成される断面形状を小さくすることができる。
このため、第一傾斜壁5および第二傾斜壁10が形成されるフロントサイドフレーム1では、隣接する壁間の稜線r1~r4の数量が増加する。したがって、車両前後方向の荷重入力に対する強度および剛性を向上させることができる。
例えば、第一傾斜壁5、第二傾斜壁10は、側面視で三角形形状に形成して断面形状に変化を持たせてもよい。なお、稜線r1~r4に代えて、または稜線r1~r4とともに、上壁3、内壁4、下壁6、外壁7に前後方向の溝や、あるいは帯状の隆起を設ける等により、稜線の数量を増加させてもよい。
さらに、図5に示すように、フロントサイドフレーム1は、衝突時にフロントサイドフレーム1を水平方向に折り曲げるきっかけとなる第一~第三折れ点11~13を有している。図3に示すように、補強壁9の前端部9a側は、外壁7と平行に伸びてバンパ接合プレート14の後面に車両前後方向で接続されている。
補強壁9は、後方に向かうほど内側となるように傾斜している。そして、図6に示すように、第一折れ点11の近傍で後端部9b側は、内壁4に車幅方向で結合されている。
このため、フロントサイドフレーム1の前端部1aへの荷重入力は、補強壁9と外壁7とを介して後方の第一~第三折れ点11~13近傍の内壁4に伝達される。このため、第一~第三折れ点11~13でフロントサイドフレーム1の内壁4と外壁7とを容易に折り曲げることができる。このように、第一~第三折れ点11~13にて確実にフロントサイドフレーム1を屈曲させて折り曲げモードを安定化できる。したがって、衝撃エネルギの吸収性を良好なものとすることができる。
また、図5に示すように、本実施形態のフロントサイドフレーム1は、第一~第三折れ点11~13が前後方向に少なくとも三点設けられている。
このため、荷重入力によりフロントサイドフレーム1を水平に三点折れさせて衝撃吸収エネルギを吸収できる。
さらに、図6に示すように、内壁4には、U字断面形状を有する補強部材15が取り付けられている。補強部材15は、補強壁9よりも後方で前後方向に延設されている。
このため、U字断面形状に形成された補強部材15は、高剛性を有して小型化により軽量化できる。また、補強部材15が折れ点を跨ぐように前後方向に延設されている。このため、荷重入力を所望の折れ点に集中させることができる。
そして、図7に示すように、内壁4と補強壁9との間にエンジンマウントのカラーナット16を支持するバルクヘッド17が配置されている。
カラーナット16を支持するフロントサイドフレーム1内の断面形状は、補強壁9とバルクヘッド17とにより剛性を向上させることができる。このため、バルクヘッド17を内壁4と補強壁9との間に配置して、さらにエンジンの支持剛性を向上させることができる。
また、図7に示すように、補強壁9は、エンジンマウントとともに、またはエンジンマウントに代えてトランスミッションマウントのカラーナット16を支持することができる。この際、図6に示すように、バルクヘッド17を内壁4と補強壁9との間に挟持して接合してもよい。
フロントサイドフレーム1は、補強壁9によって断面剛性を向上させている。これにより、さらに支持剛性を向上させることができる。
さらに、図7に示すように、前端部1aは、前方に向かうほど上下方向に広がるラッパ状に形成されている。
フロントサイドフレーム1の前端部1aは、ラッパ状に広がって形成されている。このため、SOT(Small Overlap)衝突等による上下のすれ違い衝突の荷重入力を円滑にフロントサイドフレーム1の閉断面に伝達できる。
そして、図8に示すように、前端部1aは、前方に向かうほど車幅方向外側に広がるラッパ状に形成されている(図3参照)。
フロントサイドフレーム1の前端部1aは、ラッパ状に広がって形成されている。このため、SOT衝突等による上下のすれ違い衝突の荷重入力を円滑にフロントサイドフレーム1の閉断面に伝達できる。
よって、荷重入力は、フロントサイドフレーム1の第一~第三折れ点11~13に向けて集中させることが可能となる。したがって、円滑に屈曲させて折り曲げモードを安定化でき、衝撃エネルギの吸収性を向上させることができる。
また、図12に示すように、フロントサイドフレーム1の外側上方で前方に延出するロアメンバ2を有し、ロアメンバ2は、先端を車幅方向の内側に向けて折曲げられる前端部2aとフロントサイドフレーム1の前端部1aとの間に平面視でV字空間40を形成するとともに、V字空間40には、フロントサイドフレーム1の前端部1aと、ロアメンバ2の前端部2aと、の間を接合して塞ぐ第一接合部材51が架設されている。
このため、第一接合部材51を介して、車両前方からの荷重入力F1をフロントサイドフレーム1への分力F2とロアメンバ2への分力f3とに分散できる。したがって、フロントサイドフレーム1の板厚を下げて軽量化することができる。
さらに、図10に示すように、第一接合部材51は、側面視でくの字状の接合パネル51aを有し、接合パネル51aは、ロアメンバ2の前端部2a下面に結合するとともに、フロントサイドフレーム1の前端部1aの突出している外面1cに側方曲げフランジ51bを介して結合する。
このため、車両前方からの荷重入力は、ロアメンバ2の前端部2a下面およびフロントサイドフレーム1の前端部1aの外面1cに側方曲げフランジ51bを介して分散する。 したがって、大きな荷重入力であってもフロントサイドフレーム1の前端部1aにて突出している外面1cを介して剛性部材としてのフロントサイドフレーム1に作用させることができる。
また、図3に示すように、フロントサイドフレーム1とロアメンバ2との各前端下方を接合する第一接合部材51と、フロントサイドフレーム1とロアメンバ2との各前端上方を接合する第二接合部材52とを有している(図9参照)。
図12に示すように、第一接合部材51および第二接合部材52の二つの接合部材により、ロアメンバ2の前端部2aとフロントサイドフレーム1の前端部1aとが上下方向で接合される。このため、ロアメンバ2とフロントサイドフレーム1との結合強度が向上する。したがって、図10に示すように側面視で水平なフロントサイドフレーム1に対してロアメンバ2が上向きに傾斜した状態で接合されていても荷重入力のV字分散を容易に行える。
さらに、図12に示すように、第二接合部材52は、フロントサイドフレーム1の前端部1aの突出する部分と、上壁3と、外壁7およびロアメンバ2の内側壁2bとを接合する。
本実施形態の車体前部構造は、フロントサイドフレーム1の前端部1aの突出する部分の上壁3の一部を第二接合部材52が担う。このため、別途上壁3を構成する部品が不要となり、軽量化することができる、といった実用上有益な作用効果を発揮する。
上述してきたように、本実施形態の車体前部構造は、図3に示すように、フロントサイドフレーム1の前端部1aを拡幅して二つの断面d1,d2を車幅方向に分割する補強壁9を有している。このため、SOT衝突等による上下のすれ違い衝突等のピンポイントに加わる荷重入力を広い面積で受圧して、円滑にフロントサイドフレーム1の閉断面に有効に伝達しつつ、変形モードを安定させる、といった実用上有益な作用効果を発揮できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、たとえば、以下のようなものである。
本実施形態では、図3に示すように一方の断面d1に第一傾斜壁5が含まれるように構成されている。しかしながら、特にこれに限らず、第二傾斜壁10を含み他の複数の傾斜壁が断面d1に含まれていてもよい。すなわち、一方の断面d1に含まれる傾斜壁の数量、形状および組み合わせが特に限定されるものではない。
また、本実施形態では、図6および図7に示すように、バルクヘッド17を外壁7および補強壁9間に接合されているものを示して説明してきたが特にこれに限らない。たとえば、バルクヘッド17を設けることなく、カラーナット16を直接、外壁7および補強壁9間に挟持してエンジンまたはトランスミッションを下方から支持するようにしてもよい。
1 フロントサイドフレーム
1a 前端部
3 上壁
4 内壁
5 第一傾斜壁
6 下壁
9 補強壁

Claims (12)

  1. 車両前後方向に延設されるフロントサイドフレームと、
    前記フロントサイドフレームの外側上方で前方に延出するアッパメンバと、
    前記アッパメンバから前側下方に延出するロアメンバと、を備え、
    前記フロントサイドフレームの前端部は、前記フロントサイドフレームの後端部よりも車幅方向の外側に拡幅されており、
    前記フロントサイドフレームは、
    車幅方向に延びる平坦な上壁と、
    前記上壁の内端から下方に延びる内壁と、
    前記内壁の外端から外側に延びる平坦な下壁と、
    前記上壁と前記下壁との外端縁間を上下方向に連結する外壁と、
    前記上壁と下壁との間に上下に延びて、前記フロントサイドフレームの前端部の断面を車幅方向に二分割する補強壁と、を有し
    前記フロントサイドフレームの前端部と、前記ロアメンバの先端で車幅方向の内側に向けて折曲げられる前端部と、の間に平面視でV字空間を形成し、
    前記V字空間には、
    前記フロントサイドフレームの前端部と前記ロアメンバの前端部との間を接合する接合部材を設け、
    前記接合部材は、二つのプレート状の第一接合部材および第二接合部材を有し、
    前記第一接合部材は、前記フロントサイドフレームの前端部と前記ロアメンバの前端部との各下方を接合するとともに、
    前記第二接合部材は、前記フロントサイドフレームの前端部と前記ロアメンバの前端部との各上方を接合して、前記V字空間を塞ぐように架設されている、ことを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記ロアメンバの前記前端部は、下面を開放する断面コ字状で、前記第一接合部材は、側面視でくの字状の接合パネルを有し、前記接合パネルは、車幅方向外方に延設されて前記ロアメンバの前記前端部が閉断面となるように前記下面に結合されて塞ぐとともに、前記フロントサイドフレームの前端部の突出している外面に側方曲げフランジを介して結合する、ことを特徴とする、請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記フロントサイドフレームの前記前端部は、前記補強壁の上部まで車幅方向外方に延設される前記上壁を有して、前記外壁および前記補強壁間の上面を開放する断面コ字状であり、
    前記第二接合部材は、前記補強壁の上部まで車幅方向内方に延設されて前記上面を塞ぐ本体部を有し、
    前記本体部は、前記上壁とともに前記補強壁の上部に結合されて、前記外壁、前記補強壁、および前記本体部で囲まれた閉断面を前記フロントサイドフレームの前端部内に形成する、ことを特徴とする、請求項1または2に記載の車体前部構造。
  4. 前記内壁の下端から外側下方に傾斜して延びる第一傾斜壁を有し、二分割された前記フロントサイドフレームの前端部の一方の断面は前記第一傾斜壁を含み、
    前記上壁と前記内壁との間に、前記上壁の内端から前記内壁の上端に向かって下方に傾斜して延びる第二傾斜壁を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の車体前部構造。
  5. 前記フロントサイドフレームは、衝突時に前記フロントサイドフレームを水平方向に折り曲げるきっかけとなる折れ点を有し、
    前記補強壁の前端側は、前記外壁と平行に伸び、
    前記補強壁の後端側は、後方に向かうほど内側となるように傾斜し、前記折れ点の近傍で前記内壁に結合していることを特徴とする、請求項1に記載の車体前部構造。
  6. 前記内壁には、U字断面形状を有する補強部材が取り付けられており、
    前記補強部材は、前記補強壁よりも後方で前後方向に延設されていることを特徴とする、請求項1に記載の車体前部構造。
  7. 前記フロントサイドフレームは、衝突時に前記フロントサイドフレームを水平方向に折り曲げるきっかけとなる折れ点を有し、
    前記補強部材は、前記折れ点を跨ぐように延設されていることを特徴とする、請求項6に記載の車体前部構造。
  8. 前記内壁と前記補強壁との間にエンジンマウントを支持するバルクヘッドが配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の車体前部構造。
  9. 前記補強壁は、トランスミッションマウントを支持していることを特徴とする、請求項1に記載の車体前部構造。
  10. 前記前端部は、前方に向かうほど上下方向に広がるラッパ状に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の車体前部構造。
  11. 前記前端部は、前方に向かうほど車幅方向外側に広がるラッパ状に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の車体前部構造。
  12. 前記第二接合部材は、前記フロントサイドフレームの前端部の突出する部分と、前記上壁と、前記外壁および前記アッパメンバの内側壁とを接合することを特徴とする、請求項1に記載の車体前部構造。
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