JP2017065385A

JP2017065385A - カメラ取付部の構造

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Publication number: JP2017065385A
Application number: JP2015191776A
Authority: JP
Inventors: 紀佳子金子; Kikako Kaneko; 巧有田; Takumi Arita
Original assignee: Suzuki Motor Corp
Current assignee: Suzuki Motor Corp
Priority date: 2015-09-29
Filing date: 2015-09-29
Publication date: 2017-04-06
Anticipated expiration: 2035-09-29
Also published as: JP6578856B2; CN107031521B; DE102016114291A1; CN107031521A; DE102016114291B4

Abstract

【課題】車両走行中の空気抵抗を減らし、カメラの支持状態を強固に安定して保つとともに、走行しながらのカメラでの車両周辺状況をぶれることなく認識することが可能なカメラ取付部の構造を提供することにある。【解決手段】車両側部２１から車両側方へ張り出した状態で車両側部２１に取付けられるカメラ取付部１の構造において、カメラ取付部１は、カメラ３，４が搭載される取付部本体５を備え、取付部本体５の前部側は、車両側方へ向かうに従って徐々に車両後方へ延びる湾曲形状を有し、取付部本体５の上下幅は、車両側部２１側の根元部分５ａの上下幅Ｗ１が最も大きく、車両側方へ向かうに従って徐々に小さくなるように形成されている。【選択図】図２

Description

本発明は、車両側部から車両側方へ張り出した状態で車両側部に取付けられるカメラ取付部の構造に関する。

近年、自動車などの車両においては、自動運転や安全性能を高めるという理由から、カメラによる車両周辺情報の読み取りが欠かせなくなって来ている。これら車両周辺情報のうち、車両側部においても、横並びの車線を走行する車両との距離関係や、側壁を含む道路上の物体との位置関係、白線など車両の安全性を高める上で必要な情報があり、これら情報をカメラによって認識し、認識した情報に基づいて車両を安全に動かすことが必須になりつつある。そこで、従来の車両の中には、車両用サイドカメラ装置が搭載されているものがあり、該サイドカメラ装置のサイドカメラによって、車両のサイド後方を視認するようになっている（例えば、特許文献１参照）。

特開２０１４−２３１３３４号公報

しかしながら、車両側部の情報を入手する場合には、カメラで読み取って認識しなければならず、読み取る領域の大部分が車体であると映像の邪魔になるので、車体の一部のみが映り込む領域までカメラを車両側方へ張り出させたり、もしくは、車体が全く映らない領域までカメラを車両側方へ張り出させたりすることが必要になり、この張り出したカメラの設置部分は、そのまま車両走行中の空気抵抗につながってしまうおそれがあった。しかも、カメラ支持部の状態も安定しないことが起こり得るので、カメラが車両走行中にふら付き、周辺状況がぶれてしまって、カメラで認識することが困難になるという問題を有していた。
また、上述した従来の車両用サイドカメラ装置は、車両側部から張り出した状態で車両側部に取付けられており、カメラを設けた支持部材を回転させるリンク機構も備えているので、車両側部からの張り出しによって車両走行時の空気抵抗を受ける中で、カメラ取付部に変形が起こり得る構造となっていた。

本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両走行中の空気抵抗を減らし、カメラの支持状態を強固に安定して保つとともに、走行しながらのカメラでの車両周辺状況をぶれることなく認識することが可能なカメラ取付部の構造を提供することにある。

上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車両側部から車両側方へ張り出した状態で前記車両側部に取付けられるカメラ取付部の構造において、前記カメラ取付部は、カメラが搭載される取付部本体を備え、該取付部本体の前部側は、車両側方へ向かうに従って徐々に車両後方へ延びる湾曲形状を有し、前記取付部本体の上下幅は、前記車両側部側の根元部分が最も大きく、車両側方へ向かうに従って徐々に小さくなるように形成されている。

また、本発明の一態様において、前記取付部本体のカメラ設置部は、車両前後方向に延在し、かつ車両後方へ向かうに従って拡径する円錐状体の形状を有している。

さらに、本発明の一態様において、前記カメラ取付部は、前記車両側部の左右両側に取付けられており、前記取付部本体の車両側方へ延びる上下幅の中心線が、車両側方の外側へ向かって上方傾斜する上反角を有している。

上述の如く、本発明に係るカメラ取付部の構造は、車両側部から車両側方へ張り出した状態で前記車両側部に取付けられるものであって、前記カメラ取付部は、カメラが搭載される取付部本体を備え、該取付部本体の前部側は、車両側方へ向かうに従って徐々に車両後方へ延びる湾曲形状を有し、前記取付部本体の上下幅は、前記車両側部側の根元部分が最も大きく、車両側方へ向かうに従って徐々に小さくなるように形成されているので、カメラを搭載する取付部本体の形状自体が風切の形状となり、車両走行中の空気抵抗を弱めることができる。したがって、本発明のカメラ取付部の構造によれば、車両走行中におけるカメラでの車両周辺状況をぶれることなく認識することが可能となり、高精度の撮像情報を運転手などに提供することができる。

また、本発明のカメラ取付部の構造では、取付部本体の車両側部側の根元部分が最も厚く、先端部分よりも広く形成されているので、取付部本体の形状としての耐久性を高めることができるとともに、カメラの支持状態を強固に安定して保つことができる。しかも、取付部本体には無駄な形状が無いので、形状全体の小型化を図り、車両側方への張り出し量を減らすことができ、その結果、車両走行時におけるカメラ取付部の空気抵抗の低減に結び付けることができる。

また、本発明の一態様において、前記取付部本体のカメラ設置部は、車両前後方向に延在し、かつ車両後方へ向かうに従って拡径する円錐状体の形状を有しているので、取付部本体の形状に納まらない大きさのカメラであったとてもカメラ設置部に収容することができる。しかも、カメラ設置部は、車両後方へ向かって滑らかに広がって延在しているので、車両走行中に空気が留まってしまう空気抵抗点を作り出すことは起こらず、空気抵抗の悪化を抑制することができる。

さらに、本発明の一態様において、前記カメラ取付部は、前記車両側部の左右両側に取付けられており、前記取付部本体の車両側方へ延びる上下幅の中心線が、車両側方の外側へ向かって上方傾斜する上反角を有しているので、カーブ路等の車両走行中に起こる空気抵抗の差を左右のカメラ取付部でバランス良く割り振り、車両走行時のカメラ取付部のふらつきを抑制し、横の揺れに対する耐性を高めることができる。

本発明の実施形態に係るカメラ取付部の構造が適用される車両側部のフロントドア付近を車両後方側から見た斜視図である。図１におけるカメラ取付部を拡大して示す斜視図である。図２におけるカメラ取付部を車両下方から見た斜視図である。本発明の実施形態に係るカメラ取付部の構造が適用される車両を車両前方側から見た正面図である。

以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図１〜図４は本発明の実施形態に係るカメラ取付部の構造を示すものである。なお、図において、矢印Ｆｒ方向は車両前方を示し、矢印Ｏ方向は車両側方を示している。

図１〜図４に示すように、本発明の実施形態に係るカメラ取付部１の構造は、車両２の車両側部２１に適用されるものであり、この車両側部２１の左右両側には、フロントサイドドア２２によって開閉されるドア開口部２３が設けられている。すなわち、カメラ取付部１は、フロントサイドドア２２を構成するドアパネルのベルトライン部分の車両前方側に設けられており、車両側部２１から車両側方へ張り出した状態で車両側部２１のフロントサイドドア２２に取付けられている。

本実施形態のカメラ取付部１は、図１〜図４に示すように、後方視界カメラ３及び下方視界カメラ４が搭載される取付部本体５と、フロントサイドドア２２に取付けられる車両パネルのミラーガーニッシュ６とから構成された樹脂製の部品であり、本実施形態のカメラ取付部１においては、取付部本体５とミラーガーニッシュ６とが一体成形された構造となっている。ただし、取付部本体５とミラーガーニッシュ６とが別体に構成され、これら取付部本体５とミラーガーニッシュ６とが一体的に連結された構造の樹脂製の部品であってもよい。
また、取付部本体５に搭載するカメラは、後方視界カメラ３及び下方視界カメラ４など、用途に応じて使い分けることができ、後方視界カメラ３のみを搭載することが可能である。後方視界カメラ３は、車両側部２１の後方の周辺状況を視認するカメラであり、下方視界カメラ４は、車両側部２１の下方の周辺状況を視認するカメラであり、これら後方視界カメラ３及び下方視界カメラ４によって撮影された撮像情報は、車室内に設けられた画面で確認できるようになっている。

本実施形態の取付部本体５は、図１〜図３に示すように、車両上下方向へ延在するミラーガーニッシュ６の外側表面から車両側方へ向かって、所定の張り出し量で横向きに張り出すように設けられており、飛行機の翼の如く風を切るような形状を有している。すなわち、取付部本体５は、根元部分５ａの前後長さが先端部分５ｂよりも大きく形成されており、根元部分５ａ側の方が先端部分５ｂ側よりも広くなっている。さらに、取付部本体５は、内部に後方視界カメラ３及び下方視界カメラ４を収容することが可能な前後左右長さ及び上下幅を有している。

また、取付部本体５の外周縁の前部側は、図１〜図３に示すように、車両側方へ向かうに従って徐々に車両後方へ延びる湾曲形状（流線形状）を有しており、走行する車両２の前方から流れてくる空気の抵抗を弱めるように形成されている。しかも、取付部本体５は、車両側部２１のミラーガーニッシュ６側に位置する根元部分５ａの上下幅Ｗ１が最も大きく（厚く）形成され、車両側方へ向かうに従って徐々に小さく（薄く）なるように形成されており、先端部分５ｂの上下幅Ｗ２が最も小さくなっている。

さらに、本実施形態の取付部本体５には、図１〜図３に示すように、後方視界カメラ３を収容するカメラ設置部５１が設けられている。また、このカメラ設置部５１は、車両側部２１から離れた先端部分５ｂ寄りの位置に配設されており、後方視界カメラ３によって広範囲に車両後方の視界を撮像できるように構成されている。しかも、カメラ設置部５１は、取付部本体５の中間部分から車両後方へ向かって車両前後方向に延在しているとともに、車両後方へ向かうに従って緩やかに拡径する円錐状体の形状を有しており、後端部は、後方視界カメラ３が外部に露出するように開口している。そのため、カメラ設置部５１は、取付部本体５の上下面及び後面から外方へ膨出する円錐状体の形状に形成されており、外周部分が取付部本体５の上下幅Ｗ１よりも大きな寸法を有している。

これによって、高性能なカメラの小型化が進んでいるが、仮に後方視界カメラ３が取付部本体５の形状に納まらないような大きさを有していても、取付部本体５よりも大きい形状の後方視界カメラ３がカメラ設置部５１内に収容可能になっている。また、カメラ設置部５１は、車両後方へ向かって滑らかに広がって延在しており、これによって、車両走行中に空気が留まってしまう空気抵抗点が作り出されず、空気抵抗の悪化が抑制されるようになっている。
なお、取付部本体５の下面には、取付部本体５内に収容された下方視界カメラ４が外部に露出するように貫通孔５２が設けられており、該貫通孔５２は、カメラ設置部５１の車両前方側に配置されている。

また、本実施形態のカメラ取付部１は、図４に示すように、車両側部２１の左右両側に取付けられており、取付部本体５の車両側方へ延びる上下幅の中心線Ｃが、車両側方の外側へ向かって上方傾斜する上反角θを有している。この上反角θは、取付部本体５の上下幅の中心線Ｃの基準面と水平面のなす角度であり、カメラ取付部１が傾いたときに元の姿勢に戻す作用を有している。そのため、取付部本体５が上反角θを有することによって、カーブ路等の車両走行中に空気抵抗の差が生じても、空気抵抗が左右のカメラ取付部１にバランス良く割り振られ、車両走行時のカメラ取付部１のふらつきが抑制されるようになっている。

本発明の実施形態に係るカメラ取付部１の構造は、当該カメラ取付部１が車両側部２１から車両側方へ張り出した状態で車両側部２１のフロントサイドドア２２に取付けられ、後方視界カメラ３及び下方視界カメラ４が搭載される取付部本体５を備えており、該取付部本体５の前部側は、車両側方へ向かうに従って徐々に車両後方へ延びる湾曲形状を有し、取付部本体５の上下幅は、車両側部２１側の根元部分５ａの上下幅Ｗ１が最も大きく、車両側方へ向かうに従って徐々に小さくなるように先端部分５ｂの上下幅Ｗ２が最も小さく形成されているので、取付部本体５が飛行機の翼のような形状を有することになり、車両走行中の空気抵抗を低減させることができる。したがって、本実施形態のカメラ取付部１の構造においては、車両走行中の取付部本体５のふらつきを抑えることが可能になるので、運転手は、車両走行中に後方視界カメラ３及び下方視界カメラ４によって車両周辺状況をぶれることなく的確に認識でき、高精度の撮像情報を得ることができる。
また、本発明のカメラ取付部１の構造では、取付部本体５の車両側部側の根元部分５ａが最も厚く、先端部分５ｂよりも広く形成されているので、取付部本体５の形状としての耐久性を高めることができ、後方視界カメラ３及び下方視界カメラ４を強固に支持できるとともに、長期間にわたり安定して保つことができる。しかも、取付部本体５には無駄な形状が無く、形状全体の小型化を図り、車両側方への張り出し量を減らせるので、車両走行時におけるカメラ取付部１の空気抵抗をより一層低減できる。

以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。

例えば、既述の実施の形態では、フロントサイドドア２２を構成するドアパネルのベルトライン部分の車両前方側にカメラ取付部１がサイドミラーに代えて設けられているが、サイドミラーを無くさなくても、カメラ取付部１が車両側部２１から車両側方へ張り出した状態で設けられていれば、別の場所の車両側部２１に取付けられていても良い。

１カメラ取付部
２車両
３後方視界カメラ
４下方視界カメラ
５取付部本体
５ａ根元部分
５ｂ先端部分
６ミラーガーニッシュ
２１車両側部
２２フロントサイドドア
２３ドア開口部
５１カメラ設置部
５２貫通孔
Ｃ取付部本体の上下幅の中心線
Ｗ１根元部分の上下幅
Ｗ２先端部分の上下幅
θ 上反角

Claims

車両側部から車両側方へ張り出した状態で前記車両側部に取付けられるカメラ取付部の構造において、
前記カメラ取付部は、カメラが搭載される取付部本体を備え、該取付部本体の前部側は、車両側方へ向かうに従って徐々に車両後方へ延びる湾曲形状を有し、
前記取付部本体の上下幅は、前記車両側部側の根元部分が最も大きく、車両側方へ向かうに従って徐々に小さくなるように形成されていることを特徴とするカメラ取付部の構造。
前記取付部本体のカメラ設置部は、車両前後方向に延在し、かつ車両後方へ向かうに従って拡径する円錐状体の形状を有していることを特徴とする請求項１に記載のカメラ取付部の構造。
前記カメラ取付部は、前記車両側部の左右両側に取付けられており、前記取付部本体の車両側方へ延びる上下幅の中心線が、車両側方の外側へ向かって上方傾斜する上反角を有していることを特徴とする請求項１または２に記載のカメラ取付部の構造。