JP2017064686A - 分離洗浄処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】し渣掻き出し装置60は、回転ドラム70と、回転ドラム内に洗浄対象物を投入する投入手段82と、回転ドラムの駆動手段80と、洗浄対象物をドラム内の撹拌と分離後のし渣の掻き出しを行うし渣掻き出し手段と、し渣排出弁65付きのし渣排出用のシュート64、66とを有し、回転ドラムは、周部に多孔状通口付き筒状スクリーン部を備え、その一端にし渣排出弁付きし渣排出用シュート上に臨むし渣掻き出し口を備え、回転ドラムは、し渣掻き出し口を含むドラム下回りが洗浄水に没した形とされ、し渣掻き出し手段は、ドラム内のし渣を洗浄水の流れとともにドラム軸方向であるし渣掻き出し口の方向に掻き送りシュートへ排出するし渣掻き出し板85を備えたことを特徴とする分離洗浄装置。
【選択図】図2
Description
その内容は特許文献1に開示されている。
処理槽内に投入された汚染土壌は洗浄水内を沈降してゆき、縦向きの接触分離パイプ内に導入されるようになっている。接触分離パイプは垂直な長いパイプ部分と上端のエルボ部分とを備えその内部が接触分離路となっている。この接触分離路内には、直径が25mm前後の合成ゴム球で比重が1.02前後の接触除去ピースの多数個が洗浄水とともに上昇されるようになっている。この上昇は、上部と下部に連通されたパイプからのエアーの供給によるものである。この上昇とともに接触分離パイプの下端口からは槽内を沈降してくるもの(汚染されたあるいは洗浄された物質)が誘引水とともに接触分離路内へと導入され供給されたエアーに浮力を得て接触除去ピースとともに上昇してゆくようになっている。接触分離パイプの下端開口には、同パイプ下端から接触除去ピースが脱落しないように透過メッシュが装着されている。
接触分離パイプの上端には分別槽が接続して設けられている。同分別槽は、処理槽の略中央上位にあって水面を境にして上下にあるように固定して設けられている。この分別槽の前面には、網状あるいは柵状もしくは多孔板状の分別メッシュが水面を境に上下に亘るようにしてセットされていて、洗浄済みの微細な物質については透過させて分別槽外である処理槽内に戻し沈降あるいは再び接触分離パイプ内に誘引させるようにする一方、接触除去ピースなど分別メッシュによる透過規制を受けたものについては還流パイプ内を通じて接触分離パイプ内に還流させ繰り返し洗浄作用を行わせるようにする。
こうした処理槽内には、下部給水口を通じて洗浄水(洗浄流体)が導入され、オーバーフローにより水位が規定のレベルになった時点で、放射性物質(セシウム)で汚染された汚染土壌(あるいは汚泥など)が投入口を通じて投入される。洗浄水の供給と接触分離路内へのエアーの供給は連続的になされる。一方、投入された汚染土壌は、洗浄水内を沈降してゆく。接触分離路内では、外部からのエアーの供給により上昇流を発生しつつ下端から吸引力を発生した状況にあるので、前記沈降してきた汚染土壌を接触分離パイプの下端より吸引して接触分離路内へと上昇してゆく。上昇中の汚染土壌は、供給される上昇エアーと洗浄水の中で多数の接触除去ピースと接触を繰返しながら上昇し、これにより、砂・礫などの固粒子からシルトや粘土分(0.002mmまでのものとそれより小さく浮遊質の極微細粒子とがある)が分離され、さらに放射性物質までも分離される。これらの分離したものは洗浄水および接触除去ピースとともに分別槽内に導入されるが、接触除去ピースについては分別メッシュによる透過規制により還流パイプを通じて元の接触分離路内に戻される。ここで、少し重い未分離物については同じく還流されて再び接触除去ピースによる分離作用を受けることになる。
一方、分別槽内の固粒子・シルト・粘土分・放射性物質は、分別メッシュの孔を透過して処理槽内に戻される。戻された固粒子・シルトおよび0.002mm以上の粘土分は、処理槽内を沈降して底部内に沈澱したり一部は接触分離路内に誘引されて再度接触分離作用を受けるものもある。粘土分のうち0.002mmより微細な極微細粒子は放射性物質とともに洗浄水中で浮遊・浮上する傾向になり、これらは、下部給水口からの給水が連続してなされているので、オーバーフロー口から逐次自動排出され、その排出物を凝集沈澱後、脱水あるいは乾燥処理したのち密閉梱包する等の後処理をする。その結果物は減容化したものとなる。こうした分離処理が一定になされると、下部給水口からの給水と接触分離パイプへのエアー供給が停止され、これにより、連続運転は停止状態となる。停止状態になると、処理槽内で浮遊するものは砂礫やシルトのように沈降するものと粘土分のように浮遊するものとに分けられ、沈澱物は例えば、沈澱したあと排出される一方、沈澱物以外のその上側で浮遊する粘土分は中段バルブを開くことで排出処理される。
特許文献2は、下部が窄まり状の槽体をしておりその槽内の所定水位まで洗浄水として給水可能な給水手段と槽内の洗浄水を一定レベルまで排出可能な中間排水手段および前記窄まり状下部に設けた沈澱物排出手段とを有するとともに槽上部には沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物をし渣混じりのものとして投入可能な投入口が設けられる一方水面に浮遊するものを洗浄水とともに適宜に槽外に排出可能な浮遊物排出装置を有する処理槽と、複数個の接触除去ピースを落下規制された状態で内有する縦パイプとして処理槽内に設置されるとともに給気手段からの給気による上昇作用によりパイプ下端より処理槽内の沈降物である洗浄対象物を洗浄水とともに誘引しかつ上昇させるようにする接触分離パイプと、前記所定水位を境に上下に亘るようにして処理槽内に設置される槽体でその槽背面の上部には接触分離パイプの上端出口が連通状に接続されるとともに接触分離パイプの上端出口に対面する槽前面の上部は接触除去ピースの透過を規制しつつ洗浄分離したものを洗浄水とともに槽外に流出可能な分別メッシュとされ槽前面の下部は分別メッシュからの接触除去ピースなどを下降案内する誘導板部とされている分別槽と、分別槽底部と接触分離パイプ上下高さ位置との間を連通状に接続する還流パイプとを有し、前記処理槽の上部には、投入口から投入されるし渣混じりの洗浄対象物からし渣のみを捕捉するための傾斜式スクリーンが設けられ、同スクリーンは、一定の隙間を存して左右幅方向に列状をなす多数のスクリーン片で形成されてその傾斜方向下端基部を分別槽の前記槽前面である水面下に没した状態で対応位置させる一方傾斜方向上端は処理槽の槽外である水面よりも上レベルに位置するようにして傾斜状に設置されるとともに、スクリーンには、し渣をスクリーン上端外側まで掻き出すし渣掻き出し装置が平行して設置されている分離洗浄処理装置であって、前記し渣掻き出し装置は、前記傾斜方向の上下に回転駆動自在に設けられたスプロケット軸と、これら各スプロケット軸の両端に設けられたスプロケットと、上下のスプロケット間に掛けられた左右のチェーンと、これら左右のチェーン間に装架されたレーキ軸と、レーキ軸に添って外周向きに突設された状態で複数本配列され前記多数のスクリーン片間の隙間に臨んでし渣を上向きに掻き送るようにするレーキとを備えるもので、このし渣掻き出し装置は、上回りにおけるレーキが上向きに突出したままスクリーンの上側からし渣洗浄域内を下向きに移動して下回りに転回しまた転回後の下回りにおけるレーキが下向きに突出したまま前記隙間内を掻き送りのため移動するように傾斜式スクリーンの上側に添った状態に配置されていることを特徴とするものとして構成されている。
請求項2に記載の発明は、下部が窄まり状の槽体となった処理槽を備え、この処理槽は、沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物をし渣混じりのものとして投入可能とされて洗浄対象物とし渣とがその内部で分離処理されたあと洗浄対象物は下方の処理槽内にまたし渣は処理槽外に排出処理されるようにしたし渣掻き出し装置を備えるとともに、洗浄水として所定の高い水位まで給水が可能な給水手段と、槽内の洗浄水を一定の低い水位まで排出可能な中間排水手段と、前記窄まり状槽下部に設けられて最終的な沈澱物を排出可能な沈澱物排出手段と、処理槽上部において水面に浮遊してくるものを槽外に排出可能な浮遊物排出装置とを有し、かつ、前記処理槽内には、給気手段を有して内部に上昇流を発生させる縦パイプ状の接触分離パイプが設けられ、この接触分離パイプ内に槽内を沈降してくる洗浄対象物を洗浄水とともにパイプ下端を通じて誘引してのち給気による上昇力が作用しかつ複数個の接触除去ピースを同時に上昇させるなか洗浄対象物が接触撹拌洗浄を受けるようにするとともにパイプから槽内に排出され沈降してきたものは洗浄のため再度パイプ内に誘引可能として水面に浮遊してくるものと沈降してゆくものおよびそれ以外の中間浮遊物とに分離処理しそれぞれが排出処理されるようになっている分離洗浄処理装置であって、前記し渣掻き出し装置は、回転ドラムと、該回転ドラム内にし渣混じりの洗浄対象物を投入するパイプ状あるいは樋状などの投入手段と、前記回転ドラムの回転駆動手段と、投入されるし渣混じりの洗浄対象物をドラム内で回転撹拌しながら洗浄対象物を分離したあとのし渣のみを掻き出すようにするし渣掻き出し手段と、前記高い水位よりも高く設定された仕切を介して処理槽内と連通するように処理槽の一側部に突設されたし渣排出用のシュートとを有し、回転ドラムは、筒状スクリーン部と掻き出し筒部とを軸方向に連設して備えて筒状スクリーンの周部にのみ多孔状通口を備えてスクリーンとなすとともに、ドラムの筒状スクリーン部側の一端には端材を掻き出し筒部側の他端にはし渣排出用シュート上に臨むし渣掻き出し口を備えたものとされて、処理槽内に水平あるいは斜め方向の回転軸を介して回転自在に支持されるとともに、前記回転ドラムは、スクリーン部の下回りに対応する部分が前記高い水位とされた洗浄水に没する一方し渣掻き出し口を形成する筒端部下回りに相当する部分が前記高い水位よりも高くされた仕切よりも上側に位置するようにされ、し渣掻き出し手段は、ドラム内のし渣を洗浄水の流れとともにドラム軸方向であるし渣掻き出し口の方向に掻き送り排出するし渣掻き出し板を備えていることを特徴とする。
1はその本体である処理槽であり、図示しない架台により地上基盤より一定高さに縦筒状に設置されている。処理槽1は、上部が矩形の縦筒状で下部が下向きに窄まり状をしており、同処理槽1の上端は開放状とされていてもよいが、この実施形態では蓋2を備える。蓋2は、前後3枚に分かれており、それぞれが開閉できるようになっている。
尚、浮遊物除去装置10は、処理槽1の後部に突設した越流制御部12に設けられ、堰き止め部13とその上端の堰14および前記フロート11を備え、フロート11を堰駆動部15により昇降駆動するようになっている。そして、水面8上に浮上してくる浮遊物は、フロート11が押下げられることで矢印Dのように洗浄水17とともに呑み込まれオーバーフロー口18を通じて槽外に排出されるようになっている。フロート11が上方へ戻されると浮遊物の呑み込みは停止される。戻されたフロート11を越える給水分はオーバーフローされることから前記水面(水位)8が規定される。
処理槽1の窄まり状下部は垂直筒状の排出口部22として形成され、この口部22には沈澱物排出弁(自動弁)23が設けられるとともにその下方には沈澱物搬出手段(コンテナ)24が対応設置されている。これら22,23は沈澱物排出手段を構成する。
70は回転ドラムで、一端が端材71とされる一方他端はし渣排出側がし渣掻き出し口72として開口されている。端材71は多孔板など通口付きのものにしてもよい。ドラム本体73は、ストレートな円筒スクリーン体で、図3のように底辺を内周側とし1頂点を外径方向に向けた二等辺三角形の断面をした円形リングa…の複数枚を該リングaの幅と略同程度の間隔を置いて並列配置するとともに内周の長手方向に複数本の繋ぎ材であるサポートロッドb…を一部埋込状に一体溶接ことで全体が円筒スクリーンに形成されている。前記リングa間の間隔は、周方向に伸びるとともに内外を連通させる通口74として形成されていてそこを通じてし渣Bから分離した沈砂などの洗浄対象物Eが処理槽1内に沈降するようになっている。通口74は、し渣Bの排出を規制し洗浄対象物Eの通過は許す程度の3〜5mm幅とされている。
回転ドラム70の内周には、基部を端材71側にしてややスパイラル状に向けたし渣掻き出し板85,85を周方向に位相をずらせてここではスパイラル面内に位置するように複数枚配備してある。回転ドラム70の回転方向は、図2のX方向であることからその回転により奥のし渣B混じりの洗浄対象物は内部洗浄水の内周し渣掻き出し板85に添って発生する流れとともに撹拌を受けながらSであるスパイラル方向に掻き出し力を生じ、その結果、し渣B混じりの洗浄対象物は、撹拌と掻き出しを受けながら洗浄対象物は通口74を通じて処理槽1内に沈降しし渣Bは図3のようにし渣掻き出し口72を通じて上部シュート64へと掻き落とすようにされる。尚、処理槽1内の回転ドラム70の下方に対応する位置には、図3に示すように、給気駆動源37からドラム給気弁86を介して散気を発生させる散気パイプ87が配置され、回転ドラム70の回転と同時に散気が送られるようになっている。前記し渣掻き出し板85はその内周縁が図2のように円弧状に形成されているとし渣Bが引っ掛りにくく送りがスムーズにできる。
前記では回転ドラム70は回転停止したあと接触除去ピース33による洗浄運転に入るようにしたが、回転ドラム70の回転中に洗浄運転に入るようにしてもよい。
回転ドラム70の外周には図2に示すような詰まり除去ブラシ89を固定あるいは回転自在に配置して通口74…に詰まるし渣などを運転中に除去できるようにしてもよい。このブラシ89は回転ドラム70の内周側に設けたり、あるいは内外両側に配備してもよい。
前記ドラム本体73は、円形リングaを回転軸76の軸方向に多数並列配置して軸方向並列型スクリーンを形成してあったが、例えば、図5に示す三角断面でストレートにした多数本のバーc隙間74を置いて図4のように円筒状に配備したものにしてもよい。この周方向並列型スクリーンであるドラム本体73は長手方向にバーcが向くのでし渣を掻き寄せやすくなる。91は連結帯でバーcを繋げる円形リングである。
図2に示す実施形態には、図14に示す分別槽45なしのタイプの循環方式のものを適用することがある。逆に図2の分別槽45付きのタイプのものは図14の循環方式のものに適用することができる。
分離洗浄処理装置A1は、上部が矩形筒状で下部が窄まり状をした槽本体とその下部の脱着可能な下部槽体とでなる処理槽101を有する。この処理槽101は架台102によって支持されてその下端排出口103が設置基盤より高くなるようにされる。下端排出口103の下方には沈澱物を受け入れて搬送可能なコンテナ(図示省略)が配置される。104は沈澱物排出弁である。
これにより、下部給気管106を通じて上昇促進パイプ107内にエアーを噴出して同パイプ107下端から吸引力を発生しかつ同パイプ107上端から浮上作用を発生するとともに接触分離パイプ109内においても上部給気管111からのエアー噴出と前記上昇促進パイプ107からの浮上作用とが相乗的に作用することから浮上撹拌作用が発生する。
尚、前記洗浄方式は、図2に示す分別槽45付きの洗浄方式に変えることもある。
前記円筒スクリーン部141は、前記軸方向並列型スクリーン(図3)あるいは周方向並列型スクリーン(図5)の形式とすることができる。
Claims (2)
- 下部が窄まり状の槽体となった処理槽を備え、この処理槽は、沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物をし渣混じりのものとして投入可能とされて洗浄対象物とし渣とがその内部で分離処理されたあと洗浄対象物は下方の処理槽内にまたし渣は処理槽外に排出処理されるようにしたし渣掻き出し装置を備えるとともに、洗浄水として所定の高い水位まで給水が可能な給水手段と、槽内の洗浄水を一定の低い水位まで排出可能な中間排水手段と、前記窄まり状槽下部に設けられて最終的な沈澱物を排出可能な沈澱物排出手段と、処理槽上部において水面に浮遊してくるものを槽外に排出可能な浮遊物排出装置とを有し、かつ、前記処理槽内には、給気手段を有して内部に上昇流を発生させる縦パイプ状の接触分離パイプが設けられ、この接触分離パイプ内に槽内を沈降してくる洗浄対象物を洗浄水とともにパイプ下端を通じて誘引してのち給気による上昇力が作用しかつ複数個の接触除去ピースを同時に上昇させるなか洗浄対象物が接触撹拌洗浄を受けるようにするとともにパイプから槽内に排出され沈降してきたものは洗浄のため再度パイプ内に誘引可能として水面に浮遊してくるものと沈降してゆくものおよびそれ以外の中間浮遊物とに分離処理しそれぞれが排出処理されるようになっている分離洗浄処理装置であって、前記し渣掻き出し装置は、回転ドラムと、該回転ドラム内にし渣混じりの洗浄対象物を投入するパイプ状あるいは樋状などの投入手段と、前記回転ドラムの回転駆動手段と、投入されるし渣混じりの洗浄対象物をドラム内で回転撹拌しながら洗浄対象物を分離したあとのし渣のみを掻き出すようにするし渣掻き出し手段と、前記高い水位よりも低く設定された仕切を介して処理槽内と連通するように処理槽の一側部に突設されたし渣排出弁付きのし渣排出用のシュートとを有し、回転ドラムは、周部に多孔状通口付き筒状スクリーン部を備えその一端に端材を有するとともに他端にし渣排出弁付きし渣排出用シュート上に臨むし渣掻き出し口を備えたものとされて、処理槽内に水平あるいは斜め方向の回転軸を介して回転自在に支持されるとともに、前記回転ドラムは、少なくともし渣掻き出し口を含むドラム下回りが前記高い水位とされた洗浄水に没した形とされ、し渣掻き出し手段は、ドラム内のし渣を洗浄水の流れとともにドラム軸方向であるし渣掻き出し口の方向に掻き送りシュートへ排出するし渣掻き出し板を備えていることを特徴とする分離洗浄処理装置。
- 請求項2に記載の発明は、下部が窄まり状の槽体となった処理槽を備え、この処理槽は、沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物をし渣混じりのものとして投入可能とされて洗浄対象物とし渣とがその内部で分離処理されたあと洗浄対象物は下方の処理槽内にまたし渣は処理槽外に排出処理されるようにしたし渣掻き出し装置を備えるとともに、洗浄水として所定の高い水位まで給水が可能な給水手段と、槽内の洗浄水を一定の低い水位まで排出可能な中間排水手段と、前記窄まり状槽下部に設けられて最終的な沈澱物を排出可能な沈澱物排出手段と、処理槽上部において水面に浮遊してくるものを槽外に排出可能な浮遊物排出装置とを有し、かつ、前記処理槽内には、給気手段を有して内部に上昇流を発生させる縦パイプ状の接触分離パイプが設けられ、この接触分離パイプ内に槽内を沈降してくる洗浄対象物を洗浄水とともにパイプ下端を通じて誘引してのち給気による上昇力が作用しかつ複数個の接触除去ピースを同時に上昇させるなか洗浄対象物が接触撹拌洗浄を受けるようにするとともにパイプから槽内に排出され沈降してきたものは洗浄のため再度パイプ内に誘引可能として水面に浮遊してくるものと沈降してゆくものおよびそれ以外の中間浮遊物とに分離処理しそれぞれが排出処理されるようになっている分離洗浄処理装置であって、前記し渣掻き出し装置は、回転ドラムと、該回転ドラム内にし渣混じりの洗浄対象物を投入するパイプ状あるいは樋状などの投入手段と、前記回転ドラムの回転駆動手段と、投入されるし渣混じりの洗浄対象物をドラム内で回転撹拌しながら洗浄対象物を分離したあとのし渣のみを掻き出すようにするし渣掻き出し手段と、前記高い水位よりも高く設定された仕切を介して処理槽内と連通するように処理槽の一側部に突設されたし渣排出用のシュートとを有し、回転ドラムは、筒状スクリーン部と掻き出し筒部とを軸方向に連設して備えて筒状スクリーンの周部にのみ多孔状通口を備えてスクリーンとなすとともに、ドラムの筒状スクリーン部側の一端には端材を掻き出し筒部側の他端にはし渣排出用シュート上に臨むし渣掻き出し口を備えたものとされて、処理槽内に水平あるいは斜め方向の回転軸を介して回転自在に支持されるとともに、前記回転ドラムは、スクリーン部の下回りに対応する部分が前記高い水位とされた洗浄水に没する一方し渣掻き出し口を形成する筒端部下回りに相当する部分が前記高い水位よりも高くされた仕切よりも上側に位置するようにされ、し渣掻き出し手段は、ドラム内のし渣を洗浄水の流れとともにドラム軸方向であるし渣掻き出し口の方向に掻き送り排出するし渣掻き出し板を備えていることを特徴とする分離洗浄処理装置。
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