JP5753992B2 - 分離洗浄処理装置 - Google Patents

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本発明は、分離洗浄処理装置に関する。
本出願人は、セシウムなどの放射性物質に汚染された物質からの除染が効率的かつ確実に行われるとともに分離除去された放射性物質の後処理も極く減容されたもとで容易になされるようにした放射性物質分離除去方法を先に提供した。その内容は特許文献1に開示されている。
特許第5050155号
上記特許文献1による技術は、放射性物質の分離除去装置についてのもので、同装置は、上部を矩形筒状とし下部を下向き窄まりの筒状とした処理槽を本体として備えている。この処理槽内には、上部と下部の給水口を通じて洗浄水が適宜供給可能とされ、その槽内水面はオーバーフロー口により規定されるようになっているとともに、上部の投入口からは汚染土壌(汚染された物質)が投入されるようになっている。尚、ここでは汚染物質は放射性物質のことを指し、汚染された物質とは放射性物質で汚染された結果としての物質のことを指している。
処理槽内に投入された汚染土壌は洗浄水内を沈降してゆき、縦向きの接触分離パイプ内に導入されるようになっている。接触分離パイプは垂直な長いパイプ部分と上端のエルボ部分とを備えその内部が接触分離路となっている。この接触分離路内には、直径が2.5mm前後の合成ゴム球で比重が1.02前後の接触除去ピースの多数個が洗浄水とともに上昇されるようになっている。この上昇は、上部と下部に連通されたパイプからのエアーの供給によるものである。この上昇とともに接触分離パイプの下端口からは槽内を沈降してくるもの(汚染されたあるいは洗浄された物質)が誘引水とともに接触分離路内へと導入され供給されたエアーに浮力を得て接触除去ピースとともに上昇してゆくようになっている。接触分離パイプの下端開口には、同パイプ下端から接触除去ピースが脱落しないように透過メッシュが装着されている。
接触分離パイプの上端には分別槽が接続して設けられている。同分別槽は、処理槽の略中央上位にあって水面を境にして上下にあるように固定して設けられている。この分別槽の前面には、網状あるいは柵状もしくは多孔板状の分別メッシュが水面を境に上下に亘るようにしてセットされていて、洗浄済みの微細な物質については透過させて分別槽外である処理槽内に戻し沈降あるいは再び接触分離パイプ内に誘引させるようにする一方、接触除去ピースなど分別メッシュによる透過規制を受けたものについては還流パイプ内を通じて接触分離パイプ内に還流され繰り返し洗浄作用を行わせるようにする。
こうした処理槽内には、下部給水口を通じて洗浄水(洗浄流体)が導入され、オーバーフローにより水位が規定のレベルになった時点で、放射性物質(セシウム)で汚染された汚染土壌(あるいは汚泥など)が投入口を通じて投入される。洗浄水の供給と接触分離路内へのエアーの供給は連続的になされる。一方、投入された汚染土壌は、洗浄水内を沈降してゆく。接触分離路内では、外部からのエアーの供給により上昇流を発生しつつ下端から吸引力を発生した状況にあるので、前記沈降してきた汚染土壌を接触分離パイプの下端より吸引して接触分離路内へと上昇してゆく。上昇中の汚染土壌は、供給される上昇エアーと洗浄水の中で多数の接触除去ピースと接触を繰返しながら上昇し、これにより、砂・礫などの固粒子からシルトや粘土分(0.002mmまでのものとそれより小さく浮遊質の極微細粒子とがある)が分離され、さらに放射性物質までも分離される。これらの分離したものは洗浄水および接触除去ピースとともに分別槽内に導入されるが、接触除去ピースについては分別メッシュによる透過規制により還流パイプを通じて元の接触分離路内に戻される。ここで、少し重い未分離物については同じく還流されて再び接触除去ピースによる分離作用を受けることになる。
一方、分別槽内の固粒子・シルト・粘土分・放射性物質は、分別メッシュの孔を透過して処理槽内に戻される。戻された固粒子・シルトおよび0.002mm以上の粘土分は、処理槽内を沈降して底部内に沈澱したり一部は接触分離路内に誘引されて再度接触分離作用を受けるものもある。粘土分のうち0.002mmより微細な極微細粒子は放射性物質とともに洗浄水中で浮遊・浮上する傾向になり、これらは、下部給水口からの給水が連続してなされているので、オーバーフロー口から逐次自動排出され、その排出物を凝集沈澱後、脱水あるいは乾燥処理したのち密閉梱包する等の後処理をする。その結果物は減容化したものとなる。こうした分離処理が一定になされると、下部給水口からの給水と接触分離パイプへのエアー供給が停止され、これにより、連続運転は停止状態となる。停止状態になると、処理槽内で浮遊するものは砂礫やシルトのように沈降するものと粘土分のように浮遊するものとに分けられ、沈澱物は例えば、沈澱したあと排出される一方、沈澱物以外のその上側で浮遊する粘土分は中段バルブを開くことで排出処理される。
特許文献1に示す分離除去装置は主に汚染土壌を対象として処理できるように構成したものであったが、これを実際には土壌質のものだけでなく枝木や枯葉、紙類や樹脂片など様々なもの、いわゆるし渣が混ざってくるものであり、また一方、同装置は前記汚染物質関係を処理対象とする以外に、下水処理設備の沈砂池から導かれるし渣混じりの沈砂(汚砂)を対象とする場合もある。そうした場合、前記分離除去装置内にし渣混じりのものが投入されると、同装置内には、し渣を捕捉処理する手段が設けられていないため、し渣が装置内を回ると各所に目詰まりを起こして本来の沈砂の洗浄運転ができなくなるだけでなく、運転正常化のために頻繁にメンテナンスを要することとなる。
本発明は、こうした問題を解決しようとするものであり、沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物にし渣を含むものとして投入されても初期段階においてし渣を分離除去してその分離除去分のみが目詰まりなく効率的に洗浄処理されるようにした分離洗浄処理装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、下部が窄まり状の槽体をしておりその槽内の所定水位まで洗浄水として給水可能な給水手段と槽内の洗浄水を一定レベルまで排出可能な中間排水手段および前記窄まり状下部に設けた沈澱物排出手段とを有するとともに槽上部には沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物をし渣混じりのものとして投入可能な投入口が設けられる一方水面に浮遊するものを洗浄水とともに適宜に槽外に排出可能な浮遊物排出装置を有する処理槽と、複数個の接触除去ピースを落下規制された状態で内有する縦パイプとして処理槽内に設置されるとともに給気手段からの給気による上昇作用によりパイプ下端より処理槽内の沈降物である洗浄対象物を洗浄水とともに誘引しかつ上昇させるようにする接触分離パイプと、前記所定水位を境に上下に亘るようにして処理槽内に設置される槽体でその槽背面の上部には接触分離パイプの上端出口が連通状に接続されるとともに接触分離パイプの上端出口に対面する槽前面の上部は接触除去ピースの透過を規制しつつ洗浄分離したものを洗浄水とともに槽外に流出可能な分別メッシュとされ槽前面の下部は分別メッシュからの接触除去ピースなどを下降案内する誘導板部とされている分別槽と、分別槽底部と接触分離パイプ上下高さ位置との間を連通状に接続する還流パイプとを有し、前記処理槽の上部には、投入口から投入されるし渣混じりの洗浄対象物からし渣のみを捕捉するための傾斜式スクリーンが設けられ、同スクリーンは、一定の隙間を存して左右幅方向に列状をなす多数のスクリーン片で形成されてその傾斜方向下端基部を分別槽の前配槽前面である水面下に没した状態で対応位置させる一方傾斜方向上端は処理槽の槽外である水面よりも上レベルに位置するようにして傾斜状に設置されるとともに、スクリーンには、し渣をスクリーン上端外側まで掻き出すし渣掻き出し装置が平行して設置されている分離洗浄処理装置であって、前記し渣掻き 出し装置は、前記傾斜方向の上下に回転駆動自在に設けられたスプロケット軸と、これら各スプロケット軸の両端に設けられたスプロケットと、上下のスプロケット間に掛けられた左右のチェーンと、これら左右のチェーン間に装架されたレーキ軸と、レーキ軸に添って外周向きに突設された状態で複数本配列され前記多数のスクリーン片間の隙間に臨んでし渣を上向きに掻き送るようにするレーキとを備えるもので、このし渣掻き出し装置は、上回りにおけるレーキが上向きに突出したままスクリーンの上側からし渣洗浄域内を下向きに移動して下回りに転回しまた転回後の下回りにおけるレーキが下向きに突出したまま前記隙間内を掻き送りのため移動するように傾斜式スクリーンの上側に添った状態に配置されていることを特徴とする。
上述したように、請求項1に記載の発明は、下部が窄まり状の槽体をしておりその槽内の所定水位まで洗浄水として給水可能な給水手段と槽内の洗浄水を一定レベルまで排出可能な中間排水手段および前記窄まり状下部に設けた沈澱物排出手段とを有するとともに槽上部には沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物をし渣混じりのものとして投入可能な投入口が設けられる一方水面に浮遊するものを洗浄水とともに適宜に槽外に排出可能な浮遊物排出装置を有する処理槽と、複数個の接触除去ピースを落下規制された状態で内有する縦パイプとして処理槽内に設置されるとともに給気手段からの給気による上昇作用によりパイプ下端より処理槽内の沈降物である洗浄対象物を洗浄水とともに誘引しかつ上昇させるようにする接触分離パイプと、前記所定水位を境に上下に亘るようにして処理槽内に設置される槽体でその槽背面の上部には接触分離パイプの上端出口が連通状に接続されるとともに接触分離パイプの上端出口に対面する槽前面の上部は接触除去ピースの透過を規制しつつ洗浄分離したものを洗浄水とともに槽外に流出可能な分別メッシュとされ槽前面の下部は分別メッシュからの接触除去ピースなどを下降案内する誘導板部とされている分別槽と、分別槽底部と接触分離パイプ上下高さ位置との間を連通状に接続する還流パイプとを有し、前記処理槽の上部には、投入口から投入されるし渣混じりの洗浄対象物からし渣のみを捕捉するための傾斜式スクリーンが設けられ、同スクリーンは、一定の隙間を存して左右幅方向に列状をなす多数のスクリーン片で形成されてその傾斜方向下端基部を分別槽の前記槽前面である水面下に没した状態で対応位置させる一方傾斜方向上端は処理槽の槽外である水面よりも上レベルに位置するようにして傾斜状に設置されるとともに、スクリーンには、し渣をスクリーン上端外側まで掻き出すし渣掻き出し装置が平行して設置されている分離洗浄処理装置であって、前記し渣掻き出し装置は、前記 傾斜方向の上下に回転駆動自在に設けられたスプロケット軸と、これら各スプロケット軸の両端に設けられたスプロケットと、上下のスプロケット間に掛けられた左右のチェーンと、これら左右のチェーン間に装架されたレーキ軸と、レーキ軸に添って外周向きに突設された状態で複数本配列され前記多数のスクリーン片間の隙間に臨んでし渣を上向きに掻き送るようにするレーキとを備えるもので、このし渣掻き出し装置は、上回りにおけるレーキが上向きに突出したままスクリーンの上側からし渣洗浄域内を下向きに移動して下回りに転回しまた転回後の下回りにおけるレーキが下向きに突出したまま前記隙間内を掻き送りのため移動するように傾斜式スクリーンの上側に添った状態に配置されていることを特徴とするので、沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物にし渣を含むものとして投入されても初期段階においてし渣を分離除去してその分離除去分のみが目詰まりなく効率的に洗浄処理されるようにした分離洗浄処理装置を提供することができる。前記傾斜状とあるのは、上端と下端とに高低差がありその間を直線状あるいは屈曲状さらに部分円弧状のように結んだものをいう。
本発明の一実施形態を図2のI−I線矢視に対応して示す横断模式図。 図1のII−II線断面模式図。 図2のIII−III線拡大断面図。 分別槽についての他の実施形態を示す縦断模式図。 スクリーンについての他の実施形態を示す縦断模式図。 スクリーンについての他の実施形態を示す縦断模式図。
図1ないし図3は本発明の一実施形態を示している。Aは分離洗浄処理装置の全体を示し、同装置Aにおいて図1および図2の左側を前側とし右側を後(奥)側とするとともに図1の上下および図2の手前と向こう側に対応する方向を左右あるいは幅方向として以下説明する。
1はその本体である処理槽であり、図示しない架台により地上基盤より一定高さに縦筒状に設置されている。処理槽1は、上部が矩形の筒状をし下部が下向きに窄まり状をしており、同処理槽1の上端は開放状とされていてもよいが、この実施形態では蓋2を備え、同蓋2に投入口3を備える。投入口3には、図2の矢印Cのように沈砂池からのし渣混じりの沈砂(洗浄対象物)が投入されるようになっている。このし渣まじりの沈砂はし渣混じりの汚染土壌(洗浄対象物)とされることがある。
処理槽1の前面には、上部と下部の給水管5,6が給水制御弁7から分岐して接続されている。8は水面(水位)で、給水管5,6のいずれかを通じて供給された洗浄水17により一定レベルに設定される。即ち、水面8は、浮遊物除去装置10のフロート11の上限高さ(復帰高さ)によって規定されるようになっている。給水管5,6や給水制御弁7などは給水手段を構成する。
尚、浮遊物除去装置10は、処理槽1の後部に突設した越流制御部12に設けられ、堰き止め部13とその上端の堰14および前記フロート11を備え、フロート11を駆動部15により昇降駆動するようになっている。そして、水面8上に浮上してくる浮遊物は、フロート11が押下げられることで矢印Dのように洗浄水17とともに呑み込まれオーバーフロー口18を通じて槽外に排出されるようになっている。フロート11が上方へ戻されると浮遊物の呑み込みは停止される。
処理槽1の窄まり状下部後面には中間排水弁(自動弁)19をもつ中間排水管20が接続され、この排水弁19を一定のタイミングで開くと排水管20からは、処理槽1内の洗浄水17が一旦抜き出され、同排水管20の開口高さで水抜きが停止される。これら19,20は中間排水手段を構成する。
処理槽1の窄まり状下部は垂直筒状の排出口部22として形成され、この口部22には沈澱物排出弁(自動弁)23が設けられるとともにその下方には沈澱物搬出手段(コンテナ)24が対応設置されている。これら22,23は沈澱物排出手段を構成する。
27は内部を接触分離路26とする接触分離パイプで断面丸形の縦パイプとして処理槽1内の幅間中央で後側位置を通るようにして固定設置されている。固定方法はここで図示省略する。同接触分離パイプ27は、直管状の主パイプ部28と、上端のエルボ部29、および下部の上昇促進パイプ30よりなり、主パイプ部28の下端には上誘引口28aが複数開けられているとともに、同主パイプ部28に接続した上昇促進パイプ30の下端の下誘引口31は排出口部22の沈降水域に臨むようにしてある。32は主パイプ28の下端に設けた透過メッシュで、接触分離パイプ27内に入れられた接触除去ピース33…が下へ抜け出すのを規制する一方矢印Eのように沈降してくる沈砂34を洗浄水17とともに誘引するのを許す多孔として機能する。
接触分離パイプ27の主パイプ部28下寄り位置には、上部給気管36が接続されて給気駆動源(ブロアやコンプレッサ)37に接続されるとともに管上には流量計38や上部給気弁(自動弁)39が配備されている。同様に上昇促進パイプ30にも下部給気管40が接続されて給気駆動源37に接続されるとともに管上には流量計41や下部給気弁(自動弁)42が配備されている。これにより、上昇促進パイプ30内および主パイプ部28内に一定の制御により給気が可能になっている。接触分離パイプ27内には洗浄水17が入れられるとともに接触除去ピース33…の多数個も内有した状態にありそこに給気が導入されると上昇力を得て矢印F2のように下誘引口31から沈降物である洗浄対象物34を洗浄水17とともに誘引しさらに主パイプ部28内ではこれらに接触除去ピース33…が組み合わさった状態で攪拌状態で矢印Gのように上昇作用する。接触除去ピース33は、特許公報1でも開示されているように直径が2.5mm前後の合成ゴムよりなる球形で比重が1.02前後のもの多数個を使用する。
45は分別槽であり、処理槽1の左右壁をそのものの左右側壁とし背板46と前板とでなり、水面(水位)8を境に上下に亘るようにして処理槽1内の接触分離パイプ27前側に固定設置されている。背板46の水面8より上位となる位置には、接触分離パイプ27の上端出口35が連通状に接続されるとともに、上端出口35に対面する前板部分上部は、接触除去ピース33…の透過を規制しつつ洗浄分離したものを洗浄水17とともに矢印Hのように槽外に流出可能な分別メッシュ47とされ槽前面の下部は分別メッシュ47からの接触除去ピース33…などを矢印Jのように下降案内する誘導板部48とされている。誘導板部48は、その上端を水面8より少し上方に突き出した状態にし、また分別メッシュ47はその上端以上の高さ範囲に垂直面状に設けられている。
50は還流パイプで、分別槽45の底部と接触分離パイプ27の上下高さ位置である下部との間を連通状に接続して分別槽45からの回収物を接触分離パイプ27内に戻して再び攪拌洗浄を行わせる役目をする。
こうした分離洗浄処理装置Aの分別槽45前方域には、投入口3から投入されるし渣混じりの洗浄対象物からし渣のみを捕捉するための傾斜式スクリーン52が固定して設置されている。同スクリーン52は、図2に示すように、長い傾斜部53aと短い水平部53bとによりくの字屈曲状に形成した薄板状のスクリーン片53…の多数枚を主体にしている。これらのスクリーン片53…は、図3に示すように、それぞれ左右の突片54間に挟むことで左右に一定隙間を存した状態で平行列状に配置されるとともに処理槽1の側壁に両端が取り付けられる取付基板55上にこれらスクリーン片53を配備してスクリーン52の主体を構成してある。
取付基板55は、図2に示すように、スクリーン52の傾斜部53a上下に対応して配置されることでスクリーン52を支持するようにしてある。尚、取付基板55の左右端間板部は水平に対し60ないし80度をもって立ち上がり傾斜しているのでスクリーン52を通過したものがその上面を流れ落ちやすく上面への滞留が防止されるようになっている。
同スクリーン52は、傾斜部53aの中段位置に水面8がくる位置関係にして傾斜部53aの下部と水平部53bとが水面8以下に没する形とされている。そして、水平部53bの下端は分別槽45の前面に当たる程度に位置される一方、傾斜部53aの上端は処理槽1の槽外に突き出す傾斜受板56上に取り付けられている。ここで、傾斜部53a下部と水平部53bおよび分別槽45の前面とがなす水面8以下の水域はし渣洗浄域Kとして形成される。水平部53bを図2のように短くしてし渣洗浄域Kを分別メッシュ47寄りの水域としたことで矢印Hによるし渣の洗浄が効果的になされるようになった。
60はし渣掻き出し装置で、同装置60は、スクリーン52に平行に設置されてスクリーン52上に捕捉されたし渣をスクリーン上端外側まで掻き出しし渣搬出手段(コンベアやコンテナ)61へと送り込む機能をもつ。し渣掻き出し装置60は、傾斜方向上下のスプロケット軸62とその両端のスプロケット63およびスプロケット63の上下間に掛けられた左右一対のチェーン(リンクチェーンでもよい)64とを備える。65は掻き揚げ駆動源、66はチェーンアイドラ、67はタイトナであり、前記チェーン64の左右のものの間には、周方向に1本あるいは複数本のレーキ軸68が装架されるとともに、このレーキ軸68にはスクリーン片53間に臨んでし渣を掻き送るレーキ69…が所要本数外周向きに突設されている。尚、スクリーン52の下端には、傾斜案内板70が設けられてその隅部にし渣や汚砂などが目詰まりしないようにしてある。
分離洗浄処理装置Aの処理槽1には、下部給水管6を通じて給水がなされ水面(水位)8が設定される。その後、投入口3を通じて矢印Cのようにし渣混じりの洗浄対象物(沈砂)が投入される。投入は図2のK水域に対してなされ、そこでし渣はスクリーン52上に捕捉される一方沈砂分はスクリーン52の目を通過し矢印Eのように処理槽1内を沈降してゆく。投入に前後して給気駆動源37が始動され連続運転されることにより上昇促進パイプ30と接触分離パイプ27内には矢印Gのように強制的な上昇流が発生する。この上昇流により上誘引口28aや下誘引口31からは矢印F1、F2のように沈砂である沈降物が洗浄水とともに吸引されかつ接触除去ピース33…や洗浄水とともに攪拌上昇されることによってパイプ27内部で洗浄処理が行われる。
洗浄を受けた沈砂は分離されたものや接触除去ピース33…および洗浄水を伴って上端出口35から分別槽45内へと流出する。流出してくるもののうち分離付着物や洗砂それに洗浄水については矢印Kのように分別メッシュ47を通じて分別槽45外に流出される。一方、分別メッシュ47による透過規制を受けた接触除去ピース33…は、少し重い未分離物や洗浄水などとともに還流パイプ50を通じて接触分離パイプ27内に還流され再び接触除去ピース33…による攪拌洗浄を受けることになる。
処理槽1内に流出したもののうち重いものは洗浄水17中を沈降してゆき、処理槽1の底部内に沈澱したり一部は矢印F1,F2のように再び接触分離路26内に誘引・上昇され攪拌洗浄される。沈澱したものは、連続運転中に排出弁23を開けることで定期的に排出するか、あるいは一定時間の連続運転後にまとめて排出するようにする。流出したもののうち軽い浮遊物は、下部給水管6からの給水がなされかつ上部給水管5からの給水により押し寄せ作用が働いていることからフロート11の押下げにより流出しオーバーフロー口18を通じて排出処理される。
こうした分離処理が一定時間なされると、給水と給気運転が停止される。給水と給気運転が停止されたあとの処理槽1内では、洗浄水中で浮遊するものと沈降するものとに分けられ、浮遊するものについては、中間排水弁19を開くことで排出処理され、沈降したものについてはその後開かれる排出弁23により沈澱物搬出手段24へと排出される。尚、ここで沈澱物を排出せず、前記排水後、再び給水により水面8まで水位を上昇させ給気により沈澱物を吸上げて繰返し攪拌洗浄を行い、最終的に沈澱物を排出するようにすることがある。こうした排水と給水および給気が繰り返されることで洗浄効果が高まる。
一方、こうした分離洗浄処理を行ったあと、スクリーン52上に残されたし渣についてはし渣掻き出し装置60により掻き出すことで槽外に排出する。スクリーン52上に捕捉されて残るし渣は、前記攪拌洗浄中は水域K内に残されたままとされて沈砂などの付着物を伴うことになるが、この装置では、し渣を水域Kに浮遊させて沈砂が分離され易い状態下に置きしかもそこに矢印Hのようなエアー混じりの流出水による強制洗浄作用を繰返し受けるようにしたことからきれいな状態になって掻き出されることになるとともに、強制洗浄で除去された沈砂(汚砂)が前記攪拌洗浄のルートに乗って洗浄処理を受けることにもなる。尚、こうしたし渣洗浄作用は、図1に示すように、投入口3と上端出口35とが処理槽1の幅間中央位置に揃っている場合により効果がある。また、図1に仮想線45´、52´で示すように分別槽およびスクリーンを実線で示すものより1/2あるいは1/3程度に狭幅状に構成しておけば前記し渣洗浄作用はより効果的になる。
尚、スクリーン片53は、帯板状のもので形成したが、図3の右位置に示すように、丸軸状あるいは角軸状のものなどで形成してもよく、角軸状の場合は斜め向きにしてもよい。
分別メッシュ47は、図4に示すように、後斜め状に配置して接触除去ピース33…がメッシュに滞留せず円滑に流下するようにしてもよい。分別メッシュ47の下端は水面8よりも下位に設定することもあり、この場合、上端出口35から水域Kへの流出力が大きくなってし渣洗浄効果が上がる。
また、図5に示すように、スクリーン52は側面からみて全体が直板状をなすものにしたり、あるいは図6に示すように、部分円弧(湾曲)状をなすものにしてもよい。上端出口35は図6に示すように分別槽45内に突き出し状にして水域Kへの流出力を強めるようにしてもよい。このことは他の実施形態、例えば、図2あるいは図4、図5の実施形態でも同様に適用することができる。
1…処理槽 3…投入口 5,6…給水管 8…水面 10…浮遊物除去装置 17…洗浄水 18…オーバーフロー口 26…接触分離路 27…接触分離パイプ 33…接触除去ピース 34…沈砂 35…上端出口 36,40…給気管 45…分別槽 47…分別メッシュ 50…還流パイプ 52…傾斜式スクリーン 60…し渣掻き出し装置 69…レーキ。

Claims (1)

  1. 下部が窄まり状の槽体をしておりその槽内の所定水位まで洗浄水として給水可能な給水手段と槽内の洗浄水を一定レベルまで排出可能な中間排水手段および前記窄まり状下部に設けた沈澱物排出手段とを有するとともに槽上部には沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物をし渣混じりのものとして投入可能な投入口が設けられる一方水面に浮遊するものを洗浄水とともに適宜に槽外に排出可能な浮遊物排出装置を有する処理槽と、複数個の接触除去ピースを落下規制された状態で内有する縦パイプとして処理槽内に設置されるとともに給気手段からの給気による上昇作用によりパイプ下端より処理槽内の沈降物である洗浄対象物を洗浄水とともに誘引しかつ上昇させるようにする接触分離パイプと、前記所定水位を境に上下に亘るようにして処理槽内に設置される槽体でその槽背面の上部には接触分離パイプの上端出口が連通状に接続されるとともに接触分離パイプの上端出口に対面する槽前面の上部は接触除去ピースの透過を規制しつつ洗浄分離したものを洗浄水とともに槽外に流出可能な分別メッシュとされ槽前面の下部は分別メッシュからの接触除去ピースなどを下降案内する誘導板部とされている分別槽と、分別槽底部と接触分離パイプ上下高さ位置との間を連通状に接続する還流パイプとを有し、前記処理槽の上部には、投入口から投入されるし渣混じりの洗浄対象物からし渣のみを捕捉するための傾斜式スクリーンが設けられ、同スクリーンは、一定の隙間を存して左右幅方向に列状をなす多数のスクリーン片で形成されてその傾斜方向下端基部を分別槽の前記槽前面である水面下に没した状態で対応位置させる一方傾斜方向上端は処理槽の槽外である水面よりも上レベルに位置するようにして傾斜状に設置されるとともに、スクリーンには、し渣をスクリーン上端外側まで掻き出すし渣掻き出し装置が平行して設置されている分離洗浄 処理装置であって、前記し渣掻き出し装置は、前記傾斜方向の上下に回転駆動自在に設けられたスプロケット軸と、これら各スプロケット軸の両端に設けられたスプロケットと、上下のスプロケット間に掛けられた左右のチェーンと、これら左右のチェーン間に装架されたレーキ軸と、レーキ軸に添って外周向きに突設された状態で複数本配列され前記多数のスクリーン片間の隙間に臨んでし渣を上向きに掻き送るようにするレーキとを備えるもので、このし渣掻き出し装置は、上回りにおけるレーキが上向きに突出したままスクリーンの上側からし渣洗浄域内を下向きに移動して下回りに転回しまた転回後の下回りにおけるレーキが下向きに突出したまま前記隙間内を掻き送りのため移動するように傾斜式スクリーンの上側に添った状態に配置されていることを特徴とする分離洗浄処理装置。
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