JP2017052495A - パーキングブレーキレバー装置 - Google Patents

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浩三 龍瀧
Kozo RYUTAKI
浩三 龍瀧
幸亮 竹腰
Kosuke Takekoshi
幸亮 竹腰
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Abstract

【課題】パーキングブレーキの作動又は解除する為に操作されるパーキングブレーキレバー装置に関し、レバー本体に対する硬質合成樹脂製のグリップ部材の抜け止め及び回転止めを確実に行い得るパーキングブレーキレバー装置を提供する。
【解決手段】パーキングブレーキレバー装置1は、パーキングブレーキレバー5と、セクタ60を有しており、セクタ60に対してパーキングブレーキレバー5を回動させることで、パーキングブレーキの作動及び解除可能に構成される。レバー本体10は、上側係止突部15と、下側係止突部16を有しており、前記グリップ部材20は、上側固定片27と、下側固定片28を有している。レバー本体10にグリップ部材20を取り付けた場合に、作動方向側では、上側係止突部15の係止爪15Aは、上側固定片27の係止穴27Aと係合し、解除方法側では、下側係止突部16の係止爪16Aは、下側固定片28の係止穴28Aと係合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パーキングブレーキの作動又は解除する為に操作されるパーキングブレーキレバー装置に関する。
従来、パーキングブレーキレバー装置は、車両に搭載されたパーキングブレーキを操作する為に配設されており、回動可能に軸支されたレバー本体を回動操作することによって、当該パーキングブレーキの作動又はパーキングブレーキの解除を行うように構成されている。
当該パーキングブレーキレバー装置においては、レバー本体の先端部分に、円筒形状を為す操作部が形成されており、当該操作部の外周には、合成樹脂製のグリップ部材が配設されている。操作部及びグリップ部材は、パーキングブレーキの作動若しくは解除を行う際に、操作者の手によって把持される部分であるため、操作部に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めが為されていることが望ましい。
このようなパーキングブレーキレバー装置に関する発明として、例えば、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1記載のパーキングブレーキレバー装置においては、略円筒形状を為すレバー本体の先端部に対して、軟質合成樹脂によって円筒形状に形成されたグリップ部材が装着されている。特許文献1においては、グリップ部材の内周面に形成された係合凹所に対して、レバー本体の先端部に形成された係合突起を係合させることによって、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めを行っている。
特開2004−013746号公報
ここで、特許文献1においては、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めを行うために、係合凹所と係合突起の係合を行う際に、グリップ部材の弾性変形を利用している。従って、当該特許文献1では、グリップ部材は、合成樹脂の内、比較的弾性変形の容易な軟質合成樹脂によって構成されている必要が生じ、軟質合成樹脂製のグリップ部材でなければ、特許文献1に係る構成を採用することは難しかった。
この点、パーキングブレーキレバー装置においては、硬質合成樹脂製のグリップ部材をレバー本体の先端部に装着する構成が採用される場合もある。特許文献1記載の構成を、硬質合成樹脂製のグリップ部材に適用した場合、レバー本体の先端部に対するグリップ部材の取り付けに関して、装置の利用や、グリップ部材の加温等の様々な要因によって、工数の増大を招いてしまったり、グリップ部材に割れが発生してしまったりしてしまう。この為、特許文献1記載の構成を、硬質合成樹脂製のグリップ部材に適用することは困難であった。
又、特許文献1における係合凹所は、グリップ部材の内周面に形成されている為、レバー本体の先端部に対してグリップ部材を取り付けた際に、レバー本体の先端部に形成された係合突起がグリップ部材の係合凹所と係合したか否かを視認することが難しく、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めが有効に機能しているか否かを容易に判断することができない。従って、特許文献1記載の構成では、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めが有効に機能していない場合が考えられ、その場合、パーキングブレーキレバーを操作した結果、レバー本体からグリップ部材が抜けてしまったり、回転してしまったりすることが生じ得る。
本発明は、パーキングブレーキの作動又は解除する為に操作されるパーキングブレーキレバー装置に関し、レバー本体に対する硬質合成樹脂製のグリップ部材の抜け止め及び回転止めを確実に行い得るパーキングブレーキレバー装置を提供する。
本発明の一側面に係るパーキングブレーキレバー装置は、一端側に略円筒形状を為す操作部を有し、他端側に位置する回動軸を中心として回動可能に配設されたレバー本体と、硬質合成樹脂によって、前記レバー本体の操作部によって挿通される挿通孔を有する円筒形状に形成されたグリップ部材と、を有し、前記レバー本体を所定の作動方向へ回動操作することによって、パーキングブレーキを作動させるパーキングブレーキレバー装置であって、前記レバー本体は、前記操作部よりも他端側であって、前記作動方向側に形成された第1係合部と、前記操作部よりも他端側であって、前記作動方向とは逆向きの解除方向側に形成された第2係合部とを有し、前記グリップ部材は、前記挿通孔の開口縁の内、前記作動方向側となる部分から延出され、前記操作部に対して前記グリップ部材を取り付けた場合に、前記第1係合部と係合する第1被係合部と、前記挿通孔の開口縁の内、前記解除方向側となる部分から延出され、前記操作部に対して前記グリップ部材を取り付けた場合に、前記第2係合部と係合する第2被係合部とを有することを特徴とする。
当該パーキングブレーキレバー装置は、レバー本体と、硬質合成樹脂製のグリップ部材とを有しており、前記レバー本体を所定の作動方向へ回動操作することによって、パーキングブレーキを作動させるように構成されている。そして、当該パーキングブレーキレバー装置において、レバー本体は、第1係合部と、第2係合部とを有しており、前記グリップ部材は、第1被係合部と、第2被係合部とを有している。当該パーキングブレーキレバー装置によれば、レバー本体に対してグリップ部材を取り付けた場合に、作動方向側においては、第1係合部と第1被係合部との係合により、解除方法側においては、第2係合部と第2被係合部との係合によって、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めを実現することができる。グリップ部材における第1被係合部及び第2被係合部は、挿通孔の開口縁から延出形成されている為、当該パーキングブレーキレバー装置によれば、硬質合成樹脂によって構成されている場合でも、確実に第1係合部及び第2係合部に係合させることができる。又、当該パーキングブレーキレバー装置によれば、グリップ部材における第1被係合部及び第2被係合部は、挿通孔の開口縁から延出形成されている為、レバー本体の第1係合部及び第2係合部に対する係合の可否を確認することができ、もって、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めを、確実に実現することができる。
そして、本発明の他の側面に係るパーキングブレーキレバー装置は、請求項1記載のパーキングブレーキレバー装置であって、前記第1係合部は、前記レバー本体における前記作動方向側において、前記作動方向側に突出形成された係止爪を有して構成され、前記第2係合部は、前記レバー本体における前記解除方向側において、前記解除方向側に突出形成された係止爪を有して構成されており、前記第1被係合部は、前記挿通孔の開口縁の内、前記作動方向側となる部分から延出され、前記第1係合部の係止爪が入り込む係止穴を有する第1固定片によって構成され、前記第2被係合部は、前記挿通孔の開口縁の内、前記解除方向側となる部分から延出され、前記第2係合部の係止爪が入り込む係止穴を有する第2固定片によって構成されていることを特徴とする。
当該パーキングブレーキレバー装置において、前記第1係合部は、前記作動方向側に突出形成された係止爪を有して構成され、前記第2係合部は、前記解除方向側に突出形成された係止爪を有して構成されており、前記第1被係合部は、前記第1係合部の係止爪が入り込む係止穴を有する第1固定片によって構成され、前記第2被係合部は、前記第2係合部の係止爪が入り込む係止穴を有する第2固定片によって構成されている。当該パーキングブレーキレバー装置によれば、第1固定片の係止穴に対する第1係合部の係止爪の係合と、第2固定片の係止穴に対する第2係合部の係止爪の係合によって、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めを確実に実現することができる。
又、本発明の他の側面に係るパーキングブレーキレバー装置は、請求項2記載のパーキングブレーキレバー装置であって、前記レバー本体は、前記第1係合部又は前記第2係合部において、前記係止爪から他端側へ所定距離離間した位置に突出形成された位置決め突起を有し、前記位置決め突起は、前記第1固定片又は前記第2固定片の何れかの係止穴に対して前記係止爪を入り込ませた場合に、前記第1固定片又は前記第2固定片の先端側表面と当接して、前記レバー本体に対する前記グリップ部材の位置を規制することを特徴とする。
当該パーキングブレーキレバー装置において、位置決め突起は、前記第1係合部又は前記第2係合部において、前記係止爪から他端側へ所定距離離間した位置に突出形成されている為、前記第1固定片又は前記第2固定片の何れかの係止穴に対して前記係止爪を入り込ませた場合に、前記第1固定片又は前記第2固定片の先端側表面と当接して、前記レバー本体に対する前記グリップ部材の位置を規制することができる。即ち、当該パーキングブレーキレバー装置によれば、レバー本体における先端側及び他端側の何れの方向についても、レバー本体に対するグリップ部材の移動を規制することができるので、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止めを、更に確実に実現することができる。
そして、本発明の他の側面に係るパーキングブレーキレバー装置は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のパーキングブレーキレバー装置であって、前記グリップ部材は、前記挿通孔の内面から突出形成され、当該グリップ部材の長手方向に沿って伸びる複数のリブを有し、前記複数のリブは、前記挿通孔に対して前記操作部を挿通した場合に、各リブの頂点部分をもって、当該操作部の表面と接触することを特徴とする。
当該パーキングブレーキレバー装置において、グリップ部材の内面には、複数のリブが形成されており、前記複数のリブは、前記挿通孔に対して前記操作部を挿通した場合に、各リブの頂点部分をもって、当該操作部の表面と接触する。従って、当該パーキングブレーキレバー装置によれば、前記挿通孔に対して前記操作部を挿通する際に、グリップ部材に作用する摩擦力を低減することができ、レバー本体に対するグリップ部材の取付作業についての作業効率を高めることができる。
又、本発明の他の側面に係るパーキングブレーキレバー装置は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のパーキングブレーキレバー装置であって、前記グリップ部材は、前記挿通孔の内、他の部分よりも内径が小さく、前記操作部表面と密着するように形成された密着保持部を、当該グリップ部材の先端側に有することを特徴とする。
当該パーキングブレーキレバー装置においては、グリップ部材の先端側には、密着保持部が形成されている為、第1係合部と第1被係合部の係合及び、第2係合部と第2被係合部の係合と協働することによって、グリップ部材の先端側と、グリップ部材における挿通孔の開口縁側の2箇所をもって、レバー本体に対するグリップ部材の移動を規制することができ、もって、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止めを、更に確実に実現することができる。
この発明は、レバー本体と、硬質合成樹脂製のグリップ部材とを有しており、前記レバー本体を所定の作動方向へ回動操作することによって、パーキングブレーキを作動させるように構成されている。そして、レバー本体は、第1係合部と、第2係合部とを有しており、前記グリップ部材は、第1被係合部と、第2被係合部とを有している。レバー本体に対してグリップ部材を取り付けた場合に、作動方向側においては、第1係合部と第1被係合部との係合により、解除方法側においては、第2係合部と第2被係合部との係合によって、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めを実現する。
本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置の概略構成を示す側面図である。 本実施形態に係るレバー本体の概略構成を示す側面図である。 本実施形態に係るグリップ部材の概略構成を示す側面図である。 図3におけるI−I断面の構成を示す断面図である。 図3におけるII−II断面の構成を示す断面図である。 グリップ部材における挿通孔の開口縁側の構成を示す説明図である。 グリップ部材における密着保持部の構成を示す説明図である。 レバー本体における上側係止突部及び下側係止突部の拡大側面図である。 グリップ部材を取り付けた状態の上側係止突部周辺を示す拡大図である。
以下、本発明に係るパーキングブレーキレバー装置を、パーキングブレーキレバー装置1に適用した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(パーキングブレーキレバー装置1の概略構成)
図1に示すように、本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置1は、パーキングブレーキレバー5と、セクタ60とを有しており、車両に固設されたセクタ60に回動可能に配設されたパーキングブレーキレバー5を、運転者によって回動操作させることにより、ブレーキケーブルCを介して、パーキングブレーキの作動及び解除可能に構成されている。
セクタ60は、車両のフロア(図示せず)に略垂直に固定された略平板形状の部材であり、支持ピン65を介して、パーキングブレーキレバー5を、セクタ60に対して回動可能に支持している。即ち、セクタ60は、本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置1における基礎的構成として機能し、支持ピン65は、パーキングブレーキレバー5の回動に関する回動中心として機能する。
尚、以下の説明においては、車両に配設された状態のパーキングブレーキレバー装置1を基準として、各方向を定義する。即ち、セクタ60が固設された車両のフロア側を、下方向とし、その逆側を上方向とする。又、各図に示すように、当該パーキングブレーキレバー装置1が配設された車両の前後方向及び左右方向をもって、前後方向及び左右方向として定義して説明する。
(パーキングブレーキレバー5の構成)
上述したように、パーキングブレーキレバー5は、パーキングブレーキレバー装置1において、運転者によって回動操作がなされる主要な構成部材である。図1等に示すように、パーキングブレーキレバー5は、金属板材製のレバー本体10を主体として構成されており、硬質合成樹脂製のグリップ部材20と、所定の条件の下で、パーキングブレーキが作動して、車両に対して制動力を付与した状態を維持する為の作動状態維持機構30を有している。
運転者の操作によって、パーキングブレーキレバー5を上方へ引き起こす方向(以下、作動方向)へ回動した場合、パーキングブレーキレバー5は、当該作動方向への回動に伴って、基端部12に連結されているブレーキケーブルCを引っ張り、車両のパーキングブレーキを作動する。一方、運転者の操作によって、車両のフロアに近づけるように、パーキングブレーキレバー5を下方向(以下、解除方向)への回動した場合、パーキングブレーキレバー5は、当該解除方向への回動に伴って、基端部12に連結されているブレーキケーブルCの張力を緩め、車両のパーキングブレーキを解除する。このように、本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置1は、パーキングブレーキレバー5の回動操作に応じて、車両のパーキングブレーキによる制動力を付与又は解除し得る。
(レバー本体10の構成)
先ず、パーキングブレーキレバー5を構成するレバー本体10について、図面を参照しつつ説明する。上述したように、レバー本体10は、パーキングブレーキレバー5の主要部分であり、金属製の板材をプレス加工することによって形成された一対の半割体を、左右方向に重ね合わせ、支持ピン65やピン35及びピン46に対してかしめ加工を施すことで一体化して構成されている。当該レバー本体10の内部には、一対の半割体の間に、作動状態維持機構30の構成部材やセクタ60が介在している。
図1、図2等に示すように、当該レバー本体10は、操作部11と、基端部12と、上側フランジ13と、下側フランジ14と、上側係止突部15と、下側係止突部16を有している。操作部11は、パーキングブレーキレバー5における一端側(前方側の端部)において、略円筒形状に形成されており、当該パーキングブレーキレバー5を回動操作する際に運転者によって把持される。
当該操作部11には、硬質合成樹脂によって成形されたグリップ部材20が嵌着されており、当該グリップ部材20の前方側端面から、後述する作動状態維持機構30を構成するレリーズノブ40が突出して配置されている。
そして、基端部12は、パーキングブレーキレバー5における他端側(後方側の端部)を構成しており、車両のフロアに立設されたセクタ60に対して、支持ピン65を軸として回動可能に支持されている。そして、当該基端部12には、ブレーキケーブルCの一端が連結されており、当該ブレーキケーブルCの他端側は、パーキングブレーキに対して接続されている。
略円筒形状に形成された操作部11の上側部分(作動方向側)には、上側フランジ13が形成されている。当該上側フランジ13は、操作部11の長手方向に沿い、且つ、操作部11の外側方向へ突出するように形成されている。又、操作部11の下側部分(解除方向側)には、下側フランジ14が形成されている。当該下側フランジ14は、操作部11の長手方向に沿い、且つ、操作部11の外側方向へ突出するように形成されている。上側フランジ13及び下側フランジ14は、後述するグリップ部材20の係合溝23と協働することで、グリップ部材20の回転止めとして機能する。
図1に示すように、操作部11の内側面には、バネ係止爪11Aが切り起こされ、操作部11の内側方向へ突出している。当該バネ係止爪11Aは、作動状態維持機構30を構成するリターンスプリング55の端部を係止することで、円筒形状の操作部11内部における所定位置にリターンスプリング55を保持する機能を果たす。
レバー本体10の上側部分(作動方向側)において、操作部11と基端部12の間となる部分には、上側係止突部15が形成されており、上方(作動方向側)に向かって突出している。当該上側係止突部15は、係止爪15Aと、保持溝15Bと、位置決め突起15Cとを有しており、後述するグリップ部材20の上側固定片27と協働することによって、グリップ部材20の抜け止め及び回転止めとして機能する。
そして、レバー本体10の下側部分(解除方向側)において、操作部11の根元部分(即ち、操作部11と基端部12の間となる部分)には、下側係止突部16が形成されており、下方(解除方向側)に向かって突出している。当該下側係止突部16は、係止爪16Aと、保持溝16Bと、位置決め突起16Cとを有しており、後述するグリップ部材20の下側固定片28と協働することによって、グリップ部材20の抜け止め及び回転止めとして機能する。
尚、上側係止突部15及び下側係止突部16の具体的な構成については、後に図面を参照しつつ詳細に説明する。
(グリップ部材20の構成)
続いて、パーキングブレーキレバー5を構成するグリップ部材20について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1、図3等に示すように、グリップ部材20は、硬質合成樹脂により円筒形状に形成されており、レバー本体10の前方側に形成された操作部11の外周部分に配設される。
当該グリップ部材20は、パーキングブレーキレバー5の回動操作を行う際に、運転者によって把持される部材であり、硬質合成樹脂(例えば、ポリプロピレン等)によって形成されている。当該グリップ部材20は、略円筒形状に形成されており、略円筒形状の操作部11の外周部に対して取り付けられる。
図1、図3に示すように、グリップ部材20は、当該グリップ部材20の主要部を構成する把持部21と、当該把持部21の端部に形成された延出部26を有している。把持部21は、レバー本体10の操作部11に対して、グリップ部材20を取り付けた場合に、操作部11の外周部に配置され、パーキングブレーキレバー5の回動操作が行われる際に、運転者の手によって把持される。そして、延出部26は、把持部21の後端側端縁の全周から後方に向かって延出形成されており、後端側ほど内径が広くなるように形成された略円錐形状を為している。
円筒形状に形成されたグリップ部材20の内部には、挿通孔22が形成されている。当該挿通孔22は、グリップ部材20の軸方向に沿って、前後方向に貫通するように形成されており、レバー本体10の操作部11を挿入可能に構成されている。当該挿通孔22の内径は、後述する係合溝23及び密着保持部25を除き、操作部11の外形寸法(即ち、操作部表面位置S)よりやや大きく形成されている。従って、当該グリップ部材20の挿通孔22に対して、レバー本体10の操作部11を挿通させることができる。
尚、挿通孔22は、グリップ部材20を軸方向に貫通しているので、作動状態維持機構30を構成するレリーズノブ40が、グリップ部材20の前方側端部から突出するように配置される(図1等参照)。
そして、挿通孔22の内面には、係合溝23が、操作部11における上側フランジ13及び下側フランジ14に対応して、グリップ部材20の上方及び下方において、前後方向(即ち、操作部11の挿入方向)に延びる溝状に形成されている(図3〜図5参照)。グリップ部材20の挿通孔22に対して、レバー本体10の操作部11を挿入する際に、当該係合溝23には、操作部11の上下に位置する上側フランジ13及び下側フランジ14がそれぞれ嵌め入れられる。当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、グリップ部材20の挿通孔22に対して、操作部11における上側フランジ13、下側フランジ14が係合する為、レバー本体10に対するグリップ部材20の回転止めとして機能させることができる。
そして、図3、図4に示すように、図3におけるI−I断面においては、前記係合溝23の溝幅は、上側フランジ13及び下側フランジ14の厚みに対応して形成されており、上側フランジ13及び下側フランジ14に対して係合溝23の内側面が密着している。一方、図3、図5に示すように、図3におけるII−II断面においては、係合溝23の溝幅は、上側フランジ13及び下側フランジ14の厚みよりも大きく形成されている。このように構成することで、係合溝23は、操作部11の前端側と密着し、操作部11に対するグリップ部材20の抜け止めとして機能する。
図3〜図5に示すように、挿通孔22の内面には、複数のリブ24が形成されている。複数のリブ24は、挿通孔22の内面からグリップ部材20の内側に向かって突出形成され、当該グリップ部材20の長手方向に沿って伸びている。
当該複数のリブ24は、前記挿通孔22に対して前記操作部11を挿通した場合における操作部11の外表面を示す操作部表面位置Sまで突出している為、各リブ24の頂点部分をもって、当該操作部11の表面と接触する。従って、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、前記挿通孔22に対して前記操作部11を挿通する際に、グリップ部材20に作用する摩擦力を低減することができ、レバー本体10に対するグリップ部材20の取付作業についての作業効率を高めることができる。
そして、当該グリップ部材20の把持部21前端側には、密着保持部25が形成されており、当該密着保持部25は、操作部11表面と密着して、グリップ部材20を操作部11外周部分に保持している。図1、図7等に示すように、密着保持部25は、当該密着保持部25以外の部分よりも挿通孔22の内径寸法を小さくすることによって、操作部11表面に対する密着度を高め、保持力を高めている。これにより、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、レバー本体10に対するグリップ部材20の移動を規制することができ、もって、レバー本体10に対するグリップ部材20の抜け止めを、更に確実に実現することができる。
図1、図3等に示すように、グリップ部材20の後端側端縁には、上側固定片27及び下側固定片28が形成されている。上側固定片27は、本発明における第1被係合部として機能する略薄板状の端片として形成されており、挿通孔22の開口縁の内、上側部分(作動方向側)から、グリップ部材20の後方に向かって延出されている。図3、図6等に示すように、上側固定片27の中央部分には、係止穴27Aが、上側固定片27を貫通するように形成されており、レバー本体10に対してグリップ部材20を取り付けた場合に、上側係止突部15と協働することで、レバー本体10に対するグリップ部材20の抜け止め及び回転止めとして機能する。
そして、下側固定片28は、本発明における第2被係合部として機能する略薄板状の端片として形成されており、挿通孔22の開口縁の内、下側部分(解除方向側)から、グリップ部材20の後方に向かって延出されている。図3、図6等に示すように、下側固定片28の中央部分には、係止穴28Aが、下側固定片28を貫通するように形成されており、レバー本体10に対してグリップ部材20を取り付けた場合に、下側係止突部16と協働することで、レバー本体10に対するグリップ部材20の抜け止め及び回転止めとして機能する。
(作動状態維持機構30の構成)
次に、パーキングブレーキレバー5を構成する作動状態維持機構30について、図1を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、作動状態維持機構30は、パーキングブレーキレバー5の回動に伴って、パーキングブレーキが作動した状態を維持する際、又は、当該パーキングブレーキの作動状態を解除する為の機構であり、レリーズロッド31と、レリーズノブ40と、ポール45と、ラチェット50と、リターンスプリング55を有している。
レリーズロッド31は、円筒形状に形成された操作部11の内側において、操作部11の軸方向に沿ってスライド移動可能に配設された棒状部材であり、スプリング保持部32と、長穴33と、ポール連結部34を有している。
レリーズロッド31の先端から所定寸法後方側には、スプリング保持部32が形成されており、図1に示すように、リターンスプリング55の端部に当接することによって、当該リターンスプリング55をレリーズノブ40の後部に保持している。これにより、当該レリーズロッド31は、リターンスプリング55の付勢力によって、レバー本体10の前方側に付勢される。
そして、レリーズロッド31のスプリング保持部32よりも後方部分には、長穴33が形成されている。当該長穴33は、その長径がレリーズロッド31の軸方向に沿うように形成されており、レバー本体10のかしめ接合に用いられたピン35によって挿通されている。レリーズロッド31は、この長穴33とピン35の協働によって、操作部11の軸方向に沿って、前後方向にスライド移動し得る。
レリーズロッド31の後端部には、ポール連結部34が形成されており、作動状態維持機構30を構成するポール45に連結されている。これにより、パーキングブレーキレバー5の内部において、レリーズロッド31のスライド移動による変位が、ポール45に作用し、ポール45の姿勢を変化させることができる。
そして、レリーズノブ40は、レリーズロッド31の前端部に取り付けられており、合成樹脂によって、略円柱形状に形成されている。当該レリーズノブ40は、パーキングブレーキレバー5の前側端面から突出するように配設されており、レリーズノブ40の押込み操作を行うことによって、レリーズロッド31を前後方向へスライド移動させている。
図1に示すように、ポール45は、レバー本体10における基端部12内部に配設されており、ピン46を軸として揺動可能に配設されている。ピン46は、ポール45を揺動可能に軸支すると共に、一対の半割体をかしめ接合してレバー本体10を構成する役割を果たしている。上述したように、当該ポール45は、レリーズロッド31の後端部に形成されたポール連結部34と連結されているので、レリーズロッド31のスライド移動に伴って、ピン46を軸に揺動し、ラチェット50の歯部51に対して当接・離間する。
ラチェット50は、セクタ60に対して固設されており、支持ピン65を中心とする円弧形状に列設された複数の歯部51を有している。ラチェット50の歯部51には、ポール45の一端部に形成された爪がポール45の揺動に伴って噛み合うように形成されている。当該パーキングブレーキレバー装置1においては、ポール45の爪がラチェット50の歯部51に対して噛み合うことで、パーキングブレーキレバー5の回動が制限される。そして、ラチェット50の歯部51に対する噛み合いは、レリーズノブ40の押込み操作によって、レリーズロッド31が後方にスライド移動した場合に、ポール45がポール連結部34の移動に伴って揺動し解除される。
そして、リターンスプリング55は、圧縮コイルスプリングにより構成されている。当該リターンスプリング55は、レリーズロッド31のスプリング保持部32内部に保持されており、端部をレバー本体10のバネ係止爪11Aによって係止されている。これにより、当該リターンスプリング55は、パーキングブレーキレバー5の前方端部からレリーズノブ40が突出するように、レリーズロッド31及びレリーズノブ40を、パーキングブレーキレバー5の前方側に向かって付勢している。従って、リターンスプリング55の付勢力は、レリーズロッド31及びレリーズノブ40をパーキングブレーキレバー5の前方側へ付勢すると共に、ポール45の爪がラチェット50の歯部51に噛み合うように付勢している。
(パーキングブレーキの作動及び解除)
以上のように構成されたパーキングブレーキレバー装置1を用いて、パーキングブレーキを作動させる際又はパーキングブレーキの作動を解除する際の各部の動作について説明する。
先ず、パーキングブレーキを作動させ、車両に制動力を作用させる場合について説明する。この場合、運転者は、パーキングブレーキレバー装置1において、パーキングブレーキレバー5を作動方向に回動操作する。具体的には、運転者は、パーキングブレーキレバー5のグリップ部材20を把持し、上方に引き上げる。これにより、パーキングブレーキレバー5は、支持ピン65を中心として、上方(即ち、図1中、反時計回り)に向かって回動する。
パーキングブレーキレバー5の作動方向への回動に伴って、パーキングブレーキレバー5の基端部12に連結されたブレーキケーブルCが引っ張られる為、ブレーキケーブルCの他端側に連結されたパーキングブレーキが作動し、車両に対して制動力が付与される。
そして、パーキングブレーキレバー5の作動方向の回動に伴って、ポール45は、リターンスプリング55の付勢力に抗して、ピン46を中心として揺動し、ラチェット50の歯部51を順次乗り越える。その後、ポール45は、パーキングブレーキレバー5の作動方向への回動が停止された時点で、ラチェット50の歯部51と噛み合いを維持し、パーキングブレーキレバー5の解除方向への回動を規制する。パーキングブレーキレバー5の回動が規制されることにより、ブレーキケーブルCの状態も維持され、パーキングブレーキの作動状態が維持される。
続いて、作動しているパーキングブレーキを解除し、車両に作用している制動力を除去する場合について説明する。この場合、運転者は、パーキングブレーキレバー5を一度作動方向に回動操作しつつ、レリーズノブ40の押込み操作を行い、レリーズノブ40をパーキングブレーキレバー5に押し込んだ状態で解除方向に回動操作する。
パーキングブレーキレバー5を作動方向に回動操作しつつ、レリーズノブ40の押込み操作を行った場合、レリーズロッド31は、リターンスプリング55の付勢力に抗して、パーキングブレーキレバー5の後方側にスライド移動する。これにより、ポール45は、ピン46を中心として揺動し、ポール45の爪とラチェット50の歯部51との噛み合いが解除される。この状態になることで、パーキングブレーキレバー5は、解除方向への回動操作が可能な状態となる。
パーキングブレーキレバー5の解除方向への回動に伴って、パーキングブレーキレバー5の基端部12に連結されたブレーキケーブルCが緩められる為、ブレーキケーブルCの他端側に連結されたパーキングブレーキの作動が解除され、車両に対する制動力が除去される。
(上側係止突部15及び下側係止突部16の構成)
続いて、レバー本体10における上側係止突部15及び下側係止突部16の具体的構成について、図8を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、上側係止突部15は、レバー本体10の上側部分(作動方向側)において、操作部11と基端部12の間となる部分に形成されており、係止爪15Aと、保持溝15Bと、位置決め突起15Cとを有して本発明における第1係合部として機能する。
上側係止突部15における係止爪15Aは、前記レバー本体10における上側(作動方向側)に突出形成されており、レバー本体10に対してグリップ部材20を取り付けた場合に、グリップ部材20における上側固定片27の係止穴27Aと係合する(図1、図9参照)。上側係止突部15における位置決め突起15Cは、前記係止爪15Aからレバー本体10の他端側へ向かって所定距離離間した位置において、上側方向(作動方向側)に突出形成されており、係止爪15Aと位置決め突起15Cとの間は、保持溝15Bとして機能する。
図9に示すように、レバー本体10に対してグリップ部材20を取り付けた場合に、位置決め突起15Cは、本発明における第1固定片として機能する上側固定片27の先端側表面(後側端面)と当接して、前記レバー本体10に対する前記グリップ部材20の位置を規制する。即ち、保持溝15B内には、上側固定片27の一部が嵌め込まれることになり、レバー本体10の操作部11における軸方向両側へのグリップ部材20の位置を規制することができる。
そして、下側係止突部16は、レバー本体10の下側部分(解除方向側)において、操作部11の根元部分(即ち、操作部11と基端部12の間となる部分)に形成されており、係止爪16Aと、保持溝16Bと、位置決め突起16Cとを有している。下側係止突部16における係止爪16Aは、前記レバー本体10における下側(解除方向側)に突出形成されており、レバー本体10に対してグリップ部材20を取り付けた場合に、グリップ部材20における下側固定片28の係止穴28Aと係合する(図1、図9参照)。
そして、下側係止突部16における位置決め突起16Cは、前記係止爪16Aからレバー本体10の他端側へ向かって所定距離離間した位置において、下側方向(解除方向側)に突出形成されており、係止爪16Aと位置決め突起16Cとの間は、保持溝16Bとして機能する。図9に示すように、レバー本体10に対してグリップ部材20を取り付けた場合に、位置決め突起16Cは、本発明における第2固定片として機能する下側固定片28の先端側表面(後側端面)と当接して、前記レバー本体10に対する前記グリップ部材20の位置を規制する。即ち、保持溝16B内には、下側固定片28の一部が嵌め込まれることになり、レバー本体10の操作部11における軸方向両側へのグリップ部材20の位置を規制することができる。
(操作部に対するグリップ部材の取付作業)
次に、当該パーキングブレーキレバー装置1において、レバー本体10の操作部11に対して、グリップ部材20を取り付ける作業工程について説明する。レバー本体10の操作部11に対して、グリップ部材20を取り付ける場合、先ず、硬質合成樹脂によって形成されたグリップ部材20の挿通孔22に対して、レバー本体10の操作部11を挿入する。この時、操作部11の上側フランジ13及び下側フランジ14を、挿通孔22の上下に形成された係合溝23に対して嵌合させた状態で、操作部11の前端側から基端部12に向かって挿入していく。
図4、図5に示すように、グリップ部材20における挿通孔22の内面には、複数のリブ24が、円筒形状を為す操作部11の外表面(操作部表面位置S)まで突出するように形成されている。グリップ部材20は、各リブ24の頂点部分をもって、操作部11表面と接触する為、操作部11に対してグリップ部材20を取り付ける際に作用する摩擦力を低減することができ、取付作業性を向上させることができる。
こうして、レバー本体10の操作部11を、グリップ部材20の挿通孔22に対して挿入すると、グリップ部材20の延出部26が、レバー本体10における操作部11の根元側に近付いていく。この時、グリップ部材20の上側固定片27及び下側固定片28は、挿通孔22に対して操作部11を挿入していくことによって、レバー本体10の上側係止突部15及び下側係止突部16に対して近付いていく。
図9に示すように、グリップ部材20の上側固定片27及び下側固定片28は、薄板状に延出して形成されている為、硬質合成樹脂製であっても十分な弾性変形量を確保することができ、もって、上側固定片27の係止穴27Aに対して、上側係止突部15の係止爪15Aを係合させると共に、下側固定片28の係止穴28Aに対して、下側係止突部16の係止爪16Aを係合させることができる。これにより、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、係止爪と係止穴の係合によって、グリップ部材20の後端部におけるレバー本体10とグリップ部材20の抜け止め及び回転止めを実現することができる。
この時、上側係止突部15においては、保持溝15B内に上側固定片27の一部が嵌まり込み、位置決め突起15Cは、上側固定片27の先端表面に接触する。同様に、下側係止突部16では、保持溝16B内に下側固定片28の一部が嵌まり込み、位置決め突起16Cは、下側固定片28の先端表面に接触する。これにより、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、レバー本体10における操作部11の軸方向先端側へのグリップ部材20の移動と、レバー本体10における基端部12側へのグリップ部材20の移動を規制し、レバー本体10における適正な位置に、グリップ部材20の位置決めをすることができ、更に、レバー本体10に対するグリップ部材20の抜け止め及び回転止めを実現することができる。
そして、グリップ部材20の挿通孔22に対して操作部11を挿入し、上側固定片27及び下側固定片28と、上側係止突部15及び下側係止突部16を係合させると、操作部11の先端部分は、グリップ部材20の密着保持部25に到達する。図7に示すように、密着保持部25は、グリップ部材20の先端側ほど挿通孔22の内径が小さくなるように形成されている為、グリップ部材20を、操作部11に対して確実に密着保持することができる。この密着保持部25による密着保持と、上側固定片27等と上側係止突部15等との係合によって、パーキングブレーキレバー装置1は、グリップ部材20の先端側と後端側の2箇所をもって、レバー本体10に対するグリップ部材20の位置を規制することができるので、レバー本体10におけるグリップ部材20の相対的な位置精度を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置1は、パーキングブレーキレバー5を構成するレバー本体10と、硬質合成樹脂製のグリップ部材20と、を有しており、前記レバー本体10を引き起こし、所定の作動方向へ回動操作することによって、パーキングブレーキを作動させるように構成されている。
そして、当該パーキングブレーキレバー装置1において、レバー本体10は、第1係合部しての上側係止突部15と、第2係合部としての下側係止突部16を有しており、前記グリップ部材20は、第1被係合部としての上側固定片27と、第2被係合部としての下側固定片28を有している。当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、レバー本体10に対してグリップ部材20を取り付けた場合に、作動方向側においては、上側係止突部15の係止爪15Aと上側固定片27の係止穴27Aとの係合により、解除方法側においては、下側係止突部16の係止爪16Aと下側固定片28の係止穴28Aとの係合によって、レバー本体10に対するグリップ部材20の抜け止め及び回転止めを実現することができる。
グリップ部材20における上側固定片27及び下側固定片28は、挿通孔22の開口縁から薄板状に延出形成されている為、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、硬質合成樹脂によって構成されている場合でも、確実に上側係止突部15及び下側係止突部16に係合させることができる。又、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、グリップ部材20における上側固定片27及び下側固定片28は、挿通孔22の開口縁から薄板状に延出形成されている為、レバー本体10の上側係止突部15及び下側係止突部16に対する係合の可否を視認することができ、もって、レバー本体10に対するグリップ部材20の抜け止め及び回転止めを、確実に実現することができる。
上側係止突部15において、位置決め突起15Cは、前記係止爪15Aからレバー本体10の他端側へ所定距離離間した位置に突出形成され、下側係止突部16において、位置決め突起16Cは、前記係止爪16Aからレバー本体10の他端側へ所定距離離間した位置に突出形成されている為、上側固定片27及び下側固定片28において、係止穴に対して前記係止爪を入り込ませた場合に、各位置決め突起は、上側固定片27及び下側固定片28の先端側表面と当接して、前記レバー本体10に対する前記グリップ部材20の位置を規制することができる。即ち、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、レバー本体10における先端側及び他端側の何れの方向についても、レバー本体10に対するグリップ部材20の移動を規制することができるので、レバー本体10に対するグリップ部材20の抜け止めを、更に確実に実現することができる。
又、グリップ部材20の内面には、複数のリブ24が形成されており、前記複数のリブ24は、前記挿通孔22に対して前記操作部11を挿通した場合に、各リブ24の頂点部分をもって、当該操作部11の表面と接触する。従って、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、前記挿通孔22に対して前記操作部11を挿通する際に、グリップ部材20に作用する摩擦力を低減することができ、レバー本体10に対するグリップ部材20の取付作業についての作業効率を高めることができる。
更に、グリップ部材20の先端側には、密着保持部25が形成されている為、上側係止突部15と上側固定片27の係合及び、下側係止突部16と下側固定片28の係合と協働することによって、グリップ部材20の先端側と、グリップ部材20における挿通孔22の開口縁側の2箇所をもって、レバー本体10に対するグリップ部材20の移動を規制することができ、もって、レバー本グリップ部材20体に対するグリップ部材20の抜け止めを、更に確実に実現することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、本実施形態においては、レバー本体10を一対の半割体を接合する構成であったが、この態様に限定されるものではない。例えば、一枚の金属板材に対してプレス加工等を施すことによって、レバー本体を形成する構成であってもよい。又、レバー本体10の全体或いは一部を合成樹脂材料によって構成する等種々の態様が可能である。
又、本実施形態においては、レバー本体10における第1係合部及び第2係合部として、係止爪15Aを有する上側係止突部15及び係止爪16Aを有する下側係止突部16を形成し、グリップ部材20における第1被係合部及び第2被係合部として、係止穴27Aを有する上側固定片27及び係止穴28Aを有する下側固定片28を形成していたが、この態様に限定されるものではない。例えば、レバー本体10に対して係止穴を形成し、グリップ部材20における上側固定片27及び下側固定片28に、それぞれ係止爪を形成した構成とすることも可能である。
又、上述した実施形態においては、上側係止突部15及び下側係止突部16の何れについても、係止爪及び位置決め突起を形成していたが、上側係止突部15又は下側係止突部16の何れかに、位置決め突起を形成した構成とすることも可能である。
1 パーキングブレーキレバー装置
5 パーキングブレーキレバー
10 レバー本体
11 操作部
12 基端部
15 上側係止突部
15A 係止爪
15C 位置決め突起
16 下側係止突部
16A 係止爪
16C 位置決め突起
20 グリップ部材
22 挿通孔
24 リブ
25 密着保持部
27 上側固定片
27A 係止穴
28 下側固定片
28A 係止穴
31 レリーズロッド
40 レリーズノブ
45 ポール
50 ラチェット
55 リターンスプリング
60 セクタ
65 支持ピン
C ブレーキケーブル

Claims (5)

  1. 一端側に略円筒形状を為す操作部を有し、他端側に位置する回動軸を中心として回動可能に配設されたレバー本体と、
    硬質合成樹脂によって、前記レバー本体の操作部によって挿通される挿通孔を有する円筒形状に形成されたグリップ部材と、を有し、
    前記レバー本体を所定の作動方向へ回動操作することによって、パーキングブレーキを作動させるパーキングブレーキレバー装置であって、
    前記レバー本体は、
    前記操作部よりも他端側であって、前記作動方向側に形成された第1係合部と、
    前記操作部よりも他端側であって、前記作動方向とは逆向きの解除方向側に形成された第2係合部とを有し、
    前記グリップ部材は、
    前記挿通孔の開口縁の内、前記作動方向側となる部分から延出され、前記操作部に対して前記グリップ部材を取り付けた場合に、前記第1係合部と係合する第1被係合部と、
    前記挿通孔の開口縁の内、前記解除方向側となる部分から延出され、前記操作部に対して前記グリップ部材を取り付けた場合に、前記第2係合部と係合する第2被係合部とを有する
    ことを特徴とするパーキングブレーキレバー装置。
  2. 前記第1係合部は、前記レバー本体における前記作動方向側において、前記作動方向側に突出形成された係止爪を有して構成され、
    前記第2係合部は、前記レバー本体における前記解除方向側において、前記解除方向側に突出形成された係止爪を有して構成されており、
    前記第1被係合部は、
    前記挿通孔の開口縁の内、前記作動方向側となる部分から延出され、前記第1係合部の係止爪が入り込む係止穴を有する第1固定片によって構成され、
    前記第2被係合部は、
    前記挿通孔の開口縁の内、前記解除方向側となる部分から延出され、前記第2係合部の係止爪が入り込む係止穴を有する第2固定片によって構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のパーキングブレーキレバー装置。
  3. 前記レバー本体は、
    前記第1係合部又は前記第2係合部において、前記係止爪から他端側へ所定距離離間した位置に突出形成された位置決め突起を有し、
    前記位置決め突起は、
    前記第1固定片又は前記第2固定片の何れかの係止穴に対して前記係止爪を入り込ませた場合に、前記第1固定片又は前記第2固定片の先端側表面と当接して、前記レバー本体に対する前記グリップ部材の位置を規制する
    ことを特徴とする請求項2記載のパーキングブレーキレバー装置。
  4. 前記グリップ部材は、
    前記挿通孔の内面から突出形成され、当該グリップ部材の長手方向に沿って伸びる複数のリブを有し、
    前記複数のリブは、
    前記挿通孔に対して前記操作部を挿通した場合に、各リブの頂点部分をもって、当該操作部の表面と接触する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のパーキングブレーキレバー装置。
  5. 前記グリップ部材は、
    前記挿通孔の内、他の部分よりも内径が小さく、前記操作部表面と密着するように形成された密着保持部を、当該グリップ部材の先端側に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のパーキングブレーキレバー装置。
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