JP6063421B2 - パーキングブレーキレバー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パーキングブレーキの作動又は解除する為に操作されるパーキングブレーキレバー装置に関する。
従来、パーキングブレーキレバー装置は、車両に搭載されたパーキングブレーキを操作する為に配設されており、回動可能に軸支されたレバー本体を回動操作することによって、当該パーキングブレーキの作動又はパーキングブレーキの解除を行うように構成されている。
当該パーキングブレーキレバー装置においては、レバー本体の先端部分に、円筒形状を為す操作部が形成されており、当該操作部の外周には、合成樹脂製のグリップ部材が配設されている。操作部及びグリップ部材は、パーキングブレーキの作動若しくは解除を行う際に、操作者の手によって把持される部分であるため、操作部に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めが為されていることが望ましい。
このようなパーキングブレーキレバー装置に関する発明として、例えば、特許文献1記載の発明が知られている。特許文献1記載のパーキングブレーキレバー装置においては、略円筒形状を為すレバー本体の先端部に対して、合成樹脂によって円筒形状に形成されたグリップ部材が装着されている。特許文献1においては、グリップ部材の内周面に形成された係合凹所に対して、レバー本体の先端部に形成された係合突起を係合させることによって、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めを行っている。
特開2004−013746号公報
ここで、特許文献1においては、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めを行うために、係合凹所と係合突起の係合を行う際に、グリップ部材の弾性変形を利用している。従って、当該特許文献1では、グリップ部材は、合成樹脂の内、比較的弾性変形の容易な軟質合成樹脂によって構成されている必要が生じ、軟質合成樹脂製のグリップ部材でなければ、特許文献1に係る構成を採用することは難しかった。
この点、パーキングブレーキレバー装置においては、硬質合成樹脂製のグリップ部材をレバー本体の先端部に装着する構成が採用される場合もある。一般に、硬質合成樹脂製のグリップ部材をレバー本体の先端部分に装着する場合には、先ず、当該グリップ部材を湯に浸して加温して軟化させる。その後、組付け用の専用装置を用いて、軟化したグリップ部材をレバー本体の先端部に対して圧入する。その後、圧入によって、レバー本体の先端部の外周に配置されたグリップ部材は、時間の経過に伴い収縮し、レバー本体の先端部に対する抜けや回転が生じることのないように組みつけられる。
硬質合成樹脂製のグリップ部材を採用した場合、レバー本体の先端部に対する取り付けに関して、装置の利用や、グリップ部材の加温等の様々な要因によって、工数の増大を招いてしまう。又、温度変化に伴うグリップ部材の膨張、収縮を利用する為、収縮した結果、グリップ部材の内径寸法がレバー本体の先端部外形よりも大きければ、グリップ部材がレバー本体に対して抜けやすく、且つ回転しやすい状態となってしまうし、レバー本体の先端部外形よりも小さければ、収縮に伴いグリップ部材に割れが生じる虞がある。このため、硬質合成樹脂製のグリップ部材を用いる場合、当該グリップ部材の内径寸法を高い精度で形成しなければならない。
本発明は、パーキングブレーキの作動又は解除する為に操作されるパーキングブレーキレバー装置に関し、軟質合成樹脂、硬質合成樹脂の何れで形成されたグリップ部材であっても、レバー本体に対して抜け止め、回転止めを行い得るパーキングブレーキレバー装置を提供する。
本発明の一側面に係るパーキングブレーキレバー装置は、一端側に略円筒形状を為す操作部を有し、他端側に位置する回動軸を中心として回動可能に配設されたレバー本体と、合成樹脂によって、前記レバー本体の操作部によって挿通される挿通孔を有する円筒形状に形成されたグリップ部材と、を有し、前記レバー本体を所定の作動方向へ回動操作することによって、パーキングブレーキを作動させるパーキングブレーキレバー装置であって、前記レバー本体は、前記操作部よりも他端側であって、前記作動方向とは逆向きの解除方向側に突出形成された係止突起を有し、前記グリップ部材は、前記挿通孔に対して前記操作部を挿通した場合に、前記操作部の外周側に配置される把持部と、前記把持部の端縁の全周から、前記レバー本体の他端側に向かって延出された延出部と、を有し、前記操作部に対して前記グリップ部材を取り付けた場合に、前記係止突起に対応する位置において前記延出部を貫通し、前記係止突起によって係止される係止穴と、前記把持部における挿通孔の内、他の部分よりも内径が小さく、前記操作部表面と密着するように形成された密着保持部と、を有することを特徴とする。
そして、本発明の他の側面に係るパーキングブレーキレバー装置は、請求項1記載のパーキングブレーキレバー装置であって、前記グリップ部材は、硬質合成樹脂によって形成されており、前記延出部は、前記レバー本体の他端側ほど、内径が大きく拡がるように延出され、前記作動方向側において、前記延出部の内面と前記レバー本体表面との間に、空隙が形成されていることを特徴とする。
又、本発明の他の側面に係るパーキングブレーキレバー装置は、請求項2記載のパーキングブレーキレバー装置であって、前記レバー本体は、前記操作部の一部を構成する半円筒形状の半円筒部と、当該半円筒部における端縁からそれぞれ外方に向けて突出形成されたフランジ部とをそれぞれ有する一対の半割体を、前記各フランジ部を密着するように重ね合わせて円筒形状とすることで構成されており、前記グリップ部材は、前記挿入孔の内壁面において、前記操作部の挿入方向に沿って延びる溝状に形成され、重ね合わされたフランジ部が嵌め込まれる係合溝を有しており、前記密着保持部における前記係合溝の内側寸法は、前記把持部の他の部分における前記係合溝の内側寸法よりも小さいことを特徴とする。
当該パーキングブレーキレバー装置は、レバー本体と、グリップ部材と、を有しており、前記レバー本体を所定の作動方向へ回動操作することによって、パーキングブレーキを作動させるように構成されている。レバー本体には、係止突起が、操作部よりも他端側であって解除方向側に突出形成されており、合成樹脂製のグリップ部材における延出部には、係止穴が形成されている。当該パーキングブレーキレバー装置によれば、レバー本体に対してグリップ部材を取り付けた場合に、グリップ部材の係止穴をレバー本体の係止突起によって係止することができる為、グリップ部材の他端側において、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止め及び回転止めを実現し得る。又、グリップ部材の挿通孔においては、把持部にあたる部分に密着保持部が形成されており、当該レバー本体の操作部表面に対して密着する。当該パーキングブレーキレバー装置によれば、レバー本体の先端側においても、密着保持部によって、レバー本体に対するグリップ部材の抜け止めとして機能させることができると共に、及びレバー本体に対するグリップ部材のガタツキを抑制し得る。当該パーキングブレーキレバー装置によれば、係止突起、係止穴及び密着保持部を形成することによって、合成樹脂製のグリップ部材を、レバー本体の操作部に取り付けた場合であっても、グリップ部材の両端側において、レバー本体に対する抜け止め及び回転止めを実現し得る。
当該パーキングブレーキレバー装置において、硬質合成樹脂によって形成されたグリップ部材の延出部は、レバー本体の他端側ほど、内径が大きく拡がるように延出され、作動方向側において、前記延出部の内面と前記レバー本体表面との間に、空隙が形成されている。これにより、作動方向側に位置する空隙を利用して、グリップ部材の延出部を、レバー本体に対して相対的に解除方向側へ変位させることができ、この変位を利用することで、グリップ部材の係止穴に対してレバー本体の係止突起を挿通させることができる。即ち、当該パーキングブレーキレバー装置によれば、硬質合成樹脂によって形成されたグリップ部材であっても、レバー本体の一端側に形成された操作部に取り付けることができ、グリップ部材の抜け止め及び回転止めを行い得る。
当該パーキングブレーキレバー装置において、レバー本体は、一対の半割体を重ね合わせることによって構成されており、各半割体は、半円筒部とフランジ部とを有している。そして、グリップ部材の挿入孔の内壁面には、係合溝が形成されており、当該係合溝には、レバー本体にグリップ部材を取り付けた場合に、重ねあわされたフランジ部が嵌め込まれる。従って、当該パーキングブレーキレバー装置によれば、フランジ部と係合溝の嵌合により、レバー本体に対するグリップ部材の回転止めを実現し得る。
そして、当該パーキングブレーキレバー装置において、前記密着保持部における前記係合溝の内側寸法は、前記把持部の他の部分における前記係合溝の内側寸法よりも小さく形成されており、当該係合溝の内壁面によって、フランジ部を強く密着保持している。ここで、グリップ部材の挿入孔に対してレバー本体の操作部を圧入する場合に作用する抵抗は、グリップ部材の挿入孔と、レバー本体との間に生じる摩擦力に起因する。この為、当該パーキングブレーキレバー装置によれば、密着保持部を形成した場合であっても、圧入に際して増大する抵抗を、密着保持部の係合溝との間の摩擦に係るものとすることができ、圧入荷重の増大を緩和することができる。即ち、当該パーキングブレーキレバー装置によれば、グリップ部材に密着保持部が形成された場合であっても、レバー本体に対するグリップ部材の取付作業に関して、作業者の負担を増大させることはなく、工数の低減に貢献し得る。
本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置の概略構成を示す側断面図である。 本実施形態に係るパーキングブレーキレバーの側面図である。 本実施形態に係るパーキングブレーキレバーの外観斜視図である。 本実施形態に係るレバー本体を示す外観斜視図である。 本実施形態に係るレバー本体を示す分解斜視図である。 本実施形態に係るグリップ部材の構成を示す斜視図である。 本実施形態に係るグリップ部材の側断面図である。 本実施形態に係るパーキングブレーキレバーの操作部近傍を示す拡大図である。 図2におけるI−I断面の構成を示す断面図である。 図2におけるII−II断面の構成を示す断面図である。
以下、本発明に係るパーキングブレーキレバー装置を、パーキングブレーキレバー装置1に適用した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(パーキングブレーキレバー装置1の概略構成)
図1に示すように、本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置1は、パーキングブレーキレバー10と、セクタ80とを有しており、車両に固設されたセクタ80に回動可能に配設されたパーキングブレーキレバー10を、運転者によって回動操作させることにより、ブレーキケーブル(図示せず)を介して、パーキングブレーキの作動及び解除可能に構成されている。
セクタ80は、車両のフロア(図示せず)に略垂直に固定された略平板形状の部材であり、支持ピン85を介して、パーキングブレーキレバー10を、セクタ80に対して回動可能に支持している。即ち、セクタ80は、本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置1における基礎的構成として機能し、支持ピン85は、パーキングブレーキレバー10の回動に関する回動中心として機能する。
尚、以下の説明においては、車両に配設された状態のパーキングブレーキレバー装置1を基準として、各方向を定義する。即ち、セクタ80が固設された車両のフロア側を、下方向とし、その逆側を上方向とする。又、各図に示すように、当該パーキングブレーキレバー装置1が配設された車両の前後方向及び左右方向をもって、前後方向及び左右方向として定義して説明する。
(パーキングブレーキレバー10の構成)
上述したように、パーキングブレーキレバー10は、パーキングブレーキレバー装置1において、運転者によって回動操作がなされる主要な構成部材であり、操作部11と、基端部12を有している。操作部11は、パーキングブレーキレバー10における一端側(前方側の端部)において、略円筒形状に形成されており、当該パーキングブレーキレバー10を回動操作する際に運転者によって把持される。
当該操作部11には、硬質合成樹脂によって成形されたグリップ部材40が嵌着されており、当該グリップ部材40の前方側端面から、後述する作動状態維持機構50を構成するレリーズノブ60が突出して配置されている。
そして、基端部12は、パーキングブレーキレバー10における他端側(後方側の端部)を構成しており、車両のフロアに立設されたセクタ80に対して、支持ピン85を軸として回動可能に支持されている。そして、当該基端部12には、ブレーキケーブル(図示せず)の一端が、連結ピンを介して連結されており、当該ブレーキテーブルの他端側は、パーキングブレーキに対して接続されている。
運転者の操作によって、パーキングブレーキレバー10を上方へ引き起こす方向(以下、作動方向)へ回動した場合、パーキングブレーキレバー10は、当該作動方向への回動に伴って、基端部12に連結されているブレーキケーブルを引っ張り、車両のパーキングブレーキを作動する。一方、運転者の操作によって、車両のフロアに近づけるように、パーキングブレーキレバー10を下方向(以下、解除方向)への回動した場合、パーキングブレーキレバー10は、当該解除方向への回動に伴って、基端部12に連結されているブレーキケーブルの張力を緩め、車両のパーキングブレーキを解除する。このように、本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置1は、パーキングブレーキレバー10の回動操作に応じて、車両のパーキングブレーキによる制動力を付与又は解除し得る。
図1、図2等に示すように、パーキングブレーキレバー10は、金属板材製のレバー本体15を主体として構成されており、硬質合成樹脂製のグリップ部材40と、所定の条件の下で、パーキングブレーキが作動し、車両に対して制動力を付与した状態を維持する為の作動状態維持機構50を有している。
(レバー本体15の構成)
先ず、パーキングブレーキレバー10を構成するレバー本体15について、図面を参照しつつ説明する。上述したように、レバー本体15は、パーキングブレーキレバー10の主要部分であり、第1半割体20と、第2半割体30とによって構成されている。図4、図5に示すように、第1半割体20は、レバー本体15の左右方向中央部分において、当該レバー本体15を左右方向に分割したものの内、右側部分を構成する。一方、第2半割体30は、レバー本体15を左右方向に分割したものの内、左側部分を構成する。
当該レバー本体15は、第1半割体20及び第2半割体30を左右方向に重ね合わせた状態で、支持ピン85やピン57及びピン66に対してかしめ加工を施すことによって、第1半割体20及び第2半割体30を一体化して構成されており、第1半割体20及び第2半割体30の間に、作動状態維持機構50の構成部材やセクタ80を介在させている。
図4、図5に示すように、第1半割体20は、レバー本体15の右側部分を構成する部材であり、金属製の板材をプレス加工することによって形成され、半円筒部21と、基端構成部25を有している。半円筒部21は、上記プレス加工により、第1半割体20の前方側部分を、略半円筒形状にすることによって形成されており、当該レバー本体15の操作部11における右側部分を構成する。そして、基端構成部25は、第1半割体20の後方側部分に形成されており、当該レバー本体15の基端部12における右側部分を構成する。
半円筒部21の上下方向両側部分には、フランジ22が、半円筒部21の長手方向に沿い、且つ、半円筒部21の外側方向へ突出するように夫々形成されている。当該フランジ22は、複数の切欠部22Aによって、半円筒部21の長手方向において複数に分割されており、後述するグリップ部材40の係合溝43と協働することで、グリップ部材40の回転止めとして機能する。
図1、図5に示すように、半円筒部21の内側面には、係止爪23が切り起こされている。係止爪23は、半円筒部21の内側方向へ突出しており、作動状態維持機構50を構成するリターンスプリング75の端部を係止することで、円筒形状の操作部11内部における所定位置に保持する機能を果たす。
そして、第1半割体20には、係止突起24が形成されている。当該係止突起24は、第1半割体20の下側端縁において、半円筒部21の根元部分(半円筒部21と基端構成部25との間)に形成されており、下方(即ち、解除方向側)に向かって突出している(図1〜図5参照)。そして、係止突起24は、後述するグリップ部材40の係止穴46と協働することによって、グリップ部材40の抜け止め及び回転止めとして機能する。
続いて、レバー本体15を構成する第2半割体30について、図面を参照しつつ説明する。第2半割体30は、レバー本体15の左側部分を構成する部材であり、金属製の板材をプレス加工することによって形成され、半円筒部31と、基端構成部35を有している(図4、図5参照)。
半円筒部31は、上記プレス加工により、第2半割体30の前方側部分を、略半円筒形状にすることによって形成されており、当該レバー本体15の操作部11における左側部分を構成する。図4に示すように、第1半割体20の半円筒部21に対して、第2半割体30の半円筒部31を重ね合わせることによって、略円筒形状を為すレバー本体15の操作部11が構成される。
そして、基端構成部35は、第2半割体30の後方側部分に形成されており、当該レバー本体15の基端部12における左側部分を構成する。第1半割体20と第2半割体30を接合した場合に、基端構成部25と基端構成部35は、一定の間隔を隔てた状態で対向し、図1、図3に示すように、作動状態維持機構50の構成部材やセクタ80を配置可能な空間を形成する。
第2半割体30における半円筒部31の上下方向両側部分には、フランジ32が、半円筒部31の長手方向に沿い、且つ、半円筒部31の外側方向へ突出するように夫々形成されている。当該フランジ32は、複数の切欠部32Aによって、半円筒部31の長手方向において複数に分割されており、後述するグリップ部材40の係合溝43と協働することで、グリップ部材40の回転止めとして機能する。
第1半割体20と第2半割体30を重ね合わせた場合、第2半割体30のフランジ32は、第1半割体20のフランジ22に対して密着して重ね合わせられる。即ち、図4に示すように、フランジ22及びフランジ32は、何れも、円筒形状の操作部11の上下に所定寸法だけ突出する。
第2半割体30には、第1半割体20と同様に、係止突起34が形成されている。当該係止突起34は、第2半割体30の下側端縁において、半円筒部31の根元部分(半円筒部31と基端構成部35との間)に形成されており、下方(即ち、解除方向側)に向かって突出している(図1〜図5参照)。
第1半割体20と第2半割体30を重ね合わせた場合、第2半割体30の係止突起34は、第1半割体20の係止突起24に対して密着して重ね合わせられる。即ち、図4に示すように、係止突起34は、第1半割体20の係止突起24と一体化して、後述するグリップ部材40の係止穴46と協働することによって、グリップ部材40の抜け止め及び回転止めとして機能する。
(グリップ部材40の構成)
続いて、パーキングブレーキレバー10を構成するグリップ部材40について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図3に示すように、グリップ部材40は、硬質合成樹脂により円筒形状に形成されており、レバー本体15の前方側端部に形成された操作部11の外周部分に配設される。
当該グリップ部材40は、パーキングブレーキレバー10の回動操作を行う際に、運転者によって把持される部材であり、硬質合成樹脂(例えば、ポリプロピレン等)によって形成されている。当該グリップ部材40は、略円筒形状に形成されており、半円筒部21と半円筒部31によって構成される略円筒形状の操作部11の外周部に対して取り付けられる。
尚、本実施形態において、グリップ部材40は、硬質合成樹脂によって形成されているが、合成樹脂によって形成されていればよい。即ち、グリップ部材40は、軟質合成樹脂(例えば、ポリ塩化ビニル等)によって形成することも可能である。
図6、図7に示すように、グリップ部材40は、当該グリップ部材40の主要部を構成する把持部41と、当該把持部41の端部に形成された延出部45を有している。把持部41は、レバー本体15の操作部11に対して、グリップ部材40を取り付けた場合に、操作部11の外周部に配置され、パーキングブレーキレバー10の回動操作が行われる際に、運転者の手によって把持される。
そして、延出部45は、把持部41の後端側端縁の全周から後方に向かって延出形成されており、後端側ほど内径が広くなるように形成された略円錐形状を為している。当該延出部45は、操作部11に対してグリップ部材40を取り付けた場合に、操作部11の根元部分(即ち、操作部11と基端部12の間)を覆うように配設され、レバー本体15における操作部11の根元部分を覆うことにより、パーキングブレーキレバー装置1の美観を高めている。
円筒形状に形成されたグリップ部材40の内部には、挿入孔42が形成されている。当該挿入孔42は、グリップ部材40の軸方向に沿って、前後方向に貫通するように形成されており、レバー本体15の操作部11を挿入可能に構成されている。当該挿入孔42の内径は、後述する密着保持部44を除き、半円筒部21及び半円筒部31によって構成される操作部11の外形寸法に応じて形成されている。従って、当該グリップ部材40の挿入孔42に対して、レバー本体15の操作部11を挿通させることができる。
尚、挿入孔42は、グリップ部材40を軸方向に貫通しているので、作動状態維持機構50を構成するレリーズノブ60が、グリップ部材40の前方側端部から突出するように配置される(図1等参照)。
そして、挿入孔42の内面には、係合溝43が、第1半割体20におけるフランジ22及び第2半割体30におけるフランジ32に対応して、グリップ部材40の上方及び下方において、前後方向(即ち、操作部11の挿入口方向)に延びる溝状に形成されている。グリップ部材40の挿入孔42に対して、レバー本体15の操作部11を挿入する際に、当該係合溝43には、操作部11の上下に位置するフランジ22及びフランジ32がそれぞれ嵌め入れられる。当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、グリップ部材40の挿入孔42に対して、操作部11におけるフランジ22、フランジ32が係合する為、レバー本体15に対するグリップ部材40の回転止めを防止することができる。
当該グリップ部材40の把持部41には、密着保持部44が形成されており、円筒形状に構成された操作部11(相互に重ね合わせた状態の第1半割体20の半円筒部21及び第2半割体30の半円筒部31)表面と密着して、グリップ部材40を操作部11外周部分に保持している。図1、図6等に示すように、密着保持部44は、グリップ部材40の前端側に形成されており、当該密着保持部44以外の部分よりも挿入孔42の内径寸法を小さくすることによって、操作部11表面に対する密着度を高め、保持力を高めている。
具体的には、図2、図9に示すように、前記密着保持部44にあたるI−I断面においては、前記係合溝43の係合溝幅WAは、重ね合わせられたフランジ22及びフランジ32の厚みに対応して形成されており、フランジ22及びフランジ32に対して、係合溝43の内側面が密着している。一方、図2、図10に示すように、密着保持部44以外の他の部分にあたるII−II断面においては、係合溝43の係合溝幅WBは、重ね合わせられたフランジ22及びフランジ32の厚みよりも大きく形成されている。このように構成することで、密着保持部44は、操作部11の前端側と密着し、操作部11に対するグリップ部材40の抜け止めとして機能する。
尚、図2、図9、図10に示すように、当該グリップ部材40においては、挿入孔42の内径寸法(係合溝43部分を除く)は、円筒形状に形成された操作部11の主要部(即ち、フランジ22、フランジ32部分を除く)の外径寸法と略同様に形成されている。
そして、延出部45の下側部分には、係止穴46が、当該延出部45を貫通するように形成されている(図6、図7等参照)。当該係止穴46は、前記操作部11に対して前記グリップ部材40を取り付けた場合に、操作部11の根元部分の下側に位置し、レバー本体15に形成された係止突起24及び係止突起34によって挿通される(図1、図8参照)。従って、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、グリップ部材40の係止穴46がレバー本体15の係止突起24及び係止突起34によって係止され、操作部11に対するグリップ部材40の抜け止め及び回転止めとして機能する。
(作動状態維持機構50の構成)
次に、パーキングブレーキレバー10を構成する作動状態維持機構50について、図面を参照しつつ詳細に説明する。上述したように、作動状態維持機構50は、パーキングブレーキレバー10の回動に伴って、パーキングブレーキが作動した状態を維持する際、又は、当該パーキングブレーキの作動状態を解除する為の機構であり、レリーズロッド51と、レリーズノブ60と、ポール65と、ラチェット70と、リターンスプリング75を有している。
レリーズロッド51は、円筒形状に形成された操作部11の内側において、操作部11の軸方向に沿ってスライド移動可能に配設された棒状部材であり、取付突部52と、スプリング保持部53と、長穴54と、ポール連結部56を有している。取付突部52は、レリーズロッド51の一端側に形成されており、操作部11の前端側に配置される。当該取付突部52は、レリーズロッド51の前端部を、スライド方向と直交する右方向へ折曲することによって形成されており、レリーズノブ60の取付穴と嵌合することで、当該レリーズノブ60をレリーズロッド51の前端部に保持している。
取付突部52の後方側には、スプリング保持部53が形成されており、図1、図7に示すように、リターンスプリング75の後端部に当接することによって、当該リターンスプリング75をレリーズノブ60の後部に保持している。
そして、レリーズロッド51のスプリング保持部53よりも後方部分には、長穴54が形成されている。当該長穴54は、その長径がレリーズロッド51の軸方向に沿うように形成されており、第1半割体20と第2半割体30をかしめ接合するピン57によって挿通されている。レリーズロッド51は、この長穴54とピン57の協働によって、操作部11の軸方向に沿って、前後方向にスライド移動し得る。
レリーズロッド51の後端部には、ポール連結部56が形成されており、作動状態維持機構50を構成するポール65に連結されている。これにより、パーキングブレーキレバー10の内部において、レリーズロッド51のスライド移動による変位が、ポール65に作用し、ポール65の姿勢を変化させることができる。
そして、レリーズノブ60は、レリーズロッド51の取付突部52によって、レリーズロッド51の前端部に取り付けられており、合成樹脂によって、傾斜端面61と、中空部62を有するように形成されている。当該レリーズノブ60は、パーキングブレーキレバー10の前側端面から突出するように配設されており、レリーズノブ60の押込み操作を行うことによって、レリーズロッド51をスライド移動させている。
レリーズノブ60の前側端面には、傾斜端面61が形成されており、下方側ほど、前方となるように傾斜している。当該傾斜端面61は、このように傾斜させることによって、レリーズノブ60の押込み操作に係る操作性を高めると共に、パーキングブレーキレバー装置1の美観を高めている。中空部62は、レリーズノブ60の内部において、所定形状に形成された空隙部分であり、合成樹脂によってレリーズノブ60を成形する際のひけやボイドの発生を抑制している。
図1に示すように、ポール65は、レバー本体15における基端部12内部に配設されており、ピン66を軸として揺動可能に配設されている。ピン66は、ポール65を揺動可能に軸支すると共に、第1半割体20の基端構成部25と第2半割体30の基端構成部35をかしめ接合している。上述したように、当該ポール65は、レリーズロッド51の後端部に形成されたポール連結部56と連結されているので、レリーズロッド51のスライド移動に伴って、ピン66を軸に揺動し、ラチェット70の歯部71に対して当接・離間する。
ラチェット70は、セクタ80に対して固設されており、支持ピン85を中心とする円弧形状に列設された複数の歯部71を有している。ラチェット70の歯部71には、ポール65の一端部に形成された爪がポール65の揺動に伴って噛み合うように形成されている。当該パーキングブレーキレバー装置1においては、ポール65の爪がラチェット70の歯部71に対して噛み合うことで、パーキングブレーキレバー10の回動が制限される。そして、ラチェット70の歯部71に対する噛み合いは、レリーズノブ60の押込み操作によって、レリーズロッド51が後方にスライド移動した場合に、ポール65がポール連結部56の移動に伴って揺動し解除される。
そして、リターンスプリング75は、圧縮コイルスプリングにより構成されており、レバー本体15の係止爪23とレリーズノブ60との間に配置されている。当該リターンスプリング75は、パーキングブレーキレバー10の前方端部からレリーズノブ60が突出するように、レリーズロッド51及びレリーズノブ60を、パーキングブレーキレバー10の前方側に向かって付勢している。従って、リターンスプリング75の付勢力は、レリーズロッド51及びレリーズノブ60をパーキングブレーキレバー10の前方側へ付勢すると共に、ポール65の爪がラチェット70の歯部71に噛み合うように付勢している。
(パーキングブレーキの作動及び解除)
以上のように構成されたパーキングブレーキレバー装置1を用いて、パーキングブレーキを作動させる際又はパーキングブレーキの作動を解除する際の各部の動作について説明する。
先ず、パーキングブレーキを作動させ、車両に制動力を作用させる場合について説明する。この場合、運転者は、パーキングブレーキレバー装置1において、パーキングブレーキレバー10を作動方向に回動操作する。具体的には、運転者は、パーキングブレーキレバー10のグリップ部材40を把持し、上方に引き上げる。これにより、パーキングブレーキレバー10は、支持ピン85を中心として、上方(即ち、図1中、反時計回り)に向かって回動する。
パーキングブレーキレバー10の作動方向への回動に伴って、パーキングブレーキレバー10の基端部12に連結されたブレーキケーブルが引っ張られる為、ブレーキケーブルの他端側に連結されたパーキングブレーキが作動し、車両に対して制動力が付与される。
そして、パーキングブレーキレバー10の作動方向の回動に伴って、ポール65は、リターンスプリング75の付勢力に抗して、ピン66を中心として揺動し、ラチェット70の歯部71を順次乗り越える。その後、ポール65は、パーキングブレーキレバー10の作動方向への回動が停止された時点で、ラチェット70の歯部71と噛み合いを維持し、パーキングブレーキレバー10の解除方向への回動を規制する。パーキングブレーキレバー10の回動が規制されることにより、ブレーキケーブルの状態も維持され、パーキングブレーキの作動状態が維持される。
続いて、作動しているパーキングブレーキを解除し、車両に作用している制動力を除去する場合について説明する。この場合、運転者は、パーキングブレーキレバー10を一度作動方向に回動操作しつつ、レリーズノブ60の押込み操作を行い、レリーズノブ60をパーキングブレーキレバー10に押し込んだ状態で解除方向に回動操作する。
パーキングブレーキレバー10を作動方向に回動操作しつつ、レリーズノブ60の押込み操作を行った場合、レリーズロッド51は、リターンスプリング75の付勢力に抗して、パーキングブレーキレバー10の後方側にスライド移動する。これにより、ポール65は、ピン66を中心として揺動し、ポール65の爪とラチェット70の歯部71との噛み合いが解除される。この状態になることで、パーキングブレーキレバー10は、解除方向への回動操作が可能な状態となる。
パーキングブレーキレバー10の解除方向への回動に伴って、パーキングブレーキレバー10の基端部12に連結されたブレーキケーブルが緩められる為、ブレーキケーブルの他端側に連結されたパーキングブレーキの作動が解除され、車両に対する制動力が除去される。
(操作部に対するグリップ部材の取付作業)
次に、当該パーキングブレーキレバー装置1において、レバー本体15の操作部11に対して、グリップ部材40を取り付ける作業工程について説明する。尚、以下の説明においては、レバー本体15は、半円筒部21のフランジ22と、半円筒部31のフランジ32を重ね合わせるようにして、第1半割体20と、第2半割体30をピン57、ピン66及び支持ピン85に対してかしめ加工を施して接合することで構成される。この時、第1半割体20の係止突起24と、第2半割体30の係止突起34も、重ね合わされた状態で略一体化される。そして、作動状態維持機構50の各構成部材(例えば、レリーズロッド51や、レリーズノブ60等)は、第1半割体20と、第2半割体30との間において、夫々所定の位置に配置された状態で、第1半割体20と第2半割体30を接合することによって、レバー本体15の内部に配設される。
レバー本体15の操作部11に対して、グリップ部材40を取り付ける場合、先ず、硬質合成樹脂によって形成されたグリップ部材40の挿入孔42に対して、第1半割体20と第2半割体30を接合して構成されたレバー本体15の操作部11を圧入する。この時、操作部11の上下に形成されたフランジ22及びフランジ32を、挿入孔42の上下に形成された係合溝43に対して嵌合させた状態で、操作部11の前端側から基端部12に向かって圧入していく。
図6、図9、図10に示すように、グリップ部材40における挿入孔42の内径寸法は、円筒形状を為す操作部11の主要部の外径寸法と略等しく形成されており、グリップ部材40の前端側に形成された密着保持部44と、その他の部分とで殆ど変化していない。従って、操作部11の主要部との間に生じる摩擦の大きさは、密着保持部44であるか否かによって大きく変動することはない。
一方、挿入孔42の上下に形成された係合溝43に関しては、密着保持部44における係合溝43の係合溝幅WAは、フランジ22及びフランジ32の厚みに相当する寸法で形成されており(図9参照)、グリップ部材40の後端側における係合溝43の係合溝幅WBは、フランジ22及びフランジ32の厚みよりもやや広く形成されている(図10参照)。従って、グリップ部材40に密着保持部44を形成した場合であっても、グリップ部材40を操作部11に対して圧入する際の圧入荷重は、密着保持部44における係合溝43との摩擦の分、増大するのみである。即ち、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、グリップ部材40に対して密着保持部44を形成した場合であっても、圧入荷重の増大を必要最小限に留めつつ、操作部11に対するグリップ部材40の密着保持効果を高めることができる。
こうして、レバー本体15の操作部11を、グリップ部材40の挿入孔42に対して圧入すると、グリップ部材40の延出部45が、レバー本体15における操作部11の根元側に位置する。本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置1においては、この状態において、延出部45の係止穴46に対して、レバー本体15の係止突起24及び係止突起34を係止する作業が行われる。
図8に示すように、グリップ部材40の挿入孔42に対して操作部11を圧入した場合、レバー本体15の上側表面と延出部45の内表面との間に、空隙47が形成される。当該空隙47は、レバー本体15の下側に形成された係止突起24、係止突起34の突出量に対応する大きさで形成されている。そして、パーキングブレーキレバー装置1においては、レバー本体15の上側に形成された空隙47を利用して、グリップ部材40の延出部45全体を下方に撓ませて、レバー本体15に対して相対的に変位させることができる。
従って、硬質合成樹脂製のグリップ部材40を用いる場合であっても、空隙47を利用して、グリップ部材40の延出部45全体を下方に撓ませることによって、レバー本体15の下側に位置する係止突起24、係止突起34を、延出部45の係止穴46内に挿通させて、レバー本体15の操作部11に対して、グリップ部材40を係止することができる。
尚、本実施形態においては、グリップ部材40を、ポリプロピレン等に代表される硬質合成樹脂によって形成していたが、ポリ塩化ビニル等に代表される軟質合成樹脂によって形成することも可能である。グリップ部材40を軟質合成樹脂で形成した場合、硬質合成樹脂で形成した場合に比べて、より容易に弾性変形が可能となる為、本実施形態に係るレバー本体15の操作部11に対して、軟質合成樹脂で成形されたグリップ部材40を取り付けることが可能である。
以上説明したように、本実施形態に係るパーキングブレーキレバー装置1は、パーキングブレーキレバー10を構成するレバー本体15と、硬質合成樹脂製のグリップ部材40と、を有しており、前記レバー本体15を引き起こし、所定の作動方向へ回動操作することによって、パーキングブレーキを作動させるように構成されている。
パーキングブレーキレバー10のレバー本体15には、係止突起24及び係止突起34が、操作部11よりも基端部12側であって下側に突出形成されており、合成樹脂製のグリップ部材40における延出部45には、係止穴46が形成されている(図1、図7等参照)。当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、レバー本体15に対してグリップ部材40を取り付けた場合に、グリップ部材40の係止穴46をレバー本体15の係止突起34によって係止することができる為、基端部12側において、レバー本体15に対するグリップ部材40の抜け止め及び回転止めを実現し得る。
又、グリップ部材40の挿入孔42においては、密着保持部44が把持部41にあたる部分に形成されており、当該レバー本体15の操作部11表面に対して密着する。
当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、レバー本体15の先端側においても、密着保持部44によって、レバー本体15に対するグリップ部材40の抜け止めとして機能させることができると共に、及びレバー本体15に対するグリップ部材40のガタツキを抑制し得る。
このように、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、係止突起24及び係止突起34と係止穴46、及び密着保持部44を形成することによって、合成樹脂製のグリップ部材40を、レバー本体15の操作部11に取り付けた場合であっても、グリップ部材40の両端側において、レバー本体15に対する抜け止め及び回転止めを実現し得る。
又、当該パーキングブレーキレバー装置1において、グリップ部材40の延出部45は、基端部12側ほど、内径が大きく拡がるように延出され、レバー本体15の上側において、前記延出部45の内面と前記レバー本体15表面との間に、空隙47が形成されている(図8参照)。これにより、レバー本体15の上側に位置する空隙47を利用して、グリップ部材40の延出部45を、レバー本体15に対して相対的に下側へ変位させることができ、この変異を利用することで、グリップ部材40の係止穴46に対してレバー本体15の係止突起24、係止突起34を挿通させることができる。即ち、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、硬質合成樹脂によって形成されたグリップ部材40であっても、レバー本体15の操作部11に取り付けることができ、グリップ部材40の抜け止め及び回転止めを実現し得る。
更に、レバー本体15は、第1半割体20と第2半割体30とを重ね合わせて接合することによって構成されており、第1半割体20は、半円筒部21とフランジ22を有しており、第2半割体30は、半円筒部31とフランジ32とを有している。そして、グリップ部材40の挿入孔42内壁面には、係合溝43が形成されている。当該係合溝43には、レバー本体15にグリップ部材40を取り付けた場合に、フランジ22及びフランジ32が重ねあわされた状態で嵌め込まれる。従って、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、フランジ22及びフランジ32と係合溝43の嵌合により、レバー本体15に対するグリップ部材40の回転止めを実現し得る。
図6、図9、図10に示すように、グリップ部材40においては、前記密着保持部44における前記係合溝43の係合溝幅WAは、前記把持部41の他の部分における前記係合溝43の係合溝幅WBよりも小さく形成されており、当該係合溝43の内壁面によって、フランジ22、フランジ32を強く密着保持している。ここで、グリップ部材40の挿入孔42に対してレバー本体15の操作部11を圧入する場合に作用する抵抗は、グリップ部材40の挿入孔42と、レバー本体15との間に生じる摩擦力に起因する。この為、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、グリップ部材40に密着保持部44を形成した場合であっても、圧入に際して増大する抵抗を、密着保持部44の係合溝43との間の摩擦に係るものとすることができ、圧入荷重の増大を緩和することができる。即ち、当該パーキングブレーキレバー装置1によれば、グリップ部材40に密着保持部44が形成された場合であっても、レバー本体15に対するグリップ部材40の取付作業に関して、作業者の負担を増大させることはなく、工数の低減に貢献し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、本実施形態においては、レバー本体15を、第1半割体20と第2半割体30とを接合する構成であったが、この態様に限定されるものではない。例えば、一枚の金属板材に対してプレス加工等を施すことによって、レバー本体を形成する構成であってもよい。又、レバー本体15の全体或いは一部を合成樹脂材料によって構成する等種々の態様が可能である。
又、本実施形態に係るグリップ部材40の密着保持部44においては、係合溝43の係合溝幅WAを他の部分よりも小さく形成し、操作部11のフランジ22及びフランジ32に対して密着するように構成されているが、この態様に限定されるものではない。例えば、密着保持部44における挿入孔42の内径寸法を、他の部分よりも小さく形成して、円筒形状の操作部11表面に密着するように構成してもよい。又、密着保持部44に係る係合溝43の深さを、他の部分に係る係合溝43の深さよりも浅く形成して、フランジ22、フランジ32に密着させてもよい。そして、密着保持部44に係る係合溝43の幅及び深さの寸法を、その他の部分に係る係合溝43の幅及び深さの寸法よりも小さく形成し、フランジ22及びフランジ32に密着させる構成を採用することも可能である。
又、レバー本体15を構成する第1半割体20、第2半割体30は、それぞれ半円筒部21、半円筒部31を有する構成であったが、この態様に限定されるものではない。少なくともレバー本体15の先端である操作部11において別体に構成されていれば、種々の構成を採用することができる。
そして、レバー本体15における係止突起は、第1半割体20の係止突起24と、第2半割体30の係止突起34を重ね合わせて接合することによって構成されているが、この態様に限定されるものではなく、レバー本体15に係止突起が形成されていればよい。例えば、第1半割体20、第2半割体30の何れか一方にのみ、係止突起を形成し、両者を重ね合わせて接合する構成とすることもできる。
本実施形態においては、レバー本体15は、ピン57、ピン66及び支持ピン85をかしめることによって、第1半割体20、第2半割体30を接合して構成されていたが、この態様に限定されるものではなく、溶接や、ボルト等の連結手段により一体的に接合する構成であってもよい。
1 パーキングブレーキレバー装置
10 パーキングブレーキレバー
11 操作部
12 基端部
15 レバー本体
20 第1半割体
21 半円筒部
22 フランジ
24 係止突起
30 第2半割体
31 半円筒部
32 フランジ
34 係止突起
40 グリップ部材
41 把持部
42 挿入孔
43 係合溝
45 延出部
44 密着保持部
46 係止穴
47 空隙
50 作動状態維持機構
51 レリーズロッド
60 レリーズノブ
65 ポール
70 ラチェット
80 セクタ

Claims (3)

  1. 一端側に略円筒形状を為す操作部を有し、他端側に位置する回動軸を中心として回動可能に配設されたレバー本体と、
    合成樹脂によって、前記レバー本体の操作部によって挿通される挿通孔を有する円筒形状に形成されたグリップ部材と、を有し、
    前記レバー本体を所定の作動方向へ回動操作することによって、パーキングブレーキを作動させるパーキングブレーキレバー装置であって、
    前記レバー本体は、
    前記操作部よりも他端側であって、前記作動方向とは逆向きの解除方向側に突出形成された係止突起を有し、
    前記グリップ部材は、
    前記挿通孔に対して前記操作部を挿通した場合に、前記操作部の外周側に配置される把持部と、
    前記把持部の端縁の全周から、前記レバー本体の他端側に向かって延出された延出部と、を有し、
    前記操作部に対して前記グリップ部材を取り付けた場合に、前記係止突起に対応する位置において前記延出部を貫通し、前記係止突起によって係止される係止穴と、
    前記把持部における挿通孔の内、他の部分よりも内径が小さく、前記操作部表面と密着するように形成された密着保持部と、を有する
    ことを特徴とするパーキングブレーキレバー装置。
  2. 前記グリップ部材は、硬質合成樹脂によって形成されており、
    前記延出部は、前記レバー本体の他端側ほど、内径が大きく拡がるように延出され、
    前記作動方向側において、前記延出部の内面と前記レバー本体表面との間に、空隙が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のパーキングブレーキレバー装置。
  3. 前記レバー本体は、
    前記操作部の一部を構成する半円筒形状の半円筒部と、当該半円筒部における端縁からそれぞれ外方に向けて突出形成されたフランジ部とをそれぞれ有する一対の半割体を、前記各フランジ部を密着するように重ね合わせて円筒形状とすることで構成されており、
    前記グリップ部材は、前記挿入孔の内壁面において、前記操作部の挿入方向に沿って延びる溝状に形成され、重ね合わされたフランジ部が嵌め込まれる係合溝を有しており、
    前記密着保持部における前記係合溝の内側寸法は、前記把持部の他の部分における前記係合溝の内側寸法よりも小さい
    ことを特徴とする請求項2記載のパーキングブレーキレバー装置。
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