JP2004017944A - フロアマット用係止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロアマットを簡単に係止でき、しかも、係止を容易に解くことができ、更に、係止効果が優れている、フロアマット用係止具を提供すること。
【解決手段】自動車内のフロア2上に敷設されたフロアマット3がずれるのを防止するために、フロアマット3をフロア2に係止する、フロアマット用係止具1において、フロア2上に突出部13によって固定される支持プレート12と、支持プレート12の表面から突出しており、フロアマット3の係止孔31に通される、ポール11と、からなっており、ポール11の先端部14は、係止孔31より少し大きな外径を有しており、係止孔31に通される際にはフック部141が閉じることによって上記外径が小さくなるよう縮小し、通された後にはフック部141が元に戻るようになっている。
【選択図】 図4
【解決手段】自動車内のフロア2上に敷設されたフロアマット3がずれるのを防止するために、フロアマット3をフロア2に係止する、フロアマット用係止具1において、フロア2上に突出部13によって固定される支持プレート12と、支持プレート12の表面から突出しており、フロアマット3の係止孔31に通される、ポール11と、からなっており、ポール11の先端部14は、係止孔31より少し大きな外径を有しており、係止孔31に通される際にはフック部141が閉じることによって上記外径が小さくなるよう縮小し、通された後にはフック部141が元に戻るようになっている。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車内のフロア上に敷設されたフロアマットがずれるのを防止するために、フロアマットをフロアに係止する、フロアマット用係止具に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその課題】
自動車のフロアマットの係止具としては、例えば、実開昭61−117036号公報、同63−14334号公報、同63−160238号公報、実開平1−167934号公報、同5−22174号公報、特開平10−129326号公報、同11−230134号公報などに記載のものが、知られている。
【0003】
ところで、このようなフロアマット用係止具においては、係止効果や取扱い易さなどを向上させることが、常に要求されている。
【0004】
本発明は、フロアマットを簡単に係止でき、しかも、係止を容易に解くことができ、更に、係止効果が優れている、フロアマット用係止具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、自動車内のフロア上に敷設されたフロアマットがずれるのを防止するために、フロアマットをフロアに係止する、フロアマット用係止具において、フロア上に固定される支持プレートと、支持プレートの表面から突出しており、フロアマットの係止孔に通される、ポールと、からなっており、ポールの先端部は、係止孔より少し大きな外径を有しており、係止孔に通される際には上記外径が小さくなるよう縮小し、通された後には元に戻るようになっている、ことを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、支持プレートの裏面から突出しており、且つ、フロアを貫通して支持プレートをフロアに固定する、突出部を、支持プレートが一体に有しているものである。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、ポールの先端部が、下開きのフック部を有しており、該フック部が閉じることによって縮小するようになっているものである。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、ポールの先端部が、横方向に貫通した空間を有する環状部を有しており、該環状部が空間を狭めるよう変形することによって縮小するようになっているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は本実施形態のフロアマット用係止具1にフロアマット3を係止させる直前状態を示す斜視図である。フロアマット用係止具1は、自動車内のフロア2に固定されている。フロア2は、平坦部21の後部に凸部22を有しており、係止具1は凸部22から平坦部21にかけて設置されている。凸部22は、フロア2の下方をシャーシ(図示せず)が横方向に通っているために、できている。フロアマット3は、係止孔31を有しており、一点鎖線に示すように、係止孔31に係止具1のポール11を裏面側から差し込んだ状態で、平坦部21上に敷設される。4は座席である。
【0010】
図2は図1の係止具1の側面図、図3は図2のIII矢視図である。係止具1は、樹脂でできた一体成形物であり、ポール11と、支持プレート12と、突出部13とからなっている。ポール11は、先端部14と基端部15とからなっている。支持プレート12は、第1平面部121、立上り部122、傾斜部123、及び、第2平面部124からなっている。第1平面部121は、フロア2の平坦部21に当接する部分であり、立上り部122、傾斜部123、及び、第2平面部124は、凸部22に当接する部分である。支持プレート12の表面には、長手方向に延びた直立リブ125が形成されており、支持プレート12全体の強度を向上させている。
【0011】
図4は、図1のIV−IV断面に相当する図であり、係止具1が、フロア2上に固定され且つフロアマット3を係止した状態を示す断面図である。突出部13は、第2平面部124の裏面から下方に突出しており、表面に、ツリー状に展開形成された突起131(図2)を有している。係止具1は、突出部13を凸部22に貫通させることにより、フロア2に固定されている。突出部13は、突起131を有しているため、凸部22から抜けにくくなっており、従って、支持プレート12はフロア2に強固に固定されている。
【0012】
図5は図4の係止部分の拡大断面図である。ポール11は、略円柱体であるが、その先端部14は、柱部140とフック部141とを有している。先端部14の外径D1と基端部15の外径D2とは、D1>D2の関係である。フック部141は下開きに形成されており、空間142は横方向(図5では紙面の表裏方向)に貫通している。先端部14は、外力によってフック部141が矢印方向に閉じることにより、外径がD1より小さくなるよう、縮小するようになっており、外力が解かれると、フック部141が元に戻るようになっている。
【0013】
一方、係止孔31は、リング体32の内部の貫通孔として構成されている。リング体32は、フロアマット3を貫通し、その周縁部321でフロアマット3を上下から把持している。係止孔31は内径D3を有している。D1、D2、及びD3の関係は、D1>D3≧D2に設定されている。
【0014】
図6に示すように、ポール11に対して係止孔31を上から矢印方向に押し付けると、ポール11の先端部14が縮小する。即ち、先端部14は、フック部141が閉じることによって、外径がD3まで小さくなる。これによって、ポール11の先端部14は係止孔31を通る。係止孔31を通ったポール11の先端部14は、フック部141が元に戻ることにより、外径がD1となり、即ち、図5の状態となる。
【0015】
ポール11の先端部14は、両側に曲部143,144を有している。外径D1は、両曲部143,144間の距離である。一方、係止孔31の上縁には傾斜部311が形成されている。ポール11の先端部14が係止孔31を通り、フック部141が元に戻ると、両曲部143,144と傾斜部311とが対向した状態となる。それ故、フロアマット3に上向きの力が働いても、両曲部143,144が傾斜部311に係合することとなるため、フロアマット3がポール11から抜けるのが防止される。従って、ポール11の先端部14を係止孔31に通すことにより、フロアマット3が係止具1に係止される。
【0016】
以上のように、上記構成の係止具1によれば、ポール11に対して係止孔31を上から押し付けるだけで、フロアマット3を係止具1に係止できる。従って、係止作業が簡単である。また、フック部141を両側から摘むなどして閉じ、その状態で係止孔31を上方へ引き上げれば、係止孔31即ちフロアマット3を係止具1から取り外すことができる。従って、係止を解く作業が簡単である。更に、係止孔31を通った先端部14は、その両端部即ち両曲部143,144が係止孔31の上縁即ち傾斜部311に係合し得る状態となるので、フロアマット3がポール11から抜けるのを防止できる。従って、優れた係止効果を発揮できる。
【0017】
(実施形態2)
本実施形態の係止具1は、ポール11の構造が実施形態1とは異なり、その他は同じである。図7はポール11を示す側面図であり、図2の一部拡大図に相当する図である。図8は図7のVIII矢視図である。図9は図5に相当する図であり、係止部分の拡大断面図である。このポール11は、横方向(図7では紙面の表裏方向)に貫通した空間145を有する環状部146からなる先端部14と、横方向に貫通した空間147を有する基端部15と、からなっている。ここでは、両空間145,147が連通しているので、環状部146はその両側にて基端部15に連続している。なお、空間147は無くてもよく、その場合は、基端部15が強固になる。先端部14は外径D4を有し、基端部15は外径D5を有しており、係止孔31の内径D3との関係は、D4>D3≧D5に設定されている。先端部14は、外力によって、環状部146が空間145を狭めるよう矢印方向(図9)に変形することにより、外径がD4より小さくなるよう、縮小するようになっており、外力が解かれると、環状部146が元に戻るようになっている。
【0018】
図10に示すように、ポール11に対して係止孔31を上から矢印方向に押し付けると、ポール11の先端部14が縮小する。即ち、先端部14は、環状部146が空間145を狭めるよう変形することによって、外径がD3まで小さくなる。これによって、ポール11の先端部14は係止孔31を通る。係止孔31を通ったポール11の先端部14は、環状部146が元に戻ることにより、外径がD4となる。
【0019】
ポール11の先端部14は、両側に曲部148,149を有している。外径D4は、両曲部148,149間の距離である。ポール11の先端部14が係止孔31を通り、環状部146が元に戻ると、両曲部148,149と傾斜部311とが対向した状態となる。それ故、フロアマット3に上向きの力が働いても、両曲部148,149が傾斜部311に係合することとなるため、フロアマット3がポール11から抜けるのが防止される。従って、ポール11の先端部14を係止孔31に通すことにより、フロアマット3が係止具1に係止される。
【0020】
以上のように、上記構成の係止具1によれば、ポール11に対して係止孔31を上から押し付けるだけで、フロアマット3を係止具1に係止できる。従って、係止作業が簡単である。また、環状部146を両側から摘むなどして閉じ、その状態で係止孔31を上方へ引き上げれば、係止孔31即ちフロアマット3を係止具1から取り外すことができる。従って、係止を解く作業が簡単である。更に、係止孔31を通った先端部14は、その両端部即ち両曲部148,149が係止孔31の上縁即ち傾斜部311に係合し得る状態となるので、フロアマット3がポール11から抜けるのを防止できる。従って、優れた係止効果を発揮できる。
【0021】
(別の実施形態)
(1)突出部13を支持プレート12とは別体としてもよい。従って、支持プレート12に、ねじ孔などの貫通孔を形成しておき、該貫通孔に、頭付ねじなどの別体の突出部13を挿入させることにより、支持プレート12をフロア2に固定するようにしてもよい。
【0022】
(2)支持プレート12は、平面部のみからなるものでもよい。従って、係止具1をフロア2の平坦部21のみに設置してもよい。
【0023】
(3)ポール11の先端部14は、係止孔31より少し大きな外径を有しており、係止孔31に通される際には上記外径が小さくなるよう縮小し、通された後には元に戻るようになっている構造のものであれば、上記のものに限らない。
【0024】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、次の効果を発揮できる。
(1)ポールに対して係止孔を上から押し付けるだけで、フロアマットを係止具に係止できる。従って、係止作業を簡単に行うことができる。
【0025】
(2)先端部を両側から摘むなどして縮小させ、その状態で係止孔を上方へ引き上げれば、フロアマットを係止具から取り外すことができる。従って、係止を解く作業を簡単に行うことができる。
【0026】
(3)先端部が係止孔より少し大きな外径を有しているので、係止孔を通った先端部は、その両端部が係止孔の上縁に係合し得る状態となる。従って、フロアマットがポールから抜けるのを防止でき、優れた係止効果を発揮できる。
【0027】
請求項2記載の発明によれば、突出部が支持プレートと一体であるので、支持プレートの固定作業を簡単に行うことができる。また、係止具の取扱いが簡単である。
【0028】
請求項3又は4に記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果を確実且つ効果的に発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のフロアマット用係止具にフロアマットを係止させる直前状態を示す斜視図である。
【図2】図1の係止具の側面図である。
【図3】図2のIII矢視図である。
【図4】図1のIV−IV断面に相当する図である。
【図5】図4の係止部分の拡大断面図である。
【図6】実施形態1における係止作業の途中の状態を示す拡大断面図である。
【図7】実施形態2の係止具のポールを示す側面図である。
【図8】図7のVIII矢視図である。
【図9】実施形態2における係止部分の拡大断面図である。
【図10】実施形態2における係止作業の途中の状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 係止具
11 ポール
12 支持プレート
13 突出部
14 先端部
141 フック部
145 空間
146 環状部
2 フロア
3 フロアマット
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車内のフロア上に敷設されたフロアマットがずれるのを防止するために、フロアマットをフロアに係止する、フロアマット用係止具に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその課題】
自動車のフロアマットの係止具としては、例えば、実開昭61−117036号公報、同63−14334号公報、同63−160238号公報、実開平1−167934号公報、同5−22174号公報、特開平10−129326号公報、同11−230134号公報などに記載のものが、知られている。
【0003】
ところで、このようなフロアマット用係止具においては、係止効果や取扱い易さなどを向上させることが、常に要求されている。
【0004】
本発明は、フロアマットを簡単に係止でき、しかも、係止を容易に解くことができ、更に、係止効果が優れている、フロアマット用係止具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、自動車内のフロア上に敷設されたフロアマットがずれるのを防止するために、フロアマットをフロアに係止する、フロアマット用係止具において、フロア上に固定される支持プレートと、支持プレートの表面から突出しており、フロアマットの係止孔に通される、ポールと、からなっており、ポールの先端部は、係止孔より少し大きな外径を有しており、係止孔に通される際には上記外径が小さくなるよう縮小し、通された後には元に戻るようになっている、ことを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、支持プレートの裏面から突出しており、且つ、フロアを貫通して支持プレートをフロアに固定する、突出部を、支持プレートが一体に有しているものである。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、ポールの先端部が、下開きのフック部を有しており、該フック部が閉じることによって縮小するようになっているものである。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、ポールの先端部が、横方向に貫通した空間を有する環状部を有しており、該環状部が空間を狭めるよう変形することによって縮小するようになっているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は本実施形態のフロアマット用係止具1にフロアマット3を係止させる直前状態を示す斜視図である。フロアマット用係止具1は、自動車内のフロア2に固定されている。フロア2は、平坦部21の後部に凸部22を有しており、係止具1は凸部22から平坦部21にかけて設置されている。凸部22は、フロア2の下方をシャーシ(図示せず)が横方向に通っているために、できている。フロアマット3は、係止孔31を有しており、一点鎖線に示すように、係止孔31に係止具1のポール11を裏面側から差し込んだ状態で、平坦部21上に敷設される。4は座席である。
【0010】
図2は図1の係止具1の側面図、図3は図2のIII矢視図である。係止具1は、樹脂でできた一体成形物であり、ポール11と、支持プレート12と、突出部13とからなっている。ポール11は、先端部14と基端部15とからなっている。支持プレート12は、第1平面部121、立上り部122、傾斜部123、及び、第2平面部124からなっている。第1平面部121は、フロア2の平坦部21に当接する部分であり、立上り部122、傾斜部123、及び、第2平面部124は、凸部22に当接する部分である。支持プレート12の表面には、長手方向に延びた直立リブ125が形成されており、支持プレート12全体の強度を向上させている。
【0011】
図4は、図1のIV−IV断面に相当する図であり、係止具1が、フロア2上に固定され且つフロアマット3を係止した状態を示す断面図である。突出部13は、第2平面部124の裏面から下方に突出しており、表面に、ツリー状に展開形成された突起131(図2)を有している。係止具1は、突出部13を凸部22に貫通させることにより、フロア2に固定されている。突出部13は、突起131を有しているため、凸部22から抜けにくくなっており、従って、支持プレート12はフロア2に強固に固定されている。
【0012】
図5は図4の係止部分の拡大断面図である。ポール11は、略円柱体であるが、その先端部14は、柱部140とフック部141とを有している。先端部14の外径D1と基端部15の外径D2とは、D1>D2の関係である。フック部141は下開きに形成されており、空間142は横方向(図5では紙面の表裏方向)に貫通している。先端部14は、外力によってフック部141が矢印方向に閉じることにより、外径がD1より小さくなるよう、縮小するようになっており、外力が解かれると、フック部141が元に戻るようになっている。
【0013】
一方、係止孔31は、リング体32の内部の貫通孔として構成されている。リング体32は、フロアマット3を貫通し、その周縁部321でフロアマット3を上下から把持している。係止孔31は内径D3を有している。D1、D2、及びD3の関係は、D1>D3≧D2に設定されている。
【0014】
図6に示すように、ポール11に対して係止孔31を上から矢印方向に押し付けると、ポール11の先端部14が縮小する。即ち、先端部14は、フック部141が閉じることによって、外径がD3まで小さくなる。これによって、ポール11の先端部14は係止孔31を通る。係止孔31を通ったポール11の先端部14は、フック部141が元に戻ることにより、外径がD1となり、即ち、図5の状態となる。
【0015】
ポール11の先端部14は、両側に曲部143,144を有している。外径D1は、両曲部143,144間の距離である。一方、係止孔31の上縁には傾斜部311が形成されている。ポール11の先端部14が係止孔31を通り、フック部141が元に戻ると、両曲部143,144と傾斜部311とが対向した状態となる。それ故、フロアマット3に上向きの力が働いても、両曲部143,144が傾斜部311に係合することとなるため、フロアマット3がポール11から抜けるのが防止される。従って、ポール11の先端部14を係止孔31に通すことにより、フロアマット3が係止具1に係止される。
【0016】
以上のように、上記構成の係止具1によれば、ポール11に対して係止孔31を上から押し付けるだけで、フロアマット3を係止具1に係止できる。従って、係止作業が簡単である。また、フック部141を両側から摘むなどして閉じ、その状態で係止孔31を上方へ引き上げれば、係止孔31即ちフロアマット3を係止具1から取り外すことができる。従って、係止を解く作業が簡単である。更に、係止孔31を通った先端部14は、その両端部即ち両曲部143,144が係止孔31の上縁即ち傾斜部311に係合し得る状態となるので、フロアマット3がポール11から抜けるのを防止できる。従って、優れた係止効果を発揮できる。
【0017】
(実施形態2)
本実施形態の係止具1は、ポール11の構造が実施形態1とは異なり、その他は同じである。図7はポール11を示す側面図であり、図2の一部拡大図に相当する図である。図8は図7のVIII矢視図である。図9は図5に相当する図であり、係止部分の拡大断面図である。このポール11は、横方向(図7では紙面の表裏方向)に貫通した空間145を有する環状部146からなる先端部14と、横方向に貫通した空間147を有する基端部15と、からなっている。ここでは、両空間145,147が連通しているので、環状部146はその両側にて基端部15に連続している。なお、空間147は無くてもよく、その場合は、基端部15が強固になる。先端部14は外径D4を有し、基端部15は外径D5を有しており、係止孔31の内径D3との関係は、D4>D3≧D5に設定されている。先端部14は、外力によって、環状部146が空間145を狭めるよう矢印方向(図9)に変形することにより、外径がD4より小さくなるよう、縮小するようになっており、外力が解かれると、環状部146が元に戻るようになっている。
【0018】
図10に示すように、ポール11に対して係止孔31を上から矢印方向に押し付けると、ポール11の先端部14が縮小する。即ち、先端部14は、環状部146が空間145を狭めるよう変形することによって、外径がD3まで小さくなる。これによって、ポール11の先端部14は係止孔31を通る。係止孔31を通ったポール11の先端部14は、環状部146が元に戻ることにより、外径がD4となる。
【0019】
ポール11の先端部14は、両側に曲部148,149を有している。外径D4は、両曲部148,149間の距離である。ポール11の先端部14が係止孔31を通り、環状部146が元に戻ると、両曲部148,149と傾斜部311とが対向した状態となる。それ故、フロアマット3に上向きの力が働いても、両曲部148,149が傾斜部311に係合することとなるため、フロアマット3がポール11から抜けるのが防止される。従って、ポール11の先端部14を係止孔31に通すことにより、フロアマット3が係止具1に係止される。
【0020】
以上のように、上記構成の係止具1によれば、ポール11に対して係止孔31を上から押し付けるだけで、フロアマット3を係止具1に係止できる。従って、係止作業が簡単である。また、環状部146を両側から摘むなどして閉じ、その状態で係止孔31を上方へ引き上げれば、係止孔31即ちフロアマット3を係止具1から取り外すことができる。従って、係止を解く作業が簡単である。更に、係止孔31を通った先端部14は、その両端部即ち両曲部148,149が係止孔31の上縁即ち傾斜部311に係合し得る状態となるので、フロアマット3がポール11から抜けるのを防止できる。従って、優れた係止効果を発揮できる。
【0021】
(別の実施形態)
(1)突出部13を支持プレート12とは別体としてもよい。従って、支持プレート12に、ねじ孔などの貫通孔を形成しておき、該貫通孔に、頭付ねじなどの別体の突出部13を挿入させることにより、支持プレート12をフロア2に固定するようにしてもよい。
【0022】
(2)支持プレート12は、平面部のみからなるものでもよい。従って、係止具1をフロア2の平坦部21のみに設置してもよい。
【0023】
(3)ポール11の先端部14は、係止孔31より少し大きな外径を有しており、係止孔31に通される際には上記外径が小さくなるよう縮小し、通された後には元に戻るようになっている構造のものであれば、上記のものに限らない。
【0024】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、次の効果を発揮できる。
(1)ポールに対して係止孔を上から押し付けるだけで、フロアマットを係止具に係止できる。従って、係止作業を簡単に行うことができる。
【0025】
(2)先端部を両側から摘むなどして縮小させ、その状態で係止孔を上方へ引き上げれば、フロアマットを係止具から取り外すことができる。従って、係止を解く作業を簡単に行うことができる。
【0026】
(3)先端部が係止孔より少し大きな外径を有しているので、係止孔を通った先端部は、その両端部が係止孔の上縁に係合し得る状態となる。従って、フロアマットがポールから抜けるのを防止でき、優れた係止効果を発揮できる。
【0027】
請求項2記載の発明によれば、突出部が支持プレートと一体であるので、支持プレートの固定作業を簡単に行うことができる。また、係止具の取扱いが簡単である。
【0028】
請求項3又は4に記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果を確実且つ効果的に発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のフロアマット用係止具にフロアマットを係止させる直前状態を示す斜視図である。
【図2】図1の係止具の側面図である。
【図3】図2のIII矢視図である。
【図4】図1のIV−IV断面に相当する図である。
【図5】図4の係止部分の拡大断面図である。
【図6】実施形態1における係止作業の途中の状態を示す拡大断面図である。
【図7】実施形態2の係止具のポールを示す側面図である。
【図8】図7のVIII矢視図である。
【図9】実施形態2における係止部分の拡大断面図である。
【図10】実施形態2における係止作業の途中の状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 係止具
11 ポール
12 支持プレート
13 突出部
14 先端部
141 フック部
145 空間
146 環状部
2 フロア
3 フロアマット
Claims (4)
- 自動車内のフロア上に敷設されたフロアマットがずれるのを防止するために、フロアマットをフロアに係止する、フロアマット用係止具において、
フロア上に固定される支持プレートと、
支持プレートの表面から突出しており、フロアマットの係止孔に通される、ポールと、からなっており、
ポールの先端部は、係止孔より少し大きな外径を有しており、係止孔に通される際には上記外径が小さくなるよう縮小し、通された後には元に戻るようになっている、ことを特徴とするフロアマット用係止具。 - 支持プレートの裏面から突出しており、且つ、フロアを貫通して支持プレートをフロアに固定する、突出部を、支持プレートが一体に有している、請求項1記載のフロアマット用係止具。
- ポールの先端部が、下開きのフック部を有しており、該フック部が閉じることによって縮小するようになっている、請求項1又は2に記載のフロアマット用係止具。
- ポールの先端部が、横方向に貫通した空間を有する環状部を有しており、該環状部が空間を狭めるよう変形することによって縮小するようになっている、請求項1又は2に記載のフロアマット用係止具。
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---|---|---|---|
JP2002180340A JP2004017944A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | フロアマット用係止具 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010172452A (ja) * | 2009-01-29 | 2010-08-12 | Sowa:Kk | トイレ用吸尿マット |
US20110185537A1 (en) * | 2010-02-03 | 2011-08-04 | Winters Jess R | Vehicle Floor Mat Securing Apparatus |
JP4829241B2 (ja) * | 2004-10-12 | 2011-12-07 | キングズダウン,インコーポレイテッド | フィラメント(filamentary)ファスナを有するマットレス構造 |
WO2013144973A1 (en) * | 2012-03-30 | 2013-10-03 | Vaidyanathan Kameswaran | System and method for docking a device with respect to a target device |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002180340A patent/JP2004017944A/ja active Pending
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