JP2007143333A - クランプ - Google Patents

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JP2007143333A JP2005335534A JP2005335534A JP2007143333A JP 2007143333 A JP2007143333 A JP 2007143333A JP 2005335534 A JP2005335534 A JP 2005335534A JP 2005335534 A JP2005335534 A JP 2005335534A JP 2007143333 A JP2007143333 A JP 2007143333A
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Mareyuki Ogasawara
希幸 小笠原
Osamu Michiki
修 道木
Koji Nomura
幸司 野村
Yasuhiko Fujimoto
靖彦 藤本
Masahiro Takamatsu
昌博 高松
Shunsaku Takeuchi
俊作 竹内
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Toyota Motor Corp
Daiwa Kasei Industry Co Ltd
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Daiwa Kasei Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】使用状態においてケーブル部材の少なくとも1方向への横ズレを防止するとともに、リサイクル時にはクランプから該ケーブル部材を容易に取り外すことができるクランプを提供することである。
【解決手段】ワイヤハーネスW/Hの外周を挟み込み可能に断面略コ字形状または断面略C字形状に形成されている把持部10と、該把持部10の外周に形成されておりパネル部材の取付孔に差し込み係止するクリップ部20とを備えるクランプ1(2)であって、前記把持部10の上下内面には、前記ワイヤハーネスW/Hの外周を保持可能な撓み片12b、13b(12e、13e)を互いに対向させるように設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クランプに関し、詳しくは、パネル部材に配策されるケーブル部材を該パネル部材に対して係止固定するクランプに関する。
この種のクランプとして、例えば図7に示すクランプ101が知られている。このクランプ101は、ワイヤハーネスW/Hの外周を挟み込み可能に断面略C字形状に形成されている把持部110と、該把持部110の外周に形成されておりパネル部材の取付孔(いずれも図示しない)に差し込み係止するクリップ部120(いずれも公知のスタビライザ121および係止脚122)とから構成されている。また、図8(A)、(B)に示すように、把持部110の内面には、ワイヤハーネスW/Hの外周を挟み込んだ状態で(把持した状態で)、このワイヤハーネスW/Hの外周を押さえ付ける撓み片111が形成されている。そして、この撓み片111の弾性作用によって、ワイヤハーネスW/Hを把持部110の内面へと押し付けている。このようにして、ワイヤハーネスW/Hはその外径の大小に関わらず、把持部110と撓み片111によってがたつくことなく保持されている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平9−151915号公報
しかしながら、上述したクランプでケーブル部材を保持すると、ケーブル部材のがたつきは防止されているが横ズレ(ケーブル部材の長手方向へのズレ)は防止されていない構成となっている。もちろん、がたつき防止機能と横ズレ防止機能とを有する構成のクランプも存在するが、その場合、リサイクル性が悪いものとなる。この種のクランプは、例えば自動車部品に用いられており、近年、自動車のリサイクル性を向上させる観点から、クランプで保持したケーブル部材をクランプから容易に取り外せることが要求されており、その要求を従来のクランプでは満たすことができていなかった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、使用状態においてケーブル部材の少なくとも1方向への横ズレを防止するとともに、リサイクル時にはクランプから該ケーブル部材を容易に取り外すことができるクランプを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、ワイヤハーネスの外周を挟み込み可能に断面略コ字形状または断面略C字形状に形成されている把持部と、該把持部の外周に形成されておりパネル部材の取付孔に差し込み係止するクリップ部とを備えるクランプである。そして、前記把持部の上下内面には、前記ワイヤハーネスの外周を保持可能な撓み片が互いに対向するように設けられている構成である。
この構成によれば、両撓み片の弾性作用によってワイヤハーネスの上下方向から挟み込む格好となりワイヤハーネスは保持される。また、把持部を広げることで保持したワイヤハーネスをクランプから容易に取り外すことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクランプであって、前記撓み片における前記ワイヤハーネスを保持する部位には、係止片が設けられている構成である。
この構成によれば、係止片がワイヤハーネスに食い込む格好となり、ワイヤハーネスはしっかりと保持される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のクランプであって、前記係止片には、前記ケーブル部材の外周を挟み込み可能な切欠部が設けられている構成である。
この構成によれば、切欠部を円弧形状に形成すると、ワイヤハーネスの外周も円弧形状であるため、ワイヤハーネスは更にしっかりと保持されることになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、図1〜3によって実施例1を説明する。
図1は、実施例1のクランプ1の斜視図である。図2は、図1の断面図であり、図2(A)は、図1のA−A断面図、図2(B)は、図1のB−B断面図である。図3は、図2の使用状態を表しており、図3(A)は、図2(A)においてワイヤハーネスW/Hを保持した状態、図3(B)は、図2(B)においてワイヤハーネスW/Hを保持した状態である。
まず、図1、図2を参照してクランプ1の詳細構成について説明する。なお、明細書の中で、単に図2と記すと、図2(A)、図2(B)の両図を記すこととする。このことは、後述する図3以降においても同様とする。クランプ1は、図1に示すように把持部10とクリップ部20とからなっており、これらは合成樹脂による一体成形品である。以下に、把持部10とクリップ部20を個別に説明する。
把持部10は、略平行となるように配置されている上板12と下板13と、それら上板12と下板13とを繋ぐ側板14とからなる断面略コ字形状に形成されている。なお、この断面略コ字形状の断面積の大きさは、挿入嵌合されるワイヤハーネスW/Hの断面積や直径の大きさに応じて決められる。
上板12と下板13の両自由端には、外方向に向けて広がるようにガイド片12a、13aがそれぞれ形成されている。この両ガイド片12a、13aは、ワイヤハーネスW/Hを把持部10の内部へ容易に挿入させるというガイド作用を有している。
また、上板12と下板13の各内面側には、対向するように撓み片12b、13bが形成されている。この両撓み片12b、13bは、図1、図2からも明らかなように、一端が上板12と下板13の各内面側と接合されている。そして、この両撓み片12b、13bを上板12と下板13の各内面側へ付勢させると、両撓み片12b、13bには、付勢前の元の方向へ戻るように弾性力が作用する。これにより、両撓み片12b、13bの間にワイヤハーネスW/Hを挿入すると、両撓み片12b、13bによってワイヤハーネスW/Hは上下方向から挟み込まれる格好となりワイヤハーネスW/Hは保持される。
また、この両撓み片12b、13bの両自由端には、対向するように係止片12c、13cが形成されている。この両係止片12c、13cがワイヤハーネスW/Hの外皮に食い込む格好となり、ワイヤハーネスW/Hはしっかりと保持されることになる。また、両係止片12c、13cには、ワイヤハーネスW/Hの外周を挟み込み可能な円弧形状の切欠部12d、13dが設けられている。これにより、ワイヤハーネスW/Hの外周も円弧形状であるため、ワイヤハーネスW/Hは更にしっかりと保持されることになる。
側板14の内面側には、ストッパ片14aが形成されている。このストッパ片14aを側板14の内面側へ付勢させると、ストッパ片14aには、付勢前の元の方向へ戻るように弾性力が作用する。すなわち、ストッパ片14aは緩衝機能を有している。これにより、ワイヤハーネスW/Hの外径が大きな場合であっても、ワイヤハーネスW/Hの外皮と側板14が直接接触することなく、緩衝機能を有するストッパ片14aを介した接触となる。そのため、ワイヤハーネスW/Hの外皮が側板14によって傷つけられることなどは生じない。
クリップ部20は、スタビライザ21と係止脚22とからなる従来汎用のものである。そして、図2に示すように、把持部10の下板13の外面側にスタビライザ21の上面が設けられている。この係止脚22をパネル部材(例えば、自動車の車体パネル)に形成された取付孔(いずれも図示しない)に差し込むことにより、クランプ1をワイヤハーネスW/Hとともにパネル部材へ固定させることができる。
続いて、図3を参照してクランプ1の作用について説明する。図3に示すように、ワイヤハーネスW/Hを両撓み片12b、13bの間に挿入させると、両撓み片12b、13bは、上板12と下板13の各内面側へと撓んでいく。そして、この撓みの復元力によってワイヤハーネスW/Hは把持部10の内部で保持されることになる。なお、その際に、既に説明した両係止片12c、13cの両切欠部12d、13dによってワイヤハーネスW/Hは更にしっかりと保持されることになる。これにより、ワイヤハーネスW/Hはがたつくことがない。
また、この図3(A)に示す状態では、→b方向へのワイヤハーネスW/Hの横ズレを防止することができる。なぜなら、この→b方向へワイヤハーネスW/Hが横ズレするためには、両撓み片12b、13bが狭まる方向へと付勢されなければならない。しかし、両撓み片12b、13bは、ワイヤハーネスW/Hの外周と接触しているため、これ以上に両撓み片12b、13bが狭まる方向へ付勢されることはない。これにより、→b方向へのワイヤハーネスW/Hの横ズレを防止できる。なお、この構成では、逆方向、すなわち→a方向への横ズレは防止できない。
また、この図3に示す使用状態から、ワイヤハーネスW/Hの取り外しについて説明する。まず、両ガイド片12a、13aを広がる方向へと広げた状態にする。これにより、両撓み片12b、13bは互いに遠ざかる方向へと付勢されるため、両撓み片12b、13bによるワイヤハーネスW/Hの保持が解除される。そのため、この状態でワイヤハーネスW/Hを両ガイド片12a、13a側へ容易に手繰りよせて、クランプ1からワイヤハーネスW/Hを取り外すことができる。このように、容易に取り外すことができるため、リサイクル性を向上させることができる。
(実施例2)
続いて、図4〜6によって実施例2を説明する。
図4は、実施例2のクランプ2の斜視図である。図5は、図4の断面図であり、図5(A)は、図4のA−A断面図、図5(B)は、図4のB−B断面図である。図6は、図5の使用状態を表しており、図6(A)は、図5(A)においてワイヤハーネスW/Hを保持した状態、図6(B)は、図5(B)においてワイヤハーネスW/Hを保持した状態である。
この実施例2は、既に説明した実施例1と比較して、ワイヤハーネスW/Hの横ズレ防止を両方向に可能な構成としたものである。そのため、実施例1のクランプ1と実施例2のクランプ2は撓み片の構成が相違しており、以下の説明は、この相違点を主に説明する。なお、実施例1と同一もしくは均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略する。
まず、図4、図5を参照してクランプ2の詳細構成について説明する。図4に示すように、このクランプ2も、実施例1のクランプ1と同様、把持部10とクリップ部20とからなっており、これらは合成樹脂による一体成形品である。
把持部10の上板12と下板13の各内面側には、対向するように2重構造の撓み片12e、12f、13e、13fが形成されている。この各撓み片12e、12f、13e、13gは、図4、図5からも明らかなように、両端が上板12と下板13の各内面側と断面略円弧形状に接合されている。この撓み片12e、12fを上板12の内面側へ付勢させると、また、この撓み片13e、13fを下板13の内面側へ付勢させると、各撓み片12e、12f、13e、13fには、付勢前の元の方向へ戻るように弾性力が作用する。これにより、撓み片12e、13eの間にワイヤハーネスW/Hを挿入すると、撓み片12e、13eによってワイヤハーネスW/Hは上下方向から挟み込まれる格好となりワイヤハーネスW/Hは保持される。
また、この撓み片12e、13eの互いに向かい合う面には、対向するように各3つの係止片12g、13gが形成されている。これら各係止片12g、13gは、ワイヤハーネスW/Hの外皮に食い込む格好となり、ワイヤハーネスW/Hはしっかりと保持されることになる。なお、この食い込みは、後述する図6に示すようにワイヤハーネスW/HがコルゲートチューブCによって被覆されていれば、なお更、保持効果を発揮することは明らかである。また、側板14の内面側には、クランプ1と同様にストッパ片14aが形成されている。
続いて、図6を参照してクランプ2の作用について説明する。図6に示すように、コルゲートチューブCによって被覆したワイヤハーネスW/Hを両撓み片12e、13eの間に挿入させると、両撓み片12e、13eは、上板12と下板13の各内面側へと撓んでいく。そして、この撓みの復元力によってコルゲートチューブCは把持部10の内部で保持されることになる。なお、その際に、既に説明した各係止片12g、13gがコルゲートチューブCの凹部C1に食い込み格好となり、コルゲートチューブCは更にしっかりと保持されることになる。これにより、ワイヤハーネスW/Hはがたつくことがない。さらに、この食い込みによって、図6(A)に示すように、→a方向および→b方向へのワイヤハーネスW/Hの横ズレを防止することができる。
また、この図6に示す使用状態から、コルゲートチューブCの取り外しについては、実施例1のクランプ1と同様であるため説明を省略する。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例1、2では、把持部10が断面略コ字形状である例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、把持部10が断面略C字形状であっても構わない。
図1は、実施例1のクランプ1の斜視図である。 図2は、図1の断面図であり、図2(A)は、図1のA−A断面図、図2(B)は、図1のB−B断面図である。 図3は、図2の使用状態を表しており、図3(A)は、図2(A)においてワイヤハーネスW/Hを保持した状態、図3(B)は、図2(B)においてワイヤハーネスW/Hを保持した状態である。 図4は、実施例2のクランプ2の斜視図である。 図5は、図4の断面図であり、図5(A)は、図4のA−A断面図、図5(B)は、図4のB−B断面図である。 図6は、図5の使用状態を表しており、図6(A)は、図5(A)においてワイヤハーネスW/Hを保持した状態、図6(B)は、図5(B)においてワイヤハーネスW/Hを保持した状態である。 図7は、従来のクランプ101の斜視図である。 図8は、図7の断面図であり、図8(A)は、図7のA−A断面図、図8(B)は、図7のB−B断面図である。
符号の説明
1 クランプ(実施例1)
2 クランプ(実施例2)
10 把持部
12b 撓み片
12c 係止片
12d 切欠部
12g 係止片
13b 撓み片
13c 係止片
13d 切欠部
13g 係止片
20 クリップ部
W/H ワイヤハーネス

Claims (3)

  1. ワイヤハーネスの外周を挟み込み可能に断面略コ字形状または断面略C字形状に形成されている把持部と、該把持部の外周に形成されておりパネル部材の取付孔に差し込み係止するクリップ部とを備えるクランプであって、
    前記把持部の上下内面には、前記ワイヤハーネスの外周を保持可能な撓み片が互いに対向するように設けられていることを特徴とするクランプ。
  2. 請求項1に記載のクランプであって、
    前記撓み片における前記ワイヤハーネスを保持する部位には、係止片が設けられていることを特徴とするクランプ。
  3. 請求項2に記載のクランプであって、
    前記係止片には、前記ワイヤハーネスの外周を挟み込み可能な切欠部が設けられていることを特徴とするクランプ。




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