JP2017047654A - 化粧シート - Google Patents
化粧シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017047654A JP2017047654A JP2015174472A JP2015174472A JP2017047654A JP 2017047654 A JP2017047654 A JP 2017047654A JP 2015174472 A JP2015174472 A JP 2015174472A JP 2015174472 A JP2015174472 A JP 2015174472A JP 2017047654 A JP2017047654 A JP 2017047654A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin sheet
- sheet
- decorative sheet
- stretched resin
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/06—Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material
- B32B27/08—Layered products comprising a layer of synthetic resin as the main or only constituent of a layer, which is next to another layer of the same or of a different material of synthetic resin
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/18—Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/18—Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives
- B32B27/20—Layered products comprising a layer of synthetic resin characterised by the use of special additives using fillers, pigments, thixotroping agents
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/32—Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyolefins
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B7/00—Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
- B32B7/04—Interconnection of layers
- B32B7/12—Interconnection of layers using interposed adhesives or interposed materials with bonding properties
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B44—DECORATIVE ARTS
- B44C—PRODUCING DECORATIVE EFFECTS; MOSAICS; TARSIA WORK; PAPERHANGING
- B44C5/00—Processes for producing special ornamental bodies
- B44C5/04—Ornamental plaques, e.g. decorative panels, decorative veneers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2307/00—Properties of the layers or laminate
- B32B2307/30—Properties of the layers or laminate having particular thermal properties
- B32B2307/306—Resistant to heat
- B32B2307/3065—Flame resistant or retardant, fire resistant or retardant
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2307/00—Properties of the layers or laminate
- B32B2307/50—Properties of the layers or laminate having particular mechanical properties
- B32B2307/514—Oriented
- B32B2307/516—Oriented mono-axially
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2307/00—Properties of the layers or laminate
- B32B2307/50—Properties of the layers or laminate having particular mechanical properties
- B32B2307/514—Oriented
- B32B2307/518—Oriented bi-axially
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2323/00—Polyalkenes
- B32B2323/04—Polyethylene
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2405/00—Adhesive articles, e.g. adhesive tapes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B2451/00—Decorative or ornamental articles
Abstract
【課題】本発明においては、耐後加工性に優れ、難燃用途に用いることが可能な化粧シートを提供することを目的とする。【解決手段】複数の樹脂層からなる化粧シート1であって、前記樹脂層のうち少なくとも一層が、ポリオレフィン系樹脂に対して単層膜の外膜を具備するベシクルに無機顔料が内包された無機顔料ベシクルが添加されている熱可塑性樹脂組成物で構成された一軸延伸樹脂シート3または二軸延伸樹脂シート3からなり、前記一軸延伸樹脂シート3および前記二軸延伸樹脂シート3の偏光フーリエ型赤外分光測定によって得られた、製膜時における押し出し方向と平行方向の赤外線吸収スペクトルおよび製膜時における押し出し方向と垂直方向の赤外線吸収スペクトルの波数997(±5)cm−1の吸光度ピーク値から、下記の数式1を用いて算出される二色比Rの値が、R≧0.3であることを特徴とする化粧シート1。【選択図】 図1
Description
本発明は、建築物の内装に用いられる建装材、建具の表面、家電品の表面材などに用いられる化粧シートに係り、偏光フーリエ型赤外分光測定において得られた赤外線吸収スペクトルから算出される二色比Rを所定の範囲内に特定した樹脂シートを具備した化粧シートに関する。
従来からポリ塩化ビニル系樹脂からなる化粧シートが優れた加工適性や難燃性から化粧シートの主材料として用いられてきたが、廃棄後の焼却処理時における有毒ガスの発生が問題視されてきた。このため、ポリ塩化ビニル系樹脂の代替材として、ポリオレフィン系樹脂が提案されている。
ところが、ポリオレフィン系樹脂を用いた化粧シートは、焼却時における有毒ガスの発生は抑制されるものの、当該樹脂は燃焼性の高い樹脂の1つであり、難燃性を要求される化粧シートへの適用が困難であった。
ポリオレフィン系樹脂に難燃性を付与するべく、特許文献1乃至特許文献3に記載されているように、層状珪酸塩、金属水酸化物、臭素系難燃化剤、リン系難燃化剤、塩素系難燃化剤、グラスファイバーまたはメラミン誘導体などの難燃化剤をポリオレフィン系樹脂に添加することが試みられている。
しかし、そもそも燃焼性の高いポリオレフィン系樹脂に難燃性を付与するためには、難燃化剤を多量に添加する必要があるため、難燃性が向上するに従って、機械的特性が低下してV溝曲げ加工などの耐後加工性が悪くなるという課題を有していた。
そこで、本発明においては、耐後加工性に優れ、難燃用途に用いることが可能な化粧シートを提供することを目的とする。
上記課題を達成するべく、本発明の第1の態様の化粧シートは、複数の樹脂層からなる化粧シートであって、前記樹脂層のうち少なくとも一層が、ポリオレフィン系樹脂に対して単層膜の外膜を具備するベシクルに無機顔料が内包された無機顔料ベシクルが添加されている熱可塑性樹脂組成物で構成された一軸延伸樹脂シートまたは二軸延伸樹脂シートからなり、前記一軸延伸樹脂シートおよび前記二軸延伸樹脂シートの偏光フーリエ型赤外分光測定によって得られた、製膜時における押し出し方向と平行方向の赤外線吸収スペクトルおよび製膜時における押し出し方向と垂直方向の赤外線吸収スペクトルの波数997(±5)cm−1の吸光度ピーク値から、下記の数式1を用いて算出される前記一軸延伸樹脂シートおよび前記二軸延伸樹脂シートの配向度の比である二色比Rの値が、R≧0.3であることを特徴とする。
このような、本発明の第1の態様の化粧シートにおいては、無機顔料ベシクルが添加されているとともに、二色比RがR≧0.3とされていることにより、耐後加工に優れた難燃用途に用いることが可能な化粧シートを提供することができる。
本発明の第2の態様の化粧シートは、前記一軸延伸樹脂シートおよび前記二軸延伸樹脂シートの前記二色比Rの値が、0.5≦R≦0.9であることを特徴とする。
このような、本発明の第2の態様の化粧シートにおいては、より耐後加工性に優れた化粧シートを提供することができる。
本発明の化粧シートによれば、耐後加工性に優れ、難燃用途に用いることが可能な化粧シートを提供することができる。
本発明の化粧シートは、複数の樹脂層からなる化粧シートであって、当該樹脂層のうち少なくとも一層が、ポリオレフィン系樹脂に対して単層膜の外膜を具備するベシクルに無機顔料が内包された無機顔料ベシクルが添加されている熱可塑性樹脂組成物で構成された一軸延伸樹脂シートまたは二軸延伸樹脂シートからなる。ここで、前記一軸延伸樹脂シートとは、樹脂シートを押し出し製膜する際の押し出し方向と平行方向に延伸加工を施して形成された樹脂シートのことであり、前記二軸延伸樹脂シートとは、樹脂シートを押し出し製膜する際の押し出し方向と平行方向および樹脂シート面上における当該押し出し方向と垂直方向の2方向に延伸加工を施して形成された樹脂シートのことである。なお、一軸延伸加工または二軸延伸加工は、公知の手法を適宜選択して行うことができる。一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートの偏光フーリエ型赤外分光測定によって得られた、前記平行方向の赤外線吸収スペクトルおよび前記垂直方向の赤外線吸収スペクトルの波数997(±5)cm−1の吸光度ピーク値から、下記の数式1を用いて算出される二色比Rの値が、R≧0.3であることが重要である。特に、二色比Rの値が、0.5≦R≦0.9であることが好適である。
本発明の化粧シートにおける熱可塑性樹脂組成物は、ポリオレフィン系樹脂に対して無機顔料ベシクルを添加したものであり、ポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブテンなどの他に、αオレフィン(例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、12−エチル−1−テトラデセンなどを)を単独重合あるいは2種類以上共重合させたものや、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体、エチレン・メチルメタクリレート共重合体、エチレン・エチルメタクリレート共重合体、エチレン・ブチルメタクリレート共重合体、エチレン・メチルアクリレート共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・ブチルアクリレート共重合体などのように、エチレンまたはαオレフィンとそれ以外のモノマーとを共重合させたものが挙げられる。
また、無機顔料ベシクルは、超臨界逆相蒸発法と呼ばれる方法によって、調製することができる。超臨界逆相蒸発法は、本発明者等が提案している再表02/032564号公報、特開2003−119120号公報、特開2005−298407号公報および特開2008−063274号公報に開示されている超臨界逆相蒸発法および装置を用いて行うことができる。
超臨界逆相蒸発法についてより詳しく説明すると、超臨界状態または臨界点以上の温度条件下もしくは圧力条件下の二酸化炭素にベシクルの膜を形成するリン脂質を均一に溶解させた混合物中に、封入物質としての無機顔料を含む水相を加えて、一層の膜で封入物質を内包するカプセル状のベシクルとする方法である。なお、超臨界状態の二酸化炭素とは、臨界温度(30.98℃)および臨界圧力(7.3773±0.0030MPa)以上の超臨界状態にある二酸化炭素を意味し、臨界点以上の温度条件下もしくは圧力条件下の二酸化炭素とは、臨界温度だけ、あるいは臨界圧力だけが臨界条件を超えた条件下の二酸化炭素を意味するものである。この方法により、直径50〜800nmの単層ラメラベシクルを得ることができる。
無機顔料としては、難燃性の顔料であればよく、大きく分けて天然無機顔料と合成無機顔料とがある。天然無機顔料としては、土系顔料、焼成土系顔料、鉱物性顔料などが挙げられる。合成無機顔料としては、酸化物顔料、水酸化物顔料、硫化物顔料、珪酸塩顔料、リン酸塩顔料、炭酸塩顔料、金属粉顔料、炭素顔料などが挙げられる。本発明においては、これらの天然無機顔料および合成無機顔料の中から、1種類もしくは2種類以上を組み合わせて用いることができる。なお、有機顔料は、難燃性が損なわれるため好ましくない。
ベシクルの外膜を形成するリン脂質としては、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジン酸、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、カルジオピン、黄卵レシチン、水添黄卵レシチン、大豆レシチン、水添大豆レシチン等のグリセロリン脂質、スフィンゴミエリン、セラミドホスホリルエタノールアミン、セラミドホスホリルグリセロール等のスフィンゴリン脂質などが挙げられる。
また、ベシクルの外膜には、少なくともリン脂質などの生体脂質が含まれていればよいので、生体脂質と下記のようなその他の物質との混合物から外膜を形成するようにしてもよい。
ベシクルの膜を形成するその他の物質としては、ノニオン系界面活性剤や、これとコレステロール類もしくはトリアシルグリセロールの混合物などを利用することが好ましい。このうちノニオン系界面活性剤としては、ポリグリセリンエーテル、ジアルキルグリセリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンコポリマー、ポリブタジエン−ポリオキシエチレン共重合体、ポリブタジエン−ポリ2−ビニルピリジン、ポリスチレン−ポリアクリル酸共重合体、ポリエチレンオキシド−ポリエチルエチレン共重合体、ポリオキシエチレン−ポリカプロラクタム共重合体等の1種または2種以上を使用することができる。また、コレステロール類としては、コレステロール、α−コレスタノール、β−コレスタノール、コレスタン、デスモステロール(5,24−コレスタジエン−3β−オール)、コール酸ナトリウムまたはコレカルシフェロール等を挙げることができる。例えば、水溶性ではない内包物を水溶性の分散剤で包んだベシクルとすることにより、水溶性の溶媒などに水溶性ではない内包物を均一に分散させることができる。
このような無機顔料ベシクルの添加量は、ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、50〜70重量部とされていることが好ましく、特に、70重量部添加することが好適である。
本発明の化粧シートにおいては、上記の熱可塑性樹脂組成物を押し出し製膜するとともに一軸延伸加工または二軸延伸加工して得られる一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートが、厚さ20〜150μmとされていることが重要である。
また、当該一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートは、一軸延伸加工または二軸延伸加工を施すことによって、製膜時における押し出し方向と平行な平行方向と、当該シート面上において製膜時における押し出し方向と垂直な垂直方向との少なくとも一方に樹脂中の分子の長鎖が配向している。これは、樹脂シートに対して延伸加工を施すと、無機顔料ベシクルを添加した樹脂中のC−C骨格からなる分子の長鎖が延伸方向に引っ張られて並ぶことによって生じる。延伸加工を施して樹脂中の分子の長鎖が所定の方向に配向していると、当該延伸方向への機械的強度が向上するので、耐後加工性に優れた難燃性を備える一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートを得ることができる。さらに、このような一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートによれば、無機顔料ベシクルを高充填した際に生じうる当該無機顔料ベシクルに起因する表面の凹凸が延伸加工によって解消されるので平滑性に優れた樹脂シートを得ることができる。これにより、印刷適性に優れた一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートとすることができる。
ここで、偏光フーリエ型赤外分光測定および二色比Rについて説明する。まず、偏光フーリエ型赤外分光測定とは、2.5〜25μmの波長の光である赤外光が、物質の分子の振動や回転運動に基づいて当該物質に吸収される量に変化が生じるという原理を利用して、物質の化学構造や状態に関する情報を得る赤外分光測定方法のうちの1つである。偏光フーリエ型赤外分光測定においては、物質に吸収される赤外光の測定を行う際に、偏光子を用いて当該赤外光を光の電場が一定方向のみに振動する直線偏光と呼ばれる光とすることで、延伸された樹脂の延伸方向に配向している分子の長鎖の度合いを測定する方法である。なお、フーリエ型とは、物質に対して光源から赤外光を照射し、分割された透過光と反射光とから得られた干渉波をフーリエ変換法を用いて変換することにより、物質のスペクトルを得る方式のことを指す。
次に、二色比Rとは、偏光フーリエ型赤外分光測定によりシート状の樹脂を測定する際に、はじめに、偏光子を設置角度0°(電場の向きは試料設置面と垂直方向)にて設置したあと、シート状の樹脂を延伸方向が電場の向きと平行になるように合わせて赤外分光測定を行い、次いで、シート状の樹脂の角度を90°回転させて、シート状の樹脂の延伸方向と電場の向きが垂直となるようにして赤外分光測定を行い、得られた2つの赤外線吸収スペクトルの波数997cm−1付近の吸光度ピークから上記の数式1を用いて算出された値を二色比Rとし、シート状の樹脂の延伸方向と平行な方向と、延伸方向と垂直な方向とにおける樹脂中の分子の長鎖の配向度の比を表す。ポリオレフィン系樹脂の吸光度ピークにおいては、997cm−1付近にCH3の横揺れ振動に対応する波数域が存在しており、延伸加工を施すことによって樹脂のC−C骨格(分子の長鎖)が延伸方向に揃うと、これに伴ってCH3の横揺れ振動も一方向に揃うため、CH3の双極子モーメントが増減することとなる。赤外光の電場がCH3の双極子モーメントの増減の方向と同一方向の時に赤外線の吸収強度は最大となるため、配向度の違いによって波数997cm−1付近、より具体的には、波数997(±5)cm−1に現れるピークの値を大きく左右することが知られている。つまり、前記平行な方向の赤外線吸収スペクトルおよび前記垂直な方向の赤外線吸収スペクトルの波数997(±5)cm−1に現れるピークの値から、一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートの両方向におけるC−C骨格(分子の長鎖)の配向度の比を算出することができる。一般的に、前記平行な方向と前記垂直な方向との延伸倍率が異なるほど(二色比Rの値が大きいほど)樹脂の硬度は高くなり、前記平行な方向と前記垂直な方向との延伸倍率が近いほど(二色比Rの値が小さいほど)樹脂本来の機械的強度に近くなる。なお、以降に説明する実施例においては、二軸延伸加工を施している実施例もあるため、シート状の樹脂は、製膜時における押し出し方向が電場の向きと平行または垂直となるように載置して赤外分光測定を行った。
上記のような一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートにおいては、第1に、無機顔料を無機顔料ベシクルとして添加した樹脂シートとすることによって、ポリオレフィン系樹脂中において無機顔料を二次凝集させることなく均一に分散させることができるので、多量に無機顔料を添加した場合においても、機械的強度を低下させることなく難燃性に優れた一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートとすることができる。
第2に、無機顔料ベシクルが添加された一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートの配向度が、前記二色比Rの値においてR≧0.3とされた樹脂シートを用いることにより、耐後加工性に優れた難燃性の一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートを得ることができる。特に、二色比Rの値が、0.5≦R≦0.9とされた一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートについてその特性は顕著に認められる。
以下に、本発明の化粧シートの構成の具体例を図1を用いて説明する。
本発明の化粧シートは、図1に示すように、複数の樹脂層からなる化粧シート1であって、上記の一軸延伸樹脂シートおよび二軸延伸樹脂シートが原反層3である態様について説明する。化粧シート1は、当該化粧シート1が貼り合わせられる基材Bに面する側から、プライマー層2、原反層3、絵柄印刷層4、接着剤層5、透明樹脂層6およびトップコート層7を積層した構成とされている。なお、基材Bとしては、木質ボード類、無機質ボード類または金属板などが挙げられる。
プライマー層2としては、バインダーとしての硝化綿、セルロース、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、アクリル、ポリエステル系等の単独もしくは各変性物の中から適宜選定して用いることができる。これらは水性、溶剤系、エマルジョンタイプなど特にその形態を問わない。また、硬化方法についても、単独で硬化する一液タイプ、主剤と合わせて硬化剤を使用する二液タイプ、紫外線や電子線等の照射により硬化させるタイプなどから適宜選択して用いることができる。一般的な硬化方法としては、ウレタン系の主剤に対して、イソシアネート系の硬化剤を合わせることによって硬化させる二液タイプが用いられており、この方法は作業性、価格、樹脂自体の凝集力の観点から好適である。上記のバインダー以外には、顔料、染料などの着色剤、体質顔料、溶剤、各種添加剤などが添加されている。特に、プライマー層2においては、化粧シート1の最背面に位置するため、化粧シート1を連続的なプラスチックフィルム(ウエブ状)として巻き取りを行うことを考慮すると、フィルム同士が密着して滑りにくくなったり、剥がれなくなるなどのブロッキングが生じることを避けるとともに、接着剤との密着を高めるために、シリカ、アルミナ、マグネシア、酸化チタン、硫酸バリウムなどの無機充填剤を添加してもよい。層厚は、基材Bとの密着性を確保することが目的であるので、0.1〜3μmの範囲内とすることが好ましい。
原反層3としては、上述において説明した、ポリオレフィン系樹脂に対して単層膜の外膜を具備するベシクルに無機顔料が内包された無機顔料ベシクルが添加された熱可塑性樹脂組成物からなる一軸延伸樹脂シート3および二軸延伸樹脂シート3が挙げられる。そして、当該一軸延伸樹脂シート3および二軸延伸樹脂シート3は、偏光フーリエ型赤外分光測定によって得られた、押し出し方向と平行方向の赤外線吸収スペクトルおよび押し出し方向と垂直方向の赤外線吸収スペクトルの波数997(±5)cm−1の吸光度ピーク値から、上記の数式1を用いて算出される二色比Rの値が、R≧0.3であることが重要である。特に、二色比Rの値が、0.5≦R≦0.9であることが好適である。このような、一軸延伸樹脂シート3および二軸延伸樹脂シート3は製膜時における押し出し方向と平行な方向と、当該押し出し方向と垂直な方向との少なくとも一方に対して、一軸延伸加工または二軸延伸加工を施すことによって、上記二色比Rの値となるように生成されている。
絵柄印刷層4としては、プライマー層2と同様の材料を用いることができる。汎用性の高い顔料としては、縮合アゾ、不溶性アゾ、キナクリドン、イソインドリン、アンスラキノン、イミダゾロン、コバルト、フタロシアニン、カーボン、酸化チタン、酸化鉄、雲母等のパール顔料等が挙げられる。前述の材料を用いて原反層3に対して、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、静電印刷、インキジェット印刷等を施して絵柄印刷層4を形成することができる。また、上記バインダーと顔料との混合物からなるインキを塗布して絵柄印刷層4を形成する方法とは別に、各種金属の蒸着やスパッタリングで絵柄を施すことも可能である。
接着剤層5としては、アクリル系、ポリエステル系、ポリウレタン系などから選択して用いることができる。一般的には、作業性、価格、凝集力の高さから、主剤をウレタン系のポリオール、硬化剤をイソシアネートとした二液タイプの材料が用いられている。
透明樹脂層6としては、ポリプロピレン樹脂に対して、必要に応じて既存の熱安定化剤、難燃剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、ブロッキング防止剤、触媒捕捉剤、着色剤、光散乱剤および艶調整剤などの各種添加剤を添加した透明樹脂シート6を用いることができる。表面強度の向上を図る場合には、高結晶性のポリプロピレン樹脂を用いることが好ましい。なお、熱安定化剤としては、フェノール系、硫黄系、リン系、ヒドラジン系などを用いることができる。難燃化剤としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどを用いることができる。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系、ベンゾフェノン系、トリアジン系などを用いることができる。光安定化剤としては、ヒンダードアミン系などを用いることができる。また、透明樹脂層6の表面には必要に応じて、図1に示すような、所定の凹凸パターンを有するエンボス模様6aを形成してもよい。
トップコート層7としては、ポリウレタン系、アクリル系、アクリルシリコン系、フッ素系、エポキシ系、ビニル系、ポリエステル系、メラミン系、アミノアルキッド系、尿素系などから適宜選択して用いることができる。材料の形態も、水性、エマルジョン、溶剤系など特に限定するものではない。硬化方法についても、単独で硬化する一液タイプ、主剤と合わせて硬化剤を使用する二液タイプ、紫外線や電子線等の照射により硬化させるタイプなどから適宜選択して用いることができる。特に、ウレタン系の主剤に対して、イソシアネート系の硬化剤を混合して硬化させるものが作業性、価格、樹脂自体の凝集力などの観点から好適である。
本実施形態の化粧シート1は、まず、原反層3としての一軸延伸樹脂シート3または二軸延伸樹脂シート3の両面にコロナ処理を施し、当該一軸延伸樹脂シート3または二軸延伸樹脂シート3の一方の面上に対して絵柄印刷層4を、他方の面上にプライマー層2を積層する。そして、上記製膜フローによって形成された透明樹脂層6としての透明樹脂シート6と、一軸延伸樹脂シート3または二軸延伸樹脂シート3の絵柄印刷層4側の面とを、接着剤層5を間に介して、熱圧を応用した方法、押出ラミネート方法またはドライラミネート方法などの方法を用いて接着して積層し、積層フィルムを形成する。この時、透明樹脂層6の表面にエンボス模様6aを設ける場合には、当該積層フィルムに対して、熱圧による方法、もしくは、凹凸が形成された冷却ロールを用いて押し出しラミネートと同時にエンボス模様6aを形成する方法によって、エンボス模様6aが形成される。最後に、当該積層フィルムの透明樹脂層6の表面に対して、トップコート層7を積層して化粧シート1を得る。
本実施形態においては、透明樹脂層6を備えた化粧シート1として説明したが、さらに難燃性の高い化粧シートとする場合には、透明樹脂層6を除いた構成としてもよい。また、基材Bと原反層3との間に十分な接着性が得られる場合には、プライマー層2を省略することができる。
このような化粧シート1においては、プライマー層2は0.1〜20μm、原反層3としての一軸延伸樹脂シート3および二軸延伸樹脂シート3は30〜250μm、絵柄印刷層4は3〜20μm、接着剤層5は1〜20μm、透明樹脂層6は20〜200μm、トップコート層7は3〜20μmとすることが望ましく、化粧シート1の総厚は59〜550μmの範囲内とすることが好適である。
以下に、本発明の化粧シート1の具体的な実施例について説明する。
<無機顔料ベシクルの調製方法>
まず、本実施例において用いる無機顔料ベシクルは下記の方法で調製した。メタノール100重量部、無機顔料としての炭酸カルシウム(ソフトン2000;白石カルシウム株式会社製)70重量部、ベシクルの外膜を形成するリン脂質としてのホスファチジルコリン5重量部を60℃に保たれた高圧ステンレス容器に入れて密閉し、圧力が20MPaとなるように二酸化炭素を注入して超臨界状態とした後、激しく攪拌混合しながらイオン交換水を100重量部注入する。容器内の温度および圧力を保持した状態で15分間攪拌後、二酸化炭素を排出して大気圧に戻すことによって、リン脂質からなる単層膜の外膜を具備するベシクルに無機顔料としての炭酸カルシウムを内包する炭酸カルシウムベシクルを得た。
まず、本実施例において用いる無機顔料ベシクルは下記の方法で調製した。メタノール100重量部、無機顔料としての炭酸カルシウム(ソフトン2000;白石カルシウム株式会社製)70重量部、ベシクルの外膜を形成するリン脂質としてのホスファチジルコリン5重量部を60℃に保たれた高圧ステンレス容器に入れて密閉し、圧力が20MPaとなるように二酸化炭素を注入して超臨界状態とした後、激しく攪拌混合しながらイオン交換水を100重量部注入する。容器内の温度および圧力を保持した状態で15分間攪拌後、二酸化炭素を排出して大気圧に戻すことによって、リン脂質からなる単層膜の外膜を具備するベシクルに無機顔料としての炭酸カルシウムを内包する炭酸カルシウムベシクルを得た。
<一軸延伸加工を施した場合>(実施例1〜9、比較例1〜4)
実施例1〜9および比較例1〜4においては、原反層3としての熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂シートが、高密度ポリエチレンに対して炭酸カルシウムベシクルが50、70または80重量部添加されており、一軸延伸加工を施された一軸延伸樹脂シート3からなるものに関する。
実施例1〜9および比較例1〜4においては、原反層3としての熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂シートが、高密度ポリエチレンに対して炭酸カルシウムベシクルが50、70または80重量部添加されており、一軸延伸加工を施された一軸延伸樹脂シート3からなるものに関する。
具体的には、ペンタッド分率が97.8%、MFR(メルトフローレート)が15g/10min(230℃)、分子量分布MWD(Mw/Mn)が2.3の高結晶性ホモポリプロピレン樹脂に対して、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(イルガノックス1010;BASF社製)を500PPMと、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チヌビン328;BASF社製)を2000PPMと、ヒンダードアミン系光安定化剤(キマソーブ944;BASF社製)を2000PPMとを添加した樹脂を溶融押し出し機を用いて押し出して、透明樹脂層6としての厚さ80μmの透明樹脂シート6を製膜した。次いで、高密度ポリエチレン(ハイゼックス5305E MFR=0.8g/10min(190℃);プライムポリマー社製)100重量部に対して、上記の炭酸カルシウムベシクルを50、70または80重量部添加し(なお、実施例1〜3については50重量部、実施例4〜9および比較例1,2については70重量部、比較例3,4については80重量部添加した。)、噛み合い型二軸押出機を用いて溶融混練した後、ストランドカット法によりペレタライズを施して熱可塑性樹脂組成物のペレットを得る。この熱可塑性樹脂組成物のペレットを用いた押し出し成形法により膜厚120μmの樹脂シートを製膜した。得られた樹脂シートを30cm四方に切り取り、延伸装置を用いて押し出し方向と平行な方向に一軸延伸加工を施した。延伸加工を施した一軸延伸樹脂シート3の一方の面に対して、2液硬化型ウレタンインキ(V180;東洋インキ製造(株)製)を用いて絵柄印刷を施して絵柄印刷層4を形成し、一軸延伸樹脂シート3の他方の面に対して、プライマー層2を施す。そして、一軸延伸樹脂シート3の絵柄印刷層4を形成した面側に、ドライラミネート用接着剤(タケラックA540;三井化学製;塗布量2g/m2)からなる接着剤層5を介して前記透明樹脂シート6をドライラミネート法にて貼り合わせた。最後に、透明樹脂層6の表面に対して、エンボス用の金型ロールを用いてエンボス模様6aを形成した後、当該エンボス模様6aを覆うように2液硬化型ウレタントップコート(W184;DICグラフィックス社製)を塗布量3g/m2にて塗布してトップコート層7を形成して図1に示す総厚120μmの化粧シート1を得た。
<二軸延伸加工を施した場合>(実施例10〜18、比較例5〜10)
実施例10〜18および比較例5〜10においては、原反層3としての熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂シートが、高密度ポリエチレンに対して炭酸カルシウムベシクルが50、70または80重量部添加されており、二軸延伸加工を施された二軸延伸樹脂シート3からなるものに関する。
実施例10〜18および比較例5〜10においては、原反層3としての熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂シートが、高密度ポリエチレンに対して炭酸カルシウムベシクルが50、70または80重量部添加されており、二軸延伸加工を施された二軸延伸樹脂シート3からなるものに関する。
具体的には、二軸延伸加工を施す以外は、一軸延伸加工を施した場合(実施例1〜9、比較例1〜4)と同様である。二軸延伸加工は、押し出し成形法により得られた樹脂シートを30cm四方に切り取り、押し出し方向と平行方向を延伸治具に固定するとともに、押し出し方向と垂直方向を延伸治具に固定して、互いに直角な二方向に延伸を行った。
<延伸加工を施さない場合>(比較例11〜13)
比較例11〜13においては、原反層3としての熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂シートが、高密度ポリエチレンに対してベシクル化していない無機顔料としての炭酸カルシウムを70、60または50重量部添加し、延伸加工を施していない樹脂シートからなるものに関する。
比較例11〜13においては、原反層3としての熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂シートが、高密度ポリエチレンに対してベシクル化していない無機顔料としての炭酸カルシウムを70、60または50重量部添加し、延伸加工を施していない樹脂シートからなるものに関する。
具体的には、樹脂シートとして、高密度ポリエチレン(ハイゼックス5305E MFR=0.8g/10min(190℃);プライムポリマー社製)100重量部に対して、無機顔料として炭酸カルシウム(ソフトン2000;白石カルシウム株式会社製)を70、60または50重量部添加し、噛み合い型二軸押出機を用いて溶融混練した後、ストランドカット法によりペレタライズを施し、この熱可塑性樹脂組成物のペレットを用いた押し出し成形法により製膜したものを用いた。
<ベシクル化していない無機顔料を添加した場合>(比較例14〜21)
比較例14〜21においては、原反層3としての熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂シートが、高密度ポリエチレンに対してベシクル化していない無機顔料としての炭酸カルシウムが70、60または50重量部添加されており、一軸延伸加工を施された一軸延伸樹脂シート3からなるものに関する。
比較例14〜21においては、原反層3としての熱可塑性樹脂組成物からなる樹脂シートが、高密度ポリエチレンに対してベシクル化していない無機顔料としての炭酸カルシウムが70、60または50重量部添加されており、一軸延伸加工を施された一軸延伸樹脂シート3からなるものに関する。
具体的には、樹脂シートに対して、ベシクル化していない無機顔料としての炭酸カルシウムを添加した以外は、上記の一軸延伸を施した場合(実施例1〜9、比較例1〜4)と同じ構成および作製方法によって得られる化粧シート1を用いた。
上記の実施例1〜18および比較例1〜21における一軸延伸樹脂シート3、二軸延伸樹脂シート3および延伸加工を施していない樹脂シートについて、偏光フーリエ型赤外分光測定によって、押し出し方向と平行方向の赤外線吸収スペクトルおよび押し出し方向と垂直方向の赤外線吸収スペクトルをそれぞれ測定し、数式1を用いて二色比Rを算出した。また、各化粧シート1について、発熱性試験および耐後加工性評価試験を行った。各評価試験の詳しい評価方法は下記の通りである。
<発熱性評価試験>
ここで、建築基準法施工令に規定の難燃材料の技術的基準においては、ISO5660−1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において下記の要件を満たしている必要がある(建築基準法施工令第108条の2第1号および第2号)。本発明の化粧シートが難燃材料として認定されるためには、不燃性基材と貼り合わせた状態で50kW/m2の輻射熱による加熱にて20分間の加熱時間において下記の1〜3の要求項目をすべて満たす必要がある。
1.総発熱量が8MJ/m2以下
2.最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えない
3.防炎上有害な裏面まで貫通する亀裂および穴が生じない
なお、不燃性基材としては、石こうボード、繊維混入ケイ酸カルシウム板または亜鉛メッキ鋼板から選択して用いることができる。
具体的には、コーンカロリーメータ試験機による発熱性試験については、上述の1〜3の項目をすべて満たし、前記施工令第108条の2第1号および第2号に記載の要件をともに満たす難燃材料を実現している場合には「○」、1つでも要件を満たすことができなかった場合には「×」として難燃性の評価をした。
ここで、建築基準法施工令に規定の難燃材料の技術的基準においては、ISO5660−1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において下記の要件を満たしている必要がある(建築基準法施工令第108条の2第1号および第2号)。本発明の化粧シートが難燃材料として認定されるためには、不燃性基材と貼り合わせた状態で50kW/m2の輻射熱による加熱にて20分間の加熱時間において下記の1〜3の要求項目をすべて満たす必要がある。
1.総発熱量が8MJ/m2以下
2.最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えない
3.防炎上有害な裏面まで貫通する亀裂および穴が生じない
なお、不燃性基材としては、石こうボード、繊維混入ケイ酸カルシウム板または亜鉛メッキ鋼板から選択して用いることができる。
具体的には、コーンカロリーメータ試験機による発熱性試験については、上述の1〜3の項目をすべて満たし、前記施工令第108条の2第1号および第2号に記載の要件をともに満たす難燃材料を実現している場合には「○」、1つでも要件を満たすことができなかった場合には「×」として難燃性の評価をした。
<耐後加工性評価試験>
耐後加工性評価試験(V溝曲げ加工試験)においては、化粧シート1を接着剤(リカボンド;中央理化学工業株式会社製)にて、基材Bに貼り合わせて十分に乾燥させた後、基材Bの化粧シート1を貼り付けた側とは反対の面側に対して、化粧シート1にキズが付かないようにV字の溝をつけて化粧シート1の表面が山折りになるように折り曲げた。そして、折り曲げた後の化粧シート1において、表面の変化が認められなかった場合には「○」、割れ・白化などの表面の変化が認められた場合には、それぞれ「割れ」、「白化」として耐後加工性を評価した。
耐後加工性評価試験(V溝曲げ加工試験)においては、化粧シート1を接着剤(リカボンド;中央理化学工業株式会社製)にて、基材Bに貼り合わせて十分に乾燥させた後、基材Bの化粧シート1を貼り付けた側とは反対の面側に対して、化粧シート1にキズが付かないようにV字の溝をつけて化粧シート1の表面が山折りになるように折り曲げた。そして、折り曲げた後の化粧シート1において、表面の変化が認められなかった場合には「○」、割れ・白化などの表面の変化が認められた場合には、それぞれ「割れ」、「白化」として耐後加工性を評価した。
一軸延伸樹脂シート3、二軸延伸樹脂シート3および延伸加工を施していない樹脂シートの二色比Rの値、各評価試験から得られた結果および化粧シート1の総合評価を表1〜表4に示す。なお、総合評価の記号の内容は下記の通りである。
<総合評価>
×:難燃性および耐後加工性を有していない
○:難燃性に優れ、化粧シートに必要な耐後加工性を有している
◎:難燃性および耐後加工性に非常に優れている
<総合評価>
×:難燃性および耐後加工性を有していない
○:難燃性に優れ、化粧シートに必要な耐後加工性を有している
◎:難燃性および耐後加工性に非常に優れている
炭酸カルシウムベシクルが50または70重量部添加された一軸延伸樹脂シート3を用いた実施例1〜9の化粧シート1については、表1に示すように、二色比Rの値がR≧0.3の一軸延伸樹脂シート3を用いることにより、難燃材料の基準を満たしているとともに、優れた耐後加工性を有していた。また、炭酸カルシウムベシクルが50重量部添加され二色比Rの値が0.3≦R≦0.5の一軸延伸樹脂シート3を用いた実施例1および2の化粧シート1と、炭酸カルシウムベシクルが70重量部添加され二色比Rの値が、0.5≦R≦0.9の一軸延伸樹脂シート3を用いた実施例6〜9の化粧シート1とについては、特に優れた耐後加工性を有していた。これと比較して、二色比Rの値がR<0.3とされた一軸延伸樹脂シート3を用いた比較例1の化粧シート1については、難燃材料としての基準を満たしておらず、耐後加工性評価試験においても「割れ」が認められた。また、二色比Rの値がR>0.9の一軸延伸樹脂シート3とした比較例2については、一軸延伸加工を施している間に断裂が生じた。
また、表1の比較例3および比較例4に示すように、無機顔料の添加量を80重量部としたものについては、一軸延伸加工を施している間に断裂が生じた。なお、断裂した比較例2〜4においては、断裂後の化粧シート1を用いて赤外線吸収スペクトルの測定を行い二色比Rを算出した。
炭酸カルシウムベシクルが50または70重量部添加された二軸延伸樹脂シート3を用いた実施例10〜18の化粧シート1については、表2に示すように、二色比Rの値がR≧0.3の二軸延伸樹脂シート3を用いることにより、難燃材料の基準を満たしているとともに、優れた耐後加工性を有していた。また、炭酸カルシウムベシクルが50重量部添加され二色比Rの値がR=0.3の二軸延伸樹脂シート3を用いた実施例10の化粧シート1と、炭酸カルシウムベシクルが70重量部添加され二色比Rの値が、0.5≦R≦0.9の二軸延伸樹脂シート3を用いた実施例15〜18の化粧シート1については、特に優れた耐後加工性を有していた。これと比較して、二色比Rの値がR<0.3とされた二軸延伸樹脂シート3を用いた比較例6の化粧シート1については、難燃材料の基準を満たしておらず、耐後加工性評価試験においても「割れ」が認められた。また、二色比Rの値がR>0.9の二軸延伸樹脂シート3とした比較例5については、二軸延伸加工を施すことはできたものの難燃性の基準を満たしていなかった。これは、二色比Rの値からわかるように二軸延伸樹脂シート3を延伸しすぎたために単位面積あたりに存在する炭酸カルシウムベシクルが少なくなり、主成分としての樹脂材料の燃焼性が勝ったことが原因であると考えられる。さらに、二色比Rの値がR>0.9の二軸延伸樹脂シート3とした比較例7および8については二軸延伸加工を施している間に断裂が生じた。
また、表2の比較例9および10に示すように、無機顔料の添加量を80重量部としたものについては、二軸延伸加工を施している間に断裂が生じた。なお、断裂した比較例7〜10においては、断裂後の化粧シート1を用いて赤外線吸収スペクトルの測定を行い二色比Rを算出した。
ベシクル化しない炭酸カルシウムを添加するとともに延伸加工を施さない樹脂シートを用いた比較例11〜13の化粧シート1については、表3に示すように、難燃材料の基準を満たしておらず、耐後加工性評価試験においても「割れ」が認められた。なお、比較例11〜13の化粧シート1の二色比Rの値は、いずれも0.01以下であった。
ベシクル化しない炭酸カルシウムが70重量部添加された一軸延伸樹脂シート3を用いた比較例14〜16の化粧シート1については、表4に示すように、二色比Rの値がR≧0.3とされた一軸延伸樹脂シート3を用いたものについても、難燃材料の基準を満たしておらず、耐後加工性評価試験においても「割れ」が認められた。二色比Rの値がR=0.5とされた比較例17の化粧シート1については、難燃材料としての基準は満たしたものの、耐後加工性評価試験において「割れ」が認められ、化粧シートに必要な機械的強度を有していなかった。また、炭酸カルシウムの添加量を60重量部とした比較例18および炭酸カルシウムの添加量を50重量部とした比較例20の化粧シート1については、一軸延伸加工を施すことができても、難燃材料の基準を満たしておらず、耐後加工性評価試験においても「割れ」が認められた。比較例19,21の化粧シート1については、一軸延伸加工を施している間に断裂が生じた。なお、断裂した比較例19,21においては、断裂後の化粧シート1を用いて赤外線吸収スペクトルの測定を行い二色比Rを算出した。
以上の評価結果から、本発明の化粧シート1としての実施例1〜18に示すように、無機顔料ベシクルが添加され、一軸延伸加工または二軸延伸加工が施されることによって二色比Rの値がR≧0.3とされた一軸延伸樹脂シート3および二軸延伸樹脂シート3を用いることにより、難燃性および耐後加工性に優れた化粧シート1が得られることが明らかとなった。
そして、無機顔料ベシクルの添加量が50重量部とされ一軸延伸加工を施して二色比Rの値が0.3≦R≦0.5とされた一軸延伸樹脂シート3、無機顔料ベシクルの添加量が50重量部とされ二軸延伸加工を施して二色比Rの値がR=0.3とされた二軸延伸樹脂シート3、または、無機顔料ベシクルの添加量が70重量部とされ一軸延伸加工または二軸延伸加工を施して二色比Rの値が0.5≦R≦0.9とされた一軸延伸樹脂シート3または二軸延伸樹脂シート3を用いることにより、極めて耐後加工性に優れた化粧シート1が得られることが明らかとなった。
本発明の化粧シート1は、上記の実施形態および実施例に限定されるものではなく、発明の特徴を損なわない範囲において種々の変更が可能である。
1 化粧シート
2 プライマー層
3 原反層、一軸延伸樹脂シート、二軸延伸樹脂シート
4 絵柄印刷層
5 接着剤層
6 透明樹脂層、透明樹脂シート
6a エンボス模様
7 トップコート層
B 基材
2 プライマー層
3 原反層、一軸延伸樹脂シート、二軸延伸樹脂シート
4 絵柄印刷層
5 接着剤層
6 透明樹脂層、透明樹脂シート
6a エンボス模様
7 トップコート層
B 基材
Claims (2)
- 複数の樹脂層からなる化粧シートであって、
前記樹脂層のうち少なくとも一層が、ポリオレフィン系樹脂に対して単層膜の外膜を具備するベシクルに無機顔料が内包された無機顔料ベシクルが添加されている熱可塑性樹脂組成物で構成された一軸延伸樹脂シートまたは二軸延伸樹脂シートからなり、
前記一軸延伸樹脂シートおよび前記二軸延伸樹脂シートの偏光フーリエ型赤外分光測定によって得られた、製膜時における押し出し方向と平行方向の赤外線吸収スペクトルおよび製膜時における押し出し方向と垂直方向の赤外線吸収スペクトルの波数997(±5)cm−1の吸光度ピーク値から、下記の数式1を用いて算出される二色比Rの値が、R≧0.3であることを特徴とする化粧シート。
- 前記一軸延伸樹脂シートおよび前記二軸延伸樹脂シートの前記二色比Rの値が、0.5≦R≦0.9であることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015174472A JP2017047654A (ja) | 2015-09-04 | 2015-09-04 | 化粧シート |
PCT/JP2016/075834 WO2017038980A1 (ja) | 2015-09-04 | 2016-09-02 | 化粧シート |
US15/756,486 US10661538B2 (en) | 2015-09-04 | 2016-09-02 | Decorative sheet |
AU2016317368A AU2016317368B2 (en) | 2015-09-04 | 2016-09-02 | Decorative sheet |
EP16842009.9A EP3345758A4 (en) | 2015-09-04 | 2016-09-02 | DECORATIVE SHEET |
CN201680059277.9A CN108136751B (zh) | 2015-09-04 | 2016-09-02 | 装饰片 |
KR1020187008971A KR102546466B1 (ko) | 2015-09-04 | 2016-09-02 | 화장 시트 |
TW105128438A TWI701141B (zh) | 2015-09-04 | 2016-09-02 | 裝飾片 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015174472A JP2017047654A (ja) | 2015-09-04 | 2015-09-04 | 化粧シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017047654A true JP2017047654A (ja) | 2017-03-09 |
Family
ID=58187656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015174472A Pending JP2017047654A (ja) | 2015-09-04 | 2015-09-04 | 化粧シート |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10661538B2 (ja) |
EP (1) | EP3345758A4 (ja) |
JP (1) | JP2017047654A (ja) |
KR (1) | KR102546466B1 (ja) |
CN (1) | CN108136751B (ja) |
AU (1) | AU2016317368B2 (ja) |
TW (1) | TWI701141B (ja) |
WO (1) | WO2017038980A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018144437A (ja) * | 2017-03-08 | 2018-09-20 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 |
JP2019018525A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-07 | 凸版印刷株式会社 | 積層延伸フィルム、化粧シート用基材、化粧シート及び化粧板 |
KR20200038885A (ko) | 2017-08-09 | 2020-04-14 | 스미토모 겐키 가부시키가이샤 | 쇼벨, 쇼벨의 표시장치 및 쇼벨의 표시방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI794534B (zh) * | 2018-08-17 | 2023-03-01 | 日商旭化成建材股份有限公司 | 房間構造 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000185386A (ja) * | 1998-12-22 | 2000-07-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 保護層を有する化粧シートおよび化粧材 |
JP2001214013A (ja) * | 1999-11-24 | 2001-08-07 | Yupo Corp | 樹脂延伸フィルムおよびその製造方法 |
TWI227253B (en) * | 1999-11-24 | 2005-02-01 | Yupo Corp | Stretched resin film and method for manufacturing thereof |
JP4028287B2 (ja) | 2002-04-24 | 2007-12-26 | 大日本印刷株式会社 | 化粧用不燃性粘着シート |
JP4189202B2 (ja) | 2002-10-30 | 2008-12-03 | 積水化学工業株式会社 | シート状成形体及び化粧シート |
JP2004160818A (ja) | 2002-11-12 | 2004-06-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 化粧シート |
JP2007100046A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Masamitsu Nagahama | ポリエチレン樹脂製品、ポリエチレン樹脂製品の製造方法、粒状物の使用 |
JP2007100047A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Masamitsu Nagahama | 中密度以上ポリエチレン樹脂製品、中密度以上ポリエチレン樹脂製品の製造方法、粒状物の使用 |
JP2007100045A (ja) | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Masamitsu Nagahama | ポリオレフィン樹脂製品、ポリオレフィン樹脂製品の製造方法、粒状物の使用 |
JP2007204666A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Kanenori Fujita | 耐熱性樹脂製品、耐熱性樹脂製品の製造方法、粒状物の使用 |
CN103314400B (zh) * | 2010-12-27 | 2016-08-10 | 佐藤控股株式会社 | 标签、印刷介质的最上层形成材料、信息承载介质、腕带扣以及用其减少二氧化碳的方法 |
JP6622468B2 (ja) * | 2015-02-23 | 2019-12-18 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 |
-
2015
- 2015-09-04 JP JP2015174472A patent/JP2017047654A/ja active Pending
-
2016
- 2016-09-02 TW TW105128438A patent/TWI701141B/zh active
- 2016-09-02 AU AU2016317368A patent/AU2016317368B2/en active Active
- 2016-09-02 WO PCT/JP2016/075834 patent/WO2017038980A1/ja active Application Filing
- 2016-09-02 US US15/756,486 patent/US10661538B2/en active Active
- 2016-09-02 CN CN201680059277.9A patent/CN108136751B/zh active Active
- 2016-09-02 EP EP16842009.9A patent/EP3345758A4/en active Pending
- 2016-09-02 KR KR1020187008971A patent/KR102546466B1/ko active IP Right Grant
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018144437A (ja) * | 2017-03-08 | 2018-09-20 | 凸版印刷株式会社 | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 |
JP2019018525A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-07 | 凸版印刷株式会社 | 積層延伸フィルム、化粧シート用基材、化粧シート及び化粧板 |
KR20200038885A (ko) | 2017-08-09 | 2020-04-14 | 스미토모 겐키 가부시키가이샤 | 쇼벨, 쇼벨의 표시장치 및 쇼벨의 표시방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20180050341A (ko) | 2018-05-14 |
US10661538B2 (en) | 2020-05-26 |
KR102546466B1 (ko) | 2023-06-23 |
CN108136751A (zh) | 2018-06-08 |
TW201718268A (zh) | 2017-06-01 |
AU2016317368A1 (en) | 2018-03-22 |
TWI701141B (zh) | 2020-08-11 |
US20180244022A1 (en) | 2018-08-30 |
WO2017038980A1 (ja) | 2017-03-09 |
AU2016317368B2 (en) | 2020-04-09 |
EP3345758A1 (en) | 2018-07-11 |
EP3345758A4 (en) | 2019-01-23 |
CN108136751B (zh) | 2020-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10981364B2 (en) | Decorated sheet | |
JP6622468B2 (ja) | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 | |
JP6650706B2 (ja) | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 | |
JP6563233B2 (ja) | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 | |
WO2017038980A1 (ja) | 化粧シート | |
JP2013177645A (ja) | 二軸延伸ポリプロピレンフィルム及びその製造方法 | |
JP2016132172A (ja) | 化粧シート | |
JP2017042917A (ja) | 化粧シート | |
JP2010024354A (ja) | 二軸延伸ポリプロピレンフィルム及びその用途 | |
JP2016190466A (ja) | 化粧シート | |
JP2020076015A (ja) | 化粧シート及びその製造方法 | |
JP6963273B2 (ja) | 化粧シート及び化粧シートの製造方法 | |
JP2018144437A (ja) | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 | |
JP7035846B2 (ja) | 化粧シート及びその製造方法 | |
JP2020124923A (ja) | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 | |
JP6629602B2 (ja) | 化粧シート及び透明樹脂シート、並びに化粧シートの製造方法及び透明樹脂シートの製造方法 | |
JP7276565B2 (ja) | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 | |
JP7276564B2 (ja) | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 | |
JP2023109800A (ja) | 化粧シートおよび化粧シートの製造方法 | |
JP2020075420A (ja) | 化粧シート及びその製造方法 |