JP2017030828A - 飲料ディスペンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ランニングコストを抑えつつ、ミキシングケース内に残留する溶け残りの原料粉を除去することができる飲料ディスペンサを提供する。【解決手段】飲料ディスペンサ1は、ミキシングケース71と、ミキシングケース71に冷水を供給するコールドタンク10、冷却コイル11、冷水注出バルブ16及び冷水注出パイプ19と、ミキシングケース71に温水を供給するホットタンク40、ポンプ44、温水注出パイプ45及び温水注出バルブ46と、ホットタンク40のサーミスタ42と、制御装置3とを備え、制御装置3は、ミキシングケース71への冷水の供給の時間、頻度、量又はタイミング等の供給状態が、所定の原料粉残留条件を充足する場合、90℃以上の温水をミキシングケース71に流入させて洗浄を行う。【選択図】図2

Description

この発明は、原料粉と温水又は冷水とを混合した飲料を利用者に提供するために用いられる飲料ディスペンサに関する。
利用者が操作パネルを操作し、温飲料又は冷飲料を注ぎ出すことができる飲料ディスペンサが知られている。このような飲料ディスペンサから温飲料が供給される場合は、ホットタンクで加熱された温水を所定のミキシングケース内で原料粉と混ぜ合わせることにより温飲料を作製する。また、冷飲料が供給される場合は、コールドタンクで冷却された冷水を所定のミキシングケース内で原料粉と混ぜ合わせることにより冷飲料を作製する。ここで、同じ種類の原料粉を使用するのであれば温飲料と冷飲料とは同じミキシングケースで撹拌されて作製される。このように各々異なる温度の飲料が撹拌されるミキシングケース内には、原料粉が溶けきれずに残留する場合がある。このため、自動で又は操作パネルを介して手動で、ミキシングケース内の洗浄を行い溶け残りの原料粉を除去する必要がある。
また、夏場などに冷飲料が多く注ぎ出される時は、原料粉の溶け残りが生じやすく、飲料を作製して注ぎ出す度にミキシングケース内に溶けきれなかった原料粉が堆積していく。そのため、自動洗浄を行っても洗い残しが生じることがあり、手洗いでミキシングケースを洗浄する必要が生じていた。
ここで、特許文献1の代用乳溶解装置は、湯と原料粉である代用乳とを溶解タンクで撹拌してミルクを作製するものであるが、使用後の溶解タンクは、ミルクの作製に用いられる湯よりも高い温度の洗浄湯によって洗浄される。このように、温度の高い温水をミキシングケースの洗浄に用いることで、溶け残りの原料粉が容易に温水に溶け、ミキシングケースの内部から除去しやすくなる。
特開2007−244282号公報
しかしながら、特許文献1の代用乳溶解装置のように、ミキシングケースの洗浄の度に洗浄用の水を所定の温度以上とすると、その都度、水を昇温させるためのエネルギーが必要となり、飲料ディスペンサのランニングコストがアップしてしまうという問題があった。
この発明は、このような問題を解決するためになされ、ランニングコストを抑えつつ、ミキシングケース内に残留する溶け残りの原料粉を除去することができる飲料ディスペンサを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る飲料ディスペンサは、内部で原料粉と冷水又は温水とが混合されて飲料が作製されるミキシングケースと、ミキシングケースに冷水を供給する冷水供給手段と、ミキシングケースに温水を供給する温水供給手段と、温水の温度を検出する温水温度検出器と、温水供給手段を制御する制御装置とを備え、制御装置は、冷水制御手段によるミキシングケースへの冷水の供給状態が、原料粉の溶け残りを発生させる可能性がある所定の原料粉残留条件を充足する場合、温水供給手段によって所定の基準温度以上の温水をミキシングケースに流入させて洗浄を行う。
これにより、冷水の供給の状況に応じて、洗浄用の温水の昇温の要否を判断し、必要な時のみ洗浄用の温水を基準温度以上に昇温させることができる。
また、この発明に係る飲料ディスペンサの制御装置は、ミキシングケースに温水及び冷水が供給される温冷水供給時間に対する、ミキシングケースに冷水のみが供給される冷水供給時間の割合が所定の基準供給時間割合以上の値をとる場合、温水供給手段によって所定の基準温度以上の温水をミキシングケースに流入させて洗浄を行ってもよい。
また、複数の基準供給時間割合が設定されるとともに、基準温度は基準供給時間割合の各々に応じて複数設けられてもよい。
また、この発明に係る飲料ディスペンサの制御装置は、ミキシングケースに供給される温水及び冷水の温冷水供給流量に対する、ミキシングケースに供給される冷水の冷水供給流量の割合が所定の基準供給流量割合以上の値をとる場合、温水供給手段によって所定の基準温度以上の温水をミキシングケースに流入させて洗浄を行ってもよい。
また、複数の基準供給流量割合が設定されるとともに、基準温度は基準供給流量割合の各々に応じて複数設けられてもよい。
さらに、この発明に係る飲料ディスペンサの制御装置は、冷水制御手段によるミキシングケースへの冷水の供給の後に、飲料ディスペンサの運転が終了した場合、温水供給手段によって所定の基準温度以上の温水をミキシングケースに流入させて洗浄を行ってもよい。
この発明に係る飲料ディスペンサによれば、ランニングコストを抑えつつ、ミキシングケース内に残留する溶け残りの原料粉を除去することができる。
この発明の実施の形態に係る飲料ディスペンサの外観を示す斜視図である。 図1に示す飲料ディスペンサの内部の水回路の概略を示す模式図である。 図1に示す飲料ディスペンサの制御の流れを示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
図1を参照して、飲料ディスペンサ1の外観形状について説明する。なお、図1は、飲料ディスペンサ1の前面に開閉可能に取り付けられるフロントパネル60を開いた状態を示している。フロントパネル60の内側には、コントロールパネル80が設けられている。コントロールパネル80は、利用者が飲みたい飲料の種類に応じて、「冷飲料」、「温飲料」、「冷水」及び「お湯」のボタンを有している。
図1に示すように、飲料ディスペンサ1の前面の上部には横方向に3個並んだキャニスタ77が設けられている。キャニスタ77の内部にはお茶やコーヒー等の粉末の原料が充填されている。また、キャニスタ77の各々の下方に隣接して、略円筒形状のミキシングケース71が配置されている。このミキシングケース71の内部には原料粉及び水を攪拌して混合するためのインペラ(図示せず)が取り付けられており、インペラにはミキシングケース71の外部に設置されたミキシングモータ(図示せず)が機械的に接続している。また、ミキシングケース71の下方に隣接して、3個のミキシングケース71全ての下部を覆うように略漏斗形状のドリンクガイド73が設けられる。さらに、ドリンクガイド73の中央部分の底部には、前面側から見て左側に飲料注出口74aが、右側に湯水注出口74bが設けられている。またさらに、ドリンクガイド73の下方には、すのこ板状のカップステージ72が設けられている。カップステージ72には、湯のみ2を置くことができる。
次に、飲料ディスペンサ1の内部構造について図2を参照して説明する。
飲料ディスペンサ1は、湯のみ2又はミキシングケース71に冷水を供給するためのコールドタンク10と、湯のみ2又はミキシングケース71に温水を供給するためのホットタンク40とを有する。
コールドタンク10は略円筒形状のタンクであり、内周面に沿って冷却パイプ12が螺旋状に巻かれて設けられている。また、コールドタンク10の底部には冷却水給排水パイプ14が接続されている。コールドタンク10の内部には冷却水給排水パイプ14を通って供給された冷却用水Wが貯留される。さらに、コールドタンク10の、冷却パイプ12の上端よりも上方の箇所には冷却水オーバーフローパイプ15aが接続されている。ここで、冷却パイプ12の内部には冷媒が流通しており、この冷媒によって冷却パイプ12の周辺の冷却用水Wが冷却され、冷却パイプ12の外周面には氷層Fが形成される。この氷層Fの潜熱によって冷却用水Wは全体的に冷却される。そして、コールドタンク10の内側の中央部分には螺旋状に巻かれた冷却コイル11が冷却用水Wに完全に浸かるように設けられている。冷却コイル11の下端には第一給水パイプ32aが連通して接続されており、冷却コイル11の上端には冷水注出パイプ19が連通して接続される。この冷水注出パイプ19は下流において4本に分岐する。
一方、ホットタンク40は略円筒形状のタンクであり、底面の外側には、ホットタンク40の内部に貯留される水を加熱するヒータ41が配置されている。また、ホットタンク40の内部には、内部に貯留された温水の温度を検出するサーミスタ42及び温水の水位を検出するフロート43が設けられている。ホットタンク40の側面の上部には第二給水パイプ32b及び温水オーバーフローパイプ15bが接続している。この第二給水パイプ32bには、ホット給水バルブ34が設けられている。また、温水オーバーフローパイプ15bは、ホットタンク40の下流において冷却水オーバーフローパイプ15aと合流し、オーバーフローパイプ15に連通する。また、ホットタンク40の底部には排水用ホース49が接続されている。さらに、ホットタンク40の側面の下部には温水注出パイプ45が接続されており、温水注出パイプ45にはポンプ44が取り付けられている。
ここで、サーミスタ42は温水温度検出器を構成する。
温水注出パイプ45からは、ポンプ44の下流側において、第一注出パイプ33a、第二注出パイプ33b、第三注出パイプ33c及び第四注出パイプ33dが順次分岐している。そして、第一注出パイプ33a、第二注出パイプ33b、第三注出パイプ33c及び第四注出パイプ33dの各々の分岐点には三方弁である温水注出バルブ46が取り付けられている。各々の温水注出バルブ46が開状態である時、温水注出パイプ45を流通する温水は各々、第一注出パイプ33a、第二注出パイプ33b、第三注出パイプ33c又は第四注出パイプ33dのうち対応する注出パイプに流入する。一方、各々の温水注出バルブ46が閉状態である時、温水注出パイプ45を流通する温水は各々、対応する注出パイプには流入しないようになっている。また、第一注出パイプ33a、第二注出パイプ33b、第三注出パイプ33c及び第四注出パイプ33dの各々において、温水注出バルブ46の下流側には、4本に分岐した冷水注出パイプ19の各々が連結している。また、4本に分岐したこれらの冷水注出パイプ19の各々には冷水注出バルブ16が設けられている。
ここで、コールドタンク10、冷却コイル11、冷水注出バルブ16及び冷水注出パイプ19は、ミキシングケース71に冷水を供給する冷水供給手段を構成する。さらに、ホットタンク40、ポンプ44、温水注出パイプ45及び温水注出バルブ46は、ミキシングケース71に温水を供給する温水供給手段を構成する。
第二注出パイプ33b、第三注出パイプ33c及び第四注出パイプ33dの下流側の端部は、各々ミキシングケース71に対向している。また、第一注出パイプ33aは、下流側の端部がドリンクガイド73の飲料注出口74aと隣接する湯水注出口74bとなるように延在している。
また、オーバーフローパイプ15は途中でカップステージ72の底部と連通するとともに、オーバーフローパイプ15の下流側の下端は排水用ホース49に接続する。
また、温水注出パイプ45の下流側の端部は排水用ホース49に接続する。そして、排水用ホース49において、温水注出パイプ45との接続点よりも下流側には、手動によって開閉可能な排水コック47が取り付けられている。排水コック47は通常、閉状態となっており、ホットタンク40の清掃時には手動によって開状態とされ、ホットタンク40内の水が排水用ホース49を介して飲料ディスペンサ1の外部に排出される。
ホットタンク40に接続される第二給水パイプ32bは上流において、コールドタンク10に連通する第一給水パイプ32aと接続する。そして、第一給水パイプ32a及び第二給水パイプ32bは、外部に連通する給水パイプ32に接続する。すなわち、外部からコールドタンク10及びホットタンク40に水を供給する給水パイプ32は、コールドタンク10に連通する第一給水パイプ32aと、ホットタンク40に連通する第二給水パイプ32bとに分岐している。また、給水パイプ32には、フローセンサ31が設けられており、フローセンサ31の上流側にはメイン給水バルブ35が設けられている。
冷水注出バルブ16、フローセンサ31、ホット給水バルブ34、メイン給水バルブ35、ポンプ44、温水注出バルブ46、ヒータ41及びサーミスタ42には制御装置3が電気的に接続される。制御装置3は、フローセンサ31によって検出される水の流量に基づいて、メイン給水バルブ35の開度を制御し、給水パイプ32を流通する水の流量を調整する。また、制御装置3は、冷水注出バルブ16及び温水注出バルブ46の開閉の状態やサーミスタ42が検出するホットタンク40の温水の温度Thを信号として受け取り、冷水注出バルブ16、ホット給水バルブ34及び温水注出バルブ46の開閉やポンプ44及びヒータ41の駆動を制御している。
さらに、制御装置3は、冷水注出バルブ16の開閉情報に基づいて、各々のミキシングケース71ごとに冷水のみが供給された時間を積算し、冷水供給時間として算出している。また、制御装置3は、温水注出バルブ46の開閉情報に基づいて、各々のミキシングケース71ごとに温水のみが供給された時間を積算し、温水供給時間として算出している。そして、制御装置3は、冷水供給時間と温水供給時間とを加算した時間を温冷水供給時間として算出する。すなわち、温冷水供給時間とは、1つのミキシングケース71に対して冷水と温水とがそれぞれ供給された時間をまとめて積算していった時間である。
ここで、冷水供給時間、温水供給時間及び温冷水供給時間の積算は、飲料ディスペンサ1の運転の開始を契機に開始され、飲料ディスペンサ1の運転が終了し、後述するミキシングケース71の洗浄が行われるとリセットされる。なお、飲料ディスペンサ1は省エネのために、顧客の営業時間を考慮した運転終了時刻t1及び運転開始時刻t2が設定され、運転開始時刻t2から運転終了時刻t1までの間でタイマ運転されている。例えば、飲料ディスペンサ1が運転を一時的に終了する運転終了時刻t1は、利用者が飲料ディスペンサ1の使用をしないと考えられる夜間の時刻である20:00に設定される。また、運転開始時刻t2は、利用者が飲料ディスペンサ1の使用を開始すると考えられる朝の時刻である8:00に設定される。
また、飲料ディスペンサ1の運転終了とは、制御装置3による制御が、飲料を提供するモードを終了させ、ミキシングケース71を洗浄するモード又はヒータ41の駆動を停止させるモードに移行したことをいう。さらに、飲料ディスペンサ1の運転開始とは、制御装置3による制御が、飲料を提供するモードを開始させたことをいう。
次に、飲料ディスペンサ1内部での水の流れの経路について説明する。
まず、図1に示すコントロールパネル80の「冷飲料」のボタンを利用者が押すと、第二注出パイプ33b、第三注出パイプ33c又は第四注出パイプ33dのうちいずれかに対応する冷水注出パイプ19の冷水注出バルブ16が開状態となる。そして、水道から給水パイプ32を流通して飲料ディスペンサ1に流入した水は、第一給水パイプ32aを介してコールドタンク10内部の冷却コイル11に送水される。
なお、4個の冷水注出バルブ16のいずれかが開状態である時は、ホット給水バルブ34及び温水注出バルブ46は必ず閉状態となるように制御装置3によって制御されている。
給水パイプ32を流通して冷却コイル11に送水された水は、冷却用水Wによって冷却されて、冷水注出パイプ19を流通する。そして、水は4本に分岐した冷水注出パイプ19のうち、冷水注出バルブ16が開状態である方に流通する。そしてその後、水は第二注出パイプ33b、第三注出パイプ33c又は第四注出パイプ33dのいずれか対応するパイプに流入する。そして、冷水がミキシングケース71に供給され、キャニスタ77から供給された粉末茶や粉末コーヒー等の原料粉と混合して撹拌され、冷飲料が作製される。そして、冷飲料はドリンクガイド73の飲料注出口74aを介して湯のみ2に注ぎ出される。
また、湯のみ2から溢れたりこぼれたりした飲料は、カップステージ72に落ち、排水用ホース49を介して外部へ排出される。
また、コントロールパネル80の「冷水」のボタンを利用者が押すと、第一注出パイプ33aに対応する冷水注出パイプ19の冷水注出バルブ16が開状態となる。従って、コールドタンク10で冷却された水は、第一注出パイプ33aに対応する冷水注出パイプ19に流入し、湯水注出口74bから、直接、湯のみ2に注ぎ出される。
一方、コントロールパネル80の「温飲料」のボタンを利用者が押すと、4個の冷水注出バルブ16の全てが閉状態となるとともに、第二注出パイプ33b、第三注出パイプ33c又は第四注出パイプ33dのうちいずれかに対応する温水注出パイプ45の温水注出バルブ46が開状態となる。この場合、ホットタンク40に貯留されている温水はポンプ44の駆動によって温水注出パイプ45を流通して送水される。そして温水は、温水注出バルブ46を介して、第二注出パイプ33b、第三注出パイプ33c又は第四注出パイプ33dのいずれか流入する。そして、温水はミキシングケース71に供給されて粉末茶等の原料粉と混合して撹拌され、温飲料が作製される。作製された温飲料はドリンクガイド73の飲料注出口74aを介して湯のみ2に注ぎ出される。
なお、温水注出パイプ45にはポンプ44を設けずに、ホットタンク40内の水頭圧を利用して、温水を温水注出パイプ45内に流通させてもよい。
また、コントロールパネル80の「温水」のボタンを利用者が押すと、第一注出パイプ33aに対応する温水注出パイプ45の温水注出バルブ46が開状態となる。従って、ホットタンク40で加熱された温水は、第一注出パイプ33aに対応する温水注出パイプ45に流入し、湯水注出口74bから、直接、湯のみ2に注ぎ出される。
また、一定時間以上、コントロールパネル80の「温飲料」のボタン又は「お湯」のボタンが押されず、温水注出パイプ45への温水の流通がない場合、温水注出パイプ45の内部に滞留した温水は次第に温度が低下してしまう。そのため、所定の時間が経過すると、制御装置3は、4個の温水注出バルブ46を全て閉状態としたままポンプ44を駆動させ、温水注出パイプ45内の温水を循環させる。そして、温水注出パイプ45内の温水は、排水用ホース49を介してホットタンク40内に戻され、再びヒータ41によって加熱される。
また、ミキシングケース71を洗浄する時は、まず、制御装置3は第二注出パイプ33bに対応して設けられる温水注出バルブ46を開状態にした上で、ポンプ44を駆動させ、ホットタンク40の温水300mlを対応するミキシングケース71に供給する。ミキシングケース71内に供給された温水は撹拌されながら溶け残りの原料粉を溶かした後、ドリンクガイド73の飲料注出口74aからカップステージ72に注ぎだされ、排水用ホース49を介して外部へ排出される。そして、同様に、制御装置3は第三注出パイプ33c及び第四注出パイプ33dに対応する温水注出バルブ46も順次開状態とし、第三注出パイプ33c及び第四注出パイプ33dの各々に300mlずつの温水を流通させ、各々に対応するミキシングケース71を順次洗浄する。
なお、ミキシングケース71を洗浄する時は、ポンプ44の寿命を延ばすため、ポンプ44を駆動させずにホットタンク40内の水頭圧によって、温水を温水注出パイプ45内に送水してもよい。
一方、冷水回路である冷水注出パイプ19を洗浄する時は、制御装置3は、第一注出パイプ33aに対応する冷水注出バルブ16のみを開状態とし、冷水を冷水注出パイプ19及び第一注出パイプ33aに流通させる。
次に、制御装置3による飲料ディスペンサ1の制御について説明する。
まず、ステップS1において、制御装置3はヒータ41を制御し、ホットタンク40内の温水の温度Thを調整している。なお、通常時においてホットタンク40内の温水の温度は80℃前後である。
次に、ステップS2において、飲料ディスペンサ1の運転終了時刻t1が経過したことを制御装置3が判断した場合、制御はステップS3に移行し、制御装置3は、いずれかのミキシングケース71で冷水供給割合Rcが基準供給時間割合である50パーセント以上の値をとったか否かを判定する。
なお、冷水供給割合Rcとは、飲料ディスペンサ1が運転を開始してから運転終了時刻t1に至るまでの間に、所定のミキシングケース71に冷水又は温水が供給された全ての温冷水供給時間に対する、冷水のみが供給された冷水供給時間の割合をいう。また、ミキシングケース71への冷水の供給の時間に基づいて、冷水の供給状態が判断される。
さらにここで、「いずれかのミキシングケース71で冷水供給割合Rcが基準供給時間割合以上の値をとること」は、ミキシングケース71内で原料粉の溶け残りを発生させる可能性がある条件である原料粉残留条件をなしている。
また、冷水供給割合Rcが50%未満であれば、制御装置3はヒータ41を駆動させずに、ホットタンク40内の温水によってミキシングケース71の洗浄を行う(ステップS6)。
一方、冷水供給割合Rcが50%以上であれば、ステップS4において、サーミスタ42によって検出されるホットタンク40の温水の温度Thは90℃よりも以上か否かが判定される。ホットタンク40の温水の温度Thが90℃未満であれば、制御装置3はヒータ41を駆動させ、ホットタンク40の温水の温度Thを90℃に至るまで上昇させる(ステップS5)。また、ホットタンク40の温水の温度Thが90℃以上であれば、制御装置3はヒータ41を駆動させずに、ホットタンク40内の温水によってミキシングケース71の洗浄を行う(ステップS6)。
次に、ミキシングケース71の洗浄後、ステップS7においてヒータ41の電源がOFFとなる。これにより、飲料ディスペンサ1の運転は運転開始時刻t2に至るまで停止する。そしてさらに、ステップS8において、制御装置3が運転開始時刻t2を経過したことを判断すると、ステップS9において、冷水注出バルブ16は開状態とされ、冷水回路である冷水注出パイプ19が通水されて洗浄が行われる。そして再び、制御はステップS1に移行し、ヒータ41の電源がONとなって飲料ディスペンサ1の運転が再開されるとともに、制御装置3によるヒータ41の制御が開始される。
以上より、この実施の形態に係る飲料ディスペンサ1では、冷水供給割合Rcが基準供給時間割合である50%以上の値をとる場合、すなわちミキシングケース71への冷水の供給の時間が原料粉残留条件を充足する場合に、基準温度である90℃以上の温水をミキシングケース71に流入させて洗浄を行う。これにより、原料粉の溶け残りが発生しやすい状況になったと判断される時に、一時的にホットタンク40内の温水の温度を高くして、その温水でミキシングケース71を洗浄することにより、溶け残りの原料粉を溶けやすくすることができる。従って、ミキシングケース71から溶け残りの原料粉を排出して除去することができるため、衛生的である。また、冷飲料の利用が多くて原料粉が溶け難い状況の時にのみ、ヒータ41を駆動させてホットタンク40の温水を昇温させるため、毎日の洗浄の度にヒータ41を駆動させるよりも省エネであり、飲料ディスペンサ1のランニングコストを抑えることができる。さらに、従来の飲料ディスペンサ1の構造を変えずにプログラムのみを変更すれば良いので、製造コストを抑えることができる。
なお、実施の形態では基準供給時間割合は50%に設定されているが、これに限定されず異なる割合を基準としてもよい。
また、複数の基準供給時間割合が設定されるとともに、基準温度は基準供給時間割合の各々に応じた複数設定されてもよい。具体的には、温冷水供給時間に対する冷水供給時間の割合が50%以上である時は、制御装置3はヒータ41を制御してホットタンク40の温水の温度を80℃以上の状態とする。そして、温冷水供給時間に対する冷水供給時間の割合が70%以上である時は、制御装置3はヒータ41を制御してホットタンク40の温水の温度を85℃以上の状態とする。これにより、より効率よく省エネ化を達成しつつ、ミキシングケース71内の溶け残りの原料粉を除去することができる。
なお、実施の形態では基準温度は90℃に設定されているが、これに限定されず、異なる温度を基準としてホットタンク40の温水の加熱を行ってもよい。例えば、原料粉としてより溶けやすい粉を用いる場合は、90℃よりも低い温度の温水でも充分にミキシングケース71を洗浄することができるため、基準温度を90℃よりも低く設定する。
また、実施の形態では、「ミキシングケース71への冷水の供給の時間に基づく冷水供給割合Rcが基準供給時間割合以上の値をとること」が原料粉残留条件とされるが、これに限定されない。すなわち、ミキシングケース71への冷水の供給の時間だけではなく、冷水の供給の頻度、量又はタイミングに基づいて冷水の供給状態が判断されるとともに、原料粉残留条件が決定されてもよい。
具体的には、制御装置3は、運転開始時刻t2から運転終了時刻t2までの間に利用者がコントロールパネル80の「冷飲料」のボタンを押した回数を累積して、各々のミキシングケース71へ冷水が供給された頻度を、冷水の供給状態を示すものとして算出する。そして、「ミキシングケース71への冷水の供給の頻度が所定の回数以上であること」が原料粉残留条件として設定されてもよい。
また、制御装置3は、運転開始時刻t2から運転終了時刻t2までの間に、ポンプ44が温水注出パイプ45に送水した温水の流量と、フローセンサ31によって検出される給水パイプ32内の水の流量とを、各々累積する。そして、制御装置3は、各々の冷水注出バルブ16の開閉及び各々の温水注出バルブ46の開閉の情報にも基づいて、運転開始時刻t2から運転終了時刻t1までの間に各々のミキシングケース71に供給される温水及び冷水の流量の積算である温冷水供給流量を算出する。さらに、制御装置3は、各々の冷水注出バルブ16の開閉の情報にも基づいて、運転開始時刻t2から運転終了時刻t1までの間に各々のミキシングケース71に供給される冷水の流量の積算である冷水供給流量を算出する。この冷水供給流量は、冷水の供給状態を示す量である。そして、「温冷水供給流量に対する冷水供給流量の割合が所定の基準供給流量割合以上の値をとること」が原料粉残留条件として設定される。なお、基準供給流量割合とは、ミキシングケース71の内部で原料粉の溶け残りが発生し得ると考えられる場合の温冷水供給流量に対する冷水供給流量の割合の基準であり、例えば、50%として設定される。
ミキシングケース71に供給される冷水は場所ごとに水圧が違い、単純に供給の時間からでは正確な水量は算出することができないため、このように原料粉残留条件を水の流量に基づいて設定することにより、より正確に原料粉残留条件の充足の有無を判定することができる。
なお、原料粉残留条件を水の流量に基づいて設定する場合も、より効率よく溶け残りの原料粉を除去するため、基準供給時間割合と同様、複数の基準供給流量割合が設定されるとともに、基準温度は基準供給流量割合の各々に応じて複数設定されてもよい。
また、飲料ディスペンサ1の運転終了前に最後に冷飲料が注ぎ出されて一定以上の時間が経過すると、溶け残りの原料粉がミキシングケース71に固化してしまうおそれがある。そのため、「ミキシングケース71への冷水の供給の後に、飲料ディスペンサ1の運転が終了したこと」を原料粉残留条件として設定することもできる。すなわち、ミキシングケース71への冷水の供給のタイミングに基づいて冷水の供給状態が判断されるとともに、原料粉残留条件が設定され、より簡易に原料粉残留条件の充足の有無を判定することができる。
また、週末等、飲料ディスペンサ1の使用頻度が少なくなる場合もミキシングケース71の内部で溶け残りの原料粉が固化しやすくなる。従って、制御装置3は曜日を判断して、休日前の金曜日にホットタンク40内の温水を昇温させて、ミキシングケース71の洗浄を行ってもよい。
1 飲料ディスペンサ、3 制御装置、10 コールドタンク(冷水供給手段)、11 冷却コイル(冷水供給手段)、16 冷水注出バルブ(冷水供給手段)、19 冷水注出パイプ(冷水供給手段)、40 ホットタンク(温水供給手段)、42 サーミスタ(温水温度検出器)、44 ポンプ(温水供給手段)、45 温水注出パイプ(温水供給手段)、46 温水注出バルブ(温水供給手段)、71 ミキシングケース。

Claims (6)

  1. 内部で原料粉と冷水又は温水とが混合されて飲料が作製されるミキシングケースと、
    前記ミキシングケースに前記冷水を供給する冷水供給手段と、
    前記ミキシングケースに前記温水を供給する温水供給手段と、
    前記温水の温度を検出する温水温度検出器と、
    前記温水供給手段を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記冷水制御手段による前記ミキシングケースへの前記冷水の供給状態が、前記原料粉の溶け残りを発生させる可能性がある所定の原料粉残留条件を充足する場合、
    前記温水供給手段によって所定の基準温度以上の前記温水を前記ミキシングケースに流入させて洗浄を行う飲料ディスペンサ。
  2. 前記制御装置は、
    前記ミキシングケースに前記温水及び前記冷水が供給される温冷水供給時間に対する、前記ミキシングケースに前記冷水のみが供給される冷水供給時間の割合が所定の基準供給時間割合以上の値をとる場合、前記冷水の前記供給状態が前記原料粉残留条件を充足すると判定する、請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
  3. 複数の前記基準供給時間割合が設定されるとともに、前記基準温度は前記基準供給時間割合の各々に応じて複数設けられる請求項2に記載の飲料ディスペンサ。
  4. 前記制御装置は、
    前記ミキシングケースに供給される前記温水及び前記冷水の温冷水供給流量に対する、前記ミキシングケースに供給される前記冷水の冷水供給流量の割合が所定の基準供給流量割合以上の値をとる場合、前記冷水の前記供給状態が前記原料粉残留条件を充足すると判定する、請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
  5. 複数の前記基準供給流量割合が設定されるとともに、前記基準温度は前記基準供給流量割合の各々に応じて複数設けられる請求項4に記載の飲料ディスペンサ。
  6. 前記制御装置は、
    前記冷水制御手段による前記ミキシングケースへの前記冷水の供給の後に、前記飲料ディスペンサの運転が終了した場合、前記冷水の前記供給状態が前記原料粉残留条件を充足すると判定する、請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
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