JP2000276652A - 飲料供給装置 - Google Patents

飲料供給装置

Info

Publication number
JP2000276652A
JP2000276652A JP11081158A JP8115899A JP2000276652A JP 2000276652 A JP2000276652 A JP 2000276652A JP 11081158 A JP11081158 A JP 11081158A JP 8115899 A JP8115899 A JP 8115899A JP 2000276652 A JP2000276652 A JP 2000276652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
washing
carbonated water
circulation path
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11081158A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Tsujii
康浩 辻井
Yasutomo Onishi
康友 大西
Hajime Nojima
元 野嶋
Shigeru Tanaka
繁 田中
Masashi Yamanaka
正史 山中
Takayuki Tamura
隆行 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP11081158A priority Critical patent/JP2000276652A/ja
Publication of JP2000276652A publication Critical patent/JP2000276652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 湯垢,飲料残りかす及び水垢等の汚れを安価
な構成で効果的に除去する飲料供給装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 炭酸水を供給する炭酸水供給手段18
と、洗浄前後の湯水及び洗浄水を排出する排水弁33
と、水垢,水垢及び飲料残り等の汚れが付着する汚れ部
位に炭酸水を注入し汚れを炭酸水で洗浄する炭酸水洗浄
手段49とを備えているので、スケールを始め、飲料成
分の残りかすや水垢を効果的に除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ容器の飲料
を調合販売するカップ式飲料自動販売機等の飲料供給装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カップ式飲料自動販売機は、水道
から供給された水を一旦水リザーバ内に貯留し、ホット
飲料用に供する温水は水リザーバ内に貯留した水をヒー
タにより所定温度に加熱して温水タンクに貯留し、また
炭酸飲料用に供する炭酸水は水リザーバ内に貯留した水
をカーボネータに導き炭酸ガスボンベから供給される炭
酸ガスと混合して炭酸水を生成する。ホット飲料の販売
時には温水とシロップ及び粉末の原料をミキシングボー
ルに導き、ミキシングボールに付設した攪拌用羽根で材
料を混合した後カップに注入する。一方、炭酸飲料の販
売時にはカーボネータで生成された炭酸水とシロップの
原料と氷を直接カップに注入する。
【0003】このように構成されたカップ式飲料自動販
売機は、温水タンク内壁やヒータ表面及び配管内壁や配
管開閉用電磁弁にスケール(湯垢)が堆積して温水の流
れを悪くしたり、まりミキシングボールや飲料と接触す
る配管内壁に飲料成分の残りかすや水垢が堆積して流れ
を悪くしたり雑菌が繁殖したりする。
【0004】このような不都合を解消する技術として、
実開平1−132209号公報や特開平4−90093
号公報等が開示されている。実開平1−132209号
公報は、スケール防止剤を内蔵したカートリッジ式濾過
器についての技術であり、これを水配管に接続すること
によりスケール成分を除去することができる。一方、特
開平4−90093号公報は、水リザーバ内に付設した
塩素発生装置の塩素濃度を高くして飲料配管を洗浄して
水垢除去と殺菌を行うことができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法では、濾過器を使用する場合は濾過器が高価になると
ともに交換等のメンテナンス作業を必要とする。また、
高濃度塩素洗浄の場合はコールド側の水垢除去や殺菌は
できてもホット側に堆積するスケールは除去できず、ま
た高濃度の塩素を発生させるため消費電力も大きくな
る。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、スケールを始め、飲料成分の残りかすや水垢を比較
的安価に除去することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の飲料供給装置は、誘導加熱等により水を販売
温度に加熱する加熱手段と、前記加熱手段を含む循環路
とポンプ等とからなる循環手段と、前記加熱手段を含む
循環路中の湯水を排出する排水弁と、炭酸水を供給する
炭酸水供給手段と、前記排水弁により循環路中の湯水を
排出してから炭酸水を注入し前記加熱手段を含む前記循
環路の汚れを洗浄する炭酸水洗浄手段とを備えている。
【0008】また、カップ飲料の販売された時間を記憶
するカップ飲料販売時間記憶手段と、カップ飲料販売時
間記憶手段により得られるデータベースに基づき繁忙期
には洗浄を行わず販売が少ない時間帯に洗浄開始させる
洗浄開始時間推定手段とを備えている。
【0009】また、排水弁により排水される循環路中の
湯水及び洗浄後の洗浄水を貯めておく排水タンクと、排
水タンクが満水近くになれば自動的に洗浄を行わないよ
うにする排水タンク満水洗浄停止手段とを備えている。
【0010】また、カップ飲料販売数または前記加熱手
段による加熱時間の積算値または前回洗浄時からの経過
時間等に基づき前記汚れ部位または前記循環路の汚れ具
合を推定する汚れ具合推定手段と、推定した汚れ具合に
応じて前記炭酸水洗浄手段により炭酸水循環時間や炭酸
水浸漬時間を変化させて洗浄シーケンスを変更する洗浄
シーケンス変更手段を備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、循環路中の水を排出した後に循環路に炭酸水を注入
し加熱手段を含む循環路の汚れを洗浄するので、循環路
に生成したスケールを効果的に除去するという作用を有
する。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、カップ
飲料販売時間帯を記憶して繁忙期には洗浄を行わないよ
うにするので、販売の妨げにならずに洗浄を自動的に行
うことができるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、排水弁
により排水される循環路中の湯水及び洗浄後の洗浄水を
貯めておく排水タンクが満水近くになれば自動的に洗浄
を行わないようにするので、排水タンクから洗浄用水を
溢れさせることが無く設置環境を汚さないという作用を
有する。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、カップ
飲料販売数または前記加熱手段による加熱時間の積算値
または前回洗浄時からの経過時間等に基づいて汚れ具合
を推定し、汚れ具合に応じて洗浄シーケンスを変更する
ので汚れに応じて最適な洗浄を施すのでより効果的にス
ケールを除去するという作用を有する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図6を用いて説明する。
【0016】(実施の形態1)図1は本実施例のカップ
式飲料自販機の概略構成図である。図1において、1は
水道水を貯留する水リザーバで、水道バルブ2を介して
水道に直結した水道配管3から水道水を供給される。水
リザーバ1には図示しないフロートSWが付設されてお
り水位が基準値以下になれば水道バルブ2を開き、水位
が基準値になれば水道バルブ2を閉じる。
【0017】4は水リザーバ1内の水を送水する高圧ポ
ンプ、5は水を冷却する水冷却熱交換器で水配管a6で
接続されている。7は冷却水槽で、図示しない冷却シス
テムにより0℃近辺に冷却されている。水冷却熱交換器
5は冷却水槽7内に浸漬されており、水冷却熱交換器5
に流入した水はここで冷やされる。水冷却熱交換器5で
冷やされた水は冷水配管a8を通り冷水バルブ9を介し
てカップ44に注がれる。
【0018】10は炭酸ガスボンベ、11は炭酸ガス圧
力を一定にするレギュレータである。12はシロップ原
液の収納容器であるシロップタンクで、炭酸ガス配管a
13を通して炭酸ガスボンベ10からのガス圧を受けて
おり、ガス圧によりシロップ原液をシロップ配管14を
通してシロップ冷却熱交換器15に吐出する。シロップ
冷却熱交換器15は冷却水槽7に浸漬されており、シロ
ップ原液を冷却する。冷却されたシロップ原液は冷シロ
ップ配管16を通りシロップバルブ17を介してカップ
44に注がれる。
【0019】18は炭酸ガスと冷水とを混合して炭酸水
を生成するカーボネータで、冷水配管b19から冷水、
炭酸ガス配管b20から炭酸ガスを注入される。生成さ
れた炭酸水は炭酸ガス圧により炭酸水配管a21を通り
炭酸水バルブ22を介してカップ46に注がれる。カー
ボネータ18内の圧力は約5kg/平方cmで、生成さ
れる炭酸水濃度は3.4〜3.7GV(ガスボリウム)
である。ここで1GVとは0℃、1気圧の条件で飲料と
同容積の炭酸ガスが溶け込んでいる状態である。
【0020】23は水に浸漬された発熱体48により水
を加熱する誘導加熱(IH)装置により構成された加熱
手段で、水配管b24,IH給水バルブ25,循環ポン
プ26,IH給水配管27を介して給水される。28は
循環路バルブ,29は循環配管である。循環手段30は
循環ポンプ26,IH給水配管27,循環路バルブ2
8,循環配管29及び加熱手段23により構成され、水
及び洗浄用炭酸水を循環させる。31は出湯バルブで、
所定の温度に加熱された温水を温水配管32を通してミ
キシングボール40に出湯する。
【0021】33は排水弁で、排水管34に配置されて
おり洗浄工程前後に加熱手段23及び循環配管29内の
湯水を排水タンク50に排出するのに用いられる。
【0022】35はホット飲料用の粉末原料を収納する
キャニスタで、本実施例ではコーヒー粉末キャニスタ3
6と砂糖キャニスタ37とクリームキャニスタ38と各
粉末をミキシングボール40に搬出するシュータ39に
より構成される。
【0023】40はミキシングボールで、温水と粉末原
料を所定量注ぎ入れるミキサー41と、原料を攪拌する
パルセータ42と、混合された飲料をカップ46に注ぎ
込む飲料バルブ43及び飲料配管44から構成されてい
る。
【0024】45はカップステーションで、図示しない
カップディスペンサからカップ46を搬送し、各飲料を
カップ46に注ぎ込み客に提供する。
【0025】47は炭酸水配管bで、カーボネータ18
から炭酸水洗浄バルブ48を介してIH給水配管27に
接続され、洗浄時には炭酸水洗浄バルブ48を開き炭酸
ガス圧により炭酸水を循環路に注入する。炭酸水洗浄手
段49はカーボネータ18と炭酸水配管b47と炭酸水
洗浄バルブ48により構成される。
【0026】図2は加熱手段である誘導加熱装置23を
含む循環手段30の詳細図である。誘導加熱装置23内
部には後述する発熱体51があり水に浸漬されている。
本実施形態では、誘導加熱装置の消費電力は3kW程度
とし、従来のカップ式飲料自動販売機で使われている温
水を一時貯留する保温タンクは用いない構成とする。3
kW程度で室温の水道水を約20秒で90℃程度に加熱
することができる。
【0027】また、誘導加熱装置23内部に貯留される
水容積は200cc程度(カップ飲料1杯強)に設計さ
れ、販売動作中または待機中に、次回の販売用に誘導加
熱装置に通電して90℃程度の温水をつくりIH容器5
2内で保温しておくことも可能である。誘導加熱装置2
3に給水する場合は、IH給水バルブ25と出湯バルブ
31を開き高圧ポンプ4により水リザーバ1から水配管
b24を通して給水される。
【0028】誘導加熱装置23で水を加熱する場合は、
IH給水バルブ25と出湯バルブ31を閉じて循環バル
ブ28を開き、循環ポンプ26により水を循環させなが
ら誘導加熱装置に通電して発熱体51を加熱する。そし
て後述の出湯温度サーミスタ55により水温を検知し所
定の温度(90℃程度)になれば誘導加熱装置23と循
環ポンプ26を停止し循環バルブ26を閉じ、IH給水
バルブ25と出湯バルブ31を開き高圧ポンプ4によ
り、誘導加熱装置23を給水しながら出湯バルブ31よ
り温水を出湯する。
【0029】図3aは誘導加熱装置23の横断面図、b
は縦断面図である。
【0030】51は金属板を渦巻き状に巻いた発熱体で
水に浸漬される。52は発熱体を収納するIH容器で、
この中に水が充填され給水側(下側)から出湯側(上
側)に流れている。53はIH容器52の外周に沿って
巻かれたコイルで、高周波電流を通電することにより図
示する高周波磁界が発生する。
【0031】発熱体51にはこの高周波磁界を打ち消す
方向に渦電流が流れて発熱し水を加熱する。54は発熱
体51の給水側近傍に付設された給水温度サーミスタ
で、発熱体51で加熱される前の水温を検知する。55
は発熱体51の出湯側近傍に付設された出湯温度サーミ
スタで、発熱体51で加熱された後の水温を検知する。
【0032】以上のように構成されたカップ式飲料自動
販売機の飲料製造動作及び炭酸水による洗浄動作を簡単
に説明する。
【0033】炭酸飲料を提供する場合は、高圧ポンプ4
を駆動して冷水バルブ9を開け冷水を所定量カップ46
に注ぎ、炭酸水バルブ22を開けカーボネータ18より
炭酸水を所定量カップ46に注ぎ、シロップバルブ17
を開けシロップを所定量カップ46に注ぐ。そして図示
しない製氷器から氷を所定量カップ46に注ぎ出来上が
りである。
【0034】コーヒー等のホット飲料を提供する場合
は、循環手段30により循環路の水を循環させながら誘
導加熱装置23で水を加熱し、所定温度になれば所定量
ミキシングボール40に出湯し、コーヒー粉末キャニス
タ36,砂糖キャニスタ37,クリームキャニスタ38
から原料を所定量ミキシングボール40に搬出する。ミ
キシングボール40で飲料を混合し、飲料バルブ43を
開き飲料配管44を通してカップ46に注ぎ提供する。
【0035】一方、炭酸水で循環路、発熱体50を洗浄
する場合は、まずIH給水バルブ25と出湯バルブ31
を閉じ、排水弁33を開いて循環路内の湯水を全て排水
タンクに排出する。このとき循環バルブ28は開いてお
く。次に排水弁33を閉じて、炭酸水洗浄バルブ46を
開き、炭酸水を循環路に流し込む。炭酸水が循環路に充
填されると、炭酸水洗浄バルブ46を閉じて循環ポンプ
26を駆動して炭酸水を循環して洗浄を促進させる。予
め定めた循環時間をすぎれば循環ポンプ26を停止さ
せ、排水弁33を開いて洗浄水を排水タンク50に排水
する。
【0036】次に炭酸水による洗浄原理について説明す
る。
【0037】湯垢はスケールと呼ばれ、その主要成分は
炭酸カルシウム(CaCO3 )であり、温度に対して負
の溶解度特性を示す。つまり、高温域で炭酸カルシウム
が析出しスケールに成長する。水道水の水質基準の炭酸
カルシウム限値(300PPM)の飽和溶解温度は70
℃である。本州の平均的な水道水の炭酸カルシウム含有
量は100PPM以下であるが(沖縄は200PPM以
上)、水道水を加熱する発熱体表面や喫水面(水分が蒸
発し易い)ではスケールが生成し易くなる。実際、カッ
プ式飲料自動販売機においてスケール対策はメンテナン
ス上重要であり、解決すべき課題となっている。
【0038】炭酸カルシウム(CaCO3 :スケールの
主要成分)の生成原理は次の化学反応式により示され
る。
【0039】
【化1】
【0040】水に溶けている重炭酸カルシウム(Ca
(HCO3 2 )は加熱されることにより、水に不溶の
炭酸カルシウムと炭酸ガスが生成される。
【0041】逆に、炭酸水による炭酸カルシウム溶解原
理は次の化学反応式により示される。
【0042】
【化2】
【0043】上記炭酸塩系の化学反応は可動平衡状態に
あり、炭酸ガス濃度により支配される。つまり炭酸水に
含まれる炭酸ガス濃度が、上記化学反応の平衡炭酸ガス
濃度よりも少ない場合は、水は炭酸カルシウムで飽和さ
れ不安定となる(炭酸カルシウムの結晶生成)。一方、
平衡炭酸ガス濃度よりも多い場合は、炭酸カルシウムは
溶解され水溶液は安定する。
【0044】以上のように、循環路中の水を排出した後
に循環路に炭酸水を注入しポンプで炭酸水を循環させて
加熱手段を含む循環路の汚れを洗浄するので、循環路に
生成したスケールを効果的に除去するという効果があ
る。
【0045】(実施の形態2)図4は本実施例の機能を
表す機能ブロック図である。図を用いて本実施の形態で
の動作例を説明する。なお実施の形態1と同様の物につ
いては同符号を付け、説明を割愛する。
【0046】56は販売制御手段で、販売要求によりカ
ップ46に飲料を供給する。このとき、販売制御手段5
6により販売動作がされたときの時間を販売時間記憶手
段57にデータを渡す。販売時間記憶手段57において
は、渡されたデータを時間帯別にデータベース化する。
表1に販売時間記憶手段でデータベース化された数値表
の例を示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1において斜体字が販売数をあらわして
いる。それ以外の数値は時間帯を示す。時間帯の区分は
任意に設定でき、メモリ容量が許す限り時間帯の区分を
細かくすることも可能である。表1のような状態で、午
前10時に販売が行われたならば、10時−12時時間
帯のデータをカウントアップさせ、販売数が10であっ
たものが11となる。
【0049】汚れ具合検知手段58により汚れが検知さ
れたとき、販売開始時間推定手段59は、販売時間記憶
手段57により販売数の少ない時間帯を選び出し、開始
時間をセットする。開始時間になれば、炭酸水洗浄手段
49により洗浄動作を開始する。たとえば表1のような
販売時間が記憶されているとき、汚れが検知された場合
販売数のもっとも少ない0時から5時までに炭酸洗浄を
開始させる。
【0050】以上のように、汚れが検知された場合販売
数のもっとも少ない時間帯を選んで洗浄を開始させるの
で、洗浄中による販売機会損失が少なくてすむという効
果がある。
【0051】(実施の形態3)図5は本実施例の機能を
表す機能ブロック図である。図を用いて本実施の形態で
の動作例を説明する。なお実施の形態1と同様の物につ
いては同符号を付け、説明を割愛する。
【0052】63は排水タンク満水推定手段で、洗浄回
数を記憶した洗浄回数カウント手段60と、排水タンク
容量入力手段61により予め入力された排水タンク50
の容量値と、予め洗浄排水量入力手段62により入力さ
れた洗浄前後で排水される排水量とから排水タンク50
に貯えられた排水量を推定する。排水タンク満水推定手
段63により次の洗浄で排水タンク50が満水量を超え
る可能性があるときには炭酸水洗浄手段49に洗浄工程
を解除するように指令する。
【0053】以上のように排水タンクの満水を予測する
ので、満水検知センサ等を用いなくとも排水タンクの満
水が検知でき、満水量を越えてしまう場合は炭酸水洗浄
を行わないようにするので誤って洗浄排水を溢れさせる
ことはない。
【0054】(実施の形態4)図6は本実施例の機能を
示す機能ブロック図である。なお実施の形態1と同様の
物については同符号を付け、説明は割愛する。
【0055】64は前回洗浄時からのカップ飲料の販売
数をカウントするカップ飲料販売数カウント手段、65
は誘導加熱装置23で水を加熱した時間を積算する加熱
時間積算手段、66は前回の洗浄時点からの経過時間を
積算する経過時間積算手段である。67は循環路及びミ
キシングボールの汚れ具合を推定する汚れ具合推定手段
で、カップ飲料販売数カウント手段64と加熱時間積算
手段65と経過時間積算手段66の各データに基づき汚
れ具合を推定する。
【0056】即ち、湯垢による汚れは加熱時間積算値と
相関し、飲料残りかすや水垢による汚れはカップ飲料販
売数及び前回洗浄時点からの経過時間を相関すると考え
られるためである。汚れ具合推定手段67は各データに
よる推定値の中から最も汚れ具合が進んでいる推定値を
採用する。68は洗浄シーケンス変更手段で、汚れ具合
の推定値から洗浄における循環時間と静止浸漬時間と回
数をそれぞれ決定し、炭酸水洗浄手段49に出力する。
炭酸水洗浄手段49は決定された洗浄シーケンスに基づ
き炭酸水による洗浄を施す。
【0057】表2に前回洗浄時からのカップ飲料販売数
と汚れ具合推定と洗浄循環時間と回数及び静止浸漬時間
と回数の関係を示し、表3に加熱時間積算値と汚れ具合
推定と洗浄循環時間と回数及び静止浸漬時間と回数の関
係を示し、表4に前回洗浄時点からの経過時間積算値と
汚れ具合推定と洗浄循環時間と回数及び静止浸漬時間と
回数の関係を示す。
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】以上のように、本実施例のカップ式飲料自
動販売機は、カップ飲料販売数カウント手段64と加熱
時間積算手段65と経過時間積算手段66のデータに基
づき汚れ部位または循環路の汚れ具合を推定する汚れ具
合推定手段67と、推定した汚れ具合に応じて炭酸水洗
浄手段による洗浄シーケンスを決定する洗浄シーケンス
変更手段68とを備えているので、スケールを始め、飲
料成分の残りかすや水垢を効果的に除去できるという効
果がある。
【0062】本実施形態では加熱手段23を誘導加熱装
置にて説明したが、これをシーズヒータに置き換えても
同様の効果がある。
【0063】また、循環路に保温タンクを設け、温水を
一時貯留する構成にしても同様の効果がある。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、誘導加熱
等により水を販売温度に加熱する加熱手段と、前記加熱
手段を含む循環路とポンプ等とからなる循環手段と、前
記加熱手段を含む循環路中の湯水を排水する排水弁と、
炭酸水を供給する炭酸水供給手段と、前記排水弁により
循環路中の湯水を排出してから炭酸水を注入し前記ポン
プで炭酸水を循環させて前記加熱手段を含む前記循環路
の汚れを洗浄する炭酸水洗浄手段とを備えているので、
循環路中の水を排出した後に循環路に炭酸水を注入し加
熱手段を含む循環路の汚れを洗浄するので、循環路に生
成したスケールを効果的に除去することができる。
【0065】また、カップ飲料の販売された時間を記憶
するカップ飲料販売時間記憶手段と、カップ飲料販売時
間記憶手段により得られるデータベースに基づき繁忙期
には洗浄を行わず、販売が少ない時間帯に洗浄開始させ
る洗浄開始時間推定手段とを備え、カップ飲料販売時間
帯を記憶して繁忙期には洗浄を行わないようにするの
で、販売の妨げにならずに洗浄を自動的に行うことがで
きる。
【0066】また、排水弁により排水される循環路中の
湯水及び洗浄後の洗浄水を貯めておく排水タンクと、排
水タンクが満水近くになれば自動的に洗浄を行わないよ
うにする排水タンク満水推定手段とを備えており、排水
タンクが満水近くになれば自動的に洗浄を行わないよう
にするので、排水カンクから洗浄用水を溢れさせること
が無く設置環境を汚さない。
【0067】また、カップ飲料販売数または前記加熱手
段による加熱時間の積算値または前回洗浄時からの経過
時間等に基づき前記汚れ部位または前記循環路の汚れ具
合を推定する汚れ具合推定手段と、推定した汚れ具合に
応じて前記炭酸水洗浄手段により炭酸水循環時間や炭酸
水浸漬時間を変化させて洗浄シーケンスを変更する洗浄
シーケンス変更手段とを備えているので、汚れに応じた
最適な洗浄を施すのでより効果的にスケールを除去する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のカップ式飲料自動販
売機の概略構成図
【図2】同実施形態の循環手段の詳細図
【図3】(a)同実施形態の誘導加熱装置の横断面図 (b)同実施形態の誘導加熱装置の縦断面図
【図4】本発明の第2の実施形態の機能ブロック図
【図5】本発明の第3の実施形態の機能ブロック図
【図6】本発明の第4の実施形態の機能ブロック図
【符号の説明】
18 炭酸水供給手段 23 加熱手段 30 循環手段 33 排水弁 49 炭酸水洗浄手段 50 排水タンク 58 汚れ具合検知手段 59 洗浄開始時間推定手段 63 排水タンク満水推定時間 67 汚れ具合推定手段 68 洗浄シーケンス変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野嶋 元 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 田中 繁 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 山中 正史 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 田村 隆行 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3E047 BA01 BA04 DC04 DC05 DC08 EA04 GA06 3E082 AA04 BB02 CC04 DD01 EE02 FF01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導加熱等により水を販売温度に加熱す
    る加熱手段と、前記加熱手段を含む循環路とポンプ等と
    からなる循環手段と、前記加熱手段を含む循環路中の湯
    水を排出する排水弁と、炭酸水を供給する炭酸水供給手
    段と、前記排水弁により循環路中の湯水を排出してから
    炭酸水を注入し前記加熱手段を含む前記循環路の汚れを
    洗浄する炭酸水洗浄手段とを備えた飲料供給装置。
  2. 【請求項2】 カップ飲料の販売された時間を記憶する
    カップ飲料販売時間記憶手段と、カップ飲料販売時間記
    憶手段により得られるデータベースに基づき繁忙期には
    洗浄を行わず、販売が少ない時間帯に洗浄開始させる洗
    浄開始時間推定手段とを備えた請求項1記載の飲料供給
    装置。
  3. 【請求項3】 排水弁により排水される循環路中の湯水
    及び洗浄後の洗浄水を貯めておく排水タンクと、排水タ
    ンクが満水近くになれば自動的に洗浄を行わないように
    する排水タンク満水推定手段とを備えた請求項1記載の
    飲料供給装置。
  4. 【請求項4】 カップ飲料販売数または前記加熱手段に
    よる加熱時間の積算値または前回洗浄時からの経過時間
    等に基づき前記汚れ部位または前記循環路の汚れ具合を
    推定する汚れ具合推定手段と、推定した汚れ具合に応じ
    て前記炭酸水洗浄手段により炭酸水循環時間や炭酸水浸
    漬時間を変化させて洗浄シーケンスを変更する洗浄シー
    ケンス変更手段とを備えた請求項1記載の飲料供給装
    置。
JP11081158A 1999-03-25 1999-03-25 飲料供給装置 Pending JP2000276652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11081158A JP2000276652A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 飲料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11081158A JP2000276652A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 飲料供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000276652A true JP2000276652A (ja) 2000-10-06

Family

ID=13738647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11081158A Pending JP2000276652A (ja) 1999-03-25 1999-03-25 飲料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000276652A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006516109A (ja) * 2002-12-24 2006-06-22 ネステク ソシエテ アノニム 浄化機構を備えた食品分配器
JP2008542146A (ja) * 2005-06-07 2008-11-27 ザ・コカ−コーラ・カンパニー 適応性衛生システム
JP2010107398A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Sysmex Corp 検体処理装置
JP2010132314A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Hoshizaki Electric Co Ltd ディスペンサ
EP2273117A1 (en) * 2009-06-03 2011-01-12 Nestec S.A. Process for detecting scale formation in a beverage preparation machine
JP2017114490A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 パーパス株式会社 ウォーターサーバーおよびその高温水循環プログラム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006516109A (ja) * 2002-12-24 2006-06-22 ネステク ソシエテ アノニム 浄化機構を備えた食品分配器
JP2008542146A (ja) * 2005-06-07 2008-11-27 ザ・コカ−コーラ・カンパニー 適応性衛生システム
JP2010107398A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Sysmex Corp 検体処理装置
US9217750B2 (en) 2008-10-30 2015-12-22 Sysmex Corporation Sample processing apparatus and cleaning method
JP2010132314A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Hoshizaki Electric Co Ltd ディスペンサ
EP2273117A1 (en) * 2009-06-03 2011-01-12 Nestec S.A. Process for detecting scale formation in a beverage preparation machine
US8344896B2 (en) 2009-06-03 2013-01-01 Nestec S.A. Process for detecting scale formation in a beverage preparation machine
JP2017114490A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 パーパス株式会社 ウォーターサーバーおよびその高温水循環プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3280960B1 (en) Ice maker with automatic descale and sanitize feature
CN110234598B (zh) 饮料供给装置
JPH10302141A (ja) 飲料供給装置
JP2000276652A (ja) 飲料供給装置
US3744263A (en) Recirculation system for meltdown water from an ice storage compartment
JP4529531B2 (ja) 給湯装置
JP4127136B2 (ja) 飲料供給装置
JP2017030828A (ja) 飲料ディスペンサ
JP5591600B2 (ja) 飲料供給装置
KR200384669Y1 (ko) 냉온음료 공급기
JPH0910286A (ja) 製品液過熱殺菌装置および方法
JP2584001Y2 (ja) 冷水機付き飲料製造機
JPH0923977A (ja) 湯ざまし供給機
KR820000434B1 (ko) 냉·온 음료 판매기
JP7475342B2 (ja) 飲料供給システムの洗浄装置及び飲料供給システムの洗浄方法
JP4175302B2 (ja) 飲料ディスペンサ
JP2000210654A (ja) 給水装置
JP3259913B2 (ja) 飲料供給器
JPH0447580Y2 (ja)
JP2766733B2 (ja) 容器処理装置における排水処理装置
JP4241534B2 (ja) 飲料ディスペンサ
JP2001169729A (ja) ディスペンサ
JP2008000175A (ja) 飲料供給装置
JP2001283316A (ja) 自動販売機
JP2005022691A (ja) 飲料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060316

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080826