JP6855791B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給湯装置に関する。
浴槽の残り湯の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転を実行可能な給湯装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、以下のような記載がある。浴槽残湯熱を集熱しながら貯湯タンク(7)の水を加熱し貯湯する運転において、風呂熱交換器(10)出口の残湯水温が第1設定温度まで低下すると、流路切換え手段(13)を出水流路(14)側に切換えて、熱交換した低温水を外部に排水する。その後、風呂ポンプ(24)を最大流量で運転して排水し、風呂熱交換器(10)内の湯垢、浮遊物などを洗い流す。
特開平11−337168号公報
浴槽に接続された循環回路の流路内には、浴槽水に含まれる皮脂汚れなどの汚れが付着する。特許文献1の技術では、以下の課題がある。単に風呂ポンプを最大流量で運転するだけでは、浮遊物を物理的に押し流すような効果はあるものの、循環回路の流路内壁に付着した皮脂汚れなどの汚れを落とす効果は得にくい。そればかりか、皮脂汚れを含む浴槽水が循環回路を大流量で通過することで、循環回路の流路内壁への汚れの堆積が促進され、逆効果となる可能性もある。特に、浴槽熱回収運転によって温度が低下した浴槽水が循環回路を通過するので、浴槽水から温度低下により析出した皮脂汚れが循環回路の流路内壁に堆積しやすい。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、浴槽水の熱を貯湯タンク内に回収することと、浴槽に接続された循環回路に対する洗浄効果を向上することとを両立することのできる給湯装置を提供することを目的とする。
本発明に係る給湯装置は、浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、循環洗浄運転の実行後に浴槽熱回収運転を実行させる熱回収洗浄モードを有する制御手段を備えるものである。
また、本発明に係る給湯装置は、浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、前記浴槽熱回収運転の実行後に前記循環洗浄運転を実行させる第一モードと、前記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる第二モードと、前記浴槽熱回収運転の少なくとも一部と前記循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させる第三モードと、のうちの少なくとも一つの熱回収洗浄モードを有する制御手段を備え、自動で開閉可能な排水栓が前記浴槽に設置され、前記浴槽内の浴槽水の排出を許可するユーザー操作である排水操作がされた場合に、前記制御手段は、前記熱回収洗浄モードを開始するとともに前記熱回収洗浄モードが少なくとも途中まで実行された後に前記排水栓を自動で開かせることが可能であるものである。
また、本発明に係る給湯装置は、浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、前記浴槽熱回収運転の実行後に前記循環洗浄運転を実行させる第一モードと、前記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる第二モードと、前記浴槽熱回収運転の少なくとも一部と前記循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させる第三モードと、のうちの少なくとも一つの熱回収洗浄モードを有する制御手段を備え、自動で開閉可能な排水栓が前記浴槽に設置され、前記浴槽内の浴槽水の排出を許可するユーザー操作である排水操作がされた場合に、前記制御手段は、前記排水栓を自動で開かせて浴槽水を前記排水栓から排出しながら前記第三モードを実行することが可能であるものである。
また、本発明に係る給湯装置は、浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、前記浴槽熱回収運転の実行後に前記循環洗浄運転を実行させる第一モードと、前記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる第二モードと、前記浴槽熱回収運転の少なくとも一部と前記循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させる第三モードと、のうちの少なくとも一つの熱回収洗浄モードを有する制御手段を備え、自動で開閉可能な排水栓が前記浴槽に設置され、前記制御手段は、予約に応じて前記熱回収洗浄モードの実行及び前記排水栓を自動で開かせることによる浴槽水の排出を行うことと、前記浴槽内の浴槽水の排出を許可するユーザー操作である排水操作がされた場合に前記熱回収洗浄モードの実行及び前記排水栓を自動で開かせることによる浴槽水の排出を行うこととが可能であるものである。
また、本発明に係る給湯装置は、浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、前記浴槽熱回収運転の実行後に前記循環洗浄運転を実行させる第一モードと、前記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる第二モードと、前記浴槽熱回収運転の少なくとも一部と前記循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させる第三モードと、のうちの少なくとも一つの熱回収洗浄モードを有する制御手段と、前記浴槽に貯留された浴槽水が排水栓から排出され始めたことを検出する手段と、を備え、前記浴槽に貯留された浴槽水が前記排水栓から排出され始めたときに、前記制御手段が前記第三モードを開始可能であるものである。
また、本発明に係る給湯装置は、浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、前記浴槽熱回収運転の実行後に前記循環洗浄運転を実行させる第一モードと、前記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる第二モードと、前記浴槽熱回収運転の少なくとも一部と前記循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させる第三モードと、のうちの少なくとも一つの熱回収洗浄モードを有する制御手段と、入浴者を検出する入浴者検出手段と、を備え、前記入浴者検出手段が入浴者を検出した場合には、前記浴槽熱回収運転及び前記循環洗浄運転が停止されるものである。

本発明の給湯装置によれば、浴槽水の熱を貯湯タンク内に回収することと、浴槽に接続された循環回路に対する洗浄効果を向上することとを両立することが可能となる。
実施の形態1による給湯装置を示す図である。 図1に示す給湯装置の循環洗浄運転における流体の流れを示す図である。 図1に示す給湯装置の注水洗浄運転における流体の流れを示す図である。 図1に示す給湯装置の浴槽熱回収運転における流体の流れを示す図である。 第一モードの熱回収洗浄モードの処理を含むフローチャートである。 第二モードの熱回収洗浄モードの処理を含むフローチャートである。 第三モードの熱回収洗浄モードの処理を含むフローチャートである。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による給湯装置1を示す図である。本実施の形態の給湯装置1は、貯湯ユニット20及び熱源ユニット30を備える。貯湯ユニット20が備える筐体の内部には、貯湯タンク15と、制御装置10を構成する制御基板と、後述するその他の機器とが収納されている。給水管21が貯湯ユニット20に接続されている。水道等の外部の水源からの水が給水管21を通って貯湯ユニット20に供給される。給水管21から供給された水は、貯湯ユニット20の内部の給水管22を通って、貯湯タンク15の下部に流入可能である。貯湯タンク15内では、温度による水の密度の違いにより、上側が高温で下側が低温の温度成層が形成可能である。
給湯装置1が家庭用のものである場合には、貯湯タンク15の容量は、例えば、370L〜550L程度でもよい。貯湯タンク15は、例えばステンレス鋼のような金属製である。貯湯タンク15は、図示しない断熱材により覆われており、内部に貯留された湯を保温することができる。
貯湯タンク15には、貯湯タンク15内の水温を検出するための、複数の温度センサ13a〜13eが、互いに異なる高さの位置に取り付けられている。図示の例では、上から順に、5個の温度センサ13a〜13eが設けられている。これらの温度センサ13a〜13eにより、貯湯タンク15内の鉛直方向の温度分布を検出することで、貯湯タンク15内の貯湯量及び蓄熱量を計算可能となる。
熱源ユニット30は、水を加熱する加熱手段の例である。熱源ユニット30は、例えば、圧縮機、空気熱交換器、水熱交換器などを備えて構成されるヒートポンプ熱源機でもよい。ヒートポンプ熱源機の冷媒回路に用いる冷媒としては、例えば、CO、HFC系冷媒が挙げられる。本発明における加熱手段は、ヒートポンプ熱源機に限定されるものではなく、例えば、ガス、灯油、重油、石炭のような燃料の燃焼熱で加熱する燃焼式加熱装置でもよいし、太陽熱により加熱する装置でもよいし、これらを組み合わせたものでもよい。
水路23は、貯湯タンク15の下部と、熱源ユニット30の水入口との間をつなぐ。水路23の途中に水ポンプ14aが接続されている。水路24は、熱源ユニット30の水出口と、貯湯タンク15の上部との間をつなぐ。図示の例では貯湯ユニット20内に水ポンプ14aが配置されているが、この例に代えて、熱源ユニット30内に水ポンプ14aが配置されてもよい。
貯湯ユニット20の内部には、給湯混合弁2、熱交換器3、気泡発生装置4、電磁弁7、三方弁11、水ポンプ14b、及び水ポンプ14cが備えられている。給湯混合弁2は、第一入口2a、第二入口2b、及び出口2cを有する。第一入口2aは、給水管25に接続されている。給水管21から貯湯ユニット20に供給された水は、貯湯ユニット20の内部で、給水管25を通って給湯混合弁2に流入可能である。第二入口2bは、出湯路26を介して、貯湯タンク15の上部につながる。給湯混合弁2は、例えばステッピングモータのようなアクチュエータにより弁体を駆動することで、第一入口2aから流入する水と、第二入口2bから流入する湯との混合比を調整可能な構成を有する。給湯混合弁2により、給水管25から供給される水と、貯湯タンク15から供給される高温の湯とを混合することで、給湯温度を調整できる。
貯湯ユニット20は、外部配管を介して、給湯端末5と、浴室の浴槽8とに接続されている。給湯混合弁2から流出した湯を、給湯端末5及び浴槽8へ供給可能である。給湯端末5は、例えば、浴室のシャワー、キッチンシンクの蛇口、洗面所の蛇口のうちの少なくとも一つを含んでもよい。図示の例では、一つの給湯混合弁2から給湯端末5及び浴槽8の双方へ給湯可能としているが、この例に代えて、給湯端末5に給湯するための混合弁と、浴槽8に給湯するための混合弁とを別々に備えてもよい。
以下の説明では、浴槽8に溜められた湯水を「浴槽水」と称する。また、貯湯タンク15に溜められた湯水を「タンク水」と呼ぶことがある。
熱交換器3は、浴槽水と、熱媒体となるタンク水との間で熱を交換する熱交換器である。熱交換器3は、第一水路27及び第二水路28を介して、浴槽8に接続されている。第一水路27の途中に、気泡発生装置4及び水ポンプ14cが接続されている。温度センサ12aは、第一水路27を通る浴槽水の温度を検出する。水ポンプ14cが運転されると、浴槽8内の浴槽水が第一水路27に引き込まれる。当該浴槽水は、第一水路27、熱交換器3、及び第二水路28をこの順に通過し、浴槽8内に戻る。本実施の形態では、第一水路27、熱交換器3、及び第二水路28により、浴槽8に接続された循環回路が形成される。以下の説明では、当該循環回路を「浴槽循環回路」と呼ぶことがある。
第二水路28の途中から給湯管29が分岐している。給湯管29は、給湯混合弁2の出口2cにつながる。給湯管29の途中に接続された電磁弁7が開くと、給湯混合弁2から流出した湯が、給湯管29、第一水路27及び第二水路28を通って、浴槽8へ注入される。
三方弁11は、第一入口11a、第二入口11b、及び出口11cを有する流路切替弁である。第一入口11aは、上部水路31を介して、貯湯タンク15の上部につながる。第二入口11bは、第一下部水路32を介して貯湯タンク15につながる。図示の例では、第一下部水路32と貯湯タンク15との接続位置は、貯湯タンク15の1/2の高さよりも低い位置にある。出口11cは、水路33を介して、熱交換器3のタンク水の入口につながる。
熱交換器3のタンク水の出口は、第二下部水路34を介して、貯湯タンク15につながる。第二下部水路34の途中に、水ポンプ14bが接続されている。図示の例では、第二下部水路34と貯湯タンク15との接続位置は、第一下部水路32と貯湯タンク15との接続位置に比べて低い位置にある。このような構成に代えて、第一下部水路32と貯湯タンク15との接続位置が、第二下部水路34と貯湯タンク15との接続位置に比べて低い位置にあってもよい。温度センサ12bは、第二下部水路34を通るタンク水の温度を検出する。温度センサ12cは、水路33を通るタンク水の温度、すなわち熱交換器3に流入するタンク水の温度を検出する。
気泡発生装置4は、浴槽循環回路を流れる浴槽水の中に気泡を発生させることが可能である。当該気泡は、例えば、マイクロバブルのような微細な気泡を含むものでもよい。当該気泡は、浴槽循環回路の流路内壁に付着した、例えば皮脂汚れのような汚れを洗浄除去する作用を有する。気泡発生装置4は、例えば、以下のようなエジェクタを備えるものでもよい。エジェクタは、浴槽水の流路を縮径させる縮径部を有する。この縮径部に発生する負圧により、吸気通路から、例えば空気のような気体を自然吸気できる。当該縮径部において、浴槽水の流れに対して垂直な方向から、吸気通路を通って気体が導入される。エジェクタの上流側の位置には、エジェクタに流入する水流を旋回させる静止翼が備えられていてもよい。静止翼は、例えば、流路の軸線を中心とする旋回流を形成する。静止翼により形成される浴槽水の旋回流が気泡をせん断して微細化することで、微細な気泡を生成できる。
本実施の形態において気泡発生装置4により生成される気泡は、浴槽循環回路の流路内を浄化する作用を有する成分の例である。浄化作用を有する成分は、気泡に限定されるものではなく、例えば、界面活性剤のような洗剤、あるいは抗菌効果を有するミネラルなどを、気泡に代えて、または気泡と共に、用いてもよい。浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を浴槽循環回路に循環させることで、浴槽循環回路に対する優れた洗浄効果が得られる。
本実施の形態では、気泡発生装置4で気泡を発生することなく浴槽循環回路に浴槽水を循環させることも可能である。例えば、気泡発生装置4に通じる吸気通路に電磁弁(図示省略)を設け、当該電磁弁の開閉により、気泡発生装置4による気泡発生の有無を切り替えることができる。
給湯装置1が備える各種のアクチュエータは、制御装置10に対して電気的に接続されている。制御装置10は、各種のセンサで検出された情報、及び端末装置6から受信した情報などに基づいて、給湯装置1の運転を制御する。制御装置10の各機能は、処理回路により実現されてもよい。制御装置10の処理回路は、少なくとも1つのプロセッサと少なくとも1つのメモリとを備えてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置10の各機能を実現してもよい。制御装置10の処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェアを備えてもよい。単一の制御装置10により動作が制御される構成に限定されるものではなく、複数の制御装置が連携して制御する構成にしてもよい。
端末装置6は、ユーザーインターフェースとしての機能を有する。端末装置6は、制御装置10に対して、双方向にデータ通信可能に接続される。その通信は、無線通信でも有線通信でもよい。複数の端末装置6が、制御装置10に対して通信可能でもよい。浴室に設置される浴室リモコンを端末装置6として備えてもよい。台所に設置される台所リモコンを端末装置6として備えてもよい。宅内のネットワークを介して、端末装置6と制御装置10とが通信可能でもよい。端末装置6と制御装置10とは、例えば、住宅に備えられた複数の電気機器を管理するホームエネルギーマネジメントシステムのコントローラのような、外部の機器を介して通信可能でもよい。端末装置6は、例えば、スマートフォン、タブレット端末のような携帯端末でもよい。端末装置6が携帯端末である場合、ユーザーの外出先から端末装置6が例えばインターネットなどのネットワークを介して制御装置10と通信可能でもよい。
端末装置6は、例えば、液晶表示パネル、有機EL表示パネルなどの表示装置を備えてもよい。当該表示装置は、文字、図形、キャラクタ等を表示することで、給湯装置1に関する情報をユーザーに報知できる。端末装置6は、例えば、音声出力装置などの他の報知装置を備えてもよい。端末装置6は、ユーザー操作を受け付ける操作部を備える。当該操作部は、例えば、ユーザーが操作するボタン、タッチパネル、タッチパッドのうちの少なくとも一つを備えてもよい。ユーザーは、当該操作部を操作することにより、給湯装置1の運転に関する指令及び設定値の変更などを、端末装置6に対して入力できる。
電動排水栓9は、浴槽8の底部に設置されている。電動排水栓9は、自動で開閉可能な排水栓の例である。電動排水栓9が閉じているときには浴槽8内に浴槽水を溜めることができる。電動排水栓9が開くと、浴槽8内の浴槽水が、電動排水栓9を通って、例えば排水管(図示省略)へ排出される。電動排水栓9を開くことで、浴槽8内の浴槽水をすべて外部へ排出することができる。電動排水栓9は、例えば、電動機(図示省略)により駆動されることで開閉する。電動排水栓9は、その開度を調整可能なものでもよい。例えば、ステッピングモータ(図示省略)により電動排水栓9を駆動することで、電動排水栓9の開度を容易に調整できる。制御装置10は、電動排水栓9の動作を制御可能である。制御装置10が電動排水栓9の動作を直接的に制御してもよいし、浴室またはその近くに設置された電動排水栓9の制御ユニット(図示省略)を介して間接的に制御装置10が電動排水栓9の動作を制御してもよい。
端末装置6は、電動排水栓9を作動させるためのユーザー操作を受け付けることができる。ユーザーは、電動排水栓9を開くための指令と、電動排水栓9を閉じるための指令とを端末装置6に対して入力可能である。ユーザーは、端末装置6を操作することで、電動排水栓9を遠隔操作することができる。
浴槽8またはその近くに、ユーザーが操作するための排水栓開閉ボタン35が設置されている。排水栓開閉ボタン35の信号は、制御装置10に入力される。排水栓開閉ボタン35の信号が電動排水栓9の上記制御ユニットに入力され、当該制御ユニットが制御装置10に信号を伝送してもよい。ユーザーが排水栓開閉ボタン35を操作すると、その操作に応じて、電動排水栓9が開または閉になるように作動する。例えば、浴槽8に排水栓開閉ボタン35が取り付けられていてもよいし、浴室に設置された端末装置6である浴室リモコンに排水栓開閉ボタン35が備えられてもよい。
(蓄熱運転)本実施の形態の給湯装置1は、蓄熱運転を実行できる。蓄熱運転は、熱源ユニット30で加熱された湯を貯湯タンク15に流入させる運転である。給湯装置1は、主として夜間に蓄熱運転を行ってもよい。給湯装置1は、追加的な蓄熱運転を昼間に行ってもよい。蓄熱運転のときには、以下のようになる。熱源ユニット30及び水ポンプ14aが運転される。貯湯タンク15内の下部の水が、水路23を通って、熱源ユニット30に供給される。熱源ユニット30内で加熱された湯すなわち高温水が、水路24を通って貯湯ユニット20に戻り、貯湯タンク15内の上部に流入する。
蓄熱運転の開始時には、貯湯タンク15内の高温水は消費されており、貯湯タンク15内の下部には、給水管21から供給される水の温度に近い温度の低温水が貯留されている。蓄熱運転を行うことで、当該低温水が熱源ユニット30内の水熱交換器にて加熱されて高温水となる。この高温水が貯湯タンク15の上部に流入することで、貯湯タンク15内では、上層の高温水層と下層の低温水層との間の温度境界層が下へ移動する。これにより、貯湯タンク15内の貯湯量及び蓄熱量が増加する。
蓄熱運転のときに、制御装置10は、熱源ユニット30から流出する高温水の温度が、目標加熱温度に等しくなるように、熱源ユニット30及び水ポンプ14aの少なくとも一方の運転を制御してもよい。当該目標加熱温度は、例えば、65℃から90℃の範囲内にある温度でもよい。
(給湯運転)本実施の形態の給湯装置1は、給湯端末5へ給湯する給湯運転を実行できる。給湯端末5が開かれて湯が流出した場合に、給湯運転が開始する。給湯運転では、以下のようになる。貯湯タンク15の上部からの高温水と、給水管25からの低温水とが給湯混合弁2により混合され、その混合された湯が給湯端末5へ供給される。給湯混合弁2の下流の流路には、給湯混合弁2から流出する湯の温度を検出する温度センサ12dが設置されている。制御装置10は、給湯混合弁2から流出する湯の温度が、ユーザーにより設定された給湯温度に等しくなるように、給湯混合弁2の動作を制御する。貯湯タンク15の上部から流出した高温水と同量の低温水が給水管22から貯湯タンク15の下部に流入する。これにより、貯湯タンク15内の温度境界層が上へ移動する。
(湯張り運転)本実施の形態の給湯装置1は、湯張り運転を実行できる。湯張り運転は、入浴に備えて浴槽8に湯を溜める運転である。ユーザーが端末装置6を操作することで湯張り運転を開始させることができる。また、ユーザーが予約した時刻に応じて制御装置10が湯張り運転を開始させてもよい。湯張り運転では、以下のようになる。電動排水栓9は閉となる。電磁弁7は開となる。貯湯タンク15の上部からの高温水と、給水管25からの低温水とが給湯混合弁2により混合され、その混合された湯が、給湯管29及び浴槽循環回路の流路を通って、浴槽8内に注入される。このとき、給湯管29を出た湯の流れが、第二水路28を経由して浴槽8に向かう流れと、熱交換器3及び第一水路27を経由して浴槽8に向かう流れとに分かれてもよい。制御装置10は、給湯混合弁2から流出する湯の温度が、ユーザーにより設定された湯張り温度に等しくなるように、給湯混合弁2の動作を制御する。貯湯タンク15の上部から流出した高温水と同量の低温水が給水管22から貯湯タンク15の下部に流入する。これにより、貯湯タンク15内の温度境界層が上へ移動する。
本実施の形態において給湯装置1は、浴槽8内の水位を検出する水位検出手段を備える。浴槽循環回路に取り付けられた水位センサ36は、当該水位検出手段の例である。以下の説明では浴槽8内の水位を「浴槽水位」と称する。浴槽循環回路内の水圧を水位センサ36により検出することで、浴槽水位を検出可能である。制御装置10は、浴槽水位が目標水位に達した場合に、湯張り運転を終了してもよい。または、例えば給湯管29に流量センサを設け、給湯管29を通る湯の積算流量が、目標の湯張り量に達した場合に、制御装置10が湯張り運転を終了してもよい。
(追焚運転)本実施の形態の給湯装置1は、追焚運転を実行できる。浴槽水の水温が低下した場合には、追焚運転を行い、浴槽水の温度を上昇させることが可能である。追焚運転では、以下のようになる。三方弁11は、上部水路31を水路33に連通させ、第一下部水路32を遮断する状態となる。水ポンプ14b及び水ポンプ14cが運転される。貯湯タンク15の上部から流出した高温のタンク水が、上部水路31、三方弁11、及び水路33を経由して、熱交換器3に供給される。浴槽8内の浴槽水が、第一水路27を通って、熱交換器3に流入する。熱交換器3内での熱交換により、浴槽水の温度が上昇し、タンク水の温度が低下する。昇温した浴槽水は、第二水路28を通って、浴槽8内に戻る。降温したタンク水は、第二下部水路34を通って、貯湯タンク15の下部に流入する。温度センサ12aで検出された浴槽水の温度が目標温度に達した場合に、制御装置10が追焚運転を終了してもよい。
(循環洗浄運転)本実施の形態の給湯装置1は、循環洗浄運転を実行できる。循環洗浄運転は、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を浴槽循環回路に循環させて浴槽循環回路を洗浄する運転である。循環洗浄運転は、入浴が終了した後に行われる。入浴後の浴槽水には、例えば皮脂汚れのような汚れが含まれる。このため、浄化作用を有する成分が添加されていない浴槽水を循環させたと仮定した場合には、浴槽循環回路の流路内壁に付着した、例えば皮脂汚れのような汚れを洗浄除去する作用が得られないばかりか、浴槽循環回路の流路内壁への汚れの堆積が促進され、逆効果となる可能性がある。これに対し、本実施の形態の循環洗浄運転によれば、浄化作用を有する成分である、例えばマイクロバブルのような気泡を含む浴槽水を循環させることで、優れた洗浄効果が得られる。
図2は、図1に示す給湯装置1の循環洗浄運転における流体の流れを示す図である。図2に示すように、循環洗浄運転では、以下のようになる。水ポンプ14cが運転される。気泡発生装置4により気泡を発生させる。浴槽8内の浴槽水が、第一水路27を通って、熱交換器3に流入する。第一水路27の途中の気泡発生装置4にて発生した気泡を含む浴槽水が、熱交換器3及び第二水路28を通って、浴槽8内に戻る。制御装置10は、予め設定された運転時間が経過した場合に、循環洗浄運転を終了してもよい。当該運転時間は、例えば、5分間程度でもよい。
浴槽水の温度が高いほど循環洗浄運転による洗浄効果は高くなるが、本実施の形態の循環洗浄運転であれば、浄化作用を有する成分である気泡を含む浴槽水を循環させることで、浴槽水の温度が低い場合であっても、優れた洗浄効果が得られる。循環洗浄運転は、浴槽8を洗浄する効果を兼ね備えてもよい。例えば、循環洗浄運転において、浄化作用を有する成分が添加された浴槽水が、浴槽循環回路から浴槽8内に戻り、浴槽8の内壁面に沿って流れる。これにより、浴槽8の内壁面に付着した、例えば皮脂汚れのような汚れを除去する洗浄効果が得られる。
(注水洗浄運転)本実施の形態の給湯装置1は、注水洗浄運転を実行できる。注水洗浄運転は、浴槽8内の浴槽水の排出終了時に、水源から供給される清浄な水を浴槽循環回路に注入する運転である。本実施の形態における注水洗浄運転の「水源」とは、給水管21の上流の水源と、貯湯タンク15との少なくとも一方を含む。注水洗浄運転を行うことで、浴槽循環回路内に残存する浴槽水を清浄な水に置換することができ、浴槽循環回路内を清浄に保つことができる。
図3は、図1に示す給湯装置1の注水洗浄運転における流体の流れを示す図である。図3に示すように、注水洗浄運転では、以下のようになる。電動排水栓9は、開かれている。電磁弁7は開となる。貯湯タンク15の上部からの高温水と、給水管25からの低温水とが給湯混合弁2により混合され、その混合された湯が、給湯管29を通って、浴槽循環回路内に注入される。このとき、給湯管29を出た湯の流れが、第二水路28を経由して浴槽8に向かう流れと、熱交換器3及び第一水路27を経由して浴槽8に向かう流れとに分かれることで、浴槽循環回路内の全体に清浄な水が注入される。制御装置10は、給湯混合弁2から流出する湯の温度が、目標温度に等しくなるように、給湯混合弁2の動作を制御してもよい。当該目標温度は、例えば40℃でもよい。浴槽循環回路内に残存していた浴槽水は、注入された清浄な水によって浴槽8内へ押し出され、電動排水栓9から浴槽8外へ排出される。制御装置10は、浴槽循環回路への注入量が目標値に達した場合に、電磁弁7を閉じて、注水洗浄運転を終了してもよい。注入量の目標値は、例えば、10L程度でもよい。
制御装置10は、電動排水栓9が開いた後、浴槽水位が十分に低下した時点で、注水洗浄運転を開始してもよい。例えば、水位センサ36により検出された浴槽水位が、浴槽循環回路と浴槽8との接続位置またはその近くまで低下した時点で、注水洗浄運転を開始してもよい。注水洗浄運転が終了したときの浴槽水位が、浴槽循環回路と浴槽8との接続位置より低くなっていればよい。制御装置10は、水位センサ36により検出された浴槽水位に応じて、注水洗浄運転を終了してもよい。
(浴槽熱回収運転)本実施の形態の給湯装置1は、浴槽熱回収運転を実行できる。浴槽熱回収運転は、浴槽8に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク15内へ回収する運転である。浴槽熱回収運転は、入浴が終了した後に実行される。
図4は、図1に示す給湯装置1の浴槽熱回収運転における流体の流れを示す図である。図4に示すように、浴槽熱回収運転では、以下のようになる。三方弁11は、第一下部水路32を水路33に連通させ、上部水路31を遮断する状態となる。水ポンプ14b及び水ポンプ14cが運転される。貯湯タンク15の下部から流出した低温のタンク水が、第一下部水路32、三方弁11、及び水路33を経由して、熱交換器3に供給される。浴槽8内の浴槽水が、第一水路27を通って、熱交換器3に流入する。熱交換器3内での熱交換により、浴槽水の温度が低下し、タンク水の温度が上昇する。降温した浴槽水は、第二水路28を通って、浴槽8内に戻る。昇温したタンク水は、第二下部水路34を通って、貯湯タンク15の下部に流入する。
入浴後に浴槽8内に残った浴槽水の温度が、貯湯タンク15内の下部の水温に比べて高い場合には、浴槽熱回収運転を行うことで、浴槽水の熱を貯湯タンク15内に回収可能である。浴槽8内に残った浴槽水の温度は、温度センサ12aにより検出できる。貯湯タンク15内の下部の水温は、三方弁11と熱交換器3との間にある温度センサ12cにより検出してもよいし、貯湯タンク15の下部に取り付けられた温度センサ13eにより検出してもよい。
浴槽熱回収運転を行うことで、貯湯タンク15内の下部の水温を上昇させることができる。貯湯タンク15内の下部の水温が上昇すると、蓄熱運転のときに熱源ユニット30が水を加熱するときの加熱量が減少するので、熱源ユニット30の消費電力量が減少する。すなわち、浴槽熱回収運転を行うことで、省エネルギーの効果が得られる。
本実施の形態において制御装置10は、制御モードとして、熱回収洗浄モードを有する。熱回収洗浄モードは、浴槽熱回収運転と循環洗浄運転とを連携させる制御モードである。本実施の形態であれば、制御装置10が熱回収洗浄モードを備えたことで、以下の効果が得られる。浴槽熱回収による省エネルギーと、浴槽循環回路に対する優れた洗浄効果とを両立することが可能となる。浴槽熱回収運転と循環洗浄運転とが連携するので、ユーザーが浴槽熱回収運転と循環洗浄運転とを別々に設定操作するような煩わしさがなく、優れた利便性が得られる。
本実施の形態において端末装置6は、浴槽8内の浴槽水の排出を許可するユーザー操作を受け付け可能に構成されている。以下の説明では、浴槽8内の浴槽水の排出を許可するユーザー操作を「排水操作」と称する。ユーザーは、例えば、世帯の全員の入浴が終了した場合のように、浴槽8内の浴槽水を排出してよい場合には、端末装置6に対して排水操作を行う。以下の説明では、浴槽8内の浴槽水を排出することを「浴槽8の排水」と称する場合がある。
本実施の形態において制御装置10は、排水操作がされた場合に、熱回収洗浄モードを実行するとともに、電動排水栓9を自動で開かせることで浴槽水の排出を行うことが可能である。浴槽熱回収運転が実行されると、浴槽8内の浴槽水は、入浴に適さない温度にまで低下する。また、循環洗浄運転が実行されると、浴槽循環回路内から除去された汚れが浴槽8内へ流入する。したがって、まだ入浴していない人がいる場合などには、熱回収洗浄モードの実行を避ける必要がある。よって、熱回収洗浄モードを実行する前に、浴槽8内の浴槽水が不要になったというユーザーの意思を確認することが望まれる。排水操作がされたことは、浴槽8内の浴槽水が不要になったというユーザーの意思が確認できたことに相当する。本実施の形態であれば、ユーザーの随時の排水操作に応じて熱回収洗浄モードを実行することで、適切なタイミングで熱回収洗浄モードを実行できる。
また、本実施の形態において端末装置6は、浴槽8の排水を予約するユーザー操作を受け付け可能に構成されている。ユーザーは、端末装置6を操作することで、浴槽8を排水する時刻を予約できる。当該予約は、当日限りの予約でもよいし、解除しない限り毎日適用される予約でもよいし、日付または曜日のようなスケジュールが決められた予約でもよい。本実施の形態において制御装置10は、上記の予約に応じて熱回収洗浄モードを実行するとともに、電動排水栓9を自動で開かせることで浴槽水の排出を行うことが可能である。浴槽8の排水をユーザーが予約した時刻になった場合には、浴槽8内の浴槽水が不要になったというユーザーの意思が確認できたことに相当する。本実施の形態であれば、ユーザーによる予約に応じて熱回収洗浄モードを実行することで、適切なタイミングで熱回収洗浄モードを実行できる。
本実施の形態において制御装置10は、熱回収洗浄モードとして、第一モード、第二モード、及び第三モードのうちの少なくとも一つのモードを有する。第一モードは、浴槽熱回収運転の実行後に循環洗浄運転を実行させるモードである。第二モードは、循環洗浄運転の実行後に浴槽熱回収運転を実行させるモードである。第三モードは、浴槽熱回収運転の少なくとも一部と循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させるモードである。
第一モードによれば、以下の効果が得られる。第二モードに比べて、浴槽8内の浴槽水の温度が高い状態で浴槽熱回収運転を実行できるので、浴槽熱回収運転による貯湯タンク15への回収熱量をより多くできる。その結果、省エネルギーの効果がより大きくなる。
第一モードでの循環洗浄運転のときの浴槽水の温度は、第二モードに比べて、低くなる。本実施の形態であれば、浄化作用を有する成分である気泡を含む浴槽水を循環させることで、第一モードでの循環洗浄運転の場合でも、優れた洗浄効果が得られる。
第二モードによれば、以下の効果が得られる。第一モードに比べて、浴槽8内の浴槽水の温度が高い状態で循環洗浄運転を実行できるので、より優れた洗浄効果が得られる。
第二モードでは、浴槽熱回収運転の前の循環洗浄運転の間に、浴槽8及び浴槽循環回路から周囲に熱が散逸することで、浴槽8内の浴槽水の温度が低下する可能性がある。このため、第二モードでの浴槽熱回収運転のときの浴槽水の温度は、第一モードに比べて、低くなる可能性がある。
第三モードによれば、以下の効果が得られる。浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転の完了までの所要時間を、第一モード及び第二モードに比べて短縮できる。
第一モード、第二モード、及び第三モードのうちの2以上の熱回収洗浄モードを制御装置10が有する場合には、いずれの熱回収洗浄モードを実行するかをユーザーが選択可能としてもよい。例えば、ユーザーが端末装置6を操作することで、いずれの熱回収洗浄モードを実行するかを選択可能としてもよい。
また、第一モード、第二モード、及び第三モードのうちの2以上の熱回収洗浄モードを制御装置10が有する場合に、いずれの熱回収洗浄モードを実行するかを制御装置10により自動的に選択可能でもよい。その場合、例えば、以下のようにしてもよい。浴槽水の温度、タンク水の温度、浴槽8の排水の予約時刻、のうちの少なくとも一つの情報に基づいて、いずれの熱回収洗浄モードを実行するかを制御装置10が自動的に選択してもよい。
第三モードは、浴槽熱回収運転を循環洗浄運転より先に開始させるモードと、循環洗浄運転を浴槽熱回収運転より先に開始させるモードと、浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転を同時期に開始させるモードとのうちの少なくとも一つのモードを含んでもよい。
第三モードにおいて浴槽熱回収運転を循環洗浄運転より先に開始させる場合には、以下のようになる。当初は、循環洗浄運転を伴わずに浴槽熱回収運転が実行される。その後、循環洗浄運転が開始され、浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転が並行して実行される。その後は、浴槽熱回収運転が循環洗浄運転より先に終了してもよいし、循環洗浄運転が浴槽熱回収運転より先に終了してもよいし、浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転が同時に終了してもよい。第三モードにおいて浴槽熱回収運転を循環洗浄運転より先に開始させた場合には、所要時間の短縮を図りつつ、貯湯タンク15への回収熱量を十分に多くできる。
第三モードにおいて循環洗浄運転を浴槽熱回収運転より先に開始させる場合には、以下のようになる。当初は、浴槽熱回収運転を伴わずに循環洗浄運転が実行される。その後、浴槽熱回収運転が開始され、浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転が並行して実行される。その後は、浴槽熱回収運転が循環洗浄運転より先に終了してもよいし、循環洗浄運転が浴槽熱回収運転より先に終了してもよいし、浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転が同時に終了してもよい。第三モードにおいて循環洗浄運転を浴槽熱回収運転より先に開始させた場合には、所要時間の短縮を図りつつ、循環洗浄運転時の浴槽水の温度を比較的高くできるので、優れた洗浄効果が得られる。
第三モードにおいて浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転を同時期に開始させた場合には、浴槽熱回収運転が循環洗浄運転より先に終了してもよいし、循環洗浄運転が浴槽熱回収運転より先に終了してもよいし、浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転が同時に終了してもよい。第三モードにおいて浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転を同時期に開始させた場合には、所要時間の短縮を図りつつ、貯湯タンク15への回収熱量の向上と、洗浄効果の向上とを両立できる。
図5は、第一モードの熱回収洗浄モードの処理を含むフローチャートである。図5のステップS1で、制御装置10は、例えば端末装置6から受信した情報に基づいて、浴槽8内の浴槽水を排出してよいかどうかを判断する。例えば、排水操作がされた場合には、浴槽8内の浴槽水を排出してよいと判定される。あるいは、浴槽8の排水をユーザーが予約した時刻になった場合には、浴槽8内の浴槽水を排出してよいと判定される。
浴槽8内の浴槽水を排出してよいと判定された場合には、処理はステップS1からステップS2へ進む。ステップS2で、制御装置10は、浴槽熱回収運転を開始させる。このステップS2は、第一モードの熱回収洗浄モードを開始する処理に相当する。
処理はステップS2からステップS3へ進む。ステップS3で、制御装置10は、浴槽熱回収運転を終了させる条件の成否を判断する。以下の複数の終了条件のうちの少なくとも一つに基づいて、浴槽熱回収運転を終了してもよい。温度センサ12aで検出された浴槽水温が、温度センサ12cまたは温度センサ13eにより検出されたタンク水温に比べて、低くなった場合または温度差が小さくなった場合に、浴槽熱回収運転を終了してもよい。浴槽熱回収運転の開始からの経過時間が、予め設定された運転時間に達した場合に、浴槽熱回収運転を終了してもよい。当該運転時間は、例えば、5分間〜40分間程度でもよい。上述した二つの終了条件を併用する場合には、水温の条件を優先することが望ましい。
ステップS3で終了条件が成立していない場合には浴槽熱回収運転が継続され、再度ステップS3の判断を行う。終了条件が成立すると、処理はステップS3からステップS4へ進む。ステップS4で、制御装置10は、浴槽熱回収運転を終了させる。
処理はステップS4からステップS5へ進む。ステップS5で、制御装置10は、電動排水栓9を開かせる。これにより、浴槽8内の浴槽水が電動排水栓9から排出され始める。このように、本実施の形態では、ユーザーにより排水操作がされた場合に、すぐに電動排水栓9を開いて排水を開始するのではなく、浴槽熱回収運転が実行された後に電動排水栓9を開いて排水を開始する。このため、浴槽熱回収運転の運転時間を十分に長くできるので、回収熱量を十分に多くできる。本実施の形態では浴槽熱回収運転の終了後に電動排水栓9を開いて排水を開始しているが、浴槽熱回収運転が途中まで実行された時点で電動排水栓9を開いて排水を開始してもよい。その場合でも上記に類似の効果が得られる。
処理はステップS5からステップS6へ進む。ステップS6で、制御装置10は、循環洗浄運転を開始する。循環洗浄運転の実行中、電動排水栓9が開いているため、浴槽水位は徐々に低下していく。
処理はステップS6からステップS7へ進む。ステップS7で、制御装置10は、浴槽水位が注水洗浄開始水位まで下がったかどうかを、水位センサ36からの信号を用いて判断する。注水洗浄開始水位は、注水洗浄運転を実行すべき浴槽水位として、予め設定された浴槽水位である。本実施の形態における注水洗浄開始水位は、浴槽循環回路に浴槽水を循環させる運転を終了すべき浴槽水位に相当する。注水洗浄開始水位は、例えば、浴槽循環回路と浴槽8との接続位置またはその近くに相当する浴槽水位でもよい。ステップS7で浴槽水位がまだ注水洗浄開始水位まで下がっていない場合には循環洗浄運転が継続され、再度ステップS7の判断を行う。浴槽水位が注水洗浄開始水位まで下がると、処理はステップS7からステップS8へ進む。ステップS8で、制御装置10は、循環洗浄運転を終了する。
処理はステップS8からステップS9へ進む。ステップS9で、制御装置10は、注水洗浄運転を実行する。
上述した図5の処理によれば、以下の効果が得られる。熱回収洗浄モードが途中まで実行された時点で電動排水栓9を開いて排水を開始するので、熱回収洗浄モードの実行が終了した後に電動排水栓9を開いて排水を開始する場合に比べて、浴槽8内の排水が完了するまでの所要時間を短縮できる。電動排水栓9を開いて排水を開始するのと同時期に循環洗浄運転を開始するので、当該所要時間の短縮を図りつつ、循環洗浄運転の運転時間を十分に長くできる。浴槽8内の排水終了時に注水洗浄運転を実行させるので、排水後に浴槽循環回路の流路内をより清浄に保つことができる。
図6は、第二モードの熱回収洗浄モードの処理を含むフローチャートである。図6のステップS11で、制御装置10は、浴槽8内の浴槽水を排出してよいかどうかを判断する。このステップS11の処理は、前述したステップS1と同様である。
浴槽8内の浴槽水を排出してよいと判定された場合には、処理はステップS11からステップS12へ進む。ステップS12で、制御装置10は、循環洗浄運転を実行させる。このステップS12は、第二モードの熱回収洗浄モードを開始する処理に相当する。制御装置10は、循環洗浄運転の開始からの経過時間が、予め設定された運転時間に達した場合に、循環洗浄運転を終了してもよい。当該運転時間は、例えば、5分間程度でもよい。
循環洗浄運転が終了すると、処理はステップS12からステップS13へ進む。ステップS13で、制御装置10は、浴槽熱回収運転を開始させる。処理はステップS13からステップS14へ進む。ステップS14で、制御装置10は、浴槽熱回収運転を終了させる条件の成否を判断する。このステップS14の処理は、前述したステップS3と同様である。
ステップS14で浴槽熱回収運転の終了条件が成立していない場合には浴槽熱回収運転が継続され、再度ステップS14の判断を行う。終了条件が成立すると、処理はステップS14からステップS15へ進む。ステップS15で、制御装置10は、浴槽熱回収運転を終了させる。
処理はステップS15からステップS16へ進む。ステップS16で、制御装置10は、電動排水栓9を開かせる。これにより、浴槽8内の浴槽水が電動排水栓9から排出され始める。このように、本実施の形態では、ユーザーにより排水操作がされた場合に、すぐに電動排水栓9を開いて排水を開始するのではなく、浴槽熱回収運転が実行された後に電動排水栓9を開いて排水を開始する。このため、浴槽熱回収運転の運転時間を十分に長くできるので、回収熱量を十分に多くできる。本実施の形態では浴槽熱回収運転の終了後に電動排水栓9を開いて排水を開始しているが、浴槽熱回収運転が途中まで実行された時点で電動排水栓9を開いて排水を開始してもよい。その場合でも上記に類似の効果が得られる。
ステップS16で電動排水栓9が開かれたことにより、浴槽水位は徐々に低下していく。処理はステップS16からステップS17へ進む。
ステップS17で、制御装置10は、浴槽水位が注水洗浄開始水位まで下がったかどうかを判断する。このステップS17の処理は、前述したステップS7と同様である。ステップS17で浴槽水位がまだ注水洗浄開始水位まで下がっていない場合には、再度ステップS17の判断を行う。浴槽水位が注水洗浄開始水位まで下がると、処理はステップS17からステップS18へ進む。ステップS18で、制御装置10は、注水洗浄運転を実行する。
図7は、第三モードの熱回収洗浄モードの処理を含むフローチャートである。図7のステップS21で、制御装置10は、浴槽8内の浴槽水を排出してよいかどうかを判断する。このステップS21の処理は、前述したステップS1と同様である。
浴槽8内の浴槽水を排出してよいと判定された場合には、処理はステップS21からステップS22へ進む。ステップS22で、制御装置10は、電動排水栓9を開かせる。これにより、浴槽8内の浴槽水が電動排水栓9から排出され始める。処理はステップS22からステップS23へ進む。ステップS23で、制御装置10は、浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転を開始させる。このステップS23は、第三モードの熱回収洗浄モードを開始する処理に相当する。
処理はステップS23からステップS24へ進む。ステップS24で、制御装置10は、浴槽熱回収運転を終了させる条件の成否を判断する。このステップS24の処理は、前述したステップS3と同様である。
ステップS24で浴槽熱回収運転の終了条件が成立すると、処理はステップS24からステップS25へ進む。ステップS25で、制御装置10は、浴槽熱回収運転を終了させる。この場合、処理はステップS25からステップS26へ進む。ステップS24で浴槽熱回収運転の終了条件が成立していない場合には浴槽熱回収運転が継続され、ステップS26へ進む。
ステップS26で、制御装置10は、循環洗浄運転を終了させる条件の成否を判断する。循環洗浄運転を終了させる条件は、例えば、循環洗浄運転の開始からの経過時間が予め設定された運転時間に達すること、でもよい。
ステップS26で循環洗浄運転の終了条件が成立すると、処理はステップS26からステップS27へ進む。ステップS27で、制御装置10は、循環洗浄運転を終了させる。この場合、処理はステップS27からステップS28へ進む。ステップS26で循環洗浄運転の終了条件が成立していない場合には循環洗浄運転が継続され、ステップS28へ進む。
ステップS28で、制御装置10は、浴槽水位が注水洗浄開始水位まで下がったかどうかを判断する。このステップS28の処理は、前述したステップS7と同様である。ステップS28で浴槽水位がまだ注水洗浄開始水位まで下がっていない場合には、ステップS24からの処理を再度実行する。浴槽水位が注水洗浄開始水位まで下がると、処理はステップS28からステップS29へ進む。ステップS29で、制御装置10は、注水洗浄運転を実行する。ステップS29で、浴槽熱回収運転がまだ継続している場合には、制御装置10は、浴槽熱回収運転を終了して、注水洗浄運転を実行する。ステップS29で、循環洗浄運転がまだ継続している場合には、制御装置10は、循環洗浄運転を終了して、注水洗浄運転を実行する。
上述した図7の処理によれば、以下の効果が得られる。制御装置10が、電動排水栓9を自動で開かせて浴槽水を電動排水栓9から排出しながら第三モードの熱回収洗浄モードを実行するので、浴槽8内の排水が完了するまでの所要時間を長くすることなく、浴槽熱回収による省エネルギーと、浴槽循環回路に対する優れた洗浄効果とを両立することが可能となる。よって、浴槽8内の早期の排水をユーザーが希望する場合にも対応できる。特に、電動排水栓9を自動で開かせるのと同時期に第三モードの熱回収洗浄モードを開始することで、浴槽8内の排水が完了するまでの所要時間を十分に短くできる。
上述した図7の処理に代えて、第三モードの熱回収洗浄モードが途中まで実行された時点で、制御装置10が電動排水栓9を自動で開かせて排水を開始してもよい。その場合には、浴槽8内の排水が完了するまでの所要時間は延びるが、浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転の運転時間を長くできるので、省エネルギー及び洗浄効果をより向上できる。
以上の説明では、浴槽8に電動排水栓9が備えられている場合を例に説明したが、本発明は、浴槽8に電動排水栓9が備えられていない場合にも適用可能である。その場合には、例えば、以下のようにしてもよい。制御装置10は、水位センサ36で検出される浴槽水位の低下に基づいて、ユーザーが浴槽8の排水栓を抜いたかどうか、すなわち浴槽8の排水が開始したかどうかを検出する。浴槽8の排水が開始したと判定されると、制御装置10は、第三モードの熱回収洗浄モードを開始する。この場合、図7のステップS24からの処理と同様の処理を実行してもよい。第三モードの熱回収洗浄モードであれば、短時間に浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転を実行できるので、上記の場合においても、浴槽熱回収による省エネルギーと、浴槽循環回路に対する優れた洗浄効果とを両立することが可能となる。
制御装置10は、電動排水栓9を開閉動作させることと、電動排水栓9の弁開度を調整することとの少なくとも一方により、排水速度を調整してもよい。排水速度とは、電動排水栓9から時間当たりに排出される浴槽水の量である。例えば、制御装置10は、電動排水栓9の開度を全開よりも小さい開度に維持させることにより、電動排水栓9が全開のときに比べて排水速度を低くできる。また、制御装置10は、電動排水栓9を開閉動作させることにより、電動排水栓9が開きっぱなしのときに比べて排水速度を低くできる。電動排水栓9を開閉動作させる場合には、例えば、電動排水栓9の開閉動作の周期よりも長い、単位時間当たりに電動排水栓9から排出される浴槽水の量を「排水速度」とみなしてもよい。
制御装置10は、浴槽熱回収運転において、電動排水栓9の開度を全開よりも小さい開度にすることと、電動排水栓9を開閉動作させることとの少なくとも一方を実行してもよい。その場合、以下の効果が得られる。電動排水栓9から排水しながら浴槽熱回収運転を行うことで排水完了までの所要時間の短縮を図りつつ、排水速度を調整することで浴槽熱回収運転の時間を長めにできるので、回収熱量を向上できる。
端末装置6は、浴槽8の排水完了までの所要時間と、浴槽8の排水完了の予定時刻との少なくとも一方を指定するユーザー操作を受け付け可能に構成されてもよい。制御装置10は、当該指定された所要時間または予定時刻に応じて、電動排水栓9により、排水速度を調整してもよい。
熱回収洗浄モードの開始後に、電動排水栓9を作動させるためのユーザー操作がされた場合には、制御装置10は、熱回収洗浄モードの実行を停止し、当該ユーザー操作に応じて電動排水栓9を開閉させることが望ましい。例えば、熱回収洗浄モードの開始後に、排水栓開閉ボタン35が操作された場合には、制御装置10は、熱回収洗浄モードの実行を停止し、排水栓開閉ボタン35に対する操作に応じて電動排水栓9を開閉させることが望ましい。上記のようにすることで、以下の効果が得られる。例えば、ユーザーが誤って排水操作をした場合、または排水を誤って予約した場合などに、ユーザーの意図しない熱回収洗浄モードが開始される可能性がある。例えば、まだ入浴していない人がいる場合には熱回収洗浄モードの実行を中止する必要がある。あるいは、浴槽8の残り湯を洗濯等に利用する予定があるような場合には、浴槽水の排出を中止する必要がある。そのような場合に、ユーザーの意思に従い、熱回収洗浄モードの実行を容易に停止させることができる。
前述したように、本実施の形態では、ユーザーによる予約に応じて熱回収洗浄モードが実行される場合と、ユーザーの随時の排水操作に応じて熱回収洗浄モードが実行される場合とがある。このことに関連して、以下のようにしてもよい。制御装置10は、予約に応じて熱回収洗浄モードを実行する場合の浴槽熱回収運転の運転時間が、排水操作に応じて熱回収洗浄モードを実行する場合の浴槽熱回収運転の運転時間に比べて、長くなるように制御してもよい。排水操作をしたユーザーは、浴槽8の排水が完了した後に、例えば、浴槽8の掃除あるいは浴槽8への湯張りなどをする予定でいる可能性がある。このため、ユーザーが排水操作をしてから浴槽8の排水が完了するまでの所要時間が長すぎると、ユーザーの予定に影響する可能性がある。よって、排水操作に応じた熱回収洗浄モードの場合には、浴槽熱回収運転の運転時間を比較的短くすることで、上記のようなユーザーの予定に影響する可能性を低くできる。これに対し、ユーザーが浴槽8の排水を予約した場合には、浴槽8の排水が完了する時刻が多少遅くなっても、ユーザーの予定に影響する可能性は低いと考えられる。そこで、予約に応じた熱回収洗浄モードの場合には、浴槽熱回収運転の運転時間を比較的長くすることで、回収熱量をより多くし、より省エネルギーにすることが可能となる。また、上記と同様の理由により、制御装置10は、予約に応じて熱回収洗浄モードを実行する場合の循環洗浄運転の運転時間が、排水操作に応じて熱回収洗浄モードを実行する場合の循環洗浄運転の運転時間に比べて、長くなるように制御してもよい。
給湯装置1は、浴室にいる入浴者を検出する入浴者検出手段(図示省略)を備えてもよい。入浴者検出手段は、例えば、以下のようにして、入浴者を検出してもよい。浴室に設置された人感センサにより入浴者を検出してもよい。浴室内の画像を撮影する画像センサまたはカメラにより撮影された画像を処理することで入浴者を検出してもよい。浴室のシャワーの使用の有無により入浴者を検出してもよい。制御装置10は、入浴者検出手段が入浴者を検出した場合、すなわち入浴者がいるときには、浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転を停止してもよい。例えば、浴槽8の排水の予約をユーザーが解除し忘れたような場合には、入浴者がいるときに熱回収洗浄モードが実行される可能性がある。そのような場合に、入浴者を検出して浴槽熱回収運転及び循環洗浄運転を停止することで、浴槽8内の浴槽水が入浴に適さない状態になることを防止できる。また、制御装置10は、入浴者検出手段が入浴者を検出した場合、すなわち入浴者がいるときには、電動排水栓9を閉じさせて、浴槽8の排水をしないように制御することが望ましい。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように変形することが可能である。浴槽熱回収運転は、貯湯タンクの内部に配置された熱交換器に浴槽水を導くことでタンク水と浴槽水とを熱交換する運転でもよい。浴槽熱回収運転は、浴槽水がタンク水を直接的に加熱する運転に代えて、浴槽水が水以外の熱媒体を介してタンク水を加熱する運転としてもよい。例えば、当該熱媒体として冷媒を用い、浴槽水の熱で冷媒を蒸発させ、その冷媒を圧縮機で圧縮し、圧縮された冷媒によってタンク水を加熱してもよい。
1 給湯装置、 2 給湯混合弁、 3 熱交換器、 4 気泡発生装置、 5 給湯端末、 6 端末装置、 7 電磁弁、 8 浴槽、 9 電動排水栓、 10 制御装置、 11 三方弁、 14a,14b,14c 水ポンプ、 15 貯湯タンク、 20 貯湯ユニット、 21 給水管、 26 出湯路、 27 第一水路、 28 第二水路、 29 給湯管、 30 熱源ユニット、 31 上部水路、 32 第一下部水路、 34 第二下部水路、 35 排水栓開閉ボタン、 36 水位センサ

Claims (11)

  1. 浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、
    記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる熱回収洗浄モードを有する制御手段を備える給湯装置。
  2. 浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、
    前記浴槽熱回収運転の実行後に前記循環洗浄運転を実行させる第一モードと、
    前記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる第二モードと、
    前記浴槽熱回収運転の少なくとも一部と前記循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させる第三モードと、
    のうちの少なくとも一つの熱回収洗浄モードを有する制御手段を備え
    自動で開閉可能な排水栓が前記浴槽に設置され、
    前記浴槽内の浴槽水の排出を許可するユーザー操作である排水操作がされた場合に、前記制御手段は、前記熱回収洗浄モードを開始するとともに前記熱回収洗浄モードが少なくとも途中まで実行された後に前記排水栓を自動で開かせることが可能である給湯装置。
  3. 浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、
    前記浴槽熱回収運転の実行後に前記循環洗浄運転を実行させる第一モードと、
    前記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる第二モードと、
    前記浴槽熱回収運転の少なくとも一部と前記循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させる第三モードと、
    のうちの少なくとも一つの熱回収洗浄モードを有する制御手段を備え
    自動で開閉可能な排水栓が前記浴槽に設置され、
    前記浴槽内の浴槽水の排出を許可するユーザー操作である排水操作がされた場合に、前記制御手段は、前記排水栓を自動で開かせて浴槽水を前記排水栓から排出しながら前記第三モードを実行することが可能である給湯装置。
  4. 浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、
    前記浴槽熱回収運転の実行後に前記循環洗浄運転を実行させる第一モードと、
    前記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる第二モードと、
    前記浴槽熱回収運転の少なくとも一部と前記循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させる第三モードと、
    のうちの少なくとも一つの熱回収洗浄モードを有する制御手段を備え
    自動で開閉可能な排水栓が前記浴槽に設置され、
    前記制御手段は、予約に応じて前記熱回収洗浄モードの実行及び前記排水栓を自動で開かせることによる浴槽水の排出を行うことと、前記浴槽内の浴槽水の排出を許可するユーザー操作である排水操作がされた場合に前記熱回収洗浄モードの実行及び前記排水栓を自動で開かせることによる浴槽水の排出を行うこととが可能である給湯装置。
  5. 前記予約に応じた前記浴槽熱回収運転の運転時間は、前記排水操作がされた場合の前記浴槽熱回収運転の運転時間に比べて、長い請求項に記載の給湯装置。
  6. 前記予約に応じた前記循環洗浄運転の運転時間は、前記排水操作がされた場合の前記循環洗浄運転の運転時間に比べて、長い請求項または請求項に記載の給湯装置。
  7. 前記熱回収洗浄モードの開始後に、前記排水栓を作動させるためのユーザー操作がされた場合には、前記熱回収洗浄モードの実行が停止され、当該ユーザー操作に応じて前記排水栓が開閉される請求項から請求項のいずれか一項に記載の給湯装置。
  8. 浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、
    前記浴槽熱回収運転の実行後に前記循環洗浄運転を実行させる第一モードと、
    前記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる第二モードと、
    前記浴槽熱回収運転の少なくとも一部と前記循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させる第三モードと、
    のうちの少なくとも一つの熱回収洗浄モードを有する制御手段と、
    前記浴槽に貯留された浴槽水が排水栓から排出され始めたことを検出する手段と、
    を備え、
    前記浴槽に貯留された浴槽水が前記排水栓から排出され始めたときに、前記制御手段が前記第三モードを開始可能である給湯装置。
  9. 前記給湯装置は、水源から供給される水を前記循環回路に注入する注水洗浄運転を実行可能であり、
    前記制御手段は、前記浴槽内の浴槽水の排出終了時に前記注水洗浄運転を実行させることが可能である請求項から請求項のいずれか一項に記載の給湯装置。
  10. 浴槽に接続された循環回路に、浄化作用を有する成分を浴槽水に添加した流体を循環させて前記循環回路を洗浄する循環洗浄運転と、前記浴槽に貯留された浴槽水の熱を貯湯タンク内へ回収する浴槽熱回収運転とを実行可能な給湯装置において、
    前記浴槽熱回収運転の実行後に前記循環洗浄運転を実行させる第一モードと、
    前記循環洗浄運転の実行後に前記浴槽熱回収運転を実行させる第二モードと、
    前記浴槽熱回収運転の少なくとも一部と前記循環洗浄運転の少なくとも一部とが時間的に重なるように実行させる第三モードと、
    のうちの少なくとも一つの熱回収洗浄モードを有する制御手段と、
    入浴者を検出する入浴者検出手段と、
    を備え、
    前記入浴者検出手段が入浴者を検出した場合には、前記浴槽熱回収運転及び前記循環洗浄運転が停止される給湯装置。
  11. 前記第三モードは、前記浴槽熱回収運転を前記循環洗浄運転より先に開始させるモードと、前記循環洗浄運転を前記浴槽熱回収運転より先に開始させるモードと、前記浴槽熱回収運転及び前記循環洗浄運転を同時期に開始させるモードとのうちの少なくとも一つのモードを含む請求項2から請求項10のいずれか一項に記載の給湯装置。
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