JP2017030622A - 中折れシートバック - Google Patents

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Abstract

【課題】中折れ動作し易いシートバックを提供する。【解決手段】シートバックフレーム下部FAの上部に、後傾位置(図6(A))と前傾位置(図6(B))とを取り得るように左右方向の回動軸(X)回りに回動可能にシートバックフレーム上部FBが取り付けられ、パッドPがシートバックフレーム下部FA及びシートバックフレーム上部FFの前面及び側面の少なくとも一部を覆うように設けられ、表皮SKがパッドPを覆うように設けられた中折れシートバックS2において、パッドPを、シートバックフレーム下部FAの側面を覆い且つシートバックフレーム上部FBの側面の少なくとも一部を露出させるように設ける。【選択図】図9

Description

本発明は、本発明は、上下方向に分割されたシートバックの下部に対して上部が前後方向に傾動可能な中折れシートバックに関する。
車両用シートにおいて、シートバック下部と、シートバック下部の上方に配置され、シート幅方向に沿った支持軸を回転中心線として回転可能にシートバック下部に取り付けられたシートバック上部とを備え、シートバック上部がシートバック下部に対して前後方向に傾動可能な中折れシートバックを備えたものがある。中折れシートバックには、シートバックフレームだけでなくシートバックパッドや表皮も上下で分割されたタイプや、シートバックパッドや表皮は一体的に形成され、シートバックフレームだけが上下で分割されたタイプ等がある。
表皮やシートバックパッドが一体的に形成されたタイプの中折れシートバックは、表皮及びパッドが上下で分割されたタイプのものに比べ、シートバックの外観上の一体感を高められる一方、中折れ時に表皮にしわが寄り易い。このような問題を解決するために、シートバックの背凭れ面上に覆い被される表皮が、シートバックの少なくとも一方側の側面においてシートバック上部を覆う上部側サイド部とシートバック下部を覆う下部側サイド部とに分割されると共に互いに重なり合うように構成された発明が提案されている(特許文献2参照)。このシートバックでは、表皮の上部側サイド部はシートバックの背面部に装着されるバックボードの縁部に形成される隙間内に差し込まれることにより緊張状態でサイドパッドに張り付けられ、下部側サイド部はシートバックの背面部に形成された引掛け部に引掛けられることにより緊張状態でサイドパッドに張り付けられる。
また、中折れ時の見栄えを良くするために、シートバックの前面に設けられる表皮のうち少なくとも両側部が、中折れ部に対応する領域ではパッドに対して非接着とされ、それ以外の領域ではパッドに接着される構成とすることで、中折れ時の表皮の皺を非接着部分に集中させた発明も提案されている(特許文献2参照)。このシートバックでは、上下に2分割されたシートバックフレームの上縁及び下縁がパッド及び表皮により包まれるように覆われ、シートバックフレームの背面(後面)がバック表皮によって覆われている。
特開2011−224154号公報 特開2007−282800号公報
ところで、シートバックフレームの側面がパッドや表皮により覆われる場合、シートバックフレームよりも前方(中折れ軸よりも前方)ではパッドや表皮には中折れ時に圧縮力が加わる一方、シートバックフレームの側方やシートバックフレームよりも後方ではパッドや表皮に中折れ時に引張力が加わる。そして、パッド及び表皮の圧縮力に抵抗する力と引張力に抵抗する力の合計が大きいほど、シートバックは中折れし難くなる。
しかしながら、特許文献1や特許文献2の中折れシートバックでは、見栄えについて改善が図られているものの、シートバックの中折れ動作のし易さについては考慮されていない。
本発明は、このような背景に鑑み、中折れ動作し易いシートバックを提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明に係る中折れシートバック(S2)は、上下方向に延在する左右一対のバックサイドフレーム下部(2A、3A)を有するシートバックフレーム下部(FA)と、左右一対の前記バックサイドフレーム下部の上部に左右方向の回動軸(X)回りに回動可能に取り付けられ、前記シートバックフレーム下部と概ね平行をなす通常位置(図6(A)の後傾位置)と、前記通常位置に対して前方に傾斜した前傾位置(図6(B)の前傾位置)とを取り得るシートバックフレーム上部(FB)と、前記シートバックフレーム下部及び前記シートバックフレーム上部の前面及び側面の少なくとも一部を覆うように設けられたパッド(P)と、前記パッドを覆うように設けられた表皮(SK)とを備え、前記パッドが、前記シートバックフレーム下部の側面を覆い且つ前記シートバックフレーム上部の側面の少なくとも一部を露出させるように設けられた構成とする。
この構成によれば、シートバックフレーム上部の側面の少なくとも一部がパッドから露出しているため、シードバックの中折れ抵抗を小さくすることができる。
また、上記の発明において、前記シートバックフレーム上部の後面を覆うバックボード上部(BB)を更に備え、前記バックボード上部が、前記シートバックフレーム上部の側面における前記パッドから露出する部分を覆うべく、側部から前方へ延出するボード側部(32)を有する構成とするとよい。
この構成によれば、シートバックフレーム上部のパッドから露出する部分がボード側部により覆われるため、見栄えが良い。
また、上記の発明において、前記表皮は、前記ボード側部により覆われる部分において、前記シートバックフレーム上部が前記通常位置にある時に弛むように設けられた構成とするとよい。
シートバックフレーム上部の側面がパッドから露出する部分の近傍では中折れ時に表皮に引張力が作用するが、この構成によれば、表皮は弛みの分だけ中折れ時に伸びることができるため、当該部分の引張抵抗力によってシートバックの中折れ抵抗が大きくなることがない。また、当該部分はボード側部により覆われているため、見栄えが悪くなることもない。
また、上記の発明において、前記ボード側部には、外縁の近傍において内面から突出し、前記表皮に当接する突起(41、42)が設けられた構成とするとよい。
この構成によれば、表皮が突起により押え付けられるため、ボード側部の外側で表皮が弛んで見栄えが悪くなることを防止できる。
また、上記の発明において、前記シートバックフレーム上部が前記通常位置にある時に前記バックボード上部に連続するように設けられ、前記シートバックフレーム下部の後面を覆うバックボード下部(BA)と、前記バックボード上部の下端に取り付けられ、前記シートバックフレーム上部が前記前傾位置にある時に前記バックボード上部と前記バックボード下部との隙間(G)を覆うように下方に延出する弾性素材からなるリップ状のボード延長部(33)とを更に備えた構成とするとよい。
この構成によれば、互いに連続するバックボード上部とバックボード下部とによりシートバックの後面に外観上の一体感を持たせることができる。また、中折れ時に生じるバックボード上部とバックボード下部との隙間がボード延長部により覆われるため、中折れ時の見栄えが悪くなることもない。
また、上記の発明において、前記バックボード下部の上端に一体に形成され、前記シートバックフレーム上部が前記前傾位置にある時に前記ボード延長部を前方から覆うリップ(34)を更に備えた構成とするとよい。
この構成によれば、中折れ時に後部座席の乗員がボード延長部に触れた場合や後方の荷物がボード延長部に衝突した場合等にボード延長部がバックボード下部の内側に入り込むことを防止できる。
また、上記の発明において、前記表皮は、前記ボード側部が設けられた部分において、前記シートバックフレーム上部の前方で前記パッドを囲繞するように設けられた(第2帯状部分37を有する)構成とするとよい。
この構成によれば、シートバックフレーム上部の側面や前面を覆う部分で表皮が弛むことを防止できる。
また、上記の発明において、前記表皮が、前記バックボード下部が設けられた部分の上部において、前記パッド及び前記シートバックフレーム下部を囲繞するように設けられた(第1帯状部分36を有する)構成とするとよい。
この構成によれば、シートバックフレーム下部の側面や前面を覆う部分で表皮が弛むことを防止できる。
このように本発明によれば、中折れ動作し易いシートバックを提供することができる。
実施形態に係る車両用シートを前方から見た斜視図 実施形態に係る車両用シートを後方から見た斜視図 シートバックフレームの斜視図 シートバックフレームの要部を内側から見た側面図 シートバックフレームの要部を外側から見た側面図 シートバックフレームの動作説明図 図2中のVII−VII線に沿って示すバックボードの断面図 バックボードの変形動作の説明図 バックボードを取り外した状態の中折れシートバックの背面図 バックボードを取り外した状態の中折れシートバックの左側面図 図2中のXI−XI線に沿って示す表皮の断面図 表皮の変形動作の説明図
以下、図面を参照して、本発明に係る中折れシートバックS2を自動車の後部座席(2列目及び3列目を含む)に適用した実施形態について説明する。以下の説明では、シートSに着座した乗員を基準にして左右を定める。左右対称に設けられる一対の構成については、共通の番号を付し、説明を省略することがある。
図1及び図2に示されるように、車両用のシートSは、座面を形成するシートクッションS1と、背凭れ面を形成するシートバックS2と、ヘッドレストS3と、スライダS4とを有する。スライダS4は、自動車のフロアに前後に延びるように設けられた図示しないレールに係合しており、シートクッションS1を前後にスライド移動可能に支持する。シートバックS2はリクライニング機構1を介してシートクッションS1に対して回動(傾倒)可能に連結されており、ヘッドレストS3はシートバックS2の上部に上下方向にスライド可能に設けられている。
シートクッションS1は、シートクッションフレームにパッドP(図9参照)及び表皮SKを被せることによって構成されている。シートバックS2の前部及び側部はシートバックフレームF(FA及びFB(図3参照))にパッドP及び表皮SKを被せることによって構成され、シートバックS2の後部はシートバックフレームFにバックボードBを被せることによって構成されている。ヘッドレストS3は、ヘッドレストフレームにパッドP及び表皮SKを被せることによって構成されている。パッドPは、ポリウレタンフォーム等の弾力性を有するクッション材から形成され、表皮SKは本皮や合成皮革、布地等から形成され、バックボードBは合成樹脂等から形成される。
シートバックS2は、シートクッションS1に対して回動(傾倒)可能に設けられた下部シートバックS2Aと、下部シートバックS2Aに対して回動(傾倒)可能に設けられた上部シートバックS2Bとを有する。ヘッドレストS3は上部シートバックS2Bに設けられている。バックボードBは、下部シートバックS2Aに被せられたバックボード下部BAと、上部シートバックS2Bに被せられたバックボード上部BBとにより構成される。
図示省略するが、シートクッションフレームは、前後に延びる左右一対のクッションサイドフレームや、各クッションサイドフレームの前部間に掛け渡された前部フレーム、各クッションサイドフレームの後部間に掛け渡された後部フレーム等を有し、枠形に形成されている。スライダS4は各クッションサイドフレームに取り付けられている。
図3に示されるように、シートバックフレームFは、略上下に延びる左右一対のバックサイドフレーム2、3と、左右のバックサイドフレーム2、3の下端部間に掛け渡されたバックロアフレーム4と、バックサイドフレーム2、3の上部間に掛け渡された逆U字状のバックアッパフレーム5とを有して枠形に形成されている。
バックサイドフレーム2、3は、上下方向に分割された3つの板金部材(板状部材)により構成されている。下側の2つの板金部材は、溶接等により互いに接合されてバックサイドフレーム下部2A、3Aを構成している。一方、1番上の板金部材により構成されるバックサイドフレーム上部2B、3Bは、バックサイドフレーム下部2A、3Aの上部に左右方向の回動軸X回りに回動可能に取り付けられている。バックロアフレーム4はバックサイドフレーム下部2A、3Aに例えば溶接により結合され、バックアッパフレーム5はバックサイドフレーム上部2B、3Bに例えば溶接により結合されている。バックロアフレーム4及びバックサイドフレーム下部2A、3Aによりシートバックフレーム下部FAが構成され、バックサイドフレーム上部2B、3B及びバックアッパフレーム5によりシートバックフレーム上部FBが構成される。
バックサイドフレーム下部2A、3Aは、主面が左右方向に向くように配置され、前縁及び後縁のそれぞれに左右方向の内側に曲げ起こされた前リブ6及び後リブ7を有している。バックサイドフレーム上部2B、3Bも、主面が左右方向に向くように配置され、前縁及び後縁のそれぞれに左右方向の内側に曲げ起こされた前リブ6及び後リブ7を有している。バックサイドフレーム上部2B、3Bは、バックサイドフレーム下部2A、3Aの内側にバックサイドフレーム下部2A、3Aと重なるように配置されている。バックサイドフレーム上部2B、3Bとバックサイドフレーム下部2A、3Aとの互いに重なる部分が軸部材22によってピン結合されることにより、バックサイドフレーム上部2B、3Bがバックサイドフレーム下部2A、3Aに対して前後方向に傾動可能となっている。
バックサイドフレーム下部2A、3Aの高さ方向の中間部には、後リブ7から内方に突出するようにU字状の鋼棒からなる第1ボード取付部8が固定されている。バックサイドフレーム下部2A、3Aの上端部近傍(後リブ7の上端)では、後リブ7が他の部分に比べて大きく内方に突出しており、その突出端には更に内方に突出するようにU字状の鋼棒からなる第2ボード取付部9が固定されている。第1ボード取付部8及び第2ボード取付部9は、バックボード下部BAをシートバックフレーム下部FAに取り付けるために使用される。つまり、後リブ7の上端において他の部分に比べて大きく左右方向の内方に突出するようにバックサイドフレーム下部2A、3Aに一体形成された部分が、バックボード下部BAを支持するためのバックボード支持部10となっている。
バックサイドフレーム上部2B、3Bの上端部近傍では、後リブ7が他の部分に比べて大きく内方に突出しており、当該突出部分がバックボード上部BBをシートバックフレーム上部FBに取り付けるための第3ボード取付部11を構成している。バックアッパフレーム5の左右に延在する上部には、ヘッドレストS3を支持するための一対のヘッドレスト保持部12が接合されている。バックアッパフレーム5の概ね上下方向に延在する左右の柱部分には、板状の補強フレーム13が左右方向に延在するように掛け渡されている。補強フレーム13にはバックボード上部BBを固定するための貫通孔13aが形成されており、補強フレーム13はバックボード上部BBを固定するためのボート固定部としても機能する。
図3では図示省略しているが、シートバックフレーム下部FAの幅方向の中央には、着席者の腰部を支持するランバーサポート14(図9参照)が取り付けられる。右側のバックサイドフレーム下部3Aの内面側下部には、リクライニング機構1(図1)を駆動して右側のバックサイドフレーム下部3Aのクッションサイドフレームに対する傾動角度を変更するためのモータ15が取り付けられている。つまり、リクライニング機構1は、モータ15の回転力を受けてクッションサイドフレームに対するバックサイドフレーム下部3Aの傾倒(回動)角度を変化させ、任意の位置に維持する電動式である。このようなリクライニング機構1には、公知の様々な機構を適用することができる。そのため、ここでは詳細な説明は省略する。
右側のバックサイドフレーム下部3Aの内面側下部には、リンク機構16を介して右側のバックサイドフレーム上部3Bを傾動駆動するためのアクチュエータ17が取り付けられている。アクチュエータ17は、電動モータ18と、電動モータ18の出力軸に接続された減速機構と、減速機構の回転運動を直進運動に変換する送りねじやボールねじ等の変換機構とを備え、その出力部17aが直進運動するものであり、公知の様々な機構を適用することができる。アクチュエータ17は、出力部17aをバックサイドフレーム下部3Aに沿って延在させる向きでバックサイドフレーム下部3Aの内面にボルト等により固定されている。
一方、左側のバックサイドフレーム下部2Aの内面側下部には、車両衝突時に着席者の側面を保護するためのエアバッグ19が取り付けられている。
次に、図4及び図5を参照してリンク機構16について説明する。なお、図4は右側のバックサイドフレーム3の内面を、図5は右側のバックサイドフレーム3の外面を示しており、それぞれバックサイドフレーム上部3Bがバックサイドフレーム下部3Aと概ね平行になった通常使用状態の位置(バックサイドフレーム上部3Bが最も後傾した位置。以下、後傾位置という。)にある状態を示している。シートSの通常使用状態では、バックサイドフレーム下部3A及びバックサイドフレーム上部3Bは共に鉛直線に対して後傾しているが、ここでは、これらの部材の延在方向が上下であるものとして、またバックサイドフレーム上部3Bが後傾位置にあるものとして部材等の位置関係(上下関係及び前後関係)を説明する。
バックサイドフレーム下部3Aは、上記の通り前リブ6及び後リブ7を備えており、前リブ6及び後リブ7の間の本体部が上方に突出した突出部21を形成している。突出部21には貫通孔21a(図5)が形成されており、この貫通孔21aに挿入された左右方向に延在する軸部材22により、突出部21の内側に配置されたバックサイドフレーム上部3Bの下部が回動自在に連結されている。この構成は、左側のバックサイドフレーム下部2Aにおいても同様であり、左側のバックサイドフレーム下部2Aは右側のバックサイドフレーム下部3Aと左右対称とされている。
バックサイドフレーム下部3Aにおける軸部材22の下方には、上下方向に長い長孔23が形成されている。長孔23には、左右方向に延在する第1ピン24が上下方向に摺動自在に係合している。また、第1ピン24にはリンク25の下端が回動自在に連結されている。これらの構成により、リンク25の下端が長孔23により案内されて上下方向に摺動するようになっている。第1ピン24は、バックサイドフレーム上部3Bが後傾位置にある時に長孔23の下端近傍に位置している。
リンク25は、細長い鋼板により形成されている。バックサイドフレーム下部3Aの内側にリンク25が配置され、リンク25の更に内側にバックサイドフレーム上部3Bが配置されている。バックサイドフレーム上部3Bにおける軸部材22に対して後方にオフセットした部位(より詳細には後方斜め下の部位)には、円形断面の貫通孔26(図5)が形成されている。この貫通孔26には、左右方向に延在する第2ピン27を介してリンク25の上端が回動自在に連結されている。第1ピン24は、リンク25の内面から更に内方に突出した内方突出部を有しており、この内方突出部にアクチュエータ17の出力部17aが連結される。
図5に示されるように、第2ピン27の外側の端部には円形のヘッド27aが軸部と同心に形成されている。ヘッド27aは、バックサイドフレーム上部3Bが後傾位置にある時にバックサイドフレーム下部3Aにおける突出部21の後方の上端面28に当接している。即ち、バックサイドフレーム下部3Aの上端面28がバックサイドフレーム上部3Bの後方への回動を規制するストッパをなしている。
図4に示されるように、バックサイドフレーム下部3Aの後縁には後リブ7が一体に形成されている上、後リブ7の上端には他の部分に比べて大きく内方に突出するバックボード支持部10が一体に形成されている。即ち、バックボード支持部10の上面とバックサイドフレーム下部3Aのストッパをなす上端面28とが概ね同一の高さに設定されている。また、バックボード支持部10の前方にアクチュエータ17の出力部17aが配置されている。
次に、図6を参照してバックサイドフレーム上部3Bの動作を説明する。図6(A)は図4と同様にバックサイドフレーム上部3Bが後傾位置にある状態を示し、図6(B)はバックサイドフレーム上部3Bが最も前傾した位置(以下、前傾位置という。)にある状態を示している。図6(A)に示されるバックサイドフレーム上部3Bが後傾位置にある状態では、上記の通り、第2ピン27のヘッド27a(図5)がバックサイドフレーム下部3Aの上端面28に当接し、第1ピン24が長孔23(図5)の下端近傍に位置している。
アクチュエータ17が伸長駆動されると、出力部17a及び第1ピン24が長孔23に沿ってバックサイドフレーム下部3Aと平行に上方に直進する。これに伴い、リンク25がバックサイドフレーム上部3Bの回動軸Xよりも後方の第2ピン27を上方に押し上げ、バックサイドフレーム上部3Bが回動軸Xを中心にして前方へ傾動する。図6(B)に示されるバックサイドフレーム上部3Bが前傾位置にある状態では、第1ピン24は長孔23の上端に位置している。即ち、長孔23の上端部分がバックサイドフレーム上部3Bの前傾動作を規制するストッパとなっている。他の実施形態では、バックサイドフレーム上部3Bの前リブ6がバックサイドフレーム下部3Aの前リブ6に当接し、バックサイドフレーム下部3Aの前リブ6がストッパとなってもよい。
アクチュエータ17が短縮駆動された場合には、出力部17a及び第1ピン24が長孔23に沿ってバックサイドフレーム下部3Aと平行に下方に直進し、これに伴ってリンク25が第2ピン27を下方に引き下げ、バックサイドフレーム上部3Bが回動軸Xを中心にして後方へ傾動する。第1ピン24が長孔23の下端近傍まで下がると、第2ピン27のヘッド27a(図5)がバックサイドフレーム下部3Aの上端面28に当接する。
このように、本実施形態では図4〜図6に示されるように、バックサイドフレーム下部3Aに固定されたアクチュエータ17が、バックサイドフレーム下部3Aに沿って直進運動する出力部17aを有している。そしてアクチュエータ17が、シートバックフレーム上部FBにおける回動軸Xに対して後方にオフセットした貫通孔26と出力部17aとを連結するリンク25を含むリンク機構16を介してシートバックフレーム上部FBを傾動駆動する。これにより、シートバックS2の薄型化が可能になり、且つアクチュエータ17をがたつきなく少ない部品点数で組み付けることが可能になっている。
また、バックサイドフレーム下部3Aの延在方向に沿って延び、アクチュエータ17の出力部17aを案内する長孔23がバックサイドフレーム下部3Aに形成されている。そのため、アクチュエータ17の出力部17aのがたつきが防止され、シートバックS2の中折れ動作が円滑になる。
そしてアクチュエータ17の出力部17aとリンク25とが、左右方向に延在して長孔23に係合する第1ピン24を介して互いに連結され、長孔23が第1ピン24を介して出力部17aを案内している。そのため、専用の被ガイド部や被ガイド部材を設ける必要がなく、構成が簡素化されている。
また、リンク25とシートバックフレーム上部FBとが、左右方向に延在する第2ピン27を介して回動軸Xの後方で互いに連結され、第2ピン27を当接させることによりシートバックフレーム上部FBの後方への傾動を規制するストッパがバックサイドフレーム下部3Aに形成されている。これによっても、専用の被ストッパ部或いは被ストッパ部材を設ける必要がなくなり、構成が簡素化されている。
そしてバックサイドフレーム下部3Aが左右方向を向く主面を有する板状の板金部材からなり、バックサイドフレーム下部3Aの上端面28がストッパをなしている。そのため、バックサイドフレーム下部3Aにストッパを形成するための加工が必要なく、製造コストが削減されている。
上記の通り本実施形態では、バックサイドフレーム下部3Aが、前縁及び後縁において板金部材を左右方向の内方に曲げ起こして形成された前リブ6及び後リブ7と、バックボードBを支持すべく後リブ7の上端において他の部分に比べて大きく左右方向の内方に突出したバックボード支持部10とを有し、バックボード支持部10の上面とストッパをなす上端面28とが概ね同一の高さに設けられている。これにより、バックサイドフレーム下部3Aのストッパをなす部分の剛性が高くなっている。
また、バックボード支持部10の前方にアクチュエータ17の出力部17aが配置されているため、アクチュエータ17の出力部17aが後方からバックボード支持部10により覆われ、後方からの荷重に対して保護される。
更に図3に示されるように、シートバックフレーム下部FAを傾動駆動するためのモータ15及びシートバックフレームFを中折れ駆動するためのアクチュエータ17が、左右一対のバックサイドフレーム下部2A、3Aの内側に配置されて右側のバックサイドフレーム下部3Aのみに取り付けられている。これにより、有効な空間を利用してモータ15及びアクチュエータ17を取り付けることが可能になり、シートバックS2の厚さが影響を受けることがない。
加えて、エアバッグ19が、左右一対の前記バックサイドフレーム下部2A、3Aの内側に配置されて左側のバックサイドフレーム下部2Aに取り付けられている。これによっても、有効な空間を利用してエアバッグ19を取り付けることが可能になり、シートバックS2の厚さが影響を受けることがない。
図2に戻って説明を再開する。図示されるように、バックボード下部BAは、概ね平板状に形成されている。一方、バックボード上部BBは、バックボード下部BAと連続するように設けられた概ね半円弧形状の平板状のボード本体部31と、ボード本体部31の両側縁及び上縁から前方へ延出するようにボート本体部に一体に形成された概ね半円筒状のボード側部32とを有している。
図7は、図2中のVII−VII断面であって、バックサイドフレーム上部3Bが後傾位置にある状態のバックボードBを示している。上記の通り、シートSの通常使用状態では、バックサイドフレーム下部3A及びバックサイドフレーム上部3Bが共に後傾し、これらを後方から覆うように設けられたバックボード下部BA及びバックボード上部BBのボード本体部31も鉛直線に対して後傾しているが、ここでは、これらの部材の延在方向が上下であるものとして、またバックサイドフレーム上部3Bが後傾位置にあるものとして説明する。
図示されるように、バックボード上部BBは、若干の隙間Gを空けてバックボード下部BAに連続するように設けられている。従って、バックボード上部BBとバックボード下部BAとの外観上の一体感が高められている。バックボード上部BBの下端には、バックボード下部BAの後面に沿って下方へ延出するリップ状のボード延長部33が取り付けられている。ボード延長部33は、ゴム等の弾性素材から形成され、基端部が2股に分かれた断面形状を有する一定断面の長尺部材である。ボード延長部33は、基端部の2股部分の間に挿入されたバックボード上部BBの下端を基端部が挟み込むことによってバックボード上部BBに取り付けられる。
バックボード下部BAの上端には、前部から上方へ延出するリップ34が一体形成されている。リップ34は、バックボード上部BBの前方においてバックボード上部BBとの間に間隙を空けるように上下方向に延在しており、シートバックS2が中折れ動作した際にバックボード上部BBの移動を阻害しないようになっている。
図8を参照して、シートバックS2の中折れ動作に伴うバックボードBの動作を説明する。図8(A)は図6(A)と同様にバックサイドフレーム上部3Bが後傾位置にある状態を示し、図8(B)は図6(B)と同様にバックサイドフレーム上部3Bが前傾位置にある状態を示している。図8(A)に示されるバックサイドフレーム上部3Bが後傾位置にある状態では、上記の通りバックボード上部BBがバックボード下部BAに連続し、ボード延長部33がバックボード下部BAの後面に沿って重なるように延在している。
アクチュエータ17の伸長駆動によってバックサイドフレーム上部3Bが前方へ傾動すると、バックボードBは回動軸X(図6)を中心にして揺動する。即ち、バックボードBがシートバックフレームFの後方(回動軸Xの後方)に配置されていることから、バックボード上部BBはバックボード下部BAから離れるように上方に移動しつつ前方に傾動する。バックサイドフレーム上部3Bが前傾位置にある図8(B)の状態では、バックボード下部BAのリップ34を除いた本体部分とバックボード上部BBとの間には、図8(A)よりも大きな隙間Gが形成されており、この隙間Gがボード延長部33によって覆われる。言い換えれば、ボード延長部33の延長長さが隙間Gの上下寸法よりも大きく設定されている。従って、後方からシートバックS2を見た時に隙間Gが見えず、見栄えがよい。
また、この状態では、ボード延長部33の隙間Gを覆う部分の前方にリップ34が位置し、リップ34が隙間Gを前方から覆った状態となる。言い換えれば、リップ34の延出長さも隙間Gの上下寸法よりも大きく設定されており、隙間Gの全体がリップ34により前方から覆われている。この状態においても、リップ34はバックボード上部BBとの間に間隙を空けた位置にある。なお、間隙は、指の挟み込みを防止するために可能な限り小さい方が望ましく、例えば4mm以下とされている。
アクチュエータ17の短縮駆動によってバックサイドフレーム上部3Bが後方へ傾動した場合には、ボード延長部33やリップ34がバックボード上部BBとバックボード下部BAの本体部との間に挟まれることなく、図8(A)に示される状態に戻る。この際、後部座席の乗員がボード延長部33に触れた場合や後方の荷物がボード延長部33に接触していた場合であっても、リップ34がバックボード下部BAに一体形成されているため、ボード延長部33がバックボード下部BAの内側に入り込むことがない。
図9は、バックボードBを取り外した状態のシートバックS2の背面図であり、バックサイドフレーム上部3Bが後傾位置にある状態を示している。図10は、同状態のシートバックS2の上部側面図である。図9及び図10にはバックボードBを想像線で示している。図9及び図10に示されるように、シートバックフレーム上部FBは、バックサイドフレーム上部2B、3B(図3)が設けられた下部において、パッドP及び表皮SKにより側面が覆われており、バックアッパフレーム5により構成される上部においては、上面がパッドP及び表皮SKにより覆われているだけで、側面はパッドP及び表皮SKから露出している。特に、バックアッパフレーム5は、側面の全体がパッドPから露出している。一方、シートバックフレーム下部FAは、シートバックフレーム下部FAの側面から後面にわたる部分がパッドP及び表皮SKにより覆われている。言い換えれば、パッドPはシートバックフレーム上部FBの側面を露出させるように切欠かれた形状とされている。
図2に示されるように、表皮SKは、シートバックS2の少なくともバックボードBが取り付けられない部分に被せられている。一方、図9に示されるように、シートバックS2のバックボードBが取り付けられる部分においても、一部に表皮SKが被せられている。
具体的には、表皮SKは、シートバックフレーム下部FAの上部及びシートバックフレーム上部FBの下部に跨がる部分に所定の高さを有する帯状に形成された第1帯状部分36を有しており、表皮SKの第1帯状部分36によってパッドP及びシートバックフレームFが共に囲繞されている。また、表皮SKは、シートバックフレーム上部FBの高さ方向の中間部に所定の高さを有する帯状に形成された第2帯状部分37を有しており、表皮SKの第2帯状部分37によってシートバックフレーム上部FBの前方でパッドPが囲繞されている。
第1帯状部分36には、第2ボード取付部9に対応する部分に開口が形成され、第3ボード取付部11に対応する部分に切欠きが形成されている。第2帯状部分37は、バックボード上部BBを固定するための貫通孔13aが形成された補強フレーム13と同じ高さに設けられているが、補強フレーム13の前方に配置されているため、開口等が形成されていない。第1帯状部分36及び第2帯状部分37は共に、シートバックS2の側部から延出するように形成された左右一対の短冊状部分が閉環状に巻き付けられ、締め付けられた状態でファスナ38により互いに連結されることによって帯状に形成される。
図11は、図2中のXI−XI線に沿って示す断面図である。図示されるように、シートバックフレーム上部FBの上面を覆うように設けられたパッドPに被せられた表皮部分SK1と、シートバックフレーム上部FBの側面の下部を覆うように設けられたパッドPに被せられた表皮部分SK2とは、シートバックフレーム上部FBの側面にパッドPが設けられない部分で互いに縫合されており、当該部分が弛むように縫製されている。また、シートバックフレーム上部FBの側面にパッドPが設けられない部分を側方から覆うようにバックボード上部BBのボード側部32が設けられている。
ボード側部32の上縁近傍及び下縁近傍には、突起としての上リブ41及び下リブ42が内面から突出するようにボード側部32に一体に形成されている。上リブ41は、上側の表皮部分SK1に当接し、下リブ42は、下側の表皮部分SK2に当接している。つまり、上リブ41及び下リブ42は、パッドPとの間に表皮SKを挟み込む。
図9及び図10を参照して説明した通り、シートバックフレーム下部FAとシートバックフレーム上部FBとの連結部分では、側方にもパッドPが設けられ、側方及び後方にも表皮SK(第1帯状部分36の基端部周辺の部分)が設けられている。そのため、上部シートバックS2Bが前傾する中折れ時には、シートバックフレームFの側方や後方ではパッドP及び表皮SKが引っ張られ、中折れ動作の抵抗になる。そこで本実施形態では、パッドPが、シートバックフレーム下部FAの側面を覆うが、シートバックフレーム上部FBの側面の少なくとも一部を露出させるように、即ちシートバックフレーム下部FAの側面が覆われないように設けられている。これにより、当該部分のパッドPや表皮SKが抵抗になることがなく、シートバックS2の中折れ抵抗が低減している。
一方、シートバックフレーム上部FBの側面がパッドPから露出したままでは見栄えが悪いが、当該部分はバックボード上部BBのボード側部32により覆われるため、見栄えが悪くなることはない。
また、シートバックフレーム下部FAとシートバックフレーム上部FBとの連結部分では、表皮SK(第1帯状部分36の基端部周辺の部分)がシートバックフレームFの後方に位置するように設けられている。そのため、上部シートバックS2Bが前傾すると、バックボード上部BBが設けられた部分において、表皮SKの後側部分がシートバックフレームFの前方に配置されていても引っ張られることになる。そこで本実施形態では、表皮SKが、ボード側部32により覆われる部分において、上部シートバックS2Bが後傾位置にある時に弛むように設けられている。
つまり、図12(A)に示されるように、上部シートバックS2Bが後傾位置にある状態では、バックボード上部BBが設けられた部分において表皮SKが弛むように設けられている。この状態から上部シートバックS2Bが前傾動作を行っても、図12(B)に示されるように、表皮SKが弛みの分だけ中折れ動作時に伸びることができる。そのため、表皮SKの引張抵抗力によってシートバックS2の中折れ抵抗が大きくなることがない。また、表皮SKの弛みが設けられた部分はボード側部32により覆われるため、見栄えが悪くなることもない。
そして、ボード側部32の外縁の近傍に内面から突出するように設けられた上リブ41及び下リブ42が、表皮SKに当接し、表皮SKをパッドPとの間に挟み込んで押さえつけることにより、シートバックS2が中折れ動作を行った時等に表皮SKの弛みがボード側部32の外側に広がることが防止される。
本実施形態では、図8(A)に示されるように、シートバックフレーム下部FAの後面を覆うバックボード下部BAが、シートバックフレーム上部FBが後傾位置にある時にバックボード上部BBに連続するように設けられ、これにより、シートバックS2の後面に外観上の一体感が与えられている。そして、図8(B)に示されるように、シートバックフレーム上部FBが前傾位置にある時には、バックボード上部BBの下端に下方に延出するように取り付けられた弾性素材からなるリップ状のボード延長部33により、バックボード上部BBとバックボード下部BAとの隙間Gが覆われる。これにより、シートバックS2の中折れ時にシートバックS2の後面の見栄えが悪くなることがない。
また本実施形態では、シートバックフレーム上部FBが、図7(B)に示される前傾位置にある時にボード延長部33を前方から覆うリップ34がバックボード下部BAの上端に一体に形成されている。そのため、中折れ時に後部座席の乗員がボード延長部33に触れた場合や後方の荷物がボード延長部33に衝突した場合等にボード延長部33がバックボード下部BAの内側に入り込むことが防止される。
図9及び図10を参照して説明した通り、表皮SKは、ボード側部32が設けられた部分において、シートバックフレーム上部FBの前方でパッドPを囲繞する第2帯状部分37を有している。そのため、シートバックフレーム上部FBの側面や前面を覆う部分で表皮SKが弛むことが防止される。
また、表皮SKは、バックボード下部BAが設けられた部分の上部において、パッドP及びシートバックフレーム下部FAを囲繞する第1帯状部分36を有しており、これにより、シートバックフレーム下部FAの側面や前面を覆う部分で表皮SKが弛むことが防止される。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、一例として車両用シートのシートバックS2として中折れシートバックの説明を行ったが、鉄道車両や航空機などの乗り物用シートや家具用又はオフィス用のいす等にも広く適用することができる。また、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、角度など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
2、3 左右のバックサイドフレーム
2A、3A バックサイドフレーム下部
2B、3B バックサイドフレーム上部
31 ボード本体部
32 ボード側部
33 ボード延長部
34 リップ
36 第1帯状部分
37 第2帯状部分
41 上リブ(突起)
42 下リブ(突起)
B バックボード
BA バックボード下部
BB バックボード上部
F シートバックフレーム
FA シートバックフレーム下部
FB シートバックフレーム上部
G 隙間
P パッド
S2 シートバック(中折れシートバック)
S2A 下部シートバック
S2B 上部シートバック
SK 表皮
X 回動軸

Claims (8)

  1. 上下方向に延在する左右一対のバックサイドフレーム下部を有するシートバックフレーム下部と、
    左右一対の前記バックサイドフレーム下部の上部に左右方向の回動軸回りに回動可能に取り付けられ、前記シートバックフレーム下部と概ね平行をなす通常位置と、前記通常位置に対して前方に傾斜した前傾位置とを取り得るシートバックフレーム上部と、
    前記シートバックフレーム下部及び前記シートバックフレーム上部の前面及び側面の少なくとも一部を覆うように設けられたパッドと、
    前記パッドを覆うように設けられた表皮とを備え、
    前記パッドが、前記シートバックフレーム下部の側面を覆い且つ前記シートバックフレーム上部の側面の少なくとも一部を露出させるように設けられたことを特徴とする中折れシートバック。
  2. 前記シートバックフレーム上部の後面を覆うバックボード上部を更に備え、
    前記バックボード上部が、前記シートバックフレーム上部の側面における前記パッドから露出する部分を覆うべく、側部から前方へ延出するボード側部を有することを特徴とする請求項1に記載の中折れシートバック。
  3. 前記表皮は、前記ボード側部により覆われる部分において、前記シートバックフレーム上部が前記通常位置にある時に弛むように設けられたことを特徴とする請求項2に記載の中折れシートバック。
  4. 前記ボード側部には、外縁の近傍において内面から突出し、前記表皮に当接する突起が設けられたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の中折れシートバック。
  5. 前記シートバックフレーム上部が前記通常位置にある時に前記バックボード上部に連続するように設けられ、前記シートバックフレーム下部の後面を覆うバックボード下部と、
    前記バックボード上部の下端に取り付けられ、前記シートバックフレーム上部が前記前傾位置にある時に前記バックボード上部と前記バックボード下部との隙間を覆うように下方に延出する弾性素材からなるリップ状のボード延長部と
    を更に備えたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の中折れシートバック。
  6. 前記バックボード下部の上端に一体に形成され、前記シートバックフレーム上部が前記前傾位置にある時に前記ボード延長部を前方から覆うリップを更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の中折れシートバック。
  7. 前記表皮は、前記ボード側部が設けられた部分において、前記シートバックフレーム上部の前方で前記パッドを囲繞するように設けられたことを特徴とする請求項2〜請求項6のいずれかに記載の中折れシートバック。
  8. 前記表皮が、前記バックボード下部が設けられた部分の上部において、前記パッド及び前記シートバックフレーム下部を囲繞するように設けられたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の中折れシートバック。
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