JP2013121732A - 中折れシートのバックボード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中折れシートの中折れ上部が前倒しされていない起立状態において、バックボード上部11の下端部とバックボード下部12の上端部とが、前者がシートの後方側となるように当接し、後者は、当該当接位置より先端側に、シートの前方、且つ上方へ延長された延長部を備え、該延長部は、中折れ上部が前倒しされた状態において、バックボード上部11の下端部に対してシート前方側で当接する。
【選択図】図2
Description
本発明は、このような問題に鑑み、バックボード下部の上端部を延長することにより、中折れシートの中折れ上部の前倒しに伴ってバックボード上下部間に隙間が生じないようにすることを課題とする。
第1発明によれば、中折れ上部が起立状態にあるときは、バックボード下部の上端部にバックボード上部の下端部が当接し、中折れ上部が前倒し状態にあるときは、バックボード下部の延長部にバックボード上部の下端部が当接する。そのため、中折れ上部の位置に係らず、バックボード下部とバックボード上部とは常時当接した状態を維持し、両者間に隙間が生じることはない。従って、バックボードを備えた中折れシートをシートバック背面が外部に曝される位置に設置しても、中折れ上部の前倒し時にバックボード部分の見栄えが悪くなる問題を抑制することができる。
第2発明によれば、延長部の先端は基材より表皮が延ばされているため、製造ばらつきによってバックボード下部に対するバックボード上部の位置がシートの前後方向で変動しても、両者の当接圧力が強くなり過ぎて中折れ動作に支障を与えたり、バックボードを損傷したりする不具合が生じないようにすることができる。なぜなら、延長部の先端は基材がなく表皮のみとされているため、バックボード上部の下端部が延長部先端に強く当接しても延長部は容易に変形することができる。
各図は、本発明を適用した車両用中折れシートのバックボード1を示し、中折れシートにおけるシートバックの中折れ上部(不図示)の背面にバックボード上部11が固定され、中折れ上部より下部の本体部(不図示)の背面にバックボード下部12が固定されている。そのため、バックボード上部11とバックボード下部12は別体に構成され、シートバックの中折れ動作に伴って相対移動可能とされている。また、バックボード下部12には、その下部に収納ポケット2が設けられている。
従って、バックボード上部11及びバックボード下部12は、中折れ上部及び本体部の各シートバックフレームに一体に固定されている。
但し、バックボード下部12では、基材121の両側辺部と下辺部において表皮122が上述のように巻き込まれているが、上辺部では巻き込まれることなく、基材121の上辺部から表皮122の上辺部が突出して形成されている。
収納ポケット2は、蓋体21がバックボード下部12の背面側下部に取り付けられて成り、蓋体21はその下辺をヒンジ中心として、前後方向に所定量開閉自在とされている。
1.バックボード上部及び下部は基材が表皮で被覆されないものを用いても良い。
2.上記実施形態では、バックボード下部12の延長部125の表皮122は、その先端がカットされたままとされているが、表皮122の先端を折り返して基材121の先端に接着しても良い。このとき、折り返された表皮の内側に基材が挟まれない空洞を形成しても良い。後者のように空洞を有する場合は、バックボード上部の下端部が当接したときの剛性を、表皮の先端がカットされたままの場合と、折り返された表皮の内側に基材が挟まれている場合との中間とすることができる。
11 バックボード上部
111 基材
112 表皮
115 下端部
12 バックボード下部
121 基材
122 表皮
125 延長部
Claims (2)
- 中折れシートにおけるシートバックの中折れ上部の背面にバックボード上部が固定され、中折れ上部より下部の本体部の背面にバックボード下部が固定された中折れシートのバックボードであって、
中折れシートの中折れ上部が前倒しされていない起立状態において、バックボード上部の下端部とバックボード下部の上端部とが、前者がシートの後方側となるように当接し、後者は、当該当接位置より先端側に、シートの前方、且つ上方へ延長された延長部を備え、
該延長部は、中折れ上部が前倒しされた状態において、バックボード上部の下端部に対してシート前方側で当接することを特徴とする中折れシートのバックボード。 - 請求項1において、
前記バックボード下部は、前記延長部を含めて、基材とその背面に被覆された表皮とを備えて成り、
前記延長部は、その先端部において基材より表皮が先端側に延びて構成されていることを特徴とする中折れシートのバックボード。
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