JP2017024767A - 包装袋 - Google Patents

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Sachiko Sugaya
幸子 菅谷
木内 寛
Hiroshi Kiuchi
寛 木内
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Abstract

【課題】電子レンジ加熱時に破裂を防止すると共に蒸らし効果も得られ、内容物充填時の充填適性がよく、消費者が食材を投入するときの適性も良好で、調理後の食品を取り出すときも火傷する恐れのない包装袋を提供する。
【解決手段】表裏のフィルム1、2を対向させ、左右の端縁熱接着部と、上端縁熱接着部5、および、折込部を設けた下端部熱接着部を有する包装袋100であって、互いに嵌合する雄型チャック部81と雌型チャック部82と、それぞれの取付基部83、84からなるチャックテープ8の一方の取付基部を上方に長くし、上端縁熱接着部の下方、且つ、左端縁熱接着部と右端縁熱接着部の間を横断するよう、表フィルムに、一方の取付基部の上方に長くした部分と、他方の取付基部とを接着し、両方の接着部の間に表フィルムをカットするカットテープ9を設け、一方の取付基部の接着部84aと上端縁熱接着部の間で左右中央部分に脆弱加工部10を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、包装袋に関するものである。
包装袋に食品を充填・密封し、レトルト釜で加熱加圧殺菌したレトルト食品が広く流通している。通常の包装袋を用いたレトルト食品では、食べるために温めるのに、密封したまま電子レンジで加熱すると、食品から出る水蒸気などで包装袋が膨らみ破裂することがあるので、袋を密封したままなら湯煎するか、あるいは、開封し食器にあけて電子レンジで加熱するかのいずれかの方法で温めていた。
湯煎により温めるには、お湯を沸かして用いるので、時間が掛かる。また、食器にあけて電子レンジで加熱するのは、カレーライスのようにご飯の上にかけて食べる場合、一旦別の食器で温めなければならない。また、温度が低いと流動性が悪く出しにくいこともある。
このようなことから、密封されたまま電子レンジで加熱して、食品から出る水蒸気などで包装袋が膨らみ破裂するのを防ぐために、膨らんだときに水蒸気などを逃がすように、蒸気抜き機構を設けた包装袋が用いられるようになってきた。
また、最近では、調味液などを充填・密封して殺菌し、流通させ、購入した消費者が家庭などで開封し、別途用意した食材を入れて、充填された調味液などとともに電子レンジで加熱調理するものも出てきた。
例えば、袋上部の上端縁熱接着部の下方に平行にチャックを設け、チャックに高嵌合強度部および低嵌合強度部を設けて、左右一方の端縁熱接着部を充填口として未シール部を設けたスタンディングパウチがある(特許文献1)。
このスタンディングパウチの使用方法は、食品メーカーなどで、充填口とした左右一方の端縁熱接着部から、内容物を充填シールする。内容物が充填されたスタンディングパウチを消費者などが電子レンジで加熱する前に、上端縁熱接着部とチャックの間を、ノッチやガイド線を利用して切断し開封する。
そして、チャックを開き、別途用意した肉、野菜などの食材を投入し、チャックで再封し、電子レンジで加熱する。これにより、内部で蒸気が発生し、内圧が上昇する。このため、低嵌合強度部から蒸気が排出される。このとき、高嵌合強度部は嵌合したままで、蒸気を排出が抑えられるので、スタンディングパウチは破裂しないが、内圧が高いままに保たれ、加熱調理される。
公知文献を以下に示す。
特開2014−111472号公報
特許文献1のスタンディングパウチは、充填口が包装袋側面に設けられており、開口幅
が狭く、充填できる内容物のサイズに制約がある。また、電子レンジでの加熱調理中にチャック全体が大きく開口してしまい、十分な蒸らし効果が得られない可能性がある。そして、チャックを開き、具材を投入したあとのチャックの嵌合がしにくい等の不具合が生じる。そして、調理後にチャックを開ける際に、チャックの低嵌合強度部が開いているので、そこから出る蒸気で火傷し易い。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、電子レンジ加熱時に破裂を防止すると共に蒸らし効果も得られ、内容物充填時の充填適性がよく、消費者が食材を投入するときの適性も良好で、調理後の食品を取り出すときも火傷する恐れのない包装袋を提供することを課題としている。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、表フィルムと裏フィルムを対向させ、左端縁熱接着部、右端縁熱接着部と、上端縁熱接着部、および、下端より内方に折込まれた折込部を設けた下端部熱接着部を有し、前記折込部を底にして自立可能な包装袋であって、
互いに嵌合する雄型チャック部と雌型チャック部と、それぞれの取付基部からなるチャックテープの一方の前記取付基部を上方に長くし、上端縁熱接着部の下方、且つ、左端縁熱接着部と右端縁熱接着部の間を横断するよう、前記表フィルムに、一方の前記取付基部の上方に長くした部分と、他方の前記取付基部とを接着し、両方の接着部の間に、前記表フィルムをカットするカットテープを設け、
一方の前記取付基部の前記接着部と前記上端縁熱接着部の間、且つ、左右中央部分に、脆弱加工部を設けたことを特徴とする包装袋である。
本発明の包装袋は、以上のような構成であって、電子レンジ加熱時には、脆弱加工部から蒸気が抜けるので、破裂を防止すると共に蒸らし調理も行え、上端縁熱接着部を内容物の充填口として使用できるので、内容物充填シール時の充填適性がよく、消費者が具材を投入するには、カットテープで表フィルムを収納部の幅いっぱいに長くカットして投入することができ、適性も良好で、調理後の食品を取り出すときも、取り出し口と蒸気抜きの脆弱加工部が離れているので、火傷する恐れがなく、かつ、シール温度やチャックの嵌合性を部分ごとに調整する必要も無く、製造時の品質管理も容易である。
本発明の請求項2の発明は、前記表フィルムと裏フィルムが、基材延伸フィルム層と熱可塑性樹脂層とが積層された積層体からなり、前記脆弱加工部が前記基材延伸フィルム層を貫通し、前記熱可塑性樹脂層を貫通しないハーフカット線からなることを特徴とする請求項1に記載の包装袋である。
本発明は、脆弱加工部が基材延伸フィルム層を貫通し、熱可塑性樹脂層を貫通しないハーフカット線で設けられているので、電子レンジ加熱前には、完全に密封され、加熱時には、確実に蒸気など排出することができる。
本発明の請求項3の発明は、前記ハーフカット線がレーザー加工により設けられていることを特徴とする請求項2に記載の包装袋である。
本発明は、脆弱加工部がレーザー加工により設けられているので、容易に脆弱加工部を設けることができ、製袋後でも加工できるので所定の位置に確実に設けることができる。
本発明の請求項4の発明は、食品を収納させて、電子レンジにて加熱したときに、前記脆弱加工部に複数の小孔が形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の包装袋である。
本発明は、食品を収納させて、電子レンジにて加熱調理したときに、前記脆弱加工部に複数の小孔が形成されるので、破裂したり、一気に蒸気が抜けたりすることが無く、充分な蒸らし効果が得られる。
本発明の包装袋は、電子レンジ加熱時に破裂を防止すると共に蒸らし調理も行え、内容物充填シール時の充填適性がよく、消費者が具材を投入するときの適性も良好で、調理後の食品を取り出すときも火傷する恐れがなく、かつ、製造時の品質管理も容易である。
本発明の包装袋の一例を模式的に示した説明図である。 (a)本発明の包装袋の一例の上部を縦断面で模式的に示した説明図である。(b)本発明の包装袋の一例のカットテープで表フィルムをカットした状態の上部を縦断面で模式的に示した説明図である。 本発明の包装袋の一例の脆弱加工部を模式的に断面で示した説明図である。 比較例1の包装袋を模式的に示した説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の包装袋の一例を模式的に示した説明図、図2(a)は、本発明の包装袋の一例の上部を縦断面で模式的に示した説明図、(b)は、本発明の包装袋の一例のカットテープで表フィルムをカットした状態の上部を縦断面で模式的に示した説明図、図3は、本発明の包装袋の一例の脆弱加工部を模式的に断面で示した説明図である。
本例の包装袋100は、図1、図2(a)に示すように、表フィルム1と裏フィルム2を対向させ、左端縁熱接着部3、右端縁熱接着部4と、上端縁熱接着部5、および、下端より内方に折込まれた折込部6を設けた下端部熱接着部7を有し、折込部6を底にして自立可能な包装袋100である。
上端縁熱接着部5の下方かつ左端縁熱接着部3から右端縁熱接着部4までを横断するように、表フィルム1にチャックテープ8が取付られている。チャックテープ8は、互いに嵌合する雄型チャック部81と雌型チャック部82と、それぞれの取付基部83、84からなり、雌型チャック部82の取付基部84は上方に長くし、表フィルム1に、その上端部分を接着部84aとして接着している。
また、雌型チャック部82と嵌合している雄型チャック部81の取付基部83は全面が接着部となり表フィルム1に接着している。そして、雌型チャック部82の取付基部84の接着部84aと、雄型チャック部81の取付基部83の接着部の間に、表フィルム1をカットするカットテープ9が表フィルム1に接着して設けられている。
そして、雌型チャック部82の取付基部84の接着部84aと、上端縁熱接着部5の間で左右中央部分に、脆弱加工部10が設けられている。また、左端縁熱接着部3にはカットテープ9を指でもって引っ張り開封するための持ち手となる切れ目11と、そのとき裏フィルムも切れてしまうのを防ぐための、裏フィルム1側からの半抜線12が設けられている。
表フィルム1と裏フィルム2は、基材延伸フィルム層31と熱可塑性樹脂層32が積層された積層体30からなり、図3のように、脆弱加工部10は直線状で、表フィルム1の基材延伸フィルム層31を貫通し、熱可塑性樹脂層32を貫通しないハーフカット線で設
けられている。尚、基材延伸フィルム層31と熱可塑性樹脂層32の間や、多層の基材延伸フィルム層31の間に絵柄印刷層を設けてもよい。尚、折込部は、別部材として、表フィルム1と裏フィルム2と同じ構成の積層体を用いてもよいし、表フィルム1と裏フィルム2を間にした1枚のフィルムから形成させてもよい。
脆弱加工部10のハーフカット線は、刃物などで、予め基材延伸フィルム層31にスリットを入れて、熱可塑性樹脂層32と積層して設けてもよいが、スリット部分で基材延伸フィルム層31が重なって発生する皺や電子レンジ加熱時の通蒸不良、スリット部分からのラミネート用接着剤の染み出し、基材延伸フィルム層31の裂ける恐れがある。
そこで本例では、脆弱加工部10のハーフカット線は、レーザー加工により設けられている。そしてレーザー加工により設けることにより、容易に脆弱加工部10を設けることができ、積層後でも加工できるので所定の位置に確実に設けることができる。
基材延伸フィルム層31は、ポリエチレンテレフタレートやナイロンなどの2軸延伸フィルムからなっている。また、これらのフィルムに無機酸化物蒸着層を設けて、バリア性を高めてもよい。また、これらを組み合わせて多層の基材延伸フィルム層31としてもよい。
熱可塑性樹脂層32は、袋の内側の層になり、この層が熔融して熱接着部を形成する。樹脂としては、ポリエチレン系の樹脂やポリプロピレン系の樹脂が好ましく用いられる。特に好ましくは、直鎖状低密度ポリエチレンである。
直鎖状低密度ポリエチレンを熱可塑性樹脂層32に用い、レーザー加工により脆弱加工部10を設けると、この脆弱加工部10のヤング率が2.8GPa未満であれば、電子レンジ加熱し、蒸気の発生により膨らんだときに、脆弱加工部10が裂けて一気に蒸気が噴出することなく、細孔が脆弱加工部10にできて、蒸気がこの細孔から出て、一気に噴出することなく、蒸らし効果が充分に得られる。
尚、熱可塑性樹脂層32に直鎖状低密度ポリエチレンを用いずに、他のポリエチレン系の樹脂やポリプロピレン系の樹脂を用いた場合でも、ヤング率が2.0GPa未満であれば、細孔が脆弱加工部10にでき、蒸らし効果が充分に得られる。
尚、ここでのヤング率の測定方法は、JIS K7127に準拠し行うが、試験片の長手方法中央部に幅方向に延びる脆弱加工部10を位置するようにして、ハーフカットされた脆弱加工部10の厚さより断面積を求めて、伸びは脆弱加工部10の幅に対しての伸びを用いた。
チャックテープ8には、熱可塑性樹脂層32に融着可能な樹脂を用いる。例えば、熱可塑性樹脂層32に直鎖状低密度ポリエチレンを用いた場合は、チャックテープ8にポリエチレン系樹脂を用いて、押出成型により連続して製造することができる。
カットテープ9は、ポリプロピレンやポリエチレンテレフタレート、ナイロンなどの延伸フィルムを基材層として用い、熱可塑性樹脂層32に接着させる側やチャックテープ8の取付基部84側に、粘着剤やヒートシール剤などを塗布して、スリットして作成する。また、チャックテープ8に予めカットテープ9を接着し、一体化させて用いることができる。この様にすると、製袋時に別々に取り付けることなく、一度に取り付けることができる。
これらを用いて、本例の包装袋100を製造するには、例えば、製袋機上で、カットテ
ープ9を接着させたチャックテープ8を、表フィルム1に融着して接着させ、折返部6を設けて表フィルム1と裏フィルム2を重ね合わせ、左端縁熱接着部3、右端縁熱接着部4を融着し、下端部熱接着部7を融着し、レーザー加工により脆弱加工部10を設け、左端縁熱接着部3の半抜線12を設け、切れ目11と外形を打ち抜いて、製袋する。この時点では、上端縁熱接着部5は、内容物充填口として未シールのままにして置く。
そして、食品メーカーなどで、未シールの上端縁熱接着部5より内容物を充填し、上端縁熱接着部5を密封シールする。このとき、内容物充填口となる未シールの上端縁熱接着部5は、広く開けることができるので、ある程度の大きさの内容物でも充填することができる。そして、必要に応じてボイルやレトルトにより殺菌する。
この内容物充填済みの包装袋100は、電子レンジに掛ける前に、図2(b)のように、カットテープ9で表フィルム1を切って開封する。そして、チャックテープ8の雄型チャック部81と雌型チャック部82の嵌合を解いて開き、用意した肉、野菜などの具材を投入し、雄型チャック部81と雌型チャック部82を嵌合させて再封し、電子レンジで加熱する。
これにより、内部で蒸気が発生し、内圧が上昇するのに伴って包装袋100が膨れる。取付基部84が上に延びている接着し、カットテープ9を除去した開口部は、保護されているので、その上にある脆弱加工部10に応力が集中し、やがて、脆弱加工部10の熱可塑性樹脂層32が包装袋の内圧上昇に伴い伸びて、熱可塑性樹脂層32に細孔ができ、発生した水蒸気が細孔から放出され、内圧が上昇した状態が続く。これにより蒸らし効果が得られる。また、雄型チャック部81と雌型チャック部82の嵌合も、取付基部84に隠れ保護されるので、嵌合が外れてしまうことがない。
電子レンジでの加熱が終了すると、電子レンジから取り出して、雄型チャック部81と雌型チャック部82の嵌合を解いて開き、具材や内容物を取り出す。蒸気抜き部の脆弱加工部10と、雄型チャック部81と雌型チャック部82が嵌合している部分とは離れているので、火傷をする恐れがない。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
基材延伸フィルム層31のポリエチレンテレフタレート2軸延伸フィルム16μmと、熱可塑性樹脂層32の直鎖状低密度ポリエチレンをドライラミネートにより貼り合せて積層体を得た。この積層体を表フィルム1と裏フィルム2、別部材の折込部用フィルムとして用い、製袋機で製袋した。
すなわち、予めカットテープ9を接着したチャックテープ8を表フィルム1に取り付け、折込部用フィルムを挿入して、折込部6を設け、下端部熱接着部7、左端縁熱接着部3、右端縁熱接着部4をシールし、未シールの上端縁熱接着部205とチャックテープ8の取付基部84の接着部84aとの間で、且つ、左右中央部分に、脆弱加工部10を設け、図1、図2(a)のような、包装袋100を得て、実施例1の包装袋とした。
尚、脆弱加工部10は、炭酸ガスレーザーを用いて、長さ4cmの直線で設けた。この脆弱加工部10の前述の方法で測定したヤング率は、1.9GPaであった。
<実施例2>
脆弱加工部を表フィルム1の他に、裏フィルム2の対向する位置に設けた以外は、実施例
1の包装袋と同様にして、実施例2の包装袋を得た。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
実施例1で用いた積層体を表フィルム1,裏フィルム2、折込部用フィルムに用いて、図4に示す包装袋200を作成し、比較例1の包装袋とした。
すなわち、カットテープが接着していない通常のチャックテープ208を雄型チャック部、雌型チャック部の取付基部をそれぞれ、表フィルム1、裏フィルム2に取り付け、折込部用フィルムを挿入して、折込部206を設け、下端部熱接着部207、上端縁熱接着部205、右端縁熱接着部204をシールし、左端縁熱接着部203に未シール部を設け内容物充填口とした。また、チャックテープ208の下方で、且つ、左右中央部分の位置に、脆弱加工部210を表フィルム1のみに設け、包装袋200を作成し、比較例1の包装袋とした。
<比較例2>
実施例1と同様にして製袋したが、脆弱加工部を表フィルム1のチャックテープ8の取り付け位置の下方に設け、比較例2の包装袋とした。
<比較例3>
実施例1と同様にして製袋したが、脆弱加工部を表フィルム1に設けず、裏フィルム2の対向する位置にのみ設け、比較例3の包装袋とした。
<比較例4>
実施例1と同様にして製袋したが、脆弱加工部を裏フィルム2のチャックテープ8の取り付け位置の下方に設け、比較例4の包装袋とした。
<試験方法>
実施例と比較例の包装袋を下記の方法で試験し、比較評価した。
<充填適性>
実施例1、実施例2と比較例2から比較例4の包装袋は、未シールの上端縁熱接着部5より、給袋式自動充填機(東洋自動機株式会社製 TT−9CWSZ)で内容物の調味液と肉、玉ねぎなどの具材を充填し、上端縁熱接着部5をシールした。また、比較例1の包装袋は、左端縁熱接着部203の未シール部より、同じ給袋式自動充填機で同じ内容物を充填し、未シール部をシールした。
充填時に問題なく充填できた包装袋を○とし、充填時に不具合のあった包装袋を×として評価し、その結果を表1にまとめた。
<電子レンジ調理適性>
前述の内容物を充填した実施例1、実施例2と比較例2から比較例4の包装袋は、カットテープを引いて開封し、チャックを開いて、皮を剥いて4〜6分割したジャガイモ2個分を食材として追加して、チャックを嵌合させ再封し、下端部熱接着部7を下にして、出力1000ワットの電子レンジを用いて5分間加熱調理した。
比較例1の包装袋は、上端縁熱接着部205とチャックテープ208の間をカットして開封し、チャックを開いて、同様に食材を追加して、チャックを嵌合させ再封し、下端部熱接着部207を下にして、出力1000ワットの電子レンジを用いて5分間加熱調理し
た。
・通蒸位置
脆弱加工部で蒸気が抜けた包装袋を○とし、脆弱加工部以外で蒸気が抜けた、もしくは、破袋した包装袋を×として評価し、その結果を表1にまとめた。
・孔サイズ
脆弱加工部にできた孔の直径が最大でも5mm未満の包装袋を○とし、5mm以上の包装袋を×として評価し、その結果を表1にまとめた。
Figure 2017024767
以下に、実施例と比較例との比較結果について説明する。
<比較結果>
実施例1の包装袋は、充填適性も電子レンジ調理適性も良好で、脆弱加工部に5mm未満の小孔が発生して蒸気が逃げ、蒸らし効果も得られ、良好であった。
実施例2の包装袋では、充填適性も良好で、電子レンジ調理適性では、表フィルムに設けた脆弱加工部のみに5mm未満の小孔が発生し蒸気が逃げ、裏フィルムに設けた脆弱加工部は蒸気が逃げることがなかったが、蒸らし効果も得られた。尚、実施例1と2の包装袋は、調理後の食品を取り出すときも特に問題もなく取り出すことができた。
一方、比較例1の包装袋では、充填適性では、充填時に固形物の充填エラーが発生し、×となり、また、電子レンジ調理適性では、蒸気が脆弱加工部から逃げずに、チャックテープの嵌合がはずれて蒸気が、チャックテープの間から逃げた。
また、比較例2と比較例4の包装袋では、充填適性がいずれも良好であったが、電子レンジ調理適性では、チャックテープの嵌合がはずれて、ここから蒸気が逃げ、脆弱加工部から蒸気が逃げるということは起きなかった。
比較例3の包装袋では、充填適性は良好であったが、電子レンジ調理適性では、蒸気が脆弱加工部から逃げたが、脆弱加工部の全幅に沿ってバーストしてしまい蒸らし効果がえられなかった。
以上のように、本発明の包装袋は、電子レンジ加熱時に破裂を防止すると共に蒸らし調理も行え、内容物充填シール時の充填適性がよく、消費者が具材を投入するときの適性も良好で、調理後の食品を取り出すときも火傷する恐れがなく、かつ、製造時の品質管理も容易である。
100、200・・・包装袋
1・・・表フィルム
2・・・裏フィルム
3、203・・・左端縁熱接着部
4、204・・・右端縁熱接着部
5、205・・・上端縁熱接着部
6・・・折込部
7、207・・・下端部熱接着部
8、208・・・チャックテープ
81・・・雄型チャック部
82・・・雌型チャック部
83、84・・・取付基部
84a・・・接着部
9・・・カットテープ
10、210・・・脆弱加工部
11・・・切れ目
12・・・半抜線
30・・・積層体
31・・・基材延伸フィルム層
32・・・熱可塑性樹脂層k

Claims (4)

  1. 表フィルムと裏フィルムを対向させ、左端縁熱接着部、右端縁熱接着部と、上端縁熱接着部、および、下端より内方に折込まれた折込部を設けた下端部熱接着部を有し、前記折込部を底にして自立可能な包装袋であって、
    互いに嵌合する雄型チャック部と雌型チャック部と、それぞれの取付基部からなるチャックテープの一方の前記取付基部を上方に長くし、上端縁熱接着部の下方、且つ、左端縁熱接着部と右端縁熱接着部の間を横断するよう、前記表フィルムに、一方の前記取付基部の上方に長くした部分と、他方の前記取付基部とを接着し、両方の接着部の間に、前記表フィルムをカットするカットテープを設け、
    一方の前記取付基部の前記接着部と前記上端縁熱接着部の間、且つ、左右中央部分に、脆弱加工部を設けたことを特徴とする包装袋。
  2. 前記表フィルムと裏フィルムが、基材延伸フィルム層と熱可塑性樹脂層とが積層された積層体からなり、前記脆弱加工部が前記基材延伸フィルム層を貫通し、前記熱可塑性樹脂層を貫通しないハーフカット線からなることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記ハーフカット線がレーザー加工により設けられていることを特徴とする請求項2に記載の包装袋。
  4. 食品を収納させて、電子レンジにて加熱したときに、前記脆弱加工部に複数の小孔が形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の包装袋。
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