JP2012071847A - 電子レンジ用蒸気抜き包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】平置きタイプの電子レンジ用包材に収納された内容物への加熱時に、電子レンジ床面側にあたる包材フィルムへ著しく熱ダメージが生じることが知られている。包材フィルムの貫通や、貫通穴による電子レンジ庫内の汚や、取り出しの際にやけど事故が発生する危険がある。前記不具合を低減し、内容物のレシピに影響されず、コストアップとならない構造の電子レンジ用包材を提供する。
【解決手段】上部フィルムと中間フィルムと下部フィルムとからなり、各フィルムは外周部で熱シール(熱融着)されて一体化され、外周部を除くフィルム面が非密着状態の平置き可能な包装袋であり、前記上部フィルムは、袋横幅全体に渡り内面同士が合わされた合掌状のリブからなる蒸気抜き構造を有する折り込み部が形成され、上部フィルムと中間フィルムとの間に被加熱物又は被加熱調理物を配置し、中間フィルムと下部フィルムとの間に空間を形成した電子レンジ用包装袋。
【選択図】図1

Description

本発明は、調理済みあるいは半調理状態の食品等を密封した包装袋に関する。より詳しくは、電子レンジなどの調理器内で加熱に伴って加圧された包装体内部の水蒸気などの気体を、包装袋に形成された蒸気抜き手段によってスムーズに逃がすことができる電子レンジ加熱用の蒸気抜き包装袋に関する。
近年、食品加工技術および包装技術の発達や電子レンジの普及等によって、電子レンジ用パウチが大量に生産され、使用されている。
電子レンジは、高周波(極超短波)の照射によって食品に含まれる水分子等を振動させ、この水分子の振動によって生じる摩擦熱で食品を加熱するものである。この電子レンジによる高周波加熱に伴って水蒸気が発生するが、この水蒸気によって、プラスチックフィルムで形成された通常の密封袋は、膨脹し破裂してしまう。
そこで、従来の電子レンジ用パウチにおいては、電子レンジの高周波加熱によって袋内部に生じる水蒸気を袋外部へ排出するために、パウチ本体の一部を加熱時に開封するか、パウチ本体に通気孔を設けておくか、あるいは水蒸気調節穴を開けてこの水蒸気調節穴を粘着シールでシールし、加熱前にシールを剥がすようにするか、または加熱によってパウチ本体内の蒸気圧が高まると容易にシール部が開くようにするか、弁が開くようにするなどの工夫をしていた。
しかし、上記電子レンジ用パウチのうち、電子レンジに入れる前にパウチ本体の一部を開封するもの提案がなされているが、開封する作業が必要であり手間がかかる。パウチ本体に通気孔を設けておくものも提案さてれているが、収納された内容物は常に外気と接触することから、保管、流通に問題を残す。また、加熱前にシールを剥がすものにあっては、シール部は通常一ヵ所であるため水蒸気の抜けが不十分な場合があり、またシール部の粘着剤が食品に触れるため衛生上問題があり、シールを貼付するための特殊な機械が必要となるという欠点もある。一方、蒸気圧によってシール部が開くものにあっては、シールの貼付強度の調整が難しく、流通段階においてシール部が開いてしまうおそれがある。さらに、弁が開くものにあっては、別途弁を用意してこれを取り付ける必要がある。
このような加熱調理用包装食品は、電子レンジにより加熱すると、加熱時に食品等から発生する蒸気圧等の内圧により包装袋が破裂して内容物が飛散し、電子レンジ内部を汚染しないように、袋の一部をハサミ等にて切り取るか、通気孔を開けて蒸気抜きをする必要があり、蒸気抜きの手間と煩わしさがあった。
そのために、一部領域に易剥離領域を形成した包装袋が提案されていて、加熱により袋内部の蒸気圧力が上昇したときに、ヒートシール部の一部領域に設けた易剥離領域が剥離して蒸気抜きして、その蒸気圧力の逃圧を行うことができるようにしたものがある。しかしながら、このような包装袋を採用しても、加熱後の状況を見ると、包装袋のヒートシール部の一部領域に設けた易剥離領域に内容物の飛散が発生するため、完全な状態で内容物の飛散を回避し、電子レンジ内部の汚損を回避できるとは言い難いものである。(特許文献1参照)。
蒸気抜き構造としては、ヒートシール幅を狭くしたり、ヒートシール間に接着性の悪い材料を組み合わせたり、イージーピールテープを用いた弱接着化や蒸気抜き口を袋内に形
成し蒸気圧が最も早くかかる箇所の周囲を、蒸気圧により剥離しやすくヒートシールする方法が提案されている(特許文献2参照)。
電子レンジ用包材では、内容物が電子レンジ加熱により、過加熱状態になった際、電子レンジ床面側の包材に対して著しく熱ダメージを与え、包材フィルムの熱収縮や焦げを生じさせ、最悪の場合は包材フィルムを貫通する穴を生じさせ、電子レンジ庫内を汚すばかりか、取り出しの際にやけどさせるにいたることがある。
特に内容物が、油分が多く、かつ、水分蒸発後にゲル化若しくは固化し、自ら焦げるものに、過加熱状態になる現象が見られる。
そのために、二重構造の袋とし、外装の内側に、外装より引っ張り強度が弱い材料からなる内袋を個別に設ける提案がなされている。しかしながら、二重構造とするため、外装部に設けられる易剥離領域を内袋にも設ける必要がある。
一般的に電子レンジ加熱時の内圧蒸気が抜ける易剥離領域からなる蒸気口は、内容物でふさがってしまう危険があり、安全を考慮して同様の構造からなる、安全弁口が複数箇所に設けられており、二重構造とすると内袋にも同様の構造を設ける必要があり煩雑となってしまう。
また、内袋を封入し外袋を形成する必要があり、工程が複雑化してしまう。さらに内袋に引っ張り強度の弱い材料を使用しており、融点が低く、破れやすいため、本願発明における中間位置フィルムのような過加熱による熱に耐える、熱ダメージを受け止めるといった効果は得られません。
よって、電子レンジ用包材に収納された内容物への加熱時に、電子レンジ床面側にあたる包材フィルムへ著しく熱ダメージにより、包材フィルムの貫通や、貫通穴による電子レンジ庫内の汚や、取り出しの際にやけど事故の防止のためには内袋の構造、材料を変える必要がある(特許文献3参照)。
特開2007−112488号公報 特許367599号公報 特開平11−268780号公報
平置きタイプの電子レンジ用包材に収納された内容物への加熱時に、電子レンジ床面側にあたる包材フィルムへ著しく熱ダメージが生じることが知られている。この時、包材フィルムの貫通や、貫通穴による電子レンジ庫内の汚や、取り出しの際にやけど事故が発生する危険がある。前記不具合を低減し、内容物のレシピに影響されず、コストアップとならない簡便な構造の電子レンジ用包材を提供する。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、上部フィルムと中間フィルムと下部フィルムとからなり、各フィルムは外周部で熱シール(熱融着)されて一体化され、外周部を除くフィルム面が非密着状態の平置き可能な包装袋であり、前記上部フィルムは、袋横幅全体に渡り内面同士が合わされた合掌状のリブからなる蒸気抜き構造を有する折り込み部が形成され、上部フィルムと中間フィルムとの間に被加熱物又は被加
熱調理物を配置し、中間フィルムと下部フィルムとの間に空間を形成してなることを特徴とする電子レンジ用包装袋である。
また、請求項2に記載の発明は、前記中間フィルムは、両面にシーラント層を有し、かつ耐熱温度が200℃以上であるポリエチレンテレフタレート、又は延伸ナイロンである請求項1に記載の電子レンジ用包装袋である。
また、請求項3に記載の発明は、前記上部フィルムと前記中間フィルムの前記折り込み部に平行な端部にチャックをシールして形成した開口部を有する請求項1に記載の電子レンジ用包装袋である。
また、請求項4に記載の発明は、熱シールされた外周部より内側に前記チャックを形成してなる請求項3に記載の電子レンジ用包装袋である。
また、請求項5に記載の発明は、折り込み部に蒸気抜き口が設けられてなる請求項1に記載の電子レンジ用包装袋である。
平置きタイプの電子レンジ用包材に収納された内容物を電子レンジにより加熱調理を行うと、レンジ床面側となる包材フィルムへ著しく熱ダメージが発生し、包材フィルムの貫通や、貫通穴による電子レンジ庫内の汚や、取り出しの際にやけど事故が、発生する危険があるために、内容物のレシピを過加熱にならないものへ変更することが行われている。
従来はフィルムを積層したシール一層を表裏積層した包装袋内に、被過熱物である内容物入れたが、電子レンジの加熱により被加熱物が発熱されるが、被加熱物が過加熱状態となると焦げるため、被加熱物と接するシートに、場合によっては穴が開く可能性があるため、もう一層を下側のシートに空間を空けて積層した3層構成にしたものである。
本発明により、内容物のレシピに制限を設ける事なく、広範囲な内容物のレシピに対応可能な電子レンジ用包材であり、包材ダメージを考慮したレシピ変更を食品メーカーに強いる事なく、色々なレシピからなる商品の製品化が容易となる。
本発明は、平置き上記抜きパウチ袋であり、被加熱物や被加熱調理物を載せる側のフィルムを二重にし、中間フィルムと下部フィルムとの間に空間を設け、或いは接した状態で2層状態とし、過加熱状態でのフィルムの損傷が生じても2層であることから、外部への漏れなどを防止できることができる。
本発明の電子レンジ用蒸気抜き包装袋の一実施形態の断面を表した概念図である。 本発明の電子レンジ用蒸気抜き包装袋に内容物を充填させた一実施形態の断面を表した概念図である。 従来からある電子レンジ用蒸気抜き包装袋の一実施形態の断面を表した概念図である。 本発明の電子レンジ用蒸気抜き包装袋に設けられるチャック部の断面を表した概念図である。 本発明のチャック部を開口部に設けた電子レンジ用蒸気抜き包装袋の断面を表した概念図である。 本発明のチャック部をシール部に設けた電子レンジ用蒸気抜き包装袋の断面を表した概念図である。
以下本発明を実施するための形態を、図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の電子レンジ用蒸気抜き包装袋を示しており、上面フィルム1、中間位置フィルム2、下面フィルム3の3層から構成されており、周囲を熱シールされた袋状となっており、蒸気抜き機能部5を設けた上面フィルム1と中間位置フィルム2の一辺は内容物を入れるための開口部4が未シールとなっている。
内容物は上面フィルム1と中間位置フィルム2の間の空間A9に充填され、その後、図2に示すように開口部4は熱シールされる。調理時、電子レンジ用蒸気抜き包装袋は、電子レンジ内で平置きされ、電子レンジ床面に接する下面は中間位置フィルム2と下面フィルム3の二重構造の上に内容物7が置かれる。中間位置フィルム2と下面フィルム3は、周囲が熱シールされているが、空間B10が存在し、下面フィルム3の熱ダメージの吸収が行われる。
中間位置フィルム2が熱ダメージを吸収するが、中間位置フィルム2が熱による損傷を生じるため、他層、特に下面フィルム3にはダメージがなく、仮に中間位置フィルム2に穴が開いても汁等の内容物は下面フィルム3で止められて袋外に出ることはない。
特に被加熱物が載置される側に、中間位置フィルム2、下面フィルム3の2層がある点が特徴であり、特に材料特性を変える必要はありません。外装部を構成する上下のフィルムには機械的強度のある材料を用い、中間位置フィルム2には融点が200℃以上の材料を用いることが適している。
図3は比較例である従来からある電子レンジ用蒸気抜き包装袋の一実施形態の断面を表しており、上面フィルム1と下面フィル3との間に内容物7が充填され、電子レンジ内で平置きされ、電子レンジ床8の面に接する下面は下面フィルム3の上に内容物7が置かれる。
図4は電子レンジ用蒸気抜き包装袋に設けられるチャック部の断面を表しており、任意に開封でき、チャック部15は第一チャック部13と係合する第二チャック部14からなり、第一チャック部13と第二チャック部14は同じ材質で、係合突起を挟み込んで互いに係合する第2係合突起と係合突起を支持する支持部を有している。
図5はチャック部を開口部に設けた電子レンジ用蒸気抜き包装袋の断面であり、任意に開封できるため、レトルト用途以外に調理用途での使用が可能となる。
図6はチャック部を電子レンジ用蒸気抜き包装袋のシール部に設けてあり、加熱後内容物を一部取り出した後にも密閉が可能となる。
中間位置フィルム2は電子レンジによる加熱によるダメージを吸収するため、耐熱性が求められ、200℃以上耐熱性を有するポリエチレンテレフタレートあるいはナイロンが有効であり、両面にシーラント層を設けたものが使用できる。
シーラント層は包装袋などを形成する際に接着層として設けられるものである。熱融着性のある樹脂であれば使用できるが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体及びそれらの金属架橋物等の樹脂が用いられる。食品包装におけるレトルト殺菌適性等を考慮すると、ポリプロピレン樹脂がより好ましく使用できる。厚さは目的に応じて決めら
れるが、一般的には15〜200μmの範囲である。形成方法としては、上記樹脂からなるフィルム状のものを2液硬化型ウレタン樹脂などの接着剤を用いてはり合わせるドライラミネート法等を用いることが一般的であるがいずれも公知の方法により積層することができる。
上面フィルム1に施される蒸気抜き機能部5は、上面フィルム1に蒸気抜き孔12を貫設させ、蒸気抜き孔の周囲を易剥離テープ材若しくは易剥離部11によりシールさせた構造が一般的に用いられており、特開2006−160308号公報や特開2007−112488号公報に開示されているが、他の方法を用いても良い。
本発明において使用される易剥離部11を形成する剥離性テープ材としては、包装袋内面のシーラント層に対して接着性を示す接着性樹脂層と包装袋を加熱して発生する蒸気の蒸気圧により易剥離性を示す剥離性樹脂層との2層からなるテープ材等を挙げることができる。
チャック部15に関しては、包装袋内に発生した水蒸気が増加し、包装袋の内圧が所定値以上になると、チャック部15に集中する応力によって、第1チャック部13と第2チャック部14との係合が解除されて、蒸気抜き構造を有する折り込み部5と同様に蒸気が外部に逃げるようになっている。したがって、水蒸気による破裂を確実に防止しながら電子レンジによって内部の調味液や食材等を加熱することができる。
上記の包装袋内面のシーラント層に対して接着性を示す接着性樹脂層としては、既に上述した積層フィルムの内面シーラント層を構成する熱融着可能な接着性熱可塑性樹脂をそのまま使用することができるが、CPPと称されるプロピレン系重合体(コポリマーやターポオリマー)や、LLDPE又はLLDと称される直鎖状低密度ポリエチレンからなる層が好適に用いられる。そしてその厚みは、20〜150μmとすることが多い。
また、上記包装袋内面のシール部6のシーラント層に対して易剥離性を示す剥離性樹脂層としては、例えば、ブロックポリプロピレン系コポリマー、ランダムポリプロピレン系コポリマー、エチレン/酢酸ビニル等のエチレン系共重合体などが好適に用いられる。エチレン系共重合体としては、特にエチレン成分含有量が85〜98重量%の共重合体が望ましい。
三重構成のフィルムのうち上面フィルム1と下面フィルム3は、12μm厚みのPET上にアルミナが蒸着にて積層されたGL・ARH(凸版印刷株社製)と15μm厚みのナイロン、60μm厚みの無軸延伸ポリプロピレン(CPP)とをドライラミしたフィルムを用いた。
上面フィルム1には蒸気抜き機能部5が設けられており、蒸気抜き機能部5は上面フィルム1の一部を折り返し、二重となる部分を作り、二重部には蒸気抜き孔12を貫設させてあり、二重部の付け根部分は、熱により容易に剥離する易剥離部11は易剥離テープによりシールされている。包装袋を加熱して発生する蒸気の蒸気圧により易剥離テープによりシールされている部分が剥離して蒸気は抜け、包装袋が破裂して内容物7が飛散することはない。
三重構成のフィルムのうち中間位置フィルム2は、60μm厚みの無軸延伸ポリプロピレン(CPP)と12μm厚みで200℃の耐熱性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)と60μm厚みの無軸延伸ポリプロピレン(CPP)とをドライラミしたフィルムである。
上面フィルム1、中間位置フィルム2、下面フィルム3の三重構成とし、上面フィルム1と中間位置フィルム2とは開口部4を除いた外周部は3方を熱溶着し、中間位置フィルム2と下面フィルム3は外周の全部分を溶着して、シール部6を形成し、本発明の電子レンジ用蒸気抜き包装袋を作製した。
作製した前記電子レンジ用蒸気抜き包装袋に鯖煮100gを上面フィルム1と中間位置フィルム2の間の空間A9に充填し、開口部4を熱シールし密閉した後、レトルト処理として120℃、15分の殺菌処理を行った。
三重構成のフィルムのうち上面フィルム1と下面フィルム3は、12μm厚みのPET上にアルミナが蒸着にて積層されたGL・ARH(凸版印刷株社製)と15μm厚みのナイロン、60μm厚みの無軸延伸ポリプロピレン(CPP)とをドライラミしたフィルムを用いた。
上面フィルム1には蒸気抜き機能部5が設けられており、蒸気抜き機能部5は上面フィルム1の一部を折り返し、二重となる部分を作り、二重部には蒸気抜き孔を貫設させてあり、二重部の付け根部分は、熱により容易に剥離する易剥離部11は易剥離テープによりシールされている。包装袋を加熱して発生する蒸気の蒸気圧により易剥離テープによりシールされている部分が剥離して蒸気は抜け、包装袋が破裂して内容物が飛散することはない。
三重構成のフィルムのうち中間位置フィルム2は、60μm厚みの無軸延伸ポリプロピレン(CPP)と15μm厚みで200℃の耐熱性を有するナイロン(ON)と60μm厚みの無軸延伸ポリプロピレン(CPP)とをドライラミしたフィルムである。
上面フィルム1、中間位置フィルム2、下面フィルム3の三重構成とし、上面フィルム1と中間位置フィルム2とは開口部5を除いた外周部3方を熱溶着し、シール部6とし、中間位置フィルム2と下面フィルム3は外周の全部分を溶着してシール部6とし、本発明のレンジ用蒸気抜き包装袋を作製した。
作製した前記レンジ用蒸気抜き包装袋に鯖煮100gを上面フィルム1と中間位置フィルム2の間の空間Aに充填し、開口部5を熱シールし密閉した後、レトルト処理として120℃、15分の殺菌処理を行った。
<比較例>として上面フィルム1と下面フィルム3だけで、中間位置フィルム2のない構成の電子レンジ用蒸気抜き包装袋を作製した。上面フィルム1と下面フィルム3は12μm厚みのPET上にアルミナが蒸着にて積層されたGL・ARH(凸版印刷株式会社製)と15μm厚みのナイロン、60μm厚みの無軸延伸ポリプロピレン(CPP)とをドライラミしたフィルムを用い、上面フィルムには、実施例と同じ蒸気抜き機能部を設け、実施例と同じ鯖煮100gを充填し、開口部5を熱シールし密閉した後、レトルト処理として120℃、15分の殺菌処理を行った。
作製した実施例及び比較例の鯖煮100gが充填された電子レンジ用蒸気抜き包装袋を、家庭用500Wの電子レンジにて1分間の調理を行った。結果を表に示す。
Figure 2012071847
本発明の中間位置フィルム2を設けた電子レンジ用蒸気抜き包装袋では、家庭用500Wの電子レンジにて1分間の調理により、電子レンジ床面に接する下面フィルム3のダメ
ージはなかったが、中間位置フィルム2がない電子レンジ用蒸気抜き包装袋では、電子レンジ床面に接する下面フィルム1の一部に貫通するほどの熱収縮があり、貫通部から煮汁がこぼれ出てしまい、電子レンジ内を汚してしまった。
これは、内容物の過加熱によるダメージであり、本発明の構成では、中間位置フィルム2が過加熱を吸収し、中間位置フィルム2には貫通する熱収縮が認められたが、電子レンジ用蒸気抜き包装袋からの煮汁の漏れはなかった。すなわちフィルムを貫通させる程の状態にまで過過熱となったが、その部分はコゲとなり固化しており、蒸気抜き後は中間位置フィルム2と下面フィルム3はより密着した状態となったためと考えられる。
すなわち、中間位置フィルム2は、過加熱を吸収するのではなく、過加熱状態になっても中間位置フィルム2で損傷を食い止める状態となるので、一見、過加熱を吸収するように見え、中間位置フィルム2耐えています。
フィルム2と下面フィルム3はより密着した状態となったためと考えられる。
過加熱状態で水分が蒸気になってしまい、液体がなくなった状態となり、焦げたところは通常熱が高く、加熱により水蒸気となるため、乾燥して固化状態になります。
本発明では過加熱によるダメージの大きい、内容物7が乗せられる電子レンジ床面に接する下面だけを二重構造とすることにより、煩雑な蒸気抜き機能部5を上面フィルム1部分にのみ施せば良くなり、材料を少なく、工程を簡略化することができた。
1・・・上面フィルム
2・・・中間位置フィルム
3・・・下面フィルム
4・・・開口部(未シール)
5・・・蒸気抜き構造を有する折り込み部
6・・・シール部
7・・・内容物
8・・・電子レンジ床
9・・・空間A
10・・・空間B
11・・・易剥離部
12・・・蒸気抜き孔
13・・・第一チャック部
14・・・第二チャック部
15・・・チャック部

Claims (5)

  1. 上部フィルムと中間フィルムと下部フィルムとからなり、各フィルムは外周部で熱シール(熱融着)されて一体化され、外周部を除くフィルム面が非密着状態の平置き可能な包装袋であり、前記上部フィルムは、袋横幅全体に渡り内面同士が合わされた合掌状のリブからなる蒸気抜き構造を有する折り込み部が形成され、上部フィルムと中間フィルムとの間に被加熱物又は被加熱調理物を配置し、中間フィルムと下部フィルムとの間に空間を形成してなることを特徴とする電子レンジ用包装袋。
  2. 前記中間フィルムは、両面にシーラント層を有し、かつ耐熱温度が200℃以上であるポリエチレンテレフタレート、又は延伸ナイロンである請求項1に記載の電子レンジ用包装袋。
  3. 前記上部フィルムと前記中間フィルムの前記折り込み部に平行な端部にチャックをシールして形成した開口部を有する請求項1に記載の電子レンジ用包装袋。
  4. 熱シールされた外周部より内側に前記チャックを形成してなる請求項3に記載の電子レンジ用包装袋。
  5. 折り込み部に蒸気抜き口が設けられてなる請求項1に記載の電子レンジ用包装袋。
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