JP2007223626A - 電子レンジ用包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内容物を密封したままで電子レンジにより加熱調理時することができる電子レンジ用包装袋を安価に提供することである。
【解決手段】 外層と熱接着性樹脂からなる内層とを備えた積層体からなる前後壁部材とガセット部形成部材とからなり、前記前後壁部材の内層同士を対向させて重ね合わせると共に前記内層が表出するように折部で略V字状に折り畳んだ前記ガセット部形成部材を前記折部を除く端縁が前記前後壁部材の端縁と一致するように挿入し、四つの端縁を端縁熱接着部で接合して密封したガセット部を有する包装袋であって、前記ガセット部の前記折部と対向する前記端縁熱接着部の一方を構成する前記積層体の前記外層と前記内層との間に前記端縁熱接着部を横断するラミネート強度調整層を有するラミネート強度調整領域が形成されていることを特徴とする電子レンジ用包装袋。
【選択図】 図1

Description

本発明は、輸送や保管時に加わる圧力や衝撃によって破袋することがなく、また、電子レンジで加熱調理するときに内容物を包装したまま破裂することなく、自動的に内圧を低下させることができる電子レンジ用包装袋に関するものである。さらには、内容物として、魚肉や畜肉等のウインナーソーセージやカレー等の流動食品、飲料水等の各種の飲食品を密封包装し、ボイル殺菌しても破袋することがなく、また、袋を横置に載置したまま内容物がこぼれることなく加熱調理することができる電子レンジ用包装袋に関するものである。
近年、電子レンジの普及に伴い、また、調理の簡便化の要請等から、調理済みあるいは半調理済み加工食品、たとえば、肉まん、あんまん、シュウマイ、餃子等がプラスチック製の包装袋等に収納・密封されて冷蔵や冷凍状態で流通されている。こうした食品を電子レンジで加熱調理する場合には、包装袋が密封したままであると、加熱調理することにより内容物から発生する水蒸気により袋内の内圧が上昇し、ついには破裂し、内容物が電子レンジ庫内に飛散し、庫内を汚すことが知られている。
このような包装袋の破裂を防止するために、従来は、たとえば、電子レンジで加熱調理する前に、包装袋の一部を鋏等で切り、通気口を形成しておく方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
また、消費者が、加熱する前に、前記通気口を形成する作業を忘れてしまった場合においても、破裂する自体を回避することができるように、自動的に内圧を逃がすことができる色々な包装袋が提案されている。
たとえば、シーラント層を対向するように配置してヒートシールすることにより製袋した袋であって、袋のヒートシール部の一部を、シーラント層間に薄膜(イージーピールテープ等)を介在させた状態の薄膜介在シール部に形成すると共に、その薄膜介在シール部のヒートシール強度が薄膜非介在シール部のヒートシール強度よりも小になるようにし、さらに、上記薄膜介在シール部の一部をヒートシール幅の狭い幅狭シール部に形成する包装袋が知られている(たとえば、特許文献2参照)し、また、密封のためのヒートシール部の一部に強度の弱い部分を設けることにより、電子レンジで加熱調理すると内容物から生じる蒸気によって包装袋内の内圧が上昇し、前記ヒートシール部の強度の弱い部分が剥離して包装袋の内部と外部が繋がる孔が生じ、蒸気を外部に逃がす包装袋が知られている(たとえば、特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献1に開示された包装袋は、電子レンジで加熱調理する前に、包装袋の一部を鋏等で切り、通気口を形成しておく必要があり、手間が掛かって面倒であり、また、消費者が加熱調理する前に、通気口を形成する作業を忘れてしまう場合もあり、この場合には加熱調理で袋を破裂させる虞があり、非常に危険である。
また、特許文献2に開示された包装袋は、ヒートシール面上に薄膜(イージーピールテープ等)を介在させた状態で、薄膜介在シール部の一部を、ヒートシール幅の狭い幅狭シール部に形成する包装袋であり、上記の薄膜は、もともと剥離しやすくするために形成されているものであるために、通常の輸送時や保管時に加わる圧力や衝撃によってヒートシール面から剥離する虞があるし、また、製造工程が煩雑になると共にコストアップになるという問題がある。
また、特許文献3に開示された包装袋は、密封用シール部の一部に強度の弱い部分を設ける包装袋であるため、特許文献2の包装袋と同様に、通常の輸送時や保管時に加わる圧力や衝撃によってヒートシール面から剥離する虞がある。
また、本出願人は、先に、外層と熱接着性樹脂からなる内層とを少なくとも備えた積層体からなる矩形状の前後壁部材とガセット部形成部材とからなり、前記前後壁部材の内層同士を対向させて三つの端縁が一致するように、かつ、残る一つの端縁が段違いとなるように重ね合わせると共に前記内層が表出するように折部で略V字状に折り畳んだ前記ガセット部形成部材を前記折部が前記前後壁部材間に位置するように、かつ、前記ガセット部形成部材の前記折部を除く三つの端縁が前記ガセット部形成部材を設けた前記折部と対向する端縁と前記折部と直交する方向の両端縁とをそれぞれ下部熱接着部と側端部熱接着部で接合すると共に前記下部熱接着部と対向する端縁を上部熱接着部で接合して密封した下部熱接着部側にガセット部を有する包装袋であって、前記ガセット部の前記折部からの距離が短い方の前記下部熱接着部を構成する一方の側の前記積層体の前記外層と前記内層との間に、前記下部熱接着部を横断する、ラミネート強度調整層を有する電子レンジ用包装袋を提案した(たとえば、特許文献4参照)。
特許文献4に示した電子レンジ用包装袋は、ラミネート強度調整層が下部熱接着部を横断して設けられているので、電子レンジで加熱調理することにより、水蒸気等で高まる内圧をラミネート強度調整層を設けた効果により自動的に逃がすことができるが、電子レンジ用包装袋においては、内容物として、肉まん、あんまん、シュウマイ、餃子等の冷凍や冷蔵で流通・保管されるものの他に、たとえば、魚肉や畜肉等のウインナーソーセージやカレー等の流動食品、飲料水等の各種の飲食品等の内容物は密封包装した状態でボイル殺菌されるものがあるが、過酷な条件下(90℃以上の温度で30分以上の加熱条件下)でボイル殺菌されると、外層と内層との層間で部分的な剥離が生じる虞があり、場合によっては破袋する虞があるという問題があった。
特開平10−72070号公報 特開平10−59433号公報 特開平10−59431号公報 特開2004−106863号公報
そこで本発明は、食品等の内容物を密封包装したままでボイル殺菌することができると共に、通常の輸送時や保管時に加わる圧力や衝撃によって破袋することがなく、加熱調理時に内容物から発生する水蒸気等で高まる内圧を自動的に逃がすことができる内容物を密封したままで電子レンジにより加熱調理することができる電子レンジ用包装袋を安価に提供することである。
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明の電子レンジ用包装袋は、外層と熱接着性樹脂からなる内層とを少なくとも備えた積層体からなる矩形状の前後壁部材とガセット部形成部材とからなり、前記前後壁部材の内層同士を対向させて三つの端縁が一致するように、かつ、残る一つの端縁が段違いとなるように重ね合わせると共に前記内層が表出するように折部で略V字状に折り畳んだ前記ガセット部形成部材を前記折部が前記前後壁部材間に位置するように、かつ、前記ガセット部形成部材の前記折部を除く三つの端縁が前記前後壁部材の段違いの端縁とこの端縁に連接する両端縁と一致するように挿入し、前記ガセット部形成部材を設けた前記折部と対向する端縁と前記折部と直交する方向の両端縁とをそれぞれ下部熱接着部と側端部熱接着部で接合すると共に前記下部熱接着部と対向する端縁を上部熱接着部で接合して密封した前記下部熱接着部側にガセット部を有する包装袋であって、前記ガセット部の前記折部からの距離が短い方の前記下部熱接着部を構成する前記積層体の一方の前記外層と前記内層との間に、前記下部熱接着部を横断する、部分的にラミネート強度調整層を有するラミネート強度調整領域が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の本発明の電子レンジ用包装袋は、外層と熱接着性樹脂からなる内層とを少なくとも備えた積層体からなる矩形状の前後壁部材とガセット部形成部材とからなり、前記前後壁部材の内層同士を対向させて四つの端縁が合致するように重ね合わせると共に前記内層が表出するように折部で略V字状に折り畳んだ前記ガセット部形成部材を前記折部が前記前後壁部材間に位置するように、かつ、前記ガセット部形成部材の前記折部を除く三つの端縁が前記前後壁部材の三つの端縁と一致するように挿入し、前記ガセット部形成部材を設けた前記折部と対向する端縁と前記折部と直交する方向の両端縁とをそれぞれ下部熱接着部と側端部熱接着部で接合すると共に前記下部熱接着部と対向する端縁を上部熱接着部で接合して密封した前記下部熱接着部側にガセット部を有する包装袋であって、前記ガセット部の一方の前記下部熱接着部を構成する前記積層体の一方の前記外層と前記内層との間に、前記下部熱接着部を横断する、部分的にラミネート強度調整層を有するラミネート強度調整領域が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項2記載の電子レンジ用包装袋において、折部で略V字状に折り畳んだガセット部形成部材が前記折部に連接する両端縁に折り畳んだ状態において対向する切欠を有していることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項3記載の電子レンジ用包装袋において、前記下部熱接着部の内縁が下部側に突出する前記ガセット部形成部材の前記折部と前記両側端部熱接着部の内縁との略交点を結ぶ略円弧状に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋において、前記ラミネート強度調整層が前記ラミネート強度調整領域において、40〜70%の占有率となるように、かつ、前記下部熱接着部の内縁がその一部を横断するパターンで形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項6記載の本発明は、前請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋において、前記ラミネート強度調整層が、60〜90℃の融点を有するエチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂、ポリアミド−硝化綿系樹脂、ポリアミド−硝化綿−ポリエチレンワックス系樹脂のいずれか1種を主体とする樹脂からなることを特徴とするものである。
また、請求項7記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋において、前記ラミネート強度調整領域を形成した前記下部熱接着部が位置する側の壁部材面に、この面を上にして加熱調理する旨の表示がなされていることを特徴とするものである。
請求項7記載の構成とすることにより、消費者の利便性を向上させることができる。なお、請求項7の対向する位置にある他方の壁部材面に、この面を下にして加熱調理する旨の表示がなされていてもよいのであって、このように構成することにより電子レンジで加熱調理する際に、どちらの面を上面ないし下面にするかを即座に判断することができるので消費者の利便性を一層向上させることができる。
本発明の電子レンジ用包装袋は、上記した構成とすることにより、食品等の内容物を密封包装したままでボイル殺菌することができると共に、通常の輸送時や保管時に加わる圧力や衝撃によって破袋することがなく、また、内容物を密封したままで電子レンジにより加熱調理することができ、また、加熱調理時に内容物から発生する水蒸気等で高まる内圧を自動的に逃がして破裂による庫内の内容物による汚染を防止することができる等々の優れた効果を奏するものである。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明にかかる電子レンジ用包装袋の第1実施形態を示す一部透視斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3は図1のX−X線の断面を図解的に示す一部省略拡大断面図、図4は本発明にかかる電子レンジ用包装袋の第2実施形態を示す一部透視斜視図、図5は図4の分解斜視図、図6は本発明にかかる電子レンジ用包装袋の第3実施形態を示す図5に対応する図、図7はラミネート強度調整領域に設けるラミネート強度調整層のパターン形状を図解的に示す図であり、図中の1,1’は電子レンジ用包装袋、2は外層、3は印刷層、4はラミネート強度調整領域、5は接着剤層、6は熱接着性樹脂からなる内層、7,7’,7”は下部熱接着部、8,8’は側端部熱接着部、9,9’は上部熱接着部、10,10’は前壁部材、20,20’は後壁部材、30,30’はガセット部形成部材、40は折部、41はラミネート強度調整層、50は切欠、A,Bは積層体をそれぞれ示す。
図1は本発明にかかる電子レンジ用包装袋の第1実施形態を示す一部透視斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3は図1のX−X線の断面を図解的に示す一部省略拡大断面図であって、電子レンジ用包装袋1は外層2と印刷層3とラミネート強度調整層41を有するラミネート強度調整領域4と接着剤層5と熱接着性樹脂からなる内層6とを備えた積層体Aからなる矩形状の前壁部材10と、外層2と印刷層3と接着剤層5と熱接着性樹脂からなる内層6とを備えた積層体Bからなる前記前壁部材10よりも一方向のみが長い後壁部材20とを、前記内層6同士を対向させて三つの端縁が一致するように重ね合わせ、他方において外層2と印刷層3と接着剤層5と熱接着性樹脂からなる内層6とを備えた積層体Bからなる矩形状のガセット部形成部材30を前記内層6が表出するように折部40で略V字状に折り畳み、この略V字状に折り畳んだ前記ガセット部形成部材30を前記折部40が前記前後壁部材10、20間に位置するように、かつ、前記ガセット部形成部材30の前記折部40を除く三つの端縁が前記前後壁部材10、20の段違いの端縁とこの端縁に連接する両端縁と一致するように挿入し、前記ガセット部形成部材30を前記折部40と対向する端縁と前記折部40と直交する方向の両端縁とをそれぞれ下部熱接着部7,7’と側端部熱接着部8,8で接合すると共に、前記下部熱接着部7,7’と対向する端縁を上部熱接着部9で接合して密封した前記下部熱接着部7,7’側にガセット部Gを有する包装袋であって、前記ガセット部Gの前記前壁部材10と前記ガセット部形成部材30で接合された前記下部熱接着部7の一部に、前記積層体Aからなる前記前壁部材10の前記印刷層3と前記接着剤層5との間に設けたラミネート強度調整層41を有するラミネート強度調整領域4が前記下部熱接着部7の内縁より内側から前記下部熱接着部7の外縁まで前記下部熱接着部7を横断するように形成されている。なお、図1〜2においては、前記ラミネート強度調整層41を有するラミネート強度調整領域4を前記下部熱接着部7の一部に設けたものを示したが、前記下部熱接着部7の全領域をカバーするように前記両側端部熱接着部8,8に達するように帯状(図4、5参照)に設けてもよいものであるし、また、前記ラミネート強度調整層41を有するラミネート強度調整領域4は前記前壁部材10に設けることなく、前記ガセット部形成部材30に設けてもよいものである。
また、図4は本発明にかかる電子レンジ用包装袋の第2実施形態を示す一部透視斜視図、図5は図4の分解斜視図であって、電子レンジ用包装袋1’は外層2と印刷層3とラミネート強度調整層41を有するラミネート強度調整領域4と接着剤層5と熱接着性樹脂からなる内層6とを備えた積層体A(図3の層構成に同じ)からなる矩形状の前壁部材10’と、外層2と印刷層3と接着剤層5と熱接着性樹脂からなる内層6とを備えた積層体B(図3の層構成に同じ)からなる前記前壁部材10と同一寸法の後壁部材20’とを、前記前後壁部材10’と20’の内層6同士を対向させて四つの端縁が合致するように重ね合わせ、他方において外層2と印刷層3と接着剤層5と熱接着性樹脂からなる内層6とを備えた積層体B(図3の層構成に同じ)からなる矩形状のガセット部形成部材30’を前記内層が表出するように折部40で略V字状に折り畳むと共に折り畳んだ状態において前記折部40に連接する両端縁の略中央部に両側端部熱接着部8’、8’のぞれぞれの内縁を越えない範囲で、貫通する半円状の切欠50を設け、このガセット部形成部材30’を前記折部40が前記前後壁部材10’、20’間に位置するように、かつ、前記ガセット部形成部材30’の前記折部40を除く三つの端縁が前記前後壁部材10’、20’の三つの端縁と一致するように挿入し、前記折部40と直交する方向の両端縁を側端部熱接着部8’,8’で接合すると共に、前記ガセット部形成部材30’を設けた前記折部と対向する端縁を、前記両側端部熱接着部8’、8’の内縁と前記折部40との略交点を結ぶ、その内縁が略円弧状の下部熱接着部7”,7”で接合し、次いで前記下部熱接着部7”,7”と対向する端縁を上部熱接着部9’で接合して密封した前記下部熱接着部7”,7”側にガセット部Gを有するスタンディングタイプの包装袋であって、前記ガセット部Gの前記前壁部材10’と前記ガセット部形成部材30’で接合された前記下部熱接着部7”に、前記積層体Aからなる前記前壁部材10’の前記印刷層3と前記接着剤層5との間に設けたラミネート強度調整層41を有するラミネート強度調整領域4が前記下部熱接着部7”の少なくとも一部において、その内縁より内側から前記下部熱接着部7”の外縁まで前記下部熱接着部7”を横断するように形成されている。なお、前記下部熱接着部7”は、図1に示した前記下部熱接着部7、7’と同様に、帯状の熱接着部でもよいものである。また、図4、5においては、前記ラミネート強度調整層41を有するラミネート強度調整領域4をその一部が前記下部熱接着部7”の内縁より内側に位置する帯状のものを示したが、図1、2に示すように、前記下部熱接着部7”の略中央部にその一部が前記下部熱接着部7”の内縁より内側に位置するように、部分的に設けてもよいものである。また、前記ラミネート強度調整層41を有するラミネート強度調整領域4は前記前壁部材10’に設けることなく、図6に示すように前記ガセット部形成部材30’に設けてもよいものである。この場合は、前記前壁部材10’は積層体Bを用いることになり、前記ガセット部形成部材30’は積層体Aを用いることになる。また、図1〜6に示した第1実施形態、第2実施形態および第3実施形態の包装袋において、前記後壁部材20と前記ガセット部形成部材30および前記後壁部材20’と前記ガセット部形成部材30’を別部材としたものを示したが、前記後壁部材20と前記ガセット部形成部材30および前記後壁部材20’と前記ガセット部形成部材30’は一体の一部材であってもよいものである。
次に、前記ラミネート強度調整領域4に形成する前記ラミネート強度調整層41について説明する。前記ラミネート強度調整領域4における前記ラミネート強度調整層41は、領域4内の40〜70%の占有率となるように形成するのが適当である。前記ラミネート強度調整領域における占有率が40%未満であると、電子レンジで加熱調理した際にラミネート強度、強いてはヒートシール強度が強すぎて破裂する虞があり、また、占有率が70%超であると、ボイル殺菌時の熱により剥離する虞があり、場合によっては破袋する虞がある。
また、前記ラミネート強度調整領域4における前記ラミネート強度調整層41は、前記下部熱接着部7、7”の内縁が前記ラミネート強度調整層41を必ず横断するようにパターン形成する必要がある。上記のような条件を満足するパターンとしては、前記下部熱接着部7、7”に対して、図7(a)に示すような千鳥状に配されたダイヤ形状ないし菱形状からなるパターン、あるいは、図7(b)に示すような複数の帯状からなるパターン、あるいは、図7(c)に示すような円形状の未コート部を千鳥状に配したパターン(図上は円形状であるが、多角形状や半円状等の種々の形状を採ることができる)、あるいは、図7(d)に示すような格子状のパターンなどである。
次に、電子レンジ用包装袋1、1’を構成する諸材料について説明する。
最初に外層2としては、流通段階において冷蔵や冷凍で保存されると共に、使用時に電子レンジで加熱調理され、また、必要に応じて印刷が施されるために、包装袋1、1’の基材層となるために、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができ、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリアセタール系等の樹脂、あるいは、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体等からなるフィルムを用いることができ、未延伸フィルム、あるいは、一軸方向ないし二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができ、フィルムの厚さとしては基材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、コストなどを勘案して決めればよいが、印刷適性等を考慮すると一軸方向ないし二軸方向に延伸した延伸フィルムが好適である。
また、前記外層2としては、要求される物性、たとえば、酸素や水蒸気等のガスバリアー性を付与してもよいのであって、上記した合成樹脂製フィルムにポリ塩化ビニリデンを塗布したものや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着層を形成したものを用いてもよい。
また、前記外層2としては、上記した合成樹脂製フィルムやガスバリアー性を付与した合成樹脂製フィルムのみから構成してもよいが、機械的強靭性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等においてより高い機能が求められる場合には、上記したフィルムからの中から2種以上のフィルムを適宜選択して積層したものとしてもよいものである。
また、前記内層6としては、包装袋1、1’に要求される物性により適宜選択して用いればよく、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂で成形したものを用いることができるし、単層であっても、また、複層であってもよいものである。
しかしながら、本発明においては、電子レンジで加熱調理した際に、内容物から発生する水蒸気等によって内圧が上昇し、袋がパンパンに膨れた状態において、たとえば、図3の場合に下部熱接着部7近傍の内層6がラミネート強度調整領域4に設けたラミネート強度調整層41との協働作用により切断し、この切断した箇所が起点となり、この切断した箇所から内圧により前記ラミネート強度調整層41間へ剥離が進み、この剥離が前記下部熱接着部7の外縁に達した時に、内圧が外部に放出されるために内圧を低下させることができる。
次に、前記ラミネート強度調整層41について説明する。前記ラミネート強度調整層41としては、室温以下の環境温度下では所定の強度を有するが、高温の環境温度下ではその強度が低下する性質を有するものである。なお、室温とは30℃を意味する。
所定の強度を有する室温以下の環境温度下とは、通常、内容物を包装する包装工程の環境温度や、内容物を包装した包装袋を冷蔵や冷凍にする工程の環境温度や、冷蔵や冷凍した状態で輸送や保管する流通段階での環境温度などである。したがって、前記ラミネート強度調整層41は、上記した環境温度下では、所定の強度が保持されることとなる。また、他方、所定の強度が低下する高温の環境温度下とは、内容物を密封包装した包装袋を電子レンジで加熱調理する際に加わる温度であり、こうした高い環境温度下では前記ラミネート強度調整層41の強度が低下することになる。
このような性質を有する前記ラミネート強度調整層41としては、60〜90℃の融点を有する材料、たとえば、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂、ポリアミド−硝化綿系樹脂、ポリアミド−硝化綿−ポリエチレンワックス系樹脂のいずれか1種を主体とする樹脂を挙げることができる。融点が60〜90℃の樹脂を用いることにより、電子レンジで加熱調理した際に、前記ラミネート強度調整層41の層間に凝集剥離を生じ易くさせることができる。
前記ラミネート強度調整層41の形成は、パターン状に形成する必要があり、たとえば、グラビア印刷法で形成するのが適当である。また、前記印刷層3を設ける構成とする場合には、たとえば、グラビア印刷法で前記印刷層3と同時にインラインで前記ラミネート強度調整層41を形成すればよいものである。前記ラミネート強度調整層41の膜厚としては、1μm以上5μm以下である。膜厚が1μm未満では、電子レンジで加熱調理した際に、前記ラミネート強度調整層41の層間で凝集剥離が起こり難く、また、膜厚が5μm超では、包装袋とする前は通常ロール状態で供給され、製袋機にて袋状に製袋されるが、ロール状態において前記ラミネート強度調整層41を設けた部分が盛り上がり、結果としてその部分が伸びるために製袋不良が発生して歩留まり低下を来たしたり、袋状とした際の仕上がり外観が見栄えの悪いものとなる等の不具合が生じる。
前記ラミネート強度調整層41を有する前記ラミネート強度調整領域4のラミネート強度(外層と内層間のラミネート強度)は、室温以下の温度環境下では0.3N/15mm巾以上5.0N/15mm巾以下であり、高い環境温度下(90℃以上の環境温度下)では2.0N/15mm巾以下であり、また、前記ラミネート強度調整領域4以外の領域のラミネート強度(外層と内層間のラミネート強度)は、室温以下の温度環境下では、3.0N/15mm巾以上であり、高い環境温度下(90℃以上の環境温度下)では0.5N/15mm巾以上である。ちなみに、内層6として直鎖状(線状)低密度ポリエチレンフィルム(30μm厚さ)を用いた場合の前記ラミネート強度調整層41を有する前記ラミネート強度調整領域のヒートシール強度は、室温以下の温度環境下では20.0N/15mm巾以上であり、高い環境温度下(90℃以上の環境温度下)では15.0N/15mm巾以下であり、また、前記ラミネート強度調整領域4以外の領域のヒートシール強度は、室温以下の温度環境下では40.0N/15mm巾以上であり、高い環境温度下(90℃以上の環境温度下)では20.0N/15mm巾以上であり、高い環境温度下(90℃以上の環境温度下)において、前記ラミネート強度調整領域4以外のヒートシール強度が前記ラミネート強度調整層41を有する前記ラミネート強度調整領域4のヒートシール強度に比べて5.0N/15mm巾以上となるように設計することが肝要である。
前記ラミネート強度調整領域4とこの領域以外の強度を上記のように構成することにより、電子レンジで加熱調理すると内容物から発生する水蒸気等により内圧が上昇すると共に、熱により前記ラミネート強度調整層41が凝集剥離を起こしてラミネート強度が低下し、この部分においては内圧を内層6自体の抗張力によって維持しなければならなくなり、前記ラミネート強度調整領域4以外の領域は前記ラミネート強度調整層41を有する前記ラミネート強度調整領域4に比べてラミネート強度が強いために、前記ラミネート強度調整層41を有する前記ラミネート強度調整領域4と前記ラミネート強度調整層4以外の領域との境界で亀裂が生じ易くなり、遂には、内圧に耐えきれずに前記境界部分で前記内層6が切断し、この切断箇所から内圧により凝集剥離を起こしている前記ラミネート強度調整層41に剥離が進行し、この剥離が前記下部熱接着部7、7”の外縁に達した時に、内圧が外部に放出されるために内圧を低下させることができる。
このように、本発明の包装袋1、1’は、内圧が外部に放出されるまでの間、内容物が水蒸気により蒸らされるために、内容物を食味や食感に優れたものとすることができるし、また、内圧は、前記内層6の切断箇所から前記ラミネート強度調整層41の剥離が前記下部熱接着部7、7”の外縁に達したときに放出されるために、爆発的な放出(袋の破裂)と異なり、内容物が飛散することがないので電子レンジ庫内を内容物で汚染することがない。
また、本発明の包装袋1、1’の少なくとも外層2と内層6との積層方法は接着剤層5として、たとえば、ポリオールとイソシアネートとからなるウレタン系のアンカーコート剤やウレタン系の接着剤を用いてTダイ押出法で前記内層6を積層してもよいし、サンドイッチラミネーション法でシートからなる内層6を積層してもよいし、また、ドライラミネーション法でシートからなる内層を積層してもよいものである。なお、積層方法により、必要な面にコロナ放電処理等の易接着処理を施してもよいものである。
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
[壁部材の作製]
15μm厚さの二軸延伸ナイロンフィルム(以下、ONフィルムと呼称する)のコロナ放電処理面に2液硬化型ウレタン系墨インキで光電管マークを印刷し、該印刷面全面に2液硬化型ウレタン系接着剤を乾燥後に3.5g/m2となるように塗布・乾燥すると共に60μm厚さの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(以下、LLDPEフィルムと呼称する)をドライラミネーション法で積層して壁部材を作製した。
[ガセット部形成部材1の作製]
15μm厚さのONフィルムのコロナ放電処理面に、ポリアミド−硝化綿系樹脂(融点:83℃)からなる印刷インキで図7(a)に示した千鳥状に配されたダイヤ形状のパターンからなる3μm厚さのラミネート強度調整層を有するラミネート強度調整領域を図6に示すような帯状に形成し、前記ラミネート強度調整層を形成した面全面に2液硬化型ウレタン系接着剤を乾燥後に3.5g/m2となるように塗布・乾燥すると共に30μm厚さのLLDPEフィルムをドライラミネーション法で積層してガセット部形成部材1を作製した。なお、この場合の、前記ラミネート強度調整領域における前記ラミネート強度調整層の占有率は56%である。
[ガセット部形成部材2の作製]
ラミネート強度調整領域における前記ラミネート強度調整層の占有率を63%に代えた以外は同様のパターンで同じようにガセット部形成部材2を作製した。
[ガセット部形成部材3の作製]
ラミネート強度調整領域における前記ラミネート強度調整層の占有率を72%に代えた以外は同様のパターンで同じようにガセット部形成部材3を作製した。
[ガセット部形成部材4の作製]
ラミネート強度調整領域における前記ラミネート強度調整層の占有率を35%に代えた以外は同様のパターンで同じようにガセット部形成部材4を作製した。
上記で作製した壁部材とガセット部形成部材1を用いて、水を100ml充填した図4に示すスタンディングタイプの包装袋(130mm×180mm、ガセット幅が25mm、側端部熱接着部と上部熱接着部が10mm幅、下部熱接着部の最小幅が5mm)を作製した。室温時のヒートシール強度は28.4N/15mm巾であり、100℃(環境温度)におけるヒートシール強度は6.5N/15mm巾である。なお、シール強度の測定は、図4におけるラミネート強度調整層を有する下部熱接着部の略中央部を測定したものである。測定方法は恒温槽付きテンシロン万能引張り試験機(オリエンテック社製)を用いて引張速度300mm/分で測定した10点の平均値である。以下に示すヒートシール強度は同様にして測定したものである。
上記で作製した壁部材とガセット部形成部材2を用いて、水を100ml充填した図4に示すスタンディングタイプの包装袋(各種寸法は実施例1に同じ)を作製した。室温時のヒートシール強度は21.8N/15mm巾であり、100℃(環境温度)におけるヒートシール強度は5.4N/15mm巾である。
上記で作製した壁部材とガセット部形成部材3を用いて、水を100ml充填した図4に示すスタンディングタイプの包装袋(各種寸法は実施例1に同じ)を作製した。室温時のヒートシール強度は14.3N/15mm巾であり、100℃(環境温度)におけるヒートシール強度は3.1N/15mm巾である。
上記で作製した壁部材とガセット部形成部材4を用いて、水を100ml充填した図4に示すスタンディングタイプの包装袋(各種寸法は実施例1に同じ)を作製した。室温時のヒートシール強度は40.8N/15mm巾であり、100℃(環境温度)におけるヒートシール強度は9.8N/15mm巾である。
上記で作製した実施例1〜4のスタンディングタイプの包装袋各10袋を、電子レンジで加熱調理して、内圧が逃げる状態を目視にて確認し、ラミネート強度調整領域を介して内圧が逃げる場合を良好として、ラミネート強度調整領域を介することなく任意の箇所から破裂する場合を不良として、その不良個数を電子レンジ評価結果として、また、上記で作製した実施例1〜4のスタンディングタイプの包装袋各10袋を、90℃の熱湯で30分間加熱して、破袋した袋数をボイル殺菌評価結果として、表1に纏めて示した。なお、600Wの電子レンジで加熱した。
Figure 2007223626
表1からも明らかなように、実施例1、2のスタンディングタイプの包装袋は、電子レンジ評価において、包装袋を密封した状態のまま電子レンジで加熱調理することができると共に、自動的に、かつ、スムーズに内圧を逃がすことができ、袋が破裂することによる内容物の飛散を防止することができ、庫内の内容物による汚染を防止することができ、また、90℃で30分のボイル殺菌にも耐えるものである。
本発明にかかる電子レンジ用包装袋の第1実施形態を示す一部透視斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図1のX−X線の断面を図解的に示す一部省略拡大断面図である。 本発明にかかる電子レンジ用包装袋の第2実施形態を示す一部透視斜視図である。 図4の分解斜視図である。 本発明にかかる電子レンジ用包装袋の第3実施形態を示す図5に対応する図である。 ラミネート強度調整領域に設けるラミネート強度調整層のパターン形状を図解的に示す図である。
符号の説明
1,1’ 電子レンジ用包装袋
2 外層
3 印刷層
4 ラミネート強度調整領域
5 接着剤層
6 熱接着性樹脂からなる内層
7,7’,7” 下部熱接着部
8,8’ 側端部熱接着部
9,9’ 上部熱接着部
10,10’ 前壁部材
20,20’ 後壁部材
30,30’ ガセット部形成部材
40 折部
41 ラミネート強度調整層
50 切欠
A,B 積層体

Claims (7)

  1. 外層と熱接着性樹脂からなる内層とを少なくとも備えた積層体からなる矩形状の前後壁部材とガセット部形成部材とからなり、前記前後壁部材の内層同士を対向させて三つの端縁が一致するように、かつ、残る一つの端縁が段違いとなるように重ね合わせると共に前記内層が表出するように折部で略V字状に折り畳んだ前記ガセット部形成部材を前記折部が前記前後壁部材間に位置するように、かつ、前記ガセット部形成部材の前記折部を除く三つの端縁が前記前後壁部材の段違いの端縁とこの端縁に連接する両端縁と一致するように挿入し、前記ガセット部形成部材を設けた前記折部と対向する端縁と前記折部と直交する方向の両端縁とをそれぞれ下部熱接着部と側端部熱接着部で接合すると共に前記下部熱接着部と対向する端縁を上部熱接着部で接合して密封した前記下部熱接着部側にガセット部を有する包装袋であって、前記ガセット部の前記折部からの距離が短い方の前記下部熱接着部を構成する前記積層体の一方の前記外層と前記内層との間に、前記下部熱接着部を横断する、部分的にラミネート強度調整層を有するラミネート強度調整領域が形成されていることを特徴とする電子レンジ用包装袋。
  2. 外層と熱接着性樹脂からなる内層とを少なくとも備えた積層体からなる矩形状の前後壁部材とガセット部形成部材とからなり、前記前後壁部材の内層同士を対向させて四つの端縁が合致するように重ね合わせると共に前記内層が表出するように折部で略V字状に折り畳んだ前記ガセット部形成部材を前記折部が前記前後壁部材間に位置するように、かつ、前記ガセット部形成部材の前記折部を除く三つの端縁が前記前後壁部材の三つの端縁と一致するように挿入し、前記ガセット部形成部材を設けた前記折部と対向する端縁と前記折部と直交する方向の両端縁とをそれぞれ下部熱接着部と側端部熱接着部で接合すると共に前記下部熱接着部と対向する端縁を上部熱接着部で接合して密封した前記下部熱接着部側にガセット部を有する包装袋であって、前記ガセット部の一方の前記下部熱接着部を構成する前記積層体の一方の前記外層と前記内層との間に、前記下部熱接着部を横断する、部分的にラミネート強度調整層を有するラミネート強度調整領域が形成されていることを特徴とする電子レンジ用包装袋。
  3. 折部で略V字状に折り畳んだガセット部形成部材が前記折部に連接する両端縁に折り畳んだ状態において対向する切欠を有していることを特徴とする請求項2記載の電子レンジ用包装袋。
  4. 前記下部熱接着部の内縁が下部側に突出する前記ガセット部形成部材の前記折部と前記両側端部熱接着部の内縁との略交点を結ぶ略円弧状に形成されていることを特徴とする請求項3記載の電子レンジ用包装袋。
  5. 前記ラミネート強度調整層が前記ラミネート強度調整領域において、40〜70%の占有率となるように、かつ、前記下部熱接着部の内縁がその一部を横断するパターンで形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋。
  6. 前記ラミネート強度調整層が、60〜90℃の融点を有するエチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂、ポリアミド−硝化綿系樹脂、ポリアミド−硝化綿−ポリエチレンワックス系樹脂のいずれか1種を主体とする樹脂からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋。
  7. 前記ラミネート強度調整領域を形成した前記下部熱接着部が位置する側の壁部材面に、この面を上にして加熱調理する旨の表示がなされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋。

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