JP2017017219A - 太陽電池 - Google Patents

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淳介 松崎
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明久 高橋
一也 齋藤
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一也 齋藤
洋介 坂尾
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洋介 坂尾
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Abstract

【課題】光入射面の反対側に位置する裏面に、パターニング(フォトリソ)が不要であり、かつ、凹凸プロファイルが発生しない電極を備えてなるBC型太陽電池を提供する。
【解決手段】本発明は、バックコンタクト型の太陽電池であって、光電変換機能を発現する第一導電型の結晶系シリコンからなる基板と、前記基板に対して光が入射する一面とは反対側に位置する他面に配され、前記第一導電型と同じ導電型の部位Aおよび前記第一導電型と異なる導電型の部位Bと、前記部位Aおよび前記部位Bを含む前記基板の他面全域を覆う第一透明導電膜と、を少なくとも備え、前記第一透明導電膜は、前記部位Aおよび前記部位Bに対して個別に電気的に接続される低抵抗部、および、前記低抵抗部どうしの間をなす高抵抗部、から構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、バックコンタクト型の太陽電池に係る。より詳細には、光入射面の反対側に位置する裏面において、容易に、かつ、安定して基板内へ光を戻すことが可能な構成を備えた太陽電池に関する。
図11に示すような結晶系シリコンを基板とする従来の太陽電池(結晶太陽電池)においては、基板701のうち、光入射面(図11においては上面)側にn型半導体703が、光入射面の反対側に位置する裏面(図11においては下面)側にp型半導体702が配されている。光入射面に太陽光(矢印にて表示)が入射することにより、光電変換機能を発現する基板701から電流を太陽電池の外部へ導出するために、n型半導体703の外面側には電極(受光面電極)705が、p型半導体702の外面側には電極(裏面電極)706がそれぞれ配置されている(たとえば、特許文献1)。
ゆえに、上記の電極構造を有する従来の太陽電池では、光入射面側に配置された電極705が、n型半導体703へ入射する光を遮る部位となり、その電極705の下方にあるn型半導体703に光が届かず、発電効率の低下をもたらすという課題を内在していた。
これを解決するために、バックコンタクト型太陽電池(以下、BC型太陽電池とも呼ぶ、図12)が開発された(たとえば、特許文献2)。BC型太陽電池においては、基板801としてn型半導体を用い、光入射面の反対側に位置する裏面(図12においては下面)側に、n部位802とp部位803が面内に混在して配され、各部位の外面側には正極、負極として機能する電極806n、806p(806)が互いに離間して配置されている。
このような電極806は、まず裏面の全域にわたって電極806用の導電膜を形成した後、パターニング(フォトリソ)を行うことにより、各部位802、803の外面側にあって各部位と重なる位置に導電膜が残存し、その他の部分を除去することにより形成される。なお、n部位とp部位は通常、基板内部の裏面近傍に拡散法により形成する手法(図12:n部位は802、p部位は803)、あるいは、基板の裏面上に成膜法により形成する手法(図13:n部位は902、p部位は903)、により作製される。ゆえに、後者の場合(図13)は、n部位は902とp部位は903を形成するステップ、及び、電極に相当する部位906を形成するステップにおいて、都合2回のパターニング(フォトリソ)が必要となる。
特許文献2では、電極に相当する部位906をめっき法を使用して形成している。手順としては、シード層を作製した後、めっきにより電極に相当する部位906を堆積させてリフトオフを行っている。その後、エッチングによりシード層を除去する必要がある。すなわち、特許文献2の製法によれば、高価なフォトリソ工程やエッチング工程が必要であり、複雑な工程を構築し、これらの工程を常時安定に管理することが避けられない。
BC型太陽電池は、上記の電極構造、すなわち、裏面に電極を集約して配置する構造を採用したことにより、光入射面側の電極を無くすことができる。ゆえに、従来の太陽電池に比べて、電極が不要となった分だけ光入射面の面積が広がり、より多くの光を取り込むことができるので、発電効率の向上が図れるという利点をBC型太陽電池は備えている。
しかしながら、BC型太陽電池において、n部位とp部位の外面側に各々配される電極は、局所的に設ける必要がある。このため、光入射面の反対側に位置する裏面において、電極が存在する領域が凸部となるのに対して、電極が存在しない領域が凹部(図12:凹部内には絶縁体807が、図13:凹部内には絶縁体907、908が配置)をなすプロファイルをもつことになる。これにより、基板を透過して裏面に至った光は、反射条件(凹凸プロファイル、材質)の異なる裏面により反射して基板内へ戻ることになる。すなわち、電極が存在する領域に比べて電極が存在しない領域では透過成分が増え、反射量が減損するため、基板を透過した光の有効利用が難しいという課題があった。
これを解決する手法としては、電極を反射膜で覆うことにより、基板内へ光を戻す構成が公知である(たとえば、特許文献3)。しかしながら、この構成における反射膜は、上記電極の有無により生まれる凹凸プロファイルを覆うように積層される。それゆえ、反射膜自体にも凹凸プロファイルが反映されることになり、反射膜はその反射能力を十分に発揮できないという課題があった。
また、BC型太陽電池は、上記の電極構造を採用したことにより、光入射面と裏面の構造の対称性を失ってしまった。光入射面と裏面の構造が対称性を備えていれば、基板を薄型化した場合でも、太陽電池の反り発生量を抑制でき、かつ、太陽電池の重量を削減できるメリットを享受できる。しかしながら、BC型太陽電池は、裏面に電極を集約して配置する構造を採用したため、基板の薄型化を図ることが困難であった。ゆえに、たとえば太陽電池の薄型化、ひいては軽量化が求められている、家屋上への設置用途においては改善策の開発が期待されていた。
特開2013−16552号公報 米国特許第7339110号明細書 特開2012−60080号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、BC型太陽電池において、光入射面の反対側に位置する裏面に、パターニング(フォトリソ)が不要であり、かつ、凹凸プロファイルが発生しない電極を備えてなる太陽電池(およびその製造方法)を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の太陽電池は、バックコンタクト型(BC型)の太陽電池であって、光電変換機能を発現する第一導電型の結晶系シリコンからなる基板と、前記基板に対して光が入射する一面とは反対側に位置する他面に配され、前記第一導電型と同じ導電型の部位Aおよび前記第一導電型と異なる導電型の部位Bと、前記部位Aおよび前記部位Bを含む前記基板の他面全域を覆う第一透明導電膜と、を少なくとも備え、前記第一透明導電膜は、前記部位Aおよび前記部位Bに対して個別に電気的に接続される低抵抗部、および、前記低抵抗部どうしの間をなす高抵抗部、から構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の太陽電池は、請求項1において、前記第一透明導電膜を覆うように反射膜を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の太陽電池は、請求項1又は2において、前記基板の一面を覆うように第二透明導電膜を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の太陽電池は、請求項1乃至3のいずれか一項において、前記基板の一面に直接、または、前記第二透明導電膜を介して、反射防止層を備えていることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の太陽電池は、請求項3又は4において、前記基板の一面と前記第二透明導電膜との間、または、前記基板の一面と前記反射防止層との間、にパッシベーション膜をさらに備えていることを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の太陽電池は、請求項3乃至5のいずれか一項において、前記第二透明導電膜が、前記第一透明導電膜と同じ厚さを有することを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の太陽電池は、請求項1乃至6のいずれか一項において、前記部位Aおよび前記部位Bが各々、前記基板の表層部に所望の元素をドーピングして形成された局在領域であることを特徴とする。
本発明の請求項8に記載の太陽電池は、請求項1乃至6のいずれか一項において、前記部位Aおよび前記部位Bが各々、前記基板の表面上に所望の元素からなる被膜を堆積して形成された局在領域であることを特徴とする。
本発明の太陽電池は、基板に対して光が入射する一面とは反対側に位置する他面(バックコンタクト側である裏面)に、前記基板と同じ第一導電型の部位Aおよび前記第一導電型と異なる導電型の部位Bを備えている。また、前記部位Aおよび前記部位Bを含む前記基板の他面全域を覆うように第一透明導電膜が配されている。そして、前記第一透明導電膜が、電極として機能する低抵抗部と、前記低抵抗部どうしの間をなす高抵抗部、から構成されている。これにより、本発明の太陽電池は、バックコンタクト側に配された前記部位Aおよび前記部位Bのレイアウトに合せて、前記第一透明導電膜の内部に、電極として機能する前記低抵抗部を適切、かつ、柔軟に配置することが可能となる。
つまり、本発明の太陽電池を構成する前記第一透明導電膜には、前記低抵抗部からなる領域と前記高抵抗部からなる領域が混在して配置されるにも関わらず、前記第一透明導電膜の表面は全域にわたって平坦性が保たれる。ゆえに、前記第一透明導電膜の表面プロファイルに起因した、局所的な反射率や透過率のバラツキが発生しにくい。
前記低抵抗部は、第一透明導電膜に対して「プラズマ処理」を施すだけで形成される。ゆえに、本発明によれば、従来は必要であった「パターニング(フォトリソ)」が不要であり、かつ、従来の課題であった「凹凸プロファイルの発生」も回避できる太陽電池が得られる。ここで、「プラズマ処理」とは、反応性イオンエッチング、イオン注入を意味する。また、本発明の前記低抵抗部は、「プラズマ処理」に代えて「レーザーアニール処理」を採用しても形成可能である。
よって、本発明は、光入射面の反対側に位置する裏面において、容易に、かつ、安定して基板内へ光を戻すことが可能な電極構造を備えた、バックコンタクト型の太陽電池をもたらす。従って、本発明は、大面積にわたって均一な発電効率を実現できる太陽電池の提供に貢献する。
本発明に係る太陽電池の一実施形態を示す模式断面図。 本発明に係る太陽電池の他の一実施形態を示す模式断面図。 本発明に係る太陽電池の他の一実施形態を示す模式断面図。 本発明に係る太陽電池の他の一実施形態を示す模式断面図。 本発明に係る太陽電池の他の一実施形態を示す模式断面図。 太陽電池の製造工程を示すフロー図であり、(a)は従来例、(b)は本発明。 イオン注入装置の模式断面図。 アニール処理装置の模式断面図。 透明導電膜の形成に用いる成膜装置の模式断面図。 透明導電膜の低抵抗部を高抵抗部へ置換させる方法を示す模式断面図。 従来の太陽電池の一例を示す模式断面図。 従来の太陽電池の他の一例を示す模式断面図。 従来の太陽電池の他の一例を示す模式断面図。
以下、本発明に係る太陽電池の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、BC型太陽電池100の構成について説明する図である。第一実施形態の太陽電池100は、後述する「n部位とp部位」が、基板内部の裏面近傍に拡散法により形成する場合であり、本発明の第一基本構成である。太陽電池100は、図12に示した従来の構成例を改良したものに相当する。
第一実施形態に係る太陽電池100は、光電変換機能を発現する第一導電型(たとえばn型半導体)の結晶系シリコンからなる基板101と、前記基板101に対して光(矢印にて表示)が入射する一面101aとは反対側に位置する他面101bに配され、前記第一導電型と同じ導電型(たとえばn型)の部位(A)102および前記第一導電型と異なる導電型(たとえばp型)の部位(B)103が、基板101内部に形成されている。
また、部位(A)102および部位(B)103を含む基板101の他面101b全域を覆う第一透明導電膜(TCO1)106を備えている。その際、部位(A)102と部位(B)103との間には、基板101の他面101bからなる部位(C)が存在するように構成されている。図1において、点線にて囲まれた部分が、第一透明導電膜(TCO1)106を示す。
すなわち、第一実施形態に係る太陽電池100は、部位(A)102および部位(B)103が各々、基板101の表層部に所望の元素をドーピングして形成された局在領域である場合である。
前記第一透明導電膜(TCO1)106は、前記部位(A)102および前記部位(B)103に対して個別に接する低抵抗部Lと、前記低抵抗部Lどうしの間、すなわち前記部位(C)と接する高抵抗部H、から構成されている
基板101の一面101a側には、必要に応じて反射防止層(Anti Reflection Layer:AR層)104が配される構成としてもよい。反射防止層104としては、たとえば絶縁性の窒化膜、窒化ケイ素膜、酸化チタン膜、酸化アルミニウム膜などが好適に用いられる。
なお、上述の反射防止層104に加えて、基板101の一面101aと反射防止層104との間に、不図示のパッシベーション膜をさらに備えていてもよい。パッシベーション膜を備えることで、さらに太陽電池の発電効率の向上を望むことができる。パッシベーション膜としては、特許文献3に挙げられるような、酸化ケイ素膜、炭化ケイ素膜などが好適に用いられる。
上述した低抵抗部Lと高抵抗部Hからなる構成の第一透明導電膜(TCO1)106は、後述するプラズマ処理を施すことによって、成膜時に低抵抗部Lであった第一透明導電膜(TCO1)106のうち、特定の部位(C)と接する低抵抗部Lのみ高抵抗部Hへ置換することにより形成される。特定の部位(C)を除いた部位(A)と部位(B)は、プラズマ処理の影響を受けず、低抵抗部Lとして維持される。ゆえに、第一実施形態に係る太陽電池100を製造する場合、従来の製法が必須としたパターニング(フォトリソ)が不要となる。
<第二実施形態>
図2は、本発明の第二実施形態に係る、BC型太陽電池200の構成について説明する図である。第二実施形態の太陽電池200は、上述した第一基本構成の応用例である。
第二実施形態に係る太陽電池200は、図2に示すように、プラズマ処理により低抵抗部Lと高抵抗部Hからなる構成の第一透明導電膜(TCO1)206は、プラズマ処理の前後において、その表面の平坦性が保持される。これにより、第一透明導電膜(TCO1)206を覆うように反射膜Rを備えた構成の太陽電池200(図2)が安定して形成される。これにより、太陽電池200において、反射膜Rの表面(図2では下面)や、反射膜Rと第一透明導電膜(TCO1)206との界面は、平坦なプロファイルを有するものとなる。
それゆえ、反射膜Rは、材料や膜厚に影響されることなく、その反射能力を十分に発揮することが可能となる。具体的には、反射膜Rが極薄の膜厚とされる場合、反射膜Rが積層構造とされる場合、など多様な形態とされても、反射膜Rの反射能力が確実に維持された太陽電池200が、安定して得られる。
上記の反射膜Rとしては、金属膜で反射させるタイプ1、および、低屈折率膜で反射させるタイプ2、が好適に用いられる。タイプ1としては、たとえば、アルミニウム、銀、モリブデンなどが挙げられる。タイプ2としては、たとえば、酸化ケイ素、フッ化マグネシウムなどが挙げられる。
ただし、金属膜で反射させるタイプ1とする場合には、前記第一導電型と同じ導電型(たとえばn型)の部位(A)102と、前記第一導電型と異なる導電型(たとえばp型)の部位(B)103とが導通すると電池として機能しなくなるため、その中間に絶縁層を設ける必要がある。このような絶縁層としては、たとえば、酸化ケイ素や酸化アルミニウム、酸化チタンなどが用いられる。
つまり、第二実施形態の太陽電池200によれば、前述した従来の課題、すなわち、反射膜が上記電極の有無により生まれる凹凸プロファイルを覆うように積層されるので、反射膜自体にも凹凸プロファイルを反映されることになり、反射膜はその反射能力を十分に発揮できないという課題、が解消される。
<第三実施形態>
図3は、本発明の第三実施形態に係る、BC型太陽電池300の構成について説明する図である。第三実施形態の太陽電池300は、上述した第一基本構成の応用例である。
第三実施形態に係る太陽電池300は、図3に示すように、基板301に光(矢印にて表示)が入射する一面301aを覆うように第二透明導電膜(TCO2)309を備えた点のみ、図1の太陽電池100と構成が異なっている。すなわち、基板301において一面301aとは反対側に位置する他面301bの構成は、図1の太陽電池100と同様の構成を備えている。
換言すると、太陽電池300は、基板301の下面(他面301b)に第一透明導電膜(TCO1)306が、基板301の上面(一面301a)に第二透明導電膜(TCO2)309が、それぞれ配された構成とされている。たとえば、基板301の下面(裏面)に設けた第一透明導電膜(TCO1)306と同様の膜厚を有する第二透明導電膜(TCO2)309が、基板301の上面(光入射面)を被覆するように配置することにより、光入射面と裏面の構造が対称性を備えることが可能となる。
これにより、図3の太陽電池300は、基板を薄型化した場合でも、太陽電池の反り発生量を抑制でき、かつ、太陽電池の重量を削減できるメリットを享受できる。それゆえ、図3の太陽電池300は、たとえば太陽電池の薄型化、ひいては軽量化が求められている、家屋上への設置用途において好適である。
つまり、第三実施形態の太陽電池300によれば、前述した従来の課題、すなわち、BC型太陽電池は、裏面に電極を集約して配置する構造を採用したため、基板の薄型化を図ることが困難であるという課題、が解消される。
なお、上述の第二透明導電膜(TCO2)309に加えて、基板301の一面301aと第二透明導電膜(TCO2)309との間に、不図示のパッシベーション膜をさらに備えていてもよい。パッシベーション膜の追加により、第一実施形態において基板101の一面101aと反射防止層104との間にパッシベーション膜を備えた場合と同様の効果を望むことができる。
<第四実施形態>
図4は、本発明の第四実施形態に係る、BC型太陽電池400の構成について説明する図である。第四実施形態の太陽電池400は、後述する「n部位とp部位」が、基板の裏面上に成膜法により形成する手法により形成する場合であり、本発明の第二基本構成である。太陽電池400は、図13に示した従来の構成例を改良したものに相当する。
第四実施形態に係る太陽電池400は、光電変換機能を発現する第一導電型(たとえばn型半導体)の結晶系シリコンからなる基板401と、前記基板401に対して光(矢印にて表示)が入射する一面401aとは反対側に位置する他面401bに配され、前記第一導電型と同じ導電型(たとえばn型)の部位(A)402および前記第一導電型と異なる導電型(たとえばp型)の部位(B)403が、基板401外部に突出するように形成されている。その際、部位(A)402と部位(B)403との間には、基板401の他面401bからなる部位(C)が露出するように構成されている。
すなわち、第四実施形態に係る太陽電池400は、部位(A)402および部位(B)403が各々、基板401の裏面上に成膜法により形成された局在領域である場合である。
太陽電池400においては、部位(A)402および部位(B)403とを含む基板401の他面401b全域を覆うように、すなわち部位(A)402と部位(B)403の間に露出する部位(C)も一緒に被覆するように、第一透明導電膜(TCO1)406が形成されている。
以下では、部位(C)を覆う領域に相当する第一透明導電膜(TCO1)406のことを、部位(D)と呼称する。太陽電池400では、部位(D)が存在することより、第一透明導電膜(TCO1)406の表面(図4において下面)は、平坦なプロファイルを備えている。図4において、点線にて囲まれた部分が、第一透明導電膜(TCO1)406を示す。
第一透明導電膜(TCO1)406は、部位(A)402および部位(B)403に対して個別に接する低抵抗部Lと、前記低抵抗部Lどうしの間、すなわち前記部位(C)と接する高抵抗部H(部位(D))、から構成されている。
基板401の一面401a側には、必要に応じて反射防止層404が配される構成としてもよい。反射防止層404としては、たとえば絶縁性の窒化膜、窒化ケイ素膜、酸化チタン膜、酸化アルミニウム膜などが好適に用いられる。
なお、第一実施形態と同様、上述の反射防止層404に加えて、基板401の一面401aと反射防止層404との間に、不図示のパッシベーション膜をさらに備えることで、第一実施形態において基板101の一面101aと反射防止層104との間にパッシベーション膜を備えた場合と同様の効果を望むことができる。
上述した低抵抗部Lと高抵抗部Hからなる構成の第一透明導電膜(TCO1)406は、後述するプラズマ処理を施すことによって、成膜時に低抵抗部Lであった第一透明導電膜(TCO1)406のうち、特定の部位(C)と接する低抵抗部L(部位(D))のみ高抵抗部Hへ置換することにより形成される。特定の部位(C)を除いた部位(A)と部位(B)は、プラズマ処理の影響を受けず、低抵抗部Lとして維持される。ゆえに、第四実施形態に係る太陽電池400を製造する場合、従来の製法が必須とした2回のパターニング(フォトリソ)が一切不要となる。
<第五実施形態>
図5は、本発明の第五実施形態に係る、BC型太陽電池500の構成について説明する図である。第五実施形態の太陽電池500は、上述した第二基本構成の応用例である。
第五実施形態に係る太陽電池500は、図5に示すように、基板501の両面(一面501a、他面側501b)に、i型のアモルファス層AIを備えた点のみ、図4の太陽電池400と構成が異なっている。すなわち、基板501において一面501aとは反対側に位置する他面501bの構成は、i型のアモルファス層AIを挟んで第一透明導電膜(TCO1)506が配置されている。
基板501の両面(一面501a、他面側501b)に、i型のアモルファス層AIを設ける構成は、HIT型の太陽電池として公知である。本発明の特徴部である第一透明導電膜(TCO1)506は、図5に示すように、HIT型の太陽電池に対しても適用すること可能である。すなわち、HIT型の太陽電池500においても、プラズマ処理により低抵抗部Lと高抵抗部Hからなる構成の第一透明導電膜(TCO1)506は、プラズマ処理の前後において、その表面の平坦性が保持される。
また、図示はしないが、第一透明導電膜(TCO1)506を覆うように反射膜Rを備えた構成としてもよい。これにより、太陽電池500において、反射膜Rの表面(図5では下面)や、反射膜Rと第一透明導電膜(TCO1)506との界面は、平坦なプロファイルとすることができる。
それゆえ、第五実施形態に係るHIT型の太陽電池500においても、反射膜Rを採用することができ、かつ、その材料や膜厚に影響されることなく、反射能力を十分に発揮することが可能となる。具体的には、反射膜Rが極薄の膜厚とされる場合、反射膜Rが積層構造とされる場合、など多様な形態とされても、反射膜Rの反射能力が確実に維持された太陽電池500が、安定して得られる。
つまり、第五実施形態によれば、前述した従来の課題、すなわち、反射膜が上記電極の有無により生まれる凹凸プロファイルを覆うように積層されるので、反射膜自体にも凹凸プロファイルを反映されることになり、反射膜はその反射能力を十分に発揮できないという課題、が解消されたHIT型の太陽電池の提供が可能となる。
<製造方法>
図1に示した、第一実施形態に係るBC型太陽電池100の製造方法について、説明する。図6は、太陽電池の製造工程を示すフロー図であり、(a)は従来例(図12の構成)、(b)は本発明(図1の構成)である。
図6(a)に示す従来の工程フローによれば、太陽電池800は、テクスチャー形成、p型イオン注入、n型イオン注入、アニール処理、電極膜形成、電極膜のパターニング(フォトリソ)、絶縁膜形成の7つの工程処理を順に行うことにより製造される。
これに対し、図6(b)に示す第一実施形態に係る工程フローによれば、太陽電池100は、従来の工程から「高価なフォトリソ工程やエッチング工程」が不要となる。ゆえに、図6(b)に示す本発明によれば、従来必要とした複雑な工程を削減できるので、より安定した工程管理において製造が可能となる。すなわち、第一実施形態によれば、高価な製造装置が不要となることから、安価なBC型太陽電池の提供に本発明は寄与する。
第一実施形態に係る、結晶太陽電池100を製造するための各工程について、詳しく説明する。まず、テクスチャー形成工程において、基板101に対して、例えば水酸化カリウム(KOH)や水酸化ナトリウム(NaOH)をエッチャントとして用いたウェットエッチング処理を行う。そして、処理後の基板101に残存する有機物および金属汚染物を、フッ硝酸を用いて除去する。これにより、テクスチャーを有する形状に主面101aを加工する(第一工程)。
上記のテクスチャーを有する形状に加工された、基板101内部の裏面101b近傍に、ボロン(B)イオン等のp型イオンを局所的に注入することにより、p部位(B)103を形成する(第二工程)。
次いで、基板101内部の裏面101b近傍にあって、p部位(B)103どうしの間で、かつ、p部位(B)103と重ならない位置に、リン(P)イオン等のn型イオンを局所的に注入することにより、n部位(A)102を形成する(第三工程)。
上記の第一工程や第二工程におけるイオンの注入は、たとえば、図7に示すイオン注入装置1200を用いて行う。
図7は、本発明において、p型イオン注入工程(第二工程)およびn型イオン注入工程(第三工程)に用いる、イオン注入装置1200の断面図である。イオン注入装置1200は真空槽1201と、永久磁石1205、RF導入コイル1206、RF導入窓(石英)1212を用いたICP放電によるプラズマ発生手段と、真空排気手段(不図示)とを備えている。真空槽1201の内部は、メッシュ電極1208、1209により、プラズマ発生室とプラズマ処理室とに分離されている。プラズマ処理室に被処理体である基板(テクスチャー形成工程後の基板101に相当)1203を支持する基板支持台1204が配されている。なお、メッシュ電極1208は、浮遊電位とされており、プラズマ1207の電位を安定させる機能を有する。また、メッシュ電極1209は、負電位を印加され、プラズマ1207から正イオンを引き出す機能を有する。
真空層1201内を減圧し、プラズマ発生室に、基板1203に注入する不純物原子を含んだガスを導入する。そして、プラズマ発生手段を用いてプラズマ1207を励起させることにより、不純物原子をイオン化させ、メッシュ電極1208、1209を経由して引き出されたp型あるいはn型のイオンを、基板1203に注入させることができる。
ここで、p型イオンの注入量やn型イオンの注入量は、後述するアニール処理後のn部位(A)102のシート抵抗、及び、p部位(B)103のシート抵抗と、BC型太陽電池の光電変換効率との関係から、太陽電池100を製造する上での最適値として決定される。ただし、n部位(A)102におけるn型イオンの濃度は、少なくとも基板101におけるn型イオンの濃度より高く設定されているものとする。n型イオンの濃度の高いn部位(A)102を、裏面電極として機能する第一透明導電膜(TCO1)106と、基板101との間に設けることにより、第一透明導電膜(TCO1)106と基板101との間において、電場が弱まり、電気抵抗が低減される。
次に、第三工程を経て行われるアニール処理は、たとえば、図8に示すアニール処理装置1300を用いて行う。図8に示すアニール装置1300は、第一バッファ室1302、第一加熱室1303、第二加熱室1304、第三加熱室1305、及び、第二バッファ室1306から構成される。
アニール装置1300によるアニール処理は、以下の第一〜第五ステップを経て行われる。すなわち、第一ステップとして、第一加熱室1303が所望の昇温状態となるまで、被処理体である基板(p型およびn型イオン注入工程後の基板101に相当)1301を、窒素(N)ガスが供給された第一バッファ室1302に待機させる。次に、第二ステップとして、酸素ガス(O)が供給された第一加熱室1303において、ランプを用いて、600℃で基板1301を加熱する。次に、第三ステップとして、酸素ガス(O)が供給された第二加熱室1304において、ランプを用いて、所望のアニール温度で基板1301を加熱する。次に、第四ステップとして、第三加熱室1305において、室温になるように、基板1301を冷却する。そして、第五ステップとして、アニール装置1300からの搬出準備ができるまで、基板1301を、窒素(N)ガスが供給された第二バッファ室1306に待機させる。
アニール処理の条件は、基板内部における、n型イオン及びp型イオンの拡散係数に応じた最適な条件として決定される。たとえば、アニール処理の温度は、900℃以上であることが望ましい。また、アニール処理にかける時間は、30分〜60分程度であることが望ましい。
次に、電極形成工程として透明導電膜(ITO膜)を、部位(A)102および部位(B)103とを含む基板101の他面101b全域を覆うように形成する。
上記透明導電膜の形成には、たとえば、図9に示すインターバック式のスパッタリング装置1400を用いて行う。
図9の製造装置1400においては、基板1458(部位(A)102および部位(B)103が形成された基板101に相当)は、不図示の搬送手段により、仕込取出室(L/UL)1451、加熱室(H)1452、第一成膜室(S1)1453、第二成膜室(S2)1454の内部を移動可能とされている。
上記の各室1451,1452、1453、1454には個別に、その内部空間を減圧可能とするための排気手段1451P、1452P、1453P、1454Pが配されている。
まず、基板1458は製造装置から外部(大気雰囲気)から大気圧とされた仕込取出室1451へ導入される。その後、仕込取出室1451は排気手段1451Pを用いて減圧雰囲気とされる。次いで、基板1458は減圧雰囲気とされた仕込取出室1451から加熱室1452へ搬送され、加熱手段1459により所望の熱処理が施される。
次に、熱処理後の基板1458は、加熱室1452から第二成膜室1454へ搬送され、ITOからなるターゲット1472の前を通過させることにより、基板1458上に透明導電膜(ITO)を形成する。その際、温度調整手段1471により、基板1458は所望の温度とされる。ターゲット1472はバッキングプレート1473に載置されており、スパッタ時にはガス供給源1475から所望のプロセスガスが導入されるとともに、バッキングプレート1473には電源1474から所望の電力が供給される。
そして、透明導電膜が形成された基板1458は、第二成膜室1454から仕込取出室1451へ搬送され、製造装置から外部(大気雰囲気)へ取り出される。
次いで、透明導電膜が形成された基板1458に対して、後処理(大気雰囲気、135℃、60minのアニール処理)を行う。このような後処理を施すことにより、比抵抗が約150Ω/□の透明導電膜が得られる。上述した透明導電膜の代表的な作製条件を、表1に示す。
Figure 2017017219
なお、図5の構成(第五実施形態の太陽電池500)とする場合には、加熱室1452において熱処理された基板1458は、第一成膜室1453において、i型のアモルファス層AIを形成した後、第二成膜室1454へ搬送されてi型のアモルファス層AI上に透明導電膜(ITO)が形成される。
<プラズマ処理>
上記工程により得られた基板1458の透明導電膜(ITO膜:TCO1)に対して、反応性イオンエッチング装置を用い、酸素プラズマ処理を行う。
図10は、透明導電膜に対してプラズマ処理を行っている状態を示すイメージ図である。
図10に示すように、開口部を有するマスクを挟んで、透明導電膜に対して酸素プラズマ(「小円の中にO」と表示)を照射することにより、透明導電膜の中に低抵抗部と高抵抗部とを作り分ける。
すなわち、透明導電膜のうち、マスクが存在するためにプラズマから遮蔽された領域は、膜中に含まれるキャリア量に変動がなく、比抵抗の低い(約150Ω/□)状態が維持され、低抵抗部Lとなる。
これに対して、透明導電膜のうち、マスクの開口部を通してプラズマが照射された領域は、膜中に含まれるキャリア量が減少することにより、比抵抗の高い(約740Ω/□)状態に変化し、高抵抗部Hとなる。
ゆえに、低抵抗部から高抵抗部へ変化させたい領域に合せた、開口部を有するマスクを介して、透明導電膜の表面に対してプラズマ処理を行うだけで、透明導電膜の中に低抵抗部と高抵抗部とが所望のパターンで局在した状態を形成できることが分かった。
上述したプラズマ処理により低抵抗部から高抵抗部を形成する作製条件を、表2に示す。
Figure 2017017219
酸素プラズマ処理により、マスクの開口を通してプラズマが照射された領域は、酸素プラズマによるエッチングが発生するため、未処理部分に対して、膜厚の減少が僅かながら発生する。しかし、電極膜自体が欠損するような構成に比べ、低抵抗部と高抵抗部とが所望のパターンで局在した透明導電膜の表面は平坦であるということができ、上層に形成する反射膜Rの平坦性を確保することが可能となる。
透明導電膜のうち、低抵抗部から高抵抗部へ変化させる方法としては、上述したプラズマ処理に限定されるものではなく、たとえば、イオンドープ法を用いても同様の作用・効果を得ることができる。
また、透明導電膜の中に低抵抗部と高抵抗部とを作り分ける作製方法は、上記の手法に限定されるものではない。すなわち、最初に高抵抗部の透明導電膜をスパッタ法により形成した後、たとえば、レーザー照射やランプ加熱などのアニール処理により、高抵抗部のうち特定の領域を酸化還元作用によって低抵抗部に変化させる方法を採用してもよい。
本発明は、バックコンタクト型太陽電池(BC型太陽電池)に広く適用可能である。このようなBC型太陽電池は、たとえば、単位面積当たりの高い発電効率に加えて、稼働状況における軽量化も求められるタイプの太陽電池として好適に用いられる。
100 BC型太陽電池、101 基板、101a 一面、101b 他面、102 基板と同じ導電型の部位(A)、103 基板と異なる導電型の部位(B)、104 反射防止層、106 第一透明導電膜(TCO1)。

Claims (8)

  1. バックコンタクト型の太陽電池であって、
    光電変換機能を発現する第一導電型の結晶系シリコンからなる基板と、
    前記基板に対して光が入射する一面とは反対側に位置する他面に配され、前記第一導電型と同じ導電型の部位Aおよび前記第一導電型と異なる導電型の部位Bと、
    前記部位Aおよび前記部位Bを含む前記基板の他面全域を覆う第一透明導電膜と、
    を少なくとも備え、
    前記第一透明導電膜は、前記部位Aおよび前記部位Bに対して個別に電気的に接続される低抵抗部、および、前記低抵抗部どうしの間をなす高抵抗部、から構成されていることを特徴とする太陽電池。
  2. 前記第一透明導電膜を覆うように反射膜を備えていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
  3. 前記基板の一面を覆うように第二透明導電膜を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池。
  4. 前記基板の一面に直接、または、前記第二透明導電膜を介して、反射防止層を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の太陽電池。
  5. 前記基板の一面と前記第二透明導電膜との間、または、前記基板の一面と前記反射防止層との間、にパッシベーション膜をさらに備えていることを特徴とする請求項3又は4に記載の太陽電池。
  6. 前記第二透明導電膜が、前記第一透明導電膜と同じ厚さを有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の太陽電池。
  7. 前記部位Aおよび前記部位Bが各々、前記基板の表層部に所望の元素をドーピングして形成された局在領域であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の太陽電池。
  8. 前記部位Aおよび前記部位Bが各々、前記基板の表面上に所望の元素からなる被膜を堆積して形成された局在領域であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の太陽電池。
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