JP2017016212A - 自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動車の操作ペダルを足でなく手で操作するハンドコントロール装置においてブレーキを踏み込み位置でロックすることを可能とする。
【解決手段】 操作シャフト1を前方に押し出すことにより、内挿されているスライドシャフト10が押し出されてブレーキペダルB1が押圧され、操作シャフトを後方に引くことにより、揺動中心41がスライドシャフトに枢支される揺動アーム40が操作シャフトにより揺動して、他端に枢支されているアクセル側ロッド50によりアクセルペダルA1が押圧されるともに、スライドシャフトの前後動を一定の範囲で無効にしてアクセル側ロッドには伝達させないロストモーション手段15、16を備え、操作シャフトをブレーキ踏み込み位置で回転することにより後方への摺動をロックするとともに、操作シャフトのロストモーション手段を停止する。
【選択図】 図1
【解決手段】 操作シャフト1を前方に押し出すことにより、内挿されているスライドシャフト10が押し出されてブレーキペダルB1が押圧され、操作シャフトを後方に引くことにより、揺動中心41がスライドシャフトに枢支される揺動アーム40が操作シャフトにより揺動して、他端に枢支されているアクセル側ロッド50によりアクセルペダルA1が押圧されるともに、スライドシャフトの前後動を一定の範囲で無効にしてアクセル側ロッドには伝達させないロストモーション手段15、16を備え、操作シャフトをブレーキ踏み込み位置で回転することにより後方への摺動をロックするとともに、操作シャフトのロストモーション手段を停止する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、自動車の操作ペダルを足でなく手で操作することを可能とし、下肢の不自由な人でも自動車の運転ができるようにした自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置に関する。
自動車の運転に際してはアクセルやブレーキを操作しなくてはならないが、これらの操作ペダルは足で踏んで操作する構造となっているので、下肢の不自由な人は運転できなかった。そのため、従来、これらの操作ペダルに取り付けて手で操作するためのハンドコントロール装置が提案されていた。
前記ハンドコントロール装置として、特許文献1には棒状に形成された操作ハンドルの中間にブレーキペダルに一端が連結されるブレーキ連結棒を枢支するとともに、操作ハンドルの一端にアクセルペダルに一端が連結されるアクセル連結棒を枢支し、運転者が水平に位置した操作ハンドルを前後方向に揺動させることにより、ブレーキペダルとアクセルペダルを押し下げるものが開示されている。
また、特許文献2には操作杆と,前端がブレーキペダルに連結される第1作動杆とを第1ロストモーション手段を介して連結し,これら操作杆および第1作動杆と,前端がアクセルペダルに連結される第2作動杆とを反転連動機構を介して連結するとともに,操作杆および第2作動杆の間に第2ロストモーション手段を設けることにより、運転者が操作ハンドルを握って操作杆を前方に押すと,第1作動杆を前方へ押圧してブレーキペダルを踏み込むことができ,反対に操作ハンドルを引くと,操作杆の後方移動が反転連動機構により第2作動杆に前方移動として伝達され,アクセルペダルを踏み込むことができるハンドコントロール装置が開示されている。
前記の従来技術のうち、特許文献1に記載のハンドコントロール装置は操作ハンドルを前後方向に揺動させてブレーキペダルとアクセルペダルを押し下げる構造上、操作ハンドルの両端を両手で持って揺動させることは容易であっても、運転に際しては片手はハンドルで塞がっているのだから、残る片手で操作ハンドルを前後方向に揺動させることは難しい問題があった。
一方、特許文献2に記載のハンドコントロール装置は、単一の操作ハンドルの単なる押し引きにより操作ペダルの踏み込み操作ができるので操作性が良好である利点を有する。
この発明は前記の特許文献2に記載のハンドコントロール装置を直接的な先行技術とし、それに改良を加えたハンドコントロール装置を提供することを目的として創作されたものである。
すなわち、この発明のハンドコントロール装置は、
運転者が把持して前後動させる筒状の操作シャフトと、操作シャフトに対し摺動自在に内挿されるとともに一端をブレーキペダルに連結したスライドシャフトと、スライドシャフトに揺動中心が枢支される揺動アームと、一端を操作シャフトに枢支するとともに他端を揺動アームの一端に枢支する操作シャフト側ロッドと、一端を揺動アームの他端に枢支するとともに他端をアクセルペダルに連結するアクセル側ロッドと、
スライドシャフトに対する操作シャフトの前方摺動の終端位置を設け、それ以上の摺動を制限するストッパー機構と、
揺動アームの揺動中心の枢支ピンが軸支されるスライドシャフトの軸孔をスライドシャフトの前後方向に延びるように形成された長孔とすることにより,スライドシャフトの前後動を一定の範囲で無効にしてアクセル側ロッドには伝達させないようにしたロストモーション手段を有し、
運転者が前方摺動の終端位置に達した操作シャフトをさらに前方に押し出すことによりスライドシャフトを押し出してブレーキペダルを押圧し、
運転者が操作シャフトを後方に引いてスライドシャフトに対して操作シャフトを後方に移動させることにより、操作シャフト側ロッドにより一端が引き寄せ方向に回転するとともに他端が押し出し方向に回転する揺動アームによりアクセル側ロッドを介してアクセルを押圧する、
自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置において、
スライドシャフトに対する操作シャフトの前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することにより操作シャフトの後方への摺動をロックするとともに、上記ロック位置まではスライドシャフトに対する操作シャフトの回転を制限する手段を設け、
操作シャフトからの前方摺動の終端位置に達したスライドシャフト端によりブレーキペダルを最大限度まで押圧した位置において、操作シャフトを前記のスライドシャフトに対する後方への摺動をロックする方向と同方向に回転した際に揺動アームの揺動中心の枢支ピンがスライドシャフトの長孔状の軸孔に対し前後方向に摺動しないようにロックする手段を設けたことを特徴とする。
運転者が把持して前後動させる筒状の操作シャフトと、操作シャフトに対し摺動自在に内挿されるとともに一端をブレーキペダルに連結したスライドシャフトと、スライドシャフトに揺動中心が枢支される揺動アームと、一端を操作シャフトに枢支するとともに他端を揺動アームの一端に枢支する操作シャフト側ロッドと、一端を揺動アームの他端に枢支するとともに他端をアクセルペダルに連結するアクセル側ロッドと、
スライドシャフトに対する操作シャフトの前方摺動の終端位置を設け、それ以上の摺動を制限するストッパー機構と、
揺動アームの揺動中心の枢支ピンが軸支されるスライドシャフトの軸孔をスライドシャフトの前後方向に延びるように形成された長孔とすることにより,スライドシャフトの前後動を一定の範囲で無効にしてアクセル側ロッドには伝達させないようにしたロストモーション手段を有し、
運転者が前方摺動の終端位置に達した操作シャフトをさらに前方に押し出すことによりスライドシャフトを押し出してブレーキペダルを押圧し、
運転者が操作シャフトを後方に引いてスライドシャフトに対して操作シャフトを後方に移動させることにより、操作シャフト側ロッドにより一端が引き寄せ方向に回転するとともに他端が押し出し方向に回転する揺動アームによりアクセル側ロッドを介してアクセルを押圧する、
自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置において、
スライドシャフトに対する操作シャフトの前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することにより操作シャフトの後方への摺動をロックするとともに、上記ロック位置まではスライドシャフトに対する操作シャフトの回転を制限する手段を設け、
操作シャフトからの前方摺動の終端位置に達したスライドシャフト端によりブレーキペダルを最大限度まで押圧した位置において、操作シャフトを前記のスライドシャフトに対する後方への摺動をロックする方向と同方向に回転した際に揺動アームの揺動中心の枢支ピンがスライドシャフトの長孔状の軸孔に対し前後方向に摺動しないようにロックする手段を設けたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は前記のハンドコントロール装置において、スライドシャフトの表面に前後方向に延びるようにスプライン溝を凹設するとともに、スプライン溝を転動するボールを回転自在に保持するリテーナを操作シャフトに設け、上記スプライン溝の終端を円周方向に屈曲することによりボール抱持溝とし、スライドシャフトに対する操作シャフトの前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することによりボールをボール抱持溝に誘導して操作シャフトの後方への摺動をロックするとともに、上記ロック位置まではスプライン溝とボールによりスライドシャフトに対する操作シャフトの回転を制限したことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は前記のハンドコントロール装置において、揺動アームの揺動中心の枢支ピンが軸支されるスライドシャフトの長孔状の軸孔の始端に円周方向の切り欠きを設けることにより、操作シャフトからの前方摺動の終端位置に達したスライドシャフト端によりブレーキペダルを最大限度まで押圧した位置において、スライドシャフトに対する操作シャフトの後方への摺動をロックする方向と同方向に操作シャフトを回転することにより揺動アームの揺動中心の枢支ピンが上記切り欠きに係合して長孔状の軸孔に対し前後方向に摺動しないようにロックされることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は前記のハンドコントロール装置において、ブレーキペダルに対し着脱自在なクランプ部材をスライドシャフト端に枢支するともに、操作シャフト上を前後に摺動するスライド部材に一端が枢支される補助シャフトの他端をクランプ部材の上記枢支箇所から偏位した位置に枢支したことを特徴とする。
以上の構成よりなるこの発明のハンドコントロール装置によれば、運転者において操作シャフトを前方に押し出して、それに内挿されているスライドシャフトに対する前方摺動の終端位置を超えてさらに押し出せば、スライドシャフトに対する操作シャフトのそれ以上の摺動を制限するストッパー機構によりスライドシャフトが押し出され、その一端に連結されたブレーキペダルが押圧されブレーキペダルの踏み込み効果が得られる。
一方、運転者において操作シャフトを後方に引けば、スライドシャフトの一端はブレーキペダルに連結されているので一定限度で止まり、スライドシャフトに対して操作シャフトが後方に相対移動する。この場合、スライドシャフトには揺動アームの揺動中心が枢支され、その一端には他端が操作シャフトに枢支される操作シャフト側ロッドの一端が枢支されているのだから、操作シャフトのスライドシャフトに対する相対移動により操作シャフト側ロッドが移動して揺動アームの一端を引き寄せて揺動アームが回転する。一方、揺動中心を隔てた揺動アームの他端は回転により操作シャフト側ロッドとは反対方向の前方に押し出されるのでそこに枢支されているアクセル側ロッドが押し出されてその一端に連結されたアクセルペダルが押圧されアクセルペダルの踏み込み効果が得られる。
以上の揺動アーム、操作シャフト側ロッド、操作シャフトの枢支点、スライドシャフトの枢支点により構成されるリンク機構の作用において、ブレーキペダルを押圧するための操作シャフトおよびスライドシャフトの前方移動は、揺動アームの揺動中心の枢支ピンが軸支される軸孔をスライドシャフトの前後方向に延びるように形成された長孔とすることによりロストモーション手段として,スライドシャフトの前後動を一定の範囲で無効にしてアクセル側ロッドには伝達させないようにしているので、アクセルペダルに干渉することなくブレーキペダルのみを操作することができる。
一方、アクセルペダルを押圧するための操作シャフトの後方移動は、スライドシャフトに対して操作シャフトのみが後方に相対移動するのでスライドシャフトがブレーキペダルに連結されていてもそれに制約されることなく実現することができる。
次に、この発明においてはスライドシャフトに対する操作シャフトの前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することにより操作シャフトの後方への摺動をロックする手段を設け、さらに、操作シャフトからの前方摺動の終端位置に達したスライドシャフト端によりブレーキペダルを最大限度まで押圧した位置において、操作シャフトを前記のスライドシャフトに対する後方への摺動をロックする方向と同方向に回転した際に揺動アームの揺動中心の枢支ピンがスライドシャフトの長孔状の軸孔に対し前後方向に摺動しないようにロックする手段を設けているので、運転者において操作シャフトを最大限度まで押し出した後回転させれば操作シャフトとスライドシャフトが一体化して固定されるとともに、揺動アームの揺動中心も前後動しないで固定されるので、揺動アーム、操作シャフト側ロッド、操作シャフトの枢支点、スライドシャフトの枢支点により構成されるリンク機構はロックされ、ブレーキペダルを踏み込み状態で固定することが可能となる効果を得ることができ安全面に寄与することとなる。
また、請求項2記載の発明によれば、スライドシャフトの表面に前後方向に延びるようにスプライン溝を凹設するとともに、スプライン溝を転動するボールを回転自在に保持するリテーナを操作シャフトに設け、上記スプライン溝の終端を円周方向に屈曲することによりボール抱持溝とし、スライドシャフトに対する操作シャフトの前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することによりボールをボール抱持溝に誘導して操作シャフトの後方への摺動をロックするとともに、上記ロック位置まではスプライン溝とボールによりスライドシャフトに対する操作シャフトの回転を制限しているので、簡易かつ動きがスムーズな機構により操作シャフトに対するスライドシャフトの直線運動およびロック手段が実現される。
また、請求項3記載の発明によれば、揺動アームの揺動中心の枢支ピンが軸支されるスライドシャフトの長孔状の軸孔の始端に円周方向の切り欠きを設けることにより、操作シャフトを回転することにより揺動アームの揺動中心の枢支ピンが上記切り欠きに係合して長孔状の軸孔に対し前後方向に摺動しないようにロックされるので、簡易かつ動きがスムーズな機構により操作シャフトに対するスライドシャフトの直線運動およびロック手段が実現される。
また、請求項4記載の発明によれば、ブレーキペダルに対し着脱自在なクランプ部材をスライドシャフト端に枢支するともに、操作シャフト上を前後に摺動するスライド部材に一端が枢支される補助シャフトの他端をクランプ部材の上記枢支箇所から偏位した位置に枢支したので、ブレーキペダルに連結したハンドコントロール装置が必要以上に回転したり、上下動することが防止される効果が得られる。
以下、この発明の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明の自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置の実施例を示す側面図、図2および図3は各部材の側面図である。この発明のハンドコントロール装置を構成する主たる部材は次の通りである。
運転者が把持して前後動させる筒状の操作シャフト1。
操作シャフト1に対し摺動自在に内挿されるとともに一端をブレーキペダルB1に連結したスライドシャフト10。
スライドシャフト10に揺動中心が枢支される揺動アーム40。
一端を操作シャフト1に枢支するとともに他端を揺動アーム40の一端に枢支する操作シャフト側ロッド30。
、一端を揺動アーム40の他端に枢支するとともに他端をアクセルペダルA1に連結するアクセル側ロッド50。
スライドシャフト10に対する操作シャフトの前方摺動の終端位置を設け、それ以上の摺動を制限するストッパー機構。
揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41が軸支されるスライドシャフト10の軸孔15をスライドシャフトの前後方向に延びるように形成された長孔とすることにより,スライドシャフトの前後動を一定の範囲で無効にしてアクセル側ロッド50には伝達させないようにしたロストモーション手段。
スライドシャフト10に対する操作シャフト1の前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することにより操作シャフトの後方への摺動をロックするとともに、上記ロック位置まではスライドシャフトに対する操作シャフトの回転を制限する手段9、12、13。
操作シャフト1からの前方摺動の終端位置に達したスライドシャフト10端によりブレーキペダルを最大限度まで押圧した位置において、操作シャフトを前記のスライドシャフトに対する後方への摺動をロックする方向と同方向に回転した際に揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41がスライドシャフトの長孔状の軸孔15に対し前後方向に摺動しないようにロックする手段16。
運転者が把持して前後動させる筒状の操作シャフト1。
操作シャフト1に対し摺動自在に内挿されるとともに一端をブレーキペダルB1に連結したスライドシャフト10。
スライドシャフト10に揺動中心が枢支される揺動アーム40。
一端を操作シャフト1に枢支するとともに他端を揺動アーム40の一端に枢支する操作シャフト側ロッド30。
、一端を揺動アーム40の他端に枢支するとともに他端をアクセルペダルA1に連結するアクセル側ロッド50。
スライドシャフト10に対する操作シャフトの前方摺動の終端位置を設け、それ以上の摺動を制限するストッパー機構。
揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41が軸支されるスライドシャフト10の軸孔15をスライドシャフトの前後方向に延びるように形成された長孔とすることにより,スライドシャフトの前後動を一定の範囲で無効にしてアクセル側ロッド50には伝達させないようにしたロストモーション手段。
スライドシャフト10に対する操作シャフト1の前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することにより操作シャフトの後方への摺動をロックするとともに、上記ロック位置まではスライドシャフトに対する操作シャフトの回転を制限する手段9、12、13。
操作シャフト1からの前方摺動の終端位置に達したスライドシャフト10端によりブレーキペダルを最大限度まで押圧した位置において、操作シャフトを前記のスライドシャフトに対する後方への摺動をロックする方向と同方向に回転した際に揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41がスライドシャフトの長孔状の軸孔15に対し前後方向に摺動しないようにロックする手段16。
前記の操作シャフト1は一端に運転者が把持する手がかりとなる操作ハンドル2が突設されるとともに、他端からスライドシャフト10の摺動部11が摺動自在に挿入される。上記スライドシャフト10は摺動部11に対して膨径部14を設けることにより、操作シャフト1への挿入時に操作シャフト端が膨径部の端部に当接してそれ以上の摺動を制限するストッパー機構となる。
図中符号12はスライドシャフト10の摺動部11の表面に前後方向に延びるように凹設されたスプライン溝である。操作シャフト1には前記スプライン溝12を転動するボール9を回転自在に保持するリテーナ6が設けられる。このリテーナ6は操作シャフト1に穿設されたボール孔に連通するボール縦孔を有し、ボール孔に位置するボール9をボール縦孔の内部に挿入された押圧ばね7によりスプライン溝12対し押圧することにより、ボールを操作シャフトのボール孔とスライドシャフトのスプライン溝間に位置させた状態で回転自在に保持する。図中符号8は前記の押圧ばね7を圧縮するネジ蓋である。これにより下記ロック位置まではスプライン溝12とボール9によりスライドシャフト10に対する操作シャフト1の回転は制限され直線運動のみが実現される。
前記のスプライン溝12の終端は円周方向に屈曲することによりボール抱持溝13とし、スライドシャフト10に対する操作シャフト1の前方摺動が前記ストッパー機構により制限される摺動終端位置において操作シャフトを回転することによりボール9をボール抱持溝に誘導して操作シャフトの後方への摺動をロックする。
前記の操作シャフト1には一対の環状ストッパー3、3により前後方向の移動が制限された状態で環状の本体が回転自在に外挿される軸受け4が設けられ、枢支ピン5により操作シャフト側ロッド30の一端が軸支される。
前記のスライドシャフト10の膨径部14には揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41が軸支されるスライドシャフトの前後方向に延びるように形成された長孔状の軸孔15が設けられ、この軸孔の始端には円周方向の切り欠き16を設けられる。その結果、揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41がこの位置に達した段階で操作シャフト1を介してスライドシャフト10を回転させることにより、枢支ピンが上記切り欠きに係合して長孔状の軸孔15に対し前後方向に摺動しないようにロックされる。
スライドシャフト10の軸孔15に枢支ピン41をもって軸支される揺動アーム40は揺動中心の両手方向にアームが延長した形状よりなり、一方のアーム端には枢支ピン42により前記の操作シャフト側ロッド30の他端が軸支される。また、他方のアーム端には枢支ピン43によりアクセル側ロッド50の一端が枢支される。
図中符号20はブレーキペダルB1に対し着脱自在に設けられるクランプ部材であり、締めつけネジ22により接離自在に配されるクランプ板21、22間にブレーキペダルを挟持する。前記のスライドシャフト10の膨径部15の一端には軸受け16が回転自在に配され、この軸受けの長孔状の軸孔17にクランプ部材20の一方のクランプ板22が枢支ピン24をもって軸支される。
図中符号60はアクセルペダルA1に対し着脱自在に設けられるクランプ部材であり、締めつけネジ64により接離自在に配されるクランプ板61、63間にアクセルペダルを挟持する。前記のアクセル側ロッド50の他端にこのクランプ部材60の一方のクランプ板62が枢支ピン63をもって軸支される。
図1は前記の発明の効果の欄で説明したハンドコントロール装置のセット位置を示す図、同じく図8はブレーキペダル操作時の側面図、同じく図9はアクセルペダル操作時の側面図、同じく図10はブレーキペダルの踏み込み状態での固定時の側面図である。各図において図中符号Aはアクセルベダルの非踏み込み時の基準位置を示し、Bはブレーキペダルの非踏み込み時の基準位置を示す。
図11はこの発明のハンドコントロール装置の異なる実施例を示す図であり、ブレーキペダルB1に対し着脱自在に設けられるクランプ部材20のスライドシャフト10の膨径部15の軸受け16との枢支位置とは偏位した位置に操作シャフト1上を前後に摺動するスライド部材71に一端が枢支ピン72をもって軸支される補助シャフト70の他端が枢支ピン73をもって軸支される。
1 操作シャフト
以下、この発明の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明の自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置の実施例を示す側面図、図2および図3は各部材の側面図である。この発明のハンドコントロール装置を構成する主たる部材は次の通りである。
運転者が把持して前後動させる筒状の操作シャフト1。
操作シャフト1に対し摺動自在に内挿されるとともに一端をブレーキペダルB1に連結したスライドシャフト10。
スライドシャフト10に揺動中心が枢支される揺動アーム40。
一端を操作シャフト1に枢支するとともに他端を揺動アーム40の一端に枢支する操作シャフト側ロッド30。
、一端を揺動アーム40の他端に枢支するとともに他端をアクセルペダルA1に連結するアクセル側ロッド50。
スライドシャフト10に対する操作シャフトの前方摺動の終端位置を設け、それ以上の摺動を制限するストッパー機構。
揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41が軸支されるスライドシャフト10の軸孔15をスライドシャフトの前後方向に延びるように形成された長孔とすることにより,スライドシャフトの前後動を一定の範囲で無効にしてアクセル側ロッド50には伝達させないようにしたロストモーション手段。
スライドシャフト10に対する操作シャフト1の前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することにより操作シャフトの後方への摺動をロックするとともに、上記ロック位置まではスライドシャフトに対する操作シャフトの回転を制限する手段9、12、13(図2、図4、図5参照)。
操作シャフト1からの前方摺動の終端位置に達したスライドシャフト10端によりブレーキペダルを最大限度まで押圧した位置において、操作シャフトを前記のスライドシャフトに対する後方への摺動をロックする方向と同方向に回転した際に揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41がスライドシャフトの長孔状の軸孔15に対し前後方向に摺動しないようにロックする手段15、16(図2、図6、図7、図9参照)。
運転者が把持して前後動させる筒状の操作シャフト1。
操作シャフト1に対し摺動自在に内挿されるとともに一端をブレーキペダルB1に連結したスライドシャフト10。
スライドシャフト10に揺動中心が枢支される揺動アーム40。
一端を操作シャフト1に枢支するとともに他端を揺動アーム40の一端に枢支する操作シャフト側ロッド30。
、一端を揺動アーム40の他端に枢支するとともに他端をアクセルペダルA1に連結するアクセル側ロッド50。
スライドシャフト10に対する操作シャフトの前方摺動の終端位置を設け、それ以上の摺動を制限するストッパー機構。
揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41が軸支されるスライドシャフト10の軸孔15をスライドシャフトの前後方向に延びるように形成された長孔とすることにより,スライドシャフトの前後動を一定の範囲で無効にしてアクセル側ロッド50には伝達させないようにしたロストモーション手段。
スライドシャフト10に対する操作シャフト1の前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することにより操作シャフトの後方への摺動をロックするとともに、上記ロック位置まではスライドシャフトに対する操作シャフトの回転を制限する手段9、12、13(図2、図4、図5参照)。
操作シャフト1からの前方摺動の終端位置に達したスライドシャフト10端によりブレーキペダルを最大限度まで押圧した位置において、操作シャフトを前記のスライドシャフトに対する後方への摺動をロックする方向と同方向に回転した際に揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41がスライドシャフトの長孔状の軸孔15に対し前後方向に摺動しないようにロックする手段15、16(図2、図6、図7、図9参照)。
図中符号12はスライドシャフト10の摺動部11の表面に前後方向に延びるように凹設されたスプライン溝である。操作シャフト1には前記スプライン溝12を転動するボール9を回転自在に保持するリテーナ6が設けられる。このリテーナ6は操作シャフト1に穿設されたボール孔に連通するボール縦孔を有し、ボール孔に位置するボール9をボール縦孔の内部に挿入された押圧ばね7によりスプライン溝12対し押圧することにより、ボールを操作シャフトのボール孔とスライドシャフトのスプライン溝間に位置させた状態で回転自在に保持する。図中符号8は前記の押圧ばね7を圧縮するネジ蓋である。これにより下記ロック位置まではスプライン溝12とボール9によりスライドシャフト10に対する操作シャフト1の回転は制限され直線運動のみが実現される(図4、図5参照)。
前記のスライドシャフト10の膨径部14には揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41が軸支されるスライドシャフトの前後方向に延びるように形成された長孔状の軸孔15が設けられ、この軸孔の始端には円周方向の切り欠き16が設けられる。その結果、揺動アーム40の揺動中心の枢支ピン41がこの位置に達した段階で操作シャフト1を介してスライドシャフト10を回転させることにより、枢支ピンが上記切り欠きに係合して長孔状の軸孔15に対し前後方向に摺動しないようにロックされる(図6、図7参照)。
図中符号20はブレーキペダルB1に対し着脱自在に設けられるクランプ部材であり、締めつけネジ22により接離自在に配されるクランプ板21、22間にブレーキペダルを挟持する。前記のスライドシャフト10の膨径部15の一端には軸受け17が回転自在に配され、この軸受けの長孔状の軸孔18にクランプ部材20の一方のクランプ板22が枢支ピン24をもって軸支される(図1、図2参照)。
図中符号60はアクセルペダルA1に対し着脱自在に設けられるクランプ部材であり、締めつけネジ64により接離自在に配されるクランプ板61、63間にアクセルペダルを挟持する。前記のアクセル側ロッド50の他端にこのクランプ部材60の一方のクランプ板62が枢支ピン63をもって軸支される(図1、図3参照)。
図11はこの発明のハンドコントロール装置の異なる実施例を示す図であり、ブレーキペダルB1に対し着脱自在に設けられるクランプ部材20のスライドシャフト10の軸受け17との枢支位置とは偏位した位置に、操作シャフト1上を前後に摺動するスライド部材71に一端が枢支ピン72をもって軸支される補助シャフト70の他端が枢支ピン73をもって軸支される。
A1 アクセルペダル
B1 ブレーキペダル
1 操作シャフト
10 スライドシャフト
30 操作シャフト側ロッド
40 揺動アーム
B1 ブレーキペダル
1 操作シャフト
10 スライドシャフト
30 操作シャフト側ロッド
40 揺動アーム
Claims (4)
- 運転者が把持して前後動させる筒状の操作シャフトと、操作シャフトに対し摺動自在に内挿されるとともに一端をブレーキペダルに連結したスライドシャフトと、スライドシャフトに揺動中心が枢支される揺動アームと、一端を操作シャフトに枢支するとともに他端を揺動アームの一端に枢支する操作シャフト側ロッドと、一端を揺動アームの他端に枢支するとともに他端をアクセルペダルに連結するアクセル側ロッドと、
スライドシャフトに対する操作シャフトの前方摺動の終端位置を設け、それ以上の摺動を制限するストッパー機構と、
揺動アームの揺動中心の枢支ピンが軸支されるスライドシャフトの軸孔をスライドシャフトの前後方向に延びるように形成された長孔とすることにより,スライドシャフトの前後動を一定の範囲で無効にしてアクセル側ロッドには伝達させないようにしたロストモーション手段を有し、
運転者が前方摺動の終端位置に達した操作シャフトをさらに前方に押し出すことによりスライドシャフトを押し出してブレーキペダルを押圧し、
運転者が操作シャフトを後方に引いてスライドシャフトに対して操作シャフトを後方に移動させることにより、操作シャフト側ロッドにより一端が引き寄せ方向に回転するとともに他端が押し出し方向に回転する揺動アームによりアクセル側ロッドを介してアクセルを押圧する、
自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置において、
スライドシャフトに対する操作シャフトの前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することにより操作シャフトの後方への摺動をロックするとともに、上記ロック位置まではスライドシャフトに対する操作シャフトの回転を制限する手段を設け、
操作シャフトからの前方摺動の終端位置に達したスライドシャフト端によりブレーキペダルを最大限度まで押圧した位置において、操作シャフトを前記のスライドシャフトに対する後方への摺動をロックする方向と同方向に回転した際に揺動アームの揺動中心の枢支ピンがスライドシャフトの長孔状の軸孔に対し前後方向に摺動しないようにロックする手段を設けたことを、
特徴とする自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置。 - スライドシャフトの表面に前後方向に延びるようにスプライン溝を凹設するとともに、スプライン溝を転動するボールを回転自在に保持するリテーナを操作シャフトに設け、上記スプライン溝の終端を円周方向に屈曲することによりボール抱持溝とし、スライドシャフトに対する操作シャフトの前方摺動の終端位置において操作シャフトを回転することによりボールをボール抱持溝に誘導して操作シャフトの後方への摺動をロックするとともに、上記ロック位置まではスプライン溝とボールによりスライドシャフトに対する操作シャフトの回転を制限した請求項1記載の自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置。
- 揺動アームの揺動中心の枢支ピンが軸支されるスライドシャフトの長孔状の軸孔の始端に円周方向の切り欠きを設けることにより、操作シャフトからの前方摺動の終端位置に達したスライドシャフト端によりブレーキペダルを最大限度まで押圧した位置において、スライドシャフトに対する操作シャフトの後方への摺動をロックする方向と同方向に操作シャフトを回転することにより揺動アームの揺動中心の枢支ピンが上記切り欠きに係合して長孔状の軸孔に対し前後方向に摺動しないようにロックされる請求項1または2記載の自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置。
- ブレーキペダルに対し着脱自在なクランプ部材をスライドシャフト端に枢支するともに、操作シャフト上を前後に摺動するスライド部材に一端が枢支される補助シャフトの他端をクランプ部材の上記枢支箇所から偏位した位置に枢支した請求項1から3のいずれかに記載の自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015129345A JP2017016212A (ja) | 2015-06-27 | 2015-06-27 | 自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015129345A JP2017016212A (ja) | 2015-06-27 | 2015-06-27 | 自動車の操作ペダルのハンドコントロール装置 |
Publications (1)
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ID=57830739
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2017016212A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020086652A (ja) * | 2018-11-19 | 2020-06-04 | 本田技研工業株式会社 | 自動車の手動式運転補助装置 |
CN114030599A (zh) * | 2021-11-19 | 2022-02-11 | 浙江省涡轮机械与推进系统研究院 | 一种固定翼飞机刹车手动锁止结构以及固定翼飞机 |
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2015
- 2015-06-27 JP JP2015129345A patent/JP2017016212A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020086652A (ja) * | 2018-11-19 | 2020-06-04 | 本田技研工業株式会社 | 自動車の手動式運転補助装置 |
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CN114030599B (zh) * | 2021-11-19 | 2024-04-19 | 浙江省涡轮机械与推进系统研究院 | 一种固定翼飞机刹车手动锁止结构以及固定翼飞机 |
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