JP4344545B2 - 自動車の手動式運転補助装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,自動車のブレーキペダル及びアクセルペダルの手動操作を可能にして,下肢の不自由な人でも自動車の運転ができるようにした,自動車の手動式運転補助装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,かゝる自動車の手動式運転補助装置として,下記のものが知られている。
【0003】
1) ブレーキペダルに前端を連結した第1作動杆の後端部と,アクセルペダルに前端を連結した第2作動杆の後端部とに,共通の操作ハンドルの一端部と中間部とをそれぞれ枢軸を介して連結し,その操作ハンドルを前後に揺動させることにより,第1及び第2作動杆を互いに前後方向反対に作動させて,ブレーキペダル及びアクセルペダルを交互に作動させるようにしたもの(下記特許文献1参照)。
【0004】
2) ブレーキペダルに前端を連結した第1作動杆の後端に第1操作ハンドルを一体に形成し,またアクセルペダルに前端部を連結した第2作動杆の後端に第2操作ハンドルを一体に形成し,この第2作動杆を第1作動杆に設けられたブラケットに第2操作ハンドルを前後動可能に支持させ,第1操作ハンドルの前後動によりブレーキペダルを操作し,第2操作ハンドルの前後動により,アクセルペダルを作動されるようにしたもの(下記特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−267666号公報
【0006】
【特許文献2】
米国特許第4,788,879号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで,上記1)のものは,共通の操作ハンドルを前後に揺動操作しなければならないので,操作性が良好とは言い難く,また上記2)のものは,2本の操作ハンドルを操作しなければならないので,操作が煩雑となる。
【0008】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,単一の操作ハンドルの単純な押し引き操作によりブレーキペダル及びアクセルペダルを交互に制御することを可能にした自動車の手動式運転補助装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,請求項1の発明は,運転者が把持する操作ハンドルを後端に形成した操作杆を,自動車のブレーキペダルに連結される第1ペダル連結部を前端に有する第1作動杆に連結し,これら操作杆及び第1作動杆を,自動車のアクセルペダルに連結される第2ペダル連結部を前端に有する第2作動杆に,前記操作杆の前記第1作動杆に対する前進・後退に応じて前記第2作動杆を後退・前進させる反転連動機構を介して連結し,前記操作杆及び前記第1作動杆間に,ブレーキペダルの作動方向に沿う一定の範囲で該操作杆及び第1作動杆の相対移動を許容する第1ロストモーション手段を設け,また前記操作杆及び第2作動杆間に,該操作杆の進退を一定の範囲で無効にして前記第2作動杆には伝達させない第2ロストモーション手段を設けたことを徴とする。
【0010】
この請求項1の特徴によれば,運転者が操作ハンドルを握って操作杆を前方に押すと,第1作動杆を前方へ押圧してブレーキペダルを踏み込むことができ,反対に操作ハンドルを引くと,操作杆の後方移動が反転連動機構により第2作動杆に前方移動として伝達され,アクセルペダルを踏み込むことができるので,単一の操作ハンドルの単なる押し引きにより,ブレーキペダル及びアクセルペダルを容易に踏み込み操作することができ,操作性が良好であり,しかも運転者側には,操作杆の後部のみが存在するだけであるから,操作杆と他物との干渉を回避することができ,小型自動車の狭小な運転席への該運転補助装置の設置が容易となる。その上,操作杆の前方移動は,第2ロストモーション手段により第2作動杆には伝達されず,また操作杆の後方移動は,第1ロストモーション手段により第1作動杆には伝達されないので,ブレーキペダル及びアクセルペダルをそれぞれ相手のペダルに干渉させることなく交互に作動することができる。また第1及び第2ロストモーション手段は,ブレーキペダル及びアクセルペダルの作動切り換え操作時の応答性を適当に鈍らせて,操作の容易性を図ることにも寄与する。
【0011】
さらに請求項2の発明は,請求項1の前記特徴に加えて,前記第1ロストモーション手段を,前記操作杆及び第1作動杆相互の軸方向摺動嵌合部と,前記操作杆の前記第1作動杆に対する前方摺動を制限するストッパとで構成したことを徴とする。
【0012】
この請求項2の前記特徴によれば,第1ロストモーション手段を簡単な構造で得ることができる。
【0013】
さらに請求項3の発明は,運転者が把持する操作ハンドルを後端に形成した操作杆を,自動車のブレーキペダルに連結される第1ペダル連結部を前端に有する第1作動杆に連結し,これら操作杆及び第1作動杆を,自動車のアクセルペダルに連結される第2ペダル連結部を前端に有する第2作動杆に,前記操作杆の前記第1作動杆に対する前進・後退に応じて前記第2作動杆を後退・前進させる反転連動機構を介して連結し,前記反転連動機構を,一端部が前記操作杆に第1枢軸を介して支持される第1リンクと,中間部が前記第1作動杆に第2枢軸を介して,一端部が前記第2作動杆に第3枢軸を介してそれぞれ支承されると共に,他端部が連結軸を介して前記第1リンクの他端部に連結される第2リンクとで構成したことを徴とする。
【0014】
この請求項3の前記特徴によれば,運転者が操作ハンドルを握って操作杆を前方に押すと,第1作動杆を前方へ押圧してブレーキペダルを踏み込むことができ,反対に操作ハンドルを引くと,操作杆の後方移動が反転連動機構により第2作動杆に前方移動として伝達され,アクセルペダルを踏み込むことができるので,単一の操作ハンドルの単なる押し引きにより,ブレーキペダル及びアクセルペダルを容易に踏み込み操作することができ,操作性が良好であり,しかも運転者側には,操作杆の後部のみが存在するだけであるから,操作杆と他物との干渉を回避することができ,小型自動車の狭小な運転席への該運転補助装置の設置が容易となる。その上,簡単な構造で操作杆の前後移動を反転して第2作動杆に伝達することができる。
【0015】
さらにまた請求項4の発明は,請求項1又は2の前記特徴加えて,前記第2ロストモーション手段を,前記操作杆及び第2作動杆の一方にその軸方向に延びるように形成された長孔と,この長孔に摺動可能に係合されると共に,この長孔の両端内壁で摺動を制限される第1及び第3枢軸の一方とで構成したことを徴とする。
【0016】
この請求項4の前記特徴によれば,第2ロストモーション手段を簡単な構造で得ることができる。
【0017】
さらにまた請求項5の発明は,請求項1又は2の前記特徴加えて,前記第2ロストモーション手段を,前記第1作動杆にその軸方向に延びるように形成された長孔と,この長孔に摺動可能に係合されると共に,この長孔の両端内壁で摺動を制限される前記第2枢軸とで構成したことを徴とする。
【0018】
この請求項5の前記特徴によっても,第2ロストモーション手段を簡単な構造で得ることができる。
【0019】
さらにまた請求項6の発明は,請求項1又は2の前記特徴加えて,前記反転連動機構を,一端部が前記操作杆に第1枢軸を介して支持される第1リンクと,中間部が前記第1作動杆に第2枢軸を介して,一端部が前記第2作動杆に第3枢軸を介してそれぞれ支承されると共に,他端部が連結軸を介して前記第1リンクの他端部に連結される第2リンクとで構成し,その第2リンクを,前記第2枢軸と平行な関節軸を介して屈折自在に連結される一対のリンク半体に分割すると共に,これらリンク半体間に,前記アクセルペダルを押圧すべく前記操作杆を引くときは両リンク半体の屈折を阻止するストッパを設けることで前記第2ロストモーション手段を構成したことを徴とする。
【0020】
この請求項6の前記特徴によっても,第2ロストモーション手段を簡単な構造で得ることができる。
【0021】
さらにまた請求項7の発明は,請求項1又は2の前記特徴加えて,一端部に第1枢軸が,中間部に第2枢軸が,他端部に第3枢軸がそれぞれ設けられる1本のリンクで前記反転連動機構を構成し,前記操作杆の前端部を前記第1枢軸を介して前記リンクの一端部に相対回動可能に連結し,また前記第1作動杆の後端部を前記第2枢軸を介して前記リンクの中間部に相対回動可能に連結し,また前記第2作動杆の後端部を前記第3枢軸を介して前記リンクの他端部に相対回動可能に連結したことを徴とする。
【0022】
この請求項7の前記特徴によれば,反転連動機構を単に1本のリンクで構成することを可能にして,部品点数の削減による手動式運転補助装置の構造の簡素化,軽量化並びにコストの低減を図ることができ,しかも運転者の膝周りには1本の操作杆のみが存在することになるから,運転者に窮屈さを与えることなく,操作杆の自由な配置が可能で,その操作性が良好である。
【0023】
さらにまた請求項8の発明は,請求項3,6又は7の前記特徴加えて,前記リンク及び第2作動杆間に,前記操作杆の後退に伴なう該リンク及び第2作動杆の相対回動を制限するストッパ手段を設けたことを徴とする。
【0024】
尚,前記ストッパ手段は,後述する本発明の第4実施例中のストッパボルトに対応する。
【0025】
この請求項8の前記特徴によれば,操作杆の後退に伴なう該リンク及び第2作動杆の相対回動をストッパ手段により制限することで,アクセルペダルの過度の踏込みを簡単に防ぐことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて説明する。
【0027】
図1は本発明の第1実施例に係る手動式運転補助装置をセットした自動車の運転席の斜視図,図2は同運転補助装置をセット状態で示す平面図,図3は同運転補助装置の,図2対応する縦断平面図,図4は図2の4−4線断面図,図5は図2の5−5線断面図,図6は上記運転補助装置をブレーキペダルの踏み込み状態で示す,図3との対応図,図7は同運転補助装置をアクセルペダルの踏み込み状態で示す,図3との対応図,図8は本発明の第2実施例に係る手動式運転補助装置をセット状態で示す縦断平面図,図9は同運転補助装置をブレーキペダルの踏み込み状態で示す,図8との対応図,図10は同運転補助装置をアクセルペダルの踏み込み状態で示す,図9との対応図,図11は本発明の第3実施例に係る手動式運転補助装置をセット状態で示す縦断平面図,図12は同運転補助装置をブレーキペダルの踏み込み状態で示す,図11との対応図,図13は同運転補助装置をアクセルペダルの踏み込み状態で示す,図11との対応図,図14は同運転補助装置における第2リンクの分解斜視図,図15は本発明の第4実施例に係る手動式運転補助装置をセット状態で示す縦断平面図,図16は同運転補助装置の,図15に対応する縦断平面図,図17同運転補助装置をブレーキペダルの踏み込み状態で示す,図16との対応図,図18は同運転補助装置をアクセルペダルの踏み込み状態で示す,図16との対応図,図19は同運転補助装置をアクセルペダルの踏み込み限界で示す,図16との対応図である。
【0028】
先ず,図1〜図7に示す本発明の第1実施例の説明より始める。図1〜図3において,自動車のブレーキペダルB及びアクセルペダルAを手動で作動するための手動式運転補助装置Dは,運転者が把持する操作ハンドル1を後端に形成した操作杆2と,ブレーキペダルBに連結される第1ペダル連結部3を前端に有すると共に,後端部を操作杆2の前端部と一定距離軸方向に相対摺動可能に嵌合する第1作動杆5と,アクセルペダルAに連結される第2ペダル連結部4を前端に有する第2作動杆6と,操作杆2の第1作動杆5に対する前進・後退に応じて第2作動杆6を後退・前進させる反転連動機構7とから構成される。操作杆2の長さは,手動式運転補助装置Dのセット状態において操作ハンドル1が運転者用シートS上面の前寄り位置に来るように設定される。
【0029】
操作杆2は,前端面を開口した中空の管状をなしており,その中空部10に第1作動杆5の後端が摺動可能に嵌合されるもので,その嵌合深さを一定に制限すべく,操作杆2の前端面に当接し得る環状段部,即ちストッパ11が第1作動杆5の中間部外周に形成される。上記中空部10及び第1作動杆5の摺動嵌合部とストッパ11とで,ブレーキペダルBの作動方向に沿う一定の範囲で操作杆2及び第1作動杆5に相対移動を許容する第1ロストモーション手段12が構成される。
【0030】
反転連動機構7は,後端部を第1枢軸17を介して操作杆2に支承される第1リンク15と,中間部を第2枢軸18を介して第1作動杆5に支承される第2リンク16とを備え,その第2リンク16の一端部は,連結軸20を介して第1リンク15の他端部と相対揺動可能に連結される。また第2リンク16の他端部には第3枢軸19が取り付けられ,この第3枢軸19は,第2作動杆6に形成された,その軸方向に延びる長孔21に摺動可能に係合される。上記長孔21と第3枢軸19とで,操作杆2の進退を一定の範囲で無効にして第2作動杆6には伝達させない第2ロストモーション手段13が構成される。以上において,第1,第2及び第3枢軸17〜19,並びに連結軸20は,互いに平行に配置される。
【0031】
この第1実施例の場合,第2リンク16には,該リンク16の第2枢軸18による支持点を調節し得るように,第2枢軸18が選択的に挿通可能な複数の支持孔14,14…が穿設され,該リンク16の第2枢軸18による支持点を調節することにより,第1,第2及び第3枢軸17〜19の各間のレバー比を変更することができる。また第1及び第2リンク15,16は,それらの強度を考慮して,それぞれ操作杆2及び第1作動杆5を挟むように上下一対配置されるが,それぞれ一本で構成することもできる。
【0032】
図4に示すように,前記第1ペダル連結部3は,ブレーキペダルBの踏み板を前後から挟む一対の挟持板25,26と,これら挟持板25,26の両端部相互を締結する二組のボルト27及びノブ付きナット28からなっている。
【0033】
前部の挟持板25にはブレーキペダルBに密接する,ゴム等の弾性材からなるクッション板29が付設されており,この挟持板25の両端部にボルト27,27が立設される。これらボルト27,27は,後部の挟持板26の両端のボルト孔30,30に先端部を挿通するもので,それらの先端部にノブ付きナット28,28を螺合緊締することにより,第1ペダル連結部3はブレーキペダルBに連結される。
【0034】
後部の挟持板26には枢軸31が固設されており,この枢軸31は,第1作動杆5の先端部の軸方向に延びる長孔32に遊動可能に係合される。こうすることにより,第1ペダル連結部3は第1作動杆5に首振り自在に連結される。上記枢軸31は,第2枢軸18と直交する面上に配置される。
【0035】
図2及び図5に示すように,前記第2ペダル連結部4は,第1ペダル連結部3と基本的に同一構造であるので,図中,第2ペダル連結部4の構成部材には,第1ペダル連結部3の構成部材の参照符号の右肩に「′」を付した参照符号を付けて,その説明を省略する。但し,第2ペダル連結部4の枢軸31′は,第1ペダル連結部3の枢軸31に対して直角に配置される。上記構造により,第2ペダル連結部4は第2作動杆6に首振り自在に連結される。
【0036】
次に,この第1実施例の作用について説明する。
【0037】
図2及び図3は手動式運転補助装置Dのセット状態を示すものであり,したがってブレーキペダルB及びアクセルペダルAは何れも非作動位置,即ち後退位置にある。このとき,第1ロストモーション手段12では,第1作動杆5のストッパ11が操作杆2の前端に当接し,また第2ロストモーション手段13では,第3枢軸19が第2作動杆6の長孔21の後端内壁近傍に位置している。
【0038】
いま,運転者が操作ハンドル1を握って操作杆2を,上記セット状態から図6に示すように前方に押すと,既に操作杆2の前端が第2作動杆6のストッパ11に当接しているから,操作杆2から第1作動杆5が直ちに前方へ押圧され,第1ペダル連結部3を介してブレーキペダルBを踏み込むことができる。
【0039】
その間,反転連動機構7では,第1及び第2リンク15,16が第1及び第2枢軸17,18を介して操作杆2及び第1作動杆5と共に前方に移動するから,第3枢軸19が単に第2作動杆6の長孔21を前方に移動する。したがって,それに伴ない第2作動杆6は第2ペダル連結部4の枢軸31′周りに揺動するだけであるから,アクセルペダルAを依然,非作動位置に保つことができる。言い換えれば,アクセルペダルAに干渉されることなく,操作ハンドル1に対する押し操作によりブレーキペダルBの踏み込みを行うことができる。
【0040】
次に,操作ハンドル1を後方へ引いて図3のセット状態に戻した後,更に操作ハンドル1を図7に示すように引くと,後退位置のブレーキペダルBと連結した第1作動杆5は後方へは移動し得ないから,操作杆2が第1作動杆5に対して後方へ摺動しながら,第1リンク15をも後方へ引いて,第2リンク16を第2枢軸18周りに反時計方向に回動するとき,第3枢軸19は,当初,第2作動杆6の長孔21内を前方に移動し,第3枢軸19が長孔21の前端内壁に当接するまでは,第2作動杆6は停止状態を保つ。これにより,セット状態からアクセルペダルAの踏み込み開始までの応答性を鈍くして,操作の容易性を図ることができる。
【0041】
そして第3枢軸19が長孔21の前端内壁に当接すれば,操作ハンドル1の更なる後方への引き操作に伴ない,第3枢軸19が第2作動杆6を前方へ押圧することになるから,第2ペダル連結部4を介してアクセルペダルAを踏み込むことができる。
【0042】
この間,操作杆2及び第1作動杆5は互いに摺動することで,ブレーキペダルBを非作動位置に保ことができる。即ち,ブレーキペダルBに干渉されることなく,操作ハンドル1に対する引き操作によりアクセルペダルAの踏み込みを行うことができる。
【0043】
アクセルペダルAの踏み込み状態から,ブレーキペダルBを作動すべく,操作ハンドル1を再び前方へ押す場合も,操作杆2の前端が第1作動杆5のストッパ11に当接するまでは,第2作動杆6は動かず,これによりブレーキペダルBの踏み込み開始までの応答性を鈍くして,操作の容易性を図ることができる。
【0044】
以上のように,単一の操作ハンドル1の単なる押し引きにより,ブレーキペダルB及びアクセルペダルAを,互いに干渉させることなく容易に踏み込み操作することができ,操作性が良好で特別な熟練を要しない。
【0045】
尚,握力が弱い運転者の場合でも,操作ハンドル1に添えた運転者の手を適当なバンドで固定することにより,押し引き操作は可能である。
【0046】
また第1ペダル連結部3及び第1作動杆5の連結部,並びに第2ペダル連結部4及び第2作動杆6の連結部は,前述のように首振り自在に構成されているので,前記ブレーキペダルB及びアクセルペダルAの何れの作動時でも,操作杆2の上下及び左右方向への揺動が可能であり,したがって運転者は,操作ハンドル1を上下及び左右方向へ自由に動かすことができ,操作性が更に良好となる。
【0047】
また運転者側には,操作杆2の後部のみが存在するだけであるから,操作杆2と他物との干渉を回避することができ,この手動式運転補助装置Dの小型自動車の狭小な運転席への設置も容易である。
【0048】
次に,図8〜図10に示す本発明の第2実施例について説明する。
【0049】
この第2実施例では,第2ロストモーション手段113が,第1作動杆5にその軸方向に延びるように形成された長孔35と,第2リンク16に固定されてこの長孔35に摺動可能に係合されると共に,この長孔35の両端内壁で摺動を制限される第2枢軸18とで構成される。その他の構成は,前記実施例と同様であるので,図8〜図10中,前実施例と対応する部分には同一の参照を付して,その説明を省略する。
【0050】
而して,図8に示すように,運転補助装置Dのセット状態では,第2ロストモーション手段113において,第2枢軸18は第1作動杆5の長孔35の前端壁近傍に位置している。したがって,運転者が操作ハンドル1を握って操作杆2を,図9に示すように前方に押して,第1作動杆5及び第1ペダル連結部3を介してブレーキペダルBを踏み込むときは,操作杆2及び第1作動杆5と共に第1枢軸17及び長孔35が前方へ移動することで,単に第2枢軸18を長孔35に対して相対的に後方へ移動させながら第2リンク16を揺動させ,アクセルペダルAを非作動位置に保つことができる。
【0051】
また操作ハンドル1を後方へ引いて図8のセット状態に戻した後,更に操作ハンドル1を図10に示すように引くときは,第2枢軸18が長孔35の後端壁に当接してから,操作杆2の後方移動が第1及び第2リンク15,16を介して第2作動杆6に前方移動として伝達されるようになり,第2ペダル連結部4を介してアクセルペダルAを踏み込むことができる。
【0052】
続いて,図11〜図14に示す本発明の第3実施例について説明する。
【0053】
この第3実施例では,第2リンク16が,第2及び第3枢軸18,19間で第2枢軸18と平行な関節軸36を介して屈折自在に連結される一対のリンク半体16a,16bに分割され,これらリンク半体16a,16bの何れ一方(図示例では第3枢軸19側のリンク半体16b)には,アクセルペダルAを押圧すべく操作杆2を引くとき他方のリンク半体(図示例では第2枢軸18側のリンク半体16a)の一側面に当接して両リンク半体16a,16bの屈折を阻止するストッパ37が設けられ,こうして第2ロストモーション手段213が構成される。その他の構成は前記第1実施例と同様であるので,図11〜図14中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0054】
而して,図11に示すように,運転補助装置Dのセット状態では,第2ロストモーション手段213において,リンク半体16bのストッパ37がリンク半体16aの側面から離間していて,両リンク半体16a,16bの屈折が自由になっている。そこで,運転者が操作ハンドル1を握って操作杆2を,図12に示すように前方に押して,第1作動杆5及び第1ペダル連結部3を介してブレーキペダルBを踏み込むときは,操作杆2及び第1作動杆5と共に第1リンク15及びリンク半体16aが前方へ移動することに伴ない,両リンク半体16a,16bが関節軸36周りに相互に屈曲することで,操作杆2の前方移動は第2作動杆6には伝達されず,アクセルペダルAを非作動位置に保つことができる。
【0055】
また操作ハンドル1を後方へ引いて図11のセット状態に戻した後,更に操作ハンドル1を図13に示すように引くときは,リンク半体16aの一側面がリンク半体16bのストッパ37に当接して,両リンク半体16a,16b相互の屈折が阻止されるため,操作杆2の後方移動が第2リンク16を介して第2作動杆6に前方移動として伝達され,アクセルペダルAを踏み込むことができる。
【0056】
最後に,図15〜図19に示す本発明の第4実施例について説明する。
【0057】
この第4実施例では,図15及び図16に示すように,左側から順に,操作杆2,第1作動杆5及び第2作動杆6と配置され,これら三者は,1本のリンク40と3本の枢軸41〜43とから反転連動機構7により相互に連結される。即ち,操作杆2の前端部がリンク40の左端部に第1枢軸41を介して相対回動可能に連結され,また第1作動杆5の後端部がリンク40の中間部に第2枢軸42を介して相対回動可能に連結され,また第2作動杆6の後端部がリンク40の右端部に第3枢軸43を介して相対回動可能に連結される。リンク40及び第2作動杆6間には,操作杆2の後退に伴なうリンク40及び第2作動杆6の相対回動を制限すべく,第2作動杆6の一側面に当接可能なストッパボルト44がリンク40に固着される。
【0058】
リンク40には,該リンク40の第1枢軸41による支持点を調節し得るように,第1枢軸41が選択的に挿通可能な複数の支持孔45,45…が穿設され,該リンク40の第1枢軸41による支持点を調節することにより,第1,第2及び第3枢軸41〜43の各間のレバー比を変更し得るようになっている。
【0059】
その他の構成は,前記第1実施例と同様であるので,図15及び図16中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0060】
この第4実施例の作用を説明する。
【0061】
図15及び図16は手動式運転補助装置Dのセット状態を示すものであり,したがってブレーキペダルB及びアクセルペダルAは何れも非作動位置,即ち後退位置にある。いま,運転者が操作ハンドル1を握って操作杆2を,上記セット状態から図16に示すように前方に押すと,リンク40は,左端の第1枢軸41からの前方への押圧力により,中間部の第2枢軸42周りに時計方向に回動しようとするが,アクセルペダルAに連結した第2作動杆6は後退限に位置するため,リンク40は右端の第3枢軸43を支点として前方に揺動するすることになる。その結果,リンク40は,第2枢軸42を介して第1作動杆5を前方へ押動し,第1ペダル連結部3を介してブレーキペダルBを踏み込むことができる。
【0062】
次に,操作ハンドル1を後方へ引いて図16のセット状態に戻した後,更に操作ハンドル1を図18に示すように手前に引くと,後退限に来た第1作動杆5は後方へは移動し得ないから,リンク40は中間の第2枢軸42を支点として反時計方向に揺動することになり,したがって操作杆2の後方移動に伴ない右端の第3枢軸43が第2作動杆6を前方へ押圧することになるから,第2ペダル連結部4を介してアクセルペダルAを踏み込むことができる。
【0063】
操作杆2の引き操作によるリンク40の反時計方向の揺動が所定角度まで進むと,図19に示すように,ストッパボルト44が第2作動杆6の一側面に当接することにより,リンク40のそれ以上の反時計方向の揺動が阻止される。その結果,第2作動杆6の前進も阻止され,これによりアクセルペダルAの過度の踏込みを防ぐことができる。
【0064】
ところで,反転連動機構7は,単に1本のリンク40と,第1〜第3枢軸41〜43で構成されるので,部品点数の削減による手動式運転補助装置Dの構造の簡素化,軽量化並びにコストの低減を図ることができ,しかも運転者の膝周りには1本の操作杆2のみが存在することになるから,運転者に窮屈さを与えることなく,操作杆2の自由な配置が可能で,その操作性の向上に寄与し得る。
【0065】
以上,本発明の好適な実施例について説明したが,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,第1実施例の第2ロストモーション手段13として,長孔21を操作杆2に設け,それに第1枢軸17を摺動可能に係合することもできる。また第3実施例の第2ロストモーション手段213において,関節軸36が第2枢軸18及び連結軸20間に配置されるように第2リンク16をリンク半体16a,16bに分割することもできる。
【0066】
また第4実施例において,ストッパボルト44を第2作動杆6に固着して,このストッパボルト44がリンク40の一側面に当接することで,リンク40及び第2作動杆6の相対回動を制限することもできる。
【0067】
また第4実施例中のストッパ手段44は,第1〜第3実施例のリンク16及び第2作動杆6間に設けても有効である。
【0068】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば,転者が把持する操作ハンドルを後端に形成した操作杆を,自動車のブレーキペダルに連結される第1ペダル連結部を前端に有する第1作動杆に連結し,これら操作杆及び第1作動杆を,自動車のアクセルペダルに連結される第2ペダル連結部を前端に有する第2作動杆に,前記操作杆の前記第1作動杆に対する前進・後退に応じて前記第2作動杆を後退・前進させる反転連動機構を介して連結してなるので,単一の操作ハンドルの単なる押し引きにより,ブレーキペダル及びアクセルペダルを容易に踏み込み操作することができ,操作性が良好である。しかも運転者側には,操作杆の後部のみが存在するだけであるから,操作杆と他物との干渉を回避することができ,小型自動車の狭小な運転席への該運転補助装置の設置が容易となる。
【0069】
その上,前記操作杆及び前記第1作動杆間に,ブレーキペダルの作動方向に沿う一定の範囲で該操作杆及び第1作動杆の相対移動を許容する第1ロストモーション手段を設け,また前記操作杆及び第2作動杆間に,該操作杆の進退を一定の範囲で無効にして前記第2作動杆には伝達させない第2ロストモーション手段を設けので,操作杆の押し引き時,第1及び第2ロストモーション手段が交互に作動することにより,ブレーキペダル及びアクセルペダルをそれぞれ相手のペダルに干渉させることなく交互に作動することができる。また第1及び第2ロストモーション手段は,ブレーキペダル及びアクセルペダルの作動切り換え操作時の応答性を適当に鈍らせて,操作の容易性を図ることにも寄与する。
【0070】
また請求項2の発明によれば,請求項1の発明の前記効果に加えて,前記第1ロストモーション手段を,前記操作杆及び第1作動杆相互の軸方向摺動嵌合部と,前記操作杆の前記第1作動杆に対する前方摺動を制限するストッパとで構成したので,第1ロストモーション手段を簡単な構造で得ることができる。
【0071】
また請求項3の発明によれば,運転者が把持する操作ハンドルを後端に形成した操作杆を,自動車のブレーキペダルに連結される第1ペダル連結部を前端に有する第1作動杆に連結し,これら操作杆及び第1作動杆を,自動車のアクセルペダルに連結される第2ペダル連結部を前端に有する第2作動杆に,前記操作杆の前記第1作動杆に対する前進・後退に応じて前記第2作動杆を後退・前進させる反転連動機構を介して連結してなるので,単一の操作ハンドルの単なる押し引きにより,ブレーキペダル及びアクセルペダルを容易に踏み込み操作することができ,操作性が良好である。しかも運転者側には,操作杆の後部のみが存在するだけであるから,操作杆と他物との干渉を回避することができ,小型自動車の狭小な運転席への該運転補助装置の設置が容易となる。その上,前記反転連動機構を,一端部が前記操作杆に第1枢軸を介して支持される第1リンクと,中間部が前記第1作動杆に第2枢軸を介して,一端部が前記第2作動杆に第3枢軸を介してそれぞれ支承されると共に,他端部が連結軸を介して前記第1リンクの他端部に連結される第2リンクとで構成したので,簡単な構造で操作杆の前後移動を反転して第2作動杆に伝達することができる。
【0072】
また請求項4の発明によれば,請求項1又は2の発明の前記効果に加えて,前記第2ロストモーション手段を,前記操作杆及び第2作動杆の一方にその軸方向に延びるように形成された長孔と,この長孔に摺動可能に係合されると共に,この長孔の両端内壁で摺動を制限される第1及び第3枢軸の一方とで構成したので,第2ロストモーション手段を簡単な構造で得ることができる。
【0073】
また請求項5の発明によれば,請求項1又は2の発明の前記効果に加えて,前記第2ロストモーション手段を,前記第1作動杆にその軸方向に延びるように形成された長孔と,この長孔に摺動可能に係合されると共に,この長孔の両端内壁で摺動を制限される前記第2枢軸とで構成したので,これによっても,第2ロストモーション手段を簡単な構造で得ることができる。
【0074】
また請求項6の発明によれば,請求項1又は2の発明の前記効果に加えて,前記第2リンクを,前記第2枢軸と平行な関節軸を介して屈折自在に連結される一対のリンク半体に分割すると共に,これらリンク半体間に,前記アクセルペダルを押圧すべく前記操作杆を引くときは両リンク半体の屈折を阻止するストッパを設けることで前記第2ロストモーション手段を構成したので,これによっても,第2ロストモーション手段を簡単な構造で得ることができる。
【0075】
また請求項7の発明によれば,請求項1又は2の発明の前記効果に加えて,一端部に第1枢軸が,中間部に第2枢軸が,他端部に第3枢軸がそれぞれ設けられる1本のリンクで前記反転連動機構を構成し,前記操作杆の前端部を前記第1枢軸を介して前記リンクの一端部に相対回動可能に連結し,また前記第1作動杆の後端部を前記第2枢軸を介して前記リンクの中間部に相対回動可能に連結し,また前記第2作動杆の後端部を前記第3枢軸を介して前記リンクの他端部に相対回動可能に連結したので,反転連動機構を単に1本のリンクと3本の枢軸で構成することを可能にして,部品点数の削減による手動式運転補助装置の構造の簡素化,軽量化並びにコストの低減を図ることができ,しかも運転者の膝周りには1本の操作杆のみが存在することになるから,運転者に窮屈さを与えることなく,操作杆の自由な配置が可能で,その操作性が良好である。
【0076】
また請求項8の発明によれば,請求項3,6又は7の発明の前記効果に加えて,前記リンク及び第2作動杆間に,前記操作杆の後退に伴なう該リンク及び第2作動杆の相対回動を制限するストッパ手段を設けたので,操作杆の後退に伴なう該リンク及び第2作動杆の相対回動をストッパ手段により制限することで,アクセルペダルの過度の踏込みを簡単に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る手動式運転補助装置をセットした自動車の運転席の斜視図
【図2】 同運転補助装置をセット状態で示す平面図
【図3】 同運転補助装置の,図2対応する縦断平面図
【図4】 図2の4−4線断面図
【図5】 図2の5−5線断面図
【図6】 上記運転補助装置をブレーキペダルの踏み込み状態で示す,図3との対応図
【図7】 同運転補助装置をアクセルペダルの踏み込み状態で示す,図3との対応図
【図8】 本発明の第2実施例に係る手動式運転補助装置をセット状態で示す縦断平面図
【図9】 同運転補助装置をブレーキペダルの踏み込み状態で示す,図8との対応図
【図10】 同運転補助装置をアクセルペダルの踏み込み状態で示す,図9との対応図
【図11】 本発明の第3実施例に係る手動式運転補助装置をセット状態で示す縦断平面図
【図12】 同運転補助装置をブレーキペダルの踏み込み状態で示す,図11との対応図
【図13】 同運転補助装置をアクセルペダルの踏み込み状態で示す,図11との対応図
【図14】 同運転補助装置における第2リンクの分解斜視図
【図15】 本発明の第4実施例に係る手動式運転補助装置をセット状態で示す縦断平面図
【図16】 同運転補助装置の,図15に対応する縦断平面図
【図17】 同運転補助装置をブレーキペダルの踏み込み状態で示す,図16との対応図
【図18】 同運転補助装置をアクセルペダルの踏み込み状態で示す,図16との対応図
【図19】 同運転補助装置をアクセルペダルの踏み込み限界で示す,図16との対応図
【符号の説明】
A・・・・・アクセルペダル
B・・・・・ブレーキペダル
D・・・・・手動式運転補助装置
1・・・・・操作ハンドル
2・・・・・操作杆
3・・・・・第2ペダル連結部
4・・・・・第2ペダル連結部
5・・・・・第1作動杆
6・・・・・第2作動杆
7・・・・・反転連動機構
11・・・・ストッパ
12・・・・第1ロストモーション手段
13,113,213・・・・第2ロストモーション手段
15・・・・第1リンク
16・・・・第2リンク
16a,16b・・・・リンク半体
17・・・・第1枢軸
18・・・・第2枢軸
19・・・・第3枢軸
20・・・・連結軸
31・・・・長孔
35・・・・長孔
36・・・・関節軸
37・・・・ストッパ
40・・・・リンク
41・・・・第1枢軸
42・・・・第2枢軸
43・・・・第3枢軸
44・・・・ストッパ手段(ストッパボルト)

Claims (8)

  1. 運転者が把持する操作ハンドル(1)を後端に形成した操作杆(2)を,自動車のブレーキペダル(B)に連結される第1ペダル連結部(3)を前端に有する第1作動杆(5)に連結し,これら操作杆(2)及び第1作動杆(5)を,自動車のアクセルペダル(A)に連結される第2ペダル連結部(4)を前端に有する第2作動杆(6)に,前記操作杆(2)の前記第1作動杆(5)に対する前進・後退に応じて前記第2作動杆(6)を後退・前進させる反転連動機構(7)を介して連結し,前記操作杆(2)及び前記第1作動杆(5)間に,ブレーキペダル(B)の作動方向に沿う一定の範囲で該操作杆(2)及び第1作動杆(5)の相対移動を許容する第1ロストモーション手段(12)を設け,また前記操作杆(2)及び第2作動杆(6)間に,該操作杆(2)の進退を一定の範囲で無効にして前記第2作動杆(6)には伝達させない第2ロストモーション手段(13,113,213)を設けたことを特徴とする,自動車の手動式運転補助装置。
  2. 請求項記載の自動車の手動式運転補助装置において,
    前記第1ロストモーション手段(12)を,前記操作杆(2)及び第1作動杆(5)相互の軸方向摺動嵌合部と,前記操作杆(2)の前記第1作動杆(5)に対する前方摺動を制限するストッパ(11)とで構成したことを特徴とする,自動車の手動式運転補助装置。
  3. 運転者が把持する操作ハンドル(1)を後端に形成した操作杆(2)を,自動車のブレーキペダル(B)に連結される第1ペダル連結部(3)を前端に有する第1作動杆(5)に連結し,これら操作杆(2)及び第1作動杆(5)を,自動車のアクセルペダル(A)に連結される第2ペダル連結部(4)を前端に有する第2作動杆(6)に,前記操作杆(2)の前記第1作動杆(5)に対する前進・後退に応じて前記第2作動杆(6)を後退・前進させる反転連動機構(7)を介して連結し,前記反転連動機構(7)を,一端部が前記操作杆(2)に第1枢軸(17)を介して支持される第1リンク(15)と,中間部が前記第1作動杆(5)に第2枢軸(18)を介して,一端部が前記第2作動杆(6)に第3枢軸(19)を介してそれぞれ支承されると共に,他端部が連結軸(20)を介して前記第1リンク(15)の他端部に連結される第2リンク(16)とで構成したことを特徴とする,自動車の手動式運転補助装置。
  4. 請求項1又は2に記載の自動車の手動式運転補助装置において,
    前記第2ロストモーション手段(13)を,前記操作杆(2)及び第2作動杆(6)の一方にその軸方向に延びるように形成された長孔(21)と,この長孔(21)に摺動可能に係合されると共に,この長孔(21)の両端内壁で摺動を制限される第1及び第3枢軸(19)の一方とで構成したことを特徴とする,自動車の手動式運転補助装置。
  5. 請求項1又は2に記載の自動車の手動式運転補助装置において,
    前記第2ロストモーション手段(113)を,前記第1作動杆(5)にその軸方向に延びるように形成された長孔(35)と,この長孔(35)に摺動可能に係合されると共に,この長孔(35)の両端内壁で摺動を制限される前記第2枢軸(18)とで構成したことを特徴とする,自動車の手動式運転補助装置。
  6. 請求項1又は2に記載の自動車の手動式運転補助装置において,
    前記反転連動機構(7)を,一端部が前記操作杆(2)に第1枢軸(17)を介して支持される第1リンク(15)と,中間部が前記第1作動杆(5)に第2枢軸(18)を介して,一端部が前記第2作動杆(6)に第3枢軸(19)を介してそれぞれ支承されると共に,他端部が連結軸(20)を介して前記第1リンク(15)の他端部に連結される第2リンク(16)とで構成し,その第2リンク(16)を,前記第2枢軸(18)と平行な関節軸(36)を介して屈折自在に連結される一対のリンク半体(16a,16b)に分割すると共に,これらリンク半体(16a,16b)間に,前記アクセルペダル(A)を押圧すべく前記操作杆(2)を引くときは両リンク半体(16a,16b)の屈折を阻止するストッパ(37)を設けることで前記第2ロストモーション手段(213)を構成したことを特徴とする,自動車の手動式運転補助装置。
  7. 請求項1又は2に記載の自動車の手動式運転補助装置において,
    一端部に第1枢軸(41)が,中間部に第2枢軸(42)が,他端部に第3枢軸(43)がそれぞれ設けられる1本のリンク(40)で前記反転連動機構(7)を構成し,前記操作杆(2)の前端部を前記第1枢軸(41)を介して前記リンク(40)の一端部に相対回動可能に連結し,また前記第1作動杆(5)の後端部を前記第2枢軸(42)を介して前記リンク(40)の中間部に相対回動可能に連結し,また前記第2作動杆(6)の後端部を前記第3枢軸(43)を介して前記リンク(40)の他端部に相対回動可能に連結したことを特徴とする,自動車の手動式運転補助装置。
  8. 請求項3,6及びの何れかに記載の自動車の手動式運転補助装置において,
    前記リンク(16,40)及び第2作動杆(6)間に,前記操作杆(2)の後退に伴なう該リンク(40)及び第2作動杆(6)の相対回動を制限するストッパ手段(44)を設けたことを特徴とする,自動車の手動式運転補助装置。
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