JP4939288B2 - 車両用調節式ペダル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用調節式ペダル装置に関し、特にブレーキペダル及びアクセルペダルの前後方向での位置の調節が自在な車両用調節式ペダル装置に関するものである。
長年にわたり、自動車等の車両のブレーキ操作系におけるヒューマンインタフェースを向上させる取り組みがなされている。特に、足踏み式のブレーキペダルやアクセルペダルに関しては、操作者、つまり運転者の体格は様々であり、運転席の位置を前後や上下等に調節しても、その調整代には、機構上あるいはステアリング操作系等との関係上自ずと限界があり、運転者の体格により整合し得るブレーキペダルやアクセルペダルの位置や姿勢を実現することが望まれている。
かかる状況を鑑み、ペダルブラケットに配設されたパラレルリンクに対してペダルアームを取り付けて、その前後方向位置を調整自在にした自動車のペダル装置が提案されている(特許文献1から3参照)。
また、ペダルブラケットに固定され、前後方向に延在するスライド部材に対してペダルアームを取り付けて、その前後方向位置を調整自在にした自動車のペダル装置が提案されている(特許文献4参照)。
実開平51−22218号公報 米国特許3151499号公報 米国特許5172606号公報 米国特許3643525号公報
しかしながら、特許文献1から3で提案されるものは、パラレルリンクのジョイントに相当する位置に対してペダルアームを取り付けているため、ブレーキペダルやアクセルペダルの前後位置を調節すると、ペダル踏部の軌跡が円弧状になり、つまり、ブレーキペダルやアクセルペダルの前後位置を調節すると、ペダル踏部の上下方向位置が変化してしまう。このことは、ブレーキペダルやアクセルペダルの操作性を考慮すると、改善の余地がある。
また、特許文献1から3で提案されるものは、ブレーキペダルの動き及びアクセルペダルの動きが互いに異なる特性を要求される場合には、各々の特性に応じたパラレルリンクをそれぞれ付与する必要が生じる。更にこのように、ブレーキペダル及びアクセルペダルに対して別々のパラレルリンクを付与した場合には、ブレーキペダル及びアクセルペダルは連動して前後方向の位置調節がなされる必要があるから、それぞれのパラレルリンクを連結する連結部材も付与する必要が生じる。このことは、ペダル装置の部品点数が増加し、重量、コスト、組み付け性等を考慮すると、改善の余地がある。
また、特許文献4で提案されるものは、前後方向に延在するスライド部材に対してペダルアームを取り付けて、ブレーキペダルやアクセルペダルの前後位置を調節するものであるので、より後方の位置に動かすほど、ペダル踏部の位置が実際のペダルアームの回動中心から遠くなってしまい、調整位置に対応してペダルレシオが変化してしまう。このことは、ブレーキペダルやアクセルペダルの操作性を考慮すると、改善の余地がある。
また、特許文献4で提案されるものは、ブレーキペダル及びアクセルペダルに応じたスライド部材をそれぞれ付与する必要が生じる。更にこのように、ブレーキペダル及びアクセルペダルに対して別々のスライド部材を付与した場合には、ブレーキペダル及びアクセルペダルは連動して前後方向に位置調節される必要があるから、それぞれのスライド部材を連結する連結部材も付与する必要が生じる。このことは、ペダル装置の部品点数が増加し、重量、コスト、組み付け性等を考慮すると改善の余地がある。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、ペダル踏面の位置やペダルレシオにおける不要な変化を排しながら、部品点数を不要に増加させることなく、簡易かつ確実にペダル位置を前後に調節し得る車両用調節式ペダル装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明の一局面における、ペダルの位置が調節自在な車両用調節式ペダル装置は、車体に固定されたペダルブラケットと、第1の方向に移動自在な移動部材を有して、ペダルブラケットに固定されたスライド機構と、方が出力部材に連絡した一対のリンク部材からなるパラレルリンクと、一対のリンク部材の間を連絡し、パラレルリンクが動作するに伴い、第2の方向に移動自在なリンクプレートと、を有して、ペダルブラケットに回動支持されたパラレルリンク機構と、スライド機構の移動部材に関して回動支持され、パラレルリンク機構のリンクプレートに摺動自在に連絡して力を伝達可
能な伝達部材を有して、移動部材が第1の方向に移動する際には、伝達部材がリンクプレートに摺動しながら移動部材と共に第1の方向に移動し、ブレーキペダルに踏力が印加されて移動部材に関して回動する際には、伝達部材がリンクプレートと協働して、踏力の第2の方向の分力をリンクプレートに伝達するブレーキペダルと、スライド機構の移動部材に関して回動支持され、移動部材が第1の方向に移動する際に、移動部材と共に第1の方向に移動するアクセルペダルと、を備えるものである。
本発明の一局面における車両用調節式ペダル装置によれば、ブレーキペダルは、ペダルブラケットに固定されたスライド機構において第1の方向に移動自在な移動部材に関して回動支持されており、かつ、ペダルブラケットに回動支持され、その1つが出力部材に連絡した一対のリンク部材からなるパラレルリンクと、一対のリンク部材の間を連絡し、パラレルリンクが動作するに伴い、第2の方向に移動自在なリンクプレートと、を有するパラレルリンク機構におけるリンクプレートに摺動自在に連絡して力を伝達可能な伝達部材を有しているので、移動部材が第1の方向に移動する際には、ブレーキペダルがリンクプレートに摺動しながら移動部材と共に、その姿勢を維持しながら第1の方向に移することができる。従って、簡便な構成でブレーキペダルの確実かつ適確な前後方向の位置調整をすることができる。
また、かかる第1の方向に移動した任意の位置において、ブレーキペダルに踏力が印加されて移動部材に関して回動する際には、伝達部材がリンクプレートと協働して、踏力の第2の方向の分力をリンクプレートに伝達し得て、リンクプレートは第2の方向に偏位するものであるので、踏力が同じであれば、一定のパラレルリンク機構の動作が生じて、出力部材に同じ力を伝達することができる。従って、簡便な構成で、ペダルレシオを変化させずに、ブレーキペダルの確実な前後方向の位置調整をすることができる。
同時に、アクセルペダルは、かかるスライド機構の移動部材に関して支持されているので、移動部材が第1の方向に移動する際に、その姿勢を維持しながら移動部材と共に第1の方向に移動することができる。従って、不要に部品点数を増加することなく、ブレーキペダル及びアクセルペダルの双方の前後方向の位置調整をすることができる。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における車両用調節式ペダル装置につき詳細に説明する。なお、図中、x、y、z軸は、3軸直交座標系をなし、かかるx、y、z軸は、車両の3軸直交座標系と基本的には一致し、具体的には、x軸正方向は、車両の後方向、y軸正方向は、車両の右方向及び、z軸正方向は、車両の上方向に基本的には一致する。もちろん、仕様により、x軸正方向を車両の後方向から所定角度ほど偏角させるなど、適宜の設定は可能である。また、本実施形態では、ペダル踏力を用いて説明しているが、ペダルストロークを用いて説明しても原理的には同様である。
図1は、本実施形態における車両用調節式ペダル装置の背面図である。図2は、本実施形態における車両用調節式ペダル装置において、図1のX方向から見た左側面図であり、ブレーキペダルが最前方位置にある状態を示す図である。図3は、本実施形態における車両用調節式ペダル装置において、図1のY方向から見たの右側面図であり、ブレーキペダルが最前方位置にある状態を示す図である。なお、図2では、説明の便宜上、アクセルペダル及びその関連部品は、図示省略し、図3では、説明の便宜上、ブレーキペダル及びその関連部品は、図示省略した。
図1から図3に示すように、本実施形態における車両用調節式ペダル装置においては、ペダルブラケット10を備え、ペダルブラケット10は、図示しないボルト等の締結部材により、図示しないダッシュボードパネル等の車体に固設される。ペダルブラケット10は、断面コの字状の部材であり、その内部にはシャフト10a、10bが固設される。
ペダルブラケット10のシャフト10aには、リンクレバー12が回動自在に配設され、シャフト10aは、リンクレバー12の回動支持部材である。また、ペダルブラケット10のシャフト10bには、リンクアーム14が回動自在に配設され、シャフト10bは、リンクアーム14の回動支持部材である。
リンクレバー12の一端には、プッシュロッド16が連絡するシャフト17が設けられる。プッシュロッド16は、図示しないブレーキマスタシリンダに対する車両用調節式ペダル装置の出力を伝達するロッド状の出力部材である。リンクレバー12の一端は、シャフト17を介してプッシュロッド16に連絡し、後述するブレーキペダルに対する運転者による操作に対応してブレーキマスタシリンダを作動させる。
かかるリンクレバー12の他端には、リンクプレート20の一端が回動自在に連絡するシャフト18が設けられ、リンクアーム14の端部には、リンクプレート20の他端が回動自在に連絡するシャフト19が設けられる。
リンクプレート20は、x軸正方向に突出する突出部20aを備えた板状部材であり、突出部20aには、その長軸がx軸方向に延在するガイド長孔20bが形成され、ガイド長孔20bには、後述するシャフト20cがガイド長孔20b沿って摺動自在に嵌装される。かかるリンクプレート20は、その一端がリンクレバー12に固設されたシャフト18に回動自在に支持され、かつその他端がリンクアーム14に固設されたシャフト19に回動自在に支持されているので、シャフト10aを回動軸として回動自在なリンクレバー12の回動及びシャフト10bを回動軸として回動自在なリンクアーム14の回動に対して、規制部材として機能する。
より具体的には、シャフト10aを回動軸として回動自在なリンクレバー12及びシャフト10bを回動軸として回動自在なリンクアーム14は、リンクプレート20を介して互いの回動が規制されたパラレルリンクとして機能し、その規制されたパラレルリンクの可動な回動角の範囲内では、リンクプレート20は、実質的にz軸方向に偏位自在である。
つまり、かかるリンクレバー12、リンクアーム14及びリンクプレート20は、リンクプレート20を可動範囲内で実質的に1の直線方向に偏位自在とするパラレルリンク機構を構成し、リンクレバー12の他端に固設され、リンクプレート20の一端が連絡するシャフト18、及びリンクアーム14の端部に固設され、リンクプレート20の他端が連絡するシャフト19は、かかるパラレルリンク機構のジョイントをそれぞれ構成する。ここで、リンクプレート20が実質的にz軸方向に偏位するとは、リンクプレート20が、車両用調節式ペダル装置の実用上、z軸方向に偏位すると取り扱い得ることをいう。
断面コの字状の部材であるペダルブラケット10の外面には、図示しないボルト等の締結部材により、x軸方向に延在するスライドレールレール22が、固設される。スライドレール22は、両端部が内側に折り返された断面コの字状の部材であり、その内面はx軸方向に延在するスライド溝22aを構成する。
スライドレール22のスライド溝22aには、スライド溝22aに沿って、つまりx軸方向に、摺動自在なスライドブロック24が嵌装される。スライドブロック24は、スライド溝22a内に抜け止めされて収容される本体部22a及びスライド溝22aから外方に突出する突出部24bを有する。
また、スライドレール22の外面には、その駆動力でスライドブロック24を移動すべくモータ26が固設される。スライドブロック24の本体部24aには、スライド溝22a内でx軸方向に延在するウオームギア28が貫通し、ウオームギア28に対応したねじ部が設けられる。モータ26の出力軸は、スライドレール22の壁部を貫通してスライド溝22a内に至り、図示しないギア系を介してウオームギア28に連絡し、その回転出力がウオームギア28に伝達自在である。
ここで、車両の運転者により図示しない後方への移動用のスイッチがONされると、モータ26が稼働され、その回転出力がウオームギア28に伝達されてウオームギア28は回転し、その回転に対応して、スライドブロック24は駆動され、スライド溝22aに沿って摺動自在である。スライドブロック24は、スライドレール22のスライド溝22aに嵌装されているので、スライド溝22aに沿って摺動する際にもその姿勢は変わらない。
スライドブロック24の突出部24bには、図示しないボルト等の締結部材により、スライドプレート30が固設され、スライドプレート30の端部にはシャフト30aが固設される。このように、スライドプレート30は、スライドブロック24に固設されるから、スライドブロック24の移動に伴って、スライドレール22のスライド溝22aに沿ったx軸方向に移動自在である。もちろん、必要に応じて、スライドプレート30は、スライドブロック24と同一部材で構成してもよい。
スライドプレート30のシャフト30aには、ブレーキペダル32の一端が回動自在に配設され、シャフト30aは、ブレーキペダル32の回動支軸となる。また、ブレーキペダル32の他端には、ペダル踏部32aが固設される。このように、ブレーキペダル32の一端が、スライドプレート30のシャフト30aに回動自在に配設されることにより、運転者が、ペダル踏部32aを矢印Fで示す踏力で踏み込むことにより、ブレーキペダル32は、スライドプレート30のシャフト30aを回動中心として、回動自在である。
また、ブレーキペダル32は、x軸正方向に突出する突出部32bを備え、かかる突出部32bには、前述のガイド長孔20bに摺動自在に嵌装されるシャフト20cが固設される。つまり、ブレーキペダル32は、スライドブロック24に固設されたスライドプレート30のシャフト30aを回動中心として、回動自在であると共に、スライドブロック24の移動に伴って、スライドプレート30のシャフト30aと共にスライドレール22のスライド溝22aに沿ってx軸方向に移動自在であり、この際に、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されたシャフト20cが、リンクプレート20のガイド長孔20bに沿ってx軸方向に従動的に摺動するので、リンクプレート20のガイド長孔20bに沿っても移動自在である。
つまり、ブレーキペダル32は、スライドプレート30のシャフト30aを回動中心として、回動自在であると共に、x軸方向にその姿勢を変えずに直線的に移動自在である。かかるスライド溝22aを有するスライドレール22、そのスライド溝22aに嵌装されるスライドブロック24、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されたシャフト20c、及びそのシャフト20cが摺動自在に嵌装されるガイド長孔20b、更にはモータ26、そのモータ26の駆動力をスライドブロック24に伝達するウオームギア28等のギア系が、ブレーキペダル32の移動機構を構成する。
更に加えて、運転者が、ペダル踏部32aを矢印Fで示す踏力で踏み込むことにより、ブレーキペダル32がスライドプレート30のシャフト30aを回動中心として回動する際には、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されて、かかる踏み込み操作の操作力伝達部材となるシャフト20cから、それと点接触するリンクプレート20のガイド長孔20bにz軸負方向の分力fが入力され、リンクプレート20が実質的にz軸負方向に移動する。このように、リンクプレート20が実質的にz軸負方向に移動するということは、スライドブロック24、スライドプレート30及びブレーキペダル32は、x軸方向に移動するものであるため、ペダル踏み込み時の動作の方向と位置調整時の動作の方向とが、独立でかつ実質直交しており、互いの動作の無用な干渉を減らすことができ、装置の構成自体もコンパクトにすることができる。なお、リンクプレート20の移動方向と、スライドブロック24、スライドプレート30及びブレーキペダル32の移動方向とは、このように直交する関係に限定されるものではなく、車両用調節式ペダル装置が搭載される車両側からの要請等により、機能上支障のない範囲内において、直交以外の角度関係を有し得るものである。
ここで、リンクプレート20は、リンクレバー12、リンクアーム14及びリンクプレート20からなるパラレルリンク機構の構成要素であるので、かかるリンクプレート20の偏位に対応して、リンクレバー12及びリンクアーム14がそれぞれの回動支軸であるシャフト10a及びシャフト10bについて回動し、結果、かかるリンクレバー12の一端に固設されたシャフト17を介して、矢印Pで示す出力でプッシュロッド16をブレーキマスタシリンダ側に押圧して移動させる。
つまり、リンクレバー12、リンクアーム14及びリンクプレート20からなるパラレルリンク機構は、z軸負方向の入力fを、プッシュロッド16の押圧方向の出力Pに変換する。また、リンクプレート20が実質的にz軸負方向に移動するものであるので、かかる移動中もリンクプレート20のx軸方向に延在するガイド長孔20bは、そのx軸方向に延在する姿勢が変化しない。
ブレーキペダル32が、x軸方向に移動した状態を、図4を参照して詳細に説明する。
図4は、本実施形態における車両用調節式ペダル装置の左側面図であり、ブレーキペダル32が最後方位置にある状態を示す図である。なお、図4では、説明の便宜上、図2に示す構成要素を適宜省略して示す。
図4に示すように、前述した如くブレーキペダル32が図2に示す最前方位置にある状態から、スライドブロック24及びそれにに固設されたスライドプレート30が、スライドレール22のスライド溝22aに沿ってx軸正方向に移動すると、ブレーキペダル32の一端はスライドプレート30に固設されたシャフト30aに配設されているから、ブレーキペダル32は、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されたシャフト20cをリンクプレート20のガイド長孔20bに沿って従動的に摺動させながら、その姿勢を変えずにx軸正方向に移動する。
かかる状態において、運転者が、ブレーキペダル32が最前方位置にある状態における踏力と等しい矢印Fで示す踏力でもってペダル踏部32aを踏み込んで、ブレーキペダル32をスライドプレート30のシャフト30aを回動中心として回動せんとすれば、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されたシャフト20cから、リンクプレート20のガイド長孔20bに、ブレーキペダル32が最前方位置にある状態における分力と同じ分力であるz軸負方向の分力fが入力される。
ここで、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されたシャフト20cとリンクプレート20のガイド長孔20bとの相対位置は、最後方位置へと変化しているが、リンクレバー12、リンクアーム14及びリンクプレート20からなるパラレルリンク機構の構成要素であるリンクプレート20は、パラレルリンク機構内での相対位置が変化せず、ブレーキペダル32が最前方位置にあるときと同じ配置であるので、リンクプレート20は、実質的にz軸負方向に移動することは同様である。
更に、ブレーキペダル32の姿勢は同一であり、リンクプレート20のガイド長孔20bに入力されるz軸負方向の分力fも同一であるので、かかる入力によるパラレルリンク機構の動作は、ブレーキペダル32が最前方位置にある状態と同一である。また更に、車両用調節式ペダル装置におけるパラレルリンク機構の配置は変化しないので、パラレルリンク機構におけるリンクレバー12とプッシュロッド16との相対位置は、ブレーキペダル32が最前方位置にある状態と同一である。
つまり、かかるリンクプレート20の偏位に対応して、リンクレバー12及びリンクアーム14がそれぞれの回動支軸であるシャフト10a及びシャフト10bについて回動し、結果、かかるリンクレバー12の一端に固設されたシャフト17を介して、プッシュロッド16に対して、ブレーキペダル32が最前方位置にある状態と同一の矢印Pで示すような出力をする。なお、図4に示す最後方位置から図2に示す最前方位置にブレーキペダル32を復帰させるには、図示しない前方移動用スイッチをONして、後方移動時とは逆に構成要素を動作させればよい。
ここに、かかるパラレルリンク機構からの出力の状態は、スライドブロック24及びそれにに固設されたスライドプレート30が、スライドレール22のスライド溝22aに沿ったx軸方向の可動範囲のどの位置にあろうと、つまりブレーキペダル32が最前方位置と最後方位置との範囲内のどの位置にあろうと、ブレーキペダル32の姿勢及びリンクプレート20の偏位特性は変化せず、ペダル踏部32aへの踏力Fが等しければ、リンクプレート20のガイド長孔20bに入力されるz軸負方向の分力fは同一となり、加えて、パラレルリンク機構におけるリンクプレート20の配置及び車両用調節式ペダル装置におけるパラレルリンク機構の配置は変化しないので、パラレルリンク機構の動作は同一であり、プッシュロッド16に対して、同一の出力Pをなすものである。
一方で、図1及び図3に示すように、スライドブロック24の突出部24bには、スライドプレート30を介して、図示しないボルト等の締結部材により、アクセルペダルブラケット34が固設される。もちろん、必要に応じ、アクセルペダルブラケット34は、スライドプレート30を介さずに直接スライドブロック24の突出部24bに固設されてもよい。また、場合によっては、アクセルペダルブラケット34は、スライドプレート30と同一部材で構成されてもよい。
アクセルペダルブラケット34には、運転者の加減速動作に対応した電気信号を生成し、図示しない車両のコントローラ等に出力するアクセルペダルモジュール36が固設される。もちろん、アクセルペダルモジュール36は、電気的なものではなく、ワイア等を出力部材とする機械的なものであってもよい。
アクセルペダルモジュール36には、一端にペダル踏部38aを備え、他端にアクセルペダルモジュール36内に配設される回動部38bを備えて、回動部38bによりアクセルペダルモジュール36に回動支持されたアクセルペダル38が装着される。運転者が、アクセルペダル38のペダル踏部38aを踏み込むと、アクセルペダルモジュール36内に配設される回動部38bが回転し、その回転に対応した電気信号が、アクセルペダルモジュール36から車両のコントローラ等に出力される。
このように、アクセルペダル38も、アクセルペダルブラケット34に固設されたアクセルペダルモジュール36を介して、スライドブロック24に連絡されるから、図示しない後方移動用のスイッチがONされてモータ26が稼働され、スライドレール22のスライド溝22aに沿ってスライドブロック24が移動されると、それに対応して、ブレーキペダル32と同じ移動量でもって、アクセルペダルモジュール36と共にx軸方向に移動自在である。かかるスライド溝22aを有するスライドレール22及びそのスライド溝22aに嵌装されるスライドブロック24、更にはモータ26、そのモータ26の駆動力をスライドブロック24に伝達するウオームギア28等のギア系が、アクセルペダル38の移動機構を構成する。
また、アクセルペダル38のx軸方向の移動に関しては、運転者の踏み込み動作がアクセルペダルモジュール36内に配設される回動部38の回転運動に変換されるものであるので、アクセルペダル38とアクセルペダルモジュール36との相対位置が同一であれば足り、ブレーキペダル32に関して採用したパラレルリンク機構等は不要である。もちろん、アクセルペダルモジュール36の出力機構が、ワイア等の機械的なものであれば、ワイア長等を調整する機構を付加し得るものである。
ここにおいて、上述したように、ブレーキペダル32の移動機構は、スライド溝22aを有するスライドレール22と、スライド溝22aに嵌装されるスライドブロック24と、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されたシャフト20cと、シャフト20cが摺動自在に嵌装されるガイド長孔20bと、モータ26と、モータ26の駆動力をスライドブロック24に伝達するウオームギア28等のギア系と、を備えるものであり、アクセルペダル38の移動機構は、スライド溝22aを有するスライドレール22と、スライド溝22aに嵌装されるスライドブロック24と、モータ26と、モータ26の駆動力をスライドブロック24に伝達するウオームギア28等のギア系と、を備えるものである。つまり、ブレーキペダル32の移動機構及びアクセルペダル38の移動機構において、ブレーキペダル32及びアクセルペダル38双方のx軸方向に沿った移動方向を規定するスライド溝22aを有するスライドレール22及びスライド溝22aに嵌装されるスライドブロック24が、共通かつ単一のスライド機構をなし、モータ26及びモータ26の駆動力をスライドブロック24に伝達するウオームギア28等のギア系は、共通かつ単一の駆動機構をなす。また、かかるスライド機構は、パラレルリンク機構と、ペダルブラケット10の側壁を挟んで、y軸方向に並置されるものであるため、y軸方向のスペースを有効に利用でき、装置の構成自体もコンパクトにすることができる。更に、ブレーキペダル32とアクセルペダル38とは、かかるスライド機構を挟んで並置されるものであるため、位置の調節に関して双方を連結する連結部材を設ける必要性を排し、装置の構成をシンプルなものにすることができる。なお、スライド機構は、スライドレール22及びそのスライド溝22aに嵌装されるスライドブロック24を構成要素として説明したが、これに限定されるものではなく、スライドブロック24が把持部を有してスライドレール22を外部から把持しながら、x軸方向に沿って摺動自在な構成等も置換的な構成として採用し得る。
次に、以上の構成の車両用調節式ペダル装置の動作につき、図5及び図6を参照して詳細に説明する。
図5は、本実施形態における車両用調節式ペダル装置の左側面図であり、ブレーキペダル32が最前方位置にあり、ブレーキペダル32を踏み込んだ状態をも2点鎖線で示す図である。図6は、本実施形態における車両用調節式ペダル装置の左側面図であり、ブレーキペダル32が最後方位置にあり、ブレーキペダル32を踏み込んだ状態をも2点鎖線で示す図である。なお、図中、説明の便宜上、両図においては、図2に示す構成要素を適宜省略して示す。
図5で実線で示すように、ブレーキペダル32がx軸方向に移動せず最前方位置にあるとする。図中では、図示を省略するが、アクセルペダル38も当然最前方位置にある。この状態では、図示しないスイッチはOFFとされ、モータ26は稼働されず、スライドブロック24はスライドレール22のスライド溝22aに嵌装された状態で姿勢を維持して静止しており、対応して、ブレーキペダル32も姿勢を維持して静止し、及びリンクレバー12、リンクアーム14及びリンクプレート20からなるパラレルリンク機構も動作せず静止している。図中では、図示を省略するが、アクセルペダル38も当然最前方位置にあって、姿勢を維持して静止している。
次に、運転者が、ブレーキ操作のため、ブレーキペダル32を付勢する図示しないスプリングの付勢力に抗して、ペダル踏部32aを矢印Fで示す踏力で踏み込むとすれば、図5中で2点鎖線で示すように、ブレーキペダル32がスライドプレート30のシャフト30aを回動中心として回動する。同時に、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されて踏み込み操作の操作力伝達部材となるシャフト20cから、リンクプレート20のガイド長孔20bにz軸負方向の分力fが入力され、リンクプレート20が実質的にz軸負方向に移動する。
ここで、リンクプレート20は、リンクレバー12、リンクアーム14及びリンクプレート20からなるパラレルリンク機構の構成要素であるので、かかるリンクプレート20の偏位に対応して、リンクレバー12及びリンクアーム14がそれぞれの回動支軸であるシャフト10a及びシャフト10bについて回動し、結果、かかるリンクレバー12の一端に固設されたシャフト17を介して、矢印Pで示す出力でプッシュロッドをブレーキマスタシリンダ側に押して移動させ、対応してブレーキマスタシリンダ以降のブレーキ作動系が動作されて、車両に制動力を発生させる。また、リンクプレート20が実質的にz軸方向(図中で下向き)に移動するものであるので、かかる移動中もリンクプレート20のx軸方向に延在するガイド長孔20bは、x軸方向に延在する姿勢は変化しない。
かかるブレーキ操作は、車両の運転上必要な時間、連続的又は間歇的に実行され、その後運転者がペダル踏部32aへの踏力を緩めて、ブレーキペダル32を解放すると、ブレーキペダル32は、それを付勢する図示しないスプリングの付勢力でもって図5中で実線で示す状態に復帰し、同時に車両用調節式ペダル装置の他の構成要素も、図5中で実線で示す状態に復帰する。
次に、運転者が、図5の実線で示す状態において、ブレーキペダル32及びアクセルペダル38の前後方向位置の調整をする必要を感じ、図示しない後方移動用のスイッチをONすると、モータ26が稼働され、その回転出力がウオームギア28に伝達されてウオームギア28は回転し、その回転に対応して、スライドブロック24は駆動され、スライド溝22aに沿ってx軸正方向に摺動する。この際、スライドブロック24は、スライドレール22のスライド溝22aに嵌装されているので、スライド溝22aに沿って摺動する際にもその姿勢は変わらない。
同時に、スライドブロック24の突出部24bには、スライドプレート30が固設されているから、スライドプレート30は、スライドブロック24の移動に伴って、スライドレール22のスライド溝22aに沿って移動する。また同時に、ブレーキペダル32は、このように移動するスライドプレート30のシャフト30aに配設され、かつブレーキペダル32の突出部32bには、リンクプレート20のガイド長孔20bに摺動自在に嵌装されるシャフト20cが固設されるから、結果、ブレーキペダル32は、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されたシャフト20cを、リンクプレート20のガイド長孔20bに沿って従動的に摺動しながら、スライドブロック24の移動に伴って、スライドレール22のスライド溝22aに沿ってx軸正方向にその姿勢を変えずに移動する。
この際、図5及び図6中では図示を省略するが、前述したように、スライドブロック24の突出部24bには、スライドプレート30を介して、アクセルペダルブラケット34が固設され、アクセルペダルブラケット34には、アクセルペダルモジュール36が固設され、アクセルペダルモジュール36には、それに回動自在にアクセルペダル38が装着されるから、図示しない後方移動用のスイッチがONされてモータ26が稼働され、スライドレール22のスライド溝22aに沿ってスライドブロック24が移動されると、それに対応して、アクセルペダル38は、ブレーキペダル32と同じ移動量でもって、アクセルペダルモジュール36と共にx軸方向に移動する。
そして、運転者が、ブレーキペダル32及びアクセルペダル38が、所望の前後方向位置に来たと判断したならば、図示しないスイッチをOFFすると、モータ26が停止して、ウオームギア28の回転は止まり、スライドブロック24、リンクプレート20、ブレーキペダル32及びアクセルペダル38は、その姿勢を維持して静止する。
運転者が、どの前後方向位置でスイッチをOFFしたとしても、スライドブロック24、リンクプレート20、ブレーキペダル32及びアクセルペダル38は、その姿勢を維持して静止するのであるから、移動後のブレーキペダル32及びアクセルペダル38の動作説明は、最前方位置及び最後方位置の間の任意の位置で説明し得るが、代表的に、図6の実線に示す最後方位置にあるとして説明する。
次に、運転者が、ブレーキ操作のため、ブレーキペダル32を付勢する図示しないスプリングの付勢力に抗して、ブレーキペダル32が図5に示す位置にある状態における踏力と等しい矢印Fで示す踏力でもってペダル踏部32aを踏み込むとすれば、図6中で2点鎖線で示すように、ブレーキペダル32をスライドプレート30のシャフト30aを回動中心として回動し、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されたシャフト20cから、リンクプレート20のガイド長孔20bに、ブレーキペダル32が図5に示す位置にある状態における分力と同じ分力であるz軸負方向の分力fが入力される。
ここで、ブレーキペダル32の突出部32bに固設されたシャフト20cとリンクプレート20のガイド長孔20bとの相対位置は、最後方位置へと変化しているが、リンクレバー12、リンクアーム14及びリンクプレート20からなるパラレルリンク機構の構成要素であるリンクプレート20は、パラレルリンク機構内での相対位置が変化せず、ブレーキペダル32が図5に示す状態にあるときと同じ配置であるので、リンクプレート20は、実質的にz軸負方向に移動する。
更に、ブレーキペダル32の姿勢は同一であり、リンクプレート20のガイド長孔20bに入力されるz軸負方向の分力fも同一であるので、かかる入力によるパラレルリンク機構の動作は、ブレーキペダル32が図5に示す状態と同一である。また更に、車両用調節式ペダル装置におけるパラレルリンク機構の配置は変化しないので、パラレルリンク機構におけるリンクレバー12とプッシュロッドとの相対位置は、ブレーキペダル32が図5に示す位置にある状態と同一である。
つまり、かかるリンクプレート20の偏位に対応して、リンクレバー12及びリンクアーム14がそれぞれの回動支軸であるシャフト10a及びシャフト10bについて回動し、結果、かかるリンクレバー12の一端に固設されたシャフト17を介して、プッシュロッドに対して、ブレーキペダル32が図5に示す位置にある状態と同一の矢印Pで示すような出力をなす。
そして、その後運転者がペダル踏部32aへの踏力を緩めて、ブレーキペダル32を解放すると、ブレーキペダル32は、それを付勢する図示しないスプリングの付勢力でもって図6中で実線で示す状態に復帰し、同時に車両用調節式ペダル装置の他の構成要素も、図6中で実線で示す状態に復帰する。
以上のように、本実施形態の車両用調節式ペダル装置においては、ブレーキペダル及びアクセルペダルが最前方位置及び最後方位置の間において移動自在であり、ブレーキペダルについては、ブレーキペダルの最前方位置及び最後方位置の間の各位置において、運転者が同一の踏力でブレーキペダルを踏み込むと、プッシュロッドに対し同一の出力をなすような、同一のペダルレシオを呈し得るものである。また、アクセルペダルについては、アクセルペダルの最前方位置及び最後方位置の間の各位置において、運転者のアクセルペダルの踏み込み操作が同一であれば、同一の電気信号を生成するように、アクセルペダルモジュールに対して回動し得るものである。
なお、本発明は、部材の形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本実施形態の車両用調節式ペダル装置によれば、スライド機構及びリンク機構を用いながら、シンプルな設計で部品数を限定的なものとし、組み立て、重量、コスト管理等に有意性のある構成で、車両用ペダル装置の所望のペダル特性を維持しつつ前後位置の調整を確実に行い得るものであり、その汎用普遍的な性格から広範に車両用ペダル装置に適用され得るものと期待される。
本発明の実施形態における車両用調節式ペダル装置の背面図である。 本実施形態における車両用調節式ペダル装置において、図1のX方向から見た左側面図であり、ブレーキペダルが最前方位置にある状態を示す図である。 本実施形態における車両用調節式ペダル装置において、図1のY方向から見たの右側面図であり、ブレーキペダルが最前方位置にある状態を示す図である。 本実施形態における車両用調節式ペダル装置の左側面図であり、ブレーキペダルが最後方位置にある状態を示す図である。 本実施形態における車両用調節式ペダル装置の左側面図であり、ブレーキペダルが最前方位置にあり、ブレーキペダルを踏み込んだ状態をも示す図である。 本実施形態における車両用調節式ペダル装置の左側面図であり、ブレーキペダルが最後方位置にあり、ブレーキペダルを踏み込んだ状態をも示す図である。
符号の説明
10……ペダルブラケット
10a…シャフト
10b…シャフト
12……リンクレバー
14……リンクアーム
16……プッシュロッド
17……シャフト
18……シャフト
19……シャフト
20……リンクプレート
20a…突出部
20b…ガイド長孔
20c…シャフト
22……スライドレール
22a…スライド溝
24……スライドブロック
26……モータ
28……ウオームギア
30……スライドプレート
30a…シャフト
32……ブレーキペダルアーム
32a…ペダル踏部
34……アクセルペダルブラケット
36……アクセルペダルモジュール
38……アクセルペダル
38a…ペダル踏部
38b…回動部

Claims (7)

  1. ペダルの位置が調節自在な車両用調節式ペダル装置であって、
    車体に固定されたペダルブラケットと、
    第1の方向に移動自在な移動部材を有して、前記ペダルブラケットに固定されたスライド機構と、
    方が出力部材に連絡した一対のリンク部材からなるパラレルリンクと、前記一対のリンク部材の間を連絡し、前記パラレルリンクが動作するに伴い、第2の方向に移動自在なリンクプレートと、を有して、前記ペダルブラケットに回動支持されたパラレルリンク機構と、
    前記スライド機構の前記移動部材に関して回動支持され、前記パラレルリンク機構の前記リンクプレートに摺動自在に連絡して力を伝達可能な伝達部材を有して、前記移動部材が前記第1の方向に移動する際には、前記伝達部材が前記リンクプレートに摺動しながら前記移動部材と共に前記第1の方向に移動し、踏力が印加されて前記移動部材に関して回動する際には、前記伝達部材が前記リンクプレートと協働して、前記踏力の前記第2の方向の分力を前記リンクプレートに伝達するブレーキペダルと、
    前記スライド機構の前記移動部材に関して回動支持され、前記移動部材が前記第1の方向に移動する際に、前記移動部材と共に前記第1の方向に移動するアクセルペダルと、
    を備えた車両用調節式ペダル装置。
  2. 前記スライド機構は、前記第1の方向に延在するスライド溝が設けられたスライドレール有し、前記移動部材は前記スライド溝に沿って前記第1の方向に移動自在である請求項1に記載の車両用調節式ペダル装置。
  3. 前記スライドレールにはモータが装着され、前記モータの出力が駆動力として前記スライド機構の前記移動部材に伝達される請求項1又は2に記載の車両用調節式ペダル装置。
  4. 前記パラレルリンク機構の前記リンクプレートは、前記第2の方向にその長軸が延在する長孔を有し、前記ペダルアームの前記伝達部材は、前記長孔に沿って摺動自在であり、前記長孔と前記伝達部材とは協働し、前記踏力の前記第2の方向の前記分力を前記リンクプレートに伝達して、前記リンクプレートを前記第2の方向に偏位させることに伴って前記パラレルリンクを動作させ、前記出力部材に力が伝達される請求項1から3のいずれかに記載の車両用調節式ペダル装置。
  5. 前記スライド機構と前記パラレルリンク機構とは、前記ペダルブラケットの壁部を挟んで並置される請求項1から4のいずれかに記載の車両用調節式ペダル装置。
  6. 前記ブレーキペダルと前記アクセルペダルとは、前スライド機構を挟んで並置される請求項1から5のいずれかに記載の車両用調節式ペダル装置。
  7. 前記第1の方向と前記第2の方向とは、実質的に直交する関係にある請求項1から6のいずれかに記載の車両用調節式ペダル装置。
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