JP2022135592A - 移動装置の操作子構造 - Google Patents

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聡 田村
Satoshi Tamura
勇人 井上
Yuto Inoue
智子 伊野
Tomoko Ino
正明 川▲崎▼
Masaaki Kawasaki
功祐 綱島
Kosuke Tsunashima
徳博 倉田
Yasuhiro Kurata
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Abstract

【課題】操作性を向上し得る移動装置の操作子構造を提案する。【解決手段】一実施形態の移動装置の操作子構造10は、運転者の前方に配置され運転者が把持する把持部12Bを有するハンドル12と、把持部12Bを把持する手の親指が位置する側に配置され、親指で操作可能に設けられるブレーキ操作子16と、把持部12Bを把持する手の親指以外の指が位置する側に配置され、親指以外の少なくとも1つの指で操作可能に設けられるアクセル操作子18と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両等の移動装置の操作子構造に関する。
下記の特許文献1には、ハンドルバーの一端に装着されて運転者に把持され、車両の推進装置の出力を調整可能に回動するアクセルグリップと、アクセルグリップの前方に配置されるとともにアクセルグリップを把持している手の指で操作可能なブレーキレバーとを備える車両が開示されている。
特開2013-71718号公報
ところで、操作性の良い操作子は、半永久的なテーマとして追求されるものである。
本発明は、前記の事情を考慮してなされたものであり、操作性を向上し得る移動装置の操作子構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の移動装置の操作子構造(10)の態様は、運転者の前方に配置され前記運転者の手で把持される把持部(12B)を有するハンドル(12)と、前記把持部(12B)を把持する手の親指が位置する側に配置され、前記親指で操作可能に設けられるブレーキ操作子(16)と、前記把持部(12B)を把持する手の親指以外の指が位置する側に配置され、前記親指以外の少なくとも1つの指で操作可能に設けられるアクセル操作子(18)と、を備える。
本発明の態様によれば、前記把持部(12B)を把持する手の親指で操作可能となるブレーキ操作子(16)と、前記把持部(12B)を把持する手の親指以外の少なくとも1つの指で操作可能となるアクセル操作子(18)とが備えられる。これにより、従来のように把持部(12B)を後方に捻るように回転させることなくアクセル操作することができるため、アクセル操作の際に把持部(12B)に対して運転者の手の位置が大きく変わることがない。したがって、手の小さい運転者等でもブレーキ操作することができ、この結果、操作性を向上することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、移動装置の操作子構造において、把持部を把持する手の親指で操作可能となるブレーキ操作子と、把持部を把持する手の親指以外の少なくとも1つの指で操作可能となるアクセル操作子とが備えられる。そのため、手の小さい運転者等でもブレーキ操作することができ、この結果、操作性を向上することができる。
図1Aは、第1実施形態に係る移動装置の操作子構造を示す後面図であり、図1Bは、第1実施形態に係る移動装置の操作子構造を示す右側面図である。 図2は、第2実施形態に係る移動装置の操作子構造を示す斜視図である。 図3Aは、第3実施形態に係る移動装置の操作子構造を示す後面図であり、図3Bは、第3実施形態に係る移動装置の操作子構造を示す右側面図である。 図4Aは、ブレーキ操作子およびアクセル操作子に対して未操作である場合における移動装置の操作子構造の状態を示す図であり、図4Bは、ブレーキ操作子に対して未操作であり、アクセル操作子に対してアクセル操作がフルで行われた場合における移動装置の操作子構造の状態を示す図であり、図4Cは、ブレーキ操作子に対してブレーキ操作がフルで行われ、アクセル操作子に対して未操作である場合における移動装置の操作子構造の状態を示す図であり、図4Dは、ブレーキ操作子に対してブレーキ操作がフルで行われ、アクセル操作子に対してアクセル操作が行われた場合における移動装置の操作子構造の状態を示す図である。なお、図4A~図4Dはいずれも左側面図に対応する。
本発明について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1Aは、第1実施形態に係る移動装置の操作子構造10を示す後面図であり、図1Bは、第1実施形態に係る移動装置の操作子構造10を示す右側面図である。移動装置は、自動車、自動二輪車または自転車等の車両であってもよく、飛行機やヘリコプター等の航空機であってもよく、船舶であってもよい。また、移動装置は、運転者自身が移動装置に乗り込まない、いわゆるドローンであってもよい。なお、推進装置は内燃機関や電動モーター等を適用し得る。
以下では、移動装置の運転席に着座した運転者の正面側は移動装置の前方向とし、当該運転者の背面側は移動装置の後方向とし、当該運転者の臀部から頭部に向かう側は移動装置の上方向とし、当該運転者の頭部から臀部に向かう側は移動装置の下方向とする。付言すると、移動装置の上方向および下方向は、水平面に移動装置が継続的に停止した状態において鉛直方向と一致する。なお、図1Aでは、移動装置の後方から移動装置の操作子構造10を見た状態が示され、図1Bでは、移動装置の右方向から移動装置の操作子構造10を見た状態が示されている。
移動装置の操作子構造10は、ハンドル12と、回転部材14と、ブレーキ操作子16と、アクセル操作子18と、を備える。
ハンドル12(図1A)は、移動装置の操舵部であり、移動装置の前方に配置される。ハンドル12は、円柱形状部12Aと把持部12Bとを有する。円柱形状部12Aは、移動装置の支持具に固定され、固定された部位から移動装置の幅方向外側に向かって延びている。把持部12Bは、運転者の手で把持されるものであり、円柱形状部12Aに取り付けられる。なお、円柱形状部12Aはハンドルバーと称され、把持部12Bはハンドルグリップと称されるものである。
回転部材14は、ブレーキ操作子16およびアクセル操作子18を回転可能に支持するものである。回転部材14は、貫通孔14H(図1A)を有し、貫通孔14Hに挿通される円柱形状部12Aを軸として回転可能に円柱形状部12Aに取り付けられる。回転部材14は、把持部12Bより円柱形状部12Aの基端側(移動装置の幅方向内側)に配置される。
回転部材14には、回転部材14から半径方向外側に突出するフランジ20が設けられる。フランジ20は、回転部材14の周方向に沿って延びている。フランジ20には、回転部材14の周方向に間隔をあけて第1係合穴H1と第2係合穴H2とが形成される(図1B)。なお、第1係合穴H1と第2係合穴H2とが回転部材14の周方向に間隔をあけて形成されるフランジ20であれば、回転部材14に対するフランジ20の設置部位や形状等は問わない。図1Aおよび図1Bに示す例では、弧状形状の2つのフランジ20が、回転部材14の周方向に対して直交する方向(円柱形状部12Aの軸方向)に間隔をあけて、回転部材14の外周面から突出している。なお、フランジ20の数は1つであってもよい。
第1係合穴H1および第2係合穴H2の各々は周方向に延びる長穴形状に形成されるとともに、第1タイコ22Aと第2タイコ22Bがそれぞれ摺動可能に嵌め込まれる。第1タイコ22Aには、スロットルバルブを開閉するためのスロットルケーブル24の端部が固定される。一方、第2タイコ22Bには、スロットルバルブを強制的に閉鎖するための補助ケーブル26(図1B)の端部が固定される。なお、補助ケーブル26は、凍結等の要因によりスロットルバルブが閉鎖しない状態になった場合に用いられる。
回転部材14には、回転部材14から外側に突出する押子28が設けられる。押子28は、回転部材14の回転に応じてカム30を押す。なお、回転部材14の回転に応じてカム30を押す押子28であれば、回転部材14に対する押子28の設置部位や形状等は問わない。図1Aおよび図1Bに示す例では、板状形状の押子28が、円柱形状部12Aの基端側となる回転部材14の側面から突出している。
カム30は、押子28から受ける力を、シリンダ32の内部を摺動可能に設けられるピストン34(図1A)に伝達するものである。カム30は、押子28に押圧されることでカムピボット30P(図1A)を軸として可動し、カム30に固定されたピストンロッド34A(図1A)を介してピストン34を押すことで、シリンダ32内の流体を加圧する。このとき押子28の押圧が解除されると、流体の圧力によりピストン34が押し戻され、カム30は、押子28に押圧される前の位置に戻る。
なお、流体がカム30および押子28を介して回転部材14を押す力と、リターンスプリングがスロットルケーブル24を介して回転部材14を押す力とによって、回転部材14が定位置で保持される。
ブレーキ操作子16は、移動装置の制動を発揮させるブレーキ操作を行う部位である。本実施形態では、指腹側から親指で押す操作がブレーキ操作とされる。
ブレーキ操作子16は、回転部材14に固定されており、回転部材14と一緒に動く。なお、ブレーキ操作子16は、回転部材14と一体に成形されることで回転部材14に固定されてもよく、ボルト等で回転部材14に締結されることで回転部材14に固定されてもよい。
ブレーキ操作子16は、把持部12Bを把持する手の親指が位置する側に配置され、当該親指で操作可能に設けられる。なお、把持部12Bを把持する手の親指で操作可能にブレーキ操作子16が設けられれば、回転部材14に対するブレーキ操作子16の固定部位や形状等は問わない。
本実施形態では、ブレーキ操作子16は、把持部12Bを把持する手の親指の指腹を当接可能に配置される親指当接部16Aを有する。親指当接部16Aは、円柱形状部12Aが延びる方向に沿って延びている。親指当接部16Aが指腹側から親指で押されることで、ブレーキ操作子16が円柱形状部12Aを軸として回動する。
アクセル操作子18は、移動装置の加速を発揮させるアクセル操作を行う部位である。本実施形態では、指腹側から親指以外の少なくとも1つの指で押す操作がアクセル操作とされる。
アクセル操作子18は、回転部材14に固定されており、当該回転部材14に固定されるブレーキ操作子16との相対位置が変化することなく、回転部材14と一緒に動く。なお、アクセル操作子18は、ブレーキ操作子16と同様に、回転部材14と一体に成形されることで回転部材14に固定されてもよく、ボルト等で回転部材14に締結されることで回転部材14に固定されてもよい。
アクセル操作子18は、把持部12Bを把持する手の親指以外の指が位置する側に配置され、当該親指以外の少なくとも1つの指で操作可能に設けられる。なお、把持部12Bを把持する手の親指以外の少なくとも1つの指で操作可能にアクセル操作子18が設けられれば、回転部材14に対するアクセル操作子18の固定部位や形状等は問わない。
本実施形態では、アクセル操作子18は、把持部12Bを把持する手の人差指、中指、薬指および小指の各々の指腹を当接可能に配置される指当接部18Aを有する。指当接部18Aは、円柱形状部12Aが延びる方向に沿って延びている。指当接部18Aが指腹側から人差指、中指、薬指および小指の少なくとも1つの指で押されることで、アクセル操作子18が円柱形状部12Aを軸としてブレーキ操作子16と同一軸線上で回動する。
次に、把持部12Bを把持する手の掌側から指側に向かって回転する方向は前回り方向とし、当該手の指側から掌側に向かって回転する方向は後回り方向として、移動装置の操作子構造10の動作に関して説明する。なお、図1Bに示すように、移動装置の右方向から移動装置の操作子構造10を見た場合、前回り方向は時計回りの方向であり、後回り方向は反時計回りの方向である。
移動装置の操作子構造10は、ブレーキ操作されたときには次のように動作する。すなわち、運転者が、ブレーキ操作子16の親指当接部16Aを指腹側から親指で押すブレーキ操作を行うと、当該ブレーキ操作子16が固定されている回転部材14が、円柱形状部12Aを軸として後回り方向に回動する。この回動に連動して、回転部材14から突出する押子28が後回り方向に回動する。回動する押子28がカム30を押すと、カムピボット30Pを軸としてカム30が可動し、当該カム30に接続するピストンロッド34Aを介してピストン34が押される。ピストン34が押されると、シリンダ32内の流体が加圧され、加圧される流体に基づいて、移動装置の制動が発揮される。
なお、フルブレーキの状態になるまで回転部材14が後回り方向に回動しても、スロットルケーブル24や補助ケーブル26に対して力を及ぼさないように、第1係合穴H1および第2係合穴H2の長さを含む穴形状が設定される。
ブレーキ操作に必要な力量(荷重)およびストロークは、カム30の形状やレバーレシオ等で調整し得る。このレバーレシオは、回転部材14に対するブレーキ操作子16の固定点(支点)から親指当接部16A(力点)までの長さと、回転部材14に対する押子28の固定点(支点)からカム30に対する押子28の接点(作用点)までの長さとの比、および角度より定め得る。
移動装置の制動が発揮されている状態で、運転者が、ブレーキ操作子16の親指当接部16Aから親指を離すと、シリンダ32内で加圧されている流体が減圧してピストン34が押し戻される。ピストン34が押し戻されると、ピストン34のピストンロッド34Aに固定されるカム30が押子28を押し戻し、当該押子28が固定されている回転部材14が前回り方向に回動する。この回動に連動して、回転部材14に固定されているブレーキ操作子16が前回り方向に回動し、元の位置に戻る。
移動装置の操作子構造10は、アクセル操作されたときには次のように動作する。すなわち、運転者が、アクセル操作子18の指当接部18Aを指腹側から人差指や中指等で押すアクセル操作を行うと、当該アクセル操作子18が固定されている回転部材14が、円柱形状部12Aを軸として、前回り方向に回動する。この回動に連動して、回転部材14から突出するフランジ20が前回り方向に回動する。フランジ20の回動に応じて、フランジ20の第1係合穴H1に嵌め入れられる第1タイコ22Aを通じてスロットルケーブル24が引っ張られ、引っ張られるスロットルケーブル24に基づいて、移動装置の加速が発揮される。
なお、アクセル全開の状態になるまで回転部材14が前回り方向に回動しても、第2係合穴H2の周方向の端部で第2タイコ22Bがフランジ20と接触しないように、第2係合穴H2の長さを含む穴形状が設定されている。
アクセル操作に必要な力量(荷重)およびストロークは、スロットルケーブル24の巻取り径やレバーレシオ等で調整し得る。このレバーレシオは、回転部材14に対するアクセル操作子18の固定点(支点)から指当接部18A(力点)までの長さと、当該固定点(支点)からスロットルケーブル24の第1タイコ22A(作用点)までの長さとの比より定め得る。
移動装置の加速が発揮されている状態で、運転者が、アクセル操作子18の指当接部18Aから指を離すと、リターンスプリングによりスロットルケーブル24が押し戻される。スロットルケーブル24が押し戻されると、スロットルケーブル24の端部の第1タイコ22Aを通じて、フランジ20が回転部材14とともに後回り方向に回動する。この回動に連動して、回転部材14に固定されているアクセル操作子18が後回り方向に回動し、元の位置に戻る。
以上、本実施形態では、把持部12Bを把持する手の親指で操作可能にブレーキ操作子16が設けられ、当該運転者の親指以外の少なくとも1つの指で操作可能にアクセル操作子18が設けられる。これにより、従来のように把持部12Bを後方に捻るように回転させることなくアクセル操作することができるため、アクセル操作の際に把持部12Bに対して運転者の手の位置が大きく変わることがない。したがって、手の小さい運転者等でもブレーキ操作することができ、この結果、操作性を向上することができる。
また、本実施形態では、ブレーキ操作子16は、指腹側から親指で押す操作を、移動装置の制動を発揮させるブレーキ操作として操作可能に設けられる。アクセル操作子18は、指腹側から親指以外の少なくとも1つの指で押す操作を、移動装置の加速を発揮させるアクセル操作として操作可能に設けられる。これにより、爪側から親指で上げる操作をブレーキ操作とする操作子と、爪側から親指以外の少なくとも1つの指で上げる操作をアクセル操作とする操作子とが設けられる場合に比べて、操作力が発揮し易くなり、操作性を向上することができる。
また、本実施形態では、ブレーキ操作子16とアクセル操作子18とは、同一軸線上で回動可能に設けられている。これにより、ブレーキ操作子16の回動軸と、アクセル操作子18の回動軸とがずれている場合に比べて、移動装置の操作子構造10の構成を簡単にすることができる。
また、本実施形態では、ブレーキ操作子16およびアクセル操作子18は、円柱形状部12Aを軸(固定点)として回動可能に配置されている。これにより、円柱形状部12Aとは別に回動軸を設けることなく、ブレーキ操作子16およびアクセル操作子18を配置することができ、移動装置の操作子構造10の部品点数を低減することができる。
また、本実施形態では、ブレーキ操作により後回り方向に回動するようにブレーキ操作子16が設けられ、アクセル操作により前回り方向に回動するようにアクセル操作子18が設けられている。
〔第2実施形態〕
図2は、第2実施形態に係る移動装置の操作子構造10を示す斜視図である。図2では、第1実施形態において説明した構成と同等の構成に対して同一の符号が付されている。なお、本実施形態では、第1実施形態と重複する説明は割愛する。
本実施形態では、ブレーキ操作子16の親指当接部16Aの先端部に押子28が設けられる。また本実施形態では、親指当接部16Aを指腹側から親指で押すブレーキ操作に応じて回動する押子28に、ピストンロッド34Aの端部が直接的に押されるように、ピストンロッド34Aが配置される。なお、図2では、シリンダ32およびピストン34が図示されていないが、例えば、回転部材14等を収める筐体等にシリンダ32が固定され、当該シリンダ32を摺動可能にピストン34が設けられる。
以上、本実施形態では、ブレーキ操作子16の親指当接部16Aの先端部に設けられる押子28が、ブレーキ操作に応じてピストンロッド34Aを直接的に押すようにしたことで、第1実施形態のカム30を省くことができる。したがって、移動装置の操作子構造10の部品点数を低減することができる。
〔第3実施形態〕
図3Aは、第3実施形態に係る移動装置の操作子構造10を示す後面図であり、図3Bは、第3実施形態に係る移動装置の操作子構造10を示す右側面図である。図3Aでは、図1Aと同様に、移動装置の後方から移動装置の操作子構造10を見た状態が示され、図3Bでは、図1Bと同様に、移動装置の右方向から移動装置の操作子構造10を見た状態が示されている。図3Aおよび図3Bでは、第1実施形態において説明した構成と同等の構成に対して同一の符号が付されている。なお、本実施形態では、第1実施形態と重複する説明は割愛する。
本実施形態では、回転部材14に代えて、ブレーキ操作子16を回転可能に支持するブレーキ側回転部材36と、アクセル操作子18を回転可能に支持するアクセル側回転部材38とが設けられる。ブレーキ側回転部材36には押子28が設けられ、アクセル側回転部材38にはフランジ20が設けられる。
ブレーキ側回転部材36は、貫通孔36Hを有し、貫通孔36Hに挿通される円柱形状部12Aを軸として回転可能に円柱形状部12Aに取り付けられる。ブレーキ側回転部材36は、アクセル側回転部材38より円柱形状部12Aの基端側に配置され、流体がカム30および押子28を介してブレーキ側回転部材36を押す力によって定位置で保持される。
ブレーキ操作子16に対してブレーキ操作が行われたときのブレーキ側回転部材36の回動動作は、第1実施形態と同じである。すなわち、ブレーキ側回転部材36は、ブレーキ操作子16の親指当接部16Aを指腹側から親指で押すブレーキ操作に応じて、円柱形状部12Aを軸として、後回り方向に回動する。また、親指当接部16Aを押す親指が離されると、ブレーキ側回転部材36は、円柱形状部12Aを軸として、前回り方向に回動する。
アクセル側回転部材38は、貫通孔38Hを有し、貫通孔38Hに挿通される円柱形状部12Aを軸として回転可能に円柱形状部12Aに取り付けられる。アクセル側回転部材38は、ブレーキ側回転部材36より円柱形状部12Aの先端側に配置され、リターンスプリングがスロットルケーブル24を介してアクセル側回転部材38を押す力によって定位置で保持される。
アクセル操作子18に対してアクセル操作が行われたときのアクセル側回転部材38の回動動作は、第1実施形態と同じである。すなわち、アクセル側回転部材38は、アクセル操作子18の指当接部18Aを指腹側から親指以外の少なくとも1つの指で押すアクセル操作に応じて、円柱形状部12Aを軸として、前回り方向に回動する。また、指当接部18Aを押す指が離されると、アクセル側回転部材38は、円柱形状部12Aを軸として、後回り方向に回動する。
ブレーキ側回転部材36とアクセル側回転部材38とは分離している。このため、ブレーキ側回転部材36が回動しても、その回動に連動してアクセル側回転部材38が回動することはなく、またアクセル側回転部材38に設けられるフランジ20の第1タイコ22Aが動くことはない。したがって、本実施形態の第1係合穴H1は、第1実施例の第1係合穴H1のようにロストモーションさせる必要がなく、第1タイコ22Aの外形と略同一となる円形形状に形成されている。
一方、補助ケーブル26側の第2タイコ22Bも、基本的にブレーキ側回転部材36が回転しても動くこともない。したがって、第2係合穴H2も第2タイコ22Bと同形状となる丸穴でもよいが、スロットルケーブル24と補助ケーブル26との長さバラツキを吸収することを目的とした場合には、長穴とすることが望ましい。
以上、本実施形態では、ブレーキ操作子16を回転可能に支持するブレーキ側回転部材36と、アクセル操作子18を回転可能に支持するアクセル側回転部材38とが個々に回動可能に円柱形状部12Aに設けられる。このようにしても、第1実施形態と同様に、把持部12Bを後方に捻るように回転させることなくアクセル操作することができるため、アクセル操作の際に把持部12Bに対して運転者の手の位置が大きく変わることがない。したがって、手の小さい運転者等でもブレーキ操作しやすくすることができ、この結果、操作性を向上することができる。
また、本実施形態では、ブレーキ側回転部材36にはブレーキ側係合部40が設けられ、アクセル側回転部材38にはアクセル側係合部42が設けられている。ブレーキ側係合部40は、ブレーキ側回転部材36の外周面から半径方向外側に向かって突出し、アクセル側係合部42は、ブレーキ側回転部材36側となるアクセル側回転部材38の側面から車幅方向内側に向かって突出している。
ブレーキ側係合部40およびアクセル側係合部42は、ブレーキ操作に応じて後回り方向に回動するブレーキ側回転部材36の回動域と、アクセル操作に応じて前回り方向に回動するアクセル側回転部材38の回動域の一部で接触可能となるように設けられる。
図4Aは、ブレーキ操作子16およびアクセル操作子18に対して未操作である場合における移動装置の操作子構造10の状態を示す図である。なお、図4Aでは、移動装置の左方向から移動装置の操作子構造10を見た場合が示されており、カム30、シリンダ32およびピストン34が省略されている。
ブレーキ操作子16およびアクセル操作子18に対して未操作である場合、ブレーキ側係合部40と、アクセル側係合部42とは、ブレーキ側回転部材36(またはアクセル側回転部材38)の周方向に間隔をあけて離間している。
図4Bは、ブレーキ操作子16に対して未操作であり、アクセル操作子18に対してアクセル操作がフルで行われた場合における移動装置の操作子構造10の状態を示す図である。なお、図4Bでは、図4Aと同じ視点で見た状態が示され、図4Aと同様に、カム30、シリンダ32およびピストン34が省略されている。
ブレーキ操作子16に対して未操作であり、アクセル操作子18に対してアクセル操作が行われた場合、ブレーキ側回転部材36は回動せずに、アクセル側回転部材38が前回り方向に回動する。このため、アクセル側係合部42はブレーキ側係合部40に近づいていく。その後、アクセル操作がフルに行われてスロットルバルブが全開になった場合、スロットルケーブル24を通じてアクセル側回転部材38の回動が停止する。この場合、アクセル側係合部42はブレーキ側係合部40に最も近づく位置となるが、ブレーキ側係合部40とは非接触である。
図4Cは、ブレーキ操作子16に対してブレーキ操作がフルで行われ、アクセル操作子18に対して未操作である場合における移動装置の操作子構造10の状態を示す図である。なお、図4Cでは、図4Aと同じ視点で見た状態が示され、図4Aと同様に、カム30、シリンダ32およびピストン34が省略されている。
アクセル操作子18に対して未操作であり、ブレーキ操作子16に対してブレーキ操作が行われた場合、アクセル側回転部材38は回動せずに、ブレーキ側回転部材36が後回り方向に回動する。このため、ブレーキ側係合部40はアクセル側係合部42に近づいていく。その後、ブレーキ操作がフルに行われてフルブレーキの状態になった場合、ピストン34の摺動が停止してカム30の動きも停止するため、ブレーキ側回転部材36の回動が停止する。この場合、ブレーキ側係合部40はアクセル側係合部42に最も近づく位置となるが、アクセル側係合部42とは非接触である。
図4Dは、ブレーキ操作子16に対してブレーキ操作がフルで行われ、アクセル操作子18に対してアクセル操作が行われた場合における移動装置の操作子構造10の状態を示す図である。なお、図4Dでは、図4Aと同じ視点で見た状態が示され、図4Aと同様に、カム30、シリンダ32およびピストン34が省略されている。
ブレーキ操作子16に対してブレーキ操作が行われ、アクセル操作子18に対してアクセル操作が行われた場合、ブレーキ側回転部材36が後回り方向に回動し、アクセル側回転部材38は前回り方向に回動する。このため、ブレーキ側係合部40とアクセル側係合部42とは互いに近づき、やがて接触する。ブレーキ側係合部40とアクセル側係合部42とが接触すると、ブレーキ操作子16に対するブレーキ操作と、アクセル操作子18に対するアクセル操作とが互いに規制し合う関係となる。ここで、寒冷地等では、凍結する等の要因により、アクセル操作を解除してもスロットルバルブが閉鎖しなくなる場合が想定され得る。この場合、ブレーキ操作子16に対するブレーキ操作によって、スロットルバルブを閉じることができる。
このように、ブレーキ操作に応じて後回り方向に回動するブレーキ側回転部材36の回動域と、アクセル操作に応じて前回り方向に回動するアクセル側回転部材38の回動域の一部で接触可能に、ブレーキ側係合部40およびアクセル側係合部42が設けられる。これにより、ブレーキ操作子16に対するブレーキ操作によって、アクセル操作子18が回動可能となり、ブレーキ操作子16に対するブレーキ操作によってアクセルを閉じることができる。この結果、凍結する等に要因によりスロットルバルブが閉鎖しなくなっても強制的にスロットルバルブを閉鎖することができる。
〔その他〕
なお、第1実施形態~第3実施形態は、矛盾の生じない範囲で任意に組み合わされてもよい。また、移動装置の操作子構造10は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
例えば、第1実施形態~第3実施形態の移動装置の操作子構造10は、スロットルバルブにより制御される内燃機関や、油圧装置により作動される制動装置を備える移動装置(車両等)を例に挙げ、スロットルバルブとアクセル操作子18とをケーブルで連結する構造や、ブレーキ操作子16により油圧ピストンを押す構造を有していた。しかし、本発明の移動装置の操作子構造は、ケーブルを備えずアクセル操作子の操作量自体を電気的なセンサで読み取るものでも適用し得るし、またブレーキ操作子の操作量を電気的に読み取ることで逆推進力を制御することで制動力を生むものでも適用し得る。
10…移動装置の操作子構造 12…ハンドル
12A…円柱形状部 12B…把持部
14…回転部材 16…ブレーキ操作子
16A…親指当接部 18…アクセル操作子
18A…指当接部 20…フランジ
22A…第1タイコ 22B…第2タイコ
24…スロットルケーブル 26…補助ケーブル
28…押子 30…カム
32…シリンダ 34…ピストン
36…ブレーキ側回転部材 38…アクセル側回転部材
40…ブレーキ側係合部 42…アクセル側係合部

Claims (4)

  1. 運転者の前方に配置され前記運転者の手で把持される把持部(12B)を有するハンドル(12)と、
    前記把持部(12B)を把持する手の親指が位置する側に配置され、前記親指で操作可能に設けられるブレーキ操作子(16)と、
    前記把持部(12B)を把持する手の親指以外の指が位置する側に配置され、前記親指以外の少なくとも1つの指で操作可能に設けられるアクセル操作子(18)と、
    を備える、移動装置の操作子構造(10)。
  2. 請求項1に記載の移動装置の操作子構造(10)であって、
    前記ブレーキ操作子(16)は、指腹側から前記親指で押す操作を、移動装置の制動を発揮させるブレーキ操作として操作可能に設けられ、
    前記アクセル操作子(18)は、指腹側から前記親指以外の少なくとも1つの指で押す操作を、移動装置の加速を発揮させるアクセル操作として操作可能に設けられる、移動装置の操作子構造(10)。
  3. 請求項1または2に記載の移動装置の操作子構造(10)であって、
    前記ブレーキ操作子(16)と前記アクセル操作子(18)とは、同一軸線上で回動可能に設けられる、移動装置の操作子構造(10)。
  4. 請求項3に記載の移動装置の操作子構造(10)であって、
    前記ハンドルは、円柱形状部(12A)を有し、
    前記ブレーキ操作子(16)および前記アクセル操作子(18)は、前記円柱形状部(12A)を軸として回動可能に配置される、移動装置の操作子構造(10)。
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