JP2016520571A - 放射線硬化性組成物用のテトラオキサスピロ主鎖を有するアクリル系化合物 - Google Patents

放射線硬化性組成物用のテトラオキサスピロ主鎖を有するアクリル系化合物 Download PDF

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Abstract

開示内容は、少なくとも1つのアクリル性不飽和を有するアクリル系化合物である。実施形態において、そのアクリル系化合物は、アルコキシル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールの、アクリラート、メタクリラートまたはクロトナート、例えば、エトキシル化、プロポキシル化および/またはブトキシル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールの、アクリラート、メタクリラートまたはクロトナートである。

Description

本発明は、新規なアクリル系化合物に関し、特に、アクリル化、メタクリル化および/またはクロトン化(メチルアクリル化)2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラート(an acrylated, a methacrylated and/or a crotonated (methylacrylated) 2,4,8, 10-tetraoxaspiro[5.5]undecane-3,9-dialkanol alkoxylate)に関し、およびそのアクリル系化合物の製造方法、および放射線硬化性組成物の製造におけるそのアクリル系化合物の使用に関する。
1つ以上のアクリル性不飽和を有する化合物が、この技術分野で周知であり、例えば乾燥および/または熱硬化および/またはUV(紫外線)、IR(赤外線)およびEB(電子線)硬化塗料、エナメル、パテ、ラッカー、ワニス、接着剤およびインク、エステルおよびポリエステル、ラテックス、繊維、織物、等、並びに例えば成型および鋳造組成物、等のような広汎な適用例において反応剤(reactants)および化学的成分(chemical building blocks)として使用される。しかし、大量の市販のアクリル系化合物およびその誘導体の存在にもかかわらず、例えば環境に関する問題および法律および/または新しい応用分野に起因して、1つ以上のアクリル性二重結合を有する、新規な、より安全な、より効率的なおよび/またはより多用途の化合物に対する増え続ける相当な需要が存在する。
米国特許第3339857号明細書
ポリマー材料に使用するためのより安全なアクリル系化合物に関する主要な調査が、例えば頻繁に使用されるエトキシル化ビスフェノールAのような、ビスフェノール類およびアルコキシル化ビスフェノール類に基づく現在使用されているアクリル系化合物に対する適した代替品に向けられている。ビスフェノール類およびその誘導体は、例えばエストロゲン等に類似した外因性内分泌攪乱化学物質として知られており、呼吸器系への刺激、目および神経系への重大な損傷のリスク、皮膚接触による感作のリスク、および生殖障害のリスクに関連する。専門家および一般集団において、ビスフェノール類、およびビスフェノールを放出する化学物質への不注意な接触または暴露の危険な影響は、回避すべきである。
本発明の目的は、少なくとも1つのアクリル性二重結合を有する新規なアクリル系化合物を提供することである。別の目的は、上述のビスフェノール類、特にアルコキシル化ビスフェノール類に基づくアクリル系化合物の適切な代替品を提供することである。さらに別の目的は、例えば米国特許第3933857号に開示された不飽和アクリル系シクロアセタール化合物のような有害で制限された化合物の取扱いを必要とするアクリル系化合物の適切な代替品を提供することである。上述の刊行物に開示された化合物は、ペンタエリトリトールまたはソルビトールをアクロレインと反応させ、その後で、得られたジアリリデン(diallylidene)ペンタエリスリトールまたはトリアリリデン(triallylidene)ソルビトールを、二重結合上で、例えばヒドロキシエチルアクリラートまたはトリメチロールプロパンジアクリラートのようなヒドロキシアクリラートと反応させることによって得られる。これらの化合物の調整には、有害で制限された化合物アクロレインの取扱いが必要である。
今や、例えば上述のアルコキシル化ビスフェノールおよび上述のアリリデン系化合物のようなアクリル性不飽和を有する化合物および反応剤を含むほとんどの適用例における多用途の化合物が、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールをアルコキシル化し次いで得られた2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラートをアクリル化することによって得ることができることが、全く予想外にも見出された。従って、本発明の新規なアクリル系化合物は、取り扱うのにより安全な、生成するのにより安全なおよび/または環境により優しい生成物として、上述の化合物を有利に置き換えることができる。
発明の概要
本発明の新規なアクリル系化合物は、少なくとも1つのアクリル性二重結合を有する。また、本発明の新規なアクリル系化合物を得るために、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールをアルコキシル化させることによって、1つ以上のアルコシキ単位/分子を有する2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートが生成され、次いで、その2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートを、アクリル系化合物との反応によってアクリル化させることによって、少なくとも1つのアクリル性二重結合を有するアクリル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートが生成される。
上述のアクリル系化合物の実施形態は、アクリル酸、メタクリル酸および/またはクロトン酸(クロトンおよびイソクロトン酸)、並びに、例えばメチルおよびエチルエステルのような対応するハロゲン化物またはアルキルエステルを含む。
本発明のアクリル系化合物は、好ましい実施形態において、例えば、1−10、1−8、1−6、1−4または最も好ましくは3−6(個)のアルコキシ、例えば、エトキシ、プロポキシおよび/またはブトキシ単位/分子を有する、アルコキシル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートの、モノまたはジアクリラート(mono or diacrylate)、モノまたはジメタクリラート(mono or dimethacrylate)、または、モノまたはジクロトナート(mono or dicrotonate)である。
その2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールは、本発明の実施形態において、次の化学式(I)の化合物である。
Figure 2016520571
ここで、置換基Rは、直鎖状または分枝状のC−Cアルキル基である。その2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールの最も好ましい実施形態は、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノール(ペンタエリスリトールスピログリコール)である。
本発明の特に好ましい実施形態は、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールエトキシラートおよび/またはプロポキシラートの、モノまたはジアクリラート、モノまたはジメタクリラート、および/または、モノまたはジクロトナートを含むがこれに限定されることなく、例えば、3−6のエトキシおよび/またはプロポキシ単位を有する2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールエトキシラート(ぺンタエリスリトールスピログリコールエトキシラートおよび/またはプロポキシラート)のジアクリラート、ジメタクリラートおよび/またはジクロトナートを含む。
別の観点では、本発明は、上述のアクリル系化合物の生成の方法(プロセス)に関する。その方法は、次の各ステップを含んでいる。
(i)2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールをアルキレンオキシドでアルコシキル化させて、例えば上述の1−10、1−8、1−6、1−4または3−6(個)のアルコキシ単位/分子のような1つ以上のアルコキシ単位/分子を有する、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラートを生成し、および
(ii)ステップ(i)で生成された2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラート、または予め生成された2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラートを、(a)アクリル酸、メタクリル酸および/またはクロトン酸でエステル化すること(esterification)、または(b)アリキルアクリラート、アルキルメタクリラートおよび/またはアルキルクロトナートでエステル交換すること(transesterification)、のいずれかによってアクリル化させて、そのエステル化またはエステル交換によって、少なくとも1つのアクリル性二重結合を有するアクリル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラートを生成する。
上述の2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラートは、この技術分野で一般的に知られている手順および反応剤を用いたアルコキシル化によって生成することができ、例えば、その反応は、アルキレンオキシド、例えば、エチレン、プロピレンおよび/またはブチレンオキシドとの反応であり、あるいは、代替形態として、対応するグリコールとの反応、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコールおよび/またはブチレングリコールとの反応によって生成することができ、例えば、1つ以上のエトキシ、プロポキシおよび/またはブトキシ単位/分子を有するアルコキシラート類が生成される。
上述の2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールの好ましい実施形態は、化学式(I)で示したものであり、例えば、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノール(ペンタエリスリトールスピログリコール)である。
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラートは、この技術分野で一般的に知られているいずれかの手順を用いてアルキル化でき、上述したような本発明の実施形態によって、例えば、アクリル酸、メタクリル酸および/またはクロトン酸で直接エステル化すること、またはアリキルアクリラート、アルキルメタクリラートおよび/またはアルキルクロトナートでエステル交換することによって、アクリル化させて、少なくとも1つのアクリル性二重結合を有するアクリラート、メタクリラートおよび/またはクロトナートが生成される。適したアクリル化剤は、アクリル酸、メタクリル酸および/またはクロトン酸(クロトンおよびイソクロトン酸)、並びに、対応するアルキル、例えばメチルまたはエチル、エステル、および対応するハロゲン化合物、例えば、塩化物、臭化物および沃化物を含むが、これに限定されない。
本発明による方法の好ましい実施形態において、ステップ(i)は、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールエトキシラートおよび/またはプロポキシラートを生成し、ステップ(ii)は、モノまたはジアクリラート、モノまたはジメタクリラート、または、モノまたはジクロトナートを生成する。
本発明による方法の最も好ましい実施形態において、ステップ(i)は、3−6のエトキシおよび/またはプロポキシ単位/分子を有する2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールエトキシラートおよび/またはプロポキシラートを生成し、ステップ(ii)は、ジアクリラート、ジメタクリラート、またはジクロトナートを生成する。
別の観点では、本発明は、上述の方法によって生成されたアクリラート、および上述のアクリル系化合物の使用、および/または、例えば紫外線(UV)のような放射線硬化性のラッカー、ワニス、塗料、エナメル、パテ、高速プロトタイピングを含むプロトタイピング、組成物、印刷用インクを含むインク、または接着剤の製造のための上述の方法によって生成されるアクリル系化合物の使用に関する。
この分野の専門家であれば、さらに詳述なしでも、前述の説明を利用して、本発明を最大限に利用することができると考えられる。従って、以下の好ましい特定の実施形態は、単なる例示であり、限定的なものではないと解釈されるべきである。以下の説明において、例1は2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールのアルコキシル化(エトキシル化)を例示し、例2および3は本発明の実施形態によるアクリラートの調整を例示し、例5は、例2において生成されたアクリラートを含む被覆配合物、および比較用のビスフェノールAエトキシラートアクリラートを含む比較用の被覆配合物の調整に関する。例6は、例5において調整された被覆配合物から被膜の硬化とその硬化被膜の試験で得られた結果を報告するものである。
例1
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノール(ペンタエリスリトールスピログリコール、スウェーデンのペルストルプ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)が、触媒としてのKOHおよび溶媒としてのジメチルホルムアミドと共に、反応容器に充填された。その混合物は、攪拌され、150℃に加熱された。窒素パージ(purge)が使用された。エチレンオキシド(スピログリコール対エチレンオキシドのモル比が1:5)が、150℃および圧力2500〜4000mmHgで2時間で充填された。窒素パージが使用され、温度150℃がさらに30分間維持され、その後、未反応のエチレンオキシドが150℃および1mmHg未満(<1mmHg)で蒸発された。最後に、その生成物は、250ppmのブチルヒドロキシトルエン(BHT)を加えることによって安定化された。
得られた生成物は、ガスクロマトグラフィ(GC)分析によって、平均4-5のエトキシ単位/分子を有するエトキシル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールであることが明らかになった。ヒドロキシル(水酸基)価は209mgKOH/gであった。
例2
例1で生成された100.0重量部のエトキシル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールは、31.4重量部のアクリル酸(過剰のアクリル酸10重量%)でエステル化された。1.3重量部のp−トルエンスルホン酸が触媒として使用され、0.2重量部のメトキシフェノールが阻害剤として使用され、100.0重量部のトルエンが共沸溶媒(azeotropic solvent)として使用された。全ての化合物が、加熱装置、温度制御装置、攪拌機および還流装置(reflux)を備えた反応容器に充填された。温度は140℃に上げられ、エステル化が完了するまで維持され、反応時間は23時間であった。その後、生成された反応混合物は冷却され、トルエンおよび過剰なアクリル酸が蒸発された。得られた生成物は、充填された原材料について計算して、1.5%の水および1.5%の濾過助剤(filter aid)(セライト(Celite))と共に、3%のリン酸水素ナトリウム(sodium hydrogenphosphate)で、中和されてpH6−8となった。水は、120℃で1時間攪拌した後、上述の温度で1mmHg未満(<1mmHg)の真空度で30分間蒸発された。最後に、生成物は100℃で濾過された。
得られた生成物は、ガスクロマトグラフィ(GC)分析によって、ジアクリル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールエトキシラートであることが明らかになった。
例3
ヒドロキシル基 対 酸基の同じモル比(過剰な−COOH10%)でアクリル酸の代わりにメタクリル酸が使用されたことを相違点として、例2が繰り返された。
得られた生成物は、ガスクロマトグラフィ(GC)分析によって、ジメタクリル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールエトキシラートであることが明らかになった。
例4
ヒドロキシル基対酸基の同じモル比(過剰な−COOH10%)でアクリル酸の代わりにクロトン酸(β−メチルアクリル酸)が使用されたことを相違点として、例2が繰り返された。
得られた生成物は、ガスクロマトグラフィ(GC)分析によって、ジクロロン化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールエトキシラートであることが明らかになった。
例5
例2のジアクリラート(PSG eoジアクリラート)は、UV硬化性ラッカー組成物において評価されて、平均4のエトキシ単位/フェノール性ヒドロキシル基を有する対応する(比較用の)ビスフェノールAエトキシラートジアクラート(BPA eoジアクリラート)(シグマアルドリッチ社(Sigma Aldrich Co)製)と比較された。
被覆配合物(重量%):
例2 比較

PSG eoジアクリラート 50 −−−
BPA eoジアクリラート −−− 50
ヘキサンジオールジアクリラート 10 10
トリプロピレンジアクリラート 36 36
イルガキュア(Irgacure(登録商標))500 4 4

粘度、mPas 80 100

光開始剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製(Ciba Specialty Chemicals Inc.))
例6
例4において調製された各UV硬化性ラッカーは、ガラス製パネルおよび鋼鉄製パネル上に乾燥膜厚15±2μmで被覆され、80W/cmのUVランプで、ベルト速度20m/分で硬化された。各ラッカーはUVランプを4回通過させた。各試料(サンプル)は、硬化後、温度23±2℃および相対湿度50±5%で24時間調整され、その後、被膜硬度、柔軟性および光沢が測定された。試料の耐水性は、試料がUVランプ下を4回通過した後、試料を水に120時間接触させて、スウェーデン標準SS839118に従って、5を最良とする0−5の尺度で評価された。耐アセトン性は、アセトンを小片の濾紙に染み込ませてそれを小さいカップの下の被膜(硬化したラッカー被膜)面上に配置することによって、さらにその被膜が損傷を受けるまでの時間を記録することによって、評価された。
記録された結果:
例1 比較
硬度、ケーニッヒ秒(Koenig secs.) 98 98
鉛筆硬度 F−H F−H
エリクセン柔軟性、mm 4.0 3.9
60°での光沢 88 95
水、尺度 3 3
アセトン、分 10 10
本発明は、アクリル系化合物の製造方法に関し、特に、アクリル化、メタクリル化および/またはクロトン化(メチルアクリル化)2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラート(an acrylated, a methacrylated and/or a crotonated (methylacrylated) 2,4,8, 10-tetraoxaspiro[5.5]undecane-3,9-dialkanol alkoxylate)の製造方法に関する。

Claims (22)

  1. 少なくとも1つのアクリル性二重結合を有する化合物であって、
    2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールをアルコキシル化させることによって、1つ以上のアルコシキ単位/分子を有する2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートが生成され、
    次いで、前記2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートを、アクリル系化合物との反応によってアクリル化させることによって、少なくとも1つのアクリル性二重結合を有するアクリル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートが生成されて、得られることを特徴とする化合物。
  2. 前記アクリル性化合物が、アクリル酸、メタクリル酸および/またはクロトン酸、および/または対応するハロゲン化物またはアルキルエステルであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
  3. アルコキシル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールの、モノまたはジアクリラート、モノまたはジメタクリラート、または、モノまたはジクロトナートであることを特徴とする請求項1または2に記載の化合物。
  4. 前記アルコシキ単位/分子が、エトキシ、プロポキシおよび/またはブトキシ単位であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の化合物。
  5. 前記2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラートが、1−8のエトキシおよび/またはプロポキシ単位/分子を有する、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールエトキシラートおよび/またはプロポキシラートであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の化合物。
  6. 前記2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラートが、1−6のエトキシおよび/またはプロポキシ単位/分子を有する、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールエトキシラートおよび/またはプロポキシラートであることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の化合物。
  7. 前記2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラートが、1−4のエトキシおよび/またはプロポキシ単位/分子を有する、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールエトキシラートおよび/またはプロポキシラートであることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の化合物。
  8. 前記2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールが、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールであることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の化合物。
  9. 2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールエトキシラートおよび/またはプロポキシラートの、ジアクリラート、ジメタクリラートまたはジクロトナートであることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載の化合物。
  10. 3−6のエトキシ単位/分子を有する、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールエトキシラートの、ジアクリラート、ジメタクリラートまたはジクロトナートであることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載の化合物。
  11. 請求項1に記載の化合物を得る方法であって、
    (i)2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールを、アルキレンオキシドでアルコキシル化させて、1つ以上のアルコシキ単位/分子を有する2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートを生成するステップと、
    (ii)前記ステップ(i)で生成された2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートまたは予め生成された2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートを、(a)アクリル酸、メタクリル酸および/またはクロトン酸でエステル化すること、または(b)アリキルアクリラート、アルキルメタクリラートおよび/またはアルキルクロトナートでエステル交換すること、のいずれかによってアクリル化させて、前記エステル化またはエステル交換によって、少なくとも1つのアクリル性二重結合を有するアクリル化2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコキシラートを生成するステップと、
    を含むことを特徴とする、方法。
  12. 前記アリキルアクリラート、アルキルメタクリラートおよび/またはアルキルクロトナートが、メチルアクリラート、エチルアクリラート、メチルメタクリラート、エチルメタクリラート、メチルクロトナートおよび/またはエチルクロトナートであることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ステップ(i)で、1−8のアルコキシ単位/分子を有する2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートを生成することを特徴とする、請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記ステップ(i)で、1−6のアルコキシ単位/分子を有する2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートを生成することを特徴とする、請求項11または12に記載の方法。
  15. 前記ステップ(i)で、1−4のアルコキシ単位/分子を有する2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールアルコシキラートを生成することを特徴とする、請求項11または12に記載の方法。
  16. 前記アルキレンオキシドが、エチレンオキシド、プロピレンオキシドおよび/またはブチレンオキシドであり、前記アルコキシ単位が、エトキシ、プロポキシおよび/またはブトキシであることを特徴とする、請求項11乃至15のいずれかに記載の方法。
  17. 前記ステップ(i)で、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールエトキシラートおよび/またはプロポキシラートを生成することを特徴とする、請求項11乃至16のいずれかに記載の方法。
  18. 前記2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジアルカノールが、2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールであることを特徴とする、請求項11乃至17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記ステップ(ii)で、モノまたはジアクリラート、モノまたはジメタクリラート、または、モノまたはジクロトナートを生成することを特徴とする、請求項11乃至18のいずれかに記載の方法。
  20. 前記ステップ(i)で、4−5のエトキシ単位/分子を有する2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,9−ジエタノールエトキラートを生成し、
    前記ステップ(ii)で、ジアクリラート、ジメタクリラートまたはジクロトナートを生成することを特徴とする、請求項11乃至19のいずれかに記載の方法。
  21. 請求項11乃至20のいずれかに記載の方法で得られたことを特徴とする少なくとも1つの二重結合を有する化合物。
  22. 紫外線硬化性ラッカー、紫外線硬化性ワニス、紫外線硬化性塗料、紫外線硬化性エナメル、紫外線硬化性パテ、紫外線硬化性プロトタイピング組成物、紫外線硬化性インクまたは紫外線硬化性接着剤からなる群から選択された放射線硬化性組成物の製造のための、請求項1乃至10または21に記載のアクリル系化合物の使用。
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