JP2016510731A5 - - Google Patents

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酸化脱水素化装置を含むコンビナート
本発明はエタン分解装置とC2スプリッターを有する化学コンビナートの改善に関する。 非従来型シェールガス等、特に北アメリカにおいてエタンおよび天然ガス液の利用可能性の著しい増加がある。エタンを分解し、石油化学製品を生産するため化学コンビナートを構築する多くの提案がある。エタンの分解において、多くの高エネルギーステップがある。分離する必要のあるメタン、エタンおよびエチレン等の低および近い分子量化合物として下流分離トレーンがあるように、分解炉はエネルギー集約的である。プラントマネージャーや技術者は保守的になる傾向があり、それらはある程度商業的に実施されていないため、低エネルギー酸化脱水素化工程にいくことはほとんどない。分解装置の増分エクスパンションや冷却トレーンは高価である。プラントが拡大するにつれて、低コストで容量を増加させる方法は、酸化脱水素化装置の中間分解装置と分離トレーンをインストールするか酸化脱水化反応器に分離トレーン(例えば、C2スプリッター)を組み合わせることである。エタンとエチレンを含む再循環されたストリームは、分解装置の拡大を要求することなく酸化脱水素化装置を通り抜け、そして次に冷却トレーン上で過度の負担をかけることなく、潜在的に分離段階に移行する。
1960年代後半に発行されたペトロテックスケミカルコーポレーション(Petro-Tex Chemical Corporation)に譲渡された米国特許が多くあり、パラフィンからオレフィンを製造する水蒸気分解装置内の様々なフェライトの使用を開示する。それらの特許は、Woskowらの名前で米国特許番号第3,420,911号と第3,420,912号を含む。それらの特許は、酸化脱水素化において、亜鉛、カドミウム、およびマンガンフェライト(すなわち、酸化鉄との混合酸化物)等のフェライトの使用を教示する。フェライトは約250℃から約750℃までの温度、100psi(689kPa)で2秒未満の時間の間、通常は0.005〜0.9秒間、脱水素化ゾーンに導入される。その反応は「間違った」方向で平衡をシフトする傾向がある水蒸気の存在下で起こるように思われる。さらに、その反応は本発明ではない触媒の存在下で行われる。
ペトロテックス(Petro-Tex)の特許において、金属フェライト(例えば、MFeO4の場合、例えば、MはMg、Mn、Co、Ni、ZnまたはCdである。)は、脱水素化ゾーンを通って、その後、フェライトが再酸化される再生ゾーンに循環され、次いで脱水素化ゾーンにフィードバックされる。
上記ペトロテックス(Petro-Tex)特許に部分的に対応すると思われる英国特許番号第1,213,181号は、ニッケルフェライトは酸化脱水素工程で使用されうることを開示する。その反応条件は上記ペトロテックス(Petro-Tex)特許のものに相当する。
Liuに2005年5月10日に発行され、シミックステクノロジーインク(Symyx Technologies,Inc.)に譲渡された米国特許第6,891,075号は、エタン等のパラフィン(アルカン)の酸化脱水素化のための触媒を開示する。ガス状供給原料は少なくともアルカンおよび酸素を含むが、また希釈剤(例えば、アルゴン、窒素等)または他の成分(水や二酸化炭素等)を含むことがある。脱水素化触媒は少なくとも約2重量%のNiOおよび広範な他の成分、好ましくはNb、Ta、およびCoを含む。NiOは触媒中に存在する一方、アルカン(エタン)の酸化脱水素化のための酸素源であることを示さない。
2003年2月18日にOzkanらに発行され、オハイオ州立大学に譲渡された米国特許第6,521,808号は、エチレンへのエタンの酸化脱水素化のためのゾル−ゲル担体触媒を示す。触媒は、混合シリカ/チタン酸化物担体上に少量のLi、Na、K、Rb、およびCsをドープさせることができるNi-Co-Mo、V-Nb-Mo等の混合金属システムであるように思われる。触媒は酸化脱水素化のための酸素を供給するのではなく、むしろ気体酸素がフィードに含まれる。
1984年5月22日にEastmanらに発行され、フィリップス石油会社(Phillips Petroleum Company)に譲渡された米国特許第4,450,313号は、エチレン(92%)に対する予想以上に高い選択性にもかかわらず、10%を超えない低エタン変換によることを特徴とする組成物Li2O-TiO2の触媒を開示する。この触媒の主な欠点は、650℃に近いかまたは高い酸化脱水素化工程の高い温度である。
エチレンへのエタンの低温酸化脱水素化に有用な担体触媒の調製は、1986年6月24日にManyikらに発行され、ユニオンカバードコーポレーション(Union Carbide Corporation)に譲渡された米国特許第4,596,787A号に開示されている。エチレンへのエタンの低温ガス相酸化脱水素化のための担体触媒は、(a)金属化合物の可溶性と不溶性の部分を有する前駆体溶液を調製し、(b)可溶性部分を分離し、(c)可溶性部分に触媒担体を含浸し、および(d)含侵担体を活性化させ触媒を得ることによって調製される。そのか焼触媒はMoaVbNbcSbdXeの組成物を有し、Xはないか、Li、Sc、Na、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Ti、Zr、Hf、Y、Ta、Cr、Fe、Co、Ni、Ce、La、Zn、Cd、Hg、Al、Tl、Pb、As、Bi、Te、U、Mnおよび/またはWであり;aは0.5〜0.9であり;bは0.1〜0.4であり;cは0.001〜0.2であり;dは0.001〜0.1であり;およびXが成分である場合、eは0.001〜0.1である。
モリブデン、バナジウム、ニオブおよびアンチモンを含むか焼酸化触媒を使用するエチレンへのエタンの低温酸化脱水素化の他の例は、ユニオンカバードコーポレーション(Union Carbide Corporation)に譲渡されたた1985年6月18日に発行され米国特許第4,524,236A号および1981年2月10に発行された米国特許第4,250,346Aに記載されている。そのか焼触媒は、酸化物の形でMoaVbNbcSbdXeを含む。触媒は可溶性化合物および/または複合体および/または各金属の化合物から調製される。乾燥触媒は空気または酸素中で220〜550℃で加熱して焼成される。触媒前駆体溶液は、無機酸化物(例えば、シリカ、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、ジルコニア、チタニアまたはそれらの混合物)上に担体されてもよい。エチレンへの選択性は、エタンの50%変換のために65%超えとすることができる。
ダウグローバルテクノロジーズ株式会社(Dow Global Technologies Inc.,)に譲渡されたBharadwajらに2003年9月23日に発行された米国特許第6,624,116号と2003年5月20に発行された米国特許第6,566,573は、原料ガス混合物が水素(H2 : O2 = 2 : 1、180000/時間のガス毎時空間速度(GHSV))を含むT>750℃において自動温度レジームで試験されたPt-Sn-Sb-Cu-Agモノリスシステムを開示する。触媒組成は本発明のものと異なり、そして本発明はフィード中で水素分子の使用を企図しない。
ユニオンカバードコーポレーション(Union Carbide Corporation)に譲渡されたMcCainの1985年6月18日に発行された米国特許第4,524,236号およびユニオンカバードケミカルズ(Union Carbide Chemicals)とプラスチックスカンパニー株式会社(Plastics Company Inc.)に譲渡されたManyikらの1990年2月6日に発行された米国特許第4,899,003号は、V-Mo-Nb-Sbの混合金属酸化触媒を開示する。375〜400℃でエタンの変換は、71〜73%に近い選択性で70%に到達した。しかし、このエタンの変換結果は、非常に低いガス毎時空間速度(すなわち、720/時間)のみで達成された。
コンセージョスペリオールデインベスチゲショネスシエティフィカス(Consejo Superior de Investigaciones Cientificas)とバレンシア工科大学(Universidad Politecnica de Valencia)に譲渡されたLopez-Nietoらに2008年1月15日に発行された米国特許第7,319,179号は、360〜400℃で50〜70%のエタン変換と95%までのエチレンへの選択性(38%変換で)を供給するMo-V-Te-Nb-O酸化触媒を開示する。その触媒は実験式MoTehViNbjAkOxを有し、Aは第5修正成分である。その触媒は、か焼混合酸化物であり(少なくともMo、Te、VおよびNb)であり、任意に、(i)シリカ、アルミナおよび/またはチタニア、好ましくは合計担体触媒の20〜70重量%におけるシリカ、または(ii)炭化ケイ素上に担持される。担体触媒は、溶液から沈殿、その沈殿物を乾燥し、次いで焼成する従来の方法により調製される。
Mo-Te-V-Nb組成物の調製は2005年6月30日に発行されたWO2005058498A1(対応米国公開出願第2007149390A1号)に記載されている。触媒の調製は、Mo、V、Te、およびNbのイオン種を含む少なくとも1つの溶液と不活性セラミック担体を組み合わせてスラリーを調製し、そのスラリーを乾燥させ、粒子状生成物を得て、酸素含有雰囲気で150〜350℃でその乾燥生成物を予備焼成し、そして不活性雰囲気下、350〜750℃でその乾燥生成物を焼成することを含む。調製された触媒は非担体触媒に相当する酸化反応で活性と選択性を示す。
エチレン含有流出物を形成する反応器中でバナジウム、モリブデン、タンタルおよびテルルを含む混合酸化物触媒とフィードを接触することを含むエタンと酸素を含むガス状原料からエチレンを製造する工程は、セラニーズイント株式会社(Celanese Int. Corp.)に譲渡された、2006年12月7日に発行されたWO2006130288A1(また、2010年9月2日に発行された米国公開出願第20100222623号、現在放棄されている)に開示される。触媒は50〜80%のエチレン選択性を有し、それにより高選択性でエチレンと酢酸を生成するエタンの酸化を可能にする。触媒は式Mo1V0.3Ta0.1Te0.3Ozを有する。
触媒は任意に多孔質二酸化ケイ素、発火二酸化ケイ素、珪藻土、シリカゲル、多孔性および非多孔性酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化トリウム、酸化ランタン、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化スズ、二酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化ホウ素、窒化ホウ素、炭化ホウ素、リン酸ホウ素、リン酸ジルコニウム、ケイ酸アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、およびガラス、炭素、炭素繊維、活性炭、金属酸化物または金属ネットワークおよび対応モノリスから選択される担体上で支持された無機酸化物を支持する、または好ましくは二酸化シリコン (SiO2)、五酸化リン (P2O5)、酸化マグネシウム (MgO)、三酸化クロム (Cr2O3)、酸化チタン(TiO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)または アルミナ(Al2O3)中に封入される。担体組成物の調製方法は、湿式化学の手順を含む(溶液は固体担体に含侵され、その後、材料は乾燥、焼成される)。
Minetらに1993年4月13日に発行され、メダラート株式会社(Medalert Incorporated)に譲渡された米国特許第5,202,517号は、エチレンへのエタンの従来の脱水素化で使用するセラミックチューブを示す。その「チューブ」は、エタンがチューブ内を流れ、水素が反応速度論を改善するチューブから拡散したセラミック膜である。反応性セラミックは1.5〜2.0mmの厚さの担体上に5マイクロメートルの厚さである。
Adrisらに2004年11月16日に発行されサウジ基礎産業公社(Saudi Basic Industries Corporation)に譲渡された米国特許第6,818,189号にはセラミックペレットが環状反応器の周りにパックされ、異なる反応物質がチューブの内側と外側の周辺を流れる工程を示す。当該特許はエチレンへのエタンの酸化脱水素化に向けられている。
+1の酸化状態の銀または銅イオンを用いるエチレンおよびエタンの分離に関するかなりの技術が存在する。Culpらに2003年2月11日に波高されユニオンカバードケミカルズ&プラスチックテクノロジー株式会社(Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation)譲渡された米国特許第6,518,476号の第5欄、10行目から15行目および第16欄、12行目から17欄、67行目を参照。ノバケミカルズ株式会社(NOVA Chemicals Corporation)はまた、イオン性液体を用いて、非オレフィンからオレフィンの分離を開示している(CA2415064中のジチオレン、現在放棄)。また、Wangらに2000年9月19日に発行され、エクソンリサーチアンドエンジニアリングカンパニー(Exxon Research and Engineering Company)に譲渡された米国特許第6,120,692号、1984年9月29日に発行されたJP59172428の要約および1984年9月29日に発行されたJP 59172427の要約参照。
Kuznickiらに2011年9月13日に発行されアルバータ大学(the University of Alberta)の知事に譲渡された米国特許第8,017,825号は、エチレンからエタンを分離し、修飾されたETS-10を用いた吸着法の先行技術の優れた概要を含む。
Lucyらに2008年8月12日に発行され、BPケミカルズリミテッド(BP Chemicals Limited)に譲渡された米国特許第7,411,107号は、エタンをエチレンおよび酢酸に変換する酸化脱水素化工程から酢酸の分離の工程を開示する。その工程は、金属塩(例えば、CuまたはAg)の可逆複合体を使用する。その結果、その特許は酢酸を蒸留によって液体から分離しうることを開示する(第13欄、35〜40行目)。
ノバケミカルズ(インターナショナル)S.A.(NOVA Chemicals (International) S.A.)の名前の米国公開出願第20110245571号は、反応器に酸素を提供する再生酸化物ベッドに接触して流動ベッド中のエタンの酸化脱水素化を示す。この工程で、遊離酸素は分解の可能性を減少させる原料と直接混合されない。
Loらに1975年9月9日に発行され、エルパソ社(El Paso Products Company)に譲渡された米国特許第3,904,703号は、そこでの酸化脱水素化ゾーンに続くことは、水素を水に酸化する次の脱水素化ゾーンの「酸化ゾーン」であるゾーン型または層状型酸化反応器を示す。そこでの酸化ゾーンに続くことは、それらが次に続く脱水素化ゾーンの前に反応器から水を除去する吸着ベッドである。これは下流の脱水素化触媒の上で水の衝撃を減らすためのものである。
Arnoldらの名前で2010年10月7日に発行さ、Lummusに譲渡された米国公開出願第20100256432号の86〜94段落は、生成物ストリームから残留酸素を除去する方法を開示する。水素や炭化水素等の可燃性のものは残留酸素を除去するために生成物ストリームに添加され得る。その特許は、触媒に言及するが、その組成物を開示しない。上記のように、次に水を除去する生成物ストリームを処理する必要があり得る。
Culpらに2003年2月11日に発行され、ユニオンカバードケミカルズ&プラスチックテクノロジー株式会社(Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation)に譲渡された米国特許第6,518,476号はメタン等の低級パラフィンをカップリングする工程、および次にエチレンやプロピレン等のオレフィンを生成するためにカップリングされた生成物の酸化脱水素化を開示する。
上記いずれの技術も分解装置と酸化脱水素化工程のある分離とレーンを介在する化学コンビナートを記載も示唆もしていない。
本発明は、分解装置(例えば、水蒸気分解装置)および関連する下流分解装置を介在してエタンをエチレンに脱水素化する酸化脱水素化工程のある新規化学コンビナートを提供することを目的とする。これは低減された運営費で容量拡大を提供する。より具体的には、一形態において、C2スプリッターからのオーバーヘッドは、酸化脱水素化装置を通り、エタン含有量を減らす(生成物ストリームを完成する)。いくつかのケースでは、C2スプリッターの整流部の上部は、エチレン中で非常に低い量の残留エタンを減らすために使用される。本出願の技術は、新たなエチレン製造現場(グリーンフィールドの開発)に適用してもよく、または既存の設備への組み込みであり、最低限のコストで容量を拡張することができた。
本発明は、C2スプリッターを備えた水蒸気分解装置を含む(石油)化学コンビナートを提供し、エタンとエチレンを含む混合ストリーム中でエタンの酸化脱水素化のための反応器である分解装置とC2スプリッターを介在するコンビナートに統合することを含む改善を提供する。
本発明の1つの態様において、酸化脱水素化装置はC2スプリッターへの供給ストリームと統合される。
本発明の1つの態様において、酸化脱水素化装置はC2スプリッターからのオーバーヘッドストリームと統合される。
本発明の1つの態様において、酸化脱水素化装置はC2スプリッターからのボトムストリームと統合される。
本発明の1つの態様において、酸化脱水素化装置はC2スプリッターからの下部トレイから供給をとりC2スプリッター中の上部トレイに生成物を戻すC2スプリッターを統合する。
本発明の1つの態様において、酸化脱水素化装置は水素化装置への供給ストリームを統合し、アセチレンを除去する。
本発明の1つの態様において、化学コンビナートはエチレンからエタンの吸収分離、エチレンからエタンへの吸着分離、高圧ポリエチレンプラント、ガス相ポリエチレンプラント、スラリー相ポリエチレンプラント、溶液相ポリエチレンプラント、酢酸プラント、酢酸ビニルプラント、エチレングリコールプラント、エタノールプラント、エチレンハロゲン化物プラント、エタノール脱水素化プラント、及び酢酸脱水素化プラントの群から選択される1又は2以上の装置操作を更に含む。
1つの態様において、酸化脱水素化反応器は以下からなる群から選択される触媒を使用する:
i)以下の式の触媒であり:
NixAaBbDdOe
式中、xは0.1〜0.9の数、好ましくは、0.3〜0.9、更に好ましくは0.5〜0.85、最も好ましくは、0.6〜0.8であり;
aは0.04〜0.9の数であり;
bは0〜0.5の数であり;
dは0〜0.5の数であり;
eは触媒の原子価状態を満たす数であり;
AはTi、Ta、V、Nb、Hf、W、Y、Zn、Zr、SiおよびAlまたはそれらの混合物からなる群から選択され;
BはLa、Ce、Pr、Nd、Sm、Sb、Sn、Bi、Pb、Tl、In、Te、Cr、Mn、Mo、Fe、Co、Cu、Ru、Rh、Pd、Pt、Ag、Cd、Os、Ir、Au、Hgおよびそれらの混合物からなる群から選択され;
DはCa、K、Mg、Li、Na、Sr、Ba、Cs、およびRbおよびそれらの混合物からなる群から選択され;および
Oは酸素であり;および
ii)以下の式の触媒であり:
MofXgYhOi
式中、XはBa、Ca、Cr、Mn、Nb、Ta、Ti、Te、V、Wおよびそれらの混合物からなる群から選択され;
YはBi、Ce、Co、Cu、Fe、K、Mg、V、Ni、P、Pb、Sb、Si、Sn、Ti、U、およびそれらの混合物からなる群から選択され;
f=1;
gは0〜2であり;
h=0〜2、ただし、Co、Ni、Feおよびそれらの混合物のhの合計値が0.5未満であり
iは触媒の原子価状態を満たす数であり;
iii)以下の式の触媒であり:
VxMoyNbzTemMenOp
式中、MeはTa、Ti、W、Hf、Zr、Sbおよびそれらの混合物からなる群から選択される金属であり;および
xは0.1〜3であり;
yは0.5〜1.5であり;
zは0.001〜3であり;
mは0.001〜5であり;
nは0〜2であり;
およびpは混合された酸化物触媒の原子価状態を満たす数であり;
iv)以下の式の触媒であり:
MoaVbNbcTeeOn
式中、a=1.0;b=0.05〜1.0、c=0.001〜1.0、e=0.001〜0.5、およびnは他の成分の酸化状態により決定され;
v)以下の式の触媒であり:
MoaVbXcYdZeMfOn
式中、Xは少なくともNbおよびTaのうちの1つであり;Yは少なくともSbおよびNiのうちの1つであり;Zは少なくともTe、Ga、Pd、W、BiおよびAlのうちの1つであり;Mは少なくともFe、Co、Cu、Cr、Ti、Ce、Zr、Mn、Pb、Mg、Sn、Pt、Si、La、K、AgおよびInのうちの1つであり;a=1.0(正規化);b=0.05〜1.0;c=0.001〜1.0;d=0.001〜1.0;e=0.001〜0.5;およびf=0.001〜0.3;およびnは他の成分の酸化状態により決定される。
本発明の1つの態様において、上記触媒におけるnは0である。
本発明の1つの態様において、エチレンへのエタンの酸化脱水素化は250℃〜600℃、好ましくは300℃〜600℃の温度で、および0.5〜100psi(3.4〜689.5kPa)の圧力で、および毎時触媒1kg当たり1000g以上のオレフィンの生産性を有する
本発明の1つの態様において、酸化脱水素化反応器は、対応するオレフィンを製造するために80%以上の選択性を有する。
本発明の1つの態様において、酸化脱水素化触媒はチタン、ジルコニア、アルミニウム、マグネシウム、イットリア、ランタナ、シリカの酸化物およびそれらの混合組成物から選択される不活性多孔質セラミック膜上に支持され、前記触媒の0.1〜20重量%および前記多孔質膜の99.9〜80重量%を提供する。
本発明の1つの態様において、酸化脱水素化反応器は、外殻と内部セラミックチューブの内部でエタンの下方への分離流路を画定する1または2以上のセラミックチューブと反応器の外壁と酸素含有ガスの流路を画定するセラミックチューブの間の通路を含む。
本発明の1つの態様において、セラミックチューブはさらに内部スチールメッシュと外部スチールメッシュを含む。
本発明の1つの態様において、化学コンビナートは油性オレフィンパラフィン吸収装置をさらに含む。
本発明の1つの態様において、化学コンビナートは吸着オレフィンパラフィン分離装置をさらに含む。
本発明の1つの態様において、吸着剤は銀および銅からなる群から選択される+1酸化状態の1または2以上の金属イオンを含むが、爆発性混合物を形成する潜在性によりアセチレンを含むストリームを分離する場合、それらの化合物の使用において注意が必要である。
本発明の1つの態様において、吸着剤は合成または天然ゼオライトからなる群から選択される。
本発明の態様において、吸着剤はZSM-5、ETS-4、CTS-1、およびイオン交換ETS-10からなる群から選択される。
本発明の態様において、吸着剤は、下記式の錯体の群から選択される金属ジチオレンである:
Figure 2016510731

および
Figure 2016510731

式中、MはFe、Co、Ni、Cu、PdおよびPtからなる群から選択され;およびR1、R2、R3、R4、R5およびR6は、水素原子、ヘテロ環基、シアノ基、カルボン酸塩、カルボン酸エステル、ケト基、ニトロ基、ニトロ基、およびスルホニル基であるまたは含む電子吸引基、ヒドロカルビルラジカルが置換されていないまたは全部または一部置換された、好ましくはハロゲン原子によって置換されたC1-4アルキル基、C5-8アルキル基、C2-8アルケニル基およびC6-8アリール基からなる群から選択されるヒドロカルビルラジカルからなる群から独立して選択される。
本発明の1つの態様において、エチレン塩化物プラントは、必要に応じてエチル塩化物、エチレン塩化物、二塩化エチレン、臭化エチル、臭化エチレンおよび二臭化エチレンからなる群から選択される1または2以上の生成物を生成するハロゲン化物と酸素の存在下、エチレンを反応する。
本発明の1つの態様において、酢酸プラントは酸化脱水素化工程、水蒸気分解装置または両方からの1または2以上のエチレンを酸化/水和し酢酸を生成する
本発明の1つの態様において、酢酸プラントからの酢酸はエチレンと反応して酢酸ビニルを生成する。
本発明の1つの態様において、酸化脱水素化反応器のすぐ下流に生成されたエチレンの3重量%を消費することなく残留酸素を消費する低温度(典型的には、酸化脱水素化反応温度より低い)反応器がある。
本発明の1つの態様において、前記低温度反応器の燃料は、メタン、水素、一酸化炭素およびそれらの混合物からなる群から選択され、残留酸素を消費するのに十分な量の酸化脱水素化反応器から生成物ストリームに添加される。
本発明の1つの態様において、前記低温反応器はMn2O3とCuMn2O4の混合物である触媒を使用し、前記混合物はCu-MnxOpの実験式を有し、式中、xは0.1〜0.8でありかつpは混合触媒の原子価状態を満たす数である。
図1は、本発明の実施形態の概略図である。 図2は、従来のC2スプッリター(基本ケース)の概略図である。 図3は、C2スプリッターのオーバーヘッドエチレン生成物ストリームに統合される酸化脱水素化装置の概略図である。 図4は、C2スプリッターからのボトムエチレン再循環ストリームに統合される酸化脱水素化装置の概略図である。 図5は、61.9%のC2H6と17.6%のC2H4と20.5%のO2を含む出発混合物とエチレンに対する選択性で酸化脱水素化反応器フィードで温度とエチレン含有量の影響を示すグラフである。 図6は、C2スプリッターと内部で統合される酸化脱水素化装置の概略図である。 図7は、C2スプリッターのフィードアップストリームに統合される酸化脱水素化装置の概略図である。 図8は、アセチレン水素化装置のアップストリームに統合される酸化脱水素化装置の概略図である。 図9は、膜チューブの一束を有する酸化脱水素化反応器の一つの実施形態の概略図である。 図10は、分離されたセラミックチューブより上で酸素ヘッダーと一緒の酸化脱水素化反応器の一つの実施形態の概略図である。 図11は、複数のベッドを有する酸化脱水素化反応器の概略図である。 図12は、酸化脱水素化反応器への供給のための混合ヘッドを示す。
触媒システム
本発明に係る使用されうる多くの触媒がある。以下の触媒システムは個別にまたは組み合わせて使用しうる。当業者は、組み合わせは、触媒の組み合わせが使用される場合、任意の拮抗作用があるかどうかを決定する実験室規模で試験する必要があることを理解するであろう。
本発明の酸化脱水素化触媒は、以下から成る群から選択される:
i)以下の式の触媒であり:
NixAaBbDdOe
式中、xは0.1〜0.9の数、好ましくは、0.3〜0.9、更に好ましくは0.5〜0.85、最も好ましくは、0.6〜0.8であり;
aは0.04〜0.9の数であり;
bは0〜0.5の数であり;
dは0〜0.5の数であり;
eは触媒の原子価状態を満たす数であり;
AはTi、Ta、V、Nb、Hf、W、Y、Zn、Zr、SiおよびAlまたはそれらの混合物を含む群から選択され;
BはLa、Ce、Pr、Nd、Sm、Sb、Sn、Bi、Pb、Tl、In、Te、Cr、Mn、Mo、Fe、Co、Cu、Ru、Rh、Pd、Pt、Ag、Cd、Os、Ir、Au、Hgおよびそれらの混合物からなる群から選択され;
DはCa、K、Mg、Li、Na、Sr、Ba、Cs、およびRbおよびそれらの混合物からなる群から選択され;および
Oは酸素であり;および
ii)以下の式の触媒であり:
MofXgYhOi
式中、XはBa、Ca、Cr、Mn、Nb、Ta、Ti、Te、V、Wおよびそれらの混合物からなる群から選択され;
YはBi、Ce、Co、Cu、Fe、K、Mg、V、Ni、P、Pb、Sb、Si、Sn、Ti、U、およびそれらの混合物からなる群から選択され;
f=1;
gは0〜2であり;
hは0〜2、ただし、Co、Ni、Feおよびそれらの混合物のhの合計値が0.5未満であり
iは触媒の原子価状態を満たす数であり;および
それらの混合物。
一つの実施形態において、触媒は、式i)の触媒であり、式中xは0.5〜0.85であり、aは0.15〜0.5であり、bは0〜0.1でありおよびdは0〜0.1である。触媒i)において、典型的にAはTi、Ta、V、Nb、Hf、W、Zr、Si、Alおよびそれらの混合物からなる群から選択され、BはLa、Ce、Nd、Sb、Sn、Bi、Pb、Cr、Mn、Mo、Fe、Co、Cu、Ru、Rh、Pd、Pt、Ag、Cd、Os、Irおよびそれらの混合物からなる群から選択され、およびDはCa、K、Mg、Li、Na、Ba、Cs、Rbおよびそれらの混合物からなる群から選択される。
別の実施形態において、触媒は触媒ii)である。本発明のこの態様のいくつかの実施形態において、典型的に、XはBa、Ca、Cr、Mn、Nb、Ti、Te、V、Wおよびそれらの混合物からなる群から選択され、YはBi、Ce、Co、Cu、Fe、K、Mg、V、Ni、P、Pb、Sb、Sn、Tiおよびそれらの混合物からなる群から選択される。
触媒iii)の一つの更なる得に有用なファミリーは、式VxMoyNbzTemMenOpの混合酸化触媒からなる群から選択される1または2以上の触媒を含み、式中、Ti、Ta、Sb、Hf、W、Y、Zn、Zr、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Sn、Bi、Pb、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Ru、Rh、Pd、Pt、Ag、Cd、Os、Ir、Au、およびそれらの混合物からなる群から選択される金属であり;および
xは0.1〜3、好ましくは0.5〜2.0、さらに好ましくは0.75〜1.5であり;
yは0.5〜1.5、好ましくは0.75〜1.0であり;
zは0.001〜3、好ましくは0.1〜2、最も好ましくは0.5〜1.5であり;
mは0.001〜5、好ましくは1〜4であり;
nは0〜2であり、好ましくはnは0であり、しかし、Meが存在するとき、nは好ましくは0.5〜1.5であり、および
pは混合された酸化物触媒の原子価状態を満たす数である。
さらなる実施形態において、触媒中、x:mの比率は、0.3〜10、最も好ましくは0.5〜8、望ましくは0.5〜6である。
エチレンへのエタンの酸化脱水素化に適した触媒の他のファミリーは、式MoaVbNbcTeeOnの触媒を含み、式中、a=1.0;b=0.05〜1.0、c=0.001〜1.0、 e=0.001〜0.5、およびnは他の成分の酸化状態により決まる。
エチレンへのエタンの酸化脱水素化に適した触媒の他のファミリーは、式MoaVbXcYdZeMfOnの触媒を含み、式中、Xは少なくともNbおよびTaのうちの1つであり;Yは少なくともSbおよびNiのうちの1つであり;Zは少なくともTe、Ga、Pd、W、BiおよびAlのうちの1つであり;Mは少なくともFe、Co、Cu、Cr、Ti、Ce、Zr、Mn、Pb、Mg、Sn、Pt、Si、La、K、AgおよびInのうちの1つであり;a=1.0(正規化);b=0.05〜1.0;c=0.001〜1.0;d=0.001〜1.0;e=0.001〜0.5;およびf=0.001〜0.3;およびnは他の成分の酸化状態により決定される。
上記触媒は、個別にまたは組み合わせて使用しうる。当業者は、検討されている2つ以上の触媒との間で拮抗的相互作用があるかどうかを決定するためにルーチン試験を実施することに気づくであろう。
触媒を調製する方法は当業者に公知である。
例えば、触媒は、水酸化物、硫酸塩、硝酸塩、ハロゲン、低級(C1-5)モノまたはジカルボン酸およびアンモニウム塩またはその金属酸それ自体などの水溶性金属化合物の水溶液を混合することによって調製し得る。例えば、触媒は、メタバナジン酸アンモニウム、シュウ酸ニオブ、モリブデン酸アンモニウム、テルル酸等の溶液を配合することによって調製することができる。次に得られた溶液を空気中で通常は100℃〜150℃で乾燥させ、例えばN2、He、Ar、Neおよびそれらの混合物からなる群から選択された不活性ガスの流れの中で、200〜600℃、好ましくは300〜500℃でか焼する。そのか焼ステップは1〜20時間、通常は5〜15時間、大抵は約10時間かかりうる。得られた酸化物はもろい固体で通常は水に不溶性である。
担体
酸化脱水素化触媒を支持し得るいくつかの方法がある。
一つの実施形態において、担体は好ましくは50m/g未満、より好ましくは20m/g未満の低い表面積を有してもよい。担体は、圧縮成形によって調製しうる。より高い圧力では、セラミック前駆体中の隙間は圧縮され崩壊する。担体前駆体に加わる圧力に応じて、担体の表面積は約20〜5m/g、好ましくは18〜10m/gであってもよい。
間隙が点火源を提供する酸化剤のみで充填されうる低減された可能性がある低表面積担体を使用する安全上の利点がある。
低表面積担体は、等球、リング、サドルなど、いずれの従来の形状であっても可能である。混合ストリームまたは気体反応物の連続ストリームが支持された触媒上を通過する場合にこれらの種類の担体は多くの従来の反応器で使用されるであろうし、エタンはエチレンに変換される。例えば、担持触媒の混合ベッドおよび可逆金属酸化物を一緒に反応ゾーンを通過させ、反応に対し酸化物を放出し、その後酸化物を再生しうる先行技術において多くの他のアプローチがある。いくつかの実施形態では、可逆的な金属酸化物は、反応に対し酸素を放出するエタンのストリームと一緒に他の支持触媒を有するスクリーンまたは透過膜に接触してもよい。
以下に記載の他の実施形態において、触媒は少なくとも1つの反応物の流路の一部で画定する透過膜の表面上で支持されてもよく、そして他の反応物はセラミック表面上で反応する酸化剤およびエタンを許容するセラミックの反対表面を越えて流れる。
担体を使用前に乾燥させることは重要である。一般的に、担体は少なくとも200℃で24時間まで、通常は500℃〜800℃で約2〜20時間、好ましくは4〜10時間加熱してもよい。得られた担体は、吸着水がなく、担体の約0.1〜5mmol/g、好ましくは0.5〜3mmol/gから表面ヒドロキシル含有量を有するだろう。
シリカ中のヒドロキシル基の量はJ. B. Peri and A. L. Hensley, Jr., in J. Phys. Chem., 72 (8), 2926, 1968により開示された方法によって決定してよく、本明細書は、その全内容を参照して記載する。
乾燥された担体は、次に圧縮成形により要求されたか形状に圧縮されてよい。担体の粒子サイズに応じて、それは圧縮された部分の形状を保持するために、不活性結合剤と組み合わせてもよい。
触媒の担体は、二酸化ケイ素、溶融二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、二酸化トリウム、ランタン酸化物、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化スズ、二酸化セリウム、酸化亜鉛、酸化ホウ素、窒化ホウ素、炭化ホウ素、リン酸ホウ素、リン酸ジルコニウム、酸化イットリウム、ケイ酸アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素及びそれらの混合物からなる群から選択される酸化物、二酸化物、窒化物、炭化物及びリン酸塩から形成されたセラミックまたはセラミック前駆体であってもよい。
セラミック膜を形成する好ましい成分は、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、マグネシウム、シリコンおよびそれらの混合物の酸化物を含む。
充填剤
典型的に、担体上に充填する触媒は、前記触媒の0.1〜20重量%、通常、5〜15重量%、好ましくは8〜12重量%および前記担体の99.9〜80重量%、通常、85〜95重量%、好ましくは88〜92重量%を提供する。
触媒は、任意の多くの方法で担体に添加されてよい。例えば、触媒は、含侵、洗浄コーティング、ブラッシングまたはスプレーにより低表面積担体の一方の表面上に水溶性スラリーから堆積されることができる。触媒はまた、セラミック前駆体(例えば、アルミナ)のスラリーから共沈殿され、低表面積の支持された担体を形成することができる。
担体および触媒は結合され、そして次に1〜100ミクロンの範囲の粒径を有する微粒子材料を製造するため粉砕されてもよい。粉砕工程は、ボールやビーズミル、ボースロータリー、撹拌および振動、バーまたはチューブミル、ハンマーミル、および研削ディスクを含む任意の従来工程であってもよい。粉砕の好ましい方法は、ボールまたはビーズミルである。
粒状触媒は酸化脱水素化反応器で使用されてもよい。反応器は、単一または複数のベッドを有してもよく、好ましくは複数のベッドを有する。
図11は触媒の3つの離間した固定ベッドを含む酸化脱水素化反応器の概略図を示す。
図11において、エタンまたはエタンを含むガス500は、一般的に入口502によって501で示される反応器に入る。エタンまたはエタンを含むガスは第1の触媒ベッド503に入る。酸素または酸素を含むガス504は第1の触媒ベッド503および第2の触媒ベッド505の下のスペースに流入する。酸素は各ベッドに流入する。酸素のストリームおよび部分的にエタンまたはエタンを含むガスは触媒505の第2のベッドに流入する。さらに、酸素または酸素を含むガス506は、第2の触媒ベッド505と第3の触媒ベッド507の間の第2のスペースに流入する。反応物は第3の触媒ベッドで反応を続けそしてエチレンの得られたストリームはコレクタ(フッタ)508および出口509に流入する。

上記のように、担体は、好ましくは50m/g未満、より好ましくは20m/g未満の低表面積を有しうる。担体は圧縮成形により製造されてよい。より高い圧力では、セラミック前駆体中の隙間が圧縮され崩壊すことがある。担体前駆体に加わる圧力に応じて、担体の表面積は約20〜10m/gであってもよい。担体は多孔質となり、約0.1〜3.0ml/g、通常0.3〜1.0ml/gの細孔容量を有するだろう。セラミックの細孔サイズは小さくてもよい。好ましい細孔サイズ(直径)は約3〜10nmの範囲である。小さな孔径は膜を横切る圧力降下を維持するのに役立つようにセラミック膜で有用であるため、膜の破損は圧力の急激な変化により速やかに検出される。さらに、小さな孔径は、膜の全体の触媒化表面上の反応のより均一な分布を促進する。すなわち、より大きな孔が使用される場合、酸素の大部分は、酸素含有ガスは最初に接触するセラミック部分を通って拡散する傾向がある。セラミックの残りの部分は、主に使用されない。
セラミック担体は従来技術を使用してセラミック材料から製造されてもよい。例えば、出発材料をきれいにし、洗浄と乾燥(または噴霧乾燥)し、またはセラミックのゾル/ゲルから製造されそして必要であれば、適切な粒子径に砕くまたは粉砕されてもよい。粉末はセラミック細孔サイズを変更する酸または塩基洗浄など、選鉱してもよい。
得られた粉末を乾燥、か焼して上述のような関連水(水和水等)を除去し、そして適切な基質、好ましくは管状、例えば、約5〜200MPa(725〜29000psi)の圧力で圧縮形成または静水圧圧縮し、充填剤と一緒またはなしで、粒子を融合する温度で焼結することにより形成されてもよい。(例えば、セラミック原料の融解温度の約0.5〜0.75の温度)
他の技術は、テープキャスティングまたはスラリーのスリップキャスティングなどをし、円形、正方形または環状など必要な形状の続く「パンチ」などを用いてもよい。例えば、環状のセクションでは、「環」を製造する「スタック」をされることができる。
チューブは一般的に円筒形とみなされるが、正方形、長方形、六角形または星形のような任意の断面形状を有することができる。非円筒間の場合に、壁部は外部セラミック壁により画定される中央通路を形成するために、スリップキャスティング後、壁部を一緒に密閉接合によって作成されることができる。その接合は、エタンフィードと酸素が接触し、爆発性混合物を形成するのを防ぐため、密封される必要がある。ガラスセメントまたはセラミックセメントまたはスリップはこの目的で使用されうる。気密シールはまた、反応器を出入りしまたは反応器のスチール部に接合するところのチューブの端にある必要がある。
いくつかの実施形態において、一度セラミックチューブが準備されると、触媒はエタンに接触するチューブの表面上に堆積されてもよい。
セラミック膜は、約0.1〜10cm、通常は1〜8cm、好ましくは2〜7cmの厚さを有してもよい。
セラミックは強いが、脆いこともある。少なくとも一方の側に、好ましくは、セラミックチューブの外側に担体構造を有することが好ましい。最も好ましくは、チューブの外側および内側に担体構造がある。その構造は、酸素含有ガスが担体とセラミックを通過することができる穴を有するメッシュまたウェブの形状であり、触媒を生むチューブの表面で反応するだろう。担体は反応器操作温度で使用に適した何らかの材料であってよい。コストの観点からは、スチールメッシュはおそらく最も費用効果的である。好ましくは、スチールはステンレス製である。セラミックが破損した場合(例えば、割れてしまう等)、担体構造は、反応器の運転停止を可能にするためチューブに十分な完全性を提供すべきである。
1または2以上のチューブは、次に反応器の内部に設置される。1つの実施形態において、反応器は反応器シェルとセラミックチューブとセラミックチューブを通る酸素含有ガスフローとの間の通路を介して、原料のプラグフロー(例えば、主にエタン)を有するよう設計されている。思い浮かぶ多くの配置がある。反応器は端から端に置かれた多くの短いチューブを含み適切な長さのチューブを提供することができる。または、その設計は酸素含有ガスが通過する多くの並列するチューブと反応器の外壁とエタンの流路を画定するセラミックチューブの間の通路を提供する囲まれたシェルを有するコアシェル熱交換器に類似してよい。流路は(チューブの内側のエタンとチューブの外側の酸素)逆にされることがある。
図9は、膜(セラミックチューブ)の酸化脱水素化反応器の実施形態を示す。反応器は一般的に301のように示される。反応器はエタンのストリームまたはエタンを含むガスストリームを流入する入口302を含む。エタンはセラミック膜チューブ303を通り、コレクタ305にいく。酸素または酸素含有ガス304を管束に供給するため、酸素はチューブの外側にある。チューブの下方向に通りエチレンを形成すると、エタンまたはエタンガス300は酸素と反応する。エチレンはコレクタ(フッタ)305に集められ、306で反応器を出る。
図10は、さらにエタンまたはエタンガス400が入口または402を通って一般的に401で示される反応器に入る実施形態を示す。酸素または酸素含有ガス403はチューブおよび404として示されるシェル型プレートに入る。スチール製シェル405に包まれたセラミック膜チューブ406のシリーズがある。セラミック膜チューブ406はヘッダ402まで延びる。その結果、エタンまたはエタン含有ガス400はセラミック膜チューブの内側を流下し、セラミック膜チューブ406の外部とスチール製シェル405との間の環状空間を流下する。エタンはエチレンに変換され、セラミック膜チューブを出てコレクタ(フッタ)407に入り、408で出る。この設計の1つの利点は、セラミック膜が過剰酸素がそのチューブに入るのみ完全性を失うかどうかである。これは各チューブ406の出口またはコレクタ407に存在しうる酸素検出器(図示せず)により簡単に検出される。次に反応器は安全にシャットダウンされることができ、損傷されたチューブを配置してもよい。
反応物のフローは並列流または向流であってもよい(例えば、チューブの外側のエタン上向とチューブの内側の酸素の下降)。
反応器へのフィードは、チューブの反対側に2つの別個のフローを含む。1つの実施形態において、好ましくは、チューブの内部表面への1つのフローは、酸素、100〜21vol%の酸素と0〜79vol%の1または2以上の不活性ガスを含む混合物からなる群から選択される酸素含有ガスである。一部の不活性ガスは、窒素、ヘリウム、およびアルゴンおよびそれらの混合物からなる群から選択されてもよい。好ましくは、酸素含有ガスは、はるかに簡単なプラントの操作を提供するように空気である。
いくつかの実施形態において、チューブの外側に対する第2のフローは1または2以上のC2-C6、好ましくはC2-C4パラフィン、最も好ましくは、純粋なまたは希釈されていないエタンまたはエタン含有ガスを含む。最も好ましくは、エタンは90%超え、好ましくは95%超え、最も好ましくは98%超えの純度を有するだろう。しかし、さらに希釈のパラフィンフィードで操作でき、典型的には、少なくとも60重量%、最も好ましくは、80重量%以上のエタン、およびメタン、窒素、ヘリウム、アルゴンおよびそれらの混合物から成る群から選択される40重量%未満、最も好ましくは20重量%未満の1または2以上のガスを含む。好ましくは、はるかに単純なプラント操作と生産性向上性(空時収量)を提供するように、エタン含有ガスは希釈されない。
ガス成分の比は、酸素が完全に消費され、またはエタン、または両方の完全な消費のいずれかに到達する反応を操作する方法の関数であろう。さらなる分離は、未反応のエタンまたは混合ガス(メタン、二酸化炭素、不可性ガス、酸素)からエチレンの分離を含むであろう。酸素含有ガス流動率は、酸化脱水素化反応に必要な酸素を提供するために触媒に十分な酸素を供給するのに十分な大きさでなければならない。1つの実施形態において、セラミック膜の状態で、炭化水素ストリームは、必要に応じて酸化脱水素化触媒に酸素を放出できる1または2以上の金属酸化物を含む酸化脱水素化触媒上を通る。酸素ガスの供給率は、触媒活性を維持するのに十分であるべきであるが、生成物オレフィン(エチレン)への酸素のキャリーオーバーを最小化するために十分に低くあるべきである。1つは反応の化学量論に基づいてパラフィンに対する酸素の比率を計算できる。しかし、酸素は膜の反対側に供給され、多孔質セラミック膜を介して活性混合酸化触媒に供給されるため、反応はまた、触媒へのおよび触媒からの酸素の取り込みおよび放出率により影響を受けるであろう。酸素供給率は典型的に0.05〜0.5atmに変化するセラミックの酸素側からの圧力差(ΔP)によって調節される。
典型的に酸素フィードに対する炭化水素(パラフィン)のモル比は、1:1〜3:1、好ましくは、1.5:1〜2.5:1に及びうる。上記を考慮すると、当業者はセラミック膜の状態の2つのガスフローの好ましい比と流量率を決定することができるであろう。酸素フローのシャットダウンは早いがエタン変換の可逆的な損失の結果となる。
反応
酸化的脱水素化は、300℃〜550℃、通常は300℃〜500℃、好ましくは350℃〜450℃の温度で、0.5〜100psi(3.447〜689.47kPa)、好ましくは、15〜50psi(103.4〜344.73kPa)の圧力で実施されてもよく、反応器中のパラフィンの滞留時間は、通常、0.002〜30秒、好ましくは、1〜10秒である。エタンフィードは好ましくは95%、更に好ましくは98%の純度でるべきである。好ましくは、その工程は95%超え、好ましくは98%超えのオレフィン(エチレン)に対する選択性を有する。ガス毎時空間速度(GHVS)は500〜30000/時間、好ましくは、1000/時間であろう。触媒のキログラム当たりのグラム/時間でエチレン(生産性)の空時収率は、900以上、好ましくは1500超え、3000超え、最も好ましくは350〜400℃で3500超えであろう。触媒の生産性は、選択性が犠牲にされるまで、温度の上昇に伴って増加するであろうことに留意すべきである。
エチレンへのエタンの変換は、80%以上、好ましくは90%超え、最も好ましくは95%以上である。
酸素排除
生成物エチレンストリームに同伴される酸素の量は更なる処理のために最小化されるべきである。しかし、生成物ストリーム中に酸素の一部少量が存在しうる。生成物ストリームの更なる処理の前に、酸素が生成物ストリームから除去されることが非常に望ましい。酸化脱水素化反応器のすぐ下流は、約3%を超えるエチレン生成物を消費することなく残留酸素を消費する低温度反応器であってもよい。この低温度反応器は、通常、Mn2O3とCuMn2O4の混合物である触媒を使用し、前記混合物は実験式Cu-MnxOpを有し、式中、xは0.1〜8であり、pは混合触媒の原子価状態を満たす数である。低温度酸素排除反応器は、400℃未満または400℃、通常は100℃〜400℃で操作する。前記低温度反応器の燃料は、パラフィン供給ストリーム中に加えたまたは存在する、あるいは残留酸素を消費するのに十分な量で酸化脱水素反応器からの生成物ストリームに加えられ得るいずれかであるメタン、水素、COおよびそれらの混合物からなる群から選択されてもよい。いくつかの実施形態において、時々アフターバーナーとして言及される脱酸素剤は、水洗、CO除去、典型的なCスプリッターまたはエタンからエチレンを分離する他の方法を含みうる生成物分離を含む多くの他の工程により続いてもよい。1つのそのような実施形態を図1に示す。
図1において、エタンまたはエタン含有ガス1および酸素または酸素含有ガス2の供給ストリームは、酸化脱水素化反応器3に供給される。エチレンおよび共生成物の得られたストリームは、脱酸素剤(アフターバーナー)4に供給される。脱酸素剤において、酸化脱水素化で要求されるより低い温度で、残留酸素を消費する1または2以上の触媒があってもよい。例えば、エタンの消費なしに、酸素は水素と反応して水を生成しうる、またはメタンと反応してCOまたはCOを生成しうる。好ましくは、脱酸素剤において、処理された生成物ストリーム中で残留酸素が1000体積ppm未満に低減される。得られたストリームは次に水を含む除去薬、亜硫酸塩等の液体洗浄5で処理されてもよい。水溶性/水反応性生成物は、副産物のストリーム10として水洗浄をする。得られたストリームは次にCO除去ステップ6に付し、エチレンオキシド等の生成物を生成しうる。最後に、生成物は生成物分離ステップ7に進み、ストリーム1に再循環される残留エタン9からエチレン8を分離する。
エタンまたは炭化水素ストリームからの酸素除去に適した触媒は、El Pasoに譲渡されたLoの米国特許第3,904,703号および上記のLummus に譲渡されたArnoldの米国公開出願第2010/0256432号で開示されるように公知である。炭化水素から酸素を除去するさらに最近の技術は、Wangらに2004年6月8日および2006年1月31日にそれぞれ発行され、コノコフィリップス社(ConocoPhillips Company)に譲渡された米国特許第6,747,066号および第6.992,112号に開示される。
その特許は一般式αAOx-βBOy-YCOzの脱酸素剤を開示し、式中、Aは貴金属Rh、Ru、Pd、Pt、Au、Ag、OsまたはIrのいずれか1つであり、またはSc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Nb、Mo、Tc、Hf、Ta、W、Re、好ましくは、Fe、Co、Ni、Mn、VまたはMoまたは上記のいずれかの組み合わせからなる群から選択される遷移金属であり;Bは、希土類金属La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Th、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Sc、YおよびTh、好ましくは、La、Yb、SmまたはCeであり;Cは元素の周期表の元素Group II(すなわち、Be、Mg、Ca、Sr、BaおよびRa)、III(すなわち、B、Al、Ga、In、Tl)およびIV(すなわち、C、Si、Ge、Sn、Pb) 、好ましくは、Mg、AlまたはSiから選ばれる成分であり;Oは酸素であり;α、βおよびYは、各金属酸化物の相対モル比であり、α=0〜0.2; β=0〜0.5; Y=0.5〜1;およびx、y、zは各金属A、NおよびCの原子価要件により決まる数である。対応する金属が金属状態にとどまるとき、その値はゼロにすることができる。
さらなるオプションでは、洗浄は酸素を抽出するペンタフルオロデカンを含むことができる。
好ましくは、酸化脱水素化反応器の出口では酸素センサである。もしあれば、生成物ストリーム中の残留酸素の量を排除または実質的に減らすため、酸素センサは、酸素排除反応器に加えられる必要がある追加のフィードの量を制御するためモニターされる。
さらに、酸素排除反応器において、少なくとも1つの熱伝体が必要である。上記のように、酸素排除反応器は発熱性である。供給ストリームの酸素含有量および酸素排除反応器の温度を監視することは、チューブの完全性の指標を与えるだろう。生成物ストリーム中の酸素の急激な増加および酸素排除反応器の温度の突然の上昇は、セラミック膜壁の破損を示す傾向がある。これが起こると、反応器への酸素のフローは、すぐに終了される必要がある。
生成物ストリームの分離
エチレンは、好ましくは、脱酸素剤と乾燥機を通過した後、エチレンとエタンを分離するために分解装置の下流のC2スプリッターに供給されうる。
C2スプリッターと酸化脱水素化装置を組み合わせる多くのオプションがある。
図2は、従来のC2スプッリター(低温蒸留塔)の概略図である。フィード20、エチレンとエタンの混合物の大部分は、カラム21に供給される。エチレンのオーバーヘッドストリーム22は、カラム21の頂部を出て、コンデンサー23を通り還流ドラム24とポンプ25にいく。凝縮および再加圧ストリームはエチレン生成物ストリーム27とスプリッター21の上部トレイにフィードバックされる高純度ストリーム26に分かれる。スプリッター21の底部で、エタンのストリーム28はポンプ29を通り2つのヒーター30と31にいき、そして分解装置へ再循環など、更なる工程に進む状態になる。C2スプリッター21の底部に向かって、エタンのストリーム32はとられ、リボイラー33を通過し、スプリッター21に戻って再循環される。これは、本発明が評価されうることに対して基本のケースとみなされる。
図3は、オーバーヘッドストリーム(エチレン生成物ストリーム)で酸化脱水素化装置に統合されるC2スプリッターの1つの実施形態の概略図である。この図において、フィード41、エチレンとエタンの大部分は、スプリッター42に供給される。エチレン43の比較的純粋なストリームはC2スプリッター42の頂部に出る。ストリーム43の一部は、コンデンサー47、還流ドラム48およびポンプ49に供給され、C2スプリッター42に戻って供給される。生成物ストリーム43の残りの部分は、ヒーター44に供給され、次にエチレンおよびCO2トレースのストリーム46を生じる酸化脱水素化装置45に供給される。スプリッター42の底部で、最後のトレイの近くまたは最後のトレイで、エタンと共生成物のストリーム50はとられる。生成物の一部はリボイラー54を通り、蒸発したストリーム50はC2スプリッター42に再循環される。エタン生成物ストリームの他の部分は、ポンプ51に供給され、次にヒーター52および53を通り、エタンストリーム50は更なる工程に進む準備ができる。
図4は、C2スプリッターからボトム生成物ストリーム(エタン)と統合される酸化脱水素化反応器の発明の実施形態の一例である。当該図において、エチレンとエタンのフィード60はC2スプリッター61に供給される。オーバーヘッドストリーム62、主にエチレンは、コンデンサー63、還流ドラム64およびポンプ65に供給される。生成物エチレンストリーム62の一部は、C2スプリッター61に供給され、そのストリームの一部は、C2スプリッター61からのボトムストリームと統合される酸化脱水素化反応器70の生成物ストリームにさらに混合して利用できる。C2スプリッターの底部において、エタン66の比較的純粋なストリームは、ポンプ67、ヒーター68および69に供給される。そのストリームは次に酸化脱水素化装置70に供給され、エチレンの得られたストリーム71はオーバーヘッドストリーム62と組み合わされ、生成物エチレンストリーム72を形成する。Cスプリッターの底部近く、上記ストリーム66が取り出され、エタンのストリーム73がリボイラー74を通過して、スプリッター61に戻って供給される。
図6は、C2スプリッター内の酸化脱水素化装置の統合を示す本発明の一つの実施形態である。図6においてエチレンとエタンのストリーム80は、C2スプリッター81に供給される。エチレンのオーバーヘッドストリームは、コンデンサー83、還流ドラム84およびポンプ85に供給される。ストリーム82の一部はC2スプリッターに戻り供給される。エチレンストリーム86の一部は、下流処理に利用できる(例えば、ポリエチレンへの重合化、酢酸、ビニル酢酸への変換)。C2スプリッターの中央に向かって、エチレンとエタンの混合ストリーム87は引き出される。そのストリームはヒーター88、ストリームの圧力に応じて、圧力軽減装置89、例えば、ターボエクスパンダーを通過する。ストリーム87は次に酸化脱水素化装置90を通過する。生成物ストリーム91は、ストリーム87よりも高いエチレン含有量を有し、次にコンプレッサー92および冷却器93を通過し、C2スプリッター81に戻って供給される。C2スプリッター81の底部で、エタンの比較的純粋なストリーム94は除去され、ポンプ95およびヒーター96と97に供給される。得られたストリーム94は、次に更なる工程(例えば、酢酸)に進む準備ができる。ストリーム98はリボイラー99に供給され、スプリッター81に戻される。
図7は、酸化脱水素化装置はC2スプリッターへの分解装置からのフィード中に統合される本発明の1つの実施形態を示す。この実施形態において、分解装置からのエチレンと残留エタン生成物ストリーム100はバルブ101で分割される。フィード100の一部は、酸化脱水素化装置102に供給される。得られたストリームは、エチレンが高く、コンプレッサー103、次にコンデンサー104通って、C2スプリッター105に供給される。C2スプリッターの頂部で、高純度エチレンのオーバーヘッドストリーム106はコンデンサー107、還流ドラム108、ポンプ109に供給され、C2スプリッター105に戻る。エチレンストリーム106の一部は、下流工程で利用できる。C2スプリッター105の底部において、エタンの比較的純粋なストリーム110は除去され、ポンプ111およびヒーター112と113に供給される。得られたストリーム110は次にさらなる工程(例えば、酢酸)に進む準備ができる。ストリーム114は、リボイラー115に供給され、スプリッター105に戻される。
図8は、酸化脱水素化装置がアセチレン水素化装置のダウンストリームに統合される本発明の1つの実施形態の概略図を示す。図8において、分解装置からの主に約60モル%のエチレンと40モル%のエタンを含むフィード200は、ヒーター201と202を通過する。フィード200は、次に平行水素化装置203を進み、約1ppm未満のアセチレン含有量を含むストリーム207を生成する。そのフィードは冷却器205を通過し、グリーンオイルノックアウトドラム206にいく。ノックアウトドラム206からの2つのラインがある。1つのラインはバルブ215を通り、2つの乾燥機にいく。1つのライン207はバルブ208を通り、酸化脱脂素化装置209にいく。酸化脱水素化装置209からのストリーム210は、水素化装置203と204からのストリームより高いエチレン含有量を有する。ストリーム210はコンプレッサー211と冷却器212を通過し、乾燥機213と214に向かうストリームと混合される。バルブ215と208を制御することによって、酸化脱水素化装置209への供給量は0〜100%に制御されてもよい。
分離方法以外、またはC2スプリッターと並行して使用される。
エチレンとエタンの生成物ストリームの1つの分離方法は、吸収による。主にエタンとエチレンを含む気体生成物ストリームは、800psi(約5.5×10kPa)の圧力で、約25oF〜125oF(約−4℃〜約52℃)の温度で、鉱物シールオイルや薬用ホワイトオイルのような重いパラフィンオイルと一緒に交流フローで接触されうる。エチレンおよび低沸点成分は油の中に吸収されない。エタンおよび高沸点成分は油の中に吸収さる。エチレンと低沸点成分は、次にCスプリッターに渡されてもよい。吸収油は、フルフラール、ジメチルホルムアミド、二酸化硫黄、アニリン、ニトロベンゼン、および任意の重いパラフィンを抽出する他の公知の溶媒などの溶媒で選択的に抽出されてもよい。この工程は、参考として本願明細書に援用されている内容は、1945年5月15日に発行され、フィリップス石油会社(Phillips Petroleum Company)に譲渡された米国特許第2,395,362号に、完全に記載されている。
もう一つの分離方法は、吸着法である。吸着剤は、好ましくは、生成物ストリーム中で1つの成分を吸着する。吸着法は通常2つ以上の吸着装置のトレーンを含むため、装置が容量に達したときフィードは代替装置に向けられ、一方、完全負荷装置は通常、温度または圧力または両方の1または2以上の変化によって再発生される。
+1の酸化状態の銀または銅イオンを使用してエチレンおよびエタンの分離に関するかなりの量の技術がある。オレフィンは、選択的に、溶媒中に溶けた銀(I)または銅(I)塩から選択される錯化剤を含む錯化剤溶液中に吸収される。いくつかの銀吸収剤は、硝酸銀、銀フルオロボレート、銀フルオロシリケート、銀ハイドロキシフルオロボレート、および銀トリフルオロアセテートを含む。いくつかの銅吸収剤は第一銅硝酸塩を含む;塩化第一銅等のハロゲン化第一銅;第一銅スルホネート;第一銅カルボン酸塩;第一銅トリフルオロアセテートと第一銅ペリフルオロアセテート等のフルオロカルボン酸の第一銅塩;第一銅フッ素化アセチルアセトナート;第一銅ヘキサフルオロアセチルアセトナート;第一銅ドデシルベンゼンスルホナート;第一銅アルミニウムテトラクロライド等の第一銅−アルミニウムハロゲン化物;CuAlCH3Cl3; CuAlC2H5Cl3;および第一銅アルミニウムシアノトリクロライド。生成物ストリームが液体吸収剤と接触する前に乾燥された場合、吸収剤は加水分解に対して安定なはずである。錯化剤は好ましくは溶液中で安定であり、高い溶解性を有する。1つの吸収溶液が実質的に投入された後、生成物ストリームの供給は、さらに溶液に切り替えられる。完全に投入された吸収剤溶液は、次に加熱、圧縮変化またはその両方を介して再生される。これはエチレンを放出する。
参考として本明細書に記載されている、これらのタイプの工程は、Culpらに2003年2月11日に発行され、ユニオンカバードケミカルズ&プラスチックス株式会社(Union Carbide Chemicals & Plastics Corporation)に譲渡された米国特許第6,581,476号およびBarchasらに1999年1月12日に発行され、ストーンアンドウェブスターエンジニアリング(Stone and Webster Engineering)に譲渡された米国特許第5,859,304号に記載されている。
上記のように、爆発を回避するためにこれらのタイプの原料の使用で注意が必要である。
溶液工程の代わりに、ゼオライト4A、ゼオライトX、ゼオライトY、アルミナおよびシリカ等の担体は銅塩で処理され、飽和炭化水素(すなわち、オレフィン)を含むエタンとプロパンなどの混合ガスから選択的に一酸化炭素および/またはオレフィンを除去してもよい。参考として本明細書に記載の内容は、Xieらに1990年4月17日に発行され、北京大学に譲渡された米国特許第4,917,711号は、そのような担体吸収剤の使用を記載する。
参考として本明細書に記載されている、ミシガン大学(University of Michigan)の理事に譲渡されたYangらに2005年3月15日に発行された類似する米国特許第6,867,166号と2002年7月23日に発行された米国特許第6,423,881は、シリカ、アルミナ、MCM−41ゼオライト、4Aゼオライト、カーボンモレキュラーシーブ、Amberlyst-35等のポリマー上で、代わりに支持された銅塩と銀化合物の使用、およびオレフィンとパラフィンを含む気体混合物から選択的にオレフィンを吸着するアルミナを記載する。動力学的および熱力学的分離挙動は観察され、モデル化された。オレフィンの吸着は1〜35気圧、好ましくは、10気圧未満、最も好ましくは、0〜50℃、好ましくは25〜50℃の温度で2気圧未満で起こり、脱着は0.01〜5気圧の気圧で、好ましくは、70℃〜200℃、好ましくは、100℃〜200℃の温度で0.1〜0.5気圧の圧力で起こる。
さらなる実施形態において、吸着剤は、銀または銅塩なしの天然および合成ゼオライトから選択される物理的吸収剤であってもよい。
一般的に、吸着剤は、アルミナ、シリカ、ゼオライト、カーボンモレキュラーシーブ等であってもよい。典型的な吸着剤は、アルミナ、シリカゲル、カーボンモレキュラーシーブ、タイプAおよびタイプXゼオライト、タイプYゼオライト等のようなゼオライトを含む。好ましい吸着剤はタイプAゼオライトであり、最も好ましい吸着剤はタイプ4Aゼオライトである。
タイプ4Aゼオライト、すなわちタイプAゼオライトのナトリウム型は、約3.6〜4オングストローム単位の見かけの細孔径を有する。この吸着剤は、昇温でエチレン−エタン混合物からエチレンおよびのプロピレン−プロパン混合物からプロピレンを吸着する向上した選択性と容量を提供する。この吸着剤は、実質的に改変されていない場合、すなわち交換可能なカチオンとしてナトリウムイオンのみを有する場合の本発明での使用で最も効果的である。しかし、このような熱および光安定性の吸着剤の特定の性質は、他の陽イオン(銀または銅以外)と一緒にいくつかのナトリウムイオンを部分的に交換することによって改善され得る。したがって、交換されたイオンの割合が大きくなく吸着剤がタイプ4Aの性質を失う吸着剤に付着するいくつかのナトリウムイオンが他の金属イオンと置換されるタイプ4Aゼオライトを使用することは、本発明の好ましい実施形態の範囲内である。タイプ4Aの性質を定義する特徴の中で、昇温でエチレン−エタン混合物からエチレンおよびプロピレン−プロパンガス混合物からプロピレンを選択的に吸着し、そしてまた重要な大オリゴマー化または混合物中に存在するアルケンの重合化を起こすことなくこの結果を達成するする、吸着剤の能力がある。一般的に、約25%(当量基準で)までの4Aゼオライト中のナトリウムイオンは、タイプ4A性質の吸着剤をなくすことなく他の陽イオンとイオン変換されることによって置換され得ることが決定された。イオンがアルカン−アルケン分離で使用される4Aゼオライトで変換され得る陽イオンは、とりわけ、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、亜鉛、コバルト、マンガン、カドミウム、アルミニウム、セリウム等を含む。ナトリウムイオンのための他のカチオンを変換する場合、約10%未満(当量基準で)のナトリウムイオンがそのような他の陽イオンで置換されることが好ましい。ナトリウムイオンの交換は、吸着剤の性質を変更し得る。例えば、他の陽イオンといくつかのナトリウムイオンを置換することは、吸着剤の安定性を改善しうる。Ramachandranらに1998年4月28日に発行されBOCグループ株式会社(BOC Group, Inc)に譲渡された米国特許第5,744,687号に開示されるように、その内容は参考として、本明細書に記載される。
特に好ましいゼオライトはZSM-5である。
ゼオライトに加え、ETS化合物と呼ばれる多くのチタンホモログがある。
米国特許第5,011,591号は、「ETS-10」と呼ばれる大孔径チタンシリケートの合成を開示する。ETS−4とCTS−1(下記参照)とは対照的に、大細孔チタンシリケート材料、ETS−10は約8オングストロームの孔径を有し、動力学的に同一炭素数のパラフィンから軽質オレフィンを区別することができない。それにもかかわらず、高い選択性の程度は、調製ETS−10ゼオライトとして使用して、エタンからエチレンを分離することを報告する。参照:Al-BaghliとLoughlinの J. Chem. Eng. Data 2006, v51, p 248。その著者らは、Na-ETS-10は、大気温度で熱力学的条件下でエチレンとエタンの混合物からエチレンを選択的に吸着することができることを立証する。Na-ETS-10を使用して報告されたエチレン吸着の選択性は、大気温度で高く、エチレンとエタンの吸着等温線は、低圧力スイング能力と一致して非常に長方形の形状を有した。その結果、Na-ETS-10は、少なくとも低温または大気温度で、圧力スイング吸着工程(PSA)に容易に適用されない。
しかし、調製されたNa-ETS-10のカチオン性修飾は、大気温度で、同一の数の炭素原子を有するオレフィンとパラフィンのPSA分離のための吸着剤を提供する。1価、2価および3価のカチオンは、2−4金属、タンパク質、アンモニア化合物およびそれらの混合物の群から選択される。本願発明中で使用できる1価、2価または3価のカチオンのいくつかの特定非限定の例は、Li+、K+、Cs+、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+、Sc3+、Y3+、La3+、Cu+、Zn2+、Cd2+、Ag+、Au+、H+、NH4 +およびNR4 +を含み、Rはアルキル基、アリール基、アルキルアリール基またはアリールアルキル基である。カチオン性修飾剤は、一般に、塩または酸の形で修飾されていないNa-ETS-10に添加される。カチオン性修飾剤に関連するアニオン性対イオンは具体的に定義されておらず、それが修飾(すなわち、陽イオン交換)反応に悪影響を及ぼさない。適当なアニオンは、酢酸塩、カルボン酸塩、安息香酸塩、臭素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、亜塩素酸塩、クエン酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩、およびハロゲン化物(F、Cl、Br、I)およびそれらの混合物を含むが、それらに限定されない。適した酸は、無機および有機酸を含み、無機酸が好まれる。参考として本願明細書で包含するテキストとして、Kuznickiらの2011年9月13日に発行され、アルバータ大学(the University of Alberta)の知事に譲渡された米国特許第8,017,825号は、その技術を開示する。
米国特許第6,517,611号に記載されているように、ETS−4の熱処理は、オレフィン/パラフィンの分離に非常に選択的な吸収性のある「CTS−1」呼ばれる制御された細孔容積のゼオライト材料を与えた。約3〜4オングストロームの細孔を有するCTS−1ゼオライトは、選択的にサイズ排除工程を通りエチレンとエタンの混合物からエチレンを吸着した。CTS−1の細孔は、CTS−1細孔に入るには大きすぎたエタンの拡散を防止しながら、それによって動的分離を提供する、エチレンの拡散を可能にした。CTS−1吸着剤は、エチレンまたはプロピレンがそれぞれエタンまたはプロパンから分離されることができるPSA工程に成功的に適用された。
上記吸着剤は、スイング吸着装置で使用されてもよい。通常、吸着段階の間に使用される絶対圧力は、約10kPa〜約2000kPa(約1.5〜約29ポンド/平方インチ(psi))、好ましくは約50kPa〜約1000kPa(約7.2〜約145psi)でありうる。吸着質の放出の間(すなわち、再生段階)で使用された圧力範囲は、約0.01kPa〜約150kPa(約0.0015〜22psi)、好ましくは、約0.1kPa〜約50kPa(約0.015〜約7.3psi)であることができる。一般的に、吸着段階は、温度がオリゴマー化また重合化が起こるような、オレフィンの化学反応の温度を超えない条件で、大気温度〜約200℃超えで、好ましくは150℃未満、最も好ましくは100℃未満で実施することができる。
他のクラスの吸着剤はイオン性液体である。オレフィンおよびパラフィンは下記式の錯体の群から選択される式の金属ジチオフェンのイオン性液体を使用して分離することができる:
Figure 2016510731

および
Figure 2016510731

式中、Mは、Fe、Co、Ni、Cu、PdおよびPtからなる群から選択され;およびR1、R2、R3、R4、R5およびR6は水素原子、ヘテロ環基、シアノ基、カルボン酸基、カルボン酸エステル、ケト基、ニトロ基およびスルホニル基またはそれらを含む電子吸引基、非置換または全部または一部置換された、好ましくは、ハロゲン原子で置換されたC1-4アルキル基、C5-8アルキル基 、C2-8アルケニル基およびC6-8アリール基からなる群から選択されるヒドロカルビルラジカルでからなる群から独立して選択される。イオン性液体は、非反応性溶媒または共溶媒とともに使用されてよい。溶媒は従来の芳香族溶媒、典型的には、トルエンの群から選択されてもよい。吸着圧力は、200psig〜300psig(1.3×10〜2×10kPag)、好ましくは250psig(1.7×10kPag)未満の範囲であってもよく、吸着温度は大気温度〜200℃、好ましくは150℃未満の範囲であってもよく、そしてオレフィンは少なくとも50psig(3.4×10kPa)の圧力を下げかつ15℃以上の温度上昇させることの1または2以上によるイオン性液体から放出されてよい。
コンビナートの下流の単位操作
コンビナートはさらに供給ストリームとしてエチレン、エタンまたはその両方を使用する1または2以上の単位操作を含んでもよい。
さらなる単位操作は、個別または組み合わせでの1または2以上の下記の操作をであってもよい:高圧ポリエチレンプラント;気相ポリエチレンプラント;スラリー相ポリエチレンプラント;溶液相ポリエチレンプラント;酢酸プラント;酢酸ビニルプラント;エチレングリコールプラント;エタノールプラント;エチレン塩化物プラント;エタノール脱水素化プラント;および酢酸脱水素化プラント。
エチレンの重合化
エチレンは重合化することができる。エチレンを重合化するための多くの既知の方法がある。
その工程は、高圧工程であってもよい。通常、圧力は約80〜310MPa(例えば、約11500psi〜約45000psi)、好ましくは約200〜300MPa(約30000psi〜約43500psi)の範囲であり、温度は130℃〜350℃、通常は、150℃〜340℃の範囲である。1または2以上の開始剤、連鎖移動剤および任意のコモノマーと一緒に超臨海エチレンは、高圧反応器に供給される。高圧反応器の非限定的な例は、管状反応器である。管状反応器は、約200m〜約1500mの長さ、約20mm〜約100mmの直径を有してよい。秒〜5分未満のオーダーで、滞留時間は一般的に非常に短い。
溶液およびスラリー重合化工程は、その技術分野においてかなり周知である。これらの工程は、不活性炭化水素溶液/希釈剤、通常、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンまたは水素化されたナフサなど、非置換またはC1-4アルキル基によって置換されうるC4-12炭化水素の存在下、実施される。代替溶媒は、Isopar E(C8-12脂肪族溶剤,エクソン化学(株)(Exxon Chemical Co.))である。
重合化は約20℃〜約250℃の温度で実施されてもよい。作られる製品に応じて、この温度は、20℃〜約180℃、通常、約80℃〜150℃など比較的低くてもよく、ポリマーは液体炭化水素相(希釈剤)に不溶である(例えば、スラリー重合)。反応温度は、約180℃〜250℃、好ましくは約180℃〜230℃と比較的高くてよく、ポリマーは液体炭化水素相(溶媒)に可溶である。反応圧力は、古い高圧工程では約15000psigと高くてもよく、または約15〜4500psigの範囲であってもよい。
重合化は、流動ベッドまたは撹拌ベッドのいずれかである、気相であってもよい。気相において、ガス混合物の重合化は、0〜15モル%の水素、0〜30モル%の1または2以上のC3-8アルファ−オレフィン、15〜100モル%のエチレン、および50〜120℃、好ましくは75℃〜約110℃の温度で、3447kPa(約500psi)を超えない、好ましく2414kPa(約350psi)を超えない圧力で、0〜75モル%の不活性ガスを含む。
適したオレフィンモノマーは、エチレンおよび非置換または2つまでC1−6アルキルラジカルで置換された非置換C3−10アルファオレフィンを含む。このようなアルファオレフィンの例示的な非限定例は、1または2以上のプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテンおよび1−デセンである。本発明に係る調製されたポリマーは、広い分子量分布(Mw/Mnまたは多分散性)を有する。分子量分布は、約2.5〜約30に制御されてよい。
調製され得るポリエチレンポリマーは、通常、60重量%以上、好ましくは70重量%以上、更に好ましくは80重量%以上のエチレンおよび好ましくは1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンからなる群から選択される1または2以上のC3−10アルファオレフィンの原子価を含む。
溶液中、スラリーおよび気相の重合化で使用される触媒は、1または2以上のクロム触媒(フィリップス型触媒)、チーグラーナッタ型触媒、およびメタロセン触媒、幾何学拘束触媒、カバルキーリガンドへテロ原子触媒(例えば、ホスフィニミン触媒)を含むシングルサイト系触媒であってもよく、触媒は、ハロゲン化アルミニウム、アルキルおよびオキサルキル化合物またはMAOまたはホウ酸塩などの1または2以上の活性剤と一緒に使用される。
気相およびスラリーの重合化において、触媒および活性剤は、通常アルミナまたはシリカ等の担体上にある。
酢酸装置
エチレンまたはエタンまたはそれらの混合物は、酸化され酢酸を生成し、更にエチレンと一緒に反応して酢酸エチルを生成し、次に酢酸ビニルに変換されてもよい。上記分離工程で回収されたエチレンは、酸素および/または1:0.1〜100または1:0〜150、しかし好ましくは担持触媒に存在する重量で1:0.1〜10の重量比など、重量比1:0.1〜250の水と一緒に酸化反応器に供給されてもよい。本発明のこの段階の酸化反応は、100〜400℃、通常140〜350℃の範囲の温度で、大気圧または超大気圧で、例えば、5〜27バール(50〜270kPa)範囲で、適切に実施されてもよい。このタイプの反応中のように使用され得る多くの触媒がある。通常、触媒は原子番号44〜47および77〜79を有する1または2以上の遷移金属を有するモリブデンおよびタングステンを含む。
得られた酢酸は、エチレンと一緒にさらに酸化反応器に供給され、酢酸エチルを形成し得る、またはエチレンおよび酸素含有ガスと一緒に酸化反応器に供給され、酢酸ビニルを形成しうる。
参考として本明細書に内容が記載される、米国特許第7,211,688号;EP-A 0407091;DE 19620542;WO 99/51339を含む、そのような工程を記載する多くの特許がある。
酢酸はまた、脱水素化されエチレンを生成しうる。この場合、例えば発酵など、他のソースからの酢酸は、脱水素化されてエチレンを生成することができる。
エチレンエポキシド
今日、エチレンオキシドはエチレンを酸素(95%以上)で触媒上で酸化する主に直接酸化工程により製造され、通常、銀シリケートだが時々、元素銀がシリカ担体上で(またはシリカ担体と共沈殿させて)使用されてもよい。触媒は活性物質やコーキングを低減する化学物質を含んでもよい。反応は、100℃〜300℃、通常、140℃〜250℃、好ましくは200℃未満の温度で起こる。圧力は、約7psi(約50kPa)〜約300psi(約2.1×10kPa)であってもよい。約15psi(約104kPa)〜約100psi(6.9×10kPa)の圧力を使用することがさらに好ましい。通常、空間速度は、約10/時間〜約15000/時間の範囲であってもよい。好ましくは、空間速度は、約10/時間〜約6000/時間の範囲である。さらに好ましくは、空間速度は、約50/時間〜約3000/時間の範囲である。Bowmanに1989年7月4日に発行され、ダウケミカルカンパニー(Dow Chemicals Company)に譲渡された米国特許第4,845,253号が1つのそのような工程を開示し、その内容は参考として本明細書に記載される。
エチレングリコール装置
エチレンエポキシドは、多くの下流の誘導体のための中間体である。エチレンエポキシドは、アルカリハロゲン化物、四級アンモニウムハロゲン化物、および四級ホスホニウムハロゲン化物等の触媒の存在下、COと反応することにりエチレングリコールに変換され、エチレンカーボネートを生成しうる。エチレンカーボネートは、通常は塩基(Na2CO3)の存在下、カーボネートに対する水の重量比約2:1未満の水と反応させることによってエチレングリコールに変換されてもよい。
その工程はオンライン版のKirk Othmer Encyclopedia of Chemical Technologyにより完全に記載される。
エチレングリコールはPETやPHET等の多くの他の化学的に有用な化合物に変換されてもよい。
エタノール装置
エチレンのエタノールへの気相直接水和は、通常はリン酸を含侵させた粘度、シリカまたはアルミナである多孔質基材である固体触媒上で実施されてもよい。この気相水和工程において、エチレンのモル当たり水約0.4〜0.8モルのモル比を提供するのが一般的である。いくつかの工程で、リン酸は、その工程中の触媒の損失を補うためにフィードに添加される。反応は、235℃〜250℃の温度、約700psi〜1200psi(4.2×10kPa〜8.2×10kPa)の圧力で実施されてもよい。
エタノール脱水素化装置
発酵性有機原料(例えば、サトウキビ)の十分な供給のある管轄において、エタノールは発酵、続いてエタンを生成するために例えば硫酸中で脱水素化することよって生成することは、当業者によって認識されるだろう。
エチレンハロゲン化物装置
コンビナートは、塩化ビニルまたは塩化エチレン(EDC)へのエチレンのハロゲン化のための単位操作を含むことができる。EDCは任意に酸素の存在下、直接ハロゲン化又はエチレンのオキシハロゲン化によって得られてもよい。直接ハロゲン化は、触媒(例えば、FeCl3)の存在下、エチレンとガス状のハロゲン化物(例えば、HCl)の反応により気相で行われてよい。これは、発熱反応であり、熱を反応器から除去する必要がある。オキシハロゲン化工程において、酸素と水はまた反応器中に存在し、触媒成分は、CuClである。
本発明はさらに下記実施例を参考に記載されるであろう。下記実施例は、本発明の単なる例示であり、限定することを意図するものではない。特に断りがない限り、全てのパーセンテージは重量によるものであり、特に断らない限りポルトランドセメントが使用される。
本発明を下記の非限定的な実施例で説明する。
例1:基本ケースC スプリッター(図2)
エチレンとエタンは低温蒸留により分離されてよい。低温蒸留を介してエチレンとエタンの分離の例の基本ケースは、図2で示される。この例において、Cスプリッターフィードは、1600KPaで60モル%のエチレンと40モル%のエタンを含む60%の蒸気画分の混合物である。その供給ストリームは、トレイはカラムの下列の先頭から番号が付けられた、おおよそトレイ60でカラムに入る。蒸留カラムは、示された例において80%のMurphreeトレイ効率で、約100のトレイを含む。カラムの圧力で、純粋なエチレンの飽和温度は−37℃であり、エタンの飽和温度は−16℃である。還流比は得られたエチレン蒸留純度99.95モル%とエタン底純度99.5モル%で、3.6である。オーバーヘッドコンデンサーは、完全にエチレン蒸留物を濃縮しそして還流し、そして35MWの熱負荷を必要とする。ケトル型リボイラーは28MWの熱負荷を必要とする。その基本ケースの例示的な工程を表1にまとめる。
Figure 2016510731
基本ケースは、カナダアルバータ州ジョッフルでのノバケミカルズの施設における操作で古いCスプリッター用である。AspenTech Aspen Plus(登録商標)ソフトウェアを使用してモデル化する場合は、モデル予測生産および熱/エネルギーバランスは、プラントの実際の動作の95%以上である。
以下の実施例において、酸化脱水素化装置は、AspenTech Aspen Plus(登録商標)ソフトウェアを使用して、図9に膜反応器の酸化脱水素化装置をモデル化した。
例2:C スプリッターのオーバヘッドストリームと統合される酸化脱水素化(図3)
この例において、酸化脱水素化装置とCスプリッター操作をモデル化した。エチレン生成物純度は、少なくとも99.9モル%、さらに好ましくは99.95モル%に増加した。
99.5モル%から95モル%にオーバーヘッドストリームのエチレンの純度を減少させることによって、基本ケースの例のように、還流率を増加し、よって、エチレン蒸留率を約6%まで上昇させることができる。このプロセス構成を図3に示す。この例のオーバーヘッドコンデンサー負荷は25KMであり、リボイラー負荷は27MWであり、基本ケースと比較して19%の総熱エネルギー節約をもたらす。オーバーヘッドコンデンサー負荷は、還流率の低下によるものであり、コンデンサーは基本ケースと比較してエチレン生成物ストリームのより小さい質量流量率を凝縮しているからである。補助熱およびポンプ負荷は、100kPaからの酸化脱水素装置からエチレン生成物ストリームを濃縮および加圧することが要求され、1560kPaにおいてと30℃の飽和液体は、約15MWであり、よって、統合された工程は、基本ケースよりもさらにエネルギーが要求される。しかし、この工程構成は、単位フィード当たりのエチレン生成率を増加によって、既存のカラムの除去が可能であり、還流率とオーバーヘッドコンデンサーの必要な容量の減少によって、カラム容量の増加を可能にする。モデリングの結果を表2に記載する。
Figure 2016510731
例3:C スプリッターのボトムストリームと統合される酸化脱水素化装置(図4)
この例において、酸化脱水素化技術は既存のCスプリッターを除去するAspenTech Aspen Plus(登録商標)を使用してモデル化される(Cスプリッターの基本ケースの構成を図2に示す)。この例において、酸化脱水素化装置は少なくとも99.9モル%、さらに好ましくは99.95モル%にエチレンの純度を増加する。
基本ケースの例に示されるように、99.5モル%から89.5モル%にボトムストリームのエタン純度を低下させ、そして還流率を低下させることにより、カラム中で必要な熱負荷を低下させることができる。酸化脱水素化装置は、図4に示されるように、エチレンへのボトムストリーム中でエタンを変換することに適用できる。この例の場合のオーバーヘッドコンデンサー負荷は、33MWであり、リボイラー負荷は26MWであり、基本ケースと比較して6%の総熱エネルギー節約が得られる。オーバーヘッドコンデンサー負荷の減少は、還流率の低下によるものであり、コンデンサーは基本ケースと比較してエチレン生成物ストリームの小さい質量流量を凝縮しているからである。例の条件を表3にまとめる。この工程構成は、単位フィード当たりのエチレン生成率を増加によって既存のカラムの除去を可能にし、還流率およびオーバーヘッドコンデンサーおよび底部リボイラーの必要な容量の低下によって、カラム容量の増加を可能にする。
図5は、Cスプリッターのボトム生成物中で18モル%のエチレンは、酸化脱水素化工程の選択性に大幅に影響を与えないことを示す。
実施例で報告されたエネルギー節約は、分離領域のみからであり、またこの例で酸化脱水素化装置中で変換されたエタンは蒸気分解炉に戻り再循環されないと考えられ、酸化脱水素化装置で再循環されたエタンを変換し、炉に戻して再循環しない結果、40%まで分解炉スループットを増加させたのと同様に、炉操作で40%までエネルギー節約となる。
Figure 2016510731
例4:C スプリッターの段階で酸化脱水素化装置の統合(図6)
図6の工程は、AspenTech Aspen Plus(登録商標)ソフトウェアを使用してモデル化し、統合されたシステムの動作を分析した。
この例において、酸化脱水素化技術は、Cスプリッターの除去に使用され、それによって、サイドドローはCスプリッターからとられ、そしてこのスリップストリームのエチレン含有量は少なくとも25%まで増加する。このエチレンに富むサイドドローは、サイドドローのトレイ上のトレイでCスプリッターへの第2の供給ストリームとして返される。
この例において、約20%のフィードモル流量は、20モル%のエチレンと80モル%のエタンの組成物とトレイからサイドドローとして取り込まれ、酸化脱水素化装置で変換される。主なフィードは、60モル%のエチレンと40モル%のエタンから構成される。エチレンへのエタンの50%変換および他の生成物へのエチレンの0%変換と一緒に、60モル%のエチレンと40モル%のエタンのサイドドローは、圧縮され、同一の組成トレー上で既存のカラム条件に濃縮される。この統合の例のシュミレーションされた工程条件を表4にまとめる。
オーバーヘッド生成物で99.95モル%のエチレンに到達するために必要な還流率は、約2%まで減少させることができるが、この例で増加した蒸留率により、純度の仕様を維持するために還流率は約13%まで増加されなければならない。ボトムストリーム中でエチレン含有量を最少減にするために必要なボイルアップ率は約17%まで増加されなければならない。エチレン蒸留物の質量流量率は、この例で約15%まで増加されることができた。Cスプリッター中への単位フィード当たりの生成されたエチレンの増加は、Cスプリッター中でエチレン分離容量の増加の結果であろう。
Figure 2016510731
例6:C スプリッターへのフィードと酸化脱水素化装置の統合(図7)
この例において、図7の工程はAspenTech Aspen Plus(登録商標)を使用してモデル化された。
スリップストリームは、Cスプリッターへの主なフィードから取り込まれ、このスリップストリームのエチレン含有量は、少なくとも25%まで増加される。このエチレンに富むスリップストリームは、最初の供給トレイ上のトレイでCスプリッターへの二次供給ストリームとして戻される。
この例において、約20%のフィードモル流量は、スリップストリームとして取り込まれ、酸化脱水素化装置で水素化される。フィードは、60モル%のエチレンと40モル%のエタンで構成される。エチレンへのエタンの50%変換と他の生成物へのエチレンの0%変換と一緒に、80モル%のエチレンと20モル%のエタンの酸化脱水素化生成物ストリームは、圧縮され、同一素組成トレイ上で既存のカラム条件に圧縮および凝縮される。この統合の例のシュミレーションされた工程条件を表5にまとめる。
オーバーヘッド生成物で99.95モル%のエチレンに到達するために要求される還流率は、約10%まで減少させることができ、必要な還流率で無視できる程度の増加となった。また、ボイルアップ率で無視できる程度の増加は、ボトムストリームでエチレン含有量を最小化するために要求される。エチレン蒸留物質量流量率は、この例で約7%まで増加させることができた。Cスプリッター中への単位フィード当たりの生成されたエチレンの増加は、Cスプリッターでエチレン分離容量で増加する結果となるであろう。
Figure 2016510731
例7:乾燥機からのアセチレン除去装置アップストリームとの酸化脱水素化装置ベースの統合(図8)
この例において、酸化脱水素化装置への供給ストリームは、水蒸気分解プラントでアセチレン水素化反応器からの生成物である。この場合、エタンはフィード中に存在し、少なくとも60%、好ましくは80%、より好ましくは99.5%の変換で脱水素化される。
例8:油精製機と酸化脱水素化装置の統合(図なし)
この例において、酸化脱水素化装置への供給ストリームは、油精製機からエタン/エチレン混合ストリームであり、それはFCC、水素化分解および水素処理操作からの混合C画分を含みうるが、それに限定されない。この混合物中のエチレン含有量は8体積%〜80体積%であることができる。この場合、エチレンはフィード中に存在し、少なくとも60%、好ましくは80%、より好ましくは99.5%の変換で脱水素化される。
例9:オイルサンド/ビチューメンアップグレーダーと酸化脱水素化装置の統合(図なし)
この例において、脱水素化装置への供給ストリームは、オイルサンド/ビチューメンアップグレーダーからのエタン/エチレン混合ストリームであり、それは液体コーキング、遅延性コーキングおよび水素化分解操作からの混合C画分を含みうるが、それに限定されない。この混合物中のエチレン含有量は、8体積%〜80体積%であることができる。この場合、エタンはフィード中に存在し、少なくとも60%、好ましくは80%、より好ましくは99.5%で脱水素化される。
例10:束ねられた膜チューブと膜酸化脱水素化反応器の操作(図9)
本実施例において、膜反応器は膜チューブの束の膜からなり、触媒は、図9に示すように、チューブの内側に装填される。この反応器の設計は、反応器容器壁、触媒および膜材料との間の異なる熱膨張係数による膜チューブ損傷の可能性を減少する。内部反応器壁は、任意の潜在的な暴走反応の間、高温に耐えうるセラミックでコーティングされてもよい。
3つの供給条件が可能である:
1.エタンは、余熱され、酸素は余熱されない。
2.酸素は余熱され、エタンは余熱されない。
3.エタンと酸素の両方が余熱される。
例11:囲まれた束ねられた膜チューブと膜酸化脱水素化反応器の操作(図10)
当該実施例において考えられた反応器の設計は、酸素が各および別々のチューブを通り膜に供給されることを除き、実施例10と同じであり、各膜は、独自の酸素チューブを有する。1つのチューブが損傷が破裂している場合、このオプションは、複数の膜チューブの損傷の可能性を減らすことができた。1つの膜が破れ、反応が起こっていない場合には、反応器はある方法で設計されなければならず、酸素レベルは、他の膜チューブからの反応生成物によって安全に希釈される。また、反応器の下流の分析装置は、生成物の酸素含有量中で増加を検出することができ、膜損傷の可能性の検査のためにすぐに反応器を停止する。
例12:複数のベッド酸化脱水素化反応器の操作(図11および12)
図11に示されるように多くのベッド反応器アプローチにおいて、酸素とエタンは予備混合流体または酸素のいずれかとして第1のベッドに供給され、エタンは反応器入り口で混合される。反応器は操作の動作の上昇流または下降流のモードのいずれかで操作できる。各触媒ベッドに供給される混合物中で酸素の濃度は、混合物はその上の爆発限界(UEL)の上であるようなものである。酸素の最大許容量は、暴走反応の場合に反応器中で最高許容温度に基づいて算出されてもよい。酸素は、重量平均ベッド温度以下の温度で供給され、急冷ガスとして働く。
酸素と炭化水素は、US20100191005A1で要点が述べられる先行技術に係る点火をすることなく一緒に混合することができる。ガスストリーム601はろ過され粒子の存在を低減すことができ、それは、潜在的な点火源とすることができる。酸素602と炭化水素はまた、図12に示される方法によって混合でき、酸素が膜または配電器スクリーンの内側に供給される。このスクリーンは、炭化水素部位上の酸化脱水素化触媒と一緒に被覆されることができ、それによって、膜は上部表面600でガスに不透過性である。酸素は、膜を透過し、膜表面603で炭化水素と混合できる。
例13:2つの触媒ベッド操作で実験室規模でのエタンの酸化脱水素化
本実施例において、2つの実験室規模の直列の触媒ベッドは、エタンの酸化脱水素化を立証るために使用されている。両触媒ベッドは、体積で0.2cmである。第1の触媒ベッドは、281mgの触媒を加え、入り口ガス容積流量率は900cm3/hrであり、77.3モル%のエタンと22.3モル%の酸素で構成される。第2の触媒ベッドは、290mgの触媒が加えられ、第2の触媒ベッドの入り口ガスは、第1の触媒ベッドと300cm3/hrの酸素から生成物全体を構成する。第2の触媒ベッド入り口と出口の成分の質量流量率を表6にまとめる。
Figure 2016510731
本発明は特定の実施形態の具体的な詳細を参考にして記載した。そのような詳細としては、添付された特許請求の範囲に含まれる限度および程度を除き、本発明の範囲を限定するものとみなされることを意図するものではない。
産業上の利用可能性
本発明は、エチレンへの生成物ストリーム中でエタンを変換し、分離トレーン上でエタンの負荷を軽減し協同する酸化脱水素化装置を組み込むことによって、エチレン分解装置の下流分離トレーンを完全に利用する低コストルートを提供することを目的とする。

Claims (14)

  1. 以下を含む化学コンビナート:
    高圧ポリエチレン装置、ガス相ポリエチレン装置、スラリー相ポリエチレン装置、溶液相ポリエチレン装置、酢酸装置、酢酸ビニル装置、エチレンエポキシド装置、エチレングリコール装置、エタノール装置、エチレンハロゲン化物装置、エタノール脱水素化装置、および酢酸脱水素化装置からなる群から選択される1または2以上の装置操作;
    およびC 極低温蒸留塔および水素化装置の少なくとも1つを供給してアセチレンを除去する水蒸気分解装置;
    エチレンおよびエタンの混合ストリームにおいて、エタンの酸化脱水素化のための酸化脱水素化装置を
    i)C 極低温蒸留塔からのボトムストリーム、または;
    ii)C 極低温蒸留塔から下部トレイからの供給をとり、C 極低温蒸留塔中の上部トレイに生成物を戻すC 極低温蒸留塔、または;
    i)およびii)の両方と統合することからなる改良;
    ここで、エチレンへのエタンの酸化脱水素化は、250℃〜600℃の温度、0.5〜100psi(3.4〜689.5kPa)の圧力で実施され、以下からなる群から選択される触媒の存在下で毎時触媒1kg当たり1000g以上のオレフィンの生産性を有する:
    i)以下の式の触媒であり:
    Ni x A a B b D d O e
    式中、xは0.1〜0.9の数、好ましくは、0.3〜0.9、更に好ましくは0.5〜0.85、最も好ましくは、0.6〜0.8であり;
    aは0.04〜0.9の数であり;
    bは0〜0.5の数であり;
    dは0〜0.5の数であり;
    eは触媒の原子価状態を満たす数であり;
    AはTi、Ta、V、Nb、Hf、W、Y、Zn、Zr、SiおよびAlまたはそれらの混合物からなる群から選択され;
    BはLa、Ce、Pr、Nd、Sm、Sb、Sn、Bi、Pb、Tl、In、Te、Cr、Mn、Mo、Fe、Co、Cu、Ru、Rh、Pd、Pt、Ag、Cd、Os、Ir、Au、Hgおよびそれらの混合物からなる群から選択され;
    DはCa、K、Mg、Li、Na、Sr、Ba、Cs、およびRbおよびそれらの混合物からなる群から選択され;および
    Oは酸素であり;および
    ii)以下の式の触媒であり:
    Mo f X g Y h O i
    式中、XはBa、Ca、Cr、Mn、Nb、Ta、Ti、Te、V、Wおよびそれらの混合物からなる群から選択され;
    YはBi、Ce、Co、Cu、Fe、K、Mg、V、Ni、P、Pb、Sb、Si、Sn、Ti、U、およびそれらの混合物からなる群から選択され;
    f=1;
    gは0〜2であり;
    h=0〜2、ただし、Co、Ni、Feおよびそれらの混合物のhの合計値が0.5未満であり;
    iは触媒の原子価状態を満たす数であり;
    iii)以下の式の触媒であり:
    V x Mo y Nb z Te m Me n O p
    式中、MeはTa、Ti、W、Hf、Zr、Sbおよびそれらの混合物からなる群から選択される金属であり;および
    xは0.1〜3であり;
    yは0.5〜1.5であり;
    zは0.001〜3であり;
    mは0.001〜5であり;
    nは0〜2であり;
    およびpは混合された酸化物触媒の原子価状態を満たす数であり;
    iv)以下の式の触媒であり:
    Mo a V b Nb c Te e O n
    式中、a=1.0;b=0.05〜1.0、c=0.001〜1.0、e=0.001〜0.5、およびnは他の成分の酸化状態により決定され;および
    v)以下の式の触媒であり:
    Mo a V b X c Y d Z e M f O n
    式中、Xは少なくともNbおよびTaのうちの1つであり;Yは少なくともSbおよびNiのうちの1つであり;Zは少なくともTe、Ga、Pd、W、BiおよびAlのうちの1つであり;Mは少なくともFe、Co、Cu、Cr、Ti、Ce、Zr、Mn、Pb、Mg、Sn、Pt、Si、La、K、AgおよびInのうちの1つであり;a=1.0(正規化);b=0.05〜1.0;c=0.001〜1.0;d=0.001〜1.0;e=0.001〜0.5;およびf=0.001〜0.3;およびnは他の成分の酸化状態により決定される、上記化学コンビナート。
  2. 式(iii)の前記触媒中、nが0である、請求項に記載の化学コンビナート。
  3. 酸化脱水素化装置は、エチレンを製造するために95%以上の選択性を有する、請求項に記載の化学コンビナート。
  4. 酸化脱水素化触媒はチタン、ジルコニア、アルミニウム、マグネシウム、イットリア、ランタナ、シリカの酸化物およびそれらの混合組成物から選択される不活性多孔質セラミック膜上に支持され、前記触媒の0.1〜20重量%および前記多孔質膜の99.9〜80重量%を供給する、請求項に記載の化学コンビナート。
  5. 酸化脱水素化装置は、外殻とセラミックチューブの内部で酸素含有ガスの分離流路を画定する1または2以上の前記内部セラミックチューブと反応器の外壁とエチレン含有ガスの流路を画定するセラミックチューブの間の通路を含む、請求項に記載の化学コンビナート。
  6. セラミックチューブはさらに内部スチールメッシュと外部スチールメッシュを含む、請求項に記載の化学コンビナート。
  7. エチレンへのエタンの酸化脱水素化は300℃〜550℃の温度で実施される、請求項に記載の化学コンビナート。
  8. エチレン塩化物装置は、必要に応じて、エチル塩化物、エチレン塩化物、二塩化エチレン、臭化エチル、臭化エチレンおよび二臭化エチレンからなる群から選択される1または2以上の生成物を生成されるハロゲン化物と酸素の存在下、エチレンを反応する、請求項に記載のコンビナート。
  9. 酢酸装置が、酸化脱水素化装置、水蒸気分解装置または両方からの1または2以上のエタンおよびエチレンを酸化し、酢酸を生成する、請求項に記載のコンビナート。
  10. 酢酸装置からの酢酸はエチレンと反応して酢酸ビニルを生成する、請求項に記載のコンビナート。
  11. 酸化脱水素化触媒は、チタン、ジルコニア、アルミニウム、マグネシウム、イットリア、ランタナ、シリカの酸化物およびそれらの混合組成物から選択される20〜5m/gの表面積を有する不活性セラミック担体上に支持され、触媒の0.1〜20重量%および前記不活性セラミック担体の99.9〜80重量%を供給する、請求項に記載の化学コンビナート。
  12. エチレン塩化物装置は、必要に応じて、エチル塩化物、エチレン塩化物、二塩化エチレン、臭化エチル、臭化エチレンおよび二臭化エチレンからなる群から選択される1または2以上の生成物を生成されるハロゲン化物と酸素の存在下、エチレンを反応する、請求項11に記載のコンビナート。
  13. 酢酸装置が、酸化脱水素化工程、水蒸気分解装置または両方からの1または2以上のエタンおよびエチレンを酸化し、酢酸を生成する、請求項11に記載のコンビナート。
  14. 酢酸装置からの酢酸はエチレンと反応して酢酸ビニルを生成する、請求項13に記載のコンビナート。
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