JP2016506358A - 単結晶インゴット、そのインゴットの製造装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

単結晶インゴット製造装置は、溶融物を収容するるつぼと、るつぼを加熱するヒーターと、ヒーターと溶融物からの放射熱を遮断する遮熱部材と、前記輻射熱が遮断されない前記遮熱部材のオープニングに導入され、るつぼの上部で種結晶部を取り囲み、所定区間内で種結晶部の昇降と連動して昇降するネックカバーとを含む。【選択図】 図2

Description

実施例は単結晶インゴット、そのインゴットの製造装置及び方法に関するものである。
図1は従来の単結晶インゴット製造装置を示す図である。
図1の単結晶インゴット製造装置は、るつぼ10、種結晶30、遮熱部42、44、ヒーター(heater)50、ワイヤ(wire)62、及び引上げモーター(motor)64からなる。
チョクラルスキー(Czochralski)法によるシリコン(silicon)単結晶の製造方法によれば、るつぼ10内にポリシリコンを満たした後、ヒーター50でるつぼ10を加熱してポリシリコンを溶融してシリコン溶融物20を生成する。その後、種結晶30をシリコン溶融物20に接触させた後、種結晶30に連結されたワイヤ62を引上げモーター64の回転によって引き上げてネック(neck)部を形成し、ついで種結晶30をさらに引き上げてショルダー(shoulder)部及び所定直径の直径部(または直胴部)を順次に形成することで単結晶インゴットの成長を完成する。この際、遮熱部42、44は、溶融物20、るつぼ10、及びヒーター50から発生する放射熱を遮断する役目をする。
種結晶30が溶融物20に接触する瞬間、急激な温度差による熱衝撃によって種結晶30の下端部に高密度でスリップ転位が導入される。無転位シリコン単結晶インゴットを成長させるためには、このようなスリップ転位を除去するネッキング(necking)工程が必須である。ダッシュ(Dash)によって開発されたネッキング工程は、直径が約3mm〜4mm位と細くて、長さは約100mm以上のネック部位を形成することでなる。
シリコン単結晶インゴットの直径が大きくなり、成長する単結晶インゴットの重量が増加するに従い、3mm〜4mmの小直径を持つネック部が破損され、単結晶インゴットが落下するなどの重大な事故が引き起こされることができる。特に、単結晶インゴットが大直径及び高重量の単結晶インゴットはネック部の破損問題を深刻にすることができる。
実施例は大直径の無転位化したネック部を持つ単結晶インゴットを提供する。
また、実施例は前記単結晶インゴットを製造する単結晶インゴット製造装置及び方法を提供する。
単結晶インゴット製造装置は、溶融物を収容するるつぼ;前記るつぼを加熱するヒーター;前記ヒーターと前記溶融物からの放射熱を遮断する遮熱部材;及び前記輻射熱が遮断されない前記遮熱部材のオープニングに導入され、前記るつぼの上部で種結晶部を取り囲み、所定区間内で前記種結晶部の昇降と連動して昇降するネックカバーを含むことができる。
前記単結晶インゴット製造装置は、前記所定区間内で前記ネックカバーの昇降経路をガイドするガイド部をさらに含むことができる。
前記ガイド部は、前記所定区間を規定する両端部の中で前記るつぼに近い端部から内側に突出して前記昇降経路を制限するストッパーを含むことができる。
前記ネックカバーは、前記種結晶部によって支えられ、前記種結晶部に連結されたワイヤが貫く貫通ホールを持つ第1領域と周縁部から外側に突出して前記ストッパーにかかる第2領域を持つトップ部;前記トップ部から延設された側部;及び前記側部から内側に突出して前記種結晶部を取り囲み、前記種結晶部が出入りする開口を形成するボトム部を含むことができる。
前記第2領域の突出部分が前記ストッパーにかかるとき、前記ネックカバーのボトム部と前記遮熱部材は遮熱膜を形成することができる。
前記単結晶インゴット製造装置は、前記遮熱膜が形成されるうちに、前記種結晶部を前記溶融物に浸漬して前記単結晶インゴットのネック部が成長するように制御する制御部をさらに含むことができる。
前記ネックカバーのトップ部と側部の素材は金属または金属酸化物を含むことができる。
前記ネックカバーの前記ボトム部の素材はM/I(単量体対開始剤)1.0ppma以下の物質を含むことができる。
前記ネックカバーは、少なくとも一つの内壁層;及び前記少なくとも一つの内壁層上に配置され、前記ネックカバーの内部から放出された熱の透過を遮断する少なくとも一つの外壁層を含むことができる。
前記少なくとも一つの外壁層の孔隙率は前記少なくとも一つの内壁層の孔隙率より高いことができる。
前記少なくとも一つの外壁層はバブルを含み、前記少なくとも一つの内壁層はバブルを含んでいないことができる。
前記少なくとも一つの内壁層と前記少なくとも一つの外壁層のそれぞれの素材はSiO2を含むことができる。
溶融物を収容するるつぼ;前記るつぼを加熱するヒーター;前記ヒーターと前記溶融物からの放射熱を遮断する遮熱部材;及び前記輻射熱が遮断されない前記遮熱部材のオープニングに導入され、前記るつぼの上部で種結晶部を取り囲み、所定区間内で前記種結晶部の昇降と連動して昇降するネックカバーを含む単結晶インゴット製造装置によって行われる単結晶インゴット製造方法は、前記溶融物を生成する段階;前記種結晶部と前記ネックカバーを一緒に前記所定区間だけ下降させる段階;前記下降されたネックカバーが固定された状態で前記種結晶部をさらに下降させて前記溶融物に浸漬させた後、前記種結晶部を引き上げてネック部を成長させる段階;及び前記ネック部を成長させた後、前記種結晶部と前記ネックカバーを一緒に引き上げる段階を含むことができる。
溶融物を収容するるつぼ;前記るつぼを加熱するヒーター;前記ヒーターと前記溶融物からの放射熱を遮断する遮熱部材;及び前記輻射熱が遮断されない前記遮熱部材のオープニングに導入され、前記るつぼの上部で種結晶部を取り囲み、所定区間内で前記種結晶部の昇降と連動して昇降するネックカバーを含む単結晶インゴット製造装置によって製造された単結晶インゴットは、前記ネックカバーによって取り囲まれた前記種結晶部が前記溶融物に浸漬されて成長し、5.5mm以上の直径を持つ無転位のネック部を含むことができる。
前記単結晶インゴットは、前記ネック部の下側で成長したショルダー部;及び前記ショルダー部の下側で成長し、300mm以上の直径を持つ直径部をさらに含むことができる。
単結晶インゴット製造装置は、溶融物を収容するるつぼ;前記るつぼを加熱するヒーター;前記ヒーターと前記溶融物からの輻射熱を遮断する遮熱部材;及び前記輻射熱が遮断されない前記遮熱部材のオープニングに導入され、前記るつぼの上部で種結晶を取り囲むネックカバーを含み、前記ネックカバーは、少なくとも一つの内壁層;及び前記少なくとも一つの内壁層上に配置され、前記ネックカバーの内部から放出された熱の透過を遮断する少なくとも一つの外壁層を含むことができる。
実施例による単結晶インゴット、そのインゴットの製造装置及び方法は、遮熱部材のオープニングに導入されたネックカバーによって取り囲まれた種結晶の温度が保温された状態で種結晶を溶融物に浸漬することにより、無転位で5.5mm以上の大直径を持つネック部と300mm以上の大直径を持つ直径部を含む単結晶インゴットを成長させることができ、複数の層からネックカバーを具現することにより、ネック部の形成時に種結晶がもっと保温されるようにして、より厚くて無転位化したネック部を成長させることができる。
以下、同一符号は同一要素を示す添付図面に基づいて装置及び実施例を詳細に説明する。
従来の単結晶インゴット製造装置を示す図である。 実施例による単結晶インゴット製造装置を示す図である。 実施例による図2のネックカバー及びガイド部を示す拡大断面図である。 (a)は図3に例示したトップ部の平面図、(b)は図3に示した‘A’部を示す拡大断面図である。 実施例による大直径の無転位シリコン単結晶ネック部を形成する方法を説明するためのフローチャートである。 図5に例示した方法の遂行によるネックカバーの移動を示す、図2に例示した単結晶インゴット製造装置の図である。 実施例による単結晶インゴットの断面図である。 他の実施例による単結晶インゴット製造装置を示す図である。 多様な実施例によるネックカバーの断面図である。 単層ネックカバーの断面図である。
以下、実施例の容易な理解のための最良の方式で添付図面に基づいて実施例を詳細に説明する。しかし、実施例の多様は変形が可能であり、実施例の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものに解釈されない。この開示の実施例は当業者にこの開示を説明するために提供されるものである。
図2は実施例による単結晶インゴット製造装置100Aを示す図である。
図2を参照すれば、単結晶インゴット製造装置100Aは、るつぼ110、支持回転軸132、ヒーター134、断熱部136、反応チャンバー138、遮熱部材140、ネックカバー(neck cover)150A、ガイド部160、種結晶(seed)部170、ワイヤ180、引上げ駆動部182、及び制御部184を含む。
実施例による単結晶インゴット製造装置100Aは、チョクラルスキー(Czochralski)法によって単結晶インゴットを成長させるのに使用される。
反応チャンバー138は、るつぼ110、支持回転軸132、ヒーター134、断熱部136、遮熱部材140、ネックカバー150A、ガイド部160、種結晶部170、及びワイヤ180を収容する役目をする。
るつぼ110は、単結晶インゴットを成長させるための溶融物を収容する役目をする。シリコン溶融物130を収容するるつぼ110は、内側壁112は石英からなり、外側壁114は黒鉛または炭素からなった二重構造を持つことができる。制御部184の制御の下でヒーター134はるつぼ110を加熱する役目をする。
種結晶部170は、種結晶(seed)ウェイト(weight)172、種結晶チャック(chuck)174、及び種結晶176を含むことができるものの、実施例はこれに限定されるものではなく、当業者によってさまざまの変形及び応用が可能であるのは言うまでもない。
種結晶176をシリコン溶融物130に接触または浸漬させるとき、引き上げ駆動部182によって種結晶176を回転させるときに発生する振動などによる搖れがある。このような振動によって引上げ駆動部182の回転中心軸と種結晶176の回転中心軸が互いにずれることができる。これを防止するために、種結晶ウェイト172はワイヤ180の端部に固定結合されて重さを与える役目をする。種結晶チャック174は種結晶ウェイト172の下部に結合され、種結晶176を一部収容して結合させる役目をする。種結晶176は種結晶チャック174に一端が着脱可能に結合され、シリコン溶融物130に種結晶176の下端部が浸漬(deeping)される。
遮熱部材140は、ヒーター134とシリコン溶融物130からの放射熱が単結晶インゴットに伝達されることを遮断する。すなわち、遮熱部材140は熱が単結晶インゴットに伝達される経路を遮断することで、放射熱による単結晶インゴットの加熱を防止することができる。このように、遮熱部材140は単結晶インゴットの冷却熱履歴に大きな影響を及ぼす。さらに、遮熱部材140は溶融物130の温度変動を抑制する役目もする。このような役目をするために、遮熱部材140は単結晶インゴットとるつぼ110の間で単結晶インゴットを取り囲むように配置できる。また、オープニング144は溶融物130の表面に対して遮熱部材140の内径に相当し、溶融物130の放射熱が遮熱部材140による遮断なしに上方に伝達される領域である。
断熱部136はヒーター134からの熱が反応チャンバー138の外部に進行することを遮断する役目をする。例えば、断熱部136はフェルト(felt)素材から具現できる。
制御部184の制御の下で、引上げ駆動部182はワイヤ180を放出して溶融物130の表面のおよそ中心部に種結晶176の先端を接触または浸漬させる。支持軸駆動部(図示せず)はるつぼ110の支持回転軸132を矢印方向に回転させる。同時に、引上げ駆動部182はワイヤ180によって種結晶176を矢印方向に回転させながら引き上げることにより単結晶インゴットが成長するようにする。この際、単結晶インゴットを引き上げる速度(V)と温度勾配(G、△G)を調節して円周状の単結晶インゴットが完成できる。
図3は実施例による図2のネックカバー150A及びガイド部160を示す拡大断面図である。
実施例によれば、ネックカバー150Aはるつぼ110の上部で種結晶部170を取り囲み、所定区間で種結晶部170の昇降に連動して昇降する。ガイド部160は所定区間内でネックカバー150Aの昇降経路をガイドする役目をする。
図2及び図3を参照すれば、ガイド部160は、胴体162及びストッパー(stopper)164を含む。胴体162の両端部160A、160Bは所定区間(L)を規定する。ストッパー164は所定区間(L)を規定する両端部160A、160Bの中でるつぼ110に近い端部160Bから内側に突設され、ネックカバー150Aの昇降経路を制限する。ガイド部160は、図2に例示したように、反応チャンバー138と一体に形成できるが、これに限定されない。すなわち、ガイド部160は反応チャンバー138と別個に形成されることもできる。また、ガイド部160はネックカバー150Aの昇降経路をガイドするための多様な形態に具現できる。
ネックカバー150Aは、トップ(top)部152、側部154、及びボトム(bottom)部156を含む。トップ部152は第1及び第2領域152A、152Bに区分できる。第1領域152Aは種結晶部170によって支えられ、種結晶部170に連結されたワイヤ180が貫く貫通ホール158を持つ。第1領域152Aが種結晶部170によって支えられるために、貫通ホール158の幅(W)は種結晶ウェイト172の上端の幅(W2)より小さい。第2領域152Bはトップ部152の周縁部から外側に突出し、下降時にストッパー160Bにかかる突出部となる。
前述したように、ガイド部160の突出したストッパー164にトップ部152の第2領域152Bの突出部がかかるので、ネックカバー150Aが所定区間(L)より下降することを阻止することができる。しかし、ストッパー164及び第2領域152Bの突出部のそれぞれは図2及び図3に例示したような形状に限定されず、ネックカバー150Aが下降を沮止するための多様な形状に具現されることもできる。
側部154はトップ部152の第1領域152Aの端部から伸びる。ボトム部156は側部154から内側に突出して種結晶部170を取り囲み、種結晶部170が出入りする開口156Aを形成する。この際、ボトム部156の厚さは側部154から内側に行くほど減少することができる。ネックカバー150Aは遮熱部材140によって規定されるオープニング144に導入可能である。このために、ボトム部156の幅はオープニング144の幅以下であることができる。
図4(a)は図3に例示したトップ部152の平面図、図4(b)は図3に示した‘A’部の拡大断面図である。
図3、図4(a)及び図4(b)を参照すれば、トップ部152の第1領域152Aはワイヤ160が貫通するワイヤホール158を持つ。また、トップ部152は、支持板152−1、ベアリング152−2、及びブッシング152−4を含む。
ベアリング152−2はブッシング152−4の外周に配置され、ベアリングボール152−2A、内輪152−2B、及び外輪152−2Cを含む。
ブッシング152−4はワイヤホール158を形成し、ワイヤ180とは互いに隔離されている。これにより、種結晶ウェイト172がブッシング152−4に導入される前までは、ワイヤ180が回転運動すると言ってもブッシング152−4は回転運動しない。
その後、種結晶ウェイト172が、図4(b)に例示したように、ブッシング152−4に導入された後、ブッシング152−4は種結晶ウェイト172と一体的にベアリング152−2の内輪152−2Bと一緒に回転運動しながら種結晶ウェイト172と一体的に一緒に垂直上方に移動することができる。すなわち、ネックカバー150Aが垂直上方に種結晶部170と一緒に移動することができる。
前述したような動作のために、ブッシング152−4は第1セグメント152−4A及び第2セグメント152−4Bを含むことができる。第1セグメント152−4Aは種結晶ウェイト172の上部が導入される部分であり、第2セグメント152−4Bは第1セグメント152−4A上に第1セグメント152−4Aと一体的に延設されてワイヤホール158を形成する部分である。
この際、第1セグメント152−4Aの内壁153は斜めに形成されることにより、種結晶ウェイト172の上部がブッシング152−4に導入されることを誘導して定着させることができる。すなわち、第1セグメント152−4Aの内壁153が斜めに形成されることにより、種結晶ウェイト172の上端とトップ部152のブッシング152−4が結合するとき、振動が抑制され、正確なポジショニング(positioning)、つまり正確な結合が可能となる。
トップ部152は、図4(b)に例示したように、ベアリングカバー152−3をさらに含むことができる。ベアリングカバー152−3は支持板152−1の上部及びベアリング152−2の上部にわたって配置できる。
一般に、シリコン単結晶ウェハーの主要品質項目として酸素濃度が大きな部分を占めている。このようなシリコン単結晶成長時の酸素濃度を制御するために、るつぼ110の回転、チャンバー138の内部圧力条件などの多様な因子を調節することができる。特に、酸素濃度を制御するために、単結晶インゴット製造装置100Aのチャンバー138の上側からチャンバー138の内部にアルゴンガスのようなキャリアガスを注入して下方に排出する。この際、図4(a)に例示したように、支持板152−1はキャリアガスの流れを許す複数のガスホール157−1〜157−4を含むことができる。
前述したような構成を持つネックカバー150Aにおいて、トップ部152の第2領域152Bの突出部分がストッパー164にかかるとき、ネックカバー150Aのボトム部156と遮熱部材140は遮熱膜142を形成することができる。
前述した役目をするために、ネックカバー150Aのトップ部152と側部154の素材はステンレススチール(stainless steel)のように高温安全性を持つ金属を含むこともでき、かつ金属酸化物を含むこともできる。また、ネックカバー150Aのボトム部156の素材は高い熱反射率及び高温安全性かつ高純度を持つ物質からなることができる。ボトム部156は、M/I(単量体対開始剤)1.0ppma以下の物質、例えばPGCG(Pyrolytic Graphite Coated Graphite)またはPBNCG(Pyrolytic Boron Nitride Coated Graphite)を含むことができる。
図5は大直径の無転位シリコン単結晶ネック部を形成する一実施例を説明するためのフローチャートである。
図5に例示した大直径の無転位シリコン単結晶ネック部を形成する方法は図2に例示した単結晶インゴット製造装置100Aによって遂行することができる。
図6a〜図6hは図5に例示した方法の遂行によってネックカバー150Aが移動することを示す図2に例示した単結晶インゴット製造装置100Aの図である。
図6aに例示したように、るつぼ110内にシリコンの高純度多結晶原料130Aを投入し、ヒーター134によって融点温度以上にるつぼ110を加熱して、図6bに例示したように、多結晶原料130Aをシリコン溶融物130に変化させる(第202段階)。
第202段階の後、図6cに例示したように、種結晶部170とネックカバー150Aを一緒に所定区間(L)だけ下降させてネックカバー150Aの位置をネッキング工程のためにセットさせる(第204段階)。図6a及び図6bに例示したように、種結晶部170が下降する前、ネックカバー150Aのトップ部152の底面は種結晶部170によって支えられて固定される。しかし、種結晶部170を下降させるとき、図6cに例示したように、ネックカバー150Aは種結晶部170と連動されて所定距離(L)だけ同時に下降する。
第204段階の後、図2に例示したような遮熱膜142が形成された状態で、制御部184の制御の下で、引上げ駆動部182はワイヤ180を用いて種結晶176を図6dに例示したようにさらに下降させて溶融物130に浸漬させた後、図6eに例示したように、種結晶部170を引き上げてネック部を成長させる(第206段階)。第206段階が遂行される間、ネックカバー150Aはストッパー164によって固定されている。ネック部を成長させるとき、ネックカバー150Aのボトム部156と溶融物130の間の温度が1000℃以上、好ましくは1200℃以上となるように、制御部184はヒーター134の発熱を制御することができる。また、ネック部を成長させるとき、ネックカバー150Aのボトム部156と溶融物130の間の温度分布による熱ストレスが2Mpa以下、好ましくは1.5MPa以下となるように、制御部184はヒーター134の発熱量を調節することができる。また、ネック部を成長させるとき、種結晶部170は、図6eに例示したように、引上げ速度が4.0mm/min以下、好ましくは2.0mm/min以下であることができる。
第206段階で、ネック部を成長させた後、図6f〜図6hに例示したように、制御部184は、引上げ駆動部182を制御してワイヤ180で種結晶部170とネックカバー150Aを一緒に引き上げて単結晶インゴットのショルダー部を成長させる(第208段階)。
すなわち、ネック部を図6eに例示したように成長させた後、図6fに例示したように、ショルダー部を成長させ始める。この際、種結晶ウェイト172の上面はトップ部152の底面に接触する。
その後、図6gに例示したように、続けてショルダー部を成長させるために、種結晶部170を引き上げる間、ネックカバー150Aが同時に引き上げられる。ここで、種結晶部170とネックカバー150Aを一緒に引き上げる速度は0.3mm/min〜1.0mm/minであることができる。また、ネック部を成長させた後、図6fに例示したように、種結晶部170とネックカバー150Aを同時に引き上げる時点に発生可能な微細な振動(vibration)を抑制するために、制御部184は磁場印加部(図示せず)を制御して、るつぼ110に1000ガウス(G)以上、好ましくは2000G〜5000Gの水平磁場を印加することができる。
その後、図6hに例示したように、直径部が成長するに従い、ネックカバー150Aは種結晶部170によって図6a及び図6bに例示した元々の位置にリフトされる。
図7は実施例による単結晶インゴットの断面図である。
前述したように、図2に例示した単結晶インゴット製造装置によって図5に例示した単結晶インゴット製造方法を遂行することにより、図7に例示したような単結晶インゴット120が成長製造できる。
図7を参照すれば、単結晶インゴット120は、ネック部122、ショルダー部124、及び直径部(または、ボディー部または直胴部)126を含むことができる。ネック部122は種結晶176の下側で成長され、ショルダー部124はネック部122の下側で成長され、直径部126はショルダー部124の下側で成長することができる。
図1を参照すれば、従来の場合、種結晶30が溶融物20に浸漬されるうち、種結晶30と溶融物20の間の温度差によって熱衝撃が発生し、これによって種結晶30にスリップ転位が導入されることができる。
一方、実施例によれば、遮熱部材140のオープニング144に導入されたネックカバー150Aによって取り囲まれた種結晶176の温度が保温された状態で種結晶176が溶融物130に浸漬されることでネック部122が成長する。よって、種結晶176の温度が高くなって、種結晶176の先端が溶融物130の表面に接触するときに熱衝撃が非常に減少するので、スリップ転位の発生が防止できる。よって、実施例の一単結晶インゴット120のネック部122は転位がなくて5.5mm以上の直径を持つことができる。
また、単結晶インゴット120が大直径及び高重量であると言っても、実施例によれば、ネック部122の直径が大きく形成されるので、ネック部122が破損されて単結晶インゴット120が落下する危険性が解消できる。これにより、実施例による単結晶インゴット120において直径部126は、例えば300mm以上の大直径を持つことができる。
図8は他の実施例による単結晶インゴット製造装置100Bを示す図である。
図2に例示した単結晶インゴット製造装置100Aとは異なり、図8に例示した単結晶シリコンインゴット製造装置100Bにおいて、ネックカバー150Bはガイド部160によってガイドされない。よって、図8に示したガイド部160はストッパー164を備えていない。また、図2に例示したものとは異なり、図8に例示したネックカバー150Bは種結晶チャック174及び種結晶176を取り囲んでいるが、種結晶ウェイト172を取り囲まない。これを除けば、図8に例示した単結晶インゴット製造装置100Bは図2に例示した単結晶インゴット製造装置100Aと同様であるので、同一部分に対しては同一参照符号を付け、これに対する詳細な説明は省略する。
図8に例示した単結晶インゴット製造装置100Bによって行われる単結晶インゴット製造方法を図5に基づいて説明すれば次のようである。
図2に例示した単結晶インゴット製造装置100Aにおいては、ネックカバー150Aが所定区間だけ移動してから固定され、種結晶176のみが溶融物130に浸漬されてネック部122が成長する(第206段階)。一方、図8に例示した単結晶インゴット製造装置100Bにおいては、ネックカバー150Bと種結晶176が溶融物130に同時に浸漬されてネック部122が成長する(第206段階)。これを除けば、図8に例示した単結晶インゴット製造装置100Bは図2に例示した単結晶インゴット製造装置100Aと同様に単結晶インゴット製造方法を遂行する。
すなわち、溶融物130を前述したように生成する(第202段階)。第202段階の後、種結晶176とネックカバー150Bを一緒に下降させる(第204段階)。第204段階の後、種結晶176を溶融物130に浸漬させた後、種結晶176を引き上げてネック部122を成長させる(第206段階)。第206段階の後、種結晶176とネックカバー150Bを一緒に引き上げてショルダー部124と直径部126を成長させる(第208段階)。
図9a〜図9cは実施例によるネックカバー310A、310B、310Cの断面図である。
図9a〜図9cに例示したネックカバー310A、310B、310Cのそれぞれは図2、図3または図8に例示した‘B’部または‘C’部を示す実施例の拡大断面図に相当する。すなわち、図2及び図8に例示したネックカバー150A、150Bは図9a〜図9cに例示したように具現できる。
図9a〜図9cを参照すれば、ネックカバー310A、310B、310Cは少なくとも一つの内壁層312及び少なくとも一つの外壁層314を含むことができる。図9a〜図9cには一つの内壁層312と一つの外壁層314のみが示されているが、実施例はこれに限定されなく、内壁層312と外壁層314のそれぞれは複数で具現できるのは言うまでもない。
少なくとも一つの内壁層312は図2に例示した種結晶部170または、図8に例示した種結晶チャック174と種結晶176を取り囲む。少なくとも一つの外壁層314は少なくとも一つの内壁層312上に配置され、ネックカバー310A、310B、310Cの内部から放出された熱がネックカバー310A、310B、310Cの外に透過することを遮断する役目をする。
また、図9a〜図9cに例示した外壁層314の孔隙率は内壁層312の孔隙率より高いことができる。また、外壁層314はバブル314aを含むが、内壁層312はバブル314aを含んでいないことができる。内壁層312と外壁層314のそれぞれの素材はSiO2を含むことができる。
図10は単層から具現されたネックカバー300の断面図である。
図2または図8に例示したネックカバー150A、150Bが図10に例示したように単層300からなれば、ネックカバー150A、150Bの内部から放出された熱320が単層300を透過して(322)外部に排出されることによって熱損失がもたらされることもできる。
一方、図2または図8に例示したネックカバー150A、150Bのそれぞれを図9a〜図9cに例示したように複数の層、つまり外壁層314と内壁層312から具現する場合、ネックカバー310A、310B、310Cの内部から放出された熱320は外壁層314を透過することができなくて内部に反射されるので、熱損失が防止できる。
一般に、遮熱部材140と溶融物130の間の距離であるメルトギャップ(melt gap)が増加するに従い、種結晶176及びネック部122に流入する輻射熱量が増加する傾向がある。したがって、このような輻射熱をネックカバー150A、150Bの内部に吸収するため、図9b及び図9cにそれぞれ示したように、ネックカバー310B、310Cはコーティング層316A、316Bをさらに備えることもできる。図9b及び図9cには一つのコーティング層316A、316Bのみが示されているが、実施例はこれに限定されなく、複数のコーティング層316A、316Bが外壁層314上に配置できるのは言うまでもない。
コーティング層316A、316Bは外壁層314上にコートできる。この際、コーティング層316Bの外表面は、外部の放射熱をより多く吸収するために、図9cに例示したように、粗さ318を持つこともできる。コーティング層316A、316Bの素材としては、高温耐熱性を持つともに汚染に対する危険が低い塗料物質を使うことができる。例えば、コーティング層316A、316Bの素材はSiCを含むことができる。
前述したように、図2または図8に例示したネックカバー150A、150Bが図9a〜図9cに例示したように具現される場合、ネック部122が成長するネッキング工程において種結晶176と溶融物130の界面かつ種結晶176が一層保温され、それによって熱衝撃が緩和されるので、ネック部122の無転位化が一層保障され、ネック部122がさらに大きな大直径を持つように成長できる。
以上、実施例に基づいて説明したが、これは単に例示であるだけ、本発明を限定するものではなく、当業者であればこの実施例の本質的な特性を逸脱しない範疇内で例示しなかったいろいろの変形及び応用が可能であることが分かるであろう。たとえば、実施例に具体的に示した各構成要素を変形して実施するものである。また、このような変形及び応用に係わる相違点は添付の請求範囲で規定する本発明の範囲に属するものに解釈されなければならないであろう。
制御部184の制御の下で、引上げ駆動部182はワイヤ180を下降させて溶融物130の表面のおよそ中心部に種結晶176の先端を接触または浸漬させる。支持軸駆動部(図示せず)はるつぼ110の支持回転軸132を矢印方向に回転させる。同時に、引上げ駆動部182はワイヤ180によって種結晶176を矢印方向に回転させながら引き上げることにより単結晶インゴットが成長するようにする。この際、単結晶インゴットを引き上げる速度(V)と温度勾配(G、△G)を調節して円周状の単結晶インゴットが完成する。

Claims (16)

  1. 溶融物を収容するるつぼ;
    前記るつぼを加熱するヒーター;
    前記ヒーターと前記溶融物からの放射熱を遮断する遮熱部材;及び
    前記輻射熱が遮断されない前記遮熱部材のオープニングに導入され、前記るつぼの上部で種結晶部を取り囲み、所定区間内で前記種結晶部の昇降と連動して昇降するネックカバーを含む、単結晶インゴット製造装置。
  2. 前記所定区間内で前記ネックカバーの昇降経路をガイドするガイド部をさらに含む、請求項1に記載の単結晶インゴット製造装置。
  3. 前記ガイド部は、前記所定区間を規定する両端部の中で前記るつぼに近い端部から内側に突出して前記昇降経路を制限するストッパーを含む、請求項2に記載の単結晶インゴット製造装置。
  4. 前記ネックカバーは、
    前記種結晶部によって支えられ、前記種結晶部に連結されたワイヤが貫く貫通ホールを持つ第1領域と周縁部から外側に突出して前記ストッパーにかかる第2領域を持つトップ部;
    前記トップ部から延設された側部;及び
    前記側部から内側に突出して前記種結晶部を取り囲み、前記種結晶部が出入りする開口を形成するボトム部を含む、請求項3に記載の単結晶インゴット製造装置。
  5. 前記第2領域の突出部分が前記ストッパーにかかるとき、前記ネックカバーのボトム部と前記遮熱部材は遮熱膜を形成する、請求項4に記載の単結晶インゴット製造装置。
  6. 前記遮熱膜が形成されるうちに、前記種結晶部を前記溶融物に浸漬して前記単結晶インゴットのネック部が成長するように制御する制御部をさらに含む、請求項5に記載の単結晶インゴット製造装置。
  7. 前記ネックカバーのトップ部と側部の素材は金属または金属酸化物を含む、請求項4に記載の単結晶インゴット製造装置。
  8. 前記ネックカバーの前記ボトム部の素材はM/I(単量体対開始剤)1.0ppma以下の物質を含む、請求項4に記載の単結晶インゴット製造装置。
  9. 溶融物を収容するるつぼ;前記るつぼを加熱するヒーター;前記ヒーターと前記溶融物からの放射熱を遮断する遮熱部材;及び前記輻射熱が遮断されない前記遮熱部材のオープニングに導入され、前記るつぼの上部で種結晶部を取り囲み、所定区間内で前記種結晶部の昇降と連動して昇降するネックカバーを含む単結晶インゴット製造装置によって行われる単結晶インゴット製造方法において、
    前記溶融物を生成する段階;
    前記種結晶部と前記ネックカバーを一緒に前記所定区間だけ下降させる段階;
    前記下降されたネックカバーが固定された状態で前記種結晶部をさらに下降させて前記溶融物に浸漬させた後、前記種結晶部を引き上げてネック部を成長させる段階;及び
    前記ネック部を成長させた後、前記種結晶部と前記ネックカバーを一緒に引き上げる段階を含む、単結晶インゴット製造方法。
  10. 溶融物を収容するるつぼ;前記るつぼを加熱するヒーター;前記ヒーターと前記溶融物からの放射熱を遮断する遮熱部材;及び前記輻射熱が遮断されない前記遮熱部材のオープニングに導入され、前記るつぼの上部で種結晶部を取り囲み、所定区間内で前記種結晶部の昇降と連動して昇降するネックカバーを含む単結晶インゴット製造装置によって製造された単結晶インゴットにおいて、
    前記ネックカバーによって取り囲まれた前記種結晶部が前記溶融物に浸漬されて成長し、5.5mm以上の直径を持つ無転位のネック部を含む、単結晶インゴット。
  11. 前記単結晶インゴットは、
    前記ネック部の下側で成長したショルダー部;及び
    前記ショルダー部の下側で成長し、300mm以上の直径を持つ直径部をさらに含む、請求項10に記載の単結晶インゴット。
  12. 前記ネックカバーは、
    少なくとも一つの内壁層;及び
    前記少なくとも一つの内壁層上に配置され、前記ネックカバーの内部から放出された熱の透過を遮断する少なくとも一つの外壁層を含む、請求項1に記載の単結晶インゴット製造装置。
  13. 溶融物を収容するるつぼ;
    前記るつぼを加熱するヒーター;
    前記ヒーターと前記溶融物からの輻射熱を遮断する遮熱部材;及び
    前記輻射熱が遮断されない前記遮熱部材のオープニングに導入され、前記るつぼの上部で種結晶を取り囲むネックカバーを含み、
    前記ネックカバーは、
    少なくとも一つの内壁層;及び
    前記少なくとも一つの内壁層上に配置され、前記ネックカバーの内部から放出された熱の透過を遮断する少なくとも一つの外壁層を含む、単結晶インゴット製造装置。
  14. 前記少なくとも一つの外壁層の孔隙率は前記少なくとも一つの内壁層の孔隙率より高い、請求項12または13に記載の単結晶インゴット製造装置。
  15. 前記少なくとも一つの外壁層はバブルを含み、前記少なくとも一つの内壁層はバブルを含んでいない、請求項12または13に記載の単結晶インゴット製造装置。
  16. 前記少なくとも一つの内壁層と前記少なくとも一つの外壁層のそれぞれの素材はSiO2を含む、請求項12または13に記載の単結晶インゴット製造装置。
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