JPH07267777A - 単結晶引上装置 - Google Patents

単結晶引上装置

Info

Publication number
JPH07267777A
JPH07267777A JP5423594A JP5423594A JPH07267777A JP H07267777 A JPH07267777 A JP H07267777A JP 5423594 A JP5423594 A JP 5423594A JP 5423594 A JP5423594 A JP 5423594A JP H07267777 A JPH07267777 A JP H07267777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiant heat
pulling
single crystal
tube
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5423594A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Kojima
正勝 児島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5423594A priority Critical patent/JPH07267777A/ja
Publication of JPH07267777A publication Critical patent/JPH07267777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 6インチ以上の大容量のシリコン半導体単結
晶を最低1mm/minの引上速度で引上可能な単結晶
の引上装置を提供する点。 【構成】 先端の寸法を変えた複数の輻射熱反射筒2、
3を重ねる手法を採用し、更にその一方を固定状態他方
を可動状態とすると共に、この一方即ち下側に配置する
第1輻射熱反射筒2の径を他方即ち上側に設置する第2
輻射熱反射筒3の径より多少大きくすることにより、第
1輻射熱反射筒2の途中に第2輻射熱反射筒3が係止で
きるようにする。しかも引上軸または引上用ワイヤ63
の上下移動及び第2輻射熱反射筒3が上下できる構造に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコン単結晶の引上げ
に係り、特に大容量のシリコン単結晶を高速で引上げる
のに好適する。
【0002】
【従来の技術】シリコン単結晶の引上げにあっては、引
上領域の周辺に輻射熱反射筒を設置することにより、単
結晶の引上げ域の温度を下げて引上速度を増大する方式
が知られている。このような引上領域の周辺に輻射熱反
射筒を設置する公知例には、特公昭57ー40119号
公報、特開昭56ー114895号公報、特開昭63ー
315589号公報、特開平4ー59689号公報、特
開平4ー331790号公報etcが知られている。更
に輻射熱反射筒を引上軸方向に移動させる技術は、特公
昭58ー1080号公報、特開平4ー331791号公
報が知られている。 このような単結晶の引上装置の断
面図を図11乃至図14図に示すが、図11と図12に
は輻射熱反射筒50に上下動システム51を設置しない
例、図13ならびに図14には逆に上下動システム51
を設置した例を示した。そして図11と図13は原料設
置後を、図12と図14は原料が溶解後の状態を示す。
各図に明らかなようにいずれも単一の部品により輻射熱
反射筒50は構成されており、図13では上下動システ
ム51に固定された輻射熱反射筒50だけが上下動する
構造になっている。各図に明らかなように、引上用原料
54をチャージする石英ルツボ53はカーボン製ルツボ
52の内側に接してかつ、単結晶の引上軸と同軸関係を
持って筒状のチャンバ55内に配置され、カーボン製ル
ツボ52の下側の筒状チャンバ55内に加熱源56を設
置する(図13では省略)。
【0003】しかもカーボン製ルツボ52の中心部分即
ち単結晶の引上軸と同軸上に回転軸57を付設して石英
ルツボ53内の引上用原料54(図11、13参照)の
溶融液58(図12、14参照)を回転しながら引上げ
る。
【0004】輻射熱反射筒50の取付けには、筒状保温
筒55の上端に形成する上部保温板59に固定した支持
リング60を利用する。輻射熱反射筒50は各図に示す
ように断面が漏斗(ロート)状の筒状部61とこれを支
持する板状部62を連続させた形状であり、板状部62
を支持リング60に固定する。
【0005】一方単結晶の引上軸に配置する引上用ワイ
ヤ63はチャック64の一端に固定され、他端に種結晶
65を取付け、単結晶の引上軸が前記のように石英ルツ
ボ53と回転軸57の中心軸と同軸関係に配置される。
そして引上用溶融液58を収納する白英ルツボ53内に
まで断面が漏斗状の筒状部61を差込んで、白英ルツボ
53の内壁や原料融液58表面から生ずる輻射熱を遮蔽
することによって、引上げつつある単結晶からの熱放散
効果を大きくする。
【0006】図13と図14に明らかなように、引上用
ワイヤ63に固定するチャック64、種結晶65ならび
に単結晶が引上げられるプルチャンバ66は、筒状チャ
ンバ55上端に連続して設けられ、プルチャンバ66を
支持する筒状チャンバ55上端部には、輻射熱反射筒5
0の上下動システム51が取付けられる。
【0007】その先端は、図13ならびに図14に示す
ように輻射熱反射筒50の板状部63に上下動システム
51の棒状部67を固定して、上下動システム51内に
設置する例えばマイコンなどの自動制御システムを稼働
することにより棒状部67を上下動させて板状部63を
移動させる。
【0008】輻射熱反射筒50は、断面が漏斗状の筒状
部62に板状部63を連続させて一体として構成し、板
状部62と棒状部67を固定する位置が図11及び図1
2の場合と違っている。
【0009】なお図13は上下動システム51を取付け
た単結晶引上装置のチャージ用原料54を白英ルツボ5
3に供給した状態の断面図であり、図14はこのチャー
ジ用原料54を溶融して、上下動システム51の棒状部
67を稼働して輻射熱反射筒50を下降した状態の断面
図である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】原料融液収納石英ルツ
ボの内壁や原料融液表面から生ずる輻射熱を遮蔽するこ
とによって、引上げつつある単結晶からの熱放散効果を
大きくするために、輻射熱反射筒を設置する着想が前記
公知例により開示された。しかし、輻射熱反射筒は、そ
の目的から原料融液表面に設置せざるを得ないために、
原料をルツボに供給するのに邪魔になり、収容する固体
原料のチャージ(Charge)量が制限され、その結果生産能
力が大きく低下する(通常CZ法の50%以下)。
【0011】この難点を解消する方式として、輻射熱反
射筒を上下動するシステムが前記のように開発された
が、引上装置の改造または上下動システムの付設により
コスト上昇につながる。上下動システムの付設によるチ
ャージ量の制限から、大容量の結晶引上げは難しくな
る。
【0012】特に高速引上げにあっては、引上装置の稼
働率及び生産能力から、より多量の原料チャージが不可
欠なのに、輻射熱反射筒を上下動するシステムの難点解
消が必要になる。
【0013】本発明はこのような事情により成されたも
ので、特に6インチ以上の大容量のシリコン半導体単結
晶を最低1mm/分の引上速度で引上可能な単結晶の引
上装置を提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】単結晶の引上軸に沿って
配置する筒状保温筒と,この筒状保温筒内に位置し前記
引上軸と同軸上に配置する原料融液収納ルツボと,この
ルツボに固定すると共に前記単結晶の引上軸に沿って配
置する回転軸と,前記ルツボの外方の筒状保温筒内に配
置する加熱源と,前記原料融液収納ルツボより上部に位
置する前記筒状保温筒に取付けられ、前記単結晶引上軸
方向に伸縮可能な複数の輻射熱反射筒とに本発明に関わ
る単結晶引上装置の特徴がある。
【0015】更に、筒状でかつ先端寸法が異なり断面漏
斗状の第1輻射熱反射筒と,この第1輻射熱反射筒先端
を構成しその外側に向いかつ、引上軸に直交する第1リ
ム部と,前記第1輻射熱反射筒に重ねて配置する断面漏
斗状の第2の輻射熱反射筒と,その下端に固定しかつ第
1リム部に接触可能な第2リム部と,この第2リム部を
貫通するガイドピン孔と,前記筒状のチャンバの上端に
固定する支えリングと,この支えリングならびに第2リ
ム部間に配置するガイド棒とを具備し,前記第2リム部
の先端径を前記第1リム部の先端径より僅かに大きくす
る点にも特徴がある。
【0016】更にまた前記第1リム部に取付け前記筒状
チャンバより径小で種結晶の移動通路を構成する吊下げ
用支柱と,この吊下げ用支柱の上面に固定する吊下げ用
リングと,この吊下げ用リングに固定する引掛けピン
と,この引掛けピンに係止する引掛けリングと,前記ル
ツボの中心軸に配置する種結晶と,この引上軸に固定し
前記吊下げ用支柱を固定する引上げ用ワイヤとを具備
し,前記種結晶の移動に伴って第2筒体ならびに第1輻
射熱反射筒を移動することに特徴がある。
【0017】
【作用】先端の寸法を変えた複数の輻射熱反射筒を重ね
る手法を採用し、更にその一方を固定状態他方を可動状
態とすると共に、この一方即ち固定する第1輻射熱反射
筒の径を他方即ち可動の第2輻射熱反射筒の径より多少
大きくすることにより、第1輻射熱反射筒の途中に第2
輻射熱反射筒が係止できるようにする。しかも第2輻射
熱反射筒は単結晶引上げに不可欠な種結晶を固定する引
上ワイヤと共に上下できる構造にすることにより、単結
晶からの熱放散効果を大きくすると共に、より多量の原
料のチャージを可能にする。このように全体が伸縮可能
な構造を提供するが、輻射熱反射筒は2段に限らずより
多くの多段構造が採用できる。
【0018】そして最下段の輻射熱反射筒の上端には内
側方向に軸対称に設置するリムに支柱を立て、この先端
と引上用ワイヤを吊下げ用ワイヤでつなぐことにより多
段式輻射熱反射機構が完成する。
【0019】多段式輻射熱反射機構が引上用ワイヤによ
り上方に持上がった際には、各々の輻射熱反射筒が重な
って縮むように、最下段の輻射熱反射筒の下端には外側
に向いた環状リムを設置して他の輻射熱反射筒を遮る手
法を採った。又輻射熱反射筒全体を下方の所定の位置に
移動させて全体が伸び切った状態にするには、最下段の
輻射熱反射筒に形成する環状リムは、筒状チャンバの先
端部分に形成する支持リングに乗っかる(図2参照)。
この状態で更に引上用ワイヤを下げると多段式輻射熱反
射機構がアコーディオン式に順次下方に伸びて、やがて
伸び切った状態になる。
【0020】吊下げ用支柱に立てた引っ掛ピンに引掛け
リングを掛けておき、多段式輻射熱反射機構が伸び切っ
た状態から更に下に動かすと、重力により引掛けリング
が前記引掛ピンからはずれ自由落下して輻射熱反射筒が
引離されてシリコン単結晶の引上げができる状態にな
る。
【0021】シリコン単結晶の引上げを終ると、カーボ
ン製ルツボと石英ルツボを下方に下げて引上結晶を残液
から切離し引上げ終了となる。
【0022】
【実施例】本発明に係る実施例を図1乃至図10を参照
して説明する。図1にチャージ原料を石英ルツボにチャ
ージした単結晶引上装置の断面図、図2にチャージ原料
を溶融した単結晶引上装置の断面図、図3に輻射熱反射
筒機構の引上機構の要部の断面図、図4に図3要部の拡
大図、図5に第1の輻射熱反射筒に重ねて配置する第2
の輻射熱反射筒を引上げた状態を示す図、図6に第1、
第2の輻射熱反射筒が重なった状態の寸法を示す図、図
7と図8には図5と図6に示す第1、第2の輻射熱反射
筒と違う実施例の断面図、図9は図7と図8の輻射熱反
射筒を利用する単結晶引上装置の要部断面図、図10に
図9要部の拡大図をそれぞれ明らかにする図である。
【0023】従来の単結晶引上装置と差のある輻射熱反
射筒機構構造及び付属部分を主体に説明し、従来と同じ
部品には名称及び番号はそのまま使用する。
【0024】第1実施例を示す図1は、引上用原料54
を石英ルツボ53に収納しかつ、多段式輻射熱反射機構
1を構成する第1の輻射熱反射筒2に第2の輻射熱反射
筒3を重ねた状態即ち引上用原料をチャージした状態を
明らかにしている。図面から明らかなように、第1の輻
射熱反射筒2ならびに第2の輻射熱反射筒3の先端の内
外径は、共に上端の外径が下端の内径より大きくて、い
わゆる断面漏斗状であり、後述する単結晶の引上げ方向
を径大とする。第1の輻射熱反射筒2は、断面漏斗状の
部分4と、その上端の水平方向で交差する即ち外側に向
いた環状の第1リム5で構成する。これに対して、第2
の輻射熱反射筒3の第2リムは、図1に示すように断面
漏斗状の部分7の先端に、互いに逆の水平方向に向う第
2リム6′と第2リム6″からなる。即ち、下端から外
側に向う第2リム6′は、第1の輻射熱反射筒2の断面
漏斗状の部分4先端に接触できる状態にして、第2の輻
射熱反射筒3の移動の上限とする。これに対して内側に
向かって形成される第2リム6″は、断面漏斗状の部分
7の上端に引上軸に対称的な位置を占める3箇所に形成
され、上下方向に移動させるのに必要な部品(後述す
る)に接続する。又、第1の輻射熱反射筒2内に第2の
輻射熱反射筒3を挿入して互いに重ねる状態とするに
は、図6に明らかにするように第2の輻射熱反射筒3の
断面漏斗状の部分7の外径D3 (直径Φ)を、第1の輻
射熱反射筒2の断面漏斗状の部分4の下端の内径D4
り僅かに大きく(D3 >D4 )する。
【0025】この結果輻射熱反射機構1全体が伸びた状
態(図5参照)では、第2の輻射熱反射筒3の外径D3
が、第1の輻射熱反射筒2の断面漏斗状の部分4の下端
の内径D4 に係止して垂れ下がる。逆に輻射熱反射機構
1全体が縮んだ状態の断面図図6に示すように、第1の
輻射熱反射筒2に第2の輻射熱反射筒3が挿入された状
態になる。
【0026】第1の輻射熱反射筒2及び第2の輻射熱反
射筒3の内外径の記号を明示する。第1の輻射熱反射筒
2の第1環状リム5の最外径D1 、外径D2 、内径
4 、そして第2の輻射熱反射筒3の断面漏斗状の部分
4の上端の外径D3 、漏斗状の部分4の下端の内径
5 、第2リム6′の最外径D6 とする。
【0027】次に多段式熱輻射反射機構1の移動につい
て説明すると、図1及び図2に明らかなように、筒状保
温筒55の上端に形成する上部保温フランジ59に固定
した支持リング60を利用する。即ち、ここに取付ける
第1ガイド棒8は第1の輻射熱反射筒2の環状の第1リ
ム5に形成する貫通孔5′(図3)に挿入しかつ環状の
第1リム5が支持リング60に乗っかった形ができる。
勿論これには第1の輻射熱反射筒2が下方に移動するこ
とが必要になる。このために環状の第1リム5は外側に
向かって形成せざるを得ない。
【0028】次に第2の輻射熱反射筒3を下降させる構
造について説明する。引上軸対称に第2の輻射熱反射筒
3の断面漏斗状の部分7の先端の3箇所に形成される第
2リム6には図3に示すように上下用支柱9を固定す
る。第2の輻射熱反射筒3を上下方向に移動させるに
は、上下用支柱9を引上用ワイヤ63の移動に伴って移
動可能にすることが必要であり、このために引上用ワイ
ヤ63には吊下用ワイヤ10を固定する。
【0029】更に、吊下用支柱9の先端には上下用リン
グ11を形成し、これに引掛けピン12を下側に向って
垂直状に取付ける外に、上下用ワイヤ10の先端に引掛
けリング13を固定し、これを引掛ピン12に引掛ける
(図3及び図4参照)。
【0030】第2の輻射熱反射筒3の断面漏斗状の部分
7の先端に形成する第2リム6″では、間隔が120°
の3カ所に上下用支柱9を取付け、この吊下用支柱9間
は、シリコン単結晶引上用部材の通路になる。即ち単結
晶の引上軸に配置するチャック64の一端には引上用ワ
イヤ63が、他端には種結晶及びこれにより成長した単
結晶が固定される。
【0031】このような構造により引上用ワイヤ63の
移動によって、第2の輻射熱反射筒3が上下可能にな
る。図4は図3のA部の拡大図である。
【0032】このような構造の多段式輻射熱反射機構1
を構成する輻射熱反射筒1、2を伸び切った状態として
シリコン単結晶の引上げを行うに当っては、先ず引掛ピ
ン12に引掛けリング13を引掛けた状態としてから、
上下用ワイヤ10に接続した引上用ワイヤ63を下方に
移動する。これで環状の第1リム5が支持リング60に
乗っかった形になる。
【0033】更に引上用ワイヤ63を下げると多段式輻
射熱反射機構1がアコーディオン式に順次下方に伸び
て、やがて伸び切った状態になる。
【0034】この時は前記のように吊下用支柱9に立て
た引っ掛ピン12に引掛けリング13が掛けられてお
り、多段式輻射熱反射機構1が伸び切った状態から更に
下に動かすと、重力により引掛けリング13が自由落下
して第2の輻射熱反射筒3が引離されてシリコン単結晶
の引上げができる状態になる。
【0035】シリコン単結晶の引上げを終ると、カーボ
ン製ルツボ52と石英ルツボ53を下方に下げてから引
上げたシリコン単結晶を残液から切り出して引上げ終了
となる。
【0036】このような単結晶引上装置によりシリコン
単結晶の引上工程を図1及び図2により説明する。図1
のようにカーボンルツボ52内に配置した約400mm
径の石英ルツボ53に、引上用原料例えばシリコン54
60Kgを収納してから単結晶引上装置の炉にセットす
る。この時点では図1に示すように第2の輻射熱反射筒
3の第2リム6″は第1の熱輻射反射筒2の断面漏斗状
の部分4の下端に係止して、引上軸方向に熱輻射反射機
構1を縮んだ状態にしてから、結晶引上装置の炉内にA
rガスを導入する。
【0037】Arガスを導入しながら筒状のチャンバ5
5の底部に設置した排気口(図示せず)から排気して、
約2.6×103 Pa(パスカル)の減圧状態としてか
ら、加熱源56に電流を流して引上用シリコン原料54
を溶解する。
【0038】この工程を行う単結晶引上装置における第
1の熱輻射反射筒2及び第2の輻射熱反射筒3の寸法
(図6参照)は、D1 =550mmΦ、D2 =390m
mΦ、D3 =275mmΦ、D4 =270mmΦ、D5
=200mmΦ、D6 =380mmΦ、a=100mm
とし、材質はSiCコーティングの高純度カーボンにし
た。
【0039】そして引上用シリコン原料54を溶解後、
引上工程を行って約155mm径のシリコン単結晶Cを
約1.2mm/分の引上速度で約40Kgが容易に得ら
れた。 本実施例との比較のために、同様な熱輻射反射
機構1を初から伸びた状態で引上用シリコン原料54を
図11に示す単結晶引上装置にセットし(その伸縮は前
記の本発明を使用)た。この結果図11に示す従来装置
では、引上用シリコン原料54のチャージ量は最大20
Kgしかチャージできず、又図13の引上装置を適用し
た場合は約35Kgしかチャージできなかった。
【0040】なお図2には引上用シリコン原料54が溶
解した状態を明らかにし、第2の輻射熱反射筒3が伸び
切った状態を図5に示した。
【0041】なお図6に示す多段式輻射熱反射機構1が
縮んだ状態の寸法比較は、筒状保温筒55の内径即ち第
1の輻射熱反射筒2の第1環状リム5の最外径をD1
して、第1の熱輻射反射筒2と第2の輻射熱反射筒3の
内外径の関係を示すと、D2>D3 >D4 となる。ただ
しるつぼ径>D6 >D4 、D5 >引上結晶径である。次
に多段式輻射熱反射機構1の第2実施例を図7、図8に
より説明する。図8に示すように第2の輻射熱反射筒3
の形状は図5及び図6と違っているが、これは両輻射熱
反射筒2、3特に輻射熱反射筒3が傾くのを防止する構
造である。
【0042】図8には第2の輻射熱反射筒3と第1の輻
射熱反射筒2を完全に重ねた状態を明らかにしており、
両反射筒2、3にあっては各断面漏斗状の部分4、7の
長さaが等しいので、完全に伸切った状態では長さが2
aであるのが、重ねて縮んだ時は当然長さaになる。
【0043】形状としては、第2の輻射熱反射筒3の第
2リム6′の先端に軸対称に3本の折曲部14を設けて
第1の輻射熱反射筒2の断面漏斗状の部分4を包込む構
造とする。この時図7に示すように第1の輻射熱反射筒
2の断面漏斗状の部分4の先端から延ばした垂線は第2
の輻射熱反射筒3の折曲部14と第2リム6′の接点に
接する形となる。逆に第2の輻射熱反射筒3を引上げた
時は完全に第1の輻射熱反射筒2から離れた状態とな
る。
【0044】このような多段式輻射熱反射機構1を利用
して約200mmΦのシリコン単結晶引上げを第1実施
例と同様に行って約100Kgが得られた。ただし条件
は輻射熱反射筒2の内径D7 =250mmΦ、D8 =4
05mmΦ、a=250mmである。
【0045】又実施例1と同じく従来方法で引上げたと
ころ原料チャージ量の上限は図11の従来装置で約60
Kg、図13の従来装置で約90Kgであった。
【0046】次に第3実施例について説明する。
【0047】図9に示すように、第2の輻射熱反射筒3
の断面漏斗状の部分7下端のリム6″には軸対称に3本
の第2ガイド棒15を取付け、又第1の輻射熱反射筒2
の断面漏斗状の部分4に形成する貫通孔4′により第2
ガイド棒15が通れるようにする。このようなガイド棒
15の先端には、アーム16を固定して一体とし、これ
に上下用支柱9を取付けることにより第2の輻射熱反射
筒3を伸縮可能になる。図10は図9に記載したB部の
拡大図である。これは第1実施例と同じ構造である。
【0048】このような多段式輻射熱反射機構1では、
シリコン原料54が溶解後第2の輻射熱反射筒3が、リ
ム6″に固定する第2ガイド棒15が引上用ワイヤ63
の移動により、図2に明らかにするように引下げられ
る。これにより引上用ワイヤ63に固定したシードチャ
ック64に取付けた種結晶65がシリコン溶融液58に
接触後、引上用ワイヤ63を引上軸方向に移動すること
によりシリコン単結晶が引上げられる。引上速度ほぼ
1.2mm/分の速度で約155mmのシリコン単結晶
が引上げられた。
【0049】この例では、引上げ例1と同様な方法及び
同じ単結晶引上装置による引上げにより約200mmΦ
のシリコン単結晶約100Kgが得られた。ただし条件
としては、石英ルツボ53径:約540mmΦ、シリコ
ン原料54チャージ量:120Kg程度、熱輻射反射機
構1の主要部寸法D5 =250mmΦ、a=250mm
とした。又従来方法にも試みた所、原料チャージ量の上
限は図11、12に示す単結晶引上装置で約60Kg、
図13、14に示す単結晶引上装置で約90Kgであっ
た。
【0050】
【発明の効果】以上の単結晶引上装置では、シリコン原
料のチャージ量が従来方法のほぼ1.3〜2倍に向上し
た結果、生産能率が向上すると共に稼働率の改善につな
がった。 市販の単結晶引上装置を何等改造せずに熱輻
射反射筒の適用引上げが容易になった。特にシリコン原
料のチャージ量の増大は、引上速度の増大する程、その
効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る単結晶引上装置の要
部断面図である。
【図2】 図1のチャージ用原料が溶融した状態を示す
断面図である。
【図3】 輻射熱反射筒機構を構成する第1の輻射熱反
射筒に重ねて配置する第2の輻射熱反射筒を上方に引上
げた状態を示す図である。
【図4】 図3における輻射熱反射筒の引上機構の要部
の断面図である。
【図5】 第1、第2の輻射熱反射筒が伸びた状態を示
す図である。
【図6】 第1、第2の輻射熱反射筒が縮んだ状態を示
しかつ各寸法を示す図である。
【図7】 図5に対応した他の第1、第2の輻射熱反射
筒が伸びた状態を示す図である。
【図8】 図7の第1、第2の輻射熱反射筒が縮んだ状
態を示す図である。
【図9】 図7及び図8に示す第1、第2の輻射熱反射
筒により構成する単結晶引上装置の要部断面図である。
【図10】 図9に記載したBを拡大した断面図であ
る。
【図11】 従来の熱輻射反射筒を備えた単結晶引上装
置即ち、原料をチャージした状態を示す要部断面図であ
る。
【図12】 従来の熱輻射反射筒を備えシリコン原料が
溶融した状態を示す単結晶引上装置の要部断面図であ
る。
【図13】 上下動システムを備えかつ輻射熱反射筒を
設けた従来の単結晶引上装置の要部断面図である。
【図14】 図13におけるチャージ用原料が溶融しか
つ上下動システムが作動して輻射熱反射筒が下降した状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
50:輻射熱反射筒、 51:上下動システム、 52:カーボンルツボ、 53:石英ルツボ、 54:引上用原料、 55:筒状保温筒、 56:加熱源、 57:回転軸(ルツボ軸)、 58:溶融液、 59:上部保温フランジ、 60:支持リング、 61:断面漏斗状の支持部、 62:板状部、 63:引上用ワイヤ、 64:シードチャック、 65:種結晶、 66:プルチャンバ、 67:棒状部、 1:輻射熱反射機構、 2、3:輻射熱反射筒、 4、7:断面漏斗状の部分、 5、6、6′、6″:リム、 8、15:ガイド棒、 9:上下用支柱、 10:上下用ワイヤ、 11:上下用リング、 12:引っ掛ピン、 13:引掛けリング、 14:折曲げ部、 16:アーム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶の引上軸に沿って配置する筒状保
    温筒と,この筒状保温筒内に位置し前記引上軸と同軸上
    に配置する原料融液収納ルツボと,このルツボに固定す
    ると共に前記単結晶の引上軸に沿って配置する回転軸
    と,前記ルツボの外方の筒状保温筒内に配置する加熱源
    と,前記原料融液収納ルツボより上部に位置する前記筒
    状保温筒に取付けられ、前記単結晶引上軸方向に伸縮可
    能な複数の輻射熱反射筒とを具備することを特徴とする
    単結晶引上装置
  2. 【請求項2】筒状でかつ先端寸法が異なり断面漏斗状の
    第1輻射熱反射筒と,この第1輻射熱反射筒先端を構成
    しその外側に向いかつ、引上軸に直交する第1リム部
    と,前記第1輻射熱反射筒に重ねて配置する断面漏斗状
    の第2の輻射熱反射筒と,その下端に固定しかつ第1リ
    ム部に接触可能な第2リム部と,この第2リム部を貫通
    するガイドピン孔と,前記筒状のチャンバの上端に固定
    する支えリングと,この支えリングならびに第2リム部
    間に配置するガイド棒とを具備し,前記第2リム部の先
    端径を前記第1リム部の先端径より僅かに大きくするこ
    とを特徴とする請求項1記載の単結晶引上装置
  3. 【請求項3】前記第1リム部に取付け前記筒状チャンバ
    より径小で種結晶の移動通路を構成する吊下げ用支柱
    と,この吊下げ用支柱の上面に固定する吊下げ用リング
    と,この吊下げ用リングに固定する引掛けピンと,この
    引掛けピンに係止する引掛けリングと,前記ルツボの中
    心軸に配置する種結晶と,この引上軸に固定し前記吊下
    げ用支柱を固定する引上げ用ワイヤとを具備し,前記種
    結晶の移動に伴って第2筒体ならびに第1輻射熱反射筒
    を移動することを特徴とする請求項1記載の単結晶引上
    装置
JP5423594A 1994-03-25 1994-03-25 単結晶引上装置 Pending JPH07267777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5423594A JPH07267777A (ja) 1994-03-25 1994-03-25 単結晶引上装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5423594A JPH07267777A (ja) 1994-03-25 1994-03-25 単結晶引上装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07267777A true JPH07267777A (ja) 1995-10-17

Family

ID=12964887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5423594A Pending JPH07267777A (ja) 1994-03-25 1994-03-25 単結晶引上装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07267777A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999006615A1 (en) * 1997-08-01 1999-02-11 Memc Electronic Materials, Inc. Heat shield assembly and method of growing vacancy rich single crystal silicon
JP2016506358A (ja) * 2013-01-23 2016-03-03 エルジー・シルトロン・インコーポレーテッド 単結晶インゴット、そのインゴットの製造装置及び方法
KR20200085160A (ko) * 2019-01-04 2020-07-14 에스케이실트론 주식회사 단결정 성장용 열차폐 부재 및 이를 적용한 단결정 성장장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999006615A1 (en) * 1997-08-01 1999-02-11 Memc Electronic Materials, Inc. Heat shield assembly and method of growing vacancy rich single crystal silicon
US5942032A (en) * 1997-08-01 1999-08-24 Memc Electronic Materials, Inc. Heat shield assembly and method of growing vacancy rich single crystal silicon
JP2016506358A (ja) * 2013-01-23 2016-03-03 エルジー・シルトロン・インコーポレーテッド 単結晶インゴット、そのインゴットの製造装置及び方法
KR20200085160A (ko) * 2019-01-04 2020-07-14 에스케이실트론 주식회사 단결정 성장용 열차폐 부재 및 이를 적용한 단결정 성장장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3992800B2 (ja) 単結晶製造装置および単結晶の製造方法
US6805746B2 (en) Method for supplying CZ material
JPH07267777A (ja) 単結晶引上装置
US6379460B1 (en) Thermal shield device and crystal-pulling apparatus using the same
JP3011114B2 (ja) シリコン溶融用坩堝
CN210394587U (zh) 单晶炉用晶体提拉设备
US20020108557A1 (en) Rod replenishment system for use in single crystal silicon production
JPH06271324A (ja) 石英ガラス母材の製造方法
CN215588319U (zh) 一种单晶炉水冷屏焊接治具
JP3428625B2 (ja) シリコン単結晶の引上げ装置及びその引上げ方法
KR100499435B1 (ko) 결정 성장 장치
JP3700490B2 (ja) 種結晶の保持装置
JP3019949B2 (ja) 単結晶引上装置
CN214271108U (zh) 一种防止提拉钢线晃动的稳固装置
JP2987799B2 (ja) 単結晶引上げ装置
JP2816633B2 (ja) 単結晶引き上げ装置および引き上げ方法
US6139630A (en) Suspender for polycrystalline material rods
JP2009274925A (ja) 単結晶引上げ装置およびこれを用いた単結晶の引上げ方法
JPH0523580Y2 (ja)
JPH06144986A (ja) 半導体単結晶製造装置および製造方法
JP2956574B2 (ja) 単結晶引上げ装置
TW201300584A (zh) 用於屏蔽拉晶裝置之一部分之進料工具
US20240167191A1 (en) Ingot puller apparatus having a reflector assembly suspended from support shafts
JP5034259B2 (ja) 単結晶製造装置
US20020108558A1 (en) Method for increasing charge size for single crystal silicon production