JP2016224334A - 光学フィルムの製造方法 - Google Patents

光学フィルムの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016224334A
JP2016224334A JP2015112288A JP2015112288A JP2016224334A JP 2016224334 A JP2016224334 A JP 2016224334A JP 2015112288 A JP2015112288 A JP 2015112288A JP 2015112288 A JP2015112288 A JP 2015112288A JP 2016224334 A JP2016224334 A JP 2016224334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
viscosity
refractive index
optical film
index layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015112288A
Other languages
English (en)
Inventor
智広 工藤
Tomohiro Kudo
智広 工藤
晋 長谷川
Shin Hasegawa
晋 長谷川
千葉 隆人
Takahito Chiba
隆人 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2015112288A priority Critical patent/JP2016224334A/ja
Priority to CN201610365830.3A priority patent/CN106216197A/zh
Publication of JP2016224334A publication Critical patent/JP2016224334A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D5/00Processes for applying liquids or other fluent materials to surfaces to obtain special surface effects, finishes or structures
    • B05D5/06Processes for applying liquids or other fluent materials to surfaces to obtain special surface effects, finishes or structures to obtain multicolour or other optical effects
    • B05D5/061Special surface effect
    • B05D5/063Reflective effect
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D3/00Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials
    • B05D3/02Pretreatment of surfaces to which liquids or other fluent materials are to be applied; After-treatment of applied coatings, e.g. intermediate treating of an applied coating preparatory to subsequent applications of liquids or other fluent materials by baking
    • B05D3/0254After-treatment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/50Multilayers
    • B05D7/52Two layers
    • B05D7/54No clear coat specified
    • B05D7/542No clear coat specified the two layers being cured or baked together
    • B05D7/5423No clear coat specified the two layers being cured or baked together the two layers being applied simultaneously

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

【課題】乾燥工程における点状故障(ハジキ)の発生を抑制し得る光学フィルムの製造方法を提供する。【解決手段】少なくとも第1塗布液および第2塗布液を光学フィルム基材上に同時重層塗布して塗膜を形成する塗装工程、および、塗膜を乾燥する乾燥工程を有し、第1塗布液の粘度は、第2塗布液の粘度より大きい。そして、乾燥工程において、塗膜における第1塗布液から構成される部位の固形分濃度が20質量%に到達するまで、塗膜表面の湿球温度を10℃以下に設定することによって、塗膜における第1塗布液から構成される部位の粘度は、2×104mPa・sに達した後において2×104mPa・sを下回らないように維持される。【選択図】図2

Description

本発明は、光学フィルムの製造方法に関する。
近年、省エネルギー対策への関心が高まっており、近赤外光を反射する機能を有する光学フィルムの開発が盛んに行われている。光学フィルムは、例えば、建物や車両の窓ガラスに貼られ、太陽光に含まれる熱線の透過を遮断することによって、冷房設備にかかる負荷を減らすために利用される。
光学フィルムは、異なる屈折率を有する複数の層(交互に積層される高屈折率層および低屈折率層)を有する。光学フィルムにおける特定波長領域の反射率は、隣接する層の屈折率差と積層数によって決定され、屈折率差が大きいほど、少ない層数で良好な反射率を得ることが可能である。屈折率差を確保するためには、隣接する層が明確に分離されていることが重要である。
一方、高屈折率層および低屈折率層は、同時重層塗布することにより形成されており、隣接する層間において塗布液の層間混合が生じる場合があった。そのため、塗布直後に塗布液の粘性を高める(増粘させる)ことによって、層間混合を抑制し、屈折率差を確保している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−667号公報
しかし、乾燥工程において、高粘度の塗膜を乾燥する際、塗膜の表面温度の上昇により、塗膜の粘度が低下し、点状故障(ハジキ)が発生する問題を有する。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、乾燥工程における点状故障(ハジキ)の発生を抑制し得る光学フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)少なくとも第1塗布液および第2塗布液を光学フィルム基材上に同時重層塗布して塗膜を形成する塗装工程、および、
前記塗膜を乾燥する乾燥工程を有し、
前記第1塗布液の粘度は、前記第2塗布液の粘度より大きく、
前記乾燥工程において、前記塗膜における前記第1塗布液から構成される部位の固形分濃度が20質量%に到達するまで、前記塗膜の表面の湿球温度を所定温度以下に設定することによって、前記第1塗布液から構成される部位の粘度は、所定粘度に達した後において当該所定粘度を下回らないように維持されており、
前記湿球温度の所定温度は、10℃であり、
前記粘度の所定粘度は、2×10mPa・sである
ことを特徴とする光学フィルムの製造方法。
(2)前記粘度の所定粘度は、3×10mPa・sであることを特徴とする前記(1)に記載の光学フィルムの製造方法。
(3)前記湿球温度の所定温度は、3℃であることを特徴とする前記(1)又は前記(2)に記載の光学フィルムの製造方法。
(4)前記乾燥工程において、前記固形分濃度が20質量%に到達した後において、前記湿球温度は、上昇させられることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の光学フィルムの製造方法。
(5)前記第1塗布液から構成される部位は、低屈折率層を形成し、前記第2塗布液から構成される部位は、高屈折率層を形成することを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の光学フィルムの製造方法。
(6)前記低屈折率層および前記高屈折率層は、交互に積層されることによって、近赤外光を反射する機能を呈することを特徴とする前記(5)に記載の光学フィルムの製造方法。
本発明によれば、乾燥工程において、塗膜における第1塗布液(第2塗布液の粘度より大きい粘度を有する)から構成される部位の固形分濃度が所定濃度に到達するまで、塗膜の表面の湿球温度を所定温度以下に設定することによって、塗膜における第1塗布液から構成される部位の粘度は、所定粘度に達した後において当該所定粘度を下回らないように維持される。そして、前記所定濃度、前記所定温度および前記所定粘度は、点状故障(ハジキ)の発生を抑制するように、設定されている。したがって、乾燥工程における点状故障(ハジキ)の発生を抑制し得る光学フィルムの製造方法を提供することが可能である。
本発明の実施の形態に係る光学フィルムを説明するための断面図である。 光学フィルムの製造方法を説明するためのブロック図である。 図2に示される塗布工程に適用される塗布装置を説明するための概略図である。 図3に示されるダイコーターのバーを説明するための断面図である。 塗布装置による同時重層塗布を説明するための断面図である。 図2に示される乾燥工程に適用される乾燥装置を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態に係る実施例1、2および比較例1〜3に係る光学フィルムの性能評価結果を示しているテーブルである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の実施の形態に係る光学フィルムを説明するための断面図である。
本発明の実施の形態に係る光学フィルム10は、可視光領域(波長380〜780nm)で透過率が高く、近赤外光領域(780〜2500nm)で反射率が高い光学特性を有する赤外遮熱フィルム(近赤外光反射フィルム)であり、建物の屋外の窓、自動車窓、農業用ビニールハウス等に配置され、熱線反射効果を付与するために使用される。
光学フィルム10は、図1に示されるように、光学フィルム基材20および被覆層30を有する。
光学フィルム基材20は、被覆層30が配置される帯状支持体である。光学フィルム基材20の厚さは、例えば、5〜500μmである。
光学フィルム基材20に適用される材料は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリアリレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、芳香族ポリアミド、ポリエーテルイミド等である。
被覆層30は、高屈折率層32および低屈折率層34を有し、これらは、交互に積層されている。積層数は、生産性の観点から、好ましくは200層以下であり、より好ましくは100層以下であり、さらに好ましくは50層以下である。1層あたりの厚さは、1〜1000nmである。なお、「高屈折率層」および「低屈折率層」は、隣接した2層の屈折率差を比較した場合に、屈折率が高い方および低い方をそれぞれ意味する。
本実施の形態では、被覆層30における光学フィルム基材20に隣接する最下層および外部に露出している最上層は、低屈折率層34から構成される。最下層と最上層との間に位置する中間層においては、高屈折率層32と低屈折率層34とが交互に配置されている。したがって、低屈折率層34の積層数から高屈折率層32の積層数を減じた値は、「2」である。
高屈折率層32および低屈折率層34の光学膜厚(膜厚×屈折率)は、光学フィルム10の光学特性を規定しており、本実施の形態においては、光学膜厚を適宜制御することで、近赤外光領域の光線を反射するように構成される。
光学フィルム10は、赤外遮熱フィルムに適用される形態に限定されず、例えば、高屈折率層32および低屈折率層34の光学膜厚を適宜設計することで、波長200〜400nmの光線を反射する紫外遮蔽フィルムや、波長400〜700nmの光線を反射する可視光着色フィルムに適用することも可能である。
高屈折率層32は、高屈折率材料としての金属酸化物を有し、低屈折率層34は、低屈折率材料としての金属酸化物を有する。例えば、金属酸化物は、酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化ニオブ(Nb)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ケイ素(SiO)、フッ化カルシウム(CaF)、フッ化マグネシウム(MgF)、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化アンチモンスズ(ATO)である。
高屈折率層32に適用される金属酸化物は、酸化チタン(TiO)が好ましく、低屈折率層34に適用される金属酸化物は、酸化ケイ素(SiO)が好ましい。なお、高屈折率層32に適用される金属酸化物と、低屈折率層34に適用される金属酸化物とを、同一とすることも可能である。
被覆層30の層構成は、上記形態に限定されず、例えば、最下層の低屈折率層34を省略したり、低屈折率層34の積層数と高屈折率層32の積層数とを同一にしたりすることも可能である。また、高屈折率層32の積層数を低屈折率層34の積層数より大きくすることも可能である。
被覆層30に、別の機能を有する層をさらに配置することも可能である。別の機能を有する層は、易接着層、ハードコート層、導電性層、帯電防止層、ガスバリア層、防汚層、消臭層、流滴層、易滑層等である。光学フィルム基材の両面に、被覆層30を配置することも可能である。
次に、本発明の実施の形態に係る光学フィルムの製造方法を説明する。
図2は、光学フィルムの製造方法を説明するためのブロック図、図3は、図2に示される塗布工程に適用される塗布装置を説明するための概略図、図4は、図3に示されるダイコーターのバーを説明するための断面図、図5は、塗布装置による同時重層塗布を説明するための断面図、図6は、図2に示される乾燥工程に適用される乾燥装置を説明するための概略図である。
光学フィルム10の製造方法は、図2に示されるように、調製工程、塗布工程および乾燥工程を有する。
調製工程においては、高屈折率層32および低屈折率層34を構成することとなる塗布液が、調製釜160および調製釜162において調製される。調整された高屈折率層塗布液(第2塗布液)および低屈折率層塗布液(第1塗布液)は、所定温度(例えば、20〜60℃)で保持され、その後、図3に示されるように、送液装置156および送液装置158によって、塗布装置100に供給される。送液装置156,158は、例えば、キアポンプ、モーノポンプ、ロータリーポンプ等の回転ポンプである。
高屈折率層塗布液は、高屈折率材料としての金属酸化物粒子、樹脂バインダー、硬化剤、添加剤、溶媒等を、調製釜160に投入および混合することによって調製される。高屈折率層塗布液の粘度は、例えば、3mPa・s〜30mPa・sである。低屈折率層塗布液は、低屈折率材料としての金属酸化物粒子、樹脂バインダー、硬化剤、添加剤、溶媒等を、調製釜162に投入および混合することによって調製される。低屈折率層塗布液の粘度は、例えば、50mPa・s〜500mPa・sであり、高屈折率層塗布液の粘度より大きい。
高屈折率層塗布液および低屈折率層塗布液の金属酸化物粒子の濃度は、例えば、1〜50質量%である。金属酸化物粒子の平均粒径は、例えば、2〜100nmである。
樹脂バインダーは、ポリビニルアルコール、ゼラチン、水溶性セルロース誘導体、増粘多糖類、反応性官能基を有するポリマー類等である。例えば、高屈折率層塗布液の樹脂バインダーの濃度は、0.5〜10質量%であり、低屈折率層塗布液中の樹脂バインダーの濃度は、1〜10質量%である。
硬化剤は、樹脂バインダーと硬化反応を起こすものであれば特に限定されない。樹脂バインダーとしてポリビニルアルコールが選択されている場合は、例えば、ホウ酸およびその塩である。
添加剤は、例えば、紫外線吸収剤、退色防止剤、界面活性剤、蛍光増白剤、pH調整剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤、帯電防止剤である。
溶媒は、例えば、水、有機溶媒、あるいはこれらの混合溶液である。有機溶媒は、メタノール、エタノール、酢酸エチル等である。
次に、塗布工程を説明する。
塗布工程においては、例えば、図3に示される塗布装置100によって、調製釜160および調製釜162から供給される高屈折率層塗布液および低屈折率層塗布液が、光学フィルム基材20上に同時重層塗布され、塗膜40が形成される。
塗布装置100は、図3に示されるように、搬送系110、ダイコーター120および塗布液供給系150を有する。
搬送系110は、バックロール112を有する。バックロール112は、光学フィルム基材20の内側に配置され、回転駆動されることによって、光学フィルム基材20を搬送するように構成されている。搬送速度は、例えば、1〜500m/minである。なお、符号Fは、光学フィルム基材20の搬送方向を示している。
ダイコーター120は、スライド型であり、光学フィルムの各層に対応する塗布層を同時重層塗布することが可能に構成されており、長方形状のバー130が順に重ねられて構成された積層体122を有する。
バー130は、フロントバー132、複数の中間バー134およびバックバー136から構成される。フロントバー132は、積層体122の最下層を占めているバーであり、光学フィルム基材20の近傍に位置決めされる。バックバー136は、積層体122の最上層を占めているバーである。中間バー134は、フロントバー132とバックバー136との間に位置する中間層を占めているバーである。なお、塗布幅方向は、搬送方向Fと直交している。
バー130は、図4に示されるように、基端部140、ポケット部143および先端部146を有する。
基端部140は、塗布液供給系150と連通している貫通孔142を有する。貫通孔142は、基端部140の塗布幅方向中央に位置し、基端部140端面からポケット部143に向かって延長している。
基端部140の厚みDは、先端部146の厚みDより大きく設定されている。したがって、バー130が積層されると、基端部140は、隣接する別のバーの基端部140と当接する一方、先端部146と、隣接する別のバーの先端部146との間には、厚みD(=D−D)のスリット(隙間)148が形成される。以下において、厚みDは、スリット間隔Dで参照する。なお、符号141は、基端部140の端面を示している。
スリット148は、塗布液が通過する通路として機能し、スリット148の先端から吐出された塗布液は、先端部146の端面147を流下する。したがって、端面147は、塗布液が流下するスライド面として機能する。スリット148の設置数は、光学フィルムの層数に一致しており、光学フィルムの層数に応じて、中間バー134の数が調整されることになる。
ポケット部143は、バー130の塗布幅方向に延長して形成される凹部144を有する。凹部144は、スリット148および貫通孔142に連通している塗布液溜まり部である。凹部144は、塗布液を塗布幅方向に均等に広げて、スリット148に安定的に供給するために使用される。
塗布液供給系150は、ダイコーター120(積層体122のバー130)の貫通孔142に連通している配管系152,154を有する。配管系152は、送液装置156を介し、高屈折率層塗布液の調製釜160に接続されている。配管系154は、送液装置158を介し、高屈折率層塗布液の調製釜162に接続されている。
配管系152,154は、貯蔵釜、濾過装置、脱気装置、流量計等を適宜配置することも可能である。
貯蔵釜は、ダイコーター120に塗布液を供給する前に、塗布液を一旦貯蔵するために使用される。濾過装置は、塗布液に混入した異物や塗布液成分の凝集体等を除去するために使用される。脱気装置は、例えば、遠心力、減圧あるいは超音波を利用し、塗布液中に含まれる気泡や塗布液内に溶け込んでいる溶存酸素を除去するために使用される。流量計は、配管系を通過する塗布液の流量を計測するために使用され、例えば、フラップ式、熱線式、カルマン渦式、負圧感知方式を適用することが可能である。流量計に加えて、あるいは流量計の替わりに、塗布液の圧力を計測する圧力計を配置することも可能である。
塗布液が水系の場合は、分散装置を配置することが好ましい。分散装置は、塗布液に分散処理(せん断処理を含む)を施すことにより、水溶性高分子の分子間および分子内の末端基による結合(ファンデルワールス結合等)を切断し、分子どうしの絡み合いを解消し、塗布液の物性を調整するために使用される。分散装置は、例えば、マイルダー分散機、圧力式ホモジナイザー、高速回転せん断型ホモジナイザーである。
塗布装置100においては、上記のように、調製釜160,162から供給される塗布液(高屈折率層塗布液および低屈折率層塗布液)は、配管系152,154を経由して、それぞれに対応するバー130の基端部140の貫通孔142に供給される。
例えば、バックバー136の貫通孔142およびフロントバー132の貫通孔142には、低屈折率層塗布液が導入される。また、フロントバー132に隣接する中間バー134の貫通孔には、高屈折率層塗布液が導入され、当該中間バー134に隣接する別の中間バー134の貫通孔142には、低屈折率層塗布液が導入される。
塗布液は、ポケット部143の凹部144において塗布幅方向に均等に広げられて、スリット148に導入される。スリット148を通過した塗布液は、図5に示されるように、バー130の先端部146の端面147を流下し、下方に位置する別のバー130の先端部146の端面147を流下する塗布液と、順次重なる。そして、流下する塗布液は、フロントバー132のスリット148を通過した塗布液と重なった時点において、光学フィルムの層数に一致する層から構成されることになる。
そして、塗布液は、最下層のバー130であるフロントバー132から離間し、光学フィルム基材20に流下し、同時重層塗布される(塗膜40を形成する)。
なお、光学フィルム基材20を吸引し、その形状の歪みを矯正する減圧機構を、バックロール112の近傍に配置し、ダイコーター120と光学フィルム基材20との間のクリアランス精度を向上させることも可能である。
必要に応じ、同時重層塗布の直後に、塗布液の粘性を高める(増粘させる)増粘工程を配置し、層間混合を抑制することも可能である。塗布液の増粘は、冷却、液体窒素による瞬間凍結乾燥、加熱乾燥、減圧乾燥等が適用される。例えば、スライド面を流れる塗布液に対し冷却風を吹きつけることによって塗布液を冷却したり、冷却されたバックロール112と光学フィルム基材20とが接触することによって、光学フィルム基材20上の塗布液を間接的に冷却したり、スライド面を流れる塗布液に対し熱風を吹きつけあるいは赤外線ヒータにより加熱することによって塗布液を乾燥したり、バックロール112の直後に加熱/減圧乾燥ゾーンを設けることにより、塗布液を乾燥したりすることによって、塗布液の粘性を高める(増粘させる)ことが可能である。
次に、乾燥工程を説明する。
乾燥工程においては、例えば、図5に示される乾燥装置200を使用し、塗膜40を乾燥させて、被覆層30を形成することにより、光学フィルム10(図1参照)が製造される。
この際、塗膜40における低屈折率層塗布液(高屈折率層塗布液の粘度より大きい粘度を有する)から構成される部位の固形分濃度が所定濃度に到達するまで、塗膜40の表面の湿球温度を所定温度以下に設定することによって、塗膜40における低屈折率層塗布液から構成される部位の粘度は、所定粘度に達した後において当該所定粘度を下回らないように維持される。そして、所定濃度、所定温度および所定粘度は、点状故障(ハジキ)の発生を抑制するように、設定されている。つまり、乾燥時の乾燥温度が高く、塗膜40における低屈折率層塗布液から構成される部位の粘度が低いと点状故障(ハジキ)が発生する。そのため、乾燥時の塗膜40の湿球温度を制御し、塗膜40の表面温度を低くすることによって、低屈折率層塗布液から構成される部位の粘度を高くし、点状故障(ハジキ)の発生を抑制している。
具体的には、所定濃度は、20質量%である。所定温度は、10℃である。所定粘度は、2×10mPa・sである。Haze率の改善の観点から、所定温度は、3℃が好ましく、所定粘度は、3×10mPa・sが好ましい。乾燥時間の観点から、湿球温度は、0℃以上が好ましい。なお、粘度の上限は、4×10mPa・s(固形分濃度20質量%、湿球温度0℃)である。
乾燥装置200は、塗布装置100のバックロール112の直後に配置され、図6に示されるように、制御部210、搬送装置220、第1乾燥ゾーン230および第2乾燥ゾーン250を有する。第1乾燥ゾーン230および第2乾燥ゾーン250は、乾燥条件を独立して変更可能に構成されている。乾燥装置200は、塗布装置100のバックロール112の直後に配置する形態に限定されない。
制御部210は、制御回路212および記憶部214を有し、乾燥装置200の各機能は、それに対応するプログラムを制御部210が実行することにより発揮される。制御回路212は、例えば、プログラムにしたがって各部の制御や各種の演算処理を実行するマイクロプロセッサ等から構成される。記憶部214は、各種プログラムおよび各種データを記憶するために使用され、ROM(リードオンリーメモリー)、RAM(ランダムアクセスメモリー)、書き換え可能な不揮発性半導体メモリー(例えば、フラッシュメモリー)、ハードディスクドライブ装置等が適宜組み合わされて構成される。
搬送装置220は、例えば、複数の支持ローラー222を有する。複数の支持ローラー222は、塗膜40を有する光学フィルム基材20を支持しながら、第1乾燥ゾーン230および第2乾燥ゾーン250に順次搬送するように構成されている。なお、光学フィルム基材20上の塗膜40は、塗布装置100における高屈折率層塗布液および低屈折率層塗布液の同時重層塗布によって形成される。
乾燥装置200(乾燥工程)において、塗膜40を有する光学フィルム基材20を搬送する方法は、上記形態に限定されず、例えば、コンベアベルトを適用することも可能である。
第1乾燥ゾーン230は、熱風吐出部232、湿球温度検出装置234および乾球温度検出装置236を有する。
熱風吐出部232は、熱風を光学フィルム基材20の塗膜40に対し熱風を吹き出し、塗膜40における低屈折率層塗布液から構成される部位の固形分濃度が20質量%に到達するまで、乾燥するために使用される。
湿球温度検出装置234は、例えば、非接触式の温度計であり、塗膜40の湿球温度を測定するために使用される。塗膜40の表面温度は、恒率乾燥期間まで、塗膜40の湿球温度に対応し、また、光学フィルム10においては、固形分濃度が60質量%程度までは恒率乾燥期間である。したがって、湿球温度検出装置234は、固形分濃度が60質量%程度までに到達するまでの間、塗膜40の湿球温度を検出することが可能である。
乾球温度検出装置236は、例えば、温度センサーからなり、第1乾燥ゾーン230の雰囲気の乾球温度を測定するために使用される。
湿球温度検出装置234によって検出される湿球温度および乾球温度検出装置236によって検出される乾球温度は、熱風吐出部232の熱風の乾球温度および露点を設定するために利用される。熱風吐出部232の熱風の乾球温度および露点は、塗膜40の湿球温度(表面温度)が10℃以下になるように設定される。非接触式の温度計は、特に限定されないが、例えば、株式会社キーエンス製の赤外放射温度計IT2−50である。
なお、塗膜40の粘度は、固形分濃度および湿球温度(表面温度)に関係する。そのため、例えば、塗膜40の粘度と、固形分濃度および湿球温度との関係を、実験的に取得し、この取得された関係を利用することにより、固形分濃度および湿球温度から、塗膜40の粘度を算出することが可能である。
塗膜40の固形分濃度は、式(W=A×H×ΔT/Rw)に基づいて決定することが可能である。なお、符号Wは、蒸発する非被覆層構成成分(例えば、水)の量、符号Aは、伝熱面積、符号Hは、伝熱係数、符号ΔTは、乾球温度と湿球温度との差、符号Rwは、蒸発潜熱である。
したがって、固形分濃度10質量%の塗布液(固形分量0.1kg、水0.9kg)が1kg塗布された光学フィルム基材が、第1乾燥ゾーン230に搬送され、かつ、上記式によって算出されるW(蒸発する水の量)が0.5kgである場合、第1乾燥ゾーン230の出口における固形濃度は、20(=(0.1/(0.1+0.9−0.5))×100)質量%となる。
第2乾燥ゾーン250は、隔壁240を介し第1乾燥ゾーン230に隣接しており、熱風吐出部252、湿球温度検出装置254および乾球温度検出装置256を有する。隔壁240は、第1乾燥ゾーン230と第2乾燥ゾーン250との乾燥条件を独立して変更可能するために配置されている。乾燥条件を独立して変更可能にする構成は、隔壁240を利用する形態に限定されない。
熱風吐出部252は、熱風吐出部232と同様な構成を有し、塗膜40における低屈折率層塗布液から構成される部位の固形分濃度が20質量%に到達した後において、塗膜40に対し熱風を吹き出し、乾燥を完了させるために使用される。なお、第2乾燥ゾーン250においては、固形分濃度が20質量%に到達しており、乾球温度を上昇させても、点状故障(ハジキ)は発生しない。したがって、第2乾燥ゾーン250における乾燥時間を短縮するため、熱風吐出部252の熱風の乾球温度および露点は、塗膜40の湿球温度(表面温度)が上昇するように、設定される。
湿球温度検出装置254は、湿球温度検出装置234と同様な構成を有し、塗膜40の湿球温度を測定することが可能である。乾球温度検出装置256は、乾球温度検出装置236と同様な構成を有し、第2乾燥ゾーン250の雰囲気の乾球温度を測定するために使用される。
湿球温度検出装置254によって検出される湿球温度および乾球温度検出装置256によって検出される乾球温度は、熱風吐出部252の熱風の乾球温度および露点を設定するために利用される。
乾燥装置200においては、上記のように、塗膜における低屈折率層塗布液から構成される部位の固形分濃度が所定濃度(20質量%)に到達するまで、塗膜の表面温度(湿球温度)を所定温度(10℃)以下に設定することによって、塗膜における低屈折率層塗布液から構成される部位の粘度が所定粘度(2×10mPa・sで)に達した後において当該所定粘度から下回らないように維持すること可能である。
なお、塗膜の表面の湿球温度(表面温度)を制御する構成は、上記形態に限定されない。
塗布装置100と乾燥装置200との間にセット装置を配置し(塗布工程と乾燥工程との間にセット工程を配置し)、光学フィルム基材上に形成された塗膜を一旦冷却することにより、塗膜中における隣接する層間において塗布液の層間混合の発生を抑制することも可能である。冷却を行う場合には、冷却によって粘性が上昇しやすい高分子を塗布液の成分とすることが好ましい。冷却温度は、塗布液に応じて異なるが、例えば、−20〜20℃である。
次に、光学フィルム10の性能評価を説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係る実施例1、2および比較例1〜3に係る光学フィルムの性能評価結果を示しているテーブルである。
試験に係る共通の条件(高屈折率層塗布液の調製条件、低屈折率層塗布液の調製条件、塗布条件)を、説明する。
低屈折率層塗布液は、コロイダルシリカ(スノーテックスOXS、日産化学工業社製、固形分10質量%)38質量部を、45℃に加熱した後で、3質量%ホウ酸水溶液3質量部を加えて撹拌し、そして、水溶性高分子であるポリビニルアルコール(JP−45、重合度4500、ケン化度87モル%、日本酢ビ・ポバール株式会社製)6質量%水溶液39質量部と、界面活性剤(ソフタゾリンLSB−R、川研ファインケミカル株式会社製)5質量%水溶液1質量部とを、45℃の状態で、さらに加えて撹拌することで調製した。
高屈折率層塗布液は、シリカ付着二酸化チタンゾル(固形分20.0質量%)140質量部に対して、1.92質量%クエン酸水溶液48質量部、8質量%のポリビニルアルコール水溶液(PVA−135、重合度3500、ケン化度98モル%、クラレ株式会社製)113質量部を加えて撹拌し、その後、界面活性剤の5質量%水溶液(ソフタゾリンLSB−R、川研ファインケミカル株式会社製)0.4質量部を、さらに加えて撹拌することで調製した。
なお、シリカ付着二酸化チタンゾルは、固形分濃度が6質量%のSiOを表面に付着させた二酸化チタンゾルであり、15.0質量%酸化チタンゾル(SRD−W、平均粒径5nm、ルチル型二酸化チタン粒子、堺化学工業株式会社製)0.5質量部に、純水2質量部を加えた後、90℃に加熱し、次いで、ケイ酸水溶液(ケイ酸ソーダ4号(日本化学工業株式会社製)をSiO濃度が0.5質量%となるように純水で希釈したもの)0.5質量部を、徐々に添加し、その後、オートクレーブ中、175℃で18時間加熱処理を行い、冷却後、限外濾過膜にて濃縮することにより、得られた。
調製された低屈折率層塗布液および高屈折率層塗布液は、ダイコーターによって、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる光学フィルム基材上に、同時重層塗布されることによって、塗膜を形成した。同時重層塗布の積層数は、22である。塗膜の最下層および最上層は、低屈折率層となっており、形成された塗膜において、低屈折率層は、高屈折率層より2つ多く含まれている。被覆層の厚みは、4.1μmに設定した。
次に、実施例1、2および比較例1〜3に係る光学フィルムの乾燥条件を説明する。なお、以下に示される粘度および固形分濃度は、粘度が大きい低屈折率層塗布液から構成される部位の粘度および固形分濃度を示し、湿球温度は、塗膜の表面の値を示している。
実施例1に係る光学フィルムの乾燥条件は、湿球温度が10℃、固形分濃度10質量%における粘度が2×10mPa・s、固形分濃度20質量%おける粘度が1×10mPa・s、固形分濃度30質量%おける粘度が8×10mPa・sである。実施例2に係る光学フィルムの乾燥条件は、湿球温度が3℃、固形分濃度10質量%における粘度が3×10mPa・s、固形分濃度20質量%おける粘度が2×10mPa・s、固形分濃度30質量%おける粘度が8×10mPa・sである。
比較例1に係る光学フィルムの乾燥条件は、湿球温度が50℃、固形分濃度10質量%における粘度が500mPa・s、固形分濃度20質量%おける粘度が2×10mPa・s、固形分濃度30質量%おける粘度が5×10mPa・sである。比較例2に係る光学フィルムの乾燥条件は、湿球温度が35℃、固形分濃度10質量%における粘度が740mPa・s、固形分濃度20質量%おける粘度が5×10mPa・s、固形分濃度30質量%おける粘度が1×10mPa・sである。比較例3に係る光学フィルムの乾燥条件は、湿球温度が20℃、固形分濃度10質量%における粘度が2×10mPa・s、固形分濃度20質量%おける粘度が1×10mPa・s、固形分濃度30質量%おける粘度が1×10mPa・sである。
次に、点状故障(ハジキ)およびHaze率の評価方法を説明する。
点状故障の評価は、製造された光学フィルムの表面を観察し、単位面積(m)当たりの点状故障の個数をカウントすることで実施した。評価Aは、点状故障が2個以下を意味する。評価Bは、点状故障が3個以下かつ30個以下を意味する。評価Cは、点状故障が31個以上を意味する。
Haze率の評価は、製造された光学フィルムの表面をヘイズメーター(NDH2000、日本電色工業製)により、ヘイズ値を測定することで実施した。評価Aは、ヘイズ値が1.0%以下を意味する。評価Bは、ヘイズ値が1.0%超かつ3.0%以下を意味する。評価Cは、ヘイズ値が3.0%超を意味する。
図7に示されるように、実施例1に係る光学フィルムの点状故障の評価およびHaze率の評価は、「A」および「B」であり、実施例2に係る光学フィルムの点状故障の評価およびHaze率の評価は、「A」および「A」であり、比較例1、2に係る光学フィルムの点状故障の評価およびHaze率の評価は、「C」および「C」であり、比較例3に係る光学フィルムの点状故障の評価およびHaze率の評価は、「B」および「C」である。
つまり、固形分濃度が20質量%に到達するまで、湿球温度は10℃以下に設定され、かつ、粘度が2×10mPa・sに達した後において2×10mPa・sを下回らないように維持された実施例1、2に係る光学フィルムは、比較例1〜3に係る光学フィルムに比較し、良好な結果を示している。特に、湿球温度が3℃に設定され、かつ、粘度が、3×10mPa・sに達した後において3×10mPa・sを下回らないように維持された実施例2は、湿球温度が10℃に設定され、かつ、粘度が2×10mPa・sに達した後において2×10mPa・sを下回らないように維持された実施例1に比較し、Haze率がさらに良好であった。
以上のように、本実施の形態においては、乾燥工程において、塗膜における低屈折率層塗布液(高屈折率層塗布液の粘度より大きい粘度を有する)から構成される部位の固形分濃度が所定濃度に到達するまで、塗膜の表面の湿球温度を所定温度以下に設定することによって、塗膜における低屈折率層塗布液から構成される部位の粘度は、所定粘度に達した後において当該所定粘度を下回らないように維持される。そして、所定濃度、所定温度および所定粘度は、点状故障(ハジキ)の発生を抑制するように、設定されている。したがって、乾燥工程における点状故障(ハジキ)の発生を抑制し得る光学フィルムの製造方法を提供することが可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で種々改変することができる。例えば、塗布工程における同時重層塗布は、スライド型ダイコーターを利用する形態に限定されず、必要に応じ、エクストルージョン型ダイコーターやカーテン型ダイコーター等を適宜適用することが可能である。
10 光学フィルム、
20 光学フィルム基材、
30 被覆層、
32 高屈折率層、
34 低屈折率層、
40 塗膜、
100 塗布装置、
110 搬送系、
112 バックロール、
120 ダイコーター、
122 積層体、
130 バー、
132 フロントバー、
134 中間バー、
136 バックバー、
140 基端部、
141 端面、
142 貫通孔、
143 ポケット部、
144 凹部、
146 先端部、
147 端面、
148 スリット、
150 塗布液供給系、
152,154 配管系、
156,158 送液装置、
160,162 調製釜、
200 乾燥装置、
210 制御部、
212 制御回路、
214 記憶部、
220 搬送装置、
222 支持ローラー、
230 第1乾燥ゾーン、
232,252 熱風吐出部、
234,254 湿球温度検出装置、
236,256 乾球温度検出装置、
240 隔壁、
250 第2乾燥ゾーン、
,D,D 厚み、
F 搬送方向。

Claims (6)

  1. 少なくとも第1塗布液および第2塗布液を光学フィルム基材上に同時重層塗布して塗膜を形成する塗装工程、および、
    前記塗膜を乾燥する乾燥工程を有し、
    前記第1塗布液の粘度は、前記第2塗布液の粘度より大きく、
    前記乾燥工程において、前記塗膜における前記第1塗布液から構成される部位の固形分濃度が20質量%に到達するまで、前記塗膜の表面の湿球温度を所定温度以下に設定することによって、前記第1塗布液から構成される部位の粘度は、所定粘度に達した後において当該所定粘度を下回らないように維持されており、
    前記湿球温度の所定温度は、10℃であり、
    前記粘度の所定粘度は、2×10mPa・sである
    ことを特徴とする光学フィルムの製造方法。
  2. 前記粘度の所定粘度は、3×10mPa・sであることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
  3. 前記湿球温度の所定温度は、3℃であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学フィルムの製造方法。
  4. 前記乾燥工程において、前記固形分濃度が20質量%に到達した後において、前記湿球温度は、上昇させられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学フィルムの製造方法。
  5. 前記第1塗布液から構成される部位は、低屈折率層を形成し、前記第2塗布液から構成される部位は、高屈折率層を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学フィルムの製造方法。
  6. 前記低屈折率層および前記高屈折率層は、交互に積層されることによって、近赤外光を反射する機能を呈することを特徴とする請求項5に記載の光学フィルムの製造方法。
JP2015112288A 2015-06-02 2015-06-02 光学フィルムの製造方法 Pending JP2016224334A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015112288A JP2016224334A (ja) 2015-06-02 2015-06-02 光学フィルムの製造方法
CN201610365830.3A CN106216197A (zh) 2015-06-02 2016-05-27 光学膜的制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015112288A JP2016224334A (ja) 2015-06-02 2015-06-02 光学フィルムの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016224334A true JP2016224334A (ja) 2016-12-28

Family

ID=57520233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015112288A Pending JP2016224334A (ja) 2015-06-02 2015-06-02 光学フィルムの製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016224334A (ja)
CN (1) CN106216197A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021079580A1 (ja) * 2019-10-23 2021-04-29 株式会社日本製鋼所 塗工フィルムの製造方法および塗工フィルムの製造装置
CN115397568A (zh) * 2020-04-16 2022-11-25 富士胶片株式会社 涂布膜的制造方法
WO2023008479A1 (ja) * 2021-07-30 2023-02-02 富士フイルム株式会社 塗工膜の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113466185A (zh) * 2021-07-09 2021-10-01 江西百宏光电科技有限公司 一种滤光片检验装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006106714A (ja) * 2004-09-13 2006-04-20 Fuji Photo Film Co Ltd 反射防止フィルム、偏光板、および液晶表示装置
WO2012057199A1 (ja) * 2010-10-27 2012-05-03 コニカミノルタホールディングス株式会社 近赤外反射フィルム、その製造方法及び近赤外反射フィルムを設けた近赤外反射体
JP2012242643A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Konica Minolta Holdings Inc 赤外線遮蔽フィルム及びそれを用いた赤外線遮蔽体
WO2012176627A1 (ja) * 2011-06-24 2012-12-27 コニカミノルタホールディングス株式会社 光学反射フィルム
JP2013000667A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Konica Minolta Holdings Inc 赤外遮蔽フィルムの製造方法
WO2013089066A1 (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 コニカミノルタ株式会社 光学積層フィルム、赤外遮蔽フィルムおよび赤外遮蔽体
WO2013105527A1 (ja) * 2012-01-11 2013-07-18 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 赤外遮蔽フィルム
WO2013172415A1 (ja) * 2012-05-18 2013-11-21 コニカミノルタ株式会社 多層積層膜の製造方法
WO2014185385A1 (ja) * 2013-05-16 2014-11-20 コニカミノルタ株式会社 赤外遮蔽フィルムの製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103562756B (zh) * 2011-05-20 2016-08-10 柯尼卡美能达株式会社 红外屏蔽膜

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006106714A (ja) * 2004-09-13 2006-04-20 Fuji Photo Film Co Ltd 反射防止フィルム、偏光板、および液晶表示装置
WO2012057199A1 (ja) * 2010-10-27 2012-05-03 コニカミノルタホールディングス株式会社 近赤外反射フィルム、その製造方法及び近赤外反射フィルムを設けた近赤外反射体
JP2012242643A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Konica Minolta Holdings Inc 赤外線遮蔽フィルム及びそれを用いた赤外線遮蔽体
JP2013000667A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Konica Minolta Holdings Inc 赤外遮蔽フィルムの製造方法
WO2012176627A1 (ja) * 2011-06-24 2012-12-27 コニカミノルタホールディングス株式会社 光学反射フィルム
WO2013089066A1 (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 コニカミノルタ株式会社 光学積層フィルム、赤外遮蔽フィルムおよび赤外遮蔽体
WO2013105527A1 (ja) * 2012-01-11 2013-07-18 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 赤外遮蔽フィルム
WO2013172415A1 (ja) * 2012-05-18 2013-11-21 コニカミノルタ株式会社 多層積層膜の製造方法
WO2014185385A1 (ja) * 2013-05-16 2014-11-20 コニカミノルタ株式会社 赤外遮蔽フィルムの製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021079580A1 (ja) * 2019-10-23 2021-04-29 株式会社日本製鋼所 塗工フィルムの製造方法および塗工フィルムの製造装置
JP2021068564A (ja) * 2019-10-23 2021-04-30 株式会社日本製鋼所 塗工フィルムの製造方法および塗工フィルムの製造装置
JP7348023B2 (ja) 2019-10-23 2023-09-20 株式会社日本製鋼所 塗工フィルムの製造方法および塗工フィルムの製造装置
CN115397568A (zh) * 2020-04-16 2022-11-25 富士胶片株式会社 涂布膜的制造方法
CN115397568B (zh) * 2020-04-16 2023-08-01 富士胶片株式会社 涂布膜的制造方法
WO2023008479A1 (ja) * 2021-07-30 2023-02-02 富士フイルム株式会社 塗工膜の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN106216197A (zh) 2016-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016224334A (ja) 光学フィルムの製造方法
US9519081B2 (en) Optical laminate film, infrared shielding film and infrared shielding body
JP5949910B2 (ja) 多層積層膜の製造方法
JP2020115157A (ja) 光反射フィルム及び光反射フィルムの製造方法
JP6834984B2 (ja) 光学反射フィルム
JP6256022B2 (ja) 塗布液送液システム
WO2016084718A1 (ja) 光学フィルムの製造方法
CN105439465A (zh) 一种光伏钢化玻璃及其制备方法
CN105899978B (zh) 光学反射膜的制造方法
JP2017096990A (ja) 光反射フィルムの製造方法
JP6326780B2 (ja) 窓貼り用フィルム
JP6406248B2 (ja) 赤外遮蔽フィルムの製造方法
JP6690544B2 (ja) 光学反射フィルムの製造方法
WO2014185385A1 (ja) 赤外遮蔽フィルムの製造方法
JP6658255B2 (ja) 光学フィルムの製造方法
JP6459751B2 (ja) 光学フィルムの製造方法
JP6589447B2 (ja) 光学反射フィルムの製造方法
JP6690357B2 (ja) 塗布装置および機能性フィルムの製造方法
JP2016090977A (ja) 光学反射フィルムの製造方法
JP2015013232A (ja) ダイコーター、ダイコーターの製造方法、塗布装置および塗布方法
JPWO2015174308A1 (ja) 光学反射フィルム、その製造方法およびそれを用いる光学反射体
JP2015152631A (ja) 光学フィルム
JP6559005B2 (ja) 熱線反射材料及び窓
JP2015215413A (ja) 紫外線遮蔽フィルム
JP2017056432A (ja) 光学フィルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191023